JP5312641B1 - 撹拌装置の循環機構 - Google Patents

撹拌装置の循環機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5312641B1
JP5312641B1 JP2012116670A JP2012116670A JP5312641B1 JP 5312641 B1 JP5312641 B1 JP 5312641B1 JP 2012116670 A JP2012116670 A JP 2012116670A JP 2012116670 A JP2012116670 A JP 2012116670A JP 5312641 B1 JP5312641 B1 JP 5312641B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
blade
tubular member
circulation
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012116670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013240767A (ja
Inventor
広治 畑田
真樹人 金川
正彦 荒島
Original Assignee
みづほ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by みづほ工業株式会社 filed Critical みづほ工業株式会社
Priority to JP2012116670A priority Critical patent/JP5312641B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5312641B1 publication Critical patent/JP5312641B1/ja
Publication of JP2013240767A publication Critical patent/JP2013240767A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】簡素な構造で撹拌対象を撹拌および循環でき、その循環において撹拌対象をせん断することもしないこともできる循環機構を提供する。
【解決手段】撹拌槽底部の管状部材内に第1の羽根および第2の羽根を、該管状部材の上方に逆止弁をそれぞれ備え、管状部材下端側と撹拌槽上部を繋ぐ循環用配管および前記第1および第2の羽根を回転させる正逆回転可能な駆動手段を備えた循環機構であって、第1の羽根は、正逆いずれの回転時も撹拌槽下部から循環用配管へ撹拌対象を流し、第2の羽根は、正回転時は撹拌槽下部で上向きに撹拌対象を流して撹拌およびせん断し、逆回転時は下向きの流れを作って逆止弁で流路を遮断し、せん断を停止することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、撹拌装置の循環機構に関する。
従来の撹拌装置の循環機構として、特許文献1に示されるような循環機構が開示されている。この循環機構100は、図10に示されるような溶解槽101の下部に液体導出口102を備え、一端が当該液体導出口102に接続され、他端が溶解槽101の上部に接続される配管103により撹拌対象となる溶媒と高分子粉末を循環させる。配管103には循環ポンプ104が配管103の途中に設けられており、その循環ポンプ104により溶解槽101の下部から溶解槽101の上部側に撹拌対象を循環させる構成となっており、溶解槽101に取り付けられ、モータ等の動力により回転する回転軸105回りに回転する撹拌翼106により溶解槽101内部を撹拌するとともに、撹拌対象を液体導出口102に誘導している。
また特許文献1には、配管103の他端側にスプレーノズル107を設け、溶解層101の下部から配管103を通して循環させた撹拌対象を、このノズル107から溶解槽101内の撹拌対象の液面にスプレーすることによってこの液面に浮遊する高分子粉末を撹拌対象内に沈ませ、溶媒への高分子粉末の溶解の促進を図るという方法が開示されている。
特開2007−021357号公報
特許文献1に開示されているような撹拌装置では、撹拌対象中の粉体の溶解が充分でない場合、最終的に所望の撹拌状態および/または所望の濃度の溶解液が得られないばかりか、撹拌槽内部の撹拌翼による撹拌が充分でない場合、ママコの状態で撹拌対象中に存在する粉体が、撹拌翼に堆積したり装置内の撹拌対象の流路を詰まらせたりすることによって、撹拌装置の故障を引き起こすおそれがある。
前述のように特許文献1には、スプレーノズルを備えることにより、撹拌対象の粉末の溶解を促す方法が示されているが、あくまで撹拌対象の液面に浮遊する粉末を撹拌対象内に沈みこませる効果を期待したものであり、粉体の溶解に直接作用するものではなく、その一方でママコの状態で循環した粉体がスプレーノズルの吐出孔を詰まらせるおそれすらある。このため、撹拌過程、特に撹拌対象を、撹拌槽の下部側から上部側に循環させる配管の手前において撹拌対象にせん断力を加えてママコ状態の粉末を粉砕することが望まれる。しかしながら、撹拌対象にせん断力を加え続けるとその粘度は低下する傾向にあるため、単にせん断力を加える機能を備えるだけでは、最終的に粘度などの所望の物性を備えた所望の撹拌状態の溶解液が得られないおそれもある。
また、前述の特許文献1の循環機構では、撹拌対象を撹拌槽下部から撹拌槽上部に還流させる循環ポンプと、撹拌槽内の撹拌対象を撹拌槽下部に誘導する撹拌翼を回転させるモータのように、2つの動力源または1つの動力源からの動力の伝達および/または変換手段を必要とするため装置が複雑になり、装置の故障率やコストの増加に繋がることも考えられる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、従来の循環機構より簡素な構造で撹拌対象を撹拌および循環でき、その循環において撹拌対象にせん断力を加えることも加えないことも可能な循環機構を提供することを目的とする。
本発明の循環機構は、撹拌対象を撹拌する撹拌槽の底部に設けられ、前記撹拌槽の底部側から前記撹拌槽の上部側に向かって延びる循環用配管により、前記撹拌槽内部の撹拌対象を前記撹拌槽の底部側から上部側に循環させる循環機構であって、前記循環機構が、該循環機構を駆動する駆動手段と、上端側が前記撹拌槽の底部から撹拌槽内部に向かって突出し、下端側が前記循環用配管に接続された、前記撹拌対象の流路を備えた管状部材と、前記駆動手段に連結され、前記管状部材の内部に延びる回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、前記駆動手段の駆動時に循環用配管側に向かって撹拌対象を流動させる流れを発生させる、前記管状部材内の循環用配管側に設けられた第1の羽根と、前記回転軸に取り付けられ、前記駆動手段の駆動時に前記撹拌槽の底部側から上方に向かう流れまたは上方から底部側に向かう流れを発生させ得る、前記管状部材内の前記上端側に設けられた第2の羽根とを備え、前記管状部材が、上端において上端開口部を備え、前記第2の羽根と前記撹拌槽の底部との間における管状部材の側面に側面開口部を有し、前記管状部材の上端に、前記上端開口部を開閉する逆止弁が設けられ、前記駆動手段が、前記回転軸を正逆回転させることができ、前記回転軸が一方の方向に回転したときは、前記第1の羽根は、前記側面開口部から流入した撹拌対象を前記循環用配管側に流すとともに、前記第2の羽根は、前記側面開口部から流入した撹拌対象を前記上端開口部側に流して撹拌対象をせん断し、前記回転軸が前記一方の方向と逆方向に回転したときは、前記第1の羽根は、前記撹拌対象を前記循環用配管側に流すとともに、前記第2の羽根が、前記上端開口部側から前記循環用配管側への流れを生み出すことにより、前記逆止弁を閉じ、前記上端開口部を介した撹拌対象の流れを遮断することを特徴とする。
また、前記第1および第2の羽根の間に、前記管状部材に連通して設けられた、前記撹拌対象に加えられる粉体を供給する供給用配管が設けられることが好ましい。
またさらに、前記管状部材内の前記供給用配管が設けられた箇所において、前記回転軸に前記粉体をせん断する第3の羽根が設けられていることが好ましい。
また、前記駆動手段が正逆回転可能なモータであってもよい。
本発明によれば、撹拌槽の底部側から前記撹拌槽の上部側に向かって延びる循環用配管および上端側が前記撹拌槽の底部から撹拌槽内部に向かって突出し、下端側が循環用配管に接続された管状部材を備えることによって撹拌対象の循環経路を形成し、さらに、駆動手段、この駆動手段に連結されて前記管状部材の内部に延びる回転軸、および管状部材内の循環用配管側に回転軸に取り付けた第1の羽根を設けることによって、撹拌槽の底部側から循環用配管側に向かって撹拌対象を流動させる流れを発生させ、撹拌対象を循環させることができる。また、管状部材の上端に上端開口部を備え、さらに管状部材内の上端側に回転軸に取り付けた第2の羽根を設けることによって、駆動手段が一方の方向に駆動するときに撹拌槽の底部側から上方に向かった撹拌対象の流れを発生させ、これにより前記第2の羽根と前記撹拌槽の底部との間における管状部材の側面に備えた側面開口部から流入した撹拌対象を上端開口部側に流して撹拌でき、またそのときに、撹拌対象は第2の羽根のブレードの間を通るため、撹拌対象の中にママコ状態の粉体があれば、回転している第2の羽根のこのブレードでこれをせん断することもできる。また、1つの回転軸に第1および第2の羽根が取り付けられていることにより、1つの駆動手段で、撹拌対象の撹拌、循環、およびせん断をすることができる。
さらに、駆動手段が回転軸を逆回転させることができ、管状部材の上端に、撹拌対象の流れにより上端開口部を開閉できる逆止弁を設けているため、せん断をさせたくないときは、駆動手段を逆回転させて第2の羽根に管状部材の上端開口部側から循環用配管側への流れを生じさせ、逆止弁で管状部材の上端開口部を閉じ、上端開口部を介した撹拌対象の流れを遮断することによって撹拌対象のせん断をさせないようにでき、その一方で、第1の羽根は、回転方向に関わらず撹拌対象を循環用配管側に流すため、継続して撹拌対象を循環させることができる。
したがって、本発明の循環機構では、従来の循環機構より簡素な構造で、撹拌対象を撹拌および循環できるため、この装置を用いる工程の作業性が向上し、生産コストを抑えることができ、さらにその循環において撹拌対象にせん断を加えることも加えないこともできるため、粉体を撹拌対象に充分溶解させ、しかも所望の分散状態および粒子径を保ちながら、所望の物性が得られるまで循環および撹拌を継続することができる。
さらに、第1および第2の羽根の間に、撹拌対象に加えられる粉体を供給する供給用配管を管状部材に連通して設けることによって、この供給用配管から管状部材内の撹拌対象に粉体を供給すること、およびこの粉体が加わった撹拌対象を撹拌槽への流入前に第2の羽根でせん断すること、が可能となり、撹拌槽上部からの供給に比べて、この粉体が撹拌翼に堆積したり循環用配管などの撹拌対象の流路を詰まらせたりすることを防ぐことができる。
またさらに、管状部材内の供給用配管が設けられた箇所に、回転軸に取り付けて、供給された粉体をせん断する第3の羽根を設けることにより、粉体と撹拌対象の溶液との接触というママコが生じやすいときに撹拌対象をせん断することが可能になり、ママコの発生を効果的に防ぐことができる。
本発明の循環機構を説明するための概略図である。 回転軸が一方の方向に回転しているときの本発明の循環機構の拡大図である。 本発明の循環機構に用いられる第1の羽根の一例を示す平面図および断面図である。 本発明の循環機構に用いられる第2の羽根の一例を示す図である。 本発明の循環機構に用いられる逆止弁の一例を示す平面図である。 回転軸が他方の方向に回転しているときの本発明の循環機構の拡大図である。 本発明の他の実施形態の循環機構の拡大図である。 本発明の他の実施形態の循環機構に用いられる第3の羽根の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の循環機構の粉体供給方法を説明するための概略図である。 従来の循環機構を説明するための図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の循環機構を詳細に説明する。
図1は、本発明の循環機構を説明するための概略図である。図1に示されるように、本発明の循環機構1は、撹拌対象を収容する撹拌槽2、撹拌槽下部2Lに設けられた管状部材3、管状部材下端側3Lと撹拌槽上部2Uとを連通して繋ぐ循環用配管4を備えている。撹拌槽2、管状部材3および循環用配管4によって撹拌対象の循環経路を形成し、この循環機構1により、撹拌槽下部2L側から撹拌槽上部2U側に向かって、撹拌槽2内部の撹拌対象が流動するように構成されている。図1に示す撹拌装置Dにおいては、撹拌槽2内部に、シャフト11周りに回転する撹拌翼12が設けられ、撹拌槽2内部の撹拌対象を撹拌する。シャフト11および撹拌翼12等の撹拌槽2内部で撹拌対象を撹拌する構造については、特に限定されるものではなく、公知のシャフトや撹拌翼を用いることができ、撹拌槽2内でシャフト11を撹拌槽2に対して移動可能に構成してもよい。循環用配管4は、液体等の撹拌対象を循環させることができる配管であれば、長さや材質等、その構造は特に限定されるものではない。また循環用配管4が接続される撹拌槽上部2Uとは、撹拌槽2の上面であってもよいし、側面であってもよいが、撹拌槽2に収容される撹拌対象の想定される液面の高さよりも上側で接続されることが望ましい。またこの接続位置は、図1に図示される位置に限定されるものではなく、また後述する図9に示されるように、撹拌槽2の上面または側面の複数個所に設けられてもよい。
なお、撹拌対象は特に限定されるものではなく、ある程度の粘性を備えたものまで含めた液状体と、粉状体または粒状体との撹拌および/または溶解を必要とするものであって、例えば、練りハミガキ、医療用のジェル状剤、または食品など、様々な物を対象とすることができる。
次に、図2を参照して本発明の循環機構1をさらに詳細に説明する。図2に示されるように、管状部材3は、上端側3Uの一部を撹拌槽2の底部からその内部上方に向かって突出して配置されており、管状部材3の上部全体が、撹拌槽2の底部を貫通するように設けられている。管状部材3は、上端側3Uが撹拌槽2の底部から撹拌槽2内部に向かって突出し、下端3L側が循環用配管4に接続されている。なお、本明細書において、「上端側」および「下端側」とは、管状部材3の上端、下端だけでなく、上端近傍の部位および下端近傍の部位を含む。管状部材3は、上端側において、管状部材3の上方に向かって開口し、撹拌槽2に連通する上端開口部31と、撹拌槽2の底部から内部に突出した部分の側面に形成された撹拌槽2に連通する側面開口部32とを備えている。また、管状部材3の下端側3Lには、循環用配管4と連通する連通口33が形成されている。したがって、管状部材3の内部は、上端開口部31および側面開口部32により、撹拌槽2の内部と連通し、連通口33により循環用配管4と連通し、後述する第1の羽根7および第2の羽根8の作用によって、側面開口部32から入った撹拌対象が循環用配管4側に向かって流れる流路P1(図2参照)と、側面開口部32から入った撹拌対象が環状部材3の上端開口部31から排出されるように流れる流路P2(図2参照)とを有している。
図2に示すように、循環機構1はさらに、循環機構1を駆動し、管状部材3内に矢印A1、A2に沿った撹拌対象の流れを生み出す図1に示す駆動手段5、この駆動手段5に連結され、管状部材3の内部に延びる回転軸6、管状部材3の下端側3Lの内部に設けられ回転軸6に取り付けられた第1の羽根7、管状部材3の上端側3Uの内部に設けられ回転軸6に取り付けられた第2の羽根8、および管状部材3の上方に備えられた逆止弁9を備えている。
駆動手段5は、第1の羽根7および第2の羽根8を正逆いずれの方向にも回転させる駆動力を発生できるものであれば特に限定されないが、正逆回転可能なモータであればより好ましい。駆動手段5と回転軸6の結合は、ギアなどのトルク伝達手段を介してもよく、回転軸6と駆動手段5駆動軸を1つの軸上に位置させることができない場合は、ギアやベルトによる動力伝達手段を介して結合してもよい。
第1の羽根7は、管状部材3内部の、循環用配管4と管状部材3の接続部の手前に設けられ、管状部材3内部の上端開口部31と側面開口部32の間に第2の羽根8が設けられている。逆止弁9は、管状部材3の上端開口部31の上方に上端開口部31を塞ぐ位置と上端開口部31を開放する位置との間で移動可能なように、逆止弁支持体10に支持されている。管状部材3の内腔の断面形状は、特に限定されるものではなく、矩形や多角形でもよいが、内部に第1の羽根7や第2の羽根8といった回転体を備えるため円形が好ましい。
第1の羽根7は、回転軸6の回転に応じて回転し、その回転方向に関わらず、流路P1内を撹拌槽2から循環用配管4に向かう、図2の矢印A1で示す方向の撹拌対象の流れを作りだす。第1の羽根7の形状は、この流れを作り出すことができれば特に限定されるものではないが、例えば図3(a)、(b)に示される形状とすることができる。図3(a)、(b)に示される第1の羽根7は、中央に回転軸6を通す孔を有する円盤状の底部72、底部72の孔の周縁から底部72に対して垂直に立設し、回転軸6を通す挿通孔を有する円筒状の基部71、およびこの底部72の上表面(円筒状の基部71が延びる方向)に、この上表面に対してほぼ垂直に上方に向けて、底部の中心から周縁部に向けて放射状の配置で立てられた複数のフィン73から構成されている。回転軸6が回転すると、その上方に存在する撹拌対象をフィン73で掻くことにより遠心力で撹拌対象を中心から外側に押し出すことによって上方の撹拌槽2から、管状部材7の側面に接続された循環用配管4への撹拌対象の流れを作り出すことができる。フィン73は平板状で、かつ、底部72の表面に対してほぼ垂直に立てられており、回転軸6がいずれの方向に回転しても同じ流れを作り出すことができる。フィン73の直径方向の長さは特に限定されず、底部72の直径方向の端部は、管状部材3の流路P1内に収まるのであれば、底部72の端面の径方向外側または径方向内側のいずれに位置していてもよい。またフィン73の上方の端部を基部71の上面より高くしても低くしてもよい。さらに、基部71、底部72およびフィン73のそれぞれが個別に作成されて組み合わされても、一体として形成されてもよい。
第2の羽根8は、回転軸6の回転に応じて回転し、回転軸6が一方の方向に回転するときは、流路P2内で、管状部材3の側面開口部32から上端開口部31へ向かう、図2の矢印A2で示す撹拌対象の上向きの流れを作ると共に、それによって第2の羽根8の近傍を流動し、通過する撹拌対象をせん断する。また回転軸6が他方の方向に回転するときは、後述の通り、上端開口部31から下方向に向かう流れを発生させる。
第2の羽根8は、前述の流れを作り出すことができれば特に限定されるものではないが、たとえば、図4に示されるような形状を採用することができる。図4に示される第2の羽根8は、回転軸6に取り付けられる略円筒状の基部81と、当該基部81の周囲に基部81と一体的に設けられた基部81よりも大径の略円筒状の第2の基部82と、該第2の基部82の外周に螺旋状に一体的に設けられるブレード83とから構成されている。第2の羽根8が一方の方向(例えば図4において時計回りの方向)に回転すると、第2の羽根8のブレード83により撹拌対象を図4中上方に向かって流動させる流れを作ることができ、他方の方向(例えば図4において時計回りと逆の方向)に回転すると、図4中下方に向かう撹拌対象の流れを作ることができる。第2の羽根8のブレード83は、第2の基部82の外周からの突出長さが、管状部材3の上端側3Uから下端側3Lに向かうにしたがって(すなわち、図4中上方から下方にいくにしたがって)、長くなるように構成されている。第2の羽根8は、側面から見た場合に、図2に示されるように、略逆台形形状となる向きに、管状部材3の上端開口部31と側面開口部32の間に配置される。したがって、前述の一方の方向に回転するときは、管状部材3の側面開口部32から上端開口部31に向かう流れを作り、撹拌対象を撹拌することができるとともに、ブレード83の間を流動する撹拌対象をブレード83でせん断することができ、前述の他の方向に回転するときは、管状部材3の上端開口部31から下向きの流れを作り、後述するように逆止弁9とともに撹拌対象の流路P2内での流れを停止させることができる。第2の羽根8は、第2の羽根8が駆動され、一方の方向に回転したときと、逆方向に回転したときとで、逆向きの流れを作るような構造であればよい。すなわち、第2の羽根8は、図4に示される形状に限定されるものではなく、基部81、第2の基部82およびブレード83は、それらの上面が同一面として揃っていても段差を有していてもよく、同様にそれらの下面が同一面として揃っていても段差を有していてもよい。また、基部81、第2の基部82およびブレード83が、それぞれ個別に形成された後に組み合わされても、一体的に形成されてもよく、さらには、第2の基部82を設けず基部81に直接ブレード83が設けられてもよい。また、螺旋状のブレード83の長さ、ピッチ等は適宜変更することができる。
逆止弁9は、管状部材3の上端開口部31の上方で、第2の羽根8が作り出す撹拌対象の流れによって逆止弁支持体10に沿って上下に移動し、第2の羽根8が、前述の一方の方向に回転するときは、図2に示されるように、この上端開口部31から上方に離れて位置しており、他方の方向に回転するときに、後述の図6に示されるように、下降して管状部材3の上面に当接し、上端開口部31を塞ぐ。逆止弁9の形状は、この機能が得られれば特に限定されないが、例えば図5に示される形状、すなわち、単純な円盤状の板材とすることができる。本実施の形態の場合、逆止弁支持体10は、管状部材3の上端面から管状部材3の軸方向に対して平行に延びる円柱状の部材であり、その円柱状の逆止弁支持体10にガイドされて、第2の羽根8の回転方向にしたがって円盤状の板材である逆止弁9が上下する構成としている。図5に示すように、逆止弁9には、逆止弁支持体10を挿通するための支持体用空孔91および管状部材3から突出するボルト等の位置に対応する領域に追加空孔92および中央空孔93を有し、一方で上端開口部31に対応する領域には、このような空孔が設けられておらず上端開口部31を塞ぐことができるものであればよい。なお、管状部材3の上端開口部31に対応する領域以外の領域に、1つまたは複数個の空孔をさらに設け、逆止弁9が開いているときに、撹拌対象の上方への移動をスムーズにして、撹拌対象の流動を促進することができる。
つぎに、図2および図6を参照して、本発明の循環機構1の作用について説明する。撹拌の初期段階など、図1に示す撹拌翼12以外に撹拌槽2の底部においても撹拌対象にせん断力を加えたい場合、図2に示すように流路P2内を撹拌対象が流れるようにして、流路P2内で撹拌対象にせん断力を加えるとともに、流路P1、循環用配管4を介して撹拌対象を循環させる。すなわち、図1に示す駆動手段5により、第1の羽根7および第2の羽根8を一方の方向に回転させ、第1の羽根7により循環用配管4側への流れを作り出すとともに、第2の羽根8のブレード83により撹拌対象を上側に送り出し、逆止弁9を押し出す方向の流れA2を作り出し、逆止弁9が逆止弁支持体10に沿って上方に移動する。したがって、この流れA2により、逆止弁9が上方に移動することにより、上端開口部31が開放し、撹拌対象の上方への流れが確保される。側面開口部32から流入した撹拌対象の一部は、第2の羽根8のブレード83によりせん断力が加えられ、微粒化を促進させることができる。
図2の状態で撹拌槽2の底部での撹拌および循環を続け、撹拌対象が充分に撹拌され、撹拌対象が所望の均質な分散状態および粒子径となった場合には、駆動手段5により第1の羽根7および第2の羽根8を図2での回転方向とは逆方向に回転させる。回転軸6が逆方向に回転すると、図2の状態とは逆に、第2の羽根8のブレード83は、回転軸6の回転によって、第2の羽根8の上方から下方へ撹拌対象を吐き出すため、図6の矢印A3に示す、管状部材3の上端開口部31上方から下向きの流れを作り出す。この流れによって、逆止弁9が下降し、上端開口部31を塞ぐため、上端開口部31を介した撹拌対象の流れが遮断される。そのため、流路P2に沿った撹拌対象の流れが停止し、第2の羽根8のブレード83の間を撹拌対象が流動しなくなり、撹拌対象が必要以上にせん断されないようにできる。一方で、第1の羽根7は、回転軸6が他方の方向に回転しても、図6の矢印A4に示す、撹拌槽2から循環用配管4に向かう撹拌対象の流れを作るため、循環用配管4を通じた、図1に示す撹拌槽上部2Uへの循環および撹拌槽2内での撹拌翼12による撹拌を継続させることができる。
したがって、本実施形態の循環機構によれば、所望の均質な分散状態および粒子径になるまでは、撹拌槽2の底部において、第2の羽根8により撹拌対象を撹拌し、せん断力を加えて、循環用配管4側に向かう撹拌対象中の微粒化を促進させることができるとともに、撹拌対象が所望の分散状態および粒子径に達したときなど、これ以上撹拌槽2の底部での第2の羽根8によるせん断を停止させたい場合には、第1の羽根7および第2の羽根8を逆回転させるだけで、それ以上のせん断を行わず、撹拌対象の所望の分散状態および粒子径を維持したまま、循環を継続させることができる。また、粘度を維持したまま循環を継続させることができるので、撹拌対象が変質してしまうといったこともない。さらに、図2および図6に示すように、撹拌槽2底部でせん断力を加えながら、撹拌対象を循環させる状態と、撹拌槽2底部でせん断力を加えずに撹拌対象を循環させる状態という2つの状態を、1つの駆動手段のみで、切り替えが可能であるため、操作が容易であるとともに、装置全体の構造を簡素化することができ、部品点数を減らすことができる。
つぎに、本発明の他の実施形態について説明する。撹拌装置D内の撹拌対象に粉体を新たに追加するときに、撹拌対象の溶液と馴染みにくい性質の粉体が凝集して塊となっている場合、撹拌槽2内の撹拌対象の液面の上方からこの粉体を供給するだけでは、撹拌対象の溶液と粉体が接触した際に、溶液がこの塊の内部に浸透せずにその表面だけが溶けて皮膜を形成し、ママコを生じやすいこととなる。
本発明の他の実施形態は、この問題に鑑みたものであり、図7および図8を用いて、その構成について説明する。図7に示すように、管状部材3内の第1の羽根7および第2の羽根8の間に管状部材3の流路P1に連通するように、撹拌対象に加えられる粉体を供給する供給用配管17が接続されている。この供給用配管17が接続された箇所の管状部材3の流路P1内に、供給された粉体をせん断する第3の羽根18が、回転軸6に取り付けられて、設けられている。なお、図7および図8に示す実施形態においては、第1の羽根7、第2の羽根8、逆止弁9等、図1〜6に示す実施形態と共通する構成については、特に記載しない限り同じであるため、説明は省略する。
この構成では、後述の通り、撹拌槽2内を減圧し、粉体供給バルブ21を開弁することにより、粉体が供給用配管17から管状部材3内の流路P1内に供給され、流路P1内の撹拌対象に加えられるのとほぼ同時に、その箇所に設けられて回転している第3の羽根18によってせん断される。ここで、粉体供給バルブ21が開弁されていることによって粉体と共に空気も流入しているため、第1の羽根7の回転により作られていた下向きの撹拌対象の流れは停止しており、一方で、撹拌槽2内が減圧されているため、供給された粉体は、管状部材3内を、図7の矢印A5で示すように上方に向かって流れ、上端側3Uの第2の羽根8でさらにせん断される。その後、粉体供給バルブ21を閉弁すると、第1の羽根7の回転により作られる下向きの撹拌対象の流れにより、管状部材3の側面開口部32から、管状部材の流路P1および循環用配管4を通って撹拌槽上部2Uに循環される。
したがって、図1〜図6に示した実施形態における効果に加え、第1の羽根7および第2の羽根8との間に供給用配管17を設けることにより、撹拌槽2の上方から粉体が供給されないため、図1に示す撹拌翼12などに粉体が堆積することがない。また、追加される粉体が塊となっている場合でも、撹拌槽2内の撹拌対象に加えられる前に、しかも管状部材3の流路P1に供給されるのとほぼ同時に第3の羽根18によってせん断され、さらに第2の羽根8でもせん断されるため、ママコの発生が抑制される。
供給用配管17は、例えば耐真空ホースなどを用いることもできるが、粉体を、後述の粉体容器19から管状部材3に供給することができるものであれば、特に限定されるものではない。
第3の羽根18は、回転軸6の回転に応じて回転し、供給用配管17から供給された粉体を、粉体が管状部材3の流路P1内の撹拌対象に加わるときにせん断する。第3の羽根18の形状は、例えば図8(a)および(b)に示される形状とすることができる。図8(a)および(b)に示される第3の羽根18は、回転軸6に取り付けられる円柱状の本体181と、円柱状の本体181の周方向に同軸状に一回り大きく形成された円柱状の外周部184と、円柱状の本体181と外周部184とを連結する連結部185とを備えている。図8(a)に示すように、連結部185は本体181から等間隔に複数設けられており、連結部185と連結部185との間には、第3の羽根18の回転軸方向に貫通する流動孔182が、流路P1内の撹拌対象が流れることができるように形成されている。また、流動孔182は、回転軸方向だけでなく、外周部184の側面を貫通し、供給用配管17からの粉体を第3の羽根18の内部に導入できるように構成されている。したがって、この図8(a)および(b)に示す第3の羽根により、流路P1における撹拌対象の流動を阻害することなく、供給用配管17から導入された粉体をせん断しながら、撹拌対象に加えることができる。また、この第3の羽根18の流動孔182における外周部184の側面側を貫通する部分は、この第3の羽根18が一方の方向に回転したときに先頭となる部分183が鋭角となるような形状に形成されている。この鋭角な先頭部183により、供給された粉体が第3の羽根18の内部に導入されるのを促進することができ、効果的にせん断することができる。ただし供給された粉体をせん断できるものであれば、図8に示される形状に限定されるものではなく、少なくとも撹拌対象が流動する流動孔182に相当する空孔、および、回転したときに供給された粉体と接触してせん断力を加えることができる部分を有していればよい。
次に、図9を用いて、この構成における粉体の供給方法を説明する。図9に示されるように、供給される粉体は粉体容器19に収容されており、この粉体を管状部材3に供給するため、管状部材3と粉体容器19との間には、管状部材3に接続された耐真空ホースなどから構成される供給用配管17が配設されている。供給用配管17は、管状部材3と気密に固定され、粉体容器19側には先細のノズルが設けられており、粉体容器19内の粉体を、撹拌槽2の上部に設けられた吸出し口20から撹拌槽2内の空気を吸い出し、撹拌槽2およびこれに連通する管状部材3内を負圧にすることにより吸引する。また、供給用配管17には、粉体供給時に開弁され粉体供給時以外に閉弁される粉体供給バルブ21が設けられている。この粉体供給バルブ21は、開度を調整することにより供給される粉体の量を調節することもできるので、上部から投入するよりも正確に粉体の量を制御することができる。また、粉体供給時に管状部材3内が負圧になっているかを確認するための連成計22が設けられている。循環用配管4には、循環用バルブ23が設けられており、開弁、閉弁することにより、撹拌対象を循環させたり、循環を停止させたりすることができる。また、循環用配管4には圧力計24が設けられており、管状部材3内の圧力を計測することができる。
さらに、循環用配管4と供給用配管17とを連通して繋ぐ洗浄用配管28が設けられており、洗浄用配管28の循環用配管4側に循環側洗浄バルブ25、洗浄用配管28の供給用配管17側に供給側洗浄バルブ26が設けられ、さらに洗浄用配管28は供給用配管17側で分岐するように形成されており、その分岐した配管の先端に粉体容器側洗浄バルブ27を備えている。供給用配管17および粉体供給バルブ21の一方または両方が詰まったときは、供給用配管17の粉体容器19側の先端を粉体容器側洗浄バルブ27に接続し、循環側洗浄バルブ25および粉体容器側洗浄バルブ27を開弁し、供給側洗浄バルブ26を閉弁することにより、循環用配管4内の液圧によって、撹拌対象を循環用配管4から洗浄用配管28を経由して供給用配管17および粉体供給バルブ21に流すことができるため、別途の洗浄手段を用いることなく、供給用配管17および粉体供給バルブ21の詰まりを解消し、粉体供給経路を洗浄することができる。
上述の実施形態では、撹拌槽2に撹拌対象を入れた状態で駆動手段5を駆動し、回転軸6を一方の方向に回転させると、第1の羽根7および第2の羽根8もこの方向に回転し、第1の羽根7の作用で、撹拌槽2から、管状部材3の側面開口部32、管状部材3の流路P1、循環用配管4、および撹拌槽上部2Uへと続く撹拌対象の流れが作られ、撹拌対象がその経路で循環し、その一方で、第2の羽根8の作用で、管状部材3の側面開口部32から上端開口部31への撹拌対象の流れが作られ、撹拌槽2内の撹拌対象を撹拌するとともに、その撹拌対象を第2の羽根8でせん断する。このせん断と撹拌により、撹拌対象の分散および微粒化が促進され、最終的に撹拌対象の所望の物性を得ることができるようになる。また、未溶融の粉体が撹拌翼12に堆積したり攪拌装置D内の撹拌対象の流動経路を詰まらせたりすることによる撹拌装置Dの故障を防ぐことができる。さらに、1つの駆動手段5で上記作用が得られるため、撹拌装置Dの構造を簡素にでき、この装置を用いる工程の作業性が向上し、生産コストを抑制できる。
上述の実施形態では、撹拌対象が充分にせん断されれば、駆動手段5を他方の方向に回転させ、第2の羽根8を逆回転させることによって管状部材3の上端開口部31から下向きの流れを作り出し、その流れによって逆止弁9を下降させて管状部材3の上端開口部31を塞ぎ、第2の羽根8の周囲の撹拌対象の流動を遮断させ、これによって撹拌対象がせん断されないようにできる。一方で第1の羽根7の作用により、この回転方向でも変わり無く撹拌槽2から循環用配管4への流れが作られるため、せん断を停止した上で、循環および撹拌を継続させることができる。このため撹拌対象の粘度を維持しながら、所望の状態まで撹拌できる。
粉体の供給を撹拌槽の撹拌対象の液面上方から行うと、撹拌対象と粉体が接触した際に、撹拌対象の溶液がこの塊の内部に浸透せずにその表面だけが溶けて皮膜を形成してママコを生じやすい。本発明の他の実施形態では、撹拌槽2を減圧した上で、粉体供給バルブ21を開弁し、管状部材3の第1の羽根7および第2の羽根8の間に設けられた供給用配管17から粉体を供給する。粉体は、供給用配管17が接続された箇所の管状部材3内の流路P1に設けられた第3の羽根18でせん断される。ここで、粉体供給バルブ21が開弁されていることによって粉体と共に空気も流入しているため、第1の羽根7の回転により作られていた下向きの撹拌対象の流れは停止しており、一方で、撹拌槽2が減圧されていることにより、粉体は管状部材3の流路P1内を上方に流動し、管状部材3の上端側3Uに設けられている第2の羽根8で再度せん断される。その後、粉体供給バルブ21を閉弁すると、第1の羽根7によって作られる撹拌対象の下向きの流れによって、管状部材3の側面開口部32から、管状部材3の流路P1、および循環用配管4を通って撹拌槽上部2Uに循環される。したがって、追加される粉体が撹拌槽2内の撹拌対象に加えられる前に、しかもママコとなりやすい撹拌対象との最初の接触とほぼ同時に第3の羽根18によってせん断され、さらに第2の羽根8でもせん断されるため、ママコの発生を効果的に防止できる。
1、100 循環機構
2 撹拌槽
2L 撹拌槽下部
2U 撹拌槽上部
3 管状部材
31 上端開口部
32 側面開口部
33 連通口
3L 管状部材下端側
3U 管状部材上端側
4 循環用配管
5 駆動手段
6 回転軸
7 第1の羽根
71 基部
72 底部
73 フィン
8 第2の羽根
81 基部
82 第2の基部
83 ブレード
9 逆止弁
91 支持体用空孔
92 追加空孔
93 中央空孔
10 逆止弁支持体
11 シャフト
12 撹拌翼
17 供給用配管
18 第3の羽根
181 本体
182 流動孔
183 先頭部
184 外周部
185 連結部
19 粉体容器
20 吸出し口
21 粉体供給バルブ
22 連成計
23 循環用バルブ
24 圧力計
25 循環側洗浄バルブ
26 供給側洗浄バルブ
27 粉体容器側洗浄バルブ
28 洗浄用配管
101 溶解槽
102 液体導出口
103 配管
104 循環ポンプ
105 回転軸
106 撹拌翼
107 スプレーノズル
D 撹拌装置
P1、P2 流路

Claims (5)

  1. 撹拌対象を撹拌する撹拌槽の底部に設けられ、前記撹拌槽の底部側から前記撹拌槽の上部側に向かって延びる循環用配管により、前記撹拌槽内部の撹拌対象を前記撹拌槽の底部側から上部側に循環させる循環機構であって、
    前記循環機構が、
    該循環機構を駆動する駆動手段と、
    上端側が前記撹拌槽の底部から撹拌槽内部に向かって突出し、下端側が前記循環用配管に接続された、前記撹拌対象の流路を備えた管状部材と、
    前記駆動手段に連結され、前記管状部材の内部に延びる回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ、前記駆動手段の駆動時に循環用配管側に向かって撹拌対象を流動させる流れを発生させる、前記管状部材内部の循環用配管側に設けられた第1の羽根と、
    前記回転軸に取り付けられ、前記駆動手段の駆動時に前記撹拌槽の底部側から上方に向かう流れを発生させ、または上方から底部側に向かう流れを発生させ得る、前記管状部材内の前記上端側に設けられた第2の羽根とを備え、
    前記管状部材が、上端において上端開口部を備え、前記第2の羽根と前記撹拌槽の底部との間における管状部材の側面に側面開口部を有し、
    前記管状部材の上端に、前記上端開口部を開閉する逆止弁が設けられ、
    前記駆動手段が、前記回転軸を正逆回転させることができ、
    前記回転軸が一方の方向に回転したときは、前記第1の羽根は、前記側面開口部から流入した撹拌対象を前記循環用配管側に流すとともに、前記第2の羽根は、前記側面開口部から流入した撹拌対象を前記上端開口部側に流して撹拌対象をせん断し、
    前記回転軸が前記一方の方向と逆方向に回転したときは、前記第1の羽根は、前記撹拌対象を前記循環用配管側に流すとともに、前記第2の羽根が、前記上端開口部側から前記循環用配管側への流れを生み出すことにより、前記逆止弁を閉じ、前記上端開口部を介した撹拌対象の流れを遮断することを特徴とする循環機構。
  2. 前記第1および第2の羽根の間に、前記管状部材に連通して設けられた、前記撹拌対象に加えられる粉体を供給する供給用配管が設けられることを特徴とする請求項1記載の循環機構。
  3. 前記管状部材内の前記供給用配管が設けられた箇所において、前記回転軸に前記粉体をせん断する第3の羽根が設けられている請求項2記載の循環機構。
  4. 前記駆動手段が正逆回転可能なモータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の循環機構。
  5. 前記第2の羽根が、前記回転軸の軸回りに螺旋状に形成された複数の羽根を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の循環機構。
JP2012116670A 2012-05-22 2012-05-22 撹拌装置の循環機構 Active JP5312641B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012116670A JP5312641B1 (ja) 2012-05-22 2012-05-22 撹拌装置の循環機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012116670A JP5312641B1 (ja) 2012-05-22 2012-05-22 撹拌装置の循環機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5312641B1 true JP5312641B1 (ja) 2013-10-09
JP2013240767A JP2013240767A (ja) 2013-12-05

Family

ID=49529568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012116670A Active JP5312641B1 (ja) 2012-05-22 2012-05-22 撹拌装置の循環機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5312641B1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108314165A (zh) * 2018-03-17 2018-07-24 李志慧 一种医用废水处理装置
CN110354734A (zh) * 2019-07-18 2019-10-22 安阳工学院 一种具有径向叶片伸缩功能的转动搅拌装置
CN110975663A (zh) * 2019-12-05 2020-04-10 福建吉鲜生物科技有限公司 一种果蔬保鲜剂加工用混合设备
CN113522082A (zh) * 2021-07-15 2021-10-22 中国人民解放军总医院第八医学中心 一种检验匀浆装置
CN114100480A (zh) * 2021-11-30 2022-03-01 黑龙江省龙建路桥第四工程有限公司 一种沥青恒温搅拌装置及使用方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101761343B1 (ko) * 2016-03-30 2017-07-26 한국해양과학기술원 부유사 측정장치의 검보정시스템
JP7061476B2 (ja) * 2018-02-26 2022-04-28 プライミクス株式会社 攪拌装置
JP7061512B2 (ja) * 2018-05-15 2022-04-28 プライミクス株式会社 攪拌装置
JP7025591B1 (ja) 2021-10-20 2022-02-24 みづほ工業株式会社 撹拌装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5813208B2 (ja) * 1979-08-30 1983-03-12 ヤマトボ−リング株式会社 ミキサ−
JP2003154248A (ja) * 2001-11-26 2003-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 混練装置
JP2004016979A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Toyo Denki Industrial Co Ltd 混合液撹拌移送装置
JP4917283B2 (ja) * 2005-07-15 2012-04-18 日本曹達株式会社 高分子粉末溶解装置及び高分子溶液の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108314165A (zh) * 2018-03-17 2018-07-24 李志慧 一种医用废水处理装置
CN110354734A (zh) * 2019-07-18 2019-10-22 安阳工学院 一种具有径向叶片伸缩功能的转动搅拌装置
CN110354734B (zh) * 2019-07-18 2024-02-09 安阳工学院 一种具有径向叶片伸缩功能的转动搅拌装置
CN110975663A (zh) * 2019-12-05 2020-04-10 福建吉鲜生物科技有限公司 一种果蔬保鲜剂加工用混合设备
CN113522082A (zh) * 2021-07-15 2021-10-22 中国人民解放军总医院第八医学中心 一种检验匀浆装置
CN114100480A (zh) * 2021-11-30 2022-03-01 黑龙江省龙建路桥第四工程有限公司 一种沥青恒温搅拌装置及使用方法
CN114100480B (zh) * 2021-11-30 2023-10-03 黑龙江省龙建路桥第四工程有限公司 一种沥青恒温搅拌装置及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013240767A (ja) 2013-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5312641B1 (ja) 撹拌装置の循環機構
US10137420B2 (en) Mixing apparatus with stator and method
KR101566240B1 (ko) 에어레이션 임펠러 및 이를 포함하는 수처리용 교반기
JP2006187756A (ja) 撹拌混合装置
US11819810B2 (en) Mixing apparatus with flush line and method
TW201343259A (zh) 攪拌裝置及具備該裝置之吐出裝置暨吐出方法
KR101658410B1 (ko) 고점도 유체 분산유화장치
JP2019147077A (ja) 攪拌装置
CN103028360B (zh) 用于搅拌反应器的剪切装置和搅拌反应器
JP5540782B2 (ja) 薬剤注入装置及びその運転方法
JP2013078899A (ja) 塗料の供給装置
JPWO2016152895A1 (ja) 攪拌機
CN106457178B (zh) 具有定子的混合设备和方法
CN113600088A (zh) 混合系统和混合方法
KR20230169051A (ko) 끼임 방지 구조를 가진 플래니터리 교반기
WO2017212935A1 (ja) 攪拌羽根および攪拌装置
JP2021122784A (ja) 撹拌機
CN111530330A (zh) 一种高粘度纳米粉体浆料混合装置
CN204522887U (zh) 一种加药混合器
CN103418298B (zh) 一种射流喷射驱动式叶片搅拌器
JP2006263728A (ja) 高粘度・非ニュートン流体用竪型攪拌装置
JP7249118B2 (ja) 撹拌翼および撹拌装置
JP5302265B2 (ja) 攪拌用回転体および攪拌装置
JP2012157841A (ja) 撹拌装置の循環構造
CN204073996U (zh) 一种宽螺带锯齿搅拌器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5312641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250