JP5947069B2 - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子、特に、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)及びその製造方法に関する。
LED素子を搭載した発光装置が、照明、バックライト、産業機器等に従来から用いられてきた。特許文献1に記載されているようなLED素子は、GaAs基板またはサファイヤ基板等の成長基板上にMOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法等を用いてAlGaInPまたはGaN等の半導体層をエピタキシャル成長させ、成長基板上に成長した半導体層を、光反射性材料を介して導電性の支持基板に貼り合わせた後、成長基板を除去して製造されている。
特開2011−100974号公報
このような半導体素子においては、導電性の支持基板の表面に、支持基板と半導体層との貼り合わせに用いられるAu等の共晶用金属が成膜されている。また、半導体素子のリーク等を防止するために、半導体層の側面から共晶用金属及び導電性基板の表面にかけてSiO2等の保護膜が形成されている。このような半導体素子のダイシング工程における切断においては、支持基板表面の共晶用金属が切断時のダイシングの刃に巻き込まれ、共晶用金属が素子分割端面においてめくれてしまう不良や、ダイシングの刃によって支持基板自体が割れたり欠けたりする不良が発生していた。また、ダイシングの刃による振動により、保護膜の剥がれや割れが生じてリーク等の不良が発生していた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、導電性支持基板を使用するLED素子等の半導体素子において、素子のダイシングにおける切断線上に共晶接合層及び保護膜を設けず、切断端面における共晶接合層及び保護層のめくれや欠けを防止する。さらに、保護膜の端部から導電性支持基板の切断部を含む領域を覆うように延性の少ない金属層を配することにより、ダイシングにおける支持基板の割れや欠け、及び保護膜の剥がれを防止し、信頼性に優れた半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体素子の製造方法は、第1の基板上に、半導体層を含む素子構造層を形成するステップと、第1の基板に至る溝を素子構造層に形成し、素子構造層を複数の素子部に分離するステップと、複数の素子部の各々の上に金属からなる第1の接合層を形成するステップと、第2の基板上の複数の素子部の第1の接合層に対応する位置に、第1の接合層との共晶を形成する金属からなる第2の接合層を形成するステップと、第1の接合層と第2の接合層との各々を加熱圧着して共晶接合を行うステップと、第1の基板を素子構造層から除去するステップと、素子部の側面と、第1の接合層と、第2の接合層の少なくとも一部と、を覆うように絶縁性材料からなる保護層を形成するステップと、第2の基板における前記第2の接合層及び前記保護層が形成されていない露出面から保護層の端部上に至る領域を覆うように第2の接合層の材料よりも延性の低い金属からなる低延性層を含むカバー金属層を形成するステップと、カバー金属層によって第2の基板が覆われた領域を切断してダイシングを行うステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体素子は、基板上に形成された第1の接合層と、第1の接合層上に配され、第1の接合層との共晶を形成して第1の接合層と結合している第2の接合層と、第2の接合層上に形成された素子構造層と、素子構造層の側面と、第1の接合層と、第2の接合層の少なくとも一部とを覆う絶縁性材料からなる保護層と、第2の基板の端部から保護層の端部上に至る領域を覆い、第1の接合層の材料よりも延性の低い金属からなる低延性層を含むカバー金属層と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体素子及びその製造方法によれば、素子のダイシングにおける素子部材の破壊または剥離の故の半導体素子の不良を防止することが可能であり、半導体素子の歩留まり及び信頼性を向上させることが可能である。
本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 図1hの工程の部分拡大図である。 本発明の実施例1に係る発光素子の断面図である。 本発明の実施例2に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 図4の工程の部分拡大図である。 本発明の実施例2に係る発光素子の断面図である。 本発明の変形例に係る製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の変形例に係る発光素子の断面図である。 本発明の変形例に係る製造方法の一工程の部分拡大図である
以下に、本発明の実施例1に係る発光素子の製造方法について、図1a−i、図2及び図3を参照しつつ説明する。図1a−iは、それぞれ本発明の実施例1に係る発光素子の製造方法の各工程の断面図である。図2は、図1hの工程における部分拡大図である。図3は、実施例1に係る製造方法で製造される発光素子の断面図である。なお、図において、ダイシング時の切断線を破線Cで示している。
まず、図1aに示すように、例えば、C面サファイヤ基板である成長基板11を準備し、MOCVDを用いて、AlxInyGazN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)からなるn型半導体層13A、活性層13B及びp型半導体層13Cが積層された半導体構造層13を結晶成長させる。
具体的には、成長基板11をMOCVD装置内に配し、水素雰囲気中で、1000℃で10分加熱し、サーマルクリーニングを行う。次に、約500℃で、TMGを10.4μmol/min、NH3を3.3LMの流量で3分間供給して低温バッファ層であるGaN層を形成する。次に、1000℃まで昇温して30秒間保持し、前記低温バッファ層を結晶化させる。次に、1000℃に維持しつつ、TMGを45μmol/min、NH3を4.4LMの流量で20分間供給し、下地GaN層を約1μmの厚さで形成する。そして、1000℃に維持しつつ、TMGを45μmol/min、NH3を4.4LM、SiH4を2.7×10-9μmol/minの流量で120分間供給し、n−GaN層を約7μm成長させる。このようにして、n型半導体層13Aを形成する。
次に、温度約700℃で、TMGを3.6μmol/min、TMIを10μmol/min、NH3を4.4LMの流量で33秒間供給することによる層厚2.2nmのInGaN井戸層の成長、及びTMGを3.6μmol/min、NH3を4.4LMの流量で320秒間供給することによる層厚15nmのGaN障壁層の成長を交互に5回繰り返し、InGaN/GaNを5周期成長させ、n型半導体層13A上にInGaN/GaNからなる多重量子井戸構造の活性層13Bを形成する。
次に、温度870℃まで上げ、TMGを8.1μmol/min、TMAを7.5μmol/min、NH3を4.4LM、CP2Mgを2.9×10-7μmol/minの流量で5分間供給し、p−AlGaNクラッド層を約40nm成長させる。そして、温度を870℃に維持しつつ、TMGを18μmol/min、NH3を4.4LM、CP2Mgを2.9×10-7μmol/minの流量で7分間供給し、p−GaN層を約150nm成長させる。このようにして、p型半導体層13Cを形成する。
次に、図1bに示すように、例えば、フォトリソグラフィ、真空蒸着法、スパッタ法等で半導体構造層13の素子部となる領域の各々の上にNiを0.5nm、Agを300nm積層してp電極層15を形成する。p電極層15は、活性層から出射した光を反射して光取り出し効率を高めるために、光反射性の高い材料で形成するのが好ましく、例えば、Ag合金等で形成してもよい。
なお、ここでは、p型半導体層、n型半導体層、活性層等から構成された半導体構造層、及び/または半導体構造層に電極、絶縁層、反射層等のデバイス要素を付加したものの全体を素子構造層またはデバイス層と称する。
次に、図1cに示すように、例えば、p型半導体層に13C上に、p電極層15を覆うようにTiWをスパッタ法で500nm形成して拡散防止層を形成し、その上に共晶層としてTiを50nm、Ptを100nm、Auを200nm電子ビーム蒸着法にて順次蒸着し、第1の接合層17を形成する。第1の接合層17は、後述する支持構造体20との共晶接合において、支持構造体20の第2の接合層23と共晶を形成する層である。
次に、発光素子とする素子領域上にレジストを形成し、ドライエッチング装置にてレジストが形成されている領域以外の部分の半導体構造層13を成長基板11の上面に至るまでの溝を形成することで除去し、図1dに示すように、個々の素子部19を形成して半導体ウェハ10が完成する。
次に、図1eに示すように、支持構造体20を形成して、半導体ウェハ10と対向させて配置する。支持構造体20は、導電性のSi基板である支持基板21に、例えば、フォトリソグラフィ及び電子ビーム蒸着法にてAuSnを500nm蒸着することで第2の接合層23を配して形成されている。第2の接合層23は、後述する半導体ウェハ10と支持構造体20との共晶接合の際に、第1の接合層17との共晶を形成する層である。
図1eからわかるように、第2の接合層23は、半導体ウェハ10に形成された素子部19と対応する位置に配し、素子部19の頂部の第1の接合部が形成する接合面よりも大きな接合面を有するように形成する。また、後の発光素子のダイシングの際にダイシングの刃によって切断される素子部19間の切断線C近傍の領域には形成しない。このようにすることで、発光素子のダイシングの際に第2の接合層23を形成するAuSnをダイシング刃と接触させず、第2の接合層23のめくれ上がりを防止し、素子の不良を減少させることが可能である。
なお、第2の接合層23を形成しない領域の幅Wは、ダイシング刃が第2の接合層23と接触しないように30μm以上とし、光吸収性の高い支持基板21の表面による、活性層から出射した光の吸収を防止するために100μm以下であるのが好ましい。
半導体ウェハ10と支持構造体20との接合は、図1fに示すように、例えば、第1の接合層17の表面と第2の接合層23の表面とを接触させて互いに対向する方向(矢印で示す方向)に1.5MPaの圧力を印加して加圧して第1の接合層17の表面と第2の接合層23とを密着させつつ、340℃で5分加熱する共晶接合によって行われる。
共晶接合による接合の後、成長基板11の裏面から、例えば、波長が248nmのKrFエキシマレーザ(約800mJ/cm2)を照射し、成長基板11を除去した。
上記処理の終了後、図1gに示すように半導体構造層13の上面及び側面、第1の接合層17の側面、第2の接合層の露出している上面及び側面、及び支持基板21上に保護層25を形成する。なお、図1g以降において、図の簡略化のためn型半導体層13A、活性層13B及びp型半導体層13Cを、半導体構造層13としてまとめて示す。保護層25は、例えば、スパッタ法にてSiO2を300nm成膜することで形成する。保護層25は、素子のダイシング時にダイシングの刃と接触して破壊されまたは支持基板21から剥離しないように、切断線Cの近傍部分には形成しない。また、保護層25は、半導体構造層13上の、後述するn電極29を形成する領域には形成しない。なお、保護層25の層厚は、素子の保護を良好に行うため200nm−400nm程度であるのが好ましい。
次に、図1hに示すように、支持基板21の露出している表面及び保護層25の端部領域を覆うように、密着層27A、低延性層27B、反射層27Cからなるカバー金属層27を、例えば、フォトリソグラフィ、スパッタ法、または電子ビーム蒸着法等で形成する。
図2は、図1gの破線で囲った部分Aの拡大図である。カバー金属層27の形成工程においては、まず、カバー金属層27が支持基板21及び保護層25から剥離しないように、低延性層27Bよりも支持基板21を形成するSi及び保護層25を形成するSiO2と密着性の高い金属、例えば、Tiからなる密着層27Aを、支持基板21の露出している表面及び保護層25の端部領域上を覆うように50nmの厚さで形成する。すなわち、密着層27Aは、密着層27Aと支持基板21の上面とで保護層25の端部領域を挟み込むように形成する。
次に、延性の低い金属材料、例えば、Wからなる低延性層27Bを、密着層27A上に層厚700nmとなるように形成する。低延性層27Bは、カバー金属層27がダイシング時にダイシングの刃によって支持基板21から剥離することで、支持基板21に割れや欠けが生じたり、保護層25が剥離したりして素子不良の原因とならないように、15〜50×1010Pa程度のヤング率を有する金属を用いる。このような金属には、Wの他にRh、Pt、Ni等がある。
反射層27Cは、半導体構造層13内の活性層13Bから出射した光を反射して光取り出し効率を高めるために、低延性層27B上に、低延性層27Bよりも高い光反射性を有する金属材料、例えば、Alを層厚120nmとなるように配することで形成する。なお、反射層27Cは、光を十分に反射するために100nm以上の層厚であるのが好ましい。
なお、密着層27A、低延性層27B及び反射層27Cは、ダイシング時にダイシングの刃によってカバー金属層27がちぎれたり、支持基板21から剥離してしまうことを防止するために、カバー金属層27の全体としての延性が低延性層27Bの延性に支配されるよう、低延性層27Bの層厚がカバー金属層27の全体の層厚の約7割以上となるように形成するのが好ましい。また、ダイシング時のダイシングの刃の振動によって保護層25が支持基板21から剥離してしまわないように、カバー金属層27は、保護層25の端部から支持基板21と水平方向に10μm以上の領域を覆うように形成するのが好ましい。
なお、密着層27Aに用いられるTi及び反射層27Cに用いられるAlは、延性の比較的高い材料であるが、上述のように、カバー金属層27全体としての延性は、カバー金属層の厚さの7割以上を占める低延性層27Bに用いられる延性の低い金属に支配されるので、密着層27A及び反射層27Cのちぎれは発生しない。
また、反射層27Cは、必ずしも必要ではなく、カバー金属層27を密着層27A及び低延性層27Bのみから形成することとしてもよい。その場合、低延性層27Bは、反射性の高い金属、例えばRhで形成するのが好ましい。
次に、図1iに示すように、フォトリソグラフィ等により、半導体構造層13上の保護層25によって覆われていない部分を露出するように開口部を有するレジストマスクを形成し、EB蒸着法等を用いて、Tiを1nm、Alを200nm、Tiを100nm、Ptを200nm、Auを2500nm積層し、レジストマスクを除去することにより、n電極29を形成した。
最後に、ダイシング刃を用いてカバー金属層27及び支持基板21を切断し、発光素子のダイシングを行い、図3に示す発光素子30が完成する。
図3に示すように、発光素子30は、半導体構造層13の側面と、第1の接合層17と、第2の接合層23と、支持基板21の端部近傍を除く部分とを覆う絶縁性材料からなる保護層25を有し、保護層25の端部領域が、支持基板21の端部から形成されている低延性層を含むカバー金属層27によって覆われている構造になっている。
実施例1に係る発光素子及びその製造方法によれば、素子のダイシングにおいてダイシングの刃が当たる切断線Cの近傍の部分に、延性が高い共晶接合のための金属材からなる第2の接合層23及び第2の接合層と密着性の低い絶縁体からなる保護層25が形成されない。このようにすることで、素子のダイシング時に、切断面における接合層および保護層の剥離及びめくれ上がりを防止することが可能である。さらに、実施例1に係る発光素子及びその製造方法においては、支持基板21表面の切断線C上及び保護層25の端部領域上を延性の小さい金属材料からなるカバー金属層27で覆っている。このようにすることで、素子のダイシング時に、支持基板21の切断面において支持基板が割れたり欠けたりすることを防止し、かつ保護層が支持基板21及び第2の接合層23から剥離してしまうことを防止することが可能である。従って、実施例1に係る発光素子の製造方法によれば、素子のダイシングにおける素子部材の破壊または剥離の故の半導体素子のリーク等の不良を防止することが可能であり、半導体素子の歩留まり及び信頼性を向上させることが可能である。
以下に、本発明の実施例2に係る発光素子の製造方法について図4、図5、及び図6を用いて説明する。図4は、実施例2に係る製造方法におけるカバー金属層27の形成工程の断面図である。図5は、図4の破線部Aの領域を拡大した部分拡大図である。図6は、実施例2に係る製造方法で製造された発光素子40の断面図である。
実施例2に係る製造方法は、図4に示すように、カバー金属層27を第2の接合層23の上にまで形成する点において、実施例1に係る製造方法と異なる。それ以外の構成に関しては、実施例1と同様である。
実施例2に係る製造方法においては、実施例1の図1hに示すカバー金属層形成工程において、図4及び図5に示すように支持基板21の露出している表面から第2の接合層23の上面上に形成されている保護層25にかけてカバー金属層27を、例えば、フォトリソグラフィ、スパッタ法、または電子ビーム蒸着法等で形成する。
具体的には、まず、密着層27Aとして、支持基板21を形成するSi及び保護層25を形成するSiO2と密着性の高い金属、例えば、Tiを、支持基板21の露出している表面及び保護層25の端部領域、さらに第2の接合層23の上面上に形成されている保護層25の表面を覆うように、50nmの厚さで形成する。すなわち、密着層27Aは、密着層27Aと支持基板21の上面、並びに第2の接合層23の側面及び上面とで保護層25を挟み込むように形成する。
次に、低延性層27Bとして、密着層27A上に、延性の低い金属材料、例えば、Wを層厚700nmとなるように配する。低延性層27Bは、カバー金属層27がダイシング時にダイシングの刃によって支持基板21から剥離して、素子不良の原因とならないように、15〜50×1010Pa程度のヤング率を有する金属を用いる。このような金属には、Wの他には、Rh、Pt、Ni等がある。
次に、反射層27Cとして、半導体構造層13内の活性層13Cから出射した光を反射するために、低延性層27B上に、高い光反射性を有する金属材料、例えば、Alを層厚120nmとなるように配することで形成する。なお、反射層27Cは、光を十分に反射するために100nm以上の層厚であるのが好ましい。
その後、実施例1に係る製造方法と同様にn電極を形成した後、素子のダイシングを行い、図6に示す発光素子40が完成する。
図6に示すように、発光素子40は、半導体構造層13の側面と、第1の接合層17と、第2の接合層23と、支持基板21の端部近傍を除く部分とを覆う絶縁性材料からなる保護層25を有し、保護層25が、支持基板21の端部から第2の接合層23の上面上にまで形成されている低延性層を含むカバー金属層27によって覆われている構造になっている。
非金属の絶縁材料からなる保護層25は、特に、共晶金属からなる第2の接合層23との密着性が低いので、実施例2に係る製造方法においては、保護層25との密着性が低い第2の接合層の上面上に形成されている保護層25表面までカバー金属層27を形成する。すなわち保護層25を第2の接合層23の上面とカバー金属層27とで挟み込むように形成する。それによって、実施例1に係る発光素子の製造方法よりも、保護層25の剥離をさらに良好に防止し、発光素子の歩留まり及び信頼性を向上させることが可能である。
なお、実施例2においても、実施例1と同様に、反射層27Cは、必ずしも必要ではなく、カバー金属層27を密着層27A及び低延性層27Bのみから形成することとしてもよい。その場合、低延性層27Bは、反射性の高い金属、例えばRhで形成するのが好ましい。
上記実施例では、保護層25を支持基板21上にまで形成するとしたが、保護層25は必ずしも支持基板21上にまで形成する必要はない。例えば、図7に示すように、保護層形成工程及びカバー金属層形成工程において、保護層25を第2の接合層の上面まで形成して、その端部上をカバー金属層27で覆うこととしてもよい。そのようにして形成された発光素子50を図8に示す。
図8に示すように、発光素子50は、半導体構造層13の側面と、第1の接合層17と、第2の接合層の少なくとも一部とを覆う絶縁性材料からなる保護層25を有し、保護層25の端部領域が、支持基板21の端部から形成されている低延性層を含むカバー金属層27によって覆われている構造になっている。
なお、上記実施例では、反射層を低延性層上全体に形成するとしたが、図9のように反射層を、素子のダイシングにおける切断線Cの近傍を避けて形成することとしてもよい。このようにすることで、比較的延性の高い反射層がダイシング時にダイシング刃によって巻き上げられて剥離することによる不良を防止することが可能である。
また、上記実施例では、サファイヤ成長基板上に成長させるGaN系の半導体層を形成する素子を例に説明したが、GaAs成長基板上に成長させるGaAlInP系半導体層を形成することとしてもよい。
また、上記実施例では、発光素子を例に説明をしたが、本発明の製造方法は、他の電子デバイスの製造にも応用可能である。
上述した実施例における種々の数値、寸法、材料等は、例示に過ぎず、用途及び製造される発光素子等に応じて、適宜選択することができる。
10 半導体ウェハ
11 成長基板
13 半導体構造層
15 p電極層
17 第1の接合層
19 素子部
20 支持構造体
21 支持基板
23 第2の接合層
25 保護層
27 カバー金属層
27A 密着層
27B 低延性層
27C 反射層
29 n電極
30、40、50 発光素子

Claims (7)

  1. 第1の基板上に、半導体層を含む素子構造層を形成するステップと、
    前記第1の基板に至る溝を前記素子構造層に形成し、前記素子構造層を複数の素子部に分離するステップと、
    前記複数の素子部の各々の上に金属からなる第1の接合層を形成するステップと、
    第2の基板上の前記複数の素子部の前記第1の接合層に対応する位置に、前記第1の接合層との共晶を形成する金属からなる第2の接合層を形成するステップと、
    前記第1の接合層と前記第2の接合層との各々を加熱圧着して共晶接合を行うステップと、
    前記第1の基板を前記素子構造層から除去するステップと、
    前記素子部の側面と、前記第1の接合層と、前記第2の接合層の少なくとも一部と、を覆うように絶縁性材料からなる保護層を形成するステップと、
    前記第2の基板における前記第2の接合層及び前記保護層が形成されていない露出面から前記保護層の端部上に至る領域を覆うように前記第2の接合層の材料よりも延性の低い金属からなる低延性層を含むカバー金属層を形成するステップと、
    前記カバー金属層によって前記第2の基板が覆われた領域を切断してダイシングを行うステップと、
    を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 前記カバー金属層は、複数の金属層から構成され、前記低延性層の層厚は、前記カバー金属層全体の層厚の7割以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. 前記低延性層は、15〜50×1010Paのヤング率を有する金属から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 前記低延性層は、W、Rh、Ni及びPtのいずれか1から形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記カバー金属層は、前記第2の接合層の上面上の前記保護層の表面を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の半導体素子の製造方法。
  6. 前記カバー金属層は、前記低延性層よりも前記第2の基板及び前記保護層との密着性が高い金属からなる密着層をさらに含み、前記低延性層は、前記第2の基板の露出面及び前記保護層上に、前記密着層を介して形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体素子の製造方法。
  7. 前記カバー金属層は、前記低延性層よりも光反射性の高い金属からなる反射層をさらに含み、前記反射層は、前記低延性層上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の半導体素子の製造方法。
JP2012063325A 2012-03-21 2012-03-21 半導体素子及びその製造方法 Active JP5947069B2 (ja)

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