JP5937161B2 - 流動層装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品製造、食品製造、農薬製造等の各種分野において、粉粒体の造粒、コーティング、乾燥を行う流動層装置に関する。
流動層装置は、一般に、流動層容器の処理室の底部から導入した気体(流動化気体)によって、処理室内で粉粒体を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、造粒、コーティング、乾燥を粉粒体に行うものである。この種の流動層装置には、粉粒状粒子の転動、噴流、及び撹拌等を伴うものも含まれる(複合型流動層装置と呼ばれている)。
この種の流動層装置では、粉粒体粒子を含む固気混合気体から粉粒体粒子を分離するためのフィルター部を流動層容器内の処理室の上方に配置している。フィルター部のフィルターは、バグフィルターと呼ばれる織布フィルター(特許文献1、2)の他、通気性の樹脂濾材や金属製の濾材を筒状にして保持部材に保持させたカートリッジ式フィルターが用いられている。
特開2009−034648号公報 特開平07−148410号公報
ところで、流動層装置を所定時間運転すると、フィルターの濾材表面に粉粒体粒子が付着滞留して濾過性能が低下する。そのため、所定時間ごとにフィルター部の払い落とし操作(シェイキング)を行い、濾材表面に付着した粉粒体粒子を払い落として濾過性能を回復している。ここで、特許文献1においては、フィルターケーシング内において、フィルタ支持部としてのハングレールにフックが取付けられており、バグフィルターは、上面に取付けられたバンド状の吊下部を、フックに引っ掛けることで、フィルタ室内に吊下げられる。しかしながら、このような構成では、バグフィルターに付着した粉粒体粒子を払い落とす払い落とし操作によって、フックからバグフィルターの吊下部が外れてしまうおそれがある。
一方、特許文献2においては、バグフィルターは、上面にカラビナが取付けられており、カラビナを介して吊り環に吊り下げられている。しかしながら、このような構成では、カラビナとバグフィルターとが一箇所で接触しているため、払い落とし操作によって、バグフィルターが破損してしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑み、フィルター部の払い落とし操作によっても外れることがなく、また、バグフィルターの上部を破損することがなく、バグフィルターをフィルター支持部に吊下げ可能な吊下げ部材を有する流動層装置を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる流動層装置は、粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層容器と、この流動層容器の内部に配置された固気分離用のフィルター部とを備えた流動層装置において、フィルター部は、上端に吊り部を有する複数のフィルターと、フィルターの吊下げ位置に貫通孔が形成され、それぞれのフィルターを吊下げ支持可能な支持部材と、螺旋状に巻かれた線材で形成され、フィルターと支持部材との間に介在することで、フィルター部を支持部材に吊下げ可能な吊下げ部材とを有し、吊下げ部材は、螺旋の一部分が貫通孔に挿通され、かつ螺旋の一部分がフィルターの吊り部に挿入された状態で、フィルターを支持部材に吊下げることを特徴とする。
このような構成によれば、フィルター部のそれぞれのフィルターは、吊下げ部材を介して支持部材に吊下げ支持される。このとき、螺旋状の線材である吊下げ部材は、吊下げ部材の螺旋の径方向の一方側(上方側)の一部分が支持部材の貫通孔に挿通され、他方側(下方側)の一部分がフィルターの吊り部に挿通された状態によってフィルターを吊下げ支持する。そのため、フィルターの払い落とし操作を行ったとしても、吊下げ部材の螺旋部分によってフィルターの吊り部が確実に支持されるため、支持部材からフィルターが外れることはない。また、吊下げ部材は螺旋形状であり、吊下げ部材とフィルターの吊り部やフィルターの上端とは複数個所で接触することで、払い落とし操作の際の衝撃が分散するため、フィルターの破損を抑制することができる。
また、吊下げ部材は、螺旋の両端部が、支持部材に当接することで、螺旋の軸方向に対する回動を規制することが好ましい。これによって、吊下げ部材が一方向に回動する際には、吊下げ部材の一端(例えば先端)が支持部材に当接し、反対方向に回動する際には、他端(例えば後端)が支持部材に当接することで、それ以上の回動を規制する。そのため、吊下げ部材が回動することによって、支持部材の貫通孔やフィルターの吊り部から端部が抜け出ることで、フィルターが支持部材から外れることを防止することができる。
さらに、吊下げ部材の螺旋のピッチ寸法は、支持部材の貫通孔の径寸法よりも大きいことが好ましい。これによって、吊下げ部材の螺旋の両端部は、貫通孔の外部の支持部材に当接可能となる。そのため、フィルターの使用時や払い落とし操作の際に、吊下げ部材が螺旋の軸方向に対して回動することを規制することができ、フィルターが支持部材から外れることを確実に防止することができる。
また、支持部材は板状部材であり、吊下げ部材の両端は、軸方向視で支持部材の厚み寸法に対応する間隔を空けて離間していることが好ましい。これによって、吊下げ部材の両端が支持部材に当接可能な状態で、吊下げ部材によってフィルターを吊下げ支持することができる。そのため、吊下げ部材を安定した状態でフィルターを吊下げ支持することができる。
さらに、吊下げ部材の螺旋の巻き数は、両端部の一巻以外の螺旋部分が、支持手段の貫通孔に収納可能な巻き数であることが好ましい。これによって、吊下げ部材の両端部以外の螺旋部分を支持部材に形成された貫通孔に収納することができると共に、吊下げ部材の螺旋の両端部を支持部材に確実に当接させることができる。そのため、吊下げ部材の螺旋軸方向に対する回動を規制して確実にフィルターを吊下げ支持することができる。
以上のように、本発明によれば、フィルター部の払い落とし操作によっても外れることがなく、また、バグフィルターの上部を破損することがなく、バグフィルターをフィルター支持部に吊下げ可能な吊下げ部材を有する流動層装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる流動層装置を模式的に示す概略断面図である。 図1に示す流動層装置のバグフィルターを示す平面図である。 図2に示すバグフィルターを支持するフィルター支持部を示す平面図である。 図1に示す流動層装置のフィルター支持部と吊下げ部材とによって、フィルターを吊下げた状態を示す概略斜視図である。 図1に示す流動層装置の吊下げ部材を示す図である。(a)は軸方向から見た側面図であり、(b)は上方から見た平面図である。 図5に示す吊下げ部材をフィルター支持部に装着した状態を示す。(a)は上方から見た平面図であり、(b)は正面から見た正面図である。 図5に示す吊下げ部材の他の形態を示す図である。(a)は軸方向から見た側面図であり、(b)は上方から見た平面図である。
以下、本発明にかかる流動層装置の一実施例について各図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明にかかる流動層装置1は、筒状の流動層容器2を備えている。流動層容器2の内部は、下方から順に、給気室3と、粉粒体Mの造粒又はコーティングを行う処理室4と、排気室5とに区分される。なお、本実施形態においては、後述するように排気室5は2室に分けられるが、図1には1室の排気室5の例を示す。
給気室3と、処理室4との間は、パンチングメタル等の多孔板(または金網)で構成された気体分散板6で仕切られている。給気室3には、給気ダクト3aから熱風等の気体が供給され(図中の矢印A)、この気体が気体分散板6を介して処理室4内に導入される(図中の矢印B)。
処理室4には、スプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧するスプレーノズル7が設置されており、給気室3から供給された気体により粉粒体Mを浮遊流動させながら造粒又はコーティングを行うようになっている。なお、スプレーノズル7は、後述するようにフィルター部8を昇降させる際は、フィルター部8の昇降動作の邪魔にならないようにフィルター部8の昇降経路外に移動可能な構成とされている。
処理室4と排気室5との間は、固気分離用のフィルター部8を介して連通している。そして、フィルター部8によって、処理室4の粉粒体Mを含む固気混合気体から気体を分離した後、その分離した気体を排気室5に導入すると共に、排気室5の排気ダクト5aを通じて流動層容器2の外部に排出するようになっている(図中の矢印C)。なお、この実施形態では、流動層容器2の内周面に設けられたリング状のシール部9をフィルター部8に当接させることにより、処理室4と排気室5との間が仕切られている。
フィルター部8は、バグフィルター10と、このバグフィルター10を着脱可能に吊下げ支持する支持部材としてのフィルター支持部11とから構成されている(詳細は後述する)。フィルター支持部11には、シェイキング機構(例えば、シリンダー等)12と、流動層容器2の外部に配置された昇降部(例えばウインチ等)13によって操作されるワイヤー14とが接続されている。
シェイキング機構12は、バグフィルター10に付着した微粉の払い落とし操作を行うために、フィルター部8を上下に振動させるものであり、この実施形態では、上下2つに切り離し可能な構成とされている。一方、ワイヤー14は、複数のプーリー15a〜15dを介して流動層容器2の外部に引き出され、その端部が流動層容器2の外部に配置された昇降部13に取付けられている。そして、昇降部13によってワイヤー14を操作することで、バグフィルター10の洗浄や、或いは後述するバグフィルター10の交換時などにフィルター部8を流動層容器2内で昇降させることが可能となっている。なお、フィルター部8を下降させるときは、シェイキング機構12の一部が切り離され、フィルター部8を上昇させて元の位置まで復帰させたときに、切り離されたシェイキング機構12同士が再び連結されるようになっている。また、シェイキング機構12によってフィルター部8を上下に振動させて払い落とし操作を行う際は、ワイヤー14を緩める等によってワイヤー14に過度な張力が作用しないようになっている。
ワイヤー14は、流動層容器2の内部に配置されたフィルター部8と、流動層容器2の外部に配置された昇降部13とを連結するためのものであるため、流動層容器2の壁面には、ワイヤー14を挿通するための孔部16が形成されている。
次に、上記のように構成された流動層装置1の動作を説明する。
まず、流動層装置1の流動層容器2内で粉粒体Mの処理を行う際には、図1に示すように、処理室4に収容された粉粒体Mが、気体分散板6を介して流動層容器2内に導入される気体によって浮遊流動される。浮遊流動させる粉粒体Mには、スプレーノズル7からスプレー液(膜剤液、結合剤液等)が噴霧される。この状態では、スプレーノズル7から噴霧されるスプレー液、例えば膜剤液のミストによって粉粒体Mが湿潤すると同時に、膜剤液中に含まれる固形成分が粉粒体Mの表面に付着し、乾燥固化されて、粉粒体Mの表面に被覆層が形成される(コーティング)。また、スプレーノズル7から噴霧されるスプレー液の種類を、例えば結合剤液に変更すれば、スプレー液のミストによって湿潤した粉粒体Mが付着凝集して成長し、乾燥されて所定径の粒子が得られる(造粒)。
このような粉粒体Mのコーティングや、造粒等の処理を行っている間、処理室4内で上昇する粉粒体Mを含む固気混合気体は、フィルター部8のバグフィルター10によって固気分離され、分離された気体が排気室5に導入されると共に、排気ダクト5aを通じて流動層容器2の外部に排出される。この際、ワイヤー14と孔部16との間に隙間があると、孔部16を通じて微粉や塵埃等の異物や気体が不当に往来するという事態が生じ得る。これを防止するために、図示しないブッシュによって、孔部16に形成される隙間を閉塞している。
さらに、上記のような一連の粉粒体Mの処理を行った後に、シェイキング機構12による払い落とし操作とは別にバグフィルター10の洗浄が必要になった場合には、バグフィルター10の洗浄処理が行われる。バグフィルター10の洗浄処理は、ワイヤー14が引き出されるように昇降部13を操作して、フィルター部8を下降させ、フィルター支持部11からバグフィルター10を取り外して洗浄を行う。バグフィルター10の洗浄が完了した後は、再びフィルター支持部11にバグフィルター10を取り付けた後、ワイヤー14が引き戻されるように昇降部13を操作して、フィルター部8を上昇させ、元の位置に復帰させる。
以下、フィルター部8において、バグフィルター10、フィルター支持部11、及びバグフィルター10をフィルター支持部11に吊下げ支持する構成について詳細を説明する。なお、本実施形態においては、排気室5は、筒状の流動層容器2の中央に、軸心方向に沿って形成される隔壁(図示省略)によって分けられ、2室の排気室5が形成される。そのため、フィルター部8は各排気室5内に配置される。
バグフィルター10は、図2に示すように、上端が閉塞された円筒状の円筒部10aと、円筒部10aが一体的に取り付けられた略D字形状のベース部10bとを有する。図示のように、バグフィルター10の円筒部10aは、ベース部10bに対して直線状及び円弧の曲線に沿うように配置される。
また、バグフィルター10のそれぞれの円筒部10aの上面には、後述する吊下げ部材17が挿通可能な略半円形状の隙間Sを形成するように、吊り部としての帯状の吊りバンド18が取付けられる。一方、バグフィルター10のベース部10bの下端には、ベース部10bの下端と同形状(略D字形状)の環状の金属部材が、ベース部10bの下端の全周に対して取り付けられる。これによって、ベース部10bを略D字形状に維持することができる。なお、バグフィルター10をフィルター部8に取り付けた際には、ベース部10bの周囲に対してシール部9でシールされる(図1参照)。
フィルター支持部11は、板状の部材であり、図3に示すように、略D字形状の環状部材と、バグフィルター10の円筒部10aの上面の中心を通るように配置された複数の直線部材とを一体的に連結することで構成される。また、フィルター支持部11は、図4に示すように、バグフィルター10の円筒部10aの上面と吊りバンド18との間に形成された隙間Sに対応する位置に、板状部材の厚み方向に貫通した貫通孔11aが形成される。なお、フィルター支持部11の中央部には、上述のように、シェイキング機構12とワイヤー14とが接続される。
ここで、図5に、バグフィルター10をフィルター支持部11に吊下げ支持する際に用いられる、吊下げ部材17の形状を示す。吊下げ部材17は、螺旋状に等間隔に巻かれた、断面が円形の線材(丸線)で形成される。本実施形態においては、吊下げ部材17の巻き数は2巻弱であり、図5(a)に示すように、吊下げ部材17の軸方向視で、吊下げ部材17の両端部は、所定寸法の間隔Dを空けて離間している。本実施形態においては、この間隔Dの寸法は、フィルター支持部11の厚み寸法と略同一である。また、吊下げ部材17の螺旋の間のピッチ寸法(図5(b)にPで示す)は、フィルター支持部11に形成される貫通孔11aの径寸法よりも大きい。
図6に、吊下げ部材17をフィルター支持部11に装着した状態を示す。吊下げ部材17は、上述のように、フィルター支持部11の厚み寸法と略同一の間隔Dを有するため、吊下げ部材17の両端は、図6(a)に示すように、フィルター支持部11の各面にそれぞれ当接可能な状態となる。また、吊下げ部材17の螺旋のピッチ寸法Pは、フィルター支持部11に形成される貫通孔11aの径寸法よりも大きいため、図6(b)に示すように、吊下げ部材17の両端は、貫通孔11aの両側においてフィルター支持部11に当接する。なお、吊下げ部材17が吊下げるバグフィルター10の吊りバンド18を、図中に二点鎖線で示す。
次に、バグフィルター10を、フィルター支持部11に吊下げる吊下げ動作について説明する。まずは、吊下げ部材17の一方の端部の先端17a(図5(b)参照)を、バグフィルター10の円筒部10aの上面と吊りバンド18との間に形成される隙間Sに挿入する。これによって、吊下げ部材17は、一箇所で吊りバンド18を引っ掛けた状態となる。続いて、吊下げ部材17の先端17aを、フィルター支持部11に形成される貫通孔11aに挿入する。その状態で、吊下げ部材17を、螺旋軸を中心に巻方向に回動させる。回動の途中で、吊下げ部材17の先端17aを、再度バグフィルター10の円筒部10aの上面と吊りバンド18との間の隙間Sに挿入する。ここで、吊下げ部材17は、螺旋状に巻かれた線材であり、コイルバネとして働くため、吊下げ部材17を回動する際には、吊下げ部材17の後端17bがフィルター支持部11に当接しないように適宜変移させることが好ましい。吊下げ部材17は、先端17aがフィルター支持部11に当接する位置まで回動させる。この状態で、吊下げ部材17の後端17bを、先端17aが当接する面とは反対側の面に当接させる。
このようにして、図4に示すように、吊下げ部材17によって、バグフィルター10をフィルター支持部11に吊下げることができる。このとき、図示のように、吊下げ部材17は、螺旋軸が水平となる姿勢となり、吊下げ部材17の上方側(螺旋の一部分)がフィルター支持部11の貫通孔11aに挿通され、下方側(螺旋の一部分)がバグフィルター10の円筒部10aの上面と吊りバンド18との間に形成される隙間Sに挿通される。そのため、バグフィルター10の払い落とし操作によっても、バグフィルター10がフィルター支持部11から外れることがない。また、吊下げ部材17は、バグフィルター10の吊りバンド18を二箇所で支持するため、払い落とし操作の際に、吊下げ部材17がバグフィルター10の円筒部10aの上面と接触することがあても、衝撃が分散されるため、バグフィルター10の上端の破損を防止することができる。
さらに、吊下げ部材17は、先端17a及び後端17bが、フィルター支持部11の両面にそれぞれ当接可能に装着されるため、安定した状態を維持できる。払い落とし操作によって、バグフィルター10が振動することがあっても、吊下げ部材17の先端17aや後端17bはフィルター支持部11に当接するため、貫通孔11aに挿入されることはない。詳しくは、吊下げ部材17の螺旋軸方向に対する一方向の回動は、先端17aがフィルター支持部11の一方の面に当接し、反対方向の回動は、後端17bがフィルター支持部11の反対側の面に当接することで、それ以上の回動が規制される。そのため、吊下げ部材17が移動したり回動したりすることはなく、払落し操作中に、フィルター支持部11の貫通孔11aから吊下げ部材17の端部が抜け落ちたり、バグフィルター10が外れたりすることがない。このように、吊下げ部材17によって、確実にバグフィルター10を吊下げ支持することができる。
なお、フィルター支持部11から、バグフィルター10を取り外す際には、上述の方法と逆の操作を行う。詳しくは、吊下げ部材17の一端(例えば後端17b)を、フィルター支持部11と当接しない位置まで移動させる。その状態で、吊下げ部材17を装着時とは逆方向に回動させる。これによって、吊下げ部材17の先端17aがバグフィルター10の円筒部10aの上面と吊りバンド18との間の隙間Sから抜け、更に回動させることで、フィルター支持部11の貫通孔11aから抜け出る。このようにして、吊下げ部材17をフィルター支持部11から取外し、吊下げ部材17をさらに回動することで、バグフィルター10から吊下げ部材17を取り外す。
上述のフィルター支持部11へのバグフィルター10の装着は、全ての円筒部10aに対して行い、2室の各排気室5に配置されるそれぞれのバグフィルター10について行う。また、バグフィルター10の吊下げの作業は、上述した昇降部13の操作によって、バグフィルター10を下降させた状態で行う。
なお、図7に示すように、吊下げ部材20の両端部に水平部21を形成してもよい。図7(a)に示すように、吊下げ部材20の端部を中心側に向けて折り曲げ、水平部21を形成する。図示のように、水平部21は、先端21aと後端21bのそれぞれが、軸方向視で対向するように形成される。なお、先端21aと後端21bの各水平部21は、図7(b)に示すように、上述の実施形態と同様に、フィルター支持部11の厚み寸法と略同一の寸法を有する間隔Dが形成される。また、吊下げ部材20の螺旋の間のピッチ寸法Pも、上述の吊下げ部材17のピッチ寸法と同じである。
上記実施形態においては、吊下げ部材17、20は、丸線を螺旋状に2巻弱巻くことで形成したが、巻き数はこれに限るものではなく、巻以上(例えば、3巻弱等)であってもよい。この場合には、吊下げ部材の螺旋部分をフィルター支持部11の貫通孔11aに複数巻挿通することで、吊下げ部材をフィルター支持部11に装着することができる。この場合には、吊下げ部材の螺旋のピッチ寸法は、必ずしもフィルター支持部11の貫通孔11aの径寸法よりも大きくしなくてもよい。また、吊下げ部材を縮めるようにしてフィルター支持部11の貫通孔11aに装着してもよい。なお、この場合であっても、吊下げ部材の先端及び後端は、貫通孔11aの外部においてフィルター支持部11に当接するため、吊下げ部材17の回動を規制することができ、バグフィルター10の払い落とし操作時に、吊下げ部材が貫通孔11aから外れることはない。
また、吊下げ部材17の両端部の間の間隔Dは、フィルター支持部11の厚み寸法と必ずしも同じ寸法でなくてもよい。間隔Dを、フィルター支持部11の厚み寸法よりも若干大きくして、クリアランスを設けてもよく、フィルター支持部11の厚み寸法よりも若干小さくして、吊下げ部材17の両端部がフィルター支持部11に当接しやすくなるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態においては、排気室5を2室形成して、バグフィルター10及びフィルター支持部11の形状を略D字形状としたが、これに限ることはなく、排気室5の隔壁を設けることなく、筒状の排気室5としてもよい。この場合には、バグフィルター10は、ベース部10bの下端を円形状として、円筒部10aを多重同心円状に配置してもよい。また、フィルター支持部材11は、多重同心円状の環状部材と、各環状部材とを列属する直線部材とによって一体的に連結して形成してもよい。
以上述べてきたように、本実施形態における流動層装置1は、螺旋状に巻かれた線材で形成され、バグフィルター10をフィルター支持部11に吊下げ可能な吊下げ部材17を有し、フィルター支持部11は、バグフィルター10の吊下げ位置に貫通孔11aが形成され、吊下げ部材17は、螺旋の一部分が貫通孔11a挿通され、かつ螺旋の一部分がバグフィルター10の吊り部としての吊りバンド18に挿通された状態で、バグフィルター10をフィルター支持部11に吊下げることを特徴とする。これによって、吊下げ部材17によって、貫通孔11aとバグフィルター10とを確実に支持することができるため、バグフィルター10の払落し操作を行ったとしても、吊下げ部材17は、バグフィルター10を落下させることなく、確実に吊下げ支持することができる。また、吊下げ部材17は、バグフィルター10の吊りバンド18と複数個所で接触するため、払い落とし操作の際の衝撃を分散することができ、バグフィルター10の上端の破損を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。なお、本発明は、上述したような流動層装置1に限ることはなく、転動流動層装置やワースター式流動層装置等の複合型流動層装置にも同様に適用できる。
1 流動層装置
2 流動層容器
8 フィルター部
10 バグフィルター(フィルター)
11 フィルター支持部(支持部材)
11a 貫通孔
17 吊下げ部材
18 吊りバンド(吊り部)

Claims (3)

  1. 粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層容器と、該流動層容器の内部に配置された固気分離用のフィルター部とを備えた流動層装置において、
    前記フィルター部は、上端に吊り部を有する複数のフィルターと、該フィルターの吊下げ位置に貫通孔が形成され、それぞれのフィルターを吊下げ支持可能な支持部材と、所定のピッチ寸法で螺旋状に巻かれた線材で形成され、前記フィルターと前記支持部材との間に介在することで、前記フィルターを前記支持部材に吊下げ可能な吊下げ部材とを有し、
    前記吊下げ部材は、前記線材の巻き数が2巻弱以上であり、前記線材の両端部が、前記支持部材に当接可能であり、かつ前記螺旋の軸方向視で前記支持部材の厚み寸法に対応する隙間を空けて離間しており、
    前記螺旋の一部分が前記貫通孔に挿通され、かつ前記螺旋の一部分が前記フィルターの吊り部に挿通された状態で、前記フィルターを前記支持部材に吊下げると共に、前記両端部が前記支持部材に当接することで、前記螺旋の軸方向に対する回動を規制することを特徴とする流動層装置。
  2. 前記吊下げ部材の螺旋のピッチ寸法は、前記支持部材の貫通孔の径寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の流動層装置。
  3. 前記吊下げ部材の螺旋の巻き数は、両端側の一巻き以外の螺旋の部分が、前記支持手段の貫通孔に収納可能な巻き数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の流動層装置。
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