JP5943314B2 - 画像解析システム、培地情報登録システム、プログラム及び衛生管理システム - Google Patents

画像解析システム、培地情報登録システム、プログラム及び衛生管理システム Download PDF

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Description

本発明は、食品等の人体その他の生物に提供される生産品に対する衛生管理システム等に関する。
近年、ファーストフードその他の外食産業の成長や手軽な加工食品の増加により、他人が調理した食品を食する機会が著しく増加している。その一方で、加工食材や加工食品等の食品に毒物又は微生物等の危険なものが混入すると、人体に直接影響を与えるため、加工食品を取り扱う場合には、原材料の安全性だけでなく、製造工程の衛生面を厳しく管理し、食品の生産加工の全般に渡る食品の安全性が求められている。また、食品に限らず、薬品や薬剤の人体等の生物に提供される生産品についてもその安全性が求められている。
特に、各地で発生して問題となっている食中毒事件を発端に、食品の一層の安全性を図ることが命題となっており、食品衛生法を遵守するだけでなく、「HACCP(Hazard Analysis CriticalControl Point System」や「FSSC(Food Safety System Certification22000」を導入する企業も増加している。
このような加工食品に混入する微生物を検出するシステムとしては、フィルム型培地を用いるとともに、当該フィルム型培地において検体に培養された菌を画像化し、かつ、当該画像化した培地の画像に対して画像解析を実行し、コロニーを検出及び計数し、培地の情報(以下、「培地情報」という。)として計数したコロニーの情報を登録するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011−212013号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにあっては、フィルム型培地に画像解析を制御する情報を有しておらず、当該情報に基づいて画像解析を実行する旨の記載はない。したがって、特許文献1に記載のシステムにあっては、フィルム型培地に形成された情報に基づいて、画像解析における解析結果の品質保証、及び、管理者における煩雑さを解消することができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、フィルム型培地などの培地に画像化された情報に基づいて、画像解析における解析結果の品質保証、及び、管理者における煩雑さを解消することが可能な培地及び画像解析システムなどを提供することにある。
述した課題を解決するため、本発明に係る画像解析システムなどは、コロニーが培養される培地と、前記培地が画像化された培地画像について画像解析を実行しコロニーを検出する画像解析装置と、を備える画像解析システムなどであって、前記培地は、前記コロニーが培養される領域を構成する培養層と、画像化可能な画像化情報が形成された情報形成領域とを有し、前記画像化情報は前記培地の培地IDを含み、前記画像解析装置は、前記培地画像のデータを培地画像データとして取得する取得手段と、
前記培地画像から前記画像化情報を認識する画像化情報認識手段と、前記取得された培地画像データの培地画像に対し、前記画像化情報に基づいて、前記培地上に発生した前記コロニーの発生状況についての画像解析を実行する画像解析手段と、培地画像に対する画像解析が許可されている培地の培地IDのリストを記憶した記憶手段と、を備え、前記画像解析手段は、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれている場合に当該培地の培地画像に対する画像解析を実行し、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれていない場合には当該培地の培地画像に対する画像解析を実行しない構成を有している。
本発明に係る培地は、画像解析を実行する画像解析システムにおいて、画像解析における各種の制御を実行させることができるので、結果的に、画像解析における品質保証、及び、管理者における煩雑さを解消することができる。
また、本発明に係る培地画像解析システムは、培地に画像化された情報に基づいて、画像解析における品質保証、及び、管理者における煩雑さを解消することができる。
さらに、本発明に係る培地及び培地情報登録システムなどは、培地情報をデータベースに登録することによって電子化することができるので、省資源化をも図ることができるとともに、無駄に培地を消費すること無く省資源化を図ることができる。
本発明に係る衛生管理システムの一実施形態の構成を示す構成図である。 一実施形態の衛生管理システムに用いるフィルム型培地の一例である。 一実施形態において2次元バーコードによって画像化された画像化情報が復号化された場合の一例である。 一実施形態の衛生管理システムに用いる携帯用通信端末装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態の携帯用通信端末装置によってフィルム型培地を撮像する際の表示部に表示される画像の一例である。 一実施形態の衛生管理システムに用いるサーバ装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態の携帯用通信端末装置における培地情報の登録処理の動作を示すフローチャートである。 一実施形態のサーバ装置における培地情報の登録処理の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、食品の製造ライン又は検査ライン(以下、「作業ライン」という。)におけるフィルム型培地及び当該フィルム型培地を用いた衛生管理システムに対して、本発明に係る培地、培地画像解析システム、培地情報登録システム、プログラム、及び、衛生管理システムを適用した場合の実施形態である。ただし、本発明は、その技術的思想を含む範囲内で以下の実施形態に限定されない。
[1]衛生管理システム
まず、図1を用いて本実施形態の衛生管理システムSについて説明する。なお、図1は、本実施形態の衛生管理システムSの構成を示す構成図である。
本実施形態の衛生管理システムSは、フィルム型の培地(すなわち、フィルム型培地)を用いるとともに、当該培地に関する情報(以下、「培地情報」という。)をデータ管理することによって、食品の製造上又は検査上の衛生状態を検査するためのシステムである。
具体的には、本実施形態の衛生管理システムSは、加工中又は加工後の食品を製造する製造工程又は当該食品を検査する検査工程を有する作業ライン80において、製造中又は製造後の食品を検体として抽出し、フィルム型培地60で検体に発生した一般性菌又は大腸菌等の予め特定した菌を培養させた際の培養状況をデータ管理するシステムである。
本実施形態の衛生管理システムSは、食品の衛生状態をデータ上で管理及び判定するために、食品の製造又は検査における作業に関する情報(以下、「作業情報」という。)と、当該抽出した検体を培養する前後において携帯用通信端末装置10によって取得されるフィルム型培地60の培地情報と、を対応付けてサーバ装置40(具体的には、データベース400)に登録することが可能な構成を有している。
特に、本実施形態の衛生管理システムSは、コロニーが培養されるフィルム型培地60が画像化された培地画像を解析する構成を有するとともに、画像解析の実行を制御するための情報が画像化された領域を有するフィルム型培地60を用いるようになっている。そして、衛生管理システムSは、画像解析を実行する際に、フィルム型培地60が画像化された培地画像から当該画像化された情報(以下、「画像化情報D10」という。)を認識しつつ、当該認識した画像化情報D10に基づいて、画像解析を実行することが可能な構成を有している。
このような構成を実現するために、本実施形態の衛生管理システムSは、図1に示すように、各フィルム型培地60に関する培地情報を登録する際に用いる複数の携帯用通信端末装置10と、当該衛生管理システムSを管理する管理者端末装置20と、ネットワーク30と、データベース400を有し、かつ、携帯用通信端末装置10又は管理者端末装置20と連動し、培地情報の登録管理を含む各種の処理を実行するサーバ装置40と、を有している。
携帯用通信端末装置10は、例えば、通信機能を有するデジタルカメラ、タブレット型情報端末装置、スマートフォン又は携帯用電話機等、静止画像等の撮像機能又は録画機能(以下、単に「カメラ機能」という。)を有し、かつ、作業者によって携帯可能な通信端末装置である。
特に、携帯用通信端末装置10は、カメラ機能によって、画像化情報D10を含むフィルム型培地60を画像化し、所定の画像領域を有する培地画像データを生成することが可能な構成を有している。そして、携帯用通信端末装置10は、フィルム型培地60の培地画像データと、当該培地画像データのメタデータと、を培地情報として、サーバ装置40のデータベース400に登録することが可能な構成を有している。
一方、携帯用通信端末装置10は、培地情報をサーバ装置40に送信する際には、BLUETOOTH(登録商標)、ワイヤレスLAN(WLAN:Wireless Local Area Network)又はワイヤレスPAN(WPAN:Wireless Personal Area Network)等の近距離無線用の通信規格を用いて直接若しくはアクセスポイント50を介してサーバ装置40に送信し、又は、図示しない移動基地局を介して公衆電話回線網を用いてサーバ装置40に送信する構成を有している。そして、携帯用通信端末装置10は、XML(eXtensible Markup Language)等のマークアップ言語によって構築されたブラウザ機能を有し、当該ブラウザ機能を用いて作業者の操作入力指示及び操作確認を実行するとともに、当該ブラウザ機能を介して培地情報をサーバ装置40に送信するようになっている。
管理者端末装置20は、例えば、タブレット型情報端末装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報通信端末装置である。
また、管理者端末装置20は、管理者の識別情報(以下、「管理者ID」という。)と管理者のパスワード及び作業者の識別情報(以下、「作業者ID」という。)を管理し、サーバ装置40へのアクセス権限の管理、携帯用通信端末装置10の端末IDの管理、及び、登録された培地情報の修正その他の管理を行うことができる制御装置として機能する。
そして、管理者端末装置20は、携帯用通信端末装置10と同様に、マークアップ言語によって構築されたブラウザ機能を有し、当該ブラウザ機能を用いてサーバ装置40とのデータの授受、報告書の閲覧等を実行することができる構成を有している。
なお、管理者端末装置20は、同一のロット(所定の製造単位又は検査単位)内において、工程を実行する機械の故障その他によって各作業が中断した場合、作業者における培地情報の登録ミス等が発生した場合に、培地情報その他の情報を修正することができる構成を有している。
ネットワーク30は、例えば、携帯電話網を含む公衆電話回線網(以下、「長距離通信ネットワーク」という)、近距離無線ネットワーク等のIP(Internet Protocol)ネットワーク、又は、その双方が相互接続されて構成されている。ただし、当該ネットワーク30の構成は、これに限られない。
サーバ装置40は、携帯用通信端末装置10又は管理者端末装置20と連動し、ロット及び作業ライン80の衛生管理を行うための各データ処理及び培地情報の登録を実行するために用いられるサーバ装置である。
そして、サーバ装置40は、
(1)携帯用通信端末装置10から、フィルム型培地60が画像化された所定の画像領域を有する培地画像のデータを培地画像データとして取得し、
(2)取得した培地画像データの培地画像に対し、フィルム型培地60上に発生したコロニーの発生状況についての画像解析を実行し、
(3)画像解析結果を培地情報としてデータベース400に登録する、
構成を有している。
特に、サーバ装置40は、コロニーが培養される培養領域と画像解析の実行を制御するための画像化情報D10が形成された情報形成領域とを所定の画像領域内に含む培地画像を取得し、画像化情報D10を認識しつつ、当該認識した画像化情報D10に基づいて、画像解析を実行する構成を有している。
具体的には、サーバ装置40は、
(A)携帯用通信端末装置10からの送信された培地画像における画像化情報D10の有無及び当該画像化情報D10に含まれる制御情報に基づいて、画像解析の実行の可否を判定し、
(B)画像解析の実行が可能な場合には、取得した画像化情報D10から画像解析を実行する際の解析機能(以下、「画像解析機能」という。)を特定するための情報(以下、「解析機能特定情報」という。)、又は、当該解析機能特定情報を取得するためのキー情報を取得しつつ、画像解析機能の選択及びその制限を含む各画像解析機能を設定し、
(C)画像解析の実行が可能な場合には、取得した画像化情報D10からコロニーを検出する際の検出条件によって変化するパラメータ(以下、「検出条件パラメータ」という。)、又は、当該検出条件パラメータを取得するためのキー情報を取得しつつ、各検出条件パラメータを設定し、
(D)設定した画像解析機能及び検出条件パラメータに基づいて画像解析を実行する、
構成を有している。
このような構成を有することによって、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、フィルム型培地60毎に、
(1)当該フィルム型培地60の画像解析を行う際に、当該フィルム型培地60がコロニーの検出などのコロニーに関する画像解析に用いることが可能であるか否か(正規のフィルム型培地60であるか否か)を示す情報、
(2)当該画像解析が可能な場合に各フィルム型培地60における画像解析機能の特定やその制限を特定する解析機能を特定するための情報、及び、
(3)画像解析を実行する際の各種のパラメータの情報を取得することができるようになっている。
通常、フィルム型培地60などの培地に対して、当該コロニー検出などのコロニーに関する画像解析を行う場合には、培地の培養環境、検出すべきコロニーの種別、及び、培地に載置される検体の種別などによって、コロニーの検出方法など実行される画像解析における解析機能の種類が異なるとともに、コロニーを検出する際の各種のパラメータが異なる。
また、的確にコロニーの検出を行うためには、コロニー検出に用いる各種のパラメータを厳密に設定する必要があり、その場合には、コロニーの培地における培養条件や培養時の培養環境など設定された種々の条件に適した培地(すなわち、正規な培地)を用いることが求められ、不適切な、すなわち、品質を保証することができない培地を排除することが必要である。
さらに、コロニーを的確に検出するためには、フィルム型培地60毎に、コロニーの培養条件その他の条件に従ってコロニー検出を実行する際の各種のパラメータを変更することが必要な場合も多い。
そこで、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、画像解析を実行する際に、正規なフィルム型培地60であるか否かの確認、画像解析時の管理者における各画像解析機能の設定の省略化、及び、フィルム型培地60や培養されるコロニーに即した画像解析時のパラメータの適用など、各フィルム型培地60における画像解析を行う場合に、フィルム型培地60が画像化された培地画像から、又は、当該培地画像に基づいて取得することができるので、画像解析の品質を保証しつつ、管理者における煩雑さを解消することができるとともに、適切な設定によって画像解析を実行し、的確な画像解析結果を得ることができるようになっている。
また、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、コロニー数を培地情報のデータとして登録することができるので、フィルム型培地60を用いて食品に関する衛生管理を、電子的なデータによって解析可能となるとともに、その解析結果の提供をも電子的に実行することができる。
したがって、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、紙媒体などの物理的な資源を利用して種々のデータ解析及びその提供を行う場合に比べて省資源化をも図ることができるとともに、培地に関する培地情報をデータベースに登録させることによって登録ミスが著しく減少し、難しい培地の管理を容易にすることができるので、無駄に培地を消費すること無く省資源化を図ることができるようになっている。
[2]フィルム型培地
次に、図2を用いて本実施形態のフィルム型培地60について説明する。なお、図2は、本実施形態に用いるフィルム型培地60の一例である。
本実施形態に用いるフィルム型培地60は、フィルム又はシ−ト状の乾燥培地によって作業ライン80の各工程から検出した検体としての食品に発生した菌を培養するための培地である。例えば、フィルム型培地60は、一般生菌用、大腸菌群用及び黄色ブドウ球菌用を培養する培地として用いられる。なお、カビや酵母、リステリア菌、水質用微生物、乳酸菌、タンパク質等の各種の菌、物質又は微生物を培養する培地として用いてもよい。
また、フィルム型培地60は、例えば、図2に示すように、フィルムによって形成される基材シート61と、基材シート61の中心を基準に当該基材シート61上に形成される円形の枠(以下、「円形枠」という。)62と、該枠内に設けられる菌を培養する培養層63と、当該培養層63を被覆するカバーシート64と、基材シート61の右側であって培養層63が形成されていない非形成領域に画像化可能な画像化情報D10が形成された情報形成領域66と、を有している。
特に、情報形成領域66は、フィルム型培地60の上面からの平面視(2次元による画像化により視認する場合)において、培養層63と同時に視認可能な位置に形成されている。すなわち、本実施形態においては、情報形成領域66は、培養層63と携帯用通信端末装置10によって培地画像が生成される際に、同時に画像化される位置に形成されている。
また、情報形成領域66には、サーバ装置40によってフィルム型培地60(具体的には、培養層63)が画像化された培地画像についての画像解析の実行を制御するための画像化情報D10が形成されている。なお、本実施形態の画像化情報D10の詳細については後述する。
基材シート61は、フィルム状又はシート状の基材であれば特に限定されず、例えば、プラスチックフィルムや紙等を用いることができる。プラスチックフィルムの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂フィルムを好ましく挙げることができる。ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン系の合成紙等が好ましく挙げることができる。なお、ポリプロピレン系合成紙は、ポリプロピレンを主原料とするフィルム合成紙である。
なお、フィルム型培地60は、画像化情報D10に形成された各種の情報を記憶させたICタグを有し、携帯用通信端末装置10が有する近距離無線通信インターフェース140(例えば、ICタグリーダ)によって当該携帯用通信端末装置10に画像化情報D10に形成された各種の情報を取得させてもよい。
[3]画像化情報
次に、図3を用いて本実施形態の画像化情報D10について説明する。なお、図3は、本実施形態において2次元バーコードによって画像化された画像化情報D10が復号化された場合の一例である。
本実施形態の画像化情報D10は、英数字の組合せが符号化された2次元バーコード等のバーコードによって形成されており、フィルム型培地60の撮像時に一緒に画像化され、バーコード認識機能によって携帯用通信端末装置10又はサーバ装置40において取得される。
特に、画像化情報D10には、
(1)携帯用通信端末装置10又はサーバ装置40において、培養層63が画像化された培地画像についての画像解析の実行の可否を制御する制御情報、
(2)サーバ装置40において、画像解析を実行する際の解析機能を特定するための解析機能特定情報を取得させるためのキー情報、及び、
(3)サーバ装置40において、画像解析を実行してコロニーを検出する際の検出条件によって変化する検出条件パラメータを取得させるためのキー情報、
が含まれる。
通常、取り扱いを容易にするために、フィルム型培地60のサイズには制限があり、コロニーが培養される培養領域以外の領域を大きく確保してその領域に各種の情報を記録することは難しい。その一方、設定すべき画像解析機能を特定するためには、多くの情報が必要となるとともに、厳密にコロニーを検出させるためには、検出条件パラメータの数も多い。
そこで、本実施形態においては、画像化情報D10については、予め記憶されたデータベースから画像化情報D10を読み出すためのキー情報とすることによって、当該情報形成領域を小さくしても多くの情報をサーバ装置40に提供することができるようになっている。
具体的には、本実施形態の制御情報には、フィルム型培地60が用いられる作業に関する情報(すなわち、作業情報)を特定する機能を有し、フィルム型培地60の固有の識別情報(以下、「培地ID」という。)(D11)が用いられる。すなわち、培地ID(D11)は、作業情報を特定しつつ、画像解析が実行可能なフィルム型培地60であるか否かを判定するために用いられる情報である。
例えば、培地ID(D11)は、
(1)AC(一般性菌)又はCC(大腸菌)などフィルム型培地60に培養される菌種を示す情報、
(2)和暦又は西暦で示す製造年月日の情報、
(3)ラインIDなどのフィルム型培地60に載置する検体の分類情報、及び、
(4)日毎など所定の区切り毎に付与されるシリアルナンバー、
から構成される。そして、この4つの情報によって固有の識別情報を形成するようになっている。
また、菌種が、一般性菌(AC)であるとともに、2013年2月28日に製造された検体であってラインID「01」の製造ライン80で製造された食品の検体であり、フィルム型培地60のシリアルナンバーがその日の81番目の場合には、培地ID(D11)は、「AC130228−01−000081」となる。
なお、分類情報は、ラインIDに代えてロットIDや工程IDなど、検体を分類するための情報であればよい。
また、サーバ装置40には、画像解析可能か否かを示す複数の培地ID(D11)がリスト化された許諾リストの情報(以下、「許諾リスト情報」という。)が記憶されており、当該許諾リスト情報に培地ID(D11)がリスト化されている場合には、画像解析可能なフィルム型培地60として用いられるようになっている。
さらに、培地ID(D11)は、衛生管理システム毎に付与されるシステムID、予め定められたグループIDなどの複数のフィルム型培地60で共通の情報であってもよい。
本実施形態においては、解析機能特定情報を取得させるキー情報としては、画像解析として提供する一以上の解析機能を選択し、又は、一以上の解析機能を制限するための識別情報(以下、「機能設定ID」という。)(D12)が用いられる。
すなわち、機能設定ID(D12)は、画像解析における解析手法又は当該画像解析結果の報告を実行する際の報告形式など、特定した作業情報に従って画像解析が実行されるように、コロニーの検出手法、及び、画像解析において実行する処理(衛生管理システムにおいて提供されるサービス)の選択や当該処理に付随する形式その他の設定などの解析条件に基づいて画像解析における各種の機能を設定するために用いられる情報である。
例えば、機能設定ID(D12)は、所定の英数字の配列によって形成されており、本実施形態においては、機能設定IDであることを示す文字列と各画像解析機能における選択又は非選択の可否及び各画像解析機能のオプションを示す英数字によって構成される。
特に、機能設定IDであることを示す文字列としては、「F」を用いるとともに、選択する各画像解析機能としては、各画像解析機能に対応付けられた予め定められた2桁の番号「00」〜「99」が用いられる。また、オプション機能としては、選択の可否を示す番号に「−(ハイフン)」に続けて所定の番号を用いるようになっている。
なお、選択された画像解析機能が「コロニー検出処理」であり、「コロニーの境界条件が固定」であるオプション機能を用いる場合には、機能設定IDは、「F01−01」となる。ただし、「コロニーの境界条件が固定」とは、コロニーを検出する際にコロニーピクセル同士の統合判定を行う条件として、色の特徴量の閾値を培養条件によって変化させないことである。
また、機能設定ID(D12)は、単一の画像解析における解析機能について特定するための識別情報であってもよいし、複数の解析機能について特定するための識別情報であってもよい。特に、複数の選択する各画像解析機能としては、1番目の「F**」の次に2番目の画像解析機能を示す「F**」を並設させるといったように、設定された数の画像解析機能を並設させるようになっている。すなわち、培地IDの次に、「F01F03」と並設されている場合には、「F01」に対応する画像解析機能(コロニーカウント)と、「F03」に対応する画像解析機能(報告書作成)との機能を選択していることを示している。
さらに、例えば、「コロニーの境界条件が固定」の「コロニー検出処理」が「F01」であり、管理者によって当該境界条件の設定を行うオプション機能を有する「コロニーの境界条件の設定可能」の「コロニー検出処理」が「F03」など上述の「F**」には、オプション機能を含めた選択されるべき画像解析機能の情報に集約してもよいし、報告書を作成しない場合など、非選択の画像解析機能について「F**」で示すようにしてもよい。
本実施形態においては、検出条件パラメータを取得させるためのキー情報としては、フィルム型培地60において検出すべきコロニーの種別(菌種)に基づくパラメータ、希釈液の希釈倍率に基づくパラメータなど、培養条件(検出条件)によって変化する各種の検出条件パラメータを特定するための固有の識別情報(以下、「検出条件パラメータID」という。)(D13)が用いられる。
すなわち、検出条件パラメータID(D13)は、サーバ装置40において、コロニーを検出する際に用いる検出基準を読み出して、コロニー検出用の各種のパラメータを特定するための情報であって、特定したパラメータに従って画像解析(特定した画像解析機能)が実行されるように、検出すべきコロニーの種別(菌種)、希釈液の希釈倍率などの培養条件(検出条件)を特定しつ、当該特定した培養条件によって変化するパラメータを設定するために用いられる情報である。
例えば、検出条件パラメータID(D13)は、所定の英数字の配列によって形成されており、本実施形態においては、検出条件パラメータIDであることを示す文字列と各検出条件パラメータの条件を示す英数字によって構成される。
特に、検出条件パラメータID(D13)であることを示す文字列としては、「D」を用いるとともに、選択する各画像解析機能としては、各画像解析機能に対応付けられた予め定められた2桁の番号「00」〜「99」が用いられる。
なお、コロニー検出処理を示す「F01」に続いて検出条件パラメータID(D13)が「D01」が形成されていると、にじみが多い検体を用いた場合であって、「F01」のコロニー判定処理における2値化する際のパラメータ及びコロニーピクセルが隣接するコロニーピクセルとの統合判定に用いる各種のパラメータ(すなわち、各ピクセルの色の特徴量の変化に基づく他のコロニーとの境界条件を決定するためのパラメータ)を読み出すこととなる。
一方、画像化情報D10は、英数字の組合せが少なくとも3つのパートに分かれており、例えば、第1パートが培地ID(D11)、第2パートが機能設定ID(D12)及び第3パートが検出条件パラメータID(D13)として形成されている。
なお、画像化情報D10は、バーコードによって画像化可能にフィルム型培地60上に形成されているが、英数字によって形成され、OCR(Optical Character Recognition)機能などの画像認識機能を用いて、携帯用通信端末装置10又はサーバ装置40において認識されるようにしてもよい。
すなわち、上述のように、
(1)菌種が、一般性菌(AC)であるとともに、2013年2月28日に製造された検体であってラインID「01」の製造ライン80で製造された食品の検体であるとともに、フィルム型培地60のシリアルナンバーがその日の81番目であること、
(2)「F01」に対応する画像解析機能(コロニーカウント)と、「F03」に対応する画像解析機能(報告書作成)との機能を選択されていること、かつ、
(3)「F01」のコロニー判定処理における2値化する際のパラメータ及びコロニーピクセルが隣接するコロニーピクセルとの統合判定に用いる各種のパラメータ「D21」が設定されていること、
を示す画像化情報「AC130228−01−000081F01F03D21」がそのままフィルム型培地60に形成されていてもよい。
ただし、この場合には、英数字の並びを3つ部分に区切ることによって各情報が含まれていてもよいし、所定形式の暗号化又は符号化が実行されることによって3つの情報が渾然一体となって形成され、携帯用通信端末装置10又はサーバ装置40によって復号化又は認識することによって各情報を取得するようにしてもよい。
また、本実施形態の画像解析を実行する際の解析機能を特定するための特定情報をサーバ装置40において取得させるためのキー情報として機能設定ID(D12)を用いるとともに、画像解析を実行してコロニーを検出する際の検出条件によって変化する検出条件パラメータをサーバ装置40に取得させるためのキー情報として検出条件パラメータID(D13)を用いているが、これらに代えて、解析機能特定情報そのもの、及び、検出条件パラメータの情報そのものが含まれていてもよい。
さらに、上記においては、培地ID(D11)、機能設定ID(D12)及び検出条件パラメータID(D13)がそれぞれ別個に形成されていたが、これらの3つの要素を1又は2の情報によって形成されていてもよい。
具体的には、一般性菌「AC」や大腸菌「CC」などのフィルム型培地60に培養される菌種によっては、コロニーの個数を検出するか、コロニーのサイズを含めて検出するかなど、コロニー検出処理が変化するとともに、異なる発色剤によって培地判定の条件や当該判定を行う際の閾値が変化する場合もある。したがって、例えば、培地ID(D11)に含まれる一般性菌「AC」や大腸菌「CC」などの菌種を示す情報によってコロニー検出方法を決定し、又は、培地判定における判定条件の閾値を設定してもよい。すなわち、この場合には、培地ID(D11)に含まれる一般性菌「AC」や大腸菌「CC」などの菌種を示す情報が、培地ID(D11)を構成しつつ、機能設定ID(D12)又は検出条件パラメータID(D13)を構成することになる。
[4]携帯用通信端末装置
次に、図4及び図5を用いて本実施形態の携帯用通信端末装置10の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態の携帯用通信端末装置10の構成を示すブロック図であり、図5は、本実施形態の携帯用通信端末装置10によってフィルム型培地60を撮像する際の表示部160に表示される画像の一例である。
本実施形態の携帯用通信端末装置10は、図4に示すように、各種のプログラムが実行される際に用いられるメモリ機能を有するデータ記憶部100と、撮像機能を有し、フィルム型培地60の画像データその他の画像データを生成する画像データ生成部110と、サーバ装置40と連動して培地情報をサーバ装置40に初期登録及び培養直後を含む培養後登録する処理(以下、「培地情報登録処理」という。)その他の処理を実行するアプリケーション制御部120と、を備えている。
また、携帯用通信端末装置10は、サーバ装置40及び他の通信装置と通信を行うネットワーク通信部130と、通信用のインターフェースとデータの授受を行う近距離無線通信インターフェース140と、現在位置を検出する現在位置検出部150と、表示部160と、表示部160を制御する表示制御部161と、ユーザの操作を入力するための操作部170と、タイマー180と、装置全体を制御する携帯端末管理制御部190と、を有している。
そして、携帯用通信端末装置10は、例えば、電話機能及び電子メール等のメール機能を有する場合には、マイク、スピーカ及び電子メールの送受信機能等の種々の必要な部材を有している。さらに、上述の各部は、バス11によって互いに接続され、データの授受が実行される。
データ記憶部100は、各種のアプリケーションプログラムが記憶されるアプリケーション記憶部101と、画像データ生成部110によって撮像されて生成された画像データが記憶される画像データ記憶部102と、携帯用通信端末装置10の管理及び制御に関するプログラム、並びに、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられるとともに、携帯用通信端末装置10で実行される各処理において用いられるデータが記憶されるROM/RAM103と、を有している。
特に、アプリケーション記憶部101には、画像データ生成部110、操作部170、表示制御部161及び画像データ記憶部102と連動しつつ、アプリケーション制御部120によって実行されるアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)が記録されている。また、アプリケーション記憶部101には、上述のブラウジング機能を実現するためのブラウザ用のプログラムも記録されている。
画像データ記憶部102には、撮像した培地画像データと、各画像データを管理するための画像IDと、撮像時刻等の各画像データに対応する各種のメタデータと、画像化情報D10と、各種のフラグ情報と、が対応付けられて記憶される。なお、画像IDとは、各携帯用通信端末装置10において適宜付与される任意の識別情報である。
画像データ生成部110は、光学システムと、当該光学システムから入力された光学画像を電気信号に変換するCCDIセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)と、CCDIセンサにおいて生成された電気信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を有する。
特に、画像データ生成部110は、検体に発生した菌が培養される、又は、培養されたフィルム型培地60を撮像した際に、当該撮像されたフィルム型培地60を画像化情報D10とともに画像化し、当該フィルム型培地60の培地画像データを培地画像データとして生成する。
アプリケーション制御部120は、所定のアプリによって培地情報登録処理を実現する。特に、アプリケーション制御部120は、アプリケーション記憶部101に記憶された培地登録アプリによって携帯用通信端末装置10の各部を制御するための各種制御プログラムを実行しつつ、ネットワーク通信部130、表示制御部161及び操作部170と連動して、又は、制御して各種の処理を実行する。
具体的には、アプリケーション制御部120は、アプリケーション記憶部101に記録された培地登録アプリを実行し、画像データ生成部110を制御して撮像されたフィルム型培地60の培地画像データを取得する。
そして、アプリケーション制御部120は、
(1)フィルム型培地60が画像化された培地画像データと、
(2)当該培地画像データのメタデータと、
(3)当該培地画像データに関する各種のフラグ情報と、
(4)作業者の所定の操作入力によって当該培地画像データが関わる作業の作業IDと、を対応付けて画像データ記憶部102に記憶する。
また、アプリケーション制御部120は、培地画像データの撮像後、又は、所定のタイミングによって、上記の各データを培地情報としてサーバ装置40に送信するとともに、検体の培養開始時に培地情報をサーバ装置40に登録する初期登録及び当該検体の培養開始後に培地情報を登録する培養後登録を実行する。
特に、アプリケーション制御部120は、作業者の指示に基づいて、初期登録か又は培養後登録かを特定し、いずれかの登録かを示す情報を、フラグ情報として、画像データ記憶部102に記憶しつつ、サーバ装置40に送信する。
また、アプリケーション制御部120は、フィルム型培地60を撮像した際に、タイマー180から現在時刻を取得し、当該現在時刻を撮像時刻として所定の画像IDとともに培地画像データのメタデータとして画像データ記憶部102に記憶しつつ、サーバ装置40に送信する。
例えば、アプリケーション制御部120は、画像化情報D10が2次元バーコードによって形成されている場合には、図5に示すように、作業者に撮像を促すために、表示部160の中央に、検体を画像化する領域(以下、「検体画像化領域」という。)17と、画像化情報D10を画像化する領域(以下、「画像化情報画像化領域」という。)18と、を表示させる。そして、アプリケーション制御部120は、作業者の指示に基づいて(すなわち、撮像ボタン19へのタッチを検出して)画像データ生成部110に画像化情報D10を有する培地画像を撮像させる。
なお、アプリケーション制御部120は、通信回線を介して他の通信装置又はデータベース400と連動してバーコード認識又はOCR認識を実行してもよい。
また、本実施形態においては、サーバ装置40によって培地画像データの培地画像に基づいて、適切に使用可能なフィルム型培地であるか否かが判定されるようになっている。したがって、サーバ装置40において、当該培地画像に画像化情報D10が含まれていないと判定された場合、又は、培地ID(D11)が適切なIDでない場合には、アプリケーション制御部120は、初期登録又は培養後登録時に、サーバ装置40からの送信された情報に従いつつ、表示制御部161と連動して表示部160に警告表示を表示させる。
さらに、アプリケーション制御部120は、実装上、携帯端末管理制御部190を構成するCPU(中央処理装置)が、アプリを実行した際の機能として実現されるものであってもよい。
ネットワーク通信部130は、アプリケーション制御部120及び携帯端末管理制御部190の制御の下、ネットワーク30に接続されるサーバ装置40との通信回線を構築し、培地画像データ等の種々のデータの授受を行う。
近距離無線通信インターフェース140は、アプリケーション制御部120及び携帯端末管理制御部190の制御の下、ICタグを用いた近距離無線通信を行う。
現在位置検出部150は、アプリケーション制御部120又は携帯端末管理制御部190の制御の下、ネットワーク30を介してGPS(Global Positioning System)衛生の位置を認識しつつ、当該GPS衛星から送信された衛星信号(GPS信号)を検出する。
そして、現在位置検出部150は、当該検出されたGPS信号に基づいて携帯用通信端末装置10の現在位置の緯度及び経度によって示される座標値を算出(すなわち、検出)する。また、この現在位置検出部150は、この算出された座標値を位置情報としてアプリケーション制御部120に提供する。
なお、携帯用通信端末装置10が、電話機能や近距離無線機能を有している場合には、電話や近距離無線に用いる電波を電話基地局等において受信した方角と電波強度に基づいて当該携帯用通信端末装置10の現在位置を算出(検出)してもよい。
表示部160は、所定のサイズ(例えば、5インチ、W480×H960ピクセル)の画像表示領域を有し、液晶素子又はEL(Electro Luminescence)素子のパネルによって構成され、表示制御部161において生成された表示データに基づいて所定の画像を表示するようになっている。特に、本実施形態では、表示部160は、培地登録アプリが実行されている際に、操作部170と連動しつつ、各種の表示及び撮像されて画像化されたフィルム型培地60との画像を表示する。
表示制御部161は、アプリケーション制御部120又は携帯端末管理制御部190の制御の下、表示部160に所定の画像を描画させるために必要な描画データを生成し、生成した描画データを当該表示部160に出力するようになっている。
操作部170は、各種の確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキー等の多数のキー及び表示部160上に設けられたタッチセンサにより構成され、各操作を行う際に用いられるようになっている。具体的には、操作部170は、培地登録アプリの起動時に上述の各種の処理を実行するための操作を行う際に用いられるようになっている。
タイマー180は、画像データ生成部110がフィルム型培地を撮像するときの日付及び時刻をアプリケーション制御部120に提供する。
携帯端末管理制御部190は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、携帯用通信端末装置10の全般的な機能及び情報提供プログラムを実行するための全般的な機能を総括的に制御するようになっている。
[5]サーバ装置
[5.1]構成
次に、図6を用いて本実施形態のサーバ装置40の構成について説明する。なお、図6は、本実施形態のサーバ装置40の構成を示す構成図である。
本実施形態のサーバ装置40は、図6に示すように、画像解析が許諾されている培地ID(D11)がリスト化された許諾リスト情報、作業情報及び培地情報等の各種の情報が記憶されるデータベース400と、携帯用通信端末装置10及び管理者端末装置20と通信を行う通信制御部410と、培地情報登録処理等の各種の処理を実行するデータ処理部420と、サーバ装置40の各部を制御するサーバ管理制御部430と、各部の制御に用いるROM/RAM440と、時刻管理を行うために用いるタイマー450と、を有する。なお、上述の各部は、バス41によって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
通信制御部410は、所定のネットワークインターフェースであり、携帯用通信端末装置10又は管理者端末装置20と通信回線を構築し、携帯用通信端末装置10又は管理者端末装置20と種々のデータの授受を行う。
データベース400は、HDDにより構成され、
(1)培地ID(D11)がリスト化された許諾リスト情報が記憶されたデータベース(以下、「許諾リストDB」という。)401、
(2)画像解析における画像解析機能を管理する管理用のデータベース(以下、「画像解析機能管理DB」と略す。)402、
(3)培地情報が記憶されたデータベース(以下、「培地情報DB」と略す。)403、(4)作業情報を管理する作業管理データベース(以下、「作業管理DB」と略す。)404、
(5)作業ラインに関する情報(以下、「ライン情報」という。)が記憶されたデータベース(以下、「ライン情報DB」と略す。)405、
(6)ロットに関する情報が記録されたデータベース(以下、「ロット情報DB」と略す。)406、及び、
(7)画像解析を行う際に用いられるパラメータなどのコロニー検査基準を規定するプロファイル情報が記憶されたプロファイルデータベース(以下、「プロファイルDB」と略す。)407、
を有する。
許諾リストDB401は、画像解析が許可された培地ID(D11)のリストが格納されるデータベースである。例えば、許諾リストDB401には、
(1)許諾ID、
(2)培地ID(D11)又は培地IDの一部、及び、
(3)必要の場合には、フィルム型培地60の使用期限を含む許諾期限、
の3つのデータが対応付けて記録される。
なお、培地ID(D11)が各フィルム型培地60におけるシリアル番号などの固有の情報の場合であって、衛星管理システムS毎、又は、予め定められたグループ毎に画像解析の許諾が実行されている場合には、上位3桁などの培地ID(D11)の一部の情報となる。また、培地ID(D11)に代えて、衛生管理システム毎に付与されるシステムID、予め定められたグループIDなどの複数のフィルム型培地60で共通の情報であってもよい。
画像解析機能管理DB402は、機能設定ID(D12)毎に、単一若しくは複数の画像解析機能、又は、単一若しくは複数の制限する画像解析機能が対応付けられて格納されるデータベースである。例えば、画像解析機能管理DB402には、
(1)機能設定ID(D12)、
(2)各画像解析機能における選択又は非選択の可否、及び、
(3)各画像解析機能におけるオプションの機能又は制限の機能、
の3つのデータが対応付けて記録される。
特に、画像解析機能には、例えば、
(2A)コロニー検出処理、
(2B)コロニー数のカウント処理、
(2C)培地情報登録処理、
(2D)培地判定処理、
(2E)工程判定処理、
(2F)ライン判定処理、
(2G)ロット判定処理、及び、
(2H)報告処理、
が含まれ、画像解析機能管理DB402には、これらの処理の実行又は非実行が選択された情報が記憶される。
また、オプション機能には、例えば、
(3A)コロニー検出処理及びカウント処理における手法(プログラム)の種別
(3B)培養開始時刻から12時間後又は24時間後などの早期検出の有無及び検出タイミングの時刻
(3C)所定の期間内におけるコロニー検出処理を実行するフィルム型培地60の数
(3D)培地情報登録処理における登録情報及び非登録情報の種別と登録手法(プログラム)の種別
(3E)培地情報登録処理における培地情報を登録するデータベース400のアドレス
(3F)培地判定処理、工程判定処理、ライン判定処理及びロット判定処理における判定手法の種別
(3G)培地判定処理、工程判定処理、ライン判定処理及びロット判定処理を実行する回数
(3H)報告処理における報告する情報の種別及び報告形式
(3I)報告処理を実行する際にフィルム型培地60その他の集計を行う期間
(3J)報告処理を実行する回数
などが含まれ、画像解析機能管理DB402には、これらのオプション機能の情報が記憶される。
培地情報DB403は、各作業ライン80の工程毎に抽出され、かつ、携帯用通信端末装置10によって撮像されて取得した検体のフィルム型培地60に関する培地情報が培地ID(D11)毎に格納されるデータベースである。例えば、培地情報DB403には、(1)培地ID(D11)
(2)撮像された培地画像データ
(3)撮像時刻
(4)フラグ情報を含むその他の情報
(5)コロニー数
(6)培地判定結果
(7)サイズ(ピクセル数)、重心位置、各ピクセルの特徴量など検出された各コロニーに関する情報(以下、「コロニー情報」という。)
(8)コロニー検出時に用いたプロファイル情報の種別(プロファイルID)
の8つデータが対応付けて記録される。
なお、各培地情報における、コロニー情報、コロニー数及び培地判定としては、データ処理部420によって判定された結果が記憶される。また、各培地情報におけるコロニー情報、コロニー数及び培地判定は、培地情報が登録される際に登録されてもよいし、当該培地情報の登録タイミングと異なる所定のタイミングで登録されてもよい。
また、同一のフィルム型培地60の培地情報の撮像時刻が複数登録される場合には(すなわち、培養検査時刻が複数の場合には)、同一の培地ID(D11)において、培養検査時刻毎に培地画像、撮像時刻、コロニー数、培地判定の各培地情報が記憶される。
作業管理DB404は、作業内容に関する各種の作業情報が格納されるデータベースである。例えば、作業管理DB404には、
(1)作業ID
(2)作業に用いるフィルム型培地60の培地ID(D11)
(3)検体を抽出すべき作業ラインのラインID(又はラインID及び工程ID)
(4)検体(食品)の種別(製品名、ロットID及び/又はロット名)
(5)検査種別(一般性菌又は大腸菌など検出する菌種)及びフィルム型培地60上に発生する際の色(発色)情報(RGB階調値又はその範囲)
(6)培養条件(希釈倍率、希釈液の種別、培養温度及び培養湿度)
(7)培養開始時刻
(8)培養開始から所定の時間経過後までの培養時間
(9)培養場所(例えば、インキュベータ番号及びインキュベータ内の段数等の位置)
(10)ゴミなどの余分な固形物を除去するために検体を抽出した際にフィルタを使用した否か(以下、単に「フィルタ使用の有無」という。)を示す情報(以下、「フィルタ情報」という。)
(11)作業日時(作業開始時刻及び終了時刻)
(12)作業者ID(及び/又は作業者名)
の12のデータが対応付けて記録される。
なお、培養検査時刻には、単一の時刻(すなわち、検体における菌の培養を終了させる終了時刻)だけが設定されてもよいし、培養開始時刻から法定された又は所定の時間経過後、例えば、培養開始時刻から24時間経過後、48時間経過後又は72時間経過後等の複数の時刻が設定されてもよい。
ライン情報DB405は、各作業ライン80に関するライン情報がラインID毎に格納されるデータベースである。例えば、ライン情報DB405には、
(1)ラインID
(2)作業ライン80が有する工程の工程ID及びその種別
の2つデータが対応付けて記録される。なお、工程種別としては、材料投入、調合、充填、ボイル、包装、及び、梱包等の各工程を特定する名称が用いられる。
ロット情報DB406は、各ロットに関するロット情報がロットID毎に格納されるデータベースである。例えば、ロット情報DB406には、
(1)ロットID
(2)ロットの製造又は検査に用いる作業ラインのラインID
(3)ロットの作業開始時刻
(4)ロットの作業終了時刻
(5)ロットの作業を実行する作業者の作業班
の5つデータが対応付けて記録される。
プロファイルDB407は、コロニーを検出する際に用いるコロニーの検出基準(検出条件)を示す各種のパラメータを、プロファイル情報として格納されるデータベースである。具体的には、プロファイルDB407には、
(1)検出条件パラメータID(D13)
(2)検体の種別、菌種、培養時間、希釈液の種別及び希釈倍率など培養条件において変化する培養条件パラメータ
(3)RGB、輝度又は彩度など、培地画像から画像化されたコロニーを検出するために用いる当該培地画像の各ピクセルにおける色に関する特徴量の種別
(4)機能設定ID(D12)に基づいて特定された検出手法及び当該検出を実行するために用いられる検出種別パラメータ、及び、
(5)培地判定の合否を含む各種の閾値、
の5つのデータが対応付けて記録される。
なお、検出種別パラメータは、機能設定ID(D12)毎に異なるパラメータが記録されており、複数のパラメータ(又はパラメータ群)の中から機能設定ID(D12)によって一のパラメータ(又はパラメータ群)が特定されるようになっている。
データ処理部420は、ROM/RAM440に記録されているアプリケーションに応じて各種データ処理を実行する。特に、データ処理部420は、所定のプログラムを実行することによって、
(1)通信制御部410の動作管理と、
(2)各携帯用通信端末装置10から培地情報とともに取得した培地画像データの培地画像に基づいて、画像解析の可否を含めて当該画像解析において実行する処理及び当該処理において使用する検出条件パラメータの設定を行う画像解析設定処理と、
(3)画像解析機能設定処理によって設定された画像解析機能及び検出条件パラメータに基づく画像解析処理と、
(4)データベース400の管理及び制御と、
を行う。
具体的には、データ処理部420は、画像解析設定部500と、画像解析処理部600とを含む。なお、本実施形態の画像解析設定部500及び画像解析処理部600の詳細については後述する。
サーバ管理制御部430は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成され、プログラムを実行することによって、サーバ装置40の各部を統合制御する。具体的には、サーバ管理制御部430は、ユーザの操作による携帯用通信端末装置10からのログイン要求に基づいて各ユーザのログイン処理、及び、その他の各種の制御を行う。
ROM/RAM440には、サーバ装置40の駆動に必要な各種のプログラムが記録されている。特に、ROM/RAM440には、コロニー特定処理の際に用いるクラスタリング用の学習データ、各フィルム型培地60の培地判定(合否判定)、工程判定、ライン判定及びロット判定の各判定を実行する際に用いる判定基準の情報(以下、「培地判定基準情報」ともいう。)等のそれぞれの各情報が記憶される。また、ROM/RAM440は、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられる。
タイマー450は、培地情報の登録処理及びロット判定処理を実行する際に必要な時刻を管理するために用いられる。
[5.2]画像解析設定部
[5.2.1]画像解析設定部の概要
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析設定部500について説明する。
本実施形態の画像解析設定部500は、各携帯用通信端末装置10から取得した培地情報から培地画像データを取得するとともに、当該取得した培地画像データの培地画像に含まれる画像化情報D10の有無及び培地ID(D11)に基づく画像解析の実行の可否を含む、画像解析機能の各設定を実行する。
具体的には、画像解析設定部500は、
(1)培地画像における画像化情報D10の有無及び培地ID(D11)に基づく画像解析処理の実行の可否を判定する実行判定処理部510と、
(2)機能設定ID(D12)に基づいて画像解析機能管理DB402を検索し、画像解析における各解析機能の選択及び制限などのオプション機能を含む画像解析機能を設定する機能設定部520と、
(3)検出条件パラメータID(D13)に基づいてプロファイルDB407を検索し、培養条件パラメータ、特徴量の種別、検出種別パラメータ及び各種の閾値などの画像解析処理において用いられるプロファイルを特定するプロファイル特定部530と、
を有している。
[5.2.2]実行判定処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析設定部500の実行判定処理部510について説明する。
実行判定処理部510は、初期登録時又は培養後登録時において、通信制御部410を介して、携帯用通信端末装置10から送信された培地情報を取得する。そして、実行判定処理部510は、取得した培地情報に含まれる培地画像データの培地画像を抽出するとともに、当該抽出した培地画像の所定の画像領域に画像化情報D10があるか否かを判定する。
このとき、実行判定処理部510は、当該抽出した培地画像の所定の画像領域に画像化情報D10が無い場合には、その旨を該当する携帯用通信端末装置10に送信し、初期登録又は培養後登録を中止する。
一方、実行判定処理部510は、当該抽出した培地画像の所定の画像領域に画像化情報D10がある場合には、画像化情報D10に含まれる培地ID(D11)を抽出し、当該抽出した培地ID(D11)に基づいて許諾リストDB401を検索してリスト化された各培地ID(D11)と照合し、画像解析が実行可能なフィルム型培地60であるか否かを判定する。
そして、実行判定処理部510は、抽出した培地ID(D11)が画像解析を実行不能な培地ID(D11)である場合には、その旨を該当する携帯用通信端末装置10に送信し、初期登録又は培養後登録を中止する。
他方、実行判定処理部510は、抽出した培地ID(D11)が画像解析を実行可能な培地ID(D11)である場合には、機能設定部520に画像解析機能を設定させるとともに、プロファイル特定部530に設定された画像解析機能における各種のパラメータなどのプロファイルを設定させる。
[5.2.3]機能設定部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析設定部500の機能設定部520について説明する。
機能設定部520は、実行判定処理部510の指示の下、実行判定処理部510によって抽出された画像化情報D10に含まれる機能設定ID(D12)を抽出し、抽出した機能設定ID(D12)に基づいて画像解析機能管理DB402を検索する。
そして、機能設定部520は、該当する機能設定ID(D12)に対応付けて記憶されている画像解析における各解析機能の選択及び制限などのオプション機能を含む画像解析機能を設定する画像解析処理として設定する。
具体的には、機能設定部520は、
(2A)コロニー検出処理、
(2B)コロニー数のカウント処理、
(2C)培地情報登録処理、
(2D)培地判定処理、
(2E)工程判定処理、
(2F)ライン判定処理、
(2G)ロット判定処理、及び、
(2D)報告処理
の実行の可否を設定するとともに、それぞれの機能におけるオプションを設定する。
なお、例えば、機能設定部520は、オプション機能としては、
(A)コロニー検出処理及びカウント処理における手法(プログラム)の種別
(B)早期検出の有無及び検出タイミングの時刻
(C)所定の期間内におけるコロニー検出処理を実行するフィルム型培地60の数
(D)培地情報登録処理における登録情報及び非登録情報の種別と登録手法(プログラム)の種別
(E)培地情報登録処理における培地情報を登録するデータベース先(アドレス)
(F)培地判定処理、工程判定処理、ライン判定処理及びロット判定処理における判定手法の種別
(G)培地判定処理、工程判定処理、ライン判定処理及びロット判定処理を実行する回数(H)報告処理における報告する情報の種別及び報告形式
(I)報告処理を実行する際にフィルム型培地60その他の集計を行う期間
(J)報告処理を実行する回数
などを設定する。
例えば、本実施形態においては、コロニー検出手法及びカウント処理の手法としては、単に一の特徴量に基づいて2値化してコロニーピクセルを検出するか、複数の特徴量に基づいてコロニーピクセルを検出するか、または、培地画像上の検出すべき有効領域の有無若しくはその領域(例えば、培地画像の周縁部の検出を無効にするための中心から所定の半径領域内)を含むか否か設定される。
また、コロニー検出手法及びカウント処理の手法としては、コロニーを検出する際に、コロニー候補の検出手法の選択、例えば、膨張処理又は収縮処理などのノイズを低減させるための画像フィルタ処理の実行の有無、及び、コロニー候補とするための隣接するコロニーピクセル同士の連結手法(近接基準)を用いるか否かが設定される。
さらに、コロニー検出手法及びカウント処理の手法としては、コロニーの特定に関する手法の設定、例えば、コロニーのサイズ、形状及び色特性など各コロニー候補のコロニーらしさを示す尤度を算出する演算手法の設定が実行される。
[5.2.4]プロファイル特定部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析設定部500のプロファイル特定部530について説明する。
プロファイル特定部530は、実行判定処理部510の指示の下、実行判定処理部510によって抽出された画像化情報D10に含まれる検出条件パラメータID(D13)を抽出し、抽出した検出条件パラメータID(D13)に基づいてプロファイルDB407を検索する。
そして、プロファイル特定部530は、該当する検出条件パラメータID(D13)に対応付けて記憶されている閾値、検出条件パラメータを各画像解析機能に用いられる閾値、係数、及び、その他のパラメータを設定する。
例えば、プロファイル特定部530は、検出条件パラメータとして、
(1)検体の種別、菌種、培養時間、希釈液の種別及び希釈倍率など培養条件において変化する培養条件パラメータ、
(2)各ピクセルのRGBの各サブピクセルの特徴量、輝度、及び、彩度など、培地画像から画像化されたコロニーを検出するために用いる当該培地画像の各ピクセルにおける色に関する特徴量の種別、
(3)機能設定ID(D12)に基づいて特定された検出手法を実行するために用いられるパラメータ、及び、
(4)培地判定の合否を含む各種の閾値、
を設定する。
例えば、本実施形態においては、コロニーピクセルの検出手法における各種のパラメータとしては、
(1)各ピクセルの色の特徴量を2値化する際の閾値、複数の特徴量を用いる場合には各最大値又は最小値の値、及び、有効領域の範囲の値、
(2)コロニーの近接基準における閾値、すなわち、隣接するコロニーピクセルが同一のコロニーを構成するか否かを判定する際の各種の値、
(3)コロニーを特定する際の演算手法において、コロニーのサイズ、形状及び色特性など各コロニー候補のコロニーらしさを示す尤度を算出する際の各閾値、
が含まれる。
また、培地判定に用いるパラメータとしては、合否判定を行う際に用いる閾値が含まれる。
なお、例えば、本実施形態においては、菌種及び培地時間を検査条件情報として取得した場合には、該当する検体種別であって、菌種及び培地時間における上記の閾値及びパラメータがセットと構成されたプロファイルを特定する。
[5.3]画像解析処理部
[5.3.1]画像解析処理部の概要
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析処理部600の詳細について説明する。
画像解析処理部600は、画像解析設定部500において設定された画像解析機能及び検出条件パラメータに基づいて、各画像解析処理を実行する。具体的には、画像解析処理部600は、
(1)培地情報登録処理、
(2)コロニーピクセルの検出、コロニー候補の特定及びコロニーの検出を含むコロニー検出処理
(3)コロニー数のカウント処理、
(4)培地判定処理、
(5)工程判定処理、
(6)ライン判定処理、
(7)ロット判定処理、及び、
(8)報告処理、
のうち画像解析設定処理によって設定された画像解析機能を実行する。
特に、画像解析処理部600は、培地情報登録処理を実行する登録処理部610と、コロニー検出処理、カウント処理及び培地判定処理を実行するコロニー検出判定部620と、工程判定処理、ライン判定処理及びロット判定処理を実行するロット判定処理部630と、報告処理を実行する報告処理部640と、を含む。
[5.3.2]登録処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析処理部600の登録処理部610について説明する。
本実施形態の登録処理部610は、携帯用通信端末装置10と連動し、培地ID(D11)に対応付けつつ、各培地情報を培地情報DB403に登録する登録処理を実行する画像解析機能の基本的な処理であって、画像解析機能設定処理によって培地情報登録処理の実行が規定されている場合に実行する。また、登録処理部610は、培地情報に含まれる、初期登録か又は培養後登録かを示すフラグ情報と画像解析機能設定処理によって設定された画像解析機能に基づいて、異なる培地情報登録処理を実行する。
特に、培地情報登録処理は、基本的には全ての画像解析に含まれる処理であるが、培地情報として登録すべき情報に制限が設けられている場合には、登録処理部610は、当該制限に従って登録すべき培地情報の取捨選択しつつ登録処理を実行する。
また、登録処理部610は、オプション機能によって選択されている場合に、初期登録を実行する。すなわち、登録処理部610は、画像解析機能設定処理において、培地ID(D11)の作業管理DB404への登録する処理がオプションとして規定されている場合に、初期登録を実行する。
(初期登録)
登録処理部610は、画像解析機能設定処理において初期登録の実行が設定されている場合であって、初期登録を示すフラグ情報が携帯用通信端末装置10から送信された培地情報に含まれている場合には、初期登録に基づく登録処理を実行する。
具体的には、登録処理部610は、通信制御部410介して培地情報に含まれる作業IDを取得し、取得した作業IDに基づいて、作業管理DB404を検索し、該当する作業情報に画像解析設定部500によって抽出した培地ID(D11)を登録する。そして、登録処理部610は、特定した作業情報に対応付けて、取得した培地画像データ及び撮像時刻を培地情報DB403に登録する。
特に、登録処理部610は、取得した作業IDに基づいて検体を抽出した作業ライン80が含まれるロットID、当該作業ライン80のラインID、当該検体を抽出した工程IDを特定するとともに、当該特定したロットID、ラインID及び工程IDに対応付けて、培地情報に含まれる培地画像データ及び撮像時刻を培地情報DB403に登録する。
なお、登録処理部610は、撮像時刻を培養開始時刻として培地情報DB403に登録する。また、培養開始時刻は、当該時刻に培地情報の登録処理を実行することを前提に撮像時刻に代えて予め設定された時刻を用いてもよい。
(培養後登録)
登録処理部610は、画像解析設定処理において特別に制限されていない限り、培養後登録を示すフラグ情報が携帯用通信端末装置10から送信された培地情報に含まれている場合には、培養後登録に基づく登録処理を実行する。
具体的には、登録処理部610は、初期登録と同様に、通信制御部410を介し培地情報を取得すると、当該培地情報に含まれる作業IDを特定する。そして、登録処理部610は、特定した作業IDに基づいて、作業管理DB404を検索し、該当する作業情報を特定しつつ、当該特定した作業情報に対応付けて、培地画像データ及び撮像時刻を培地情報DB403に登録する。なお、培養検査時刻は、培養開始時刻と同様に、当該時刻に培地情報の登録処理を実行することを前提に撮像時刻に代えて予め設定された時刻を用いてもよい。
また、登録処理部610は、コロニー検出判定部620によって実行されたコロニー情報、コロニー数及び判定結果を培地情報として特定した作業ID及び培地ID(D11)に対応付けて培地情報DB403に登録する。
なお、登録処理部610は、培地情報としての情報に制限が設定されている場合には、制限された情報を非登録にする。
[5.3.3]コロニー検出判定部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析処理部600のコロニー検出判定部620について説明する。
本実施形態のコロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって実行が規定されている場合に実行する基本的な処理であって、当該画像解析機能設定処理において特定されたプロファイルに基づいて各種の閾値又はパラメータを設定し、かつ、コロニーピクセルの検出手法、コロニー候補の検出手法、コロニーの特定手法及び培地判定手法を定めつつ、各処理を実行する。
なお、コロニー検出処理及びカウント処理は、基本的には全ての画像解析に含まれる処理であるが、培地判定処理は、オプション機能によって設定される画像解析である。
(コロニーピクセルの検出)
コロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって規定されたコロニー検出処理に基づいてコロニーピクセルを検出する。
例えば、コロニー検出判定部620は、
(1)コロニーピクセルを検出する際の色に関する特徴量の種別が各ピクセルのRGBの個々のサブピクセルの特徴量を用いることが規定された場合には、各ピクセルの個々のサブピクセルの階調値と、特定されたプロファイルに規定されるパラメータと、に基づいて、又は、
(2)当該特徴量の種別が輝度又は彩度を用いることが規定された場合には、各ピクセルのRGBの個々のサブピクセルの階調値によって所定の演算を実行して得られた値と、当該プロファイルに規定されるパラメータと、に基づいて、
所定のコロニーピクセルの検出手法に従って、コロニーピクセルを検出する。
特に、コロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって規定されたコロニーピクセルの検出手法が「2値化」を用いる場合には、プロファイルによって規定された特徴量を当該プロファイルによって規定された閾値によって2値化して一方の値を具備するピクセルをコロニーピクセルとして検出する。
また、コロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって規定されたコロニーピクセルの検出手法が複数の特徴量を用いる場合には、プロファイルによって規定された各特徴量において予め定められた最大値と最小値とを読み出し、すべての特徴量について最大値から最小値の範囲に属するピクセルをコロニーピクセルとして検出する。
なお、周縁領域を除外した中心領域など培地画像上におけるコロニーピクセルの検出領域がプロファイルによって規定されている場合には、コロニー検出判定部620は、当該検出範囲に属するピクセルのみコロニーピクセルとして検出する。また、コロニー検出判定部620は、抽出した各コロニーピクセルをROM/RAM440に一時的に記憶する。
例えば、本実施形態においては、早期検出がオプション機能として設定されており、画像解析を、培養開始時刻から12時間後又は24時間後など、早期に実行する場合には、コロニーを厳密に検出するために、プロファイルによって、培地画像の各ピクセルを2値化する場合の閾値(階調値)は、培養時間が長い場合より小さく設定され、菌種又は検体の種別によってはコロニーを構成するピクセルと培地又は検体を構成するピクセルとの輝度差が小さい場合には、2値化する場合の閾値は、当該輝度差が大きい場合に比べて小さく設定される。
また、本実施形態においては、希釈倍率が大きい場合や非対象物の混入の可能性が高い場合には、2値化する際の閾値は高く、希釈倍率が低い場合又はフィルタを使用している場合には、閾値は小さく設定される。
(コロニー候補の検出)
コロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって規定されたコロニー検出処理に基づいてコロニー候補を検出する。
例えば、コロニー検出判定部620は、
(1)画像フィルタノイズを低減させるための膨張処理及び縮小処理を含む画像フィルタ処理を実行の有無に基づいて、及び、
(2)隣接するコロニーピクセルを連結してラベリングを実行してIDを付与する際の連結方法とそのパラメータに基づいて、
コロニー候補を検出する。
特に、コロニー検出判定部620は、コロニーピクセルの連結に関しては、プロファイルによって特定された各コロニーピクセルの色に関する特徴量と同一と判定されるべき範囲に基づいて、隣接するコロニーピクセルについて同一のコロニー候補であると判定したものを連結する。
また、コロニー検出判定部620は、隣接するコロニーピクセルを連結してコロニーピクセル群を形成させ、コロニーピクセル群毎の色特性又は培地画像上の重心位置を用いて同一のコロニーピクセルを構成するピクセル群同士を連結させる。
なお、膨張処理とは、画像フィルタ処理の一つであって、各コロニーピクセルに隣接して他のコロニーピクセルが存在する場合に、コロニーピクセルに隣接する全てのピクセルをコロニーピクセルに置き換える処理である。
また、収縮処理とは、コロニーピクセルに隣接して非検出したピクセル(以下、「非コロニーピクセル」という。)が存在する場合に当該コロニーピクセルに隣接するピクセルを全て非コロニーピクセルに置き換える処理である。
さらに、コロニー検出判定部620は、抽出した各コロニー候補について、コロニーピクセルの培地画像上の配置位置、色特性又は重心位置などの所定の情報をROM/RAM440に一時的に記憶する。
(コロニーの特定及びその計数)
コロニー検出判定部620は、画像解析機能設定処理によって規定されたコロニー検出処理及びカウント処理に基づいてコロニーの特定及び当該コロニーの係数を実行する。
例えば、コロニー検出判定部620は、
(1)検出した各コロニー候補について、色特性、真円度、形状及びサイズなどの特徴量に基づいて、コロニーらしさを示す尤度を算出し、当該尤度が閾値以上など所定の条件を有するコロニー候補をコロニーとして特定し、又は、
(2)検出した各コロニー候補について、各コロニー候補に属するコロニーピクセルの2以上の色の特徴量に基づいて多次元のヒストグラムを形成し、当該多次元によって規定される座標系上(特徴量空間)において、各特徴量に基づいて規定される座標位置を基準にコロニーか否かを特定する。
例えば、コロニー検出判定部620は、(1)については
(1A)コロニー候補に属する各コロニーピクセルの色に関する特徴量の平均値、
(1B)コロニー候補の重心の座標を基準としたコロニーの真円度、及び、
(1C)コロニー候補の境界におけるエッジの強さを示すエッジ強度、
を算出し、これらに基づいて各コロニー候補の尤度を算出する。
特に、真円度としては、コロニー候補の重心の座標からフィルム型培地60上における最短距離にある最外周のコロニーピクセルまでの距離Raとコロニー候補の重心の座標からフィルム型培地60上における最長距離にある最外周のコロニーピクセルまでの距離Rbとの比、又は、コロニーの面積「S」及び外周の長さ「L」に基づいて(式1)に従って算出される値「M」を用いる。
Figure 0005943314
また、エッジ強度としては、最外周の各コロニーピクセルと当該最外周のコロニーピクセルに隣接する非コロニーピクセルとにおける輝度、彩度又はRGBの階調値の差分の平均を用いる。
一方、コロニー検出判定部620は、(2)については、プロファイルによって規定されるコロニー候補の各コロニーピクセルのRGBの各階調値、輝度値、彩度、これらの2以上の色成分、又は、これらの値に基づいて統計的手法によって新規に算出する特徴量などの特徴量に基づいて、各コロニーピクセルをn個(「n」は2以上の整数)に多値化し、その色成分の値毎にコロニーピクセル数(すなわち、その範囲に属する階調値を有するコロニーピクセル数)を集計したbin数が「n」の色分布(ヒストグラム)を生成する。
そして、コロニー検出判定部620は、生成したヒストグラムの各binのコロニーピクセル数を正規化して(全てのコロニーピクセル数に基づく割合を算出して)それぞれの特徴量として特定する。すなわち、コロニー検出判定部620は、n個のbinにおける正規化したコロニーピクセル数を特徴量として特定する。
また、コロニー検出判定部620は、複数の特徴量を特定すると、複数次元の特徴量空間において、特定した特徴量に基づいて座標位置を決定し、当該座標位置がプロファイルによってコロニーと規定された座標領域内に属しているか否かを判定し、その結果に基づいてコロニー候補がコロニーであるか否かを特定する。
例えば、本実施形態においては、培養時間が短い場合には、コロニーを厳密に検出するために、プロファイルによって、コロニーとして特定するための尤度の閾値は、培養時間が長い場合より小さく設定され、菌種若しくは検体の種別によってはコロニーを構成するピクセルと培地若しくは検体を構成するピクセルとの輝度差が小さい場合、又は、コロニーが円形になりにくい場合には、尤度の閾値は、当該輝度差が大きい又はコロニーが円形になりやすい場合に比べて小さく設定される。
また、本実施形態においては、希釈倍率が大きい場合又はフィルタを使用せずゴミなどの非対象物の混入の可能性が高い場合には、尤度の閾値は高く、希釈倍率が低い場合又はフィルタを使用している場合には、閾値は小さく設定される。
なお、コロニー検出判定部620は、コロニー候補からコロニーが特定されると、特定された数をコロニー数として計数する。
また、コロニー検出判定部620は、隣接するコロニー候補間を連結した場合の連結コストを算出し、当該連結コストが閾値以下の場合に、同一のコロニー候補として連結させてもよい。ただし、この場合には、当該閾値はプロファイル情報に含まれており、コロニー検出判定部620は、当該閾値を設定して連結コストを算出してもよい。
(培地判定)
コロニー検出判定部620は、オプション機能として設定されている場合に、画像解析機能設定処理によって規定された培地判定処理に基づいて培地判定を実行する。
例えば、コロニー検出判定部620は、取得したプロファイルに基づいて設定した閾値と検出したコロニー数とに基づいて、各フィルム型培地60の検体が異常であるか正常であるかの培地判定(すなわち、検体の合否判定)を実行する。
例えば、本実施形態においては、培養時間が短い場合には、コロニーを厳密に検出するために、プロファイルによって、菌数の閾値は、培養時間が長い場合より小さく設定され、菌種又は検体の種別によっては、多少の菌数の検出は問題とならない場合には、菌数の閾値は、多少の菌数が検出された場合に大問題となる場合に比べて小さく設定される。
また、本実施形態においては、希釈倍率が大きい場合又はフィルタを使用せずゴミなどの非対象物の混入の可能性が高い場合には、菌数の閾値は高く、希釈倍率が低い場合又はフィルタを使用している場合には、閾値は小さく設定される。
なお、本実施形態においては、工程判定、ライン判定、及び、ロット判定で各フィルム型培地60の合否判定を用いるので、これらの各判定と対応付けて培地判定が実行される。なお、工程判定、ライン判定、及び、ロット判定において各フィルム型培地60の合否判定の手法については後述する。
(培地情報の提供)
コロニー検出判定部620は、検出したコロニーピクセル、検出したコロニー候補、特定したコロニー、計数したコロニー数及び培地判定結果を培地情報として登録処理部610を介して培地情報DB403に記憶する。ただし、本実施形態においては、上述のように、登録すべき情報に制限がある場合には、コロニー検出判定部620は、当該非登録の培地情報については登録しないようになっている。
[5.3.4]ロット判定処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析処理部600のロット判定処理部630の詳細について説明する。
本実施形態のロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって実行が規定されている場合に実行するオプション機能であって、当該画像解析機能設定処理において特定されたプロファイルに基づいて各種の閾値又はパラメータを設定しつつ、各処理を実行する。
例えば、ロット判定処理部630は、各ロットについて、該当するロットに用いられる作業ライン80のライン情報と、該当する作業ライン80に対応付けられて登録された培地情報(少なくともコロニー数)と、に基づいて、同一条件によって製造又は検査された食品群が所定の条件を具備しているか否かを判定する。
また、ロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって規定されたオプション機能に従って、
(1)設定された該当するロットに含まれる作業ライン80及び当該作業ライン80に属する工程が衛生管理上において異常であるか正常であるかの作業ライン80のライン判定(すなわち、衛生管理上の合否の判定)、
(2)各工程の工程判定(すなわち、衛生管理上の合否の判定)、及び、
(3)工程判定及びライン判定を用いたロット判定、
を実行する。
特に、ロット判定処理部630は、ロット判定を実行する場合には、例えば、培養開始後から24時間、48時間等の所定の培養検査時刻を経過した培地情報におけるフィルム型培地60のコロニー数や検体の合否判定の培地情報に基づいて当該工程の衛生管理上の合否を判定し、該当する作業ライン80に含まれる工程の合否判定に基づいて当該作業ライン80の衛生管理上の合否を判定し、該当するロットに含まれる作業ライン80の合否判定に基づいて当該ロットの衛生管理上の合否を判定する。
(工程判定)
ロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって規定された場合には、同一タイミングの培養開始時刻、同一タイミングの培養検査時刻、予め設定された第1時刻から第2時刻までの時間内の時刻を有する培養開始時刻又は、予め設定された第1時刻から第2時刻までの時間内の時刻を有する培養検査時刻を有するなど、培養開始時刻又は培養検査時刻が所定の条件を有し、かつ、同一のロットの同一の工程に対応付けて登録された複数のフィルム型培地60の培地情報に基づいて、各工程判定を実行する。すなわち、ロット判定処理部630は、複数のフィルム型培地60の各培地判定の結果に基づく、総合判定によって各工程判定を実行する。
具体的には、ロット判定処理部630は、該当するフィルム型培地60の培地判定結果(すなわち、工程判定を実行すべき工程の工程IDを有する培地情報に登録されたすべての培地判定結果)を取得するとともに、判定結果の合否の数が所定の条件を具備している場合には、判定すべき工程の工程判定を合格と判定し、当該条件を具備していない場合には、判定すべき工程の工程判定を不合格と判定する。
例えば、ロット判定処理部630は、該当する工程における個々のフィルム型培地60において、合格のフィルム型培地60が所定の割合(60%)以上の場合、全てのフィルム型培地60が該当する条件(コロニー数が一定数以下)を具備している場合、又は、各フィルム型培地60のコロニー数が該当する条件(単一のフィルム型培地60の平均コロニー数が一定数以下)を具備している場合に、該当する工程を合格と判定する。
なお、本実施形態のロット判定処理部630は、検体の種別、検出する菌種等によって条件を変更することが可能となっており、画像解析機能設定処理によって規定される。
(ライン判定)
ロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって規定された場合には、所定のタイミングで判定され、かつ、該当するライン情報に対応付けて登録された複数の工程の衛生管理上の合否判定に基づいて、各作業ライン80のライン判定を実行する。すなわち、ロット判定処理部630は、所定のタイミングで判定された同一ロットの複数の工程の各判定結果に基づく、総合判定によってライン判定を実行する。
具体的には、ロット判定処理部630は、同タイミング又は所定の条件を具備するタイミングに判定され、かつ、上述のように、ライン判定を実行すべき作業ライン80のラインIDを有する工程の工程判定の判定結果を取得するとともに、判定結果の合否の数が所定の条件を具備している場合には、判定すべき作業ライン80のライン判定を合格と判定し、当該条件を不具備の場合には、判定すべき作業ライン80のライン判定を不合格と判定する。
例えば、3つの工程が判定すべき作業ライン80のラインIDを有している場合であって、第1工程が「合格」、第2工程が「合格」及び第3工程が「不合格」で、所定の条件が「60%」の合格した工程から作業ライン80が構成されている場合には、ロット判定処理部630は、判定すべき作業ライン80のライン判定を合格と判定する。
(ロット判定)
ロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって規定された場合には、所定のタイミングで判定され、かつ、該当するロット情報に対応付けて登録された複数の作業ライン80の衛生管理上の合否判定に基づいて、各ロットのロット判定を実行する。すなわち、ロット判定処理部630は、複数の作業ライン80の各判定結果に基づく総合判定によってロット判定を実行する。
具体的には、ロット判定処理部630は、ロット判定を実行すべきロットのロットIDを有する作業ライン80における合否判定に基づいて、ロット判定を実行する。
例えば、ロット判定処理部630は、ロットIDを有する作業ライン80の60%においてライン判定が合格の場合に、判定すべきロットのロット判定を合格とし、3つの作業ライン80が判定すべきロットのロットIDを有している場合を想定する。この場合において、第1作業ライン80が「合格」、第2作業ライン80が「合格」及び第3作業ライン80が「不合格」の場合には、ロット判定処理部630は、判定すべきロットのロット判定を合格と判定する。
なお、ロットの作業時間が長時間に及ぶ場合には、所定の時間(例えば8時間又は12時間)毎に時間を区切ってロットの判定を実行してもよい。この場合には、作業が中断している間のロット判定を実行する場合には、ダミーの結果を用いてもよいし、作業中断中として判定してもよい。また、これらの機能は、画像解析機能設定処理によって規定される。
(その他)
ロット判定処理部630は、培地情報、ライン情報、ロット情報及び作業情報を用いて、上述以外の判定及びデータ解析を行うことができるとともに、報告処理部640を介して当該判定結果又はデータ解析結果を管理者が閲覧可能に管理者端末装置20に提供することができるようになっている。これらの機能は、画像解析機能設定処理によって規定される。
具体的には、ロット判定処理部630は、各フィルム型培地60に培養された検体の信頼性を確認するために、すなわち、検査ミスが発生していない否かを確認するために、一の培地ID(D11)における培地情報を培養開始時刻から培養の終了まで、時系列に培地情報又は培地画像データの所定の解析を実行する。
例えば、ロット判定処理部630は、管理者端末装置20を介して受信した管理者の指示に基づいて、特定の培地ID(D11)(同一の培地ID(D11))66を有し、培養開始時刻から所定の時刻までの複数の培地情報を、培地画像データとともに抽出する。そして、ロット判定処理部630は、各培地情報及び各画像データについて所定の時系列に沿って所定の解析を実行し、又は、各培地情報及び各画像データを時系列に沿って集約する。また、ロット判定処理部630は、報告処理部640に、解析結果又は集約結果を所定のデータ形式を有する閲覧データに生成させ、当該生成させた閲覧データを管理者に閲覧可能に管理者端末装置20に提供させる。
なお、ロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって規定されている場合には、報告処理部640と連動して、このとき、管理者端末装置20の指示に基づいて、法定された衛生管理の報告用に、一の画像化情報D10領域66における各培地情報を個々に閲覧可能にさせてもよい。
また、ロット判定処理部630は、培地情報、ライン情報、ロット情報又は作業管理情報の検索機能を有していてもよい。具体的には、ロット判定処理部630は、ロットID、作業ラインID、工程ID、機能設定ID(D12)、培養開始時刻、ロットの作業日時、画像化情報D10領域66、検体の種別などを検索キーとしてデータベース400を検索し、報告処理部640と連動し、該当する培地情報や各種の情報を管理者に閲覧可能なデータを生成してもよい。
なお、報告処理部640は、画像解析機能設定処理によって規定されている場合には、検索によって特定された培地情報(培地画像データ、コロニー数及び培地判定結果)、工程情報、ライン情報、又は、ロットに関する情報を所定の報告形式で提供することも可能である。すなわち、報告処理部640は、法定の検査報告その他の場合においてその証拠又は報告書として種々の情報を提供することができるように構成されている。
[5.3.5]報告処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像解析処理部600の報告処理部640の詳細について説明する。
本実施形態のロット判定処理部630は、画像解析機能設定処理によって実行が規定されている場合に実行するオプション機能であって、当該画像解析機能設定処理において特定されたフォーマット形式に基づいて各処理を実行する。
報告処理部640は、画像解析機能設定処理によって規定されている場合に、プロファイルによって設定された報告書形式を有するテンプレートデータに基づいて、指定されたロット、作業ライン80又は工程における衛生管理に関するデータ解析の解析結果(すなわち、合否判定の判定結果)を報告書データとして生成し、生成した報告書データを、通信制御部410を介して管理者に閲覧可能に管理者端末装置20に提供する。
具体的には、報告処理部640は、培地画像のデータ、コロニー数又は培地判定結果等、培地情報、ライン情報及びロット情報から必要な情報を抽出するとともに、抽出した情報とロット判定処理部630によって得られた解析結果に基づいて、テンプレートデータに各情報を割り当てつつ、報告書データを生成する。
なお、報告処理部640は、上述したように、種々の解析又は検索に応じて所定の報告書データ又は閲覧データを生成し、管理者端末装置20に提供することができるように構成されている。すなわち、報告処理部640は、画像解析機能設定処理によって規定されてプロファイルによって特定された培地情報、工程情報、ライン情報、又は、ロットに関する情報を所定の報告形式で提供することも可能であるとともに、法定の検査報告その他の場合においてその証拠又は報告書として種々の情報を提供することができるように構成されている。
なお、例えば、テンプレートデータは、製造又は検査した食品の納入先、利用した原材料の原産地若しくは原材料、又は、衛生管理システムSが設置されている国によって適した形式になるようにプロファイルによって設定されるようになっている。
[6]衛生管理システムの動作処理
[6.1]培地情報登録処理(携帯用通信端末装置)
次に、図7を用いて本実施形態の携帯用通信端末装置10における培地情報登録処理の動作について説明する。なお、図7は、本実施形態の携帯用通信端末装置10における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
本動作においては、ライン情報DB405及びロット情報DB406には、既に作業指示書70に対応付けられた該当するロット情報及びライン情報が記憶されているものとする。
また、フィルム型培地60には、2次元バーコードによって画像化情報D10が付されているものとする。
さらに、本動作においては、各フィルム型培地60におけるコロニー数の検出は、培地情報のデータベース400への登録時に実行されるものとし、携帯用通信端末装置10においては培地画像を撮像するためのRGBの階調値又は輝度値に対するキャリブレーションが実行されているものとする。
まず、携帯用通信端末装置10において、アプリケーション制御部120は、操作部170を介して培地登録アプリの起動指示を検出すると(ステップS101)、アプリケーション記憶部101から培地登録アプリを読み出して起動する(ステップS102)。このとき、アプリケーション制御部120は、携帯端末管理制御部190の制御下、ワークメモリの初期化その他の必要な処理を実行する。
次いで、アプリケーション制御部120は、表示制御部161と連動し、フィルム型培地60の初期登録であるか、又は、培養開始から所定の時間経過した培養後登録であるか選択させるための画像を表示部160に表示させてその入力を待機する(ステップS103)。
次いで、アプリケーション制御部120は、操作部170による選択指示の入力を検出すると(ステップS104)、初期登録か培養後登録かを判断し、フラグ情報にその結果を設定する(ステップS105)。
次いで、アプリケーション制御部120は、フィルム型培地60の撮像を促す画面を表示部160に表示させるとともに、操作部170と連動し、画像データ生成部110による撮像を待機する(ステップS106)。なお、このとき、アプリケーション制御部120は、図5に例示するように、取得すべき培地画像の位置合わせするために所定の画像を表示部160に重畳表示させる。
次いで、アプリケーション制御部120は、画像データ生成部110、表示制御部161及び操作部170と連動しつつ、画像データ生成部110による撮像を検出すると(ステップS107)、画像データ生成部110によって画像化されたフィルム型培地60の培地画像データを取得し、画像データ記憶部102に所定の画像IDを付与しつつ記憶する(ステップS108)。
次いで、アプリケーション制御部120は、タイマー180より現在時刻を培地画像データの撮像時刻として取得し、当該培地画像データに対応付けてメタデータとして画像データ記憶部102に記憶する(ステップS109)。
次いで、アプリケーション制御部120は、操作部170及び表示制御部161と連動し、操作部170における作業者の指示に基づいて作業IDを取得し、ステップS108によって取得した培地画像データに対応付けて画像データ記憶部102に記憶する(ステップS113)。
次いで、アプリケーション制御部120は、タイマー180より現在時刻を培地画像データの撮像時刻として取得し、表示制御部161及び操作部170と連動して作業者に、取得した培地画像データ及び撮像時刻を確認させる(ステップS115)。
なお、アプリケーション制御部120は、取得した培地情報の作業者による確認時に、作業者の指示に基づいて、培地画像データの再取得を行っていてもよい。また、このとき、アプリケーション制御部120は、表示制御部161及び操作部170と連動して作業者によって培地画像データの補正を行うことができるようにしてもよい。
次いで、アプリケーション制御部120は、作業者の指示に基づいて、端末IDとともに、取得した培地画像データとそのメタデータ、及び、初期登録か培養後登録かを示すフラグ情報を培地情報として、ネットワーク通信部130を介してサーバ装置40に送信する(ステップS116)。
このとき、ネットワーク通信部130は、培地情報を送信する際に、端末IDや入力されたID及びパスワードに基づいてサーバ装置40へのアクセスをするためのログインを実行し、ログイン完了後にサーバ装置40との通信回線を確立し、培地情報を送信する。そして、アプリケーション制御部120は、サーバ装置40において実行された正規のフィルム型培地60であるか否かの判定についての判定結果の受信を待機する。
最後に、アプリケーション制御部120は、サーバ装置40から送信された判定結果を受信すると(ステップS117)、表示制御部161と連動してその結果を表示部160に表示させて(ステップS118)本動作を終了させる。
特に、アプリケーション制御部120は、正規のフィルム型培地60であることを示す判定結果を受信した場合には、培地情報の登録完了を表示部160に表示し、非正規のフィルム型培地60であることを示す判定結果を受信した場合には、表示制御部161と連動して表示部160にその旨を示す警告表示を表示させる。
[6.2]培地情報登録処理(サーバ装置)
次に、図8を用いて本実施形態のサーバ装置40における培地情報の登録処理動作について説明する。なお、図8は、本実施形態のサーバ装置40における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
なお、本動作は、携帯用通信端末装置10によって実行された培地情報登録処理と連動して実行される処理であり、サーバ装置40は、携帯用通信端末装置10から送信された培地情報を培地情報DB403に登録するための処理である。
まず、通信制御部410が携帯用通信端末装置10から送信された培地情報を受信すると(ステップS301)、実行判定処理部510は、受信した培地情報から培地画像データを取得し、当該培地画像データの培地画像における画像化情報D10の有無に基づいて、画像解析処理の実行の可否を判定する(ステップS302)。具体的には、実行判定処理部510は、培地画像の所定の画像領域内に画像化情報D10が含まれているか否かを判定する。
このとき、実行判定処理部510は、画像化情報D10の有無に基づいて画像解析処理の実行が不能と判定した場合には、携帯用通信端末装置10にその旨を送信して(ステップS303)本動作を終了させ、画像化情報D10の有無に基づいて画像解析処理の実行が可能と判定した場合には、ステップS304の処理に移行する。
次いで、実行判定処理部510は、培地画像から画像化情報D10を抽出しつつ、さらに、画像化情報D10に含まれる培地ID(D11)を抽出し、抽出した培地ID(D11)に基づいて、画像解析処理の実行の可否を判定する(ステップS304)。具体的には、実行判定処理部510は、抽出した培地ID(D11)に基づいて許諾リストDB401を検索してリスト化された各培地ID(D11)と照合し、画像解析が実行可能なフィルム型培地60であるか否かを判定する。
このとき、実行判定処理部510は、培地ID(D11)に基づいて画像解析処理の実行が不能と判定した場合には、携帯用通信端末装置10にその旨を送信して(ステップS303)本動作を終了させ、画像化情報D10の有無に基づいて画像解析処理の実行が可能と判定した場合には、ステップS305の処理に移行する。
次いで、機能設定部520は、画像化情報D10から機能設定ID(D12)を抽出しつつ、当該抽出した機能設定ID(D12)に基づいて画像解析機能管理DB402を検索し、画像解析における各解析機能の選択及び制限などのオプション機能を含む画像解析機能を設定する(ステップS305)。
次いで、プロファイル特定部530は、画像化情報D10から検出条件パラメータを抽出しつつ、当該抽出した検出条件パラメータID(D13)に基づいてプロファイルDB407を検索し、培養条件パラメータ、特徴量の種別、検出種別パラメータ及び各種の閾値などの画像解析処理において用いられるプロファイルを特定する(ステップS306)。
次いで、登録処理部610は、受信した培地情報に含まれるフラグ情報に基づいて、初期登録か培養後登録であるかを判定する(ステップS307)。
このとき、登録処理部610は、初期登録と判定した場合には、ステップS308の処理に移行し、初期登録でないと判定した場合には、すなわち、培養後登録と判定した場合には、ステップS309の処理に移行する。
次いで、登録処理部610は、初期登録と判定した場合には、既に画像化情報D10から抽出した培地ID(D11)に基づいて培地情報を培地情報DB403に登録し(ステップS308)、ステップS311の処理に移行する。
なお、培養開始時刻は画像解析機能管理DB402に予め記憶されているが、登録処理部610は、ステップS303の処理において、受信した培地情報に含まれる撮像時刻を培養開始時刻として画像解析機能管理DB402に登録してもよい。
一方、登録処理部610は、培養後登録と判定した場合には、コロニー検出判定部620に特定させたプロファイルに基づいて、受信した培地画像データに対して設定した各画像解析機能を実行する(ステップS309)。
次いで、登録処理部610は、認識した画像化情報D10、培地判定された合否、検出されたコロニーの数及び培地情報に含まれる撮像時刻を培養開始時刻とした培養開始時刻情報など、画像解析結果及び取得した培地情報を、培地ID(D11)対応付けて培地情報DB403に登録する(ステップS310)。
最後に、登録処理部610は、実行した画像解析機能の結果を携帯用通信端末装置10に通知して(ステップS311)、本動作を終了させる。
なお、上述の動作は、携帯用通信端末装置10によって培地情報を取得した際に、当該携帯用通信端末装置10と連動するサーバ装置40によって実行しているが、携帯用通信端末装置10によって取得した培地情報が培地情報DB403に一旦記録され、その後の所定のタイミングにおいてサーバ装置40において実行されてもよい。
また、本動作において、画像解析機能の設定によって培地情報の初期登録が制限されている場合には、登録処理部610は、ステップS307の処理で初期登録であると判定した場合には、初期登録における培地情報の登録をせずに本動作を終了させる。
[7]変形例
[7.1]変形例1
本実施形態において、タブレット型情報端末装置、スマートフォン又は携帯用電話機等の携帯用通信端末装置10を用いて培地情報の登録処理を実行している点に代えて、ラップトップ型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータと、スキャナ、デジタルカメラ又はスマートフォン等の画像入力装置と、によって当該培地情報の登録処理を実現してもよい。
この場合には、パーソナルコンピュータと画像入力装置とを所定の通信規格によって接続し、パーソナルコンピュータと画像入力装置とを一体的に用いて当該培地情報の登録処理を実現してもよいし、メモリカードその他の物理的なメモリに画像入力装置によって先に取得した培地画像データを記憶させ、当該記憶させた各画像データをパーソナルコンピュータによって取り込みつつ、当該培地情報の登録処理を実現してもよい。
また、この場合には、サーバ装置40の機能をパーソナルコンピュータに持たせて上記の各種の処理を実行してもよい。
[7.2]変形例2
本実施形態においては、携帯用通信端末装置10、管理者端末装置20、サーバ装置40が同一敷地内で設置又は使用されてもよいし、それぞれが国外などの遠隔地に設置され、又は、遠隔地にて使用されて上述の各処理が実行されてもよい。ただし、携帯用通信端末装置10は、同一ロットにおいて使用させることが前提となる。
[7.3]変形例3
本実施形態においては、単一のデータベース400を用いているが、複数のデータベース400を用いてもよい。この場合には、サーバ装置40の画像解析機能設定部500は、機能設定ID(D12)によって培地情報の登録先のデータベース400を選択するようになる。
[7.4]変形例4
本実施形態においては、機能設定IDは、衛生管理システムを利用する事業者毎に設定された事業者IDであてもよい。この場合は、事業者毎に予め利用可能か画像解析機能及びそれに伴う検出条件パラメータが設定されて各画像解析機能が実行される。
[7.5]変形例5
本実施形態の画像化情報は、2次元バーコードなどのバーコードを用いているが、上述のように単なる英数字から構成され、サーバ装置40におけるOCR機能によって取得される他に、カラーパッチ、模様、記号、ロゴ及びその他の可視化された情報であってもよく、また、レーザ光を照射することによって画像化可能なホログラムなどの画像化可能な情報であってもよい。また、この場合には、フィルム型培地60にシールなどによって利用前に貼り付け可能な構成を有していてもよい。
以上、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、画像解析を実行する際に、正規なフィルム型培地60であるか否かの確認、画像解析時の管理者における各画像解析機能の設定の省略化、及び、フィルム型培地60や培養されるコロニーに即した画像解析時のパラメータの適用など、各フィルム型培地60における画像解析を行う場合に、フィルム型培地60が画像化された培地画像から、又は、当該培地画像に基づいて取得することができるので、画像解析の品質を保証しつつ、管理者における煩雑さを解消することができるとともに、適切な設定によって画像解析を実行し、的確な画像解析結果を得ることができる。
また、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、コロニー数を培地情報のデータとして登録することができるので、フィルム型培地60を用いて食品に関する衛生管理を、電子的なデータによって解析可能となるとともに、その解析結果の提供をも電子的に実行することができる。
したがって、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、紙媒体などの物理的な資源を利用して種々のデータ解析及びその提供を行う場合に比べて省資源化をも図ることができるとともに、培地に関する培地情報をデータベースに登録させることによって登録ミスが著しく減少し、難しい培地の管理を容易にすることができるので、無駄に培地を消費すること無く省資源化を図ることができるようになっている。
なお、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、食品を用いて説明したが、当該食品に限らず、薬品や薬剤の人体をはじめとする生物全般に提供される生産品について適用することができる。
本発明は、食品等の人体その他の生物に提供される生産品に対する衛生管理システム等に利用することができる。
S … 衛生管理システム
D10 … 画像化情報
D11 … 培地ID
D12 … 機能設定ID
D13 … 検出条件パラメータID
10 … 携帯用通信端末装置
20 … 管理者端末装置
30 … ネットワーク
40 … サーバ装置
60 … フィルム型培地
80 … 作業ライン
100 … データ記憶部
101 … アプリケーション記憶部
102 … 画像データ記憶部
110 … 画像データ生成部
120 … アプリケーション制御部
130 … ネットワーク通信部
140 … 近距離無線通信インターフェース
150 … 現在位置検出部
160 … 表示部
161 … 表示制御部
170 … 操作部
180 … タイマー
190 … 携帯端末管理制御部
400 … データベース
401 … 許諾リストDB
402 … 画像解析機能管理DB
403 … 培地情報DB
404 … 作業管理DB
405 … ライン情報DB
406 … ロット情報DB
407 … プロファイルDB
410 … 通信制御部
420 … データ処理部
430 … サーバ管理制御部
440 … ROM/RAM
450 … タイマー
500 … 画像解析設定部
510 … 実行判定処理部
520 … 機能設定部
530 … プロファイル特定部
600 … 画像解析処理部
610 … 登録処理部
620 … コロニー検出判定部
630 … ロット判定処理部
640 … 報告処理部

Claims (9)

  1. コロニーが培養される培地と、前記培地が画像化された培地画像について画像解析を実行しコロニーを検出する画像解析装置と、を備える画像解析システムであって、
    前記培地は、前記コロニーが培養される領域を構成する培養層と、画像化可能な画像化情報が形成された情報形成領域とを有し、前記画像化情報は前記培地の培地IDを含み、
    前記画像解析装置は、
    前記培地画像のデータを培地画像データとして取得する取得手段と、
    前記培地画像から前記画像化情報を認識する画像化情報認識手段と、
    前記取得された培地画像データの培地画像に対し、前記画像化情報に基づいて、前記培地上に発生した前記コロニーの発生状況についての画像解析を実行する画像解析手段と、
    培地画像に対する画像解析が許可されている培地の培地IDのリストを記憶した記憶手段と、を備え、
    前記画像解析手段は、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれている場合に当該培地の培地画像に対する画像解析を実行し、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれていない場合には当該培地の培地画像に対する画像解析を実行しないことを特徴とす画像解析システム。
  2. 請求項に記載画像解析システムにおいて、
    前記画像解析手段前記画像化情報認識手段が、前記培地画像から前記画像化情報を認識できない場合には当該培地の培地画像に対する画像解析を実行しない、画像解析システム。
  3. 請求項又はに記載画像解析システムにおいて、
    前記画像化情報には、前記画像解析を実行する際の解析機能を特定するための特定情報を取得するためのキー情報が含まれ、
    前記画像解析手段が、前記キー情報に基づいて前記特定情報を取得しつつ、当該取得した特定情報に基づいて前記画像解析として実行する解析機能を特定し、当該特定した解析機能を実行する画像解析システム。
  4. 請求項3のいずれか1項に記載画像解析システムにおいて、
    前記画像化情報には、前記画像解析を実行して前記コロニーを検出する際の検出条件によって変化するパラメータを取得するためのキー情報が含まれ、
    前記画像解析手段が、前記キー情報に基づいて前記パラメータを取得しつつ、当該取得したパラメータに基づいて前記画像解析を実行する画像解析システム。
  5. 請求項又はに記載画像解析システムにおいて、
    前記画像化情報には、前記画像解析を実行する際の解析機能を特定するための特定情報が含まれ、
    前記画像解析手段が、前記特定情報に基づいて前記画像解析として実行する解析機能を特定し、当該特定した解析機能を実行する画像解析システム。
  6. 請求項3のいずれか1項に記載画像解析システムにおいて、
    前記画像化情報には、前記画像解析を実行して前記コロニーを検出する際の検出条件によって変化するパラメータが含まれ、
    前記画像解析手段が、前記パラメータに基づいて前記画像解析を実行する画像解析システム。
  7. コンピュータによって実行され、コロニーが培養される培地が画像化された培地画像について画像解析を実行して当該コロニーを検出するプログラムであって、
    前記培地は、前記コロニーが培養される領域を構成する培養層と、画像化可能な画像化情報が形成された情報形成領域とを有し、前記画像化情報は前記培地の培地IDを含み、
    前記コンピュータを、
    前記培地画像のデータを培地画像データとして取得する取得手段
    前記培地画像から前記画像化情報を認識する画像化情報認識手段、
    前記取得された培地画像データの培地画像に対し、前記画像化情報に基づいて、前記培地上に発生した前記コロニーの発生状況についての画像解析を実行する画像解析手段、
    培地画像に対する画像解析が許可されている培地の培地IDのリストを記憶した記憶手段、として機能させ、
    前記画像解析手段は、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれている場合に当該培地の培地画像に対する画像解析を実行し、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれていない場合には当該培地の培地画像に対する画像解析を実行しないことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1に記載の画像解析システムと、
    前記画像解析手段による画像解析結果を含む前記培地に関する情報を培地情報としデータベースに登録する登録手段と、
    を備える培地情報登録システム。
  9. 培地を画像化した培地画像を培地画像データとして生成する通信端末装置と、
    前記培地画像データに基づいて前記培地に発生したコロニーを検出してデータベースに登録するサーバ装置と、
    を備え、
    前記培地は、前記コロニーが培養される領域を構成する培養層と、画像化可能な画像化情報が形成された情報形成領域とを有し、前記画像化情報は前記培地の培地IDを含み、
    前記サーバ装置
    前記培地画像のデータを培地画像データとして取得する取得手段と、
    前記培地画像から前記画像化情報を認識する画像化情報認識手段と、
    前記取得された培地画像データの培地画像に対し、前記画像化情報に基づいて、前記培地上に発生した前記コロニーの発生状況についての画像解析を実行する画像解析手段と
    前記画像解析手段による画像解析結果を含む前記培地に関する情報を培地情報として前記データベースに登録する登録手段と、
    培地画像に対する画像解析が許可されている培地の培地IDのリストを記憶した記憶手段と、
    を備え、
    前記画像解析手段は、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれている場合に当該培地の培地画像に対する画像解析を実行し、前記画像化情報に含まれる培地IDが前記リストに含まれていない場合には当該培地の培地画像に対する画像解析を実行しないことを特徴とする衛生管理システム。
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