JP5946327B2 - シリンダヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、シリンダヘッドの吸気ポート、排気ポートのポート形状を検査するに際して、断面形状が複雑に変化する管路をなすポートの位置を測定する寸法検査がむずかしい。
そこで、例えば下記特許文献1に示されるように、ポート内に一体形成された整流部を利用して検査対象とすることで、信頼性の高い検査を可能としたものがある。
前記吸気、排気ポートのポート形状検査のための測定部を、同シリンダヘッドの鋳造過程において、前記吸気、排気ポート内にバルブガイドボス部から連続して突出形成し、
ポート形状検査のための測定の後において、前記バルブガイドを保持する保持孔を前記バルブガイドボス部に加工形成するとき、前記測定部を共に切削除去することを特徴とするシリンダヘッドの製造方法である。
また、測定部が、鋳造によって容易に形成され、ポート形状検査のための測定の後に、バルブガイドの保持孔の穿孔加工によって共に容易に切削削除されるので、測定部の形状の自由度が確保されるとともに、測定部の別途の除去工程が不要となり、ポート形状検査のコストを低減できるシリンダヘッドとなる。
本実施形態に係るシリンダヘッドは、自動二輪車等の小型車両に搭載される内燃機関におけるシリンダヘッドである。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係る内燃機関を自動二輪車等の小型車両に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。
また、図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
本実施形態に係る内燃機関1は、そのクランク軸2を、搭載される車両である図示しない自動二輪車の車幅方向、すなわち左右方向に配向させて自動二輪車に搭載された、水冷直列4気筒の4ストロークサイクル内燃機関である。
上側クランクケース10Aの前方上部には、シリンダブロック11が、4つのシリンダボア11a(図1には左側のシリンダボア11aのみ示される)のシリンダ軸線Xを、分割面10aに対する垂直線Vからα度前方に傾けて一体に形成され、シリンダブロック11には、シリンダヘッド12がそのシリンダブロック11との結合面12aを合わせて重ねられ、締結されて立設され、シリンダヘッド12の上にはシリンダヘッドカバー13が被せられ、締結されている。なお、本実施形態において前傾角度α度は、30度であるが、本発明はそれに限定されるものではなく、また、後傾角度を有する場合も含まれる。
下側クランクケース10Bの中にはオイルポンプ16が設けてあり、オイルポンプ16は、オイルパン14に溜まったオイルを吸引して、オイルフィルタ15等を介して、潤滑箇所へ供給する。
なお、本実施形態においては、内燃機関1は、上側、下側クランクケース10A、10Bの分割面10aを水平に配向して、図示しない自動二輪車に搭載されるものとするが、分割面10aを若干角度、例えば10度程度前傾させて搭載されてもよい。
カウンタ軸32はクランク軸2と同様に上側クランクケース10Aと下側クランクケース10Bとの分割面10aに保持され、メイン軸31は上側クランクケース10Aに保持されている。
カウンタ軸32はクランクケース10の左方に貫通して外部に突出して、内燃機関1の最終の出力軸32となっており、突出部位に図示しない出力スプロケットがスプライン嵌合されている。
以下、図示されないが、出力スプロケットに巻き掛けられる駆動チェーンが、後輪側の被動スプロケットに架渡されて後輪に回転動力が伝達される。
各ピストン23とシリンダヘッド12の間に各シリンダボア11aに対応する燃焼室4が形成されている(図3参照)。
シリンダヘッド12には、各燃焼室4に通じる吸気ポート41と排気ポート42が設けてあり、吸気ポート41は一対のその燃焼室側開口41aを介して燃焼室4に連なり、排気ポート42も一対のその燃焼室側開口42aを介して燃焼室4に連なっている(図3参照)。
これらの弁は、動弁装置5によって駆動されて、それぞれの吸気ポート41の燃焼室側開口41aおよび排気ポート42の燃焼室側開口42aを開閉する。
動弁装置5自体は、広く公知のものなので詳説しないが、吸気カム軸51、排気カム軸52、吸気カム53、排気カム54を備え、各弁に備えられたバルブリフタ55を押して、吸気弁45および排気弁46をクランク軸2の回転位置に応じて所定のタイミングで開閉する。
また、吸気ポート41の外部側開口41bには、図示しないスロットルボディが接続され、燃焼室側開口41aの開口縁には、嵌合溝部59が加工され、環状のバルブシート60が嵌装されている。
バルブリフタ55は、リフタガイド孔61内に配置されたコイル状のスプリング62によって上向きに付勢され、バルブリフタ55に連結された吸気弁45も上向きに、すなわち吸気ポート41の燃焼室側開口41aを閉じる方向に付勢される。
一方、バルブリフタ55の上方には吸気カム軸51が配置されており、バルブリフタ55が吸気カム53で下方に押圧されると、吸気ポート41の燃焼室側開口41aを開く。
排気ポート42の外部側開口42bには、排気管44が接続され、燃焼室側開口42aの開口縁には、嵌合溝部59が加工され、環状のバルブシート60が嵌装されている。
吸気側と同様に、排気弁46は傘状の弁体で、バルブシート60に当接する傘部46aと、棒状の軸部46bを有し、軸部46bは、保持孔58に圧入されたバルブガイド57内を挿通し、その上部がバルブリフタ55に連結されている。
バルブリフタ55は、スプリング62により上向きに付勢され、排気弁46が排気ポート42の燃焼室側開口42aを閉じているが、排気カム軸52の排気カム54に押圧されると下降し、排気弁46が排気ポート42の燃焼室側開口42aを開く。
そのため、吸気ポート41と排気ポート42の管路形状自体は正確な鋳造中子の製作によって手当てできるが、吸気ポート41と排気ポート42の位置は、鋳造時の鋳造中子の位置のずれ、傾き等によって許容範囲外のずれを生じるおそれがあり、燃焼室4に対する形状と言う観点で正規なものとの差異を生じる。
本実施形態のシリンダヘッド12はそのような測定部7が、シリンダヘッド12の鋳造過程において形成される。
測定部7は、シリンダヘッド12の鋳造過程において形成されるものであり、吸気ポート41の形成のための鋳造中子において、吸気ポート41の形状に対する凹部として形成され、鋳造されたシリンダヘッド12においては、吸気ポート41内に突出する凸部として形成される。
容易となっている。
測定部7は、シリンダヘッド12の鋳造過程において形成されるものであり、排気ポート42の形成のための鋳造中子においては排気ポート42の形状に対する凹部として形成され、鋳造されたシリンダヘッド12においては、排気ポート42内に突出する凸部として形成される。
すなわち、排気ポート42の測定部7も、吸気ポート41の測定部7と同様に構成され同様に機能する。
検査装置90においては、設計上得られている正規な各測定部7の座標と、実測した各測定部7の座標とを比較し、その差異が所定の許容値内であれば、鋳造後のシリンダヘッド12を正常品と判断し次工程に進むべく信号を発し、許容値以上であれば不良品と判断し、所定の処置のための指示信号を出す。
測定基準点Cは、上記のものに限定されず、シリンダヘッド12の適切な他の点であってもよい。測定基準点Cは、後の工程の加工における素材加工基準位置を兼ねるとよい。
また、検査装置90の検査部91は、上記の測定子92による接触測定を行なうものに限定されるものではなく、公知の他の適切な手段によるものであってよく、例えば、映像情報取得と画像処理によるものでもよい。
また、測定部7が、鋳造によって容易に形成され、ポート形状検査のための測定の後に、バルブガイド57の保持孔58の穿孔加工によって共に容易に切削削除されるので、測定部7の形状の自由度が確保されるとともに、測定部7の別途の除去工程が不要となり、ポート形状検査のコストを低減できるシリンダヘッド12となる。
そのため、接触または撮影による検査を行なう場合に、検査対象部分となる測定部7の先端の平坦面7aの位置測定が、結合面12a(図中B面)に平行な面(図中A面)上の座標として容易且つ正確に行なえる。
たとえば、シリンダヘッドは直列4気筒の内燃機関のものに限定されず、単気筒あるいは異なる気筒数の内燃機関のものであってもよく、吸気ポート、排気ポートはツインバルブのものに限らず、シングルバルブのものであってもよい。
内燃機関のクランクケースは上下割りのクランクケースに限らず、左右割りのものであってもよい。
本発明のシリンダヘッドの製造方法で製造されたシリンダヘッドを備える内燃機関は、自動二輪車に搭載されるものに限らず、バギー車等多様な小型車両に搭載されるものであってもよく、さらには、定置式内燃機関であってもよい、
Claims (8)
- 軸部(45b,46b)がバルブガイド(57)により摺動可能に支持される機関バルブ(45,46)によって、燃焼室(4)との連通が開放、閉塞される吸気ポート(41)と排気ポート(42)が形成されたシリンダヘッド(12)の製造方法において、
前記吸気、排気ポート(41,42)のポート形状検査のための測定部(7)を、同シリンダヘッド(12)の鋳造過程において、前記吸気、排気ポート(41,42)内にバルブガイドボス部(47)から連続して突出形成し、
ポート形状検査のための測定の後において、前記バルブガイド(57)を保持する保持孔(58)を前記バルブガイドボス部(47)に加工形成するとき、前記測定部(7)を共に切削除去することを特徴とするシリンダヘッドの製造方法。 - 前記測定部(7)の先端は、前記シリンダヘッド(12)のシリンダブロック(11)との結合面(12a)と平行な平坦面(7a)に形成することを特徴とする請求項1記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記シリンダヘッド(12)の前記シリンダブロック(11)との結合面(12a)側からの平面視において、前記平坦面(7a)を、吸気、排気ポート(41,42)の燃焼室側開口(41a,42a)の開口円周内に位置するように形成することを特徴とする請求項2記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記測定部(7)を、前記シリンダブロック(11)との結合面(12a)に直交する直線(D)に沿って、前記吸気、排気ポート(41,42)内に突出形成することを特徴とする請求項3記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記吸気、排気ポート(41,42)の燃焼室側開口(41a,42a)に、環状のバルブシート(60)を嵌合する嵌合溝部(59)を加工形成し、前記測定部(7)の先端を同嵌合溝部(59)に重ならない範囲で突出形成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記バルブガイド(57)の保持孔(58)を加工する工具(80)により、前記測定部(7)を、前記保持孔(58)の加工と同時に切除することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記バルブガイド(57)の保持孔(58)を、前記吸気、排気ポート(41,42)内に貫通する側と反対側で前記シリンダヘッド(12)の上方から加工形成することを特徴とする請求項6記載のシリンダヘッドの製造方法。
- 前記測定部(7)の位置を検査装置(90)によって測定して、前記吸気、排気ポート(41,42)のポート形状検査を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載のシリンダヘッドの製造方法。
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