JP5939901B2 - 回転流体機器のシール装置 - Google Patents
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Description
回転流体機器110は、回転軸112と、この回転軸112が貫通されたケーシング111とを備え、回転軸112とケーシング111との間には収容室115が形成されている。そして、この収容室115と回転流体機器110の機外領域(大気領域)とがメカニカルシール116によってシールされている。ケーシング111には、収容室115に連通するフラッシング孔131が形成され、このフラッシング孔131を介して収容室115内にフラッシング液が導入される。フラッシング液は、メカニカルシール116における回転環122及び静止環120のシール面の潤滑や冷却等を行う。
前記収容室と前記回転流体機器の機外領域との間をシールする第1メカニカルシールと、
前記第1メカニカルシールよりも前記回転流体機器の機内側に設けられ、前記収容室と前記機内領域との間をシールする第2メカニカルシールと、を備えており、
前記第2メカニカルシールは、前記回転軸に一体回転可能に設けられた回転環と、前記ケーシングに設けられ、前記回転環に対して軸方向に当接する静止環と、を備え、
前記回転環は、硬質材で形成され、
前記静止環は、軟質材で形成され、前記回転環のシール面に当接するシール環と、硬質材で形成され、前記シール環を保持する保持環とを備え、
前記保持環に、前記収容室と前記機内領域との間の流体の流通を、流量を絞った状態で許容する孔形状の絞り流路が貫通して形成されていることを特徴とする。
ここで、絞り流路は第2メカニカルシールを貫通する孔形状に形成されるので、回転軸の回転に伴って摩耗することはほとんどない。また、本発明の絞り流路は、従来の絞り流路である環状の隙間と同等の開口面積を確保する場合、当該隙間の径方向寸法よりも大きな径の孔とすることができるため、異物が詰まってしまうのを抑制することができ、収容室内を適切な圧力に保持することができる。
第2メカニカルシールが回転環と静止環とを備えている場合、仮に絞り流路を回転環に形成すると、回転環の回転に伴って絞り流路を流通する流体に乱れが生じ、収容室内の圧力制御が困難となる。本発明は、静止環に対して絞り流路を形成することによって、このような不都合が生じるのを防止することができる。
一般に、メカニカルシールの回転環や静止環は、ステンレス、チタン、SiC(炭化珪素)、超硬合金等の硬質材や、カーボン等の軟質材によって形成されるが、このうち軟質材に対して絞り流路の流路を形成すると、強度の低下や摩耗の発生が問題となる。そのため、本発明では、硬質材に絞り流路を形成することによって強度低下を抑制し、摩耗の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシール装置を適用した回転流体機器の断面図である。回転流体機器10は、例えば、ポンプ、ブロワ、圧縮機、タービン、撹拌機であり、ケーシング11と回転軸12とを備えている。回転軸12は、ケーシング11に形成された開口11Aを貫通し、図示しない軸受によってケーシング11に回転自在に支持されている。
図1及び図2に示されるように、第2メカニカルシール17は、ケーシング11に固定された静止環41と、回転軸12に一体回転可能に設けられた弾性機構42及び回転環43とを備えている。この第2メカニカルシール17は、回転環43が軸方向に移動可能に構成された、回転型メカニカルシールとされている。
絞り流路60は、静止環41のうち、カーボン(軟質材)等からなるシール環45よりも強度の高い、金属材(硬質材)からなる保持環46に形成されている。そのため、絞り流路60を形成することに伴う静止環41の強度低下を抑制することができ、絞り流路60を流れる流体による静止環41の摩耗も抑制することができる。
絞り流路60の本数は、孔径dと開口面積の総和を考慮して設定することができるが、開口面積の総和が同じであれば、本数が多いほど絞り効果(収容室15内の昇圧効果)を高めることができる。これは、絞り流路60の本数が多いほど、孔の内周面積の総和が大きくなり、流動抵抗によるフラッシング液の圧力損失が大きくなるからである。
この第2の実施形態における第2メカニカルシール17は、静止環41、弾性機構42、及び回転環43を備えている点で第1の実施形態の第2メカニカルシール17と同様であるが、静止環41の構造、及び絞り流路60の形成箇所が異なっている。弾性機構42は、第1の実施形態と同一の構成である。
また、絞り流路60は、回転環43における保持環56を径方向に貫通するように形成されている。そして、収容室15内のフラッシング液は、回転環43の絞り流路60を介して流量が絞られた状態で機内領域に導入される。したがって、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態の第2メカニカルシール17は、静止環41と、弾性機構62と、回転環43とを備えている。また、第2メカニカルシール17は、静止環41が軸方向に移動可能に構成された静止型メカニカルシールとされている。
本実施形態の第2メカニカルシール17は、第3の実施形態と同様に、静止環41と、弾性機構62と、回転環43とを備えており、静止環41が軸方向に移動可能に構成された静止型メカニカルシールとされている。
例えば、本発明に係るシール装置14は、回転流体機器10の機内領域の圧力が収容室15内の圧力よりも高い場合にも適用することができる。この場合、第2メカニカルシール17は、収容室15内の圧力を機内領域の圧力よりも低くした状態に保つことができる。
また、上記各実施形態では、回転環43及び静止環41のいずれか一方に絞り流路60が形成されているが、双方に形成されていてもよい。
11 :ケーシング
12 :回転軸
14 :シール装置
15 :収容室
16 :第1メカニカルシール
17 :第2メカニカルシール
31 :フラッシング孔
41 :静止環
43 :回転環
60 :絞り流路
Claims (1)
- 回転流体機器におけるケーシングと回転軸との間に形成されるとともに、フラッシング液が供給される収容室と、
前記収容室と前記回転流体機器の機外領域との間をシールする第1メカニカルシールと、
前記第1メカニカルシールよりも前記回転流体機器の機内側に設けられ、前記収容室と前記機内領域との間をシールする第2メカニカルシールと、を備えており、
前記第2メカニカルシールは、前記回転軸に一体回転可能に設けられた回転環と、前記ケーシングに設けられ、前記回転環に対して軸方向に当接する静止環と、を備えており、
前記回転環は、硬質材で形成され、
前記静止環は、軟質材で形成されかつ前記回転環のシール面に当接するシール環と、硬質材で形成されかつ前記シール環を保持する保持環とを備え、
前記保持環に、前記収容室と前記機内領域との間の流体の流通を、流量を絞った状態で許容する孔形状の絞り流路が貫通して形成されていることを特徴とする回転流体機器のシール装置。
Priority Applications (1)
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JP2012136016A JP5939901B2 (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 回転流体機器のシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012136016A JP5939901B2 (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 回転流体機器のシール装置 |
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JP2014001758A JP2014001758A (ja) | 2014-01-09 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012136016A Active JP5939901B2 (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 回転流体機器のシール装置 |
Country Status (1)
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- 2012-06-15 JP JP2012136016A patent/JP5939901B2/ja active Active
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