JP5946664B2 - エアガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体とガイド部材とを備え、静圧軸受によって移動体をガイド部材と非接触状態に保ちながら軸線方向に移動できるように案内するエアガイド装置に関する。
従来、真空チャンバ内において利用される位置決めステージ装置において、静圧軸受による非接触案内機構と圧縮空気圧駆動機構とを組み合わせた流体圧アクチュエータを用いてステージの駆動を行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。この流体圧アクチュエータは、軸体であるガイド軸と、ガイド軸に外挿される筒状体であるスライダとを備え、スライダはガイド軸が延在する軸方向に沿って圧縮空気圧駆動機構により前後に移動可能とされている。そして、ガイド軸とスライダとの間は、静圧軸受によって非接触状態に保たれている。
特開2002−39180号公報
しかしながら、このような流体圧アクチュエータにあっては、ガイド軸の角部に損傷を受けることがあり、この損傷した部分においてガイド軸とスライダとの間が広く空き、静圧軸受から吹き出される空気がガイド軸とスライダとの間から真空チャンバ内に漏れ出すエア漏れを起こしてしまう場合があった。このようなガイド軸の損傷を防止するためには、損傷を受けにくい高強度のセラミック材料でガイド軸を構成すればよいが、このような高強度のセラミック材料は一般的に高価である。
そこで、本発明は、エア漏れが起きにくいエアガイド装置を、高強度の材料を使用することなく提供することを目的とする。
本発明のエアガイド装置は、所定の設備に設けられ、対象物の移動を案内するためのエアガイド装置において、軸方向に延在する内側部材と、軸方向に延在し、内側部材に外挿される外側部材と、を備え、内側部材又は外側部材の何れか一方は、軸方向に移動可能な移動体であり、内側部材又は外側部材の他方は、移動体の移動を案内するガイド部材であり、移動体は、エアによる静圧軸受によってガイド部材に対して非接触状態に保たれ、内側部材の軸方向に対して直交する断面形状は非円形であり、内側部材の外周面のうち隣接する面同士は鈍角をなし、内側部材の外周面は、主面と、主面よりも面積の狭い副面と、を有し、外側部材の内周面のうち内側部材の副面に対応する位置、又は内側部材の外周面のうち副面の位置には、充填部材が充填されており、充填部材を含む部材の周面と、周面に対面する部材の周面とは、それぞれ対応する形状とされている。
この構成によれば、内側部材の軸方向に対して直交する断面形状は非円形であり、内側部材の外周面は、その隣接する面同士が鈍角をなすと共に、主面と、主面よりも面積の狭い副面と、を有し、外側部材の内周面のうち内側部材の副面に対応する位置、又は内側部材の副面の位置に、充填部材が充填されており、充填部材を含む部材の周面と、周面に対応する部材の周面とが、それぞれ対応する形状とされているため、充填部材によって内側部材と外側部材との間隔を狭くすることにより内側部材と外側部材との間からのエア(空気)漏れを起きにくくしながら、損傷しやすい鋭角部や直角部を内側部材が有しない構成とすることができ、内側部材に一般的な材料を用いた場合でも内側部材が損傷を受けにくくすることができる。
ここで、充填部材は、充填部材が充填されている部材とは別部材であることが好ましい。この場合、充填部材が充填された部材を従来技術のようにセラミックよりなる一体品とした場合に比して、充填部材によって、充填部材が充填された部材の相手側の部材との間隔の精度を容易に出すことができる。
特に、外側部材の内周面のうち内側部材の副面に対応する位置に前記充填部材が充填されていることが好ましい。
また、内側部材の副面は、軸方向に延びる四角体の軸方向に延びる辺を面取りしたような形状をなす平面または曲面であることが好ましい。
また、充填部材は樹脂により構成されることが好ましい。これによれば、充填部材が樹脂であるため、充填部材が内側部材又は外側部材に接触した場合に充填部材と接触した内側部材又は外部部材が損傷することを防止できると共に、メンテナンス時に充填部材を取り外して再度充填することにより、エアガイド装置のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、外側部材は、壁部材同士を接続することにより構成され、壁部材同士が接続される位置に充填部材が充填されていることが好ましい。この場合、例えば、壁部材をそれぞれ用意し、これらの壁部材同士を充填部材を介して接続すればよいため、エアガイド装置を容易に組み立てることができると共に、メンテナンス時にも外側部材を分解してメンテナンスを行うことができるため、エアガイド装置のメンテナンス作業を一層容易に行うことができる。
また、設備は真空環境内に設けられることが好ましい。この場合、真空環境内において、内側部材の損傷による空気の漏れを起きにくくすることができるという本発明の効果をより好適に発揮することができる。
本発明のエアガイド装置によれば、高強度の材料を使用することなく、エア漏れを起きにくくすることができる。
本発明の実施形態に係るエアガイド装置を用いたX−Yステージ装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係るエアガイド装置の縦断面図である。 図2のIII-III線矢視図である。 エアガイド装置の特に好適な組み立て方の一例を示す図である。 第2実施形態に係るエアガイド装置の横断面図である。 第3実施形態に係るエアガイド装置の横断面図である。 第4実施形態に係るエアガイド装置の横断面図である。
以下、本発明によるエアガイド装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るエアガイド装置を用いたX−Yステージ装置を示す斜視図である。このX−Yステージ装置1は、Y軸方向に離間して配置される一対のXエアガイド装置10,10と、Y軸方向に直交するX軸方向に離間して配置された一対のYエアガイド装置20,20と、ステージ30と、を備えて構成されている。また、X−Yステージ装置1は、例えば真空チャンバ内などの真空環境内に設けられる。
Xエアガイド装置10は、X軸方向に延在するXガイド部材(ガイド部材、内側部材)11と、X軸方向に延在し、Xガイド部材11に外挿されるXスライダ(移動体、外側部材)12と、を備える。Xスライダ12は、X軸方向に移動可能とされている。また、Xガイド部材11は、Xスライダ12の移動を案内する。Xガイド部材11およびXスライダ12は、例えばセラミック材料により構成されている(詳しくは後述)。
Yエアガイド装置20は、Y軸方向に延在するYガイド部材21と、Y軸方向に延在し、Yガイド部材21に外挿されるYスライダ22と、を備える。Yスライダ22は、Y軸方向に移動可能とされている。また、Yガイド部材21は、Yスライダ22の移動を案内する。ここで、Yガイド部材21の両端部は、それぞれ一対のXスライダ12,12の側面に連結されている。また、一対のYスライダ22の対向する側面の間に、対象物を載置するためのステージ30が固定されている。以上で述べた構成により、ステージ30は、一対のXスライダ12,12および一対のYスライダ22,22の移動に伴って、ステージ30上に載置された対象物とともにX軸方向およびY軸方向に移動可能とされている。
Xエアガイド装置10及びYエアガイド装置20は、ほぼ同様な構成であるため、ここでは、図2を参照して、Xエアガイド装置10の構成についてより詳細に説明する。図2は、Xエアガイド装置10をX軸に平行な平面で一部切断して示す縦断面図である。
Xガイド部材11は、X軸方向に延びる四角体(四角柱に複数の孔を有するもの)であり、その中央部付近がやや細くされている。一方、Xスライダ12は、Xガイド部材11に外挿される、断面が四角形状の筒状体である。Xガイド部材11が細くされていない領域においては、Xガイド部材11の外周面と、それに対向するXスライダ12の内周面との間隔はきわめて狭く、例えば数μmとされている。
Xガイド部材11が細くなっている領域においては、Xガイド部材11の外周面とXスライダ12の内周面との間に圧力室が形成される。この圧力室は、Xスライダ12の内周面に内側に張り出す隔壁13により、2つのシリンダ室16a,16bに区画される。シリンダ室16aには、Xガイド部材11の内部に形成されX軸方向に延びる孔である空気通路11−1が連通しており、さらに空気通路11−1の先(図示左側)には圧縮空気供給源が接続されている。この圧縮空気供給源により、空気通路11−1から圧縮空気を供給することで、隔壁13に対して圧力がかかり、Xスライダ12は図示右方向へ移動する。図示を省略しているが、シリンダ室16b側も全く同じ構造となっており、シリンダ室16bに圧縮空気を供給すると、隔壁13に対して圧力がかかり、Xスライダ12は図示左方向へ移動する。
ここで、Xスライダ12のXガイド部材11に対向する4面の外周面には、静圧軸受14が設けられている。また、Xガイド部材11の内部には、静圧軸受14に圧縮空気を供給するための孔である空気通路11−2が設けられており、また、空気通路11−2の先には圧縮空気供給源が接続されている。この圧縮空気供給源により、空気通路11−2から圧縮空気を供給することで、静圧軸受14から空気を吹き出し、Xスライダ12は、Xガイド部材11に対して非接触状態に保たれる。静圧軸受14で吹き出された空気は、Xガイド部材11の外周面上において静圧軸受14の近傍に配置される排気部19−1,19−2,19−3から回収され、孔である空気通路11−3,11−4を通じて真空チャンバ外に排気される。このようにして、静圧軸受14で吹き出された空気がXガイド部材11とXスライダ12の間から漏れ出ることが防止される。
ここで、図3を参照して、本実施形態の特徴をなすXガイド部材11およびXスライダ12の形状についてより詳細に説明する。図3は、図2のIII-III線矢視図である。
Xガイド部材11は、X軸方向(紙面垂直方向)に対して直交する断面形状が非円形とされている。より具体的には、Xガイド部材11は、その外周面に4面の主面11a,11b,11c,11dを有する四角体であり、そのX軸方向に延びる辺を面取りしたような形状をなす副面11e,11f,11g,11hを主面同士の間に有している。副面11e〜11hは、主面11a〜11dより面積が狭く、隣り合う面同士は鈍角をなしている。例えば隣り合う面同士である主面11aと副面11eは鈍角αをなし、主面11bと副面11eは鈍角βをなしている。
なお、本明細書においては、面同士が鈍角をなすという記載を、2つの平面が鈍角をなして交わっている場合だけでなく、隣接する2つの面の少なくとも一方が曲面である場合にも用いる。隣接する2面の一方が平面で他方が曲面である場合については、隣接する2面の交わる箇所における当該曲面の接平面(接線方向の平面)が、曲面に隣接する平面と鈍角をなして交わる場合に、隣接する2面が鈍角をなしていると定義する。また、隣接する2面の両方が曲面である場合については、隣接する2面の交わる箇所におけるそれぞれの曲面の接平面が鈍角をなして交わる場合に、隣接する2面が鈍角をなしていると定義する。
Xスライダ12の内周面のうち、Xガイド部材11の副面11e〜11hに対応する位置には、Xスライダ12とは別部材である充填部材17が充填されている。この充填部材17は、例えばPTFE樹脂により構成されている。そして、充填部材17を含むXスライダ12の内周面は、Xガイド部材11の外周面である主面11a〜11dおよび副面11e〜11hに対応する形状とされている。
次に、図4を参照して、Xスライダ12の特に好適な組み立て方の一例について説明する。Xスライダ12は、ここでは、例えば軸方向に延びる4枚の平板状の壁部材同士を接続して四角筒状とすることにより構成されている。図4は、隣接する2枚の壁部材12a,12dが接続される位置の近傍を示す図である。
図4(a)は、2枚の壁部材12a,12dを接続する前の状態を示す。図4(a)に示されるように、2枚の壁部材12a,12dの端部には、充填部材17Aを充填するための凹部19が設けられている。
図4(b)は、壁部材12aと壁部材12dとを接続し、さらに凹部19に充填部材17を充填した状態を示す。壁部材12aと壁部材12dの間の接続は、例えば接着剤やボルトを使って行う。そして、充填部材17Aを壁部材12aおよび壁部材12dの凹部19に紙面垂直方向から進入させて充填する。さらに、充填部材17Aの露出する面を専用の治具により研磨して、Xガイド部材11に対向する面をXガイド部材11の副面11hに対応する形状とする。
以上のように構成されるXエアガイド装置10においては、Xガイド部材11のX軸方向に対して直交する断面形状は非円形であり、Xガイド部材11の外周面11a〜11hは、その隣接する面同士が鈍角をなすと共に、主面11a〜11dと、主面11a〜11dよりも面積の狭い副面11e〜11hと、を有し、Xガイド部材11の副面11e〜11hに対応する位置に充填部材17が充填されており、充填部材17を含む部材であるXスライダ12の内周面と、このXスライダ12の内周面に対面する部材であるXガイド部材11の外周面とが、それぞれ対応する形状とされているため、充填部材17によってXガイド部材11とXスライダ12との間隔を狭くすることによりXガイド部材11とXスライダ12との間からのエア(空気)漏れを起きにくくしながら、損傷しやすい鋭角部や直角部をXガイド部材11が有しない構成となっており、Xガイド部材11に一般的な材料を用いた場合でもXガイド部材11が損傷を受けにくくにくくなっている。すなわち、部材が損傷を受けにくいエアガイド装置10を、高強度の材料を使用することなく提供できる。
また、充填部材17が、充填部材17が充填されている部材であるXスライダ12とは別部材とされているため、Xスライダ12を従来技術のようにセラミックよりなる一体品とした場合に比して、充填部材17によってXガイド部材11との間隔の精度を容易に出すことができる。
また、充填部材17が樹脂により構成されているため、充填部材17がXガイド部材11に接触した場合に充填部材17と接触したXガイド部材11が損傷することを防止できると共に、メンテナンス時に充填部材17を取り外して再度充填することにより、Xエアガイド装置10のメンテナンス作業を容易に行うことができる。さらに、真空中で利用可能な材料であるPTFE樹脂により充填部材17が構成されるため、Xエアガイド装置10を真空中で使用することができる。
また、Xスライダ12は、壁部材12a,12d同士を接続することにより構成され、壁部材12a,12d同士が接続される位置に充填部材17Aが充填されているため、例えば、壁部材12a,12dをそれぞれ用意し、これらの壁部材12a,12d同士を充填部材17Aを介して接続すればよく、従ってXエアガイド装置10を容易に組み立てることができると共に、メンテナンス時にもXスライダ12を分解してメンテナンスを行うことができるため、Xエアガイド装置10のメンテナンス作業を一層容易に行うことができる。
また、Xエアガイド装置10が設けられる設備が真空環境内に設けられるため、真空環境内において、Xガイド部材11の損傷による空気の漏れを起きにくくすることができるという本発明の効果をより好適に発揮することができる。
さらに、充填部材17(17A)によってXガイド部材11との間隔の精度を容易に出せるため、Xスライダ12についても高強度の材料を使用する必要がなく、一般的な材料を使用することも可能である。
なお、ここでは、特に好適であるとして、Xエアガイド装置10は、真空環境内に設置されるものとして説明したが、非真空環境内に設置される場合にも適用できる。また、Xガイド部材11を内側部材とし、Xスライダ12を外側部材として、内側部材の位置が固定され、外側部材が軸方向に移動するものとして説明したが、これとは逆に、内側部材が軸方向に移動し、外側部材の位置が固定される形態としてもよい。また、スライダである移動体を、空気圧を駆動源として移動させるアクチュエータに対する適用を述べているが、コイルと磁石を駆動源とするリニアモータに対しても適用できる。さらに、Xエアガイド装置10をX−Yステージ装置1に適用する形態について説明したが、このようなエアガイド装置を例えばチップマウンタなどに適用してもよい。また、充填部材17を構成する樹脂を、PTFE樹脂に代えてPEEK樹脂などとしてもよい。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るXエアガイド装置10Bの横断面図(X軸方向に直交する断面図)である。この第2実施形態に係るXエアガイド装置10Bが第1実施形態に係るXエアガイド装置10と異なる点は、Xガイド部材11の一部の副面とこれに対向する充填部材の形状を変えた点である。
すなわち、第1実施形態のXエアガイド装置10においては、Xガイド部材11の副面11e〜11hが平面であったが、本実施形態のXエアガイド装置10Bにおいては、副面11e〜11hの一部である副面11f,11gが曲面とされている。そして、副面11f,11gに対向する位置の充填部材17の形状は、副面11f,11gに対向する面が副面11f,11gの曲面形状に倣う形状とされている。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係るXエアガイド装置10Cの横断面図である。この第3実施形態に係るXエアガイド装置10Cが第1実施形態に係るXエアガイド装置10と異なる点は、Xガイド部材11の全ての副面とこれに対向する充填部材の形状を変えた点である。
すなわち、本実施形態のXエアガイド装置10Cにおいては、全ての副面11e〜11hが曲面とされている。そして、副面11e〜11hに対向する位置の充填部材17の形状は、副面11e〜11hに対向する面が副面11e〜11hの曲面形状に倣う形状とされている。
このような第2、第3実施形態においても、先の第1実施形態と同様の作用・効果を奏する。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態に係るXエアガイド装置10Dの横断面図である。この実施形態において、Xガイド部材11は、円柱状体の側面を、対向する二平面で切り欠いたような形状とすることにより、X軸方向(紙面垂直方向)に直交する断面形状が非円形とされている。従って、Xガイド部材11は、その外周面に曲面である主面11j,11kおよびこれらの間に二平面である副面11m,11nを有している。また、主面11j,11kと副面11m,11nのうち、隣接する面同士は鈍角をなしている。例えば、主面11kと副面11mとがなす角γ、および主面11kと副面11nとがなす角δは、それぞれ鈍角とされている。
Xスライダ12の内周面には充填部材17が充填されると共に部材18が設けられており、この充填部材17及び部材18を含むXスライダ12の内周面は、Xガイド部材11の外周面である主面11j,11kおよび副面11m,11nに対応する形状とされている。より具体的には、Xスライダ12の内周面において、主面11j,11kに対応する位置には、例えばPTFE樹脂により構成される部材18が設けられ、この部材18の主面11j,11kに対向する面は、主面11j,11kに倣うような曲面形状とされている。
また、副面11m,11nに対応する位置にはPTFE樹脂により構成される充填部材17が充填され、この充填部材17の副面11m,11nに対応する面は、副面11m,11nに平行な平面とされている。そして、主面11j,11kと充填部材18との間隔、および副面11m,11nと充填部材17との間隔は、それぞれ数μm程度となるように調整されている。この距離の調整は、充填部材17,18を治具によって研磨することにより行われる。
以上のように構成される本実施形態のXエアガイド装置10Dによっても、第1実施形態のXエアガイド装置10とほぼ同様な作用・効果を奏する。さらに、Xガイド部材11のX軸方向に直交する断面形状は非円形とされているため、Xスライダ12がXガイド部材11周りに回転してしまうことが防止される。
なお、以上で説明した第1〜4実施形態においては、外側部材であるXスライダ12の内周面のうち、内側部材であるXガイド部材11の副面に対応する位置に、充填部材17を充填するものとして説明を行ったが、本発明においては、内側部材であるXガイド部材11の副面の位置に充填部材17を充填してもよい。
また、本発明において、対応する形状とは、内側部材の外周面のうち全ての面と、外側部材の内周面のうち全ての面とが、充填部材を含んだ状態においてそれぞれ平行である形状に限られない。すなわち、対応する形状とは、内側部材又は外側部材に充填部材が充填されることにより、内側部材と外側部材との間からエアが漏れにくくされた形状であればよい。
1…X−Yステージ装置、10…Xエアガイド装置(エアガイド装置)、11…Xガイド部材(内側部材)、11a,11b,11c,11d,11j,11k…主面、11e,11f,11g,11h,11m,11n…副面、12…Xスライダ(外側部材)、12a,12d…壁部材、14…静圧軸受、17…充填部材。

Claims (5)

  1. 所定の設備に設けられ、対象物の移動を案内するためのエアガイド装置において、
    セラミック材料により構成されると共に軸方向に延在する内側部材と、
    前記軸方向に延在し、前記内側部材に外挿される外側部材と、を備え、
    前記内側部材又は前記外側部材の何れか一方は、前記軸方向に移動可能な移動体であり、
    前記内側部材又は前記外側部材の他方は、前記移動体の移動を案内するガイド部材であり、
    前記移動体は、エアによる静圧軸受によって前記ガイド部材に対して非接触状態に保たれ、
    前記内側部材の前記軸方向に対して直交する断面形状は非円形であり、
    前記内側部材の外周面のうち隣接する面同士は鈍角をなし、
    前記内側部材の外周面は、主面と、前記主面よりも面積の狭い副面と、を有し、
    前記外側部材の内周面のうち前記内側部材の前記副面に対応する位置、又は前記内側部材の外周面のうち前記副面の位置には、樹脂により構成される充填部材が充填されており、
    前記充填部材を含む部材の周面と、前記周面に対面する部材の周面とは、それぞれ対応する形状とされている、エアガイド装置。
  2. 前記外側部材の内周面のうち前記内側部材の前記副面に対応する位置に前記充填部材が充填されている、請求項に記載のエアガイド装置。
  3. 前記内側部材の前記副面は、前記軸方向に延びる四角体の前記軸方向に延びる辺を面取りしたような形状をなす平面または曲面である、請求項1又は2に記載のエアガイド装置。
  4. 前記外側部材は、壁部材同士を接続することにより構成され、
    前記壁部材同士が接続される位置に前記充填部材が充填されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアガイド装置。
  5. 前記設備は真空環境内に設けられる、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアガイド装置。
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