JP5938274B2 - 耐震部材の取り付け方法、耐震部材 - Google Patents
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Description
また、耐震部材は、小割した分割体を組み合わせて形成されるので、運搬や施工が容易となり、天井裏のような狭いスペースでも作業ができる。従って、既存の天井の耐震改修も容易になる。また、耐震部材は枠組み形式のものとなるので、耐震性能も高い。
さらに、上部構造体への取り付けは吊材を利用して行うので、取り付け作業も容易である。この際、伝達材を分割体の間に配置して耐震部材を形成するので、吊材の間隔に合わせた耐震部材の幅の微調整を現場で行うことができるなど、施工性も高い。
このようにして吊材を切欠部に通して接合を行うことで、取り付け作業が容易になる。
あるいは、前記伝達材は、少なくとも一方の前記分割体の水平部材については長手方向の移動を許容し、かつ両分割体の水平部材間の垂直方向の相対変位を拘束するものでもよい。
前者の場合、耐震部材の耐震性能をより高めることができ、後者の場合、施工がより容易になる。
このようにして、下部取付板の下方の余った部分を支持構造体に接合すると、接合位置の微調整ができて施工誤差が吸収されるので、取り付け作業が容易になる。
前記伝達材の両端部が、前記一対の分割体のそれぞれの水平部材の端部と接合されることが望ましい。
あるいは、前記伝達材は、少なくとも一方の前記分割体の水平部材については長手方向の移動を許容し、かつ両分割体の水平部材間の垂直方向の相対変位を拘束するものでもよい。
さらに、前記垂直部材の下端部に下部取付板が設けられ、前記垂直部材の下端部が、前記下部取付板の下端部よりも上方に取り付けられることが望ましい。
(耐震部材1の構成)
図1は第1の実施形態の耐震部材1について示す図である。図1(a)は耐震部材1の構成を示す図、図1(b)は天井パネル5上の平面を示す図である。
野縁41は天井パネル5の上に平行配置される。野縁41の下面には、天井パネル5が取り付けられる。
野縁受け43は、野縁41の長手方向と直交するように平行配置し、野縁41の上に取り付ける。
次に、この耐震部材1の取り付け方法を、図5を参照しながら説明する。本実施形態では、既設の天井に耐震部材1を取り付けて耐震改修する例を説明する。
また、耐震部材1は、小割した分割体11、11を組み合わせて形成されるので、運搬や施工が容易となり、天井裏のような狭いスペースでも作業ができ、既存の天井の耐震改修も容易になる。また、耐震部材1では伝達材13により両分割体11、11間でせん断力が伝達できるので、枠組みとして水平力に抵抗でき、耐震性能も高い。
さらに、床スラブ2への取り付けは吊りボルト31を利用して行うので、取り付け作業も容易である。この際、伝達材13を分割体11、11の間に配置して耐震部材1を形成するので、吊りボルト31の間隔に合わせた耐震部材1の幅の微調整を現場で行うことができるなど、施工性も高い。
また、本実施形態では垂直部材111や水平部材113にチャンネル材を用いているが、適当な強度を有するものであれば、H型鋼などその他の断面形状の部材を用いてもよい。
さらに、伝達材13の断面をコの字状のものとしているが、平板状の伝達材13を用いて一面のみを各水平部材113、113の端部と接合することも可能である。
図6は、第2の実施形態の伝達材13aを示す図である。図6(a)は伝達材13aの正面を見た図であり、図6(b)は伝達材13aを上面から見た図である。図6(c)は図6(a)の線B−Bによる断面図である。
即ち、枠組み形式の耐震部材として機能させるためには、両分割体11、11間でせん断力を伝達できれば十分であり、必ずしも軸力まで伝達する必要はない。前記した他方の分割体11の水平部材113は伝達材13aに接合されないが、両分割体11、11の水平部材113、113間の垂直方向の相対変位は拘束されるため、この場合でも伝達材13aを介して両分割体11、11間でせん断力の伝達は可能であり、枠組み形式の耐震部材の強度が大きく減じられることはない。
図7は、第3の実施形態の伝達材13bを示す図である。図7(a)は伝達材13bの正面を見た図であり、図7(b)は伝達材13bを上面から見た図である。図7(c)は図7(a)の線C−Cによる断面図である。
例えば、本発明は、実施形態で説明したような、野縁受け43等による支持構造体を床スラブ2から吊り下げたものに限らず、その他種々の構造体に適用することが可能である。
2:床スラブ
5:天井パネル
11:分割体
13、13a、13b:伝達材
31:吊りボルト
41:野縁
43:野縁受け
111:垂直部材
113:水平部材
115:上部取付板
115a:張出部
115b:切欠部
119:下部取付板
Claims (10)
- 天井パネルの支持構造体を上部構造体から複数の吊材を用いて吊り下げた天井における耐震部材の取り付け方法であって、
前記耐震部材は、
垂直部材と、前記垂直部材の上下に設けられ同じ方向に延びる水平部材と、を有する一対の分割体と、
前記一対の分割体の上下の前記水平部材の端部同士の間でせん断力を伝達するための伝達材と、
を具備し、
前記一対の分割材のそれぞれを、前記吊材の位置で前記上部構造体と接合するとともに、その接合前または接合後に、前記一対の分割体の上下の前記水平部材の端部同士の間に前記伝達材を配置することを特徴とする耐震部材の取り付け方法。 - 前記垂直部材の上端部に、水平方向に張り出した張出部を有する上部取付板が設けられ、
前記張出部に、平面が切欠かれた切欠部が設けられ、
前記分割体を前記上部構造体に接合する際、前記吊材を前記切欠部に通し、前記切欠部において接合を行うことを特徴とする請求項1に記載の耐震部材の取り付け方法。 - 前記伝達材の両端部を、前記一対の分割体のそれぞれの水平部材の端部と接合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐震部材の取り付け方法。
- 前記伝達材は、少なくとも一方の前記分割体の水平部材については長手方向の移動を許容し、かつ両分割体の水平部材間の垂直方向の相対変位を拘束するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐震部材の取り付け方法。
- 前記垂直部材の下端部に下部取付板が設けられ、
前記垂直部材の下端部が、前記下部取付板の下端部よりも上方に取り付けられ、
前記分割体を、前記下部取付板の、前記垂直部材の下端部より下方において前記支持構造体と接合することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の耐震部材の取り付け方法。 - 上下を取付対象の構造体に取り付けて用いるための耐震部材であって、
垂直部材と、前記垂直部材の上下に設けられ同じ方向に延びる水平部材と、を有する分割体が一対配置され、前記一対の分割体の間で、上方の前記水平部材の端部同士、および下方の前記水平部材の端部同士が対向し、
対向する前記上方の前記水平部材の端部同士、および前記下方の前記水平部材の端部同士の間でせん断力を伝達するための水平方向の伝達材が設けられた
ことを特徴とする耐震部材。 - 前記垂直部材の上端部に、水平方向に張り出した張出部を有する上部取付板が設けられ、
前記張出部に、平面が切欠かれた切欠部が設けられることを特徴とする請求項6に記載の耐震部材。 - 前記伝達材の両端部が、前記一対の分割体のそれぞれの水平部材の端部と接合されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の耐震部材。
- 前記伝達材は、少なくとも一方の前記分割体の水平部材については長手方向の移動を許容し、かつ両分割体の水平部材間の垂直方向の相対変位を拘束するものであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の耐震部材。
- 前記垂直部材の下端部に下部取付板が設けられ、
前記垂直部材の下端部が、前記下部取付板の下端部よりも上方に取り付けられることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の耐震部材。
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