JP5939385B2 - 赤外線センサパッケージ、赤外線センサモジュール、および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線センサパッケージ、赤外線センサモジュール、および電子機器に関する。
近年、赤外線センサ素子を真空封止した赤外線センサパッケージ、または、この赤外線センサパッケージを搭載した電子機器では、小型、高性能化、低コスト化が要求されている。
一般に、赤外線センサ素子(赤外線検出素子)としては、量子型と熱型とがある。このうち熱型は、量子型に比べ追随性に劣るものの、相対的な熱量を検出する方式であるため、非冷却方式も可能であり、構造を単純にすることができるため、製造コストを安く抑えることができる。
従来の熱型の非冷却方式の赤外線センサパッケージとしては、図8Aおよび図8Bに示すような赤外線センサパッケージ141が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の赤外線センサパッケージ141は、図8Aおよび図8Bに示すように、赤外線センサ素子121と、容器120を構成する下部ハウジング111および上部ハウジング112と、下部ハウジング111上に形成された金属パターン154、155、157と、上部ハウジング112に接合された赤外線透過窓113と、下部ハウジング111および上部ハウジング112を接合させる封止リング156と、赤外線センサパッケージの外部出力端子となるコンタクトピン142と、ゲッター151と、下部ハウジング111上に設けられゲッター151を載せるコバールブロック153とを備えている。
ここで、赤外線センサ素子を真空封止した赤外線センサパッケージでは、一般的に真空封止後、パッケージ内部表面から経時変化により放出される、水分、酸素、水素などの微量なガスによって真空度が劣化することが課題であり、これを改善するために赤外線センサパッケージ内部にそれらの放出ガス(酸素、一酸化炭素、水蒸気、二酸化炭素、窒素、水素など)を吸着させて真空劣化を抑える機能を有する「ゲッター」と言われる部品が実装されている。
米国特許第7470904B1号明細書
ところが、一般に、ゲッターのガス吸着能力を維持するためには、一定の温度(最高温度:約400℃〜500℃)でゲッターを加熱する必要があるが、従来の赤外線センサパッケージ141では、ゲッター151に隣接して赤外線センサ素子121が配置されているため、ゲッター151の加熱時にゲッター151から輻射される熱が赤外線センサ素子121に伝わり、赤外線センサ素子121の性能が劣化するという問題があった。
そこで、本発明は、従来の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、赤外線センサ素子の性能劣化を抑制しつつ、ゲッターのガス吸着能力を維持可能な赤外線センサパッケージ、赤外線センサモジュール、および電子機器を提供することである。
本発明の赤外線センサパッケージは、赤外線センサ素子と、前記赤外線センサ素子に電気的に接続されたベース基板部と、前記赤外線センサ素子を囲うハウジング部と、赤外線透過窓と、ゲッターとを少なくとも備え、前記赤外線センサ素子は、前記ベース基板部と前記ハウジング部と前記赤外線透過窓とによって囲まれた空間内に真空封止されており、前記ゲッターは、前記赤外線センサ素子と前記ベース基板部との間にスペーサーを配置することによって形成された前記赤外線センサ素子と前記ベース基板部との間の空隙に配置され、前記赤外線センサ素子と前記ゲッターとの間に、遮熱部材が配置され、前記遮熱部材は、前記赤外線センサ素子を加熱する加熱ヒーター、または、Niを含む合金または耐熱ガラスから少なくとも成る素子であることにより、前述した課題を解決したものである。
本発明の赤外線センサモジュールは、前記赤外線センサパッケージと、前記赤外線センサパッケージに電気的に接続され前記赤外線センサパッケージを駆動する駆動回路とを備えていることにより、前述した課題を解決したものである。
本発明の電子機器は、前記赤外線センサパッケージまたは前記赤外線センサモジュールを搭載したことにより、前述した課題を解決したものである。
本発明では、赤外線センサ素子とゲッターとの間に、遮熱部材が配置されていることにより、ゲッター加熱時に発生する輻射熱が赤外線センサ素子に伝わることを抑制するため、赤外線センサ素子の性能劣化を抑制しつつ、ゲッターを加熱して活性化し、ゲッターのガス吸着能力を維持できる。
また、加熱ヒーターを遮熱部材として用いた場合、加熱ヒーターは元来耐熱性の高い材料から成るため、この加熱ヒーターに、赤外線センサ素子の温度を一定に保つための加熱機能と、赤外線センサ素子の適正温度よりも高温であるゲッターの輻射熱が赤外線センサ素子に伝わることを阻止する遮熱機能とを併せて担わせることにより、部材点数や製造コストを増大させることなく、ゲッターからの輻射熱による赤外線センサ素子の性能劣化を確実に抑制できる。
また、ガラス材料やNiを含んだ合金材料は、自身からガスを放出することはほとんどなく、長期的に真空度が劣化するリスクもほとんど無いため、より高性能で信頼性の高い赤外線センサパッケージを実現できる。
また、遮熱部材を構成するNiを含む合金または耐熱ガラスは、熱伝導率が低いため、赤外線センサ素子と遮熱部材とを密着させて配置した場合であっても、ゲッター加熱時に発生する輻射熱が遮熱部材に吸収された際に赤外線センサ素子に熱が伝わりにくいため、赤外線センサ素子の性能劣化を抑制できる。
本発明の第1の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 外部端子として導体ピンを用いた例を示す断面図である。 外部端子として導体ボールを用いた例を示す断面図である。 外部端子としてベース基板の側面に形成された導体端子を用いた例を示す断面図である。 外部端子としてベース基板と電気的に接続されたフレキシブル基板を用いた例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第4および第5の実施形態である赤外線センサパッケージの構造を示す断面図である。 本発明の第4および第5の実施形態である赤外線センサパッケージの構造の変形例を示す断面図である。 本発明の第4および第5の実施形態である赤外線センサパッケージの構造の他の変形例を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第7の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第8の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第8の実施形態である赤外線センサパッケージの基本構造の変形例を概略的に示す断面図である。 従来の赤外線センサパッケージの外観図である。 従来の赤外線センサパッケージの内部を示す透視図である。
以下、本発明の赤外線センサパッケージの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態における赤外線センサパッケージ17について、図1A乃至図1Eを参照して説明する。
本発明の第1の実施形態における赤外線センサパッケージ17は、図1Aに示すように、赤外線センサ素子1と、赤外線センサ素子1に電気的に接続されたベース基板2と、赤外線センサ素子1を囲うハウジング3と、ハウジング3の一部に設けられた貫通穴4を塞ぐ赤外線透過窓5と、ゲッター6aとを少なくとも備えている。
赤外線センサ素子1は、ベース基板2とハウジング3と赤外線透過窓5とによって囲まれた空間7内に真空封止されている。赤外線センサ素子1とベース基板2との間には、赤外線センサ素子1とベース基板2との間にスペーサー材料8を挿入させることによって空隙9が設けられている。赤外線センサ素子1とベース基板2との間の空隙9の領域には、ゲッター6aが実装されている。
ゲッター6aの材料としては、特に限定されることは無いが、Zr系、Ti系材料や、それらを含む合金などが好ましい。
また、ベース基板2と赤外線センサ素子1の表面に形成された外部端子(図中では詳細を省略)との接続方法は、特に限定されることは無いが、一例として、図1Aに示すように導電体から成るワイヤー線11によって電気的に接続するという方法がある。ワイヤー線11の材料としては、特に限定されることは無いが、電気伝導率が大きい、例えば、Al、Al合金、Auを用いるのが好ましい。その他、TAB(Tape Automatic Bonding)技術によって、ベース基板2と赤外線センサ素子1とを電気的に接続するという方法を用いても構わない。
また、スペーサー材料8については、特に限定されることは無いが、スペーサー材料8の近傍に配置されたゲッター6aの加熱時に、ゲッター6aから輻射される熱に耐えられる(変形しない)耐熱ガラスや、金属であることが好ましい。ゲッター6aの加熱は、赤外線センサパッケージ17の外部端子(図1Aでは図示を省略)から、ゲッター6aに電気的に接続されたベース基板2上の端子6bを介して、ゲッター6aに電流を流すことによって行われる。
また、ベース基板2としては、ガラスセラミックス、アルミナなどのセラミックス材料、または、Siを基材に用いた配線基板を用いるのが好ましい。なぜなら、これらの配線基板に用いている基材は、線膨張率が小さい(約3〜4ppm)ので、ベース基板2と赤外線センサ素子1(一般にSi基板上にセンサ素子が薄膜として形成)との線膨張率の差が小さく、その結果、長期信頼性の高いパッケージを実現することができるためである。また、ベース基板2として上記のような材料を用いると、ベース基板2に樹脂材料を用いた場合と比較して、ベース基板2からのアウトガスが少なく、真空封止パッケージを作製後の真空度の悪化を防ぐことができるというメリットがある。
また、ハウジング3の材料としては、コバール、42アロイ合金など、少なくともNiを含む合金材料で作製された構造体が含まれていることが好ましい。コバール、42アロイ合金など、少なくともNiを含む合金材料は、線膨張率も小さい(約3〜4ppm)ため、その結果、長期信頼性の高いパッケージを実現することができる。また、コバール、42アロイ合金など、少なくともNiを含む合金材料は磁性体であるため、これが磁気シールド効果を有しており、その結果、赤外線センサ素子1を密閉している構造体の外部にある他の電子デバイスからの電磁干渉を受けずに済むので、安定した動作を実現できるというメリットがある。さらに、これらの材料は金属であり導体であるため、表面にそれらの材料とは種類の異なる金属層(金属膜)を形成したい場合は、スパッタ法や蒸着法よりも短時間で安く厚い金属層を形成できる電気(電解)メッキ法を用いることができるというメリットもある。
また、赤外線透過窓5の材料としては、赤外線を透過させることができるようにSi、Ge、ZnS、ZnSe、Al、SiOなどのほか、LiF、NaCl、KBr、CsI、CaF、BaF、MgFなどのアルカリハライド系材料やアルカリ土類ハライド系材料、Ge、As、Se、Te、Sbなどを主成分とするカルコゲナイト系ガラスなどの材料が望ましい。
また、赤外線センサパッケージ17の内部を真空にする方法は、特に限定されることは無いが、一例として、ベース基板2上の端子6bにゲッター6aを溶接した後、スペーサー材料8をベース基板2上に接着剤18を用いて接着させ、接着剤18を用いてスペーサー材料8の上に赤外線センサ素子1を接着させた後、赤外線センサ素子1とベース基板2上に形成された端子(図1Aでは図示を省略)とをワイヤー線11で電気的に接続し、真空中でベース基板2の外周部と、赤外線透過窓5が一体となったハウジング3とを接合することによって赤外線センサパッケージ17の内部を真空封止するという方法がある。
また、ベース基板2とハウジング3との接合方法、および、ハウジング3と赤外線透過窓5との接合方法についても特に限定されることは無いが、例えば、前記接合箇所に相当するベース基板2、ハウジング3、および赤外線透過窓5上に予め半田材料(Sn、Pb、SnPb、SnAg、SnCu、SnAgCu、SnIn、SnZn、SnBi、SnZnBi、Bi、In、InAg)のようなロウ材を形成しておき、ロウ材を加熱溶融させ、溶着させるという方法がある。その他、表面活性化接合、熱圧着法、超音波接合法、陽極接合、などの接合手段を用いて両者を接合させても構わない。
また、赤外線センサパッケージ17の内部を真空封止する際には、赤外線透過窓5が一体となったハウジング3を用いることに限定されるわけでは無く、ベース基板2の外周部とハウジング3とを接合した後、ハウジング3と赤外線透過窓5とを真空中で接合するという方法を用いても構わない。この場合、ベース基板2とハウジング3とは、必ずしも真空中で接合する必要は無く、大気中、または、窒素雰囲気中で接合しても構わない。真空中で接合しない場合は、リフロー炉またはホットプレートを用いて窒素雰囲気中でロウ材を加熱、溶融させて接合するという方法を用いてもよい。窒素雰囲気中で接合すれば、ロウ材の濡れ性も良好になり、且つロウ材の酸化も抑制でき、信頼性の高い接合を実現できる。また、リフロー炉やホットプレートを用いずに、大気中または窒素雰囲気中で、レーザー溶接によりロウ材を加熱、溶融させて接合するという方法を用いても構わない。レーザー溶接は、ロウ材の周囲を局所的に短時間で加熱して溶融接合するというプロセスであり、リフロー炉を用いた接合のように赤外線センサ素子1を含めた全体加熱では無いことから赤外線センサ素子1への熱的ダメージが無いので、赤外線センサパッケージ17の特性の劣化が少ないこと、長期信頼性が高いというメリットがある。ロウ材としてSnAg半田(融点が約220℃)を用いる場合は、一般的にリフロー炉やホットプレートのピーク温度を約260℃まで上げる必要があるため、赤外線センサ素子1によっては、このような高温の温度履歴によって特性が劣化する場合もある。また、このような高温の温度履歴によって特性は劣化しないまでも、長期信頼性の低下を招く場合もある。
また、真空封止の製造方法についても、特に限定されることは無いが、一例として、真空チャンバー内に、(赤外線センサ素子1/スペーサー材料8/ベース基板2+ゲッター6a)をそれぞれ接着させて一体となったサンプルを設置し、必要な到達真空度まで(少なくとも赤外線センサ素子1が最低限の性能を出せる真空度として一般に1Pa以下まで、さらに好ましくは経時変化により真空が劣化しても最低限の性能が出せる1Pa以下を保てるように10−4Pa以下まで)真空引き後、真空チャンバー内で前記サンプルと、ハウジング3と赤外線透過窓5とが一体となったものを重ねて、接合することにより赤外線センサパッケージ17の内部を真空封止するという方法がある。
また、真空チャンバー内に(赤外線センサ素子1/スペーサー材料8/ベース基板2+ゲッター6a)とハウジング3と接着または接合させたサンプルを設置し、必要な到達真空度まで真空引き後、真空チャンバー内で前記サンプルと赤外線透過窓5とを重ねて接合することにより赤外線センサパッケージ17内部を真空封止するという方法を用いても構わない。
また、第1の実施形態、および、以下に説明する各実施形態では、赤外線センサパッケージ17に真空引き用の銅管(排気管)が無い形態を示しているが、ベース基板2にあらかじめ貫通穴およびそれと連続して接合された排気管を形成し、この排気管と真空ポンプとをつなげて真空引きを行い、必要な到達真空度に達した後で、排気管を外部からの機械的な力によってかしめ封止する方法(排気管を構成している銅などの金属を圧力によりつぶして封止する方法)を用いてもよいことは言うまでも無い。
また、第1の実施形態を示す図1A、および、以下に説明する各実施形態を示す各図での描写は割愛するが、赤外線センサパッケージ17の外部端子の形成場所は、特に限定されることは無く、赤外線センサパッケージ17の側面(ベース基板2とは垂直方向の面)、または、赤外線透過窓5が実装されている側とは表裏反対面側など、如何なる場所に形成されていても構わない。
また、赤外線センサパッケージ17の外部端子の具体的態様についても、如何なるものであってもよい。
例えば、外部端子の一例として、図1Bに示すように、ベース基板2上の赤外線センサ素子1の実装面とは表裏反対面に形成され、且つ、赤外線センサ素子1およびベース基板2に電気的に接続された導体ピン13aを外部端子(いわゆるPGA[Pin Grid Array]と呼ばれる外部端子)とする例が挙げられる。
また、外部端子の他の例として、図1Cに示すように、ベース基板2上の赤外線センサ素子1の実装面とは表裏反対面に形成され、且つ、赤外線センサ素子1およびベース基板2に電気的に接続された導体ボール13bを外部端子(いわゆるBGA[Ball Grid Array]と呼ばれる外部端子)とする例が挙げられる。
また、外部端子の他の例として、図1Dに示すように、ベース基板2の側面に形成され、且つ、赤外線センサ素子1およびベース基板2に電気的に接続された導体端子13cを赤外線センサパッケージ17の外部端子(いわゆるLGA[Land Grid Array]と呼ばれる外部端子)とする例が挙げられる。
また、外部端子の他の例として、図1Eに示すように、ベース基板2上の赤外線センサ素子1の実装面とは表裏反対面に形成され、且つ、赤外線センサ素子1およびベース基板2に電気的に接続された導体端子13dと電気的に接続されたフレキシブル回路基板14を赤外線センサパッケージ17の外部端子とする例が挙げられる。
以後説明する本発明の赤外線センサパッケージ17の他の実施形態においても、パッケージの外部端子に関しては色々な形態があり、図で全て説明すると実施形態と組み合わせたバリエーションが多数となるため、以後説明する本発明の第2の実施形態以降の図中では、赤外線センサパッケージ17の外部端子の図示を省略する。
このようにして得られた第1の実施形態では、図8Bに示す従来の赤外線センサパッケージ141のように赤外線センサ素子121とゲッター151とを下部ハウジング111上に横に並べて実装せず、ゲッター6aが赤外線センサ素子1とベース基板2との間にスペーサー材料8によって形成された空隙9の領域に実装されているため、図8Bに示す従来の赤外線センサパッケージ141のようにゲッター6aを実装するための場所を赤外線センサ素子1の実装領域以外の場所に別途設ける必要がないため、より赤外線センサ素子1の外形サイズに近い、小型の赤外線センサパッケージ17を実現することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について、図2に基づいて以下に説明する。ここで、第2の実施形態では、前述した第1の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第1の実施形態との間の相違点のみを説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、図2に示すように、ベース基板2上の一部で、且つ、赤外線センサ素子1の下部に位置する箇所に、凹部10が形成されている。そして、ゲッター6aは、凹部10の底部上に実装されている。赤外線センサ素子1は、凹部10を跨いだ状態で配置されている。
このようにして得られた第2の実施形態では、ベース基板2の一部で、且つ、赤外線センサ素子1の下部に位置する箇所に凹部10を形成し、ゲッター6aを凹部10上に実装することにより、第1の実施形態よりも、赤外線センサ素子1とベース基板2との間の空隙9が高さ方向(ベース基板2に垂直な方向)に広がるので、より厚く表面積が大きいタイプのゲッター6aを実装することができ、ゲッター6aの材料選択肢が広がるというメリットがある。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について、図3に基づいて以下に説明する。ここで、第3の実施形態では、前述した第2の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第2の実施形態との間の相違点のみを説明する。
第3の実施形態では、図3に示すように、第2の実施形態で用いられたスペーサー材料8が省略され、赤外線センサ素子1が、接着剤18を介してベース基板2上に直接的に実装されている。
このようにして得られた第3の実施形態では、凹部10の内部に実装できるような薄型のゲッター6aを選択することによって、且つ、スペーサー材料8を無くすことによって、本発明の第2の実施形態の赤外線センサパッケージ17よりも薄型の赤外線センサパッケージ17を実現できるというメリットがある。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について、図4A乃至図4Cに基づいて以下に説明する。ここで、第4の実施形態では、前述した第1の実施形態乃至第3の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第1の実施形態乃至第3の実施形態との間の相違点のみを説明する。
まず、図4Aに示す例は、第1の実施形態に対応し、図4Bに示す例は、第2の実施形態に対応し、図4Cに示す例は、第3の実施形態に対応する。図4A乃至図4Cに示す例に共通して、ゲッター6aが薄膜形状で形成されている点が、第1の実施形態乃至第3の実施形態との間で相違する。なお、図4A乃至図4Cでは、ベース基板2上に形成されたゲッター6aと電気的に接続するための端子6bの図示を省略している。
一般的に赤外線センサ素子1を真空封止したパッケージ内部に搭載されているゲッター6aは、薄膜ではなくバルク形状の固形であり、ベース基板2とゲッター6aとをスポット溶接などによって電気的に接続されている。
一方、本発明の第4の実施形態のようにゲッター6aを薄膜形状にすれば、あらかじめ複数(多数)のベース基板2を薄膜のゲッター6aの形成装置内にセットし、ベース基板2と薄膜のゲッター6aが一体となったものをまとめて製造することができ、製造量産効率を高めて、パッケージの製造コストを低減させることができるというメリットがある。
また、図4Aや図4Bに示す例では、ゲッター6aを薄膜形状にすることにより、ゲッター6aの上面と赤外線センサ素子1の下面との距離が広がるので、スペーサー材料8をより薄い材料にすることができ、スペーサー材料8の部材費を安くすることができることや、赤外線センサパッケージ17の厚さも薄くできるというメリットがある。
また、図4Bや図4Cに示す例では、ゲッター6aを薄膜形状にすることにより、ゲッター6aの上面と赤外線センサ素子1の下面との距離が広がるので、ベース基板2に形成した凹部10の深さをより浅くすることができ、ベース基板2の製造加工費を低減させることができるというメリットがある。また、凹部10を浅くすることにより、凹部10の下部のベース基板2の厚さをより厚くすることができるので、ベース基板2の強度を高めることができ、より信頼性の高い赤外線センサパッケージ17を製造できるというメリットもある。
さらには、ゲッター6aが薄膜形状であるので、スポット溶接などを用いてパッケージ1個に対し、一つずつ手作業でベース基板2上の電極と電気的に接続する必要が無く、複数のベース基板2に一括でまとめてゲッター6aを形成できるので、赤外線センサパッケージ17の量産性が高まり、より製造コストを低減させることができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5の実施形態について、以下に説明する。ここで、第5の実施形態では、前述した第4の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第4の実施形態との間の相違点のみを説明する。
本発明の第5の実施形態としての赤外線センサパッケージ17の基本構造の断面については、本発明の第4の実施形態を示す図4A乃至図4Cと同じである。
本発明の第5の実施形態における赤外線センサパッケージ17は、本発明の第4の実施形態における赤外線センサパッケージ17において、薄膜形状のゲッター6aが300℃以下の加熱により活性化できる材料であることを特徴とする構造になっている。
本発明の第5の実施形態は、本発明の第4の実施形態と類似しているが薄膜形状のゲッター6aが300度以下の加熱により活性化できる材料であるというところが第4の実施形態と異なっている。
一般的に赤外線センサ素子1を真空封止したパッケージ内部に搭載されているゲッター6aの材料としては、Zr系、Ti系材料や、それらを含む合金が用いられているが、これらの材料では、ゲッター6aを約400℃以上に加熱して、活性化(パッケージ内部の空間に漂っているガス分子を吸着できる状態にさせる)する必要がある。
一方、赤外線センサ素子1は、約300℃以上の環境下で性能が劣化するため、赤外線センサパッケージ17全体を約300℃以上に加熱することができず、一般的にはゲッター6aに電流を流すことによって、ゲッター6aだけを直接加熱して活性化を行うという手段が多く使用されている。
本発明の第5の実施形態の赤外線センサパッケージ17では、薄膜形状のゲッター6aとして300℃以下の加熱によって活性化できる材料を使用しているため、赤外線センサパッケージ17の内部を真空引きする従来の工程における加熱(300℃以下)によって、ゲッター6aを活性化させることができる。その結果、別途、ゲッター6aに電流を流して加熱し、活性化させるという工程が不要となるため、赤外線センサパッケージ17の製造コストを低減できるというメリットがある。
また、従来必要であったゲッター6aと電気的に接続されたベース基板2上の端子6bの形成も不要となるため、ベース基板2の製造コストも低減でき、トータルで赤外線センサパッケージ17の製造コストをさらに低減できるというメリットがある。
ここで、ゲッター6aの材料としては、特に限定されることは無いが、例えば、主に水、二酸化炭素のゲッター効果を有するCa系の無機化合物の周囲を有機溶剤および樹脂で覆ったペースト状の材料を約150℃で約30分乾燥させて作製した薄膜材料などが好適である。
Ca系の無機化合物を主成分とするゲッター6aであれば、約150℃(≦300℃)で活性化できるので、赤外線センサパッケージ17の内部を真空引きする通常の工程で使用する環境温度(一般的に約220℃以下)に晒されるだけでゲッター6aを活性化できるので、別途、電流を流してゲッター6aを加熱するという比較的作業時間を要する工程が不要となるため、赤外線センサパッケージ17の製造コストを低減させることができる。
(実施形態6)
次に、本発明の第6の実施形態について、図5に基づいて以下に説明する。ここで、第6の実施形態では、前述した第2の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第2の実施形態との間の相違点のみを説明する。
まず、第2の実施形態では、凹部10の底部にゲッター6aが配置されていたが、これに対して、第6の実施形態では、図5に示すように、ゲッター6aが、凹部10を跨ぐように配置されてベース基板2に実装されている。なお、図5では、ゲッター6aと電気的に接続するために設けたベース基板2上の表面端子6cの描写を省略している。
ゲッター6aは、赤外線センサパッケージ17の内部に漂うガス分子をできるだけ多く吸着できるように、赤外線センサパッケージ17の内部空間内で露出される表面積が大きいほどゲッター効果が高く好ましい。第2の実施形態では、このような観点からゲッター6aの下部をベース基板2と接触させないように、ベース基板2上の表面端子6c(厚さ約20μm以下であり、ベース基板2の配線パターンの一部であり、図2中では省略)上にブロック形状の端子6bを設けている。一方、図5に示す本発明の第6の実施形態では、ベース基板2上に形成した凹部10を跨ぐようにゲッター6aを実装しているため、ゲッター6a下部とベース基板2との間に空隙があるため、前記バルク形状の端子6bが不要であり、ゲッター6aをベース基板2上の表面端子6cと直接電気的に接続している。その結果、バルク形状の端子6bをベース基板2上に実装するという製造工程が不要となり、本発明の第2の実施形態に示す赤外線センサパッケージ17と比べて製造コストを低減させることができるというメリットがある。
(実施形態7)
次に、本発明の第7の実施形態について、図6に基づいて以下に説明する。ここで、第7の実施形態では、前述した第1の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第1の実施形態との間の相違点のみを説明する。
第7の実施形態では、図6に示すように、赤外線センサ素子1のゲッター6aに対向する面に、ゲッター6aが加熱された時にゲッター6aから輻射される熱が直接的に赤外線センサ素子1に伝わるのを阻止するための板状の素子(遮熱部材)12が実装されている。本実施形態では、スペーサー材料8上に板状の素子12が固着され、板状の素子12上にゲッター6aが固着されている。
板状の素子12の材料については、特に限定されることは無いが、できるだけ耐熱温度が高く、熱伝導率が小さい材料が好ましい。例えば、耐熱ガラス板や、熱伝導率が比較的小さいNiを含んだ合金(42アロイ、コバールなど)などの金属板などが好適である。ガラス材料やNiを含んだ合金材料は、自身からガスを放出することはほとんどないため、長期的に真空度が劣化するリスクもほとんど無く、より高性能で信頼性の高い赤外線センサパッケージ17を実現できる。また、これまでの説明の中で図を含めて言及されていなかったが、赤外線センサパッケージ17の性能を高めるために、赤外線センサ素子1の温度を一定に保つための加熱ヒーターがあっても構わない。その場合、この加熱ヒーターを板状の素子12として使用すれば、ゲッター6aの加熱時の輻射熱をさえぎる役割も兼ねることができるので好適である。つまり、別途に板状の素子を設けることを省略することができ、製造コストを低減させることができる。加熱ヒーターは、元々、物体を高温に加熱するための材料であり、耐熱性の高い材料であるため、ゲッター6aの加熱時の温度上昇(最高温度:約400℃〜500℃)によっても壊れることは無い。加熱ヒーターは、発熱体となる導電体の周囲を、アルミナや窒化珪素などのセラミックスで覆った材料が好適である。
また、板状の素子12として加熱ヒーターを使用する場合、つまり、赤外線センサ素子1を加熱ヒーターで加熱して温度を一定に保てるようにした実施形態の場合は、スペーサー材料8として、ガラス材料を使用することが好ましい。ガラス材料は、一般的に熱伝導率が非常に小さいので、加熱ヒーターに電流を流して発生させた熱がスペーサー材料8を介して赤外線センサパッケージ17全体に伝わりにくいため、効率よく赤外線センサ素子1だけを加熱することができる。その結果、加熱ヒーターに流す電流の大きさを小さくすることができ、より低消費電力を有する赤外線センサパッケージ17を実現できるというメリットがある。ここでガラス材料としては特に限定されることは無いが、NaO、B、SiOを主な成分としたホウケイ酸ガラスや、NaO、CaO、SiOを主な成分としたソーダ石灰ガラスや、SiOから成る石英ガラスなどを用いるのが好ましい。中でもホウケイ酸ガラスは、熱膨張係数が小さいので、温度サイクル試験や熱衝撃試験に対する耐久性が高いというメリットがあり好ましい。
赤外線センサパッケージ17の外部端子(図中では省略している)に電流を流し、ゲッター6aを加熱して活性化(一般的には約400℃以上で約15分〜30分加熱するという工程が必要)する際に、ゲッター6aから赤外線センサパッケージ17の方向へ輻射熱が放射されるが、本発明の第7の実施形態では、その輻射熱が直接的に赤外線センサ素子1に伝わるのを防ぐための板状の素子12を赤外線センサ素子1の下部に実装することにより、ゲッター6aが加熱されても赤外線センサ素子1の温度上昇を抑えられるので、赤外線センサ素子1の性能劣化(感度劣化、画質劣化など)を防止できるというメリットがある。
なお、赤外線センサ素子1の下部に、ゲッター6aが加熱された時にゲッター6aから輻射される熱が直接的に赤外線センサ素子1に伝わるのを阻止するための板状の素子12が実装されるという構造を、図2乃至図5に示す本発明の第2乃至第6の実施形態において適用してもよく、同様なメリットが得られることは言うまでもないため、以後の詳しい説明は割愛する。
(実施形態8)
次に、本発明の第8の実施形態について、図7Aおよび図7Bに基づいて以下に説明する。ここで、第8の実施形態では、前述した第1の実施形態と以下に説明する一部のみが異なるため、以下では、第1の実施形態との間の相違点のみを説明する。
まず、第1の実施形態では、ベース基板2とハウジング3とが別体に形成されていたのに対して、図7Aおよび図7Bに示す第8の実施形態では、ベース基板2とハウジング3とが一体に形成されている。以下では、ベース基板2とハウジング3とを一体に形成した部材をハウジング一体型ベース基板19と称する。図7Bに示す例は、ハウジング一体型ベース基板19にさらに凹部が形成されている点のみが図7Aに示す例と異なる。
第8の実施形態では、ベース基板2とハウジング3とが一体化された構造であるので、ベース基板2とハウジング3とを一体化したハウジング一体型ベース基板19に直接的に赤外線透過窓5を真空中で接合し、赤外線センサパッケージ17を真空封止することができる。
第1の実施形態による赤外線センサパッケージ17では、真空封止部が、ベース基板2およびハウジング3と、ハウジング3および赤外線透過窓5との2箇所であったのに対し、第8の実施形態では、真空封止部が、ハウジング一体型ベース基板19および赤外線透過窓5の1箇所だけであるので、真空封止部の領域が少なく、赤外線センサパッケージ17の完成後のリークによる長期的な真空劣化というリスクを低減させることができ、より信頼性の高い赤外線センサパッケージ17を実現することができるというメリットがある。
また、ベース基板2とハウジング3が一体化されているという構造を、図2乃至図6に示す、本発明の第2乃至第7の実施形態において適用してもよく、同様なメリットが得られることは言うまでもないため、以後の詳しい説明は割愛する。
(実施形態9)
次に、本発明の第9の実施形態について、以下に説明する。
図の説明は割愛するが、上記第1の実施形態乃至第8の実施形態による小型の赤外線センサパッケージ17を用いて、駆動回路と電気的に接続した赤外線センサモジュール、つまり、電源を入れれば直ぐに赤外線センサを作動できるようなモジュールを実現している。
その結果、サーモグラフィー、夜間の監視カメラ、消防用のカメラ、防衛用の無人偵察機搭載用のカメラなど、赤外線センサパッケージ17を用いたシステムをより簡単で安価に、且つ小型に設計することができるというメリットがある。
(実施形態10)
次に、本発明の第10の実施形態について、以下に説明する。
図の説明は割愛するが、上記第1の実施形態乃至第8の実施形態による小型の赤外線センサパッケージ17、または、上記第9の実施形態による赤外線センサモジュールを用いれば、従来よりも小型の赤外線センサパッケージ17、または、赤外線センサモジュールを搭載したより高性能で安価且つ小型の電子機器(サーモグラフィー、夜間の監視カメラ、消防用のカメラ、防衛用の無人偵察機搭載用のカメラなど)を実現することができる。
以上、実施形態を複数述べたが、その他、本発明はその要旨を超えない限り、上記の実施形態に限定されるものではないことは言うまでも無い。また、組み合わせに支障が無い限り、各実施形態の特徴を適宜組み合わせることが可能である。
1:赤外線センサ素子
2:ベース基板
3:ハウジング
4:貫通穴
5:赤外線透過窓
6a:ゲッター
6b:端子
6c:表面端子
7:空間
8:スペーサー材料
9:空隙
10:凹部
11:ワイヤー線
12:板状の素子(遮熱部材)
13a〜13d:外部端子
14:フレキシブル回路基板
15:フレキシブル回路基板の端子
17:赤外線センサパッケージ
18:接着剤
19:ハウジング一体型ベース基板

Claims (9)

  1. 赤外線センサ素子と、前記赤外線センサ素子に電気的に接続されたベース基板部と、前記赤外線センサ素子を囲うハウジング部と、赤外線透過窓と、ゲッターとを少なくとも備え、
    前記赤外線センサ素子は、前記ベース基板部と前記ハウジング部と前記赤外線透過窓とによって囲まれた空間内に真空封止されており、
    前記ゲッターは、前記赤外線センサ素子と前記ベース基板部との間にスペーサーを配置することによって形成された前記赤外線センサ素子と前記ベース基板部との間の空隙に配置され、
    前記赤外線センサ素子と前記ゲッターとの間に、遮熱部材が配置され、
    前記遮熱部材は、前記赤外線センサ素子を加熱する加熱ヒーター、または、Niを含む合金または耐熱ガラスから成る素子であることを特徴とする赤外線センサパッケージ。
  2. 前記遮熱部材は、前記ゲッターに対向する前記赤外線センサ素子の対向面に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサパッケージ。
  3. 前記遮熱部材は、前記赤外線センサ素子を加熱する加熱ヒーターであることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線センサパッケージ。
  4. 前記ベース基板部は、前記赤外線センサ素子に対向する対向面に凹部を有し、
    前記ゲッターは、前記ベース基板部の前記凹部を跨ぐように、前記ベース基板部の前記対向面上に実装されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の赤外線センサパッケージ。
  5. 前記ゲッターは、薄膜形状を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の赤外線センサパッケージ。
  6. 前記ゲッターは、300°℃以下の加熱により活性化する材料から成ることを特徴とする請求項に記載の赤外線センサパッケージ。
  7. 前記スペーサーは、ガラス材料から成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の赤外線センサパッケージ。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の赤外線センサパッケージと、前記赤外線センサパッケージに電気的に接続され前記赤外線センサパッケージを駆動する駆動回路とを備えていることを特徴とする赤外線センサモジュール。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の赤外線センサパッケージまたは請求項に記載の赤外線センサモジュールを搭載したことを特徴とする電子機器。
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