JP5943633B2 - ミストサウナ装置 - Google Patents
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Description
後者の集熱により得られる温水を利用する場合も、その温水の温度がミストサウナ装置の要求温度より低い場合は、補助熱源機等の機器により昇温して供給することとなる。
このような高温側の温水温度は、ミストサウナ装置を、最も安定且つ快適性の高い状態で運転するための最低温度として設定されているのである。しかし、例えば、ミストサウナ装置を使用する使用者が、省エネルギーの観点から少々の不便を容認できるのであれば、この使用者の意図に従った運転が可能となっているほうが良い。
さらに、上記の排熱を温水として回収するシステム、或いは、集熱した熱を温水として利用するシステムを温水供給機器として採用する場合の何れであっても、特許文献1に記載のように、少なくとも補助熱源機を運転して燃料を消費することとなり、省エネルギーの観点からは逆行することとなる。つまり、補助熱源機を運転せずに、元来生成又は保有している温水をそのまま使用するほうが、省エネルギーの観点から好ましい。
コントローラに入力される運転指令に基づいて、第1温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、供給を受けた温水を前記内気循環機構の運転及び前記ミスト噴霧機構の運転に利用する通常運転状態で作動可能に構成されるミストサウナ装置であって、
前記コントローラに、エコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるエコ運転スイッチを備え、
前記エコ運転指令を受付けた場合に、前記第1温度より低温の第2温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、供給を受けた温水を前記内気循環機構の運転及び前記ミスト噴霧機構の運転に利用するエコ運転状態で作動可能に構成され、
前記エコ運転指令を受付けた場合に、運転開始から室内で温風の供給及びミストの発生が行われた経過時間が所定の長さになるまでの初期運転において、前記通常運転状態で作動し、前記初期運転の後の定常運転において、前記エコ運転状態で作動し、
前記温水供給機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは太陽熱を利用して熱を得る太陽熱集熱器により温水を生成する主温水生成機器と、燃料を消費して熱を発生し、当該主温水生成機器で生成した温水を当該熱により更に加熱可能な補助熱源機とを備え、
前記通常運転状態に対応して、前記補助熱源機により前記第1温度に昇温した温水が供給され、
前記エコ運転状態に対応して、前記補助熱源機を働かせることなく、前記主温水生成機器により生成した前記第2温度の温水が供給される点にある。
これに対して、エコ運転指令を受け付けている場合には、ミストサウナ装置は、第1温度よりも低い第2温度の温水の供給を温水供給機器から受けて、その第2温度の温水で温風を発生すると共にミスト用水を加温する。つまり、通常運転状態で必要な第1温度よりも低い第2温度の温水の熱を利用して発生した温風及びミストは、第1温度の温水の熱を利用して発生した温風及びミストよりもミストサウナ用途としての快適性は低くなるものの、省エネルギー性は高くなる。従って、省エネルギー性を重視しながら、ある程度の快適性を確保した上で、ミストサウナ運転を行うことができる。
本特徴構成によれば、運転開始からの経過時間を、室内の快適性の状態を定量的に判断する指標として用いて、室内において所定のミストサウナ状態が達成されているか否かを判定する。従って、初期運転を終了するタイミングを定量的に決定できる。
以下、図面を参照して第1実施形態のミストサウナ装置について説明する。
図1は、ミストサウナ装置及び温水供給機器を備える温水利用システムの構成を示す図である。図2は、温水供給機器の構成を示す図である。
ミストサウナ装置は、浴室4内から内気を吸引するとともに、温水供給機器2から供給される温水により内気を加温して温風として浴室4内に戻す運転を行う内気循環機構Aと、温水供給機器2から供給される温水により加温したミスト用水をミストとして浴室4内に噴霧する運転を行うミスト噴霧機構Mとを備える。そして、ミストサウナ装置は、各種の制御指令を入力可能なコントローラとしてのリモコン装置Rに入力される運転指令に基づいて、第1温度の温水の供給を温水供給機器2に指令するとともに、供給を受けた温水を内気循環機構Aの運転及びミスト噴霧機構Mの運転に利用する通常運転状態で作動可能に構成される。尚、本実施形態で説明するミストサウナ装置は、浴室の暖房運転、換気運転、乾燥運転、涼風運転、ミストサウナ運転の各運転を実施可能な浴室暖房乾燥機の一機能として実現されるものである。
つまり、本実施形態では、循環ファン7及び空調用熱交換器8は、被乾燥空間としての浴室4から内気を吸引して、その内気を温水により加温して温風として浴室4に戻す内気循環機構Aとして機能する。
他方の熱媒分岐路19には、その熱媒分岐路19を断続自在で且つ熱交換器29への温水の通流量を変更調整自在な熱媒流量調整弁39が設けられている。
また、熱媒循環路17の往路18には、通流する温水の温度を検出する温水温度検出手段としての熱媒サーミスタ5が設けられている。
グリル板13における吸気口14と吹出口15との間の箇所に、2個のミストノズル11が温水の噴出方向を下向きにした状態で支持されている。
つまり、本実施形態では、ミスト開閉弁37,38及び給水弁28及びミストノズル11及び熱交換器29は、温水供給機器2から供給される温水により加温したミスト用水をミストとして浴室4内に噴霧する運転を行うミスト噴霧機構Mとして機能する。
本実施形態では、温水供給機器2は、主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される。主温水生成機器2Aは、熱源機50と蓄熱装置60とを備える。熱源機50は、エンジン51と、そのエンジン51によって駆動される発電機52とを有する。発電機52によって発生された電気は電力消費装置(図示せず)に供給される。
ミストサウナ装置の暖房運転は、浴室4内の空気を取り込んで加熱した上で、浴室4内に加熱後の空気を吹き出す運転である。具体的には、換気ファン9を停止させ且つ循環ファン7を作動させるとともに、温水供給機器2からミストサウナ装置へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して空調用熱交換器8に温水を循環供給する。その結果、空調用熱交換器8により加熱された循環空気が吹出口15から浴室4内に吹き出される。このように、ミストサウナ装置は、暖房運転において、温水供給機器2から温水の供給を受けて温風を発生している。また、浴室4内に通風される空気の通風量を暖房用の通風量となるように循環ファン7の動作状態を調整するとともに、可動ルーバ24を揺動させるようにしている。
換気運転は、浴室4内から吸引した空気を排気ダクト25から排気する運転である。具体的には、循環ファン7の作動を停止し且つ熱動弁22を閉状態に維持した状態で、換気ファン9を作動させる。また、可動ルーバ24が閉状態となるように作動状態を調整する。
乾燥運転は、例えば、入浴後、或いは、水分を含んだ衣類などの被乾燥物が配置された被乾燥空間としての浴室4内から吸引した空気の一部を排気ダクト25を通して屋外に排出させながら、残りの空気を空調用熱交換器8により加熱した上で吹出口15から浴室4内に吹き出す運転である。具体的には、循環ファン7を作動させ且つ温水供給機器2からミストサウナ装置へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して、空調用熱交換器8に温水を循環供給するとともに、換気ファン9を作動させる。
涼風運転は、浴室4内から吸引した空気を加熱することなく循環通風路16を通して浴室4内に吹き出す運転である。具体的には、熱動弁22を閉状態に維持した状態で循環ファン7を作動させるとともに、換気ファン9を作動させて、浴室4内から吸引した空気の一部を排気ダクト25を通して屋外に排出させながら、残りの空気を加熱することなく循環通風路16を通して浴室4内に吹き出す運転である。また、浴室4内への空気の吹き出し方向が、涼風運転用の設定吹出方向となるように、可動ルーバ24の向きを調整する。
ミストサウナ運転は、浴室4内の暖房運転を行いながら、浴室4内にミストを噴霧する運転である。具体的には、換気ファン9を停止させ且つ循環ファン7を作動させるとともに、温水供給機器2からミストサウナ装置へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して空調用熱交換器8に温水を循環供給する。その結果、上述したのと同様の暖房運転が行われる。更に、ミストノズル11に供給される水量を調整する給水弁28の開閉制御、並びに、ミストノズル11に供給される水の昇温が行われる熱交換器29への温水の通流量を変更調整自在な熱媒流量調整弁39の開閉制御を行って、加熱された水がミストノズル11から浴室4内に噴霧されることでミストサウナ運転が行われる。
本実施形態では、温水供給機器2は、主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される。主温水生成機器2Aは、熱源機50と蓄熱装置60とを備える。熱源機50は、エンジン51と、そのエンジン51によって駆動される発電機52とを有する。発電機52によって発生された電気は電力消費装置(図示せず)に供給される。
以上のような暖房運転、換気運転、乾燥運転、涼風運転、ミストサウナ運転の各運転のうち、暖房運転、乾燥運転、ミストサウナ運転では、温水供給機器2からミストサウナ装置へと温水を供給し、その温水の熱を空調用熱交換器8で放出することによって温風を発生する必要がある。そのため、温水供給機器2からミストサウナ装置へと供給される温水の温度は、暖房運転、乾燥運転、ミストサウナ運転の快適性や利便性を向上させるために重要である。
運転制御部3は、暖房運転、乾燥運転、ミストサウナ運転が行われている間にリモコン装置Rでエコ運転スイッチ49がON操作されたことを検出すると、ミストサウナ装置の動作モードとしてエコ運転状態が指令されたと判定する。エコ運転スイッチ49は、通常運転状態から外れた運転状態であるエコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるためのスイッチである。これに対して、運転制御部3は、ミストサウナ運転が行われている間にリモコン装置でエコ運転スイッチ49がON操作されたことが検出されていない間は、ミストサウナ装置の動作モードとして通常運転状態が指令されたと判定する。尚、エコ運転スイッチ49が先にON操作されてエコ運転ランプ49aが点灯している状態で、後からミストサウナ運転の運転開始をミストサウナ運転スイッチ41で指令してもよい。
以下、通常運転状態とエコ運転状態とについて説明する。
本実施形態では、図2に示したように、ミストサウナ装置に供給される温水の源は、主温水生成機器2Aの貯湯タンク61であり、この貯湯タンク61には熱源機50から熱を回収した温水が貯留されている。例えば、上述したように貯湯タンク61に対して所定温度(例えば、第1温度(80℃)とは異なる第2温度(60℃))の温水が貯留されている場合、貯湯タンク61からミストサウナ装置に対してその所定温度の温水を供給できる。つまり、補助熱源機2Bで第1温度(80℃)まで温水を昇温しなくても、ミストサウナ装置に供給される温水の温度は比較的高いことが確保されている。そのため、快適性や利便性が不十分となる可能性はあるが、補助熱源機2Bで第1温度まで温水を昇温せずにミストサウナ装置に供給して、その第1温度よりも低温の温水を用いて暖房運転、乾燥運転、ミストサウナ運転を実行できる。このように、運転制御部3は、エコ運転状態に対応して、補助熱源機2Bを働かせることなく、ミストサウナ装置に対して貯湯タンク61に貯留されているままの温度の温水を供給する。つまり、運転制御部3は、エコ運転指令の受付確認を実行して、補助熱源機2Bの運転禁止指令を出力して貯湯タンク61から供給される温水の第1温度への昇温が行われないようにしながら、エコ運転指令の受付が確認された場合に、第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令するとともに、ミストサウナ装置に対して第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令している。
以上のように、ミストサウナ装置は、エコ運転指令の受付が確認された場合、補助熱源機2Bの運転禁止指令を出力し及び第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令するとともに、第2温度の温水の供給を受けてエコ運転状態で作動し、エコ運転指令の受付が確認されなかった場合、補助熱源機2Bの運転許可指令を出力するとともに、第1温度の温水の供給を受けて通常運転状態で作動する。
運転制御部3は、暖房運転スイッチ45及び乾燥運転スイッチ44及びミストサウナ運転スイッチ41の何れかがON操作されることで、暖房運転及び乾燥運転及びミストサウナ運転の何れかの運転を開始したとき、図4に示す運転状態切換制御を行う。具体的には、工程#10において運転制御部3は、上記運転スイッチがON操作されたことを検出すると、温水供給機器2からの温水供給を開始させる。但し、運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転は停止させる。次に、工程#12において運転制御部3は、設定時間以内にエコ運転スイッチ49がON操作されたか否かの判定を行う。そして、運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作された場合には工程#14に移行してエコ運転状態でミストサウナ装置を運転させることを決定し、エコ運転スイッチ49がON操作されていない場合には工程#16に移行して通常運転状態でミストサウナ装置を運転させることを決定する。
図5に示すように、工程#20において運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転を開始させて、温水供給機器2から第1温度の温水の供給を指令する。運転制御部3から温水供給機器2に対して第1温度の温水の供給が指令された場合、補助熱源機2Bは、主温水生成機器2Aから供給される温水を、温水サーミスタ74の計測部位で第1温度にまで昇温させる。次に、工程#22において運転制御部3は、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続しているか否かの判定を行う。つまり、熱媒サーミスタ5は、温水供給機器2からミストサウナ装置に供給される温水の温度が少なくとも58℃以上で安定しているか否かを判定している。その温水は空調用熱交換器8に供給されて温風を生成するために利用され、及び、熱交換器29に供給されてミスト用水を昇温するために利用されるので、温水の温度が少なくとも58℃以上で安定しているということは、温水供給機器2から供給される温水が温風を生成するため及びミスト用水を昇温するために充分な温度を有していると言える。
運転制御部3は、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続している場合には次の工程#24に移行し、そうでない場合には工程#22を繰り返す。
具体的には、運転制御部3は、現在の噴出ミスト温度が75℃である場合、「実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度<+1℃」であれば噴出ミスト温度をそのまま75℃に維持し、「+1℃≦実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度」であれば噴出ミスト温度を60℃に切り換える。
また、運転制御部3は、現在の噴出ミスト温度が60℃である場合、「+0.5℃<実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度<+4℃」であれば噴出ミスト温度をそのまま60℃に維持し、「+4℃≦実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度」であれば噴出ミスト温度を50℃に切り換え、「実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度≦+0.5℃」であれば噴出ミスト温度を75℃に切り換える。
或いは、運転制御部3は、現在の噴出ミスト温度が50℃である場合、「+3.5℃<実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度」であれば噴出ミスト温度をそのまま60℃に維持し、「実際の浴室4の検出温度−設定浴室温度≦+3.5℃」であれば噴出ミスト温度を60℃に切り換える。
図7は、エコ運転状態での運転開始制御を説明するフローチャートである。図7に示す工程#40〜工程#54は、上述した図5の工程#20〜工程#34と同じである。つまり、運転制御部3は、エコ運転状態での運転開始制御の場合も、補助熱源機2Bを運転させることで第1温度の温水を供給させながらミストサウナ装置の運転を開始する。但し、図7に示すエコ運転状態での運転開始制御では、運転制御部3は、工程#54に引き続いて、以下に説明する工程#56及び工程#58を行う。
具体的には、運転制御部3は、工程#56において浴室4内で所定のミストサウナ状態が達成されたか否かを判定する。そして、所定のミストサウナ状態が達成されている場合には工程#58に移行して、運転制御部3は、温水供給機器2に対して第2温度の温水の供給を指令する。つまり、運転制御部3は、工程#56において浴室4内で所定のミストサウナ状態が達成されたと判定するまでは、温水供給機器2に対して第1温度の温水の供給を指令してミストサウナ装置を通常運転状態で作動させ、工程#56において浴室4内で所定のミストサウナ状態が達成されたと判定した後は、工程#58に移行して温水供給機器2に対して第2温度の温水の供給を指令してミストサウナ装置をエコ運転状態で作動させる。
これに対して、エコ運転指令を受け付けている場合には、ミストサウナ装置は、第1温度よりも低い第2温度の温水の供給を温水供給機器2から受けて、その第2温度の温水で温風を発生すると共にミスト用水を加温する。つまり、通常運転状態で必要な第1温度よりも低い第2温度の温水の熱を利用して発生した温風及びミストは、第1温度の温水の熱を利用して発生した温風及びミストよりもミストサウナ用途としての快適性は低くなるものの、省エネルギー性は高くなる。従って、省エネルギー性を重視しながら、ある程度の快適性を確保した上で、ミストサウナ運転を行うことができる。
ミストサウナ装置及び温水供給機器を備える温水利用システムにおいて、温水供給機器の構成を変更してもよい。以下に、別の温水供給機器の構成について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、温水供給機器2は、主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される。主温水生成機器2Aは、自然エネルギーである太陽熱を利用して熱を得る太陽熱集熱器80を備える。具体的には、太陽熱集熱器80が集めた熱は、熱媒循環路82を流れる熱媒に伝達される。熱媒循環路82は、太陽熱集熱器80と貯湯タンク81に設けられる熱交換器84とを順に通流する。この熱交換器84において、熱媒循環路82を流れる熱媒と、貯湯タンク81に貯留されている温水との間での熱交換が行われる。つまり、主温水生成機器2Aでは、熱交換器84において、太陽熱集熱器80で集めた熱が貯湯タンク81に貯留されている温水に伝達されるように構成されている。
以上のように、主温水生成機器2Aを、自然エネルギーから集熱して第2温度の温水を得る機器である太陽熱集熱器80で構成することで、省エネルギー性の高い温水供給機器2を得ることができる。
<1>
上記第1実施形態では、温水供給機器2が主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される例において、主温水生成機器2Aが備える熱源機50がエンジン51を熱源として有する例を説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、主温水生成機器2Aが備える熱源機50が燃料電池を熱源として有するように構成してもよい。
以上のように、温水供給機器2は、熱源機(例えば、上記エンジン51や燃料電池等)から排出される熱を回収して、第2温度の温水を得る機器であればよい。或いは、温水供給機器2は、第3実施形態で説明したように、自然エネルギーから集熱して、第2温度の温水を得る機器でもよい。
上記実施形態では、運転制御部3が、エコ運転スイッチ49がON操作されたか否かのみを判定基準として通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御を行う例について説明したが、他の判定基準に基づいて通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御を行うようにしてもよい。以下に説明するように、ミストサウナ装置は、温水供給機器2から供給される温水の温度を検出する熱媒サーミスタ5(温水温度検出手段の一例)を備えるとともに、熱媒サーミスタ5により検出される温水温度を参照して、通常運転状態若しくはエコ運転状態との間で運転状態を切り換える運転制御部3(運転状態切換手段の一例)を備える。以下に、運転制御部3が行う通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御について説明する。
運転制御部3は、暖房運転スイッチ45及び乾燥運転スイッチ44及びミストサウナ運転スイッチ41の何れかがON操作されることで、暖房運転及び乾燥運転及びミストサウナ運転の何れかの運転を開始したとき、図10に示す運転状態切換制御を行う。具体的には、工程#60において運転制御部3は、上記運転スイッチがON操作されたことを検出すると、温水供給機器2からの温水供給を開始させる。但し、運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転は停止させる。次に、工程#62において運転制御部3は、温水供給機器2から供給される温水の温度を検出する熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続しているか否かの判定を行う。そして、運転制御部3は、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続している場合には工程#64に移行し、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続していない場合には工程#68に移行する。
これに対して、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続していない状態というのは、補助熱源機2Bを作動させていないときに温水供給機器2から第2温度の温水を安定して供給できない状態を意味する。この場合、エコ運転指令を受け付けて温水利用温風発生装置をエコ運転状態で作動させようとした場合、温水供給機器から供給される温水の温度が低過ぎるため、その温水を用いて発生させることのできる温風の快適性や利便性も非常に低くなってしまう。
上記実施形態では、エコ運転指令を受け付けるための特別のエコ運転スイッチ49を、各種の制御指令を入力可能なコントローラとしてのリモコン装置Rに備える例を説明したが、特別のエコ運転スイッチを備えない構成であってもよい。例えば、図11は、別実施形態のリモコン装置のスイッチ配置を説明する図である。この例では、エコ運転指令を受け付けるための特別のエコ運転スイッチはリモコン装置Rに設けられていない。その代わり、運転制御部3は、例えば暖房運転が行われている間に暖房運転スイッチ45が再度ON操作されると、そのON操作をエコ運転指令の入力であると判定する。同様に、運転制御部3は、乾燥運転又はミストサウナ運転が行われている間に乾燥運転スイッチ44又はミストサウナ運転スイッチ41が再度ON操作されると、そのON操作をエコ運転指令の入力であると判定する。そして、運転制御部3は、エコ運転指令を受け付けるとエコ運転ランプ49aを点灯させて、使用者に対してエコ運転状態でミストサウナ装置を作動させていることを知らせる。
上記実施形態では、温水の温度を例示して説明を行ったが、上述した温度は適宜変更可能である。例えば、第1温度の例として80℃を挙げ、第2温度の例として60℃を挙げたが、第1温度及び第2温度として他の温度を採用してもよい。
2A 主温水生成機器
2B 補助熱源機
4 浴室(被乾燥空間)
7 循環ファン(内気循環機構 A)
8 空調用熱交換器(内気循環機構 A)
11 ミストノズル(ミスト噴霧機構 M)
28 給水弁(ミスト噴霧機構 M)
29 熱交換器(ミスト噴霧機構 M)
37 ミスト開閉弁(ミスト噴霧機構 M)
38 ミスト開閉弁(ミスト噴霧機構 M)
49 エコ運転スイッチ
50 熱源機
61 貯湯タンク
80 太陽熱集熱器
A 内気循環機構
M ミスト噴霧機構
R リモコン装置(コントローラ)
Claims (2)
- 吸気口を通して室内から空気を吸引し、吸引した室内の空気を吹出口を通して室内に吹出すことができる循環ファンと、温水供給機器から熱媒循環路を通して供給される温水と循環ファンによって室内から吸引された空気との熱交換を行うことができる空調用熱交換器とを有することで、室内から空気を吸引するとともに、前記温水供給機器から供給される温水により、吸引した室内の空気を加温して温風として室内に戻す運転を行う内気循環機構、及び、前記温水供給機器から前記熱媒循環路を通して供給される温水により加温したミスト用水をミストとして室内に噴霧する運転を行うミスト噴霧機構を備え、
コントローラに入力される運転指令に基づいて、第1温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、供給を受けた温水を前記内気循環機構の運転及び前記ミスト噴霧機構の運転に利用する通常運転状態で作動可能に構成されるミストサウナ装置であって、
前記コントローラに、エコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるエコ運転スイッチを備え、
前記エコ運転指令を受付けた場合に、前記第1温度より低温の第2温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、供給を受けた温水を前記内気循環機構の運転及び前記ミスト噴霧機構の運転に利用するエコ運転状態で作動可能に構成され、
前記エコ運転指令を受付けた場合に、運転開始から室内で温風の供給及びミストの発生が行われた経過時間が所定の長さになるまでの初期運転において、前記通常運転状態で作動し、前記初期運転の後の定常運転において、前記エコ運転状態で作動し、
前記温水供給機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは太陽熱を利用して熱を得る太陽熱集熱器により温水を生成する主温水生成機器と、燃料を消費して熱を発生し、当該主温水生成機器で生成した温水を当該熱により更に加熱可能な補助熱源機とを備え、
前記通常運転状態に対応して、前記補助熱源機により前記第1温度に昇温した温水が供給され、
前記エコ運転状態に対応して、前記補助熱源機を働かせることなく、前記主温水生成機器により生成した前記第2温度の温水が供給されるミストサウナ装置。 - 前記主温水生成機器が、前記熱源機から排出される熱を回収して或いは太陽熱を利用して熱を得る前記太陽熱集熱器により前記第2温度の温水を得て貯湯タンクに貯湯し、温水供給指令の受領に伴って、前記貯湯タンクから前記第2温度の温水を供給する機器である請求項1に記載のミストサウナ装置。
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