JPH1028958A - 回転処理槽有機廃棄物処理装置 - Google Patents

回転処理槽有機廃棄物処理装置

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JPH1028958A
JPH1028958A JP21653096A JP21653096A JPH1028958A JP H1028958 A JPH1028958 A JP H1028958A JP 21653096 A JP21653096 A JP 21653096A JP 21653096 A JP21653096 A JP 21653096A JP H1028958 A JPH1028958 A JP H1028958A
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JP
Japan
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organic waste
rotary
processing tank
tank
rotation
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JP21653096A
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Shintaro Takenaka
伸太郎 竹中
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SHINYOU SANGYO KK
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SHINYOU SANGYO KK
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Refuse Collection And Transfer (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一槽の回転処理槽で、分解処理水によって有
機廃棄物を、連続的に全自動で分解消滅させ、機構の超
簡素化による価格の低廉さと、格安なランニング経費に
よって、家庭用から業務用まで、あらゆる環境の保全に
寄与する。 【構成】 低トルクの減速駆動機により、超低速で処理
槽自体を回転させ、内部の分解処理水と有機廃棄物を回
転攪拌して分解させ、余剰水は蒸散させ、付加価値とし
て有機液体肥料としても有効な、回転処理槽有機廃棄物
処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地球規模の環境汚
染防止に基づく、有機廃棄物の微生物による分解消滅に
係るもので、業務用から家庭用に至るまでの幅広い利用
分野を有する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機廃棄物の処理は、有機廃棄物
を処理槽に投入し発酵助成菌を添加、発酵、熟成を促進
して有機肥料に変えるものか、水分調整分解媒体剤を使
って発酵させ、ある程度の分解を促進させるものであ
る。
【0003】これらは、家庭用の1槽式でも熟成槽の大
半が大型の貯留容器タイプとなり、分解水の発生の為土
壌上への設置を条件とし、近年、一槽式の分解媒体剤と
して木粉のみ装填する自動の有機生ごみの分解処理機が
発売されたが、無機生ごみに近い卵のから、魚の骨類は
全く分解せず、その上残飯の塊状も分解不能である。
【0004】又、蛆虫の発生を押さえる為に殺虫剤を添
加し、同時に、処理槽内で分解させる条件で必ず大容量
加熱ヒーターを設置してエネルギーを消費し、又、強烈
な発酵臭気が発生する為、消臭装置を設置しているが、
複合臭的な有機廃棄物分解臭気は消臭出来ないと同時に
駆動装置の騒音が激しく市街地、団地では使用出来な
い。
【0005】分解媒体材の有機生ごみの分解に要する必
要量も極端に多く、当然ながら処理槽も大きくなり、バ
イオ剤と称して菌着床材を生ごみと共に毎日、或は一定
間隔で処理槽に投入する手間もあり、その上、分解に限
度がある為に内部の取り出しを要し、分解媒体剤の攪拌
抵抗に負けない機構として大きなコストを要し、その分
解媒体剤の有機肥料化は一次発酵であってそのまま有機
肥料化は不能の上、分解媒体剤の一定期間後の交換労力
は特に大型機器に至っては相当なものであり、交換廃棄
に至っては殆どが有機廃棄物になる可能性があり、イニ
シアル及びランニング経費が高いのが現状である。
【0006】近年、湿式処理器として、沈殿槽、ばっき
処理槽等の2槽乃至3槽を持った有機物分解槽がある
が、これは従来の合併処理槽、トイレ浄化槽をそのまま
地上に形を変えて置き換えたものであり、貯留槽内の沈
殿物のくみ取り、臭気等々で斬新性は全くない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の課題は、
有機廃棄物の発酵分解過程で必然的に起きる分解臭気の
発生が、分解媒体材及び有機物の発酵の発酵熱によっ
て、有機廃棄物自体の臭気と共に、分解媒体剤の発酵も
加わり、複合臭気となって一旦発生した臭気は消臭不能
である事から可能な限り臭気発生を防止しなければなら
ない。。
【0008】有機廃棄物分解処理に大量の分解媒体材を
要する為の処理機が大型化し、攪拌機トルクの増大によ
り駆動装置の故障、騒音、設置スペース増大する。
【0009】発酵助成に熱原が必要な為に、九州地区で
の使用に於ても、常時、大量の電源を使うヒーターによ
って加熱する必要がある。
【0010】分解水が発生し廃水汚染の危険性と分解水
臭気の発生、分解水自体に蛆が発生する。
【0011】分解媒体剤が有機物の為、温度調節器の故
障等による火災の危険性、絶えず発酵に必要な水分調
整、煩雑な機器の為の自動処理機攪拌装置等の保守管
理、故障処理、その為の処理機自体の価格高騰等の課題
があった。
【0012】分解処理水中での有機廃棄物の処理は、完
全消滅には程遠い上、2槽、3槽の設備を要し、ディス
ポーザーを使用して破砕する事が条件であり、その場合
に於ても分解が進展しない為に残渣排出の手間があり、
蝿の幼虫発生は必然的に発生し、ディスポーザー破砕加
水の量の不安定によって貯留タンクの増大、その上、排
水しない条件での加熱蒸散に至っては、温度を上昇する
為に臭気除去剤投入とは言え、臭気発散問題を持ってい
る。
【0013】
【課題を解決する為の手段】従来の課題を解決する為、
次の様な手段を取った。分解臭気については、一定間隔
で処理水の温度を75℃に上昇して分解過程での雑菌繁
殖を防止し、有機廃棄物種類によっては、分解に必要な
有機物分解微生物、有機物分解酵素の夫々を、又は単独
で添加した分解処理水で速やかに分解し、回転処理槽内
の空気を吸引する事により、回転処理槽の有機廃棄物投
入口と接して設置した雨水流入防止スリップ蓋との僅か
な間隙から漏れる外気と共に、混合吸引して消臭装置を
経由、継続的に回転処理槽内の臭気を発散する事なく、
処理器周辺で無臭に近い状態で分解を行う。
【0014】同時に、有機物分解微生物、有機物分解酵
素を添加した分解処理水は、一定量を保って有機廃棄物
を処理する事から余分なスペースを取らないと同時に、
回転処理槽を只外部から微速回転するだけの為、装置の
簡略化、駆動トルクの減少、無騒音化が可能である。
【0015】処理機本体の小型化については、従来の様
に1日当たりの処理能力としての有機廃棄物の処理量の
何十倍もの木粉等の有機物分解媒体材を装填する必要が
なく、1日あたり処理量の数倍の量の分解処理水の容積
で充分であり、従来の処理器本体の二分の一以下の小型
化が達成された。
【0016】又、処理機本体の構造も、分解処理水が入
った回転処理槽を回転するだけを考慮すれば良い為に、
機構的にも簡単になり、処理機本体各機構も全く簡素化
出来、耐用年数計算は単に自然衰耗計算強度のみで充分
となった。
【0017】駆動音等による騒音は、機器の攪拌装置に
大きく影響し、又、機器の大型化による駆動機トルクの
増大にもよるが、本発明は処理槽自体を回転させる事に
より、又低速で回転させる為、静粛稼働とした。
【0018】同時に換気扇は風量が極微小で良い為、無
騒音に近い静粛さである。
【0019】回転処理槽は、分解を早める為、微速なが
ら耐えず攪拌するか、或は、一定時間毎に間欠自動攪拌
を行う。
【0020】分解処理水の温度は、冬期寒冷地における
低温化現象を避ける為に、一定温度を維持する温度制御
付きヒーターが装着されるが、定期的に75℃に温度上
昇させて病原菌、雑菌、害幼虫の消滅と、分解促進に役
立てるが、それ以外は通常25℃前後と、40℃前後に
交互に維持して分解を行い、蒸散減水を防止するが、短
時間分解が必要な場合は、40℃前後の温度時間帯を長
くした。
【0021】有機廃棄物の短時間分解消滅の為の処置と
して、有機廃棄物を破砕して投入する場合、有機廃棄物
破砕機を設置して投入すれば表面積が増大し、特に繊維
素の多い野菜類も迅速に分解され、破砕機に加水破砕
機、例えばディスポーザーを使用しない場合は破砕加水
排出は全くない。
【0022】有機廃棄物の破砕に仮に加水破砕機、例え
ばディスポーザーを使用した場合でも公共下水に排水す
る事なく回転処理槽に導入し、破砕に使用して回転処理
槽内に投入され破砕加水量は、回転処理槽から吸引管に
よって自動的に消臭剤添加余剰水発散器に導入されて気
中放散される為、これも分解水の排出は全くない上、定
期的に75℃に加温上昇させているため病原菌等はなく
安全である。
【0023】攪拌機構の簡素化と処理槽自体の回転攪拌
により、従来の分解媒体剤攪拌による方式の、有機廃棄
物1日当たり1Kgの処理装置が90W以上のモーター
を要しているのに対し、本発明は、回転処理槽本体の微
速回転で良い事から1Kg当たり10Wモーター以下で
十分である。
【0024】本発明は、従来の樹木粉の様な有機物分解
媒体材自体が、有機物分解微生物、有機物分解酵素を添
加した分解処理水に変わることにより、ランニングコス
トは超僅少である。
【0025】有機物分解微生物、有機物分解酵素の、毎
日一定量自動添加により、又は一定間隔で自動添加によ
り、投入を忘れた為の分解不能発生の危険性がなく安全
である。
【0026】従来の有機物分解処理機は、電気機器、攪
拌装置、分解媒体剤の乾燥等のファンの粉塵発散、分解
媒体剤の固形化による機器オーバーロード等々による故
障が多いが、本発明は全く故障の箇所がない程シンプル
な機構である。
【0027】社会的に有機廃棄物の処理がクローズアッ
プされている現在、全ての所得階級の家庭に於て購入可
能な価格でなければならないが、本発明は部品点数の簡
素化と、組み立て部品の僅少さによって人件費の賦課が
僅かで済み、ランニングコストも殆ど掛からず、全階級
家庭に於て購入可能なコストで製作可能である。
【0028】有機廃棄物の中には、魚の骨、卵の殻等も
必然的に発生するが、魚の骨はカルシュウムと蛋白質等
の他の有機物の結合によって構成されているが、酵素に
よって蛋白質等の分解で目視不能となる事が判明した。
【0029】
【実施例】以下、実施例について、請求項1、並びに図
面1、2、3によって説明する。処理槽台板(1)上
に、回転処理槽(10)を保持回転させる処理槽受台
(2)があり、これには回転処理槽(10)の位置を決
め回転させる為の処理槽底部ローラー(4)が装着さ
れ、又回転処理槽(10)を回転保持させる為の後部サ
イドローラー(5)、前部左サイドローラー(6)、前
部右サイドローラー(7)が設置され、その上に、回転
処理槽(10)を設置することにより、回転処理槽(1
0)の帯状歯車(11)と、減速駆動機(9)の駆動歯
車(8)とが、自動的にかみ合い装着される。
【0030】又、回転処理槽(10)内部には、壁付攪
拌翼(12)が装着され、回転処理槽(10)が回転す
る事によって、分解処理水(27)内の沈殿した有機廃
棄物を攪拌する事によって回転処理槽内の有機廃棄物の
一箇所集積を防止する役割を果たし、分解促進の効果も
ある。
【0031】雨水流入防止スリップ蓋(14)は、回転
処理槽(10)を暴露部に設置した場合の回転処理槽
(10)内への雨水流入を防止するよう設計されたもの
で、回転処理槽(10)の有機廃棄物投入口(13)に
接触して装着し、回転処理槽(10)が回転しても、ス
リップしながら常に同位置を保つ様になっている。
【0032】処理槽台板(1)に装着の換気扇(24)
の稼働により、回転処理槽(10)内の空気と共に、回
転処理槽(10)と雨水流入防止スリップ蓋(14)の
微小な間隙から外部の新鮮空気と共に混合して排気し、
消臭剤添加器付き空気清浄器(25)によって無臭浄化
され、大気放散される。
【0033】回転処理槽(10)内に分解処理水(2
7)を注入し、有機廃棄物を原形のまま投入するが、速
く分解消滅させる為には、請求項9記載の様に有機廃棄
物破砕機(28)を経由投入するか、又は請求項10の
様に、処理槽底部(3)を貫通して設置された回転破砕
刃(29)を設けた回転処理槽(10)を使用する。
【0034】有機廃棄物の破砕は、単位重量当たりの表
面積の増大となり、分解促進に大きな役割を果たす。
【0035】減速駆動機(9)の駆動によって回転処理
槽(10)が回転するが、この目的は分解処理水(2
7)の停滞は、特に温度が低い場合は分解度が極端に低
く、絶えず流動させる為である。
【0036】回転は常時正回転と、一定時分間隔での間
欠正回転、正転、逆転交互回転の各種を夫々行った。
【0037】有機廃棄物の投入毎に、有機物分解微生物
剤、複数種配合の酵素を、夫々単独に、及び、その両者
を混合して、有機物分解促進剤添加器(30)によって
回転処理槽(9)内に定期的に一定量添加し、分解消滅
の促進を図った。
【0038】分解処理水(15)は通常25℃前後に加
熱され、定期的に一時75℃に温度上昇されるが、これ
は分解処理水(27)内の有害菌の殺菌とともに、酵素
による分解促進の為であり、75℃での有機物分解微生
物剤については、高温菌を使用して死滅を防御した。
【0039】又、加熱蒸散による分解処理水(27)の
減量は清水貯留槽(15)から清水供給管(16)によ
って自動的に供給されて分解処理水(27)の量は絶え
ず一定化される。
【0040】万一の有機排気物の過大量投入、或は、有
機廃棄物破砕機(28)の洗浄等による清水の流入等に
よる分解処理水(27)面の上昇の場合は、空気ポンプ
(17)によって加圧空気を空気供給管(18)経由、
余剰水移送管(19)の吸い込み口に送り込み、余剰水
を吸引して消臭剤添加余剰水発散器(20)に導入され
て大気蒸散される。
【0041】長期間有機廃棄物を分解処理すれば、当然
ある量の分解不能物質が蓄積されるが、有機廃棄物投入
口(13)からそれを撤去しても良いが、回転処理槽
(10)の底部付近に貫通設置された処理水排出バルブ
(22)から排出する事も、絶えず回転攪拌する事によ
って固形化されず、排出が可能である。
【0042】以上が、請求項1の基本的処理器であっ
て、以下、各請求項毎に1実施例によって説明する。
【0043】請求項2は、回転処理槽(10)を水平設
置した場合で、小型化する意味で実施したが、この場
合、回転処理槽(10)の有機廃棄物投入口(13)
に、分解処理水(27)の一定量確保と流出を防止する
為に、縁を付けた。
【0044】請求項3は、減速駆動機(9)の回転が、
自動的に正転逆転の交互回転、一定時間毎に回転する間
欠運転される様に、処理装置電気制御盤(26)で操作
される。
【0045】請求項4は、減速駆動(9)、排気扇(2
4)を一定時間毎に稼働する間欠運転にし、分解処理水
(27)規定量以上に増量の場合はフロートスイッチで
感知して空気ポンプ(17)を稼働し、電力消費量の低
い超音波を使用した消臭剤添加余剰水発散器(20)、
温度制御付きヒーター(21)等の電気機器を直流機器
にして太陽光発電を利用し、日中蓄電された電池で夜間
も稼働が充分可能であった。
【0046】この場合、特に消臭剤添加余剰水発散器
(20)と、温度制御付きヒーター(21)は、従来の
交流を使用した大電力ヒーター加熱方式機器では大量の
電力を消費する為不可能となるため、請求項13、15
の様に微小電力で稼働するものとしたが、ちなみに、請
求項15の温度制御付きヒーター(21)が炭素繊維ヒ
ーターの場合、炭素繊維自体の温度を75℃に上げるに
要な電流は、0.5アンペアしか消費しない。
【0047】又、電力の消費を押さえる為に、雨水流入
防止スリップ蓋(14)の蓋開閉が24時間単位の一定
時間ない場合、及び、有機廃棄物破砕機(24)が設置
されている場合の一定時間の稼働がなされない場合は、
回転処理槽(10)の稼働が6時間毎に数分の回転とな
り、同時に可変温度制御付きヒーター(25)も常時2
5℃を維持し、一定時間毎の75℃温度上昇は自動停止
される。
【0048】請求項は5、6、は、帯状歯車(11)に
かわって、ゴム、又は軟質、硬質合成樹脂の帯を装着し
たもので、駆動機歯車(8)の歯によってスリップする
事なく回転し、硬質樹脂製の帯状歯車を回転処理槽(1
0)の外周に装着した場合も、駆動機歯車(8)が、金
属であっても、ゴム又は軟質合成樹脂の場合同様、緩衝
材的な効果を現して無騒音で回転した。
【0049】請求項7、8は、帯状歯車(11)が、タ
イミングベルト、又は、チェーンを使用したもので、強
度保持はもちろん、チェーンの場合は格安であり、タイ
ミングベルトの場合は無騒音化にも役立った。
【0050】請求項9は、原形の有機排気物を破砕投入
する為に、雨水流入防止スリップ蓋(14)に、有機廃
棄物破砕機(28)を設置し、雨水流入防止スリップ蓋
(14)を開ける事なく有機廃棄物を破砕して回転処理
槽(10)に投入し、破砕することによって分解時間を
速くするものである。
【0051】請求項10は、原形の有機廃棄物を回転処
理槽(10)に投入し、分解処理水(27)の中で、処
理槽底部(3)の中心を貫通して装着された回転破砕刃
(29)が一定時間毎に回転して、分解処理水(27)
中の有機廃棄物を破砕するものであるが、堅い根もの野
菜の様なものでも、分解処理水(27)中では、温度と
の関係もあって、1日位立てば軟弱化し、高速回転しな
くても破砕効果が充分にあった。
【0052】請求項11は、回転処理槽(10)内に、
一定間隔時間毎に、有機物分解促進剤を添加する、有機
物分解促進剤添加器(30)を設置したもので、実施例
では重力で落下添加する粉末剤と液体とのそれぞれの方
式を実施した。、
【0053】請求項12は、処理槽台板(1)上に設置
した回転処理槽(9)の外周をスリップ帯(26)で回
転可能な状態でその両端を処理槽受台(2)に固縛する
事により、回転処理槽(9)が外因によって振動動揺す
る場合のスムースな回転に安全的な効果がある。
【0054】有機物分解促進剤が液体の場合は、処理槽
台板(1)上に有機物分解促進剤添加器(30)を設置
し、手のひらに乗る微小なポンプで一定時間毎に分解処
理水(27)に微量注入し、又他の方法では、空気ポン
プ(17)をダイヤフラム2連ポンプとし、一方は余剰
水移送管(19)に接続し、一方は有機物分解促進剤添
加器(30)に接続して空気気泡を使ってエアーポンプ
注入したが、どれも効果は充分過ぎるものであった。
【0055】請求項12は、回転処理槽(10)に何ら
かの振動が加わる場合に、その安全性を考慮して回転処
理槽(10)の脱落防止の目的である。
【0056】請求項13は、消臭剤添加余剰水発散器
(20)の余剰水発散方法で、電気加熱ヒーターを使用
せずに、超音波発振器又は、高周波発振器によって、消
臭剤を添加して無臭の上、温度を上げる事なく効率よく
発散するものである。この両者を使用して実施した結
果、電力は加熱ヒーターの十分の一以下であり蒸散効率
は10倍以上の効果があった。
【0057】請求項14は、沸騰蒸散の為の加熱ヒータ
ーによるもので、臭気の余り気にならない設置場所では
有効である。
【0058】請求項15は、過大電力を必要とする従来
のニクロム線ヒーターにかわって、炭素繊維を使用した
が、不織布形状の炭素繊維ヒーター(33)を使用した
結果、非常に微弱電力で熱効力もよく、断線の心配もな
く、直流、交流の両者に使用が出来た。
【0058】請求項16は、寒冷地使用としての熱の放
散を防止する為のもので、回転処理槽(10)の内部、
又は外部に断熱材を装着したもので、実施例では内部に
装着した場合は、硬質ウレタン板、ウレタン発泡材処
理、外部に装着した場合は、硬質ウレタン材、軟質ウレ
タン材、ロックウール、グラスウール、発泡スチロー
ル、を使用したが、何れも良好であった。
【0059】
【発明の効果】本発明は上述の通り、回転処理槽内に注
入された一定の量の分解処理水によって、非常に簡単な
機構の処理槽の回転で有機廃棄物を分解処理しようとす
るものであり、定期的に75℃に温度上昇させて安全性
を図り、無排水をも達成したものである。
【0060】以下、その効果を説明する。
【0061】請求項1については、図1、2、3に示す
通り、処理槽を駆動機歯車、サイドローラー上に置くだ
けで微速回転している駆動機歯車の回転によって自動的
に処理槽が回転状態になり、処理槽内に装填している分
解処理水と有機廃棄物は回転処理槽の回転と壁付攪拌翼
によってまんべんに混合攪拌されて分解消滅し、分解処
理水の性状から、全く安全な即効性ある有機液体肥料と
もなり、大型処理器から、家庭用小型機にいたるものま
で、超シンプル化によって格安で生産が可能となり、地
球環境保全に貢献するものである。
【0062】回転処理槽の回転速度と分解速度との関係
は、処理槽自体の回転が低速回転から、中速回転、場合
によっては高速回転迄まで行ったがどの範囲でも分解は
出来るが、速度が速ければ速い程良いものでもなく、
又、極端に遅いのも分解速度に支障を来す。この微速回
転は、省動力につながり、一般家庭用の1日1Kgの有
機廃棄物処理機に於ては微速回転とし、駆動電動機を使
用した場合、僅か10Wモーターで十分で余裕があっ
た。
【0063】又、本発明は、特に加温ヒーターの設置は
必要ないが、処理水温度が冬期の様に極端に低下する場
合を考慮して最低常時25℃の常温で維持させ、回転処
理槽の駆動も微速運転によって低トルクモーターとな
り、排気扇も超小型の機種で良い為に、1日当たりの家
庭用処理器の場合は、従来の処理器必要電力の10分の
1以下となった。
【0064】回転処理槽(10)内の換気は、間欠稼
働、又は常時稼働とし、微小換気で良い事から消臭剤添
加空気清浄器も小型化が出来、回転処理槽の減速駆動機
も超小型で、低周波の電磁振動音もなく、低速運転によ
るローター振動共振もなく、非常に無騒音に近いものと
なった。
【0065】分解処理水は蝿等の害虫が発生する可能性
がある為に、従来の様に薬品を投入せずに、病原菌、雑
菌の滅菌目的と共に、害虫の幼虫の棲息も不能にする
為、定期的に75℃に温度上昇させて安全を図った結
果、分解酵素との関係もあって分解速度も上昇した。
【0066】回転処理槽の回転攪拌を減速駆動機の稼働
によって行うが、その稼働時間を電気回路により間欠稼
働とし、略30分間停止に略3分程度の稼働で分解は有
効であったが、その回転速度は回転処理槽(10)が3
r.p.mで十分であった。
【0067】しかし、その他の稼働時間、回転速度に於
ても種々行ったが、3r.p.m以上の速さでもさほど
変化はなかったので、消費電力、騒音を考慮し、稼働時
間は極力短くした。
【0068】有機廃棄物の投入が多ければ、回転処理槽
内の分解処理水量が増大し、余剰水発散器での吸引によ
る回転処理槽内の分解処理水が減量、又、分解処理水
(27)の温度上昇によっての自然蒸散等の為、清水貯
留槽から一定量を供給して、常時規定水位を保つ事が出
来たが、当然ながら、清水貯留槽には自動吸水バルブに
よって絶えず、一定水量の確保を行った。
【0069】減速駆動機が、直流の駆動機を設置した場
合、電力消費が非常に小さいので、回転処理槽の駆動は
太陽光発電による蓄電池の電力源で充分に稼働が確認さ
れ、分解処理水の加熱は従来のニクロム線ヒーターで
は、太陽光発電では不能であるが、炭素繊維ヒーターを
使用すれば電力は微小である為充分使用可能で合った。
【0070】減速駆動機が、太陽光発電動力によるもの
は、現在の発電装置が少々割高につくが、近い将来に於
ては、ベランダ、屋外等の日当たりの良いところでの使
用に於て、格安の費用で使用が可能であると信ずる。。
【0071】帯状歯車(11)が、ゴム又は軟質合成樹
脂製の帯で、駆動機歯車(8)が鋼製の歯車、又は、ノ
ンスリップ駆動輪であっても、まったく鋼製の帯状歯車
(11)と同様の稼働効果を発揮し、特に、減速駆動機
(9)からの駆動機回転振動が、回転処理槽(10)に
伝達する事なく無騒音での駆動が可能であった。
【0072】帯状歯車(11)が、タイミングベルトの
場合であって、騒音に気を付けなければならない都会の
近接家屋、集合住宅のベランダとでの使用では、この方
式によって無騒音稼働が出来た。
【0073】スリップ帯(31)は、回転処理槽が小さ
くて軽量の場合で駆動機歯車(8)がスリップする場
合、又何らかの振動が想定される場合は安全の為必要と
おもわれた。
【0074】回転処理槽自体が回転する為に、回転処理
槽外周にプレートヒーターを使い、電源にスリップリン
グ(33)を使用したが、回転処理槽内自体への電源供
給で、安全の為に直流電源で供給し、充分な効果を表し
た。
【0075】寒冷地において使用する為の、自然温度に
よる放熱、冷却を防止する為に、回転処理槽(9)の内
部又は外部に断熱材を施したもので、処理槽の外部に施
行する場合は発泡スチロール、軟質ウレタン、硬質ウレ
タン、その他何でもよいが、処理槽の内部に施行される
場合は、分解処理水との関係で、可能な限り給水しない
材質を要した。実施例では、硬質のウレタンを使用した
が、断熱効果がよく、分解上でのエネルギーの発散を防
止出来た。
【0076】処理槽内の壁付攪拌翼が、複数装着されて
おり、当然ながら回転処理槽内の有機廃棄物が奥方向に
導かれ、集積されるものを、多翼による攪拌効率の上昇
による分解促進を計ったもので回転処理槽の回転攪拌に
プラスして分解に効果を表した。
【0077】回転処理槽内の分解処理水を従来の浄化
槽、及び合併処理槽と同様な、単なる微生物着床物質を
挿入して、冷清水のみで稼働させた場合は、有機廃棄物
の分解には程遠く、全く意味がなかったが、この理由は
従来の様な沈殿槽を持って、その上澄み水のみを浄化す
る事しか能力がない事が判明した為、各種有機物分解酵
素、有機物分解微生物剤等の有機物分解促進剤を添加し
て、分解処理水温度上昇させたところ分解が急進し、有
機廃棄物である家庭生ごみが、早いもので1日、その他
でも、2日乃至3日で分解消滅した。
【0078】有機廃棄物のうち、魚の骨、卵のから等に
於ても、その物質構成上から、攪拌混合の繰り返しによ
り、生物体のカルシュウムを結着形成している物質の分
解によって、魚の骨は判別不能となった。
【0079】有機物分解微生物剤を回転処理槽に添加し
た場合、有機廃棄物の内、通常の生ごみは殆どの種類が
三日以内に判別不能となったが、繊維物質は分解が難し
く、又回転処理槽内壁に油脂類の積層が認められたの
で、繊維素分解酵素、油脂類分解酵素、蛋白分解酵素を
含む酵素群を追加添加したところ、全く油脂を含む積層
物も無くなり、回転処理槽内の残渣も激減した。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】傾斜設置された回転処理槽有機廃棄物処理装置
の側面図である。
【図2】傾斜設置された回転処理槽有機廃棄物処理装置
の正面図である。
【符号の説明】
1 処理槽台板 2 処理槽受台 3 処理槽底部 4 処理槽底部ローラー 5、 後部サイドローラー 6、 前部左サイドローラー 7、 前部右サイドローラー 8 駆動機歯車 9 減速駆動機 10 回転処理槽 11 帯状歯車 12 壁付き攪拌翼 13 有機廃棄物投入口 14 雨水流入防止スリップ蓋 15 清水貯留槽 16 清水供給管 17 空気ポンプ 18 空気供給管 19 余剰水移送管 20 消臭剤添加余剰水発散器 21 温度制御付きヒーター 22 処理水排出バルブ 23 排気吸引管 24 排気扇 25 消臭剤添加器付き空気清浄器 26 処理装置電気制御盤 27 分解処理水 28 有機廃棄物破砕機 29 回転破砕刃 30 有機物分解促進剤添加器 31 スリップ帯 32 断熱材 33 スリップリング極板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/02 C02F 11/02 C05F 9/02 2115−4H C05F 9/02 D 17/02 2115−4H 17/02 C08J 5/00 C08J 5/00 C12M 1/00 C12M 1/00 H C12S 3/00 C12S 3/00 3/24 3/24 13/00 13/00 F26B 3/00 F26B 3/00 3/02 3/02 3/22 3/22 3/24 3/24 21/00 21/00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽台板(1)には、処理槽受け台
    (2)、処理槽底部(3)に処理槽底部ローラー
    (4)、後部サイドローラー(5)、前部左サイドロー
    ラー(6)、前部右サイドローラー(7)及び駆動機歯
    車(8)が付いた減速駆動機(9)が設置され、その上
    に乗せる回転処理槽(10)の外周に駆動機歯車(8)
    と噛み合うベルト歯車(11)を装着し、回転処理槽内
    壁には壁付攪拌翼(12)を有し、有機廃棄物投入口
    (13)周囲と接触している雨水流入防止スリップ蓋
    (14)が装着される。清水貯留槽(15)からの清水
    供給管(16)は、回転処理槽(10)内の分解処理水
    の最低水位迄挿入されており、回転処理槽(10)内の
    最高水位には、空気ポンプ(17)から、空気供給管
    (18)が接続された余剰水移送管(19)は、消臭剤
    添加余剰水発散機(20)に接続される。回転処理槽
    (10)内に温度制御付きヒーター(21)が設置され
    る。回転処理槽(10)の底部位置には処理水排出バル
    ブ(22)が貫通設置される。雨水流入防止スリップ蓋
    (14)には排気吸引管(23)が設置され、排気扇
    (24)によって消臭剤添加器付き空気清浄器(25)
    に導入される。また、処理装置電気制御盤(26)が設
    置され、回転処理槽(10)内に分解処理水(27)が
    注入され、回転処理槽(10)の有機廃棄物投入口(1
    3)をやや上にして傾斜設置された、回転処理槽有機廃
    棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 回転処理槽(10)が、水平設置され
    た、請求項1記載の、回転書炉槽有機廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 減速駆動機(9)の回転が処理装置電気
    制御盤(26)によって、正転、逆転、自動間欠回転が
    単独又は複合で選択出来、自動運転が可能な請求項1記
    載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 減速駆動機(9)、排気扇(24)、空
    気ポンプ(17)、余剰水発散器(20)、温度制御付
    きヒーター(21)が、太陽光発電蓄電池によって稼働
    する、請求項1記載の回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 帯状歯車(11)が、ゴム製帯の、請求
    項1記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 帯状歯車(11)が、軟質又は硬質合成
    樹脂製の帯の、請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄物
    処理装置。
  7. 【請求項7】 帯状歯車(11)が、タイミングベルト
    の、請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 帯状歯車(11)が、チェーンの、請求
    項1記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 有機廃棄物投入口(13)に、有機廃棄
    物破砕機(28)が設置された請求項1記載の、回転処
    理槽有機廃棄物処理装置。
  10. 【請求項10】処理槽底部(3)を、水密シールを経て
    貫通した、回転破砕刃(29)を持った、請求項1、2
    記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
  11. 【請求項11】有機物分解促進剤添加器(30)を設置
    した、請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装
    置。
  12. 【請求項12】 回転処理槽(10)をまたがって、左
    右の処理槽受台(2)に結合された、スリップ帯(3
    1)を設置した、請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄
    物処理装置。
  13. 【請求項13】消臭剤添加余剰水発散器(20)が、超
    音波発振による、請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄
    物処理装置。
  14. 【請求項14】消臭剤添加余剰水発散器(20)が、加
    熱ヒーターによる、請求項1記載の、回転処理槽有機排
    気物処理装置。
  15. 【請求項15】 温度制御付きヒーター(21)が、炭
    素繊維ヒーターの請求項1記載の、回転処理槽有機廃棄
    物処理装置。
  16. 【請求項16】 回転処理槽(10)の外部、又は内部
    に、断熱材(32)を装着した、請求項1記載の、回転
    処理槽有機廃棄物処理装置。
  17. 【請求項17】 回転処理槽(10)の外周に、陰陽両
    極の、スリップリング極板(33)を設置した、請求項
    1記載の、回転処理槽有機廃棄物処理装置。
JP21653096A 1996-07-15 1996-07-15 回転処理槽有機廃棄物処理装置 Pending JPH1028958A (ja)

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