JP5938646B2 - 電動自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、電動モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動自転車に関するものである。
バッテリなどの蓄電器と、この蓄電器から給電される電動モータとを有し、この電動モータの補助駆動力(アシスト力)を、ペダルからの踏力(人力駆動力)に加えることで、上り坂等でも楽に走行できる電動自転車は既に知られている。この電動自転車では、ペダルに加えられる踏力に対応する力をトルクセンサにより検出して、踏力に対応する補助駆動力を電動モータから発生させている。
この場合に、踏力(人力駆動力)に対応する力をトルクセンサにより検出する方法としては、トルクセンサをクランク軸近傍箇所などに配設し、クランク軸からクランクギヤ(前スプロケットやクランクギヤとも称される)に伝達される力をトルクセンサにより検出する方法と、トルクセンサを後輪のハブ内などに配設し、チェーンを介して後輪に伝達された力をトルクセンサにより検出する方法とがある。
しかし、チェーンを介して後輪に伝達された力をトルクセンサにより検出する方法については、チェーンなどの力の伝達経路を経由した力が検出されるので、チェーンなどの力の伝達経路で力の方向や量が変更されたり失われたりして、ペダルを踏み込む力を直接測定できず、踏力との対応関係が低くなる可能性があった。
これに対して、クランク軸からクランクギヤに伝達される力をトルクセンサにより検出する方法を用いると、チェーンなどの伝達経路を経由しないので、ペダルを踏み込む力を比較的良好に測定できる。
このように、クランク軸からクランクギヤに伝達される力をトルクセンサにより検出する場合、従来は、例えば、下パイプ(メインパイプとも称される)と立パイプ(シートチューブとも称される)とチェーンステーとを連結するハンガ(ボトムブラケットとも称される)の下方に、ブラケットを介して電動モータも内蔵されたモータユニットを配設し、このモータユニットの前寄り部分に前記トルクセンサを配設していた。詳しくは、ハンガの下方に配設したモータユニットの前寄り部分において、クランク軸を回転自在に支持するとともに、クランク軸の外周に、クランク軸と同軸心で、クランク軸の回転をクランクギヤに伝達するトルク検知筒を配設し、このトルク検知筒にトルクセンサを取り付けていた(特許文献1等)。
しかし、一般的な自転車においては前記ハンガが設けられている箇所でクランク軸を回転自在に支持する構造であるので、上記のようにハンガの下方に配設したモータユニットなどによりクランクを支持する構造では、一般的な自転車と異なるフレーム構造となって、違和感を生じたり、製造コストが増加したりする短所があった。また、クランク軸の地面からの設置高さを、一般の自転車と同じにしようとすると、下パイプなどが結合されているハンガを上方寄りに配置しなければならないため、下パイプも上方寄りに配置することとなって、電動自転車に乗ったり降りたりする際に、下パイプの上から足を抜き難くなるという短所も生じていた。
このような短所を改善するものとして、特許文献2、3等に、一般の自転車と同じようにハンガが設けられている箇所でクランク軸を回転自在に支持するとともに、ハンガの内部にトルクセンサを配設した電動自転車が開示されている。この構成によれば、一般的な自転車と似たフレーム構造となって、違和感を少なめに抑えたり、製造コストの増加をある程度抑えたりすることができる。また、ハンガや下パイプの位置も一般的な自転車と同様となるので、下パイプの上から足を抜き難くなることもない。
ところで、クランク軸の外周自体にトルクセンサの構成部品を配設すると、左側のペダルまたは右側のペダルからのトルクが不均等に入力されるおそれがあるとともに、左側のペダルや右側のペダルに踏み込まれた体重によって、クランク軸の端部が下方に力を受けるため、クランク軸に対する回転方向のトルク以外に、クランク軸を下方に曲げる力の影響を大きく受けるおそれがある。したがって、一般には、クランク軸と、このクランク軸の外周に配設させたトルク検知筒とを、セレーション部などの係合部を介して係合させて、トルク検知筒の外周にトルクセンサの構成部品を配設している。なお、クランク軸とトルク検知筒とは、クランク軸におけるクランクギヤから離れた側の軸受で回転自在に支持されている箇所の近傍(軸受に隣接する箇所)で係合させている。
この構成によれば、クランク軸ではなくて、クランク軸の外周に配設されたトルク検知筒にトルクセンサの構成部品を配設しているため、クランク軸の外周自体にトルクセンサの構成部品を配設した場合と比較して、クランク軸を下方に曲げる力の影響を受け難くなる。
特開2003−118673号公報 特開平8−297059号公報 特開2007−230410号公報
しかし、クランク軸の外周に配設されたトルク検知筒にトルクセンサの構成部品を配設した場合でも、クランク軸は軸受の近傍箇所で大きな曲げモーメントが作用するため、クランク軸における大きな曲げモーメントが作用している箇所の近傍箇所で係合しているトルク検知筒にも、曲げモーメントの影響を受けるおそれがある。また、ハンガの内部にクランク軸、人力伝達軸、およびトルクセンサを配設しようとすると、ハンガの直径に応じてクランク軸の直径をあまり大きくすることができないため、曲げモーメントの影響をより受け易くなるおそれもある。
さらに、ハンガの内部空間が限られるため、クランク軸とトルク検知筒とを軸受の近傍箇所で係合させると、トルク検知筒にその構成部品を配設したトルクセンサの配線部の接続箇所と軸受外周部とが干渉して、トルクセンサの配線部をうまく取り出せない場合がある。
これらの問題に対処する方法としては、図12に示すように、クランク軸71とトルク検知筒72との係合部(セレーション部)73を、クランク軸71を回転自在に支持する軸受74、75の間の中間部寄りの位置に配設することが考えられる。
このように構成すれば、トルクセンサ76の構成部品(磁歪部)を配設したトルク検知筒72と、クランク軸71との係合部73を、軸受74、75から離れた位置に配設できて、クランク軸71に作用する曲げモーメントの影響を最小限に抑えることができる。また、トルク検知筒72と軸受75との間の空間を利用して、トルクセンサ76の配線部77や配線接合部78を良好に配設できる。
しかしながら、図12に示す構造においては、クランク軸71は、トルク検知筒72やトルクセンサ76とともにハンガ70の内部に配設されるとともに、クランク軸71の片側(軸受75により支持される側の端部側で、図12においては、クランク軸71の左側)からトルク検知筒72が外周に嵌合され、さらに、軸受75に挿入する構造である。したがって、クランク軸71、特に、クランク軸71の軸受75に挿入する部分71aや、組付け時にトルク検知筒72を挿入する側の部分71bの直径をあまり大きくできない。
このため、例えば、軸受75の軸心方向の位置決めが確実に行われていないと、クランク軸71の細径側に取り付けられているクランクアーム79から下向きの大きな力が加わった際などに、軸受75がクランク軸71に対して軸心方向に移動(摺動)して、大きな曲げモーメントが作用する、クランク軸71における軸受75で支持されている箇所(被支持部)71aが損傷したり、変形したりするおそれがある。また、クランク軸71における軸受75で支持されている箇所(被支持部)71aとセレーション部が形成されている係合部73との間の部分71bが、セレーション部の細径部分の直径以下の丸棒形状であるので、この部分71bについても、クランクアーム79から下向きの大きな力が加わった際などに、損傷したり、変形したりするおそれがある。
本発明は上記課題を解決するもので、ハンガ内にクランク軸、トルク検知筒、トルクセンサが配設されている構造において、ペダルからの踏力に基づく回転力としての人力駆動力を良好に検出することができ、かつ、クランク軸が損傷したり変形したりすることを防止できる電動自転車を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、電動モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動自転車であって、立パイプの下端部に結合されたハンガの内部に、クランク軸と、このクランク軸に係合されて人力駆動力が伝達されるとともにトルクセンサの磁歪部が外周に形成されたトルク検知筒とが配設され、クランク軸とトルク検知筒との係合部が、それぞれクランク軸を回転自在に支持するクランクギヤ側の第1軸受と反クランクギヤ側の第2軸受との間の中間部に配置され、クランク軸における前記第2軸受により支持された部分と前記係合部との間の箇所に、筒状体が外嵌されて、または前記係合部をなすセレーション部が軸心方向に沿って延長されたセレーション延長部が形成されて、前記筒状体または前記セレーション延長部が前記第2軸受に当接され、前記筒状体または前記セレーション延長部により、前記第2軸受が軸心方向沿って前記係合部側に移動することが規制されていることを特徴とする。
この構成により、筒状体やセレーション延長部によって第2軸受が位置規制されるので、第2軸受が軸心方向沿って移動しなくなる。また、クランク軸における前記第2軸受により支持された部分と前記係合部との間の箇所は、筒状体が外嵌されたり、セレーション延長部が形成されたりしているために曲げ強度などが増加する。
また、本発明は、前記クランク軸が、トルクセンサが外周側に配設されているクランク軸本体と、このクランク軸本体の片側に連結されるクランク補助軸とに分割されて構成され、前記クランク補助軸におけるクランクアームとの結合部の直径と、前記クランク軸本体におけるクランクアームとの結合部の直径とが、クランク軸本体におけるクランク補助軸との連結部の直径よりも大きく形成されていることを特徴とする。この構成によれば、クランク補助軸やクランク軸本体のクランクアームとの結合部の直径を太くできて良好な剛性を維持できる。
また、本発明は、ハンガの内側に、前記第1軸受と前記第2軸受とがその左右両端部内側に配設された金属製の中筒が配設され、前記中筒は、トルクセンサと、トルクセンサの磁歪部が外周に形成されたトルク検知筒と、クランク軸における両軸受間の領域とを覆っていることを特徴とする。
この構成により、立パイプを通してハンガ内に雨水などが流入した場合でも、中筒によってトルクセンサの配設部分に前記雨水が流入することを阻止できる。また、金属製の中筒により、外部からのノイズなどがトルクセンサの信号線に入ることも防止できる。さらに、クランク軸やトルクセンサの配設部分が中筒で覆われた部分にユニット化することができるので、ハンガへの組付作業なども比較的容易かつ能率的に行うことができる。
また、本発明は、ハンガの片側の内周に補助筒が嵌めこまれ、この補助筒の内周に中筒の先端部が嵌めこまれ、補助筒と中筒との間に環状の弾性部材が配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、ハンガを含めたフレームを形成際の精度が悪い場合でも、弾性部材によって中筒の位置が自動的に調整され、中筒がトルクセンサに強く当接したり接触したりするなどしてトルクセンサに悪影響を与えることを防止できる。また、立パイプを通してハンガ内に雨水などが流入し、さらに、補助筒と中筒との間の隙間を通して、中筒の端部側から内部に雨水などが流入しようとした場合でも、このような雨水の流入が弾性部材により阻止される。
本発明によれば、クランク軸における第2軸受により支持された部分と係合部との間に、筒状体を外嵌させたり、セレーション延長部が形成されたりして、前記筒状体やセレーション延長部によって第2軸受が軸心方向沿って係合部側に移動することを規制することにより、第2軸受が軸心方向沿って移動することが防止される。これにより、クランク軸の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸における第2軸受で受けられている部分が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。また、クランク軸における第2軸受により支持された部分と係合部との間の箇所は、筒状体を外嵌させたり、セレーション延長部を形成させたりしているために曲げ強度などが増加する。これにより、クランク軸の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸における第2軸受により支持された部分と係合部との間の箇所が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。
また、クランク軸を、トルクセンサが外周側に配設されているクランク軸本体と、このクランク軸本体の片側に連結されるクランク補助軸とに分割して構成し、前記クランク補助軸におけるクランクアームとの結合部の直径と、前記クランク軸本体におけるクランクアームとの結合部の直径とを、クランク軸本体におけるクランク補助軸との連結部の直径よりも大きく形成したことにより、クランク補助軸やクランク軸本体のクランクアームとの結合部の直径を太くできて、前記結合部として良好な剛性を維持でき、ひいては電動自転車としての信頼性を向上できる。また、クランク補助軸とクランクアームとの結合部の直径を太くできながら、クランク軸本体として従来のクランク軸と同じ直径のものを用いるとともに、トルクセンサとして従来と同様な大きさや形式のトルクセンサを用いることができるので、クランク軸やトルクセンサ、ひいてはハンガとしてコンパクトなもの(巨大化を抑えたもの)を用いることができるとともに、従来型のトルクセンサを用いることが可能であるので製造コストを安価に抑えることが可能となる。
また、ハンガの内側に、第1軸受と第2軸受とがその左右両端部内側に配設された金属製の中筒を配設し、前記中筒により、トルクセンサと、トルクセンサの磁歪部が外周に形成されたトルク検知筒と、クランク軸における両軸受間の領域とを覆うことにより、立パイプを通してハンガ内に雨水が流入した場合でも、中筒によってトルクセンサの配設部分に前記雨水が流入することが阻止されるので信頼性が向上する。また、金属製の中筒により、外部からのノイズなどがトルクセンサの信号線に入ることを防止できて、これによっても信頼性が向上する。さらに、クランク軸やトルクセンサの配設部分が中筒で覆われた部分にユニット化することができるので、組付作業なども比較的容易かつ能率的に行うことができる。
また、ハンガの片側の内周に補助筒を嵌めこみ、この補助筒の内周に中筒の先端部を嵌めこみ、補助筒と中筒との間に環状の弾性部材を配設することにより、ハンガを含めたフレームを形成際の精度が悪い場合でも、弾性部材によって中筒の位置が自動的に調整され、中筒がトルクセンサに強く当接したり接触したりするなどしてトルクセンサに悪影響を与えることを防止できて、信頼性が向上する。また、立パイプを通してハンガ内に雨水などが流入し、さらに、補助筒と中筒との間の隙間を通して、中筒の端部側から内部に雨水などが流入しようとした場合でも、このような雨水の流入が弾性部材により阻止される。
本発明の実施の形態に係る電動自転車の全体側面図 同電動自転車の部分切欠側面図 同電動自転車のハンガおよびクランクユニットの分解斜視図 同電動自転車のハンガおよびハンガ近傍箇所の縦断面図 同電動自転車の図4のV−V線矢視側面断面図 同電動自転車の図4のVI−VI線矢視側面断面図 同電動自転車のクランク軸および筒状体を示す斜視図 同電動自転車のクランク軸に作用する曲げモーメントについて説明する図 同電動自転車の係合部の要部拡大図 本発明の他の実施の形態に係る電動自転車のハンガおよびハンガ近傍箇所の縦断面図 本発明のその他の実施の形態に係る電動自転車のハンガおよびハンガ近傍箇所の縦断面図 従来の電動自転車のハンガおよびハンガ近傍箇所の縦断面図
以下、本発明の実施の形態に係る電動自転車について図面に基づき説明する。なお、以下の説明で左右方向とは、進行方向に向った状態での方向をいう。
図1、図2において、1は電動自転車である。この電動自転車1は、ヘッドパイプ2a、前フォーク2b、下パイプ(下パイプ2cとも称される)2c、立パイプ(シートチューブとも称される)2d、チェーンステー2e、シートステー2f、ハンガ(ボトムブラケットとも称される)2gなどからなる金属製のフレーム(車体フレームとも称される)2と、前フォーク2bの下端に回転自在に取り付けられた前輪3と、チェーンステー2eの後端に回転自在に取り付けられた後輪4と、前輪3の向きを変更するハンドル5と、サドル6と、クランク軸17と一対のクランクアーム18とからなるクランク7と、クランクアーム18の端部に回転自在に取り付けられたペダル8と、補助駆動力(アシスト力)を発生させる電動モータ10と、電動モータ10を含めた各種の電気的制御を行う制御部(図示せず)と、電動モータ10に駆動用の電力を供給する二次電池からなるバッテリ12と、ハンドル5などに取り付けられて、乗車者などが操作可能な手元操作部(図示せず)と、クランク7(正確には、クランク7および、後述するトルク検知筒24や回転力伝達筒27)と一体的に回転するようにクランク7の片側の位置に取り付けられたクランクギヤ(前スプロケットやチェーンリングとも称される)13と、後輪4のハブ(後ハブとも称する)に取り付けられた後部輪体としての後スプロケット(いわゆる後輪ギヤ)14と、クランクギヤ13および後スプロケット14に掛け渡された無端状駆動力伝達体としてのチェーン15と、チェーン15などを側方から覆うチェーンカバー21などを備えている。なお、この実施の形態では、電動モータ10が前輪3のハブ(前ハブとも称する)16の内部に配設され、制御部(図示せず)がバッテリ12の装着部近傍箇所などに配設されているが、制御部は、手元操作部などの他の箇所に配設されていてもよい。また、バッテリ12は蓄電器の一例であり、二次電池が好適であるが、蓄電器の他の例としてはキャパシタなどであってもよい。また、電動モータ10は、前ハブ16の内部に配設される代わりに、後ハブの内部に配設されていてもよい。
図2、図3などに示すように、ハンガ2gは、下パイプ2cの後端部と、立パイプ2dの下端部と、チェーンステー2eの前端部に連結されたバッテリ搭載用のブラケット19と、を連結する状態で配設されている。そして、図3、図4などに示すように、ハンガ2gの内部に、クランク軸17が回転自在に配設されるとともに、踏力(人力駆動力)に対応する力を検出するトルクセンサ23が配設されている。なお、図3において、クランクギヤ13については、スパイダとも称されるクランクギヤ13におけるギヤ部13aを支持する部分のみを示す。
図4に示すように、クランク軸17は、トルクセンサ23が外周側に配設されているクランク軸本体17Aと、このクランク軸本体17Aの片側(この実施の形態では左側)に連結されるクランク補助軸17Bとに分割されて構成されており、これらのクランク軸本体17Aとクランク補助軸17Bとが連結ボルト25で連結されている。クランク軸本体17Aは、右側寄りに配設されて右側のクランクアーム18(18A)などが結合されている太径部17Aaと、中央部および左側寄りに配設されて太径部17Aaよりも細径の細径部17Abとを有する。そして、クランク軸17の左右方向の略中央部に位置する、クランク軸本体17Aの細径部17Abに、トルクセンサ23の磁歪部23aが外周に形成されたトルク検知筒(センシングパイプ)24が一体的に回転する状態で外装されている。また、クランク軸本体17Aの細径部17Abの左端部に、クランク補助軸17Bが結合されており、クランク補助軸17Bにおける左側のクランクアーム18(18B)との結合部17Baの直径D1が、クランク軸本体17Aにおけるクランク補助軸17Bとの連結部(細径部17Abの一部)17Acの直径D2よりも大きく形成されている。また、クランク軸本体17Aにおける右側のクランクアーム18(18A)との結合部17Adの直径D3も、クランク軸本体17Aにおけるクランク補助軸17Bとの連結部(細径部17Abの一部)17Acの直径D2よりも大きく形成されている。なお、図4における34は、クランク軸17にクランクアームを係止する係止ボルト、2gc、2gdは、立パイプ2dから侵入してきた雨水などを外部(下方)に排出するために形成された孔部である。
トルク検知筒(センシングパイプ)24は、このトルク検知筒24の一端部内周に形成された歯状のセレーション部からなる係合部24aと、クランク軸17における、クランクギヤ側の第1軸受29Aと反クランクギヤ側の第2軸受29Bとの間の中間部寄り位置に配置され、クランク軸本体17Aの細径部17Abの外周に形成された歯状のセレーション部からなる係合部17Abaとが噛み合って係合することで、クランク軸17と一体的に回転する状態で外嵌されている。また、図4に示すように、クランク軸17の太径部17Aaには、回転力伝達筒27が回転自在に外嵌されている。回転力伝達筒27には、左端部内周に歯状係合部(セレーション部)27aが形成されており、この回転力伝達筒27の歯状係合部(セレーション部)27aが、トルク検知筒24の右端部外周に形成された歯状係合部(セレーション部)24bに噛み合うことで、トルク検知筒24の回転が回転力伝達筒27に伝達されてトルク検知筒24とともに一体的に回転する。
図4に示すように、トルク検知筒24の外周部の一部には、クランク軸17を介してトルク検知筒24に伝達された踏力の印加によってその透磁率が変化する磁歪部23aが形成されているとともに、この磁歪部23aから僅かな隙間を有した状態で、透磁率の変化を磁束の変化として読み取るサーチコイル23bが配設されている。そして、これらの磁歪部23aとサーチコイル23bとによりトルク検知筒24のねじり力に基づく踏力を検知するトルクセンサ23が構成されている。なお、サーチコイル23bおよびこのサーチコイル23bを保持するコイル保持体23cはトルク検知筒24に対して回転自在な状態で、トルク検知筒24に外嵌されている。
また、この実施の形態では、クランクギヤ13および後スプロケット14がそれぞれ3段の変速用ギヤで構成され、クランクギヤ13には、大径、中径、小径のギヤ部13aが組み付けられている。そして、ディレイラ22(後輪側のディレイラ22のみ図1、図2において図示する)によりチェーン15の位置を変更することで、変速段を切換可能に構成されている。ここで、クランクギヤ13は回転力伝達筒27と一体的に回転する状態で外嵌されている。なお、クランクギヤ13の内周(スパイダの内周)と回転力伝達筒27の右寄り箇所外周とにはそれぞれ歯状係合部(セレーション部)13b、27bが形成されており、これらの歯状係合部(セレーション部)13b、27bが噛み合うことで、回転力伝達筒27の回転がクランクギヤ13に伝達されてクランクギヤ13が回転力伝達筒27と一体的に回転する。
ハンガ2の内側には金属製の中筒28がねじ込まれており、中筒28は左右の軸受29(29A、29B)を外周側から保持している。
右側、すなわちクランクギヤ13が配設されている側(クランクギヤ側)の第1軸受29Aは、中筒28の右端部内周面と回転力伝達筒27の左端部外周面との間に組み付けられて固定されている。また、左側、すなわちクランクギヤ13が配設されている側とは反対側に配設されている側(反クランクギヤ側)の第2軸受29Bはその内周部が、クランク軸本体17Aの細径部17Abにおけるクランク補助軸17Bとの連結部近傍箇所に組み付けられ、中筒28における細径となっている左端部内周が第2軸受29Bの外周部に組み付けられて固定されている。なお、何れの軸受29(29A、29B)も側面部にシール部(図4では省略している)を有しており、軸受29のボール部の配設空間などを通して、水などがトルクセンサ23の配設空間に侵入しないようになっている。
また、中筒28の右端部側外周には鍔部28bに続いて雄ねじ部28aが形成され、ハンガ2gの右端部側内周に形成された雌ねじ部2gaに螺合される。また、ハンガ2gの左端部側内周には、補助筒30を介して、中筒28の左端側が挿入されて組み付けられるよう構成されている。詳しくは、ハンガ2gの左端部側内周に形成された雌ねじ部2gbに、補助筒30の鍔部30aに続いて形成された雄ねじ部30bが螺合されて組み付けられる。そして、これらの中筒28や補助筒30をハンガ2gに組み付けた状態では、中筒28により、トルクセンサ23と、トルク検知筒24と、クランク軸本体17Aにおける両軸受29間の領域とを覆っている。また、この実施の形態では、補助筒30の内周面に環状の溝部が形成され、この溝部に、中筒28の外周面に当接する環状の弾性部材42が配設されている。なお、補助筒30に溝部を形成する代わりに、中筒28の外周面に溝部を形成して弾性部材42を配設させて、この弾性部材42を補助筒30の内周面に当接させてもよい。
中筒28の左端部は、補助筒30の内周に接触する箇所から第2軸受29Bの外周に接触する箇所まで径方向に延びているが、図5に示すように、この径方向に延びる側面部の一部は切欠かれ、この切欠箇所における、第2軸受29Bと、中筒28の左端外周部内面との間に、配線案内部材31が配設されている。この配線案内部材31はゴムなどの弾性を有する材料で構成され、この配線案内部材31には、トルクセンサ23に接続されたトルクセンサ接続配線32が貫通して側方に通されてハンガ2gの外部に取り出されている。また、中筒28の左側面部に臨む箇所には、側面視円環状の配線キャップ33が設けられている。そして、この配線キャップ33により、トルクセンサ接続配線32の、ハンガ2gより側方に出された箇所を覆うようになっている。また、配線キャップ33の外周部の一部が切欠かれており、この配線キャップ33の切欠部33aからトルクセンサ接続配線32が外部に取り出される。
また、トルクセンサ接続配線32のトルクセンサ接続側端子(トルクセンサ接続部)を保持する端子保持部材38が、トルクセンサ23のコイル保持体23cに連結されている。この端子保持部材38は、図6に示すように、周方向の一部(この実施の形態に示す場合では、図6に示すように上部)に突部38aを有する円環形状とされて、中筒28の上端部に形成された凹部28e内に突部38aが位置する状態で、コイル保持体23cに連結されている。つまり、トルクセンサ23のサーチコイル23bやコイル保持体23cは、サーチコイル23bがトルク検知筒24の外周に形成された磁歪部23aに対して僅かな隙間を有する状態で取り付けられているが、トルクセンサ23のサーチコイル23bやコイル保持体23cがトルク検知筒24とともに回転しようとした場合には、端子保持部材38の突部38aが中筒28の凹部28eの内壁面に当接することで、トルクセンサ23のサーチコイル23bやコイル保持体23cが、周方向に対して位置規制されている。
また、この実施の形態では、複数の変速用のギヤ部13aを有する人力駆動力出力輪体としてのクランクギヤ13が、クランク軸17の軸心方向に対してハンガ2gの内部側へ移動しないように位置規制された状態で回転力伝達筒27に外嵌されている。また、クランクギヤ13の左端部外周にねじ込まれた取付リング35により、クランクギヤ13が、クランク軸17の軸心方向外部側へ移動しないように位置規制された状態で組み付けられている。
クランク軸17やトルクセンサ23は、図4に示すように、中筒28内に組み込まれてユニット化され、ユニット化されたクランクユニットが、ハンガ2g内に組み込まれている。
さらに、上記構成に加えて、図4に示すように、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所に、金属製などの十分な強度を有する筒状体40が外嵌されている。そして、この筒状体40は、その一端部(図4においては右端部)がトルク検知筒24の一端部(図4においては左端部)に当接され、他端部(図4においては右端部)が第2軸受29Bの一端面(図4においては右端面)に当接されている。これにより、筒状体40によって、第2軸受29Bが軸心方向沿って係合部17Aba側(クランクギヤ13側であり、図4においては右側)に移動することが規制されている。なお、この実施の形態では、第2軸受29Bは、その一端面(図4においては右端面)がクランク補助軸17Bの端部(図4においては右端部)に当接されて、第2軸受29Bが軸心方向沿って反クランクギヤ13側(図4においては左側)に移動することが規制されている。
上記構成によれば、図4に示すように、クランク軸17とトルク検知筒24との係合部(セレーション部)17Aba、24aを、クランク軸17を回転自在に支持する軸受29A、29Bの間の中間部寄りの位置に配設している。これにより、トルクセンサ23の構成部品(磁歪部23a)を配設したトルク検知筒24とクランク軸17との係合部17Aba、24aを、第1軸受29Aや第2軸受29Bから離れた位置に配設できて、クランク軸17に作用する曲げモーメントの影響を最小限に抑えることができる。すなわち、図8に簡略的に示すように、例えば、左側のペダル8に踏力が加えられて下向きの力が付加されると、この力によって、クランク軸17における第2軸受29Bに近い位置ほど大きい曲げモーメントが作用する。しかし、トルク検知筒24とクランク軸17との係合部17Aba、24aを、第2軸受29Bから離れた位置に配設できたので、クランク軸17に作用する曲げモーメントの影響を最小限に抑えることができる。また、同様に、トルク検知筒24とクランク軸17との係合部17Aba、24aは第2軸受29Bからも離れた位置に配設されているので、右側のペダル8に踏力が加えられて下向きの力が付加された場合でも、クランク軸17に作用する曲げモーメントの影響を最小限に抑えることができる。また、トルク検知筒24と第2軸受29Bとの間の空間を利用して、トルクセンサ接続配線32やトルクセンサ接続側端子(トルクセンサ接続部)を良好に配設できる。
そして、上記構成によれば、図4に示すように、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分とトルク検知筒24との係合部17Abaとの間に筒状体40を外嵌させ、この筒状体40によって第2軸受29Bを位置規制しているので、第2軸受29Bが軸心方向沿って移動しなくなる。これにより、踏力によってクランク軸17の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸17における第2軸受29Bで受けられている部分が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。
また、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所は、筒状体40を外嵌させているために曲げ強度などが増加する。これにより、クランク軸17の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。
また、上記実施の形態では、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と、筒状体40を外嵌させている箇所とは、直径を同じ寸法にすることができて段差部を有しないので、曲げモーメントにより段差部に応力集中を生じることも防止できて、これによっても信頼性が向上する。
なお、図9に簡略的に示すように、クランク軸17とトルク検知筒24とが係合する係合部17Aba、24aの一方または両方に、これらの係合部17Aba、24a同士を係合させる際に、互いに嵌め込まれやすくなるように、係合部17Aba、24aの幅よりも細幅の細幅部41aと、この細幅部41aより両側に傾斜して広がる傾斜面部41bとを形成してもよい。これによれば、クランク軸17とトルク検知筒24との係合動作(クランク軸17へのトルク検知筒24の挿入動作)を容易かつ能率的に行うことができる。
また、上記構成によれば、クランク軸17を、トルクセンサ23が外周側に配設されているクランク軸本体17Aと、このクランク軸本体17Aの片側に連結されるクランク補助軸17Bとに分割して構成し、クランク補助軸17Bにおけるクランクアーム18Bとの結合部の直径D1や、クランク軸本体17Aにおける右側のクランクアーム18(18A)との結合部17Adの直径D3を、クランク軸本体17Aにおけるクランク補助軸17Bとの連結部の直径D2よりも大きく形成したので、クランク補助軸17Bやクランク軸本体17Aとクランクアーム18B、18Aとの結合部の直径を太くできて良好な剛性を維持できる。また、クランク軸本体17Aにおける右側のクランクアーム18(18A)との結合部17Adは、クランク軸本体17Aの太径部17Aaに近い太さなので、結合部として良好な剛性を維持できる。
また、クランク軸17を、クランク軸本体17Aとクランク補助軸17Bとに分割して構成したので、クランク軸本体17Aの細径部にトルクセンサ23を装着しても、この後に、クランク軸本体17Aにクランク補助軸17Bを連結することによって、ハンガ2g内でのクランク軸17やトルクセンサ23の組み付け作業を、支障なく行うことができる。
また、クランク軸本体17Aにおけるトルクセンサ23を装着する箇所である細径部17Abを従来のクランク軸と同じ直径とすることで、トルクセンサ23としても従来と同様な大きさや形式のものを用いることができる。これにより、クランク軸17やトルクセンサ23、ひいてはハンガ2gとしてコンパクトなもの(巨大化を抑えたもの)を用いることができるとともに、従来型のトルクセンサを用いることが可能であるので製造コストを安価に抑えることが可能となる。つまり、従来よりも太いクランク軸やこれに対応する大きさのトルクセンサを用いる場合には、トルクセンサとして新型で大きいものを用いることとなるので、ハンガとして極めて大型のものが必要となり違和感を生じるおそれがあり、また、新型のトルクセンサが必要となるので製造コストも大幅に増加するおそれがあるが、本構造ではこのようなことがない。
また、ハンガ2gの内側に、クランク軸本体17Aを回転自在に支持する軸受29(29A、29B)が左右両端部内側に配設された金属製の中筒28を配設し、中筒28により、トルクセンサ23と、トルク検知筒24と、クランク軸本体17Aにおける両軸受29(29A、29B)間の領域とを覆うことにより、立パイプ2dを通してハンガ2g内に雨水が流入した場合でも、中筒28によってトルクセンサ23の配設部分に前記雨水が流入することが阻止されるので信頼性が向上する。また、金属製の中筒28により、外部からのノイズなどがトルクセンサ23の信号線(トルクセンサ接続配線32)に入ることを防止できて、これによっても信頼性が向上する。さらに、クランク軸17やトルクセンサ23の配設部分が中筒28で覆われた部分にユニット化することができるので、ハンガ2gへの組付作業なども比較的容易かつ能率的に行うことができる。
また、上記構成においては、ハンガ2gの片側(図4においては左側)の内周に補助筒30を嵌めこみ、この補助筒30の内周に中筒28の先端部を嵌めこみ、補助筒30と中筒との間に環状の弾性部材42を配設している。これにより、ハンガ9gを含めたフレーム2を形成する際の精度が悪い場合でも、弾性部材42によって中筒28の位置が自動的に調整され、中筒27がトルクセンサ23に強く当接したり接触したりするなどしてトルクセンサ23に悪影響を与えることを防止できて、信頼性が向上する。また、立パイプ2dを通してハンガ2g内に雨水などが流入し、さらに、補助筒30と中筒28との間の隙間を通して、中筒28の端部側から内部(例えば、第2軸受29Bの配設部)に雨水などが流入しようとした場合でも、このような雨水の流入が弾性部材42により阻止される。
また、上記構成においては、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所に筒状体40を外嵌させた場合を述べたが、これにかぎるものではない。例えば、筒状体40を外嵌させる代わりに、図10に示すように、クランク軸17の係合部17Abaをなすセレーション部を軸心方向に沿って(図10においては左側に)延長してセレーション延長部43を形成する。そして、セレーション延長部43の端部を第2軸受29Bに当接させる。なお、図10における44は、セレーション部からなる係合部17Abaとセレーション延長部43との間に溝に嵌め込まれたワッシャで、トルク検知筒24が軸心方向に移動しないように規制している。
この構成によっても、セレーション延長部43によって第2軸受29Bが位置規制されて、第2軸受29Bが軸心方向沿って移動しなくなる。これにより、踏力によってクランク軸17の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸17における第2軸受29Bで受けられている部分が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。
また、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所は、セレーション延長部43が形成されているので、セレーション延長部43が形成されていない場合と比較して曲げ強度などが増加する。これにより、クランク軸17の端部側に下向きの大きな力が加わった際でも、クランク軸17における第2軸受29Bにより支持された部分と係合部17Abaとの間の箇所が損傷したり、変形したりすることを防止できて、信頼性が向上する。
また、上記の実施の形態では、何れも、クランク軸17が、トルクセンサ23が外周側に配設されているクランク軸本体17Aと、このクランク軸本体17Aの片側に連結されるクランク補助軸17Bとに分割されて構成されている場合を述べたが、これに限るものではなく、図11に示すように、クランク軸17が、クランク軸本体17Aのみである場合にも、同様に、クランク軸17(クランク軸17)に筒状体40を外嵌させたり、セレーション延長部43を形成したりしてもよく、これらの筒状体40やセレーション延長部43に関する同様の作用効果を得られることはもちろんである。
なお、本実施の形態では、クランク軸17とクランクギヤ13との間の、人力駆動力を伝達する経路に、一方向クラッチなどの回転力を伝達させない機構が入っていないので、ペダルを逆方向に回転させることで作動するコースターブレーキが後輪のハブに配設されている場合に適用すると好ましいが、これに限るものではなく、ハンドルに設けたブレーキレバーにより動作するドラムブレーキなどの一般のブレーキが設けられている場合にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、ペダル8からの踏力を後輪4に伝達する駆動力伝達体として、チェーン15を用いた場合を述べたが、これに限るものではなく、チェーン15に代えて歯付きベルトを用いてもよい。なお、歯付きベルト(駆動力伝達歯付きベルト)を用いた場合には、人力駆動力を出力する人力駆動力出力輪体として、クランクギヤ13に代えて駆動用前歯車を用い、後輪のハブに設けられる後部輪体として後スプロケット14に代えて後歯車を用いるとよい。
本発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、電動モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である各種の電動自転車に適用可能である。

Claims (4)

  1. ペダルからの踏力による人力駆動力に、電動モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動自転車であって、
    立パイプの下端部に結合されたハンガの内部に、クランク軸と、このクランク軸に係合されて人力駆動力が伝達されるとともにトルクセンサの磁歪部が外周に形成されたトルク検知筒とが配設され、
    クランク軸とトルク検知筒との係合部が、それぞれクランク軸を回転自在に支持するクランクギヤ側の第1軸受と反クランクギヤ側の第2軸受との間の中間部に配置され、
    クランク軸における前記第2軸受により支持された部分と前記係合部との間の箇所に、筒状体が外嵌され、または前記係合部をなすセレーション部が軸心方向に沿って延長されたセレーション延長部が形成されて、前記第2軸受に前記筒状体または前記セレーション延長部が当接され、
    前記筒状体または前記セレーション延長部により、前記第2軸受が軸心方向沿って前記係合部側に移動することが規制されている
    ことを特徴とする電動自転車。
  2. 前記クランク軸が、トルクセンサが外周側に配設されているクランク軸本体と、このクランク軸本体の片側に連結されるクランク補助軸とに分割されて構成され、
    前記クランク補助軸におけるクランクアームとの結合部の直径と、前記クランク軸本体におけるクランクアームとの結合部の直径とが、クランク軸本体におけるクランク補助軸との連結部の直径よりも大きく形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動自転車。
  3. ハンガの内側に、前記第1軸受と前記第2軸受とがその左右両端部内側に配設された金属製の中筒が配設され、
    前記中筒は、トルクセンサと、トルクセンサの磁歪部が外周に形成されたトルク検知筒と、クランク軸における両軸受間の領域とを覆っている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動自転車。
  4. ハンガの片側の内周に補助筒が嵌めこまれ、この補助筒の内周に中筒の先端部が嵌めこまれ、補助筒と中筒との間に環状の弾性部材が配設されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動自転車。
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