JP5932961B2 - 送風機及び制御方法 - Google Patents

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本発明は、送風機及び制御方法に関するものである。本発明は、特に、自然の風にあたっている感覚をユーザに与える空気調和機に関するものである。
従来、風を吹き出す際に、上下風向板を揺動させて風に揺らぎを与える空気調和機がある(例えば、特許文献1参照)。上下風向板のスイング角度、スイング速度、スイング範囲を1/f揺らぎに制御する空気調和機がある(例えば、特許文献2参照)。上下風向板が水平方向に3分割され、中央の上下風向板と左右の上下風向板との角度の位相が異なるように、上下風向板を揺動させる空気調和機がある(例えば、特許文献3参照)。上下風向板が水平方向に2分割され、左右の上下風向板を独立に揺動させる空気調和機がある(例えば、特許文献4参照)。
また、送風機の送風量を1/f揺らぎに制御する空気調和機がある(例えば、特許文献5,6参照)。
また、ファジィ推論に基づいてファンの回転数を制御する送風機がある(例えば、特許文献7参照)。
特開平6−265168号公報 特開平10−110997号公報 特開2001−108280号公報 特開2007−132608号公報 特開平9−101807号公報 特開平10−111004号公報 特開平7−151096号公報 特開平7−176956号公報 実開昭55−113617号公報 特開昭57−30610号公報 特開平6−42792号公報 特開平7−180895号公報 特開2012−37172号公報
特許文献1〜4に記載のように上下風向板を揺動させる方法では、ユーザ位置で無風状態が繰り返し発生する。また、風速が変化しにくい。よって、後述するような自然の風を再現することはできない。
特許文献5,6に記載のように送風機の送風量を1/f揺らぎに制御する方法では、制御が細かすぎてファンモータが制御に追従できないおそれがある。ユーザに届く風が実際には風速の変化のないものになるおそれもある。
特許文献7に記載のようにファジィ推論に基づいてファンの回転数を制御する方法でも、後述するような自然の風を再現することはできない。
本発明は、例えば、送風機から送風する際に、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えることを目的とする。
本発明の一の態様に係る送風機は、
ユーザに風を送るために使用される送風機であって、
送風するファンと、
前記ファンを駆動するファンモータと、
前記ファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、正弦波を構成することなく前記波形パターンの周期ごとに不連続に発生し前記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち前記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、前記ファンモータを制御する制御部とを備える。
本発明の一の態様によれば、送風機のファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、上記波形パターンの周期ごとに上記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち上記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、送風機の制御部が、送風機のファンモータを制御することにより、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えることができる。
実施の形態1及び2に係る空気調和機の斜視図。 実施の形態1及び2に係る空気調和機の縦断面図。 実施の形態1及び2に係る空気調和機の上下風向板及び左右風向板の駆動機構を示す図。 実施の形態1及び2に係る空気調和機のファン、上下風向板、左右風向板の制御系の構成を示すブロック図。 実施の形態1及び2に係る空気調和機のファンの回転数波形の基準となる正弦波を示すグラフ。 実施の形態1に係る空気調和機のファンの回転数波形を示すグラフ。 実施の形態2に係る空気調和機のファンの回転数波形を示すグラフ。 図7の一部を拡大したグラフ。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る空気調和機100の斜視図である。図2は、空気調和機100の縦断面図である。
図1及び図2に示すように、空気調和機100は、室内機の本体101、ファン102、プレフィルタ103、前面パネル104、第1熱交換器105a、第2熱交換器105b、第3熱交換器105c、第4熱交換器105d、ドレンパン106、上下風向板107、左右風向板108、センサ109を備える。
本体101は、横長の略直方体状に形成されている。本体101の内部には、ファン102、プレフィルタ103、第1熱交換器105a、第2熱交換器105b、第3熱交換器105c、第4熱交換器105dが収納されている。本体101の上面には、吸い込み口110が設けられている。本体101の前面下部には、吹き出し口111が設けられている。吹き出し口111には、上下風向板107及び左右風向板108が取り付けられている。本体101の前面、吹き出し口111のやや上方には、センサ109が装着されている。本体101の前面には、前面パネル104が開閉自在に取り付けられている。前面パネル104のセンサ109に対応する部分には、前面パネル104が閉じられてもセンサ109が覆われないように、開口部が形成されている。第1熱交換器105a、第2熱交換器105b、第3熱交換器105c、第4熱交換器105dの下方には、ドレンパン106が設けられている。
ファン102は、室内の空気を吸い込み口110から本体101の内部に吸い込む。プレフィルタ103は、吸い込まれた空気に含まれている粉塵等を取り除く。第1熱交換器105a、第2熱交換器105b、第3熱交換器105c、第4熱交換器105dは、その空気と、内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う。ファン102は、熱交換が行われた空気を吹き出し口111から本体101の外部(即ち、室内)に吹き出す。つまり、ファン102は、室内に送風する。吹き出し口111から吹き出される空気の風向きは、上下風向板107及び左右風向板108によって調節される。
上下風向板107は、略円弧状の断面を有し、揺動自在に設けられている。上下風向板107は、吹き出し口111から吹き出される空気(即ち、ファン102からの風)の上下方向の向きを調節する。上下風向板107は、本体101の長手方向(即ち、吹き出し口111の左右方向)の略中央部において、左側の上下風向板107aと右側の上下風向板107bとに分割されている。左側の上下風向板107aと右側の上下風向板107bは、僅かな隙間を空けて吹き出し口111に配置されている。
左右風向板108は、略平板状であり、揺動自在に設けられている。左右風向板108は、吹き出し口111から吹き出される空気(即ち、ファン102からの風)の左右方向の向きを調節する。左右風向板108は、本体101の長手方向(即ち、吹き出し口111の左右方向)の略中央部より左側の左右風向板108aと、右側の左右風向板108bとで構成されている。左側の左右風向板108aと右側の左右風向板108bは、それぞれ複数枚に分割されて吹き出し口111に配置されている。
センサ109は、室内の人体が存在する位置を検知する。センサ109は、例えば、縦方向に複数のサーモパイルが並べられた赤外線センサである。複数のサーモパイルを横方向に動かして室内をスキャンすることにより、室内の熱画像が取得できる。熱画像において、背景との温度差から、人体が存在する横方向及び奥行き方向の位置を検知することができる。熱画像の画素数が多いほど、人体の位置をより正確に検知することができる。画素数は、人体の位置を十分正確に検知可能な700画素以上であることが望ましい。なお、センサ109は、赤外線センサに限らず、カメラ、フレネルレンズを用いた焦電センサ等であってもよい。また、センサ109は、本体101の前面ではなく、本体101の左端又は右端に装着されていてもよい。
図3は、上下風向板107及び左右風向板108の駆動機構を示す図である。
図3に示すように、上下風向板107は、1枚の左側の上下風向板107aと1枚の右側の上下風向板107bとで構成されている。左側の上下風向板107aは、リンク棒112aによりステッピングモータ113aと連結されている。ステッピングモータ113aは、リンク棒112aを回転することにより左側の上下風向板107aの角度を変える。同様に、右側の上下風向板107bは、リンク棒112bによりステッピングモータ113bと連結されている。ステッピングモータ113bは、リンク棒112bを回転することにより右側の上下風向板107bの角度を変える。
左右風向板108は、8枚の左側の左右風向板108aと8枚の右側の左右風向板108bとで構成されている。左側の左右風向板108aは、略等間隔で配置されている。左側の左右風向板108aは、全てがリンク棒114aによりステッピングモータ115aと連結されている。ステッピングモータ115aは、リンク棒114aを回転することにより左側の左右風向板108aの角度を一括で変える。同様に、右側の左右風向板108bは、略等間隔で配置されている。右側の左右風向板108bは、全てがリンク棒114bによりステッピングモータ115bと連結されている。ステッピングモータ115bは、リンク棒114bを回転することにより右側の左右風向板108bの角度を一括で変える。
図4は、ファン102、上下風向板107、左右風向板108の制御系の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、空気調和機100は、さらに、ファンモータ116、通信部117、制御部118を備える。
ファンモータ116は、本体101の内部に収納されており、ファン102を駆動する。
通信部117は、例えば本体101の前面下部に設けられており、外部のリモートコントローラ120からの信号を受信する。
制御部118は、本体101の内部に収納されており、例えばマイクロコンピュータで実装される。制御部118は、信号線を介して、センサ109、ステッピングモータ113a,113b,115a,115b、ファンモータ116、通信部117、その他の各種ユニットと接続されている。制御部118は、信号線を介して各種情報を受信し、受信した情報に基づいて空気調和機100の運転を制御する。
本実施の形態において、制御部118は、吹き出し口111から自然の風と同じような風がファン102によって吹き出されるように、ファンモータ116を制御する。
自然の風を観測したところ、自然の風には以下のような特徴があることがわかった。
(特徴1)自然の風は、従来の上下風向板を揺動させる空気調和機が吹き出すような間欠な風ではない。いわゆる無風状態でも、自然の風速は、人が風を感じることのできる0.2m/s(メートル毎秒)前後を行ったり来たりする。つまり、完全な無風状態はない。(特徴2)自然の風速の移動平均は、一定の周期性をもつ正弦波である。具体的には、周期が100〜200秒程度の正弦波である。
(特徴3)自然の風速波形では、幅が広く高さが高い波が10〜60秒程度に1回又は数回ある。この波は、高さが少し低くなることがある。つまり、少し高い波と高い波とが混在する。
(特徴4)自然の風速波形では、幅が狭く高さが低い波が頻繁にある。この波は、高さが毎回同程度である。
本実施の形態において、制御部118は、空気調和機100の冷房運転時又は送風運転時に、ファン102から少なくとも上記(特徴1)〜(特徴3)の特徴をもつ風を送るために、ファン102の回転数を連続的に変化させる。
図5は、ファン102の回転数波形の基準となる正弦波131を示すグラフである。
前述したように、自然の風速の移動平均は、周期が100〜200秒程度の正弦波である。図5に示すように、制御部118は、周期が120秒の緩やかな正弦波131がファン102の回転数波形の基準となるように、ファンモータ116を制御する。
前述したように、いわゆる無風状態でも、自然の風速は0.2m/s前後を行ったり来たりする。ファン102の回転数が800rpm(回転毎分)のときに、空気調和機100の前方3m(メートル)の位置で測定される風速が約0.2m/sとなる。この位置は、標準的なユーザ位置であると考えられる。本実施の形態において、制御部118は、1周期におけるファン102の平均回転数が800rpmとなり、かつ、この平均回転数よりも1周期におけるファン102の回転数の変動幅が小さい正弦波131が基準となるように、ファンモータ116を制御する。1周期におけるファン102の最大回転数は900rpm、最小回転数は700rpmであり、最大回転数と最小回転数との差である変動幅は200rpmとなっている。
本実施の形態では、正弦波131の1周期におけるファン102の回転数の変動幅が小さい。そのため、後述するように、幅が広く高さが高い波成分が正弦波131に合成されたときに、その波成分に相当する風をユーザがはっきりと感じることができる。
なお、正弦波131の周期が120秒であることは必須ではない。周期は100〜200秒程度であればよい。
ファン102の平均回転数が800rpmであることも必須ではない。ファン102の平均回転数は固定でなく、可変でもよい。
ファン102の回転数の変動幅が200rpmであることも必須ではない。変動幅はファン102の平均回転数よりも小さければよい。
図6は、ファン102の回転数波形を示すグラフである。
前述したように、自然の風速波形では、幅が広く高さが高い波が10〜60秒程度に1回又は数回ある。この波は、高さが少し低くなることがある。図6に示すように、制御部118は、幅が5〜10秒程度で高さ(即ち、ピーク値)が200rpm程度の第1ピーク波141と、幅が10〜20秒程度で高さ(即ち、ピーク値)が100rpm程度の第2ピーク波142とが正弦波131に合成されるように、ファンモータ116を制御する。第1ピーク波141は、正弦波131の1周期における約30秒、約70秒、約110秒の時点に合成されている。第2ピーク波142は、正弦波131の1周期における約60秒、約90秒の時点に合成されている。
第1ピーク波141及び第2ピーク波142の高さが正弦波131の振幅より低いと、風速の変化が乏しくなり、自然の風にあたっている感覚をユーザが得にくい。本実施の形態では、第1ピーク波141及び第2ピーク波142の高さが、それぞれ200rpm程度、100rpm程度であり、正弦波131の振幅(即ち、ファン102の回転数の変動幅/2)が100rpmである。つまり、第1ピーク波141及び第2ピーク波142の高さが正弦波131の振幅以上である。そのため、ユーザが明確に感じられる瞬間的な風速変化がファン102からの風に与えられて、快適性が向上する。
制御部118は、内蔵するメモリに、ファン102の目標回転数を指定するテーブルを予め記憶している。制御部118は、テーブルを基に、ファンモータ116に指令電圧を与えてファン102の回転数を連続的に変化させる。
テーブルには、単位時間ごとに、ファン102の目標回転数を指定するデータが格納される。テーブル全体で、正弦波131の1周期分のデータが格納される。1周期は120秒なので、0.25秒ごとに目標回転数が指定されるとすると、データ数は480個となる。あるいは、0.5秒ごとに目標回転数が指定されるとすると、データ数は240個となる。単位時間が短すぎると、ファンモータ116が制御に追従できず、意図した風をユーザに送ることができない。また、格納するデータ量が増えて、メモリの容量が圧迫されたり、コストが増加したりする。そのため、単位時間は、ファンモータ116が確実に制御に追従できると考えられる0.1秒以上とすることが望ましい。
本実施の形態では、正弦波131がファン102の回転数波形の基準となり、幅が広く高さが高い第1ピーク波141と、幅が広く高さが少し高い第2ピーク波142とが正弦波131に合成されている。ファン102の風速の移動平均を、自然の風速と同様に正弦波131とするか、あるいは、正弦波131に近づけるためには、正弦波131の1周期に対して、第1ピーク波141と第2ピーク波142との幅をなるべく短くすることが望ましい。第1ピーク波141と第2ピーク波142とのいずれかであるピーク波は、10〜60秒程度に少なくとも1回あるので、ピーク波の幅は、正弦波131の1/4周期未満、より好ましくは1/8周期未満とする。
ユーザが強い風を浴び続けると、ユーザが嫌悪感を抱いたり、ユーザの肌の乾燥が促進されたりする。しかし、ピーク波に相当する風は瞬間的にしか吹かないので、ユーザが強い風を浴び続けることはない。そのため、快適性が向上する。また、ユーザが自然の風にあたっている感覚を得られる。
ただし、ピーク波がピーク値を維持する時間が短すぎると、ピーク波に相当する風をユーザが感じにくくなる。そのため、ピーク波がピーク値を維持する時間は、ピーク波に相当する風をユーザがはっきりと感じることができると考えられる単位時間2つ分以上とすることが望ましい。
仮にピーク波がピーク値を維持する時間を単位時間1つ分のみとすると、メモリに記憶されているテーブルでは、ピーク前の目標回転数を指定するデータと、ピーク後の目標回転数を指定するデータとの間に、ピークの目標回転数を指定するデータが1つだけ格納される。制御部118は、ピーク前の目標回転数を指定するデータを読み取ると、ピーク前の目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。次に、制御部118は、ピークの目標回転数を指定するデータを読み取り、ピークの目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。しかし、ピーク前の目標回転数とピークの目標回転数との差が大きい場合、ファンモータ116が制御に追従できず、ファン102の回転数がピークの目標回転数に達しない可能性がある。ファン102の回転数がピークの目標回転数に達しなくても、次に、制御部118は、ピーク後の目標回転数を指定するデータを読み取り、ピーク後の目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。その結果、ファン102の回転数がピーク前の目標回転数から、そのままピーク後の目標回転数になり、ピークの風量が得られない可能性がある。ピークの風量が得られない場合、ユーザに届く風はピーク前及びピーク後の相対的に低速の風のみとなる。
一方、ピーク波がピーク値を維持する時間を単位時間2つ分以上とすると、メモリに記憶されているテーブルでは、ピーク前の目標回転数を指定するデータと、ピーク後の目標回転数を指定するデータとの間に、ピークの同じ目標回転数を指定するデータが2つ以上格納される。制御部118は、ピーク前の目標回転数を指定するデータを読み取ると、ピーク前の目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。次に、制御部118は、ピークの目標回転数を指定する1番目のデータを読み取り、ピークの目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。ファン102の回転数がピークの目標回転数に達しなくても、次に、制御部118は、ピークの目標回転数を指定する2番目以降のデータを読み取り、ピークの目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御し続ける。その結果、ファン102の回転数がピークの目標回転数に達し、ピークの風量が確実に得られる。
なお、ピーク波がピーク値を維持する時間を単位時間2つ分以上とする代わりに、0.5秒以上としてもよい。ピーク波がピーク値を維持する時間を0.5秒未満とすると、ファンモータ116が制御に追従できず、ピークの風量が得られない可能性がある。一方、ピーク波がピーク値を維持する時間を0.5秒以上とすれば、制御部118は、ピークの目標回転数とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を0.5秒以上制御し続ける。その結果、仮にファンモータ116が最初は制御に追従できなくても、最終的にはファン102の回転数がピークの目標回転数に達し、ピークの風量が確実に得られる。ピーク波がピーク値を維持する時間を1.0秒以上とすれば、ピークの風量がより確実に得られる。
ピーク波がピーク値を維持する時間を単位時間2つ分以上かつ0.5秒以上とすれば、ピークの風量がなお一層確実に得られる。
ピーク波が1種類しかないと、ユーザがファン102からの風に慣れてしまって、快適性が失われる可能性がある。しかし、ピーク波が2種類以上あると、ユーザがたまにやってくる強い風に慣れることがなく、快適性が持続する。本実施の形態によれば、幅及び高さに差をつけた2種類のピーク波を導入することで、単調さを排除して、自然の風のような快適性を実現することができる。なお、幅のみ又は高さのみに差をつけた2種類のピーク波を正弦波131に合成してもよい。また、3種類以上のピーク波を正弦波131に合成してもよい。
本実施の形態では、ピーク回転数に到達するまでの時間が短くてピーク回転数が高い第1ピーク波141と、ピーク回転数に到達するまでの時間が長くてピーク回転数が低い第2ピーク波142とが混在している。その結果として、快適性が向上し、ユーザが自然の風にあたっている感覚を得られることは、実験及びアンケート評価によって確認することができた。
正弦波131には、1周期に数回現れる大きなピーク波として、幅が5〜10秒程度でファン102の回転数を200rpm程度増加させる第1ピーク波141が加えられている。また、1周期に数回現れる中くらいのピーク波として、幅が10〜20秒程度でファン102の回転数を100rpm程度増加させる第2ピーク波142が加えられている。ピーク波があるとき、ユーザ位置の風速は0.4〜0.8m/s程度瞬間的に増加する。大きな波は2秒程度かけてピーク値に達し、ピーク値又はそれに近い値を1秒程度維持する。中くらいの波は5秒程度かけてピークに達し、ピーク値又はそれに近い値を5秒程度維持する。そのため、大きな波に相当する強い風と、中くらいの波に相当する中くらいの風とをユーザがはっきりと感じることができる。
本実施の形態において、空気調和機100は、リモートコントローラ120により、自然モードにおける風速変化のパターンを複数の選択肢から選択する機能を具備していてもよい。この場合、パターン間で、ファン102の回転数波形の基準となる正弦波131が異なっていてもよいし、正弦波131に合成されるピーク波が異なっていてもよいし、正弦波131とピーク波との両方が異なっていてもよい。あるいは、正弦波131のどの時点にピーク波を合成するかが異なっていてもよい。制御部118は、リモートコントローラ120により選択されたパターンを示す情報を通信部117から受信する。制御部118は、受信した情報に基づいてファン102の回転数を調節する。
空気調和機100は、センサ109を用いてユーザ位置を判断し、ユーザまでの距離に応じて風量を自動的に調整する機能を具備していてもよい。この場合、制御部118は、センサ109から人体の位置を示す情報を受信する。制御部118は、受信した情報に基づいて、空気調和機100からユーザまでの距離を推定する。制御部118は、推定した距離に応じてファン102の回転数を調節する。具体的には、制御部118は、単位時間ごとに、メモリに記憶されたテーブルからデータを読み取る。制御部118は、読み取ったデータで指定されている目標回転数に、推定した距離に応じた係数を乗算する。この係数は、例えば、距離に比例する。制御部118は、乗算結果とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。なお、制御部118は、距離を推定する代わりに、室内の複数の領域のうちどの領域にユーザがいるか判断してもよい。例えば、室内が奥行き方向に複数(例えば、3〜5)分割されているとする。制御部118は、ユーザが奥の領域にいる場合は、ファン102の回転数を上方に補正する。制御部118は、ユーザが手前の領域にいる場合は、ファン102の回転数を下方に補正する。
空気調和機100は、リモートコントローラ120により風量を段階的に設定する機能を具備していてもよい。この場合、ファン102の平均回転数は固定ではなく、可変である。制御部118は、リモートコントローラ120により設定された風量を示す情報を通信部117から受信する。制御部118は、受信した情報に基づいてファン102の回転数を調節する。具体的には、制御部118は、単位時間ごとに、メモリに記憶されたテーブルからデータを読み取る。制御部118は、読み取ったデータで指定されている目標回転数に、設定された風量のレベルに応じた係数を乗算する。制御部118は、乗算結果とファン102の回転数とが一致するように、ファンモータ116を制御する。その結果、空気調和機100の前方3mの位置で測定される風速が変化する。また、風速が0.2m/s前後になる位置が変化する。なお、風の強弱は変わるが、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えられる点は変わらない。
空気調和機100は、リモートコントローラ120により、ファン102から自然の風と同じような風を送る自然モードのオン/オフを設定する機能を具備していてもよい。この場合、制御部118は、自然モードのオン/オフを示す情報を通信部117から受信する。制御部118は、受信した情報に基づいてファン102の回転数を調節する。自然モードと通常モードとにおける空気調和機100の運転音の差が大きいと、ユーザに違和感を与えてしまう。そのため、正弦波131の1周期におけるファン102の回転数の変動幅は、通常モードにおいて風量が最大に設定された場合と風量が2番目に大きく設定された場合との回転数の差以下とすることが望ましい。
空気調和機100は、リモートコントローラ120により、上下風向板107を自動的に揺動させる揺動モードのオン/オフを設定する機能を具備していてもよい。この場合、制御部118は、揺動モードのオン/オフを示す情報を通信部117から受信する。制御部118は、受信した情報に基づいて上下風向板107の揺動を開始又は停止する。具体的には、揺動モードがオンで自然モードがオフのときに、制御部118は、上下風向板107を揺動させる。つまり、制御部118は、上下風向板107の角度を連続的に変化させる。一方、揺動モードがオンで自然モードがオンか、あるいは、揺動モードがオフのときには、制御部118は、上下風向板107を揺動させない。つまり、制御部118は、上下風向板107の角度を固定する。制御部118がファン102の風量を連続的に変化させている間に、上下風向板107が揺動すると、ユーザ位置における風速の変化が意図したものとは異なることになる。そのため、制御部118は、自然モードがオンの場合、揺動モードのオン/オフに関わらず、上下風向板107の角度を固定する。
制御部118は、自然モードがオンの場合、左側の上下風向板107aの角度と右側の上下風向板107bの角度とを互いに異なる角度で固定してもよい。左側の上下風向板107aと右側の上下風向板107bとの角度をずらすことで、風速変化の位相が異なる2種類の風をユーザに届けることができる。2種類の風が混ざると、風の単調さがますます失われ、風の自然らしさが増す。また、左側の上下風向板107aと右側の上下風向板107bとの角度をずらすことで、室内の壁面及び床面で風が到達する範囲が拡がる。風が広い範囲に到達すると、壁面及び床面で跳ね返る風が増え、より多くの風がユーザに届く。そのため、快適性が向上する。
制御部118は、自然モードがオンの場合、ファン102からの風が、センサ109により検知された人体の位置に向かうように、上下風向板107の角度と左右風向板108の角度とを制御してもよい。この場合、制御部118は、センサ109から人体の位置を示す情報を受信する。制御部118は、受信した情報に基づいて、室内の複数の領域のうちどの領域にユーザがいるか判断する。例えば、室内が横方向及び奥行き方向に複数(例えば、(3×3)〜(5×5))分割されているとする。制御部118は、判断した領域に向けて上下風向板107の角度と左右風向板108の角度とを調節する。
以上説明したように、本実施の形態において、制御部118は、ファン102の風速が、複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、ファンモータ116を制御する。上記複数のパターンには、正弦波状の波形パターン(例えば、図5の正弦波131)と、上記波形パターンの周期(例えば、120秒)ごとに上記波形パターンの1/4周期未満の幅(例えば、5〜20秒程度)をもち上記波形パターンの振幅(例えば、100rpm)以上の高さ(例えば、100rpm又は200rpm程度)をもつ山状の変動パターン(例えば、図6の第1ピーク波141及び第2ピーク波142)とが含まれる。そのため、ファン102から少なくとも前述した(特徴1)〜(特徴3)の特徴をもつ風を送ることができ、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えることができる。
上記変動パターンとしては、高さと上記波形パターンの1周期における発生時期とが互いに異なる2種類の変動パターン(例えば、図6の第1ピーク波141及び第2ピーク波142)が含まれる。そのため、ユーザがたまにやってくる強い風に慣れることがなく、快適性が持続する。
上記2種類の変動パターンのうち高さが高い方の変動パターン(例えば、図6の第1ピーク波141)は、高さが低い方の変動パターン(例えば、図6の第2ピーク波142)よりも短時間で最大値に到達するパターンである。そのため、自然の風のような快適性を実現することができる。
上記変動パターンは、最大値を一定期間(例えば、1秒又は5秒程度)維持するパターンである。そのため、たまにやってくる強い風をユーザがはっきりと感じることができ、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えやすくなる。
制御部118は、上記合成パターンに応じて所定の単位時間(例えば、0.5秒)ごとのファン102の目標回転数を定めた制御パターン情報(例えば、テーブル)を予めメモリに記憶し、上記制御パターン情報に基づいて、上記単位時間ごとにファンモータ116を制御する。
上記変動パターンは、最大値を上記単位時間2つ分以上(例えば、1.0秒)維持するパターンである。そのため、仮にファンモータ116が最初は制御に追従できなくても、最終的にはファン102の回転数がピークの目標回転数に達し、ピークの風量が確実に得られる。
上記波形パターンは、1周期における最大値と最小値との差(例えば、200rpm)が1周期における平均値(例えば、800rpm)より小さいパターンである。
制御部118は、ファン102の風速が上記合成パターンで経時変化するようにファンモータ116を制御する動作(例えば、前述した自然モード)を開始する際に、上下風向板107が揺動している場合、上下風向板107の揺動を停止させてもよい。
本実施の形態は、空気調和機100に限らず、扇風機等、他の送風機にも適用可能である。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
本実施の形態に係る空気調和機100の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1のものと同様である。
本実施の形態において、制御部118は、空気調和機100の冷房運転時又は送風運転時に、ファン102から前述した(特徴1)〜(特徴4)全ての特徴をもつ風を送るために、ファン102の回転数を連続的に変化させる。
本実施の形態においても、制御部118は、実施の形態1と同様に、図5に示した正弦波131がファン102の回転数波形の基準となるように、ファンモータ116を制御する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、正弦波131の1周期におけるファン102の回転数の変動幅が小さい。そのため、後述するように、幅が狭く高さが低い波成分を、正弦波131の1周期における多数の時点に合成することができる。
図7は、ファン102の回転数波形を示すグラフである。
図7に示すように、制御部118は、実施の形態1と同様に、幅が5〜10秒程度で高さ(即ち、ピーク値)が200rpm程度の第1ピーク波141と、幅が10〜20秒程度で高さ(即ち、ピーク値)が100rpm程度の第2ピーク波142とが正弦波131に合成されるように、ファンモータ116を制御する。第1ピーク波141は、正弦波131の1周期における約30秒、約70秒、約110秒の時点に合成されている。第2ピーク波142は、正弦波131の1周期における約60秒、約90秒の時点に合成されている。
前述したように、自然の風速波形では、幅が狭く高さが低い波が頻繁にある。この波は、高さが毎回同程度である。図7に示すように、制御部118は、高さが20〜30rpm程度で正側に凸な第1ランダム波151と、高さが20〜30rpm程度で負側に凸な第2ランダム波152とが正弦波131に合成されるように、ファンモータ116を制御する。第1ランダム波151は、合計の幅が正弦波131の1周期の10%以上50%未満となるように正弦波131に多数合成されている。第2ランダム波152も、合計の幅が正弦波131の1周期の10%以上50%未満となるように正弦波131に多数合成されている。ピーク波の効果を損なわないように、第1ランダム波151及び第2ランダム波152はピーク波がないタイミングで現れることが望ましい。また、第1ランダム波151及び第2ランダム波152は、正弦波131の1周期において同数現れることが望ましい。
第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さが正弦波131の振幅以上であると、風速の変化が激しくなり、自然の風にあたっている感覚をユーザが得にくい。本実施の形態では、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さが20〜30rpm程度であり、正弦波131の振幅(即ち、ファン102の回転数の変動幅/2)が100rpmである。つまり、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さが正弦波131の振幅未満である。そのため、自然の風のように細かく微妙な風速変化がファン102からの風に与えられて、快適性が向上する。
第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さが40rpmを超えると、ユーザが風速の変化を頻繁に強く感じてしまう可能性がある。よって、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さは、好ましくは40rpm以下とする。ただし、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さが低すぎると、逆に第1ランダム波151及び第2ランダム波152の効果がなくなってしまう。そのため、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の高さは20rpm以上とすることが望ましい。
制御部118は、実施の形態1と同様に、内蔵するメモリに、ファン102の目標回転数を指定するテーブルを予め記憶している。制御部118は、テーブルを基に、ファンモータ116に指令電圧を与えてファン102の回転数を連続的に変化させる。
前述したように、テーブルには、単位時間ごとに、ファン102の目標回転数を指定するデータが格納される。単位時間は、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の幅を短くできる1.0秒以下とすることが望ましい。例えば、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の幅を単位時間1つ分とすれば、第1ランダム波151及び第2ランダム波152の幅が1.0秒以下となり、ファン102からの風に細かい風速変化を与えることができる。
本実施の形態によれば、ユーザが感じるか感じないか程度の微小な風速変化をファン102からの風に与えることができる。その結果、風が単調になることを回避できる。また、微小な風速変化が頻繁に入ることで、ファン102の加速時や減速時の騒音を低減できる。
図8は、図7の一部を拡大したグラフである。
図8に示すように、第1ピーク波141は、基準となる正弦波131から、2段階以上の値の上昇を経て最大値(即ち、ピーク値)に到達する。
仮にピーク波が1段階のみの値の上昇を経て最大値に到達すると、ファン102の加速音が大きくなり、快適性が損なわれる。例えば、ファン102の回転数を1秒間に130rpm以上1段階で上昇させると、耳障りな音が発生する。また、風速が一気に上がってすぐに下がると、ユーザが風速の変化を感じにくいため、ピーク波の効果が得られないおそれがある。
一方、ピーク波が2段階以上の値の上昇を経て最大値に到達すると、ファン102の加速度が低減され、耳障りな音の発生を抑制できる。また、ユーザが風速の変化を感じやすいため、ピーク波の効果が確実に得られる。
1段階目の上昇と2段階目の上昇との間で風速が一瞬下がってもよいし、変化しなくてもよい。2段階目以降の上昇についても同様である。各段階の上昇にかかる時間は短くてよく、10秒以下、より好ましくは5秒以下とする。また、各段階の上昇にかかる時間を単位時間2つ分以上、あるいは、0.5秒以上とすれば、各段階の風速の変化をユーザがはっきりと感じることができると考えられる。
以上説明したように、本実施の形態において、制御部118は、実施の形態1と同様に、ファン102の風速が、複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、ファンモータ116を制御する。上記複数のパターンには、正弦波状の波形パターン(例えば、図5の正弦波131)と山状の変動パターン(例えば、図7の第1ピーク波141及び第2ピーク波142)とに加え、上記波形パターンの周期(例えば、120秒)ごとに上記波形パターンの振幅(例えば、100rpm)未満の高さ(例えば、20rpm〜30rpm)をもち上記波形パターンの1周期における発生時期が上記変動パターンと異なる山状の第1付加パターン(例えば、図7の第1ランダム波151)が含まれる。また、上記波形パターンの周期ごとに上記波形パターンの振幅未満の高さをもち上記波形パターンの1周期における発生時期が上記変動パターン及び上記第1付加パターンと異なる谷状の第2付加パターン(例えば、図7の第2ランダム波152)が含まれる。そのため、ファン102から前述した(特徴1)〜(特徴4)の特徴をもつ風を送ることができ、自然の風にあたっている感覚をユーザに与えることができる。
上記変動パターンは、2段階以上の値の上昇を経て最大値に到達するパターンである。そのため、ファン102の加速音を低減できる。また、ユーザが風速の変化を感じやすいため、上記変動パターンの効果が確実に得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
前述したように、本発明の実施の形態に係る送風機は、
送風するファンと、
前記ファンを駆動するファンモータと、
前記ファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、前記波形パターンの周期ごとに前記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち前記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、前記ファンモータを制御する制御部とを備える。
前記複数のパターンには、前記変動パターンとして、高さと前記波形パターンの1周期における発生時期とが互いに異なる2種類の変動パターンが含まれる。
前記2種類の変動パターンのうち高さが高い方の変動パターンは、高さが低い方の変動パターンよりも短時間で最大値に到達するパターンである。
前記変動パターンは、2段階以上の値の上昇を経て最大値に到達するパターンである。
前記変動パターンは、最大値を一定期間維持するパターンである。
前記複数のパターンには、さらに、前記波形パターンの周期ごとに前記波形パターンの振幅未満の高さをもち前記波形パターンの1周期における発生時期が前記変動パターンと異なる山状の第1付加パターンと、前記波形パターンの周期ごとに前記波形パターンの振幅未満の高さをもち前記波形パターンの1周期における発生時期が前記変動パターン及び前記第1付加パターンと異なる谷状の第2付加パターンとが含まれる。
前記複数のパターンには、前記第1付加パターンと前記第2付加パターンとが同数含まれる。
前記制御部は、前記合成パターンに応じて所定の単位時間ごとの前記ファンの目標回転数を定めた制御パターン情報を予めメモリに記憶し、前記制御パターン情報に基づいて、前記単位時間ごとに前記ファンモータを制御する。
前記変動パターンは、最大値を前記単位時間2つ分以上維持するパターンである。
前記単位時間は、0.1秒以上1.0秒以下である。
前記波形パターンは、1周期における最大値と最小値との差が1周期における平均値より小さいパターンである。
前記送風機は、
揺動自在に設けられ、前記ファンからの風の上下方向の向きを調節する上下風向板を備え、
前記制御部は、前記ファンの風速が前記合成パターンで経時変化するように前記ファンモータを制御する動作を開始する際に、前記上下風向板が揺動している場合、前記上下風向板の揺動を停止させる。
前記上下風向板は、左側の上下風向板と右側の上下風向板とに分割され、
前記制御部は、前記動作を行う場合、前記左側の上下風向板の角度と前記右側の上下風向板の角度とを互いに異なる角度で固定する。
前記送風機は、
前記ファンからの風の左右方向の向きを調節する左右風向板と、
人体が存在する位置を検知するセンサとを備え、
前記制御部は、前記動作を行う場合、前記ファンからの風が、前記センサにより検知された位置に向かうように、前記上下風向板の角度と前記左右風向板の角度とを制御する。
また、本発明の実施の形態に係る制御方法は、
ファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、前記波形パターンの周期ごとに前記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち前記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、前記ファンを駆動するファンモータを制御する、というものである。
100 空気調和機、101 本体、102 ファン、103 プレフィルタ、104 前面パネル、105a 第1熱交換器、105b 第2熱交換器、105c 第3熱交換器、105d 第4熱交換器、106 ドレンパン、107,107a,107b 上下風向板、108,108a,108b 左右風向板、109 センサ、110 吸い込み口、111 吹き出し口、112a,112b,114a,114b リンク棒、113a,113b,115a,115b ステッピングモータ、116 ファンモータ、117 通信部、118 制御部、120 リモートコントローラ、131 正弦波、141 第1ピーク波、142 第2ピーク波、151 第1ランダム波、152 第2ランダム波。

Claims (10)

  1. ユーザに風を送るために使用される送風機であって、
    送風するファンと、
    前記ファンを駆動するファンモータと、
    前記ファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、正弦波を構成することなく前記波形パターンの周期ごとに不連続に発生し前記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち前記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、前記ファンモータを制御する制御部と
    を備えることを特徴とする送風機。
  2. 前記複数のパターンには、前記変動パターンとして、高さと前記波形パターンの1周期における発生時期とが互いに異なる2種類の変動パターンが含まれることを特徴とする請求項1の送風機。
  3. 前記2種類の変動パターンのうち高さが高い方の変動パターンは、高さが低い方の変動パターンよりも短時間で最大値に到達するパターンであることを特徴とする請求項2の送風機。
  4. 前記変動パターンは、2段階以上の値の上昇を経て最大値に到達するパターンであることを特徴とする請求項1から3のいずれかの送風機。
  5. 前記変動パターンは、最大値を一定期間維持するパターンであることを特徴とする請求項1から4のいずれかの送風機。
  6. 前記制御部は、前記合成パターンに応じて所定の単位時間ごとの前記ファンの目標回転数を定めた制御パターン情報を予めメモリに記憶し、前記制御パターン情報に基づいて、前記単位時間ごとに前記ファンモータを制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかの送風機。
  7. 前記変動パターンは、最大値を前記単位時間2つ分以上維持するパターンであることを特徴とする請求項6の送風機。
  8. 前記単位時間は、0.1秒以上1.0秒以下であることを特徴とする請求項6又は7の送風機。
  9. 前記波形パターンは、1周期における最大値と最小値との差が1周期における平均値より小さいパターンであることを特徴とする請求項1から8のいずれかの送風機。
  10. ユーザに風を送るために使用される送風機のファンの風速が、正弦波状の波形パターンと、正弦波を構成することなく前記波形パターンの周期ごとに不連続に発生し前記波形パターンの1/4周期未満の幅をもち前記波形パターンの振幅以上の高さをもつ山状の変動パターンとを含む複数のパターンを合わせた合成パターンで経時変化するように、前記ファンを駆動するファンモータを制御することを特徴とする制御方法。
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