JP5946643B2 - 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5946643B2
JP5946643B2 JP2012004978A JP2012004978A JP5946643B2 JP 5946643 B2 JP5946643 B2 JP 5946643B2 JP 2012004978 A JP2012004978 A JP 2012004978A JP 2012004978 A JP2012004978 A JP 2012004978A JP 5946643 B2 JP5946643 B2 JP 5946643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing chamber
temperature
cleaning
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012004978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013145788A (ja
Inventor
奥田 和幸
和幸 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Kokusai Denki Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc, Kokusai Denki Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2012004978A priority Critical patent/JP5946643B2/ja
Publication of JP2013145788A publication Critical patent/JP2013145788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5946643B2 publication Critical patent/JP5946643B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、基板を処理する工程を有する半導体装置の製造方法、クリーニング方法、及び基板を処理する基板処理装置に関する。
基板処理装置として、例えば、膜を形成する複数の元素を含む複数種類の原料ガスを用いて、半導体ウエハ等の基板上に窒化シリコン膜(SiN膜)等の薄膜を形成するものがある(例えば特許文献1参照)。この薄膜形成は、基板を搬入した処理室内に複数種類の原料ガスを交互に供給することにより行われる。しかし実際には、基板表面以外、例えば処理室の内壁などに対しても薄膜を含む堆積物が付着してしまう場合がある。かかる堆積物は、薄膜形成を実施する度に累積的に付着し、一定の厚さ以上に到達すると処理室の内壁等から剥離し、処理室内における異物(パーティクル)発生要因となってしまう。そのため、堆積物の厚さが一定の厚さに到達する毎に、堆積物を除去するために処理室内や処理室内部の部材をクリーニングする必要がある。
このような処理室内の堆積物を除去する方法として、例えば、処理室を構成する反応管を基板処理装置から取り外し、HF水溶液等の洗浄槽において反応管内壁に付着した堆積物を除去するウェットクリーニング法と、反応管を取り外す必要のないドライクリーニング法とがある。ドライクリーニング法は、クリーニングガス(エッチングガス)を処理室内に直接供給し、処理室内の温度、圧力、ガスの流量を制御することにより、処理室内の堆積物をエッチングして除去する方法である。
特許第3947126号公報
しかしながら、従来の基板処理装置では、基板収容領域の堆積物は除去することができるが、断熱体収容領域の堆積物は除去できない、もしくは、除去しにくい場合があった。この結果、処理室内に堆積物が残り、異物発生の要因となる場合があり、反応管の取り外し及び取り付けを行うウェットクリーニング法で堆積物を除去する必要があったため、生産性が低下する場合があった。なお、基板収容領域とは、上述の基板を保持し、断熱体を有する基板保持具が処理室内に搬入された際に、処理室内で基板が保持される領域をいう。また、断熱体収容領域とは、上述の基板保持具が処理室内に搬入された際に、処理室内で断熱体が保持される領域をいう。
本発明は、処理室内の堆積物を膜残りのないように除去することができる半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、前記処理室内の基板収容領域を第1の温度で加
熱し、前記処理室内の断熱体収容領域を前記第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給する第1のクリーニング工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、前記断熱体収容領域を第3の温度で加熱し、前記基板収容領域を前記第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給する第2のクリーニング工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、クリーニングガスが前記処理室内の前記基板収容領域で堆積物と反応しない温度に前記基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが前記処理室内の前記断熱体収容領域で堆積物と反応する温度に前記断熱体収容領域を加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記断熱体収容領域に付着した堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応する温度に前記基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度に前記断熱板収容領域を加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記基板収容領域に付着した堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、前記処理室内の基板収容領域を第1の温度で加熱し、前記処理室内の断熱体収容領域を前記第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給する第1のクリーニング工程と、
前記処理室内に前記基板がない状態で、前記断熱体収容領域を第3の温度で加熱し、前記基板収容領域を前記第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給する第2のクリーニング工程と、を有するクリーニング方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板を処理する処理室と、
前記基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
前記処理室内を加熱する加熱部と、
前記処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
少なくとも前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
前記加熱部は、
個別に温度設定可能な、前記処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、前記処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
前記制御部は、
前記第2のゾーンの設定温度を、前記第1のゾーンの設定温度よりも高くし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記断熱体収容領域の堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
前記第1のゾーンの設定温度を、前記第2のゾーンの設定温度よりも高くし、前記処理
室内にクリーニングガスを供給して、前記基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を行うように、前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する基板処理装置が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板を処理する処理室と、
前記基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
前記処理室内を加熱する加熱部と、
前記処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
少なくとも前記加熱部及びクリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
前記加熱部は、
個別に温度設定可能な、前記処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、前記処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
前記制御部は、
前記第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応しない温度にし、前記第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応する温度にし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して前記断熱体収容領域の堆積物を除去する第1のクリーニングと、
前記第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応する温度にし、前記第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度にし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して前記基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニングと、を行うように、前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する基板処理装置が提供される。
本発明に係る基板処理装置及び半導体装置の製造方法によれば、処理室内の堆積物を膜残りのないように除去することができる。
本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面で示す図である。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、図1の処理炉部分をA−A線断面で示す図である。 本発明の一実施形態にかかる基板処理工程及びクリーニング工程のフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる成膜工程でのガス供給のシーケンスを示す図である。 本発明の一実施例にかかる加熱部の温度設定を示す概略図であり、(a)は第1のクリーニングでの温度設定を示し、(b)は第2のクリーニングでの温度設定を示す。 本発明の一実施例にかかる第1のクリーニング終了後のエッチングの状態を示す図である。 本発明の一実施例にかかる第2のクリーニング終了後のエッチングの状態を示す図である。 基板収容領域及び断熱体収容領域のエッチングレートの温度依存性を示すグラフ図である。 400℃における基板収容領域と断熱体収容領域との間の成膜レート及びエッチングレートの差を示すグラフ図である。 (a)はエッチング量を基板収容領域の堆積量に合わせた場合に、断熱体収容領域でエッチング不足が生じる様子を示すグラフ図であり、(b)はエッチング量を断熱体収容領域の堆積量に合わせた場合に、基板収容領域でオーバーエッチングが生じる様子を示すグラフ図である。
<発明者等が得た知見>
上述したように、薄膜形成は、基板を搬入した処理室内に複数種類の原料ガスを交互に供給することにより行われる。以下に、この薄膜形成を実施する一般的な基板処理装置としての薄膜形成装置の構成と、薄膜形成工程とについてそれぞれ簡単に説明する。
一般的な基板処理装置としての薄膜形成装置は、基板を処理する処理室を内部に有する反応管と、処理室内にて基板を水平姿勢で多段に保持し、下部に断熱体を有する基板保持具と、処理室内における基板収容領域を覆う反応管の周囲に配置された加熱部と、薄膜を形成する原料ガスを処理室内に供給する原料ガス供給系と、堆積物を除去するクリーニングガスを処理室内に供給するクリーニングガス供給系と、処理室内の圧力を調整する圧力調整バルブ及び真空ポンプが上流から順に設けられた排気系と、を備えている。反応管や基板保持具は石英(SiO)により形成されている。
続いて、かかる薄膜形成装置(基板処理装置)により実施される薄膜形成工程について説明する。まず、複数の基板を保持し、断熱体を有する基板保持具を処理室内に搬入する。そして、加熱部による基板の表面を所定の温度まで加熱する。その後、処理室内を排気系により排気しながら、原料ガス供給系により原料ガスを処理室内に供給し、基板上に薄膜を形成する。このとき、排気系に設けられた圧力調整バルブにより、処理室内の圧力を一定の圧力に保つように調整する。基板上に所定の膜厚の薄膜が形成されたら、原料ガス供給系からの原料ガスの供給を停止する。そして、薄膜形成後の基板を所定の温度まで降温させてから、基板保持具を処理室外へと搬出する。
上述の薄膜形成工程においては、基板上への薄膜の形成が本来の目的である。しかしながら、実際には、基板上へ薄膜を形成する際に、処理室の内壁や基板保持具等の部材にも薄膜を含む堆積物が付着してしまう場合がある。かかる堆積物は、上述の薄膜形成工程を実施する度に累積的に付着され、一定の厚さ以上になると剥離、落下し、基板上での異物発生要因となってしまう。そのため堆積物の厚さが一定の厚さに到達する毎に、堆積物を除去する必要があった。
堆積物を除去する方法としては、反応管を取り外してHF水溶液からなる洗浄液に浸漬して堆積物をウェットエッチングにより除去するウェットクリーニング法や、処理室内にクリーニングガス(エッチングガス)を供給して堆積物を除去するドライクリーニング法が知られている。近年、反応管を取り外す必要のないドライクリーニング法が行われるようになってきた。以下に、ドライクリーニング法について簡単に説明する。
まず、基板を積載しておらず、表面に堆積物が付着した基板保持具を、内部に堆積物が付着した処理室内に搬入する。そして、加熱部により処理室内を所定の温度まで加熱する。そして、排気系により処理室内を排気しながら、クリーニングガス供給系によりクリーニングガスを処理室内に供給し、クリーニングガスと堆積物との反応により処理室内やボート表面に付着している堆積物を除去する。このとき、排気系に設けられた圧力調整バルブにより、処理室内の圧力を一定の圧力に保つように調整する。処理室内の堆積物が除去されたら、クリーニングガス供給系からのクリーニングガスの供給を停止する。
しかし、基板処理装置では、加熱部は一つの所定の温度に設定されていた。図8は、基板収容領域及び断熱体収容領域のエッチングレート(E/R)の温度依存特性を示すグラフ図である。図8によれば、基板収容領域を加熱する加熱部の設定温度が350℃、40
0℃、450℃のいずれの場合であっても、基板収容領域のエッチングレートの方が、断熱体収容領域のエッチングレートよりも大きくなることが判る。そして、図9に、加熱部の温度を400℃に設定した場合の、基板収容領域と断熱体収容領域との間の成膜レート及びエッチングレートの差をグラフで示す。図9から、成膜レートにも、基板収容領域と断熱体収容領域との間で差は存在するが、エッチングレートにおける基板収容領域と断熱体収容領域との間の差と比較すると非常に小さいことが判る。
また、基板収容領域と断熱板領域との間の成膜レートの差、及び基板収容領域と断熱板領域との間のエッチングレートの差が、非常に大きい。このため、成膜した量及びエッチングする量(膜厚)を、基板収容領域における成膜レートに合わせて設定すると、断熱板領域においてエッチング不足が生じる(図10(a))。この場合、エッチングの不足した箇所で膜残りが発生して、異物汚染の問題を引き起こしてしまう。一方、成膜した量及びエッチングする量を断熱板領域で合わせた場合、基板収容領域でオーバーエッチング(過剰なエッチング)が生じる(図10(b))。この場合、基板収容領域の処理室を構成する部材自体がエッチングされ、処理室の構成部材が破損してしまい、構成部材の寿命が短くなるため、構成部材の交換や廃棄の頻度が上がってしまう場合があった。
そこで発明者等は、上述の課題を解決する方法について鋭意研究を行った。その結果、基板の積載方向に沿って、個別に温度調整が可能な複数のゾーンを有する加熱部を用い、それぞれのゾーン毎に温度を調整してクリーニングを実施することで、上述の課題を解決できるとの知見を得た。本発明は、発明者等が得た上記知見に基づくものである。
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面で示しており、図2は、本発明の一実施形態にかかる縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を図1のA−A線断面図で示している。
(処理室)
図1に示されているように、処理炉202には、反応管203が配設されている。反応管203は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。反応管203の筒中空部には処理室201が形成され、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。
反応管203の下方には、反応管203の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、反応管203の下端に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属からなり、円板状に形成されている。シールキャップ219の上面には、反応管203の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられている。
(基板保持具)
シールキャップ219上には、例えば石英キャップから成る断熱体218を介して基板保持具としてのボート217が立設されている。ボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料で構成され、上述したように複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて管軸方向に多段に保持されるように構成されている。
断熱体218は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料で構成され、断熱体218は、
後述する加熱部207からの熱を反応管203側に伝えにくくするように構成されている。このように、断熱体218は、断熱部材として機能すると共にボート217を保持する保持体としても機能する。なお、断熱体218は、図示するような石英キャップに限らず、例えば円板形状に形成された断熱板が水平姿勢で多段に複数枚配置されたものであってもよい。また、断熱体218は、ボート217の構成部材の1つとして考えてもよい。
シールキャップ219の処理室201と反対側にはボートを回転させる回転機構267が設けられている。回転機構267の回転軸255はシールキャップ219を貫通して、ボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は反応管203の外部に設けられた昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201内に対し搬入搬出することが可能となっている。
(加熱部)
反応管203の外側には、反応管203の側壁面を囲う同心円状に加熱部207が設けられている。加熱部207は、ウエハ200の積層方向に沿って、複数の加熱ゾーン207a〜207eに分割されている。すなわち、加熱部207は、処理室201内の基板収容領域を加熱する第1のゾーン207a〜207dと、処理室201内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーン207eとに分割されている。なお、本実施形態では、加熱部207の第1のゾーンは、さらに4つのゾーンに分割されている。反応管203、加熱部207の外側には、断熱部材210が設けられている。断熱部材210は、加熱部207の上方端を覆うように設けられる。断熱部材210は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料で構成されている。
反応管203内には、図2に示すように、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。加熱部207及び温度センサ263には、後述するコントローラ121が電気的に接続されている。コントローラ121は、処理室201内の温度が所定の温度分布となるように、温度センサ263により検出された温度情報に基づいて加熱部207の各ゾーン207a〜207eへの通電具合を所定のタイミングにてそれぞれ制御するように構成されている。
このように加熱部207を複数のゾーン207a〜207eに分割し、各ゾーン207a〜207e毎に、それぞれ個別に温度調整可能とすることにより、後述する処理室201内のクリーニングを行う際、基板収容領域と断熱体収容領域とで、加熱部207の設定温度をゾーン207a〜207e毎に個別に変えることができる。このため、基板収容領域と断熱体収容領域とで、処理室201内に堆積した堆積物等のエッチングレートを個別に変えて調整することができる。また、加熱部207は、後述するようにガスを熱で活性化させる活性化機構としても機能する。
(原料ガス供給系)
図1に示すように、処理室201内であって反応管203の下部には、第1のノズル249a及び第2のノズル249bが反応管203を貫通するように設けられている。第1のノズル249aには第1のガス供給管232aが接続されている。また第2のノズル249bには第2のガス供給管232cが接続されている。このように反応管203には2本のノズル249a及び249bと、2本のガス供給管232a及び232cとが設けられており、処理室201内へ複数種類、ここでは少なくとも2種類の原料ガスを供給することができるように構成されている。
第1のガス供給管232aには、上流方向から順に流量制御器(流量制御部)であるマ
スフローコントローラ(MFC)241a、開閉弁であるバルブ243a、開閉弁であるバルブ247a、ガス溜め部248及び開閉弁であるバルブ251aが設けられている。第1のガス供給管232aの先端部には、上述の第1のノズル249aが接続されている。第1のノズル249aは、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。第1のノズル249aはL字型のロングノズルとして構成されている。第1のノズル249aの側面にはガスを供給するガス供給孔250aが設けられている。ガス供給孔250aは反応管203の中心を向くように開口している。このガス供給孔250aは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
主に、第1のガス供給管232a、マスフローコントローラ241a、バルブ243a、バルブ247a、ガス溜め部248、バルブ251a、及び第1のノズル249aにより第1のガス供給系が構成される。
第1のガス供給管232aのバルブ243aとバルブ247aとの間には、第1の不活性ガス供給管232bが接続されている。この第1の不活性ガス供給管232bには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ241b、及び開閉弁であるバルブ243bが設けられている。
主に、第1の不活性ガス供給管232b、マスフローコントローラ241b及びバルブ243bにより、第1の不活性ガス供給系が構成される。なお、バルブ247a、ガス溜め部248、バルブ251a及び第1のノズル249aを第1の不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
第2のガス供給管232cには、上流方向から順に流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241c、及び開閉弁であるバルブ243cが設けられている。第2のガス供給管232cの先端部には、上述の第2のノズル249bが接続されている。第2のノズル249bは、ガス分散空間であるバッファ室237内に設けられている。
バッファ室237は反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間の、反応管203内壁の下部より上部にわたる部分に、ウエハ200の積載方向に沿って設けられている。バッファ室237のウエハ200と隣接する壁の端部にはガスを供給するガス供給孔250cが設けられている。ガス供給孔250cは反応管203の中心を向くように開口している。このガス供給孔250cは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
第2のノズル249bは、バッファ室237のガス供給孔250cが設けられた端部と反対側の端部に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。第2のノズル249bはL字型のロングのノズルとして構成されている。図2に示すように、第2のノズル249bの側面にはガスを供給するガス供給孔250bが設けられている。ガス供給孔250bはバッファ室237の中心を向くように開口している。このガス供給孔250bは、バッファ室237のガス供給孔250cと同様に、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられている。この複数のガス供給孔250bのそれぞれの開口面積は、バッファ室237内と処理室201内の差圧が小さい場合には、上流側(下部)から下流側(上部)まで、それぞれ同一の開口面積で同一の開口ピッチとするとよいが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって、それぞれ開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくするとよい。
本実施形態においては、第2のノズル249bの各ガス供給孔250bの開口面積や開口ピッチを、上流側から下流側にかけて上述のように調節することで、まず、ガス供給孔250bのそれぞれから、流速の差はあるものの、流量がほぼ同量であるガスを噴出させる。そしてこのガス供給孔250bのそれぞれから噴出するガスを、一旦、バッファ室237内に導入し、バッファ室237内においてガスの流速差の均一化を行うこととした。
すなわち、第2のノズル249bの各ガス供給孔250bよりバッファ室237内に噴出したガスはバッファ室237内で各ガスの粒子速度が緩和された後、バッファ室237のガス供給孔250cより処理室201内に噴出する。これにより、第2のノズル249bの各ガス供給孔250bよりバッファ室237内に噴出したガスは、ガス供給孔250cより処理室201内に噴出する際には、均一な流量と流速とを有するガスとなる。
主に、第2のガス供給管232c、マスフローコントローラ241c、バルブ243c、第2のノズル249b、及びバッファ室237により第2のガス供給系が構成される。
図1に示すように、第2のガス供給管232cのバルブ243cよりも下流側には、第2の不活性ガス供給管232dが接続されている。この第2の不活性ガス供給管232dには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ241d、及び開閉弁であるバルブ243dが設けられている。
主に、第2の不活性ガス供給管232d、マスフローコントローラ241d、バルブ243dにより第2の不活性ガス供給系が構成される。なお、第2のノズル249b及びバッファ室237を第2の不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
このように、本実施形態におけるガス供給の方法は、反応管203の内壁と、ボート217に積載された複数枚のウエハ200の端部とで定義される円弧状の縦長の空間に対して、反応管203の下側あるいは上側の一端側より直接、ガスを供給して下側から上側、あるいは上側から下側へ流し、反応管203内に積層された各ウエハ200と、このように流したガスとを反応させる方法とは大きな違いがある。そのような構成とした場合、ガスの供給部に近い部位においては、ガスの量が比較的多くなり(ガス濃度が比較的高くなり)、その部位に位置するウエハ200に形成される薄膜の膜厚が厚くなる。一方、ガスの供給部から離れた部位においては、ウエハ200に到達できるガスの量が少なくなるため(ガス濃度が比較的低くなるため)、その部位に位置するウエハ200に形成される薄膜の膜厚が薄くなる。従って、反応管203内に積層されたウエハ200の上下間で、生成される薄膜の膜厚に差異ができ、縦型のバッチ式装置としては好ましくない。
一方、本実施形態におけるガス供給の方法は、上述の円弧状の空間内に配置した第1のノズル249a、バッファ室237を経由してガスを搬送し、第1のノズル249a、バッファ室237にそれぞれ開口されたガス供給孔250a、250cからウエハ200の近傍で初めて反応管203内にガスを噴出させており、反応管203内におけるガスの主たる流れをウエハ200の表面と平行な方向、すなわち水平方向としている。このような構成とすることで、各ウエハ200に均一にガスを供給でき、各ウエハ200に形成される薄膜の膜厚を均一にできる効果がある。なお、反応後の残ガスは、排気口、すなわち後述する排気管231の方向に向かって流れるが、この残ガスの流れの方向は、排気口の位置によって適宜特定され、垂直方向に限ったものではない。
第1のガス供給管232aからは、第1の原料ガスとして、例えば、シリコン原料ガス、すなわちシリコン原子(Si)を含むガス(シリコン含有ガス)が、マスフローコントローラ241a、バルブ243a、バルブ247a、ガス溜め部248、バルブ251a
、及び第1のノズル249aを介して処理室201内に供給される。シリコン含有ガスとしては、例えばジクロロシラン(SiHCl、略称:DCS)、ヘキサクロロジシラン(SiCl、略称:HCD)、トリジメチルアミノシリコン(SiH(N(CH、TDMAS)等を用いることができる。なお、第1の原料ガスは、常温常圧で固体、液体、及び気体のいずれであっても良いが、ここでは気体として説明する。第1の原料ガスが常温常圧で液体の場合は、マスフローコントローラ241aの上流側に、図示しない気化器やバブラ等を設ければよい。
第2のガス供給管232cからは、第2の原料ガスとして、例えば窒素原子(N)を含むガス(窒素含有ガス)が、マスフローコントローラ241c、バルブ243c、第2のノズル249b、及びバッファ室237を介して処理室201内に供給される。窒素含有ガスとしては、例えばアンモニア(NH)ガス等を用いることができる。
第1の不活性ガス供給管232b及び第2の不活性ガス供給管232dからは、不活性ガスが、それぞれマスフローコントローラ241b及び241d、バルブ243b及び243d、ガス供給管232a及び232c、バルブ247a、ガス溜め部248、バルブ251a、第1のノズル249a、第2のノズル249b、及びバッファ室237を介して処理室201内に供給される。不活性ガスとしては、例えばHeガス、Neガス、Arガス等の18族元素や、Nガス等を用いることができる。
なお、例えば各ガス供給管から上述のようなガスをそれぞれ流す場合、第1のガス供給系により原料ガス供給系、すなわちシリコン含有ガス供給系が構成される。また、第2のガス供給系により窒素含有ガス供給系が構成される。
バッファ室237内には、図2に示すように、細長い構造を有する第1の電極である第1の棒状電極269及び第2の電極である第2の棒状電極270が、反応管203の下部より上部にわたりウエハ200の積層方向に沿って配設されている。第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270のそれぞれは、第2のノズル249bと平行に設けられている。第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270のそれぞれは、上部より下部にわたって各電極を保護する保護管である電極保護管275により覆われることで保護されている。この第1の棒状電極269又は第2の棒状電極270のいずれか一方は整合器272を介して高周波電源273に接続され、他方は基準電位であるアースに接続されている。この結果、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成される。主に、第1の棒状電極269、第2の棒状電極270、電極保護管275、整合器272、高周波電源273によりプラズマ発生器(プラズマ発生部)としてのプラズマ源が構成される。なお、プラズマ源は、後述するようにガスをプラズマで活性化させる活性化機構として機能する。
電極保護管275は、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270のそれぞれをバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237内に挿入できる構造となっている。ここで、電極保護管275の内部は外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保護管275にそれぞれ挿入された第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270は加熱部207による熱で酸化されてしまう。そこで、電極保護管275の内部には窒素などの不活性ガスを充填あるいはパージし、酸素濃度を充分低く抑えて第1の棒状電極269又は第2の棒状電極270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構(図示せず)が設けられている。
第1のガス供給系及び第2のガス供給系により、原料ガス供給系が構成される。なお、第1の不活性ガス供給系及び第2の不活性ガス供給系を原料ガス供給系に含めて考えてもよい。
(クリーニングガス供給系)
第1のガス供給管232aのバルブ251aの下流側には、ガス供給管252の下流端が接続されている。このガス供給管252の上流側には、クリーニングガス供給管252aの下流端及び第3の不活性ガス供給管252bの下流端が接続されている。クリーニングガス供給管252aには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)253a及び開閉弁であるバルブ254aが設けられている。第3の不活性ガス供給管252bには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)253b及び開閉弁であるバルブ254bが設けられている。
クリーニングガス供給管252aからは、クリーニングガスとして、例えばフッ素原子(F)を含むガス(フッ素含有ガス)が、マスフローコントローラ253a、バルブ254a、ガス供給管252、及び第1のノズル249aを介して処理室201内に供給される。フッ素含有ガスとしては、例えばフッ素(F)ガス、三フッ化窒素(NF)ガス、三フッ化塩素(ClF)等を用いることができる。
主に、クリーニングガス供給管252a、マスフローコントローラ253a、バルブ254a及び第1のノズル249aによりクリーニングガス供給系が構成される。また、主に第3の不活性ガス供給管252b、マスフローコントローラ253b及びバルブ254bにより第3の不活性ガス供給系が構成される。なお、第3の不活性ガス供給系をクリーニングガス供給系に含めて考えてもよい。
(排気系)
図1に示すように、反応管203には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231には処理室201内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245及び圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ244を介して真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。なお、APCバルブ244は弁を開閉して処理室201内の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。主に、排気管231、APCバルブ244、真空ポンプ246、及び圧力センサ245により排気系が構成される。
(制御部)
制御部(制御手段)であるコントローラ121は、マスフローコントローラ241a、241b、241c、241d、253a及び253b、バルブ243a、243b、243c、243d,247a、251a、254a及び254b、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、加熱部207、温度センサ263、ボート回転機構267、ボートエレベータ115、高周波電源273、整合器272等に接続されている。コントローラ121により、マスフローコントローラ241a、241b、241c、241d、253a及び253bによる各種ガスの流量調整動作、バルブ243a、243b、243c、243d,247a、251a、254a及び254bの開閉動作、APCバルブ244の開閉及び圧力センサ245に基づく圧力調整動作、温度センサ263に基づく加熱部207の温度調整動作、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節動作、ボートエレベータ115の昇降動作等の制御や、高周波電源273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御が行われる。
(2)基板処理工程
続いて、本実施形態にかかる半導体製造工程の一工程として実施される基板処理工程に
ついて、図3及び図4を用いて説明する。かかる工程は、上述の基板処理装置により実施される。ここでは、例えば基板上に絶縁膜を形成する例について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ121により制御される。
以下では、異なる種類の元素を含む複数種類のガスを交互に供給し、ガス供給時のガス供給流量、ガス供給時間、プラズマパワーなどの供給条件を制御することにより、基板としてのウエハ200上に膜(薄膜)を形成するシーケンス例について説明する。
ここでは第1の元素をシリコン(Si)、第2の元素を窒素(N)とし、第1の元素を含む第1の原料ガスとしてシリコン含有ガスであるDCSガスを、第2の元素を含む第2の原料ガスとして窒素含有ガスであるNHガスを用い、基板としてのウエハ200上に絶縁膜としてシリコン窒化膜を形成する例について図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態にかかる基板処理工程及びクリーニング工程のフロー図であり、図4は、本実施形態にかかる成膜工程でのガス供給のシーケンスを示す図である。なお、本実施形態では、第1のガス供給系によりシリコン含有ガス供給系が構成され、第2のガス供給系により窒素含有ガス供給系が構成される。
(ウエハチャージ及びボートロード)
まず、ウエハ200及び断熱体218を保持したボート217を処理室201内に搬入する。複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
(圧力調整及び温度調整)
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気する。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定し、この測定した圧力に基づきAPCバルブ244をフィードバック制御する(圧力調整)。また、処理室201内が所望の温度となるように加熱部207によって加熱する。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づき加熱部207への通電具合をフィードバック制御する(温度調整)。このとき、加熱部207の各ゾーン207a〜207eの設定温度は、全て同じ温度となるよう制御する。続いて、回転機構267によりボート217の回転が開始される。
(成膜工程)
次に、DCSガスとNHガスとを処理室201内に交互に供給することによりウエハ200上にシリコン窒化膜を成膜する工程を行う(成膜工程)。成膜工程では次の4つのステップを順次実行する。
<ステップ11>
ステップ11では、まず第1のガス供給管232aから、第1の原料ガスとしてのDCSガスを処理室201内に供給する(第1の工程)。バルブ251aを閉じ、バルブ243a、247aを開けた状態で、DCSガスをマスフローコントローラ241aで流量調整してガス溜め部248に供給し、DCSガスをガス溜め部248に溜める。所定の量のDCSガスがガス溜め部315に溜められると、バルブ243a、247aを閉じ、ガス溜め部248にDCSガスを閉じ込める。ガス溜め部248内には、圧力が13000Pa以上になるように、DCSガスを溜める。また、ガス溜め部248と処理室201との間のコンダクタンスが1.5×10−3/s以上になるように装置を構成する。また、ガス溜め部248の容積は、処理室201の容積とこれに対する必要なガス溜め部24
8の容積との比で決定することができる。すなわち、例えば、処理室201の容積が100リットルである場合、ガス溜め部248の容積は100〜300ccであることが好ましく、容積比としてはガス溜め部248の容積は処理室201の容積の1/1000〜3/1000倍とすることが好ましい。なお、このDCSガスをガス溜め部248に溜める工程は、後述する第3の工程(NHの供給工程、ステップ13)中に行ってもよい。排気管231のAPCバルブ244は閉じて、処理室201の排気を実質的に止め、バルブ251aを開けることにより、ガス溜め部248に溜められたDCSガスは、第1のノズル249aのガス供給孔250aから処理室201内に一気に供給される。このとき、APCバルブ244が閉じられているので、処理室201内の圧力は急激に上昇して約400〜500Paまで昇圧される。DCSガスをウエハ200に晒す時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば2〜120秒間の範囲内の時間とする。このとき加熱部207の温度は、ウエハ200の温度が、例えば300〜600℃の範囲内の温度となるような温度に設定する。
同時に、バルブ243dを開け、第2の不活性ガス供給管232dから、Nガス(不活性ガス)を流すと、NH側の第2のノズル249b、バッファ室237や第2のガス供給管232bにDCSガスが回り込むことを防ぐことができる。なお、DCSガスが回り込むのを防止するためなので、マスフローコントローラ241dで制御するNガスの流量は少なくてよい。
処理室201に供給されたDCSガスはウエハ200と表面反応し、ウエハ200上にDCSの層が形成される。所定時間経過後、バルブ243aを閉じ、DCSガスの供給を停止する。
<ステップ12>
ステップ12(第2の工程)では、ガス排気管231のAPCバルブ244を開け、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留するDCSガス等の残留ガスを処理室201内から排除する(残留ガス除去)。このとき、バルブ243bを開け、Nガスを処理室201内へ供給する。これにより、処理室201内に残留するDCSガス等の残留ガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。不活性ガスとしては、Nガスの他、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
<ステップ13>
ステップ13では、第2のガス供給管232cのバルブ243cを開け、第2のガス供給管232c内から、NHガスを処理室201内に供給する(第3の工程)。図示しないNHガス供給源から第2のガス供給管232c内に供給されたNHガスは、マスフローコントローラ241cにより所定の流量となるように調整される。流量調整されたNHガスは、第2のノズル249のガス供給孔250bからバッファ室237内に供給される。このとき、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加することで、バッファ室237内に供給されたNHガスはプラズマ励起され、活性種としてガス供給孔250cから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。
NHガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、APCバルブ244を適正に調整して処理室201内の圧力を、例えば10〜100Paの範囲内の圧力とする。マスフローコントローラ241cで制御するNHガスの供給流量は、例えば1000〜10000sccmの範囲内の流量とする。NHガスをプラズマ励起することにより得られた活性種にウエハ200を晒す時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば2〜120秒間の範囲内の時間とする。このときの加熱部207の温度は、上述し
たステップ11と同様、ウエハ200の温度が300〜600℃の範囲内の温度となるような温度に設定する。なお、高周波電源273から第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270間に印加する高周波電力は、例えば50〜1000Wの範囲内の電力となるように設定する。NHガスは反応温度が高く、上記のようなウエハ温度、処理室内圧力では反応しづらいので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにしており、このためウエハ200の温度は上述のように設定した低い温度範囲のままでよい。
このとき、処理室201内に流しているガスはNHガスをプラズマ励起することにより得られた活性種であり、処理室201内にはDCSガスは流していない。したがって、NHガスは気相反応を起こすことはなく、活性種となったNHガスは、ウエハ200上のDCSの層と反応する。これによりシリコン(第1の元素)及び窒素(第2の元素)を含む第2の層、すなわちシリコン窒化層がウエハ200上に形成される。
同時に、バルブ243bを開け、第1の不活性ガス供給管232bから、Nガス(不活性ガス)を流すと、DCS側の第1のノズル249aや第1のガス供給管232aにDCSが回り込むことを防ぐことができる。なお、DCSが回り込むのを防止するためなので、マスフローコントローラ241bで制御するNガスの流量は少なくてよい。
なお、不活性ガスとしては、上述したNガス以外に、例えばArガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
所定時間経過後、第2のガス供給管232cのバルブ243cを閉じ、処理室内へのNHガスの供給を停止する。また、高周波電源273からの電力の供給も停止する。
<ステップ14>
ステップ14(第4の工程)では、ガス排気管231のAPCバルブ244は開けたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留するNHガス等の残留ガスを処理室201内から排除する(残留ガス除去)。このとき、バルブ243dを開け、Nガスを処理室201内への供給すると、処理室201内に残留するNHガス等の残留ガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
上述したステップ11〜14を1サイクルとして、このサイクルを少なくとも1回以上行うことにより、ウエハ200上に所定膜厚のシリコン(第1の元素)および窒素(第2の元素)を含むシリコン窒化膜を成膜することができる。なお、上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。
(パージ及び大気圧復帰)
所定膜厚のSiN膜を形成する成膜処理がなされると、Nガス等の不活性ガスが処理室201内へ供給されつつ排気されることで処理室201内が不活性ガスでパージされる(ガスパージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロード及びウエハディスチャージ)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219を下降させて、反応管203の下端を開口するとともに、処理済ウエハ200がボート217に支持された状態で反応管203の下端から処理室201の外部に搬出(ボートアンロード)される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
(3)クリーニング工程
上述の基板処理工程を繰り返すと、反応管203の内壁等の処理室201内にもシリコン窒化膜(SiN膜)等を含む堆積物が累積する。この堆積物(累積した薄膜)の厚さが、堆積物に剥離・落下が生じる前の所定の厚さに達した時点や、上述の基板処理工程を所定回数繰り返した時点で、処理室201内のクリーニングが行われる。
なお、堆積物の付着量及び堆積物の膜質は、基板収容領域と断熱体収容領域とで異なる。すなわち、堆積物の付着量は、基板収容領域の方が断熱体収容領域よりも多くなる。また、堆積物の膜質は、断熱体収容領域の方が基板収容領域のものよりも悪くなる。
次に、処理室201内をクリーニングする方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ121により制御される。
(ボートロード)
まず、ウエハ200を装填していない空のボート217を、ボートエレベータ115によって上昇させて処理室201内に搬入する(ボートロード)。このように、処理室201内にウエハ200がない状態で、シールキャップ219は、Oリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
(圧力調整)
処理室201内が所定の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気する。この際、処理室201内の圧力は圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づきAPCバルブ244及び真空ポンプ246への通電具合がフィードバック制御される。
(第1のクリーニング工程)
第1のクリーニング工程では、基板収容領域の堆積物の除去(エッチング)を殆ど進行させずに、主に断熱体収容領域の堆積物を除去する。そのため、基板収容領域(すなわち処理室201内の上部)の温度が低くなり、断熱体収容領域(すなわち処理室201内の下部)の温度が高くなるように、処理室201内の温度分布を調整し、その状態でクリーニングガスを供給する。
<温度調整>
処理室201内が上述した所定の温度分布(第1の温度分布)となるように、加熱部207によって加熱する。この際、温度センサ263が検出した温度情報に基づき加熱部207への通電具合がそれぞれフィードバック制御される。
すなわち、加熱部207の第2のゾーン207eの設定温度(第2の温度)を、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dの設定温度(第1の温度)よりも高くする。これにより、後述するクリーニングガスを供給した時に、断熱体収容領域の堆積物に対するエッチングレートを、基板収容領域の堆積物に対するエッチングレートよりも大きくすることができる。
なお、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dは、基板収容領域の堆積物に対する反応(エッチング)が殆ど進行しない温度(第1の温度)に設定する。また、加熱部207の第2のゾーン207eは、断熱体収容領域の堆積物に対する反応(エッチング)が十分に進行する温度で、内壁等の処理室201を構成する部材よりも、断熱体収容領域の堆積物の方が多く反応する(エッチングされる)温度(第2の温度)に設定する。すなわち、加熱部207の第2のゾーン207eは、断熱体収容領域の選択比が大きくなるような温度に設定する。
上述したように処理室201内の圧力、温度が、それぞれ上述の圧力及び温度に到達したら、その圧力、温度が維持されるように制御が行われる。続いて、回転機構267によりボート217の回転を開始する。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
<クリーニングガス供給>
次いで、処理室201内の温度及び圧力が、それぞれ上述の温度及び圧力に維持された状態で、クリーニングガス供給管252aから、クリーニングガスとしてのFガスを処理室201内に供給する。バルブ254aを開けることで、図示しないFガス供給源からクリーニングガス供給管252a内に供給されたFガスは、マスフローコントローラ253aにて所定の流量となるように調整される。流量調整されたFガスは、クリーニングガス供給管252aを通り、ガス供給管252及び第1のガス供給管232aを経由して、第1のノズル249aから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。
処理室201内へのFガスの供給と同時に、バルブ254bを開け、第3の不活性ガス供給管252bから、不活性ガスを処理室201内に供給する。バルブ254bを開けることで、図示しないNガス供給源から第3の不活性ガス供給管252b内に供給されたNガスは、マスフローコントローラ253bにて所定の流量となるように調整される。流量調整されたNガスは、第3の不活性ガス供給管252bを通り、ガス供給管252、及び第1のガス供給管232aを経由して、第1のノズル249aから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。このとき、Nガスは、ガス供給管252内でFガスと混合される。従って、不活性ガスは、クリーニングガスであるFガスを希釈する希釈ガスとして、あるいは処理室201内への拡散を促すキャリアガスとして機能する。なお、不活性ガスとしては、例えばNガスを用いたが、この他、例えばArガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
処理室201内に供給されたFガス、または希釈されたFガスは、処理室201内を通過する際に、処理室201の構成部材や、ボート217等の表面に累積したシリコン窒化膜等の薄膜を含む堆積物と接触する。このとき、断熱体収容領域は高い温度となっているので、熱化学反応により断熱体収容領域の堆積物が除去される。すなわち、Fガスと堆積物との反応により、断熱体収容領域の堆積物が除去される。また、基板収容領域は低い温度となっているので、基板収容領域の堆積物に対するエッチングは殆ど進行しない。
断熱体収容領域の堆積物がほぼ除去、好ましくは全て除去されたら、バルブ254aを閉じ、クリーニングガスの処理室201内への供給を停止する。
なお、上述したように、加熱部207の第2のゾーン207eは、堆積物の下地であり、処理室201を構成する部材等である石英よりも、断熱体収容領域の堆積物の方が多くエッチングされる温度に設定されている。すなわち、堆積物(シリコン窒化膜)のエッチングレート/処理室201を構成する部材(石英)のエッチングレートが大きくなるように、加熱部207の第2のゾーン207eの温度が設定されている。このため、断熱体収容領域の堆積物が全て除去された場合であっても、断熱体収容領域のオーバーエッチングの発生を抑制でき、下地である石英の破損を抑制できる。なお、基板収容領域の堆積物は殆ど除去されないため、反応管203等の石英は破損しない。
その後、ガス排気管231のAPCバルブ244は開けたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する異物等を排除する。このとき、バルブ254bは開けたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持することで、処理室201内に残留する異物等を排除する効果を高めることができる。
なお、本実施形態にかかる第1のクリーニング工程の処理条件としては、
第1のゾーン207a〜dの設定温度(第1の温度):300℃
第2のゾーン207eの設定温度(第2の温度):450℃(400℃〜500℃(好ましくは450℃近傍))
ガス供給流量:2.0slm
ガス供給流量:8.0slm
圧力:50Torr
が例示される。
第1のクリーニング工程を行っている間、すなわち処理室201内へのFガスの供給を行っている間、バルブ243dを開けて、第2のノズル249b内及びバッファ室237内に、不活性ガスとしてのNガスを処理室201内に供給してもよい。これにより、第2のノズル249b内へのFガスの侵入を防止することができる。なお、このときのNガスの供給流量は0.3slmであることが好ましい。また、第1のクリーニング工程を行っている間、バルブ243dを閉じて、第2のノズル249b内及びバッファ室237内にFガスが侵入するようにしてもよい。これにより、第2のノズル249b内及びバッファ室237内の堆積物を除去することができる。
(第2のクリーニング工程)
第2のクリーニング工程では、断熱体収容領域のエッチングを殆ど進行させずに、主に基板収容領域の堆積物を除去する。そのため、基板収容領域の温度が高くなり、断熱体収容領域の温度が低くなるように、処理室201内の温度分布を調整し、その状態でクリーニングガスを供給する。
<温度調整>
第1のクリーニング工程が終了した後、ウエハ200を装填していないボート217が処理室201内に搬入されたままの状態で、処理室201内が上述の所定の温度分布(第2の温度分布)となるように、加熱部207によって加熱する。この際、温度センサ263が検出した温度情報に基づき加熱部207への通電具合がそれぞれフィードバック制御される。
すなわち、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dの設定温度(第3の温度)を、加熱部207の第2のゾーン207eの設定温度(第4の温度)よりも高くする。これにより、後述するクリーニングガスを供給した時に、基板収容領域の堆積物に対するエッチングレートを、断熱体収容領域の堆積物に対するエッチングレートよりも大きくすることができる。
なお、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dは、基板収容領域の堆積物に対する反応(エッチング)が十分に進行する温度で、断熱体収容領域における処理室201の構成部材に対する反応(エッチング)の進行が少ない温度(第3の温度)に設定する。また、加熱部207の第2のゾーン207eは、断熱体収容領域における処理室201の構成部材に対する反応(エッチング)が殆ど進行しない温度(第4の温度)に設定する。
上述したように処理室201内の圧力、温度が、それぞれ上述の圧力及び温度に到達したら、その圧力、温度が維持されるように制御が行われる。続いて、回転機構267によりボート217の回転を開始する。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
<クリーニングガス供給>
次いで、処理室201内の温度及び圧力が、それぞれ上述の温度及び圧力に維持された
状態で、クリーニングガス供給管252aから、クリーニングガスとしてのFガスを処理室201内に供給する。バルブ254aを開けることで、図示しないFガス供給源からクリーニングガス供給管252a内に供給されたFガスは、マスフローコントローラ253aにて所定の流量となるように調整される。流量調整されたFガスは、クリーニングガス供給管252aを通り、ガス供給管252及び第1のガス供給管232aを経由して、第1のノズル249aから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。
処理室201内へのFガスの供給と同時に、バルブ254bを開け、第3の不活性ガス供給管252bから、不活性ガスであるNガスを処理室201内に供給する。バルブ254bを開けることで、図示しないNガス供給源から第3の不活性ガス供給管252b内に供給されたNガスは、マスフローコントローラ253bにて所定の流量となるように調整される。流量調整されたNガスは、第3の不活性ガス供給管252bを通り、ガス供給管252及び第1のガス供給管232aを経由して、第1のノズル249aから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。
処理室201内に供給されたFガス、または希釈されたFガスは、処理室201内を通過する際に、処理室201の構成部材や、ボート217等の表面に累積したシリコン窒化膜等の薄膜を含む堆積物と接触する。このとき、基板収容領域は高い温度となっているので、熱化学反応により基板収容領域の堆積物が除去される。すなわち、Fガスと堆積物とのエッチング反応により、基板収容領域の堆積物が除去される。また、断熱体収容領域は低い温度となっているので、断熱体収容領域の構成部材である石英に対するエッチングは殆ど進行しない。
基板収容領域の堆積物がほぼ除去、好ましくは全て除去されたら、バルブ254aを閉じ、クリーニングガスの処理室201内への供給を停止する。
なお、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dは、基板収容領域における単位時間あたりのエッチング量が、基板収容領域の堆積物に対してほぼ等しい量となるような温度に設定されている。これにより、基板収容領域におけるオーバーエッチングの発生を抑制でき、堆積物の下地である石英の破損を抑制できる。
また、第1のクリーニング工程での基板収容領域のエッチング膜厚と、第2のクリーニング工程での基板収容領域のエッチング膜厚との合計(以下、膜厚の合計とも言う)が、基板収容領域の堆積物の厚さに対して100%〜125%となるように制御することが好ましい。すなわち、膜厚の合計が基板収容領域の堆積物の厚さに対して所定の値となるように、第1のクリーニング工程及び第2のクリーニング工程のそれぞれで、処理時間を個別に調整する。なお、エッチング膜厚とは、堆積物をエッチングして削った厚さをいう。また、基板収容領域の堆積物の厚さとは、例えば基板収容領域の最も薄い堆積物の厚さ、基板収容領域の最も厚い堆積物の厚さ、基板収容領域の堆積物の平均膜厚等をいう。
これにより、処理室201内の堆積物を膜残りのないように除去できることに加え、処理室201の構成部材である石英の破損をより抑制できる。すなわち、膜厚の合計が基板収容領域の堆積物に厚さに対して100%未満であると、処理室201内に堆積物が残ってしまい、異物発生の要因となる場合がある。また、膜厚の合計が基板収容領域の堆積物の厚さに対して125%を超えると、オーバーエッチングが発生し、特に堆積物の厚さの薄い場所で石英が破損する場合がある。
また、上述したように、加熱部207の第2のゾーン207eは、断熱体収容領域の構成部材である石英に対するエッチングの進行が殆どない、低い温度に設定される。さらに
、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dも、断熱体収容領域の構成部材である石英に対するエッチングの進行が少ない温度に設定されている。このため、断熱体収容領域の堆積物が全て除去された場合であっても、断熱体収容領域のオーバーエッチングの発生を抑制でき、下地である石英の破損を抑制できる。
その後、ガス排気管231のAPCバルブ244は開けたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する異物等を排除する。このとき、バルブ254bは開けたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持することで、処理室201内に残留する異物等を排除する効果を高めることができる。
なお、本実施形態にかかる第2のクリーニング工程の処理条件としては、
第1のゾーン207a〜207dの設定温度(第3の温度):400℃
第2のゾーン207eの設定温度(第4の温度):350℃
ガス供給流量:2.0slm
ガス供給流量:8.0slm
圧力:50Torr
が例示される。
上述したように、第1の温度分布に調整する第1のクリーニング工程では、基板収容領域の堆積物のエッチングを殆ど進行させずに、主に断熱体収容領域の堆積物をエッチングする。そして、第2の温度分布に調整する第2のクリーニング工程では、断熱体収容領域のエッチングを殆ど進行させずに、主に基板収容領域の堆積物をエッチングする。
しかしながら、基板収容領域の下部位置は、断熱体収容領域の上部位置の熱の影響を受ける場合がある。すなわち、断熱体収容領域と接する基板収容領域の部分は、基板収容領域と接する断熱体収容領域の熱の影響を受ける場合がある。このため、処理室201内の温度分布が、所望とする温度分布にならない場合がある。
具体的には、第1のクリーニング工程では、基板収容領域の下部位置は、断熱体収容領域の上部位置の熱の影響を受け、基板収容領域の上部位置及び中央部位置と比べて温度が高くなり、堆積物に対するエッチングレートが大きくなる場合がある。そして、第2のクリーニング工程では、基板収容領域の下部位置は、断熱体収容領域の上部位置の熱の影響を受け、基板収容領域の上部位置及び中央部位置と比べて温度が低くなり、堆積物に対するエッチングレートが小さくなる場合がある。
この場合には、第1のクリーニング工程では、基板収容領域の下部位置の堆積物のエッチング量が、基板収容領域の上部位置等と比べて多くなる。そして、第2のクリーニング工程では、基板収容領域の下部位置の堆積物のエッチング量が少なくなる。このように、各クリーニング工程で、基板収容領域のエッチング量にばらつきが生じても、第1のクリーニング工程及び第2のクリーニング工程終了後においては、基板収容領域のエッチング量はほぼ同等となる。すなわち、基板収容領域の上部位置、中央部位置及び下部位置でエッチング量をほぼ均一にすることができる。
(パージ及び大気圧復帰)
所定のクリーニング処理であるエッチング処理がなされると、Nガス等の不活性ガスが処理室201内へ供給されつつ排気されることで処理室201内が不活性ガスでパージされる(ガスパージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロード)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管203の下端が開口されるとともに、ウエハ200を装填しない空のボート217が反応管203の下端から処理室201の外部に搬出(ボートアンロード)されて、終了する。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、処理室201内の基板収容領域を加熱する加熱部207として、個別に温度調整が可能な複数のゾーン207a〜207eを有する加熱部207を用いた。これにより、処理室201のクリーニングを行う際、基板収容領域と断熱体収容領域との温度分布を個別に調整することができる。従って、主に断熱体収容領域のみ、或いは主に基板収容領域のみの温度を上げることができ、基板収容領域と断熱体収容領域とのエッチングレートを個別に調整することができる。このため、主に基板収容領域のみ、或いは主に断熱体収容領域のみのエッチングを行うことができる。
(b)また、本実施形態では、主に断熱体収容領域の堆積物をエッチングして除去する第1のクリーニングと、主に基板収容領域の堆積物をエッチングして除去する第2のクリーニングとを順番に行う。これにより、基板収容領域及び断熱体収容領域のそれぞれの堆積物を確実に除去することができ、処理室201内の堆積物を膜残りのないように確実に除去することができる。
(c)また、本実施形態では、第1のクリーニングで、加熱部207の第2のゾーン207eの温度(第2の温度)を、断熱体収容領域の堆積物を除去できる温度で、断熱体収容領域の選択比が大きくなるような温度分布となるように設定する。これにより、断熱体収容領域の堆積物が全て除去された場合であっても、断熱体収容領域のオーバーエッチングの発生を抑制でき、堆積物の下地である石英の破損を抑制できる。なお、第1のクリーニングでは、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dの温度(第1の温度)は、基板収容領域の堆積物に対するエッチングが殆ど進行しない温度分布となるように設定されている。従って、基板収容領域の堆積物は殆ど除去されないので、反応管203等の石英の破損を抑制できる。
(d)また、本実施形態では、第2のクリーニングで、基板収容領域のエッチング量が、基板収容領域の堆積物の累積膜厚とほぼ等しい量となるような処理時間に設定されている。断熱体収容領域の温度が高くなりすぎない温度分布となるように、加熱部207の温度(第3の温度及び第4の温度)を設定する。これにより、基板収容領域及び断熱体収容領域のオーバーエッチングの発生をより抑制でき、反応管203等の石英の破損をより抑制できる。
(e)本実施形態では、反応管203の取り外し等を行うことなく、処理室201内の堆積物を除去することができるので、生産性を向上させることができる。
<本発明の第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、第1のクリーニング工程にて、主に断熱体収容領域の堆積物を除去し、第2のクリーニング工程にて、主に基板収容領域の堆積物を除去したが、第2の実施形態では、第1のクリーニング工程にて、基板収容領域及び断熱体収容領域の堆積物を同時に除去し、第2のクリーニング工程にて、主に基板収容領域の堆積物を除去する点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態と同様の部分は記載を省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態にかかる第1のクリーニング工程の処理条件としては、
第1のゾーン207a〜207dの設定温度(第1の温度):400℃
第2のゾーン207eの設定温度(第2の温度):450℃
が例示される。これにより、基板収容領域の堆積物の除去と断熱体収容領域の堆積物の除去を同時に進行させることができる。断熱体収容領域の堆積物が除去された後、第2のクリーニング工程を行う。
本実施形態にかかる第2のクリーニング工程の処理条件としては、
第1のゾーン207a〜207dの設定温度(第3の温度):400℃
第2のゾーン207eの設定温度(第4の温度):350℃
が例示される。これにより、断熱体収容領域のエッチングを殆ど進行させずに、主に基板収容領域の堆積物をエッチングすることができる。
本実施形態では、第1のクリーニング工程において基板収容領域と断熱体収容領域の堆積物の除去を同時に進行させるため、第2のクリーニング工程における基板収容領域の堆積物の除去をより短時間で行うことが可能となる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1のクリーニングの後に第2のクリーニングを行ったが、第2のクリーニングの後に第1のクリーニングを行ってもよい。すなわち、基板収容領域の堆積物を除去した後、断熱体収容領域の堆積物を除去してもよい。これによっても、上述の実施形態と同様の効果を奏する。
また、例えば、上述の実施形態では、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dは、全て同じ温度に設定したが、基板収容領域の堆積物の膜厚分布に合わせて、各ゾーン207a〜207dの設定温度を変化させても良い。これにより、処理室201内の堆積物をさらに膜残りのないように除去することができる。
次に、本発明の実施例を図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、本実施例にかかる加熱部207の温度設定を示す概略図であり、(a)は第1のクリーニングでの温度設定を示し、(b)は第2のクリーニングでの温度設定を示す。図6は、本実施例にかかる第1のクリーニング終了後のエッチングの状態を示す図である。図7は、本実施例にかかる第2のクリーニング終了後のエッチングの状態を示す図である。
本実施例として、処理室201内にシリコン窒化膜の堆積物が形成された場合について説明する。そして、第1のクリーニングでは、断熱体収容領域(処理室201内の下部)の温度を、基板収容領域(処理室201内の上部)の温度よりも高く設定し、第2のクリーニングでは、基板収容領域の温度を、断熱体収容領域の温度よりも高く設定して、第1のクリーニング及び第2のクリーニングを実施した例について説明する。
まず、第1のクリーニングを行う。第1のクリーニングでは、図5(a)に示すように、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dの温度を300℃に設定し、加熱部207の第2のゾーン207eの温度を450℃に設定して、処理室201内を加熱した。そして、クリーニングガスとしてFガスを処理室201内に供給して、主に断熱体収容領域の堆積物の除去を行った。図6は、この第1のクリーニング後の結果を示すグラフ図である。図6によれば、断熱体収容領域の堆積物は全て除去されており、基板収容領域の
堆積物は残存していることが判る。従って、第1のクリーニングでは、基板収容領域の処理室201の内壁等の石英はエッチングされず、破損していないことが判る。
次に、第2のクリーニングを行う。第2のクリーニングでは、図5(b)に示すように、加熱部207の第1のゾーン207a〜207dの温度を400℃に設定し、加熱部207の第2のゾーン207eの温度を350℃に設定して、処理室201内を加熱した。そして、クリーニングガスとしてFガスを処理室201内に供給して、主に基板収容領域の堆積物の除去を行った。図7は、この第2のクリーニング後の結果を示すグラフ図である。図7によれば、基板収容領域の堆積物は全て除去されており、また断熱体収容領域のエッチング膜厚は殆ど増加していないことが判る。そして、第2のクリーニング終了後は、基板収容領域のエッチング量は、基板収容領域の堆積物の累積膜厚とほぼ等しくすることができることが判る。
さらに、図6によれば、第1のクリーニングでは、基板収容領域の下部(ボトム)位置におけるエッチング量が、基板収容領域の上部(トップ)位置及び中央部(センター)位置と比較すると多くなっていることが判る。これは、上述したように、断熱体収容領域の上部(トップ)位置の熱の影響を受け、基板収容領域の下部の温度が高くなり、エッチングレートが大きくなったためである。図7によれば、第2のクリーニングでは、基板収容領域の下部位置におけるエッチング量が、上部位置及び中央部位置と比較すると少なくなっていることが判る。これは、同様に、断熱体収容領域の上部位置の熱の影響を受け、基板収容領域の下部の温度が低くなり、エッチングレートが小さくなったためである。図6及び図7から、第1のクリーニングで、基板収容領域の下部位置の堆積物のエッチング量が多くなっても、第2のクリーニングでは、基板収容領域の下部位置のエッチング量が少なくなるため、第1のクリーニング及び第2のクリーニングが終了した後は、所定の量のエッチング量となることが判る。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
処理室内に原料ガスを供給して基板に膜を形成する膜形成工程と、
処理室内から処理後の基板を保持した基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
処理室内に基板がない状態で、処理室内の基板収容領域を第1の温度で加熱し、処理室内の断熱体収容領域を第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給する第1のクリーニング工程と、
処理室内に基板がない状態で、断熱体収容領域を第3の温度で加熱し、基板収容領域を第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給する第2のクリーニング工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、
第1の温度は、クリーニングガスが主に断熱体収容領域に付着した堆積物と反応する温度であり、第2の温度は、クリーニングガスが主に基板収容領域に付着した堆積物と反応する温度である。
本発明の他の態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
記処理室内に原料ガスを供給して基板に膜を形成する膜形成工程と、
処理室内から処理後の基板を保持した基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
処理室内に基板がない状態で、クリーニングガスが処理室内の基板収容領域で堆積物と
反応しない温度に基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが処理室内の断熱体収容領域で堆積物と反応する温度に断熱体収容領域を加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給して、膜形成工程で断熱体収容領域に付着した堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
処理室内に基板がない状態で、クリーニングガスが基板収容領域で堆積物と反応する温度に基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度に断熱板収容領域を加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給して、膜形成工程で基板収容領域に付着した堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
処理室内に原料ガスを供給して基板に膜を形成する膜形成工程と、
処理室内から処理後の基板を保持した基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
処理室内に基板がない状態で、処理室内の基板収容領域を第1の温度で加熱し、処理室内の断熱体収容領域を第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給する第1のクリーニング工程と、
処理室内に基板がない状態で、断熱体収容領域を第3の温度で加熱し、基板収容領域を第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、処理室内にクリーニングガスを供給する第2のクリーニング工程と、を有するクリーニング方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板を処理する処理室と、
基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
処理室内を加熱する加熱部と、
処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
少なくとも加熱部及びクリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
加熱部は、
個別に温度設定可能な、処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
制御部は、
第2のゾーンの設定温度を、第1のゾーンの設定温度よりも高くし、処理室内にクリーニングガスを供給して、断熱体収容領域の堆積物を除去する第1のクリーニングと、
第1のゾーンの設定温度を、第2のゾーンの設定温度よりも高くし、処理室内にクリーニングガスを供給して、基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニングと、を行うように、加熱部及びクリーニングガス供給系を制御する基板処理装置が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
基板を処理する処理室と、
基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
処理室内を加熱する加熱部と、
処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
少なくとも加熱部及びクリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
加熱部は、
個別に温度設定可能な、処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
制御部は、
第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが基板収容領域で堆積物と反応しない温度にし、第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが断熱体収容領域で堆積物と反応する温度にし、処理室内にクリーニングガスを供給して断熱体収容領域の堆積物を除去する
第1のクリーニングと、
第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが基板収容領域で堆積物と反応する温度にし、第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度にし、処理室内にクリーニングガスを供給して基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニングと、を行うように、加熱部及びクリーニングガス供給系を制御する基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記制御部は、前記第1のクリーニングで前記基板収容領域から除去する膜厚と、前記第2のクリーニングで前記基板収容領域から除去する膜厚との合計が、前記基板収容領域の堆積物の厚さに対して100%〜125%となるように前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する。
200 ウエハ
201 処理室
207 加熱部
217 基板保持具
218 断熱体
121 コントローラ

Claims (7)

  1. 基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
    前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
    前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、前記処理室内の基板収容領域を第1の温度で加熱し、前記処理室内の断熱体収容領域を前記第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記断熱体収容領域に付着した堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、前記基板収容領域を第3の温度で加熱し、前記断熱体収容領域を前記第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記基板収容領域に付着した堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の温度は、前記クリーニングガスが前記基板収容領域に付着した堆積物と反応しない温度であり、前記第2の温度は、前記クリーニングガスが主に前記断熱体収容領域に付着した堆積物と反応する温度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
    前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
    前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、クリーニングガスが前記処理室内の前記基板収容領域で堆積物と反応しない温度に前記基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが前記処理室内の前記断熱体収容領域で堆積物と反応する温度に前記断熱体収容領域を加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記断熱体収容領域に付着した堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応する温度に前記基板収容領域を加熱し、クリーニングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度に前記断熱板収容領域を加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記基板収容領域に付着した堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 基板及び断熱体を保持した基板保持具を処理室内に搬入する基板搬入工程と、
    前記処理室内に原料ガスを供給して前記基板に膜を形成する膜形成工程と、
    前記処理室内から処理後の前記基板を保持した前記基板保持具を搬出する基板搬出工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、前記処理室内の基板収容領域を第1の温度で加熱し、前記処理室内の断熱体収容領域を前記第1の温度より高い第2の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記断熱体収容領域に付着した堆積物を除去する第1のクリーニング工程と、
    前記処理室内に前記基板がない状態で、前記基板収容領域を第3の温度で加熱し、前記断熱体収容領域を前記第3の温度より低い第4の温度で加熱しつつ、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記膜形成工程で前記基板収容領域に付着した堆積物を除去する第2のクリーニング工程と、を有する
    ことを特徴とするクリーニング方法。
  5. 基板を処理する処理室と、
    前記基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
    前記処理室内を加熱する加熱部と、
    前記処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
    少なくとも前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
    前記加熱部は、
    個別に温度設定可能な、前記処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、前記処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2のゾーンの設定温度を、前記第1のゾーンの設定温度よりも高くし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記断熱体収容領域の堆積物を除去する第1のクリーニングと、
    前記第1のゾーンの設定温度を、前記第2のゾーンの設定温度よりも高くし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して、前記基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニングと、を行うように、前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 基板を処理する処理室と、
    前記基板及び断熱体を保持する基板保持具と、
    前記処理室内を加熱する加熱部と、
    前記処理室内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系と、
    少なくとも前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する制御部と、を備え、
    前記加熱部は、
    個別に温度設定可能な、前記処理室内の基板収容領域を加熱する第1のゾーンと、前記処理室内の断熱体収容領域を加熱する第2のゾーンと、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応しない温度にし、前記第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応する温度にし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して前記断熱体収容領域の堆積物を除去する第1のクリーニングと、
    前記第1のゾーンの設定温度を、クリーニングガスが前記基板収容領域で堆積物と反応する温度にし、前記第2のゾーンの設定温度を、クリーングガスが前記断熱体収容領域で堆積物と反応しない温度にし、前記処理室内にクリーニングガスを供給して前記基板収容領域の堆積物を除去する第2のクリーニングと、を行うように、前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第1のクリーニングで前記基板収容領域から除去する膜厚と、前記第2のクリーニングで前記基板収容領域から除去する膜厚との合計が、前記基板収容領域の堆積物の厚さに対して100%〜125%となるように前記加熱部及び前記クリーニングガス供給系を制御する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の基板処理装置。
JP2012004978A 2012-01-13 2012-01-13 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置 Active JP5946643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004978A JP5946643B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004978A JP5946643B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013145788A JP2013145788A (ja) 2013-07-25
JP5946643B2 true JP5946643B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=49041440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012004978A Active JP5946643B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5946643B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6342670B2 (ja) * 2014-02-17 2018-06-13 株式会社日立国際電気 クリーニング方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム
JP6415215B2 (ja) * 2014-09-26 2018-10-31 株式会社Kokusai Electric 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム
JP2022145250A (ja) * 2021-03-19 2022-10-03 株式会社Kokusai Electric 半導体装置の製造方法、ノズルのクリーニング方法、基板処理装置、及びプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000012466A (ja) * 1998-06-23 2000-01-14 Matsushita Electron Corp 基板処理装置のクリーニング方法
JP2006059921A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法
JP2008218984A (ja) * 2007-02-06 2008-09-18 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP5148536B2 (ja) * 2007-12-05 2013-02-20 株式会社日立国際電気 半導体装置の製造方法、基板処理方法、基板処理装置の運用方法及び基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013145788A (ja) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6523119B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
JP5751895B2 (ja) 半導体装置の製造方法、クリーニング方法および基板処理装置
US9856560B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device and substrate processing apparatus
JP5571770B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP6124724B2 (ja) クリーニング方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
US20150197854A1 (en) Substrate processing apparatus and semiconductor device manufacturing method
KR20140038312A (ko) 클리닝 방법, 반도체 장치의 제조 방법, 기판 처리 장치 및 기록 매체
JP6255335B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理方法、基板処理装置およびプログラム
JP6830878B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理装置、プログラム
JP6108518B2 (ja) 半導体装置の製造方法、クリーニング方法、基板処理装置及びプログラム
JP5208294B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理方法及び基板処理装置
JP7432373B2 (ja) 反応管の洗浄方法、半導体装置の製造方法、及び基板処理装置
JP2009033121A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP6860537B2 (ja) クリーニング方法、半導体装置の製造方法、基板処理装置、およびプログラム
JP2010171458A (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP5888820B2 (ja) 基板処理装置、クリーニング方法及び半導体装置の製造方法
JP5946643B2 (ja) 半導体装置の製造方法、クリーニング方法及び基板処理装置
JP5546654B2 (ja) 基板処理装置、半導体製造方法、基板処理方法、及び異物除去方法
JP2012049349A (ja) 基板処理装置
JP2010087361A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009272367A (ja) 基板処理装置
JP5848788B2 (ja) 基板処理装置、半導体製造方法、基板処理方法
JP5746744B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP2011134748A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4634155B2 (ja) 基板処理装置及び成膜方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140905

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250