JP2014099261A - ケーブルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】基板用端子と接続した際のロック力を向上させたケーブルコネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】ケーブルコネクタ1は、ケーブルCが結線される結線部11を有する端子10と、基板用端子50に向け端子10を露呈して保持するハウジング30とを有し、端子10は、コネクタ挿抜方向と長手方向とを含む面を板面とし弾性腕片対の対向腕片同士間に進入する進入板部14を有していて、進入板部14は、基板用端子50の接触片対52に挟圧されて該接触片と接触する接点部20と、基板用端子50に設けられた二対のロック片のうちの第一ロック片対53が係止する第一ロック係止部18とを有し、ハウジング30は、コネクタ抜出方向で基板用端子50の第二ロック片対56に係止する係止突部32Bが形成された第二ロック係止部32を有していて、第二ロック係止部32は長手方向で第一ロック係止部に対して他端側に設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、回路基板上に取り付けられた基板用端子に対し、該回路基板の面に直角な方向で該基板用端子に対して挿抜されるケーブルコネクタに関する。
かかるケーブルコネクタは、特許文献1(特許文献1公報、図25〜30)にて知られている。この特許文献1では基板用端子は、回路基板上に接面して取り付けられる金属帯状の基部の両側縁部から互いに近接するように起立、湾曲された対向腕片から形成される弾性腕片(挟持片)対を上記基部の長手方向の複数位置に有し、上記弾性腕片対として接触片対、そしてロック片対と備えている。かかる基板用端子に対して、接続されるケーブルコネクタは、回路基板の面に直角な方向をコネクタ挿抜方向として接続される板状の端子を有している。該ケーブルコネクタの端子は、基板用コネクタの接触片対で挟持されることで該接触片対と接触し、基板用コネクタのロック片対の対向ロック突部が端子の窓状の貫通孔部に突入することでコネクタ抜出方向に対してロックされる。
上記基板用端子は、通常回路基板の縁部域に配置され、ケーブルコネクタの端子に結線されたケーブルは回路基板の面に平行な方向で回路基板領域外の空間へ延出する。
特開2012−043764
基板用端子が回路基板の縁部域に配置されると、該基板用端子に接続されたケーブルコネクタからは回路基板領域外にケーブルが長く延出するので、使用者等が不用意にケーブルをもち上げてしまうことがしばしばある。ケーブルコネクタは、その端子が基板用端子のロック片対のロック突部が板状の該端子の貫通孔部へ該端子の両板面側から突入することで端子の板面の両面側でロックされている。両板面側に位置するロック突部同士は上記長手方向で互いにずれて位置してはいるものの、端子は一対のロック突部でロックされていることには変わりはない。したがって、ロック力は十分とはいえず、ケーブルを不用意にもち上げる力が大きいと、ケーブルコネクタは上記基板側端子から外れてしまう可能性が高い。
本発明は、このような事情に鑑み、ロックをさらに確実なものとし、ケーブルに不用意な力が作用しても容易には基板用端子から外れないケーブルコネクタを提供することを課題とする。
本発明に係るケーブルコネクタは、回路基板上に接面して取り付けられる金属帯状の基部の両側縁部から互いに近接するように起立、湾曲された対向腕片から形成される弾性腕片対を上記基部の長手方向の複数位置に有し、上記弾性腕片対として接触片対およびロック片対を備えている基板用端子に対して、回路基板の面に直角な方向をコネクタ挿抜方向として接続される端子を有している。
かかるケーブルコネクタにおいて、本発明では、ケーブルコネクタは、上記長手方向での一端側にケーブルが結線される結線部を有する端子と、基板用端子に向け該端子を露呈して保持する電気絶縁材のハウジングとを有し、上記端子は、上記コネクタ挿抜方向と上記長手方向とを含む面を板面とし該板面に平行な方向で上記弾性腕片対の対向腕片同士間に進入する進入板部を有していて、該進入板部は、基板用端子の接触片対に挟圧されて該接触片と接触する接点部と、基板用端子に設けられた二対のロック片のうちの第一ロック片対が係止する第一ロック係止部とを有し、ハウジングは、コネクタ抜出方向で基板用端子の第二ロック片対に係止する係止突部が形成された第二ロック係止部を有していて、該第二ロック係止部は上記長手方向で第一ロック係止部に対して他端側に設けられていることを特徴としている。
このような構成の本発明のケーブルコネクタでは、該ケーブルコネクタの端子がハウジングにより保持されていて、長手方向での異なる位置で、端子に第一ロック係止部、ハウジングに第二ロック係止部をそれぞれ形成しており、ケーブルコネクタの端子の接続相手である基板用端子の第一ロック片対がケーブルコネクタの端子の第一ロック係止部と、基板用端子の第二ロック片対がケーブルコネクタのハウジングの第二ロック係止部と係止するので、ロックが長手方向で二箇所でなされることとなり、二箇所であるが故に長手方向での二つのロック係止部間の距離(範囲)が大きく確保できる。その結果、ロック力、特に一端側でもち上げるような傾斜抜出に対してのロック力が強大となる。さらには、ケーブルと結線側の第一ロック係止部が端子(金属)であるので、係止面積が小さくしか確保できないときでもケーブルから直接大きな力を受けることができ、また第二ロック係止部はハウジングに形成されているので、第一ロック係止部に比し係止部を大きな面積にすることができ、第一ロック係止部に匹敵するロック力を受けるようにすることも可能である。
本発明において、端子は、長手方向での一端側の部分に上記結線部が設けられ、他端側の部分に進入板部を含む折曲部が設けられており、該折曲部は、上記長手方向に対して直角な断面がL字状をなすように折曲稜部を介して接続されている縦板部と横板部を有し、該縦板部に進入板部が形成され、ハウジングには該折曲部を少なくとも長手方向での一部で収める収容部が形成されていて、折曲部の長手方向の先端側から折曲部の対応部分が上記収容部に収められるようにすることができる。折曲部を設けることで、端子は長手方向で縦板部の強度が向上し、上記折曲部の先端側がハウジングの収容部に収められて端子の位置出しと保持力の向上が図れる。
本発明において、端子は、折曲部の長手方向他端側で、縦板部の一部が折曲稜部と反対方向に向け切り取られた係止段部が形成され、該係止段部は上記ハウジングの係止突部とコネクタ抜出方向で係止するようになっていることができる。こうすることで、コネクタ抜出方向で端子がその係止部でハウジングの係止突部と係止し、コネクタ抜出時においても端子はハウジングにより、しっかりと保持されている。
本発明において、端子は、縦板部の一部が該縦板部の板面に対して横板部の方向に切り起されたランス部を有し、該ランス部は折曲部の長手方向他端側に切起し基点を有し一端側で切起し量を最大とする自由端として形成されているようにすることが好ましい。特に、端子の折曲部がその先端方向となる長手方向他端側方向へハウジングの収容部へ収められる場合、上記ランスが一端側に形成する自由端で、端子抜出方向でハウジングの対応部と係止し、ケーブルを引く方向の外力が不用意に作用しても端子が抜けてしまうことを未然に防止する。
本発明において、端子の縦板部には、ランス部の自由端が縦板部の板面よりも横板部に対して反対側に変位することを規制するランス規制部が設けられていることが好ましい。こうすることで、ケーブルを引く不用意な外力が過度に大きくとも、ランスはハウジングの対応部から離反する方向に反り返って正規位置から外れてしまうことが上記ランス規制部により防止され、また、上記外力が解除されるとランスはその復元力で正規のハウジングとの係止位置へ復帰する。
本発明において、ハウジングは、進入板部の第一ロック片対間への進入時に、該第一ロック片対同士を近接するように該第一ロック片対の背面に接する斜面部が形成されていることが好ましい。こうすることで、進入板部が第一ロック片対間へ所定位置まで進入したときには、第一ロック片対は該第一ロック片対の背面でハウジングの斜面部から押圧力を受けて互いに近接する方向へ弾性変位し、第一ロック係止部とのロック量を増大し、ロック力が増大となる。
本発明は、以上のように、ケーブルコネクタの端子がハウジングに保持されている構造のもとで、端子が基板用端子の第一ロック片対とロックする第一ロック係止部を有していると共に、ハウジングが基板用端子の第二ロック片対とロックする第二ロック係止部を有することとしたので、端子自体が限られた長手方向寸法であっても、ケーブルが延びる方向である端子の長手方向で、二つのロック係止部間の距離(範囲)が大きくなり、ケーブルが不用意にもち上げられても、十分にこれに耐えられロック力を強固とする。さらには、ケーブル結線部に近く位置してケーブルから直接力を受ける第一ロック係止部が金属同士の接触によるロックとなるので、この点でもロック力は強固となる。
本発明の一実施形態としてのケーブルコネクタと、その接続相手となる基板用端子とを、接続前の状態で示す斜視図である。 図1の基板用端子のみを拡大して示す斜視図である。 図1のケーブルコネクタに用いられる端子のみを示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図1のケーブルコネクタの底面図である。 図1のケーブルコネクタの左半部(他端側半部)を長手方向に延びる面で示す縦断面図である。 図1のケーブルコネクタと基板用端子の接続状態を示す、長手方向で第二ロック係止部位置における長手方向に対して直角な面での断面図である。 図1のケーブルコネクタと基板用端子の接続状態を示す、長手方向で接点部位置における長手方向に対して直角な面での断面図である。 図1のケーブルコネクタと基板用端子の接続状態を示す、長手方向で第一ロック係止部位置における長手方向に対して直角な面での断面図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのケーブルコネクタ1と、該ケーブルコネクタ1の接続相手となる基板用端子50とを、接続前の状態でそれらの外観を示す斜視図である。
本実施形態のケーブルコネクタ1の説明に先立ち、説明の便宜上、先ず、ケーブルコネクタ1の接続相手となる基板側端子50について説明する。
金属板を屈曲加工して作られている基板用端子50は、図1に示されるごとく、その長手方向で回路基板Pの側縁P1の近傍に配置される。
基板用端子50を示す斜視図である図2において、該基板用端子50は、その長手方向に延び回路基板Pの面に沿う板面を有する帯状の基部51と、基部51の両方の側縁から互いに近接するように起立する対向腕片で形成される弾性腕片対として作られた接触片対52、第一ロック片対53および第二ロック片対56と、基部51の両端から回路基板Pの面に沿って突出する接続部54とを有していて、長手方向に延びる中心線に対して対称形状である。接触片対52とロック片対53は、両者ともそれぞれの弾性腕片対の対向方向(上記長手方向に対し直角な幅方向)に弾性変形可能となっているが、この弾性変形機能を阻害されることなく、両者は各側縁における起立位置近傍で幅方向案内壁55により連結されている。この幅方向案内壁55はケーブルコネクタ1との接続の際に、該ケーブルコネクタ1を幅方向で案内するために設けられる。また、接触片対52に隣接して、該接触片対52の弾性変形機能を阻害することなく、第二ロック片対56が起立して設けられている。次に、かかる基板用端子50の各部分について詳説する。
接触片対52は、基部51の幅方向側に位置する両側縁の対応位置でそれぞれから起立し、互いに対向して対称に設けられている一対の接触部52A,52Aにより構成されている。両接触部52Aは、基部51の側縁から起立しながら互いに近づいてから基部51側に向くように湾曲形成されていて幅方向に弾性変形可能な弾性腕片として作られており、両接触部52Aの最近接部分に接触突部52A−1が形成されている。この両接触部52Aの接触突部52A−1は、後述するケーブルコネクタ1の端子10に形成された接点部20を挟圧接触できる間隔をもって位置している。
第一ロック片対53は、長手方向で隣接する2箇所に、すなわち二対設けられている。2つの第一ロック片対53,53のそれぞれは、上記接触片対52と同様に、基部51の両側縁から起立し、互いに対向して対称に設けられている一対の弾性腕片で構成されており、起立しながら互いに近づいてから基部51側に向くように湾曲形成されていて幅方向に弾性変形可能となっていて弾性腕片がロック部53Aを形成している。両ロック部53Aの最近接部分がロック突部53A−1を形成して、この最近接部同士をなすロック突部53A−1間の間隔が、後述する第一ロック係止部18の周辺における板厚よりも小さくなっている。さらには、2つのロック片対53,53のロック突部53A−1は、ケーブルコネクタとの接続時に、長手方向でもコネクタ挿抜方向でも、孔部として形成された第一ロック係止部の範囲内に位置しており、したがって、第一ロック係止部の周辺の板厚よりも小さい間隔で互いに近接しているロック突部53A−1は、ケーブルコネクタとの接続状態には、第一ロック係止部の板面とは何ら当接力を伴わずに、第一ロック係止部として形成された孔部内に突入して位置するようになる。
接触片対52とロック片対53とを連結している幅方向案内壁55は、基部51の両側縁から起立しており、該幅方向案内壁55の上端縁は、接触片対52およびロック片対53よりも幅方向でわずかに外側に位置している。ケーブルコネクタとの嵌合開始時そして嵌合過程には、幅方向でケーブルコネクタを案内する機能を有する。幅方向案内壁55には、嵌合開始時での案内機能をさらに助長するために、好ましい形態として上端縁にテーパ部55Aも形成されている。かくして、ケーブルコネクタは、嵌合開始時に幅方向で正規位置からずれていても、対向する一対の幅方向案内壁55,55により幅方向で正規位置へ向け案内されることとなる。
接触片対52に長手方向で隣接して位置する第二ロック片対56は、接触片対52と同じように、対向方向で互いに近づくように湾曲されていてこの対向方向で弾性を有しているが、接触片対52の接触部52A同士のようには近接していない。この第二ロック片対56は、互いの対向腕片の自由端側が互いに間隔をもって基部51側に向けて延びる垂下部56Aとなっていて該垂下部56Aの下端(下端面)がロック部56A−1を形成している。該ロック部56A−1は、後述するケーブルコネクタのハウジングに対応して設けられた第二ロック係止部に対して上方から係止してコネクタ抜出方向でロックされる。
かかる基板用端子50は、その基部51の長手方向両端で、回路基板の対応回路部と半田接続される接続部54,54を有している。
次に、回路基板に接続取付けされた後の上述の基板用端子50に接続されるケーブルコネクタ1について説明する。
ケーブルコネクタ1は、基板用端子50の接触片対52の間そしてロック片対53の間に進入する金属板製の端子10と、該端子10を下方に向けて露呈して保持するように下部が開口されている電気絶縁材料のハウジング30とを有している。
端子10は、その長手方向の一端側(図3および図4にて右側)の部分に結線部11が、そして他端側(図3および図4にて左側)の部分に折曲部12がそれぞれ設けられている。
結線部11には、金属帯板の側縁側をU字状に屈曲して立ち上げてケーブルを収容するケーブル収容部21が形成され、該ケーブル収容部21の立上り部分の一部からさらに、ケーブル保持のための立上げを大きくして二つの保持片対22,23が設けられている。端子の長手方向の端部位置に設けられている保持片対22は幅が狭く長く立ち上がっており、これに対してこれに隣接する保持片対23は幅が広く短くなっている。前者の保持片対22はケーブルをその外皮上で保持するように屈曲され、後者の保持片対23は外皮が除去されて露呈している芯線を保持するように屈曲されて用いられる。
ケーブル収容部21は、一方の側縁が対向する他方の側縁に寄るように傾斜部21A(図3(A)参照)を経て、折曲部12へ移行している。上記傾斜部21Aと折曲部12との接続位置24は、ケーブル収容部21の幅方向中央位置、すなわち端子の幅方向中央位置となっている。
折曲部12は、長手方向に延びる折曲稜部12Cで折曲されて、該長手方向に対して直角な面でL字状をなすようにして縦板部12Aと横板部12Bとを有している。縦板部12Aは折曲部12との接続位置24から端子の長手方向他端まで延びており、端子の幅方向の中央に位置するように設けられている。
縦板部12Aは、既述の基板用端子50の第一ロック片対53から第二ロック片対56までの距離以上に及ぶ端子長手方向範囲で立上り部15を有し、該立上り部15の上部の領域で進入板部14を形成している。上記進入板部14の上縁は基板用端子50への進入を容易とするように、テーパ縁14Aとなっている。縦板部12Aにおける進入板部14の下方領域にはランス部19が形成されている。上記立上り部15には、長手方向で平行をなして延びる横長な上孔部16と下孔部17が板厚方向に貫通して形成されている。上孔部16には、図3(B)において右半部に位置する孔幅(高さ方向寸法)が大きい孔幅広部16Aが形成され、この孔幅広部16Aの上内縁が板厚を小さくするように面取りがなされた部分で第一ロック係止部18を形成している。上記上孔部16と下孔部17との間の帯状部分は、孔幅広部16Aの位置で切断されており、切断位置より左部を板厚方向に切り起すことでランス部19を、右部でランス規制部19Aを形成している。すなわち、ランス部19は左端を基点とし右端を自由端とする片持ち梁状に形成され、ランス規制部19Aは右端を基部として先端を左方に向けて延出している。上記ランス部19はその自由端部分を板厚方向に圧潰されていてランス部19の全長を増大させ、ランス規制部19Aもその中央部分を板厚方向に圧潰されて長さを増大させており、その結果、長手方向において、ランス部19の自由端先端とランス規制部19Aの先端は重なり部分を有している。重なり部分では、ランス部19が端子幅方向で横板部12Bの方に位置している。上記ランス部19はその基点で縦板部12の板面に対し傾斜角をもつように切り起されていて、端子幅方向で横板部12Bの方へ向いている。かくして、ランス部19は上記縦板部12Aの板面に対し反対側に変位することが上記ランス規制部19Aにより阻止される。また、図3(A)に示されるように、ランス部19の自由端先端は、端子幅方向において横板部12Bの端縁より突出しないように、すなわち、端子幅方向の横板部12Bの幅内に収まるようになっている。このような構成により、ランス部19の保護が可能となる。
上記進入板部14を有する立上り部15は、上孔部16および下孔部17の左方領域にテーパ縁14Aまで延びる平坦な板面を確保していて、該領域が基板用端子50の接触片対52の接触部52Aが挟圧接触する接点部20を形成している。したがって、接点部20は端子10の長手方向で、基板用端子50の接触部52Aに対応して位置している。
さらに、縦板部12Aは、高さ方向で折曲稜部12Cと反対側に位置する左端部分(他端側)を四角状に切り取ることで、立上り部15の左方に係止段部14Bを形成している。
端子10を収容し保持するハウジング30は、外形を四角形断面の角筒に形成されており、図1に示されるように、基板用端子50から遠い方に位置する上板部31Aと両方の側板部31Bは平坦板面をなしており、また、該ハウジング30の底面図である図4に示されるように、長手方向でケーブル寄り(一端側)となる下板部31Cの右半部31C−1が平坦板面をなし、左半部は開口されている。ハウジング30の右半部31C−1には、長手方向に貫通する内部空間が形成され、この内部空間にケーブルが結線された状態の端子10の結線部11が収容される。
ハウジング30の側板部31Bは、図1そして図5に見られるように、長手方向他端で略半円状の湾曲凹部31B−1が形成されていて、ケーブルコネクタ1の基板用端子50からの抜出時に、作業者の指または治具が引っ掛りやすくなっており、ケーブルコネクタ1をもち上げやすくしている。
下板部31Cの左半部が開口されている範囲では、ハウジング30は、長手方向で端子10の折曲部12を収める空間を形成していると共に、該空間内には折曲部12の縦板部12Aを案内かつ支持する支持板部31A−1が上板部31Aから内方に向け延出し長手方向に延びて設けられている(図6〜8参照)。ハウジング30の収容部34の形状は図4から図8に示されるように、該端子10の各部に対応して形成されており、また、長手方向で基板用端子50の第二ロック片対56に対応する位置には、該第二ロック片対56が係止する第二ロック係止部32が設けられている。
図5は、第二ロック係止部32が表われるように長手方向に延びる面でのハウジング30の左半部についての縦断面図である。また、図6は、ケーブルコネクタ1と基板用端子50との接続状態であって、ケーブルコネクタ1の第二ロック係止部32および基板用端子50の第二ロック片対56の位置における長手方向に直角となる面での断面図である。
図5及び図6に見られるように、第二ロック係止部32は、上下方向中間位置でハウジング30の内部空間を二分するように形成された横壁部33から開口側に突出(図6では下方に向け突出、上下反対姿勢を示す図5では上方に向け突出)するようにして設けられている。すなわち、図6に示されるように、第二ロック係止部32は、下方に向け突出してハウジング30の下面位置近くまで及んでおり、その下端ではハウジング30の幅方向での両方の側面32Aに、係止突部32Bが形成されている。また、第二ロック係止部32と上板部31Aとの間には、図5に示されるように内部が長手方向他端側に向け開口する空洞(収容部34)が形成されている。ケーブルコネクタ10が基板用端子50と接続されたときには、側面32Aは、基板用端子50の第二ロック片対56の垂下部56Aが近接もしくは接触する位置にあり、また、係止突部32Bは、基板用端子50垂下部56の下端で形成されたロック部56A−1が上下方向、すなわちコネクタ挿抜方向で干渉する位置にあり、さらに、第二ロック係止部32の先端部が基板用端子50の基部51に当接または近接している。
第二ロック係止部32の基部となる横壁部33は、長手方向で第二ロック係止部32の対応する位置に形成されており、一方、ハウジング30の内部空間として形成された収容部34は、第二ロック係止部32の範囲外では、上下に連通している(図7、図8参照)。該収容部34内には支持板部31A−1が形成されており、端子10の収容部34への挿入の際には、該端子10の縦板部12Aがこの支持板部31A−1により案内され、横板部12Bが上板部31Aにより案内される。そして、端子10の収容部34への挿入後は、折曲部12が支持板部31A−1と上板部31Aの内面とで支持される。
折曲部12は、該折曲部12の縦板部12Aの他端側の位置に切欠きにより形成された係止段部14Bを有している。該係止段部14Bは、端子10のハウジング30への挿入後の状態では、ハウジング30の横壁部33の上面(図5に示される姿勢では図5における横壁部33の下面)に上下方向で当接もしくは当接可能に位置しており、これにより端子10の下方への移動が阻止されている。
長手方向で端子10の接点部20に対応する位置では、収容空間34は、図7に示されるように、基板用端子50を受け入れたときに、該基板用端子50の接触片対52を収容する。接触片対52が接点部20を挟圧した際にも、ハウジング30の側板部31Bの内面に対して該接触片対52の背面が接することなく、側板部31Bとの間に間隙を残している。
また、長手方向で端子10の第一ロック係止部18に対応する位置では、収容空間34は、ハウジング30の側板部31Bの内面が斜面部35を形成している点で、図7の場合とは相違している。斜面部35同士は、上板部31A側ほど対向距離が狭くなるように形成されている。このような構成により、基板用端子50の第一ロック片対53がハウジング30内に進入する際に傾斜面35が該第一ロック片対53の背面に接触して押圧し、ケーブルコネクタ1との接続完了位置で、その押圧力を最大となるようにしている。したがって、第一ロック片対53は、その時点で押圧力による弾性変位のもとで互いに一層近接して、ロック量が増大するようになっている。
このように、ケーブルコネクタ10は、長手方向における一端側から他端側に向けて、第一ロック係止部18、接点部20及び第二ロック係止部32が同一直線上に設けられているものである。
さらに、収容空間34には、図4に見られるように、端子10のランス部19の一端(自由端)が位置する部位にランス係止部36が設けられている。該ランス係止部36は、ランス部19が対向する側のハウジング30の側板部31Bの内面に斜面をなす段部として形成されており、端子10が一端側(図4にて右側)に移動したときに、ランス部19の自由端が係止するように斜面を形成している。ハウジング30に端子10を挿入する時には、ランス部19はその弾性撓みによりランス係止部36を乗り越え、所定挿入位置に達したときに弾性撓みから解放されて原形に復帰し、ランス部19はその自由端が端子10の長手方向でランス係止部36に当接して端子10の長手方向での抜けが防止される。
本実施形態のケーブルコネクタは、次の要領で組み立てられ、そして基板用端子に接続される。
<ケーブルコネクタの組立て>
端子10には、ハウジング30へ挿入組立てされる前に、ケーブルCが結線される。ケーブルCは、先ず、その先端部分で外皮が除去され芯線が露呈される。このケーブルは、その先端部分が端子10の結線部11のケーブル収容部21内に配された後、芯線が保持片対23そして外皮が保持片対22の屈曲圧潰によりそれぞれ保持される。かくして、ケーブルCは端子10に結線されかつ保持される。
しかる後、端子10はその他端側(図3にて左端側)からハウジング30の収容部34に向け挿入される。その際、収容部34では、端子10は折曲部12の縦板部12Aがハウジング30の支持板部31A−1により案内されそして横板部12Bがハウジング30の上板部31Aの内面により案内される。折曲部12の他端部に位置する係止段部14Bは第二ロック係止部32と上板部31Aとの間に進入し、上下方向での移動が規制される結果、同方向での位置が安定する。また、端子10の他端側の先端が第二ロック係止部32に当接することで、長手方向他端側の位置決めがなされる。
さらに、端子10のランス部19の自由端がハウジング30の側板部31Bの内面に圧せられて弾性変形して該内面に摺接しつつ進入し、ランス係止部36の位置を通過後、段状のランス係止部36で弾性変形から開放されて、端子抜出方向でランス係止部36に係止するようになり、長手方向一端側への抜出が阻止される。かくして、端子10は、長手方向、幅方向および上下方向にも定まった位置でハウジング30により保持されて、ケーブルコネクタ1を構成する。
<基板用端子への接続>
ケーブルコネクタ1は、図4に示されるように、長手方向にてケーブルCとは反対側となる他端側半分が下面側に開口されていて端子10(折曲部12)が露呈している。
このケーブルコネクタ1は、下面側を回路基板Pに向けた姿勢で、基板用端子50が接続されている回路基板Pの上方位置にもたらされ、回路基板Pに向けて移動されることで基板用端子50に接続される。
ケーブルコネクタ1が移動すると、ハウジング30の下面側で露呈している端子10の進入板部14が基板用端子50の接触片対52の間および第一ロック片対53の間に進入する。接触片対52の接触部52Aは、進入板部14に対応して形成されている板状の接点部20に対して接触部52Aが接触突部52A−1にて挟圧接触する(図7参照)。
第一ロック片対53は、そのロック部53Aが端子10の上孔部16に突入し、該ロック部53Aの対向するロック突部53A−1が共に上孔部16内にあって立上り部15における板厚内に位置するようになる。端子10が上方に引かれたときには、ロック突部53A−1が上孔部16の上縁で形成されている第一ロック係止部18と係止するようになる。ロック突部53A−1が板厚方向での上孔部16内への突入量がロック量となる。その際、第一ロック片対53は、その背面がハウジング30の斜面部35と接触して押圧力を受けることでロック係止部18とのロック量を増大する。
一方、ケーブルコネクタ1の第二ロック係止部32は、基板用端子50の第二ロック片対56の間に進入し、該第二ロック片対56の垂下部56Aが第二ロック係止部32の側面32Aに接面もしくは至近対面するように位置する。端子10が上方に引かれたときには、垂下部56Aの下端面であるロック部56A−1が第二ロック係止部32に設けられた係止突部32Bと係止するようになり、ロックされる。また、基板用端子50との電気的接点となるケーブルコネクタ1の接点部20が、長手方向において、第一ロック係止部18と第二ロック係止部32との間に位置しているので、第一ロック係止部18及び第二ロック係止部32の基板用コネクタ50との接続を確認することで、接点部20と接触片対52との電気的接続を確実に確保することができる。
かくして、ケーブルコネクタ1が基板用端子50からの抜出方向である上方に引かれたときには、基板用端子50の第一ロック片対53および第二ロック片対56がそれぞれケーブルコネクタ1の第一ロック係止部18およびハウジング30の第二ロック係止部32と係止し、二箇所で、しかも長手方向で離れた二箇所でロックされるので係止が強固となる。さらには、ケーブルコネクタ1が上方に引かれる場合は、ケーブルCが不用意にもち上げられることにより生ずることが多いが、これに対してもケーブルCに近い側(一端側)の第一ロック係止部18では、金属対金属(第一ロック係止部18と第一ロック片対53)でのロックであるため、ケーブル側から直接作用するもち上げ力に対しても十分なロック力を得ることが可能となる。一方、意図的にケーブルコネクタ1を基板用端子50から抜出する場合には、湾曲凹部31B−1(他端側)を引っ掛けてもち上げることとなり、この場合では、ハウジング対金属(第二ロック係止部32と第二ロック片対56)でのロックであるため、スムースな抜去が可能となる。
1 ケーブルコネクタ 20 接点部
10 端子 32 第二ロック係止部
11 結線部 32B 係止突部
12 折曲部 34 収容部
12A 縦板部 35 斜面部
12B 横板部 50 基板用端子
12C 折曲稜部 52 接触片対
14 進入板部 53 第一ロック片対
18 第一ロック係止部 56 第二ロック片対
19 ランス部 P 回路基板
19A ランス規制部

Claims (6)

  1. 回路基板上に接面して取り付けられる金属帯状の基部の両側縁部から互いに近接するように起立、湾曲された対向腕片から形成される弾性腕片対を上記基部の長手方向の複数位置に有し、上記弾性腕片対として接触片対およびロック片対を備えている基板用端子に対して、回路基板の面に直角な方向をコネクタ挿抜方向として接続される端子を有しているケーブルコネクタにおいて、
    ケーブルコネクタは、上記長手方向での一端側にケーブルが結線される結線部を有する端子と、基板用端子に向け該端子を露呈して保持する電気絶縁材のハウジングとを有し、
    上記端子は、上記コネクタ挿抜方向と上記長手方向とを含む面を板面とし該板面に平行な方向で上記弾性腕片対の対向腕片同士間に進入する進入板部を有していて、該進入板部は、基板用端子の接触片対に挟圧されて該接触片と接触する接点部と、基板用端子に設けられた二対のロック片のうちの第一ロック片対が係止する第一ロック係止部とを有し、
    ハウジングは、コネクタ抜出方向で基板用端子の第二ロック片対に係止する係止突部が形成された第二ロック係止部を有していて、該第二ロック係止部は上記長手方向で第一ロック係止部に対して他端側に設けられていることを特徴とするケーブルコネクタ。
  2. 端子は、長手方向での一端側の部分に上記結線部が設けられ、他端側の部分に進入板部を含む折曲部が設けられており、該折曲部は、上記長手方向に対して直角な断面がL字状をなすように折曲稜部を介して接続されている縦板部と横板部を有し、該縦板部に進入板部が形成され、ハウジングには該折曲部を少なくとも長手方向での一部で収める収容部が形成されていて、折曲部の長手方向の先端側から折曲部の対応部分が上記収容部に収められることとする請求項1に記載のケーブルコネクタ。
  3. 端子は、折曲部の長手方向他端側で、縦板部の一部が折曲稜部と反対方向に向け切り取られた係止段部が形成され、該係止段部は上記ハウジングの係止突部とコネクタ抜出方向で係止するようになっていることとする請求項1又は請求項2に記載のケーブルコネクタ。
  4. 端子は、縦板部の一部が該縦板部の板面に対して横板部の方向に切り起されたランス部を有し、該ランス部は折曲部の長手方向他端側に切起し基点を有し一端側で切起し量を最大とする自由端として形成されていることとする請求項1ないし請求項3に記載のケーブルコネクタ。
  5. 端子の縦板部には、ランス部の自由端が縦板部の板面よりも横板部に対して反対側に変位することを規制するランス規制部が設けられていることとする請求項4に記載のケーブルコネクタ。
  6. ハウジングには、進入板部の第一ロック片対の間への進入時に、該第一ロック片対同士を近接するように該第一ロック片対の背面に接する斜面部が形成されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載のケーブルコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018070453A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 原田工業株式会社 車両用小型コネクタ

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