JP2009033121A - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クリーニング時に処理室内においてデッドスペースが発生するのを抑制する。
【解決手段】基板処理装置は、基板200を処理する処理室201と、処理室を排気する排気管231、402と、排気管231、402を開閉する排気バルブ243d、404と、クリーニングガスを処理室に供給するクリーニングガス供給管302、350と、クリーニングガス供給管302、350の開閉を行う供給バルブ304、354と、制御部280とを有し、制御部は、排気バルブ243d、404と供給バルブ304、354とを制御して、処理室の排気を止めた状態でクリーニングガスを処理室に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は基板処理装置および半導体装置の製造方法に関し、特に所望の膜を形成するための原料ガスを基板表面に供給して当該基板表面に所望の膜を形成する基板処理装置および半導体装置の製造方法に関する。
この種の基板処理装置では、原料ガスの供給に伴って基板表面以外の他の部位(例えば処理室の内壁)にもその原料ガスが流通し、不要な膜が付着物として累積的に堆積する。その付着物中には、基板の処理に無害ではない不純物が混入されていることもあり、この場合その付着物に起因して基板の異物汚染を引き起こす可能性がある。
すなわち、上記付着物が継続的な基板処理による熱エネルギーの影響を受けてアニールされると、その付着物から不純物が脱離したり、その付着物が収縮と膨張とを繰り返してマイクロクラックを発生させそこから不純物が脱離したり、又は不純物そのものが付着部位から剥離したりすることがある。このとき、不純物又はそれを含む付着物が処理室中やそれに通じる部材(例えばガス供給管)等を浮遊し、異物汚染を引き起こすと考えられる。そして基板の処理に際し、基板の処理温度が低温になればなるほど、原料ガスの供給速度が大きくなればなるほど、又は基板表面に形成しようとする膜の膜厚が厚くなればなるほど、それにつれて付着物も比例的に堆積量が増加し、異物汚染を引き起こす可能性はますます大きくなると考えられる。
そこで上記のような問題が発生するのを未然に防止又は抑制するため、原料ガスの処理室への供給とは別に、処理室内の付着物を除去するためのクリーニングガスを処理室内(特に付着物が付着していると予測されるような部位)に供給し、当該付着物を無害なガスに変換してそのまま排気している。つまりセルフクリーニングを実行している。例えば、基板の表面にSiN膜を形成した場合には、異物汚染の発生源となる付着物(SiN膜)に対し、クリーニングガスとしてNFガスを供給し、SiNとNFとを強制的に反応させ、その付着物をSiFガスとNガスとに変換しこれらガスを排気している。
しかしながら、上記のようなセルフクリーニングによる手法では、処理室内においてクリーニングガスが流れ難い領域(デッドスペース)が形成され、そのデッドスペースに付着物が堆積し易い。これは処理室内の構造やクリーニングガスの流速等にも起因する現象ではあるが、その問題を完全に解決するのは難しく、処理室内の構造やクリーニングガスの流速等にどのような改変を加えてもデッドスペースが形成される可能性をなくすことはできない。そのため、異物汚染の発生を抑制するには、クリーニングガスの供給時間を通常より延長したり、処理室の構成部材を定期的に交換したり、クリーニングガスの供給とは別にウエット洗浄等の他の処理を施したりするといった対策が必要とされ、結果的に基板処理の効率(生産性)の低下を招くことになる。
したがって、本発明の主な目的は、処理室内においてデッドスペースが形成されるのを抑制することができる基板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室を排気するための排気路と、
前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
前記排気路を開閉する排気バルブと、
成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
制御部と、を含む基板処理装置であって、
前記クリーニングガス供給手段は、
前記クリーニングガスを前記処理室に供給する供給路と、
前記供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、を有し、
前記制御部は、前記排気バルブおよび前記第1供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記クリーニングガスを前記供給路から前記処理室に供給する基板処理装置が提供される。
また、本発明によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室の外部に配設され、前記処理室内を加熱する加熱手段と、
前記処理室を排気するための排気路と、
前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
前記排気路を開閉する排気バルブと、
成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
制御部と、を含む基板処理装置であって、
前記クリーニングガス供給手段は、
前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第1供給路と、
前記第1供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、
前記処理室の下部であって前記加熱手段より下側の前記下部に連通し、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第2供給路と、
前記第2供給路の開閉を行う第2供給バルブと、を有し、
前記原料ガス供給手段は、
前記第1ガス供給バルブの下流側で前記第1供給路に接続され、前記原料ガスのうちの第1の原料ガスを供給する第3供給路と、
前記第3供給路の開閉を行う第3ガス供給バルブと、
前記原料ガスのうちの第2の原料ガスであって、前記第1の原料ガスとは異なる前記第2の原料ガスを前記処理室に供給する第4供給路と、
前記第4供給路の開閉を行う第4ガス供給バルブと、を有し、
前記制御部は、前記第1の原料ガス及び前記第2の原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を成膜する際には、前記排気バルブ、前記第3ガス供給バルブおよび前記第4ガス供給バルブを制御して、前記第1の原料ガスおよび前記第2の原料ガスを交互に供給し、
前記クリーニングガスを供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブおよび前記第2ガス供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1供給路および前記第2供給路から前記クリーニングガスを供給する基板処理装置が提供される。
また、本発明によれば、
処理室に収容された基板に原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を形成する工程と、
前記処理室に、前記処理室の排気を止めた状態でクリーニングガスを供給する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、処理室の排気を止めた状態でクリーニングガスを処理室に供給するので、処理室内においてデッドスペースが形成されるのを抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
本実施例に係る基板処理装置は、半導体装置集積回路(IC(Integrated Circuits))の製造に使用される半導体製造装置の一例として構成されているものである。下記の説明では、基板処理装置の一例として、基板に対し熱処理等をおこなう縦型の装置を使用した場合について述べる。
図1に示す通り、基板処理装置101では、基板の一例となるウエハ200を収納したカセット110が使用されており、ウエハ200はシリコン等の材料から構成されている。基板処理装置101は筐体111を備えており、筐体111の内部にはカセットステージ114が設置されている。カセット110はカセットステージ114上に工場内搬送装置(図示略)によって搬入されたり、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。
カセットステージ114は、工場内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢を保持しかつカセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体111の後方に右回り縦方向90°回転し、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部にはカセット棚105が設置されており、カセット棚105は複数段複数列にて複数個のカセット110を保管するように構成されている。カセット棚105にはウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。
カセットステージ114の上方には予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ118aと、搬送機構としてのカセット搬送機構118bとで構成されている。カセット搬送装置118はカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114とカセット棚105と予備カセット棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。ウエハ移載装置125aにはウエハ200をピックアップするためのツイーザ125cが設けられている。ウエハ移載装置125はウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ツイーザ125cをウエハ200の載置部として、ウエハ200をボート217に対して装填(チャージング)したり、ボート217から脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
筐体111の後部上方には、ウエハ200を熱処理する処理炉202が設けられており、処理炉202の下端部が炉口シャッタ147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方には処理炉202に対しボート217を昇降させるボートエレベータ115が設けられている。ボートエレベータ115の昇降台にはアーム128が連結されており、アーム128にはシールキャップ219が水平に据え付けられている。シールキャップ219はボート217を垂直に支持するとともに、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数の保持部材を備えており、複数枚(例えば50〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚105の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するクリーンユニット134aが設置されている。クリーンユニット134aは供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。
筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するクリーンユニット134bが設置されている。クリーンユニット134bも供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアをウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通させるように構成されている。当該クリーンエアは、ウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通した後に、筐体111の外部に排気されるようになっている。
次に、基板処理装置101の主な動作について説明する。
工場内搬送装置(図示略)によってカセット110がカセットステージ114上に搬入されると、カセット110は、ウエハ200がカセットステージ114の上で垂直姿勢を保持し、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように、筐体111の後方に右周り縦方向90°回転させられる。
その後、カセット110は、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へカセット搬送装置118によって自動的に搬送され受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107からカセット搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200はカセット110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはカセット110に戻り、後続のウエハ110をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、処理炉202の下端部を閉じていた炉口シャッタ147が開き、処理炉202の下端部が開放される。その後、ウエハ200を保持したボート217がボートエレベータ115の上昇動作により処理炉202内に搬入(ローディング)され、処理炉202の下部がシールキャップ219により閉塞される。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に対し任意の熱処理が実施される。その熱処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200およびカセット110が筐体111の外部に搬出される。
図2に示す通り、処理炉202には加熱装置であるヒータ207が設けられている。ヒータ207の内側には、基板であるウエハ200を処理する反応管203が設けられている。反応管203の下端開口はOリング220を介して蓋体であるシールキャップ219により気密に閉塞されている。本実施例では、少なくとも、反応管203及びシールキャップ219により処理室201が形成されている。
シールキャップ219にはボート支持台218を介して基板保持部材であるボート217が立設されている。ボート支持台218はボートを保持する保持体となっている。ボート217は処理室201に挿入されている。ボート217にはバッチ処理される複数枚のウエハ200が水平姿勢を保持した状態で図2中上下方向に多段に積載されている。ヒータ207は処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱する。
処理室201の下部には複数種類(本実施例では2種類)の原料ガスを供給する2本の原料ガス供給管232a,232bが接続されている。
原料ガス供給管232aには、流量制御装置であるマスフローコントローラ241a及び開閉弁であるバルブ243aが設けられている。原料ガス供給管232aには原料ガスが流入され、その原料ガスが反応管203内に形成されたバッファ室237(後述参照)を介して処理室201に供給される。
原料ガス供給管232bには、流量制御装置であるマスフローコントローラ241b、開閉弁であるバルブ243b、ガス溜め部247及び開閉弁であるバルブ243cが設けられている。ガス供給管232bにも原料ガスが流入され、その原料ガスがガス供給部249(後述参照)を介して処理室201に供給される。
また処理室201の下部には、クリーニングガスを供給するクリーニングガス供給管300が接続されている。クリーニングガスは、処理室201内に付着する付着物を除去するためのガスである。クリーニングガス供給管300にも、流量制御装置であるマスフローコントローラ302、開閉弁であるバルブ304、ガス溜め部306及び開閉弁であるバルブ308が設けられている。クリーニングガス供給管300にはクリーニングガスが流入され、そのクリーニングガスが処理室201に供給される。
また、ガス供給管232bには、クリーニングガス供給管300とは別に、上記と同様のクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給管350が接続されている。クリーニングガス供給管350はガス供給管232bのバルブ243bとガス溜め部247との間に接続されている。クリーニングガス供給管350には、流量制御装置であるマスフローコントローラ352及び開閉弁であるバルブ354が設けられている。クリーニングガス供給管350にはクリーニングガスが流入され、そのクリーニングガスがガス供給管232bとガス供給部249(後述参照)とを介して処理室201に供給される。
このように、クリーニングガス供給管350はガス供給管232bにバルブ243bとガス溜め部247との間で接続されており、その接続点より下流側では、原料ガスおよびクリーニングガスは、同じガス供給管232b、バルブ243c、ガス溜め部247、ノズル234(後述参照)、ガス供給部249(後述参照)を介して処理室201に供給されるので、見方を変えれば、ノズル234(後述参照)にはクリーニングガス供給管350が接続され、クリーニングガス供給管350には上流側から、バルブ354、ガス溜め部247及びバルブ243cが設けられ、ガス供給管232bはクリーニングガス供給管350にバルブ354とガス溜め部247との間で接続されているとも考えられる。
更に処理室201には処理室201内のガス雰囲気を排気するガス排気管231の一端部が接続されている。ガス排気管231にはバルブ243dが設けられている。ガス排気管231の他端部は排気装置である真空ポンプ246に接続されており、処理室201内が真空排気されるようになっている。バルブ243dは弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能になっている開閉弁である。
ガス排気管231には処理室201内の真空度(圧力)を測定する真空計400が設けられている。更にガス排気管231にはバルブ243dを迂回するようにガス排気管402が設けられている。ガス排気管402は一端部がガス排気管231のバルブ243dより上流側に接続され、他端部がガス排気管231のバルブ243dより下流側に接続されている。ガス排気管402にはバルブ404が設けられている。ガス排気管402はガス排気管231より管径が小さく、ガス排気管231,402に対しそれぞれ同速度で同種のガスを流通させた場合には、ガス排気管402によるガスの排気量(単位時間当たりの流量)はガス排気管231によるガスの排気量より小さい。
図3に示す通り、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間には、ガス分散空間であるバッファ室237が設けられている。バッファ室237は図2中上下方向に沿って延在している。図3に示す通り、バッファ室237を構成する壁であってウエハ200に対向配置された壁の端部には、ガスを供給するガス供給孔248aが設けられている。ガス供給孔248aは反応管203の中心へ向けて開口している。ガス供給孔248aは、図2中下方から上方にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
バッファ室237のガス供給孔248aが設けられた端部と反対側の端部には、ノズル233が設けられている。ノズル233は、反応管203の下部より上部にわたり図2中上下方向に沿って延在している。ノズル233にはガスを供給する供給孔であるガス供給孔248bが設けられている。ガス供給孔248bは、バッファ室237内と処理室201内との差圧が小さい場合には、ガスの上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチで設けられ、逆に差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積が大きいか、又は開口ピッチが小さくなっている。
本実施例においては、ガス供給孔248bの開口面積は上流側から下流側にかけて徐々に大きくなっている。このように構成することで、ガスが各ガス供給孔248bからバッファ室237に噴出される際には、そのガスは流速に差はあるが流量はほぼ同量となり、その後当該ガスはバッファ室237内において粒子速度差が緩和され、ガス供給孔248aから処理室201に噴出される。よって、ガス供給孔248bから噴出されたガスは、ガス供給孔248aから噴出される際には均一な流量と流速とを有する。
バッファ室237には、細長い構造を有する2本の棒状電極269,270が設けられている。棒状電極269,270は図2中上方から下方に向けて延在しており、これら棒状電極269,270は電極保護管275に被覆され保護されている。棒状電極269,270のいずれか一方は整合器272を介して高周波電源273に接続され、他方は基準電位であるアースに接続されている。棒状電極269,270間に電圧が印加されると、その棒状電極269,270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成される。
電極保護管275は、棒状電極269,270のそれぞれをバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237に挿入できる構造となっている。電極保護管275の内部は外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保護管275にそれぞれ挿入された棒状電極269,270はヒータ207の加熱で酸化されてしまう。そこで本実施例では、棒状電極269,270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構が設けられており(図示略)、電極保護管275の内部は窒素などの不活性ガスで充填あるいはパージされ、酸素濃度が充分低く抑えられている。
図3に示す通り、反応管203の内壁にはガス供給部249(バッファ室)が設けられている。ガス供給部249は、反応管203の中央部を中心としてガス供給孔248aの位置から120°程度ずれた位置に設けられている。ガス供給部249は、ALD法による成膜においてウエハ200へ、複数種類のガスを1種類ずつ交互に供給する際に、バッファ室237とガス供給種を分担する供給部である。
ガス供給部249には、ウエハ200と対向する位置にガスを供給する供給孔であるガス供給孔248cを有している。ガス供給孔248cは図2中上下方向に延在している。ガス供給部249の内部にはノズル234が設けられている。ノズル234は反応管203の下部より上部にわたり図2中上下方向に延在している。ノズル234にはガスを供給する供給孔であるガス供給孔248dが設けられている。
ガス供給孔248cの開口面積は、ガス供給部249内と処理室201内との差圧が小さい場合には、ガスの上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか開口ピッチを小さくすると良い。本実施例においては、ガス供給孔248cの開口面積は上流側から下流側にかけて徐々に大きくなっている。
ガス供給部249内のノズル234の下部には原料ガス供給管232bが接続されており、処理室201の下部にはクリーニングガス供給管300が接続されている。クリーニングガス供給管300は先端部が石英製の短管301と接続されており、短管301が処理室201の下部であってヒーター207より下側の下部に連通している。短管301は内径(管径)がクリーニングガス供給管300の1/2程度となっている。
図2に示す通り、反応管203内の中央部には複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で載置するボート217が設けられている。ボート217はボートエレベータ115(図1参照)により反応管203に出入りできるようになっている。ボート217の下方には、処理の均一性を向上する為にボート217を回転させるための回転装置であるボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267を回転させることにより、ボート支持台218に保持されたボート217を回転させるようになっている。
制御手段であるコントローラ280は、マスフローコントローラ241a,241b,302,352、バルブ243a,243b,243c,243d,304,308,354,404、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、ボートエレベータ115、高周波電源273、整合器272等に接続されている。本実施例では、コントローラ280により、マスフローコントローラ241a,241b,302,352の流量調整、バルブ243a,243b,243c,304,308,354,404の開閉動作、バルブ243dの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207の温度調節、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ115の昇降動作制御、高周波電源273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御等が行われる。
次に、ALD法による成膜例について、半導体デバイスの製造工程の一つである、DCSガス及びNHガスを用いてSiN膜を成膜する例を説明する。
CVD(Chemical Vapor Deposition)法の中の1つであるALD(Atomic Layer Deposition)法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ以上)の原料となる原料ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。
利用する化学反応は、例えばSiN(窒化珪素)膜形成の場合ALD法ではDCS(SiHCl、ジクロルシラン)とNH(アンモニア)を用いて300〜600℃の低温で高品質の成膜が可能である。また、ガス供給は、複数種類の原料ガスを1種類ずつ交互に供給する。そして、膜厚制御は、原料ガス供給のサイクル数で制御する。(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、処理を20サイクル行う。)
まず、成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、処理室201に搬入する。搬入後、次の4つのステップの処理を順次実行する。
(ステップ1)
ステップ1では、プラズマ励起の必要なNHガスと、プラズマ励起の必要のないDCSガスとを並行して流す。
始めに、ガス排気管231のバルブ243dを開けて処理室201を排気し、NHガスを原料ガス供給管232aに流入させた状態で、原料ガス供給管232aのバルブ243aを開ける。なお、ガス排気管402のバルブ404は、成膜の間は閉めたままとする。
NHガスをマスフローコントローラ241aにより流量調整しながらノズル233のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出させる。この状態で、棒状電極269,270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加し、NHガスをプラズマ励起させ活性種として処理室201に供給しつつガス排気管231から排気する。
NHガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、バルブ243dを適正に調整して処理室201内圧力を10〜100Paの最適な範囲に維持する。マスフローコントローラ241aを制御して、NHガスの供給流量を1〜10slmの最適な範囲とし、NHガスをプラズマ励起させることにより得られた活性種をウエハ200に晒す時間を2〜120秒間とする。このとき、ヒータ207を制御してウエハの温度を300〜600℃の最適な範囲に設定する。NHガスは反応温度が高いため、上記ウエハ温度では反応しない。本実施例では、NHガスをプラズマ励起させ活性種としてから流すようにしており、当該処理はウエハ200の温度を低い温度範囲に設定したままで行える。
NHガスをプラズマ励起させることにより活性種として供給しているとき、原料ガス供給管232bの上流側のバルブ243bを開け、下流側のバルブ243cを閉めて、DCSガスも流すようにする。これにより、バルブ243b,243c間に設けたガス溜め部247にDCSガスを溜める。このとき、処理室201内に流しているガスはNHをプラズマ励起させることにより得られた活性種であり、処理室201にはDCSガスは存在しない。したがって、NHガスは気相反応を起こすことなく、プラズマにより励起され活性種となったNHガスがウエハ200上の下地膜などの表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
ステップ2では、原料ガス供給管232aのバルブ243aを閉めてNHガスの供給を停止し、その一方で引き続きDCSガスを流し続けてガス溜め部247へのDCSガスの供給を継続する。ガス溜め部247に所定圧、所定量のDCSガスが溜まったら、上流側のバルブ243bも閉めて、ガス溜め部247にDCSガスを閉じ込めておく。また、ガス排気管231のバルブ243dは開いたままにし、真空ポンプ246により処理室201の雰囲気を20Pa以下に排気し、処理室201に残留したNHガスを処理室201から排除する。
また、このときにはN等の不活性ガスを処理室201に供給してもよく、この場合には処理室201に残留したNHガスを排除する効果が更に高まる。ガス溜め部247内には、圧力が20000Pa以上になるようにDCSガスを溜める。ガス溜め部247と処理室201との間のコンダクタンスが1.5×10−3/s以上になるように装置を構成する。
例えば、反応管203の容積とこれに対する必要なガス溜め部247の容積との比として考えると、反応管203の容積が100l(リットル)である場合においては、ガス溜め部247の容積は100〜300ccであることが好ましく、容積比としてはガス溜め部247の容積を反応管203の容積の1/1000〜3/1000倍とすることが好ましい。
(ステップ3)
ステップ3では、処理室201の排気が終わったら、ガス排気管231のバルブ243dを閉じて排気を止める。原料ガス供給管232bの下流側のバルブ243cを開く。これにより、ガス溜め部247に溜められたDCSガスが、ノズル234のガス供給孔248dからガス供給孔248cを通じて処理室201に一気に供給される。このとき、ガス排気管231のバルブ243dが閉じられているので、処理室201内の圧力は急激に上昇して約931Pa(7Torr)まで昇圧される。DCSガスを供給するための時間を2〜4秒設定し、その後上昇した圧力雰囲気中に晒す時間を2〜4秒に設定し、合計6秒とする。このとき、ウエハ200の温度をNHガスの供給時と同じく、300〜600℃の範囲内の所望の温度で維持する。DCSガスの供給により、ウエハ200の表面に化学吸着したNHとDCSとが化学反応して、ウエハ200上にSiN膜が成膜される。
(ステップ4)
成膜後のステップ4では、バルブ243cを閉じ、バルブ243dを開けて処理室201を真空排気し、処理室201に残留したDCSガスであって成膜に寄与した後のDCSガスを排除する。また、このときにはN等の不活性ガスを処理室201に供給してもよく、この場合には処理室201に残留したDCSガスであって成膜に寄与した後のDCSガスを処理室201から排除する効果が更に高まる。そして、バルブ243bを開いて、ガス溜め部247へのDCSガスの供給を開始する。
上記ステップ1〜4を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことによりウエハ200上に所定膜厚のSiN膜を形成する。
ALD装置では、ガスはウエハ200の表面部分に化学吸着する。このガスの吸着量は、ガスの圧力、及びガスの暴露時間に比例する。よって、希望する一定量のガスを、短時間で吸着させるためには、ガスの圧力を短時間で大きくする必要がある。この点で、本実施例では、バルブ243dを閉めたうえで、ガス溜め部247内に溜めたDCSガスを瞬間的に供給しているので、処理室201内のDCSガスの圧力を急激に上げることができ、希望する一定量のガスを瞬間的に吸着させることができる。
また、本実施例では、ガス溜め部247にDCSガスを溜めている間に、ALD法で必要なステップであるNHガスをプラズマ励起させることにより活性種として供給、及び処理室201の排気をしているので、DCSガスを溜めるための特別なステップを必要としない。また、処理室201内を排気してNHガスを除去しているからDCSガスを流すので、両者はウエハ200に向かう途中で反応しない。供給されたDCSガスは、ウエハ200に吸着しているNHとのみ有効に反応させることができる。
上記ステップ1〜4を1サイクルとしてこれを複数回繰り返し、所定膜厚のSiN膜を形成する。SiN膜の成膜を所定回数行ったら、クリーニングガスを用いて処理室201のクリーニングを行う。本実施例ではクリーニングガスの一例としてNFガスを用いている。クリーニングの処理では主には下記2つの処理を実行する。
(ステップC1)
ステップC1では、NFガスを処理室201に充填する。
具体的には、始めに、ガス排気管231のバルブ243dとガス排気管402のバルブ404とを開けて処理室201内を排気した状態で(バルブ243a,243bは閉じておく。)、バルブ304,354を開けかつバルブ308,243cを閉じて、NFガスをクリーニングガス供給管300,350に流入させ、NFガスをマスフローコントローラ302,352で流量調整しながらガス溜め部306,247に溜める。
ガス溜め部306,247に所定量のNFガスを溜めたら、バルブ304,354を閉じてNFガスのガス溜め部306,247への貯留を停止し、バルブ243d,404も閉じる。この状態において、バルブ308,243cを開け、ガス溜め部306,247に溜められたNFガスを一気に処理室201に供給(フラッシュフロー)する。
この場合、ガス溜め部247に溜められたNFガスは、ガス供給管232bとノズル234とを流通しながらガス供給孔248dを介してガス供給孔248cから処理室201内に噴出される。他方、ガス溜め部306に溜められたNFガスは、クリーニングガス供給管300を流通しながら短管301から処理室201内に噴出される。すなわち、ステップC1の処理では、クリーニングガスとしてのNFガスをノズル234と短管301との両方から同時に処理室201に供給する。
このように、NFガスをノズル234と短管301との両方から処理室201に供給すれば、当該構成を具備しない場合に比較して、処理室201内の構造やNFガスの流速等に起因するデッドスペースの発生を抑えることができる。
そしてバルブ308,243cを開けてから所定時間が経過したら、ステップC2の処理に移行する。
(ステップC2)
ステップC2では、処理室201に充満したガスを処理室201から排気する。処理室201内では、上記成膜処理によって処理室201に蓄積しているSiN膜(除去しようとしている不要なSiN膜)が、ステップC1によるNFガスの供給を受けてそのNFガスと反応し、主にSiFガスとNガスとが充満している(未反応のNFガスを含む。)から、これらガスを処理室201から排気する。
具体的には、ガス排気管231のバルブ243dとガス排気管402のバルブ404とを開け、ガス排気管231,402を通じて処理室201に充満したガスを一気に排気する。このとき、ガス排気管231とガス排気管402とのコンダクタンス(ガスの流れやすさ)が違うので、処理室201内の圧力変動が著しく大きい場合(例えば、10Torr以上であった圧力が瞬時に0.1Torr以下まで減少する場合)には、バルブ404のみを開けて排気を行ってもよい。逆に、処理室201内の圧力変動が問題となるようなことがない場合(例えば、10Torr未満であった圧力が0.1Torr程度に減少する場合)には、バルブ243dのみを開けて排気を行ってもよい。
そしてバルブ243d,404を開けてから所定時間が経過したら、ステップC2の処理が終了する。以後、ステップC1,C2を1サイクルとして、このサイクルを所定回数繰り返し、処理室201のクリーニングが終了する。
なお、ステップC2の処理を実行している間に、ステップC1におけるNFガスのガス溜め部306,247への貯留(バルブ304,354を開けかつバルブ308,243cを閉じてNFガスをガス溜め部306,247に溜める処理)を同時に実行してもよく、この場合にはクリーニング工程全体における処理時間を短縮することができる。
以上の本実施例では、処理室201内をクリーニングする際に、ステップC1においてガス溜め部306,247に一時的に溜めたNFガスを処理室201に供給してSiN膜と反応させ、その反応により生じたSiFガスやNガス等をステップC2において処理室201から排気し、これらの処理を繰り返し実行するから、処理室201内には急激な圧力変動が付与され、処理室201内に蓄積したSiN膜を十分に除去することができる。
特に、ステップC1では、排気用のバルブ243d,404を閉じた状態でNFガスを、ガス供給部249のガス供給孔248cとクリーニングガス供給管300の短管301との両方から処理室201に供給するから、そのNFガスは一気に処理室201内に流出する。仮に処理室201内にガスの流れ難い領域があったとしても、NFガスはその領域に積極的に流れ込み、処理室201内にデッドスペースが発生するのを抑制することができる。そのため、NFガスとガスの流れ難い領域に蓄積されたSiN膜とを強制的に接触させることができ、処理室201に蓄積していたSiN膜を十分に除去することができる。
排気バルブ243d,404を閉じてクリーニングガスを瞬時に供給する効果としては次のものも挙げられる。すなわち、クリーニングガスはウエハ200が処理室201内にないときに供給するため、ガス供給効率を向上させることができる。また、図4において、時間×圧力がグラフ下部の面積となるが、この面積はガス供給量に相当するので、クリーニングガスの供給と排気とを交互に実施することにより、より少ないガス供給量でクリーニングすることが可能となる。
さらに、クリーニングガス供給管300,350から供給されるNFガスをガス溜め部306,247にそれぞれ溜めるので、ガス溜め部306,247に溜められるクリーニングガスのガス圧を高めることができる。その後、排気用のバルブ243d,404を閉じた状態で、バルブ308,243cを開け、ガス溜め部306,247に溜められたNFガスを一気に処理室201に供給するので、ガス溜め部306,247がない場合に比べて、より有効的に処理室201内にデッドスペースが発生するのを抑制することができる。
ガスの流れ難いデッドスペースとは、処理室の上部および下部であって、図5、図6に示す箇所501〜505である。
更に上記の事項に加え、ステップC1では、NFガスをガス供給管232bから処理室201に供給することで、NFガスがノズル234内を流通し、SiN膜の形成時において成膜されたPoly−Si膜もノズル234から除去することができる。
他方、NFガスをクリーニングガス供給管300から処理室201に供給することで、NFガスが処理室201内の下部領域に向けて噴出され、その下部領域に溜まっている異物(又は溜まりやすい異物)も除去することができる。特に、クリーニングガス供給管300とそれに接続された短管301とで、短管301の内径がクリーニングガス供給管300の内径の1/2程度と小さくなっているから、クリーニングガス供給管300を単に処理室201に連通させる場合に比較してクリーニングガスの圧力が高まり(流速が大きくなり)、異物の除去効果が高まる。処理室201の下部領域にクリーニングガス供給用短管301を設ける理由の一つに、処理室201の下部ではクリーニングが弱くなってしまうことが挙げられる。なお、ここで、処理室201の下部とは、ヒータ207より下の部分を指す。
なお、本実施例では、NFガスをクリーニングガス供給管300およびガス供給管232bから処理室201に供給したが、クリーニングガス供給管300のみから、またはガス供給管232bのみから供給してもよい。
クリーニングガスを供給していない場合の処理室201内の圧力は真空に制御する。クリーニングガス供給前後の処理室201内の圧力差は、7〜400Torr、より好適には7〜30Torrとする。これは、圧力を上げ過ぎても、クリーニングガス供給後に排気しなければならないため、効率が低下してしまうためである。
処理室201内部などに吸着した膜は、膜密度が高い方が剥離しやすい。従って、クリーニング頻度は膜種に応じて異なる。例えば、石英(SiO)の処理室201の内壁に吸着したSiN膜の場合だと、100RUN(2μm)〜250RUN(5μm)くらい毎にクリーニングを実施するのが好ましく、より好適には、100RUN(2μm)で実施する。ここで、1RUNとは、所定枚数のウエハ200を処理室201に挿入してウエハ上に製膜を1度行い、その後ウエハ200を処理室201から取り出すまでをいい、100RUNとは、これを100回行うことをいう。
本実施例では、クリーニングガスとして、NFを使用したが、NF以外に適用可能なクリーニングガスとして、例えば、F、HF、ClF、BClなどハロゲン系(17族)ガスが挙げられる。
クリーニングガス種によってプロセス条件は変わり、例えば、クリーニング温度は、NFの場合、630℃、Fの場合350℃とすることが好ましい。
原料ガスを使用した場合の処理温度とクリーニングガスを使用した場合の処理温度を一緒にする必要はなく、例えば、成膜温度が550〜630℃の場合でも、NFを使用した場合だとクリーニング温度は630℃でよく、Fを使用した場合だと350℃でよい。
本実施例では、クリーニングガスとしてのNFガスをノズル234と処理室下部の短管301との両方から同時に処理室201に供給したが、ノズル234と短管301とで、クリーニングガスの種類を変えることも可能である。例えば、ノズル234からNFを供給し、短管301から処理温度の低いFを供給してもよい。
クリーニングガスをノズル234と処理室下部の短管301との両方からほぼ同時に処理室201に供給することにより、ノズル234と短管301との間でのクロスコンタミネーション(干渉)を防ぐことができる。すなわち、ノズル234と短管301のうち、一方からのみガスを供給すると、他方にそのガスが回り込んでしまうが、同時に流すことで、そのような回り込みを防止することができる。
さらに、ノズル234の厚さは薄く、NF等のエッチングガスでエッチングされると強度が弱くなるので、エッチングガス供給後にN等の不活性ガスでエッチングガスをプッシュすることにより、ノズル自身のダメージを減らすことができる。
クリーニングガス供給時は排気用のバルブ243d,404を完全に閉めるので処理室201を圧力制御する必要はない。排気用のバルブ243d,404を少しでも開けてしまうとクリーニングガスを捨てることになってしまうので、開ける必要はない。また、完全にバルブ243d,404を閉めると、ガスの流れ方向が変わって処理室201内にクリーニングガスが充満するためデッドスペースがなくなるという効果がある。
処理室へ一度に供給するガス量を多くするためには、容量の大きなガス溜め部を1つ付けるよりも、1つのガス供給ラインに対してガス溜め部を並列に複数設ける方が効率が良い。その理由としては、複数のガス溜め部のうちの一つのガス溜め部から処理室201にクリーニングガスを供給している間に、残りのガス溜め部にクリーニングガスを溜めることができるので、ガス溜め部へクリーニングガスを溜める時間を節約できるということが挙げられる。また、複数のタンクを設けることで、図7のようにクリーニングガス用のマスフローコントローラの流量制御を一定にすることができるので、マスフローメータ(MFM)などの流量制御のないモニタだけの流量制御装置を使うことができる。
図7は、ガス溜め部247の代わりに、2つのガス溜め部2471、2472を並列に設けた場合の例を示している。ガス溜め部2471の上流側と下流側にはそれぞれバルブ3541、243c1が設けられ、ガス溜め部2472の上流側と下流側にはそれぞれバルブ3542、243c2が設けられている。バルブ3541、3542、243c1、243c2は、コントローラー280に接続され、コントローラー280によって、バルブ3541、3542、243c1、243c2の開閉動作が制御される。
図8は、これら2つのガス溜め部2471、2472を使用する場合のシーケンス図である。
ステップ11〜ステップ16にわたって、NFガスを流すマスフローコントローラ352の流量は、1.0slmと一定である。
ステップ11では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。ガス溜め部2471の上流側のバルブ3541は閉じられたままであり、下流側のバルブ243c1は閉じられ、ガス溜め部2471に溜められたNFガスの処理室201への供給は停止される。ガス溜め部2472の下流側のバルブ243c2は閉じられたままであり、上流側のバルブ3542は閉じられ、ガス溜め部2471へのNFガスの蓄積は停止される。
ステップ12では、バルブ243d,404を閉じて、処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部2472の下流側のバルブ243c2を開け、ガス溜め部2472に溜められたNFガスを一気に処理室201に供給する。
ステップ13では、ガス溜め部2472の下流側のバルブ243c2を開けた状態で、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、ガス溜め部2472から処理室201にNFガスを供給しつつ処理室201内を排気する。
なお、ステップ12、13を実行している間に、ガス溜め部2471の下流側のバルブ243c1を閉じたままで、上流側のバルブ3541を開けて、ガス溜め部2471にNFガスの蓄積をする。
ステップ14では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。ガス溜め部2472の上流側のバルブ3542は閉じられたままであり、下流側のバルブ243c2は閉じられ、ガス溜め部2471に溜められたNFガスの処理室201への供給は停止される。ガス溜め部2471の下流側のバルブ243c1は閉じられたままであり、上流側のバルブ3541は閉じられ、ガス溜め部2471へのNFガスの蓄積は停止される。
ステップ15では、バルブ243d,404を閉じて、処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部2471の下流側のバルブ243c1を開け、ガス溜め部2471に溜められたNFガスを一気に処理室201に供給する。
ステップ16では、ガス溜め部2471の下流側のバルブ243c1を開けた状態で、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、ガス溜め部2471から処理室201にNFガスを供給しつつ処理室201内を排気する。
なお、ステップ12、13を実行している間に、ガス溜め部2472の下流側のバルブ243c2を閉じたままで、上流側のバルブ3542を開けて、ガス溜め部2472にNFガスの蓄積をする。
ステップ11〜ステップ16を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返して、処理室201のクリーニングを行う。
例えば、ガス溜め部2471、2472の容量がそれぞれ250ccであり、クリーニングガス供給管350から供給されるNFガスの圧力が760Torrであり、ガス溜め部2471、2472へのNFガスの充填量がそれぞれ250ccであるとすると、ガス溜め部2472内の圧力は、ステップ12で760Torrから10Torrまで下がり、ステップ13で10Torrから1Torrまで下がる。ガス溜め部2471内の圧力は、ステップ12、13で1Torrから760Torrまで上昇する。ガス溜め部2471内の圧力は、ステップ14では760Torrのままであり、ステップ12で760Torrから10Torrまで下がり、ステップ13で10Torrから1Torrまで下がる。ガス溜め部2472内の圧力は、ステップ14では1Torrのままであり、ステップ15、16で1Torrから760Torrまで上昇する。
ステップ13では、ガス溜め部2472の下流側のバルブ243c2と、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404とを開け、ステップ16では、ガス溜め部2471の下流側のバルブ243c1と、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404とを開けているが、これは、ガス溜め部2471やガス溜め部2472に充填されるクリーニングガスの量をサイクル毎に同じにするためである。このようにしないと、ガス溜め部2471やガス溜め部2472に残留するクリーニングガスの影響を受けて、ガス溜め部2471やガス溜め部2472に充填されるクリーニングガスの量がサイクル毎に相違してしまうからである。
図9は、ノズル234とノズル短管301の両方からクリーニングガスとしてのNFガスを供給する場合であって、ガス溜め部247、306を使用する場合のシーケンス図である。
ステップ21〜ステップ23にわたって、DCSガスを流すマスフローコントローラ241bの流量およびNHガスを流すマスフローコントローラ241aの流量は、0.0slmである。原料ガス供給管232bのガス溜め部247の上流側のバルブ243bおよび原料ガス供給管232aのバルブ243aは閉じられたままである。
ステップ21では、NFガスをクリーニングガス供給管350に流すマスフローコントローラ352の流量は、0.0slmであり、ガス溜め部247の上流側のバルブ354は閉じられ、ガス溜め部247へのNFガスの蓄積は停止される。NFガスをクリーニングガス供給管300に流すマスフローコントローラ302の流量は、0.0slmであり、ガス溜め部306の上流側のバルブ304は閉じられ、ガス溜め部306へのNFガスの蓄積は停止される。ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。
その後、処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部247の下流側のバルブ243cを開け、ガス溜め部247に溜められたNFガスをノズル234から一気に処理室201に供給すると共に、ガス溜め部306の下流側のバルブ308を開け、ガス溜め部306に溜められたNFガスを短管301から一気に処理室201に供給する。
ステップ22では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止されたままである。マスフローコントローラ352の流量を、1.4slmとし、ガス溜め部247の下流側のバルブ243cを閉じ、上流側のバルブ354を開けて、ガス溜め部247にNFガスの蓄積をする。また、マスフローコントローラ352の流量を、1.4slmとし、ガス溜め部306の下流側のバルブ308を閉じ、上流側のバルブ304を開けて、ガス溜め部306にNFガスの蓄積をする。
ステップ23では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、処理室201内を排気する。
ステップ21〜ステップ23を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返して、処理室201のクリーニングを行う。
図10は、ノズル234のみからクリーニングガスとしてのNFガスを供給する場合であって、ガス溜め部247のみを使用する場合のシーケンス図である。
ステップ31〜ステップ33にわたって、DCSガスを流すマスフローコントローラ241bの流量およびNHガスを流すマスフローコントローラ241aの流量は、0.0slmである。原料ガス供給管232bのガス溜め部247の上流側のバルブ243bおよび原料ガス供給管232aのバルブ243aは閉じられたままである。
ステップ31では、NFガスをクリーニングガス供給管350に流すマスフローコントローラ352の流量は、0.0slmであり、ガス溜め部247の上流側のバルブ354は閉じられ、ガス溜め部247へのNFガスの蓄積は停止される。ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。
その後、処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部247の下流側のバルブ243cを開け、ガス溜め部247に溜められたNFガスをノズル234から一気に処理室201に供給する。
ステップ32では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止されたままである。マスフローコントローラ352の流量を、1.6slmとし、ガス溜め部247の下流側のバルブ243cを閉じ、上流側のバルブ354を開けて、ガス溜め部247にNFガスの蓄積をする。
ステップ33では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、処理室201内を排気する。
ステップ31〜ステップ33を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返して、処理室201のクリーニングを行う。
図11は、ノズル234とノズル短管301の両方からクリーニングガスとしてのNFガスを供給する場合であって、ガス溜め部247、306を使用しない場合のシーケンス図である。
ステップ41〜ステップ42にわたって、DCSガスを流すマスフローコントローラ241bの流量およびNHガスを流すマスフローコントローラ241aの流量は、0.0slmである。原料ガス供給管232bのガス溜め部247の上流側のバルブ243bおよび原料ガス供給管232aのバルブ243aは閉じられたままである。また、NFガスをクリーニングガス供給管350に流すマスフローコントローラ352の流量は、1.4slmであり、NFガスをクリーニングガス供給管300に流すマスフローコントローラ302の流量は、0.4slmである。ガス溜め部247の下流側のバルブ243cおよびガス溜め部306の下流側のバルブ308は開いたままである。
ステップ41では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部247の上流側のクリーニングガス供給管350のバルブ354を開け、NFガスをノズル234から処理室201に供給すると共に、クリーニングガス供給管350のガス溜め部306の上流側のバルブ304を開け、NFガスを短管301から処理室201に供給する
ステップ42では、クリーニングガス供給管350のバルブ354およびクリーニングガス供給管350のガスバルブ304を閉め、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、処理室201内を排気する。
ステップ41〜ステップ42を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返して、処理室201のクリーニングを行う。
図12は、ノズル234のみからクリーニングガスとしてのNFガスを供給する場合であって、ガス溜め部247を使用しない場合のシーケンス図である。
ステップ51〜ステップ52にわたって、DCSガスを流すマスフローコントローラ241bの流量およびNHガスを流すマスフローコントローラ241aの流量は、0.0slmである。原料ガス供給管232bのガス溜め部247の上流側のバルブ243bは閉じられたままである。
ステップ51では、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404は閉じられ、処理室201内の排気は停止される。NFガスをクリーニングガス供給管350に流すマスフローコントローラ352の流量は、1.9slmである。処理室201内の排気を停止した状態で、ガス溜め部247の上流側のバルブ354および下流側のバルブ243cを開け、NFガスをノズル234から処理室201に供給する。
ステップ52では、マスフローコントローラ352の流量を、0.0slmとし、ガス溜め部247の上流側のバルブ354および下流側のバルブ243cを閉め、ガス排気管231のバルブ243dおよびガス排気管402のバルブ404を開けて、処理室201内を排気する。
ステップ51〜ステップ52を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返して、処理室201のクリーニングを行う。
ここで、本実施例に係る構成の比較例として図13に示すような構成を想定することができる。当該比較例に係る構成では、クリーニングガス供給管300とそれに付随する部材(マスフローコントローラ302、バルブ304、ガス溜め部306、バルブ308)、ガス溜め部247やバルブ243c、ガス排気管402、バルブ404がなく、クリーニングガス供給管350が原料ガス供給管232bのバルブ243bより下流側に接続されている。
当該比較例に係る構成において処理室201をクリーニングする際には、マスフローコントローラ352と真空計400とバルブ243dとを用いてマスフローコントローラ352の流量およびバルブ243dの開度を調整して処理室201内の圧力を制御しながら、クリーニングガス供給管350からNFガスを処理室201に供給する。NFガスを供給し始めてから所定時間が経過したら、バルブ354を閉じてNFガスの供給を停止し、処理室201のクリーニングが終了する。
当該比較例に係る構成では、図4中実線で示す通り、処理室201内の圧力は、NFガスの供給の開始とともに上昇し、その後は一定の値を維持し、最終的にNFガスの供給の停止に伴って下降する。この場合、処理室201内の圧力が一定に維持されている間は、圧力値が一定であることから、その圧力値では剥離しない不要なSiN膜はそのまま処理室201内に残る可能性がある。更には、処理室201内で一定のガスの流通経路が確保され、ガスの流れ難いデッドスペースが形成され、そのデッドスペースにSiN膜が残る可能性が高い。
これに対し、ステップC1、C2を繰り返す上記実施例に係る構成では、図4中点線で示す通り、処理室201内の圧力は、ステップC1のNFガスの供給とともに上昇してステップC2のNFガスの排気に伴って下降し、これが交互に繰り返される。そのため、本実施例に係る構成では、比較例に係る構成とは異なり、処理室201内の圧力値が一定の値を維持するような期間がないか又はほとんどなく、むしろそれとは逆に処理室201に対し圧力変動が付与される。そのため、処理室201内の圧力値が最大の値となっても剥離しない不要なSiN膜は、圧力変動を受けて処理室201内から排気される可能性は高い。
更に、本実施例に係る構成では、上記の通り、処理室201内の圧力値が一定の値を維持するような期間がないか又はほとんどないから、処理室201内で一定のガスの流通経路が確保されるようなことが考え難く、ガスの流れ難いデッドスペースが形成されているようなことも考え難い。以上から、本実施例に係る構成では、ガスの流れ難い領域のSiN膜も含めて処理室201に蓄積していたSiN膜を十分に除去することができる。
なお、図4で示す結果は、圧力計400を用いながら処理室201内の圧力を10Torr以内の範囲で実行して得られたものであり、図4中点線で示す結果はガス排気管402とバルブ404とを使用せずに得られたものである。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室を排気するための排気路と、
前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
前記排気路を開閉する排気バルブと、
成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
制御部と、を含む基板処理装置であって、
前記クリーニングガス供給手段は、
前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第1供給路と、
前記第1供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、を有し、
前記制御部は、前記排気バルブおよび前記第1供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記クリーニングガスを前記第1供給路から前記処理室に供給する基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記原料ガス供給手段は、
前記原料ガスのうちの第1の原料ガスを供給する第2供給路と、
前記第2供給路の開閉を行う第2ガス供給バルブと、を有し、
前記第2供給路は、前記第1ガス供給バルブの下流側で前記第1供給路に連通される。
この場合に、好ましくは、
前記原料ガス供給手段は、
前記原料ガスのうちの第2の原料ガスであって、前記第1の原料ガスとは異なる前記第2の原料ガスを前記処理室に供給する第3供給路と、
前記第3供給路の開閉を行う第3ガス供給バルブと、をさらに有し、
前記制御部は、前記排気バルブ、前記第2供給バルブおよび前記第3供給バルブを制御して、前記第1の原料ガスと前記第2の原料ガスの前記処理室への交互供給を繰り返す。
また、好ましくは、
前記第1供給路は、前記第1ガス供給バルブの下流に設けられた前記クリーニングガスを溜める第1ガス溜りと、前記第1ガス溜りの下流に設けられた第4ガス供給バルブとをさらに有し、
前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1供給バルブおよび前記第4供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記第1供給路に流して前記ガス溜まりに溜め、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1ガス溜まりから該第1ガス溜まりに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する。
この場合に、好ましくは、
前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブおよび前記第4ガス供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記第1ガス溜まりに溜める工程と、前記第1ガス溜まりに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する工程とを所定回数繰り返す。
また、本発明の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室の外部に配設され、前記処理室内を加熱する加熱手段と、
前記処理室を排気するための排気路と、
前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
前記排気路を開閉する排気バルブと、
成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
制御部と、を含む基板処理装置であって、
前記クリーニングガス供給手段は、
前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第1供給路と、
前記第1供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、
前記処理室の下部であって前記加熱手段より下側の前記下部に連通し、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第2供給路と、
前記第2供給路の開閉を行う第2供給バルブと、を有し、
前記原料ガス供給手段は、
前記第1ガス供給バルブの下流側で前記第1供給路に接続され、前記原料ガスのうちの第1の原料ガスを供給する第3供給路と、
前記第3供給路の開閉を行う第3ガス供給バルブと、
前記原料ガスのうちの第2の原料ガスであって、前記第1の原料ガスとは異なる前記第2の原料ガスを前記処理室に供給する第4供給路と、
前記第4供給路の開閉を行う第4ガス供給バルブと、を有し、
前記制御部は、前記第1の原料ガス及び前記第2の原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を成膜する際には、前記排気バルブ、前記第3ガス供給バルブおよび前記第4ガス供給バルブを制御して、前記第1の原料ガスおよび前記第2の原料ガスを交互に供給し、
前記クリーニングガスを供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブおよび前記第2ガス供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1供給路および前記第2供給路から前記クリーニングガスを供給する基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記制御部は、前記クリーニングガスを供給する際は、前記第1ガス供給バルブおよび前記第2ガス供給バルブを制御して、前記第1供給路および前記第2供給路から同時に前記クリーニングガスを供給する。
また、好ましくは、
前記第1供給路は、前記クリーニングガスを溜める第1ガス溜りと、前記第1ガス溜りの下流に設けられた第5ガス供給バルブとをさらに有し、
前記第2供給路は、前記クリーニングガスを溜める第2ガス溜りと、前記第2ガス溜りの下流に設けられた第6ガス供給バルブとをさらに有し、
前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブ、前記第2供給バルブ、前記第5ガス供給バルブおよび前記第6供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記第1供給路および第2供給路に流して前記第1ガス溜りおよび前記第2ガス溜りに溜め、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1ガス溜まりおよび前記第2ガス溜りから前記第1ガス溜まりおよび前記第2ガス溜りに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する。
この場合に、好ましくは、
前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブ、前記第2供給バルブ、前記第5ガス供給バルブおよび前記第6供給バルブを制御して、前記クリーニンングガスを前記第1ガス溜りおよび前記第2ガス溜りに溜める工程と、前記第ガス溜りおよび前記第2ガス溜りに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する工程とを所定回数繰り返す。
好ましくは、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する前後の前記処理室内の圧力差は、7〜400Torrである。
より好ましくは、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する前後の前記処理室内の圧力差は、7〜30Torrである。
好ましくは、前記クリーニングガスはハロゲン系ガスである。
より好ましくは、前記クリーニングガスは、NF、F、HF、ClF、BClからなる群より選ばれる少なくとも一つのガスである。
好ましくは、前記第1ガス供給路に流すクリーニングガスと前記第2供給路に流すクリーニングガスは互いに組成が異なる。
また、本発明の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室を排気するための排気路と、
前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
前記排気路を開閉する排気バルブと、
成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
制御部と、を含む基板処理装置であって、
前記クリーニングガス供給手段は、
前記クリーニングガスを供給する第1供給路と、
前記第1供給路から分岐し、上流側から第1ガス供給バルブ、前記クリーニングガスを溜める第1ガス溜りおよび第2ガス供給バルブを有する第2供給路と、
前記第1供給路から分岐し、上流側から第3ガス供給バルブ、前記クリーニングガスを溜める第2ガス溜りおよび第4ガス供給バルブを有する第3供給路と、
前記第2供給路と前記第3供給路とが合流して前記処理室へ前記クリーニングガスを供給する第4供給路と、を有し、
前記制御部は、
前記クリーニングガスを供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブ、前記第2ガス供給バルブ、第3ガス供給バルブおよび第4ガス供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記第2供給路に流して前記第1ガス溜りに溜めると共に、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1ガス溜りから該第1ガス溜りに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する工程と、前記クリーニングガスを前記第3供給路に流して前記第2ガス溜りに溜めると共に、前記処理室の排気を止めた状態で前記第2ガス溜りから該第2ガス溜りに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する工程とを交互に所定回数繰り返す基板処理装置が提供される。
また、本発明の好ましい実施の形態によれば、
処理室に収容された基板に原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を形成する工程と、
前記処理室に、前記処理室の排気を止めた状態でクリーニングガスを供給する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の好ましい実施例に係る基板処理装置の概略的な構成を示す斜透視図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉とそれに付随する部材との概略構成図であり、特に処理炉部分を縦方向に切断した縦断面図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉の概略構成図であって、特に処理炉部分を横方向に切断した横断面図である。 本発明の好ましい実施例とその比較例とにおけるクリーニング時の処理室内の圧力と時間との関係を示す概略図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉におけるデッドスペースを説明するための縦断面図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉におけるデッドスペースを説明するための横断面図である。 2つのガス溜め部を並列に設けた場合の例を説明するための図である。 処理室内に設けたノズルおよび処理室下部に連接した短管の両方からクリーニングガスを供給し、ノズルの上流側に並列に設けられた2つのガス溜め部および短管の上流側に設けられたガス溜め部を使用する場合を説明するためのシーケンス図である。 処理室内に設けたノズルおよび処理室下部に連接した短管の両方からクリーニングガスを供給し、ノズルの上流側に設けられたガス溜め部および短管の上流側に設けられたガス溜め部を使用する場合を説明するためのシーケンス図である。 処理室内に設けたノズルのみからクリーニングガスを供給し、ノズルの上流側に並列に設けられたガス溜め部のみを使用する場合を説明するためのシーケンス図である。 処理室内に設けたノズルおよび処理室下部に連接した短管の両方からクリーニングガスを供給し、ノズルの上流側に並列に設けられたガス溜め部および短管の上流側に設けられたガス溜め部を使用しない場合を説明するためのシーケンス図である。 処理室内に設けたノズルのみからクリーニングガスを供給し、ノズルの上流側に並列に設けられたガス溜め部を使用しない場合を説明するためのシーケンス図である。 図2の処理炉とその付随部材に対する比較例を示す概略構成図である。
符号の説明
101 基板処理装置
105 カセット棚
107 予備カセット棚
110 カセット
111 筐体
114 カセットステージ
115 ボートエレベータ
118 カセット搬送装置
118a カセットエレベータ
118b カセット搬送機構
123 移載棚
125 ウエハ移載機構
125a ウエハ移載装置
125b ウエハ移載装置エレベータ
125c ツイーザ
128 アーム
134a、134b クリーンユニット
147 炉口シャッタ
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
209 マニホールド
217 ボート
218 ボート支持台
219 シールキャップ
220 Oリング
224 プラズマ生成領域
231 ガス排気管
232a、232b 原料ガス供給管
233、234 ノズル
237 バッファ室
241a、241b マスフローコントローラ
243a、243b、243c、243c1、243c2、243d バルブ
246 真空ポンプ
247、2471、2472 ガス溜め部
248a、248b、248c、248d ガス供給孔
249 ガス供給部
267 ボート回転機構
269、270 棒状電極
272 整合器
273 高周波電源
275 電極保護管
300 クリーニングガス供給管
301 短管
302 マスフローコントローラ
304 バルブ
306 ガス溜め部
308 バルブ
350 クリーニングガス供給管
352 マスフローコントローラ
354 3541、3542 バルブ
400 真空計
402 ガス排気管
404 バルブ
501〜506 デッドスペース

Claims (5)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室を排気するための排気路と、
    前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
    前記排気路を開閉する排気バルブと、
    成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
    前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
    制御部と、を含む基板処理装置であって、
    前記クリーニングガス供給手段は、
    前記クリーニングガスを前記処理室に供給する供給路と、
    前記供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、を有し、
    前記制御部は、前記排気バルブおよび前記第1供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記クリーニングガスを前記供給路から前記処理室に供給する基板処理装置。
  2. 前記供給路は、前記第1ガス供給バルブの下流に設けられた前記クリーニングガスを溜めるガス溜りと、前記ガス溜りの下流に設けられた第2ガス供給バルブとをさらに有し、
    前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1供給バルブおよび前記第2供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記供給路に流して前記ガス溜まりに溜め、前記処理室の排気を止めた状態で前記ガス溜まりから該ガス溜まりに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する請求項1記載の基板処理装置。
  3. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室の外部に配設され、前記処理室内を加熱する加熱手段と、
    前記処理室を排気するための排気路と、
    前記排気路を介して前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
    前記排気路を開閉する排気バルブと、
    成膜に寄与する原料ガスを前記処理室内に供給する原料ガス供給手段と、
    前記原料ガスの供給に伴って前記処理室内に付着する付着物を除去するクリーニングガスを前記処理室に供給するクリーニングガス供給手段と、
    制御部と、を含む基板処理装置であって、
    前記クリーニングガス供給手段は、
    前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第1供給路と、
    前記第1供給路の開閉を行う第1ガス供給バルブと、
    前記処理室の下部であって前記加熱手段より下側の前記下部に連通し、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する第2供給路と、
    前記第2供給路の開閉を行う第2供給バルブと、を有し、
    前記原料ガス供給手段は、
    前記第1ガス供給バルブの下流側で前記第1供給路に接続され、前記原料ガスのうちの第1の原料ガスを供給する第3供給路と、
    前記第3供給路の開閉を行う第3ガス供給バルブと、
    前記原料ガスのうちの第2の原料ガスであって、前記第1の原料ガスとは異なる前記第2の原料ガスを前記処理室に供給する第4供給路と、
    前記第4供給路の開閉を行う第4ガス供給バルブと、を有し、
    前記制御部は、前記第1の原料ガス及び前記第2の原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を成膜する際には、前記排気バルブ、前記第3ガス供給バルブおよび前記第4ガス供給バルブを制御して、前記第1の原料ガスおよび前記第2の原料ガスを交互に供給し、
    前記クリーニングガスを供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブおよび前記第2ガス供給バルブを制御して、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1供給路および前記第2供給路から前記クリーニングガスを供給する基板処理装置。
  4. 前記第1供給路は、前記クリーニングガスを溜める第1ガス溜りと、前記第1ガス溜りの下流に設けられた第5ガス供給バルブとをさらに有し、
    前記第2供給路は、前記クリーニングガスを溜める第2ガス溜りと、前記第2ガス溜りの下流に設けられた第6ガス供給バルブとをさらに有し、
    前記制御部は、前記クリーニングガスを前記処理室に供給する際には、前記排気バルブ、前記第1ガス供給バルブ、前記第2供給バルブ、前記第5ガス供給バルブおよび前記第6供給バルブを制御して、前記クリーニングガスを前記第1供給路および第2供給路に流して前記第1ガス溜りおよび前記第2ガス溜りに溜め、前記処理室の排気を止めた状態で前記第1ガス溜まりおよび前記第2ガス溜りから前記第1ガス溜まりおよび前記第2ガス溜りに溜めた前記クリーニングガスを前記処理室に供給する請求項3記載の基板処理装置。
  5. 処理室に収容された基板に原料ガスを供給して前記基板に所望の膜を形成する工程と、
    前記処理室に、前記処理室の排気を止めた状態でクリーニングガスを供給する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
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