JP5930411B2 - 組織消化方法および組織消化装置 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年4月30日出願の米国仮特許出願第61/329,962号の利益を主張し、その全体を本願明細書に援用する。
本発明の実施形態は組織消化に関し、より詳細には、ヒトおよび動物の組織を迅速かつ安全に消化するためのシステムに関する。
多くの施設が、適切に処分する必要がある有機性廃棄物を発生させる。例えば、家禽類に関係する事業活動では、死体、および病気にかかっている可能性のある死骸を処分する必要があることが多い。他の例としては、ヒトの遺体を適切に処置する必要のある病院、死体公示所、死体仮置場、および葬儀場を含む。長年、埋葬および火葬(荼毘)は、そのような組織を処分する主要な方法であった。近年は、組織を整然と処置するために、埋葬または火葬の代わりとして組織消化装置が使用されることが増えてきている。組織を強アルカリ性(または塩基)溶液にさらすアルカリ加水分解は、多くの組織消化装置で使用される処理である。組織消化装置においてほとんどの組織が消化される(溶解される)と、溶解した組織は、一般に環境に流しても安全であると考えられている。処理の最後に消化されずに残るものはわずかな割合であるが(原重量の約5%にすぎず、死骸または屍体の体積は、骨や歯のミネラル灰で構成されている)、無菌であり、容易に潰して粉末にされて土壌添加剤として使用し得るか、または火葬場の灰とほぼ同じように骨壷に入れて家族に渡される。
本発明の実施形態は、改良された組織消化方法および組織消化装置を提供する。
本発明の好ましい一実施形態によれば、非垂直および非水平な向きに傾斜されている間に組織(例えば、死骸および/または屍体)を消化する組織消化装置を説明する。
本発明の好ましい別の実施形態によれば、死骸および/または屍体を容易に積込み得る組織消化装置を説明する。少なくとも一実施形態の組織消化装置は、組織(死骸、屍体など)の組織消化装置への容易な積込みを促す、水平に配置された組織積込み位置から、より直立した組織消化位置まで傾斜する。好ましい実施形態は、組織を保持しかつ液体保持槽まで水平に挿入されるバスケットまたはケースを含む。槽を傾斜させる場合、例示的な実施形態は、消化を速めるために、完全には消化されていない組織断片を撹拌機付近まで下方に流す形状にされたバスケットまたはケージを含む。さらに他の実施形態では、バスケットおよび槽は互いに掛合して、バスケットを槽に(およびそこから)長手方向に挿入できるように(および取り出せるように)するが、槽に対するバスケットの他の動き、例えば、槽内にあるときのバスケットの回転および傾きを阻止する。
本発明の好ましい実施形態の別の態様によれば、従来の組織消化装置よりもはるかに低い温度および/または圧力で動作できるが、従来の消化装置と同程度に完全に組織を消化する組織消化装置を説明する。少なくとも一実施形態の組織消化装置は、大気圧および/または約93℃(200°Fの温度で動作する。低い温度および/または圧力でこれらの組織消化装置が動作することによって、一般的に伝統的な高温度および/または高圧の消化装置よりも本質的に安全かつ政府規制の対象となりにくい動作環境を生じる。
本発明の好ましい実施形態のさらに別の態様によれば、あまり複雑でなくかつ製造および動作の双方において安価な組織消化装置を説明する。少なくとも一実施形態の組織消化装置は、伝統的な組織消化装置よりも消費する電力がかなり少ない。別の実施形態は、特別な電力条件を必要とせず、ほとんどの業界および住宅に引き込まれている従来の電力供給装置に接続し得る組織消化装置を含む。
本発明の好ましい実施形態のさらに別の態様によれば、液体ポンプまたは液中シールを必要としない撹拌機を備える組織消化装置を説明する。少なくとも一実施形態はプロペラ駆動ミキサーを含み、このミキサーは、循環ポンプおよび混合ジェットを使用する伝統的な消化装置ほどは故障する傾向にない。
この要約は、本明細書に含まれる詳細な説明および図面において詳細に説明される、選択された概念を紹介するために提供している。この要約は、特許請求する主題の主なまたは本質的な特徴のいずれかを特定するものではない。説明の特徴の一部または全ては、対応する独立請求項または従属請求項に示し得るが、特定の特許請求項で明白に列挙しない限り、限定とみなすべきではない。本明細書で説明する各実施形態は、本明細書で説明する全ての目的に対処するものではなく、および各実施形態は、必ずしも、説明の各特徴を含むものではない。本発明の他の形態、実施形態、目的、利点、利益、特徴、および態様は、本明細書に含まれる詳細な説明および図面から当業者に明らかとなる。この要約および本出願の他のどこかで説明する様々な装置および方法は、多数の異なる組み合わせおよびサブコンビネーションとして表すことができる。そのように有用で、新規の、および発明的な組み合わせおよびサブコンビネーションは全て、本明細書において考慮され、これらの組み合わせの各々の明白な表現は不必要であると認識される。
本明細書で示す図形の一部は、寸法通りか、または縮尺図面から作られていてもよい。しかしながら、図面内のそのような寸法、または他の相対的な大きさは例示であり、限定とみなされるべきではない。
図1は、積込み位置で示す本発明の好ましい一実施形態による組織消化アセンブリの斜視図である。 図2は、図1に示す組織消化アセンブリの側面図である。 図3Aは、図1に示す組織消化アセンブリの上面図である。 図3Bは、図1に示す組織消化アセンブリのバスケットアセンブリ部分の、図3Aの線A−Aに沿って取った断面図である。 図4Aは、バスケットアセンブリが開放している、図1に示す組織消化アセンブリの側面図である。 図4Bは、図4Aに示す組織消化アセンブリの上面図である。 図5Aは、バスケットおよびドアアセンブリのない図1に示す組織消化アセンブリの側面図である。 図5Bは、図5Aに示す組織消化アセンブリの正面図である。 図5Cは、図5Aに示す組織消化アセンブリの後面図である。 図5Dは、図5Aに示す組織消化アセンブリの上面図である。 図6は、本発明の好ましい実施形態によるアセンブリに混合手段および加熱手段が結合されている図1の組織消化アセンブリの部分断面図である。 図7は、図1に示す組織消化アセンブリのフレーム部分の斜視図である。 図8は、組織消化位置に傾斜した、図1に示す組織消化アセンブリの斜視図である。 図9は、図8に示す組織消化アセンブリの上面図である。 図10は、図9に示す組織消化アセンブリの、線A−Aに沿って取った部分断面図である。 図11Aは、図1に示すカバーアセンブリの平面図である。 図11Bは、図1に示すカバーアセンブリの立面図である。 図11Cは、図1に示すカバーアセンブリの立面図である。 図11Dは、図1に示すカバーアセンブリの断面図である。 図12Aは、図1に示すカバーおよび腕木アセンブリの平面図である。 図12Bは、図1に示すカバーおよび腕木アセンブリの断面図である。 図12Cは、図1に示すカバーおよび腕木アセンブリの立面図である。 図13Aは、図1に示す腕木アセンブリの立面図である。 図13Bは、図1に示す腕木アセンブリの立面図である。 図13Cは、図1に示す腕木アセンブリの平面図である。 図13Dは、図1に示す腕木アセンブリの斜視図である。 図14は、本発明の好ましい別の実施形態による組織消化アセンブリの斜視図である。 図15は、図14に示す組織消化アセンブリの側面図である。 図16は、図14に示す組織消化アセンブリの上面図である。 図17は、カバーが閉じられ、組織消化アセンブリが組織消化位置に傾斜されている、図14に示す組織消化アセンブリの斜視図である。 図18Aは、図14に示すバスケットの斜視図である。 図18Bは、図14に示すバスケットの立面図である。 図18Cは、図14に示すバスケットの立面図である。 図18Dは、図14に示すバスケットの立面図である。
本発明の原理の理解を促すために、以下、図面に示した選択した実施形態を参照し、かつそれらを説明するために特殊な言語を使用する。それにもかかわらず、それにより本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい;本発明に関係する当業者ならば通常思いつくであろう、説明するまたは図示する実施形態の任意の代替形態およびさらなる修正形態、および本明細書に示すような本発明の原理の任意のさらなる適用が考えられる。本発明の少なくとも一実施形態を詳細に示すが、いくつかの特徴または特徴のいくつかの組み合わせは、明瞭にするために図示しないことがあることは当業者に明白である。
本明細書で「本発明」と言及する場合には、いずれも、特に指定のない限り、全ての実施形態に必然的に含まれる特徴を含む単一の実施形態ではなく、発明のファミリーの実施形態への言及である。さらに、本発明の一部の実施形態で提供される「利点」と言及することもあるが、他の実施形態はそれらと同じ利点を含まなくてもよい、または異なる利点を含んでもよいことが理解される。本明細書で説明するいずれの利点も、特許請求項のいずれかを限定するものではないとみなされる。
本明細書では、特定の量(空間次元、温度、圧力、時間、力、抵抗、電流、電圧、濃度、波長、周波数、熱伝達係数、無次元パラメータなど)を明示的にも暗示的にも使用し得るが、そのような特定の量は例示にすぎず、特に指定のない限り近似値である。物質の特定の組成に関する議論は例示にすぎず、特に指定のない限り、物質の他の組成、特に、類似の特性を有する物質の他の組成の適用性を限定するものではない。
本発明の好ましい一実施形態は、組織を消化するために傾斜する槽(容器とも称する)を含む。穿孔のあるバスケットまたはケージが組織を保持する。傾斜可能な槽に組織を積込むために、槽をほぼ水平の位置または向きに配置し、および組織が入っているケージまたはバスケットを槽まで水平に動かす。これにより、数百キログラム以上もの重さとし得る組織を槽に簡単に積込むことができる。組織を有するケージが槽に挿入されたら、槽は閉鎖されて傾けられる。槽を閉鎖する前に、アルカリを乾燥粉末として手動で添加してもよいし、またはアルカリは液体として、槽が適所に傾けられた後に自動で添加されてもよい。動作中、重力により組織は槽の消化(下位)端部まで動く。槽が傾斜位置にあるとき、組織は初めは消化液に沈んでいないが、液中にある組織が消化されるにつれ、消化端部の方へ下方に次第に動く。消化液に熱および/または撹拌を加えて消化プロセスを加速してもよい。消化後、液体を排出し、槽を傾けて実質的に水平な向きに戻し、バスケットまたはケージを容易に取り出すことができるようにする。
本発明によって提供されたアセンブリおよびプロセスは、所望の目的を達成するために、例えば、アルカリ加水分解を用いてヒトおよび動物の組織を消化する。図1〜6および図8〜10に示すように、組織消化アセンブリ10の一実施形態は、槽12を含み、槽は、槽内に取り外し可能に配置され得るケージまたはバスケット14を担持する。図1は、バスケットが開放位置にある槽とバスケットとのアセンブリの斜視図を示す一方、図2は、バスケットが閉鎖位置にある同じアセンブリの側面図を示す。図1〜4のバスケット14の説明では穿孔を示していないが、バスケット14は1つ以上の穿孔を含み、それら穿孔を通って消化液が流れることができることを理解されたい。一実施形態では、バスケット14は複数の穿孔を含み、ワイヤケージと似ている。
槽12は、好ましくは全体的にシリンダー形状であり、長手方向軸および2つの端部を備える。槽12は、任意選択で細長くされる。槽が傾斜位置にある間に、消化液を保持している部分、例えば槽12の閉鎖端部12aで組織消化が起こる。組織は、一般に第2の対向端部、例えば開放挿入端部12bから挿入する。開放端部12bはドアまたはカバー16によって閉鎖され得る。槽12は、フレーム18などの支持部材で支持され、任意選択で支持部材に対して旋回または傾斜し、かつギヤボックス20によって傾斜位置まで動かしてもよく、ギヤボックスは、電動でもよいし、または回転ハンドル22により手動で動作してもよい。
槽12は、好ましくは、槽の閉鎖端部12aに隣接して配置された少なくとも1つのポート13を含み、そのポートを通って、槽12の内部に1つ以上の加熱ユニットが延在し得る。好ましい実施形態は、2つのそのようなポート13と、2つの対応する加熱ユニットとを含む。混合ユニット(本明細書では、「撹拌機」と呼ぶこともある)を担持するために、槽の閉鎖端部12aに隣接して少なくとも1つのポート15が設けられてもよい。
バスケット14は上蓋部分14aおよび底部部分14bを含む。バスケット14および槽12は、好ましくは、消化すべき人体または他の死体や死骸を収容するのに十分な長さを有する。槽12の消化端部(図示の実施形態では槽12の閉鎖端部12a)に囲まれるバスケット14の端部14dは、一般に閉鎖されていて、穿孔よりも大きな組織片がバスケット14の外側に移動しないようにする。バスケット14は、好ましくは、穿孔のあるステンレス鋼から構成される。一実施形態では、バスケット14および槽12は、少なくとも159キログラム(350ポンドの組織、例えば死骸および屍体全体を入れることができる(61センチメートル(24インチの槽および56センチメートル(22インチのバスケット)。別の実施形態では、バスケット14および槽12は、ほぼ227キログラム(500ポンドの組織を入れることができる(69センチメートル(27インチの槽および64センチメートル(25インチのバスケット)。さらに別の実施形態では、バスケット14および槽12は、272キログラム(600ポンド超の組織を入れることができる(76センチメートル(30インチの槽および71センチメートル(28インチのバスケット)。バスケット14には、0.6センチメートル(1/4インチの穿孔(孔)があることが好ましく、穿孔は、ワイヤフレームまたはウェッジワイヤから構成されているバスケットを含め、小さな孔からはるかに大きな孔に及び得る。バスケット14の底部部分14bは、好ましくは、上蓋部分14aよりも強固に作製されている。なぜなら、底部部分は、ヒトの屍体および/または動物の死骸を収集しかつ運搬するために使用され得るためである。
バスケット14は、好ましくは積込み部材、例えばレールまたはアバットメント24を備え、バスケットを槽12の内部へ移動させることおよびそこから取り出すことを容易にする。積込み部材はまた、バスケット14が槽12内に位置決めされているときに、バスケット14の中を巡って通る消化液の流れを容易にするために、バスケット14を槽12の内側から選択した距離だけ離間させる働きをし得る。一実施形態では、レール24は、低摩擦部材、例えばTeflon(商標登録)(E.I.du Pont de Nemours and Company製)で被覆された部分を含み、好ましくは消化プロセスと不都合に反応ぜず、それに悪影響を及ぼさない。レール24は、バスケット14の底部部分14bから少しの距離外側に延在し、好ましくは底部部分14bから半径方向に延在する。レール24は、バスケット14の長手方向の長さに沿って部分的に延在してもまたは全体的に延在してもよい。代替的な実施形態では、簡単に動かせる積込み部材、例えば、車輪または他の同様の手段を含む積込み部材を含む。
図18A〜Dは、本発明の別の実施形態によるバスケット214を示す。バスケット214はバスケット14と似ており、特に断らない限り、バスケット14と同様の方法で槽12と動作可能に相互作用する。バスケット214は上蓋部分214aおよび底部部分214bを含む。槽12の消化端部(図示の実施形態では槽12の閉鎖端部12a)によって囲まれているバスケット214の端部は閉鎖されて、穿孔よりも大きい組織片がバスケット214の外側に移動しないようにする。槽12の他方の端部(図示の実施形態では槽12の開放端部12b)によって囲まれているバスケット214の端部は、任意選択で開放部分219を含み、バスケット214が槽に挿入された後で、その開放部分からアルカリを挿入し得る。バスケット214は、任意選択で積込み部材、例えば上述のレール24に似ているレール224を含む。
バスケット214は、様々な内部構造体、例えば加熱ユニット30および撹拌機(例えば、シャフト34および1つ以上のプロペラ36)を槽212内に収容するような部分を含み得る。例えば、図18A〜18Dに示す実施形態では、バスケット214の蓋214aは、ミキサー32のプロペラシャフト34にクリアランスをもたらす凹部分214a’を含む。
図1および図5Bから最もよくわかるように、槽12の内部には、槽12の内部の全長、または部分長に沿って延在し得るアバットメントまたは棚26が任意選択で含まれる。棚26はレール24と掛合して、槽12内でのバスケット14の非長手方向の運動を阻止する一方、出し入れの最中の槽12内でのバスケット14の長手方向の運動を可能にする。例えば、図示の実施形態では、バスケット14を槽12に挿入するときに、棚26はレール24に隣接しかつその外側にある(すなわち、棚26はレール24を棚26の間に入れる)。そのように、棚26およびレール24は、バスケット14が槽12内にある間は回転しない(回らない)ようにする。棚26およびレール24のこの構成はまた、槽12の開放端部12bが動作中に上方に回転するときに、バスケット14が槽12よりも傾かないようにする。
代替的な好ましい実施形態は、バスケット14が槽12に入れられている最中にバスケット14および組織を支持するためのプラットフォームまたはドリーを含む。一部の実施形態では、プラットフォームを下げて、バスケット14への死骸または屍体の積込みを容易にできるようにしてから、適切な高さに上昇させ、槽12へのバスケット14の積込みを容易にできるようにする。他の実施形態では、プラットフォームは車輪または同様の装置を含み、プラットフォームを容易に動かせるようにする。
図6に、本発明の好ましい一実施形態による、混合手段および加熱手段が接続され、かつポート13’(図1〜5に示すポート13とは異なる角度にされている)を備える、図1〜5に示す組織消化アセンブリを示す。図6のポート13’は互いにほぼ平行であるが、図5Bに示すポート13は、互いの方に向かうように角度がつけられている。図6では、各ポート13’に1つの加熱ユニット30が挿入され、槽12の内部まで延在している。混合ユニット32がポート15を通って挿入され、同様に、槽12の内部まで延在している。混合ユニット32は、槽12の内部まで下方に延在するシャフト34と、シャフト34の遠位端部に配置された少なくとも1つの混合プロペラ、例えば混合プロペラ36とを含む。槽12の好ましい設計は、槽12の上部から1つまたは複数の加熱ユニットを配置して、加熱ユニットの早期故障(すなわちバーンアウト)が生じさせる可能性のある固形残渣が1つまたは複数の加熱ユニットのベースの周りに形成されないようにすることを含む。
図7に、本発明の一実施形態によるフレーム18を示す。フレーム18は、支持面に位置決めされ、かつ槽12に枢動可能に取り付けられている。フレーム18はまた、ギヤボックス20を実装するためのブラケット18aと、コントロールパネルを実装するための部材18bとを含む。図1〜5ではフレーム18を、端部12aと12bとの間の中間点付近の位置で槽12に枢動可能に取り付けられているとして示すが、他の実施形態は、他の位置、例えば隣接端部12aで槽12に枢動可能に取り付けされているフレーム18を含む。フレーム18は、任意選択で、自動重量測定および液体アルカリ注入を可能にするために、部材、例えば、フレーム18を簡単に動かすようにできる車輪、またはロードセルを含む。
槽12が組織積込み位置にある場合、バスケット14は槽12から取り出されて、組織、例えばヒトの屍体および/または動物の死骸がバスケット14に入れられる。組織積込み位置では、槽12は、図1に示すように水平または実質的に水平としてもよいし、または槽12は傾斜していてもよい。次いで、凹部分14a’を頭にしてバスケット14を槽に挿入し、バスケット14が槽12内で位置決めされたら凹部分14a’が槽12の閉鎖端部12aに隣接するようにする。次いで、消化化学物質、例えば乾燥したアルカリフレークを粉末形状で、バスケット上部部分14aの開放端部から槽12の内部に投入する。好適なアルカリは、90%の無水水酸化カリウム(KOH)または液体45%の溶液である。別の好適なアルカリは、98%の無水フレーク形態の水酸化ナトリウム(NaOH)または液体50%の溶液である。好ましい実施形態では、2種類のアルカリの混合物を添加する。液体アルカリを使用する場合、槽のドアが閉鎖されて槽が傾斜した後で、ポンプによって添加する。
その後、槽12を閉鎖し、ドア16を固定する。図11、12および13は、ドア16をしっかりと閉めてその状態を保つように協働するドア16および腕木アセンブリ16aの詳細を示す。ドア16を固定したら、消化サイクルを開始させるために、図8および9に示すように、ドア16が上方を向きかつ槽12の閉鎖端部12aが下方を向くように、槽12を傾けるまたは傾斜させる(明確にするために、加熱ユニットおよび混合ユニットは図8または9には図示しない)。この傾斜位置では、ドア16は全く消化液にさらされない。槽12は、電気ギヤモーター20などの動力付き装置によって、またはクランクハンドル22などによる手動によって、傾斜位置まで動かすことができる。
図8〜10は、組織消化アセンブリが、組織積込み位置にあり実質的に水平の向きである図1と比較して、組織消化位置まで傾斜された組織消化アセンブリ10を示す。図10は、明確にするために加熱装置も混合装置もポート13および15を通して挿入されていない、角度をつけられた位置にある、図8に示す槽の断面を示す。バスケット14は槽の内部に配置された状態で示す。槽12の閉鎖端部12aには、槽12から液体を除去するための排出または放出弁12a’が好ましくは設けられる。
槽がその所望の角度(好ましい一実施形態では、開放端部12が水平から10〜90度上昇され、別のより好ましい実施形態では、開放端部12が水平から30〜75度上昇され、およびさらに別の最も好ましい実施形態では、開放端部12が水平から33〜38度上昇されている)に到達すると、水(好ましくは温水)が、従来の手段で、内部配管および/またはスプレーバー、例えばスプレーバー21(図2参照)などによって槽の内部体積部に投入される。傾斜した組織消化位置にある場合、槽は、好ましくは安定状態を保つか、または槽は、任意選択で揺動(振動)して消化を支援してもよい。
一実施形態では、温水を投入して、温水がドア16の内側からアルカリを全てすすぎ、槽12が傾斜位置になったら、槽12の底部までアルカリを流すようにする。消化プロセスが完了した後、水噴霧を用いて槽12の内部、バスケット14、およびバスケット14の内容物(骨の残存物)を洗い流し、すすぎプロセスを終了する。好ましい実施形態では、噴霧ノズルの噴射を、初回の流すサイクルおよび最終的なすすぐサイクルの双方の機能を成し遂げるように、位置決めするのが好適である。槽の傾斜位置は、初回サイクルの準備および終了サイクルのすすぎの双方に水噴霧を適切に適用できるようにする。159キログラム(350ポンドまでの組織を取り扱うことができる組織消化装置では、水の所望量は、好ましくは、動物の組織の量または1つまたは複数の屍体のサイズに依存して、約50〜80ガロン(200〜300リットル)である。概して、水と組織の好ましい比は1.5対1であるが、非常に小さな組織または死体の場合には8対1から、非常に大きな組織または死体の場合には1対1までの範囲とし得る;これらの比率は、処理される組織の重量によって選択される。本発明のシステムは、消化すべき死体または死骸の意図した通常の範囲に最良に適合するように、異なるサイズで提供される。これは、伝統的な消化システムで消費される水の量をはるかに下回る。圧力スイッチなどの装置を使用して内部の水位を判断してもよい。重量計またはレベル感知装置などの他の装置を使用して内容物の重量を判断してもよく、これは、消化プロセスが、少なくとも一部には内容物の重量に基づいて制御される場合に、利点がある。槽が、傾斜した消化位置にある場合、水は、例えば約61センチメートル(24インチの最小深さから約122センチメートル(48インチの最大深さまでの範囲となり得る。
いずれのヒトの屍体または動物の組織も、初めは水の温度を低下させる傾向があるが、アルカリと水が結合して発熱反応を起こし、それにより、水の冷却を相殺する。プロセスは、屍体または組織とアルカリとが槽の内部に投入された後で、好ましくは約150°F(65℃)の温度の水から開始する。
槽12内の液体をさらに加熱したい場合には、1つ以上の加熱ユニット30(それぞれ好ましくは定格10〜15kWである)を、槽がその消化サイクルの位置にある(角度のつけられた、すなわち傾斜した)ときに、槽12の内部におよび内部の液体の表面の下側まで延在するように配置し得る。いくつかの実施形態では、ヒーター30は電気コイルまたは蒸気コイルのいずれかを含む。そのようなヒーターを2つ使用することが好ましく、その場合、実験では、約25分後に所望の温度に到達することが分かっている。好ましい一実施形態では、所望の温度は200°F(93℃)であり、この温度は、従来の組織消化システムが動作する温度よりもはるかに低く、そのため、伝統的なシステムよりもエネルギー消費量が少なくなり、かつ運転費が削減される。サイクルのこの初期フェーズにおける液体の加熱の最中(約25分間)、消化は、この初期段階では約150°F(65℃)の温度で起こり始め、それにより、組織を完全に消化するのに必要とされるサイクル時間全体が削減される。別の実施形態では、槽12は、圧力槽(ASME標準に適合するものなど)としてもよく、その場合、温度は302°F(150℃)超まで上昇し、組織の消化をより迅速にかつサイクル時間をより短くすることができる。
本発明の実施形態は、任意選択ではあるが、プロセスの設計温度に依存して減圧でまたは上昇した圧力で動作する。例えば、多くの実施形態は、大気圧でまたは大気圧付近で動作する。これにより、爆発の可能性および/または腐食性液体の爆発的な放出などの加圧型の組織消化装置に関連する多くの危険性を減少させる。圧力が低いために、組織消化装置10の構成要素は、加圧型組織消化装置で使用される構成要素と同程度の厚肉すなわち厚みである必要はなく、これは、製造費を少なくし、かつシステムの全体的な複雑性を低くする。加えて、大気圧(「ゼロ圧力」と称することが多い)で動作する実施形態は、圧力調整部品を必要としない。多くの従来の加圧型組織消化装置は、消化装置内の圧力を上昇させるために熱を使用する。そのように、大気圧でまたは大気圧付近で動作する実施形態は、消化装置を加圧するのに十分な程度まで消化液を加熱する必要がないため、エネルギー節約を実現する。それにもかかわらず、他の実施形態は、コストおよびエネルギーの節約は実現されないであろうが、組織を可能な限り迅速に消化するために、高い温度および/または圧力に適応されかつその状態で動作するようにされている。
図10に示すように、槽12がその角度のつけられた(傾斜された)すなわち消化サイクル位置にあるとき、ミキサー32は、好ましくは実質的に垂直(一実施形態では、シャフトに沿って1つ以上のプロペラが配置され、槽内部の内容物の撹拌および混合を行う状態で、垂直線から10度以下)に位置決めされる。このように角度をつけて槽12を位置決めすることによって、バスケット14の液体および内容物を実質的によりしっかりと撹拌および混合できるようにする。傾斜位置にあるときには、ミキサー32を実質的に垂直に配置することが望ましいが、本発明は、どの傾斜角度でも動作できる。組織が溶解されるまたは骨の残存物から除去される消化サイクルの最中、消化の完全性を飛躍的に高められる。これは、そのような断片および残存物が、最終的には、撹拌機にはるかに近い、角度のつけられたバスケット14の底部まで下方に滑るおよび/または落ち、そのため消化プロセスを速めるためである。
消化サイクルが完了したら、槽12内の液体を、ドレーン管12a’を通って排出できるようにし、すすぎサイクル後に、バスケットの取り出しに適切なように、槽は水平に、実質的に水平に、または傾斜した位置に戻され得る。次いで、槽のドアを開き、バスケットを取り出し得る。消化サイクルは、サイクルの最後に組織が全く残らないように選択し得る。上述の通り、撹拌は、消化プロセス中に、アルカリが組織の細部および断片の全てに近づけるようにするために、うまく働く。経験により、消化サイクル完了後に残存する可能性のあるいずれの骨のような物質も完全に鉱物質が除去された「ボーン・シャドー(bone shadows)」からなることが分かっており、それらは、タンパク質を欠いており、かつ文字通りヒトの指で粉々になる。バスケット内に残された骨はいずれも無菌であり、最終的な処分のために廃棄容器に容易にすくって入れてもよいし、または、例えば、乾燥させて砕いて、死亡者の家族のために骨壷に入れてもよい。
図14〜17には、本発明の別の実施形態による組織消化アセンブリ210を示し、その構成および動作は、特に指定のない限り、組織消化装置10と似ている。組織消化アセンブリ210は、槽212と、槽212内に取り外し可能に配置されたケージまたはバスケット214とを含む。槽212は液体保持端部212aおよび組織挿入端部212bを含む。図14〜17のバスケット214には穿孔を図示しないが、バスケット214は、消化液が通って流れることができる1つ以上の穿孔を含むことを理解されたい。一実施形態では、バスケット214は複数の穿孔を含み、ワイヤケージに似ている。
図18A〜18Dに示すように、バスケット214は上蓋部分214aおよび底部部分214bを含む。槽212の消化端部(図示の実施形態では槽212の閉鎖端部212a)に囲まれるバスケット214の端部は閉鎖されて、穿孔よりも大きい組織片がバスケット214の外側に移動しないようにし、かつ好ましくは内部装置、例えばミキサー232にクリアランスをもたらすために凹部分214a’を含む。槽214の他方の端部(図示の実施形態では槽212の開放端部212b)によって囲まれているバスケット214の端部は、任意選択で開放部分219を含み、そこからアルカリを入れてもよい。
バスケット214は、任意選択であるが、積込み部材、例えばレール224を備え、それにより、バスケットを槽212の内部に動かしたりそこから取り出したりすることが容易になる。積込み部材はまた、バスケット214を槽212の内側から選択した距離だけ離間させる働きをして、バスケット214が槽212に挿入されているときに、バスケット214の中をめぐって通る消化液の流れを促進し得る。バスケット214はまた、好ましくはハンドル218を含み、そのハンドルは、底部部分214bが取り付けられた状態でまたは取り付けられていない状態で、上蓋部分214aを動かすことを助ける。ハンドル218はまた、バスケット214と槽212の内側とが分離した状態を維持するのを支援し得る。
槽212は、槽212の端部212aに隣接して配置された2つのポート213を含む。加熱ユニット230は、任意選択であるが、各ポート213を通って槽212の内部まで延在する。槽の閉鎖端部212aに隣接してポート215も設けて、任意選択であるが、混合ユニット232を担持し、混合ユニットは、図6および10に示す混合ユニット32と同様に、槽212の内部まで下方に延在するシャフトを含む。加熱ユニット230は、槽212の上部から下方に延在し、これにより、加熱ユニット230のベースの周りに固形残渣が形成されないように、およびおそらく、加熱ユニット230の早期故障(すなわちバーンアウト)を生じないように支援する。図17に示す例示的な組織消化の向きでは、混合ユニット232は、実質的に垂直に下方に延在し、これは、シャフトの長手方向軸に対して垂直な負荷を小さくし、それにより、シャフトおよびそのベアリングの摩耗および引き裂きを減少させる。
槽212はまた除去システム212a’を含み、そこを通して槽212から流体を除去することができる。除去システム212a’は、排出弁、流体の排出前にCO2を槽に投入しかつpHを低下させるための熱電対および/またはCO2弁を含むことができる。
槽212は支持部材で支持され、かつ任意選択であるが、支持部材に対して旋回または傾斜し、およびギヤボックス220によって傾斜位置まで移動されてもよく、ギヤボックスは、電動式でもよいし、または回転ハンドル222によって手動で動作してもよい。
組織消化アセンブリ210は、好ましくは制御装置240によって制御され、その制御装置は、プログラマブル論理制御装置などの当該技術分野で公知の様々な制御装置の形態を取り得る。
槽212は、任意選択であるが、圧力ポート211(図2の圧力ポート11と似ている)を含み、そのポートは、槽212にある流体が加熱されると高まる可能性のある圧力を下げ、かつ槽212の内部を大気圧にまたは大気圧付近に維持する。圧力ポート211は、所望であれば、ホースまたは通気管路によって建物の外部に接続されてもいてもよい。他の実施形態では、ドアアセンブリ223は低圧装置であり、過度の圧力上昇を防止するように構成されている。例えば、一実施形態では、槽212内の圧力が、大気圧を34kPa(5psi超上回るまで上昇すると、ドアアセンブリ223は圧力を解放する。槽212が傾斜して方位付けしてある場合、液面はドアの下側にあるので、ドアアセンブリ223が圧力を解放するときに全く流体が逃げることがない。さらに別の実施形態は、一方の圧力解放装置が予想外に故障する場合に備え、さらなる安全のために、圧力ポート211および低圧ドアアセンブリの双方を備える二重冗長圧力解放システムを含む。
水平にまたは垂直に動作する従来のシステムは、組織の最終残存物を迅速に撹拌することにおいて、成功していない。従来のいくつかのシステムにおける有害な1つの問題は、それらシステムは、実質的に平底のバスケットを有することが多く、それにより骨片および/または骨粉が、ほとんどまたは全く撹拌されない領域にある組織を覆い、それにより、組織をさらなる加水分解(消化)から保護してしまい、消化プロセスを妨害および減速することである。本発明の実施形態によれば、バスケットを傾斜させ、かつ傾斜したバスケットの下位部分の形態が非平坦な収集領域であることによって、バスケットの孔/穿孔を通過するには大きすぎる組織を、骨片および組織が集まる局所的な収集領域に流し込む。例えば、バスケット14(または214)が組織消化の向きに傾斜する場合、組織は、バスケット14(または214)の傾斜面に沿って、谷領域、例えば組織が集まる収集領域17(または217)まで移動する。図1、2、4B、および10(または図18C)参照のこと。バスケット14(または214)の端部にある収集領域17(または217)は、撹拌装置にごく接近して位置決めされ、骨片または骨粉が組織を覆う可能性を低くする(および、なくす可能性がある)。撹拌機の近くにおいて消化液をより多く撹拌させると、骨片または骨粉が、消化されていない組織を覆う可能性を低くし、かつ組織を消化液によりさらすようにし、それにより、組織の完全な消化を促す。いくつかの実施形態では、撹拌機の動作をあまり強くしなくても組織の迅速な消化を得ることができるように、撹拌機を組織に十分に近くし、それにより、エネルギーおよび運営費を節約する。
広範囲に骨片を分散することが、従来のシステムの実質的に平底のバスケットで起こることが多く、これは、骨片の収集を困難にし得るため、死体安置所では特に重要である。非平底バスケットの本発明の実施形態、例えばバスケット14(または214)の底部部分14b(または214b)は、図1、3B、および6(または図14および18D)に示すように湾曲しており、この問題に、バスケットの孔/穿孔を通過するには大きすぎる組織をバスケットの底部部分14b(または214b)の中心に向かって流せるように面を傾斜させて収集を容易にすることにより、対処している。一部の実施形態では、バスケットの全長(および/または高さ)の大部分が収集領域の方へ傾斜している。図示の実施形態では、バスケット14の全長が傾斜している。バスケットを傾斜させることによって、同様に、骨片を小領域、例えば、収集領域17に進めることを支援し、骨片の収集を比較的容易にする。
消化槽に角度をつける別の利点は、槽の液面が、水平構成にある場合よりも実質的に深く、それゆえ、液体体積部の表面からエアレーションを行うことなく、よりしっかりと撹拌することが可能になることである。消化液の表面積も、槽が組織積込みの水平方位から組織消化の傾斜方位まで傾斜するにつれ、小さくなる。これらの特徴は、プロセスで脂肪が消化されると生成される石鹸から形成された泡の量を減らすまたは泡をなくす−泡の形成は、消化プロセスに有害であり、かつ水平に構成された従来の組織消化システムの共通の問題である。
好ましい混合ユニットは循環ポンプを含むことができるが、本発明は、最も好ましくは、直接駆動型のまたは磁気的に結合されたプロペラ駆動ミキサーを含む。プロペラ駆動ミキサーが、動作可能時間を延長し、かつポンプに関連したおよびシールに関連した故障をなくす。これら故障は、循環ポンプの共通の問題であり、および液中のポンプのシールは多くの組織消化システムで使用されている。プロペラは、好ましくは、可変速度でおよびそれぞれ反対方向に駆動でき、消化サイクル中に高度の撹拌プロセスを生じさせる。サイクルの消化部分の最中に、槽の角度のついた構成と組み合わせて行われるそのような高レベルの撹拌は、消化プロセスを著しく促進する。
冷水を使用して、パイプ221を通してなどして消化槽を満たしてもよいが、冷水は、一般に消化サイクルを延ばす。例えば、比較的低温で、例えば約70°F(25℃)でプロセスが開始する場合、所望の温度に達するまでに、2つの15kWヒーター(合計30kW)で1時間超かかることがあり、温水を初めに使用した場合よりも消化サイクルが約30分長くなる。それゆえ、初期の加熱段階を加速するためには、ユニットに温水を供給することが好都合である。初めの水が熱いほど、消化の発生は速くなり、かつ消化サイクルのために所望の温度に達するのに必要な時間は短くなることが明らかである。あるいは、合計30kW超の定格とされる加熱ユニットを同様に使用してもよい。温水は、すすぎサイクル時間を短縮することによってプロセスを速めるのを助け得るため、温水は同様にすすぎサイクルにも有益とし得る。
本発明を発展させる最中に、動物の死骸および/またはヒトの屍体の完全な消化(非常に小さなペプチドサイズに至るまでの)は、液体が約200°F(93℃)に加熱される場合には約6〜12時間で生じるが、動物の死骸および/または動物の屍体は、プロセスの早期に液化することが判明した。撹拌は、好ましくは消化サイクルを加速するために使用され、および骨がバスケット内で下方に落ちてミキサーのプロペラ近くに位置決めされる場合の、消化サイクルの最後に向かって特に有用である。代替的な実施形態は、この撹拌プロセスを促すために消化槽内に内部バッフリングを含む。
本発明の好ましい組織消化装置の実施形態は、システムが設置される国およびその利用可能な電力に依存して、200〜480ボルトの範囲の単一相または3相の電源を必要とする。比較的低電力条件では、組織消化装置を、ほとんどの現代的なビジネスを行う場所で通常みられる標準的な電気ブレーカーに接続でき、それにより、工業電気負荷のために建物の電気系統を修正する必要をなくす。
本発明で考慮される代替的な熱源として、消化槽の内部を加熱するために、熱交換器およびボイラーを用いて循環式加熱システムをもたらしてもよい。本発明のシステムはまた、好ましくはプログラマブル論理制御装置(PLC)を含んでシステムの動作を監視し、かつ任意選択で、誤動作、例えば故障した加熱ユニットまたは混合ユニットがある場合に、アラームを生成する。
本発明の実施形態は、従来のシステムよりもかなり迅速に組織を消化する。例えば、従来の装置と同様の温度および圧力で動作する場合、本発明の実施形態では、最小限のエアレーションまたはエアレーションがない状態で十二分に撹拌でき、撹拌装置のそばに組織を維持し、そこでは、より多く撹拌することができ、かつ従来のシステムのほぼ半分の時間で組織を消化できる。
図示の実施形態の槽は、全体的に組織積込み位置から組織消化位置へ傾斜して示すが、本発明の他の実施形態は、固定傾斜位置(非水平および非垂直の方位)に方位付けられた槽を含み、組織積込み位置および組織消化位置は、同じまたは実質的に同じ傾斜角度で方位付けられている。
試験時、好ましい本発明の実施形態は、驚くことに、より高い温度および圧力を使用するより複雑なシステムと同程度の消化結果を達成した。例えば、本発明の実施形態を約95℃(203°F)および大気圧で18時間動作させることから得られる加水分解物の一様な稠度は、驚くことに、タンパク質の消化の完全性において、高圧システムと同程度有効であった。加水分解物の独立したアミノ酸およびペプチド分析が、低温および低圧で動作する本発明の実施形態によって達成された加水分解の、驚くべき完全な性質をさらに裏付けた。
本発明の好ましい一実施形態で用いられた低温アルカリ加水分解プロセスの独立した実験の例として、1043キログラム(2,300ポンドの動物の組織が、上部が開放している非加圧型水平槽に投入され、その後、90%無水KOHが乾燥フレークの形態で添加された(約116キログラム(255ポンド(組織の重量の11%))。以下の一定の間隔で温度を記録し、かつ組織試料を抜き出した。
t=1時間:78℃(172°F
t=4時間:89℃(192°F
t=8時間:≦93℃(200°F
t=17時間:≦93℃(200°F
t=18時間:≦93℃(200°F
組織試料に存在するペプチドのサイズを、マトリックス支援レーザー脱離イオン化技術(Matrix−Assisted Laser Desorption/Ionization technique)(「MALDI」)によって分析した。MSスペクトルは、マトリックスとしてα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸を使用して、正反射モードで、4つの分析した試料全てで実行した。MALDIプレートに置かれる前に試料は希釈され、C18zip tipで精製した。試料を、プレート上でマトリックス溶液と1:1で混合した。使用した機器は、Applied Biosystems,Inc.から入手可能なMALDI 4800TOF/TOF Analyzerであった。MSスペクトルは800〜4000の範囲で実行され、観察された最も高い質量は約2800であった。アミノ酸の質量は、57から186まで変動した−この種の概算の平均は110〜120である−これは、最も高い断片で20個の残渣をやや上回ることを意味する。
そのような結果は、このプロセスによって達成された加水分解の完全な性質を(加水分解物の独立したアミノ酸およびペプチド分析により)裏付けることに加え、得られる加水分解物の一様な稠度を裏付ける。
本発明の説明に役立つ例、代表的な実施形態および特定の形態を図面および上述の記載において図示し詳細に説明したが、同じことを、例示でありかつ制限または限定するものではないとみなす。一実施形態では特定の特徴の説明は、それら特定の特徴が必ずしもその一実施形態に限定されないことを意味する。一実施形態の特徴を、当業者に理解されるように、明白に説明したか否かにかかわらず他の実施形態の特徴と組み合わせて使用してもよい。例示的な実施形態を図示しかつ説明し、および本発明の趣旨内にある全ての変更および修正が保護されるものとする。

Claims (32)

  1. 方法において、
    動物またはヒトの組織を消化液を保持するよう適合した組織消化装置に積込むステップであって、前記組織消化装置の長手方向が実質的に水平の状態で積込むステップと;
    前記水平な状態から、前記組織が積込まれた前記組織消化装置を傾斜させるステップと;
    前記傾斜後に前記組織を消化するステップと
    を含んでおり、
    前記組織消化装置を傾斜させることにより組織の消化を促進させることを特徴とする、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、組織を組織消化装置に積込む前記ステップが、
    穿孔のある組織収容部材に組織を積込むステップと;
    前記穿孔のある部材を前記組織消化装置内に水平に積込むステップと
    を含むことを特徴とする、方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、
    前記消化ステップ後に前記組織消化装置を実質的に水平の位置まで戻すステップと;
    前記組織消化装置から前記穿孔のある部材を取り出すステップと
    をさらに含むことを特徴とする、方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記傾斜が、前記組織消化装置を水平から10〜90度傾斜させることを含むことを特徴とする、方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、傾斜後に前記組織を消化する前記ステップが:
    前記消化液の温度を65℃より高く且つ99℃未満に維持するステップと;
    前記組織消化装置内の圧力を大気圧に維持するステップと
    を含むことを特徴とする、方法。
  6. 請求項5に記載の方法において、前記消化液の温度を65℃より高く且つ99℃未満に維持する前記ステップが、前記消化液内に加熱素子を配置するステップを含むことを特徴とする、方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、傾斜後に前記組織を消化する前記ステップが、前記消化液の温度を150℃に維持するステップを含むことを特徴とする、方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記組織消化装置内の圧力を448kPaに維持するステップをさらに含むことを特徴とする、方法。
  9. 請求項7に記載の方法において、前記消化液の温度を150℃に維持する前記ステップが、前記消化液内の加熱素子を配置するステップを含むことを特徴とする、方法。
  10. 請求項1に記載の方法において、混合手段により前記消化液を撹拌するステップをさらに含むことを特徴とする、方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、前記混合手段が、前記消化液に配置されたプロペラによって形成されることを特徴とする、方法。
  12. 請求項1に記載の方法において、前記傾斜後に前記組織消化装置を揺動することをさらに含むことを特徴とする、方法。
  13. 請求項2に記載の方法において、
    前記穿孔のある組織収容部材から分離されたプロペラにより前記消化液を撹拌するステップをさらに含むことを特徴とする、方法。
  14. 動物またはヒトの組織を消化するための装置において、
    支持部材と;
    前記支持部材に結合された組織消化容器であって、
    組織を消化するための消化液を保持する液体保持部分;および
    前記液体保持部分に組織を挿入するための組織挿入部分
    を含む組織消化容器と;
    を含み、
    前記組織消化容器が、前記組織消化容器の長手方向が実質的に水平にある時に前記組織消化容器に組織を挿入する積込み位置から、前記組織が前記消化液によって消化され前記組織の消化を促進する組織消化位置まで傾斜することを特徴とする、装置。
  15. 請求項14に記載の装置において、前記組織消化容器が前記支持部材に枢動可能に結合されていることを特徴とする、装置。
  16. 請求項14に記載の装置において、
    穿孔を有する容器であるバスケット様部材であって、前記組織消化容器に取り出し式に挿入可能であり、かつ消化中に組織を内部に保持するバスケット様部材とをさらに含み、
    前記組織消化容器が前記組織消化位置となり前記バスケット様部材が傾斜したときに生じる傾斜面によって、前記穿孔を通過するには大きすぎる組織が前記バスケット様部材の組織収集領域に集まることを特徴とする、装置。
  17. 請求項16に記載の装置において、前記バスケット様部材がレールを含み、および前記組織消化容器が内部棚を含み、前記レールおよび前記棚が相互に作用して、前記組織消化容器内での前記バスケット様部材の動きを支持しかつ制限することを特徴とする、装置。
  18. 請求項14に記載の装置において、前記消化液の表面積が、前記組織消化容器が前記積込み位置から前記傾斜した組織消化位置まで傾斜すると、小さくなることを特徴とする、装置。
  19. 請求項14に記載の装置において、前記組織挿入部分が前記液体保持部分の上側となるように、前記組織消化容器が前記積込み位置から前記傾斜した組織消化位置に傾斜することを特徴とする、装置。
  20. 請求項14に記載の装置において、前記組織消化容器の長手方向が、前記傾斜した組織消化位置にあるときに、水平から10〜90度傾斜されることを特徴とする、装置。
  21. 請求項14に記載の装置において、前記組織消化容器の長手方向が、前記傾斜した組織消化位置にあるときに、水平から33〜38度傾斜されることを特徴とする、装置。
  22. 請求項14に記載の装置において、前記組織消化容器が、前記組織消化容器を前記組織消化位置にしっかりと保持することを特徴とする、装置。
  23. 請求項14に記載の装置において、
    前記組織消化容器に動作可能に結合されかつ前記液体保持部分に配置されたプロペラ駆動ミキサー
    をさらに含むことを特徴とする、装置。
  24. 請求項23に記載の装置において、
    前記組織消化容器に取り出し式に挿入可能でありかつ消化中に組織を保持する、穿孔のあるバスケットであって、前記穿孔のあるバスケットが前記組織消化容器に挿入されているときに、前記プロペラ駆動ミキサーを収容する凹部分を含む、穿孔のあるバスケット
    をさらに含むことを特徴とする、装置。
  25. 請求項23に記載の装置において、前記組織消化容器が前記傾斜した組織消化位置にあるときに、前記プロペラ駆動ミキサーが実質的に垂直の向きに方位付けされていることを特徴とする、装置。
  26. 請求項14に記載の装置において、
    前記組織消化容器に動作可能に結合されかつ前記液体保持部分に配置された少なくとも1つの加熱素子
    をさらに含むことを特徴とする、装置。
  27. 請求項26に記載の装置において、前記少なくとも1つの加熱素子が前記消化液を加熱し、かつ消化中、前記消化液の温度を65℃より高く且つ99℃未満に維持し、および消化中、前記組織消化容器内の圧力が大気圧に維持されることを特徴とする、装置。
  28. 請求項26に記載の装置において、前記少なくとも1つの加熱素子が前記消化液を加熱し、かつ前記消化液の温度を150℃におよび448kPaに維持することを特徴とする、装置。
  29. 装置において、
    動物またはヒトの組織を消化するための消化液を保持する組織消化容器と;
    穿孔のあるバスケットであって、前記組織消化容器に取り出し式に挿入可能でありかつ消化中に前記組織を内部に保持するバスケットと、
    前記装置を、前記組織消化容器の長手方向が実質的に水平状態にあるときに前記バスケットを前記組織消化容器に出し入れする実質的に水平の積込み位置から、前記組織が前記消化液によって消化される組織消化位置まで傾斜させる手段と
    を含み、
    前記装置が前記組織消化位置となり前記バスケットが傾斜したときに生じる傾斜面によって、前記穿孔を通過するには大きすぎる組織が前記バスケットの組織収集領域に集まることを特徴とする、装置。
  30. 動物またはヒトの組織を消化するための組織消化装置において、
    支持部材と;
    消化液を保持する組織消化容器と
    を含み、
    前記組織消化装置が、前記組織が積込まれる時に前記組織消化容器の長手方向が実質的に水平となる組織積込み位置と、前記支持部材が支持面に位置決めされている間に、非垂直および非水平の向きに傾斜されている前記組織消化容器によって規定された組織消化位置を含み、前記傾斜により組織の消化が促進されることを特徴とする、組織消化装置。
  31. 消化液を保持する組織消化容器を含む組織消化システムに動物またはヒトの組織を保持するバスケット部材において、
    全体的に細長く、穿孔のあるシリンダー状本体を含み、
    前記本体の長手方向が実質的に水平状態の時に前記組織が積込まれ、前記組織を消化するために前記本体が傾斜したときに生じる傾斜面によって、前記穿孔を通過するには大きすぎる組織が前記バスケット部材の組織収集領域に集まり、
    前記組織消化容器に取り出し可能に挿入されるよう構成されていることを特徴とする、バスケット部材。
  32. 請求項16に記載の装置において、
    前記組織消化容器に動作可能に結合されかつ前記液体保持部分に配置されたプロペラ駆動ミキサーであって、前記バスケット様部材と接触しないプロペラ駆動ミキサー
    をさらに含むことを特徴とする、装置。
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