JP5659209B2 - 回路基板用電気コネクタおよび電気コネクタ組立体 - Google Patents

回路基板用電気コネクタおよび電気コネクタ組立体 Download PDF

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本発明は、回路基板の実装面上に配され該実装面に対して直角な上下方向をコネクタ挿抜方向として上方から相手コネクタが嵌合接続される回路基板用電気コネクタおよび該回路基板用電気コネクタと相手コネクタとを備える電気コネクタ組立体に関する。
この種の電気コネクタ組立体は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1では、レセプタクルコネクタのレセプタクル側ハウジングは、平面形状が矩形をなし、その長手方向を端子配列方向としてレセプタクル側端子を配列保持している。上記レセプタクル側ハウジングは、一方の回路基板の実装面に対面する底壁と、上記実装面に対して直角をなす上方へ向けて上記底壁から起立して上記端子配列方向に延びる突壁と、該突壁を囲むように枠状に形成され上記底壁から上方へ向けて起立する周壁とを有しており、該周壁と上記突壁との間で上方へ開口した環状の空間が、プラグコネクタの嵌合部を受け入れるための受入部として形成されている。上記周壁は、上記端子配列方向に延びる二つのレセプタクル側側壁と、上記端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記レセプタクル側側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結するレセプタクル側端壁とを有している。
上記レセプタクル側ハウジングは、上記端子配列方向での端子配列範囲外に位置する両端部にレセプタクル側ロック金具を保持している。該レセプタクル側ロック金具は、金属板を打ち抜きそして板厚方向に屈曲して作られており、レセプタクル側端壁に沿って延びる帯状部分の上縁から受入部側で屈曲されて下方へ延びる舌片状の係合片を有している。該係合片は、端子配列方向、すなわち該係合片の板厚方向に弾性変形可能となっており、プラグコネクタとのロックのためのレセプタクル側ロック部として機能する。
一方、プラグコネクタのプラグ側ハウジングは、その長手方向を端子配列方向としてプラグ側端子を配列保持している。上記プラグ側ハウジングは、上記レセプタクル側側壁と同方向に延びる二つのプラグ側側壁と、上記レセプタクル側端壁と同方向に延び上記プラグ側側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結するプラグ側端壁とから成る周壁を有し、該周壁が、コネクタ嵌合状態にて上記レセプタクル側ハウジングに形成された環状の受入部内に上方から進入する嵌合部として形成されている。
上記プラグ側ハウジングは、端子配列方向での端子配列範囲外に位置する両端部でプラグ側ロック金具を保持している。該プラグ側ロック金具は、金属板を打ち抜きそして板厚方向に屈曲して作られており、プラグ側端壁の外側面から端子配列方向外方へ延出し上下方向に対して直角な板面をもつ板状の係合突起を有している。該係合突起は、その突出側先端でレセプタクル側ロック部としての上記係合片の下縁に対してコネクタ抜出方向(上方)に係止してロックするためのプラグ側ロック部として機能する。
この特許文献1のコネクタ組立体では、コネクタ嵌合過程にて、プラグ側ロック金具の係止突起が、降下時にその先端でレセプタクル側ロック金具の係合片の板面を端子配列方向外方(板厚方向)へ押圧して同方向へ弾性変位させて上記係止突起のさらなる降下を許容し、上記係止突起が上記係合片より下方位置にまで達してコネクタ嵌合状態なると、上記係合片が自由状態に戻り、該係合片の下縁が上記係止突起の上方に位置する。この結果、コネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタに上方(コネクタ抜出方向)への外力が作用したとき、上記係合突起が上記係合片の下縁に対して上方へ向けて係止することによりコネクタ同士のロック状態が維持されるようになる。
特開2011−065861
特許文献1では、コネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタに不用意な抜出力としての上方への外力が作用したとき、レセプタクル側ロック金具の係合片は、プラグ側ロック金具の係合突起からの上方へ向けた上記抜出力を上記係合片の下縁で受けることとなる。しかし、上記係合片が上記係止突起に対して係止可能な部分の寸法は、該係合片の板厚寸法分しか確保できないので、上記係止突起が上記係合片に対して端子配列方向で上記板厚寸法分ずれて位置しただけでコネクタ同士のロックを図れなくなってしまう。また、上記係合片は、レセプタクル側ロック金具の一部として作られている関係上、他部と同一厚さであるので上記板厚寸法には限度がある。
そこで、特許文献1のような形態の回路基板用電気コネクタにおいて、相手コネクタとの安定したロック状態を確保するためには、レセプタクル側ロック部の突出量を大きくしてプラグ側ロック部に対して係止可能な部分の範囲を大きく形成し、かつ、レセプタクル側ロック部が上記範囲に対応する距離だけ移動できるようにしてロックそしてロック解除を可能とすることが望ましい。
本発明では、このような事情に鑑みて、回路基板用電気コネクタに設けられるロック金具のロック部の突出量を大きくして、ロック部同士の安定したロック状態を確保できる回路基板用電気コネクタおよび該回路基板用電気コネクタと相手コネクタとを備える電気コネクタ組立体を提供することを課題とする。
既述したように、回路基板用電気コネクタのコネクタ同士の安定したロック状態を確保するためには、該回路基板用電気コネクタのロック部の突出量を大きくする必要がある。また、コネクタ嵌合状態で相手コネクタの被ロック部を上記ロック部に対して係止可能な位置にもたらすためには、コネクタ嵌合過程にて、上記ロック部が端子配列方向へ移動することにより相手コネクタの被ロック部の下方への移動を許容するようになっていなければならない。
特許文献1のように、ロック部を端壁側に設けた場合、端子配列方向でのコネクタの大型化を回避するためには、コネクタ嵌合過程にて、上記ロック部が端子配列方向外方へ移動して上記壁厚範囲内に収容されることが必要となる。しかし、ロック部の突出量を大きくしようとしても、ロック部を収容するだけのために端壁の壁厚を大きくすることは端子配列方向でのコネクタの大型化につながるので、自ずと制限を受けることとなる。本発明は、このような状況を考慮して、以下の第一発明および第二発明に至った。
<第一発明>
第一発明に係る回路基板用電気コネクタは、回路基板の実装面上に配され該実装面に対して直角な上下方向をコネクタ挿抜方向として上方から相手コネクタが嵌合接続される回路基板用電気コネクタであって、上記回路基板用電気コネクタは、上記回路基板の実装面に対して平行な一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記端子配列方向でのハウジングの端部に保持されるロック金具とを有しており、上記ハウジングは、上記一方の回路基板の実装面に対面する底壁と、該底壁から上方へ向けて起立する周壁とを有しており、上記周壁は、上記端子配列方向に延びる二つの側壁と、上記端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結する端壁とを有し、上記周壁によって囲まれた空間が、相手コネクタを受け入れるための受入部として形成されている。
かかる回路基板用電気コネクタにおいて、本発明では、上記ロック金具は、ハウジングの下部位置で上記端子配列方向に延びる部分をもつ基部と、該端子配列方向での端壁同士間の範囲内で上記基部の一部から上方へ起立する起立部と、該起立部の上部から上記端壁側へ向いて突出し、相手コネクタに設けられた被ロック部に対して上方に係止可能なロック部とを有しており、上記ロック金具の基部は、コネクタ嵌合過程にて、上記端子配列方向での外力を受けた際に、該ロック金具に対応する端壁から離間するような上記端子配列方向での上記起立部および上記ロック部の移動を許容するように上記端子配列方向に弾性変形する弾性変形部を有していることを特徴としている。
本発明では、ロック金具のロック部は、端子配列方向での端壁同士間の範囲内に位置する起立部の上部から突出している。したがって、本発明では、すでに存在している上記範囲を利用しているので、ロック金具を設けることそしてロック動作を与えることにおいて、ロック金具をここに設けない場合と比較して、端子配列方向での大型化を招くおそれがない。本発明において、コネクタ嵌合過程では、ロック金具のロック部は、上方からもたらされた相手コネクタの被ロック部と当接し、該被ロック部によって、端子配列方向内方、すなわち、上記ロック金具に対応する端壁から上記ロック部が離間する方向に押圧される。このとき、基部の弾性変形部が端子配列方向に弾性変形することにより、上記端子配列方向内方へ向けた起立部そしてロック部の移動が許容され、該ロック部が溝部内に収容される。つまり、該ロック部が、上記被ロック部の上下動に対して干渉する原位置から後退するので、上記被ロック部の下方への移動が許容される。この結果、被ロック部がロック部よりも下方位置にまで達すると、上記弾性変形部は上記ロック部が原位置に復帰する方向へ移動するようにその弾性変形量が減じられ、ロック部がロック部の上方位置に突出して、被ロック部がロック部に対して上方へ向けて係止可能な状態、すなわちロック状態となる。
また、本発明では、起立部およびロック部は端子配列方向での端壁同士間の範囲内で移動するようになっている。上記端子配列方向はハウジングの長手方向であるので、ロック部の突出量を大きく確保しても、該ロック部そして起立部の端子配列方向での移動を許容するための空間を上記端壁同士間の範囲内で容易に確保でき、安定したロック状態を確保できる。
本発明において、ロック金具の基部は、端壁寄り位置にコネクタ幅方向外方へ向けて延出する屈曲部分を有しており、該屈曲部分が、ハウジング外に露呈する露呈部分を有し、該露呈部分が端子配列方向で上記ハウジングの受入部側へ向けた押圧力を操作力として受けて、上記ロック金具に対応する端壁から離間するような上記端子配列方向での起立部およびロック部の移動を可能とするロック解除操作部として形成されていてもよい。
上記ロック解除操作部を設けることにより、コネクタ抜出の際、基部の露呈部分が押圧力を操作力として受けると、ハウジングの受入部側へ向けてロック金具の起立部そしてロック部が上記端子配列方向で移動するので、ロック状態が解除され、相手コネクタを上方へ容易に抜出できる。
本発明において、ロック金具は、端壁寄り位置でコネクタ幅方向に延びる延長腕部を有し、該延長腕部の端部が、ハウジングに保持されるための被保持部として形成されており、該被保持部の上下方向縁部から突出する被係止突部を有しており、端壁は、上記被保持部を収容して保持するための保持溝部が上下方向に延びるとともに下方に開口して形成されており、該保持溝部を形成する溝内壁面のうち上記被保持部の上下方向縁部に対向する溝内壁面に、上記被係止突部よりも下方位置で該被係止突部の下縁と対向して該下縁と係止可能な段状の係止部が形成されており、該係止部が、上記被係止突部の下方への移動を規制することとしてもよい。
上記係止部および被係止部を設けることにより、端壁の収容溝部の係止部が、ロック金具の被係止部の下方への移動を規制するので、ハウジングからのロック金具の抜けをより確実に防止できる。
本発明において、ハウジングは、底壁から上方へ向けて受入部内で起立して端子配列方向に延びる突壁を有し、該突壁は、上記端子配列方向での両端部に、端壁側へ向けて開放され上下方向に延びる収容溝部が形成されており、ロック金具は、起立部が上記収容溝部内にそしてロック部の少なくとも一部が上記収容溝部外に位置しているようにすることができる。
突壁は端子配列方向に延びているので、端壁に収容溝部を形成する場合と比較して、上記収容溝部の深さを十分に大きくすることができる。したがって、ロック部の突出量を大きく確保しても、起立部は該ロック部が上記収容溝部内に収容されるのに必要な寸法分だけ上記収容溝部内で移動できる。つまり、ロック部の突出量を十分に大きくして、相手コネクタの被ロック部と係止可能な部分の範囲を大きく確保できるので、安定したロック状態を確保できる。
本発明において、ロック金具の起立部は、上下方向縁部からコネクタ幅方向外方へ屈曲する被規制部を有し、上記ハウジングの収容溝部を形成する溝内壁面は、上記被規制部よりも下方位置で該被規制部の下縁と対向して該下縁と係止可能な面を有する段状の規制部が形成されており、該規制部が、上記ロック金具の下方への移動を規制していることとしてもよい。
コネクタ嵌合過程にて、相手コネクタの被ロック部がコネクタのロック部に対して上方から当接することにより、該ロック部が下方へ向けた押圧力を受ける。該押圧力を受けたロック金具の被規制部はハウジングの規制部と係止するので、ロック金具の下方への移動が規制されるので、ハウジングからのロック金具の抜けを防止できる。
本発明において、ハウジングの突壁は、ロック金具の起立部よりも上方位置で上記突壁の収容溝部の少なくとも一部を閉塞する上壁が形成されており、該上壁の下面は、上記起立部の上縁と対向して該上縁と係止可能に位置して上記起立部の上部の上方へ向けた変位を規制することとしてもよい。
上記上壁を設けることにより、コネクタ嵌合状態にて、相手コネクタが上方(抜出方向)へ不用意に持ち上げられたとしても、起立部の上縁がハウジングの上壁の下面に係止するので、上記起立部の上部の変位が規制される。この結果、ロック部と被ロック部との係止状態が維持され、安定したロック状態を維持できる。
本発明において、ハウジングの収容溝部を形成する溝内壁面のうちコネクタ幅方向で互いに対向する対向溝内壁面は、ロック金具の起立部へ向けてコネクタ幅方向に突出する突出部が形成されており、該突出部は、上記起立部とコネクタ幅方向で当接可能に位置し、該コネクタ幅方向での上記起立部の位置を突出頂部で規制することとしてもよい。
上記突出部を設けることにより、該突出部がコネクタ幅方向での起立部の位置を突出頂部で規制するので、コネクタ幅方向でのロック部の位置が規制される。この結果、被ロック部との係止状態を確実に確保でき、安定したロック状態を維持できる。
<第二発明>
第二発明に係る電気コネクタ組立体は、第一発明に係る回路基板用電気コネクタと、該回路基板用電気コネクタに対して上方から嵌合接続される相手コネクタとを備え、該相手コネクタは、コネクタ嵌合状態にて回路基板用電気コネクタのロック金具のロック部に対して上方に係止可能な被ロック部を有していることを特徴としている。
以上のように、本発明では、ロック金具の起立部およびロック部は端子配列方向、換言するとハウジングの長手方向での端壁同士間の範囲内で移動するようになっている。したがって、ロック部の突出量を大きく確保しても、ロック金具の配置の有無にかかわらず存在する上記端壁同士間の範囲内で該ロック部そして起立部の上記端子配列方向での移動を許容するための空間を容易に確保でき、上記端子配列方向でコネクタを大型化することなく、確実なロック状態を安定して得ることができる。
第一実施形態に係るレセプタクルコネクタおよびこれに対して上方から嵌合されるプラグコネクタの斜視図であり、コネクタ嵌合前の状態を示している。 図1のレセプタクルコネクタおよびプラグコネクタを上下反転させて示した斜視図であり、プラグコネクタを下方から嵌合させるようにした姿勢で示した斜視図である。 図1のレセプタクルコネクタのロック金具のみを、図1のレセプタクルコネクタに保持されている姿勢で示した斜視図である。示した斜視図である。 図1のレセプタクルコネクタのロック金具の取付工程を示す、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面斜視図であり、(A)はロック金具の取付前、(B)は該ロック金具の取付後を示している。 図1のレセプタクルコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面図であり、上記端子配列方向におけるロック金具の被保持部の位置での断面を示している。 図1のレセプタクルコネクタのコネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面図であり、上記端子配列方向での側壁の範囲では、ロック部の位置での断面を示し、上記端子配列方向での端壁の範囲では、上下方向で被保持部の上端の位置での断面を示している。 ロック金具の移動を示すレセプタクルコネクタの一部の断面図であり、(A)はコネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面図であり、(B)は端子配列方向に対して直角な面での断面図である。 (A)は、第一実施形態のロック金具の変形例を示す斜視図であり、(B)は他の変形例を示す斜視図である。 第二実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部の横断面図であり、コネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面を示している。 第三実施形態に係るレセプタクルコネクタを示す斜視図である。 第四実施形態に係るプラグコネクタを示しており、(A)はプラグコネクタの斜視図であり、(B)は(A)のプラグコネクタのコネクタ幅方向に対して直角な面での断面斜視図である。
以下、添付書類にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ1およびこれに対して上方から嵌合されるプラグコネクタ2の斜視図であり、コネクタ嵌合前の状態を示している。図2は、図1のレセプタクルコネクタ1およびプラグコネクタ2を上下反転させて示した斜視図であり、プラグコネクタ2を下方から嵌合させるようにした姿勢で示した斜視図である。
本実施形態におけるレセプタクルコネクタ1及び該レセプタクルコネクタ1の相手コネクタたるプラグコネクタ2は、それぞれ異なる回路基板(図示せず)の実装面上に配される回路基板用コネクタであり、各回路基板の面に対して直角な方向(図1での上下方向)を挿抜方向とするコネクタ組立体を構成している。
レセプタクルコネクタ1は、図1に見られるように、略直方体外形をなすレセプタクル側ハウジング10と、該レセプタクル側ハウジング10の長手方向を端子配列方向として該レセプタクル側ハウジング10によって二列に配列保持される複数の端子20と、上記長手方向での上記レセプタクル側ハウジング10の両端部で保持される二つのロック金具30および四つの固定金具70とを有している。該レセプタクルコネクタ1は、図1で示される姿勢で、回路基板上に配置実装される。
上記レセプタクル側ハウジング10は、例えば樹脂等の電気絶縁材で作られており、回路基板の実装面と平行な一方向を長手方向(端子配列方向)として延びている。該レセプタクル側ハウジング10は、上記実装面に対して平行な底壁11(図2参照)と、図1にて、該底壁11から上方へ向けて起立するとともに端子配列方向に延びる突壁12と、上記底壁11から上方へ向けて起立するとともに上記突壁12を囲む枠状の周壁13とを有している。該周壁13は、上記端子配列方向に延びる一対の側壁14と、該端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記一対の側壁14の端部同士を連結する一対の端壁15とを有している。上記突壁12と周壁13との間で上方へ向け開口する環状空間は、プラグコネクタ2の嵌合部としての周壁43を受け入れるための受入部16として形成されている。
上記レセプタクル側ハウジング10には、端子20を保持するための端子保持溝17が、突壁12の長手方向中心線に対してコネクタ幅方向で対称な二列をなし、端子配列方向で等間隔に配列形成されている。各端子保持溝17は、突壁12の側面、底壁11の上面、側壁14の内側面(突壁12の側面と対向する面)、該側壁14の上面及び外側面にわたって連続して延びるとともに没していて、上記端子配列方向に見て横S字溝状をなして形成されている。
また、図1に見られるように、底壁11は、端子配列方向での両端壁寄り位置、換言すると、端子配列範囲外の位置に、固定金具70を保持するための固定金具保持溝11Aが形成されている。該固定金具保持溝11Aは、上下方向に延びるスリット状をなしており、下方そしてコネクタ幅方向外方へ向けて開放されている。
上記レセプタクル側ハウジング10は、端子配列方向での両端部にロック金具30を収容して保持する形態をなしているが、その形態の理解のために、レセプタクル側ハウジング10のさらなる説明に先立ち、まず、上記ロック金具30について説明する。
図3は、図1のレセプタクルコネクタ1のロック金具30のみを、図1のレセプタクルコネクタ1に保持されている姿勢で示した斜視図である。ロック金具30は、金属板を所定の形状に打ち抜いた後、折曲端縁30Aをもつように板厚方向で折り返した屈曲加工を受けて作られている。図3に見られるように、該ロック金具30は、上方から見たときに全体として略T字状をなし、上方から見て二つの略L字状部分が対称に位置することにより上記略T字状をなす基部31と、該基部31の右端側(折曲端縁30A側)部分から上方へ起立する起立部32と、該起立部32の上端寄り位置で左方へ向けて突出するロック部33とを有している。
図3に見られるように、二枚の基部31はいずれも、金属板が折り返されることにより端子配列方向に延びる帯板状部分が二枚重ねされた状態をなす基腕部31Aと、板厚方向に屈曲されて拡がる該基腕部31Aの上記帯板状部分の左端側でそれぞれコネクタ幅方向(上記端子配列方向に対して直角な方向)外方へ向けて互いに離れるように板厚方向に屈曲される二つのロック解除操作部31Bと、該ロック解除操作部31Bのそれぞれから連続して上記コネクタ幅方向外方へ向けて延長された二つの延長腕部31Cとを有している。
図3に見られるように、各基腕部31Aは、その左端側に、上記ロック解除操作部31Bに連結される連結部31A−1を有している。該連結部31A−1は、左方へ向かうにつれて二枚の基腕部31A同士間の距離が徐々に広がるように板厚方向で若干屈曲されていて、互いに離れて位置している。上記ロック解除操作部31Bは、上記基腕部31Aの板面に対して直角よりも若干小さい鋭角に屈曲されており、図3に見られるように、その屈曲頂部が端子配列方向(図3にて左右方向)で左方へ向けて突出している。また、上記屈曲頂部は、図1および図2に見られるように、レセプタクル側ハウジング10外に突出して露呈しており、後述するように、端子配列方向内方(突壁12側へ向けた方向)へ向けた押圧力をコネクタ同士のロック解除のための操作力として受ける部位をなしている。
延長腕部31Cは、該ロック解除操作部31Bから連続して延長することで形成されており、コネクタ幅方向外方へ向かうにつれて起立部32側へ若干傾斜して延びる弾性変形部31C−1と、上記延長腕部31Cの自由端寄り位置で弾性変形部31C−1とは逆の傾斜をなすように屈曲され端子配列方向に対して直角な板面をもつ被保持部31C−2が形成されている。ロック金具30は、上記被保持部31C−2でレセプタクル側ハウジング10に保持されるようになっている。上記弾性変形部31C−1は、自由状態にてレセプタクル側ハウジング10の後述の傾斜面18A−1と端子配列方向で間隔をもって位置し(図7(A)の実線部分を参照)、該傾斜面18A−1へ向けて弾性変形可能となっており(図7(B)の破線部分を参照)、後述するように、起立部32そしてロック部33の端子配列方向での移動を可能としている。
被保持部31C−2は、上下方向に延びる縁部(自由端縁)の上部からコネクタ幅方向外方へ突出する被係止突部31C−2Aが形成されており、該被係止突部31C−2Aでレセプタクル側ハウジング10の後述の係止部18A−3に対して上下方向で係止可能となっている(図5参照)。
図3に見られるように、起立部32は、金属板が折り返されることにより、上下方向に延びる縦帯板状部分が二枚重ねにされた状態をなしており、該縦帯板状部分が上下方向に延びる右端縁となる既述の折曲端縁30Aで連結されている。該起立部32は、上下方向における基腕部31Aとロック部33との間の範囲で、上下方向に延びる各縦帯板状部分の左端縁からコネクタ幅方向外方へ向けて直角に屈曲されて被規制部32Aを有している。後述するように、該被規制部32Aは、レセプタクル側ハウジング10の規制部18B−1Aに対して係止可能となっている。
図3に見られるように、ロック部33も、基腕部31Aや起立部32と同様に、金属板部分が二枚重ねにされた状態で形成されており、全体として一つのロック部を形成している。該ロック部33は、上縁が左方へ向かうにつれて下方に傾斜する斜縁を有しているとともに、下縁が上下方向に対して直角な左右方向(端子配列方向)に延びていて鉤状に形成されている。後述するように、該ロック部33は、コネクタ嵌合状態にて、プラグコネクタ2に設けられた後述の相手ロック金具60の被ロック部62C−1に対して上方へ向けて係止可能となっている。
レセプタクル側ハウジング10の説明に戻る。図2に見られるように、レセプタクル側ハウジング10は、ロック金具30を収容するための二つの収容溝部18が、端子配列方向での中央位置に対して対称となるようにしてレセプタクル側ハウジング10の端子配列方向両端側、上方(底壁11側)から見て略T字状をなし上方へ向けて開口して形成されている。
以下、図1ないし図7を参照しながら、収容溝部18の形状を説明する。ここで、図4は、図1のレセプタクルコネクタ1のロック金具30の取付工程を示す、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面斜視図であり、(A)はロック金具30の取付前、(B)は該ロック金具30の取付後を示している。図5は、図1のレセプタクルコネクタ1の端子配列方向に対して直角な面での断面図であり、上記端子配列方向におけるロック金具30の被保持部31C−2の位置での断面を示している。図6は、図1のレセプタクルコネクタ1のコネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面図であり、上記端子配列方向での側壁14の範囲では、ロック部33の位置での断面を示し、上記端子配列方向での端壁15の範囲では、上下方向で被保持部31C−2の上端の位置での断面を示している。図7は、ロック金具30の移動を示すレセプタクルコネクタ1の一部の断面図であり、(A)はコネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面図であり、(B)は端子配列方向に対して直角な面での断面図である。
図4(A)によく見られるように、収容溝部18は、端壁15の下部で端子配列方向外側に位置して底壁11に形成されコネクタ幅方向に延びる外溝部18Aと、突壁12の端子配列方向での端部と該端部の下方で端子配列方向内側の位置での底壁とに形成され上下方向に延びる内溝部18Bと、端壁15および底壁11に形成され上記外溝部18Aおよび上記内溝部18Bを互いに連通させるように端子配列方向に延びる底溝部18Cとを有している。
図2に見られるように、上記外溝部18Aは、コネクタ幅方向で同方向両端部を除くほぼ全域にわたって延び、底壁11側(図2にて上方)および端子配列方向外方へ向けて開放されており、ロック金具30の二つの延長腕部31Cを収容している(図4(B)をも参照)。また、上記外溝部18Aは、コネクタ幅方向で各延長腕部31Cの弾性変形部31C−1に対応する位置に、コネクタ幅方向内方へ向かうにつれて端子配列方向外方へ傾斜する傾斜面18A−1が形成されている。該傾斜面18A−1は、既述したように、上記弾性変形部31C−1との間に間隔を形成している。
また、図2に見られるように、上記外溝部18Aのコネクタ幅方向での両端部には、上記延長腕部31Cの被保持部31C−2を収容して保持するためのスリット状の保持溝部18A−2が、上下方向に延びるとともにコネクタ幅方向内方へ向けて開放されて形成されている(図5をも参照)。図5に見られるように、保持溝部18A−2は、該保持溝部18A−2を形成する溝内壁面のうち上記被保持部31C−2の上下方向に延びる縁部に対向する溝内壁面の上部に、上記被保持部31C−2の被係止突部31C−2Aよりも下方位置で該被係止突部31C−2Aの下縁と対向して該下縁と係止可能な段状の係止部18A−3が形成されている。
図4(A)に見られるように、底溝部18Cは、上下方向に貫通しており(図7(B)をも参照)、図4(B)基腕部31Aのうち起立部32の下方に位置する端部を除く部分を収容している。
内溝部18Bは、図4(A)に見られるように、突壁12の端面(端子配列方向に対して直角な面)から没して形成されており、下方および端子配列方向外方(図4(A)における左方)へ向けて開放されている。該内溝部18Bは、端子配列方向外方寄り位置にて、コネクタ幅方向で互いに対向する溝内壁面に、該溝内壁面から突出する突出部18B−1が形成されている。該突出部18B−1は、コネクタ幅方向に見て略L字形状をなしており、内溝部18Bの端子配列方向中間位置にて上下方向で内溝部18Bのほぼ全域にわたって延びる縦部分と、該縦部分の下部から端子配列方向外方へ延びる横部分とから形成されていて、上記縦部分と上記横部分とで上記略L字形状をなしている。
突出部18B−1は、図4(B)に見られるように、ロック金具30の基腕部31Aの右端部および起立部32に対応する領域で突出している。コネクタ幅方向で互いに対向する突出部18B−1の頂部の突出対向面(コネクタ幅方向に対して直角な面)同士間の間隔は、上記基腕部31Aおよび起立部32の幅寸法よりも若干広く形成されている(図6および図7(A)をも参照)。したがって、上記突出部18B−1は、突出対向面が基腕部31Aの上記端部および起立部32のそれぞれの側面に対して若干の隙間をもって当接可能に位置し、該基腕部31Aの右端部および起立部32のコネクタ幅方向での位置を規制している。なお、上記突出部18B−1に上記縦部分を設けることは必須ではなく、例えば、ロック金具30の起立部32が十分な剛性をもつなどして上記コネクタ幅方向で変位しにくくなっている場合には、上記突出部18B−1から上記縦部分を省略して上記横部分のみからなる構成としてもよい。
上記突出部18B−1の横部分は、上記起立部32の被規制部32Aよりも下方に位置する段状の規制部18B−1Aとして形成されている。図4(B)に見られるように、該規制部18B−1Aの上端面が被規制部32Aの下縁と対向して該下縁と上下方向に係止可能に位置しており、上記ロック金具30の下方への移動を規制している。また、上記規制部18B−1Aの下隅部には、下方へ向かうにつれて端子配列方向内方へ傾斜する傾斜面18B−1Bが形成されている。該傾斜面18B−1Bは、後述するように、レセプタクル側ハウジング10へのロック金具30の取付けの際に、上記被規制部32Aを案内するための案内面として機能する。
また、図4(A),(B)に見られるように、突壁12は、端子配列方向にて上記突出部18B−1の縦部分から内溝部18Bの溝底18B−2(端子配列方向に対して直角な面)にまでわたる範囲で、該内溝部18Bの上側を閉塞する上壁12Aが形成されている。該上壁12Aの下面は、ロック金具30の起立部32の上縁と対向していて該上縁と係止可能に位置しており(図7(B)をも参照)、後述するように、上記起立部32の上部の上方への変位を規制している。
次に、図4(A),(B)にもとづいて、レセプタクル側ハウジング10へのロック金具30の取付けについて説明する。ロック金具30は、図4(A)に示されるように、レセプタクル側ハウジング10の収容溝部18へ下方から取り付けられる。ロック金具30の取付過程にて、該ロック金具30の被保持部31C−2の被係止突部31C−2Aが、外溝部18Aの保持溝部18A−2(図5参照)の溝内壁面(コネクタ幅方向に対して直角な面)に当接して押圧力を受けると、弾性変形部31C−1が外溝部18Aの傾斜面18A−1から離れるように弾性変形することにより、上記被保持部31C−2のさらなる上方への移動が許容される。そして、被係止突部31C−2Aが上記保持溝部18A−2の係止部18A−3よりも上方に達すると、図5に見られるように、弾性変形部31C−1が弾性復元力により弾性変形量を減じるように変形し、被係止突部31C−2Aが係止部18A−3に対して下方へ向けて係止可能に位置する。また、被保持部31C−2の上下方向に延びる縁部が保持溝部18A−2の上記溝内壁面に接圧をもって当接し、該接圧によって保持溝部18A−2内で保持される。
また、ロック金具30の取付過程にて、該ロック金具30の起立部32の被規制部32Aは、突出部18B−1の規制部18B−1Aに形成された傾斜面18B−1Bに当接する。被規制部32Aが上記傾斜面18B−1Bから端子配列方向外方へ向けた押圧力を受けると、弾性変形部31C−1が外溝部18Aの傾斜面18A−1から離れるように弾性変形することにより、上記被規制部32Aが端子配列方向外方(図4(A),(B)にて左方)へ変位し、上記被規制部32Aのさらなる上方への移動が許容される。該被規制部32Aが上記規制部18B−1Aより上方に達すると、上記弾性変形部31C−1が弾性変形状態から開放されて、弾性復元力により被規制部32Aが端子配列方向内方(図4(A),(B)にて右方)へ変位して戻ることにより、該被規制部32Aが上記規制部18B−1Aに対して下方へ係止可能に位置する。
上述したように、ロック金具30の上記被保持部31C−2および上記被規制部32Aがそれぞれレセプタクル側ハウジング10の係止部18A−3および上記規制部18B−1Aに対して係止可能に位置する結果、上記ロック金具30が上記収容溝部18で収容保持され、該ロック金具30の取付けが完了する。
端子20は、図1に見られるように、金属板を打ち抜いて得られた帯状片を板厚方向に屈曲して作られている。該端子20は、端子配列方向に見て全体が横S字状をなしており、プラグコネクタ2に設けられた相手端子50と接触するように屈曲された接触部21が一端側にそして回路基板の対応回路部に半田接続される接続部22が他端側に形成されている。該端子20は、上記端子配列方向に見たとき、逆U字形状をなす被保持部23が側壁14を跨ぐようにして、上方から端子保持溝17内に圧入されて取り付けられており、該側壁14の長手方向で等間隔をなして配列されている。被保持部23には、上記相手端子50と係止するためのロック突部23Aが上記接触部21側へ向けて突出して形成されている。
上記端子20が上記端子保持溝17で保持された状態では、図1に見られるように、該端子20の接触部21が突壁12の側面から受入部16へ向けて突出するとともに、上記ロック突部23Aが側壁14の内側面から受入部16へ向けて突出する。また、上記端子20の接続部22がレセプタクル側ハウジング10の底面とほぼ同じ高さでコネクタ幅方向外方へ向けて該レセプタクル側ハウジング10から延出している。
固定金具70は、金属板の平坦面を維持するようにして該金属板を打ち抜いて作られており、レセプタクル側ハウジング10の固定金具保持溝11Aへ下方から圧入されて保持されている。上記固定金具70は、回路基板の対応部(図示せず)に半田付けされることにより、該回路基板に対するレセプタクルコネクタ1の固定に寄与する。
次に、図1、図2および図7(B)にもとづいて、相手コネクタたるプラグコネクタ2の構成を説明する。プラグコネクタ2は、略直方体外形をなすプラグ側ハウジング40と、該プラグ側ハウジング40の長手方向を端子配列方向として該プラグ側ハウジング40によって二列に配列保持される複数の相手端子50と、上記長手方向での上記プラグ側ハウジング40の両端部(後述の端壁45)で保持される二つの相手ロック金具60とを有している。該プラグコネクタ2は、図2に示される姿勢で回路基板上に配置実装され、図1に示されるように上下反転させた姿勢でレセプタクルコネクタ1に嵌合接続される。
上記プラグ側ハウジング40は、例えば樹脂等の電気絶縁材で作られており、回路基板の実装面と平行な一方向を長手方向(端子配列方向)として延びている。該プラグ側ハウジング40は、上記実装面に対して平行な底壁41(図1参照)と、図2に見られるように、該底壁41から上方へ向けて起立する枠状の嵌合部としての周壁43とを有している。該周壁43は、上記端子配列方向に延びる一対の側壁44と、該端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記一対の側壁44の端部同士を連結する一対の端壁45とを有している。該周壁43に囲まれ上方へ開口する空間は、レセプタクルコネクタ1の突壁12を受け入れるための受入部46として形成されている。
図7(B)によく見られるように、端壁45は、該端壁45に取り付けられる後述の相手ロック金具60の折返板部62を収容して保持するための保持凹部45Aが、上記端壁45の内側面から没して形成されている。また、底壁41は、図7(B)に見られるように、保持凹部45Aの上方位置で上下方向にスリット状に貫通し該保持凹部45Aと連通する貫通孔41Aが形成されている(図1をも参照)。
図2に見られるように、端壁45は、保持凹部45Aよりも上方にプラグコネクタ2の案内のための案内部45Bが形成されている。案内部45Bの上面は、端子配列方向に向かうにつれて下方へ傾斜しており、コネクタ嵌合過程にて、プラグコネクタ2を端子配列方向でレセプタクル側ハウジング10の受入部16へ案内するための案内面として機能する。上記案内部45Bはコネクタ幅方向での中央位置で切り欠かれている。この切り欠かれた部分である切欠部45Cは、コネクタ幅方向で後述する相手ロック金具60の孔部62Cと同位置に形成されている。コネクタ嵌合過程では、レセプタクルコネクタ1のロック金具30のロック部33が該切欠部45C内を通過することにより、ロック部33と上記案内部45Bとの干渉を回避できるので、該案内部45Bの損傷(削れ)を防止できる。
相手端子50は、金属板を打ち抜いて得られた帯状片を板厚方向に屈曲して作られている。該相手端子50は、プラグ側ハウジング40の各側壁44に一体モールド成形されて保持されており、該側壁44の長手方向で等間隔をなして配列されている。該相手端子50は、プラグ側ハウジング40の底壁41とほぼ同じ高さ位置で側壁44からコネクタ幅方向外方へ延出する直状の接続部51と、該接続部51に連続して図2での上方(図1での下方)へ向けて屈曲されるとともに逆U字状に折り返され上記側壁44に埋没保持される逆U字部分とを有している。該逆U字部分は、上記側壁44に沿って延びていて、逆U字状の板面が該側壁44と同一面を形成するようにして露呈している。
上記相手端子50の逆U字状部分の二つの脚部のうち、側壁44の内側面側に位置する一方の脚部は、レセプタクルコネクタ1の端子20の突状の接触部21を受け入れて該接触部21と接触するための接触凹部52が板面から没して形成されている。また、側壁44の外側面側に位置する他方の脚部は、上記端子20のロック突部23Aを受け入れて該ロック突部23Aと係止するための被ロック凹部53が板面から没して形成されている。
相手ロック金具60は、金属板を所定の形状に打ち抜いた後、板厚方向で折り返すように屈曲加工して作られている。図7(B)に見られるように、該相手ロック金具60は、端子配列方向でのプラグ側ハウジング40の端壁45の位置にて底壁41の底面(図1での上面)とほぼ同じ高さに位置で端子配列方向外方へ延出する固定部61(図1をも参照)と、該固定部61に連続して図7(B)での下方(図2では上方)へ向けて屈曲されるとともに下端で上方(図2では下方)へ向けて折り返された折返板部62とを有している。
上記固定部61は、回路基板の対応部(図示せず)に半田付けされることにより、該回路基板に対するプラグコネクタ2の固定に寄与する。また、図7(B)によく見られるように、上記折返板部62は、端子配列方向で互いに対面する二つの板状部分を有している。以下、この二つの板状部分のうち端子配列方向外側(図7(B)にて左側)に位置し、上端が上記固定部61に連結されている板状部分を「外板部62A」といい、端子配列方向内側(図7(B)にて右側)の板状部分を「内板部62B」という。外板部62Aおよび内板部62Bは、それぞれ板厚方向に貫通する孔部62Cが、端子配列方向から見て同位置に形成されている(図2をも参照)。本実施形態では、これらの二つの孔部62Cが相俟って、ロック金具30のロック部33と係止するための被ロック部62C−1として機能する。また、外板部62Aの上下方向に延びる両側縁には、プラグ側ハウジング40の保持凹部45A内での相手ロック金具60の圧入時の係止保持のための圧入突部(図示せず)が突出形成されている。
相手ロック金具60は、折返板部62を底壁41の底面側(図7(B)の上方)から貫通孔41Aを経て保持凹部45A内に圧入することにより、プラグ側ハウジング40に取り付けられる。取付けが完了した状態では、外板部62Aの圧入突部は上記保持凹部45Aの上下方向に延びる両側内縁に対して喰い込み、これによって相手ロック金具60の抜けが防止される。また、上記内板部62Bの板面は、該端壁45の内面と同一面を形成するようにして受入部46へ向けて露呈している(図2をも参照)。
次に、図1および図7(A),(B)にもとづいて、レセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2とのコネクタ嵌合動作について説明する。まず、レセプタクルコネクタ1およびプラグコネクタ2をそれぞれ対応する回路基板に半田接続により取り付ける。次に、図1に見られるように、レセプタクルコネクタ1を受入部16が上方へ向いた姿勢とするとともに、該レセプタクルコネクタ1の上方で、プラグコネクタ2の受入部46(図2参照)が下方へ向いた姿勢とする。
次に、図1の姿勢を維持したままプラグコネクタ2を降下させて、レセプタクルコネクタ1の突壁12をプラグコネクタ2の受入部46内へ下方から進入させるとともに、プラグコネクタ2の周壁43をレセプタクルコネクタ1の受入部16内へ上方から進入させる。この結果、レセプタクルコネクタ1の端子20の接触部21そしてロック突部23Aが、プラグコネクタ2の相手端子50の接触凹部52内そして被ロック凹部53内にそれぞれ突入係止して、端子同士の電気的な接触及びコネクタ抜出方向(上方)へのロックがなされる。
また、コネクタ嵌合過程において、相手ロック金具60の折返板部62の下端が、ロック金具30のロック部33の上縁(傾斜縁)に当接し、該ロック部33を端子配列方向内方へ向けた押圧力をもって押圧する。ロック部33が上記押圧力を受けると、該ロック部33は、図7(A)にて破線で示されるように、内溝部18Bの溝底18B−2(端子配列方向に対して直角な面。図4をも参照)側へ向けて移動して、内溝部18B内に収容される。このとき、ロック部33の移動は、ロック金具30の延長腕部31Cの弾性変形によって許容される。具体的には、図7(A)にて破線で示されるように、延長腕部31Cの弾性変形部31C−1が、被保持部31C−2との境界位置近傍を支点として、端子配列方向内方へ向けて、換言すると外溝部18Aの傾斜面18A−1へ向けて弾性変形する。この結果、ロック金具30の連結部31A−1同士が互いに近づくように変位し、起立部32およびロック部33が上記端子配列方向内方へ向けて、すなわち内溝部18Bの溝底18B−2側へ向けて移動する。
また、上記折返板部62の下端が上記ロック部33の上縁に当接すると、該ロック部33は、押圧力を受ける上縁が傾斜縁となっているので、上述した端子配列方向内方へ向けた分力の押圧力に加え、下方へ向けた分力の押圧力も受ける。しかし、本実施形態では、レセプタクル側ハウジング10の規制部18B−1Aがロック金具30の被規制部32Aの下方にて該被規制部32Aと係止可能に位置していて、ロック金具30の下方への移動が規制されるようになっているので、レセプタクル側ハウジング10からのロック金具30の抜けが防止される。
上述したように、ロック部33が内溝部18B内へ収容されることにより、プラグコネクタ2のさらなる降下が許容される。そして、図7(B)に見られるように、相手ロック金具60の孔部62Cが、ロック金具30のロック部33の位置に達して該ロック部33が上述の押圧力から開放されると、図7(A),(B)にて実線で示されるように、延長腕部31Cが弾性変形状態から開放されてその弾性復元力により自由状態に戻る。この結果、ロック部33は、図7(B)にて実線で示されるように、孔部62C内へ進入し、被ロック部62C−1、すなわち孔部62Cの下縁に対してコネクタ抜出方向(上方)へ係止可能に位置してロック状態となる。
本実施形態では、相手ロック金具60の被ロック部62C−1は、相手ロック金具60の折返板部62の二つの板部、すなわち外板部62Aおよび内板部62Bで、同一位置にて同一径で貫通する孔部の縁部として形成されているので、一つの板部だけに被ロック部を設ける場合と比較して、ロック金具30のロック部33に対して係止可能な部分の範囲が二枚の板厚分となって倍増し、その分、ロック状態の確実性そして安定性を向上させることができる。本実施形態では、被ロック部を二つの板部に設けることしたが、三つ以上の板部に設けることにより、ロック状態をさらに安定させることができるのは言うまでもない。
このように、端子20,50同士が互いに接続そしてロックされ、ロック金具30,60同士がロックされることにより、コネクタ嵌合動作が完了する。既述したように、レセプタクル側ハウジング10の突壁12には、ロック金具30の起立部の上縁と対向して該上縁と係止可能に位置する上壁12Aが設けられている。したがって、コネクタ嵌合状態にて、プラグコネクタ2がコネクタ抜出方向(上方)へ不用意にもち上げられたとしても、上記起立部32の上縁が上記上壁12Aの下面に係止するので、上記起立部32の上部の変位が規制される。この結果、ロック金具30のロック部33と相手ロック金具60の被ロック部62C−1との係止状態が維持され、安定したロック状態を維持できる。
また、既述したように、ロック金具30の起立部32および基腕部31Aは、内溝部18Bの対向内壁面から突出する突出部18B−1の突出対向面によって、コネクタ幅方向での位置が規制されているので、上記ロック部33と上記被ロック部62C−1との係止状態を確実に確保でき、安定したロック状態を維持できる。
次に、図7(A),(B)にもとづいて、コネクタ抜出動作について説明する。レセプタクルコネクタ1とのコネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタ2を抜出する際には、レセプタクルコネクタ1のロック金具30のロック解除操作部31Bを端子配列方向内方へ向けて押圧して解除操作を行う。ロック解除操作部31Bが上記端子配列方向内向への押圧力を解除操作力として受けると、延長腕部31Cの弾性変形部31C−1が同方向に弾性変形する。そして、既述したコネクタ嵌合過程について説明したのと同様に、ロック金具30の連結部31A−1同士が互いに近づくように変位し、起立部32およびロック部33が上記端子配列方向内方へ向けて、すなわち内溝部18Bの溝底18B−2側へ向けて移動する(図7(A),(B)の破線参照)。
この結果、ロック部33が内溝部18B内に収容され、該ロック部33とプラグコネクタ2の相手ロック金具60の被ロック部62C−1との係止可能なロック状態が解除される。そして、プラグコネクタ2をコネクタ抜出方向(上方)へもち上げることにより、該プラグコネクタ2が難なく抜出され、コネクタ抜出動作が完了する。
本実施形態では、ロック金具30は、起立部32が内溝部18B内に位置しているとともに、ロック部33が上記起立部32の上部から内溝部18B外へ向けて突出して受入部16内に位置している。換言すると、起立部32およびロック部33が端子配列方向での端壁15同士間の範囲内に位置しており、この範囲内で移動するようになっている。したがって、ロック部33の突出量を大きく確保しても、ロック金具30の配置の有無にかかわらず存在する上記範囲内で該ロック部33そして起立部32の上記端子配列方向での移動を許容するための空間を容易に確保でき、上記端子配列方向でコネクタの大型化を回避できる。また、本実施形態では、ロック金具30のうち上記範囲内に配される部分は、コネクタ幅方向に対して直角な板面をもつ板状をなしている。したがって、該コネクタ幅方向では上記部分の板厚分の寸法を、同方向での側壁14同士間の範囲に確保すれば済むので、同方向でもコネクタの大型化を回避できる。
また、上記突壁12は端子配列方向、すなわちレセプタクル側ハウジング10の長手方向に延びているので、端壁の壁厚内に溝部を形成する場合と比較して、上記溝部(内溝部18B)の深さを十分に大きくすることができる。したがって、ロック部33の突出量を大きく確保しても、起立部32が、該ロック部33が上記内溝部18B内に収容されるのに必要な寸法分だけ上記内溝部18B内で移動できる。つまり、ロック部33の突出量を十分に大きくして、相手ロック金具60の被ロック部62C−1と係止可能な部分の範囲を大きく確保できるので、確実なロック状態を安定して得ることができる。
また、本実施形態では、ロック金具30の基部31に設けられた弾性変形部31C−1の弾性変形により、ロック部33および起立部32の端子配列方向での移動が許容されている。このように、基部31に弾性変形部31C−1を設けたことにより、ロック部33自体に弾性をもたせる必要がなくなるので、ロック部33自体の剛性ひいては強度を高くでき、安定したロック状態を得ることができる。また、ロック部33の突出量を大きくすることにより、該ロック部33の剛性ひいては強度をさらに高くできるので、ロック状態の安定性のさらなる向上を図ることができる。
本発明におけるロック金具は、本実施形態に限られず、種々の変形が可能である。例えば、図8(A)に示されるように、延長腕部のみならず、基腕部にも弾性変形部を形成してもよい。図8(A)では、第一実施形態のロック金具30と同一の部分には「100」を加えた符号を付している。この変形例では、ロック金具130は、端子配列方向(基腕部131Aの長手方向)で弾性変形可能な弾性変形部131A−2が、基腕部131Aの二つの帯状板部分をその長手方向中間位置で互いに離れる方向へ向けて突出するように屈曲することにより形成されている。該弾性変形部131A−2は、連結部131A−1に隣接した位置に、上下方向中間位置で端子配列方向に延びるスリット孔131A−3が形成されている。本実施形態では、該スリット孔131A−3の上下に位置する細い部分を弾性変形部131A−2とすることで、該弾性変形部131A−2をより弾性変形しやすくしている。延長腕部131Cの弾性変形部131C−1に加えて基腕部131Aに上記弾性変形部131A−2を追加して形成することにより、コネクタ嵌合過程にて、ロック部133および起立部132が端子配列方向内方(図8(A)にて右方)へ向けてより円滑に移動できる。
また、さらに異なる変形例として、図8(B)に示されるように、延長腕部にロック解除操作部を設けず、また、弾性変形部を延長腕部ではなく基腕部に形成することとしてもよい。図8(A)では、第一実施形態のロック金具30と同一の部分には「200」を加えた符号を付している。この変形例では、ロック金具230は、基腕部231Aのうち端子配列方向内方側の部分、起立部232およびロック部233だけが帯状板が二枚重ねにされて形成されており、それ以外の部分は、一枚の帯状板で形成されている。
図8(B)に見られるように、ロック金具230の基腕部231Aは、その長手方向中間位置でコネクタ幅方向の一方へ向けた突出湾曲部で弾性変形部231A−2を形成しており、該弾性変形部231A−2から連続して延びる直状部分が上記弾性変形部231A−2の突出方向とは逆の方向に向けて延びている。また、上記直状部分の端部に折り返し部分が形成されて、その先方を上記弾性変形部231A−2の突出する方向と同方向に延ばすことで延長腕部231Cが形成されている。該延長腕部231Cは、その中間部で端子配列方向外方へ突出湾曲している。
この変形例では、上記弾性変形部231A−2は、端子配列方向に弾性変形することにより、コネクタ嵌合過程におけるロック部233および起立部232が端子配列方向内方(図8(A)にて右方)へ向けて移動する際に、その移動を許容する。
<第二実施形態>
第一実施形態では、ロック解除操作部31Bがコネクタ幅方向に対して鋭角をなすように屈曲されているが、第二実施形態は、ロック解除操作部がコネクタ幅方向外方へ向けて直角に屈曲されており、この点で、第一実施形態と構成が異なっている。図9は、第二実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部の横断面図であり、コネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面を示している。第二実施形態のレセプタクルコネクタの形状は、上記ロック金具の基部を除いて、第一実施形態と同じであるので、同一部分には、第一実施形態の符号に「300」を加えて説明を省略する。
図9に見られるように、第二実施形態におけるロック金具330は、基腕部331Aの二つの帯状板部分が端子配列方向全域にわたって同幅の間隔をもって互いに近接した位置で同方向に延びている。そして、二つのロック解除操作部331Bは、基腕部331Aの左端部でコネクタ幅方向外方へ向けて互いに離れる方向に直角に屈曲されている。このようにロック解除操作部331Bが直角に屈曲されていることにより、弾性変形部331C−1はコネクタ幅方向に対して傾斜することなく同方向外方へ向けて延びている。
第二実施形態では、コネクタ嵌合過程にて、プラグコネクタに設けられた相手ロック金具によってロック部333が端子配列方向内方へ押圧されたとき、そしてコネクタ抜出の際に、ロック解除操作部331Bが端子配列方向内方へ向け押圧されたときに、ロック金具330は、図9にて破線で示されるように変位する。具体的には、弾性変形部331C−1が端子配列方向内方へ向けて傾斜するように弾性変形して、基腕部331Aの連結部331A−1(左端部)同士間そしてロック解除操作部331B同士間がコネクタ幅方向で互いに離れる方向へ傾斜するように変位する。この結果、ロック部333は、レセプタクル側ハウジング310の内溝部内に収容されて、コネクタ同士の嵌合および抜出が可能となる。
<第三実施形態>
第一実施形態では、ロック部33の少なくとも一部および起立部32が突壁12の内溝部18B内に位置しているが、第三実施形態では、ロック金具のロック部および起立部が端子配列方向でレセプタクル側ハウジングの突壁と異なる位置で受入部内に露呈して設けられており、この点で、第一実施形態と構成が異なっている。図10は、第三実施形態に係るレセプタクルコネクタ401を示す斜視図である。第三実施形態のレセプタクルコネクタ401の形状は、上記レセプタクルハウジングの突壁を除いて、第一実施形態のレセプタクルコネクタ1と同じであるので、同一部分には、第一実施形態の符号に「400」を加えて説明を省略する。
図10に見られるように、レセプタクル側ハウジング410の突壁412は、第一実施形態の突壁12の端子配列方向での両端部、すなわち同方向で内溝部18Bが形成されている部分を削除した形状をなしている。したがって、第三実施形態の突壁412には、第一実施形態における内溝部は形成されておらず、ロック金具430のロック部433および起立部432は、突壁412外で該突壁部の端壁面412B(端子配列方向に対して直角な面)との間に間隔をもった位置で受入部416内に露呈している。
また、本実施形態では、端子420は、図10に示されているように、第一実施形態の端子20のうち、ロック突部23Aよりも若干下方の位置から接触部21(自由端)にまでわたる部分が省略したような形状をなしている。このような形状の端子420は、ロック突部423Aが、相手端子の被ロック部(図示せず)と係止するロック部としての機能と、上記被ロック部と接触して電気的に接続される接触部としての機能を有している。
このような構成のレセプタクルコネクタ401では、コネクタ嵌合過程およびコネクタ抜出過程にて、ロック部433および起立部432が上記突壁の412の端壁面412B側へ向けて移動可能であり、コネクタ同士の嵌合および抜出が可能となっている。
<第四実施形態>
第一実施形態では、プラグコネクタ2の相手ロック金具60の被ロック部62C−1は折返板部62の孔部62Cの縁部に設けられているが、第四実施形態では、被ロック部が折返板部の板面から突出する突部として形成されており、この点で、第一実施形態と異なっている。図11は、第四実施形態に係るプラグコネクタ502を示しており、(A)はプラグコネクタ502を示す斜視図であり、(B)は(A)のプラグコネクタ502のコネクタ幅方向に対して直角な面での断面斜視図である。第四実施形態のプラグコネクタ502の形状は、上記ロック部を除いて、第一実施形態のプラグコネクタ2と同じであるので、同一部分には、第一実施形態の符号に「500」を加えて説明を省略する。
図11(A),(B)に見られるように、相手ロック金具560の被ロック部562Cは、折返板部562の板面から端子配列方向内方へ向けて突出する突部として形成されている。上記被ロック部562Cは、図11(B)に見られるように、内側板部562Bにプレス加工を施すことにより形成されている。コネクタ嵌合状態では、図11(B)に見られるように、上記被ロック部562Cは、レセプタクルコネクタ501のロック金具530のロック部533の下方に位置で、該ロック部533に対してコネクタ抜出方向(上方)へ向けて係止可能に位置する。
第一ないし第四実施形態では、ロック金具のロック部の下縁は、上下方向に対してほぼ直角に延びていて、プラグコネクタの抜出は、別部位でのロック解除操作が必要であることしたが、これに代えて、端子配列方向外方へ向かうにつれて上方へ向けて傾斜する傾斜縁を有していていてもよい。このようにロック部に傾斜縁を設けた場合、コネクタ抜出の際にプラグコネクタを一定量以上の抜出力をもって上方へもち上げると、上記被ロック部が上記ロック部の傾斜縁(下縁)に下方から当接して該ロック部を端子配列方向内方へ向けて押圧する。この結果、ロック金具の弾性変形部の弾性変形によって、上記ロック部の端子配列方向内方への移動が許容されて、ロック状態が解除されるので、プラグコネクタの抜出が可能になる。つまり、プラグコネクタをもち上げる操作だけで該プラグコネクタを抜出できるので、ロック部にロック解除操作部を設ける必要がなくなる。このような形態は、ロック強度がさほど大きくないようなコネクタに適用されるのが好ましい。また、ロック部の下縁に代えてあるいはロック部の下縁とともに、被ロック部の縁部に、端子配列方向内方へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜縁を設けた場合も同様の効果が得られる。
第一ないし第四実施形態では、プラグコネクタの被ロック部は、相手ロック金具に形成されていることとしたが、必ずしも相手ロック金具に形成されている必要はなく、例えば、プラグコネクタのプラグ側ハウジングに形成されていてもよい。
また、第一ないし第四実施形態では、プラグコネクタは回路基板用電気コネクタであることとしたが、プラグコネクタの種類はこれに限られず、例えば、ケーブルに接続されるケーブル用電気コネクタであることとしてもよい。
1 レセプタクルコネクタ 18B−1 突出部
2 プラグコネクタ(相手コネクタ) 18B−1A 規制部
10 レセプタクル側ハウジング 20 端子
11 底壁 30 ロック金具
12 突壁 31 基部
12A 上壁 31B ロック解除操作部
13 周壁 31C 延長腕部
14 側壁 31C−1 弾性変形部
15 端壁 31C−2 被保持部
16 受入部 31C−2A 被係止突部
18 収容溝部 32 起立部
18A−2 保持溝部 32A 被規制部
18A−3 係止部 33 ロック部
18B 内溝部 62C−1 被ロック部

Claims (8)

  1. 回路基板の実装面上に配され該実装面に対して直角な上下方向をコネクタ挿抜方向として上方から相手コネクタが嵌合接続される回路基板用電気コネクタであって、
    上記回路基板用電気コネクタは、上記回路基板の実装面に対して平行な一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記端子配列方向でのハウジングの端部に保持されるロック金具とを有しており、
    上記ハウジングは、上記一方の回路基板の実装面に対面する底壁と、該底壁から上方へ向けて起立する周壁とを有しており、上記周壁は、上記端子配列方向に延びる二つの側壁と、上記端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結する端壁とを有し、上記周壁によって囲まれた空間が、相手コネクタを受け入れるための受入部として形成されている回路基板用電気コネクタにおいて、
    上記ロック金具は、ハウジングの下部位置で上記端子配列方向に延びる部分をもつ基部と、該端子配列方向での端壁同士間の範囲内で上記基部の一部から上方へ起立する起立部と、該起立部の上部から上記端壁側へ向いて突出し、相手コネクタに設けられた被ロック部に対して上方に係止可能なロック部とを有しており、
    上記ロック金具の基部は、コネクタ嵌合過程にて、上記端子配列方向での外力を受けた際に、該ロック金具に対応する端壁から離間するような上記端子配列方向での上記起立部および上記ロック部の移動を許容するように上記端子配列方向に弾性変形する弾性変形部を有していることを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
  2. ロック金具の基部は、端壁寄り位置にコネクタ幅方向外方へ向けて延出する屈曲部分を有しており、該屈曲部分が、ハウジング外に露呈する露呈部分を有し、該露呈部分が端子配列方向で上記ハウジングの受入部側へ向けた押圧力を操作力として受けて、上記ロック金具に対応する端壁から離間するような上記端子配列方向での起立部およびロック部の移動を可能とするロック解除操作部として形成されていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
  3. ロック金具は、端壁寄り位置でコネクタ幅方向に延びる延長腕部を有し、該延長腕部の端部が、ハウジングに保持されるための被保持部として形成されており、該被保持部の上下方向縁部から突出する被係止突部を有しており、端壁は、上記被保持部を収容して保持するための保持溝部が上下方向に延びるとともに下方に開口して形成されており、該保持溝部を形成する溝内壁面のうち上記被保持部の上下方向縁部に対向する溝内壁面に、上記被係止突部よりも下方位置で該被係止突部の下縁と対向して該下縁と係止可能な段状の係止部が形成されており、該係止部が、上記被係止突部の下方への移動を規制することとする請求項1または請求項2に記載の回路基板用電気コネクタ。
  4. ハウジングは、底壁から上方へ向けて受入部内で起立して端子配列方向に延びる突壁を有し、該突壁は、上記端子配列方向での両端部に、端壁側へ向けて開放され上下方向に延びる収容溝部が形成されており、ロック金具は、起立部が上記収容溝部内にそしてロック部の少なくとも一部が上記収容溝部外に位置していることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  5. ロック金具の起立部は、上下方向縁部からコネクタ幅方向外方へ屈曲する被規制部を有し、上記ハウジングの収容溝部を形成する溝内壁面は、上記被規制部よりも下方位置で該被規制部の下縁と対向して該下縁と係止可能な面を有する段状の規制部が形成されており、該規制部が、上記ロック金具の下方への移動を規制していることとする請求項4に記載の回路基板用電気コネクタ。
  6. ハウジングの突壁は、ロック金具の起立部よりも上方位置で上記突壁の収容溝部の少なくとも一部を閉塞する上壁が形成されており、該上壁の下面は、上記起立部の上縁と対向して該上縁と係止可能に位置して上記起立部の上部の上方へ向けた変位を規制することとする請求項4または請求項5に記載の回路基板用電気コネクタ。
  7. ハウジングの収容溝部を形成する溝内壁面のうちコネクタ幅方向で互いに対向する対向溝内壁面は、ロック金具の起立部へ向けてコネクタ幅方向に突出する突出部が形成されており、該突出部は、上記起立部とコネクタ幅方向で当接可能に位置し、該コネクタ幅方向での上記起立部の位置を突出頂部で規制することとする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか一つに記載の回路基板用電気コネクタと、該回路基板用電気コネクタに対して上方から嵌合接続される相手コネクタとを備え、該相手コネクタは、コネクタ嵌合状態にて回路基板用電気コネクタのロック金具のロック部に対して上方に係止可能な被ロック部を有していることを特徴とする電気コネクタ組立体。
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