JP5943306B2 - 反射型マスクの製造方法およびマスクブランクの製造方法 - Google Patents
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Description
このように、上述した何れの方法においても欠陥転写性を低減できない場合があり、EUVL用マスクの製造歩留りが低下するという問題があった。
まず、本発明の反射型マスクの製造方法について説明する。
本発明の反射型マスクの製造方法は、基板と、上記基板上に形成された多層膜と、上記多層膜上に形成された吸収体パターンとを有する反射型マスクの製造方法であって、上記基板がSi−O結合を有するガラス基板であり、上記基板上に上記多層膜が形成され、位相欠陥の情報を有するマスクブランクを準備する準備工程と、上記位相欠陥の情報および上記吸収体パターンの情報に基づいて、上記位相欠陥が存在する領域の上記基板に上記基板側から短パルスレーザ光を集光して照射し、上記位相欠陥の位置を移動させる位相欠陥修正工程と、少なくとも上記位相欠陥修正工程にて位置が移動された上記位相欠陥が上記吸収体パターンで覆われるように、上記多層膜上に上記吸収体パターンを形成する吸収体パターン形成工程とを有することを特徴とする。
図1(a)〜(d)および図2(a)〜(c)は本発明の反射型マスクの製造方法の一例を示す工程図であり、図1(a)〜(d)は図2(a)〜(c)のA−A線断面図である。なお、図1(a)〜(c)および図2(a)〜(b)に示すマスクブランクにおいては、理解容易のためにマスクブランク上に形成され得る吸収体パターンを一点鎖線で示している。
なお、図1(a)〜(d)においては突起11(凸形状)の欠陥の一例を示したが、微小な窪み(凹形状)の欠陥でも同様の位相欠陥となる。
例えば図4(a)に示すように、マスクブランク1Aに位相欠陥検査を行い、複数の位相欠陥12a〜12eが検出された場合を例に挙げる。位相欠陥12a〜12eの影響度の大きさを順位付けして、位相欠陥12aが最も影響度が大きいと判明した場合には、マスクブランク上に形成され得る吸収体パターン5との相対位置を比較し、位相欠陥12aを優先的に吸収体パターン5で被覆するように設定する。その場合、他の位相欠陥12b、12eも同様に吸収体パターン5で被覆されるが、位相欠陥12c、12dは一部分しか吸収体パターン5で被覆されない。そこで、図示しないが、位相欠陥12c、12dが存在する領域近傍の基板に対して、基板側から短パルスレーザ光を収束照射して、基板に歪みを付与し、図4(b)に例示するように、位相欠陥12c、12dの位置をそれぞれ吸収体パターン5で被覆される位置に移動させる。つまり、複数の位相欠陥12a〜12eのうち、位相欠陥12a、12b、12eについてはそのまま吸収体パターン5で被覆することにより修正する。一方、位相欠陥12c、12dについては位相欠陥修正工程を施し、位相欠陥12c、12dの位置を移動させて吸収体パターン5で被覆することにより修正する。
なお、図4(a)〜(b)に示すマスクブランクにおいては、理解容易のためにマスクブランク上に形成され得る吸収体パターンを一点鎖線で示している。
まず、マスクブランクを準備する(S1)。次いで、マスクブランクについて位相欠陥検査を行う(S2)。位相欠陥検査によって、許容値よりも大きな欠陥転写性を与える位相欠陥を特定し、その位相欠陥の位置座標を記憶する。そして、位相欠陥検査の結果に基づいて、マスクブランク上に回路パターンが形成される回路パターン領域内に、上記位相欠陥が存在するか否かを判定する(S3)。回路パターン領域内に位相欠陥が存在すると判定した場合は、位相欠陥の影響度の順位付けを行うとともに、全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されるか否かを判定する(S4)。必ずしも全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されることはないと判定した場合は、位相欠陥の位置の移動で対処できるか否かを判定する(S5)。このようにして位相欠陥の情報を有するマスクブランクが得られる(S1〜S5、準備工程)。次に、位相欠陥の位置の移動で対処できると判定した場合は、上述のように位相欠陥の位置を移動させる(S6、位相欠陥修正工程)。次に、マスクブランク上に位相欠陥を被覆するように吸収体パターンを形成する(S7、吸収体パターン形成工程)。その後、吸収体パターンについてパターン欠陥検査を行い(S8)、パターン欠陥の有無を判定する(S9)。パターン欠陥が検出された場合には、吸収体パターンの修正を行う(S10、パターン欠陥修正工程)。
一方、位相欠陥の位置の移動で対処できるか否かの判定(S5)において、位相欠陥の位置の移動で対処できない判定した場合は、マスクブランクは不良品として処理される(S11)。
例えば図6(a)に示すように、マスクブランク1Aに位相欠陥検査を行い、複数の位相欠陥12a〜12eが検出された場合を例に挙げる。位相欠陥12a〜12eの影響度の大きさを順位付けして、位相欠陥12aが最も影響度が大きいと判明した場合には、マスクブランク上に形成され得る吸収体パターン5との相対位置を比較し、位相欠陥12aを優先的に吸収体パターン5で被覆するように設定する。その場合、他の位相欠陥12b、12eも同様に吸収体パターン5で被覆されるが、位相欠陥12dは一部分しか吸収体パターン5で被覆されず、位相欠陥12cは吸収体パターン5でまったく被覆されない。位相欠陥12dについては、上述したように、位相欠陥12dが存在する領域近傍の基板に対して、基板側から短パルスレーザ光を収束照射して、基板に歪みを付与し、図6(b)に例示するように、位相欠陥12dの位置を吸収体パターン5で被覆される位置に移動させる。一方、位相欠陥12cについては、吸収体パターン5で被覆される位置まで移動させるには移動量が大きいために位相欠陥の位置の移動では対処できない。そこで、図7(a)に例示するようにマスクブランク上に吸収体パターン5を形成した後、図7(b)に例示するように位相欠陥12cに近接する吸収体パターン5の一部の輪郭を加工する。これにより、位相欠陥12cによる欠陥転写性を低減することができる。つまり、複数の位相欠陥12a〜12eのうち、位相欠陥12a、12b、12eについてはそのまま吸収体パターン5で被覆することにより補正する。また、位相欠陥12dについては位相欠陥修正工程を施し、位相欠陥12dの位置を移動させて吸収体パターン5で被覆することにより修正する。さらに、位相欠陥12cについては吸収体パターン5の一部を加工することにより補正する。
なお、図6(a)〜(b)に示すマスクブランクにおいては、理解容易のためにマスクブランク上に形成され得る吸収体パターンを一点鎖線で示している。
まず、S1〜S4については上記図5に示すフローチャートと同様である。次に、全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されるか否かの判定(S4)において、必ずしも全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されることはないと判定した場合は、位相欠陥の位置の移動で対処できるか否かを判定し、さらに位相欠陥に近接する吸収体パターンの加工で対処できるか否かを判定する(S15)。このようにして位相欠陥の情報を有するマスクブランクが得られる(S1〜S4、S15、準備工程)。
次に、位相欠陥の位置の移動および吸収体パターンの加工で対処できると判定した場合は、上述のように位相欠陥の位置を移動させる(S6、位相欠陥修正工程)。S6〜S10については上記図5に示すフローチャートと同様である。続いて、位相欠陥に近接する吸収体パターンを加工する(S12、パターン補正工程)。
一方、位相欠陥の位置の移動および吸収体パターンの加工で対処できるか否かの判定(S15)において、位相欠陥の位置の移動および吸収体パターンの加工で対処できない判定した場合は、マスクブランクは不良品として処理される(S11)。
本発明における準備工程は、基板上に多層膜が形成され、位相欠陥の情報を有するマスクブランクを準備する工程である。
以下、位相欠陥およびマスクブランクを構成する各層について説明する。
本発明において、位相欠陥はEUVLにおいてEUV反射光に位相変化を与える欠陥であり、多層膜の構造が乱れたことに起因する欠陥であり、基板表面の凹凸、基板上に付着した異物、多層膜形成時に多層膜内に巻き込まれた異物等により生じるものである。
例えば、まず、位相欠陥が、許容値よりも大きな欠陥転写性を与えるか否かを判定する。そして、許容値よりも大きな欠陥転写性を与える位相欠陥を特定し、その位相欠陥の位置座標を記憶する。許容値は、マスクブランク上に形成される吸収体パターンの線幅等に応じて異なるものであり適宜選択される。
次に、位相欠陥が、マスクブランク上に回路パターンが形成される回路パターン領域内に存在するか否かを判定する。
続いて、位相欠陥が回路パターン領域内に存在すると判定した場合には、位相欠陥の影響度を評価し順位を付ける。位相欠陥の影響度は、例えば計算により求めることができ、公知の手法により評価することができる。
次に、全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されるか否かを判定する。この際、位相欠陥の影響度が大きい順に、吸収体パターンで被覆されるか否かを検証することが好ましい。影響度の大きい位相欠陥を吸収体パターンで被覆することで、欠陥転写性を効果的に低減することができるからである。また、影響度の大きい位相欠陥を位相欠陥の位置の移動により対処するのは困難だからである。
次いで、必ずしも全ての位相欠陥が吸収体パターンで被覆されることはないと判定した場合は、位相欠陥の位置の移動により全ての位相欠陥を吸収体パターンで被覆できるか否かを判定する。
次に、位相欠陥の位置の移動で対処できると判定した場合は、後述の位相欠陥修正工程を行う。
また、位相欠陥の位置の移動で対処できないと判定した場合には、さらに位相欠陥に近接する吸収体パターンの加工で対処できるか否かを判定してもよい。位相欠陥を多様な方法により修正することが可能になり、反射型マスクの製造歩留りを向上させることができるからである。続いて、位相欠陥の位置の移動および吸収体パターンの加工で対処できると判定した場合は、後述の位相欠陥修正工程およびパターン補正工程を行う。
なお、上記の手法は一例であり、これに限定されるものではない。
本発明に用いられる基板は、Si−O結合を有するガラス基板である。
本発明においては、Si−O結合を有するガラス基板に対して短パルスレーザ光を集光して照射することにより、短パルスレーザ光の照射部分のガラス基板を所定の方向に所定の量で膨張させ、局所的に歪みを付与することができる。その結果、位相欠陥の位置を所定の方向に所定の量で移動させることができる。
この理由は明らかではないが、短パルスレーザ光の照射によりガラス基板材料を局所的かつ一時的に溶解することによって、歪みが形成されることが影響していると考えられる。
また、基板の大きさとしては、例えば6025規格とすることができる。
本発明における多層膜は、基板上に形成されるものであり、EUVLにおいてEUV光を反射するものである。
多層膜の成膜方法としては、例えば、イオンビームスパッタ法やマグネトロンスパッタ法等が用いられる。
本発明に用いられるマスクブランクにおいては、多層膜上にキャッピング層が形成されていてもよい。キャッピング層は、多層膜の酸化防止や、反射型マスクの洗浄時の保護のために設けられるものである。キャッピング層が形成されていることにより、多層膜の最表面がSi膜やMo膜である場合には、Si膜やMo膜が酸化されるのを防ぐことができる。Si膜やMo膜が酸化されると、多層膜の反射率が低下するおそれがある。
本発明において、多層膜上に後述のバッファ層が形成されている場合には、通常、多層膜上にキャッピング層およびバッファ層の順に積層される。
また、キャッピング層の厚みとしては、例えば2nm〜15nm程度とすることができる。
キャッピング層の成膜方法としては、スパッタリング法等を挙げることができる。
本発明に用いられるマスクブランクにおいては、多層膜上にバッファ層が形成されていてもよい。バッファ層は、下層の多層膜に損傷を与えるのを防止するために設けられるものである。バッファ層が形成されていることにより、後述の吸収体パターン形成工程にて吸収体をドライエッチング等の方法でパターンエッチングする際に、下層の多層膜がダメージを受けるのを防止することができる。
このようなバッファ層の材料としては、例えば、SiO2、Al2O3、Cr、CrN等が挙げられる。
バッファ層の成膜方法としては、例えば、マグネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法等が挙げられる。Crを用いる場合は、RFマグネトロンスパッタ法によりCrターゲットを用いてArガス雰囲気下で、多層膜上にCrを成膜するのが好ましい。
準備工程においては、例えば、市販のマスクブランクを用いてもよく、基板上に多層膜等を形成してマスクブランクを作製してもよい。
本発明における位相欠陥修正工程は、位相欠陥の情報および吸収体パターンの情報に基づいて、位相欠陥が存在する領域の基板に基板側から短パルスレーザ光を集光して照射し、位相欠陥の位置を移動させる工程である。
具体的には、短パルスレーザ光の波長としては、短パルスレーザ光の照射により基板に歪みを付与することができれば特に限定されるものではなく、例えば、可視光線領域、赤外線領域が挙げられる。具体的に、短パルスレーザ光の波長は、500nm〜1000nmの範囲内であることが好ましく、530nm〜810nmの範囲内であることがより好ましい。
ただし、マスクブランクにおいて基板内部の歪みが基板の平滑性や平坦度に大きく影響を与えることは望ましくないので、許容される位相欠陥の移動量には限りがある。
図10は、短パルスレーザ光照射装置の一例を示す模式図である。本発明においては、例えば図10に示す短パルスレーザ光照射装置を用いて位相欠陥の位置を移動させることができる。短パルスレーザ光照射装置40は、レーザ光源41と、レーザ光路42と、レーザ走査装置43と、フォーカス光学系44とを備えており、マスクブランク1Aにおける基板2の任意の位置、深さに短パルスレーザ光を集光して照射することができる。
本発明における吸収体パターン形成工程は、少なくとも上記位相欠陥修正工程にて位置が移動された位相欠陥が吸収体パターンで覆われるように、多層膜上に吸収体パターンを形成する工程である。
吸収体パターンの材料としては、EUV光を吸収可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、Ta、TaN、Taを主成分とする材料、Cr、Crを主成分としN、O、Cから選ばれる少なくとも1つの成分を含有する材料等が用いられる。さらに、TaSi、TaSiN、TaGe、TaGeN、WN、TiN等も使用可能である。
吸収体パターンの厚みとしては、例えば50nm〜70nm程度とすることができる。
本発明の反射型マスクの製造方法は、上記の準備工程、位相欠陥修正工程および吸収体パターン形成工程を有していればよく、さらに他の工程を有していてもよい。
本発明においては、上記吸収体パターン形成工程後に、必要に応じて、吸収体パターンの欠落に起因する白欠陥および吸収体パターンの余剰に起因する黒欠陥を修正するパターン欠陥修正工程を行ってもよい。
白欠陥の修正方法としては、例えば吸収体パターンの欠落部分に堆積膜を形成する方法等、一般的な方法を適用することができる。
また、黒欠陥の修正方法としては、例えば吸収体パターンの余剰部分に集束イオンビームまたは電子ビームを照射して除去する方法等、一般的な方法を適用することができる。
本発明においては、上記吸収体パターン形成工程後に、位相欠陥に近接する吸収体パターンの一部を加工するパターン補正工程を行ってもよい。
吸収体パターンを加工する形状としては、位相欠陥による転写不良を補正可能な形状であればよく、目的とする転写特性に応じて適宜選択される。
吸収体パターンの加工方法としては、例えば集束イオンビームまたは電子ビームを照射する方法等、一般的な方法を適用することができる。
また、パターン補正工程は、上記のパターン欠陥修正工程と同時に行ってもよい。
本発明においては、基板の多層膜が形成されている面の反対面に導電膜を形成する導電膜形成工程を行ってもよい。導電膜は、本発明により製造される反射型マスクを露光装置の静電チャックに吸着させるために設けられるものである。このような導電膜を有することにより、露光時に反射型マスクを容易かつ強固に露光装置に固定することが可能となり、パターン転写精度および製造効率を向上させることができる。
また、導電膜の厚みとしては、例えば30nm〜150nm程度とすることができる。
導電膜形成工程は、上述したように、上記位相欠陥修正工程後に行うことが好ましい。
本発明においては、吸収体パターン形成工程後に、吸収体パターン上に反射防止層を形成する反射防止層形成工程を行ってもよい。
反射防止層の材料としては、検査光に対して低反射なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、Cr、CrO、CrN、CrON、TaN、TaO、TaNO、TaBN、TaBN等が挙げられる。
反射防止層の厚みとしては、5nm〜30nm程度にすることができる。
本発明においては、マスクブランクにおいて多層膜上にバッファ層が形成されている場合には、上記吸収体パターン形成工程後に、露出しているバッファ層を剥離するバッファ層除去工程を行ってもよい。バッファ層の剥離方法としては、一般的なバッファ層の剥離方法を用いることができ、例えばドライエッチング等を挙げることができる。
本発明により製造される反射型マスクは、基板と、上記基板上に形成された多層膜と、上記多層膜上にパターン状に形成された吸収体パターンとを有する反射型マスクであって、上記基板がSi−O結合を有するガラス基板であり、位相欠陥が上記吸収体パターンで覆われており、上記位相欠陥が存在する領域の上記基板内部に短パルスレーザ光の照射痕を有するものである。
図11は本発明により製造される反射型マスクの他の例を示す概略断面図である。図11に例示するように、反射型マスク10は、基板2と、基板2上に形成された多層膜3と、多層膜3上に形成されたキャッピング層4と、キャッピング層4上に形成された吸収体パターン5と、吸収体パターン5上に形成された反射防止層6と、基板2の多層膜3が形成されている面の反対面に形成された導電膜7とを有している。反射型マスク10には突起11による凸形状の位相欠陥12aが存在しており、位相欠陥12aは吸収体パターン5で覆われている。また、反射型マスク10は、位相欠陥12aが存在する領域近傍の基板2内部に短パルスレーザ光の照射痕33を有している。
図12は、EUV投影露光装置の一例を示す模式図である。反射型マスク10は、図12に例示するEUV投影露光装置50に載置されてパターン転写が行なわれる。図12に例示するように、光源51から発する中心波長13.5nmのEUV光は、多層膜反射鏡からなる照明光学系52を介して反射型マスク10の吸収体パターンが形成された面(以下、パターン面と称する)に照射される。パターン面からの反射光は多層膜反射鏡からなる縮小投影光学系53を通過して、ウェハ20上に反射型マスク10の回路パターンを転写する。ウェハ20はステージ54に搭載されており、ステージ54の移動およびパターン転写の繰り返しにより、ウェハ20の所望の領域に反射型マスクの回路パターンを多数転写する。
本発明のマスクブランクの製造方法は、基板と、上記基板上に形成された多層膜とを有するマスクブランクの製造方法であって、上記基板がSi−O結合を有するガラス基板であり、上記基板上に上記多層膜が形成され、位相欠陥の情報を有するマスクブランクを準備する準備工程と、位相欠陥の情報および上記マスクブランク上に形成され得る吸収体パターンの情報に基づいて、上記位相欠陥が存在する領域の上記基板に上記基板側から短パルスレーザ光を集光して照射し、上記位相欠陥の位置を移動させる位相欠陥修正工程とを有することを特徴とする。
マスクブランクの位相欠陥検査を行った結果、5個の位相欠陥が検出され、その位置座標と影響度の大きさを記憶した。
2 … 基板
3 … 多層膜
4 … キャッピング層
5 … 吸収体パターン
6 … 反射防止層
7 … 導電膜
10 … 反射型マスク
11 … 突起
12、12a、12b、12c、12d、12e … 位相欠陥
31 … 短パルスレーザ光
32 … 短パルスレーザ光の照射部分
Claims (2)
- 基板と、前記基板上に形成された多層膜と、前記多層膜上に形成された吸収体パターンとを有する反射型マスクの製造方法であって、
前記基板がSi−O結合を有するガラス基板であり、
前記基板上に前記多層膜が形成され、位相欠陥の情報を有するマスクブランクを準備する準備工程と、
前記位相欠陥の情報および前記吸収体パターンの情報に基づいて、前記位相欠陥が存在する領域の前記基板に前記基板側から短パルスレーザ光を集光して照射し、前記位相欠陥の位置を移動させる位相欠陥修正工程と、
少なくとも前記位相欠陥修正工程にて位置が移動された前記位相欠陥が前記吸収体パターンで覆われるように、前記多層膜上に前記吸収体パターンを形成する吸収体パターン形成工程と
を有することを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 基板と、前記基板上に形成された多層膜とを有するマスクブランクの製造方法であって、
前記基板がSi−O結合を有するガラス基板であり、
前記基板上に前記多層膜が形成され、位相欠陥の情報を有するマスクブランクを準備する準備工程と、
位相欠陥の情報および前記マスクブランク上に形成され得る吸収体パターンの情報に基づいて、前記位相欠陥が存在する領域の前記基板に前記基板側から短パルスレーザ光を集光して照射し、前記位相欠陥の位置を移動させる位相欠陥修正工程と
を有することを特徴とするマスクブランクの製造方法。
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