JP5931717B2 - 衣類投入機における身頃整形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類を整形する整形体と、投入コンベアとを具備した投入機における身頃整形装置に関するものである。
リネンサプライに関する業務では、顧客先から回収して来た衣類を洗濯、乾燥、アイロン掛けした上で折り畳み、再び顧客先へ配達するというようなサービスが繰り返される。サービスの品質を左右する要因の一つに、衣類が原形に近い形に整姿されているかどうかということがある。従って、十分な整姿状態に至らず、皺の残っているものは排除されるべきであり、そのために、整形体を投入コンベアの正面に配置し、衣類を予め整姿することなどが行なわれている。特に、身頃の整形は目立つだけに、十分であると評価して良いかどうかの判断が厳しくなりがちである。
この問題に対して、出願人は、かねてより改善を試みて来たが、その成果の一部は特許出願し、特公平5−1036号(特開平4−52000号、特許第1794607号)として特許もされている。同号は衣類の前処理機における身頃整形機構の発明であり、衣類を概ね上向きに搬送手段上へ投入する構成を前提とし、衣類は概ね水平方向(横方向)へ搬送されている間に、摺擦部材を用いて、背面(下面)を押し上げる一方、正面(上面)を押圧するという構成を備え、ブラッシングにより小皺を伸ばし残存気泡を掃き出して整姿状態とするものである。
ところが、コンベア上に横たえられた状態の衣類をブラッシングによって整形することは意外に困難なことであり、小皺や気泡を一掃するには何回も作業を繰り返さなければならないこと等が分かって来た。コンベア上に載置されている衣類は、ブラッシングを行なっても表面を擦るだけで衣類が拡がるようにはならず、却って状態を悪く場合もあるのである。投入段階の衣類は洗濯、脱水、乾燥を経ているが完全な乾燥状態にあるわけではなくやや重いこと、また、衣類の背面がコンベアに面接触しており、その荷重がコンベア上にかかっていることなどが原因となって、ブラッシングの効果が及び難いと考えられる。出願人は幾多の試行錯誤の結果、上記のような経験を経て、コンベア表面に衣類の荷重がなるべく掛かっていない状態において、衣類をブラッシングすることが重要であるとの知見を得た。
特開平4−52000号
本発明は前記の経緯に基づいてなされたもので、その課題は、衣類の身頃を効果的に整形できるようにし、現在の投入機において最高の仕上がり品質が得られるようにすることである。また、本発明の他の課題は、作業者が作業している位置にて目視で仕上がり品質を確認できるようにすることである。
前記の課題を解決するため、本発明は、衣類を整形する整形体と、整形体の背後に位置してほぼ上下方向へ移動する正面部と、正面部から後方へ移動する上面部とを有する投入コンベアを具備した投入機において、投入コンベアの正面部に近接して配置され、上記衣類の整形のために、その身頃を擦るように作用する払拭部材と、整形体から投入コンベア上部に投入され、ほぼ上下方向へ移動する衣類に対して正面から押圧力を加えるために、衣類から離間した待機位置と衣類に接触する整形位置との間にて上記払拭部材を移動させる押圧機構を備えて構成するという手段を講じたものである。
本発明に係る衣類投入機は、整形体と投入コンベアを有する点において従来の投入機と共通である。整形体と投入コンベア等とは、構造体として一体である必要なく、構造体として別個のものを近接配置した場合でも、本発明を適用する一個の衣類投入機を構成することができる。その衣類投入機を構成する投入コンベアは、整形体の背後に位置して上下方向へ移動する正面部と正面部から前後方向へ変換して移動する上面部を有する。正面部を身頃の整形に利用し、上面部は工程へ投入された衣類の搬送を行なう。従って、本発明は、衣類を従来のような水平方向(横方向)とせず、上下方向(縦方向)とすることを一つの特徴とし、これにより衣類が拡げられ易くなり、整形性が向上する。
一般的な衣類の後身頃は平坦であり、整形体やコンベアに面接触し易く整形も容易であるのに対して、前身頃は開閉部分を有するため、本発明において課題としたような問題が出現する。従って、開閉部分が衣類背面にある衣類については後身頃が本発明の身頃整形装置による整形の対象となる。なお、どちらにも該当しないような一般的でない衣類についても、本発明の身頃整形装置による整形が可能である場合には、整形を要する開閉部分等のある面を身頃と見做して整形することが可能である。何れのケースでも、衣類は整形する面が本発明の身頃整形装置に相対するように配置される。
投入コンベアの正面部に近接して配置され、上記衣類の整形のために、その身頃を擦るように作用する払拭部材と、整形体から投入コンベア上部に投入され、ほぼ上下方向へ移動する衣類に対して正面から押圧力を加えるために、衣類から離間した待機位置と衣類に接触する整形位置との間にて上記払拭部材を移動させる押圧機構を備えることで、本発明に係る身頃整形装置が構成される。払拭部材は衣類の身頃に擦る作用を加えるために、身頃を払い拭うという意味を持っており、擦る作用に用いて有効であれば、ブラッシングという言葉から想像されるように、ブラシないしは刷毛状の構造、形態を持つものは勿論のこと、帯板状、ロール状等任意の構造形態のものを使用し得る。払拭部材は想定した衣類の胴部の幅を越える長さを有していることが望ましいが、1個で衣類の全幅をカバーする長さを有しているもののほか、その形態、構造等は任意に選択できるものとする。
本発明の整形装置は、衣類から離間した待機位置と衣類に接触する整形位置との間にて上記払拭部材を移動させる押圧機構を備えた構成を有している。二位置の間で払拭部材を移動させるのは、投入コンベアの正面部と払拭部材との間の空所に、衣類が入り込む邪魔にならないためである。しかし、衣類を払拭部材により乱さないだけではなく、衣類の加圧手段に併設することにより、身頃整形装置を独立して設けなくて済むため、装置の複雑化が回避されるとともに、襟の整形と身頃の整形とを相互に関係を見ながら実施することができるものである。
投入機が投入コンベアの方向変換部付近に衣類を押し付ける加圧手段を具備しており、上記加圧手段は、上部にて投入機本体に軸支するとともに、下部にて投入コンベアの正面部に対して接近、離間可能に設けられ、上記加圧手段の下部側に払拭部材を設けることは望ましい構成である。この構成により、払拭部材の移動に加圧手段の動きを利用することができる。
投入コンベアは、正面部がほぼ垂直からその傾斜角度を変更可能に設けられ、上記正面部に対して払拭部材の接近、離間が可能であるものも望ましい構成である。正面部の傾斜態様は衣類の整形に影響するので、その影響に対処することが容易になる。また、本発明では、作業者が作業している位置にて仕上がり品質を目視で確認できるように、正面形状がほぼU字型に形成されたブラシ取付け枠にその基部にて取り付けるとともに、ブラシ取付け枠それ自体を加圧手段の本体に左右両側部にて支軸により回転可能に軸支することも望ましい構成である。投入時になされているべき整形後の状態確認が、上記構成により容易になる。
本発明は以上のように、ほぼ上下方向へ移動する衣類に対して正面から押圧力を加えることにより、衣類の身頃を効果的に整形できるようになり、現在の投入機において最高の仕上がり品質が得られるという効果を奏する。また、本発明によれば、作業者は作業中にその位置にて、整形装置の間から目視で仕上がり品質を確認することができる。
以下、図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明に係る身頃整形装置を適用した衣類投入機10の一例を示すもので、衣類投入機10は、衣類を整形する整形体11を有している。整形体11は、主として浴衣等の前開きの衣類Wを着せ掛けるために人体の胴部を模した形態を持ち、衣類Wは作業者により予め広げられ、かつ、乱れを直して掛けられる。
整形体11は、ベース部12に軸支部13により結合され、上部が前後方向へ傾斜可能に設けられた基体14と、基体14に対して上下動可能に設けられた本体15とを有している(図3、図4参照)。基体14には本体15を上下動可能にする上下伸縮部16としてシリンダー装置が設けられ、そのピストンの先端伸縮部17が本体側受部18に接続されている。即ち、本体15は全体として図1に示した衣類Wを着せ掛ける作業位置から、図 に示した投入位置までほぼ上下方向へ上下動可能である。本体15には衣類Wの形態に対応する調整要素として、胴幅や襟幅の調整機構等も設けられるが、実施形態では図示を省略している。
また、上記本体15には、アーム状の伸縮腕21、22とその伸縮機構23、24とが設けられている。伸縮機構23、24はシリンダー装置から成り、その下端で本体側に軸支され、そのピストン先端に取り付けられた伸縮腕21、22をアームガイド25、26の案内の下で動作させるようになっている。これらアーム状の伸縮腕21、22のアームガイド25、26は、腕付け根付近に相当する位置に設けられており、また、実施形態のアームガイド25、26は、上記左右のアーム状の伸縮腕21、22の内外両側に接触可能に並置された小ロールとして示されている。
アーム状の伸縮腕21、22は、上記伸縮機構23、24の伸縮動作により、図3に示した収縮位置と図4に示した伸張位置との両位置の間にて伸縮可能であるように構成されている。伸張位置になると、アーム状の伸縮腕21、22は、袖S、Sを図4に示したように左右方向へほぼ展開することとなり、袖S、Sの先端部分が伸縮腕21、22よりも長い場合は支持されない部分が生じる。しかし、袖S、Sは、その長短に関わらず、後述する袖吸引部28、29の吸引力に従い得る状態におかれる。
図示の実施形態において、整形体11は前記軸支部13を中心として前後方向へ傾斜可能に設けられている。即ち、前記ベース部12に横方向の軸支部13にて設けられた前後回転可能なレバー27と、シリンダー装置として図示された駆動機構20の可動端が軸結合されている。ゆえに、整形体11は可動端の移動によりほぼ直立した図2、図3Aの直立態勢と、投入コンベア35の方へ傾斜した図4Cの傾斜態勢とを取り得るように構成されている。
本発明に係る衣類投入機10は、衣類Wの袖S、Sを整形する袖吸引部28、29を有し、整形済みの衣類Wを整形体11の上方移動により投入コンベア35へ投入する。上記袖吸引部28、29は、現行の袖吸引整形装置の基本的構成を維持しており、ゆえに、整形体11と投入コンベア35は、上下及び左右の位置関係においても共通である。図7以下に示したように、袖吸引部28、29は投入コンベア35の正面左右に位置する配置を以って投入機本体30の側に取り付けられている。袖吸引部28、29は、アーム31、32により回転可能であり、吸引開口28a、29aが衣類Wに向いている図7の吸引状態と、吸引開口28a、29aが衣類Wの袖S、Sから脱して、図9の非吸引状態を取るように設けられている。
このような回転式の袖吸引機構から成る袖吸引部28、29には、従来公知の技術を適用することができる。そのための袖吸引機構としては、前述した特開2000−218099号や特開2005−87321号などに記載されている本件出願人の開発に係る公知の発明を適宜取り入れて構成することができる。
整形された衣類Wは、整形体11の上方移動により投入コンベア35に投入される。投入コンベア35は、整形体11の背後に位置し、概ね上下方向へ衣類Wを搬送するために上下方向へ移動する正面部33とこの正面部33から前後方向へ変換して移動する上面部34を有し、正面部33と上面部34との間には方向変換部36を有するとともに、上面部34の下流側は正面部33の上流側に接続して周回する構成を有する。また、機構的には、投入コンベア35は、側面形状がほぼ逆L字型の吸引ボックス37と、上記吸引ボックス37と複数個のガイドローラー38を含む周回軌道に沿って移動するコンベアベルト39とを有している。
上記吸引ボックス37は、衣類Wの吸引のために気密的に形成された箱構造を有するとともに、多数の吸気口が形成され、搬送される衣類Wを真空吸引により保持するように構成されている。上記方向変換部36は、コンベアベルト39が向きを変えるために摺接する曲面部分40になっており、上記方向変換部36を有する部分は、いわゆる擦り板を構成し、ボックス内部に溜まる糸クズ等の清掃に便宜なように、着脱可能な別部材として設けられている。また、上記吸引ボックス37の逆L字型を呈する方向変換部36から成る角部分は、ガイドローラーの代わりとして機能する。なお、方向変換部36を含む吸引ボックス37は投入コンベア35の幅方向の全幅に亘って設けられている。
また、吸引ボックス37は、投入コンベア35の主要部として、その正面部33を、整形体11から離れた位置(図7B参照)と、整形体11と共に挟むように衣類Wに接近する位置(図8B参照)に占位させるために、位置変換機構41によって動作するように設けられている。上記位置変換機構41は、図2等に記載されているように、一端の軸支点42にて投入機本体側に取り付け、他端側にて本体前後方向へ揺動可能に設けられているとともに、その他端側を上記投入コンベア35部分の吸引ボックス37に取り付けた揺動部材43と、投入コンベア35を上記離れた位置と接近する位置に占位させるための駆動装置44とを備えている。
上記吸引ボックス37の作動により、投入コンベア35の正面部33が、整形体11に対して上記離れた位置と接近する位置を占位することは上記の通りであるが、この場合、整形体11は、図4Cに示した傾斜態勢にあるものとする。離れた位置では、衣類Wの袖S、Sが投入コンベア35の正面部33に触れるか触れないかの程度の間隔、例えば、少なくとも数センチメートル程度の間隔を保つものとする。これに対して接近する位置で両者の間隔はゼロ、つまり、正面部33が整形体背面に接触しても良い。従来における上記間隔は接触しているか、接触していなくても1センチメートルにも満たない程度であるから、本発明では、袖S、Sの接触で整形できなくなる恐れは解消されている。
本発明に係る衣類投入機10には、図1に示すように、衣類Wを方向変換部36との間で挟んで加圧する加圧手段45が併設されており(図5参照)、この加圧手段45は投入コンベア35の中央部にて、襟部分を加圧する位置に設置されている。加圧手段45は内部に配置された加圧部材46を有し、加圧部材46は上部に加圧ロール46aを有し、下部に回転軸46bを有し、上記回転軸46bを中心として回転可能に構成されている。加圧手段45は数個のローラー47a、47b、47c及びベルト48とから成り、上部の主軸47を中心として、投入コンベア35の方向変換部36の方向へ回転可能に、投入機本体30の側に軸支されている。
また、加圧部材46は下部の回転軸46b部分に設けられているレバー46cを有し、加圧手段45に装備された、加圧手段駆動用のピストンシリンダー装置49のピストン先端部と上記レバー46cとが軸結合され、加圧ロール46aによりベルト48を内方から外方へ加圧するように構成されている(図5C)。さらにまた、加圧手段45には別にピストンシリンダー装置50が装備されており、揺動リンク50aを介してローラー47cを駆動し、加圧ロール46aにより外方に突出した図5Cの位置にあるベルト48に作用させ、ベルト48を所定の張力に保つことができる。
このような本発明に係る衣類投入機10は身頃整形装置51を具備しており、身頃整形装置51は投入コンベア35の正面部33に近接して配置され、上記衣類Wの身頃を整形するために、その身頃を擦るように作用する払拭部材52とその押圧機構55を備えている。図示の実施形態における払拭部材52は、1個で衣類Wの要整形対象部分の全幅をカバーする長さ(幅)を有する刷毛状構造のブラシであり、正面形状がほぼU字型に形成されたブラシ取付け枠53にその基部にて取り付けるとともに、ブラシ取付け枠53それ自体を加圧手段45の本体に左右両側部にて支軸54により回転可能に軸支し、後述する押圧機構55のピストン先端部と接続している。
実施形態の押圧機構55はピストンシリンダー装置から成り、ほぼ上下方向へ移動するといって良い衣類Wに対して正面から押圧力を加えるために、衣類Wから離間した待機位置(図6B等)と、衣類Wに接触する整形位置(図6C、図10、特に図10B)との間にて上記払拭部材52を移動させるように設けられている。押圧機構55のピストンシリンダー装置はブラケット56により加圧手段45の本体に回転可能に軸支されており、そのピストン先端部はブラシ取付け枠53に設けられているレバー53aと軸結合されている。なお、図中の符号57は操作パネル、58は搬出用の中間コンベア、59はバイパスコンベアを示す。
図示の実施形態において、払拭部材52は、1個で衣類Wの全幅をカバーする長さを有する直線状のものとしてあらわされている。ブラシ構造としては、想定した衣類の胴部の幅を越える長さを有していることが望ましいが、しかし、複数個で衣類の全幅をカバーすることも公知技術において可能である。また、払拭部材の変形例として、図11、図12に示したように、浅いV字型又はU字型の払拭部材61、62の形態とすることが有効である。V字型又はU字型の中心を搬送される衣類Wの中心とほぼ合わせ、かつ左右対称となるように払拭部材61、62を配置することで、衣類Wの前身頃が襟部よりもやや下位の胸元から裾部に掛けて徐々に左右外方へ押し広げられるような作用力を加えることができる。
なお、払拭部材52は衣類Wの身頃に擦る作用を加える手段であり、擦る作用に用いて有効であれば刷毛状構造のブラシに限られず、また、直線状に形成する必要もないことは既に言及したとおりである。形態としては、例えば、板状のゴム材等から成るブレードなどを刷毛状構造のものに替えて使用することができ、ロールから成る回転型のものも有効と考えられる。それらの素材については、例えば、適度の払拭性を得やすいスポンジの使用も有効であり、その場合は布類Wと接する表面が比較的滑らかな被膜状組織で覆われていることが望ましい。このように、払拭部材52としては、その形態、構造、材質等を任意に選択することができる。
このような構成を有する本発明に係る衣類投入機における身頃整形装置の作用を説明する。図3A、Bに示したように、まず、洗濯済みの衣類Wが、作業者によって直立態勢にある整形体11に着せ掛けられる。操作パネル57等によりスタートスイッチを操作すると、整形体11は後方へ傾斜しながら上昇し、それと並行して伸縮腕21、22も図4Bから、図4Cに示した伸張状態になる。すると、傾斜伸張状態の整形体11の上部左右にある袖吸引部28、29が作動を開始する。このとき袖S、Sは、傾斜した整形体11の後側に垂れ下がっているが、投入コンベア35の正面部33が整形体11から離れた離間位置に置かれ、袖S、Sを伸ばす際に抵抗とはならず、スムーズに袖吸引部28、29に吸引される。従って、衣類Wはその本体部分及び袖S、Sの全てが整形され、投入の準備が完了する(図7の状態)。
衣類Wの整形が完了すると、投入コンベア35と加圧手段45との間にて整形体11の先端部側が入り込んでいる空所Tを狭めるように投入コンベア35が移動し、投入コンベア35の正面部33は整形体11の先端部側に、その背面にて接触し得る態勢となる(図8の状態)。この状態になると、衣類Wの襟から袖下辺までのほぼ上半部が正面部33に預けられ、加圧手段45の加圧部材46が図9Bの矢印方向へ回転し、ベルト48により衣類Wの襟部を押さえ付け、袖S、Sを広げ切った状態となって、吸引ボックス37にて吸引保持される。このときまでに袖吸引部28、29は左右へ退避し、整形体11は下降するが、その下降が一定量に達した時点で加圧手段45が作動を開始する。加圧手段45のベルト48が襟部を中心とした衣類Wの正面の中央の部分に接触している状態において(図10)、さらに、加圧部材46が下部回転軸46bを中心として回転する。その結果として、上記加圧ロール46aが投入コンベア35の正面部33を加圧するようになり、方向変換部36の曲面にてその曲率に沿って、襟部分の、特に、正面側を引っ張って伸ばす作用力が働き、このようにして襟の整形が完了する。
図9は、衣類Wの投入コンベア35への移載と、襟の整形が完了しつつある示した状態を示しており、この状態において身頃整形装置51が作動を開始する。即ち、身頃整形装置51の払拭部材52が、移動し始めた衣類Wの前身頃に胸部辺から裾部まで連続して接触し、擦る作用を衣類Wに加えることで前身頃を整形する。このときの衣類Wはほぼ上下方向に向いた姿勢であり、衣類Wはコンベア正面部33に、全荷重に対してごく僅かな分力で接触した状態にある。従って、本発明装置によりほぼ垂直に置かれている上記の状態では、同じ作用力でもほぼ水平に置かれている時と比較してより大きな作用力として働くことになり、前身頃に残存していた小皺を伸ばし残存気泡を掃き出して整姿状態とすることができる。
払拭部材52は、作動時までは、図6B、図9に示すように衣類Wから離間した待機位置に置かれており、身頃整形操作のために、衣類Wに接触する整形位置へ移動する(図6C、図10)。払拭部材52によるブラッシング作用は、衣類Wの全幅に渡り、かつ移動方向とほぼ平行に行なわれ、残存気泡や付着物は衣類Wの裾から抜け出す。しかし、残存気泡等を裾方向でなく、やや外方へも排出することができるのは図11、図12に記載した例から明らかである。
このように構成されている本発明によれば、衣類Wの身頃を襟部よりもやや下位の胸元から裾部までブラッシングすることができ、また、その擦る作用力、位置、タイミング等は適切に設定することができる。なお、本発明の装置では、作業者は作業中にその位置にて、身頃整形装置の間から仕上がり品質を目視で確認できるように設定されるとともに、あらかじめプログラムされたシークエンスに従った作動の制御が行なわれる。
本発明に係る身頃整形装置を適用した衣類投入機の一例を示す正面説明図である。 同上の側面説明図である。 同上における整形体を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく整形体の動作を示すもので、Aは正面図、Bは側面図、Cは伸張状態の側面図である。 同じく加圧手段の一例を示すもので、Aは正面図、Bは左側面図、Cは加圧時の左側面図である。 同じく身頃整形装置の一例を示すもので、Aは正面図、Bは右側面図、Cはブラッシング時の右側面図である。 同じく本発明の衣類投入機による袖整形状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく衣類の移載状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく襟の整状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく本発明の装置による作用を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく身頃整形装置の変形例1を示す部分正面図である。 同じく身頃整形装置の変形例2を示す部分正面図である。
10 衣類投入機
11 整形体
12 ベース部
14 基体
15 本体
16 上下伸縮部
20 駆動機構
21、22 伸縮腕
23、24 伸縮機構
25、26 アームガイド
27 レバー
28、29 袖吸引部
30 装置本体
31、32 リンク
33 正面部
34 上面部
35 投入コンベア
36 方向変換部
37 吸引ボックス
38 ガイドローラー
39 コンベアベルト
40 曲面部分
41 位置変換機構
42 軸支点
43 揺動部材
44 駆動装置
45 加圧手段
46 加圧部材
47 主軸
48 ベルト
49、50 シリンダー装置
51 身頃整形装置
52、61、62 払拭部材
53 ブラシ取付け枠
54 支軸
55 押圧機構
56 ブラケット

Claims (4)

  1. 衣類を整形する整形体と、整形体の背後に位置してほぼ上下方向へ移動する正面部と、正面部から後方へ移動する上面部とを有する投入コンベアを具備した投入機において、
    投入コンベアの正面部に近接して配置され、上記衣類の整形のために、その身頃を擦るように作用する払拭部材と、
    整形体から投入コンベア上部に投入され、ほぼ上下方向へ移動する衣類に対して正面から押圧力を加えるために、衣類から離間した待機位置と衣類に接触する整形位置との間にて上記払拭部材を移動させる押圧機構を備えて構成された
    衣類投入機における身頃整形装置。
  2. 投入機は投入コンベアの方向変換部付近に衣類を押し付ける加圧手段を具備し、
    上記加圧手段は、上部にて投入機本体に軸支するとともに、下部にて投入コンベアの正面部に対して接近、離間可能に設け、
    上記加圧手段の下部側に払拭部材を設けた構成を有する
    請求項1記載の衣類投入機における身頃整形装置。
  3. 投入コンベアは、正面部がほぼ垂直からその傾斜角度を変更可能に設けられ、
    また、払拭部材に対して正面部の接近、離間が可能に構成されている
    請求項1又は2記載の衣類投入機における身頃整形装置。
  4. 仕上がり品質を目視で確認できるように、正面形状がほぼU字型に形成されたブラシ取付け枠に、払拭部材の基部を取り付けるとともに、ブラシ取付け枠それ自体を加圧手段の本体に左右両側部にて支軸により回転可能に軸支した構成を有する
    請求項1記載の衣類投入機における身頃整形装置。
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