JP5931579B2 - 車載装置および料金徴収システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、車載装置および料金徴収システムに関する。
近年、自動車などの交通においては、ETC(Electronic Toll Collection system)と称されるシステムなどの料金徴収システムによる通行料金の電子的な徴収が実用化されている。たとえば、料金徴収システムに用いられる通信方式としては、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)と呼ばれる専用の電波を用いた狭域の無線通信を行うものがある。また、その他の通信方式としては、携帯電話用の通信網あるいはモバイル端末用データ通信網などによる広域の無線通信を用いた方式なども考えられる。
特開2003−123109号公報
上述した専用の電波による狭域通信を用いたシステムは、専用の通信機などのインフラ設備の設置等に多額のコストがかかるという問題点がある。また、広域通信を用いたシステムでは、確実な料金の徴収が難しいという問題点がある。
これらの課題を解決するため、本発明は、設備の設置を抑えながらも、確実かつ柔軟な料金徴収を実現することができる車載装置および料金徴収システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、車載装置は、第1の通信手段と、第2の通信手段と、第1の処理手段と、第2の処理手段とを有する。第1の通信手段は、課金地点の近傍に設置された通信機を含む路側装置と狭域の無線通信を行う。第2の通信手段は、広域の無線通信用の基地局を介して広域の無線通信を行う。第1の処理手段は、第1の通信手段による通信を用いて車両が課金地点を通過するための料金を車両の利用者に対して課金する課金処理を行う。第2の処理手段は、車両が利益の還元サービスの適用条件を満たした場合、第2の通信手段による通信を用いて還元サービスに応じた利益を車両の利用者に還元する還元処理を行う。
図1は、実施形態に係る料金徴収システムの構成例を概略的に示す図である。 図2は、実施形態に係る料金徴収システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る料金徴収システムに提供される第1の運用例の具体例を説明するための図である。 図4は、第1の運用例が適用された料金徴収システムにおける車載器Mの動作例を説明するためのフローチャートである。 図5は、実施形態に係る料金徴収システムに適用される第2の運用例の具体例を説明するための図である。 図6は、第2の運用例が適用された料金徴収システムにおける車載器Mの動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る料金徴収システムの構成例を概略的に示す図である。
第1の実施形態に係る料金徴収システムは、狭域通信システム1、広域通信システム2、および、中央コンピュータ3などを含むシステムである。中央コンピュータ3は、狭域通信システム1および広域通信システム2と通信する機能を有する。
狭域通信システム1は、たとえば、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)と称される通信方式あるいは赤外線を用いた狭域での無線通信(以下、狭域通信とも称する)を行うシステムである。DSRCあるいは赤外線などによる狭域通信システム1は、路側装置Gと所定の通信領域内の車両に搭載された車載器Mとが専用の電波により通信する。なお、本実施形態では、狭域通信システム1は、主として、DSRCを用いた無線通信により実現するものとして説明する。
車載器Mは、通行料金の課金対象となる車両に搭載される。路側装置Gは、通行料金を課金するポイント(課金地点)とする道路の出入口付近などに設置される。路側装置Gは、狭域通信としてのDSRC用の専用の電波を送受信する通信機aを有し、中央コンピュータ3とも接続される。車載器Mは、路側装置Gとの狭域通信により車両(利用者)に対して通行料金などの金額を課金する課金処理を行う。
また、課金地点には、車両の通行を制御する遮断棒(ゲート)bが設けられる。路側装置Gは、課金処理の結果に応じて、課金地点に設けた遮断棒bの開閉を制御する。車両に搭載された車載器に対して正常に料金が課金できなれば、路側装置Gは、遮断棒bにより当該車両の通行を阻止する。すなわち、狭域通信システム1は、課金地点に設けられた遮断棒bなどを路側装置Gが制御することにより通行する車両に対して通行料金などの課金を確実に行え、課金地点を通行する場合に利用者が恣意的に課金を免れることができないようになっている。
広域通信システム2は、たとえば、携帯電話用の通信網(携帯電話回線)あるいはモバイル機器のデータ通信用の通信網などの広域の無線通信(以下、広域通信とも称する)を用いて車載器Mと基地局Sとが通信するシステムである。例えば、携帯電話回線を用いた場合、路側装置のような専用の通信機器を設置することなく、既存の通信インフラ(基地局)を介して、車載器Mと中央コンピュータ3との広域的な通信が実現できる。
本実施形態において、通行料金の割引、返金、報奨金の授与などの利用者側が利益を得るようなサービス(還元サービス)は、広域通信システム2による基地局Sを介した車載器Mと中央コンピュータ3との通信により提供する。上述したような利益の還元サービスの提供を受ける場合、車載器Mは、広域通信システム2により基地局Sを介して中央コンピュータ3と通信する。車載器Mは、料金の割引、返金あるいは報奨金の授与などの還元サービスの対象となる条件を満したか否かを判断(検知)する。
例えば、車載器Mは、GPSなどの位置検知機能によって検知する車両の現在位置あるいは車両の通行方向などに基づいて、還元サービスの対象となる適用条件を満したか否かを検知する。還元サービスの対象となる適用条件を満たしたことを検知した場合、車載器Mは、携帯電話回線を用いた広域通信により、中央コンピュータ3と通信することにより、料金の割引、返金あるいは報奨金の授与などの還元サービスの提供を受ける。また、還元サービスの対象となる適用条件を満したか否かの判断は、中央コンピュータ3が行うようにしても良いし、適用条件を満たしたことを広域通信により外部装置から通知されるようにしても良い。前者の場合、車載器Mは、車両の位置情報などを中央コンピュータ3へ通知して、中央コンピュータ3が適用される還元サービスなどを判断するようにしても良い。
上述したような還元サービスは、広域通信を用いて提供することにより、路側装置Gなどの設置場所によらない柔軟な適用が可能であり、利便性が高い。また、第2の運用例では、携帯電話回線などによる広域通信は、割引、返金および報奨金の授与などの利用者が得するサービスを受けるために使用する。言い換えれば、利用者が車載器Mを意図的に停止させるなどして携帯電話回線などの広域通信を遮断することのメリットはなく、還元サービスを受けたい利用者の積極的な広域通信の利用が見込める。なお、単に料金の返金などの金銭的なサービスを提供するだけでなく、車載器MにおけるGPS等の位置検知機能と組み合わせることにより、サービスが受けられる推奨の迂回経路への誘導等を行うこともできる。
次に、本実施形態に係る料金徴収システムの構成例について説明する。
図2は、料金徴収システムの構成例を示すブロック図である。
料金徴収システムは、車載器M、路側装置G、基地局Sおよび中央コンピュータ3などにより構成される。車載器Mおよび路側装置Gは、狭域通信システム1を構成する。車載器Mおよび基地局Sは、広域通信システム2を構成する。中央コンピュータ3は、車両又は車両の利用者に対して課金した料金情報などの利用情報を管理する管理装置である。
車載器Mは、課金対象となる車両に搭載される。車載器Mは、料金精算のための情報を有する。本実施形態において、車載器Mは、料金精算のためのクレジットカード機能を有するICカードがセットされるものとする。図1に示すように、車載器Mは、制御部21、メモリ22、カード処理部23、表示部24、音声部25、第1の通信部26、および、第2の通信部27、および、位置検知部28を有する。
制御部21は、車載器M全体の制御を司る。制御部21は、たとえば、CPUなどのプロセッサ、メモリおよびインターフェースを有し、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理を実現する。たとえば、制御部21は、車両が課金地点を通過するのに必要となる通行料金などの課金処理を行う機能、および、基地局Sを介した広域通信を用いて利用者に金額などの利益を還元する還元処理を行う機能などを有する。
メモリ22は、データ記憶部として機能する記憶装置である。メモリ22は、たとえば、車載器あるいは車両に固有な識別情報(車載器のID情報又は車両のID情報)などを記憶する。また、車載器Mが還元サービスの適用の可否を判定したり、還元サービスにより還元される金額を計算したりする運用形態である場合、メモリ22は、還元サービスの適用条件、あるいは、還元サービスの金額などを計算するための料金テーブルなども記憶される。
カード処理部23は、料金徴収のサービスを受けるためのICカード(記憶媒体)cを処理する。たとえば、カード処理部23は、ICカードcに対応するリーダライタで構成する。たとえば、ICカードcが接触式ICカードであれば、カード処理部23は、ICカードcのコンタクト部に物理的に接触してデータの読み書きを行う。ICカードcは、料金精算のためのクレジットカード機能を有する。なお、ICカードcは、料金を精算する利用者が特定(認証)できる機能を有する記憶媒体に置き換えて実施することも可能である。
表示部24は、案内を表示する表示器により構成する。表示部24は、たとえば、ICカードの挿入状況、あるいは利用料金などの案内を表示する。音声部25は、音声を発生する。音声部25は、たとえば、ICカードcの挿入状況に関する確認メッセージ、利用料金などの案内を音声で発する。
第1の通信部26は、狭域通信を行うための通信部である。第1の通信部26は、上述した狭域通信システム1を構成するための通信部である。たとえば、第1の通信部26は、DSRCあるいは赤外線による専用の電波を用いた狭域の無線通信を行う。
第2の通信部27は、広域通信を行うための通信部である。第2の通信部27は、上述した広域通信システム2を構成するための通信部である。たとえば、第2の通信部27は、携帯電話用の通信網、或いは、モバイル機器によるデータ通信用の通信網などを用いた広域の無線通信を行う。
位置検知部28は、当該車載器Mが設定された車両の位置を検知する。たとえば、位置検知部28は、GPS(Global Positioning System)により車両の位置(当該車載器の位置)を検知する。また、位置検知部28は、常時あるいは一定の周期で、当該車両の現地位置を検知し、検知した位置を示す位置情報を制御部21へ供給する。また、位置検知部28は、制御部21からの要求に応じて当該車両の現地位置を検知し、検知した位置を示す位置情報を制御部21へ返すようにしても良い。なお、位置検知部28は、GPS以外に限定されるものではなく、車両の現在位置を検知できるものであれば良い。
次に、路側装置Gの構成例について説明する。
路側装置Gは、所定の領域(例えば、ゲートを含む専用レーン)に存在する車両に搭載された車載器Mとの狭域の無線通信を行う。路側装置Gは、車載器Mとの狭域通信により、料金徴収の対象となる車両が課金地点を通行する際の料金徴収処理を行う。料金徴収処理として、路側装置Gは、ゲート(課金地点)を通行する車両の車載器Mとの通信により利用者から料金を徴収したり、後で料金を徴収するための情報を車載器Mに書き込んだりする。また、路側装置Gは、車載器Mの状態あるいは車載器Mとの通信状態が不良(例えば、ICカード未挿入、車載器MとICカードとの通信不良、車載器Mとの通信不具合など)であれば、遮断棒bを閉じて当該車両の通行を禁止する車両の通行制御機能も有する。
図2に示す構成例において、路側装置Gは、制御部31、メモリ32、表示部33、ネットワークインターフェース35、通信機a、車両検知部37、および、ゲート駆動機構38を有する。
制御部31は、路側装置G全体の制御を司る。制御部31は、たとえば、CPUなどのプロセッサ、メモリおよびインターフェースを有し、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理を実現する。メモリ32は、データ記憶部として機能する記憶装置である。
表示部33は、案内を表示する表示器により構成する。表示部33は、たとえば、車両の乗車している利用者に対して利用料金などの案内を表示する。
ネットワークインターフェース35は、中央コンピュータ3と通信するためのインターフェースである。ネットワークインターフェース35は、ローカルネットワークを介して中央コンピュータ3との通信状態を確保する。
通信機aは、無線による狭域通信を行うための通信部である。通信機aは、上述した狭域通信システム1を構成するための通信インターフェースである。例えば、通信機aは、DSRCなどの専用の電波を送受信する通信機aが接続される。通信機aは、通信機aを介してゲートを通行しようとする車両に搭載された車載器Mと狭域通信を行う。
車両検知部37は、車両を検知する。車両検知部37は、ゲートに進入してきた車両、あるいは、ゲートを通過する車両を検知する。車両検知部37は、たとえば、光学的センサ、踏板センサ、あるいは、撮像器などにより構成される。車両検知部37は、車両の有無だけでなく、車両の大きさなどの車種を検知するようにしても良い。
ゲート駆動機構38は、遮断棒bの駆動を制御する。遮断棒bは、車両がゲートを通過するのを阻止できるものである。たとえば、ゲート駆動機構38は、遮断棒bを上げることにより、車両のゲート通過を許可する。また、ゲート駆動機構38は、遮断棒bを下げることにより、車両のゲート通過を阻止する。すなわち、ゲート駆動機構38は、制御部31からの制御命令により遮断棒bを駆動(開閉)させることにより車両の通行を制御する車両通行部として機能する。
なお、不正な車両あるいは通信不良の車両の通行を阻止するために車両制御手段として設置する遮断棒は、確実な料金徴収のために課金地点に併設するものである。このため、車両制御手段としてのゲート駆動機構及び遮断棒は、たとえば、カメラ映像による取締り(不正監視)などの別の車両制御手段に置き換えても良い。
次に、基地局Sの構成例について説明する。
基地局Sは、広域の無線通信用の設備である。たとえば、基地局Sは、携帯電話通信用の電波あるいはモバイル端末のデータ通信(モバイルデータ通信)用の電波の送受信を行う。基地局Sは、広範囲が通信圏となるように、各所に設置される。基地局Sは、携帯電話用の通信網、あるいは、モバイルデータ通信用の通信網などの広域の無線通信を構築するために設置されている既存のインフラ設備である。
広域が通信範囲となるように設置された各基地局Sは、車載器Mと任意のタイミングで通信である。また、各基地局Sは、車載器Mと通信可能であるとともに、広域のネットワークを介して中央コンピュータ3とも通信可能である。すなわち、車載器Mは、基地局Sを介して任意のタイミングで中央コンピュータ3との通信が可能である。たとえば、車載器Mは、割引、返金、報奨金の授与などの利益の還元サービスが受けられる適用条件を満たした場合、基地局Sを介して還元サービスとして還元される金額情報などを中央コンピュータ3へ通知する。
図2に示す構成例において、各基地局Sは、制御部41、ネットワークインターフェース42、および、通信部43を有する。
制御部41は、基地局S全体の制御を司る。制御部41は、たとえば、CPUなどのプロセッサ、メモリおよびインターフェースを有し、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理を実現する。ネットワークインターフェースは、中央コンピュータ3と通信するためのインターフェースである。ネットワークインターフェース42は、広域のネットワークを介して中央コンピュータ3との通信状態を確保する。通信部43は、無線による広域通信を行うための通信部である。通信部43は、上述した広域通信システム2を構成するための通信インターフェースである。たとえば、通信部43は、携帯電話用の電波を用いて車載器Mと広域通信する。
次に、中央コンピュータ3の構成例について説明する。
中央コンピュータ3は、車両(利用者)から収受する金額に関する情報などを管理する。たとえば、中央コンピュータ3は、各路側装置Gと専用のネットワークを介して通信可能であり、各路側装置Gが各車載器Mに対して課金した料金情報を取得する。また、中央コンピュータ3は、広域のネットワークを介して各基地局Sと通信可能であり、各基地局を介して車載器Mから割引、返金、報奨金などの利用者に還元される金額に関する情報を取得する。
図2に示す構成例において、中央コンピュータ3は、制御部51、記憶装置52、およびネットワークインターフェース53を有する。
制御部51は、中央コンピュータ3全体の制御を司る。制御部51は、たとえば、CPUなどのプロセッサ、メモリおよびインターフェースを有し、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理を実現する。たとえば、制御部51は、路側装置Gあるいは基地局Sを介して受信する金額に関する情報に基づいて、後述する記憶装置52に記憶される利用情報を更新することにより車両あるいは利用者ごとの金額情報を管理する管理手段として機能する。
記憶装置52は、データ記憶部として機能する。記憶装置52は、車両あるいは利用者ごとに収受すべき金額に関する情報などを含む利用情報を記憶する。車両あるいは利用者ごとの利用情報は、料金決済方法などに運用形態に応じた情報となる。たとえば、各利用者ごとの利用可能残額から料金を減額していく形態であれば、記憶装置52は、車両あるいは利用者ごとに利用可能残額を含む利用情報を記憶する。
ネットワークインターフェース53は、路側装置Gおよび基地局Sと通信するためのインターフェースである。ネットワークインターフェース53は、専用のネットワーク(ローカルネットワーク)を介して路側装置Gとの通信状態を確保する。また、ネットワークインターフェース53は、広域のネットワークを介して基地局Sと通信する。中央コンピュータ3は、ネットワークインターフェース53により車載器Mとの通信状態にある基地局Sとの通信を確保することにより車載器Mとの広域通信が可能なる。
次に、上記のように構成される料金徴収システムにおける運用例について説明する。
料金徴収システムでは、DSRCなどの狭域通信を用いて車両あるいは利用者に対する課金処理を行い、携帯電話回線などの広域通信を用いて割引、返金及び報奨金の授与などの利用者が得するサービスとしての還元処理を行う。このような料金徴収システムでは、利用料金などの利用情報を管理する形態としては様々な形態が想定される。たとえば、車両の通行料金として利用可能な金額の残額情報(利用可能残額)、利用料金、及び利用履歴などの利用情報を利用者ごとに中央コンピュータ3で管理する運用形態が考えられる。また、車載器M又は車載器Mに挿入されるICカードにおいて、利用可能残額、利用料金、及び利用履歴などの利用情報を保持するような運用形態も考えられる。
まず、本実施形態に係る料金徴収システムに適用される第1の運用例について説明する。
図3は、本実施形態に係る料金徴収システムに提供される第1の運用例の具体例を説明するための図である。
第1の運用例は、中央コンピュータ3が利用者ごとに利用情報を管理する運用形態である。図3に示す第1の運用例の具体例では、利用可能な金額の残額(利用可能残額)を中央コンピュータ3が管理する。課金地点において、車両に搭載された車載器は、通行料金の課金処理(支払処理)を行う。車載器Mは、課金地点において、DSRCを用いて路側装置Gと通信接続し、路側装置Gを介して中央コンピュータ3へ課金情報を送信することにより通行料金の課金処理を行う。図3に示す例では、課金地点を通過するための料金として、¥1000円が課金されるため、車載器Mは、DSRCにより通信可能な路側装置Gを介して、課金情報(¥1000円が課金される旨の情報)を中央コンピュータ3に送信する。
また、車載器Mは、広域通信により利用者が得するサービスの提供を受けることができる。たとえば、車載器Mが搭載された車両は、環境負荷の少ない迂回路の利用、あるいは、路線の往復利用などに応じた各種の割引、返金、あるいは報奨金の授与などの利益(金額)が還元される還元サービスを受けることができる。これらのサービスは、携帯電話回線などの広域通信システムを用いて実現される。図3に示す例では、迂回路を通行した報奨として、¥100−を返金するものとする。この場合、車載器Mは、広域通信により基地局Sを介してその返金情報を中央コンピュータに送信する。
また、中央コンピュータ3においては、課金地点の路側装置Gを介して受信する課金情報が示す課金金額¥1,000から、広域通信により基地局Sを介して受信する返金情報が示す返金金額¥100を減算した¥900を、当該車両の利用者に対して課金する金額情報として管理する。これらの利用料金などの金額情報は、利用者に対応づけた車両ごと、あるいは、車両に対応づけた利用者ごとに、利用情報として中央コンピュータ3により管理される。なお、実際の料金決済は、プリペイド方式であっても良いし、ポストペイ方式であっても良いし、クレジットカード払いであっても良いし、金融機関等による振り込み払いであっても良い。また、料金決済のタイミングも、利用ごとに行うようにしても良いし、所定期間(例えば、1ヶ月)ごとに行うようにしても良い。
図4は、上記のような第1の運用例が適用された料金徴収システムにおける車載器Mの動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、車載器Mを搭載した車両が遮断棒bの設置されたゲートに接近してくると、路側装置Gは、ゲート駆動機構38により遮断棒bを下して当該車両の通過を阻止する状態とする。この状態において、路側装置Gの制御部31は、通信機aによりDSRCの電波で車載器Mへの応答要求を送ることにより車載器Mとの通信接続を試みる。
ゲートに接近する車両に搭載した車載器Mは、第1の通信部26により路側装置Gからの応答要求を受信する(ステップS11、YES)。第1の通信部26により応答要求を受信した場合、車載器Mの制御部21は、路側装置Gとの狭域通信(DSRC)による通信接続を確立させる処理を行う(ステップS12)。路側装置Gと通信接続すると、車載器Mの制御部21は、路側装置Gとの相互認証などにより、当該車載器M自体の正当性あるいは当該車載器Mに挿入されているICカードcの正当性をチェックする。
車載器Mあるいは車載器Mに挿入されたICカードcの正当性が確認されると、車載器Mの制御部21は、路側装置Gから当該車両に課せられる課金情報を取得する(ステップS13)。課金される料金を示す課金情報は、路側装置Gが受信するようにしても良いし、車載器21の制御部21が計算するようにしても良い。
課金金額を取得すると、車載器Mの制御部21は、表示部24及び音声部25により課金される金額などの案内を行うとともに、課金される金額を精算する課金処理を行う(ステップS14)。たとえば、車載器Mの制御部21は、課金処理として当該車両に課金された金額を示す課金情報を路側装置Gにより中央コンピュータ3へ送信する処理を行う。路側装置Gでは、車載器Mあるいは車載器Mに挿入されたICカードの正当性を確認した場合、当該車載器MあるいはICカードの利用者に対して利用料金として課金する金額を示す課金情報を中央コンピュータ3へ送信すれば良い。
たとえば、車載器Mに挿入されたICカードcのクレジットカード機能により課金される金額を精算する場合、車載器Mの制御部21は、ICカードcから読み取ったクレジットカード情報をDSRCにより路側装置Gへ送信する。路側装置Gは、車載器Mから受信したクレジットカード情報および課金される金額情報を中央コンピュータ3へ送信する。中央コンピュータ3は、クレジットカード情報の正当性を確認し、当該クレジットカード情報での課金される金額を決済処理する。
第1の運用例では、中央コンピュータ3が各利用者の利用可能残額などを含む利用情報を管理する。このため、中央コンピュータ3では、路側装置Gから課金情報を受信し、当該車両の利用者の利用情報に受信した課金情報を反映させる。たとえば、中央コンピュータ3が管理する各利用情報が利用可能残額である場合、中央コンピュータ3の制御部51は、課金される金額を利用可能残額から減算することにより、記憶装置52などに記憶する当該車両の利用者の利用可能残額を更新する。
車載器Mおよび路側装置Gは、課金地点を車両が通過する際に課金される金額および課金される車両(或いは利用者)を示す課金情報を中央コンピュータ3へ送信する。課金情報を中央コンピュータ3へ送信することにより料金決済が終了すると、路側装置Gの制御部31は、表示部33に通行料金及び通行許可を示す案内を表示するとともに、ゲート駆動機構38により遮断棒bを上げて当該車両の通行を許可する。また、料金決済が不可となったために当該車両の通行を不可とする場合、路側装置Gの制御部31は、表示部33に通行不可を示す案内を表示するとともに、ゲート駆動機構38により遮断棒bを下げて当該車両の通行を阻止する。
なお、道路の通行料金などの収受は、通行料金などの運用形態などに応じて様々な課金処理が想定される。たとえば、通行料金が一律料金となる道路では、入口側のゲートにおいて、一律料金を徴収するようにしても良いし、入場記録を記録して出口側のゲートで一律料金を徴収するようにしても良い。また、走行距離等に応じた通行料金が設定される運用形態では、入口側のゲートで料金徴収を行わずに入場記録を記憶しておき出口側のゲートで通行料金を精算するようにしても良いし、入口側のゲートで最大区分分の料金を徴収して出口側で実際の通行料金との差額を返金するようにしても良いし、入口側のゲートで最安区間分の料金を徴収して出口側のゲートで精算しても良い。
また、車載器Mは、第2の通信部27による広域通信を用いて任意のタイミングで、割引、返金或いは報奨金の授与などの還元サービスを受けられる。すなわち、車載器Mの制御部21は、割引、返金或いは報奨金の授与などの還元サービスの適用条件を満たすか否かを判断する(ステップS21)。たとえば、車載器Mの制御部21は、位置検知部28により検知する現在位置などに基づいて還元サービスの適用条件を満たしたか否かを判断する。還元サービスの適用条件を示す情報は、予めメモリ22に記憶しておいても良いし、基地局Sを介した広域通信により任意のタイミングで中央コンピュータ3などからダウンロードされるようにしても良い。本実施形態では、位置検知部28が検知する現在位置に基づいて還元サービスの適用の可否を判断するものするが、特定の車載器或いは車両に還元サービスを適用する旨の情報が広域通信により外部装置から配信されるようにしても良い。
還元サービスの適用条件を満たしたと判断した場合(ステップS21、YES)、車載器Mの制御部21は、第2の通信部27により携帯電話回線などの広域通信を行うため、近隣の基地局Sに通信接続する処理を行う(ステップS22)。基地局Sと通信接続すると、車載器Mの制御部21は、還元サービスの内容を示す情報として還元される金額情報(返金情報)を取得する(ステップS23)。還元される金額情報は、当該サービスの適用条件に対応づけて予め決まっている金額であっても良いし、サービスごとに決められた計算式により計算する金額であっても良いし、広域通信により中央コンピュータ3或いはサービスの提供元の外部装置から取得するものであっても良い。
還元される金額情報を取得すると、車載器Mの制御部21は、表示部24及び音声部25により当該車両の利用者に還元される金額などの案内を行うとともに、当該車両の利用者に金額を還元する還元処理(返金処理)を行う(ステップS24)。車載器Mの制御部21は、還元処理として当該車両の利用者に還元される金額を示す情報を基地局Sを介して中央コンピュータ3へ送信する処理を行う。
この場合、中央コンピュータ3では、基地局Sを介して車載器Mから還元される金額を示す還元情報(返金情報)を受信し、当該車両の利用者の利用情報に還元される金額情報を反映させる。たとえば、各利用者の利用可能残額を管理している場合、中央コンピュータ3は、返金される金額を当該車両の利用者の利用可能残額に加算することにより利用可能残額を更新する。
なお、中央コンピュータ3は、車載器Mから現在位置情報などを取得して、車載器Mから受信した還元情報の正当性をチェックするようにしても良い。この場合、中央コンピュータ3は、車載器Mから受信した還元情報の正当性の確認結果を車載器Mへ通知するようにすれば良い。たとえば、車載器Mから受信した還元情報の正当性が確認できなかった場合、中央コンピュータ3は、当該還元サービスが不適用となる旨を当該車載器Mへ通知するようにする。これにより、中央コンピュータ3は、広域通信により車載器Mから受信した還元情報の正当性を確認することが可能となる。
次に、本実施形態に係る料金徴収システムに適用される第2の運用例について説明する。
図5は、本実施形態の料金徴収システムに適用される第2の運用例の具体例を説明するための図である。
第2の運用例は、車載器Mのメモリ22或いは車載器Mに挿入されたICカードcにおいても、利用者の利用可能残額、利用領域および利用履歴などの利用情報を保持する。ただし、中央コンピュータ3においても、統括的に利用情報を管理するため、各利用者あるいは各車両の利用可能残額などの利用情報を管理するものとする。
図5に示す第2の運用例の具体例においても、車両に搭載された車載器Mは、課金地点で、通行料金の課金処理(支払処理)を行う。車載器Mは、課金地点において、DSRCを用いて路側装置Gと通信接続し、路側装置Gから通行料金を取得する。通行料金を取得すると、車載器Mは、利用可能残額を現在の残額から通行料金を減額した残額に更新するとともに、更新後の残額を示す情報を路側装置Gを介して中央コンピュータ3へ送信することにより通行料金の課金処理を行う。
図5に示す例では、当初の利用可能残額が¥5000円の車載器Mに対して課金地点を通過するための料金として¥1000円を課金するものとする。この場合、車載器Mは、当初の残額¥5000円から料金¥1000円を減算した金額¥4000円が更新後の残額となるように利用可能残額を更新する。課金により利用可能残額を更新すると、車載器Mは、路側装置Gを介して更新後の残額¥4000円を示す情報を中央コンピュータ3へ送信する。このような残額の更新情報を受信した中央コンピュータ3は、自身が管理する当該利用者の残額情報を更新後の残額¥4000円に更新する。
また、車載器Mは、広域通信により利用者が得するサービスの提供を受けることができる。たとえば、車載器Mが搭載された車両は、環境負荷の少ない迂回路の利用、あるいは、路線の往復利用などに応じた各種の割引、返金、あるいは報奨金の授与などの金額が還元されるサービスを受けることができる。図5に示す例では、当初の利用可能残額が¥4000円の車載器Mに対して¥100円を返金するものとする。この場合、車載器Mは、当初の残額¥4000円に返金¥100円を加算した金額¥4100円が更新後の残額となるように利用可能残額を更新する。還元サービスにより利用可能残額を更新すると、車載器Mは、基地局Sを介して更新後の残額¥4100円を示す情報を中央コンピュータ3へ送信する。このような残額の更新情報を受信した中央コンピュータ3は、自身が管理する当該利用者の残額情報を更新後の残額¥4100円に更新する。
上記のような処理の結果、中央コンピュータ3においては、当初の利用可能残額が¥5000であった利用可能残額が、課金地点を通過後には¥4000に更新され、さらに、広域通信により受信する返金後には¥4100に更新される。なお、実際の料金決済は、プリペイド方式であっても良いし、ポストペイ方式であっても良いし、クレジットカード払いであっても良いし、金融機関等による振り込み払いであっても良い。また、料金決済のタイミングも、利用ごとに行うようにしても良いし、所定期間ごとに行うようにしても良い。
図6は、上記のような第2の運用例が適用された料金徴収システムにおける車載器Mの動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、車載器Mを搭載した車両が遮断棒bの設置されたゲートに接近してくると、路側装置Gは、ゲート駆動機構38により遮断棒bを下して当該車両の通過を阻止する状態とする。この状態において、路側装置Gの制御部31は、通信機aからDSRC用の電波で車載器Mへ応答要求を送ることにより車載器Mとの通信接続を試みる。
ゲートに接近する車両に搭載した車載器Mは、第1の通信部26により路側装置Gからの応答要求を受信する(ステップS31、YES)。第1の通信部26により応答要求を受信した場合、車載器Mの制御部21は、路側装置Gとの狭域通信(DSRC)による通信接続を確立させる処理を行う(ステップS32)。路側装置Gと通信接続すると、車載器Mの制御部21は、路側装置Gとの相互認証などにより、当該車載器自体の正当性あるいは当該車載器に挿入されているICカードcの正当性をチェックする。
車載器Mあるいは車載器Mに挿入されたICカードcの正当性が確認されると、車載器Mの制御部21は、当該車両に課せられる課金情報を取得し(ステップS33)、表示部24及び音声部25により課金される金額などの案内を行う。また、車載器Mの制御部21は、メモリ22あるいはICカードcに保持している利用情報を課金処理後の金額情報(例えば、利用可能残額)を含む利用情報に更新するとともに(ステップS34)、路側装置Gを介して中央コンピュータ3へ課金処理による更新後の利用情報(例えば、利用可能残額)を送信する処理(課金処理)を行う(ステップS35)。
また、第2の運用例では、車載器Mのメモリ22あるいはICカードcにそれぞれ利用情報を保持するとともに、更新された金額情報を中央コンピュータ3が取集する。すなわち、課金地点を車両が通過する際、車載器Mの制御部21は、メモリ22あるいはICカードcが保持する利用情報に含まれる金額情報を課金される料金を精算した後(課金処理後)の金額に更新する。さらに、車載器Mの制御部21は、第1の通信部26により路側装置Gを介して更新した金額情報を中央コンピュータ3へ送信する。中央コンピュータ3は、当該車両の利用者の金額情報を受信した金額情報に更新する。
料金精算が正常終了した場合、路側装置Gの制御部31は、表示部33に通行料金及び通行許可を示す案内を表示するとともに、ゲート駆動機構38により遮断棒bを上げて当該車両の通行を許可する。また、料金精算が不可となったために当該車両の通行を不可とする場合、路側装置Gの制御部31は、表示部33に通行不可を示す案内を表示するとともに、ゲート駆動機構38により遮断棒bを下げて当該車両の通行を阻止する。
また、車載器Mは、第2の通信部27による広域通信を用いて任意のタイミングで、割引、返金或いは報奨金などの還元サービスを受けられる。すなわち、車載器Mの制御部21は、割引、返金或いは報奨金などの還元サービスの適用条件を満たすか否かを判断する(ステップS41)。たとえば、車載器Mの制御部21は、位置検知部28により検知する現在位置などに基づいて還元サービスの適用条件を満たしたか否かを判断する。還元サービスの適用条件を示す情報は、予めメモリ22に記憶しておいても良いし、基地局Sを介した広域通信により任意のタイミングで中央コンピュータ3などからダウンロードされるようにしても良い。本実施形態では、位置検知部28が検知する現在位置に基づいて還元サービスの適用の可否を判断するものするが、特定の車載器或いは車両に還元サービスを適用する旨の情報を外部装置から受信するようにしても良い。
還元サービスの適用条件を満たしたと判断した場合(ステップS41、YES)、車載器の制御部21は、第2の通信部27により携帯電話回線などの広域通信を行うために近くの基地局Sに通信接続する処理を行う(ステップS42)。基地局Sと通信接続すると、車載器Mの制御部は、還元サービスの内容を示す情報として還元される金額情報(返金情報)を取得する(ステップS43)。還元される金額情報は、還元サービスの適用条件に対応づけて予め決まっている金額であっても良いし、還元サービスごとに決められた計算式により計算する金額であっても良いし、広域通信により通信可能な外部装置から取得するものであっても良い。
還元される金額情報を取得すると、車載器Mの制御部21は、表示部24及び音声部25などにより還元される金額などの案内を行うとともに、メモリ22あるいはICカードcに保持している利用情報を返金後の利用情報に更新する(ステップS44)。たとえば、車載器Mの制御部21は、利用情報に含まれる金額情報(例えば、利用可能残額)を返金される金額を加算した金額情報に更新する。メモリ22あるいはICカードcに保持する利用情報を更新すると、車載器Mの制御部21は、第2の通信部27による広域通信を用いて基地局Sを介して更新後の金額情報(例えば、利用可能残額)を中央コンピュータ3へ送信する(ステップS45)。
中央コンピュータ3では、基地局Sを介して車載器Mから受信する金額情報に基づいて当該利用者の金額情報を更新する利用情報に還元される金額を反映させる。たとえば、中央コンピュータ3が各利用者の利用可能残額を管理している場合、中央コンピュータ3は、当該利用者の利用可能残額を更新後の利用可能残確(返金される金額を加算した利用可能残額)に更新する。なお、中央コンピュータ3は、車載器Mから現在位置情報などを取得して還元サービスの適用の正当性をチェックするようにしても良い。
上記のような実施形態によれば、料金徴収などを行う課金地点にはDSRCなどの狭域通信機能を有する路側機器を設置して確実な課金を行いつつ、割引、返金或いは報奨金の授与などの利用者が得するサービス(還元サービス)を携帯電話回線などの既存のインフラを用いた広域通信によって行う。これにより、確実な課金(料金徴収)を行うためのインフラ投資および交通流の阻害を抑制しながら、既存の通信インフラである携帯電話回線などの広域の無線通信を用いた柔軟なサービスを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
車両に搭載される車載装置であって、
課金地点の近傍に設置された通信機を含む路側装置と狭域の無線通信を行う第1の通信手段と、
広域の無線通信用の基地局を介して広域の無線通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段による通信を用いて前記車両が前記課金地点を通過するための料金を前記車両の利用者に対して課金する課金処理を行う第1の処理手段と、
前記車両が利益の還元サービスの適用条件を満たした場合、前記第2の通信手段による通信を用いて前記還元サービスに応じた利益を前記車両の利用者に還元する還元処理を行う第2の処理手段と、
を有する車載装置。
[C2]
前記第1の通信手段は、前記課金地点を通信範囲に含む専用狭域通信で無線通信する、
前記C1に記載の車載装置。
[C3]
前記第2の通信手段は、携帯電話回線を用いて無線通信する、
前記C1又は2の何れかに記載の車載装置。
[C4]
前記第1の処理手段は、前記第1の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記車両に課金される料金に関する情報を送信する、
前記C1乃至3の何れか1項に記載の車載装置。
[C5]
前記第2の処理手段は、前記第2の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記還元サービスとして前記利用者に還元される金額に関する情報を送信する、
前記C4に記載の車載装置。
[C6]
金額情報を含む利用情報を保持する保持手段を有し、
前記第1の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を料金支払い後の利用情報に更新し、前記第1の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記保持手段が保持する更新後の利用情報を送信する、
前記C1乃至3の何れか1項に記載の車載装置。
[C7]
前記第2の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を前記還元サービスとして前記利用者に還元される金額を還元した後の利用情報に更新し、前記第2の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記保持手段が保持する更新後の利用情報を送信する、
前記C6に記載の車載装置。
[C8]
車両に搭載される車載装置と管理装置とを有する料金徴収システムであって、
車載装置は、
課金地点の近傍に設置された通信機を含む路側装置と狭域の無線通信を行う第1の通信手段と、
広域の無線通信用の基地局を介して広域の無線通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段による通信を用いて前記車両が前記課金地点を通過するための料金を前記車両の利用者に対して課金する課金処理を行う第1の処理手段と、
前記車両が利益の還元サービスの適用条件を満たした場合、前記第2の通信手段による通信を用いて前記還元サービスに応じた利益を前記車両の利用者に還元する還元処理を行う第2の処理手段と、を有し、
前記管理装置は、
前記第1の処理手段により前記車両の利用者に対して課金される金額および前記第2の処理手段により前記車両の利用者に還元される金額を管理する管理手段を有する、
料金徴収システム。
[C9]
前記車載器の前記第1の処理手段は、前記第1の通信手段により通信する前記路側装置により前記管理装置へ前記車両に課金される金額に関する情報を送信し、
前記車載器の前記第2の処理手段は、前記第2の通信手段により通信する基地局により前記管理装置へ前記還元サービスとして前記利用者に還元される金額に関する情報を送信し、
前記管理装置の管理手段は、前記路側装置から受信する課金される金額に関する情報と前記基地局を介して受信する還元される金額に関する情報とに基づいて前記利用者の利用情報を管理する、
前記C8に記載の料金徴収システム。
[C10]
前記車載器は、さらに、金額情報を含む利用情報を保持する保持手段を有し、
前記車載器の前記第1の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を課金処理後の金額情報を含む利用情報に更新し、前記第1の通信手段により通信する前記路側装置により前記管理装置へ前記更新後の金額情報を送信し、
前記車載器の前記第2の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を還元処理後の金額情報を含む利用情報に更新し、前記第2の通信手段により通信する基地局により前記管理装置へ前記更新後の金額情報を送信し、
前記管理装置の管理手段は、前記路側装置および前記基地局から受信する更新後の金額情報を管理する、
前記C8に記載の料金徴収システム。
1…狭域通信システム、2…広域通信システム、3…中央コンピュータ、M…車載器(車載装置)、G…路側装置、a…通信機、b…遮断棒、S…基地局、21…制御部、22…メモリ、23…カード処理部、c…ICカード、24…表示部、25…音声部、26…第1の通信部、27…第2の通信部、28…位置検知部。

Claims (8)

  1. 車両に搭載される車載装置であって、
    課金地点の近傍に設置された通信機を含む路側装置と狭域の無線通信を行う第1の通信手段と、
    広域の無線通信用の基地局を介して広域の無線通信を行う第2の通信手段と、
    前記課金地点を通過する際に、前記第1の通信手段を用いて前記車両の利用者の課金情報を管理する管理装置へ前記車両の課金に必要な情報を送受信する第1の処理手段と、
    前記車両が所定割引サービスの適用条件を満たした場合に、前記第2の通信手段により前記利用者の課金情報を管理する管理装置に対して前記割引サービスの適用条件を満たしたことを示す情報を送信する第2の処理手段と、
    を有する車載装置。
  2. 前記第1の通信手段は、前記課金地点を通信範囲に含む専用狭域通信で無線通信する、
    前記請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記第2の通信手段は、携帯電話回線を用いて無線通信する、
    前記請求項1又は2の何れかに記載の車載装置。
  4. 金額情報を含む利用情報を保持する保持手段を有し、
    前記第1の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を料金支払い後の利用情報に更新し、前記第1の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記保持手段が保持する更新後の利用情報を送信する、
    前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の車載装置。
  5. 前記第2の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を前記割引サービスとして前記利用者に割引後の利用情報に更新し、前記第2の通信手段により前記利用者の利用情報を管理する管理装置へ前記保持手段が保持する更新後の利用情報を送信する、
    前記請求項に記載の車載装置。
  6. 車両に搭載される車載装置と前記車両の利用者の利用情報を管理する管理装置とを有する料金徴収システムであって、
    車載装置は、
    課金地点の近傍に設置された通信機を含む路側装置と狭域の無線通信を行う第1の通信手段と、
    広域の無線通信用の基地局を介して広域の無線通信を行う第2の通信手段と、
    前記課金地点を通過する際に、前記第1の通信手段を用いて前記車両の課金情報を管理する前記管理装置へ前記車両の課金に必要な情報を送信する第1の処理手段と、
    前記車両が所定割引サービスの適用条件を満たした場合、前記第2の通信手段により前記利用者の課金情報を管理する管理装置に対して前記割引サービスの適用条件を満たしたことを示す情報を送信する第2の処理手段と、を有し、
    前記管理装置は、
    前記第1の通信手段を用いて前記車両の利用者に対して課金される金額を計算し、前記第2の通信手段を用いた通信により、割引サービスの適用条件を満たしている場合に前記車両の利用者に割引処理を行う管理手段を有する、
    料金徴収システム。
  7. 前記車載装置の前記第1の処理手段は、前記第1の通信手段により通信する前記路側装置により前記管理装置へ前記車両に課金される金額に関する情報を送信し、
    前記車載装置の前記第2の処理手段は、前記第2の通信手段により通信する基地局により前記管理装置へ前記割引サービスとして前記利用者に割引される金額に関する情報を送信し、
    前記管理装置の管理手段は、前記路側装置からの情報に基づく課金金額を算出し、前記基地局を介して受信する情報に基づいて前記利用者の割引処理を管理する、
    前記請求項に記載の料金徴収システム。
  8. 前記車載装置は、さらに、金額情報を含む利用情報を保持する保持手段を有し、
    前記車載装置の前記第1の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を課金処理後の金額情報を含む利用情報に更新し、前記第1の通信手段により通信する前記路側装置により前記管理装置へ前記更新後の金額情報を送信し、
    前記車載装置の前記第2の処理手段は、前記保持手段に保持する利用情報を割引処理後の金額情報を含む利用情報に更新し、前記第2の通信手段により通信する基地局により前記管理装置へ前記更新後の金額情報を送信し、
    前記管理装置の管理手段は、前記路側装置および前記基地局から受信する更新後の金額情報を管理する、
    前記請求項に記載の料金徴収システム。
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