JP5942006B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、像担持体に現像剤を供給する現像装置を備えた画像形成装置に関する。
一般的に、電子写真方式の画像形成装置では、画像情報に基づく光を像担持体(感光体ドラム)の周面に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置からトナーを供給して形成したトナー像を用紙に転写した後、定着処理が施されるという手順で画像形成が行われている。
近年、画像形成装置において高速処理化やカラー印刷化に伴い装置構成が複雑になると共に、高速処理化に対応するために現像装置内での現像ローラーやトナー攪拌部材の高速回転が要求され、これにより現像装置の内圧が大気圧より高い正圧になり易くなっている。現像装置内が正圧になると、現像装置内から像担持体へトナーが供給される際、トナーの一部が、浮遊し像担持体に対向する現像装置のトナー供給口から漏出し、飛散トナーとなって画像形成装置の内部を汚染する虞がある。
そこで、トナーの飛散を解消する従来の現像装置として、現像ローラーの外周面の一部を覆う現像容器等の被覆部材との間に形成された気流路と、気流路に気流を形成する吸引ファンと、気流中のトナーを捕集するトナーフィルターと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この現像装置では、現像容器内の空気を吸引ファンで吸引することにより現像工程が高速化してもトナーの浮遊が抑えられている。
また、従来の現像装置として、現像ローラーの下方に対向する現像容器の壁部に設けられた空気導入部(空気流入孔)と、空気導入部から現像容器内に流入した空気を導入して空気中の浮遊トナーを取り除く集塵ボックスと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この現像装置では、集塵ボックス内の複数の邪魔板が蛇行する流路を形成し、導入された空気中の浮遊トナーが邪魔板に衝突することで慣性集塵され、浮遊トナーが取り除かれた空気が空気流出口から外部に排出されるようになっている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載の現像装置では、現像容器内に浮遊するトナーを現像容器の外部に吸引する専用のファンが必要であり、装置が大型化するという問題があった。
また、上記した特許文献2に記載の現像装置では、現像容器内の浮遊トナーが、空気導入部(空気流入孔)から外部に漏れ出る虞があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、装置が大型化することなく簡単な構成で現像容器内の浮遊トナー等の漏出を防止する現像装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内で現像剤を攪拌し、搬送する攪拌部材と、を有する現像装置と、前記現像装置に接続されるインナーユニットと、を備え、前記現像装置は、前記現像容器の内部と外部とを連通させる空気放出部に対して前記現像容器内の前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触部材と、前記接触部材に支持され、前記現像容器の内部から外部に流出する空気中の現像剤を捕集すると共に、前記攪拌部材の攪拌・搬送動作により前記接触部材を介して振動が付与される現像剤付着部材と、前記現像容器内に収容される余剰の現像剤を排出する現像剤排出部と、を備え、前記空気放出部は、前記現像容器と一体形成される放出容器の上部に設けられ、前記接触部材は、前記空気放出部内に挿入され、その下端部を前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触本体部と、前記接触本体部と一体形成され、前記空気放出部の上端部に嵌合する接触嵌合部と、を有し、前記インナーユニットは、前記現像装置の前記接触本体部の上端部に接続される排気管と、前記現像装置の前記現像剤排出部に接続される現像剤回収ボトルと、を有している。
この構成によれば、正圧になった現像容器内において浮遊トナーや現像剤を含む空気は、空気放出部に設けられた接触部材を通過して現像容器内部から外部に流れて行く。この際、浮遊トナーや空気中の現像剤は現像剤付着部材に捕集される。したがって、現像容器の外部への現像剤等の漏出が防止され、空気のみが外部に放出される。これにより、現像容器内の圧力を下げることができる。さらに、攪拌部材に接触可能に設けられた接触部材は攪拌部材の動作によって振動し、この振動が現像剤付着部材に付与される。これにより、捕集された現像剤等は、現像剤付着部材から引き離され、再び現像容器内に戻されるため、現像剤付着部材が持つ現像剤等の捕集性能を維持することができる。以上のように、現像剤付着部材を支持した接触部材を空気放出部に設けるという簡単な構成で、現像容器内の内圧によって現像剤等が、現像容器の外部に漏れ出すことを防止することができる。
この場合、前記接触部材は、弾性材で筒形状に形成されており、前記現像剤付着部材は、前記接触本体部に固定されるフィルターであることが好ましい。
この構成によれば、接触部材は、弾性を有しているため、攪拌部材の動作によって付与された振動をある程度吸収する。これにより、攪拌部材から振動が付与されても、空気放出部に対する接触部材の取付状態を維持することができる。また、適度な振動をフィルターに与えることができるため、フィルターに捕集された現像剤等を再び放出容器(現像容器)内に振い落すことによりフィルターの目詰まりが防止され、フィルターの捕集性能を適切に維持することができる。
また、上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内で現像剤を攪拌し、搬送する攪拌部材と、を有する現像装置と、前記現像装置に接続されるインナーユニットと、を備え、前記現像装置は、前記現像容器の内部と外部とを連通させる空気放出部に対して前記現像容器内の前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触部材と、前記接触部材に支持され、前記現像容器の内部から外部に流出する空気中の現像剤を捕集すると共に、前記攪拌部材の攪拌・搬送動作により前記接触部材を介して振動が付与される現像剤付着部材と、前記現像容器内に収容される余剰の現像剤を排出する現像剤排出部と、を備え、前記空気放出部は、前記現像容器と一体形成される放出容器の上部に設けられ、前記接触部材は、前記空気放出部内に挿入され、その下端部を前記攪拌部材から離間した位置に設けられる筒状本体部と、前記筒状本体部と一体形成され、前記空気放出部の上端部に嵌合する筒状嵌合部と、から構成される筒状部材と、前記筒状部材の内部に配置され、下端部を前記攪拌部材に接触可能に設けられるアーム部と、を有し、前記現像剤付着部材は、前記アーム部の上端部に設けられ、前記筒状本体部の上端部を弁座として前記筒状部材を開閉可能な空気調節弁であり、前記インナーユニットは、前記現像装置の前記筒状本体部の上端部に接続される排気管と、前記現像装置の前記現像剤排出部に接続される現像剤回収ボトルと、を有している。
この場合、前記空気調節弁は、下方に向かって窄まるような略円錐形状に形成され、前記排気管の内径よりも小径となるように形成されていることが好ましい。
これらの構成によれば、現像剤付着部材としての空気調節弁には、攪拌部材の動作による振動が接触部材のアーム部を介して伝わる。アーム部の振動に連動するように空気調節弁が開弁または閉弁することにより、現像容器内の圧力を調節が行われる。また、現像容器内の圧力を調節する際に現像剤等は空気調節弁に衝突する。すなわち、空気調節弁は、衝突した現像剤等を慣性集塵する。これにより、現像容器内の正圧を解消することができると共に、空気調節弁に慣性集塵(捕集)された現像剤等を再び放出容器(現像容器)内に振い落すことにより、空気調節弁が有する現像剤等の捕集性能を適切に維持することができる。
この場合、前記現像剤排出部は、前記放出容器の下部で前記空気放出部に対向する位置に設けられているが好ましい。
この構成によれば、空気放出部は、放出容器の上部に設けられているため、現像容器の内部と外部との連通状態維持を担保することができる。また、空気放出部と現像剤排出部とは、互いに対向する位置に設けられているため、現像剤付着部材に捕集された後、放出容器(現像容器)内に落下した現像剤等を、余剰の現像剤として現像剤排出部から現像容器の外部に排出することができる。
また、この場合、前記攪拌部材は、軸方向周りに回転する回転軸部と、前記回転軸部の周面から径方向に突出する螺旋状の羽根と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、接触部材は、回転軸部の回転に伴い、羽根に対する接触と非接触とを繰り返すことにより、振動する。これにより、現像剤付着部材に捕集された現像剤等は再び現像容器内に戻されるため、現像剤等が現像容器外に漏出することを防止することができる。
本発明によれば、現像容器内の正圧が解消され、現像容器内の浮遊トナーが、現像容器外に漏れ出すことを防止することができる。
(第1実施形態)
以下、添付した図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンターについて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、図1において矢印で示した向きを基準とする。
以下、添付した図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンターについて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、図1において矢印で示した向きを基準とする。
図1を参照して、カラープリンター1の全体の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るカラープリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。
カラープリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納した給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には排紙トレイ4が設けられている。また、プリンター本体2の上部には、プリンター本体2内部の空気を外部に排気(主に排熱)する排気ファン50が設けられている。
プリンター本体2の上部には、プリンター本体2に対して着脱される中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5は、複数のローラー間に架設される中間転写ベルト6を備えており、中間転写ベルト6の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が配置されている。プリンター本体2の中央部には、中間転写ベルト6の下部に沿って4個の画像形成部8がトナーの色ごとに設けられている。
各画像形成部8には、感光体ドラム9が回転可能に設けられており、感光体ドラム9の周囲には、帯電器10と、現像装置11と、一次転写部12と、クリーニング装置13と、除電器14とが、一次転写のプロセス順に配置されている。各現像装置11の上方には、各画像形成部8と対応する4個のトナーコンテナ15が、トナーの色ごと(Y,M,C,K)に設けられている。なお、各現像装置11には、各色のトナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)が所定量充填されており、充填された現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ15から現像装置10にトナーが補給される。また、プリンター本体2には、4個の現像装置11に対応して4個のインナーユニット51が設けられている。なお、インナーユニット51については後で詳細に説明する。
プリンター本体2の一方(図1において右側)には、用紙の搬送経路16が設けられている。搬送経路16の上流端には給紙部17が設けられ、搬送経路16の中流部には中間転写ベルト6の一方に二次転写部18が設けられ、搬送経路16の下流部には、プリンター本体2に対して着脱される定着ユニット19が設けられ、搬送経路16の下流端には排紙口20が設けられている。
次に、このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作について説明する。カラープリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着ユニット19の温度設定等の初期設定が実行される。そして、カラープリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器10によって感光体ドラム9の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム9に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像は、現像装置11により対応する色のトナー像に現像される。このトナー像は、一次転写部12において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部8が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム9上に残留したトナーおよび電荷は、クリーニング装置13および除電器14によって除去される。
一方、給紙部17によって給紙カセット3または手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部18へと搬送され、二次転写部18において、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路16を下流側へと搬送されて定着ユニット19に進入し、定着ユニット19において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙口20から排紙トレイ4の上に排出される。
次に、図2および図3を参照して現像装置11について説明する。図2は、第1実施形態に係る現像装置11の内部構造を示す断面図であり、図3は、第1攪拌部材30および第2攪拌部材31を平面から見た断面図である。なお、以下の説明では1つの現像装置11について例示するが、他の現像装置11の構成についても同様であるためその説明を省略する。
図2に示すように、現像装置11は、樹脂製の現像容器21により外観が構成され、上部右側面には開口部22が形成されている。
また、現像容器21内の下部には、現像容器21の長手方向(図2の紙面垂直方向)に延びるように仕切壁23が立設されている。仕切壁23によって、現像容器21内の下部は、第1搬送路24と第2搬送路25とに区画されている。第1搬送路24と第2搬送路25とは、互いに平行に設けられている。また、仕切壁23の長手方向の両端部には、第1搬送路24と第2搬送路25とを連通させる上流側連通部26および下流側連通部27(図3参照)が形成されている。なお、本実施形態において上流側および下流側は、第2搬送路25における現像剤の搬送方向(図3の矢印Q参照)を基準として規定されている。
図2および図3に示すように、現像装置11は、第1搬送路24に配置される第1攪拌部材30と、第2搬送路25に配置される第2攪拌部材31と、第2攪拌部材31の上方に配置される磁気ローラー32と、磁気ローラー32の右斜め上方において磁気ローラー32に対向配置される現像ローラー33と、磁気ローラー32の周面に近接して配置される穂切りブレード34と、現像容器21から現像剤が漏出することを防止する漏出防止機構35と、を有している。
第1攪拌部材30および第2攪拌部材31は、それぞれ回転軸部30a,31aの周面に径方向に突出する螺旋状のスクリュー羽根30b,31bが固定されて構成されている。各回転軸部30a,31aは、現像容器21の軸方向の両端部に設けられた上流側壁部21aと下流側壁部21bに回転自在に軸支されている。各スクリュー羽根30b,31bは、上流側連通部26および下流側連通部27に対向する位置にまで形成されている。また、スクリュー羽根30bとスクリュー羽根31bとは、互いに同じピッチで、逆方向の位相となるように形成されている。
また、第2攪拌部材31の回転軸部31aの下流側(下流側壁部21b近傍)には、径方向に突出する螺旋状の逆螺旋羽根31cが設けられている。逆螺旋羽根31cは、スクリュー羽根31bと略同じ外周長さ(外径)で、スクリュー羽根31bとは逆方向の位相となるように形成され、且つ、スクリュー羽根31bよりピッチが小さい2〜3巻きの羽根で形成されている。
第1攪拌部材30および第2攪拌部材31は、第1搬送路24および第2搬送路25において互いに平行に配設され、軸方向周りに回転されることで、トナーコンテナ15(図1参照)から供給されるトナーと磁性キャリアとを混合・攪拌する。これにより、トナーは、所定のレベルに帯電され、磁性キャリアに保持される。
第1搬送路24には、第1攪拌部材30に対向してトナー濃度センサー(図示せず)が配置されており、トナー濃度センサーの検知結果に基づいてトナーコンテナ15から現像剤補給口21cを介して第1搬送路24にトナーおよび磁性キャリアが補給されるようになっている。なお、トナー濃度センサーとしては、例えば、現像容器21内における現像剤の透磁率を検出する透磁率センサーが用いられる。
磁気ローラー32は、現像容器21に回転不能に支持されるローラー軸部32aと、ローラー軸部32aに固定される断面扇形状の磁極部材32bと、ローラー軸部32aおよび磁極部材32bを内包する非磁性の回転スリーブ32cと、から構成されている。回転スリーブ32cは、軸方向(図2の紙面垂直方向)の両端部が現像容器21に回転自在に軸支されており、図2において反時計方向に回転する。
また、磁気ローラー32は、バイアス制御回路を介して現像バイアス電源(いずれも図示せず)に接続されている。磁気ローラー32には、現像バイアス電源から直流電圧(以下、Vmag(DC)という。)および交流電圧(以下、Vmag(AC)という。)が印加される。
現像ローラー33は、現像容器21に回転不能に支持される固定軸部33aと、磁気ローラー32と対向する位置に設けられる現像磁極部材33bと、非磁性の金属材料で円筒状に形成される現像スリーブ33cと、から構成されている。現像スリーブ33cは、固定軸部33aに回転自在に保持されており、図2において反時計方向に回転する。
また、磁石から成る現像磁極部材33bは、現像スリーブ33cと所定の間隔だけ隔てて固定軸部33aに固定されている。なお、現像磁極部材33bは、対向する磁極部材32bの磁極(主極)と異極性である。また、現像ローラー33は、磁気ローラー32に対して所定のギャップ(以下「対向部R」という。)を有して対向配置されている。さらに、現像ローラー33の一部は、現像容器21の開口部22から露出して、感光体ドラム9に対向している。
現像ローラー33は、バイアス制御回路を介して現像バイアス電源(いずれも図示せず)に接続されており、現像ローラー33には、現像バイアス電源から直流電圧(以下、Vslv(DC)という。)および交流電圧(以下、Vslv(AC)という。)が印加される。
穂切りブレード34は、現像ローラー33と磁気ローラー32との対向位置よりも磁気ローラー32の回転方向上流側において、図2において右方向に下傾した状態で現像容器21に設けられている。また、穂切りブレード34の先端部は、磁気ローラー32表面との間に僅かなギャップを有した状態で、磁気ローラー32の軸方向に沿って配置されている。
なお、漏出防止機構35については、後で詳細に説明する。
図示は省略するが、各攪拌部材30,31(回転軸部30a,31a)、磁気ローラー32(回転スリーブ32c)および現像ローラー33(現像スリーブ33c)の軸方向一端には、それぞれギヤが取り付けられている。各ギヤは、ギヤ列(図示せず)を介してモーター等の駆動装置に接続されており、駆動装置を回転駆動させることで、攪拌部材30,31、磁気ローラー32および現像ローラー33が一体に回転するようになっている。
次に、現像剤の搬送について説明する。トナーコンテナ15から供給されたトナーは、第1搬送路24および第2搬送路25で磁性キャリアと混合される。そして、現像剤は、第1攪拌部材30および第2攪拌部材31によって攪拌されながら軸方向に搬送される。詳細には、帯電した現像剤は、第1攪拌部材30の回転によって第1搬送路24内を搬送され(図3の矢印P参照)、仕切壁23の上流側に設けられた上流側連通部26から第2搬送路25内に進入し、第2攪拌部材31の回転によって第2搬送路25内を搬送される(図3の矢印Q参照)。そして、現像剤には、下流側に形成された逆螺旋羽根31cによって逆方向の搬送力が付与される。このため、現像剤の大部分は塞き止められ、仕切壁23の下流側に設けられた下流側連通部27から再び第1搬送路24内に進入する。つまり、現像剤は第1搬送路24と第2搬送路25とを循環する。
攪拌されつつ循環して帯電された現像剤は、第2攪拌部材31によって磁気ローラー32に搬送される。搬送された現像剤によって磁気ローラー32上に磁気ブラシ(図示せず)が形成される。磁気ローラー32上の磁気ブラシは、穂切りブレード34によって層厚規制された後、磁気ローラー32と現像ローラー33との対向部Rに搬送される。そして、磁気ローラー32に印加されるVmag(DC)と現像ローラー33に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、および磁界によって、現像ローラー33上にトナー薄層が形成される。すなわち、磁気ローラー32に担持された現像剤からトナーのみが、現像ローラー33に供給される。
なお、現像ローラー33上のトナー薄層の層厚は、現像剤の抵抗や磁気ローラー32と現像ローラー33との回転速度差等によっても変化するが、電位差ΔVによって制御することができる。電位差ΔVを大きくすると現像ローラー33上のトナー薄層は厚くなり、電位差ΔVを小さくすると薄くなる。現像時における電位差ΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
現像ローラー33上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー33の回転によって感光体ドラム9との対向領域に搬送される。現像ローラー33にはVslv(DC)およびVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム9との間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム9上のトナー像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、再度現像ローラー33と磁気ローラー32との対向部Rに搬送され、磁気ローラー32上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは磁極部材32bの同極部分で磁気ローラー32から引き剥がされた後、第2搬送路25内に落下する。
その後、トナー濃度センサーの検知結果に基づいて現像剤補給口21cから所定量のトナーが補給され、第2搬送路25および第1搬送路24を循環する間に再び適正なトナー濃度で均一に帯電された現像剤となる。
ところで、対向部Rでは、現像に用いられなかったトナーが磁気ローラー32上の磁気ブラシによって現像ローラー33から引き剥がされるため、引き剥がされたトナーのうち磁気ローラー32上に回収されなかったトナーが対向部Rの近傍に浮遊する。磁気ローラー32および現像ローラー33の回転により、現像容器21内の対向部Rにおいて内圧が大気圧より高い正圧となっている。このため、対向部Rに浮遊するトナーが、その内圧によって、現像ローラー33の外周面と現像容器21の内壁面との間を通過して現像容器21の開口部22から漏出する虞がある。
そこで、第1実施形態に係る現像装置11では、現像容器21の内圧を下げ、且つ、現像容器21内に収容される余剰の現像剤と共に浮遊トナーを排出する漏出防止機構35により、浮遊トナーが現像容器21の開口部22から漏出することを防止している。
次に、図3および図4を参照して、漏出防止機構35について詳細に説明する。図4は、第1実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構35を側面から見た断面図である。
漏出防止機構35は、第2搬送路25を下流側に延長するように設けられる放出容器40と、放出容器40内に延出した第2攪拌部材31の回転軸部31aの下流端部に設けられる排出羽根41と、放出容器40の上部に形成される空気放出部42と、空気放出部42を通って現像容器21内の第2攪拌部材31に接触可能な状態で設けられる接触部材43と、接触部材43に支持され、現像容器21の内部から外部に流出する空気中の現像剤を捕集する現像剤付着部材としてのフィルター44と、放出容器40の下部に形成される現像剤排出部45と、を有している。
放出容器40は、第2搬送路25の下流側の側面部から円筒状に延出し、現像容器21と一体に形成されている。放出容器40の内部には、第2搬送路25に連なり、第2搬送路25よりも細径の現像剤流路46が形成されている。
第2攪拌部材31の回転軸部31aは、第2搬送路25の下流端部から更に現像剤流路46内まで延設されている。現像剤流路46内の回転軸部31aには、排出羽根41が固定されている。排出羽根41は、回転軸部31aの周面から径方向に突出し、スクリュー羽根31bと同じ位相方向の螺旋状に形成されている。また、排出羽根41は、スクリュー羽根31bよりピッチおよび外周長さ(外径)が小さく形成されている。回転軸部31aの回転に伴ってスクリュー羽根31bと排出羽根41とは一体となって回転する。
図4に示すように、空気放出部42は、放出容器40の上壁から上方に向かって突出する円筒形状を成し、放出容器40と一体に形成されている。空気放出部42は、現像容器21の内部と外部とを連通させ、現像剤流路46とプリンター本体2内との間で空気を流通させるものである。なお、第1実施形態では、現像剤流路46の真上に空気放出部42を設けたが、余剰の現像剤の収容量、現像剤流路46の内径の大きさに応じて、空気放出部42を現像剤流路46の真上の近傍に適宜配設してもよい。つまり、空気放出部42は、現像剤流路46内に存在する現像剤の上面よりも高い位置に設けられていればよい。
接触部材43は、空気放出部42内に挿入される接触本体部47と、接触本体部47と一体形成され、空気放出部42の上端部に嵌合する接触嵌合部48と、を有している。
接触本体部47は、ゴム等の弾性を有する材料で、空気放出部42内に挿入可能な外径を有する円筒形状に形成されている。接触嵌合部48は、ゴム等の弾性を有する材料で、接触本体部47より大径となる円筒形状に形成されている。詳細には、接触嵌合部48は、接触本体部47の上部外周面から径方向に突出するフランジ部48aと、フランジ部48aの径方向先端部から下方に延設される円筒部48bと、から構成されている。
接触部材43は、接触本体部47が上方から空気放出部42内に挿入され、空気放出部42の上端面が接触部材43のフランジ部48aの下面に当接するまで下方に押し込まれる。これにより、空気放出部42の上部は、接触本体部47の外周面と円筒部48bの内周面との間に嵌合した状態となり、接触部材43が空気放出部42に取り付けられる。また、接触部材43は、接触本体部47の下端面を、現像剤流路46内の第2攪拌部材31の回転軸部31aに接触させた状態で空気放出部42に取り付けられる。なお、接触部材43は、接触本体部47の下端部を、第2攪拌部材31の排出羽根41にのみ接触可能な状態(回転軸部31aには非接触)で空気放出部42に取り付けられていてもよい。
フィルター44は、接触本体部47の内側上端部に固定されている。フィルター44は、浮遊トナーや空気中の現像剤を捕集し、空気のみを通過させることができるものである。なお、フィルター44は、接触本体部47の内側上下方向中間部に固定されていてもよいし、接触本体部47の上端面に固定されていてもよい。
現像剤排出部45は、ケース部40の下壁に形成された円形の開口である。現像剤排出部45は、上記した空気放出部42に対向する位置で、且つ現像容器21内に存在する現像剤の上面よりも低い位置に形成されている。現像剤排出部45は、第2搬送路25から現像剤流路46に搬送された余剰の現像剤を現像容器21の外部に排出するために形成されている。
上述したように、プリンター本体2の内部には、4個のインナーユニット51が設けられている。各インナーユニット51は、現像装置11の接触部材43に接続される排気管52と、現像装置11の現像剤排出部45に接続される現像剤回収ボトル53と、を有している。
各排気管52は、その上流端を接触部材43の接触本体部47の上端部に接続されている。4本の排気管52は、下流側で1本に合流され、排気ファン50に接続されている。各現像剤回収ボトル53には、現像剤排出部45から排出された余剰の現像剤が排出され、貯留される。
次に、第1実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構35の作用について説明する。上述したように、第2搬送路25を搬送される現像剤は、第2攪拌部材31の逆螺旋羽根31cによって塞き止められる。塞き止められた大部分の現像剤は、下流側連通部27に搬送されるが、現像容器21内の余剰の現像剤は、下流側連通部27に搬送されずに、逆螺旋羽根31cの外縁を乗り越えて漏出防止機構35(現像剤流路46)に排出される。
第2攪拌部材31(回転軸部31a)の回転により、スクリュー羽根31bと排出羽根41とは一体となって回転しているため、現像剤流路46内に搬送された余剰の現像剤は、図4において現像剤流路46内を左方に搬送され、現像剤排出部45を通過して現像剤回収ボトル53に排出される。
ここで、上述したように、現像容器21内では、対向部R(図2参照)付近において内圧が高くなっている。このため、対向部Rから、磁気ローラー32の外周部と現像容器21の内壁との間、第2搬送路25および現像剤流路46を経由して、空気放出部42に至る空気流が形成される。
従って、対向部Rに浮遊するトナーは、対向部Rから空気放出部42に至る空気流によって現像剤流路46まで搬送される。現像剤流路46内に搬送された浮遊トナーは、排出羽根41の回転によって、余剰の現像剤と共に図4において現像剤流路46内を左方に搬送され、現像剤排出部45から現像剤回収ボトル53に排出される。このように、漏出防止機構35に空気放出部42を設けるという簡単な構成で、対向部Rから空気放出部42に至る空気流を形成することができ、現像容器21内の浮遊トナーを余剰の現像剤と共に現像剤回収ボトル53に回収することができる。
また、ここで、対向部Rに限らず現像容器21内は正圧となっているため、現像剤流路46に搬送された浮遊トナーや余剰の現像剤を含む空気は、空気放出部42に設けられた接触部材43を通過して放出容器40(現像容器21)内部から外部に流れて行く。この際、浮遊トナーや空気中の現像剤(現像剤等)はフィルター44に捕集される。したがって、現像容器21の開口部22からの現像剤等の漏出が防止され、空気のみが放出容器40(現像容器21)の外部に放出される。放出された空気は、排気ファン50の駆動により、排気管52内に形成された気流に乗って、プリンター本体2の外部に排出される。これにより、現像容器21内の圧力が下がるため、現像容器21内の現像剤等が現像容器21の外部に漏れ出すことを防止することができる。
なお、上述の説明では、排気ファン50を駆動してインナーユニット51の排気管52に吸引力を作用させたが、現像容器21内の正圧を利用して、現像容器21内の空気を自然に排出するようにしてもよい。この場合、各排気管52の下流端は、プリンター本体2の外面に開放しておく。
また、接触部材43の接触本体部47の下端面は、現像剤流路46内の第2攪拌部材31に接触しているため、第2攪拌部材31が回転することにより、接触部材43は振動する。詳細には、例えば、接触本体部47の下端面が回転軸部31aに接触した状態において、回転軸部31aが回転して排出羽根41が、接触本体部47の下端面に接触し始めると、接触本体部47は押し上げられる。さらに回転軸部31aが回転して、接触本体部47が排出羽根41を乗り越えると、押し上げが解除されて接触本体部47は元の位置に下げられる。このように、第2攪拌部材31の回転によって、接触本体部47に対する押し上げとその解除とが繰り返されることで、接触部材43に振動が付与される。すなわち、第2攪拌部材31の回転に伴って排出羽根41に対する接触と非接触とを繰り返すことにより、接触部材43(主に接触本体部47)に振動が付与される。なお、接触本体部47の下端部が第2攪拌部材31の排出羽根41にのみ接触可能な場合でも、同様に、第2攪拌部材31の回転に伴って接触本体部47の下端部に対する排出羽根41の接触と非接触とが繰り返され、接触本体部47に振動が付与される。
接触部材43に付与された振動は、フィルター44に伝達される。これにより、フィルター44に捕集された現像剤等は、フィルター44から振い落され、再び放出容器40(現像容器21)内に戻される。このため、フィルター44の目詰まりが防止され、フィルター44が持つ現像剤等の捕集性能を長期間に亘って維持することができる。
以上の第1実施形態に係る現像装置11によれば、フィルター44を支持した接触部材43を空気放出部42に設けるという簡単な構成によって、現像容器21内の現像剤等の漏出を防止することができる。また、簡単な構成であるため、プリンター本体2(カラープリンター1)や現像装置11の大型化を抑制することができる。
また、第1実施形態に係る現像装置11によれば、接触部材43は弾性を有しているため、第2攪拌部材31の回転動作によって付与された振動は、接触部材43が弾性変形し、ある程度吸収される。したがって、接触本体部47の下端部が排出羽根41に対して接触と非接触とを繰り返すことにより付与された振動は、接触本体部47の上端部に固定されたフィルター44には適度に伝えられる。しかし、当該振動は、接触本体部47と同様に弾性を有する接触嵌合部48に到達するまでの間に大きく減衰するため、大きな(強い)振動が接触嵌合部48に伝わることがない。これにより、当該振動が付与されても、空気放出部42に対する接触部材43(接触嵌合部48)の取付状態を維持することができる。
さらに、第1実施形態に係る現像装置11によれば、空気放出部42は放出容器40の上面に設けられているため、通常、現像容器21内の現像剤上面よりも高い場所に位置することとなり、現像容器21の内部と外部との連通状態維持を担保することができる。また、空気放出部42と現像剤排出部45とは、互いに対向する位置に設けられているため、フィルター44に捕集された後、現像容器21内に落下した現像剤等を、余剰の現像剤として現像剤排出部45から現像剤回収ボトル53に排出することができる。なお、現像剤排出部45の形成位置は、必ずしも空気放出部42の対向位置に限定されないが、上述したように余剰の現像剤の排出経路を考慮すると、対向位置に形成することが好ましい。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して、第2実施形態に係るカラープリンター1について説明する。図5は、第2実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構60を側面から見た断面図である。なお、第1実施形態に係るものと同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に、図5を参照して、第2実施形態に係るカラープリンター1について説明する。図5は、第2実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構60を側面から見た断面図である。なお、第1実施形態に係るものと同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構60は、接触部材61の構造が第1実施形態に係る接触部材43と異なっている。また、漏出防止機構60は、第1実施形態におけるフィルター44に代えて、現像剤付着部材として空気調節弁62を有している。
漏出防止機構60の接触部材61は、空気放出部42に取り付けられる筒状部材63と、筒状部材63の内部に配置され、下端部を現像剤流路46内の第2攪拌部材31に接触可能に設けられるアーム部64と、を有している。
筒状部材63は、第1実施形態における接触本体部47および接触嵌合部48と略同一形状を成す、筒状本体部65および筒状嵌合部66から構成されている。筒状本体部65の下端部は、第2攪拌部材31の排出羽根41から離間した位置に設けられている点が、接触本体部47と異なっている。また、筒状部材63は、弾性材料に限らず、樹脂材料や金属材料等により形成されていてもよい。なお、その他、空気放出部42に対する筒状部材63の取り付け等は、第1実施形態に係るものと同一である。
アーム部64は、弾性材料、樹脂材料または金属材料等により棒状に形成されている。アーム部64は、その下端面を、現像剤流路46内の第2攪拌部材31の回転軸部31aに接触させた状態となっている。なお、排出羽根41は、その下端部を、第2攪拌部材31の排出羽根41にのみ接触可能な状態(回転軸部31aには非接触)であってもよい。
また、空気調節弁62は、弾性材料、樹脂材料または金属材料等により、下方に向かって窄まるような略円錐形状に形成され、アーム部64の上端部に固定されている。また、空気調節弁62は、筒状本体部65に接続されたインナーユニット51の排気管52の内径よりも僅かに小径となるように形成されている。すなわち、空気調節弁62は、排気管52の内周面に対し僅かな隙間を有して配設され、排気管52内を上下に摺動するように構成されている。これにより、空気調節弁62は、筒状部材63の筒状本体部65の上端部を弁座として筒状部材63の内部を開閉することができるように構成されている。
次に、第2実施形態に係る現像装置11の漏出防止機構60の作用について説明する。上述したように、現像容器21内は正圧となっているため、現像剤流路46に搬送された浮遊トナーや余剰の現像剤を含む空気は、空気放出部42に設けられた筒状部材63を通過して放出容器40(現像容器21)内部から外部に流れて行く。
接触部材61のアーム部64の下端面は、現像剤流路46内において、第2攪拌部材31の回転軸部31aに接触している(または排出羽根41接触可能である)ため、第2攪拌部材31の回転によって、アーム部64に対する押し上げとその解除とが繰り返され、アーム部64を介して空気調節弁62に振動が伝達される。アーム部64の振動に連動するように空気調節弁62が開弁または閉弁することにより、現像容器21内の圧力を調節、つまり現像容器21内の内圧逃しが行われる。
また、現像容器21内の圧力を調節する際に現像剤等は空気調節弁62に衝突する。すなわち、空気調節弁62は、衝突した現像剤等を慣性集塵する。
以上の第2実施形態に係る現像装置11によれば、現像容器21の開口部22からの現像剤等の漏出が防止され、空気のみが現像容器21の外部に放出される。これにより、現像容器21内の圧力が下がるため、現像剤等が現像容器21の外部に漏れ出すことを防止することができる。また、アーム部64を介して空気調節弁62に振動が付与されるため、空気調節弁62に慣性集塵(捕集)された現像剤等を再び放出容器40内に振い落すことができる。これにより、空気調節弁62が有する現像剤等の捕集性能を適切に維持することができる。
なお、上述した漏出防止機構60の接触部材61において、アーム部64を省略した構成としてもよい。この場合、現像容器21の内圧の変化によって空気調節弁62が開弁または閉弁され、現像容器21内の圧力を調節が行われる。
なお、上記した本発明の各実施形態の説明は、本発明に係る現像装置11およびこれを備えたカラープリンター1(画像形成装置)における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の各実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の各実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
11 現像装置
30 第1攪拌部材
31 第2攪拌部材
31a 回転軸部
40 放出容器
41 排出羽根(羽根)
42 空気放出部
43,61 接触部材
45 現像剤排出部
44 フィルター(現像剤付着部材)
47 接触本体部
48 接触嵌合部
51 インナーユニット
52 排気管
53 現像剤回収ボトル
62 空気調節弁(現像剤付着部材)
63 筒状部材
64 アーム部
65 筒状本体部
66 筒状嵌合部
11 現像装置
30 第1攪拌部材
31 第2攪拌部材
31a 回転軸部
40 放出容器
41 排出羽根(羽根)
42 空気放出部
43,61 接触部材
45 現像剤排出部
44 フィルター(現像剤付着部材)
47 接触本体部
48 接触嵌合部
51 インナーユニット
52 排気管
53 現像剤回収ボトル
62 空気調節弁(現像剤付着部材)
63 筒状部材
64 アーム部
65 筒状本体部
66 筒状嵌合部
Claims (6)
- トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内で現像剤を攪拌し、搬送する攪拌部材と、を有する現像装置と、
前記現像装置に接続されるインナーユニットと、を備え、
前記現像装置は、
前記現像容器の内部と外部とを連通させる空気放出部に対して前記現像容器内の前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触部材と、
前記接触部材に支持され、前記現像容器の内部から外部に流出する空気中の現像剤を捕集すると共に、前記攪拌部材の攪拌・搬送動作により前記接触部材を介して振動が付与される現像剤付着部材と、
前記現像容器内に収容される余剰の現像剤を排出する現像剤排出部と、を備え、
前記空気放出部は、前記現像容器と一体形成される放出容器の上部に設けられ、
前記接触部材は、
前記空気放出部内に挿入され、その下端部を前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触本体部と、
前記接触本体部と一体形成され、前記空気放出部の上端部に嵌合する接触嵌合部と、を有し、
前記インナーユニットは、
前記現像装置の前記接触本体部の上端部に接続される排気管と、
前記現像装置の前記現像剤排出部に接続される現像剤回収ボトルと、を有していることを特徴とする画像形成装置。 - 前記接触部材は、弾性材で筒形状に形成されており、
前記現像剤付着部材は、前記接触本体部に固定されるフィルターであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内で現像剤を攪拌し、搬送する攪拌部材と、を有する現像装置と、
前記現像装置に接続されるインナーユニットと、を備え、
前記現像装置は、
前記現像容器の内部と外部とを連通させる空気放出部に対して前記現像容器内の前記攪拌部材に接触可能な状態で設けられる接触部材と、
前記接触部材に支持され、前記現像容器の内部から外部に流出する空気中の現像剤を捕集すると共に、前記攪拌部材の攪拌・搬送動作により前記接触部材を介して振動が付与される現像剤付着部材と、
前記現像容器内に収容される余剰の現像剤を排出する現像剤排出部と、を備え、
前記空気放出部は、前記現像容器と一体形成される放出容器の上部に設けられ、
前記接触部材は、
前記空気放出部内に挿入され、その下端部を前記攪拌部材から離間した位置に設けられる筒状本体部と、前記筒状本体部と一体形成され、前記空気放出部の上端部に嵌合する筒状嵌合部と、から構成される筒状部材と、
前記筒状部材の内部に配置され、下端部を前記攪拌部材に接触可能に設けられるアーム部と、を有し、
前記現像剤付着部材は、前記アーム部の上端部に設けられ、前記筒状本体部の上端部を弁座として前記筒状部材を開閉可能な空気調節弁であり、
前記インナーユニットは、
前記現像装置の前記筒状本体部の上端部に接続される排気管と、
前記現像装置の前記現像剤排出部に接続される現像剤回収ボトルと、を有していることを特徴とする画像形成装置。 - 前記空気調節弁は、下方に向かって窄まるような略円錐形状に形成され、前記排気管の内径よりも小径となるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤排出部は、前記放出容器の下部で前記空気放出部に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記攪拌部材は、軸方向周りに回転する回転軸部と、前記回転軸部の周面から径方向に突出する螺旋状の羽根と、を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
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