JP5946800B2 - 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5946800B2
JP5946800B2 JP2013151982A JP2013151982A JP5946800B2 JP 5946800 B2 JP5946800 B2 JP 5946800B2 JP 2013151982 A JP2013151982 A JP 2013151982A JP 2013151982 A JP2013151982 A JP 2013151982A JP 5946800 B2 JP5946800 B2 JP 5946800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion
parameter
pixel
magnetic resonance
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013151982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015019958A (ja
JP2015019958A5 (ja
Inventor
俊 横沢
俊 横沢
久晃 越智
久晃 越智
尾藤 良孝
良孝 尾藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2013151982A priority Critical patent/JP5946800B2/ja
Priority to CN201611050613.1A priority patent/CN106772166B/zh
Priority to US14/336,144 priority patent/US10185017B2/en
Priority to CN201410347887.1A priority patent/CN104323775B/zh
Priority to DE201410214256 priority patent/DE102014214256A1/de
Publication of JP2015019958A publication Critical patent/JP2015019958A/ja
Publication of JP2015019958A5 publication Critical patent/JP2015019958A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5946800B2 publication Critical patent/JP5946800B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/563Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution of moving material, e.g. flow contrast angiography
    • G01R33/56341Diffusion imaging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/5608Data processing and visualization specially adapted for MR, e.g. for feature analysis and pattern recognition on the basis of measured MR data, segmentation of measured MR data, edge contour detection on the basis of measured MR data, for enhancing measured MR data in terms of signal-to-noise ratio by means of noise filtering or apodization, for enhancing measured MR data in terms of resolution by means for deblurring, windowing, zero filling, or generation of gray-scaled images, colour-coded images or images displaying vectors instead of pixels

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging、以下、MRI)装置で取得した画像を処理する技術に関する。特に、拡散尖度イメージング技術に関する。
MRI装置は、主にプロトンの核磁気共鳴現象を利用した医用画像取得装置である。MRI装置は、非侵襲に任意の断面の撮像が可能であり、形態情報の他、血流や代謝機能などの生体機能に関する情報を取得可能である。MRIで撮影される重要な画像の一つに、拡散強調画像(DWI:Diffusion Weighted Image)がある。拡散強調画像は、生体組織に含まれる水分子の自己拡散を強調した画像であり、撮像時は、拡散速度に応じた信号を取得するため、ランダム運動する核スピンに対して位相分散による信号強度低下を誘起するMPG(Motion Probing Gradient)パルスを、リフォーカス用高周波磁場パルスの前後に印加し、エコーを取得する。
位相分散による信号強度低下は、MPGパルスの印加方向に拡散する核スピンによって引き起こされるため、MPGパルスの印加方向を制御することで任意方向の拡散情報を取得できる。また、拡散強調度は、MPGパルスの印加強度と印加時間に関するパラメータである拡散因子(b値)にて調整でき、b値が高いほど拡散強調度の高い画像を取得できる。
水分子の空間的な拡散分布を計測する手法として、DTI(Diffusion Tensor Imaging)がある。DTIでは、水分子の空間的な拡散分布が正規分布の3次元楕円拡散モデルに従うものと仮定し、その異方性比率FA(Fractional Anisotropy)を算出することで、白質の神経走行路の構造を解析する。DTIのパルスシーケンスは、MPGパルスの印加方向を変えながら拡散強調画像DWIを取得するパルスシーケンスを繰り返すように構成される。
また、近年、細胞膜や細胞内小器官などによる拡散運動の制限度合いを強調する手法として、水分子の空間的な拡散分布を非正規分布の拡散モデルと仮定した拡散尖度イメージングDKI(Diffusion Kurtosis Imaging)が提案されている。この手法は、正規分布の拡散モデルと仮定したDTIと比し、組織変性や細胞増殖に伴う微細な構造変化を捉える手法として期待されている。DKIのパルスシーケンスは、b値を変更しながらDTIのパルスシーケンスを繰り返すように構成される。
一般に、DKIで得た画像の解析(以後、DKI解析)では、MPGパルス印加方向が等しく、かつ、b値が異なるシーケンスにより得た拡散強調画像において、画素ごとに非線形の最小二乗フィティング処理を実行し、MPGパルスの印加方向毎の拡散に関するパラメータとして拡散係数と尖度係数を推定する(例えば、非特許文献1)。そして、各係数の空間分布を描写するため、例えば、拡散テンソルおよび尖度テンソルの成分を計算し、第一主成分方向や主成分に垂直な方向の拡散係数と尖度係数等を算出する。
Falangola MF、Jensen JH、Babb JS、Hu C、Castellanos FX、Martino AD、Ferris SH、Helpern JA著、"Age−related non−Gaussian diffusion patterns in the prefrontal brain" Journal of Magnetic Resonance Imaging 28,2008,p1345−1350
DKI解析において高画質な画像を短時間で取得するには、拡散に関するパラメータ推定における非線形の最小二乗フィッティングの安定化および高速化が課題となる。非特許文献1に記載の手法では、計算を安定化させるため、前処理として、拡散強調画像全体に平滑化フィルタを適用する。従って、拡散に関するパラメータ推定の元となる拡散強調画像にボケが発生し、結果として得られるパラメータ画像の品質にも影響を与える。また、一般的な計算安定化手法として、制限付きの非線形最小二乗フィッティングがあるが、制限付きの場合、初期値を複数回変更し、計算を繰り返す必要があり、処理時間が長くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、DKI解析において、高速に高品質の画像を得る技術を提供することを目的とする。
本発明は、DKI解析において、MPGパルスの印加方向毎の拡散に関するパラメータの推定時に、最小二乗フィッティングと制約処理とを分離し、最小二乗フィッティングにおいて制約条件の範囲外となった画素の画素値についてのみ補正処理を行う。そして、当該画素について、補正後の画素値から拡散に関するパラメータを再推定し、得られた拡散に関するパラメータを用いて、パラメータ画像を生成する。
本発明によれば、DKI解析において、高速に高品質の画像を得ることができる。
第一の実施形態のMRI装置のブロック図である。 第一の実施形態の計算機の機能ブロック図である。 拡散強調画像取得シーケンスのパルスシーケンスを説明するための説明図である。 第一の実施形態の画像処理のフローチャートである。 第二の実施形態のパラメータ推定処理のフローチャートである。 第三の実施形態の画素値補正処理のフローチャートである。 第四の実施形態の計算機の機能ブロック図である。 第四の実施形態の画像処理のフローチャートである。 第四の実施形態のパラメータ補正処理のフローチャートである。 第五の実施形態の計算機の機能ブロック図である。 第五の実施形態の画像処理のフローチャートである。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。本発明の実施形態を説明するための全図において、特に断らない限り、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施形態の磁気共鳴イメージング(MRI)装置について説明する。本実施形態のMRI装置100は、静磁場に置かれた被検体にスライス傾斜磁場を印加すると同時に特定の周波数をもつ高周波磁場を印加し、撮影したい断面内の核磁化を励起させる。励起された核磁化に位相エンコード傾斜磁場およびリードアウト傾斜磁場を印加することにより、平面位置情報を与え、核磁化が発生する核磁気共鳴信号(エコー)を計測する。k空間と呼ばれる計測空間が充填されるまで核磁気共鳴信号の計測を繰り返し行い、k空間に充填された信号を、逆フーリエ変換により画像化(撮影)する。
図1は、これを実現する、本実施形態のMRI装置100の典型的な構成を示すブロック図である。本実施形態のMRI装置100は、静磁場を発生するマグネット101と、傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル102と、被検体(生体)103に高周波磁場パルス(以下、RFパルス)を照射するRFコイル107と、被検体103から発生するエコー信号を検出するRFプローブ108と、マグネット101の発生する静磁場空間内で被検体(例えば、生体)103を載置する寝台(テーブル)115と、を備える。
さらに、本実施形態のMRI装置100は、傾斜磁場コイル102を駆動する傾斜磁場電源105と、RFコイル107を駆動する高周波磁場発生器106と、RFプローブ108で検出したエコー信号を受信する受信器109と、傾斜磁場電源105と高周波磁場発生器106とに命令を送り、それぞれ傾斜磁場および高周波磁場を発生させるとともに、検波の基準とする核磁気共鳴周波数を受信器109にセットするシーケンサ104と、検波された信号に対して信号処理(演算処理)を施す計算機110と、計算機110での処理結果を表示する表示装置111と、同処理結果を保持する記憶装置112と、操作者からの指示を受け付ける入力装置116と、を備える。
以上の構成を有するMRI装置100では、シーケンサ104の制御により、RFパルスがRFコイル107を通じて被検体103に印加されるとともに、スライス選択や位相エンコードなどの位置情報をエコー信号に与えるための傾斜磁場パルスが傾斜磁場コイル102によって印加される。また、被検体103から発生した信号はRFプローブ108によって受波され、検波された信号は計算機110に送られ、ここで画像再構成などの信号処理が行われる。なお、記憶装置112には、信号処理の結果だけでなく、必要に応じて、検波された信号自体、撮影条件等を記憶させてもよい。
また、MRI装置100は、静磁場均一度を調節する必要があるときには、シムコイル113と、シムコイル113を駆動するシム電源114と、をさらに備えてもよい。シムコイル113は、複数のチャネルからなり、シム電源114から供給される電流によりにより静磁場不均一を補正する付加的な磁場を発生する。静磁場均一度調整時にシムコイル113を構成する各チャネルに流す電流は、シーケンサ104により制御される。
また、計算機110は、検波された信号に対する信号処理(演算処理)だけでなく、MRI装置100全体の動作の制御も行う。例えば、シーケンサ104に指示を与え、上述の各部の制御を実現し、計測、撮像を実行させる。
なお、シーケンサ104への指示は、予めプログラムされたタイミング、強度で各部が動作するよう、行われる。上記プログラムのうち、特に、高周波磁場、傾斜磁場、信号受信のタイミングや強度を記述したものはパルスシーケンスと呼ばれる。計測は、パルスシーケンスとこれを制御するために必要な撮影パラメータとに従って行われる。パルスシーケンスは、予め作成され、記憶装置112に保持され、撮影パラメータは、操作者からユーザインタフェースを介して入力される。
このため、本実施形態の計算機110は、図2に示すように、所定のパルスシーケンスに従って、計測を行い、画像を再構成する撮像部210と、再構成された画像に対し、演算処理を施し、パラメータ画像を得る画像処理部220と、を備える。なお、本明細書において、パラメータ画像は、画素毎に計算された拡散係数および尖度係数の平均値や拡散テンソルおよび尖度テンソル等を用いて拡散係数および尖度係数の空間分布を描写した画像とする。
このパルスシーケンスは、目的に応じて種々のものが知られている。本実施形態では、このパルスシーケンスとして、傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルスを印加する拡散強調撮像シーケンスを用いる。具体的には、DKIのパルスシーケンス(DKIパルスシーケンス)を用いる。DKIパルスシーケンスは、拡散強調画像を得るDWIのパルスシーケンスを、MPGパルスの印加方向とb値とを変化させて繰り返し実行するものである。なお、拡散強調画像は、生体組織に含まれる水分子の自己拡散を強調した画像である。急性期脳梗塞の発症直後の病変描出が可能であり、T1強調画像やT2強調画像とは異なるコントラスを示すことが知られている。
図3に、DWIのパルスシーケンスの一例として、ss−DWEPI(single shot Diffusion weighted Echo Planar Imaging)のパルスシーケンス300を示す。
ss−DWEPIのパルスシーケンス300の動作は以下の通りである。スライス方向(z)の傾斜磁場パルス301の印加とともに、対象となる核磁化の共鳴周波数f0にてRFパルス302を印加し、対象物体内のあるスライスの核磁化に核磁気共鳴現象を誘起する。次に、核磁化のランダムな運動を計測するためのMPGパルス303を印加する。このとき、MPGパルス303を印加する軸は、核磁化のランダム運動において計測したい方向に印加する。なお、本図においては、一例として、x軸、y軸、z軸の3軸方向に印加する場合を示す。しかし、印加方向は、これらに限定されない。
次に、スライス傾斜磁場パルス304の印加とともに共鳴周波数f0の磁化リフォーカス用RFパルス305を印加し、静磁場の不均一によって分散した磁化の位相を再収束させる。次に、MPGパルス303と同方向にMPGパルス306を印加して、MPGパルス303によって分散した動きのない核磁化の位相をリフォーカスさせる。
次に、磁化の位相に位相エンコード方向(y)の位置情報を付加するための位相エンコード傾斜磁場パルス307、ディフェーズ用リードアウト傾斜磁場パルス308を印加した後、リードアウト方向(x)の位置情報を付加するためのリードアウト傾斜磁場パルス309を印加しながら核磁気共鳴信号(エコー)310を計測する。
その後は、位相エンコード傾斜磁場パルス311を印加し位相エンコード量を変化させ、リードアウト傾斜磁場パルス312を反転させ、再び核磁気共鳴信号(エコー)310を取得することを繰り返し、一枚の画像を得るのに必要なエコーを取得する。各エコー310は、k空間に配置され、2次元逆フーリエ変換によって画像再構成される。
本実地形態の撮像部210は、DKIパルスシーケンスとして、上記ss−DWEPIパルスシーケンス300を、前記MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて繰り返し実行して複数の拡散強調画像を、MPGパルス303の印加方向およびb値毎に得る。なお、b値は、上述のように、MPGパルス303および306の印加強度および時間に関するパラメータである。従って、b値を変更することにより、MPGパルス303および306の印加強度または時間が変化する。
例えば、MPGパルスの印加方向を異なるM方向に変化させ、b値を異なるN個の間で変化させる場合、撮像部210は、ss−DWEPIパルスシーケンス300を、M×N回実行する。本実施形態では、例えば、MPGパルス303の印加方向は、15軸以上の異なる方向とする。また、b値は、異なる3つ以上(b=0を含む)の値を用いる。
本実施形態の画像処理部220は、得られた複数の拡散強調画像から、画素毎に、拡散に関するパラメータ(拡散パラメータ)として、見かけの拡散係数ADCおよび見かけの尖度係数AKCを推定し、それを用いてパラメータ画像を生成する。本実施形態では、拡散パラメータの推定の際、制約条件付きの非線形最小二乗フィッティング処理を行う代わりに、制約条件無しの非線形最小二乗フィッティング処理を行い、得られた拡散パラメータが制約条件を満たさないものについてのみ、画素値を補正し、再度、拡散パラメータを推定する。また、本明細書では、見かけの拡散係数ADCおよび見かけの尖度係数AKCを、それぞれ、単に、拡散係数ADCおよび尖度係数AKCと呼ぶ。
本実施形態の画像処理部220は、これを実現するため、図2に示すように、得られた画像(拡散強調画像)上で関心領域を設定する関心領域設定部221と、MPGパルス303の印加方向を等しくし、b値を変化させてパルスシーケンス300を実行することにより得た複数の画像(拡散強調画像)の関心領域の画素の画素値を用い、画素毎に、拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定するパラメータ推定部222と、推定された拡散パラメータが、予め定めた制約条件の範囲内であるか否かを、判別する判別部223と、判別結果が制約条件の範囲外である画素の画素値を補正する画素値補正部224と、画素毎の拡散パラメータを用いて、パラメータ画像を生成する画像生成部225と、を備える。パラメータ推定部222は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより拡散パラメータを推定するとともに、補正後の画素値を用いて拡散パラメータを再推定し、画像生成部225は、画素値が補正された画素については、再推定された拡散パラメータを用いる。
まず、本実施形態の画像処理部220の各部による、画像処理の流れについて、説明する。ここでは、撮像部210が、DKIパルスシーケンスを、MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて実行することにより得た、複数の拡散強調画像から、パラメータ画像を得る。
図4は、本実施形態の画像処理の処理フローである。ここでは、MPGパルス303の印加方向数をM、異なるb値の数をNとする(M、Nは2以上の整数である。以下、本明細書において同様とする)。本処理は、撮像部210がDKIパルスシーケンスに従って、所定枚数(ここでは、M×N枚)の拡散強調画像を得た後、ユーザからの指示を受け、開始する。なお、撮像部210が所定枚数の拡散強調画像を得たことを契機に開始してもよい。
はじめに、関心領域設定部221は、取得した拡散強調画像上で関心領域を設定する(ステップS1101)。ここで、得られた関心領域内の画素数をPとする(Pは、1以上の整数とする。以下、本明細書内において同様とする。)。
次に、画像処理部220の各部は、M×N枚の拡散強調画像の関心領域の各画素について、取得時のMPGパルス303の印加方向毎に、以下のステップS1103からステップS1107の処理を実行する(ステップS1102、ステップS1103)。
まず、パラメータ推定部222は、取得する際の、MPGパルス303の印加方向がm(mは1以上M以下の整数)で、b値の異なる複数(N枚)の拡散強調画像の、画素p(pは1以上P以下の整数)の画素値を用いて、当該画素pの、拡散パラメータとして拡散係数ADCおよび尖度係数AKCを推定する(ステップS1104)。次に、判別部223は、推定された拡散パラメータが、予め定めた制約条件の範囲内であるか否かを判別する(ステップS1105)。
推定された拡散パラメータが、制約条件の範囲外である場合、画素値補正部224は、N枚の拡散強調画像の当該画素pの画素値を補正し(ステップS1106)、パラメータ推定部222は、補正後の画素値を用いて、当該画素pの拡散パラメータ(拡散係数ADCおよび尖度係数AKC)を再推定する(ステップS1107)。
各MPGパルス303印加方向について、全関心領域の画素Pの拡散パラメータの推定が完了すると(ステップS1108、S1109)、画像生成部225は、各MPGパルス303印加方向の、画素毎の推定された拡散パラメータから、平均拡散画像および平均尖度画像などのパラメータ画像を作成する(ステップS1110)。
なお、ステップS1102より前に、全拡散強調画像の関心領域の各画素の画素値に対し、画素値補正部224がステップS1106で行う補正処理を施し、記憶装置112に格納しておいてもよい。この場合、上記ステップS1106では、補正処理を行う代わりに、記憶装置112から、該当する画素の補正後の画素値をリロードする。
次に、上記各部の処理について、説明する。
まず、関心領域設定部221による関心領域設定の手法について説明する。関心領域は、以降の画像処理演算を行う対象となる画素により構成される領域である。すなわち、拡散強調画像における背景以外の領域である。関心領域設定部221は、例えば、判別分析法などにより、関心領域として抽出する画素を特定する。具体的には、分離度が最大となる閾値を求め、画素値が閾値以上となる画素を関心領域として抽出する。なお、操作者が、インターフェイスを介して、閾値、あるいは、関心領域そのものを指定するよう構成してもよい。
パラメータ推定部222における、拡散パラメータの算出方法について説明する。算出する拡散パラメータは、上述のように、拡散係数ADCおよび尖度係数AKCである。
ここでは、MPGパルス303の印加方向数をMとし、印加方向毎に連番が付されているものとする。また、m番目の印加方向にMPGパルス303が印加される場合、MPGパルス303の印加方向をmと呼ぶ。また、b値の数はNとする。
MPGパルス303の印加方向をm、b値をbとしたとき、DKI解析において、拡散強調画像の所定の画素の信号強度S(m,b)は、式(1)で表わされる。
Figure 0005946800
ここで,S0は、b値が0の信号強度(=S(m,0))、ADCmは、印加方向mの拡散係数、AKCmは、印加方向mの尖度係数である。
パラメータ推定部222は、当該画素の拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmを、N枚の拡散強調画像の当該画素の画素値から、準ニュートン法や、Levenberg−Marquardt法などの制約条件なしの非線形最小二乗フィッティングにて推定する。N枚の拡散強調画像は、印加方向が等しく、b値の異なるN個のMPGパルス303を印加することにより得たものである。
判別部223は、推定された拡散パラメータ(拡散係数ADCm、尖度係数AKCm)が、制約条件を満たすか否かを判別する。制約条件は、各拡散パラメータについて、その値の範囲で定められる。制約条件の範囲は、予め定められ、記憶装置112に保持される。例えば、拡散係数ADCmについては0以上(0≦ADC m 、尖度係数AKCmについては0以上3以下(0≦AKCm≦3)などの範囲とする。
これは、拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmは、それぞれ、物理的に、0≦ADCm、−2≦AKCm≦3の範囲で定義されるためである。従って、拡散係数ADCmについては、0より小さいものは、物理的に有りえない。また、尖度係数AKCmについても、−2より小さいもの、および、3より大きいものも、物理的に有りえない。
さらに、尖度係数AKCmについては、所定の画素の信号強度(画素値)S(m,b)の拡散モデルを、式(2)で表わされる正規分布に従うモデルと仮定すると、b値の増加に伴い、拡散係数ADCmが低下する現象が観察される。
Figure 0005946800
これは、一定以上の拡散速度をもつ組織では、b値が大きくなると、核磁化の位相分散が飽和し、それ以上信号強度が減少しなくなるためである。従って、b値の増加に伴って拡散係数ADCmが増加する状態を表す−2≦AKCm<0の範囲も、尖度係数AKCmの範囲外と考えてよい。従って、上述の範囲が、拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmの満たすべき値の範囲(制約条件)として定められる。
画素値補正部224における画素値の補正処理について説明する。補正には、例えば、平滑化フィルタを用いる。本実施形態では、補正対象とする画素について、当該画素近傍の予め定めた範囲の画素の画素値を用いて、平滑化フィルタを適用し、補正を行う。使用する平滑化フィルタは、例えば、ガウシアンフィルタ、バイラテラルフィルタ、メジアンフィルタなどとする。あるいは、k空間上で使用するローパスフィルタやフェルミフィルタ(Fermi Filter)などを用いてもよい。
次に、画像生成部225におけるパラメータ画像の生成処理の一例を説明する。本実施形態の画像生成部225は、推定された各画素の拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmから、以下の手法で、パラメータ画像として、平均拡散、平均尖度、軸方向の尖度、周方向の尖度を計算し、それぞれの値を画素値とする画像を生成する。
拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmは、MPGパルス303の印加方向をm、2階の拡散テンソルDと4階の尖度テンソルWの各要素をそれぞれDij,Wijklとすると、以下の式(3)、(4)で表わされる。
Figure 0005946800
Figure 0005946800
ここで、MD(Mean Diffusivity)は、平均拡散である。このMDは、拡散テンソルDにおける固有値をλ1、λ2、λ3(λ1>λ2>λ3)とすると,以下の式(5)で定義される。
Figure 0005946800
また、MPGパルス303の印加軸数をM、拡散テンソルDの固有ベクトルを(e1,e2,e3)とし、WT ijkl、G1、G2をそれぞれ式(6)、(7)、(8)で定義すると、平均尖度MK(Mean Kurtosis)、軸方向の尖度KA(Axial Kurtosis)、および、周方向の尖度KR(Radial Kurtosis)は、以下の式(9)、(10)、(11)で表わされる。
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
ただし、平均尖度MK(Mean Kurtosis)、軸方向の尖度KA(Axial Kurtosis)、周方向の尖度KR(Radial Kurtosis)の算出方法はこれに限定されない。
本実施形態の画像生成部225では、上記パラメータ推定部222が、M個のMPGパルス303の印加方向それぞれについて、画素毎に推定した拡散パラメータ(拡散係数ADCおよび尖度係数AKC)を用い、上記式(3)、式(4)に従って、各テンソルの成分を計算する。テンソル成分は、連立方程式を作成し、逆行列を求めて演算することにより算出する。このとき、ステップS1105で範囲外と判別された画素については、ステップS1107で再推定された拡散パラメータを用いる。
次に,上記式(5)、式(9)、式(10)、式(11)にて平均拡散、平均尖度、軸方向の尖度、周方向の尖度を計算し、それぞれの値を画素値とする画像を、パラメータ画像として生成する。
生成した各パラメータ画像は、表示装置111に送られ操作者に提示される。
なお、本実施形態の計算機110は、CPU、メモリ、記憶装置等を備え、CPUが記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードして実行することにより、上記各機能を実現する。各機能の全てまたはその一部は、MRI装置100とは独立して設けられる汎用の情報処理装置であって、MRI装置100とデータの送受信が可能な情報処理装置により実現されていてもよい。特に、画像処理部220は、画像処理装置として独立していてもよい。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置100は、所定のパルスシーケンスに従って、計測を行い、画像を再構成する撮像部210と、前記再構成された画像に対し、演算処理を施し、パラメータ画像を得る画像処理部220と、を備え、前記パルスシーケンスは、傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルス303を印加する拡散強調撮像シーケンスであり、前記撮像部210は、前記MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて前記パルスシーケンスを実行して複数の前記画像を取得し、前記画像処理部220は、前記画像上で関心領域を設定する関心領域設定部221と、前記MPGパルス303の印加方向を等しくし、b値を変化させて前記パルスシーケンスを実行することにより得た複数の前記画像の前記関心領域の画素の画素値を用い、画素毎に、拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定するパラメータ推定部222と、推定された前記拡散パラメータが、予め定めた範囲内であるか否かを、判別する判別部223と、前記判別結果が前記範囲外である画素の画素値を補正する画素値補正部224と、画素毎の前記拡散パラメータを用いて、前記パラメータ画像を生成する画像生成部225と、を備え、前記パラメータ推定部222は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより前記拡散パラメータを推定するとともに、前記補正後の画素値を用いて前記拡散パラメータを再推定し、前記画像生成部225は、前記画素値が補正された画素については、再推定された前記拡散パラメータを用いる。また、前記最小二乗フィッティングのモデル関数は、非線形関数とする。
すなわち、本実施形態によれば、DKIパルスシーケンスにより得た複数の拡散強調画像から、制約条件なしの非線形最小二乗フィッティングにより、拡散係数および尖度係数を推定する。そして、予め、制約条件として定めた範囲外の値が算出された画素についてのみ、平滑化フィルタなどにより、補正を行い、拡散係数および尖度係数を推定し直す。制約条件範囲から外れた画素についてのみ、得られた計測データが、SN比低下などによる計測誤差による影響を受けていると判断する。
このように、本実施形態の手法は、関心領域の全画素の画素値に対して、平滑化フィルタを適用する従来手法に比べ、平滑化処理などの補正処理を行う画素が限られるため、精度を維持したままパラメータ画像におけるボケの発生を抑制できるため、それにより得られるパラメータ画像の画質も向上する。
また、拡散パラメータの推定を、制約条件なしの非線形最小二乗フィッティングにより行うため、制約条件付きの非線形最小二乗フィッティングを用いる手法と比べても、初期値を変更する回数が最小限に抑えられるため、計算速度が向上する。
したがって、本実施形態によれば、DKIの解析において、得られる画像のボケを抑制し、かつ、計算速度を向上させることができる。
なお、ステップS1107における再推定時は、制約条件有り、無し、いずれの非線形最小二乗フィッティングを用いてもよい。制約条件有りの非線形最小二乗フィッティングを用いる場合、制約条件は、上述の、各拡散パラメータについて予め定められた制約条件を用いる。
また、制約条件有りの非線形最小二乗フィッティングを行う場合は、ステップS1104で推定された拡散パラメータを初期値に用いてもよい。このように構成することにより、非線形の最小二乗フィッティングにおける初期値に適切なものが設定されることになるため、計算を素早く収束させることができる。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。第一の実施形態では、拡散係数および尖度係数を、制約条件無しの非線形最小二乗フィッティングにより算出する。しかし、本実施形態では、この非線形最小二乗フィッティングの処理を改良し、拡散係数および尖度係数をより高速に算出する。
本実施形態のMRI装置は、基本的に第一の実施形態のMRI装置100と同様の構成を有する。ただし、上述のように、パラメータ推定時の算出手法が異なる。従って、パラメータ推定部222の処理が異なる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
本実施形態のパラメータ推定部222は、MPGパルス303の印加方向は同じで、b値の異なるパルスシーケンスで得たN枚の拡散強調画像の当該画素の画素値から、当該画素の拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmを、最小二乗フィッティングにより推定する。このとき、近似する関数(モデル関数)を一次関数(線形)とする。すなわち、線形の最小二乗フィッティングにより、各係数を推定する。
近似する一次関数は、MPGパルス303の印加方向が等しく、b値のみ異なるパルスシーケンスで得られた複数の拡散強調画像の所定の画素の画素値のペアを複数作成し、作成した複数のペアを用いて、当該画素の画素値のb値による変化を表す一次関数を作成する。
図5は、本実施形態のパラメータ推定部222のパラメータ推定処理の処理フローである。ここでは、MPGパルス303の印加方向数をMとし、異なるb値の個数をN個とする。印加方向については、第一の実施形態同様、印加方向毎に連番が付されているものとし、N個のb値をそれぞれbn(n=1,2,・・・・,N,b=0があれば含める。)とする。
MPGパルス303の印加方向をm、b値をbnとしてパルスシーケンスを実行し、得られた拡散強調画像の所定の画素の信号強度をS(m,bn)(n=1,2,・・・・,N)とする。本実施形態のパラメータ推定部222は、以下の処理を、各画素について行う。以下、MPGパルス303の印加方向をm、b値をbnとしてパルスシーケンスを実行して得た拡散強調画像を、MPGパルス303の印加方向がm、b値がbnの拡散強調画像と呼ぶ。
はじめに、パラメータ推定部222は、MPGパルス303の印加方向がmの、N個の拡散強調画像の、所定の画素p間で、N2組の画素値のペアを作成する(ステップS1201)。
式(1)は、1組の画素値ペア(b値がbsの時の信号強度(画素値)S(m,b s ,および,b値がbtの時の信号強度(画素値)S(m,b t )を用い、以下の式(12)のように変形できる。
Figure 0005946800
本実施形態では、式(12)で表される一次関数を、最小二乗フィッティングに用いるモデル関数とする。式(12)より、一次関数y=Ax+Bにおけるデータ点(x,y)、傾きA、および切片Bは、以下の式(13)から式(16)で表される。
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
Figure 0005946800
パラメータ推定部222は、作成したN2組の画素値のペアを用いて、式(13)、式(14)よりフィッティング計算用のデータ点(xk,yk)(k=1,2,・・・,N2)を計算する(ステップS1202)。
次に、パラメータ推定部222は、傾きAおよび切片Bを式(17)、式(18)より算出する(ステップS1203)。
Figure 0005946800
Figure 0005946800
そして、パラメータ推定部222は、式(17)および式(18)により得られた傾きAおよび切片Bの値を式(15)、式(16)に代入し、拡張係数ADCmおよび尖度係数AKCmを算出する(ステップS1204)。
なお、本実施形態の画像処理部220による画像処理の流れは、ステップS1104のパラメータ推定部222による推定処理以外は、第一の実施形態と同様である。また、本実施形態では、ステップS1107における、補正後の画素値を用いての再推定においては、上記線形最小二乗フィッティングを用いても、非線形最小二乗フィッティングを用いてもよい。また、非線形最小二乗フィッティングにおいては、制約条件の有る無し、を問わない。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と同様に、拡散強調撮像シーケンスを、MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて実行し、複数の拡散強調画像を得る撮像部210と、画像処理部220と、を備え、画像処理部220は、関心領域設定部221と、パラメータ推定部222と、判別部223と、画素値補正部224と、画像生成部225とを備える。そして、本実施形態のパラメータ推定部222が最小二乗フィッティングに用いるモデル関数は、一次関数とする。
従って、本実施形態によれば、第一の実施形態同様、制約条件の範囲外の拡散パラメータ(拡張係数および尖度係数)が推定された画素についてのみ補正処理を行うため、高い品質のパラメータ画像を得ることができる。
非線形の最小二乗フィッティングは、繰り返し演算が必要となる。一方、線形の最小二乗フィッティングは、繰り返し演算が不要である。本実施形態では、この繰り返し演算の不要な線形の最小フィッティングにより、パラメータ(拡張係数および尖度係数)の推定を行う。従って、これらの演算を、さらに高速に行うことができる。従って、操作者へのパラメータ画像の提示速度を速めることができ、操作性が向上する。
なお、例えば、撮像部210により得られた拡散強調画像のSNが良い場合、画像処理部220による画像処理において、ステップS1105における判別処理を省いてもよい。すなわち、はじめに、関心領域設定部221にて計測された拡散強調画像において、画像処理を実行する画素を決定する。そして、パラメータ推定部222にて、上記手法により、MPGパルス印加方向毎に、画素値から拡散係数および尖度係数を算出する。最後に、画像生成部225にて、推定した拡散係数および尖度係数から、平均拡散画像および平均尖度画像などのパラメータ画像を作成する。この場合、補正処理がなく、平滑化フィルタを使用しない。このため、より高速に計算を完了させる効果が期待できる。
また、本実施形態においても、ステップS1107において制約条件有りの非線形最小二乗フィッティングを実行する際、ステップS1104で推定された拡散パラメータを初期値に用いてもよい。本実地形態では、ステップS1107において、線形の最小二乗フィッティングを用いることで高速にかつ真値に近い初期値を得ているため、再推定時に非線形の最小二乗フィッティングを使用したとしても、高速に演算できる。
また、このときステップS1105における判別処理を省き、ステップS1104で推定された拡散パラメータを初期値として全画素でステップS1107の制約条件有りの非線形最小二乗フィッティングを実行してもよい。これにより従来の初期値の設定なしに制約条件有りの非線形最小二乗フィッティングを用いるより繰り返し演算が減少し、高速に計算できる。
<<第三の実施形態>>
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。本実施形態では、第二の実施形態同様、線形最小二乗フィッティングにより拡散パラメータを推定する。このとき、制約条件外とされた画素値について、第二の実施形態では、平滑化フィルタなどにより補正する。一方、本実施形態では、フィッティング関数の傾きを大きくする画素値を取り除く(間引く)ことにより、補正する。
本実施形態のMRI装置は、基本的に第二の実施形態のMRI装置と同様の構成を有する。しかし、上述のように、制約条件の範囲外とされた画素値の補正処理が異なるため、画素値補正部224による処理が異なる。以下、本実施形態について、第二の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
本実施形態の画素値補正部224は、上述のように、最小二乗フィッティングに用いる一次関数の傾きAを大きくすることに大きく寄与するデータを取り除く(間引く)。DKI解析では、判別部223による制約条件の範囲内であるか否かの判定において、尖度係数AKCmが負の値(AKCm<0)となることにより、制約条件の範囲外と判定される場合が比較的多い。そこで、本実施形態では、画素値補正部224による補正処理として、該当する画素値を特定し、それを間引く処理を実行する。間引く対象は、パラメータ推定部222によるパラメータ推定時に、尖度係数AKCmを負の値にすることに寄与するデータ点である。
以下、本実施形態の画素値補正部224による補正処理を説明する。図6に、本実施の形態における画素値補正部224による補正処理の流れを示す。
はじめに、線形の最小二乗フィッティング用に計算したデータ点(x,y)を用い、以下の式(19)により、評価値Eを計算する(ステップS1301)。
Figure 0005946800
評価値Eは、データ点(x,y)と、各データ点のx値の平均値x0およびy値の平均値y0による中心点(x0,y0)との差の内積である。この評価値Eは、第二の実施形態のパラメータ推定処理の線形最小二乗フィッティングにおいて、データ点(x,y)が、フィッティングする一次関数の傾きに与える影響の指標となる。
式(15)より、尖度係数AKCmが0以上(AKCm≧0)となるのは、傾きAが0以下(A≦0)の場合である。式(19)で表される評価値Eが大きいと、尖度係数AKCmが負(AKCm<0)となる可能性が高い。このため、ここでは、評価値Eが最大となるデータ点を抽出する(ステップS1302)。
次に、抽出した各データ点とデータ点の中心点(x0,y0)との差の総和を用い、条件処理を行う(ステップS1303)。ここでは、総和が0となるか否かを判別する。そして、総和が0となる場合は補正処理を終了する。
ステップS1303において、総和が0でない場合、抽出したデータ点を間引き(ステップS1304)、残りのデータ点により、評価値Eを再計算する(ステップS1305)。
評価値Eの総和が負(総和<0)になるか、あるいは、計算に必要な最小のデータ点数(=2)となるまで、間引き処理(ステップS1302からステップS1305の処理)を繰り返す(ステップS1306)。ステップS1306の条件を満たした場合、間引き処理を終了する。
なお、画素値補正部224による補正処理以外の画像処理部220による画像処理は、第二の実施形態と同様である。すなわち、画像処理部220は、撮像部210がDKIパルスシーケンスを実行することにより得た複数の拡散強調画像から、線形の最小二乗フィッティングを用いて拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmを算出する。そして、得られた結果について、制約条件の範囲内であるか否かを判別し、範囲外の画素値に対し、上記補正処理を行い、尖度係数AKCmを負とするものを除き、除いたデータ点から拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmを再推定する。そして、最終的に得られた拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmから、パラメータ画像を生成する。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、第二の実施形態と同様に、拡散強調撮像シーケンスを、MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて実行し、複数の拡散強調画像を得る撮像部210と、画像処理部220と、を備え、画像処理部220は、関心領域設定部221と、パラメータ推定部222と、判別部223と、画素値補正部224と、画像生成部225とを備える。そして、本実施形態のパラメータ推定部222が最小二乗フィッティングに用いるモデル関数は、一次関数とする。このとき、画素値補正部224は、拡散パラメータを範囲外とする画素を取り除くことにより、画素値の補正を行う。
このように、本実施形態によれば、パラメータの推定に線形の最小二乗フィッティングを用いる。このため、第二の実施形態同様、高品質なパラメータ画像を高速に得ることができる。さらに、本実施形態では、補正処理において平滑化フィルタを使用しないため、平滑フィルタ使用によるパラメータ画像のボケを抑制することができる。これにより、DKI解析において、さらに高画質な画像を提供できる。
<<第四の実施形態>>
次に、本発明の第四の実施形態を説明する。本実施形態では、制約条件の範囲外となった画素値を補正後、再推定を行ったパラメータについても、制約条件の範囲内であるか否かを判別し、範囲外である場合は、パラメータ自体を補正する。
本実施形態のMRI装置は基本的に第一の実施形態のMRI装置100と同様の構成を有する。ただし、上記パラメータの補正処理を行うため、本実施形態の画像処理部220は、図7に示すように、第一の実施形態の構成に加え、パラメータ補正部226を備える。また、判別部223は、パラメータが推定される毎に、制約範囲内であるか否かを判別する。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
まず、本実施形態の画像処理部220による画像処理の流れを説明する。図8は、本実施形態の画像処理の処理フローである。第一の実施形態同様、MPGパルス303の印加方向数をM、異なるb値の数をNとし、関心領域内の画素数をPとする。
本図に示すように、関心領域を設定し、設定した関心領域内で、MPGパルス303の印加方向毎に、画素毎に、拡散パラメータ(拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCm)を算出し、制約条件の範囲内であるか否かを判別し、範囲外であれば、画素値を補正する処理までは、第一の実施形態と同様である。
本実施形態では、パラメータ推定部222は、補正後の画素値を用いて、拡散パラメータを再推定する(ステップS1401)。このとき、本実施形態のパラメータ推定部222は、制約条件無しの非線形最小二乗フィッティングにより、拡散パラメータの再推定を行う。
その後、判別部223は、再推定された拡散パラメータが、制約条件の範囲内であるか否かを判別する(ステップS1402)。そして、範囲内であれば、ステップS1108へ移行する。一方。範囲外であれば、パラメータ補正部226は、パラメータ自体を補正する(ステップS1403)。補正方法は、例えば、制約条件内で当該拡散パラメータに最も近い値に置き換えるものとする。
以後の処理は、第一の実施形態と同様である。
ステップS1403のパラメータ補正部226によるパラメータ補正処理の流れを図9に示す。まず、推定された拡散係数ADCmの値が0未満(ADCm<0)である場合(ステップS1411)、拡散係数ADCmの値を0に置き換える(ステップS1412)。推定された尖度係数AKCmの値が0未満(AKCm<0)である場合(ステップS1413)、尖度係数AKCmの値を0に置き換える(ステップS1414)。推定された尖度係数AKCmの値が3より大きい(AKCm>3)場合(ステップS1415)、尖度係数AKCmの値を3に置き換える(ステップS1416)。
なお、本処理において、上記各判別順序は問わない。
なお、パラメータ補正部226による補正方法は、上記手法に限定されない。再推定した前記拡散パラメータを、予め定めた補正値だけ補正するものとしてもよい。このとき、その補正値は、各画素について算出する全ての拡散パラメータが制約条件の範囲内に収まるよう決定される。
一般に、式(1)における信号強度(画素値)S(m,b)は、b値が増加するに伴って単調減少する。しかしながら、b値に応じた信号強度S(m,b)の変化を、下に凸の二次関数モデルで近似すると、近似にあたり、計測に使用するb値の範囲内で極値をとることがある。このような場合、b値が増加するに従って、信号強度S(m,b)が増加に転じる。本実施形態のパラメータ補正部226では、このような拡散係数および尖度係数が算出されないようにパラメータを補正する。
変化させるb値の中で最大のb値をbmaxとすると、bmax以下で信号強度S(m,b)が極値を持たない、すなわち、信号強度S(m,b)が極値を取るときのb値が、最大b値bmax以上となればよい。従って、拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmは、以下の式(20)で制限される。
Figure 0005946800
制約条件として、式(20)を使用する場合、上記のパラメータ補正処理のように単純に値を置き換えることができない。従って、この場合、パラメータ補正部226は、制約条件範囲内に値が収まるように、拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCmを、同じ補正値Δで補正する。
補正値Δは、以下の式(21)の解のうち、小さい方の値とする。具体的には、以下の式(22)で与えられる。
Figure 0005946800
Figure 0005946800
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と同様に、拡散強調撮像シーケンスを、MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて実行し、複数の拡散強調画像を得る撮像部210と、画像処理部220と、を備え、画像処理部220は、関心領域設定部221と、パラメータ推定部222と、判別部223と、画素値補正部224と、画像生成部225とを備える。
そして、本実施形態のMRI装置は、再推定された拡散パラメータを補正するパラメータ補正部226をさらに備え、前記パラメータ推定部222は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより、補正後の画素値から前記拡散パラメータを再推定し、前記判別部223は、再推定された前記拡散パラメータが、制約条件の範囲内であるか否かを判別し、前記パラメータ補正部226は、前記判別結果が範囲外である場合、再推定した前記拡散パラメータを補正する。
本実施形態によれば、上記各実施形態同様、高速で高品質のパラメータ画像を提供できる。また、本実施形態によれば、画素値補正後に再推定されたパラメータが、制約条件の範囲外であっても、それを補正し、制約条件内に収める。従って、補正後の画素値によるパラメータの再推定に、高速な処理を用いることができる。従って、さらに高速に画像処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、ステップS1104のパラメータ推定処理およびステップS1401のパラメータ再推定処理において、第二の実施形態のように線形の最小二乗フィッティングを用いてもよい。また、ステップS1106の補正処理において、第三の実施形態の補正処理を行ってもよい。
<<第五の実施形態>>
次に、本発明の第五の実施形態を説明する。本実施形態では、得られた拡散強調画像の各画素値の信頼性を算出し、ユーザに提示する。
本実施形態のMRI装置は基本的に第一の実施形態のMRI装置100と同様の構成を有する。ただし、本実施形態の画像処理部220は、上記処理を行うため、図10に示すように、第一の実施形態の構成に加え、パラメータ画像算出時の計算の信頼性を算出する信頼度演算部227を備える。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
画像処理部220において、DKIパルスシーケンスによって得られた複数の拡散強調画像から、拡散パラメータ(拡散係数および尖度係数)を推定し、それを用いてパラメータ画像を生成する処理の流れは、第一の実施形態と同様である。
本実施形態の信頼度演算部227は、推定された前記拡散パラメータの中の、前記範囲内と判別されたパラメータ数を算出し、算出結果から得た情報を信頼度表示としてユーザに提示する。信頼度として、例えば、各MPGパルス303の印加方向の拡散係数および尖度係数の中で、画素値の補正を行わずに計算された画素数の割合を算出する。算出は、ステップS1105において、制約条件の範囲内の画素をカウントすることにより行う。ステップS1105において、制約条件の範囲内であれば、信頼度演算部227は、当該MPGパルス303印加方向の拡散強調画像の、当該画素について、制約条件内であることを示すフラグを設定し、フラグが設定された画素数をカウントする。
本実施形態の画像処理部220による画像処理の流れを図11に示す。第一の実施形態同様、MPGパルス303の印加方向数をM、異なるb値の数をNとし、関心領域の画素数をPとする。
本図に示すように、パラメータ推定部222は、関心領域設定部221により関心領域として設定された領域内で、MPGパルス303の印加方向毎に、画素毎に、パラメータ(拡散係数ADCmおよび尖度係数AKCm)を推定し、判別部223は、推定されたパラメータが制約条件の範囲内であるか否かを判別する。
そして、制約条件範囲内であれば、信頼度演算部227は、当該MPGパルス印加方向mの、当該画素pの信頼度フラグFr(m,p)を設定する(ステップS1501)。そして、ステップS1108へ移行する。
なお、ステップS1105において、制約条件範囲外であった場合の処理は、第一の実施形態と同様である。
そして、全関心領域の画素、全MPGパルス303印加方向について、パラメータの推定を終えると、第一の実施形態同様、画像生成部225は、推定した拡散係数ADCおよび尖度係数AKCから、平均拡散画像および平均尖度画像などのパラメータ画像を作成する。本実施形態では、このとき、信頼度演算部227は、信頼度表示を作成する(ステップS1502)。作成されたパラメータ画像および信頼度表示は、画像処理部220により表示装置111に表示される。
本実施形態では、信頼度表示として、例えば、関心領域の各画素pについて、制約条件内の画素数の、全MPGパルス印加方向数Mに対する割合を算出する。なお、算出する信頼度は、画素数そのものであってもよい。このとき、算出された割合(あるいは、画素数)毎に予め対応づけた色などで表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と同様に、拡散強調撮像シーケンスを、MPGパルス303の印加方向およびb値を変化させて実行し、複数の拡散強調画像を得る撮像部210と、画像処理部220と、を備え、画像処理部220は、関心領域設定部221と、パラメータ推定部222と、判別部223と、画素値補正部224と、画像生成部225とを備える。
そして、推定された拡散パラメータの中の、制約条件範囲内と判別されたパラメータ数を算出し、算出結果から得た情報を、信頼度表示としてユーザに提示する信頼度演算部227をさらに備える。
このように、本実施形態によれば、上記各実施形態同様、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより拡散パラメータを推定し、制約条件外のものについてのみ補正を行う。このため、上記各実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態では、補正無しで得られた画素数の割合を算出してユーザに示す。
上述のように、例えば、平滑化フィルタなどを用いて画素値の補正を行うことにより、画質は劣化する。関心領域内の各画素について、補正無しで、制約条件の範囲内の拡散パラメータを推定できた画素数の割合を示すことにより、ユーザは、パラメータ画像における、各画素の劣化の度合いを、大まかに把握できる。すなわち、計測データに対する計測誤差の影響を把握できる。
従って、本実施形態によって、得られたパラメータ画像を用いて診断するにあたり、画素毎の信頼度を把握できるため、所望の部位が、どの程度の信頼度で計算されているかを考慮しながら診断を行うことができ、診断能が向上する。
なお、MPGパルス303印加方向毎に、推定された拡散パラメータが制約条件の範囲内となる画素数を算出し、関心領域内の全画素数Pに対する割合を信頼度として算出してもよい。ここでも、画素数そのものを信頼度としてもよい。このとき、当該MPGパルス印加方向mの、補正無しの画素数をカウントするカウンタCTmを設け、上記ステップS1501において、フラグを設定するとともに、あるいは、フラグの設定に替えて、当該印加方向mの、補正無し画素数をカウントするよう構成してもよい。
さらに、MPGパルス303印加方向毎に、かつ、画素毎に、推定された拡散パラメータが制約条件範囲内であるか否かの情報を、信頼度として算出し、表示してもよい。
また、逆に、制約条件の範囲外と判別された画素数をカウントするよう構成してもよい。この場合、ステップS1105において、制約条件の範囲外と判別された場合、次の画素の処理に移るまでの間に、当該MPGパルス印加方向の拡散強調画像の、当該画素について、制約条件外であることを示すフラグを設定する。そして、このフラグを用い、各画素の、補正を行った印加方向数、あるいは、印加方向毎の、補正を行った画素数を算出し、信頼度表示としてもよい。制約条件内、制約条件外、それぞれにフラグを設定してもよい。
なお、本実施形態の手法は、第一の実施形態に限定されず、第二から第三のいずれの実施形態に組み合わせてもよい。
100:MRI装置、101:マグネット、102:傾斜磁場コイル、103:被検体、104:シーケンサ、105:傾斜磁場電源、106:高周波磁場発生器、107:RFコイル、108:RFプローブ、109:受信器、110:計算機、111:表示装置、112:記憶装置、113:シムコイル、114:シム電源、115:寝台、116:入力装置、210:撮像部、220:画像処理部、221:関心領域設定部、222:パラメータ推定部、223:判別部、224:画素値補正部、225:画像生成部、226:パラメータ補正部、227:信頼度演算部、300:ss−DWEPIパルスシーケンス、301:傾斜磁場パルス、302:RFパルス、303:MPGパルス、304:スライス傾斜磁場パルス、305:磁化リフォーカス用RFパルス、306:MPGパルス、307:位相エンコード傾斜磁場パルス、308:ディフェーズ用リードアウト傾斜磁場パルス、309:リードアウト傾斜磁場パルス、310:エコー、311:位相エンコード傾斜磁場パルス、312:リードアウト傾斜磁場パルス

Claims (15)

  1. 所定のパルスシーケンスに従って、計測を行い、画像を再構成する撮像部と、
    前記再構成された画像に対し、演算処理を施し、パラメータ画像を得る画像処理部と、を備え、
    前記パルスシーケンスは、傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルスを印加する拡散強調撮像シーケンスであり、
    前記撮像部は、前記MPGパルスの印加方向およびb値を変化させて前記パルスシーケンスを実行して複数の前記画像を取得し、
    前記画像処理部は、
    前記MPGパルスの印加方向を等しくし、b値を変化させて前記パルスシーケンスを実行することにより得た複数の前記画像の画素の画素値を用い、画素毎に、拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定するパラメータ推定部と、
    推定された前記拡散パラメータが、予め定めた範囲内であるか否かを、判別する判別部と、
    前記判別結果が前記範囲外である前記画素の画素値を補正する画素値補正部と、
    画素毎の前記拡散パラメータを用いて、前記パラメータ画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記パラメータ推定部は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより前記拡散パラメータを推定するとともに、前記判別結果が前記範囲外の前記画素については、前記補正後の画素値を用いて前記拡散パラメータを再推定し、
    前記画像生成部は、画素値が補正された前記画素については、再推定された前記拡散パラメータを用いること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記最小二乗フィッティングのモデル関数は、非線形関数であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記最小二乗フィッティングのモデル関数は、一次関数であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記拡散パラメータが、拡散係数および尖度係数であり、
    前記画素値補正部は、前記パラメータ推定部によるパラメータの推定を行う際に用いる画素のうち、前記尖度係数が前記範囲外であり、かつ、負の値を示す画素を取り除くことにより、前記補正を行い、
    前記パラメータ推定部が、前記画素値補正部により取り除かれた画素以外の画素を用いて前記拡散パラメータを再推定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    再推定された前記拡散パラメータを補正するパラメータ補正部をさらに備え、
    前記パラメータ推定部は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより、前記補正後の画素値から前記拡散パラメータを再推定し、
    前記判別部は、再推定された前記拡散パラメータが前記範囲内であるか否かを判別し、
    前記パラメータ補正部は、前記判別結果が前記範囲外である場合、再推定した前記拡散パラメータを補正すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記パラメータ補正部による補正は、再推定した前記拡散パラメータを前記範囲内の最も近い値に置き換えるものであること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記パラメータ補正部による補正は、再推定した前記拡散パラメータを予め定めた補正値だけ補正するものであり、
    前記補正値は、1つの画素について算出する全ての拡散パラメータが前記範囲内に収まるよう決定されること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    推定された前記拡散パラメータの中の、前記範囲内と判別されたパラメータ数を算出し、算出結果から得た情報を信頼度表示としてユーザに提示する信頼度演算部をさらに備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記拡散パラメータは、拡散係数および尖度係数であり、
    前記パラメータ画像は、平均拡散、平均尖度、軸方向の尖度、周方向の尖度のいずれかを画素値とする画像であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記画素値補正部は、平滑化フィルタにより前記補正を行うこと
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記パラメータ推定部は、再推定時は、推定した当該画素の前記拡散パラメータを初期値とし、制約条件有りの最小二乗フィッティングにより前記拡散パラメータを再推定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって
    前記画像処理部は、さらに前記画像上で関心領域を設定する関心領域設定部を有し、
    前記パラメータ推定部は、前記関心領域の画素の画素値を用いること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルスを印加する拡散強調撮像シーケンスを、前記MPGパルスの印加方向を等しくし、b値を変化させて実行することにより磁気共鳴イメージング装置において得た複数の画像の画素の画素値を用い、画素毎に、拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定するパラメータ推定部と、
    推定された前記拡散パラメータが、予め定めた範囲内であるか否かを、判別する判別部と、
    判別結果が前記範囲外である前記画素の画素値を補正する画素値補正部と、
    画素毎の前記拡散パラメータを用いて、パラメータ画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記パラメータ推定部は、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより前記拡散パラメータを推定するとともに、前記補正後の画素値を用いて前記拡散パラメータを再推定し、
    前記画像生成部は、画素値が補正された前記画素については、再推定された前記拡散パラメータを用いること
    を特徴とする画像処理装置。
  14. 傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルスを印加する拡散強調撮像シーケンスを、前記MPGパルスの印加方向を等しくし、b値を変化させて実行することにより磁気共鳴イメージング装置において得た複数の画像の画素の画素値を用い、画素毎に、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定し、
    推定された前記拡散パラメータが、予め定めた範囲内であるか否かを、判別し、
    判別結果が前記範囲外である前記画素の画素値を補正し、
    前記補正後の画素値を用いて前記拡散パラメータを再推定し、
    画素値が補正された前記画素については、再推定された前記拡散パラメータを、その他の前記画素については、推定された前記拡散パラメータを用いて、前記パラメータ画像を生成すること
    を特徴とする画像処理方法。
  15. 傾斜磁場として拡散に伴う信号変化を核磁気共鳴信号に付加するMPG(motion probing gradient)パルスを印加する拡散強調撮像シーケンスを、前記MPGパルスの印加方向を等しくし、b値を変化させて実行することにより磁気共鳴イメージング装置において得た複数の画像の画素の画素値を用い、画素毎に、制約条件無しの最小二乗フィッティングにより拡散に関するパラメータである拡散パラメータを推定し、
    推定された前記拡散パラメータが、予め定めた範囲内であるか否かを、判別し、
    判別結果が前記範囲外である前記画素の画素値を補正し、
    前記補正後の画素値を用いて前記拡散パラメータを再推定し、
    画素値が補正された前記画素については、再推定された前記拡散パラメータを、その他の前記画素については、推定された前記拡散パラメータを用いて、前記パラメータ画像を生成すること
    をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
JP2013151982A 2013-07-22 2013-07-22 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Active JP5946800B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151982A JP5946800B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
CN201611050613.1A CN106772166B (zh) 2013-07-22 2014-07-21 磁共振成像装置、图像处理装置以及图像处理方法
US14/336,144 US10185017B2 (en) 2013-07-22 2014-07-21 Magnetic resonance imaging apparatus applying an MPG (motion probing gradient) during diffusion weighted imaging
CN201410347887.1A CN104323775B (zh) 2013-07-22 2014-07-21 磁共振成像装置、图像处理装置以及图像处理方法
DE201410214256 DE102014214256A1 (de) 2013-07-22 2014-07-22 Magnetresonanzabbildungsvorrichtung, Bildverarbeitungsvorrichtung und Bildverarbeitungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151982A JP5946800B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015019958A JP2015019958A (ja) 2015-02-02
JP2015019958A5 JP2015019958A5 (ja) 2016-03-03
JP5946800B2 true JP5946800B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=52131608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013151982A Active JP5946800B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10185017B2 (ja)
JP (1) JP5946800B2 (ja)
CN (2) CN106772166B (ja)
DE (1) DE102014214256A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5946800B2 (ja) * 2013-07-22 2016-07-06 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US10262031B1 (en) * 2014-12-09 2019-04-16 Cloud & Stream Gears Llc Decremental kurtosis calculation for big data or streamed data using components
CN104504657B (zh) * 2014-12-11 2017-05-03 中国科学院深圳先进技术研究院 磁共振弥散张量去噪方法和装置
CA2977406C (en) * 2015-02-23 2021-01-26 Synaptive Medical (Barbados) Inc. System and method for delta relaxation enhanced magnetic resonance imaging
JP6346576B2 (ja) * 2015-02-27 2018-06-20 Hoya株式会社 画像処理装置
JP6049954B1 (ja) * 2015-08-06 2016-12-21 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置
US11228758B2 (en) * 2016-01-22 2022-01-18 Peking University Imaging method and device
JP6752064B2 (ja) * 2016-06-23 2020-09-09 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、及び拡散強調画像計算方法
JP6609226B2 (ja) * 2016-07-28 2019-11-20 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置、及び、定量値算出プログラム
CN107219483B (zh) * 2017-04-22 2019-11-26 天津大学 一种基于扩散峰度成像的径向峰度各项异性定量方法
CN108090937B (zh) * 2018-02-09 2021-03-19 奥泰医疗系统有限责任公司 磁共振弥散加权成像自适应修正方法
JP7321703B2 (ja) * 2018-12-19 2023-08-07 富士フイルムヘルスケア株式会社 画像処理装置、及び、磁気共鳴イメージング装置
CN109820506B (zh) * 2019-02-20 2023-07-07 王毅翔 基于磁共振弥散成像的组织血管密度指标检测方法及装置
EP3699624A1 (en) * 2019-02-25 2020-08-26 Koninklijke Philips N.V. Calculation of a b0 image using multiple diffusion weighted mr images
CN112834541B (zh) * 2020-01-03 2022-07-29 上海纽迈电子科技有限公司 一种钠含量及钠分布的测试方法
US12045956B2 (en) * 2021-06-04 2024-07-23 GE Precision Healthcare LLC Nonuniformity correction systems and methods of diffusion-weighted magnetic resonance images
CN114287909A (zh) * 2021-12-29 2022-04-08 上海联影医疗科技股份有限公司 扩散峰度成像方法、装置、计算机设备和存储介质
JP2023103067A (ja) * 2022-01-13 2023-07-26 富士フイルムヘルスケア株式会社 磁気共鳴イメージング装置、画像解析装置及び流体の解析方法
CN114851206B (zh) * 2022-06-06 2024-03-29 天津中科智能识别有限公司 基于视觉引导机械臂抓取炉具的方法
CN117233676B (zh) * 2023-11-15 2024-03-26 之江实验室 一种回波时间依赖的磁共振扩散成像信号生成方法和装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0779939A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置
JP3113862B2 (ja) * 1998-11-13 2000-12-04 技術研究組合医療福祉機器研究所 磁気共鳴装置
JP2004081657A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 繊維状画像抽出方法、画像処理装置および磁気共鳴撮像システム
JP4363625B2 (ja) * 2003-08-27 2009-11-11 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 画像処理方法および磁気共鳴撮影装置
CN101535828A (zh) * 2005-11-30 2009-09-16 布拉科成像S.P.A.公司 用于扩散张量成像的方法和系统
JP4812420B2 (ja) * 2005-12-12 2011-11-09 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置および画像補正評価方法
JP2009028194A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 超音波撮像装置
JP2009247534A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 画像処理装置,磁気共鳴イメージング装置,および,画像処理方法
US8811706B2 (en) * 2008-08-07 2014-08-19 New York University System, method and computer accessible medium for providing real-time diffusional kurtosis imaging and for facilitating estimation of tensors and tensor-derived measures in diffusional kurtosis imaging
JP5619448B2 (ja) * 2009-08-20 2014-11-05 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
CN101666865B (zh) * 2009-09-09 2012-12-19 西北工业大学 一种局部快速行进模式的弥散张量核磁共振图像配准方法
DE102009049402B4 (de) * 2009-10-14 2012-09-27 Siemens Aktiengesellschaft Korrektur von Verzerrungen bei der diffusionsgewichteten Magnetresonanzbildgebung
JP5944645B2 (ja) * 2010-11-02 2016-07-05 東芝メディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
JP6034299B2 (ja) * 2010-12-17 2016-11-30 オーフス ウニヴァースィテット 半影帯サイズを推定するためのシステムおよびその作動方法
WO2013166416A1 (en) * 2012-05-04 2013-11-07 The Regents Of The University Of Michigan Mean diffusivity measurement corrections for gradient non-linearity
CN103142229B (zh) * 2013-02-22 2015-12-02 天津大学 扩散峭度张量成像的高阶张量特征参数提取方法
JP5946800B2 (ja) * 2013-07-22 2016-07-06 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN106772166B (zh) 2019-07-26
CN104323775B (zh) 2017-01-11
CN104323775A (zh) 2015-02-04
DE102014214256A1 (de) 2015-01-22
US10185017B2 (en) 2019-01-22
US20150022210A1 (en) 2015-01-22
JP2015019958A (ja) 2015-02-02
CN106772166A (zh) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5946800B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP6289664B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、定量的磁化率マッピング方法、計算機、磁化率分布計算方法、及び、磁化率分布計算プログラム
US10292616B2 (en) Magnetic resonance imaging device
CN107072586B (zh) 磁共振成像装置
JP5979327B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、その作動方法及び時系列画像作成プログラム
WO2013054718A1 (ja) 磁気共鳴イメージング装置および磁化率強調画像生成方法
JP6434030B2 (ja) Dixonタイプ水/脂肪分離する磁気共鳴イメージング
JP6979151B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴画像処理方法
JP2009034514A (ja) 撮像パラメータの決定方法、撮像パラメータの最適化装置、コンピュータプログラム製品および電子的に読取可能なデータ媒体
EP2762910A1 (en) Susceptibility-weighted magnetic resonance imaging
JP6702691B2 (ja) 磁気共鳴イメージング及び医用画像処理装置
US20170212198A1 (en) Magnetic resonance signal processing method, magnetic resonance signal processing apparatus and magnetic resonance apparatus, and program
US20180217218A1 (en) Image reconstruction for mri using multiplexed sensitivity encoding
JP7115889B2 (ja) 医用画像診断支援装置、および、磁気共鳴イメージング装置
JP2016093494A (ja) 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置及び画像処理方法
JP6202761B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びその処理方法
JP6943663B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置
US10481235B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and image processing apparatus
US20150054508A1 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and image processing apparatus
JP6487554B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP7448418B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、及び、磁気共鳴イメージング方法
Xu et al. Comparison of three denoising methods for cardiac diffusion tensor imaging

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160115

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160115

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250