JP5935498B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム Download PDF

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本開示は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
近年、健康志向の高まりにつれ、皮下脂肪厚等の体組成を非侵襲で測定可能な装置が開発されるようになってきている。例えば、以下の特許文献1及び特許文献2では、測定ユニットを体表面に押し付けた状態で当該測定ユニットを体表面に対して移動させることで、広範囲にわたって体組成を非侵襲で測定可能な測定装置について開示されている。
特開2002−191578号公報 特開2011− 67350号公報
ところで、測定部位である体表面には、体毛や色素変化が存在する可能性があり、生体内部には、血管等が存在している。そのため、上記特許文献1及び特許文献2に記載されているような光を用いて体組成の測定を行う装置では、体毛、色素変化、血管等によって光が影響を受けてしまい、正確に体組成を測定することができない。
そこで、本開示では、上記事情に鑑みて、より正確に体組織や生体成分を測定することが可能な、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムを提案する。
本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、を備え、前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有する情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、を備え、前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部と、複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成部と、を有し、前記マップ生成部は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、を含む情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成することと、を含み、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能を実現させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能と、複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成機能と、を実現させ、前記マップ生成機能は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、プログラムが提供される。
また、本開示によれば、複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と、前記測定データに対して処理を行うデータ処理部を備える情報処理装置と、を備え、前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有する情報処理システムが提供される。
本開示によれば、測定された測定データのうち生体内における一の深度に対応するデータである第1データが、測定データのうち一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正される。
以上説明したように本開示によれば、より正確に体組織や生体成分を測定することが可能である。
本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示したブロック図である。 同実施形態に係る測定部の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る測定部の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る測定部の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る測定部の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置が備えるデータ処理部の構成の一例を示したブロック図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係るデータ処理について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理方法の流れの一例を示した流れ図である。 同実施形態に係る情報処理方法の流れの一例を示した流れ図である。 同実施形態に係る情報処理方法の流れの一例を示した流れ図である。 同実施形態に係る情報処理装置の第1変形例を示した説明図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は、以下の順序で行うものとする。
(1)第1の実施形態
(1−1)情報処理装置の全体構成について
(1−2)測定部について
(1−3)人体の皮膚構造モデルについて
(1−4)データ処理部の構成について
(1−5)測定結果のフィードバックについて
(1−6)情報処理方法について
(1−7)第1変形例について
(2)本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について
(第1の実施形態)
<情報処理装置の全体構成について>
まず、図1を参照しながら、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の全体構成について、説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示したブロック図である。
本実施形態に係る情報処理装置10は、図1に例示したように、測定部101と、測定制御部103と、データ取得部105と、データ処理部107と、データ出力部109と、表示制御部111と、記憶部113と、を主に備える。
本実施形態に係る測定部101は、生体の少なくとも一部を測定する測定プローブとして機能するものである。本実施形態に係る測定部101は、生体の少なくとも一部に対して所定波長の光を照射して、当該生体をエリアセンサにより撮像し、生体による光の吸収・反射・散乱の度合いを測定する。
この測定部101は、所定波長を有する測定光を、測定対象である生体Bに向かって射出する光源部と、複数のセンサが所定の配置で規則的に配設されており、光源部から射出され生体内部を通過した測定光を当該複数のセンサで検出する検出部と、を有している。
測定部101の光源部は、所定波長の光を入射光として生体の一部(測定部位)に照射して、測定部位の生体画像を撮像する。入射光が皮膚に照射されると、入射光は生体内で反射・散乱した後に、生体表面から出射光として出射し、エリアセンサを有する検出部により検出される。このとき、入射光は、動脈、静脈、色素、脂肪、その他の生体組織によって一部吸収されたり散乱されたりするため、出射光の光量は入射光の光量よりも減少している。検出部は、出射光の光量の分布を測定して、測定部位に関する測定データとする。
ここで、測定部位を撮影するための光学系としては、エリアセンサの位置ずれや、生体との距離変化の影響を避けるため、体表面に密着して撮影ができるような光学系が望ましい。このような光学系の一例として、以下で説明するようなマイクロレンズアレイ(MLA)光学系を挙げることができる。MLA光学系を適切な波長の入射光と組み合わせて用いると、測定部を体表面に密着させた状態で、生体内の撮影が可能となる。
この測定部101の具体的な構成については、以下で詳述する。
測定制御部103は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信装置等により実現される。測定制御部103は、測定部101に設けられた光源部や検出部等の駆動制御を行うことにより、測定部101における生体の測定処理全般を統括する。より詳細には、測定制御部103は、所定の同期信号等に基づいて、検出部に用いられたイメージセンサの走査タイミングや、情報を取得するイメージセンサの画素の選択等といったセンサの駆動制御を行う。また、測定制御部103は、光源部に対しても、測定光の射出タイミングや強度に関する駆動制御を行う。
測定制御部103が以上のような駆動制御を行うことで、測定部101の光源部は、時分割で異なる波長の測定光を射出することが可能となるとともに、測定部101の検出部は、イメージセンサ上の任意の位置の測定データを時分割で取得することが可能となる。
測定制御部103により駆動制御された測定部101によって測定された測定データは、後述する測定データ取得部105へと出力されて、測定データの解析処理が実施される。
ここで、測定制御部103は、測定部101の制御を行うにあたり、後述する記憶部113等に記録されている各種のプログラムやパラメータやデータベース等を参照することが可能である。
データ取得部105は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等により実現される。データ取得部105は、測定部101により生成され、測定部101から出力された測定データを取得して、後述するデータ処理部107に出力する。また、データ取得部105は、測定制御部103と連携することで、測定データの取得タイミング等を特定することが可能である。データ取得部105が所定のタイミング毎に測定部101から出力される測定データを順次取得することで、後述するデータ処理部107は、測定データの時間変化を把握することが可能となる。
なお、測定データ取得部105は、取得した測定データを、当該データを取得した日時等に関する時刻情報と関連付けて、履歴情報として後述する記憶部113に格納してもよい。
データ処理部107は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。データ処理部107は、データ取得部105から出力された測定データに基づいて、この測定データを画像データへと変換するとともに、得られた画像データに対して、様々なデータ処理を実施する。また、データ処理部107によるデータ処理結果は、後述するデータ出力部109や表示制御部111に出力される。また、データ処理部107によるデータ処理結果は、測定制御部103へとフィードバックされて、測定処理の制御に利用されてもよい。
ここで、データ処理部107は、各種のデータ処理を行うにあたり、後述する記憶部113等に記録されている各種のアルゴリズム(プログラム)やパラメータやデータテーブルやデータベース等を参照することが可能である。
このデータ処理部107の構成については、以下で詳述する。
データ出力部109は、例えば、CPU、ROM、RAM、出力装置、通信装置等により実現される。データ出力部109は、データ処理部107によるデータ処理の結果を表す各種データを出力する。データ出力部109は、処理結果を表す各種データを、後述する表示制御部111を介して情報処理装置10が備えるディスプレイ等の出力装置に出力してもよいし、プリンタ等を利用して紙媒体としてユーザに出力してもよい。また、データ出力部109は、得られた各種データを、情報処理装置10の外部に設けられたディスプレイや各種の情報処理装置等に出力してもよい。
データ出力部109が、データ処理の結果得られた各種のデータを出力することで、本実施形態に係る情報処理装置10のユーザは、測定結果やデータ処理結果を把握することが可能となる。
表示制御部111は、例えば、CPU、ROM、RAM、出力装置、通信装置等により実現される。表示制御部111は、情報処理装置10が備えるディスプレイ等の表示装置や、情報処理装置10と通信可能な、情報処理装置10の外部に設けられたディスプレイ等の表示装置における表示画面の表示制御を行う。データ出力部109は、表示制御部111を介して測定結果やデータ処理結果を表示させることで、ユーザに、測定結果やデータ処理結果をグラフィカルに提示することが可能となる。
記憶部113は、本実施形態に係る情報処理装置10に設けられたRAMやストレージ装置等により実現される。記憶部113には、情報処理装置10における各種の処理で用いられる各種のデータベース/データテーブルやルックアップテーブル等が格納されている。また、記憶部113には、本実施形態に係る測定部101により測定された測定データや、本実施形態に係る情報処理装置10が実施する処理に用いられる各種のアルゴリズム、プログラムやパラメータやデータ等が記録されていてもよい。また、記憶部113には、これらのデータ以外にも、情報処理装置10が、何らかの処理を行う際に保存する必要が生じた様々なパラメータや処理の途中経過等を適宜記憶することが可能である。この記憶部113は、測定部101、測定制御部103、データ取得部105、データ処理部107、データ出力部109、表示制御部111等の各処理部が、自由にアクセスし、データを書き込んだり読み出したりすることができる。
以上、図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の全体構成について説明した。
<測定部101について>
続いて、図2及び図3を参照しながら、本実施形態に係る測定部101の構成について、具体的に説明する。
まず、図2を参照しながら、本実施形態に係る測定部101の一例であるマイクロレンズアレイ光学系の構成について、具体的に説明する。
[光源について]
光源121は、生体に存在する体組織や生体内成分を測定するために用いられ、所定の波長帯域に属する測定光を、測定対象である生体Bに向かって射出する。この光源121は、測定光の射出面が生体Bと対向するように、所定のフレームFに配設される。具体的には、光源121は、図2上段に示したように、マイクロレンズアレイの周囲に配設されてもよい。また、光源121は、図2上段に示したマイクロレンズアレイの短辺(y軸方向)に沿って設けられているのみでもよいし、マイクロレンズアレイの長辺(x軸方向)に沿って設けられているのみでもよい。また、光源121は、マイクロレンズアレイの何れか1つの辺に沿って設けられているのみでもよい。光源121を、例えばマイクロレンズアレイの周囲等といった複数の位置に配設することで、後述する補正処理の精度を向上させることができ、より正確に阻害オブジェクトによる影響を除去することが可能となる。
光源121は、本実施形態に係る情報処理装置10で着目する体組織や生体内成分を測定するために適した波長の光を射出するものであり、1又は複数の光を射出することができる。
光源121が射出する測定光の波長は、着目する体組織や生体内成分に応じて適宜設定することができる。例えば、光源121が940nm、950nmのような波長の光を射出することで、皮下組織に存在する脂肪に関する知見を得ることができる。また、光源121が568nm、580nm、660nm、890nmのような波長の光を射出することで、酸化・還元ヘモグロビン等に関する血中成分やメラニン色素に関する知見を得ることができる。また、光源121が1400nm〜2200nmの波長の光を射出することで、グルコースに関する知見を得ることができる。このような複数の波長の光は、例えば、光源121から時分割で射出されてもよいし、測定部101に対して分光機構を設けることが可能なのであれば、同時に射出されてもよい。
なお、前述の各種波長は、あくまでも一例であって、本実施形態に係る情報処理装置10の光源121が射出する光が、上記の例に限定されるわけではない。
このような光源121としては、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)や小型のレーザ等を利用可能であり、このような発光デバイスが、光源121として1又は複数個設けられる。
また、光源121は、測定制御部103により、上記測定光の射出タイミングや射出される測定光の強度等が制御される。
なお、光源121の配設されるフレームFの形状は特に限定されるわけではないが、光源121と、後述する検出部との間に図2に示したような壁部を設けることで、このような壁部を、光源121から射出される光が検出部に入射することを防止する遮光壁として用いることが可能となる。
[検出部について]
本実施形態に係る情報処理装置10が備える検出部には、複数のセンサが所定の配置で規則的に配設されており、光源121から射出され生体Bを通過した測定光を、複数のセンサで検出する。換言すれば、本実施形態に係る検出部は、いわゆるマルチタップセンサにより構成されている。図2では、このような検出部の一例として、マイクロレンズアレイ(Micro Lens Array:MLA)を利用したエリアセンサを示している。
本実施形態に係る測定装置10が備える検出部113は、図3に示したように、例えば、光源121から射出された測定光が属する波長帯域の光を透過可能な透明基板123と、第1遮光体125と、マイクロレンズアレイ127と、第2遮光体131と、センサ133と、を主に備える。
透明基板123は、測定対象である生体Bの一部が配設される部分である。この透明基板123は、測定処理で利用される波長の光を透過可能な基板を用いて形成される。光源123から射出され、生体Bの内部を通過してきた測定光は、透明基板123を透過すると、第1遮光体125によって指向性が制御される。
第1遮光体125は、透明基板123を透過した測定光の指向性を制御する指向性制御板として機能するものであり、後述するマイクロレンズアレイ127において互いに隣り合うマイクロレンズ129の境界部に設けられている。このような第1遮光体125を設けることにより、各マイクロレンズ129に入射する測定光の指向性を制御することが可能となり、より高精度な測定を行うことが可能となる。第1遮光体125を通過した測定光は、マイクロレンズアレイ127へと導光される。
マイクロレンズアレイ127は、図2上段に示したように、受光レンズである複数のマイクロレンズ129から構成されており、各マイクロレンズ129は、所定の基板上にx方向及びy方向に沿って格子状に配列されている。各マイクロレンズ129は、マイクロレンズ127に入射した測定光を、後述するセンサ133へと導光する。マイクロレンズアレイ127は、像面湾曲が少なく深さ方向のひずみがないレンズアレイであるため、このようなマイクロレンズアレイ127を用いることで、良好な測定データを得ることができる。なお、マイクロレンズアレイ127を構成する各マイクロレンズ129の被写界深度は、本実施形態に係る情報処理装置10で着目する皮膚構造を包括するように(例えば、体表から10mm程度の深さの範囲までがフォーカスされるように)設定される。
なお、本実施形態に係るマイクロレンズアレイ127に配設されるマイクロレンズ129の個数は、図2上段に示した例に限定されるわけではない。本実施形態に係るマイクロレンズアレイ127に配設されるマイクロレンズ129の個数は、撮像したい生体の大きさや、センサ133の大きさに応じて、自由に設定することが可能である。
マイクロレンズアレイ127に入射した測定光は、マイクロレンズ129により集光されて、後述するセンサ133へと結像されることとなる。
ここで、マイクロレンズアレイ127におけるセンサ133側に位置する面では、互いに隣り合うマイクロレンズ129の境界部に、第2遮光体131が設けられる。この第2遮光体131により、マイクロレンズアレイ127を透過した測定光の指向性を制御することが可能となり、各マイクロレンズ129に入射した光を、隣接するマイクロレンズ129に入射した光と分離することができる。これにより、本実施形態に係る情報処理装置10では、センサ133に集光される測定光を選択することが可能となる。
センサ133は、図2上段に示したxy平面の各位置における測定光の強度を検出する。このセンサ133は、光検出器(Photo Detector:PD)等により受光した測定光の強度を電気信号に変換して、後述するデータ取得部105へと出力する。このセンサ133としては、フォトダイオードや、CCD(Charge Coupled Devices)型画像センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型画像センサ、有機ELを受光素子としたセンサ、TFT(Thin Film Transistor)型画像センサや等の2次元エリアセンサを利用することができる。
このセンサ133は、測定制御部103により走査タイミング等が制御され、例えば図2上段における任意の位置の検出強度をデータ取得部105に出力することができる。
なお、このような測定部101において、複数波長の光を測定光として利用する場合には、複数波長の光を照射した1回の測定を行って、測定後に波長毎のデータに分離を行ってもよく、波長毎の測定を複数回実施してもよく、波長毎に異なるエリアセンサ133を配置してもよい。また、複数のエリアセンサ133を配置して、より広範囲の測定を一度に実施できるようにしてもよい。
以上、図2を参照しながら、本実施形態に係る測定部101の構成について、詳細に説明した。
[測定部により測定されるデータについて]
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る測定部101により測定されるデータ(測定データ)について、詳細に説明する。
人体は、光を極めて良く散乱させる媒質であるため、光源121から射出され生体Bに入射した測定光は、生体Bの内部を拡散しながら進行して、ある位置に設けられた検出部により検出されることとなる。この際、図3に模式的に示したように、光源121からの位置が離れた位置に存在する検出部ほど、より深い位置まで散乱して体表へと戻ってきた測定光を検出することができる。すなわち、図3において、光源121から離れた位置に存在するセンサほど、より深くまで浸透した測定光を検出することができる。
測定光は、この光が進んだ距離(光学的距離)の長さに応じて、その光路上に存在する各種の体組成や生体内成分により特定の波長のエネルギーが吸収され、その強度が減衰していく。
本実施形態に係る情報処理装置10では、このような光の特徴に基づき、図3に示した異なる位置に存在するセンサからの出力(測定データ)を利用して、図4に示したように、各センサ位置における光の散乱や減衰の度合いを測定し、モデル化する。
<人体の皮膚構造モデルについて>
ここで、測定されたデータを解析するにあたっては、人体の皮膚構造をどのようにモデル化するかが重要となってくる。このような人体の皮膚構造モデルの例としては、図5に示したような4層モデルが存在する。
図5に示した4層モデルは、皮膚の角質層より下部に位置する皮下組織を、表皮層、真皮層、皮下脂肪層、筋肉層の4つの層にモデル化したものである。この層モデルにおいて、角質層は、個人差はあるものの体表から内部方向に0.01〜0.02mm程度に相当し、表皮層は、体表から0.04〜0.15mm程度に相当し、真皮層は、体表から1〜4mm程度に相当し、皮下脂肪層は、体表から数mm〜数cm程度に相当する。
このような皮膚構造において、メラニンという体内成分は、主に表皮層に存在している。また、真皮層には毛細血管が存在しており、この毛細血管の内部には、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンや、各種の血中成分が存在している。また、皮下脂肪層には、主に脂肪細胞が存在している。従って、上記のような成分を非侵襲の光学測定により計測する場合には、どのような皮膚構造モデルを考慮するかが重要になるのである。
ここで、人体の皮膚構造や、皮膚構造に含まれる各種体内成分は、被測定者本人の経年変化、肥満、日焼け、人種の差、性別、体質等により変動するものであり、個人差も大きいものである。このため、皮膚構造モデルに基づく体内成分の非侵襲計測では、図5に示したような皮膚構造モデルの変動の影響を強く受けるものであると言える。
一方、以上説明したようなマイクロレンズアレイ光学系では、それぞれのマイクロレンズは、直下にある受光素子アレイの小領域に小さな像を結ぶ。これらの像は周囲の像と重複部分があるため、不要な部分を除いて再構成を行うことにより、重複のない1枚の完全な画像を得ることができる。また、MLA光学系の画像処理においては、この再構成を行う際に、元画像から取り出す領域を変化させることで、異なる距離に焦点を合わせた画像を生成できるという特徴がある。そのため、本実施形態に係る情報処理装置10のデータ処理部107では、ある一つの測定データに基づいて、表皮層に焦点を合わせた画像、真皮層に焦点を合わせた画像、皮下脂肪層に焦点を合わせた画像等といった、複数種類の画像を、1つの測定データから生成する。
また、本実施形態に係る情報処理装置10のデータ処理部107は、生成した複数種類の画像を利用して補正処理を行い、補正処理後の画像を利用して体組織や体内成分に関する特徴量を算出する。
以下では、図6〜図13を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10が備えるデータ処理部107の構成について、詳細に説明する。
<データ処理部の構成について>
図6は、本実施形態に係る情報処理装置10が備えるデータ処理部107の構成の一例を示したブロック図である。本実施形態に係るデータ処理部107は、図6に示したように、データ変換部151と、パターン抽出部153と、補正処理部155と、算出処理部157と、マップ生成部159と、を主に備える。
データ変換部151は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。データ変換部151は、データ取得部105から出力された測定データを利用して、当該測定データを、生体表面や生体内などの様々な深度に焦点を合わせた場合の複数の画像データへと変換する。この際、データ変換部151は、記憶部113等に格納されている各種のデータテーブルやアルゴリズム等を利用することが可能である。
以下では、データ変換部151によるデータ変換処理について、図7〜図10Bを参照しながら、具体的に説明する。図7〜図10Bは、本実施形態に係るデータ変換処理について説明するための説明図である。
図7に示したように、本実施形態に係る情報処理装置10の測定部101では、測定対象である生体Bの測定領域を複数のサブ領域に区分し、サブ領域毎に測定を実施していく。ここで、測定部101は、複数のサブ領域がオーバーラップするように、生体Bの測定を行っていく。
また、本実施形態に係る測定部101では、1つのマイクロレンズによって測定されるセンシングエリアがマイクロレンズアレイにおける各マイクロレンズの配設状況に応じて互いに接続されることで、マイクロレンズアレイに対応するサブ領域が規定される。1つのマイクロレンズに対応するセンシングエリアは、図7下段に示したように、エリアセンサを構成する複数の画素に対応している。
本実施形態に係るデータ変換部151は、図8に示したように、1つのマイクロレンズによって測定された測定データそれぞれに対して、像の反転等といった各種の画像処理を実施する。その後、データ変換部151は、得られた画像処理後のデータを、マイクロレンズアレイにおける各マイクロレンズの配設状況に応じて互いに接続していくことで、1つの画像データを生成する。
マイクロレンズアレイを利用して測定された測定データには、図9上段に示したように、生体の様々な深度を測定したデータが含まれており、体表面に焦点を合わせることで表皮の画像を生成することができ、浅い深度に焦点を合わせることで真皮層の画像を生成することができ、深い深度に焦点を合わせることで皮下脂肪層の画像を生成することができる。
1つの測定データから様々な深度における画像データを生成する方法については、ライトフィールド(Light Field)と呼ばれる各種の公知技術を利用することができる。
例えば図10Aの左側の図に示したように、斜線で示した中央の1画素に対応するデータをサンプリングして得られる画像と、図10Bの右側の図に示したように、斜線で示した中央部分の9画素に対応するデータをサンプリングして得られる画像とは、異なる焦点位置の画像データに対応している。このように、データ変換部151は、1つのマイクロレンズに対応する複数の画素のうち、どの画素のデータを用いてサンプリング処理を行うかを制御することによって、様々な焦点位置での画像を再構成することができる。
また、1つのマイクロレンズに対応する複数の画素では、画素の存在位置に応じて視差が生じている。そこで、図10Bに示したように、1つのマイクロレンズに対応する複数の画素のうち、画素位置の異なる2種類の画素のデータをそれぞれ利用することで、視差情報が付加された2種類の画像を得ることができる。例えば図10Bに示したように、斜線で示した位置の画素データをサンプリングして得られた画像(左眼用画像)と、ハッチングで示した位置の画素データをサンプリングして得られた画像(右眼用画像)と、を用いることで、撮像された内容の立体認識が可能となる。
データ変換部151は、このような公知技術を利用し、ターゲットとなる焦点位置のデータを利用して、生成したい画像の再構成を行う。これにより、ターゲット焦点位置の部分画像を得ることができる。データ変換部151は、このような部分画像の再構成処理をマイクロレンズアレイ全域に対して実施することによって、ターゲット焦点位置の画像を生成する。
データ変換部151は、様々なターゲット焦点位置(換言すれば、様々な深度)での画像データを生成すると、これらの画像データを、後述するパターン抽出部153及び補正処理部155に出力する。また、データ変換部151は、生成した各種の画像データに、当該画像データを生成した日時等に関する時刻情報を関連付けて、記憶部113に履歴情報として格納してもよい。
パターン抽出部153は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。パターン抽出部153は、データ変換部151により生成された様々な焦点位置における画像データから、様々なパターン画像を抽出する。パターン抽出部153がパターン画像を抽出するための技術については、公知の方法を利用することが可能であり、例えば、各種のフィルタを用いたフィルタリング処理を利用することができる。また、パターン抽出部153は、記憶部113等に格納されている各種のデータテーブルやアルゴリズム等を利用することが可能である。
パターン抽出部153は、例えば図11に示したように、表皮の画像から体表面に存在する体毛のパターン画像(体毛パターン画像)を抽出することができる。また、パターン抽出部153は、表皮の画像から色素変化に関する知見を得ることも可能である。また、パターン抽出部153は、例えば図11に示したように、血管の存在する層に焦点を合わせた画像から、血管の走行パターンに関するパターン画像(血管パターン画像)を抽出することができる。また、パターン抽出部153は、血管の存在していない真皮層に焦点を合わせた画像から、真皮層のパターンを得ることも可能である。
パターン抽出部153は、このようにして抽出した各種のパターン画像を、後述する補正処理部155や、マップ生成部159に出力する。また、パターン抽出部153は、生成した各種のパターン画像データに、当該画像データを生成した日時等に関する時刻情報を関連付けて、記憶部113に履歴情報として格納してもよい。
補正処理部155は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。補正処理部155は、測定データのうち生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、測定データのうち一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する。
以下では、皮下脂肪層に焦点を合わせた場合の画像データを上記第1データとし、表皮層や、血管の存在する層や、真皮層等に焦点を合わせた場合の画像データを上記第2データとする場合を例にとって説明を行う。このようなデータの組み合わせは、皮下脂肪層に関する知見(例えば、皮下脂肪層の厚み等)を得たい場合のデータの組み合わせである。しかしながら、第1データと第2データとの組み合わせは上記の例に限定されるわけではなく、測定対象に応じて、第1データと第2データとの組み合わせを適宜設定すればよい。例えば、血中成分に関する知見を得たい場合には、血管パターン画像を第1データとし、その他の画像を第2データとすればよい。
補正処理部155は、第2データから抽出される、生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定する。このような身体特徴パターンとして、上記の体毛パターン画像、色素変化パターン画像、血管パターン画像、真皮層パターン画像等を挙げることができる。その上で、補正処理部155は、第1データのうち身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、他のデータを利用する。
すなわち、補正処理部155は、皮膚構造の各層にて検出した情報を用いて、着目する体組織や生体成分の測定を阻害する情報を検出して、阻害するものを回避又は補正する処理を実施して、体組織や生体成分の測定に用いられる画像を最適化する。本説明では、着目する体組織や生体成分が皮下脂肪に対応し、測定を阻害するものが体毛、色素変化、血管、真皮層等に対応する。
補正処理部155は、第1データのうち身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、第1データのうち身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用することが可能である。すなわち、補正処理部155は、第2データに対応する画像データを参照し、体毛、色素変化、血管等の阻害オブジェクトの存在位置を特定した後、阻害オブジェクトに近い位置のデータを利用する。この場合、補正処理部155は、検出した阻害オブジェクトに近い位置を測定位置として補正(換言すれば、阻害オブジェクトを避けるように測定位置を補正)してもよいし、阻害オブジェクトに対応する位置の近隣のデータを利用(換言すれば、阻害オブジェクトに対応する位置のデータを、近隣のデータで補正)してもよい。
また、補正処理部155は、第1データのうち身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用してもよい。すなわち、補正処理部155は、データ変換部151と連携しながら、異なるマイクロレンズ(例えば、隣接するマイクロレンズ)で別角度から取得したデータを用いて、阻害オブジェクトに対応する位置のデータを補正(例えば、別角度から取得したデータの値を、阻害オブジェクトに対応する位置のデータとして利用)する。
補正処理部155は、このような補正処理を行うことで、例えば第1データとして利用される皮下脂肪層に関する画像データを、その他の画像データを利用して補正することができる。このような補正処理は、本実施形態に係る情報処理装置10の測定部101が、マイクロレンズアレイを用いた光学系を有しているために可能となるものである。
また、補正処理部155は、真皮層パターン画像や血管パターン画像等の不変情報を用いて抽出されるパターン画像と、皮下脂肪層を画像処理して算出されるパターン画像と、を用いて、測定した位置に関する位置情報を特定することも可能である。また、補正処理部155は、不変情報として、体表面に存在する指紋等の模様や、生成された画像に写り込む骨等を利用し、測定した位置に関する位置情報を特定してもよい。本実施形態に係る情報処理装置10では、このような位置情報を特定することで、測定部位、ひいては生体そのもののアドレス付けを行うことが可能となる。
補正処理部155は、以上のような補正処理を施した第1データ(補正後の第1データ)や、測定位置に関する情報を、後述する算出処理部157や、マップ生成部159に出力する。補正処理部155は、これらの情報を測定制御部103に出力して、測定部101による測定処理にフィードバックしてもよい。
また、補正処理部155は、これらの情報に、これらの情報を生成した日時等に関する時刻情報を関連付けて、記憶部113等に履歴情報として格納してもよい。
算出処理部157は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。算出処理部157は、補正後の第1データを利用して、着目する体組織や生体成分に関する特徴量を算出する。例えば、第1データとして、皮下脂肪層に関する画像データが用いられる場合には、算出処理部157は、補正後の皮下脂肪層に関する画像データを用いて、測定位置の皮下脂肪厚等といった皮下脂肪層に関する特徴量を算出する。
特徴量の算出の際、算出処理部157は、記憶部113等に予め格納されているデータテーブルを利用したり、算出アルゴリズム等を利用したりすることができる。また、算出処理部157は、記憶部113等に格納されているデータテーブルや算出アルゴリズムを適宜組み合わせて使用してもよい。
また、算出処理部157は、算出した体組織や生体成分に関するデータ(特徴量データ)と、測定位置に関する位置情報と、を組み合わせることで、測定部位を特定した特徴量データを得ることが可能である。
算出処理部157は、補正処理がなされた画像データを利用して体組織や生体成分に関する特徴量を算出すると、算出した特徴量に関する情報を、データ出力部109や表示制御部111に出力する。また、算出処理部157は、算出した特徴量に関するデータに、当該データを算出した日時等に関する時刻情報を関連付けて、記憶部113等に履歴情報として格納してもよい。
マップ生成部159は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。マップ生成部159は、複数箇所の測定位置における身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成する。
より詳細には、マップ生成部159は、少しずつ測定位置をずらしながら生成された皮下脂肪厚等といった特徴量データや、真皮層や皮下脂肪層等から得られたパターン画像を互いに接続していくことにより、測定対象の位置を示すマップを作成する。
図12は、マップ生成部159によるマップ生成処理の一例を示した説明図である。図12では、算出した皮下脂肪厚に関する特徴量データと、血管パターンと、を利用して、血管パターンのマップを生成する場合について図示している。例えば図中の×印で示した測定位置での皮下脂肪厚が6.7mmであった場合、マップ生成部159は、血管パターンを利用して位置ズレ量を算出し、2つの血管パターン画像の位置情報をマッチングする。2つの血管パターン画像間の位置ズレ量を算出すると、マップ生成部159は、算出した位置ズレ量を利用して、2つの血管パターン画像を接続する。マップ生成部159は、生成した複数の隣接部を有するマップ同士を接続していくことで、1つのマップに統合することも可能である。
このように、測定部101を体表面上で滑らせるようにして複数の測定位置で測定処理を行った上で、マップ生成部159は、得られた測定データを利用することで、皮下のマップを作成することができる。例えば、測定対象である腕のマップを作成する場合には、測定部101を腕の表面にて滑らせてデータを取得しつつ、生成したパターン画像を接続していくことで、腕のマップを生成することができる。また、測定部位の構造が複雑な場合、マップ生成部159は、部分的にマップを作成して、作成した部分的なマップを後ほど接続するようにしてもよい。
なお、本実施形態に係る情報処理装置10において、マップを作成する際に連続した測定を行う場合、マップ生成処理の終了は、例えば次のような条件で判定することができる。なお、下記に示したマップ生成処理の終了条件はあくまでも一例であって、本実施形態に係るマップ生成処理の終了条件が下記の例に限定されるわけではない。
・測定部のデータ保持容量が所定の閾値を超えた時点で終了する。
・測定開始から所定の時間が経過した時点で終了する。
・作成したマップが所定のサイズを超えた時点で終了する。
・作成しているマップに占めるパターン取得面積カバー率が所定の割合を超えた時点で終了する。
マップ生成部159は、このようにして生成したマップに関するデータを、データ出力部109や、補正処理部155や算出処理部157に出力する。また、マップ生成部159は、このようにして生成したマップに関するデータに、当該データを生成した日時等に関する時刻情報を関連付けて、記憶部113に履歴情報として格納してもよい。
このようなマップを生成しておくことで、本実施形態に係る情報処理装置10では、新たに測定対象を測定した場合に、取得したパターン情報とマップのパターンとを用いてマッチングを行い、測定位置を推定することが可能となる。また、本実施形態に係る情報処理装置10は、マップを生成することによって、生成したマップを用いて測定位置を指定してマップの位置と関連付けて測定したり、関連付けられた測定データをマップ的に利用したりすることが可能となる。また、本実施形態に係る情報処理装置10において、測定ポイントを指定した測定を実施する場合には、推定された位置から指定された測定ポイントまでの位置ズレを特定し、特定したズレをユーザに提示することも可能となる。
なお、マップ生成部159は、例えば図13に示したように、測定対象を撮像した写真を利用し、写真と各種パターンマップとの位置合わせを行ってこれらを互いに組み合わせることで、ユーザによってより分かり易いパターンマップに拡張してもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置10に、十分な記憶装置が備わっておらず、有線や無線での通信手段が存在する場合には、外部処理装置に測定データを送信し、外部処理装置にてマップを生成してもよい。
以上、図6〜図13を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10が備えるデータ処理部の構成について、詳細に説明した。
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU等が全て行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
また、図1に示した例では、測定制御部103、データ取得部105、データ処理部107、データ出力部109、表示制御部111、及び、記憶部113からなる演算処理・制御ユニットと、測定部101と、が一体となっているかのように図示されているが、測定部101と、演算処理・制御ユニットとは、一体に構成されていてもよく、別体で構成されていてもよい。測定部101と、演算処理・制御ユニットとが別体で構成される場合には、かかる測定部101を有する測定機器と、演算処理・制御ユニットを備える装置と、からなる情報処理システムが形成されることとなる。また、演算処理・制御ユニットに含まれる各処理部の一部は、測定部101からなる測定機器(測定ユニット)に実装されていてもよいし、複数の装置に分散して実装されていてもよい。
また、図6に示した例では、データ処理部107がマップ生成部159を有している場合にについて図示しているが、データ処理部107は、マップ生成部159を有していなくとも良い。
<測定結果のフィードバックについて>
続いて、図14A〜図14Cを参照しながら、本実施形態に係る情報処理層位置10のデータ出力部109及び表示制御部111で実施される、測定結果のフィードバック処理の一例について具体的に説明する。図14A〜図14Cは、本実施形態に係る情報処理装置における測定結果のフィードバック処理について説明するための説明図である。
本実施形態に係る情報処理装置10のデータ出力部109は、例えば、測定制御部103や、データ処理部107や、表示制御部111等と互いに連携することで、測定データの品質、処理の実行状況、又は、生体の測定位置の少なくとも何れかに関する情報を表示させて、ユーザに対してこれらの情報をフィードバックすることができる。
[測定時のフィードバック]
まず、図14Aを参照しながら、測定時におけるユーザへのフィードバック処理の一例について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置10では、測定したデータの品質を評価し、得られた評価結果をユーザにフィードバックすることが可能である。測定データの品質をユーザにフィードバックすることによって、ユーザは、測定データの品質が上がるように操作方法の最適化を考慮することが可能となる。
ここで、測定データの品質を評価する方法については、公知のあらゆる方法を利用することが可能であり、例えば、検出した阻害オブジェクトの量に基づいて品質を評価することができる。
また、ユーザへのフィードバック方法は、公知のあらゆる方法を利用することが可能である。かかる方法としては、例えば、図14Aに示したように、インジケータを利用して品質を段階的に示したり、情報処理装置10の表示画面の画像表示エリアに検出した阻害オブジェクトやアニメーションを表示したり、テキストを表示したりすることが考えられる。また、得られた品質に応じて、異なる音や振動を発することで示したり、通信を用いて異なる装置に上記のようなフィードバックを出力させたりしてもよい。
[マップ生成時のフィードバック]
次に、図14Bを参照しながら、マップ生成時におけるユーザへのフィードバック処理の一例について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置10では、マップを生成する際に、マップの生成状況をユーザにフィードバックすることが可能である。
例えば、測定部101に設けられたエリアセンサよりも大きなエリアのマップを生成する場合には、図14Bに示したように、測定したデータから抽出したパターンと、マップの接続状況と、を画像表示エリアに表示することが可能である。このような表示を行うことで、ユーザに対してカバーエリアを提示することが可能となる。
また、本実施形態に係る情報処理装置10は、図14Bに示したように、目標面積に対する現在面積の数値を、表示画面中にテキストで表示したり、目標面積に対する現在面積をインジケータ等で表示したりしてもよい。
更に、本実施形態に係る情報処理装置10は、マップを生成する際に、未測定領域にユーザをガイドするために、測定部を動かす方向を画像表示エリアやインジケータに示したり、方向を音や音声で示したり、動かすべき方向を振動で伝えたりしてもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置10は、マップの生成が終了した場合においても、同様のフィードバックを行うことが可能である。
なお、本実施形態に係る情報処理装置10は、通信を用いて異なる装置に上記のようなフィードバックを出力してもよい。
[定点測定時のフィードバック]
次に、図14Cを参照しながら、定点測定時におけるユーザへのフィードバック処理の一例について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置10では、皮下脂肪厚等といった体組織や生体成分に関する特徴量データを定点測定する際に、設定した測定ポイントに関する情報をユーザへフィードバックすることができる。
例えば、現在測定している部位が設定されている測定ポイントと異なる場合、情報処理装置10は、現在測定している位置情報を表示画面に表示させて、現在の状況をユーザにフィードバックすることができる。また、情報処理装置10は、生成したマップ情報に基づいて測定位置を特定し、画像表示エリアにマップ中の位置を表示することによって、測定位置をユーザにフィードバックすることができる。
情報処理装置10は、マップ情報を表示しない場合には、同等のアニメーション等を画像表示エリアに表示してもよい。また、情報処理装置10は、インジケータを利用して、現在の測定位置が、設定された測定ポイントであるか否かを示してもよい。
なお、本実施形態に係る情報処理装置10は、測定部101にエリアセンサを用いているため、ユーザは測定ポイントに対して測定部を高精度に位置合わせしなくともよく、測定ポイントをエリアセンサ内に捉えておき、情報処理装置10の内部で位置合わせを行うことで、測定位置の最適化を図ることができる。
更に、情報処理装置10は、ユーザを設定された測定ポイントに導く方法として、上記と同様の方法でフィードバックを行うことができる。
以上、図14A〜図14Cを参照しながら、本実施形態に係る情報処理層位置10のデータ出力部109及び表示制御部111で実施される、測定結果のフィードバック処理の一例について具体的に説明した。
<情報処理方法について>
続いて、図15〜図17を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10で実施される各種の情報処理方法について、その流れの一例を簡単に説明する。図15〜図17は、本実施形態に係る情報処理方法の流れの一例を示した流れ図である。
[情報処理方法の流れ]
まず、図15を参照しながら、本実施形態に係る情報処理方法の流れの一例を説明する。
情報処理装置10の測定制御部103は、測定部101に設けられた光源121に対して所定の制御信号を送信して、光源121から測定対象である生体に向かって測定光を照射させる(ステップS101)。測定部101に設けられたエリアセンサ133は、生体を通過した測定光を検出して、測定したマイクロレンズアレイデータ(MLAデータ)を取得し(ステップS103)、データ取得部105へと出力する。
データ取得部105は、測定部101のエリアセンサ133から出力された測定データ(すなわち、MLAデータ)を取得すると、このMLAデータをデータ処理部107のデータ変換部151に出力する。データ変換部151は、MLAデータを様々な深度に対応した複数の画像データへと変換し(ステップS105)、得られた画像データを、パターン抽出部153及び補正処理部155へと出力する。
パターン抽出部153は、データ変換部151により生成された画像データから、体毛パターン、色素変化パターン、血管パターン等といった身体的な特徴物のパターン情報を抽出し(ステップS107)、補正処理部155へと出力する。
補正処理部155は、パターン抽出部153から出力されたパターン情報を参照して、測定されたデータに含まれる不要なオブジェクトを検出し(ステップS109)、検出結果に基づいて、特徴量の算出に利用される画像データを補正する(ステップS111)。その後、補正処理部155は、補正後の画像データを、算出処理部157に出力する。
算出処理部157は、必要に応じて、記憶部113等に格納されているデータテーブルやアルゴリズムを利用しながら、補正後の画像データを利用して、体組織や生体成分に関する特徴量を算出する(ステップS113)。その後、算出処理部157は、得られた算出結果を、データ出力部109に出力する。
データ出力部109は、データ処理部107の算出処理部157から出力された特徴量の算出結果を取得すると、取得した特徴量の算出結果を出力する(ステップS115)。これにより、情報処理装置10のユーザは、特徴量の測定結果を把握することが可能となる。
[繰り返し測定時の情報処理方法の流れ]
次に、図16を参照しながら、繰り返し測定を行う場合における情報処理方法の流れの一例について説明する。
情報処理装置10の測定制御部103は、測定部101に設けられた光源121に対して所定の制御信号を送信して、光源121から測定対象である生体に向かって測定光を照射させる(ステップS121)。測定部101に設けられたエリアセンサ133は、生体を通過した測定光を検出して、測定したマイクロレンズアレイデータ(MLAデータ)を取得し(ステップS123)、データ取得部105へと出力する。
データ取得部105は、測定部101のエリアセンサ133から出力された測定データ(すなわち、MLAデータ)を取得すると、このMLAデータをデータ処理部107のデータ変換部151に出力する。データ変換部151は、MLAデータを様々な深度に対応した複数の画像データへと変換し(ステップS125)、得られた画像データを、パターン抽出部153及び補正処理部155へと出力する。
パターン抽出部153は、データ変換部151により生成された画像データから、体毛パターン、色素変化パターン、血管パターン等といった身体的な特徴物のパターン情報を抽出する(ステップS127)。続いて、パターン抽出部153は、前回測定時に抽出されたパターンを例えば記憶部113等の格納領域から取得して、前回測定時のパターンと、今回抽出したパターンとのマッチング処理を行う(ステップS129)。次に、パターン抽出部153は、前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致するか否かの判断を行う(ステップS131)。
前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致しなかった場合、パターン抽出部153は、一致しなかった旨を測定制御部103に出力する。その結果、本実施形態に係る情報処理装置10では、ステップS123に戻って測定処理が繰り返されることとなる。なお、エリアセンサでのMLAデータの取得と連動して光源のオン・オフが制御されている場合には、ステップS121に戻って測定処理を繰り返しても良い。
一方、前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致した場合、パターン抽出部153は、得られたパターンに関する情報を、補正処理部155へと出力する。
補正処理部155は、パターン抽出部153から出力されたパターン情報を参照して、測定されたデータに含まれる不要なオブジェクトを検出し、検出結果に基づいて、特徴量の算出に利用される画像データを補正する(ステップS133)。その後、データ処理部107は、所定の終了判定条件に基づいて、繰り返し測定処理を終了するか否かを判断する(ステップS135)。
繰り返し測定処理を継続する場合には、ステップS123に戻って測定処理が繰り返されることとなる。また、繰り返し測定処理を終了する場合には、補正処理部155は、補正後の画像データ又は画像データ群を、算出処理部157に出力する。
算出処理部157は、必要に応じて、記憶部113等に格納されているデータテーブルやアルゴリズムを利用しながら、補正後の画像データ又は画像データ群を利用して、体組織や生体成分に関する特徴量を算出する(ステップS137)。その後、算出処理部157は、得られた算出結果を、データ出力部109に出力する。
データ出力部109は、データ処理部107の算出処理部157から出力された特徴量の算出結果を取得すると、取得した特徴量の算出結果を出力する(ステップS139)。これにより、情報処理装置10のユーザは、特徴量の測定結果を把握することが可能となる。
[マップ生成方法の流れ]
次に、図17を参照しながら、マップ生成方法の流れの一例について説明する。
情報処理装置10の測定制御部103は、測定部101に設けられた光源121に対して所定の制御信号を送信して、光源121から測定対象である生体に向かって測定光を照射させる(ステップS141)。測定部101に設けられたエリアセンサ133は、生体を通過した測定光を検出して、測定したマイクロレンズアレイデータ(MLAデータ)を取得し(ステップS143)、データ取得部105へと出力する。
データ取得部105は、測定部101のエリアセンサ133から出力された測定データ(すなわち、MLAデータ)を取得すると、このMLAデータをデータ処理部107のデータ変換部151に出力する。データ変換部151は、MLAデータを様々な深度に対応した複数の画像データへと変換し(ステップS145)、得られた画像データを、パターン抽出部153及び補正処理部155へと出力する。
パターン抽出部153は、データ変換部151により生成された画像データから、体毛パターン、色素変化パターン、血管パターン等といった身体的な特徴物のパターン情報を抽出する(ステップS147)。その後、パターン抽出部153は、得られたパターン情報を、補正処理部155及びマップ生成部159に出力する。
続いて、マップ生成部159は、前回測定時に抽出されたパターンを例えば記憶部113等の格納領域から取得して、前回測定時のパターンと、今回抽出したパターンとのマッチング処理を行う(ステップS149)。次に、マップ生成部159は、前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致するか否かの判断を行う(ステップS151)。
前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致した場合、マップ生成部159は、データ変換部151から出力された画像データを、位置ズレ量を利用して補正し(ステップS153)、保持しているマップに接続する(ステップS155)。その後、マップ生成部159は、後述するステップS159を実施する。
一方、前回測定時のパターンと今回抽出したパターンとが一致しなかった場合、マップ生成部159は、今回抽出したパターンを一時保存又は破棄した上で(ステップS157)、後述するステップS159を実施する。
その後、マップ生成部159は、所定の終了判定条件に基づいて、マップ生成処理を終了するか否かを判断する(ステップS159)。
マップ生成処理を継続する場合には、ステップS143に戻って測定処理が繰り返されることとなる。また、繰り返し測定処理を終了する場合には、マップ生成部159は、マップ生成処理を終了する。これにより、情報処理装置10のユーザに固有な各種のパターンマップが生成されることとなる。
以上、図15〜図17を参照しながら、本実施形態に係る情報処理方法の流れの一例について簡単に説明した。
<第1変形例について>
次に、図18を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の第1変形例について簡単に説明する。図18は、本実施形態に係る情報処理装置の第1変形例について示した説明図である。
本実施形態に係る情報処理装置10は、測定されたデータ(測定データ)に対するデータ処理の一部又は全てを、情報処理装置10と相互に通信可能な外部の演算処理装置で実施させることも可能である。以下、本実施形態に係る情報処理装置10と、外部に設けられた演算処理装置20とが互いに連携しながら、上記のような各種のデータ処理を実施する場合について、図18を参照しながら簡単に説明する。
本変形例に係る情報処理システムは、図1及び図6に示したような構成を有する情報処理装置10と、情報処理装置10と相互に通信可能な演算処理装置20と、を含む。演算処理装置20は、情報処理装置10に対して有線又は無線通信によるネットワークを介して接続されていてもよく、情報処理装置10に直接接続されていてもよい。
ここで、図18では、情報処理装置10の備える処理部として、図1に示した情報処理装置10の構成の一部のみを便宜的に示している。
本変形例に係る情報処理装置10では、測定部101により測定されたデータが、上記のようなデータ処理がなされることなく、データ出力部109を介して演算処理装置20に出力されてもよい。また、測定部101により測定されたデータに対して、上記のようなデータ処理の一部が実施され、その後、データ出力部109を介して、一部のデータ処理が実施された測定データが演算処理装置20に出力されてもよい。また、本変形例に係る情報処理装置10では、測定データに基づく特徴量の算出結果を、演算処理装置20に出力するようにしてもよい。
ここで、先だって説明した各種のデータ処理のうち、どのような処理までを情報処理装置10で実施するかについては、情報処理装置10の備える演算資源(リソース)に応じて、適宜決定することが可能である。
また、演算処理装置20は、図18に例示したように、データ取得部201と、データ処理部203と、データ出力部205と、記憶部207と、を主に備える。
データ取得部201は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等により実現される。データ取得部201は、情報処理装置10のデータ出力部109から出力された各種データを取得して、後述するデータ処理部203及びデータ出力部205に出力する。
データ処理部203は、例えば、CPU、ROM、RAM等により実現される。データ処理部203は、図6に示した第1の実施形態に係る情報処理装置10が有するデータ処理部107と同様の機能を実現する処理部である。図18に示した情報処理装置10のデータ処理部107と、演算処理装置20のデータ処理部203とは、互いが連携することによって、上記第1の実施形態で説明した各種データ処理を実現する。データ処理部203が実施可能なデータ処理については、先だって説明した第1の実施形態に係るデータ処理と同様であるため、以下では詳細な説明は省略する。
データ出力部205及び記憶部207は、第1の実施形態に係る情報処理装置10が備えるデータ出力部109及び記憶部113と同様の構成を有し、同様の効果を奏するものである。従って、以下では詳細な説明は省略する。
図18に示したように、情報処理装置10と演算処理装置20とが連携して処理を行うことで、情報処理装置10がデータ処理を行う際の負荷を低減させることが可能となる。また、情報処理装置10及び演算処理装置20が互いに連携して処理を行うことで、例えば、在宅医療や遠隔医療や遠隔地からの見守りサービス等、各種のサービスを提供することが可能となる。
以上、図18を参照しながら、第1の実施形態に係る情報処理装置10の第1変形例について、簡単に説明した。
(ハードウェア構成について)
次に、図19を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成について、詳細に説明する。図19は、本開示の実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
情報処理装置10は、主に、CPU901と、ROM903と、RAM905と、を備える。また、情報処理装置10は、更に、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、センサ914、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923および通信装置925を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置10内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901が使用するプログラムや、プログラムの実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
センサ914は、例えば、ユーザに固有の生体情報、または、かかる生体情報を取得するために用いられる各種情報を検出する検出手段である。このセンサ914として、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の各種の撮像素子を挙げることができる。また、センサ914は、生体部位を撮像するために用いられるレンズ等の光学系や光源等を更に有していてもよい。また、センサ914は、音声等を取得するためのマイクロフォン等であってもよい。なお、センサ914は、上述のもの以外にも、温度計、照度計、湿度計、速度計、加速度計などの様々な測定機器を備えていてもよい。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、情報処理装置10の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器929であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置10のユーザは、この入力装置915を操作することにより、情報処理装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなどがある。出力装置917は、例えば、情報処理装置10が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置10が行った各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
ストレージ装置919は、情報処理装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種データなどを格納する。
ドライブ921は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体927は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−rayメディア等である。また、リムーバブル記録媒体927は、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、フラッシュメモリ、または、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体927は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器等であってもよい。
接続ポート923は、機器を情報処理装置10に直接接続するためのポートである。接続ポート923の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等がある。接続ポート923の別の例として、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ポート等がある。この接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置10は、外部接続機器929から直接各種データを取得したり、外部接続機器929に各種データを提供したりする。
通信装置925は、例えば、通信網931に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置925に接続される通信網931は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信等であってもよい。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理装置10の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、
前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、
を備え、
前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有する、情報処理装置。
(2)
前記補正処理部は、
前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、
前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、他のデータを利用する、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記補正処理部は、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用する、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記補正処理部は、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用する、(2)又は(3)の何れかに記載の情報処理装置。
(5)
前記身体的な特徴物は、前記生体に存在する血管、色素、又は、体毛の少なくとも何れかである、(2)〜(4)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(6)
前記データ処理部は、互いに異なる前記深度に対応する前記測定データからそれぞれ抽出された、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、前記生体の測定位置を特定する、(2)〜(5)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(7)
前記データ処理部は、複数箇所の測定位置における前記身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成部を更に備え、
前記マップ生成部は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、(2)〜(6)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記データ処理部は、一つの前記測定データを互いに異なる前記深度での画像データへと変換するデータ変換部を更に備え、
前記補正処理部は、複数の前記画像データを利用して補正処理を実施する、(1)〜(7)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(9)
前記測定部は、前記生体に対して所定波長の光を照射する光源を複数備え、
前記生体に対して複数の方向から前記所定波長の光が照射される、(1)〜(8)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(10)
前記データ処理部は、前記測定データに対する処理結果を出力するデータ出力部を更に備え、
前記データ出力部は、前記測定データの品質、処理の実行状況、又は、前記生体の測定位置の少なくとも何れかに関する情報を表示させる、(1)〜(9)の何れか1つに記載の情報処理装置。
(11)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、
前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、
を備え、
前記データ処理部は、
前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部と、
複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成部と、
を有し、
前記マップ生成部は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、情報処理装置。
(12)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、
前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、
を含む、情報処理方法。
(13)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、
前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、
複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成することと、
を含み、
互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、情報処理方法。
(14)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、
前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能
を実現させるためのプログラム。
(15)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、
前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能と、
複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成機能と、
を実現させ、
前記マップ生成機能は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、プログラム。
(16)
複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と、
前記測定データに対して処理を行うデータ処理部を備える情報処理装置と、
を備え、
前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有する、情報処理システム。
10 情報処理装置
101 測定部
103 測定制御部
105 データ取得部
107 データ処理部
109 データ出力部
111 表示制御部
113 記憶部
151 データ変換部
153 パターン抽出部
155 補正処理部
157 算出処理部
159 マップ生成部

Claims (17)

  1. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、
    前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有し、
    前記補正処理部は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用する、情報処理装置。
  2. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、
    前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有し、
    前記補正処理部は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用する、情報処理装置。
  3. 前記身体的な特徴物は、前記生体に存在する血管、色素、又は、体毛の少なくとも何れかである、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記データ処理部は、互いに異なる前記深度に対応する前記測定データからそれぞれ抽出された、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、前記生体の測定位置を特定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  5. 前記データ処理部は、複数箇所の測定位置における前記身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成部を更に備え、
    前記マップ生成部は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  6. 前記データ処理部は、一つの前記測定データを互いに異なる前記深度での画像データへと変換するデータ変換部を更に備え、
    前記補正処理部は、複数の前記画像データを利用して補正処理を実施する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  7. 前記測定部は、前記生体に対して所定波長の光を照射する光源を複数備え、
    前記生体に対して複数の方向から前記所定波長の光が照射される、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  8. 前記データ処理部は、前記測定データに対する処理結果を出力するデータ出力部を更に備え、
    前記データ出力部は、前記測定データの品質、処理の実行状況、又は、前記生体の測定位置の少なくとも何れかに関する情報を表示させる、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  9. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部と、
    前記測定データに対して処理を行うデータ処理部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部と、
    複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成部と、
    を有し、
    前記マップ生成部は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、情報処理装置。
  10. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、
    を含み、
    前記第1データを前記第2データを利用して補正する際には、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用する、情報処理方法。
  11. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、
    を含み、
    前記第1データを前記第2データを利用して補正する際には、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用する、情報処理方法。
  12. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用した複数の画素を有するセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成することと、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正することと、
    複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成することと、
    を含み、
    互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、情報処理方法。
  13. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能
    を実現させ
    前記補正処理機能は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用する、プログラム。
  14. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能
    を実現させ
    前記補正処理機能は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用する、プログラム。
  15. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と通信可能なコンピュータに、
    前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理機能と、
    複数箇所の測定位置における、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを利用して、当該身体特徴パターンに対応する前記身体的な特徴物の分布状況を示すマップを生成するマップ生成機能と、
    を実現させ、
    前記マップ生成機能は、互いに異なる深度に対応する前記マップを重畳させて表示させる、プログラム。
  16. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と、
    前記測定データに対して処理を行うデータ処理部を備える情報処理装置と、
    を備え、
    前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有し、
    前記補正処理部は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置の近傍の画素に対応するデータを利用する、情報処理システム。
  17. 複数のレンズが格子状に規則的に配設されたマイクロレンズアレイを利用したセンサにより生体から射出した光を検出して、検出した前記光に関する測定データを生成する測定部を備える測定機器と、
    前記測定データに対して処理を行うデータ処理部を備える情報処理装置と、
    を備え、
    前記データ処理部は、前記測定データのうち前記生体内における一の深度に対応するデータである第1データを、前記測定データのうち前記一の深度とは異なる他の深度に対応するデータである第2データを利用して補正する補正処理部を有し、
    前記補正処理部は、前記第2データから抽出される、前記生体内での身体的な特徴物の分布を表した身体特徴パターンを参照して、当該身体的な特徴物の存在位置を特定し、前記第1データのうち前記身体的な特徴物の存在位置に対応するデータに代えて、当該第1データを測定したレンズに隣接するレンズにより測定されたデータを利用する、情報処理システム。
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