JP5943831B2 - ソケット端子及びコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ピン端子が挿入され接続されるソケット端子に関する。
このタイプのソケット端子は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された雌型接続端子(ソケット端子)は、端子本体と板ばね(バネ部材)とを備えている(図31(a)〜(c)参照)。端子本体は、保持部を有するようにして、金属板を折り曲げて形成されている。板ばねは、弾性を有する金属板を折り曲げて形成されており、これにより保持部と対応するばね保持部と、下方に突出した接点部とを有している。板ばねは、ばね保持部が保持部によって固定され、且つ、ばね保持部を中心として上下にわずかに揺れるようにして端子本体の内部に収容されている。
特開平7−78646号公報
特許文献1のソケット端子にピン端子が前後方向(図31(c)参照)に沿って後方に向かって挿入されると、バネ部材はピン端子と接触して上方及び後方に押圧される。このためバネ部材は、上方及び後方に弾性変形する。詳しくは、まずバネ部材の接点部を含む後端部分が上方に向かって変位する。次に、バネ部材の後端部分が端子本体と突き当たり、端子本体から摩擦力を受けつつ後方に変位する。このとき、ばね保持部(即ち、バネ部材)は、保持部から前方に向かう反力を受け、この反力がバネ部材の弾性変形(即ち、接点部の変位)に影響を与える。このため、ソケット端子のサイズのばらつきによって、ピン端子とバネ部材(即ち、ソケット端子)との間の接触力がばらつきやすい(即ち、不安定になりやすい)。
そこで、本発明は、ピン端子が挿入された際、バネ部材が十分に弾性変形すると共にピン端子とソケット端子との間の安定的な接触力が得られるソケット端子を提供することを目的とする。
本発明は、第1のソケット端子として、
前端を有し且つ前記前端から前後方向に沿ってピン端子を挿入可能なソケット端子であって、端子本体と、前記端子本体と別体のバネ部材とを備えており、
前記端子本体は、前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入される受容部と、前記前後方向と直交する上下方向において前記受容部の上に位置する支持部と、前記前後方向において前記受容部の異なる位置に夫々位置する2つの係止部とを有しており、
前記バネ部材は、前記上下方向に弾性変形可能な板形状に形成されており、前記前後方向における異なる位置に夫々位置する2つの被係止部と、前記前後方向において2つの前記被係止部の間に位置する複数の被支持部と、前記前後方向において前記被支持部の間に位置する少なくとも一つの接点部とを有しており、前記被支持部は、前記上下方向において前記接点部の上方に位置しており、
前記バネ部材は、前記係止部と前記被係止部との係止によって前記前後方向における移動が規制されるようにして前記受容部に受容されており、
前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入された際に、前記接点部が前記ピン端子に押圧されて上方に変位し、前記被支持部が前記支持部に押し付けられつつ前記前後方向に移動し、これにより前記被係止部が下方に変位し、
前記被係止部が下方に変位したとき、前記バネ部材は前記接点部においてのみ前記ピン端子と接触しており、且つ、前記バネ部材の前記被係止部は前記端子本体と接触していない
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第2のソケット端子として、第1のソケット端子であって、
前記バネ部材は、前記被支持部を2つのみ有している
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第3のソケット端子として、第2のソケット端子であって、
前記バネ部材は、前記前後方向において前記接点部の両側に夫々位置する2つの傾斜部を有しており、
前記傾斜部は、前記接点部から前記支持部に向かって前記前後方向と斜交するようにして延びており、
前記被支持部は、前記傾斜部の前記支持部側の端部に形成されている
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第4のソケット端子として、第1乃至第3のソケット端子のいずれかであって、
前記端子本体は、位置決め部を有しており、
前記バネ部材は、被位置決め部を有しており、
前記位置決め部は、前記バネ部材を前記前後方向において位置決めするようにして、前記被位置決め部の前記前後方向における後方に位置している
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第5のソケット端子として、第4のソケット端子であって、
前記バネ部材は、前記前後方向における一方の端部に2つの脚部を有しており、
前記脚部は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と直交する幅方向における前記バネ部材の両側部から下方に夫々延びており、
前記被位置決め部は、前記脚部の後側に形成されており、
2つの前記被係止部のうちの一方である第1被係止部は、前記幅方向において前記脚部の間に形成されている
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第6のソケット端子として、第5のソケット端子であって、
前記脚部は、前記前後方向において前記接点部の後方に位置している
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第7のソケット端子として、第1乃至第3のソケット端子のいずれかであって、
前記端子本体は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と直交する幅方向における両側部に夫々形成された2つの位置決め部と、前記幅方向における両側部に夫々形成された2つの開口部とを有しており、
前記バネ部材は、前記前後方向における一方の端部に2つの腕部を有しており、
前記腕部の一部は、前記位置決め部の上に位置しており、
前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入された際、前記腕部は、前記端子本体に押し付けられることなく前記開口部に向かって変位する
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第8のソケット端子として、第7のソケット端子であって、
前記腕部の一部は、前記位置決め部の前方に位置しており、これにより前記バネ部材は、前記前後方向において位置決めされている
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第9のソケット端子として、第7又は第8のソケット端子であって、
2つの前記被係止部のうちの一方である第1被係止部は、前記幅方向において前記腕部の間に形成されている
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第10のソケット端子として、第5、第6又は第9のソケット端子であって、
2つの前記被係止部のうちの他方である第2被係止部は、前記バネ部材の前記幅方向における両側に夫々形成されている
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第11のソケット端子として、第10のソケット端子であって、
前記バネ部材は、前記端子本体の前記前端から前記前後方向に沿って前記受容部に挿入されており、
前記端子本体は、前記バネ部材が前記受容部に挿入される際に前記第1被係止部をガイドするガイド部を有している
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第12のソケット端子として、第11のソケット端子であって、
前記端子本体は、前記前後方向において2つの前記係止部の間に位置する仮係止部を有しており、
前記仮係止部は、前記バネ部材が前記受容部に挿入される際、前記第1被係止部を係止することができる
ソケット端子を提供する。
また、本発明は、第1のコネクタとして、
第1乃至第12のソケット端子のいずれかと、前記ソケット端子を保持するハウジングとを備える
コネクタを提供する。
本発明によれば、ピン端子が前後方向に沿ってソケット端子に挿入されると、バネ部材の接点部がピン端子に押圧されて上方に変位すると共に、バネ部材の被係止部が下方に変位する。被係止部が下方に変位したとき、バネ部材は接点部においてのみピン端子と接触しており、且つ、バネ部材の被係止部は端子本体と接触していない。このため、バネ部材が十分に弾性変形すると共にピン端子とバネ部材(即ち、ソケット端子)との間の安定的な接触力が得られる。
本発明の第1の実施の形態によるソケット端子を示す斜視図である。 図1のソケット端子を下方から示す斜視図である。 図1のソケット端子のバネ部材を示す斜視図である。 図1のソケット端子を示す上面図である。 図1のソケット端子を示す側面図である。 図1のソケット端子を示す背面図である。 図4のソケット端子をVII−VII線に沿って示す断面図である。 図1のソケット端子の位置決め部近傍(破線Aで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す斜視図である。 図5のソケット端子の第2係止部近傍(破線Bで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す側面図である。 図7のソケット端子の第1係止部近傍(破線Cで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す断面図である。 図1のソケット端子を、ピン端子が挿入され接続された接続状態において示す斜視図である。 図11のソケット端子及びピン端子を示す上面図である。 図12のソケット端子及びピン端子をXIII−XIII線に沿って示す断面図である。 図12のソケット端子及びピン端子を、ピン端子がソケット端子に未だ接触していない状態で、XIV−XIV線に沿って示す断面図である。 図12のソケット端子及びピン端子をXV−XV線に沿って示す断面図である。 図13のソケット端子の第1係止部近傍(破線Dで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す断面図である。 図15のソケット端子の第2係止部近傍(破線Eで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるソケット端子を示す斜視図である。 図18のソケット端子を下方から示す斜視図である。 図18のソケット端子のバネ部材を示す斜視図である。 図20のバネ部材を下方から示す斜視図である。 図18のソケット端子を示す上面図である。ここで、端子本体の開口部の後端部近傍(1点鎖線Fで囲んだ部分)を部分的に拡大して更に示し、バネ部材の腕部のうち隠れた部分を破線で示している。 図22のソケット端子をXXIII−XXIII線に沿って示す断面図である。 図22のソケット端子を、ピン端子が挿入され接続された接続状態において示す上面図である。 図24のソケット端子及びピン端子をXXV−XXV線に沿って示す断面図である。 図24のソケット端子及びピン端子をXXVI−XXVI線に沿って示す断面図である。ここでソケット端子の開口部の端部近傍(破線Gで囲んだ部分)を部分的に拡大して更に示している。 本発明の第3の実施の形態によるソケット端子を示す斜視図である。 図27のソケット端子を下方から示す斜視図である。 図27のソケット端子を示す側面図である。 図27のソケット端子を示す正面図である。 図31(a)は、従来のソケット端子の一例を示す斜視図である。図31(b)は、図31(a)のソケット端子のバネ部材を示す斜視図である。図31(c)は、図31(a)のソケット端子を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
図1及び、図11乃至図13から理解されるように、本発明の第1の実施の形態によるソケット端子10は、ピン端子900と接続可能に構成されている。より具体的には、本実施の形態によるソケット端子10は、図示しないコネクタ(例えば、絶縁性材料からなるハウジングを備えた雌型コネクタ)に組み込んで使用される。この場合、ソケット端子10は、雄型コネクタ(図示せず)に保持されたピン端子900と接続可能となるようにして、雌型コネクタのハウジング(図示せず)に保持される。
図11乃至図13から理解されるように、本実施の形態によるピン端子900は、平板形状の金属板を折り曲げて形成されている。但し、ピン端子900は、これと異なる形状を有していてもよい。詳しくは、本実施の形態によるピン端子900は、接触部910と、テーパ部920と、接続部930とを備えている。接触部910は、上下方向(Z方向)に薄い平板形状を有しており、上下方向と直交する前後方向(Y方向)に長く延びている。テーパ部920は、接触部910の+Y側の端部から、Z方向において先細りつつ+Y方向に延びている。接続部930は、接触部910の−Y側の端部から、下方に(即ち、−Z方向に)延びている。接続部930は、ピン端子900が使用される際、外部導体(図示せず)と接続される。
図1及び図11に示されるように、ソケット端子10は、Y方向における両端に前端10F(即ち、−Y側の端)及び後端10R(即ち、+Y側の端)を夫々有している。ソケット端子10には、ピン端子900を前端10Fから挿入方向(+Y方向)に沿って挿入することができる。ソケット端子10は、挿入したピン端子900と電気的に接続することができる。詳しくは、ソケット端子10は、端子本体100と、端子本体100と別体のバネ部材200とを備えている。バネ部材200は、挿入されたピン端子900と接触するようにして、端子本体100の内部に収容されている(図13参照)。
図1及び図2から理解されるように、端子本体100は、金属板(図示せず)を切り抜き、折り曲げることにより形成されている。詳しくは、金属板は、前側部位(即ち、−Y側の部位)と後側部位(即ち、+Y側の部位)とを有するようにして切り抜かれる。金属板の前側部位は、Y方向と平行な軸を中心にして箱型に折り曲げられており、これにより端子本体100は、Z方向における上側(即ち、+Z側)に位置する上板部110と、Y方向における両側に夫々位置する2つの側板部120と、Z方向における下側(即ち、−Z側)に位置する底板部130とを有している。金属板の後側部位は、直角に折り曲げられており、これにより外部導体(図示せず)と接続される接続部190が形成されている。
図1、図4及び図7に示されるように、上記のように折り曲げられた金属板の前側部位の両端部は、上板部110において、前後方向及び上下方向の双方と直交する幅方向(X方向)に対向している。また、X方向に対向する上述の端部は、複数の箇所で切欠かれており、これにより上板部110に、第1係止部(係止部、即ち係わり合って止まる部位)144、仮係止部146及びガイド部154が形成されている。
図2及び図7に示されるように、端子本体100は、受容部140を有している。本実施の形態による受容部140は、上板部110、側板部120及び底板部130に囲まれた空間である。また、端子本体100は、Y方向における両端に前端100F及び後端100Rを夫々有している。本実施の形態によれば、端子本体100の前端100Fは、ソケット端子10の前端10Fであり、端子本体100の後端100Rは、ソケット端子10の後端10Rである。受容部140は、前方に(即ち、−Y側に)開口しており、ピン端子900は、端子本体100の前端100Fから、+Y方向に沿って受容部140に挿入することができる(図14参照)。
図7に示されるように、受容部140の上方(即ち、+Z側)及び下方(即ち、−Z側)には、支持部(上面)142及び底面150が夫々形成されている。換言すれば、端子本体100は、Z方向において受容部140の上に位置する支持部142と、受容部140の下に位置する底面150とを有している。本実施の形態による支持部142及び底面150の夫々は、Z方向と直交する平面である。
図1、図7、及び図10から理解されるように、本実施の形態による第1係止部144及び仮係止部146は、受容部140から上方に(即ち、+Z方向に)延びる垂直面である。より具体的には、本実施の形態による第1係止部144及び仮係止部146は、上板部110を貫通する矩形形状の貫通孔の前面(即ち、−Y側の面)である。但し、第1係止部144及び仮係止部146は、これと異なるように形成されていてもよい。例えば、第1係止部144及び仮係止部146は、受容部140から上方に窪んだ窪みの前面であってもよい。
図1及び図4に示されるように、本実施の形態によるガイド部154は、上板部110を貫通するようにして形成されている。ガイド部154は、端子本体100の前端100Fに開口している。但し、ガイド部154は、これと異なるように形成されていてもよい。例えば、ガイド部154は、受容部140から上方に窪んだ窪みであってもよい。更に、ガイド部154は、端子本体100の前端100Fから僅かに離れるようにして形成されていてもよい。
図1、図4、図5及び図9に示されるように、端子本体100のX方向における両側部には、2つの第2係止部(係止部)148が夫々形成されている。本実施の形態によれば、2つの第2係止部148は、Y方向において同じ位置に設けられている。但し、2つの第2係止部148のY方向における位置は、多少異なっていてもよい。本実施の形態による第2係止部148は、第1係止部144と同様に、受容部140から上方に延びる垂直面である。より具体的には、本実施の形態による第2係止部148は、上板部110及び側板部120を斜めに貫通する貫通孔の後面(即ち、+Y側の面)である。但し、第2係止部148は、例えば、受容部140から上方に窪んだ窪みの前面であってもよい。
図1に示されるように、第2係止部148は、Y方向において第1係止部144と異なる位置に形成されている。より具体的には、本実施の形態による第2係止部148は、第1係止部144の前方に形成されている。換言すれば、端子本体100は、Y方向において受容部140(図7参照)の異なる位置に夫々位置する2つの係止部144,148を有している。また、仮係止部146は、Y方向において第1係止部144及び第2係止部148と異なる位置に形成されている。より具体的には、本実施の形態による仮係止部146は、Y方向において2つの係止部144,148の間に位置している。また、仮係止部146は、Y方向においてガイド部154と第1係止部144との間に形成されている。
図1、図4及び図8に示されるように、端子本体100は、X方向における両側部に夫々形成された2つの位置決め部152を更に有している。詳しくは、側板部120の後端は、部分的にX方向内側に突出しており、これによりY方向と直交する位置決め部152が形成されている。
図2及び、図5乃至図7に示されるように、底板部130の一部は、受容部140の内部に突出するように加工されており、これにより隆起部156が形成されている。隆起部156は、受容部140の内部を上方に向かって隆起している。
図1及び図2に示されるように、端子本体100には、複数の(本実施の形態によれば、4つの)切欠き部180が形成されている。本実施の形態によれば、切欠き部180を通して、端子本体100の外部から受容部140の内部を視認することができる。
図3及び図7から理解されるように、バネ部材200は、端子本体100と同様に、金属板(図示せず)を切り抜き、折り曲げることにより形成されている。バネ部材200は、Z方向に弾性変形可能な板形状に形成されている。詳しくは、バネ部材200は、Y方向における両端部分に夫々位置する第1端部(後端部)210及び第2端部(前端部)270と、Y方向において第1端部210及び第2端部270の間に位置する中間部240とを有している。中間部240は、接点部242が下方に突出した略くの字形状(略V字形状)を有しており、これによりZ方向に弾性変形可能である。第1端部210及び第2端部270の夫々は、概ね水平な板形状を有しており、これにより中間部240と斜交している。
図3及び図10に示されるように、第1端部210のX方向における中間部分は部分的に切欠かれており、これにより突出片(第1被係止片)220が形成されている。突出片220は、第1端部210から前方及び上方に突出するようにして、Y方向と交差する平面上を延びている。突出片220の先端には、第1被係止部(被係止部)222が形成されている。本実施の形態による第1被係止部222は、X方向と平行に(即ち、Y方向と直交するように)延びている。
本実施の形態による第1端部210には、2つの脚部230が形成されている。脚部230は、第1端部210のX方向における両側部(即ち、バネ部材200の両側部)から下方に夫々延びている。本実施の形態によれば、第1被係止部222は、X方向において脚部230の間に形成されている。換言すれば、本実施の形態による第1被係止部222は、脚部230の間に位置する部位を有効に利用して形成されている。
本実施の形態による脚部230は、台形形状を有している。詳しくは、脚部230(即ち、バネ部材200)は、Z方向に延びるようにして脚部230の後側(即ち、−Y側)に形成された被位置決め部232と、被位置決め部232の下端(即ち、−Z側の端)から下方及び前方に向かって延びる下端部234とを有している。
図3に示されるように、本実施の形態による中間部240は、第1傾斜部(傾斜部)250及び第2傾斜部(傾斜部)260から構成されている。第1傾斜部250及び第2傾斜部260は、接点部242において交差している。換言すれば、バネ部材200は、Y方向において接点部242の両側に夫々位置する2つの傾斜部250,260を有している。第1傾斜部250及び第2傾斜部260の夫々は、Y方向において接点部242から遠ざかりつつ上方に(即ち、第1端部210及び第2端部270に夫々向かって)延びている。第1傾斜部250及び第2傾斜部260の上端部(即ち、第1端部210及び第2端部270との交差部)には、第1被支持部(被支持部)252及び第2被支持部(被支持部)262が夫々形成されている。被支持部252,262は、Z方向において接点部242の上方に位置している。
図3及び図9に示されるように、本実施の形態による第2端部270には、2つの折り曲げ部(第2被係止片)280が形成されている。折り曲げ部280は、第2端部270のX方向における両側部(即ち、バネ部材200の両側部)から上方に夫々延びている。折り曲げ部280の後側には、第2被係止部(被係止部)282が形成されている。換言すれば、第2被係止部282は、バネ部材200のX方向における両側に夫々形成されている。本実施の形態による第2被係止部282は、Z方向と平行に(即ち、Y方向と直交するように)延びている。
以上の説明から理解されるように、本実施の形態によるバネ部材200は、2つの被係止部222,282と、2つの被支持部252,262と、一つの接点部242とを有している(図3参照)。被係止部222,282は、端子本体100の係止部144,148と夫々対応するようにして、Y方向における異なる位置に夫々位置している(図3及び図4参照)。被支持部252,262は、Y方向において2つの被係止部222,282の間に位置している。接点部242は、Y方向において2つの被支持部252,262の間に位置している。
図1、図4及び図7から理解されるように、上述のように構成されたバネ部材200は、以下に説明するようにして、端子本体100の前端100Fから+Y方向に沿って受容部140に挿入され受容されている。
まず、脚部230の下端が受容部140の底面150上を移動するようにして、バネ部材200を後端100Rに向かって挿入する(図7参照)。このとき、突出片220がガイド部154にガイドされ、これによりバネ部材200は、X方向において位置決めされる。換言すれば、本実施の形態によるガイド部154は、バネ部材200が受容部140に挿入される際に突出片220の第1被係止部222をガイドするように構成されている。
ガイド部154にガイドされた突出片220は、ガイド部154を超えると、支持部142に押圧されて下方に弾性変形する。弾性変形した突出片220は、支持部142をスライドするようにして移動する。突出片220は、仮係止部146を超えると、初期形状に戻り、上方に突出する。このとき、仮係止部146と第1被係止部222との係止(即ち、係止部同士が係わり合って止まること)によって、バネ部材200の−Y方向に沿った移動が防止される。より具体的には、バネ部材200を受容部140から引き抜こうとすると、第1被係止部222が仮係止部146に突き当たる。即ち、仮係止部146は、バネ部材200が受容部140に挿入される際、第1被係止部222を係止することができる。
以上の説明から理解されるように、本実施の形態によれば、まず脚部230が受容部140に挿入され、これによりバネ部材200は、Z方向において位置決めされる。また、挿入されたバネ部材200がX方向において適切に位置決めされている場合、バネ部材200を所定の距離だけ挿入したときに、突出片220が仮係止部146を超えて上方に突出する。換言すれば、突出片220が上方に突出しているか否かをチェックすることにより、バネ部材200がX方向において適切に位置決めされているか否かを確認することができる。従って、ソケット端子10をより効率的に製造することができる。
バネ部材200を後端100Rに向かって更に挿入すると、突出片220は、再び下方に弾性変形して第1係止部144を超え、上方に突出する。バネ部材200を後端100Rに向かって更に移動させようとすると、被位置決め部232が位置決め部152に突き当たる(図8及び図10参照)。このため、バネ部材200は、被位置決め部232が位置決め部152と接触又は近接した状態(即ち、バネ部材200が端子本体100に取り付けられた状態)で停止する。換言すれば、位置決め部152は、バネ部材200をY方向において位置決めするようにして、被位置決め部232のY方向における後方に位置している。
図7及び図10に示されるように、バネ部材200が端子本体100に取り付けられたとき(即ち、本実施の形態によるソケット端子10においては)、バネ部材200の脚部230は、受容部140の底面150と接触している。本実施の形態によるバネ部材200の重心は第1端部210側に位置しているため、バネ部材200の傾斜部250,260及び第2端部270は、上方に持ち上げられている。
詳しくは、接点部242は、隆起部156との間に僅かな距離をあけて、隆起部156の上に位置している。傾斜部250,260は、接点部242から支持部142に向かってY方向と斜交するようにして夫々延びている。傾斜部250,260の支持部142側の端部に夫々形成された被支持部252,262は、支持部142との間に僅かな距離をあけて、支持部142の下に位置している。第1被係止部222は、第1係止部144との間に僅かな距離をあけて、第1係止部144の後方に位置している(図10参照)。第2被係止部282は、第2係止部148と殆ど接触するようにして、第2係止部148の前方に位置している(図9参照)。
以上に説明したように、バネ部材200は、−Z側において底面150と接触し、+Z側において支持部142に接近するようにして(即ち、Z方向における移動が規制されるようにして)受容部140に受容されている。更に、バネ部材200は、係止部144,148と被係止部222,282との係止によってY方向における移動が規制されるようにして受容部140に受容されている。特に、本実施の形態による係止部144,148はY方向と直交しているため、被係止部222,282をより確実に夫々係止することができる。但し、係止部144,148は、被係止部222,282を係止可能な限り、Y方向と斜交していてもよい。
バネ部材200は、上述のように受容部140に受容されているため、端子本体100から外れにくい。例えば、端子本体100の上板部110の前端100F近傍が下方に押圧された場合、バネ部材200の第1端部210がZ方向において支持部142に押し付けられ、被位置決め部232がY方向において位置決め部152に押し付けられる。このため、バネ部材200が受容部140から抜け出すことが防止される。
上述のように構成されたソケット端子10は、以下に説明するようにして、ピン端子900と接続される。
図13乃至図15に示されるように、ピン端子900を受容部140に挿入すると、ピン端子900の接触部910は隆起部156の上を移動する。ピン端子900を+Y方向に沿って挿入し続けると、テーパ部920が第2傾斜部260と突き当たり、第2傾斜部260を上方及び後方に(即ち、+Y方向に)押圧する(図14参照)。このため、バネ部材200は、後方にやや変位しつつ、Z方向及びY方向に弾性変形する。詳しくは、ピン端子900のテーパ部920が接点部242を通過する際、接点部242は、ピン端子900に押圧されて上方に変位し、第1被支持部252及び第2被支持部262は、支持部142に押し付けられて摩擦力を受けつつ+Y方向及び−Y方向に夫々移動する。
図13及び図16に示されるように、第1被支持部252が+Y方向に移動すると、バネ部材200の第1端部210は、第1傾斜部250との交差角度を保ちつつ、第1被支持部252を支点として時計回りに倒れるようにして下方に変位する。詳しくは、第1被係止部222は、第1係止部144から更に離れるようにして後方に変位する(図10及び図16参照)。脚部230は、倒れつつ底面150から持ち上げられ、これにより被位置決め部232は、位置決め部152との間に距離をあけるように変位する。このとき、突出片220の後方には距離d11のクリアランスが存在し、第1端部210の後方には距離d12のクリアランスが存在する(図16参照)。このため、第1端部210は、第1被支持部252を除いて、端子本体100と接触することなく変位する。
図15及び図17に示されるように、第2被支持部262が+Y方向に移動すると、バネ部材200の第2端部270は、第2傾斜部260との交差角度を保ちつつ、第2被支持部262を支点として反時計回りに倒れるようにして下方に変位する。詳しくは、第2被係止部282は、第2係止部148から離れるようにして前方に変位する(図9及び図17参照)。このとき、折り曲げ部280の前方には距離d2のクリアランスが存在する(図17参照)。このため、第2端部270は、第2被支持部262を除いて、端子本体100と接触することなく変位する。
以上の説明から理解されるように、ピン端子900のテーパ部920が接点部242を通過する際、被係止部222,282は、端子本体100と接触することなく、下方に変位する(図16及び図17参照)。また、被位置決め部232は、位置決め部152と一時的に接触した後、位置決め部152と接触することなく、下方に変位する(図16参照)。
図13から理解されるように、テーパ部920が接点部242を超えると、接触部910は、上述のように弾性変形したバネ部材200に十分かつ安定的に下方に押圧され、隆起部156に押し付けられる。このとき、ソケット端子10とピン端子900とは互いに接続した接続状態にある。
図13、図16及び図17に示されるように、被係止部222,282が下方に変位したとき(即ち、ソケット端子10が接続状態にあるとき)、バネ部材200は接点部242においてのみピン端子900と接触しており、且つ、バネ部材200の被係止部222,282は端子本体100と接触していない。特に、本実施の形態によれば、被係止部222,282が変位し始めてから、被係止部222,282の変位が終了するまでの間、バネ部材200は、被位置決め部232と位置決め部152との一時的な接触を除き、被支持部252,262においてのみ端子本体100と接触している。
このため、ソケット端子10のサイズが公差により多少ばらついていたとしても、バネ部材200が十分に弾性変形すると共にピン端子900とバネ部材200(即ち、ソケット端子10)との間の安定的な接触力が得られる。即ち、本実施の形態によれば、部品の公差に起因して生じる接触力のばらつきを抑制することができる。また、本実施の形態によれば、端子本体100に隆起部156が設けられているため、ピン端子900とソケット端子10との間の接触力を高めることができる。
更に、本実施の形態によれば、端子本体100にバネ部材200を固定する部位を設ける必要がない。このため、端子本体100の構造をより単純にし、ソケット端子10を小型化することができる。
以上に説明した第1の実施の形態は、以下に説明するように、様々に変形することが可能である。
図3及び図7から理解されるように、第1の実施の形態によれば、バネ部材200は、脚部230を先頭にして受容部140に挿入されている。換言すれば、脚部230は、Y方向において接点部242の後方に位置している。しかしながら、脚部230は、Y方向において接点部242の前方に位置していてもよい。更に、バネ部材200は、脚部230を有していなくてもよい。この場合、被位置決め部232は、バネ部材200の他の部位に設ければよい。但し、バネ部材200の受容部140における位置決めをより確実に行うためには、第1の実施の形態のように構成することが好ましい。
更に、端子本体100が成型された後でバネ部材200を挿入するのでなく、バネ部材200が受容部140に配置された状態で、端子本体100を成型することも可能である。但し、ソケット端子10を第1の実施の形態のように構成した場合、端子本体100の寸法精度をより高めることができると共に、ソケット端子10をより容易に製造することができる。
図3に示されるように、第1の実施の形態によるバネ部材200は、被支持部252,262を2つのみ有している。しかしながら、バネ部材は、Y方向において2つの被係止部の間に位置する複数の被支持部と、Y方向において被支持部の間に位置する少なくとも一つの接点部とを有していればよい。換言すれば、バネ部材は、2つ以上の接点部と、3つ以上の被支持部を有していてもよい。例えば、バネ部材の中間部を、4つの傾斜部から構成される波形状に形成してもよい。この場合、バネ部材は、2つの接点部と、4つの被支持部を有している。但し、バネ部材が2つ以上の接点部を有している場合、ピン端子900との接触力が不安定になるおそれがある。また、バネ部材が3つ以上の被支持部を有している場合、支持部と安定的に接触できないおそれがある。更に、バネ部材のY方向におけるサイズが大きくなる。以上の点を考慮すると、第1の実施の形態のように構成することが好ましい。
(第2の実施の形態)
図18及び図19に示されるように、本発明の第2の実施の形態によるソケット端子10Aは、第1の実施の形態によるソケット端子10(図1及び図2参照)と同様な、但し少し異なった構造を有している。ソケット端子10Aは、ソケット端子10と同様に、雄型コネクタ(図示せず)に保持されたピン端子900(図24乃至図26参照)と接続可能となるようにして、雌型コネクタ(図示せず)のハウジング(図示せず)に保持可能である。
ソケット端子10Aは、端子本体100Aと、端子本体100Aと別体のバネ部材200Aとを備えている。バネ部材200Aは、ソケット端子10Aの前端10Fから挿入されたピン端子900(図25参照)と接触するようにして、端子本体100Aの内部に収容されている。
図20及び図21に示されるように、バネ部材200Aは、バネ部材200(図3参照)と、ほぼ同じ構造を有している。詳しくは、バネ部材200Aは、脚部230(図3参照)を有していない一方、第1端部210に2つの腕部290を有している。バネ部材200Aは、上述の相違を除き、バネ部材200と同一の部位を有している。
図18及び図19に示されるように、端子本体100Aは、端子本体100(図1及び図2参照)に類似した構造を有している。詳しくは、端子本体100Aは、端子本体100の接続部190と異なる接続部190Aを有している。また、端子本体100Aは、バネ部材200Aの腕部290に関連したいくつかの部位を有している。端子本体100Aは、上述の相違を除き、端子本体100と、ほぼ同じ構造を有している。
以下、端子本体100A及びバネ部材200Aの部位のうち、端子本体100及びバネ部材200と異なる部位を中心に説明する。
図20及び図21に示されるように、バネ部材200Aの腕部290は、第1端部210のX方向における外側に形成されている。バネ部材200Aの第1被係止部222は、X方向において腕部290の間に形成されている。このように構成されたバネ部材200AのX方向におけるサイズ(即ち、幅)は、バネ部材200(図3参照)の幅よりも大きい。腕部290は、XY平面上を前方に向かって延びている。腕部290は、前端近傍で下方に折り曲げられており、これにより先端部292が形成されている。先端部292は、Y方向と直交する平面形状を有している。
図18及び図19に示されるように、端子本体100Aは、接続部190Aと、接続部190Aの前方に位置する前側部位とから構成されている。接続部190Aは、接続部190(図1参照)と異なる方法で、外部導体(図示せず)と接続可能である。詳しくは、接続部190Aは、ケーブル(即ち、外部導体)の被覆及び電線(図示せず)をかしめることができる。
端子本体100Aは、Y方向における両端に前端100F(前端10F)及び後端100R(後端10R)を夫々有している。端子本体100Aの前側部位は、上板部110Aと、2つの側板部120Aと、底板部130Aから構成されており、これにより端子本体100Aには、端子本体100(図2参照)と同様にピン端子900(図25参照)を受容する受容部140が形成されている。図23に示されるように、受容部140の上方及び下方には、支持部142及び底面150が夫々形成されている。
図18及び図22に示されるように、上板部110Aには、上板部110(図1参照)と同様に、第1係止部144、仮係止部146及びガイド部154が形成されている。更に、上板部110Aには、2つの第2係止部148が形成されている。本実施の形態による2つの第2係止部148は、第1の実施の形態と同様に、X方向において第1係止部144の前方に位置し、Y方向において互いに同じ位置にある垂直面である。但し、第2係止部148は、第1の実施の形態と異なり、上板部110AをZ方向に貫通する貫通孔の後面であり、側板部120Aからガイド部154に向かって離れた位置に形成されている。
図18及び図19に示されるように、側板部120Aの夫々は部分的に切欠かれており、これにより開口部160と曲げ部170とが形成されている。開口部160及び曲げ部170は、Y方向において側板部120Aの中間部分に位置している。開口部160は上板部110Aに亘っており、これにより側方及び上方に開口している。曲げ部170は、Y方向において開口部160の内部に位置している。曲げ部170は、側板部120Aから受容部140の内部に向かって延びるように折り曲げられており、これにより位置決め部(上面)172が形成されている。本実施の形態による位置決め部172は、曲げ部170のZ方向と直交する上面である。即ち、端子本体100Aは、位置決め部152(図1参照)を有さない一方、X方向における2つの側板部120A(即ち、両側部)に夫々形成された2つの位置決め部172と、X方向における両側部に夫々形成された2つの開口部160とを有している。
図19及び図23に示されるように、底板部130Aは、2箇所において受容部140の内部に突出するように加工されており、これにより2つの隆起部156が形成されている。隆起部156は、受容部140の内部を上方に向かって隆起している。
図23から理解されるように、上述のように構成されたバネ部材200Aは、端子本体100に受容されたバネ部材200(図7参照)と同様に、端子本体100Aの前端100Fから+Y方向に沿って受容部140に挿入され受容されている。
但し、バネ部材200Aが受容部140に挿入される際、バネ部材200Aは、脚部230(図7参照)ではなく腕部290によって、Z方向において位置合わせされる。詳しくは、バネ部材200Aは、腕部290の下面が位置決め部172の上を通過するようにして、受容部140に挿入される。本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、バネ部材200Aの第1被係止部222が+Y方向に移動して仮係止部146を超えたとき、第1被係止部222が上方に突出しているか否かをチェックすることにより、バネ部材200AがX方向において適切に位置決めされているか否かを確認することができる。
本実施の形態によれば、バネ部材200Aの第1被係止部222が第1係止部144を超えると、腕部290の先端部292は、曲げ部170の直前に位置する。バネ部材200Aを後端100Rに向かって更に移動させようとすると、先端部292の後面が位置決め部172のエッジに突き当たる(図22及び図23参照)。このため、バネ部材200Aは、先端部292が位置決め部172と接触又は近接した状態(即ち、バネ部材200Aが端子本体100Aに取り付けられた状態)で停止する。換言すれば、先端部292(即ち、腕部290の一部)は、位置決め部172の前方に位置しており、これによりバネ部材200Aは、Y方向において位置決めされている。
図18、図22及び図23に示されるように、バネ部材200Aが端子本体100Aに取り付けられたとき(即ち、本実施の形態によるソケット端子10Aにおいては)、腕部290のうちY方向に長く延びている部位(即ち、腕部290の一部)は、位置決め部172の上に位置している。また、腕部290は、Y方向において開口部160の後端の前後に延びており(図22参照)、これにより腕部290の一部は、支持部142の下に位置している。即ち、腕部290は、Z方向において支持部142と位置決め部172とによって挟まれるように配置されており、これによりバネ部材200Aは、Z方向において位置決めされている。詳しくは、バネ部材200Aの第1端部210及び第2端部270は、第1の実施の形態と同様に、支持部142に近接又は接触している。
以上に説明したように、バネ部材200Aは、第1の実施の形態と同様に、Z方向における移動が規制されるようにして、受容部140に受容されている。更に、バネ部材200Aは、係止部144,148と被係止部222,282との係止によってY方向における移動が規制されるようにして受容部140に受容されている。バネ部材200Aは、上述のように受容部140に受容されているため、外力によってZ方向に変形したとしても、端子本体100Aから外れにくい。
図24乃至図26から理解されるように、上述のように構成されたソケット端子10Aは、ソケット端子10(図13及び図14参照)と同様に、ピン端子900と接続可能である。
図25及び図26から理解されるように、ピン端子900を受容部140に挿入すると、ピン端子900の接触部910は、隆起部156の上を移動する。本実施の形態によれば、2つの隆起部156が形成されているため、接触部910は、より安定的に移動することができる。ピン端子900を+Y方向に沿って挿入し続けると、第1の実施の形態と同様に、第1端部210は、第1被支持部252を除いて、端子本体100Aと接触することなく変位する。また、第2端部270は、第2被支持部262を除いて、端子本体100Aと接触することなく変位する。
図25及び図26に示されるように、第1端部210が変位すると、腕部290も変位する。詳しくは、腕部290は、開口部160を通過して上方に変位する。本実施の形態による腕部290及び開口部160は、変位した腕部290が支持部142から離れているか、又は支持部142と僅かに接触するように配置されている。換言すれば、ピン端子900が+Y方向に沿って挿入された際、腕部290は、端子本体100Aに押し付けられることなく開口部160に向かって変位する。また、変位した腕部290は、位置決め部172と接触することなく、位置決め部172の上方に位置する。従って、腕部290は、ピン端子900とバネ部材200Aとの間の接触力に影響を与えない。
受容部140に挿入されたピン端子900のテーパ部920が接点部242を超えて移動すると、接触部910は、上述のように弾性変形したバネ部材200Aに十分かつ安定的に下方に押圧され、隆起部156に押し付けられる。このとき、ソケット端子10Aとピン端子900とは互いに接続した接続状態にある。
本実施の形態によれば、第1端部210及び第2端部270(即ち、被係止部222,282)が変位し始めてから、被係止部222,282の変位が終了するまでの間、バネ部材200Aは、変位前の腕部290と位置決め部172との接触及び変位後の腕部290と支持部142との僅かな接触を除き、被支持部252,262においてのみ端子本体100Aと接触している。
このため、ソケット端子10Aのサイズが公差により多少ばらついていたとしても、バネ部材200Aが十分に弾性変形すると共にピン端子900とバネ部材200A(即ち、ソケット端子10A)との間の安定的な接触力が得られる。また、本実施の形態によれば、端子本体100Aに2つの隆起部156が設けられているため、ピン端子900とソケット端子10Aとの間の接触力を更に高めることができる。
但し、前述したように、本実施の形態によるバネ部材200Aは、腕部290を有しているため、バネ部材200Aの幅は比較的大きい(図20参照)。従って、バネ部材200Aを受容する端子本体100Aの幅も比較的大きい。逆に言えば、端子本体100Aの幅が大きいことから、バネ部材200Aに、脚部230(図3参照)に代えて腕部290を形成することができる。また、端子本体100Aに、位置決め部152(図1参照)に代えて位置決め部172を形成するとともに、2つの隆起部156を形成することができる。
バネ部材200Aは、ケーブル圧着タイプの端子本体100Aに代えて、第1の実施の形態の端子本体100のようなネジ固定タイプの端子本体に挿入することもできる。
(第3の実施の形態)
図27乃至図30から理解されるように、本発明の第3の実施の形態によるソケット端子10Bは、第2の実施の形態によるソケット端子10A(図18及び図19参照)と同様な、但し少し異なった構造を有している。ソケット端子10Bは、ソケット端子10Aと同様に、雄型コネクタ(図示せず)に保持されたピン端子900(図24乃至図26参照)と接続可能となるようにして、雌型コネクタ(図示せず)のハウジング(図示せず)に保持可能である。
図27乃至図30に示されるように、ソケット端子10Bは、端子本体100Bと、端子本体100Bと別体のバネ部材200Aとを備えている。端子本体100Bは、端子本体100A(図18及び図19参照)の上板部110A,底板部130A及び接続部190Aと夫々異なる上板部110B,底板部130B及び接続部190を有している。端子本体100Bの部位のうち、上板部110B,底板部130B及び接続部190以外の部位は、端子本体100Aと同じである。また、端子本体100Bの接続部190は、端子本体100(図1参照)の接続部190と同一の形状を有している。以下、上板部110B及び底板部130Bと上板部110A及び底板部130Aとの相違点を説明する。
図27乃至図29に示されるように、上板部110Bは、上板部110A(図18参照)とほぼ同じ形状を有している。但し、上板部110Bの後端部は下方に曲げられていない。本実施の形態によるバネ部材200Aは位置決め部172によってY方向における移動が規制されているため、上板部110Bの後端部が曲がっていない場合でも、バネ部材200Aの脱落を防止することができる(図29参照)。
図28乃至図30に示されるように、底板部130Bは、底板部130A(図19参照)とほぼ同じ形状を有している。但し、底板部130Bには、1つのみの隆起部156が形成されている。1つの隆起部156によっても、ピン端子900とソケット端子10Bとの間の必要な接触力を得ることができる。
以上に説明した第2及び第3の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、様々に変形することが可能である。
特に、図21に示されるように、第2及び第3の実施の形態による腕部290は、Y方向において接点部242の後方に位置している。しかしながら、腕部290は、Y方向において接点部242の前方に位置していてもよい。例えば、腕部290は、第2被係止部282の近傍から後方に延びていてもよい。換言すれば、バネ部材200Aは、Y方向における一方の端部に2つの腕部290を有していればよい。更に、腕部290は、バネ部材200Aを位置決めすることができ、且つ、ピン端子900とバネ部材200Aとの間の接触圧に影響を与えない限り、どのように配置されていてもよいし、どのような形状を有していてもよい。
10,10A,10B ソケット端子
10F 前端
10R 後端
100,100A,100B 端子本体
100F 前端
100R 後端
110,110A,110B 上板部
120,120A 側板部
130,130A,130B 底板部
140 受容部
142 支持部(上面)
144 第1係止部(係止部)
146 仮係止部
148 第2係止部(係止部)
150 底面
152 位置決め部
154 ガイド部
156 隆起部
160 開口部
170 曲げ部
172 位置決め部(上面)
180 切欠き部
190,190A 接続部
200,200A バネ部材
210 第1端部(後端部)
220 突出片(第1被係止片)
222 第1被係止部(被係止部)
230 脚部
232 被位置決め部
234 下端部
240 中間部
242 接点部
250 第1傾斜部(傾斜部)
252 第1被支持部(被支持部)
260 第2傾斜部(傾斜部)
262 第2被支持部(被支持部)
270 第2端部(前端部)
280 折り曲げ部(第2被係止片)
282 第2被係止部(被係止部)
290 腕部
292 先端部
900 ピン端子
910 接触部
920 テーパ部
930 接続部

Claims (13)

  1. 前端を有し且つ前記前端から前後方向に沿ってピン端子を挿入可能なソケット端子であって、端子本体と、前記端子本体と別体のバネ部材とを備えており、
    前記端子本体は、前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入される受容部と、前記前後方向と直交する上下方向において前記受容部の上に位置する支持部と、前記前後方向において前記受容部の異なる位置に夫々位置する2つの係止部とを有しており、
    前記バネ部材は、前記上下方向に弾性変形可能な板形状に形成されており、前記前後方向における異なる位置に夫々位置する2つの被係止部と、前記前後方向において2つの前記被係止部の間に位置する複数の被支持部と、前記前後方向において前記被支持部の間に位置する少なくとも一つの接点部とを有しており、前記被支持部は、前記上下方向において前記接点部の上方に位置しており、
    前記バネ部材は、前記係止部と前記被係止部との係止によって前記前後方向における移動が規制されるようにして前記受容部に受容されており、
    前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入された際に、前記接点部が前記ピン端子に押圧されて上方に変位し、前記被支持部が前記支持部に押し付けられつつ前記前後方向に移動し、これにより前記被係止部が下方に変位し、
    前記被係止部が下方に変位したとき、前記バネ部材は前記接点部においてのみ前記ピン端子と接触しており、且つ、前記バネ部材の前記被係止部は前記端子本体と接触していない
    ソケット端子。
  2. 請求項1記載のソケット端子であって、
    前記バネ部材は、前記被支持部を2つのみ有している
    ソケット端子。
  3. 請求項2記載のソケット端子であって、
    前記バネ部材は、前記前後方向において前記接点部の両側に夫々位置する2つの傾斜部を有しており、
    前記傾斜部は、前記接点部から前記支持部に向かって前記前後方向と斜交するようにして延びており、
    前記被支持部は、前記傾斜部の前記支持部側の端部に形成されている
    ソケット端子。
  4. 請求項1乃至請求項3記載のソケット端子のいずれかであって、
    前記端子本体は、位置決め部を有しており、
    前記バネ部材は、被位置決め部を有しており、
    前記位置決め部は、前記バネ部材を前記前後方向において位置決めするようにして、前記被位置決め部の前記前後方向における後方に位置している
    ソケット端子。
  5. 請求項4記載のソケット端子であって、
    前記バネ部材は、前記前後方向における一方の端部に2つの脚部を有しており、
    前記脚部は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と直交する幅方向における前記バネ部材の両側部から下方に夫々延びており、
    前記被位置決め部は、前記脚部の後側に形成されており、
    2つの前記被係止部のうちの一方である第1被係止部は、前記幅方向において前記脚部の間に形成されている
    ソケット端子。
  6. 請求項5記載のソケット端子であって、
    前記脚部は、前記前後方向において前記接点部の後方に位置している
    ソケット端子。
  7. 請求項1乃至請求項3記載のソケット端子のいずれかであって、
    前記端子本体は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と直交する幅方向における両側部に夫々形成された2つの位置決め部と、前記幅方向における両側部に夫々形成された2つの開口部とを有しており、
    前記バネ部材は、前記前後方向における一方の端部に2つの腕部を有しており、
    前記腕部の一部は、前記位置決め部の上に位置しており、
    前記ピン端子が前記前後方向に沿って挿入された際、前記腕部は、前記端子本体に押し付けられることなく前記開口部に向かって変位する
    ソケット端子。
  8. 請求項7記載のソケット端子であって、
    前記腕部の一部は、前記位置決め部の前方に位置しており、これにより前記バネ部材は、前記前後方向において位置決めされている
    ソケット端子。
  9. 請求項7又は請求項8記載のソケット端子であって、
    2つの前記被係止部のうちの一方である第1被係止部は、前記幅方向において前記腕部の間に形成されている
    ソケット端子。
  10. 請求項5、請求項6又は請求項9記載のソケット端子であって、
    2つの前記被係止部のうちの他方である第2被係止部は、前記バネ部材の前記幅方向における両側に夫々形成されている
    ソケット端子。
  11. 請求項10記載のソケット端子であって、
    前記バネ部材は、前記端子本体の前記前端から前記前後方向に沿って前記受容部に挿入されており、
    前記端子本体は、前記バネ部材が前記受容部に挿入される際に前記第1被係止部をガイドするガイド部を有している
    ソケット端子。
  12. 請求項11記載のソケット端子であって、
    前記端子本体は、前記前後方向において2つの前記係止部の間に位置する仮係止部を有しており、
    前記仮係止部は、前記バネ部材が前記受容部に挿入される際、前記第1被係止部を係止することができる
    ソケット端子。
  13. 請求項1乃至請求項12記載のソケット端子のいずれかと、前記ソケット端子を保持するハウジングとを備える
    コネクタ。
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