JP5939510B2 - 画像データ処理プログラム及び印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に接続される操作端末で実行される画像データ処理プログラム及びこれを用いた印刷装置に関する。
被印刷媒体に対し、画像データに基づく所望の印刷を行う印刷装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、印刷が行われる被印刷媒体の幅寸法が、印刷しようとする1つの画像データとの対比において比較的小さかった場合には、当該画像データを複数個に分割し、各分割データごとに被印刷媒体に対し印刷が行われる(いわゆるスプリット印刷)。操作者は、このようにして複数個生成された印刷後の被印刷媒体(印刷物)を適宜の態様で組み合わせることで、上記画像データを表現する印刷物集合体を得ることができる。
特開平10−114112号公報
上記従来技術の印刷装置では、被印刷媒体は例えばカートリッジやロール等の供給部から供給される。上述のようにして複数の分割データそれぞれによる複数の印刷物の生成が行われているその途中で、たまたま、被印刷媒体が消費され尽くして供給部からの供給が停止し(いわゆる媒体切れの発生)、印刷が中断する場合がある。その後、操作者によって新しい供給部が装着されると、印刷が再開される。その際、上述のように途中で印刷が中断した際、上記分割データのうち少なくとも1つが、既に印刷済みである場合がある。このような場合には、当該分割データを再度重複して印刷するのは無駄である。
また、上述のように操作者によって新しい供給部の装着(すなわち供給部の交換)が行われるとき、たまたま、用意可能な新しい供給部内の被印刷媒体の幅が、交換前のもとの供給部における被印刷媒体の幅とは異なる場合がある。上記分割された複数の分割データは、上記交換前のもとの供給部における被印刷媒体の幅に対応して分割されたデータである。したがって、そのまま当該分割データを用いて印刷を再開した場合には、新しい供給部から供給される被印刷媒体と分割画像データとの整合がとれず、正常な態様の印刷を実行することができない。
上記従来技術では、上記のような、媒体切れの発生における重複印刷の回避や、媒体装着後の印刷再開時におけるデータ不整合の回避については、特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、スプリット印刷実行時において、媒体切れにおける重複印刷の無駄を回避でき、かつ、印刷再開時に画像データ不整合による印刷態様の不具合が生じるのを回避できる、画像データ処理プログラム及びこれを用いた印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明の画像データ処理プログラムは、幅の異なる複数種類の被印刷媒体を択一的に供給する供給部より前記被印刷媒体を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、入力された画像データに対応した所望の印刷を行う印刷手段、及び、前記供給部からの新たな前記被印刷媒体の供給が停止したことを検出する供給停止検出手段、を備えた印刷装置に接続され、演算手段と記憶手段とを有する操作端末の、前記演算手段に対し、少なくとも1つの印字オブジェクトを含む、印刷対象となる1つの第1画像データを取得して前記記憶手段に展開して記憶する第1記憶処理手順と、前記第1記憶処理手順で前記記憶手段に展開して記憶された前記第1画像データを、前記被印刷媒体の幅に対応した、第1特定数の第1分割画像データに分割する、第1データ分割手順と、前記第1データ分割手順での分割により生成された前記第1特定数の前記第1分割画像データを、前記印刷装置へ順次出力する第1データ出力手順と、前記印刷装置の前記供給停止検出手段による検出結果に基づき、前記第1データ出力手順により出力されたすべての前記第1分割画像データに対応した印刷が前記印刷手段によって完了する前に、前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したか否か、を判定する媒体切れ判定手順と、前記媒体切れ判定手順によって前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された場合に、前記第1データ出力手順によって順次出力された前記第1特定数の前記第1分割画像データのうち、前記印刷手段により前記被印刷媒体への印刷が完了した印刷済画像データを除く、少なくとも1つの印刷未完了の未印刷画像データを特定する未印刷画像特定手順と、前記第1画像データ又は前記第1特定数の前記第1分割画像データを前記記憶手段に保持した状態で、前記未印刷画像特定手順で特定された前記未印刷画像データのみを印字範囲とする1つの第2画像データを前記第1画像データとは別に生成し、前記記憶手段に展開して記憶する第2記憶処理手順と、前記第2記憶処理手順で前記記憶手段に展開して記憶された前記1つの第2画像データを、前記媒体切れ判定手順によって前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された後に新たに提供される前記被印刷媒体の幅に対応した、第2特定数の第2分割画像データに分割する、第2データ分割手順と、前記第2特定数の前記第2分割画像データを、前記印刷装置へ順次出力する第2データ出力手順とを実行させることを特徴とする。
本願発明の画像データ処理プログラムは、印刷装置を操作する操作端末の演算手段によって実行される。当該印刷装置では、供給部から供給される被印刷媒体が搬送手段によって搬送され、その搬送される被印刷媒体に対し印刷手段によって画像データに対応した所望の印刷が行われる。
そして、本願発明では、印刷装置において印刷が行われる被印刷媒体の幅寸法が、印刷しようとする1つの画像データとの対比において比較的小さかった場合には、当該画像データを複数個に分割し、各分割データごとに被印刷媒体に対し印刷が行われる(いわゆるスプリット印刷)。操作者は、このようにして複数個生成された印刷後の被印刷媒体(印刷物)を適宜の態様で組み合わせることで、上記画像データを表現する印刷物集合体を得ることができる。
すなわち、操作端末では、演算手段が実行する第1記憶処理手順で、文字列や図像等の印字オブジェクトを少なくとも1つ含む、1つの画像データ(第1画像データ)が取得される。この取得された第1画像データは、記憶手段に展開されて記憶される。そして、第1データ分割手順で、上記展開された第1画像データが、予め取得済みの被印刷媒体の幅に対応した適宜の数(第1特定数)の画像データ(第1分割画像データ)に分割される。この分割された第1分割画像データは、第1データ出力手順で順次印刷装置へと出力され、これによって各分割画像データが被印字媒体にそれぞれ印字された複数の印刷物が生成される。
ここで、印刷装置では、被印刷媒体は例えばカートリッジやロール等の供給部から供給される。上述のようにして第1分割画像データによる複数の印刷物の生成が行われているその途中で、たまたま、被印刷媒体が消費され尽くして供給部からの供給が停止し(いわゆる媒体切れの発生)、印刷が中断する場合がある。操作者によって新しい供給部が装着されることで印刷装置で印刷が再開される。その際、上述のように途中で印刷が中断した際、第1特定数の第1分割画像データのうち少なくとも1つが、既に印刷済みである場合がある。このような場合には、当該第1分割画像データを再度重複して印刷するのは無駄である。
また、上述のように操作者によって新しい供給部の装着(すなわち供給部の交換)が行われるとき、たまたま、用意可能な新しい供給部内の被印刷媒体の幅が、交換前のもとの供給部における被印刷媒体の幅とは異なる場合がある。上記第1特定数に分割された第1分割画像データは、上記交換前のもとの供給部における被印刷媒体の幅に対応して分割されたデータである。したがって、そのまま当該第1分割画像データを用いて印刷を再開した場合には、新しい供給部から供給される被印刷媒体と第1分割画像データとの整合がとれず、正常な態様の印刷を実行することができない。
そこで、本願発明では、媒体切れ判定手順において上記供給部からの被印刷媒体の供給が停止したと判定された場合には、未印刷画像特定手順で、上記特定数の第1分割画像データのうち被印刷媒体への印刷が完了したもの(印刷済画像データ)を除く、少なくとも1つの印刷未完了の画像データ(未印刷画像データ)が特定される。その後、第2記憶処理手順で、上記特定された未印刷画像データのみを印字範囲とする1つの画像データ(第2画像データ)が、記憶手段に展開されて記憶される。
そして、第2データ分割手順で、上記展開された第2画像データが、上記同様にこの時点で印刷装置の幅検出手段により取得されている被印刷媒体の幅に対応した、適宜の数(第2特定数)の画像データ(第2分割画像データ)に分割される。分割された第2分割画像データは、第2データ出力手順で順次印刷装置へと出力される。これにより、上述した被印刷媒体の供給の停止時に、印刷が未完了であった未印刷画像データのみが被印字媒体に印字され、対応する印刷物が生成される。この結果、上述のような既に印刷済みの画像データを重複して再度印刷する無駄を回避することができる。またその際、印刷未完了の残りの画像データに対し、新たに装着された供給部の被印刷媒体の幅に対応した分割が新たに実行されることで、前述の不整合の発生を回避することができる。この結果、操作者が当初意図した通りの画像データを表現した、印刷物集合体を得ることができる。
本発明によれば、スプリット印刷実行時において、媒体切れにおける重複印刷の無駄を回避でき、かつ、印刷再開時に画像データ不整合による印刷態様の不具合が生じるのを回避することができる。
本発明の一実施形態に適用される印刷システムの概略のブロック図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷結果を示し、(A)は適正に印刷完了した状態の印刷結果の説明図、(B)は印刷途中でテープ切れが発生した一例を示す印刷結果の説明図、(C)はテープ切れ発生前と同幅のテープを用いてテープ切れ後の残余の印刷を行った場合の印刷結果の説明図、(D)はテープ切れ発生前よりも太幅のテープを用いてテープ切れ後の残余の印刷を行った場合の印刷結果の説明図、(E)はテープ切れ発生前よりも細幅のテープを用いてテープ切れ後の残余の印刷を行った場合の印刷結果の説明図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷結果を示し、(A)はテープ切れ発生後の残余印刷領域を設定印刷領域よりも広げて印刷を行った場合の印刷結果の説明図、(B)はテープ切れ発生後の残余印刷領域を設定印刷領域よりも狭めて印刷を行った場合の印刷結果の説明図、(C)はテープ切れ発生後の残余印刷領域を設定印刷領域よりも狭めて印刷を行った場合の印刷結果の説明図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおける画面表示例を示し、(A)は初期設定時の画面表示例の説明図、(B)はテープ切れ発生後のテープ幅を広げた場合の画面表示例の説明図、(C)はテープ切れ発生後のテープ幅を狭めた場合の画面表示例の説明図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるデータフォーマットの一例の説明図である。 本発明の一実施例に適用される印刷システムにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための画像データ処理プログラムによる演算装置のメインルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるテンポラリ印刷設定処理におけるメインルーチンのフロー図である 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための画面表示切り替えモードのルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための再編集モードの場合の演算装置の処理ルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するためのロックフラグ設定時における演算装置の処理ルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための機能制限処理時における演算装置の処理ルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するためのテンポラリプロジェクトファイル保存時における演算装置の処理ルーチンのフロー図である。
次に、本発明の一実施形態に係る印刷システムについて、図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の印刷システムにおける好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムの概略のブロック図である。本実施の形態においては、作業者が操作する操作端末としてのパーソナルコンピュータ100に印刷装置200が接続(有線・無線・ネットワーク経由等を問わない)されている。
パーソナルコンピュータ100は、汎用のものが用いられており、本発明を実現するためのソフトウエア(アプリケーション)が予めインストールされている。このアプリケーション(以下、「アプリ」と省略する)を立ち上げて、印刷するための画像データの作成・編集や変更等を行い、印刷装置200に向けて画像データを出力することで印刷を行うことができる。パーソナルコンピュータ100には、モニタ装置110のほか、キーボード120やマウス130等の必要な操作機器等が接続されており、モニタ装置110の画面40の表示を確認しつつ、所望の画像データを作成する。なお、パーソナルコンピュータ100は、ハードディスクドライブ(HDD)や一時的なデータ記憶用メモリ(RAM)等の必要な情報記憶媒体を記憶装置140として備えており、作成した画像データは記憶装置140(例えば、HDD)に格納可能である。また、パーソナルコンピュータ100の演算装置150とこの記憶装置140との間でのデータ入出力インターフェースや、パーソナルコンピュータ100と印刷装置200との間でのデータ入出力インターフェース等の図示は省略し、以下の説明においては、パーソナルコンピュータ100から出力された印刷実行のための印刷データは、印刷装置200の制御部(CPU)202に入力されるものとする。アプリケーションは、画像を作成・加工し、且つ印刷装置200にその画像の印字データを出力する機能を有する。以後、その画像および各種設定情報などをパックした情報をプロジェクトとよぶ。
印刷装置200は、幅の異なる複数種類のテープ10,20,30を個別にロール状に収納した供給部としてのテープ収納カセット(図示せず)を着脱(交換)可能に装着している。また、印刷装置200は、内部に設けられた各種駆動部等を駆動させるためのドライバ情報等を格納したROM204と、ROM204に格納された制御情報により各種駆動部等を制御する制御部202と、を備えている。
制御部202に対する本実施の形態に関わる入力情報としては、パーソナルコンピュータ100から出力された印刷データやROM204に格納された制御データのほか、例えば、装着されたテープ収納カセットに設けられたICチップを読み取ってテープ幅等のテープ情報を取得するカセット検出部206と、テープ収納カセットに収納されたテープ10,20,30のテープ切れを検出するテープ切れ検出部208と、からの検出情報が入力される。制御部202はテープ切れ検出部208からテープ切れの情報をえて、その情報を前記入出力インターフェースを介して前記アプリケーションに送信することが可能である。
また、制御部202は、本実施の形態に関わる駆動部として、テープ収納カセットに収納されたテープ10,20,30を引き出して搬送するテープ搬送装置210と、引き出されたテープと同期して搬送するインクリボン等のインク搬送装置212と、引き出されたテープ10,20,30にインクリボン(図示せず)のインクを転写することで画像形成(印字)を行う印刷手段としてのサーマルヘッド214と、テープ印刷後のテープ10,20,30を切断するテープカッタ216と、を駆動制御する。
さらに、制御部202には、入力された画像データや本実施の形態に関わる駆動情報(テープ幅情報・テープ本数情報等)を一時的に格納する記憶部(RAM)218を備えている。なお、記憶部218に記憶されるデータは、パーソナルコンピュータ100のRAM等の記憶装置140を利用しても良い。さらに、記憶部218は、パーソナルコンピュータ100から出力された画像データ(第1画像データ)を一時的に格納する。
なお、これらテープ収納カセットを交換可能に装着した印刷装置200並びにパーソナルコンピュータ100としては、所謂スプリット印刷が可能であれば、公知のスプリット印刷システムを用いることができる。また、パーソナルコンピュータ100等に接続されずに印刷装置200だけで画像データの作成・編集や変更等を行ってスプリット印刷を行う印刷装置200であっても良い。以下の説明においては、実際にはテープ収納カセット交換方式を採用することとなるが、説明の便宜上、単にテープ交換として省略して説明する場合があるが、その際のテープの色は不問とする。
(基本スプリット印刷)
次に、本実施の形態にかかる印刷装置200での基本的なスプリット印刷による印刷方式を図2を参照しつつ説明する。例えば、上述したテープ収納カセットには、6mm,9mm,12mm,18mm,24mm,36mmの6種類の幅(画像高さ方向に同じ)のテープが印刷媒体として存在しているものとする。また、パーソナルコンピュータ100で作成されたオリジナルのプロジェクトファイル(画像データ)に基づく画像として、図2(A)に示すように、全体の画像幅W(テープ長さ方向に同じ)を10cm、全体の画像高さH(テープ幅方向に同じ)を6cm、とした画像サイズ(以下、「設定印刷サイズ」と称する)とする。この場合、幅hが12mmのテープ10(図示上から順に、1本面のテープ10−1〜5本目のテープ10−5)を印刷媒体として用いれば、5本分に均等分割した状態で印刷を実行することにより、設定印刷サイズ通りの印刷がなされる。なお、以下の説明では、この場合のスプリット印刷を、「基本スプリット印刷」と称する。
ところが、図2(B)に示すように、3本目のテープ10−3までは適正に印刷が実行され、4本目のテープ10−4に対する印刷の途中でテープ切れ(媒体切れ)が発生したとする。ここで、図2(C)に示すように、同幅(12mm)のテープ10を用いることができれば、何ら問題は発生せず、引き続き、4本目のテープ10−4と5本目のテープ10−5とを印刷すれば、結果的には基本スプリット印刷を行ったこととなる。
しかしながら、同幅(12mm)のテープ10の在庫が手元に無く、単なる、テープ交換により4本目以降のテープ10−4,10−5に対する印刷を行うことができなくなった場合も考え得る。
そこで、本実施の形態では、既に適正に印刷ができた1本目〜3本目までのテープ10−1〜テープ10−3を無駄にすることなく印刷をするために、印刷途中でテープ切れが発生した4本目のテープ10−4に対するやり直しを含め、それ以降、すなわち、4本目のテープ10−4と5本目のテープ10−5とを合わせた画像高さ24mmの残余の印刷を、他の幅のテープを用いて行う。なお、以下の説明では、テープ切れ以降の印刷処理として、テープ長さに相当する画像幅Wは再度のテープ切れが発生しない限り問題とはならない。
(テンポラリ・スプリット印刷)
本実施の形態においては、このような場合、例えば、図2(D)に示すように、もともとのテープ幅hに対して倍幅(2h=24mm)のテープ20の在庫があれば、その倍幅2hのテープ1本分(20−1)に対応する画像データとして印刷を行うことができる。また、図2(E)に示すように、もともとのテープ幅hに対して半分幅(1/2h=6mm)のテープ30の在庫があれば、その半分幅1/2hのテープ4本分(30−1〜30−4)の画像データとして印刷を行うことができる。
以上が、上述した基本スプリット印刷に対して、設定印刷サイズを維持したまま、テープ切れ前のテープ幅とテープ切れ後のテープ幅とを変えてスプリット印刷を行った場合である(以下、「テンポラリ・スプリット印刷」と称する)。
(バラエティ・テンポラリ・スプリット印刷)
また、テンポラリ・スプリット印刷では、テープ切れが発生した残余の印刷を設定印刷サイズのでき上がりを維持するものとして説明したが、当初の幅hの12mmのテープに加え、さらに、倍幅2hの24mmのテープ20及び半分幅1/2hの6mmのテープ30の何れの在庫も無かった場合(在庫はあっても色違いにより使用したくない場合を含む)も想定される。
このような場合には、上記テンポラリ・スプリット印刷を実行せずに、残余の印刷をキャンセル(画像データを消去)しても良いが、図3に示すように、設定印刷サイズ(10×6cm)を無視(編集)して残余の印刷を行うことも可能である。
例えば、幅2/3hのテープ3本(9mm×3本)、1.5倍である幅3/2hのテープ2本(18mm×2本)、3倍である幅3hのテープ36mm×1本、の何れかを採用することにより、図3(A)に示すように、設定印刷サイズでの画像高さHのうちの残りの画像高さH’=24mmに対して画像高さ+H’=36mm、すなわち、12mm分だけ余った寸余りな残余の印刷を行うことも可能である。また、これとは逆に、幅2/3hのテープ2本(9mm×2本)、又は、幅3/2hのテープ1本(18mm×1本)、の何れかを採用することにより、図3(B)又は図3(C)に示すように、残りの画像高さH’=24mmに対して画像高さ−H’=18mm、すなわち、6mm分だけ不足した寸足らずな印刷を行うことも可能である(以下、「バラエティ・テンポラリ・スプリット印刷」と称する)。
この際、当初の設定印刷サイズでは収まっていたが、例えば、寸足らずとなったことによって一部の画像(例えば、BMPイメージ12)等が途切れてしまうような場合には、図3(B)に示すように、途切れてしまうBMPイメージ12の位置を変更して印刷を行っても良いし、図3(C)に示すように、途切れてしまうBMPイメージ12を削除して印刷を行っても良い。
なお、このような途切れてしまう画像の位置変更や削除等は、基本的には、印刷済みのテープ(例えば、テープ10−3)と残余の印刷のテープ(例えば、テープ10−4,20−1,30−1)との間で跨っていない画像に関して可能とする。これにより、テープ幅を異ならせたとしても、印刷済みの画像(例えば、3本目のテープ10−3における文字「兄弟太郎」の上側の一部)と、4本目としてのテープに印刷される残りの画像(例えば、文字「兄弟太郎」の残りの一部)との間のテープ間に跨る画像の繋ぎ目において画像ズレを発生させずに印刷を行い、画像の見栄えを確保することができる。
(プロジェクトデータの作成・編集)
上述したパーソナルコンピュータ100には、本発明の各種スプリット印刷を実現するアプリが予めインストールされており、そのアプリ起動後において、作業用のメモリ領域を一旦初期化し(前回作業の復元でも良い)、各種モードの選択操作を待機する。なお、この各種モードとしては、例えば、新たな画像を作成する『新規作成モード』、再度の印刷や再編集、或いは、流用(援用)等のために作成済みの画像に対応するプロジェクトデータを画面40に呼び出す『プロジェクト読み込みモード』、とに大別される。
この『新規作成モード』及び『プロジェクト読み込みモード』の何れにおいても、パーソナルコンピュータ100に接続されたモニタ装置110の画面40には、作業画面が表示され、その作業画面に現在の編集画像が表示される。そして、作業者は、その編集画像を見ながら、必要に応じて文字列の編集、イメージ画像(JPG,BMP,TIFF等)の編集、等を行って所望の設定印刷サイズの画像を作成する。
図4は、このような画像編集時における画面40の表示例を示す。図4(A)に示すように、画面40の上方には、ファイルの呼出し・保存等のファイル操作、作成文字やイメージ画像等の切り取り・複写等の編集操作、画面表示モード切り替え等の表示操作、使い方を調べるヘルプ操作、等を行うためのツールバー画面42が設けられている。画面40の右側には、使用しているテープの幅、設定印刷サイズの幅、設定印刷サイズの高さ、をそれぞれ表示すると共に設定・変更を可能とする設定画面44と、印刷実行ボタン46と、が設けられている。ツールバー画面42の下方には、少なくとも設定印刷サイズで文字等とテープとの比率を合わせた画像作成・編集を行うための編集画像を表示する作業画面48が設けられている。
作業画面48には、例えば、マウス操作によって入力位置(又は入力範囲)が指定され、その指定された入力位置(又は入力範囲)に所望の文字(例えば、「アプリケーション開発部」「第1G」「兄弟太郎」といった文字が入力される。また、作業画面48には、入力した文字のフォントやサイズを反映した文字データの文字画像52,54,56が表示される。また、作業画面48には、マウス操作によって入力範囲(又は入力位置)が指定され、その指定された入力領域(又は入力位置)に予め作成してイメージデータ化したイメージ画像が挿入される。また、その挿入されたサイズや色等を反映したイメージデータのイメージ画像58が表示される。さらに、作業画面48には、指定された設定印刷サイズと指定されたテープ幅とによって、所定本数の擬似テープ画像50が各画像52,54,56,58に重畳されて表示されている。なお、作業画面48は、例えば、XYプロッタ方式の座標軸が設定されており、入力範囲(入力位置)の座標は入力文字データ等と関連付けしてパーソナルコンピュータ100の記憶装置140に記憶される。なお、文字画像52,54,56やイメージ画像58は、それぞれに対応する文字テータや画像データが印字オブジェクトとなる。また、プロジェクトファイルはこれら印字オブジェクトや情報をまとめたものである。
擬似テープ画像50は、例えば、上述した6種類のテープ幅に応じて設定印刷サイズに対応した寸法比率で作業画面48に表示される。なお、擬似テープ画像50は、文字画像52,54,56及びイメージ画像58とは独立しており、設定画面44の設定印刷サイズやテープ幅の変更等に対応して自動的に変更可能に表示される。この際、擬似テープ画像50は、実際の各テープ(例えば、テープ10−1〜10−5)に印刷した際と同じ状態で表示される。したがって、使用者は、その擬似テープ画像50と各画像52,54,56,58を実際の印刷と見掛け上で同じ状態で確認できるように表示される。
これにより、作業者は、例えば、上下で隣接するテープに文字等が分かれてしまうか1本のテープ内に収まるか等の確認をすることができる。したがって、作業者は、常時はこの擬似テープ画像50を確認しつつ、各画像52,54,56,58の位置や大きさを変更することでデザイン調整を行うことができる。なお、テープの色を指定した場合には、擬似テープ画像50の線色が対応してカラー表示されるため、各画像52,54,56,58の色とのバランスを確認することができる。また、テープ色をベタでカラー表示して、印刷時とイメージが同じとなるように、擬似テープ画像50の上に各画像52,54,56,58を表示しても良い。
(画像データ構造例)
作成された画像データは、オリジナルのプロジェクトファイルとしてパーソナルコンピュータ100の記憶装置140に記憶される。
図5は、このようなプロジェクトファイルにおけるデータフォーマットの一例である。このデータフォーマット60では、図示左側に示すように、パーソナルコンピュータ100から出力された画像データが印刷装置200に適合したものであるか(機種情報等)や設定印刷サイズ等のヘッダ62、設定したテープのテープ幅情報64、設定印刷サイズに対応する印刷時のテープ長さ情報66、テープ幅情報64とテープ長さ情報66と設定印刷領域内でのテープ本数とによって決まる各テープ単位で一つの領域とする画像内印刷領域情報68、各画像52,54,56,58の画像情報(オリジナルのプロジェクトファイル)70、等を含んでいる。
ここで、画像内印刷領域情報68とは、例えば、擬似テープ画像50での対角する二点(例えば、左上と右下)のプロット点(XY点)等である。また、画像情報70は、図5の図示右側に示すように、文字テータや画像データに対応するデータのほか、オブジェクト情報、画像領域座標(プロット点)、再編集を許可するか否かを決定するロックフラグ(初期値=0)等を、各画像52,54,56,58に対応する個別画像情報72,74,76,78として備えている。
このような印刷を実現するため、本実施の形態では、パーソナルコンピュータ100のエディタ(アプリ)は、印刷開始時の画像データであるプロジェクトファイルに対して、テープ切れが発生した際のテープ画像(4本目)を含むそれ以降のみを画像データとするテンポラリのプロジェクトファイル(以下、「テンポラリプロジェクトファイル」と称する)を作成する。
ユーザーはそのテンポラリプロジェクトファイルを使用して自由にテープ幅などを変更して残余の印刷を行うことがきる。その際、元データであるプロジェクトファイルを壊すことはない。また、印刷済の部分は、テンポラリプロジェクトファイル上では削除データとして扱うため、幅の異なるテープ20,30を使用しても印刷開始位置の再調整等をする必要がない。
以下、図7〜図13に基づいて、演算装置150による制御例を説明する。図7は、本発明のスプリット印刷を実行するためのアプリ(画像データ処理プログラム)による演算装置150のメインルーチンのフロー図である。
(ステップS71乃至S80)
アプリケーションはユーザー操作によって立ち上げられると作業画面の表示などの初期化(S71)を行った後に、ユーザー入力待ち状態(S72の状態)となる。この状態でユーザーは新たな空のプロジェクトの作成(S73の処理)を行うことができる。ユーザーはこのユーザー入力待ち(S72)の状態において、上記プロジェクトに文字列追加(S75乃至S77)、ビットマップ追加(S78乃至S80)などを行うことができる。このようにして作成・修正された文字列・ビットマップの情報はプロジェクトファイルの画像情報70にオブジェクト(例72,74,76,78)として順次記憶されていく。また前記ユーザー入力待ち状態(S72の状態)の状態において、ユーザーは既存のプロジェクトの読み込み(S74の処理)を行うことができる。ここでもロックフラグはあらかじめ0にセットされる。さらに前記ユーザー入力待ち状態(S72の状態)の状態において、ユーザーは既に登録されているオブジェクトの編集を行うこともできる。この処理に関しては後に詳述する。これら一連の処理は、通常の画像作成ソフトと類似するのでその詳細は省く。これらのオブジェクト情報のロックフラグは0にセットされる(S76,S79)ユーザーが上記のようにして所望の画像を作成し、その印刷を指示すると、アプリケーションはそのプロジェクトの情報にしたがって印刷データを出力する。この処理を図8乃至図13に従って説明する。
(ステップS1)
ステップS1では、作業者によるパーソナルコンピュータ100の操作により所定の画像が作成されて印刷実行ボタン46が実行操作されると、演算装置150は、その全体画像に対応するプロジェクトファイルを記憶装置140にビットマップデータに展開する。次にその展開されたビットマップを指定されているテープ幅に応じて分割を行う。この処理において、たとえば図2の例にあっては、各テープ10−1〜10−5に印刷される画像に対応する分割ビットマップデータが上側から順次作成される。この分割ビットマップデータを印刷装置200によって解釈可能に変換したデータを印刷駆動データと称する。このテープ幅はあらかじめ双方向のインターフェースを介して印刷装置200のカセット検出部206から取得した情報に基づくものである。テープ幅は、読み取りテープ幅でなくユーザーによってキーボード120などを使用して設定された入力テープ幅で設定しても良く、その何れのテープ幅を優先的に用いて擬似テープ画像50を画面40に表示するかは任意で設定・変更が可能である。
(ステップS2)
ステップS2では、演算装置150は、記憶装置140に記憶された各テープ単位の印刷駆動データのうち、印刷していない最上位のテープに対応する印刷駆動データを印刷装置200に向けて出力する。なお、一ライン分の印刷駆動データは、このステップS2にて一度に出力されるわけではなく、後続するステップS3,ステップS4で構成されるループにおいて順次出力されるものである。
(ステップS3)
ステップS3では、演算装置150は、1テープ分の印刷を行っている間に、テープ切れ検出部208からテープ切れが発生したか否かを監視(媒体切れ判定ステップ)し、テープ切れ検出部208がテープ切れを検出していない場合にはそのまま印刷を継続してステップS4へと移行し、テープ切れを検出した場合にはステップS10へと移行する。なお、このステップS10のテンポラリ印刷設定処理ルーチンは後述する。
(ステップS4)
ステップS4では、演算装置150は、1テープ分の印刷が終了したか否かを監視し、1テープ分の印刷が終了した場合にはステップS5へと移行し、1テープ分の印刷が終了していない場合にはステップS2へとループして印刷を継続する。なお、1テープ分の印刷が終了したか否かを演算装置150が判断する手法としては、ステップS2での1ライン分のデータ出力が完了しても、実際の印刷が終了するまでにはタイムラグ(印刷処理速度によって異なる)が発生する。このため、印刷処理側、例えば、サーマルヘッド214の駆動やテープ搬送装置210の駆動を監視するなど、公知の印刷終了検出方式を利用することができる。
(ステップS5)
ステップS5では、演算装置150は、テープカッタ216を駆動させて印刷が終了した部分(余白等を含む)からテープ10を切断してステップS6へと移行する。
(ステップS6)
ステップS6では、演算装置150は、設定印刷領域内のすべての印刷が終了したか否かを監視する。例えば、図2(A)の場合にあっては、テープ10−5の印刷終了を持って設定印刷領域内のすべての印刷終了と判断する。全ての印刷が終了した場合にはステップS7へと移行し、全ての印刷が終了していない場合には、ステップS1へとループして、残りのテープに対する印刷を上段側から順次行う(第1データ出力ステップ)。なお、設定印刷領域内で分割された領域のそれぞれの印字駆動データを印刷処理順に順序だてして記憶装置140にテープ単位で記憶している場合には、ステップS1ではなくステップS2にループして、次の印刷順位に該当するテープに対する印刷を行っても良い。
(ステップS7)
ステップS7では、演算装置150は、直近で終了した印刷がプロジェクトファイルによるデータに基づく印刷の終了なのか、後述するテンポラリプロジェクトファイルによる分割データに基づく印刷(第2データ出力ステップ)が終了したのか判断し、プロジェクトファイルによる印刷である場合にはこのルーチンを終了し、テンポラリプロジェクトファイルによる印刷である場合にはステップS8へと移行する。
(ステップS8)
ステップS8では、演算装置150は、終了した印刷が本発明に関わるテンポラリプロジェクト印刷の終了であったことから、そのテンポラリプロジェクトファイル(テンポラリデータ)が記憶装置140に格納されているため(第2記憶処理ステップ)、テンポラリプロジェクトファイルを記憶装置140から削除してステップS9へと移行する。なお、テンポラリデータは、テープ切れによるイレギュラーな印刷処理であるため、ここでは削除するようにしたが、例えば、一時ファイルとしてRAM等に記憶しておき、主電源のOFF時に消去するなどでも良い。
(ステップS9)
ステップS9では、演算装置150は、画面40の現在表示がテンポラリ印刷状態の画面(例えば、図4(B)又は図4(C))の状態であるため、そものもの印刷設定である(イレギュラーでない)プロジェクト印刷状態へと表示状態を復帰させるために、記憶装置140からプロジェクト印刷用のデータを読み出して表示切替を行い、このルーチンを終了する。
次に、ステップS10で示したテンポラリ印刷設定処理ルーチンを説明する。図8は本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるテンポラリ印刷設定処理におけるメインルーチンのフロー図である。
(ステップS11)
ステップS11では、演算装置150は、記憶装置140に記憶された現在印刷対象となっているプロジェクトファイルのコピーファイルを作成するとともに記憶装置140に記憶する。この際、そのコピーファイルは、オリジナルとなるプロジェクトファイルを削除、上書きせず、一時記憶ファイル的に格納できれば良い。
(ステップS12)
ステップS12では、演算装置150は、コピーしたプロジェクトファイルのうち、テープ単位でテープ切れなく印刷が終了したテープ(図2の例にあっては、テープ10−1〜10−3)に対応する印刷のための分割データを、印刷・作業対象領域から削除してステップS20へと移行する。なお、画面40において、図4(B),(C)に示すように、既に印刷を適正に終了している領域(以下、「適正印刷終了領域」と称する。)においても、次段のルーチン以降での編集(例えば、全体のイメージを把握)するために画像52,54等を表示するのに必要なデータは残されている。これにより、適正印刷終了領域とやり直しを含む未印刷の領域(以下、「残余印刷領域」と称する。)とが実質的に決定することとなる(未印刷画像特定ステップ)。なお、適正印刷終了領域のみに関連するオブジェクトに関してはこのステップで削除してもよい。この新たに作成されたプロジェクトファイルがテンポラリプロジェクトファイルとなる。
(ステップS20)
ステップS20では、演算装置150は、適正印刷終了領域とテンポラリ印刷を行う領域とに跨っている画像に関して、再編集を行うことができないようにロックするロックフラグ処理を行い、ステップS30へと移行する。なお、このステップS20の詳細なルーチンは後述する。
(ステップS30)
ステップS30では、演算装置150は、機能制限処理を行い、ステップS13へと移行する。なお、このステップS30の詳細なルーチンは後述する。
(ステップS13)
ステップS13では、オリジナルのプロジェクトファイルに基づく印刷処理画面(例えば、図4(A)から、テンポラリプロジェクトファイルによる印刷処理画面(例えば、図4(B),(C)へと画面40の表示状態(ウインドウ)を切り替える。その際に同図にあるように、既に印刷済の領域は網掛け処理を行い、その領域の編集不可であることをユーザーに告知する。この処理のあとステップS14へと移行する。
(ステップS14)
ステップS14では、演算装置150は、ステップS3においてテープ切れが発生したため、テープ切れ発生前と同じテープ幅のテープ10を用いた印刷(プロジェクト印刷)とするか、在庫のある他のテープ幅のテープ20,30を用いた印刷(テンポラリ印刷)とするか、の何れにあってもカセット交換が必要であるため、カセット交換を促すメッセージ等の報知を行ってステップS15へと移行する。
(ステップS15)
ステップS15では、演算装置150は、カセット交換が行われたか否かを監視し、カセット検出部206で読み取ったICチップに記録されている情報から、カセット情報を取得して、カセット交換がなされた場合にはステップS72Aへと移行し、カセット交換がなれない場合にはステップS14へとループしてカセット交換を待機する。
(ステップS72A)
ステップS72Aでは、演算装置150は、待機モードに入り、作業者の次のルーチンの指定を待機する。このステップS72Aの処理は、オリジナルプロジェクトにおけるステップS72の処理と同等である。すなわち前記機能制限処理などによりいくつかの機能が制限されるほかは、図6で示される処理によりユーザーはこのテンポラリプロジェクトに対して画像の編集が可能となる。このユーザーによる編集については、後に詳述する。また、ユーザーはこのステップS72Aの処理において、印刷処理を指定することができる。この処理は前記ステップS31から始まる一連の処理と等価であるが、前記ステップS12において既に印刷すみの領域が削除されたプロジェクトに対して行われるために、すでに印刷隅のテープとつながる形で印刷される。ここで、印刷実行ボタン46が操作されると、交換されたカセットのテープが、交換前のテープ幅と同じテープ幅のテープ10であった場合、単なるテープ交換であるとしてステップS6へと移行し、引き続きテープ切れしたテープ10−4からの印刷を行う。
交換されたカセットのテープが、交換前のテープ幅と異なるテープ幅のテープ20,30であった場合、演算装置150は、カセット検出部206で読み取ったICチップに記録されている情報から、交換されたカセットのテープ幅情報を取得し、例えば、交換されたカセットがテープ20であれば、図4(B)に示す画面へと画面表示切り替えを行い、交換されたカセットがテープ30であれば、図4(C)に示す画面へと画面表示切り替えを行う。
(画面表示切り替え)
図9は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための画面表示切り替えモードのルーチンのフロー図である。なお、このルーチンは、上述したステップS72Aでのカセット交換と同時にICチップに記録されたテープ幅情報による自動で切り替えと、作業者が指定したテープ幅情報による切り替え、の両方を含むものとして説明する。
(ステップS41)
ステップS41では、演算装置150は、ICチップに記録されたテープ幅情報又は作業者が指定したテープ幅情報により、設定画面44のテープ幅表示を変更して表示し、ステップS42へと移行する。この際、カセット交換後のテープ幅がテープ切れ前のテープ幅と同じ場合には変更表示とはならないが、カセット交換後のテープ幅がテープ切れ前のテープ幅と異なる場合には、単に数字の表示を変更するだけでなく、例えば、点滅させる、表示色(点灯色)を変えるなど、作業者が誤って異なるテープ幅のカセットに交換してしまった場合を考慮して、テープ幅が変わった旨を報知するようにしてもよい。
(ステップ42)
ステップ42では、演算装置150は、交換されたテープ幅に対応した擬似テープ画像50への表示変更のためにプレビュー画面の再計算を行い、ステップS43へと移行する。
(ステップS43)
ステップS43では、演算装置150は、再計算によって交換されたテープ幅に対応したテープ本数分(第2特定数)に分割した後の擬似テープ画像50を画面40に表示してこのルーチンを終了する。
(再編集モード)
また、上述したステップS72Aでの待機モードにおいて、未印字の部分の印刷を行う前にユーザーがテンポラリプロジェクトを再編集する場合に関して以下に述べる。
ステップS72Aの待機モード画面(例えば、図4(B)、図4(C))から、通常編集と同様に、直接編集を行うことができ、ユーザーはオブジェクトの削除などの処理を行い、新たににセットされたカートリッジに装填されているテープの幅に合わせてオブジェクトの削除、サイズ変更などができる。その際にステップS20においてロックフラグがセットされたオブジェクトに関しては編集不可となる。これは、ロックフラグがセットされたオブジェクトはすでにその一部が印刷されているため、そのオブジェクトを変更するとテープ境界にてそのオブジェクトが連続して印刷されなくなってしまうからである。
図10は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおける既存オブジェクト編集の処理を示すフローである。
ステップS72Aの待機モード画面において、ユーザーによりオブジェクトのサイズ変更、位置変更、内容変更などの指示が行われると、修正指示に応じた処理が呼び出される。これら処理はそのオブジェクトの種類、修正の内容に応じて違うが、ここでは簡略化のため共通のフローチャートにて説明する。
(ステップS51)
ステップS51では、演算装置150は、画面40の作業画面48のうち、テープ切れを含む残りの領域(図4(B),(C)で網掛けされていない領域)の文字や画像を指定して編集を行おうとした場合に、その指定された文字や画像が適正印刷終了領域(図4(B),(C)で網掛けされた領域)に跨っているか否かを判断する。ここで、演算装置150は、指定された文字や画像が適正印刷終了領域に跨っている場合には、ステップS20にて編集不可のロックフラグが設定(属性設定ステップ)されているため、ステップS52へと移行する。また、演算装置150は、指定された文字や画像が適正印刷終了領域に跨っていない場合には、ステップS20にて編集不可のロックフラグが設定されていないため、ステップS53へと移行する。
(ステップS52)
ステップS52では、演算装置150は、ステップS20にて編集不可のロックフラグが設定されているため、指定した文字や画像の編集ができない旨をメッセージ等で報知する。
(ステップS53)
ステップS53では、演算装置150は、ステップS20にて編集不可のロックフラグが設定されていないため、指定した文字や画像の編集をそのまま受け付けるとともに、画面40の表示を編集後の画像表示とする。なお。ステップS72Aの待機モード画面において、既存のオブジェクトの編集のみでなく、新規オブジェクトを追加することも可能である。しかし既に印刷されている領域に関してはS12の処理により印刷・作業対象領域からはずれているために、その領域にかかるオブジェクトの配置はできない。
(ロックフラグ設定ルーチン)
次に、図11を参照しつつ、ステップS20のロックフラグ設定ルーチンを説明する。図11は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するためのロックフラグ設定時における演算装置150の処理ルーチンのフロー図である。
(ステップS21)
ステップS21では、演算装置150は、印刷対象となる文字や画像のオブジェクトを個々に抽出してステップS22へと移行する。
(ステップS22)
ステップS22では、演算装置150は、印刷対象として抽出した文字や画像の印刷領域座標を算出してステップS23へと移行する。なお、ここでの座標には、例えば、抽出した文字や画像の左上のX−Y座標と右下のX−Y座標とを検出し、その全体領域を求める。
(ステップS23)
ステップS23では、演算装置150は、計算した全体領域の少なくとも一部が適正印刷終了領域に含まれているか否かを判断し、適正印刷終了領域に一部が含まれている場合にはロック対象としてステップS24へと移行し、適正印刷終了領域に一部も含まれていない場合にはロック対象とせずにステップS25へとスキップする。
(ステップS24)
ステップS24では、演算装置150は、抽出した文字や画像の一部が適正印刷終了領域に含まれているため、その対象である文字や画像の再編集はできないものとするロックフラグをたて(ロックフラグ=1)、ステップS25へと移行する。
(ステップS25)
ステップS25では、演算装置150は、印刷領域に存在する文字や画像の全てに対して抽出が終了したか否かが確認され、全ての文字や画像に対する抽出が終了したらばこのルーチンを終了してステップS30へと移行する。また、残りの文字や画像がある場合には、ステップS21へとループして上述したルーチンを繰り返す。
(機能制限処理)
次に、図12を参照しつつ、ステップS30の機能制限処理を説明する。図12は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するための機能制限処理時における演算装置150の処理ルーチンのフロー図である。
(ステップS31)
ステップS31では、演算装置150は、作業画面48において、テープ長さに相当する画像幅が変更されてしまうとスプリット印刷を実行することができなくなるため、作業画面48の擬似テープ画像50のうち、既に適正に印刷をすることができた部分に対応する適正印刷終了領域をグレーアウト表示(図4(B),(C)で網掛けされた領域)としてステップS32へと移行する。
(ステップS32)
ステップS32では、演算装置15は、適正印刷終了領域を除いた画像の上側(上端辺)の位置変更を不可設定として適正印刷終了領域と未印刷の境界位置とがずれてしまうことを抑制してこのルーチンを終了する。
(ファイル保存処理ルーチン)
ところで、上述したテンポラリプロジェクトファイルはプロジェクトファイルとは独立して記憶装置140に一次保存されるため、テープ切れというイレギュラー的なテンポラリプロジェクトファイルを用いたスプリット印刷を実行しても、次回以降に同一のスプリット印刷、又はプロジェクトファイルを援用した編集等を行う場合には、オリジナルのプロジェクトファイルをそのまま利用することができる。
このテンポラリプロジェクトファイルは、例えば、プロジェクトファイルを記憶装置140に記憶し、そのプロジェクトファイルを用いて基本プリット印刷を行った場合のプロジェクトファイルは、作業者によるファイル操作の記憶処理を行うことなく、残余のスプリット印刷が適正に終了するまで自動的に記憶装置140に一次ファイルとして記憶される。
一方、テンポラリプロジェクトファイルは、例えば、イメージ画像58の位置変更やサイズ変更又は削除をしたときに、残余印刷領域そのものは設定印刷領域のまま(プロジェクトファイルのまま)とし、イメージ画像58の変更等は正規のプロジェクトファイルとして保存したい場合も想定される。
図13は、本発明の一実施形態に適用される印刷システムにおけるスプリット印刷を実行するためのテンポラリプロジェクトファイル保存時における演算装置150の処理ルーチンのフロー図である。
(ステップS61)
ステップS61では、演算装置150は、例えば、ツールバー画面42の『ファイル』から『テンポラリプロジェクトファイルの保存』が選択された際にテンポラリプロジェクトファイル保存モードを起動させる。また、演算装置150は、例えば、設定画面44に、保存しようとしているファイルがプロジェクトファイルでなくテンポラリプロジェクトファイルである旨、すなわち、プロジェクトファイルとは独立したファイル保存である旨(上書きされ無い旨)等の警告表示を行うと共に、必要な保存処理のための案内画面を表示してステップS62へと移行する。この際、演算装置150は、必要な保存処理のための案内画面として、例えば、新規プロジェクトとして全体を編集可能にして保存(以下、「SAVE1」と称する。)と、同一のテープ構成(途中でテープ変更)を保存(以下、「SAVE2」と称する。)と、テンポラリプロジェクトをそのまま保存(以下、「SAVE3」と称する。)と、の3種類の保存処理を可能とする表示をする。
(ステップS62)
ステップS62では、演算装置150は、ステップS61の保存処理が何れの状態で保存選択されたかを判断する。ここで、演算装置150は、「SAVE1」が選択された場合(Yes)にはステップS63へと移行し、「SAVE1」が選択されなかった場合(No)にはステップS65へと移行する。
(ステップS63)
ステップS63では、演算装置150は、ステップS62で「SAVE1」が選択されたことにより、印字オブジェクト(文字画像56やイメージ画像58のデータ)に対する変更不可(フラグ=1)を変更可(フラグ=0)としてステップS64へと移行する。
(ステップS64)
ステップS64では、演算装置150は、印字領域、テープ幅の情報をオリジナルに戻して記憶装置140に保存してこのルーチンを終了する。
(ステップS65)
ステップS65では、演算装置150は、ステップS61の保存処理が何れの状態で保存選択されたかを判断する。ここで、演算装置150は、「SAVE2」が選択された場合(Yes)にはステップS66へと移行し、「SAVE2」が選択されなかった場合(No)にはステップS68へと移行する。
(ステップS66)
ステップS66では、演算装置150は、ステップS62で「SAVE2」が選択されたことにより、印字オブジェクト(文字画像56やイメージ画像58のデータ)に対する変更不可(フラグ=1)を変更可(フラグ=0)としてステップS67へと移行する。
(ステップS67)
ステップS67では、演算装置150は、テープ幅情報を保持した状態でテンポラリプロジェクトファイルを記憶装置140に保存してこのルーチンを終了する。
(ステップS68)
「SAVE3」がユーザーに選択された場合には、ステップS68の処理が行われる。このステップS68では、演算装置150は、残余印刷領域で変更等をしたイメージ画像58を変更状態としたまま記憶装置140に記憶してこのルーチンを終了する。
このように、本発明の印刷装置にあっては、テープ切れが発生した場合に、テープ切れしたテープを含む残余の印刷を異なるテープ幅のテープ20,30を用いてスプリット印刷することにより、既に適正に印刷できたテープを無駄にすることなく、所望のスプリット印刷を実行することができる。
このようにしてテンポラリプロジェクトにおける残余印字の処理が行われ、ステップS72Aの大気状態においてユーザーによりテンポラリプロジェクトの終了が指示されると、ステップS72Aの待機モードを抜け、テンポラリプロジェクトの処理を終了する。すると制御は図7のS7に移る。
ここではテンポラリプロジェクトデータ有り(ステップS7でYes)と判断されるので、そのデータが削除(ステップS8)され、オリジナルプロジェクトの処理における待機状態(図6におけるステップS72)に戻る(ステップS9)。ユーザーは引き続きオリジナルプロジェクトに対して処理を行える。その際にテンポラリプロジェクトに対して行われた設定の変更、オブジェクトの編集はオリジナルプロジェクトには反映されていない。
なお、本発明は本実施例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。たとえば本実施例ではオリジナルのプロジェクトとテンポラリのプロジェクトとを同一のプロセスにて実行しているが、別のプロセスとしてもよい。
また、テープ交換作業が2度手間となるが、例えば、残りの画像高24mmに対して、幅18mmのテープを用いた印刷と幅6mmのテープを用いた印刷とを、何れを前後として各1回というように、複数幅の組み合わせにて残余部部分の印刷を行えるように構成してもよい。
また、実施例のテンポラリ・スプリット印刷では、在庫のある当初の幅とは異なるテープを用いても設定印刷サイズに対して、既に適正に終了した印刷のサイズと残余の印刷のサイズとの関係が過不足なくできる状態として例示した。また、バラエティ・テンポラリ・スプリット印刷では、設定印刷サイズと残りの画像サイズとの関係で、単純に置き換えできない場合であっても、残余の印刷の対応を可能としている。
これに対し、テープ単位でのやり直しを可能とし、例えば、印刷済みのテープのうち再下段のテープ(3本目のテープ10−3)をキャンセル扱いとし、これを含めて残りの画像として扱えば、残りの画像高さが24mmから36mmとなる。そこで、例えば、幅2/3hのテープ4本(9mm×4本)、1.5倍である幅3/2hのテープ2本(18mm×2本)、3倍である幅3hのテープ1本(36mm×1本)、の何れかを用いるようにすれば、1本分のテープ(3本目のテープ10−3)は無駄にしてしまうものの、設定印刷サイズ通りの余りの無い印刷とすることができる(以下、「一部キャンセル・テンポラリ・スプリット印刷」と称する)。
このように、設定印刷サイズに対して寸余り・寸足らずとなるバラエティ・テンポラリ・スプリット印刷、或いは、残余の印刷に対して複数回のテープ交換作業を行うコンビネーション・テンポラリ・スプリット印刷、で満足できない場合には、テンポラリ・スプリット印刷の応用として、適正に印刷された最下位のテープ(3本目のテープ10−3)をキャンセル扱いしたうえで、設定印刷サイズの仕上がりを確保することも可能である。
また、上述した図2で示した画像の場合、3本目のテープ10−3と4本目のテープ10−4とで画像が跨っているため、この3本目のテープ10−3をキャンセルすれば、残りの画像全般を対象として、画像の位置の変更、画像の追加、画像の削除、画像サイズ(フォントサイズ等を含む)の変更等を可能とすることができる。
10(10−1〜10−5) テープ
20(20−1) テープ
30(30−1〜30−5) テープ
100 パーソナルコンピュータ
140 記憶装置
150 演算装置
200 印刷装置
214 サーマルヘッド

Claims (8)

  1. 幅の異なる複数種類の被印刷媒体を択一的に供給する供給部より前記被印刷媒体を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、入力された画像データに対応した所望の印刷を行う印刷手段、及び、前記供給部からの新たな前記被印刷媒体の供給が停止したことを検出する供給停止検出手段、を備えた印刷装置に接続され、演算手段と記憶手段とを有する操作端末の、前記演算手段に対し、
    少なくとも1つの印字オブジェクトを含む、印刷対象となる1つの第1画像データを取得して前記記憶手段に展開して記憶する第1記憶処理手順と、
    前記第1記憶処理手順で前記記憶手段に展開して記憶された前記第1画像データを、前記被印刷媒体の幅に対応した、第1特定数の第1分割画像データに分割する、第1データ分割手順と、
    前記第1データ分割手順での分割により生成された前記第1特定数の前記第1分割画像データを、前記印刷装置へ順次出力する第1データ出力手順と、
    前記印刷装置の前記供給停止検出手段による検出結果に基づき、前記第1データ出力手順により出力されたすべての前記第1分割画像データに対応した印刷が前記印刷手段によって完了する前に、前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したか否か、を判定する媒体切れ判定手順と、
    前記媒体切れ判定手順によって前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された場合に、前記第1データ出力手順によって順次出力された前記第1特定数の前記第1分割画像データのうち、前記印刷手段により前記被印刷媒体への印刷が完了した印刷済画像データを除く、少なくとも1つの印刷未完了の未印刷画像データを特定する未印刷画像特定手順と、
    前記第1画像データ又は前記第1特定数の前記第1分割画像データを前記記憶手段に保持した状態で、前記未印刷画像特定手順で特定された前記未印刷画像データのみを印字範囲とする1つの第2画像データを前記第1画像データとは別に生成し、前記記憶手段に展開して記憶する第2記憶処理手順と、
    前記第2記憶処理手順で前記記憶手段に展開して記憶された前記1つの第2画像データを、前記媒体切れ判定手順によって前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された後に新たに提供される前記被印刷媒体の幅に対応した、第2特定数の第2分割画像データに分割する、第2データ分割手順と、
    前記第2特定数の前記第2分割画像データを、前記印刷装置へ順次出力する第2データ出力手順と
    を実行させるための、
    画像データ処理プログラム。
  2. 請求項1記載の画像データ処理プログラムにおいて、
    前記第1データ分割手順は、
    前記第1記憶処理手順で前記記憶手段に展開して記憶された前記第1画像データを、前記印刷装置に設けられた幅検出手段により検出された前記被印刷媒体の幅に対応した、前記第1特定数の前記第1分割画像データに分割し、
    かつ、前記操作端末の演算手段に対し、
    前記第2データ分割手順での分割により生成された前記第2特定数の前記第2分割画像データに含まれる前記印字オブジェクトについて再編集を行うことを不可能とするか否かを示す属性設定する、属性設定手順
    をさらに実行させる
    ことを特徴とする画像データ処理プログラム。
  3. 請求項2記載の画像データ処理プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    操作手段を介した、前記1つの前記第2画像データに含まれる前記印字オブジェクトに対する編集操作を受け付ける編集受付手順を実行させ、
    前記第2データ分割手順は、
    前記編集受付手順による編集操作を反映した前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割する
    ことを特徴とする画像データ処理プログラム。
  4. 請求項3記載の画像データ処理プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記編集受付手順で編集操作を受け付けた、前記第2画像データに含まれる前記印字オブジェクトが、前記第1分割画像データにも含まれるかどうかを判定する編集判定手順を実行させ、
    前記第2データ分割手順は、
    前記編集判定手順により、前記印字オブジェクトが前記第1分割画像データにも含まれると判定された場合には、前記編集受付手順による編集操作を反映しない前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割し、
    前記編集判定手順により、前記印字オブジェクトが前記第1分割画像データにも含まれないと判定された場合には、前記編集受付手順による編集操作を反映した前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割する
    ことを特徴とする画像データ処理プログラム。
  5. 幅の異なる複数種類の被印刷媒体を択一的に供給する供給部より前記被印刷媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、入力された画像データに対応した所望の印刷を行う印刷手段と、
    前記被印刷媒体の幅方向寸法を検出する幅検出手段と、
    前記供給部からの新たな前記被印刷媒体の供給が停止したことを検出する供給停止検出手段と、
    所望のデータを記憶する記憶手段と、
    を備えた印刷装置であって、
    少なくとも1つの印字オブジェクトを含む、印刷対象となる1つの第1画像データを取得して前記記憶手段に展開して記憶する第1記憶処理手段と、
    前記第1記憶処理手段により前記記憶手段に展開して記憶された前記第1画像データを、前記被印刷媒体の幅に対応した、第1特定数の第1分割画像データに分割する、第1データ分割手段と、
    前記第1データ分割手段による分割によって生成された前記第1特定数の前記第1分割画像データに基づき前記印刷手段を制御し、対応する印刷を順次行う第1印刷制御手段と、
    前記供給停止検出手段による検出結果に基づき、すべての前記第1分割画像データに対応した印刷が前記印刷手段によって完了する前に、前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したか否か、を判定する媒体切れ判定手段と、
    前記媒体切れ判定手段によって前記供給部からの前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された場合に、前記第1特定数の前記第1分割画像データのうち、前記印刷手段により前記被印刷媒体への印刷が完了した印刷済画像データを除く、少なくとも1つの印刷未完了の未印刷画像データを特定する未印刷画像特定手段と、
    前記第1画像データ又は前記第1特定数の前記第1分割画像データを前記記憶手段に保持した状態で、前記未印刷画像特定手段により特定された前記未印刷画像データのみを印字範囲とする1つの第2画像データを前記第1画像データとは別に生成し、前記記憶手段に展開して記憶する第2記憶処理手段と、
    前記第2記憶処理手段により前記記憶手段に展開して記憶された前記1つの第2画像データを、前記媒体切れ判定手段によって前記被印刷媒体の供給が停止したと判定された後に新たに提供される前記被印刷媒体の幅に対応した、第2特定数の第2分割画像データに分割する、第2データ分割手段と、
    前記第2特定数の前記第2分割画像データに基づき前記印刷手段を制御し、対応する印刷を順次行う第2印刷制御手段と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5記載の印刷装置において、
    前記第1データ分割手段は、
    前記第1記憶処理手段により前記記憶手段に展開して記憶された前記第1画像データを、前記幅検出手段により検出された前記被印刷媒体の幅に対応した、前記第1特定数の前記第1分割画像データに分割し、かつ、
    前記第2データ分割手段による分割によって生成された前記第2特定数の前記第2分割画像データに含まれる前記印字オブジェクトについて再編集を行うことを不可能とするか否かを示す属性設定する、属性設定手段を設けた
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置において、
    操作手段を介した、前記1つの前記第2画像データに含まれる前記印字オブジェクトに対する編集操作を受け付ける編集受付手段をさらに有し、
    前記第2データ分割手段は、
    前記編集受付手段による編集操作を反映した前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置において、
    前記編集受付手段により編集操作を受け付けた、前記第2画像データに含まれる前記印字オブジェクトが、前記第1分割画像データにも含まれるかどうかを判定する編集判定手段をさらに有し、
    前記第2データ分割手段は、
    前記編集判定手段により、前記印字オブジェクトが前記第1分割画像データにも含まれると判定された場合には、前記編集受付手段による編集操作を反映しない前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割し、
    前記編集判定手段により、前記印字オブジェクトが前記第1分割画像データにも含まれないと判定された場合には、前記編集受付手段による編集操作を反映した前記第2画像データを前記第2特定数の第2分割画像データに分割する
    ことを特徴とする印刷装置。
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