JP2017197778A - 成膜装置 - Google Patents

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雅史 小泉
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光太郎 井出
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Abstract

【課題】成膜室への酸素や水分の混入を防止する。【解決手段】成膜装置(10)は、パージ室(11)と、開閉される2つの型(231,232)が閉じられることで気密される内部空間(231d,232d)を有し、内部空間(231d,232d)において成膜対象部材(WS)に対する成膜処理を実行する成膜室(230)と、を備える。成膜室(230)はパージ室(11)の内部に設けられている。パージ室(11)は不活性ガスで満たされている。【選択図】図1

Description

この発明は、成膜装置に関する。
特許文献1には、真空予備室とゲートで仕切られた成膜室に基板を投入する場合に、真空予備室を窒素(不活性ガス)雰囲気として基板を取り扱うことが記載されている。
特開2000−160322号公報
しかし、従来技術のような真空予備室を有さない設備を利用する場合、真空予備室を利用して不活性ガス雰囲気で基板を取り扱うことはできないため、如何にして成膜室への空気に含まれる酸素や水分の混入を防止し、膜質の悪化を抑制するかが課題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、成膜装置が提供される。この成膜装置は、パージ室と、開閉される2つの型を有し、前記2つの型が閉じられることで気密される内部空間において成膜対象部材に対する成膜処理を実行する成膜室と、を備える。前記成膜室は前記パージ室の内部に設けられており、前記パージ室は不活性ガスで満たされている。
この形態の成膜装置によれば、成膜室の周囲を囲むパージ室が不活性ガスで満たされているので、成膜室の2つの型の開閉を不活性ガス雰囲気で行なうことができ、膜質の悪化を招く酸素や水分の成膜室への混入を抑制し、膜質の悪化を抑制することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、成膜装置や成膜方等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての成膜装置の構成を示す概略図である。 基板及びマスキングプレートを保持した搬送用パレットについて示す分解斜視図である。 成膜室について示す概略斜視図である。 成膜室のXY平面に沿った概略断面を示す概略断面図である。 パージ室を満たす不活性ガスの流れについて示す説明図である。
A.実施形態:
図1は本発明の一実施形態としての成膜装置10の構成を示す概略図である。図1には、互いに直交する3つの方向X,Y,Z方向が示されている。Z方向は長手方向(図の左右方向)、X方向は幅方向(図の奥行方向)、Y方向は上下方向(図の上下方向)を示している。この成膜装置10は、いわゆるプラズマCVD法(plasma CVD; plasma-enhanced chemical vapor deposition)によって成膜対象部材である基板WSの表面の成膜対象部分に炭素薄膜を形成する。なお、本例では、燃料電池のセルに用いられるセパレータを成膜対象部材である基板WSとする。セパレータは、導電性を有するガス不透過の板状部材(例えば金属板)によって構成されており、セパレータの表面の成膜対象部分を成膜することにより、導電性や耐腐食性を向上させることができる。
成膜装置10は、パージ室11を備えている。パージ室11は、Z方向に沿って順に設けられたパーティション12,13によって、搬入部100と、成膜部200と、搬出部300とに、区分されている。各パーティション12,13には、それぞれ、後述する開口部12a,12b,13aが設けられている。
搬入部100は、成膜対象の基板WSがストックされた投入ストッカ130を取り換え可能に設置する投入室110と、基板WSを投入室110からパージ室11内に投入する投入装置120と、を備えている。なお、投入ストッカ130の投入室110への設置は、不図示の扉を介して実行される。基板WSのパージ室11内への投入は、投入室110に設けられた投入扉112を開き、投入装置120が投入ストッカ130に載置された基板WSをパージ室11まで取り出すことによって実行される。投入装置120としては、例えば、搬送ロボットのように、投入室110から基板WSを取り出して搬送し、後述する搬送装置210へ受け渡すことが可能な種々の搬送装置を用いることができる。
成膜部200は、搬送装置210と、加熱装置220と、成膜室230と、マスキングプレート搬送装置240(以下、「MP搬送装置240」とも呼ぶ)と、パレット搬送装置250と、を備えている。加熱装置220と成膜室230とは、搬送装置210の搬送経路に沿って、この順に配置されている。
搬送装置210は、第1のパーティション12の開口部12aを介して、搬入部100から成膜部200内に、基板WSを搬入し、加熱装置220を経由して成膜室230へ搬送する。但し、搬送装置210による基板WSの搬送は、搬送用パレットAPに基板WSとマスキングプレートMPu,MPdを保持した状態で実行される。
図2は、基板WS及びマスキングプレートMPuを保持した搬送用パレットAPについて示す分解斜視図である。搬送用パレットAPは、矩形枠プレートPfの枠内に、基板WSの下面(−Y方向側の面)の非成膜対象部分(図の例では、基板WSの周辺部)をマスクするための下側マスキングプレートMPdが設けられている。矩形枠プレートPfとマスキングプレートMPdとの間には、下側マスキングプレートMPdを囲うようにインシュレータINSが設けられている。下側マスキングプレートMPdの上部には、基板WSを載置するための基板載置部Awsが形成され、その上部には、上側マスキングプレートMPuを載置するためのマスキングプレート載置部Ampが形成されている。上側マスキングプレートMPuは、基板WSの上面(+Y方向側の面)の非成膜対象部分(図の例では、基板WSの周辺部)をマスクするためのプレートである。基板載置部Awsに基板WSを載置し、マスキングプレート載置部Ampに上側マスキングプレートMPuを載置することで、図2の下部に示すように、搬送用パレットAPに基板WS及びマスキングプレートMPd,MPuが保持される。なお、搬送用パレットAPの矩形枠プレートPfにはAl,Ti,SUS等の導電性部材が用いられる。インシュレータINSにはAl,SiO等の絶縁性部材が用いられる。マスキングプレートMPd,MPuにはTi,SUS等の導電性部材が用いられる。
基板WSを保持する前の搬送用パレットAPは、図1に示すように、パレット搬送装置250によってパーティション12の開口部12bを介して成膜部200から搬入部100へ搬送され、搬送装置210に受け渡される。搬送用パレットAPは、長手方向(X方向)の端部が搬送装置210によって支持されて搬送される。なお、この搬送用パレットAPの端部の位置は、成膜室230に対してX方向の外側に位置しており、搬送装置210は、加熱装置220及び成膜室230の外部に設けられている。
基板WSの搬送用パレットAPへの保持は、搬送装置210によって基板載置位置で支持された搬送用パレットAPに、投入装置120によって基板WSが載置されることにより実行される。また、上側マスキングプレートMPuの搬送用パレットAPへの保持は、マスキングプレート載置位置において、搬送用パレットAPに載置された基板WS上に、MP搬送装置240によって上側マスキングプレートMPuが載置されることにより実行される。なお、以下では、基板WS及びマスキングプレートMPd,MPuが保持された状態の搬送用パレットAPを「保持状態パレットAP」とも呼ぶ。
加熱装置220は、搬送装置210によって搬送されてきた保持状態パレットAPのうち、少なくとも、後述する成膜室230の内部空間内に配置される部分を加熱する。これは、成膜室230の内部空間内に配置される保持状態パレットAPの部分に付着する水分を除去するとともに、再付着を防止して、成膜された膜の膜質の悪化を抑制するためである。加熱装置220としては、例えば、ランプ加熱装置を用いることができる。但し、これに限定されるものではなく、種々の加熱装置を利用することができる。加熱温度は、例えば、200℃〜900℃の高温に設定されることが好ましい。
成膜室230は、搬送装置210によって搬送されてきた保持状態パレットAPの基板WSの成膜対象部分に対する成膜処理をプラズマCVD法によって実行する装置である。
図3は、成膜室230について示す概略斜視図である。成膜室230は、下型231及び上型232を有している。下型231の上面の中央部には溝231dが設けられており、上型232の下面には下型231の溝231dに対向する溝232dが設けられている。
上型232は、不図示の駆動機構により、下型231に対して上下方向(Y方向)に移動して開閉可能な構成とされている。なお、下型231を上型232に対して上下方向に移動させて開閉可能な構成としてもよく、下型231及び上型232の両方を上下方向に移動させて開閉可能な構成としてもよい。
成膜室230は、上型232を閉じて上型232と下型231の間に保持状態パレットAPを挟持することにより成膜処理が可能な密封状態となり、以下で説明するように、基板WSの成膜対象部分WStに対する成膜処理を実行する。
図4は、成膜室230のXY平面に沿った概略断面を示す概略断面図である。上型232の下面232aには、保持状態パレットAPのインシュレータINS(図2)の外周を囲むようにOリング233が設けられており、下型231の上面231aには、上型232のOリング233に対向配置されたOリング233が設けられている。上型232が開かれた状態で、搬送装置210(図1)によって下型231上に保持状態パレットAPが搬入されることにより、保持状態パレットAPは下型231に支持される。そして、図4に示すように、保持状態パレットAPを挟持するように、下型231に対して上型232が閉じられることにより、下型231のOリング233及び上型232のOリング233が保持状態パレットAPの矩形枠プレートPfに密接する。これにより、下型231の上面231aに設けられた溝231d、及び、上型232の下面232aに設けられた溝232dは、気密された内部空間を構成する。溝231dは、下側マスキングプレートMPdで覆われていない基板WSの成膜対象部分WStdを下側から覆う内部空間である。溝232dは、上側マスキングプレートMPuで覆われていない基板WSの成膜対象部分WStuを上側から覆う内部空間である。
下型231の溝231dの底面231c及び上型232の溝232dの底面232cには、原料ガス供給装置510に接続された原料ガス供給孔237と、排気装置520に接続された排気孔236と、が設けられている。
また、下型231には、プラズマ発生用電源530に接続された電源端子235が設けられている。なお、電源端子235は、インシュレータ234によって下型231に対して絶縁されている。上型232が閉じられた状態においては、電源端子235の先端が保持状態パレットAPの下側マスキングプレートMPdに接触して、基板WSとマスキングプレートMPd,MPuがプラズマ発生用電源530に電気的に接続された状態となる。
下型231と上型232と保持状態パレットAPの矩形枠プレートPfはアースされている。保持状態パレットAPにおいて、矩形枠プレートPfと、基板WS及びマスキングプレートMPd,MPuとは、インシュレータINSによって絶縁されている。
成膜処理を実行する場合、排気装置520によって内部空間231d,232d内の圧力を処理圧力(例えば、10Pa)まで減圧(真空引き)し、原料ガス供給装置510から原料ガス(例えば、ピリジン(py;C55N))を供給し、プラズマ発生用電源530からプラズマ発生電圧(例えば、−2.5kV)を基板WSに与えることにより、原料ガスをプラズマ化して、基板WSの成膜対象部分WStd,WStuに炭素薄膜を形成することができる。
成膜処理後の保持状態パレットAPは、図1に示すように、搬送装置210によって、成膜室230から取り出されて下流側へ搬送される。そして、成膜処理後の保持状態パレットAPのうち、上側マスキングプレートMPuはMP搬送装置240に受け渡されて再利用され、搬送用パレットAPはパレット搬送装置250に受け渡されて再利用される。成膜済の基板WSは基板搬送装置310に受け渡される。
なお、搬送装置210は、例えば、搬送レールのように、加熱装置220及び成膜室230のX方向の外側で搬送用パレット(保持状態パレット)APを支持しつつ、Z方向に沿って搬送することが可能な種々の搬送装置を用いることができる。また、MP搬送装置240は、例えば、搬送ロボットのように、使用済みの上側マスキングプレートMPuを搬送装置210から受け取り、搬送装置210の上流へ搬送し、マスキングプレート載置位置において、搬送用パレットAPに載置された基板WS上に新たな上側マスキングプレートMPuとして載置することが可能な種々の搬送装置を用いることができる。パレット搬送装置250も同様に、使用済みの搬送用パレットAPを搬送装置210から受け取り、搬送装置210の上流へ搬送し、基板載置位置において、搬送装置210に新たな搬送用パレットAPとして受け渡すことが可能な種々の搬送装置を用いることができる。
基板搬送装置310は、搬送装置210から受け取った成膜済みの基板WSを、第2のパーティション13の開口部13aを介して搬出部300へ搬出する。基板搬送装置310としては、例えば、搬送ロボットのように、搬送装置210から成膜済みの基板WSを受け取り、搬出部300へ搬送することが可能な種々の搬送装置を用いることができる。
搬出部300は、成膜済みの基板WSをストックする取出ストッカ440を取り換え可能に設置する取出室430と、成膜済みの基板WSを基板搬送装置310から受け取って取出室430の取出ストッカ440に収容する搬出装置410と、を備えている。取出ストッカ440の取出室430への設置は、不図示の扉を介して実行される。成膜済の基板WSの取出ストッカ440への収容は、取出室430に設けられた取出扉432を開き、搬出装置410が取出ストッカ440に成膜済みの基板WSを収容することによって実行される。搬出装置410としては、例えば、搬送ロボットのように、基板搬送装置310から成膜済みの基板WSを受け取って、取出室430の取出ストッカ440へ収容することが可能な種々の搬送装置を用いることができる。
パージ室11の成膜部200の上部(天井)には、不活性ガス供給装置15に接続された不活性ガス供給口Minが設けられており、外部の大気圧と同じ気圧の不活性ガス(本例では、窒素ガス(N))が成膜部200内に供給される。成膜部200の下部(床)には、不活性ガス排出装置16に接続された不活性ガス排出口Mout1,Mout2が設けられており、成膜部200に満たされた不活性ガスが大気圧と同じ気圧の状態を保つように、不活性ガスが排出される。また、搬入部100と搬出部300にも、同様の不活性ガス排出口Cout1,Cout2が設けられている。パージ室11には、不活性ガス供給口Minから不活性ガスが供給され、パージ室11内の気圧の状態を大気圧と同じ状態、又は大気圧より高い圧力に保ちつつ、不活性ガス排出口Mout1,Mout2,Cout1,Cout2から不活性ガスが排出される。これにより、パージ室11は、内部空間の全体にわたって不活性ガスで満たされた状態となる。また、パージ室11を満たした不活性ガスの流れが、中央の成膜室230から各不活性ガス排出口Mout1,Mout2,Cout1,Cout2に向かう向きとなるように、不活性ガス供給口Min及び不活性ガス排出口Mout1,Mout2,Cout1,Cout2が配置されている。
また、各パーティション12,13には、それぞれ、上部に設けられた不活性ガス供給口Pin1,Pin2と、下部に設けられた不活性ガス排出口Pout1,Pout2とを備えている。これにより、各パーティション12,13には、上部から下部に向かって不活性ガスが流れるようになっている。
図5は、パージ室11を満たす不活性ガスの流れについて示す説明図である。図5は、基本的には図1の成膜装置10と同じであるが、不活性ガスの流れを示す上で不要な構成を省略している。また、破線矢印は、不活性ガスの概略的な流れを示している。
上記したように、パージ室11を満たした不活性ガスの流れが、中央の成膜室230から各不活性ガス排出口Mout1,Mout2,Cout1,Cout2に向かう向きとなるように、不活性ガス供給口Min及び不活性ガス排出口Mout1,Mout2,Cout1,Cout2が配置されている。従って、成膜部200へ流入した不活性ガスは、成膜部200の内部を満たすとともに、成膜室230を中心として、第1のパーティション12の開口部12a,12bを介して搬入部100へ流入して搬入部100内を満たし、第2のパーティション13の開口部13aを介して搬出部300へ流出して搬出部300内を満たす。これにより、投入室110から空気(特に、酸素や水分)が搬入部100内に流入したとしても、成膜部200への空気の流入を抑制することができる。また、取出室430から空気が搬出部300内に流入したとしても、成膜部200への空気の流入を抑制することができる。
また、各パーティション12,13には、上部から下部へ向かって不活性ガスが流れることにより、開口部12a,12bに、不活性ガスによるカーテン構造が設けられているので、これによっても、搬入部100及び搬出部300から成膜部200への空気の流入を抑制することができる。
また、上記したように、投入室110の投入ストッカ130から成膜対象の基板WSを投入する場合にのみ、投入室110の投入扉112を開いて基板WSを取り出すことができるので、投入室110から搬入部100内への空気の流入を極力低減することができる。同様に、取出室430の取出ストッカ440に成膜済みの基板WSを収容する場合にのみ、取出室430の取出扉432を開いて基板WSを収容することができるので、取出室430から搬出部300への空気の流入を極力低減することができる。
また、成膜室230のZ方向の両側には、不活性ガス供給口Minから不活性ガス排出口Mout1,Mout2へ向かう不活性ガスの流れが形成されるので、成膜室230への酸素や水分の流入を抑制することができる。
以上説明したように、成膜室230は、その周囲が不活性ガスによって密封されるように不活性ガスで満たされているので、成膜室230の下型231及び上型232(図3,4)を開閉しても、成膜室230内への空気(特に、酸素及び水分)の流入を抑制することができ、成膜された膜の膜質の悪化を抑制することができる。
また、基板WSを成膜室230へ搬送する搬送装置210を、成膜室230の外側で、大気圧と同じ気圧の不活性ガスで満たされたパージ室11内に配置しているので、従来技術の真空予備室を備える成膜装置のように、減圧高温雰囲気に搬送装置が配置される構造に比べて高速な搬送が可能である。
B.変形例:
(1)変形例1
上記実施形態では、成膜室230の前段に加熱装置220を備えているが、加熱装置220を省略してもよい。
(2)変形例2
また、上記実施形態では、各パーティション12,13に不活性ガスを流す構造としているが、この構造を省略してもよい。
(3)変形例3
また、上記実施形態では、マスキングプレートMPd,MPuによって成膜対象部材の基板WSの非成膜対象部分をマスクする構成としているが、マスキングプレートMPd,MPuを省略してもよい。また、2つの型を閉じたときに、2つの型同士が接触して密封した成膜室を形成し、密封した成膜室内に搬送用パレットを用いずに配置した基板WSに成膜処理を実行する構成としてもよい。
(4)変形例4
また、上記実施形態では、成膜室230は、プラズマCVD法による成膜処理を実行する成膜室として説明したが、これに限定されるものではなく、スパッタリングによる成膜処理を実行する成膜室、プラズマCVD以外のCVDによる成膜処理を実行する成膜室等の種々の成膜装置の成膜室としてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…成膜装置
11…パージ室
12,13…パーティション
12a,12b,13a…開口部
15…不活性ガス供給装置
16…不活性ガス排出装置
100…搬入部
110…投入室
112…投入扉
120…投入装置
130…投入ストッカ
200…成膜部
210…搬送装置
220…加熱装置
230…成膜室
231…下型
231a…上面
231c…底面
231d…溝(内部空間)
232…上型
232a…下面
232c…底面
232d…溝(内部空間)
233…Oリング
234…インシュレータ
235…電源端子
236…排気孔
237…原料ガス供給孔
240…マスキングプレート搬送装置(MP搬送装置)
250…パレット搬送装置
300…搬出部
310…基板搬送装置
410…搬出装置
430…取出室
432…取出扉
440…取出ストッカ
510…原料ガス供給装置
520…排気装置
530…プラズマ発生用電源
AP…搬送用パレット(保持状態パレット)
Amp…マスキングプレート載置部
Aws…基板載置部
INS…インシュレータ
MPd,MPu…マスキングプレート
Pf…矩形枠プレート
Min…不活性ガス供給口
Mout1,Mout2,Cout1,Cout2…不活性ガス排出口
Pin1,Pin2…不活性ガス供給口
Pout1,Pout2…不活性ガス排出口
WS…基板
WSt,WStd,WStu…成膜対象部分

Claims (1)

  1. 成膜装置であって、
    パージ室と、
    開閉される2つの型を有し、前記2つの型が閉じられることで気密される内部空間において成膜対象部材に対する成膜処理を実行する成膜室と、
    を備え、
    前記成膜室は前記パージ室の内部に設けられており、
    前記パージ室は不活性ガスで満たされている、成膜装置。
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