JP5940084B2 - トリアジン誘導体 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年12月3日に出願された欧州特許出願公開第10193692.0号明細書に対する優先権を主張し、上記文献の全内容を、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込むものとする。
本発明は、特定の(ペル)フルオロポリエーテルトリアジン誘導体、それらの製造方法、及び特に、磁気記録媒体の滑動又は可動部品を潤滑するための潤滑におけるその使用に関する。
周知のように、磁気記録装置は、データを記録する媒体として磁気ディスクを用いるものと、このような媒体として磁気テープを用いるものとに分けられる。磁気ディスクを用いる前者のタイプの記録装置(以後、磁気ディスクドライブと呼ぶ)の方が普及しているため、以下の説明は、磁気記録装置の例として、磁気ディスクドライブに焦点をあてて行う。
近年、磁気ディスクドライブの大容量化が追求されるにつれ、磁気ヘッドの浮上量が、10nm未満、又はそれより低い値まで急速に低下し、その結果、滑り摩擦抵抗に関する信頼性が一層求められるようになった。
また、より大きいディスク容量でデータ処理速度をさらに高めることも強く求められている。特に、Redundant Array of Independent Disks(RAID)システムでは、10,000rpm以上のディスク回転速度で動作する磁気ディスクドライブが必要とされている。
磁気ディスクドライブの信頼性を確実にするために、一般に、ディスクドライブに使用するための磁気ディスク表面の炭素保護膜上に、潤滑層を形成する。潤滑層の主な材料としては、通常、化学的に安定したフッ素化有機化合物であるフルオロポリエーテルが広く用いられている。
実際には、磁気ディスクドライブの信頼性を保証するためには、前記磁気ディスクドライブの表面上の好適な潤滑剤分布を、長い動作時間にわたって効率的に維持することが不可欠である。磁気ディスクドライブが動作するとき、前記ディスクは高速で回転するため、潤滑剤は、ディスクが回転する際、ディスク表面上の気流による空気せん断と、潤滑剤に直接及ぼされる遠心力の組合せ作用によって飛散する恐れがある。その結果、ディスク表面上の潤滑剤の量が徐々に減少することが観察されることが多い。また、磁気ドライブ内部の潤滑剤が大気中に蒸発する現象も起こりうる。
ディスク回転中の飛散及び自然蒸発による潤滑剤損失の問題を解決するために、これまでいくつかの手法が提案されている。従って、潤滑剤の飛散及び蒸発を抑えるための方法が提案されており、この方法では、潤滑剤中の官能性末端基の極性を増大することによって、ディスクの保護層に対する潤滑剤の付着力を強くする。前記極性末端基は、磁気媒体の表面への潤滑剤の付着を改善するとともに、揮発性を低減すると考えられる。
この手法では、末端基及び鎖中の両方に極性官能基を有するフルオロポリエーテルを基材とするフルオロポリエーテル潤滑剤が最良の性能を示している。
従って、(特許文献1)(富士通株式会社)(2006年3月16日)には、フッ素化ポリエーテル構造を有する磁気記録媒体(MRM)用の潤滑剤が開示されており、前記潤滑剤は、1分子当たり1〜10のヒドロキシル基を含むと共に、エーテル結合を介して互いに結合した以下の構造単位を含む:
(1)−CFCHOH(末端基)
(2)−CF−(内部基)
(3)−CFCF−(内部基)
(4)−CFCHO−CH−CH(OH)−CH−OCHCF−(内部基)。
同様に、(特許文献2)(日立グローバルストレージテクノロジーズ(HITACHI GLOBAL STORAGE TECH))(2007年3月15日)には、非末端官能基を有するMRM潤滑剤が開示されており;この官能基の位置は、官能基間のフリーバックボーンPFPE鎖の鎖長を最小限にすると同時に、蒸発温度を最大にして、潤滑表面との効率的結合を確実にするように選択される。
さらに、(特許文献3)(HOYA株式会社[日本])(2009年1月22日)には、中心にホスファゼン環を含む化合物を用いたMRM表面の潤滑剤が開示されており、前記中心部分は、結合したヒドロキシル基を含む1つ以上のペルフルオロポリエーテル鎖で置換されており、これによって、最終的に、化合物中のヒドロキシル基の数が3以上になるようにする。
さらに、これに加えて、大記憶容量を達成するために、光学及び磁気記録技術の融合によって、熱補助型磁気記録ディスクが一層関心を集めており;この技術によれば、大きな磁気異方性エネルギーを有する(従って、「そのまま書込み可能」ではない)磁気材料でできた磁気記録ディスクを照射で局部的に加熱することにより、磁気保磁力を局部的に低減し、これによって、磁気ヘッドを介して情報を記録することを可能にする。従って、この技術に好適な磁気記録媒体用の潤滑剤についての要件は、ディスクの潤滑面が露出しているため、ヘッドの超低浮上量及び極めて高い回転速度、さらには、局部的には200℃以上の温度に達しうる温度に加えて、さらに厳しくなる。分解及び/又は蒸発現象は、加速する恐れがある。
こうした状況において、上に詳述した従来のペルフルオロポリエーテル潤滑剤は、有意な熱−酸化分解現象を経ることがわかっており、このため、場合によっては、このような熱補助型記録技術に使用するのに不適となる。
他方で、フッ素化部分を含むトリアジン誘導体が当分野では公知である。
例えば、(特許文献4)(AUSIMONT SPA)(2000年9月6日)には、以下の式いずれかのフッ素化トリアジン化合物が開示されている:
式中、
Z=T−Y、ここで、T=−(CHO−、−SOH−、−CO−、q=1〜20の整数;Y=O−、O(CO)−、O(CHO−NR−、O(CHO−O−、O(CO)−、NR−、S−、S(CO)−、S(CO)−;ここで、R=H、1〜10個のC原子のアルキル;nは、1〜20の整数であり;pは、1〜5の整数であり;Rは、直鎖状若しくは分枝状フルオロアルキル鎖又は(ペル)フルオロポリエーテル鎖を表し、Xは、Cl;R−CF−Z;CF−Zから選択されるが、これらは、天然又は合成繊維織物の処理のための組成物の製造に好適なものとして教示されている。
(特許文献5)(SOLVAY SOLEXIS SPA)(2006年10月18日)には、以下の式の化合物が開示されている:
式中、とりわけ、Q及びQの少なくとも1つはフェニル環であり、T2は、式:
の基(Q1及びQ2は、上に定義した通りである)又は、場合によっては、ハロゲン化された中性基のいずれかである。
(特許文献6)(AUSIMONT SPA)(2000年12月5日)には、とりわけ、以下の式のトリアジン化合物が開示されている:
式中、Rfは、ClCO(CO)1.27(CFO)0.05−CFO−である。
(特許文献7)(日本メクトロン株式会社)(1999年8月24日)は、一定の粘度値を有するペルフルオロポリエーテル約80〜約95重量部と、非官能性ペルフルオロポリエーテル鎖がトリアジン環に結合している、ペルフルオロアルキレントリアジンオリゴマー約20〜約5重量部とを含む油状組成物に関する。
また、(特許文献8)(富士フィルム株式会社)(2008年10月8日)には、とりわけ、好適なスペーサーを介したトリアジン部分との結合である、エーテルの酸素によって分断されるフッ素化鎖を含む特定のトリアジン誘導体が開示されており、これらは、特に、例えば、ダイアモンド様炭素膜などの磁気材料膜用の潤滑剤として用いることができる。
従って、潤滑しようとする供給層の高い凝集力及び優れた潤滑挙動と共に、改善された熱−酸化安定性を備える潤滑化合物が、当分野において現在不足しており、このような化合物は、熱補助型磁気記録技術を含む新規MRM技術についての一層厳しくなる要件を満たすことであろう。
特開第2006070173号公報 米国特許出願公開第2007060487号明細書 米国特許出願公開第2009023017号明細書 欧州特許出願公開第1033368A号明細書 欧州特許出願公開第1712580A号明細書 米国特許第6156937号明細書 米国特許第5942598号明細書 欧州特許出願公開第1978077A号明細書
本出願人は、以下に詳述するような特定のトリアジン誘導体が、特に、ハードディスクのダイアモンド様炭素層又はその他の活性層にコーティングする際、潤滑しようとする支持体層との高い凝集力と共に、改善された熱−酸化安定性を確実にすることによって、MRMの分野に潤滑挙動の改善を有利にもたらしうることをみいだした。
従って、本発明の第1の目的は、少なくとも1つのトリアジン基と、主鎖にエーテル結合を有するフルオロカーボンセグメントを含む少なくとも1つのフルオロポリオキシアルケン鎖(鎖R)とを含むトリアジン誘導体であり、前記鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む。
本出願人は、意外にも、本発明のトリアジン誘導体中に、トリアジン部分と、フルオロポリオキシアルケン鎖と、ヒドロキシル基とが同時に存在すると、熱−酸化安定性及びMRM−タイプ支持体との強力な相互作用と共に、優れた潤滑挙動の達成が可能となり、これによって、上記誘導体が、熱補助型磁気記録媒体などの磁気記録媒体を潤滑する目的で用いるのに好適となることをみいだした。
トリアジン誘導体のトリアジン基は、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン及び1,3,5−トリアジンのいずれとすることもでき、最後のものが好ましい。
また、鎖Rが、一般的に、トリアジン誘導体の炭素原子のいずれかと結合することは一般に理解されている。
実施形態の中には、トリアジン環の前記炭素原子の1つだけが、好適なスペーサーを介して、上に詳述したように、1つまたは2つ以上のヒドロキシル基を含む1つの鎖Rと共有結合するものもあるが、それでも、トリアジン誘導体の炭素原子の各々は、前記スペーサーを介して、上に詳述したように、1つまたは2つ以上のヒドロキシル基を含む鎖Rと結合するのがやはり好ましい。
本発明のトリアジン誘導体のフルオロポリオキシアルケン鎖(R)は、好ましくは反復単位R°を含む鎖であり、前記反復単位は、以下のものからなる群から選択される:
(i)−CFXO−(Xは、F又はCFである)、
(ii)−CFXCFXO−(Xは、各出現で同じか、又は異なり、F又はCFであるが、ここで、Xの少なくとも1つは−Fであるものとする)、
(iii)−CFCFCWO−(Wの各々は、互いに同じか、又は異なり、F、Cl、Hである)、
(iv)−CFCFCFCFO−、
(v)−(CF−CFZ−O−(jは、0〜3の整数であり、Zは、一般式−OR’Tの基であり、R’は、0〜10の数の反復単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり、前記反復単位は、以下:−CFXO−、−CFCFXO−、−CFCFCFO−、−CFCFCFCFO−から選択され、ここで、Xの各々の各々は、独立して、F又はCFであり、Tは、C〜Cペルフルオロアルキル基である)。
さらに、場合によっては、鎖Rは、任意選択で、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む部分から誘導された反復単位を含むこともでき;R鎖に含まれていてもよい反復単位のうち、特に、以下の式の単位からなるものを挙げることができる:
(vi)−CFCHO−CH−CH(OH)−CH−OCHCF−;
(vii)−CHCH(OH)−;
(viii)−CH(CH)−CH(OH)−。
本発明による実施例1の化合物及び比較例2〜4の化合物の熱重量分析の比較を示す。
好ましい実施形態によれば、本発明のトリアジン誘導体は、以下の式(T−1)及び(T−2)のいずれかに従う:
式中、
−Y、Y’、Y’’、Y°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、場合によってはフッ素化される、炭化水素基であるが、ここで、式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含むものとし;好ましくは、上に詳述したY、Y’、Y’’、Y°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の各々は、少なくとも1つのヒドロキシル基を含み;
−R、R’、R’’、R°、R°’、R°’’、R°’’’、R°’’’’、R° 、R°** の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、上に詳述した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)を含み;
−E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E°、E°**、E°***、E°****の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、結合又はC〜C20二価架橋基であり、任意選択でヘテロ原子を含み、場合によってはフッ素化され、場合によってはさらに、1つ又は2つ以上のヒドロキシル基を含み;
−式(T−2)のnは、ゼロ又は1〜5の整数であり;好ましくは、nはゼロである。
式(T−1)及び(T−2)のR、R’、R’’、R°、R°’、R°’’、R°’’’、R°’’’’、R° 、R°** の各々は、好ましくは、独立して、以下の式の鎖から選択される:
−O−(CFXO)g1(CFXCFXO)g2(CFCFCFO)g3(CFCFCFCFO)g4−式(1)
式中:
−X、X、Xは、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、−F、−CFであり;
−g1、g2、g3及びg4は、互いに同じか、又は異なり、独立して、g1+g2+g3+g4が、5〜10000、好ましくは10〜5000の範囲にあるような、0以上の整数であり;、g1、g2、g3及びg4の少なくとも2つが、0ではない場合には、一般に、異なる反復単位が鎖に沿って統計的に分布している。
式(T−1)及び(T−2)のR、R’、R’’、R°、R°’、R°’’、R°’’’、R°’’’’、R° 、R°** の各々は、より好ましくは、独立して、以下の式の鎖から選択される:
(A)−O−(CFCFO)a1(CFO)a2
式(II−A)
式中:
−a1及びa2は、独立して、数平均分子量が、400〜150,000、好ましくは500〜80,000であるような、0以上の整数であり;a1及びa2のいずれも、ゼロではないのが好ましく、比a1/a2は、0.1〜10の範囲内であるのが好ましい。
(B)−O−(CFCFO)b1(CFO)b2(CF(CF)O)b3(CFCF(CF)O)b4
式(II−B)
式中:
b1、b2、b3、b4は、独立して、数平均分子量が、500〜150,000、好ましくは500〜80,000であるような、0以上の整数であり;b1、b2、b3、b4は全て0を上回り、かつ比b4/(b1+b2+b3)は1未満であるのが好ましい。
(C)−O−(CFCFO)c1(CFO)c2(CF(CFcwCFO)c3
式(II−C)
式中:
cw=1又は2;
c1、c2、及びc3は、数平均分子量が、500〜150,000であるように選択される、0以上の整数であり;c1、c2及びc3は全て0を上回り、かつ比c3/(c1+c2)は概して、0.05より小さいのが好ましい。
(D)−O−(CFCF(CF)O)
式(II−D)
式中:
dは、数平均分子量が、500〜150,000であるような、0を上回る整数である;
(E)−O−(CFCFC(Hal)O)e1−(CFCFCHO)e2−(CFCFCH(Hal)O)e3
式(II−E)
式中:
−Halは、各出現で同じか、又は異なり、フッ素及び塩素原子から選択されるハロゲンであり、好ましくはフッ素原子であり;
−e1、e2、及びe3は、互いに同じか、又は異なり、独立して、(e1+e2+e3)の和が、5〜10000の範囲に含まれるような、0以上の整数である。
式(T−1)及び(T−2)のR、R’、R’’、R°、R°’、R°’’、R°’’’、R°’’’’、R° 、R°** の各々は、好ましくは、独立して、以下の式(III)の鎖から選択される:
−O−(CFCFO)a1(CFO)a2
式(III)
式中:
−a1、及びa2は、数平均分子量が、400〜150,000、好ましくは500〜80,000であるような、0を上回る整数であり;比a2/a1は一般に、0.1〜10の範囲、より好ましくは0.2〜5の範囲に含まれるのが好ましい。
前述したように、式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つは、ヒドロキシル基を含むが;前記ヒドロキシル含有基の選択は、特に重要ではない。
式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つは、以下からなる群から選択するのが好ましい:
−式−CFCHO(CHCHO)s’H及び
−CFCFCHO(CHCHO)s”Hの基(式中、s’及びs’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数である);並びに
−式−CFCHO(CHCHO)w’J’(OH)e’及び−CFCFCHO(CHCHO)w’’J’’(OH)e’’の基(式中、w’及びw’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数であり、J’及びJ’’は、C〜C12炭化水素架橋基であり、任意選択で、特に、エーテル結合を含み;e’及びe’’は、2〜4の整数である)。
上に詳述した式−CFCHO(CHCHO)w’J’(OH)e’及び−CFCFCHO(CHCHO)w’’J’’(OH)e’’の基のうち、特に、式(NG−1)及び(NG−2)の基を挙げることができる:
式中:w’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数であり、m1は、1〜3の整数であり、n1は、0〜2の整数である。
式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つが、上に詳述した式(NG−1)及び(NG−2)に従う実施形態では、前記式に合致しない他の末端基、すなわちヒドロキシル基を含まない基は、一般に、以下の式に従う:
式中:n1’は、0〜3の整数である。
式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つは、以下からなる群から選択するのがより好ましい:
−式−CFCHOH及び
−CFCFCHOHの基;並びに
−式−CFCHO(CHCHOHCHO)d’H及び−CFCFCHO(CHCHOHCHO)d’’Hの基(式中、d’及びd’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、1〜3の整数である)。
式(T−1)及び(T−2)の二価架橋基E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°、E°**の各々は、C〜C20アルキレン鎖、(アルキレン)脂環式C〜C20基、(アルキレン)芳香族C〜C20基、C〜C20ポリアルキレンオキシ基を含みうる。さらに、上記に加え、トリアジン炭素原子との結合は、炭素−炭素結合を介した前記架橋基によって、又は、とりわけ、アミン、アミド、エステル、エーテル、スルフィド、イミン基などの好適な官能基を介して、実現することができる。
本発明の一実施形態によれば、式(T−1)及び(T−2)の二価架橋基E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E°、E°**、E°***、E°****の各々は、独立して、以下からなる群から選択される:
−式−CFCHO(CHCHO)z’−及び
式−CFCFCHO(CHCHO)z” −の基(式中、z’及びz’’は、互いに同じか、又は異なり、0〜5の整数であるが、概して、酸素原子がトリアジン環の炭素原子に結合し、−CF−基がフルオロポリオキシアルケン鎖に結合することは理解されたい);
並びに式−CFCHO(CHCHO)r’(CHCHOHCHO)t’−及び−CFCFCHO(CHCHO)r’’(CHCHOHCHO)t’’−の基(式中、r’、r’’、t’及びt’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数であるが、概して、酸素原子がトリアジン環の炭素原子に結合し、−CF−基がフルオロポリオキシアルケン鎖に結合することは理解されたい)。
この実施形態のトリアジン誘導体は、好ましくは、以下の式(T−1a)及び(T−2a)に従う:
式中、
−n1、n2、n1’、n2’、n1’’、n2’’、n1#、n2#、n1、n2、n1’、n2’、n1’’、n2’’、n1’’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数、好ましくは0であり;
−f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、上に詳述した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
−G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
からなる群から選択されるが、式(g1)のヒドロキシル含有基であるのが好ましい。
本発明の別の実施形態によれば、式(T−1)及び(T−2)の二価架橋基E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E°、E°**、E°***、E°****の各々は、独立して、式−CFC(O)−NR−の基(式中、Rは、水素原子、C〜C炭化水素基、又は好ましくは式(鎖R)−C(O)−の基であり、ここでRは、上に定義したフルオロポリオキシアルケン鎖であり、この鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む)からなる群から選択される。−CFC(O)−NR−基の窒素原子が、概して、トリアジン環の炭素原子と結合し、−CF−基が、フルオロポリオキシアルケン鎖と結合することは理解されたい。
上記の第2実施形態によるトリアジン誘導体は、好ましくは、以下の式(T−1b)及び(T−2b)に従う:
式中、
−n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数、好ましくは0であり;
−f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、上に詳述した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、又は、好ましくは式(鎖R)−C(O)−の基であり、ここで、Rは、上に定義したフルオロポリオキシアルキレン鎖であり、この鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含み;
−G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
からなる群から選択されるが、式(g1)のヒドロキシル含有基であるのが好ましい。
前述したトリアジン(T−1b)及び(T−2b)において、1つ以上のRが、式(鎖R)−C(O)−の基である場合、前記基は、好ましくは、式−C(O)−(CFf1 −R −(CFf2 −CH−(OCHCHn2 −Gに従い、式中、n2は、0〜5の整数、好ましくは0であり;f1及びf2の各々は、独立して、1又は2の整数であり;R は、上に定義した二価ジフルオロポリオキシアルキレン鎖Rであり、Gは、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、上に定義した式(g1)、(g2)及び(g3)からなる群から選択される。好ましくは、各鎖R は、上に定義した式(I)の鎖、より好ましくは、上に定義した式(II−A)〜(II−B)の鎖、最も好ましくは、上に定義した式(III)の鎖から、独立して選択される。
本発明のさらに別の実施形態によれば、式(T−1)及び(T−2)の二価架橋基E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E°、E°**、E°***、E°****の各々は、独立して、以下からなる群から選択される:
−式−CF(CHO)CHNH−の基及び
−式−CFCF(CHO)CHNH−の基
(式中、uは、0又は1であり、Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、水素原子、C〜C炭化水素基、又は、好ましくは式(鎖R)−CF(CHO)CH−又は式(鎖R)−CFCF(CHO)CH−の基であり、ここで、Rは、上に定義したフルオロポリオキシアルキレン鎖であり、この鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含み、uは、上に定義した通りである)。−CF(CHO)CHNH−及び式−CFCF(CHO)CHNH−の基において、窒素原子が、概して、トリアジン環の炭素原子と結合し、−CF−基が、フルオロポリオキシアルケン鎖と結合することは理解されたい。
上記の第3実施形態によるトリアジン誘導体は、好ましくは、以下の式(T−1c)及び(T−2c)に従う:
式中:
−n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数、好ましくは0であり;
−f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
−uは、0又は1であり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、上に詳述した二価フルオロポリオキシアルケン鎖Rであり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、水素、C〜C炭化水素基、又は、好ましくは、式(鎖R)−CF(CHO)CH−若しくは式(鎖R)−CFCF(CHO)CH−の基であり、ここで、鎖Rは、上に定義したフルオロポリオキシアルキレン鎖であり、この鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含み;
−G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
からなる群から選択されるが、式(g1)のヒドロキシル含有基であるのが好ましい。
前述のトリアジン(T−1c)及び(T−2c)において、1つ以上のRが、式(鎖R)−CF(CHO)CH−若しくは式(鎖R)−CFCF(CHO)CH−の基である場合、この基は、好ましくは、式−CH(OCH(CFf1 −R −(CFf2 −CH−(OCHCHn2 −Gに従い、式中、n2は、0〜5の整数、好ましくは0であり;f1及びf2の各々は、独立して、1又は2の整数であり;R は、上に定義した二価ジフルオロポリオキシアルキレン鎖Rであり、Gは、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、上に定義した式(g1)、(g2)及び(g3)からなる群から選択される。好ましくは、各鎖R は、上に定義した式(I)の鎖、より好ましくは、上に定義した式(II−A)〜(II−B)の鎖、最も好ましくは、上に定義した式(III)の鎖から、独立して選択される。
さらに加えて、本発明の別の実施形態によれば、式(T−1)及び(T−2)の二価架橋基E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E°、E°**、E°***、E°****の各々は、独立して、以下:
式−CF−の基及び
式−CFCF−の基
からなる群から選択される。
この第4実施形態のトリアジン誘導体は、好ましくは、以下の式(T−1d)及び(T−2d)に従う:
式中、
−n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数、好ましくは0であり;
−f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
−Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、上に詳述した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
−G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基であり、好ましくは、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
からなる群から選択されるが、式(g1)のヒドロキシル含有基であるのが好ましい。
本発明のトリアジン化合物の製造方法は、合成される実際の構造に応じて、当業者により選択される。より具体的には、トリアジン部分をポリオキシアルケン鎖に結合させる架橋基の化学的構造は、選択した先駆物質及び合成経路の結果である。
本発明のトリアジン化合物が、上に詳述した式(T−1a)及び(T−2a)の化合物である場合、これら化合物は、特に、トリアジンのトリハロ誘導体、典型的にはトリクロロ−誘導体と、鎖の一端にヒドロキシル基を、他端に別のヒドロキシル含有基を有する好適な(ペル)フルオロポリエーテルとの塩基触媒による縮合反応によって製造することができる。
本発明のトリアジン化合物が、上に詳述した式(T−1b)及び(T−2b)の化合物である場合、これら化合物は、メラミン又はメラミン誘導体と、鎖の一端にハロゲン化アシル(例:フッ化アシル)基を、また他端に、一般に、例えば、エステル(例:酢酸塩)の形態で保護されたヒドロキシル含有基を有する好適な(ペル)フルオロポリエーテルとの反応、次に、必要に応じて、前記保護ヒドロキシル含有基の脱保護によって製造することができる。
本発明のトリアジン化合物が、上に詳述した式(T−1c)及び(T−2c)の化合物である場合、これら化合物は、メラミン又はメラミン誘導体と、鎖の一端の求核性置換に向けて活性化された基(例:ノナフレート又はトリフレート誘導体)を、また他端に、別のヒドロキシル含有基を有する好適な(ペル)フルオロポリエーテルとの反応によって、あるいは、ヒドロキシル基を含む好適な(ペル)フルオロポリエーテルとのエーテル交換を介した反応のいずれかによって、製造することができる。好適なメラミン誘導体は、例えば、ヘキサメトキシメチレンメラミン(HMMM)であり、これを、例えば、Fomblin(登録商標)Z DOL PFPEと反応させることにより、トリアジン化合物(T−1c)及び(T−2c)(式中、uは1であり、n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、0であり、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、1であり、G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、式(g1)のヒドロキシル含有基であり、またRの各々は、式−CH(OCH)−(CF)−R(CF)−CH−OHの基である)が得られる。
本発明のトリアジン化合物が、上に詳述した式(T−1b)及び(T−2b)の化合物である場合、これら化合物は、鎖の一端にニトリル基を、また、一般に、例えば、エステル(例:酢酸塩)の形態で保護されたヒドロキシル含有基を有する好適な(ペル)フルオロポリエーテルの環化三量化反応、次いで、必要に応じて、前記保護ヒドロキシル含有基の脱保護によって製造することができる。
本発明のさらに別の目的は、本発明のトリアジン誘導体と少なくとも1種の潤滑剤を含む潤滑剤組成物である。
好ましくは、上に詳述した潤滑剤組成物は、少なくとも1種(すなわち、1種又は2種以上の混合物)のペルフルオロポリエーテル(PFPE)潤滑剤、すなわち、ペルフルオロポリオキシアルキレン鎖、つまり、少なくとも1つのエーテル結合と、本発明のトリアジン誘導体とは異なる少なくとも1つのフルオロカーボン部分とを有する反復単位を含む鎖を含む。
PFPE潤滑剤は、油とグリースに分類することができ;一般に、油は、20℃で30〜30,000cStの動粘度(ASTM D445)を有する化合物であり;グリースは、このような油から好適な増粘剤の添加によって得られ、例えば、特にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は無機化合物(例:タルク)がある。
前記PFPE潤滑剤は、任意選択で、官能基、特に官能性末端基、とりわけヒドロキシル末端基を含んでもよい。本発明のトリアジン誘導体と組み合わせて用いることができる官能性PFPE潤滑剤のうち、特に、Solvay Solexis SpAからFOMBLIN(登録商標)ZDOL及びFOMBLIN(登録商標)Z Tetraol GTの商品名で市販されているPFPEを挙げることができる。
潤滑剤組成物が、非官能性PFPE潤滑剤を含む場合には、前記組成物は、概して、以下からなる群から選択される少なくとも1種の油を含む潤滑剤を含む:
(1)B−O−[CF(CF)CFO]b1’(CFXO)b2’−B’
(式中、
−Xは、−F又は−CFであり;
−B及びB’は、互いに同じか、又は異なり、−CF、−C又は−Cから選択され;
−b1’及びb2’は、互いに同じか、又は異なり、独立して、b1’/b2’比が20〜1,000に含まれ、b1’+b2’が、5〜250の範囲にあるように選択される0以上の整数であり;b1’及びb2’がいずれもゼロではない場合、一般に、異なる反復単位が、鎖に沿って統計的に分布している)。
(2)CO−[CF(CF)CFO]o’−D
(式中、
−Dは、−C又は−Cであり;
−o’は、5〜250の整数である)。
(3){CO−[CF(CF)CFO]dd’−CF(CF)−}
(式中、
−dd’は、2〜250の整数である)。
(4)C’−O−[CF(CF)CFO]c1’(CO)c2’(CFX)c3’−C’’
(式中、
−Xは、−F又は−CFであり;
−C’及びC’’は、互いに同じか、又は異なり、−CF、−C又は−Cから選択され;
−c1’、c2’及びc3’は、互いに同じか、又は異なり、独立して、c1’+c2’+c3’が、5〜250の範囲にあるように選択される0以上の整数であり;c1’、c2’及びc3’の少なくとも2つがゼロではない場合、一般に、異なる反復単位が、鎖に沿って統計的に分布している)。
(5)D−O−(CO)d1’(CFO)d2’−D’
(式中、
−D及びD’は、互いに同じか、又は異なり、−CF、−C又は−Cから選択され;
−d1’及びd2’は、互いに同じか、又は異なり、独立して、d1’/d2’比が0.1〜5に含まれ、かつ、d1’+d2’が、5〜250の範囲にあるような0以上の整数であり;d1’及びd2’がいずれもゼロではない場合、一般に、異なる反復単位が、鎖に沿って統計的に分布している)。
(6)G−O−(CFCFC(Hal’)O)g1’−(CFCFCHO)g2’−(CFCFCH(Hal’)O)g3’−G’
(式中、
−G及びG’は、互いに同じか、又は異なり、−CF、−C又は−Cから選択され;
−Hal’は、各出現で同じか、又は異なり、F及びClから選択されるハロゲンであるが、好ましくはFであり;
−g1’、g2’及びg3’は、互いに同じか、又は異なり、独立して、g1’+g2’+g3’が、5〜250の範囲にあるような0以上の整数であり;g1’、g2’及びg3’の少なくとも2つがゼロではない場合、一般に、異なる反復単位が、鎖に沿って統計的に分布している)。
(7)L−O−(CFCFO)l’−L’
(式中、
−L及びL’は、互いに同じか、又は異なり、−C又は−Cから選択され;
−l’は、5〜250の範囲の整数である)。
(8)R −{C(CF−O−[C(R kk1’C(R −O}kk2’−R
(式中、
−R は、1〜6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり;
−R は、−F又は1〜6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり;
−kk1’は、1〜2の整数であり;
−kk2’は、5〜250の範囲の数を表す)。
本発明のさらに別の目的は、磁気記録媒体を潤滑するための、上に詳述したトリアジン誘導体及び/又は上に詳述した潤滑剤組成物の使用である。
従って、本発明は、磁気記録媒体を潤滑する方法に関し、この方法は、少なくとも一方の表面に、上に詳述したトリアジン誘導体を含む組成物をコーティングすることを含む。
磁気記録媒体は、特に、ハードディスクとしうる。特定の実施形態では、ハードディスクは、有利には、磁気活性層上にダイアモンド様炭素層を含む。この場合、一般に、上に定義したコーティングを前記ダイアモンド様炭素層上に施す。
以下に示す実施例を参照にしながら、本発明をさらに詳しく説明するが、これら実施例は、単に例示を目的にするにすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
本明細書に参照として含まれるいずれかの特許、特許出願、及び刊行物の開示内容が、ある用語を不明瞭にする程度まで、本願の記載内容と矛盾する場合には、本願の記載内容を優先するものとする。
実施例1
3つのヒドロキシル基を含むトリアジン誘導体の合成
ステップ1.1:FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPEと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンの反応
式:HO−CHCFO(CFCFO)(CFO)CFCH−OH
(EW491g/当量;Mn約1000;1.22当量;多分散指数1.09、p/q=0.98)のFOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPE600g、200gのアセトニトリル及び3.60g(58.57ミリ当量)の2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを、1lの丸底フラスコに導入したが、このフラスコは、温度計、電磁攪拌機、水冷コンデンサー、及びアセトニトリル中のコリジン(トリメチルピリジン)の48.15%w/w溶液16.2gを含む滴下漏斗を備えていた。氷浴上で0℃にて冷却後、5.4gの上記溶液を滴下しながら添加した。反応混合物を撹拌しながら0℃で2時間維持した。次に、温度を20℃に上昇させ、別量(5.4g)の同じ溶液を滴下しながら添加した。反応混合物を撹拌しながら20℃で4時間維持した。残る5.4gの溶液を滴下しながら添加した。温度を80℃に上昇させ、反応混合物を撹拌しながらこの温度で7時間維持した(完全転化)。続いて、反応混合物を室温まで冷却して、5x180gの蒸留水で洗浄することにより、粗生成物を回収した。減圧下での蒸留により、溶剤を除去して、599.39gの粗生成物を得たが、これは、FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPE、所望の生成物及びそのオリゴマー、すなわち、以下の式を有するその二量体形態の混合物である:
(p及びqは、上に詳述した意味を有する)。
ステップ1.2a:非反応FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPEの除去
非反応FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPEの大部分は、それぞれ100℃、105℃及び107℃での3x10−3ミリバールの残圧下での分子蒸留による3つの経路で除去した。全てのケースで、供給流量は、約100g/時に設定した。これによって、FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPE(19F−NMR分析で確認)だけの3つの低粘度画分(それぞれ、49.9、24.9及び10.7重量%)が除去され、後には高沸点、低揮発性残留物が残ったが、これは、19F−NMRによって特性決定した。
ステップ1.2b:scCO分画
上に詳述した分子蒸留に代わって、粗残留物を300ml SFT−150 Supercritical CO Extraction Systemに導入して、100℃で加熱した。圧力の段階的増加(150から300バールまで)によって、3つのヒドロキシル基を含み、かつ以下の式:
(p及びqは、上に詳述した意味を有する)
を単離することに成功した。非反応残留FOMBLIN(登録商標)ZDOL PFPEをscCO低圧で容易に除去すると共に、特定の高MW副産物オリゴマーを高圧で選択的に回収した。
比較例1
一官能価アルコールとトリクロロトリアジンの反応
式:HOCHCFO(CFCFO)(CFO)CF(p/q=1;p及びqは、Mn1000、EW1030g/当量;286ミリ当量)を有する、294.58gの一官能価アルコールPFPE、148gのアセトニトリル、600gのヘキサフルオロキシレン(HFX)、56.32gの炭酸カリウム(407.55ミリ当量)及び16.70g(271.70ミリ当量)の2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを、温度計、電磁攪拌機及び水冷コンデンサーを備えた1l丸底フラスコに導入した。温度を80℃までゆっくりと上げ、反応混合物を撹拌しながらこの温度に16時間維持した(19F−NMRによる98%転化)。室温まで冷却して、590gの脱イオン水を添加した後、酸性pHに達するまで、HCl37%を滴下しながら添加した。有機相を分離して、イソブタノールの5%w/w水性アルコール溶液で3回洗浄した。100℃及び減圧(10−2ミリバール)下での蒸留によって、溶剤及び非反応一官能価アルコールを除去することにより、272.48gの式:
の粗生成物が得られたが、これらは、19F−NMR、13C−NMR及びFTIR分析で確認したものである。最終生成物を0.2μmPTFE膜で濾過した。
そのままのサンプル又はシリカ吸着サンプルについてのTGA分析
そのままのサンプル又はシリカゲルに吸着させたサンプルのいずれについても、温度範囲25〜800℃、加熱速度10℃/分のPerkin Elmer TGA7計器を用い、空気雰囲気下で熱重量分析(TGA)を実施した。
シリカ吸着サンプルから得られた結果を用いて、揮発性の寄与を除いた熱酸化安定性を特性決定したが、吸着サンプルのTGAと比較して、そのままのサンプルのTGAは、総重量損失に対する揮発性の寄与を明らかにすることができる。シリカ吸着サンプルは、以下のように調製した:1gのシリカゲル、0.5gのトリアジン誘導体及び10gのA113を、電磁攪拌機付きの丸底フラスコに導入した。反応混合物を攪拌しながら、室温で8時間維持した後、減圧下での蒸留によって溶剤を除去した。
実施例1の本発明の化合物と比較するために、同様の条件で、以下のPFPEを試験した:
−ヒドロキシル基を含まない比較例2のPFPEトリアジン(比較例2);
−Mn約3000を有する市販のジオール誘導体、すなわち、FOMBLIN(登録商標)ZDOL(比較例3);及び
−Mn約3000を有する市販のテトラオール誘導体、すなわち、FOMBLIN(登録商標)Z Tetraol 3200GT(比較例4)。
シリカ吸着サンプルについて、このようにして得られたTGAトレースを図1に示す。
揮発性が高いために、重量の連続的減少を示す−OH末端基なしの生成物のみを除いて、TGAトレースにおける初期高原領域の後、熱酸化分解による突然の質量降下が、全ケースで観察された。結果から、3つのヒドロキシル基を含む本発明のトリアジン誘導体(実施例1)は、他の誘導体と比較して高い熱酸化安定性を有することが明らかにされた。
具体的には、試験化合物について10%(そのまま及びシリカ吸着サンプルの両方)及び50%(シリカ吸着サンプル)の重量損失に相当する分解がみとめられた温度を表1及び2にまとめるが、温度の値が高いほど、支持体との相互作用及び熱酸化安定性の両方に関して挙動が優れている。特に、表1には、シリカ吸着サンプルとそのままのサンプルとの間で、10%重量損失が記録された温度の差をまとめるが、このパラメーターは、支持体と相互作用して、不都合な揮発現象を軽減する潤滑誘導体の能力の優れた指標を表していると考えられる。実質的に同様のMnを有する化合物について記録された表1の値は、比較例2のヒドロキシル基非含有中性トリアジン誘導体に比べて、ヒドロキシル基含有トリアジンの方が、高いΔT、すなわち支持体との大きな相互作用を示している。
表2に記載するデータは、本発明の化合物の熱酸化挙動が、トリアジンは含むが−OH末端基は含まないもの(比較例2)及びトリアジンを含まない(従来のヒドロキシル基含有潤滑剤に関する比較例3及び4)ペルフルオロポリエーテル誘導体を含む他のすべての比較材料(表2参照)を大幅に上回っていることをよく示している。

Claims (16)

  1. 少なくとも1つのトリアジン基と、主鎖にエーテル結合を有するフルオロカーボンセグメントを含む少なくとも1つのフルオロポリオキシアルケン鎖(鎖R)とを含むトリアジン誘導体であって、
    前記鎖Rが、少なくとも1つのヒドロキシル基を含み、
    前記トリアジン誘導体の各炭素原子が、鎖Rに結合しており、
    前記フルオロポリオキシアルケン鎖(鎖R )が、反復単位R°を含む鎖であり、前記反復単位が、以下:
    (i)−CFXO−(Xは、F又はCF である)、
    (ii)−CFXCFXO−(Xは、各出現で同じか、又は異なり、F又はCF であるが、ここで、Xの少なくとも1つは−Fであるものとする)、
    (iii)−CF CF CW O−(Wの各々は、互いに同じか、又は異なり、F、Cl、Hである)、
    (iv)−CF CF CF CF O−、
    (v)−(CF −CFZ−O−(jは、0〜3の整数であり、Zは、一般式−OR ’T の基であり、R ’は、0〜10の数の反復単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり、前記反復単位は、以下:−CFXO−、−CF CFXO−、−CF CF CF O−、−CF CF CF CF O−から選択され、ここで、Xの各々は、独立して、F又はCF であり、T は、C 〜C ペルフルオロアルキル基である)
    からなる群から選択され;さらに
    以下の式(T−1)及び(T−2):
    (式中、
    −Y、Y’、Y’’、Y°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、場合によってはフッ素化される、炭化水素基であるが、ここで、式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含むものとし;
    −R 、R’ 、R’’ 、R° 、R°’ 、R°’’ 、R°’’’ 、R°’’’’ 、R° 、R° ** の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、前記二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R )を含み;
    −E、E’、E’’、E°、E°’、E°’’、E°’’’、E°’’’’、E° 、E° ** 、E° *** 、E° **** の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、結合又はC 〜C 20 二価架橋基であり、任意選択でヘテロ原子を含み、場合によってはフッ素化され、場合によってはさらに、1つ又は2つ以上のヒドロキシル基を含み;
    −式(T−2)のnは、ゼロ又は1〜5の整数である)
    のいずれかに従う、
    トリアジン誘導体。
  2. 前記Y、Y’、Y’’、Y°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の各々が、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  3. 式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つが、以下:
    −式−CFCHO(CHCHO)s’H及び−CFCFCHO(CHCHO)s’’Hの基(式中s’及びs’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数である);並びに
    −式−CFCHO(CHCHO)w’J’(OH)e’及び−CFCFCHO(CHCHO)w’’J’’(OH)e’’の基(式中、w’及びw’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、0〜5の整数であり、J’及びJ’’は、C〜C12炭化水素架橋基であり、任意選択で、エーテル結合を含み;e’及びe’’は、2〜4の整数である)
    からなる群から選択される、請求項またはに記載のトリアジン誘導体。
  4. 式(T−1)のY、Y’、Y’’の少なくとも1つと、式(T−2)のY°、Y°’、Y°’’、Y°’’’、Y°’’’’の少なくとも1つが、以下:
    −式−CFCHOH及び−CFCFCHOHの基;並びに
    −式−CFCHO(CHCHOHCHO)d’H及び−CFCFCHO(CHCHOHCHO)d’’Hの基(式中、d’及びd’’は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、1〜3の整数である)
    からなる群から選択される、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  5. 以下の式(T−1a)及び(T−2a):
    (式中、
    −n1、n2、n1’、n2’、n1’’、n2’’、n1#、n2#、n1、n2、n1’、n2’、n1’’、n2’’、n1’’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数であり;
    −f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、請求項2に定義した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
    −G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基である)
    のいずれかに従う、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  6. 前記G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々が、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
    からなる群から選択される、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  7. 以下の式(T−1b)及び(T−2b):
    (式中、
    −n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数であり;
    −f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、請求項2に定義した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、又は式(鎖R)−C(O)−基であり、ここで、鎖(R)は、少なくとも1つのヒドロキシル基を含むフルオロポリオキシアルキレン鎖であり;
    −G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基である)
    のいずれかに従う、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  8. 前記G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々が、以下の式(g1)、(g2)及び(g3):
    からなる群から選択される、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  9. の各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、式−CO−(CFf1 −R −(CFf2 −CH−(OCHCHn2 −G(式中、n2は、0〜5の整数であり;f1及びf2の各々は、独立して、1又は2の整数であり;R は、請求項2に定義した二価ジフルオロポリオキシアルキレン鎖(R)であり、Gは、ヒドロキシル含有基である、請求項またはに記載のトリアジン誘導体。
  10. 以下の式(T−1c)及び(T−2c):
    (式中:
    −n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数であり;
    −f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
    −uは、0又は1であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、請求項2に定義した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、又は式(鎖R)−CF(CHO)CH−若しくは式(鎖R)−CFCF(CHO)CH−の基であり、ここで、鎖Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基を含むフルオロポリオキシアルキレン鎖であり;
    −G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基である)
    のいずれかに従う、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  11. の各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、式−CH−(OCH−(CFf1 −R −(CFf2 −CH−(OCHCHn2 −G(式中、uは、0又は1であり、n2は、0〜5の整数であり;f1及びf2の各々は、独立して、1又は2の整数であり;R は、請求項2に定義した二価フルオロポリオキシアルキレン鎖(R)であり、Gは、ヒドロキシル含有基である)の基である、請求項10に記載のトリアジン誘導体。
  12. 以下の式(T−1d)及び(T−2d):
    (式中、
    −n2、n2’、n2’’、n2#、n2、n2’、n2’’、n2’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、0〜5の整数であり;
    −f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1、f2、f1’、f2’、f1’’、f2’’、f1’’’、f2’’’、f1#、f2#の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、1〜2の整数であり;
    −Rの各々は、互いに及び各出現で同じか、又は異なり、独立して、請求項2に定義した二価フルオロポリオキシアルケン鎖(R)であり;
    −G、G’、G’’、G、G’、G’’、G’’’の各々は、互いに同じか、又は異なり、独立して、ヒドロキシル含有基である)
    のいずれかに従う、請求項に記載のトリアジン誘導体。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のトリアジン誘導体と、少なくとも1種の潤滑剤とを含む、潤滑剤組成物。
  14. 少なくとも1種(すなわち、1種又は2種以上の混合物)のペルフルオロポリエーテル(PFPE)潤滑剤、すなわち、ペルフルオロポリオキシアルキレン鎖、つまり、少なくとも1つのエーテル結合と、本発明のトリアジン誘導体とは異なる少なくとも1つのフルオロカーボン部分とを有する反復単位を含む鎖を含む潤滑剤を含む、請求項13に記載の潤滑剤組成物。
  15. 磁気記録媒体を潤滑する方法であって、請求項1〜12のいずれか一項に記載のトリアジン誘導体を含む組成物又は請求項13または14に記載の潤滑剤組成物を、その表面の少なくとも一方にコーティングすることを含む、方法。
  16. 前記磁気記録媒体が、ハードディスクである、請求項15に記載の方法。
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