JP5930794B2 - スタータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スタータ駆動装置に関する。より詳しくは、2つのリレーを介してバッテリとスタータモータとを導通させるエンジンのスタータ駆動装置に関する。
駆動力発生源としてエンジンを備えた車両には、エンジンを始動させるためのスタータモータ(以下、単に「スタータ」という)が搭載される。スタータ駆動装置は、運転者によるスタータスイッチの操作を契機としてスタータとバッテリと導通させ、スタータを駆動しエンジンを始動させる。このようなスタータとバッテリとの導通に関し、近年のスタータ駆動装置では、スタータとバッテリとをリレー回路を介して接続しておき、このリレー回路をマイコンで制御するものが主流となっている。
特許文献1には、このようにスタータとバッテリの導通をマイコンで制御するスタータ駆動装置において、2つのリレーと2つのマイコンを備えたものが開示されている。より具体的には、特許文献1のスタータ駆動装置では、2つのリレーを直列に接続し、これら2つのリレーをそれぞれメインCPUとサブCPUによって独立して駆動する。このように2つのリレーを直列に接続すると何れかのリレーが遮断されるとバッテリとスタータとの導通も遮断されるが、特許文献1のスタータ駆動装置では、サブCPUが故障した場合には、メインCPUが第1リレーと第2リレーの両方を駆動することにより、サブCPUが故障してもスタータを駆動できるようにしている。
特開2006−105016号公報
ところで、エンジンの始動時にスタータへ電力を供給するバッテリは、上述のメインCPUやサブCPUなどの他、室内灯やナビゲーションシステムなどの車両の補機類の共通電源ともなっている。また、これらエンジンの始動時におけるバッテリの電力供給対象となっている装置のうち、スタータはとりわけ消費電流が大きい。このため、スタータ駆動装置によってスタータとバッテリとを導通し、スタータを駆動している間(所謂クランキング中)にバッテリの電圧が大きく低下し、スタータ駆動装置のマイコンがリセットされる場合がある。マイコンがリセットすると、マイコンによって駆動されているリレーの接点もOFFになってしまうため、エンジンの始動が完了する前にスタータが停止してしまうこととなる。
従来のスタータ駆動装置では、このような事態を避けるために、クランキング中にマイコンがリセットされることを見越してラッチ回路やディレイ回路などクランキングを継続させるための何らかの保持機構が組み込まれている。しかしながら、特許文献1に記載されているようなスタータとバッテリとの接続を2つのリレーと2つのマイコンによって2系統化したスタータ駆動装置に関しては、このような保持機構をどのように構成すればよいかについて、十分に検討されていない。
本発明は、バッテリ電圧の低下によらず確実にクランキングを継続できるスタータ駆動装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明は、エンジンのスタータ(例えば、後述のスタータ9)に電力を供給する蓄電装置(例えば、後述のバッテリ2)と、前記スタータと前記蓄電装置とを接続する第1リレー(例えば、後述の第1リレー31)及び第2リレー(例えば、後述の第2リレー32)と、前記第1、第2リレーを制御する主制御装置(例えば、後述のメインマイコン51,51A)及び副制御装置(例えば、後述のサブマイコン52,52A)と、前記主制御装置と接続され、当該主制御装置から前記スタータに対する作動許可信号が送信されている場合に前記第1リレーを駆動する第1駆動装置(例えば、後述の第1リレー駆動回路53)と、前記副制御装置と接続され、当該副制御装置から前記スタータに対する作動許可信号が送信されている場合に前記第2リレーを駆動する第2駆動装置(例えば、後述の第2リレー駆動回路54)と、を備え、前記第1リレー及び前記第2リレーの両方を駆動すると前記蓄電装置と前記スタータとが導通し、前記エンジンを始動させるスタータ駆動装置(例えば、後述のスタータ駆動装置1,1A)を提供する。前記主制御装置と前記第1駆動装置とは前記主制御装置から送信された信号を所定時間保持する遅延回路(例えば、後述のディレイ回路55)を介して接続され、前記副制御装置と前記第2駆動装置とは遅延回路を介さずに直接接続されている。
(1)本発明では、スタータと蓄電装置との導通を、第1リレー、第1駆動装置、遅延回路及び主制御装置からなる系と、第2リレー、第2駆動装置及び副制御装置からなる系との2系統に分けて行うことにより、例えば両方のリレーを駆動しスタータでエンジンを始動している最中に何れかの系のリレーがON故障した場合であっても、残りの系のリレーをOFFにすることによりスタータと蓄電装置との導通を確実に切断し、スタータが回り続けるのを防止できる。
また本発明では、主制御装置と第1駆動回路との間にのみ主制御装置からの信号を所定時間にわたって保持する遅延回路を設け、副制御装置と第2駆動回路とはこのような保持機構を介さずに直接接続する。これによりリレーの駆動を2系統化したことに伴って、単純に両系統に保持機構を設けた場合と比較すれば、コストを低減することができる。なお、副制御装置を含む系には保持機構を設けないことにより、クランキング中に副制御装置がリセットしてしまった場合には、第2リレーがOFFとなりクランキングを継続できなくなる可能性は残る。しかしながらこの場合、例えば低電圧の下でも作動し続けるような副制御装置を用いることにより、副制御装置からなる系に保持機構を設けずとも、蓄電装置の電圧の低下によらず確実にクランキングを継続できる。
(2)この場合、前記副制御装置は、前記蓄電装置から前記スタータに電力を供給し前記エンジンを始動している間も継続して作動できることが好ましい。
(2)本発明では、蓄電装置の電力でスタータを駆動しエンジンを始動させている間も継続して作動できるような副制御装置を用いることにより、蓄電装置の電圧の低下によらず確実にクランキングを継続できる。
(3)この場合、前記副制御装置の最低作動電圧は、前記主制御装置の最低作動電圧よりも低いことが好ましい。
(3)本発明では、主制御装置に対し最低作動電圧が低い副制御装置を用いることにより、スタータを駆動しエンジンを始動させている間に蓄電装置の電圧が低下した場合でも副制御装置がリセットするのを防止できる。本発明は、特に蓄電装置の電圧の低下が著しい低温時に効果的である。すなわち、蓄電装置の温度が低くなる冬場では、蓄電装置の放電能力が低下するため、クランキング中に特にリセットし易くなる。
(4)この場合、前記スタータ駆動装置は、所定の第1条件が成立したことを契機として第1条件成立信号を出力する第1信号出力手段と、前記第1条件とは別の第2条件が成立したことを契機として第2条件成立信号を出力する第2信号出力手段と、をさらに備え、前記主制御装置は、前記第1信号出力手段からの入力に基づいて、前記スタータを駆動可能である又は駆動させる必要があると判断した場合には、作動許可信号を前記第1駆動装置へ送信し、前記副制御装置は、前記第2信号出力手段からの入力に基づいて、前記スタータを駆動可能である又は駆動させる必要があると判断した場合には、作動許可信号を前記第2駆動装置へ送信することが好ましい。
(4)本発明は、それぞれ異なる条件が成立したことを契機として信号を出力する第1、第2信号出力手段を備え、主制御装置と副制御装置とで、それぞれ異なる信号出力手段からの入力に基づいてスタータの駆動可否又は駆動要否を判断し、それぞれの駆動装置へ作動許可信号を送信することにより、主制御装置からなる系と副制御装置からなる系とが同じ要因で同時に故障する可能性を低減できる。したがって、スタータを駆動しエンジンを始動している最中に、何れかの系の信号出力手段が故障し、リレーがONに維持されてしまうような事態が生じた場合であっても、残りの系の信号出力手段からの入力に応じてとしてリレーをOFFにすることにより、スタータと蓄電装置との導通を確実に切断し、スタータが回り続けるのを防止できる。
(5)この場合、前記第1信号出力手段は、クラッチペダルの踏込みに応じて信号を出力する第1クラッチスイッチ(例えば、後述の第1クラッチスイッチ71)であり、前記第2信号出力手段は、クラッチペダルの踏込みに応じて信号を出力する第2クラッチスイッチ(例えば、後述の第2クラッチスイッチ72)であることが好ましい。
(5)本発明では、主制御装置と副制御装置とで、それぞれ異なるクラッチスイッチに基づいてスタータの駆動可否又は駆動要否を判断することにより、上記(4)の発明と同様に、何れかのクラッチスイッチが故障した場合でも、スタータが回り続けるのを防止できる。
(6)この場合、前記第1信号出力手段は、ブレーキペダルの踏込みに応じて信号を出力する第1ブレーキスイッチ(例えば、後述の第1ブレーキスイッチ71A)であり、前記第2信号出力手段は、ブレーキペダルの踏込みに応じて信号を出力する第2ブレーキスイッチ(例えば、後述の第2ブレーキスイッチ72A)であることが好ましい。
(6)本発明では、主制御装置と副制御装置とで、それぞれ異なるブレーキスイッチに基づいてスタータの駆動可否又は駆動要否を判断することにより、上記(4)の発明と同様に、何れかのブレーキスイッチが故障した場合でも、スタータが回り続けるのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係るスタータ駆動装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るスタータ駆動装置の構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、図示しないエンジンを始動するスタータ9及びその駆動装置1の構成を示す図である。本実施形態のスタータ駆動装置1は、所定条件の自動停止条件が成立したことに応じてエンジンを停止し、所定の自動再始動条件が成立したことに応じて停止したエンジンを再始動する所謂アイドルストップ機能を備えた、MT(Manual Transmission)車と呼称される車両に適用される。ここで、MT車とは、手動変速機を備えた車両、すなわちドライバのクラッチペダル及びシフトレバーの操作によって所望の減速比を選択できる車両を言う。
スタータ駆動装置1は、蓄電装置としてのバッテリ2と、バッテリ2とスタータ9とを接続するリレー回路3と、このリレー回路3を制御する制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU(Electric Control Unit)」という)5と、運転者が操作可能なスタータスイッチ6と、を備える。
バッテリ2は、図示しない発電機によって走行中の車両で発電された電力を蓄電する。バッテリ2は、図1に示されたスタータ9及びECU5の他、室内灯やナビゲーションシステム(図示せず)などの車両補機にも電力を供給する。このバッテリ2には、例えば定格電圧が12Vの鉛バッテリが用いられるが、本発明はこれに限らない。バッテリ2には、コンデンサやキャパシタなど蓄電できるものであればどのような形式のものでも適用できる。
リレー回路3は、第1リレー31及び第2リレー32と、これらリレー31,32に従動する主リレー33との3つのノーマリ・オープン接点のリレーを組み合わせて構成される。第1リレー31と第2リレー32の接点は、互いに直列にしてバッテリ2と主リレー33のコイルに接続されている。第1リレー31と第2リレー32のコイルは、互いに並列にしてバッテリ2とECU5の独立した出力端子STRLY01,STRLY02にそれぞれ接続されている。主リレー33の接点は、バッテリ2とスタータ9に接続されている。主リレー33のコイルは、上述のように互いに直列に接続されたリレー31,32の接点を介してバッテリ2に接続されている。
以上のように構成されたリレー回路3では、第1リレー31及び第2リレー32の両方のコイルを励磁(駆動)すると、これらリレー31,32の接点がONになる。すると、主リレー33のコイルが励磁され、その接点がONになり、バッテリ2とスタータ9とが導通する。またこの状態から、第1リレー31及び第2リレー32のうち何れかの駆動が停止すると、主リレー33のコイルに流れる励磁電流も停止するため、バッテリ2とスタータ9の接続が遮断される。
ECU5には、メインマイコン51、第1リレー駆動回路53及びディレイ回路35から成り上記第1リレー31の駆動に係る系と、サブマイコン52及び第2リレー駆動回路54から成り上記第2リレー32の駆動に係る系との2つの独立した信号系が構成されている。
ECU5は、3つの入力端子STS,CLSW1,CLSW2と、2つの出力端子STRLY01,STRLY02とを備える。出力端子STRLY01には、ECU5の外部から第1リレー31が接続されている。出力端子STRLY02には、ECU5の外部から第2リレー32が接続されている。入力端子STSには、ECU5の外部からスタータスイッチ6が接続されている。入力端子CLSW1には、ECU5の外部から第1クラッチスイッチ71が接続されている。入力端子CLSW2には、ECU5の外部から第2クラッチスイッチ72が接続されている。
スタータスイッチ6は、運転者によるスタータボタンやキースイッチなどの始動要求操作を検出し、ON信号又はOFF信号を出力する。より具体的には、スタータボタンを備えた車両では、スタータスイッチ6は、スタータボタンが押圧されるとON信号を出力し、当該ボタンの押圧が解除されるとOFF信号を出力する。また、キースイッチを備えた車両では、スタータスイッチ6は、キースイッチが所定のST位置まで捩られている間はON信号を出力し、当該キースイッチの捩りが解除されるとOFF信号を出力する。なお、これらON信号及びOFF信号のうち何れかは無信号としてもよい。
第1クラッチスイッチ71及び第2クラッチスイッチ72は、それぞれ図示しないクラッチペダルの踏込みに応じてON信号又はOFF信号を出力するスイッチである。
第1クラッチスイッチ71は、クラッチペダルの踏込み量が所定の第1踏込み量以上である間はクラッチペダルが踏込まれていることを示すON信号を出力し、クラッチペダルの踏込み量が第1踏込み量より小さい間はクラッチペダルが踏込まれていないことを示すOFF信号を出力する。
第2クラッチスイッチ72は、クラッチペダルの踏込み量が上記第1踏込み量よりも大きな第2踏込み量以上である間はクラッチペダルが踏込まれていることを示すON信号を出力し、クラッチペダルの踏込み量が第2踏込み量より小さい間はクラッチペダルが踏込まれていないことを示すOFF信号を出力する。すなわち、第1クラッチスイッチ71は、第2クラッチスイッチ72と比較して、より浅い踏込みでONとOFFが切り替わる。つまり、これらスイッチ71,72は、共通のクラッチペダルの踏込みに応じてON信号又はOFF信号を出力するものであるが、これら信号をECU5へ出力する契機が異なっている。なお、これらOFF信号及びON信号のうち何れかは無信号としてもよい。
メインマイコン51は、入力端子STS,CLSW1を介してECU5外部のスタータスイッチ6と第1クラッチスイッチ71とに接続されており、これらスイッチ6,71からの入力に基づいてスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断した上で、スタータ9に対する作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53に送信する。またメインマイコン51は、サブマイコン52と相互に通信できるように接続されており、相互に故障検知を行う他、スタータスイッチ6からON信号を受信した場合には、これをサブマイコン52に送信する。
サブマイコン52は、入力端子CLSW1を介してECU5外部の第2クラッチスイッチ72に接続されている。また、サブマイコン52は、メインマイコン51を介して入力端子STSに接続されたECU5外部のスタータスイッチ6に接続されている。サブマイコン52は、第2クラッチスイッチ72及びメインマイコン51を介して接続されたスタータスイッチ6からの入力に基づいてスタータ9の駆動可否又は駆動要否を上記メインマイコン51とは独立して判断した上で、スタータ9に対する作動許可信号を、第2リレー駆動回路54に直接送信する。上述のように、クラッチスイッチ71,72は、ON信号を出力する契機が異なっているため、サブマイコン52とメインマイコン51とでは、スタータ9の駆動を許可する判断条件が異なる。
第1リレー駆動回路53は、FETなどのスイッチング素子で構成されており、ディレイ回路55からスタータ9に対する作動許可信号が送信されている場合に、出力端子STRLY01を介して接続されている第1リレー31を駆動する。
第2リレー駆動回路54は、FETなどのスイッチング素子で構成されており、サブマイコン52からスタータ9に対する作動許可信号が送信されている場合に、出力端子STRLY02を介して接続された第2リレー32を駆動する。
ディレイ回路55は、メインマイコン51から送信された信号を所定時間にわたって保持する。したがって、メインマイコン51から作動許可信号が送信された後、メインマイコン51から作動許可信号の送信が何らかの理由により途絶えたとしても、第1リレー駆動回路53にはディレイ回路55によって保持された作動許可信号が入力され続ける。このため、メインマイコン51のリセットに伴って第1リレー31が即座にOFFになるのを防止できる。なお、サブマイコン52と第2リレー駆動回路54とは、ディレイ回路55のような信号を保持する機構を介さずに直接接続されている。
以上のように構成されたスタータ駆動装置1が搭載された車両全体において、上記ECU5は、エンジンの始動時に限ればスタータ9を駆動する装置の一部の役割を担うものであるが、エンジンの始動後には、エンジン、モータ、ミッションなどの車両の走行に必要な装置を総括的に制御する役割を担う。
このため、スタータ9を駆動する装置の一部としてECU5を見た場合、上記メインマイコン51とサブマイコン52では、両者に求められる性能はほぼ同じではあるが、エンジン始動後の走行に係る装置を総括的に制御する装置としてECU5を見た場合、メインマイコン51とサブマイコン52では、両者に求められる性能に差が生じる。より具体的には、メインマイコン51は、車両の走行中は例えばエンジン制御やミッション制御など処理負荷の高い役割を担っており比較的高い性能が要求されるのに対し、サブマイコン52はモータ制御やアイドルストップ制御など処理負荷の低い役割を担っており、メインマイコン51ほど高い性能は要求されない。以上のことから、サブマイコン52の最低作動電圧(例えば、3V)は、メインマイコン51の最低作動電圧(例えば、5V)よりも低くなっている。また、このようにサブマイコン52の最低作動電圧をメインマイコン51の最低作動電圧よりも十分に低くすることにより、サブマイコン52は、バッテリ2からスタータ9に電力を供給しエンジンを始動することによりバッテリ2の電圧が大きく低下した場合もリセットすることなく継続して作動できる。
次に、以上のように構成されたスタータ駆動装置1において、車両が停止した状態から運転者によるスタータスイッチ6の操作を契機としてスタータ9を駆動しエンジンを始動する場合(以下、「初期始動」という)と、走行中の車両においてエンジンが自動停止した状態から所定の自動再始動条件が成立したことを契機としてスタータ9を駆動しエンジンを始動する場合(以下、「アイドルストップ復帰始動」という)とに分けて説明する。
先ず、初期始動の手順について説明する。
運転者の操作によって図示しないクラッチペダルが踏込まれると、2つの第1、第2クラッチスイッチ71,72がそれぞれ独立してこれを検出し、異なるタイミングでON信号をECU5に送信する。この状態で、さらに運転者によってスタータボタンやキースイッチが操作されると、スタータスイッチ6はこれを検出し、ON信号をECU5に送信する。
メインマイコン51は、第1クラッチスイッチ71及びスタータスイッチ6の両方からのON信号を受信している間のみ、スタータ9を駆動可能であると判断し、作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53へ送信する。第1リレー駆動回路53は、ディレイ回路55からの作動許可信号を受信している間のみ、第1リレー31を駆動する。
一方、サブマイコン52は、第2クラッチスイッチ72からのON信号、及びメインマイコン51を介したスタータスイッチ6からのON信号の両方を受信している間のみ、スタータ9を駆動可能であると判断し、作動許可信号を第2リレー駆動回路54へ送信する。第2リレー駆動回路54は、サブマイコン52からの作動許可信号を受信している間のみ、第2リレー32を駆動する。
以上のように独立した判断主体(メインマイコン51及びサブマイコン52)を備えた2つの系によって第1リレー31と第2リレー32との両方が駆動されると、主リレー33が駆動され、スタータ9とバッテリ2とが導通し、スタータ9が駆動される。
ここで、スタータ9とバッテリ2とを導通したことに伴って、バッテリ2の電圧が大きく低下した場合を想定する。この場合、上述のようにサブマイコン52はメインマイコン51よりも最低作動電圧が低くなっているので、バッテリ2の電圧の低下によってサブマイコン52がリセットされ、第2リレー32がOFFになる可能性は低い。また、バッテリ2の電圧の低下によってメインマイコン51がリセットしたとしても、第1リレー駆動回路53にはディレイ回路55によって保持された作動許可信号が入力され続けるため、即座に第1リレー31がOFFになることはない。したがって、クランキング中にバッテリ2の電圧が大きく低下しても、スタータ9によるクランキングを継続することができる。
また、クランキング中に2つのリレー31,32及び2つのクラッチスイッチ71,72のうちの何れかがON故障した場合を想定する。この場合、運転者がクラッチペダルの踏込みを解除したとしても、ON故障した系のリレーはONに維持されたままとなる。しかしながら、ON故障していない系のリレーは、クラッチペダルの踏込みを解除したことに応じて適切にOFFにされるため、バッテリ2とスタータ9との導通は確実に遮断され、スタータ9が回り続けるのを防止することができる。
次に、アイドルストップ復帰始動の手順について説明する。なお以下では、シフトレバーの位置がニュートラルポジションにある状態でクラッチペダルの踏込みが解除されたことを自動停止条件とし、その後クラッチペダルが踏み込まれたことを自動再始動条件とした場合について説明する。
走行中の車両において上述の自動停止条件が成立すると、エンジンは自動停止する。その後、運転者の操作によってクラッチペダルが踏み込まれると、2つの第1、第2クラッチスイッチ71,72がそれぞれ独立してこれを検出し、異なるタイミングでON信号をECU5に送信する。
メインマイコン51は、エンジンが自動停止した状態において第1クラッチスイッチ71からON信号を受信すると、スタータ9を駆動させる必要があると判断し、作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53へ送信する。第1リレー駆動回路53は、ディレイ回路55からの作動許可信号を受信している間のみ、第1リレー31を駆動する。
一方、サブマイコン52は、エンジンが自動停止した状態において第2クラッチスイッチ72からのON信号を受信すると、スタータ9を駆動させる必要があると判断し、作動許可信号を第2リレー駆動回路54へ送信する。第2リレー駆動回路54は、サブマイコン52からの作動許可信号を受信している間のみ、第2リレー32を駆動する。
以上のように独立した判断主体(メインマイコン51及びサブマイコン52)を備えた2つの系によって第1リレー31と第2リレー32との両方が駆動されると、主リレー33が駆動され、スタータ9とバッテリ2とが導通し、スタータ9が駆動される。また、アイドルストップ復帰始動の場合は、初期始動の場合と異なり、メインマイコン51及びサブマイコン52ではスタータスイッチ6からのON信号を読み取ることなくスタータ9の駆動要否を判断する。
なお、上記第1施形態では、第1クラッチスイッチ71を第1信号出力手段としてメインマイコン51に接続し、第2クラッチスイッチ72を第2信号出力手段としてサブマイコン52に接続したが、本発明はこれに限らない。メインマイコン51とサブマイコン52には、それぞれ異なった事象を契機としてONになる信号が入力されればよく、したがって第1クラッチスイッチ71を第2信号出力手段としてサブマイコン52に接続し、第2クラッチスイッチ72を第1信号出力手段としてメインマイコン51に接続してもよい。
また、上記第1実施形態では、メインマイコン51及びサブマイコン52には、それぞれ2値信号を出力するスイッチ71,72を接続したが、本発明はこれに限らない。スイッチ71,72は、クラッチペダルの踏込み量を0〜100%の間で連続的に検出し、検出値に略比例したレベルの信号を出力するストロークセンサで代用することもできる。ただしこの場合、メインマイコン51とサブマイコン52では、ストロークセンサの検出値と閾値とを比較することでスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断することとなるが、メインマイコン51とサブマイコン52とで閾値を違う値にすることにより、メインマイコン51でスタータ9の駆動を許可する条件とサブマイコン52でスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断する条件を違うものにできるので、上記第1実施形態と同じ効果を得ることができる。また、メインマイコン51及びサブマイコン52のうち、何れか一方のみに上述のようなストロークセンサを接続し、他方にクラッチスイッチを接続しても同じ効果を得ることができる。
また、上記第1実施形態では、クラッチペダルが踏み込まれたことを自動再始動条件とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図示しないシフトレバーの位置がニュートラルポジションに位置し、かつクラッチペダルが踏み込まれたことを自動再始動条件としてもよい。この場合、クラッチスイッチの他、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサがECUにさらに接続される。そして、アイドルストップ復帰始動の際には、メインマイコン51及びサブマイコン52の両方又は何れかにおいて、クラッチスイッチからの入力に加えてシフトポジションセンサからの入力に応じてスタータ9の駆動要否を判断してもよい。
また、このようなシフトポジションセンサを備える場合、例えば、シフトポジションセンサ及びクラッチスイッチの何れか一方を第1信号出力手段としてメインマイコンに接続し、他方を第2信号出力手段としてサブマイコンに接続してもよい。この場合、アイドルストップ復帰始動の際には、クラッチスイッチが接続された方のマイコンでは、クラッチスイッチからのON信号を受信したことに応じて作動許可信号をリレー駆動回路へ送信し、シフトポジションセンサが接続された方のマイコンではシフトポジションセンサからシフトポジションがニュートラルポジションであることを示す信号を受信したことに応じて作動許可信号をリレー駆動回路へ送信するようにしてもよい。
また、ECUには、上述のようなクラッチスイッチやシフトポジションセンサの他、様々なMT車用の自動再始動条件の成立を判定するために必要なスイッチやセンサを第1信号出力手段や第2信号出力手段として接続してもよい。メインマイコンとサブマイコンでそれぞれ異なる事象を契機として作動するスイッチやセンサを接続すれば、上記第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を、図面を参照して説明する。なお以下では、上記第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2は、本実施形態のスタータ駆動装置1Aの構成を示す図である。本実施形態のスタータ駆動装置1は、第1実施形態と同様のアイドルストップ機能を備えた、AT(Automatic Transmission)車と呼称される車両に適用される。ここで、AT車とは、自動的に減速比を選択する自動変速機を備えた車両を言う。
スタータ駆動装置1AのECU5Aには、メインマイコン51A、第1リレー駆動回路53及びディレイ回路35から成り第1リレー31の駆動に係る系と、サブマイコン52及び第2リレー駆動回路54から成り第2リレー32の駆動に係る系との2つの独立した信号処理系が構成されている。
ECU5Aの入力端子BRKSW1には、ECU5Aの外部から第1ブレーキスイッチ71Aが接続され、入力端子BRKSW2には、ECU5Aの外部から第2ブレーキスイッチ72Aが接続される。
第1ブレーキスイッチ71A及び第2ブレーキスイッチ72Aは、それぞれ図示しないブレーキペダルの踏込みに応じてON信号又はOFF信号を出力するスイッチである。
第1ブレーキスイッチ71Aは、ブレーキペダルの踏込み量が所定の第1踏込み量以上である間はブレーキペダルが踏込まれていることを示すON信号を出力し、ブレーキペダルの踏込み量が第1踏込み量より小さい間はブレーキペダルが踏込まれていないことを示すOFF信号を出力する。
第2ブレーキスイッチ72Aは、ブレーキペダルの踏込み量が上記第1踏込み量よりも大きな第2踏込み量以上である間はブレーキペダルが踏込まれていることを示すON信号を出力し、ブレーキペダルの踏込み量が第2踏込み量より小さい間はブレーキペダルが踏込まれていないことを示すOFF信号を出力する。すなわち、第1ブレーキスイッチ71Aは、第2ブレーキスイッチ72Aと比較して、より浅い踏込みでONとOFFが切り替わる。つまり、これらスイッチ71A,72Aは、共通のブレーキペダルの踏込みに応じてON信号又はOFF信号を出力するものであるが、これら信号をECU5Aに出力する契機がことなっている。なお、これらOFF信号及びON信号のうち何れかは無信号としてもよい。
メインマイコン51Aは、スイッチ6,71Aからの入力に基づいてスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断した上で、スタータ9に対する作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53に送信する。
サブマイコン52Aは、第2ブレーキスイッチ72A及びメインマイコン51Aを介して接続されたスタータスイッチ6からの入力に基づいてスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断した上で、スタータ9に対する作動許可信号を、第2リレー駆動回路54に直接送信する。
次に、以上のように構成されたスタータ駆動装置1Aにおいて、エンジンを初期始動する場合と、エンジンをアイドルストップ復帰始動する場合とに分けて説明する。
先ず、初期始動の手順について説明する。
運転者の操作によって図示しないブレーキペダルが踏み込まれると、2つの第1、第2ブレーキスイッチ71A,72Aがそれぞれ独立してこれを検出し、異なるタイミングでON信号をECU5Aに送信する。この状態で、さらに運転者によってスタータボタンやキースイッチが操作されると、スタータスイッチ6はこれを検出し、ON信号をECU5Aに送信する。
メインマイコン51Aは、第1ブレーキスイッチ71A及びスタータスイッチ6の両方からのON信号を受信している間のみ、スタータ9を駆動可能であると判断し、作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53へ送信する。第1リレー駆動回路53は、ディレイ回路55からの作動許可信号を受信している間のみ、第1リレー31を駆動する。
一方、サブマイコン52Aは、第2ブレーキスイッチ72AからのON信号、及びメインマイコン51Aを介したスタータスイッチ6からのON信号の両方を受信している間のみ、スタータ9を駆動可能であると判断し、作動許可信号を第2リレー駆動回路54へ送信する。第2リレー駆動回路54は、サブマイコン52からの作動許可信号を受信している間のみ、第2リレー32を駆動する。
次に、アイドルストップ復帰始動の手順について説明する。なお以下では、ブレーキペダルが踏込まれていることを自動停止条件とし、その後ブレーキペダルの踏込みが解除されたことを自動再始動条件とした場合について説明する。
走行中の車両において上述の自動停止条件が成立すると、エンジンは自動停止する。その後、運転者の操作によってブレーキペダルの踏込みが解除されると、2つの第1、第2ブレーキスイッチ71A,72Aがそれぞれ独立してこれを検出し、ブレーキペダルの踏込みが解除されたことを示すOFF信号をECU5Aに送信する。
メインマイコン51Aは、エンジンが自動停止した状態において第1ブレーキスイッチ71AからOFF信号を受信すると、スタータ9を駆動させる必要があると判断し、作動許可信号を、ディレイ回路55を介して第1リレー駆動回路53へ送信する。第1リレー駆動回路53は、ディレイ回路55からの作動許可信号を受信している間のみ、第1リレー31を駆動する。
一方、サブマイコン52Aは、エンジンが自動停止した状態において第2ブレーキスイッチ72AからのOFF信号を受信すると、スタータ9を駆動させる必要があると判断し、作動許可信号を第2リレー駆動回路54へ送信する。第2リレー駆動回路54は、サブマイコン52Aからの作動許可信号を受信している間のみ、第2リレー32を駆動する。
以上詳述した本実施形態のスタータ駆動装置1Aによれば、初期始動時及びアイドルストップ復帰始動時において共に上記第1実施形態のスタータ駆動装置1とほぼ同じ効果を奏する。
なお、上記第2実施形態では、第1ブレーキスイッチ71Aを第1信号出力手段としてメインマイコン51Aに接続し、第2ブレーキスイッチ72Aを第2信号出力手段としてサブマイコン52Aに接続したが、本発明はこれに限らない。上記第1実施形態と同じ理由により、第1ブレーキスイッチ71Aを第2信号出力手段としてサブマイコン52Aに接続し、第2ブレーキスイッチ72Aを第1信号出力手段としてメインマイコン51Aに接続してもよい。
また、上記第2実施形態では、メインマイコン51A及びサブマイコン52Aには、それぞれ2値信号を出力するスイッチ71A,72Aを接続したが、本発明はこれに限らない。スイッチ71A,72Aは、ブレーキペダルの踏込み量を0〜100%の間で連続的に検出し、検出値に略比例したレベルの信号を出力するストロークセンサで代用することもできる。ただしこの場合、メインマイコン51Aとサブマイコン52Aとでは、ストロークセンサの検出値と閾値とを比較することでスタータ9の駆動可否又は駆動要否を判断することとなるが、メインマイコン51Aとサブマイコン52Aとで閾値を違う値にすることにより、メインマイコン51Aでスタータ9の駆動を許可する条件とサブマイコン52Aでスタータ9の駆動を許可する条件を違うものにできるので、上記第2実施形態と同じ効果を得ることができる。また、メインマイコン51A及びサブマイコン52Aのうち、何れか一方のみに上述のようなストロークセンサを接続し、他方にクラッチスイッチを接続しても同じ効果を得ることができる。
また、上記第2実施形態では、ブレーキペダルが踏み込まれていることを自動停止条件とし、その後ブレーキペダルの踏込みが解除されたことを自動再始動条件とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図示しないシフトレバーの位置(パーキングレンジ、ニュートラルレンジ)や、手動又は電動パーキングブレーキの作動状態などに応じて自動停止条件や自動再始動条件を変更してもよい。この場合、上述のブレーキスイッチの他、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサや、パーキングブレーキの作動状態を検出するパーキングブレーキセンサなどがECUにさらに接続される。そして、アイドルストップ復帰始動の際には、メインマイコン51A及びサブマイコン52Aの両方又は何れかにおいて、ブレーキスイッチからの入力に加えて、上述のシフトポジションセンサやパーキングブレーキセンサからの入力に応じてスタータ9の駆動要否を判断してもよい。
また、ブレーキスイッチの他このようなシフトポジションセンサやパーキングブレーキセンサを備える場合、例えば、ブレーキスイッチ、シフトポジションセンサ、パーキングブレーキセンサの何れかを第1信号出力手段としてメインマイコンに接続し、残りの何れかを第2信号出力手段としてサブマイコンに接続してもよい。この場合、アイドルストップ復帰始動の際には、メインマイコンとサブマイコンとでそれぞれ異なる入力に応じて作動許可信号をリレー駆動回路へ送信するようにしてもよい。
また、ECUには、上述のようなブレーキスイッチ、シフトポジションセンサ、パーキングブレーキセンサの他、様々なAT車用の自動再始動条件の成立を判定するために必要なスイッチやセンサを第1信号出力手段や第2信号出力手段として接続してもよい。メインマイコンとサブマイコンでそれぞれ異なる事象を契機として作動するスイッチやセンサを接続すれば、上記第2実施形態と同じ効果を得ることができる。
また、本発明は、上述のような第1、第2実施形態のような車両の他、所謂オートクランキング機能を備えた車両にも適用できる。この、オートクランキング機能とは、スタータスイッチ6からECUへ送信されるON信号を、機械的又は電磁的に所定時間にわたり保持する機能を言う。すなわち、オートクランキング機能を備えた車両では、一旦運転者によってスタートボタンやキースイッチが操作されスタータスイッチ6がON信号を出力すると、上記スタートボタンの押圧やキースイッチの捩りが解除された後も、メインマイコンやサブマイコンにはスタータスイッチからのON信号が所定時間にわたって入力され続ける。
1,1A…スタータ駆動装置
2…バッテリ(蓄電装置)
31…第1リレー
32…第2リレー
5,5A…ECU
51,51A…メインマイコン(主制御装置)
52,52A…サブマイコン(副制御装置)
53…第1リレー駆動回路(第1駆動装置)
54…第2リレー駆動回路(第2駆動装置)
55…ディレイ回路(遅延回路)
6…スタータスイッチ
71…第1クラッチスイッチ(第1信号出力手段)
71A…第1ブレーキスイッチ(第1信号出力手段)
72…第2クラッチスイッチ(第2信号出力手段)
72A…第2ブレーキスイッチ(第2信号出力手段)
9…スタータ

Claims (5)

  1. エンジンのスタータに電力を供給する蓄電装置と、
    前記スタータと前記蓄電装置とを接続する第1リレー及び第2リレーと、
    前記第1、第2リレーを制御する主制御装置及び副制御装置と、
    前記主制御装置と接続され、当該主制御装置から前記スタータに対する作動許可信号が送信されている場合に前記第1リレーを駆動する第1駆動装置と、
    前記副制御装置と接続され、当該副制御装置から前記スタータに対する作動許可信号が送信されている場合に前記第2リレーを駆動する第2駆動装置と、
    所定の第1条件が成立したことを契機として第1条件成立信号を出力する第1信号出力手段と、
    前記第1条件とは別の第2条件が成立したことを契機として第2条件成立信号を出力する第2信号出力手段と、を備え、
    前記第1リレー及び前記第2リレーの両方を駆動すると前記蓄電装置と前記スタータとが導通し、前記エンジンを始動させるスタータ駆動装置であって、
    前記主制御装置と前記第1駆動装置とは前記主制御装置から送信された信号を所定時間保持する遅延回路を介して接続され、
    前記副制御装置と前記第2駆動装置とは遅延回路を介さずに直接接続され、
    前記主制御装置は、前記第1信号出力手段からの入力に基づいて、前記スタータを駆動可能である又は駆動させる必要があると判断した場合には、作動許可信号を前記第1駆動装置へ送信し、
    前記副制御装置は、前記第2信号出力手段からの入力に基づいて、前記スタータを駆動可能である又は駆動させる必要があると判断した場合には、作動許可信号を前記第2駆動装置へ送信することを特徴とするスタータ駆動装置。
  2. 前記副制御装置は、前記蓄電装置から前記スタータに電力を供給し前記エンジンを始動している間も継続して作動できることを特徴とする請求項1に記載のスタータ駆動装置。
  3. 前記副制御装置の最低作動電圧は、前記主制御装置の最低作動電圧よりも低いことを特徴とする請求項2に記載のスタータ駆動装置。
  4. 前記第1信号出力手段は、クラッチペダルの踏込みに応じて信号を出力する第1クラッチスイッチであり、
    前記第2信号出力手段は、クラッチペダルの踏込みに応じて信号を出力する第2クラッチスイッチであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のスタータ駆動装置。
  5. 前記第1信号出力手段は、ブレーキペダルの踏込みに応じて信号を出力する第1ブレーキスイッチであり、
    前記第2信号出力手段は、ブレーキペダルの踏込みに応じて信号を出力する第2ブレーキスイッチであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のスタータ駆動装置。
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