JP5942937B2 - プラズマ成膜装置及びプラズマ成膜方法 - Google Patents

プラズマ成膜装置及びプラズマ成膜方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ成膜装置及びプラズマ成膜方法に関する。
この種の技術として、特許文献1は、プラズマ処理装置の反応室内で起きる異常放電を防止するため、真空処理室の隣に予備処理室を設け、基板を真空処理室で処理する前に、基板を予備処理室で十分に脱水させる技術を開示している。
特開2007−184285号公報
しかしながら、上記特許文献1では、予備処理室から真空処理室への搬送時に起き得る搬送不良について全く検討がなされていない。
本発明の目的は、処理対象物の脱水処理部から成膜処理部への搬送を確実に行うための技術を提供することにある。
処理対象物に対してプラズマCVDで成膜処理を行う成膜処理部と、前記処理対象物に対して脱水処理を行う脱水処理部と、前記処理対象物を保持すると共に、前記成膜処理部と前記脱水処理部の間に形成された搬送連絡口を通じて前記処理対象物を前記成膜処理部と前記脱水処理部の間で搬送する搬送手段と、前記搬送連絡口内の空間としての連絡空間を仕切ることで前記搬送連絡口を開閉する開閉手段と、前記搬送手段を制御する制御手段と、を備え、前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かってストレート状に又は広がるように形成されており、前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記脱水処理部側に位置する脱水側連絡空間を有し、前記制御手段は、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理が開始されるとき、前記処理対象物の少なくとも一部が前記脱水側連絡空間内に位置するように、前記搬送手段を制御する、プラズマ成膜装置が提供される。以上の構成によれば、前記処理対象物が脱水処理される際には前記処理対象物の少なくとも一部が前記脱水側連絡空間内に位置しているので、脱水処理の際に前記処理対象物の反り等が発生しても前記脱水側連絡空間内から前記成膜処理部への前記処理対象物の搬送において、反りによる引っ掛かり等の影響は受け難い。従って、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理後に前記処理対象物を前記脱水処理部から前記成膜処理部へ確実に搬入することができる。
前記成膜処理部は、所定の電位に設定された成膜側電極を有する。前記搬送手段は、前記処理対象物と電気的に接続された搬送側電極を有する。前記搬送側電極は、前記脱水処理部から前記成膜処理部への前記処理対象物の搬入によって前記成膜側電極と電気的に接触する。以上の構成によれば、前記脱水処理部から前記成膜処理部への前記処理対象物の搬入から、前記処理対象物と前記成膜側電極との電気的な接続までの時間がなくなるので、サイクルタイムが短縮化する。
前記搬送手段は、前記処理対象物を吊り下げて保持する導電性の保持部を更に有する。前記搬送側電極は、前記保持部から分岐して形成されている。
前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かって広がるように形成されている。以上の構成によれば、前記成膜処理部による前記処理対象物の成膜処理後に前記処理対象物を前記成膜処理部から前記脱水処理部へ確実に搬出することができる。
前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記成膜処理部側に位置する成膜側連絡空間を有する。前記成膜側連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かって広がるように形成されている。
処理対象物に対してプラズマCVDで成膜処理を行う成膜処理部と、前記処理対象物に対して脱水処理を行う脱水処理部と、前記処理対象物を保持すると共に、前記成膜処理部と前記脱水処理部の間に形成された搬送連絡口を通じて前記処理対象物を前記成膜処理部と前記脱水処理部の間で搬送する搬送手段と、前記搬送連絡口内の空間としての連絡空間を仕切ることで前記搬送連絡口を開閉する開閉手段と、を備え、前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かってストレート状に又は広がるように形成されており、前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記脱水処理部側に位置する脱水側連絡空間を有する、プラズマ成膜装置を用いたプラズマ成膜方法であって、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理が開始されるとき、前記処理対象物の少なくとも一部を前記脱水側連絡空間内に位置させる、プラズマ成膜方法が提供される。以上の方法によれば、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理後に前記処理対象物を前記脱水処理部から前記成膜処理部へ確実に搬入することができる。
本発明によれば、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理後に前記処理対象物を前記脱水処理部から前記成膜処理部へ確実に搬入することができる。
図1は、プラズマ成膜装置の側面断面図である。 図2は、プラズマ成膜装置の正面断面図である。 図3は、図1のA部拡大図である。 図4は、脱水処理部にワークを収容して、扉を閉めた状態を示す、プラズマ成膜装置の側面断面図である。 図5は、脱水処理を終え、ゲートバルブを開いた状態を示す、プラズマ成膜装置の側面断面図である。 図6は、ワークを脱水処理部から成膜処理部へ搬入した状態を示す、プラズマ成膜装置の側面断面図である。 図7は、ワークを脱水処理部から成膜処理部へ搬入した状態を示す、プラズマ成膜装置の正面断面図である。 図8は、プラズマ成膜装置の側面断面図である。 図9は、プラズマ成膜装置の側面断面図である。
(プラズマ成膜装置1)
図1及び図2に示すプラズマ成膜装置1は、プラズマCVD(PECVD、Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition)によって半導体基板や燃料電池用部品であるワークW(処理対象物)上に例えばDLC(Diamond Like Carbon)や導電性を付与したカーボン膜を成膜させる装置である。プラズマ成膜装置1は、成膜処理部2と脱水処理部3、搬送機構4(搬送手段)、ゲートバルブ5(開閉手段)、制御部6(制御手段)を備えている。
(成膜処理部2)
成膜処理部2は、ワークWに対してプラズマCVDで成膜処理を行う部分である。成膜処理部2は、箱型の成膜処理部本体7と真空ポンプ8、ガス源9、直流電源10、電極ユニット11(成膜側電極)を有する。成膜処理部本体7は、内部に成膜処理室12を有する。
成膜処理部本体7は、天板7Aと側板7Bを有する。天板7Aには、ワーク搬送口7Cが形成されている。ワーク搬送口7Cは、図1〜図3に示すように、上方に向かうにつれて狭くなるようにテーパー状に形成されている。ワーク搬送口7Cは、下方に向かうにつれて広くなるようにテーパー状に形成されている。側板7Bには、ガス供給口7Dと真空排出口7Eが形成されている。
真空ポンプ8は、成膜処理部本体7の成膜処理室12を真空引きするためのものである。真空ポンプ8は、成膜処理部本体7の真空排出口7Eに接続されている。
ガス源9は、成膜処理部本体7の成膜処理室12にピリジンなどの反応ガスやArガスなどの不活性ガスを供給するためのものである。ガス源9は、成膜処理部本体7のガス供給口7Dに接続されている。
直流電源10は、成膜処理部本体7の成膜処理室12に供給された反応ガスをプラズマ化するためのものである。直流電源10は、成膜処理部本体7と電極ユニット11に接続されている。直流電源10は、例えば、成膜処理部本体7を0Vとし、電極ユニット11を-3kVとする。
電極ユニット11は、例えば-3kVなどの所定の電位に設定された電極である。電極ユニット11は、成膜処理部本体7の側板7Bに絶縁ブッシュ13を介して保持されている。電極ユニット11は、成膜処理部本体7の側板7Bから成膜処理室12内に突出すると共に、上下方向にバネ性を有している。
(脱水処理部3)
脱水処理部3は、ワークWに対して脱水処理を行う部分である。即ち、成膜処理部2の成膜処理部本体7の成膜処理室12内に水分が存在していると、ワークW上にプラズマCVDによってDLCの成膜処理を行う際に異常放電が発生し、形成された薄膜の耐久密着性が損なわれる虞がある。そこで、脱水処理部3は、成膜処理部2で成膜処理を行う前に予めワークWに付着している水分を除去する役割を担っている。脱水処理部3は、ゲートバルブ5を挟んで成膜処理部2の上方に設けられている。脱水処理部3は、脱水処理部本体20と真空ポンプ21、ハロゲンヒーター22(加熱手段)、前面扉23を有する。脱水処理部本体20は、内部に脱水処理室24を有する。
脱水処理部本体20は、天板20Aと底板20B、側板20Cを有する。天板20Aには、ロッド貫通孔20Dが形成されている。底板20Bには、ワーク搬送口20Eが形成されている。ワーク搬送口20Eは、図1〜図3に示すように、上下方向にストレート状に形成されている。ワーク搬送口20Eの下端の縁の形状は、成膜処理部2の成膜処理部本体7のワーク搬送口7Cの上端の縁の形状と、平面視で略同一に設定されている。側板20Cには、真空排出口20Fとワーク取出口20Gが形成されている。
真空ポンプ21は、脱水処理部本体20の脱水処理室24を真空引きするためのものである。真空ポンプ21は、脱水処理部本体20の真空排出口20Fに接続されている。
ハロゲンヒーター22は、脱水処理部本体20の脱水処理室24に収容されたワークWを加熱して、ワークWに付着している水分を蒸発させるためのものである。
前面扉23は、ワーク取出口20Gを閉塞するための扉である。前面扉23は、脱水処理部本体20に対して着脱自在である。前面扉23を脱水処理部本体20から取り外すことで、外部から脱水処理部本体20の脱水処理室24内へワークWを搬入したり、脱水処理部本体20の脱水処理室24から外部へワークWを搬出したりできるようになる。脱水処理部本体20の側板20Cには、ワーク取出口20Gを取り囲む環状のシール部材25が取り付けられている。
(搬送機構4)
搬送機構4は、ワークWを保持すると共に、成膜処理部2と脱水処理部3の間に形成された搬送連絡口30を通じてワークWを成膜処理部2と脱水処理部3の間で搬送するものである。搬送機構4は、シリンダ31とロッド32、アクチュエータ33、気密蓋34、シール部材35、フックユニット36を有する。
シリンダ31は、脱水処理部3の上方に隣接し、上下方向に延びるように配置されている。
ロッド32は、上下方向に延びており、シリンダ31内で上下方向に進退自在に支持されている。
アクチュエータ33は、シリンダ31によって支持されているロッド32を上下方向に進退させるための駆動源である。
気密蓋34は、ワークWが脱水処理部3から成膜処理部2へ搬送された際に、搬送連絡口30を閉塞するものである。気密蓋34は、電気的に接地されている。
シール部材35は、気密蓋34が搬送連絡口30を確実に閉塞するためのものであって、気密蓋34の下面に環状に取り付けられている。
フックユニット36は、図2に示すように、一対のフック37(保持部)とワーク側電極38(搬送側電極)を有する。一対のフック37は、ワークWを引っ掛けて保持するためのものである。一対のフック37は、導電性であり、夫々、絶縁体39を介して、気密蓋34に取り付けられている。一対のフック37は、夫々、絶縁体39を介して、気密蓋34から下方に延びて配置されている。各フック37の下端には、ワークWを引っ掛けるために略90度折れ曲がっている。ワーク側電極38は、導電性であり、L字状に形成されており、一方のフック37から分岐して形成されている。従って、ワーク側電極38は、一対のフック37に保持されたワークWと電気的に接続される。
(ゲートバルブ5)
ゲートバルブ5は、図3に示すように、搬送連絡口30内の空間としての連絡空間40を仕切ることで搬送連絡口30を開閉するものである。ゲートバルブ5は、成膜処理部2と脱水処理部3の間に配置されている。ゲートバルブ5は、ゲートバルブ本体41とスライダー42、アクチュエータ43を有する。
ゲートバルブ本体41は、扁平箱型形状であって、天板41Aと底板41Bを有する。天板41Aには、上下方向にストレート状のワーク搬送口41Cが形成されている。ワーク搬送口41Cは、脱水処理部本体20の底板20Bのワーク搬送口20Eと平面視で見て略同一の形状である。底板41Bには、上下方向にストレート状のワーク搬送口41Dが形成されている。ワーク搬送口41Dの下端の縁は、成膜処理部本体7の天板7Aのワーク搬送口7Cの上端の縁に接続している。
スライダー42は、ゲートバルブ本体41によって水平方向に進退自在に支持された仕切り板である。
アクチュエータ43は、ゲートバルブ本体41によって支持されているスライダー42を水平方向に進退させるための駆動源である。
(制御部6)
制御部6は、成膜処理部2の真空ポンプ8及びガス源9、脱水処理部3の真空ポンプ21、搬送機構4のアクチュエータ33、ゲートバルブ5のアクチュエータ43を制御する部分である。
(連絡空間40)
次に、搬送連絡口30内の空間としての連絡空間40について詳細に説明する。図3に示すように、本実施形態において、連絡空間40は、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。連絡空間40は、ゲートバルブ5のスライダー42によって仕切られた際に脱水処理部3側に位置する脱水側連絡空間50と、成膜処理部2側に位置する成膜側連絡空間51と、を含む。
脱水側連絡空間50は、脱水処理部本体20の底板20Bのワーク搬送口20Eと、ゲートバルブ本体41の天板41Aのワーク搬送口41Cと、によって形成されている。ワーク搬送口20Eもワーク搬送口41Cも上下方向にストレート状に形成されている。ワーク搬送口20Eの下端の縁は、ワーク搬送口41Cの上端の縁と接続している。従って、脱水側連絡空間50も同様に、上下方向にストレート状に形成されている。
成膜側連絡空間51は、成膜処理部本体7の天板7Aのワーク搬送口7Cと、ゲートバルブ本体41の底板41Bのワーク搬送口41Dと、によって形成されている。ワーク搬送口7Cは、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かってテーパー状に広がるように形成されている。ワーク搬送口41Dは、上下方向にストレート状に形成されている。ワーク搬送口7Cの上端の縁は、ワーク搬送口41Dの下端の縁と接続している。従って、成膜側連絡空間51は、全体としては、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。
また、ワーク搬送口41Cの下端の縁と、ワーク搬送口41Dの上端の縁は、平面視で略一致している。従って、上下方向にストレート状の脱水側連絡空間50と、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成される成膜側連絡空間51と、を含む連絡空間40は、前述の通り、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。
(作動)
次に、プラズマ成膜装置1の作動を説明する。制御部6は、成膜処理部2の真空ポンプ8を制御して、成膜処理部2の成膜処理室12内を常時、真空引きしている。
先ず、図1に示すように、ワークWを脱水処理部3に搬入するに際しては、制御部6は、ゲートバルブ5のアクチュエータ43を制御して、成膜処理部2と脱水処理部3の間の搬送連絡口30を閉塞させる。
そして、オペレータは、脱水処理部本体20から前面扉23を取り外し、ワークWを脱水処理部本体20内に搬入する。そして、オペレータは、ワークWを搬送機構4のフックユニット36に吊り下げる。これにより、ワークWは、搬送機構4のフックユニット36によって保持された状態となる。このとき、図3に示すように、オペレータは、ワークWの下端W1が搬送連絡口30の脱水側連絡空間50のワーク搬送口20E内に位置するように、ワークWを搬送機構4のフックユニット36に吊り下げる。換言すれば、オペレータがワークWを搬送機構4のフックユニット36に吊り下げたときに、ワークWの下端W1が搬送連絡口30の脱水側連絡空間50のワーク搬送口20E内に位置するように、制御部6は、アクチュエータ33を制御して、オペレータによるワークWの搬入の前に予めフックユニット36の上下方向の位置を調整しておく。
次に、図4に示すように、オペレータは、脱水処理部本体20に前面扉23を取り付ける。制御部6は、これに呼応して、ハロゲンヒーター22を通電させると共に、真空ポンプ21を制御して脱水処理室24内を真空引きすることで、ワークWに対する脱水処理を開始する。これにより、ワークWがハロゲンヒーター22によって加熱されることで、ワークWに付着した水分が蒸発し、蒸発により生じた水蒸気は真空ポンプ21によって外部へと排気される。
所定の時間、この脱水処理が行われたら、図5に示すように、制御部6は、脱水処理部3の脱水処理室24を真空状態に維持したまま、アクチュエータ43を制御して、成膜処理部2と脱水処理部3の間の搬送連絡口30を開放させる。そして、図6に示すように、制御部6は、アクチュエータ33を制御して、ワークWを真空状態の脱水処理部3から真空状態の成膜処理部2へ搬送する。ワークWが所定位置まで下降すると、気密蓋34がシール部材35を介して脱水処理部本体20の底板20Bに着座し、気密蓋34が搬送連絡口30を閉塞する。また、図7に示すように、ワークWが所定位置まで下降すると、ワーク側電極38が成膜処理部2の電極ユニット11に電気的に接触する。これにより、ワークWは、フック37とワーク側電極38を介して電極ユニット11と同電位となり、ワークWと成膜処理部2の成膜処理部本体7との間、及び、ワークWと気密蓋34との間で放電が開始される。この状態で、制御部6は、ガス源9を制御して、成膜処理部2の成膜処理室12内に反応ガスを供給する。反応ガスは、上記放電により励起されてプラズマ状態となり、もって、ワークWの表面にDLCなどの薄膜が形成される。
成膜処理が完了したら、制御部6は、アクチュエータ33を制御して、ワークWを成膜処理部2から脱水処理部3へ搬送し、アクチュエータ43を制御して、搬送連絡口30を閉塞する。そして、オペレータは、前面扉23を取り外して、脱水処理部本体20からワークWを取り出す。
以上に、本願発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特長を有する。
図8に示すように、元からワークWが反り返っていたり、脱水処理部3による脱水処理でワークWが反り返ってしまったとする。この場合、その後にワークWを脱水処理部3から成膜処理部2へ搬送する際に、ワークWの下端W1が脱水処理部3の脱水処理部本体20の底板20Bに引っ掛かり、この結果、搬送機構4のロッド32やフックユニット36、ワークWそのものが破損する虞がある。また、脱水処理部3による脱水処理でワークWが反り返らなかったとしても、その後にワークWを脱水処理部3から成膜処理部2へ搬送する際に、ワークWが揺れ動くことでワークWの下端W1が脱水処理部3の脱水処理部本体20の底板20Bに引っ掛かり、この結果、搬送機構4のロッド32やフックユニット36、ワークWそのものが破損する虞がある。
(1)これに対し、上記実施形態のプラズマ成膜装置1は、ワークW(処理対象物)に対してプラズマCVDで成膜処理を行う成膜処理部2と、ワークWに対して脱水処理を行う脱水処理部3と、ワークWを保持すると共に、成膜処理部2と脱水処理部3の間に形成された搬送連絡口30を通じてワークWを成膜処理部2と脱水処理部3の間で搬送する搬送機構4(搬送手段)と、搬送連絡口30内の空間としての連絡空間40を仕切ることで搬送連絡口30を開閉するゲートバルブ5(開閉手段)と、搬送機構4を制御する制御部6(制御手段)と、を備える。連絡空間40は、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。連絡空間40は、ゲートバルブ5によって仕切られた際に脱水処理部3側に位置する脱水側連絡空間50を有する。制御部6は、脱水処理部3によるワークWの脱水処理が開始されるとき、ワークWの下端W1が脱水側連絡空間50内に位置するように、搬送機構4を制御する。以上の構成によれば、ワークWが脱水処理部3で脱水処理される際にはワークWの下端W1が脱水側連絡空間50内に位置しているので、脱水処理の際にワークWの反り等が発生しても脱水側連絡空間50内から成膜処理部2へのワークWの搬送において、反りによる引っ掛かり等の影響は受け難い。従って、ワークWを脱水処理部3から成膜処理部2へ搬送する際に、ワークWの下端W1が脱水処理部3の脱水処理部本体20の底板20Bに引っ掛かることがないので、脱水処理部3によるワークWの脱水処理後にワークWを脱水処理部3から成膜処理部2へ確実に搬入することができる。
(2)また、成膜処理部2は、所定の電位に設定された電極ユニット11(成膜側電極)を有する。搬送機構4は、ワークWと電気的に接続されたワーク側電極38(搬送側電極)を有する。ワーク側電極38は、脱水処理部3から成膜処理部2へのワークWの搬入によって電極ユニット11と電気的に接触する。以上の構成によれば、脱水処理部3から成膜処理部2へのワークWの搬入から、ワークWと電極ユニット11との電気的な接続までの時間がなくなるので、サイクルタイムが短縮化する。
(3)搬送機構4は、ワークWを吊り下げて保持する導電性のフック37(保持部)を更に有する。ワーク側電極38は、フック37から分岐して形成されている。
また、図9に示すように、成膜処理部2による成膜処理でワークWが強く反り返ってしまったとする。この場合、その後にワークWを成膜処理部2から脱水処理部3へ搬送する際に、ワークWの下端W1が成膜処理部2の成膜処理部本体7の天板7Aに引っ掛かり、この結果、搬送機構4のロッド32やフックユニット36、ワークWそのものが破損する虞がある。また、成膜処理部2による成膜処理でワークWが反り返らなかったとしても、その後にワークWを成膜処理部2から脱水処理部3へ搬送する際に、ワークWが揺れ動くことでワークWの下端W1が成膜処理部2の成膜処理部本体7の天板7Aに引っ掛かり、この結果、搬送機構4のロッド32やフックユニット36、ワークWそのものが破損する虞がある。
(4)これに対し、連絡空間40は、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。以上の構成によれば、成膜処理部2によるワークWの成膜処理後にワークWを成膜処理部2から脱水処理部3へ確実に搬出することができる。
(5)詳しくは、連絡空間40は、ゲートバルブ5によって仕切られた際に成膜処理部2側に位置する成膜側連絡空間51を有する。成膜側連絡空間51は、脱水処理部3から成膜処理部2へ向かって広がるように形成されている。
(6)また、オペレータは、脱水処理部3によるワークWの脱水処理が開始されるとき、ワークWの下端W1を脱水側連絡空間50内に位置させる。以上の方法によれば、脱水処理部3によるワークWの脱水処理後にワークWを脱水処理部3から成膜処理部2へ確実に搬入することができる。
1 プラズマ成膜装置
2 成膜処理部
3 脱水処理部
4 搬送機構
5 ゲートバルブ
30 搬送連絡口
40 連絡空間
50 脱水側連絡空間
51 成膜側連絡空間
W ワーク
W1 下端

Claims (6)

  1. 処理対象物に対してプラズマCVDで成膜処理を行う成膜処理部と、
    前記処理対象物に対して脱水処理を行う脱水処理部と、
    前記処理対象物を保持すると共に、前記成膜処理部と前記脱水処理部の間に形成された搬送連絡口を通じて前記処理対象物を前記成膜処理部と前記脱水処理部の間で搬送する搬送手段と、
    前記搬送連絡口内の空間としての連絡空間を仕切ることで前記搬送連絡口を開閉する開閉手段と、
    前記搬送手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かってストレート状に又は広がるように形成されており、
    前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記脱水処理部側に位置する脱水側連絡空間を有し、
    前記制御手段は、前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理が開始されるとき、前記処理対象物の少なくとも一部が前記脱水側連絡空間内に位置するように、前記搬送手段を制御する、
    プラズマ成膜装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ成膜装置であって、
    前記成膜処理部は、所定の電位に設定された成膜側電極を有し、
    前記搬送手段は、前記処理対象物と電気的に接続された搬送側電極を有し、
    前記搬送側電極は、前記脱水処理部から前記成膜処理部への前記処理対象物の搬入によって前記成膜側電極と電気的に接触する、
    プラズマ成膜装置。
  3. 請求項2に記載のプラズマ成膜装置であって、
    前記搬送手段は、前記処理対象物を吊り下げて保持する導電性の保持部を更に有し、
    前記搬送側電極は、前記保持部から分岐して形成されている、
    プラズマ成膜装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のプラズマ成膜装置であって、
    前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かって広がるように形成されている、
    プラズマ成膜装置。
  5. 請求項4に記載のプラズマ成膜装置であって、
    前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記成膜処理部側に位置する成膜側連絡空間を有し、
    前記成膜側連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かって広がるように形成されている、
    プラズマ成膜装置。
  6. 処理対象物に対してプラズマCVDで成膜処理を行う成膜処理部と、
    前記処理対象物に対して脱水処理を行う脱水処理部と、
    前記処理対象物を保持すると共に、前記成膜処理部と前記脱水処理部の間に形成された搬送連絡口を通じて前記処理対象物を前記成膜処理部と前記脱水処理部の間で搬送する搬送手段と、
    前記搬送連絡口内の空間としての連絡空間を仕切ることで前記搬送連絡口を開閉する開閉手段と、
    を備え、
    前記連絡空間は、前記脱水処理部から前記成膜処理部へ向かってストレート状に又は広がるように形成されており、
    前記連絡空間は、前記開閉手段によって仕切られた際に前記脱水処理部側に位置する脱水側連絡空間を有する、
    プラズマ成膜装置を用いたプラズマ成膜方法であって、
    前記脱水処理部による前記処理対象物の脱水処理が開始されるとき、前記処理対象物の少なくとも一部を前記脱水側連絡空間内に位置させる、
    プラズマ成膜方法。
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