JP5929343B2 - 負荷制御装置,画像形成装置及び負荷制御方法 - Google Patents

負荷制御装置,画像形成装置及び負荷制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、負荷制御装置,画像形成装置及び負荷制御方法に関する。
従来より、画像形成装置に用いられるヒーターなどの負荷について、オンオフなどの切替を行う負荷制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の電力制御装置では交流電源で動作するヒーターについて、電源波形のゼロクロスポイント間で負荷をオンするゼロクロス制御期間と負荷をオフする休止期間とを用いた間欠制御によりヒーターの温度制御を行っている。このように、ヒーターのオンオフの切り替えを交流電源のゼロクロスポイントで行って負荷を制御することで、例えばヒーターをオンする位相を変化させる位相制御により負荷を制御するものに比して、ヒーターオン時の突入電流を抑制することができるとしている。
特開2002−84736号公報
ところで、特許文献1のように1つの負荷のオンオフの切り替えにより制御を行う場合、電源電圧が変化すると負荷のオン時の電流が異なってしまう。例えば電源電圧が高い場合に負荷をオンすると、電源電圧が低い場合と比較して大きな電流が流れる。これにより電源電圧の電圧降下が大きくなったり、大きな電流が流れたりするなどの問題が生じる場合があった。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の負荷制御装置は、
抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階の負荷状態に切り替え可能な負荷を制御する負荷制御装置であって、
前記負荷の電源電圧に関する値を検出する検出手段と、
前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が所定の第1領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第n負荷状態までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行い、前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が前記第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k)負荷状態(1≦k<n,kは整数)までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行う切替制御手段と、
を備えたものである。
この本発明の負荷制御装置では、制御対象となる負荷は、抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rnである第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階のうちいずれかの負荷状態に切り替えることが可能となっている。そして、負荷の電源電圧に関する値を検出し、検出された値に基づいて導出される電源電圧が所定の第1領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第n負荷状態までの範囲で前記切り替えを行う。一方、前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が前記第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k)負荷状態までの範囲で前記切り替えを行う。すなわち、抵抗値の異なる3以上の負荷状態に切り替え可能な負荷について、電源電圧が第1領域よりも電圧の高い第2領域にあるときには、第1負荷状態から第n負荷状態までのうち、抵抗値の最も低い第n負荷状態を含む第(n−k+1)負荷状態から第n負荷状態までの範囲の負荷状態への切り替えを制限する。これにより、電源電圧が比較的高い場合に負荷の取り得る抵抗値が低くなるのを抑制して、負荷に流れうる電流の最大値が抑制される。こうすれば、例えば電源電圧の電圧降下が大きくなったり、大きな電流が流れたりすることなどをより抑制することができる。すなわち、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することができる。ここで、「前記負荷の電源電圧に関する値」とは、例えば電源電圧自体であってもよいし、電源電圧を所定の比率で変圧した後の電圧であってもよいし、負荷に流れる電流であってもよい。負荷に流れる電流を電源電圧に関する値として検出する場合には、負荷の抵抗値と検出した電流とから電源電圧を導出するものとすればよい。また、第1領域,第2領域の他に、第3領域など他の1以上の領域があってもいい。例えば、第3領域を第2領域よりもさらに電圧の高い領域とし、前記切替制御手段は、前記電源電圧が第3領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k2)負荷状態(1≦k<k2<n,k2は整数)までの範囲で前記切り替えを行ってもよい。すなわち、電源電圧が第3領域に含まれるときには、第2領域に含まれる場合に比して、負荷の取り得る抵抗値が低くなるのをより抑制するものとしてもよい。
本発明の負荷制御装置において、前記切替制御手段は、前記負荷状態を1段階ずつ切り替える手段としてもよい。こうすれば、例えば第1状態から第3状態へ直接切り替える場合など負荷状態を2段階以上切り替える場合に比して、負荷の抵抗値の変化すなわち電流の変化を抑制することができる。電流の変化率が大きいほど、それによる電源電圧の変化率も大きくなり、場合によっては他の機器にフリッカーが生じるなどの問題が生じる場合があるが、負荷状態を1段階ずつ切り替えることでそのような問題の発生をより抑制できる。すなわち、上述した第1領域と第2領域とで異なる制御を行って負荷に流れうる電流の最大値(=電源電圧の電圧降下の最大値)を抑制するだけでなく、電流の変化率(=電源電圧の変化率)も小さくすることができる。これにより、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することができる。
本発明の負荷制御装置において、前記切替制御手段は、前記負荷状態を切り替えたあと、所定の切替許可条件が成立するまでは次の切り替えを行わない手段としてもよい。こうすれば、負荷状態が頻繁に切り替わることをより抑制でき、負荷の電流の変化すなわち電源電圧の変化をより抑制することができる。なお、所定の切替許可条件は、負荷状態を切り替えたあと所定時間が経過したときに成立するものとしてもよい。また、例えば負荷がヒーターである場合において、所定の切替許可条件は、ヒーターの温度又はヒーターにより加熱される対象物の温度が負荷状態を切り替えたあと所定温度以上変化したときに成立するものとしてもよい。
本発明の負荷制御装置において、前記負荷は、商用電源の定格電圧としての所定の第1電圧V1と所定の第2電圧V2(>V1)とに対応しており、前記第1領域は、前記第1電圧V1を含む領域であり、前記第2領域は、前記第2電圧V2を含む領域としてもよい。こうすれば、定格電圧の高い商用電源で負荷を動作させる際に大きな電流が流れるのをより抑制することができる。すなわち、商用電源の定格電圧の高低に応じてより適切に負荷を制御することができる。
本発明の負荷制御装置において、前記第1領域及び前記第2領域は、前記負荷の電源電圧の電圧変動によって該電源電圧が該第1領域及び前記第2領域のいずれにも含まれうるように予め定められた領域としてもよい。こうすれば、電源電圧が電圧変動によって高い電圧となった際に大きな電流が流れるのを抑制することができる。すなわち、電源電圧の高低の変動に応じてより適切に負荷を制御することができる。
本発明の負荷制御装置において、前記切替制御手段は、前記複数の負荷状態のうち少なくとも2以上の負荷状態の組み合わせからなり且つ前記負荷状態を1段階ずつ切り替えていくように切替順序が定められた切替パターンを含む複数の切替パターンのうちから、いずれかの切替パターンを選択して、該選択した切替パターンに従って前記負荷状態の切り替えを行う手段としてもよい。ここで、切替パターンとは、例えば負荷状態をどのようなタイミング及び順序で切替えていくかを表すパターンである。このような切り替えパターンを、例えば予めフリッカーを抑制できるような切替タイミング,切替順序のパターンとして複数用意しておき、そのいずれかを選択することで、より適切に電源電圧の変化を抑制することができる。なお、複数の切替パターンのうち少なくとも1つの切り替えパターンが「少なくとも2以上の負荷状態の組み合わせからなり且つ前記負荷状態を1段階ずつ切り替えていくように切替順序が定められた切替パターン」であればよい。例えば、複数の切替パターンのなかに、ある1つの負荷状態を継続するというパターンなど、2以上の負荷状態の組み合わせでない切替パターンが含まれていてもよい。
本発明の負荷制御装置において、前記負荷は、ヒーターであり、前記切替制御手段は、前記負荷の温度又は前記負荷により加熱される対象物の温度が目標値に近づくよう所定周期毎に前記複数の切替パターンのいずれかを選択し該選択した切替パターンに従って前記負荷状態の切り替えを行うフィードバック制御を行う手段としてもよい。
本発明の負荷制御装置において、前記負荷は、複数の負荷要素からなり、該複数の負荷要素について各負荷要素のオンかオフかの切替と直列か並列かの接続状態の切替との少なくとも一方の切替を行うことで、前記負荷状態を切り替え可能であり、該負荷の前記抵抗値は前記複数の負荷要素の合成抵抗値であるものとしてもよい。こうすれば、負荷要素のオンオフ又は接続状態を切り替えることで、比較的容易に負荷状態を切り替えることができる。
本発明の負荷制御装置において、前記負荷の電源電圧は交流電圧であり、前記交流電圧のゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出手段、を備え、前記切替制御手段は前記ゼロクロスポイントで前記負荷状態の切り替えを行うものとしてもよい。こうすれば、負荷状態の切り替え時に突入電流が発生することをより抑制できる。
本発明の画像形成装置は、
上述したいずれかの態様の本発明の負荷制御装置と、
液体を吐出して媒体に画像を形成するヘッドと、
前記媒体を加熱して該媒体に吐出された前記液体を乾燥させるヒーターであり、前記切替制御手段によって抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1,>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階の負荷状態に切り替え可能な負荷と、
を備えたものである。
この本発明の画像形成装置は、上述した本発明の負荷制御装置を備えているため、上述した本発明の負荷制御装置と同様の効果、例えば、電源電圧が比較的高い場合に負荷の取り得る抵抗値が低くなるのを抑制して、負荷に流れうる電流の最大値を抑制する効果など、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することができる効果が得られる。
本発明の負荷制御方法は、
抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1,>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階のうちいずれかの負荷状態に切り替え可能な負荷を制御する負荷制御方法であって、
(a)前記負荷の電源電圧に関する値を検出するステップと、
(b)前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が所定の第1領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第n負荷状態までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行い、前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が前記第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k)負荷状態(1≦k<n,kは整数)までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行うステップと、
を含むものである。
この本発明の負荷制御方法では、電源電圧が第1領域よりも電圧の高い第2領域にあるときには、第1負荷状態から第n負荷状態までのうち、抵抗値の最も低い第n負荷状態を含む第(n−k+1)負荷状態から第n負荷状態までの範囲の負荷状態への切り替えを制限する。これにより、電源電圧が比較的高い場合に負荷の取り得る抵抗値が低くなるのを抑制して、負荷に流れうる電流の最大値を抑制することができる。すなわち、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することができる。なお、この本発明の負荷制御方法において、上述した本発明の負荷制御装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した本発明の負荷制御装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明の一実施形態であるプリンター20の構成の概略を示す構成図。 ヒーター制御部61の回路図。 負荷状態切替用テーブル86の説明図。 ヒーター切替制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 電源電圧V≦電圧閾値Vrefのときのヒーター制御の様子を示す説明図。 電源電圧V>電圧閾値Vrefのときのヒーター制御の様子を示す説明図。 電源電圧Vが第2領域に含まれるときの切替パターンの例を示す説明図。 電源電圧Vが第1領域に含まれるときの切替パターンの例を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリンター20の構成の概略を示す構成図である。図2は、ヒーター制御部61の回路図である。図1には、カバー42及びヒーター45を除いた構成も示した。本実施形態のプリンター20は、インクジェット式のプリンターとして構成されており、図1に示すように、プラテン40上に搬送された印刷媒体S(例えば記録紙)に印刷ヘッド24から流体としてのインクを吐出して印刷を行う印刷機構21と、駆動モーター33による搬送ローラー35の駆動により印刷媒体Sがプラテン40上を通過するよう搬送方向上流(図中奥)から搬送方向下流(図中手前)に印刷媒体Sを搬送する搬送機構31とを備えている。また、プリンター20は、プラテン40の図中右端に形成され印刷ヘッド24を封止するキャッピング装置41と、印刷機構21を覆うカバー42の裏面に取り付けられて印刷媒体Sを加熱するヒーター45と、プリンター20全体をコントロールするコントローラー50と、交流電源10(例えば商用電源など)に接続されプリンター20の各部に電力を供給する電源回路60と、交流電源10に接続されヒーター45を制御するヒーター制御部61と、を備えている。印刷機構21,搬送機構31,コントローラー50,ヒーター制御部61は、バス90によって互いに情報のやり取りが可能なように接続されている。このプリンター20は、ヒーター45により加熱して乾燥されるインクを用いて印刷媒体Sに印刷を行って画像を形成する画像形成装置として構成されている。また、プリンター20は交流電源10として定格電圧が第1電圧V1である商用電源と第2電圧V2(>V1)である商用電源との2種類の電源電圧に対応している。本実施形態では、第1電圧V1をAC100V,第2電圧V2をAC200Vとした。
印刷機構21は、キャリッジモーター34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って主走査方向(左右)に往復動するキャリッジ22と、プラテン40上を通過する印刷媒体Sにインク滴を吐出して画像を形成する印刷ヘッド24と、各色のインクを個別に収容し印刷ヘッド24へインクを供給するインクカートリッジ26と、を備えている。キャリッジ22は、メカフレーム43の右側に配置されたキャリッジモーター34aと、メカフレーム43の左側に配置された従動ローラー34bと、キャリッジモーター34aと従動ローラー34bとに架設されたキャリッジベルト32とにより、印刷媒体Sの搬送方向に交差する主走査方向へ移動する。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するエンコーダー36が配置されており、このエンコーダー36を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。
印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられており、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズルから各色のインクを吐出するものである。なお、この印刷ヘッド24は、発熱抵抗体に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。インクカートリッジ26は、メカフレーム43側に装着され、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容している。
印刷ヘッド24には、プラテン40上の印刷領域の温度を測定する温度センサー38が設けられている。温度センサー38は、鉛直方向(真下)から入射された赤外線による温度変化を電気信号として取り出すことで対象の温度を測定する非接触の焦電型赤外線センサーとして構成されている。この温度センサー38は、ヒーター45により加熱される対象物の温度として、プラテン40上にある印刷媒体Sの温度を測定することが可能となっている。この温度センサー38は、印刷ヘッド24の移動に伴い、加熱された印刷媒体Sを含む1以上の箇所の温度を測定可能である。
プラテン40は、印刷ヘッド24の下方を搬送されヒーター45によって加熱される印刷媒体Sを支持する部材であり、ガイド28に沿って移動する印刷ヘッド24に対向するように印刷ヘッド24の主走査方向に沿って形成されている。
ヒーター45は、キャリッジ22及びプラテン40の上側に位置する負荷としてのヒーターであり、搬送方向下流側に配置された負荷要素としての第1ヒーター素子46と搬送方向上流側に配置された負荷要素としての第2ヒーター素子47と、第1ヒーター素子46及び第2ヒーター素子47のオン(通電),オフ(非通電)を切り替える切替部48(図2参照)と、を備えている。このヒーター45は、交流電源10として上述した第1電圧V1と第2電圧V2との2種類の電源電圧に対応している。第1ヒーター素子46及び第2ヒーター素子47は、抵抗加熱方式で発熱するヒーター素子であり、これによりヒーター45はプラテン40上を通過する印刷媒体Sを加熱して印刷媒体Sに吐出されたインクを乾燥させることが可能となっている。このヒーター45は、印刷媒体Sと比べて主走査方向が長くなっており、印刷媒体S全体を主走査方向にわたって略均一に加熱できるようになっている。ヒーター45の第1ヒーター素子46、第2ヒーター素子47は交流電源10に並列に接続されており、交流電源10の通電により動作(発熱)する。本実施形態では、第1ヒーター素子46の抵抗値をRa,第2ヒーター素子47の抵抗値をRb(<Ra)とする。抵抗値Ra,Rbは、例えば数十Ωである。
切替部48は、第1ヒーター素子46のオンオフを切り替えるトライアックTR1と、第2ヒーター素子47のオンオフを切り替えるトライアックTR2と、を備えている。トライアックTR1は、T1,T2端子が第1ヒーター素子46に直列に接続されると共にG(ゲート)端子がヒーター制御部61の切替制御部80のVout1端子に接続されている。このトライアックTR1は、切替制御部80のVout1端子から電流(トリガー電流)が入力されない状態ではオフとなりT1,T2端子間が導通せず第1ヒーター素子46をオフする。一方、Vout1端子から電流が入力されるとトライアックTR1はオンとなり、T1,T2端子間が導通して第1ヒーター素子46をオンする。また、トライアックTR1は、オンとなったあとVout1端子から電流が入力されず且つ交流電源10の電圧がゼロクロスポイントになると(第1ヒーター素子46を流れる電流が値0になると)オフの状態に戻る。トライアックTR2は、T1,T2端子が第2ヒーター素子47に直列に接続されると共にG(ゲート)端子がヒーター制御部61の切替制御部80のVout2端子に接続されている。このトライアックTR2は、トライアックTR1と同様に、切替制御部80のVout2端子から電流(トリガー電流)が入力されない状態ではオフとなって第2ヒーター素子47をオフし、Vout2端子から電流が入力されるとオンとなって第2ヒーター素子47をオンする。また、トライアックTR2がオンとなったあとVout2端子から電流が入力されず且つ交流電源10の電圧がゼロクロスポイントになると(第2ヒーター素子47を流れる電流が値0になると)オフの状態に戻る。
このようにヒーター45は、トライアックTR1,TR2のオンオフにより第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47のオンオフが個別に切り替え可能となっている。これにより、ヒーター45は、第1ヒーター素子46及び第2ヒーター素子47が共にオフであり第1ヒーター素子46及び第2ヒーター素子47に電流が流れないすなわちヒーター45の合成抵抗値Rが無限大である第1負荷状態と、第1ヒーター素子46がオンで第2ヒーター素子47がオフであり合成抵抗値R=Raである第2負荷状態と、第1ヒーター素子46がオフで第2ヒーター素子47がオンであり合成抵抗値R=Rbである第3負荷状態と、第1ヒーター素子46と第2ヒーター素子47とが共にオンであり合成抵抗値R=Ra×Rb/(Ra+Rb)である第4負荷状態と、の4段階の負荷状態に切り替え可能になっている。なお、第1負荷状態〜第4負荷状態におけるヒーター45の合成抵抗値をそれぞれR1〜R4とすると、R1(=無限大)>R2(=Ra)>R3(=Rb)>R4(=Ra×Rb/(Ra+Rb))となる。そのため、ヒーター45に印加される電圧など他の条件が同じであれば、第1負荷状態,第2負荷状態,第3負荷状態,第4負荷状態の順にヒーター45における消費電力(発熱量)は大きくなる。
電源回路60は、交流電源10に接続され、交流電源10から供給された電力をプリンター20の各部に供給する回路である。この電源回路60は、交流電源10から供給された交流電力を図示しないAC−DC変換回路により直流電力に変換して、印刷機構21,搬送機構31,コントローラー50,ヒーター制御部61などプリンター20の各部に供給する。なお、電源回路60は、供給先の動作電圧に応じてDC20V,DC5Vなどの複数の電圧の直流電圧を供給可能であるものとした。
ヒーター制御部61は、交流電源10及びヒーター45に接続され、ヒーター45の第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47のオンオフの切替を行ってヒーター45を制御するものである。図2に示すように、ヒーター制御部61は、交流電源10に接続される一対の入力端子61a,61bと、交流電源10の電源電圧Vを検出する電圧検出部62と、電源電圧Vのゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出部63と、ヒーター45の負荷状態を切り替える切替制御部80と、を備えている。
電圧検出部62は、入力端子61a,61bを介して交流電源10が入力されており交流電源10の電源電圧Vを検出するものである。この電圧検出部62は、入力した交流電源10の電源電圧VをA/D変換して切替制御部80のVin1端子に出力する。
ゼロクロス検出部63は、入力端子61a,61bを介して交流電源10が入力されており交流電源10の電圧波形のゼロクロスポイントを検出するものである。このゼロクロス検出部63は、図示しない全波整流回路と、発光ダイオード及びフォトトランジスタからなるフォトカプラーとを備えており、交流電源10の電圧を全波整流した後の電圧により発光ダイオードを発光させ、発光ダイオードが消灯してフォトトランジスタがオフとなったときをゼロクロスポイントとして検出する。そして、ゼロクロス検出部63は、ゼロクロスポイントを検出したときにVin2端子をハイとするなど、ゼロクロスポイントか否かに応じて切替制御部80に異なる信号を出力する。
切替制御部80は、CPU82を中心とするマイクロコンピューター(マイコン)として構成され、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM84と、後述するヒーター切替制御ルーチンのプログラムなどを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュメモリー85と、電圧検出部62に接続されるVin1端子と、ゼロクロス検出部63に接続されるVin2端子と、切替部48のトライアックTR1のG端子に接続されるVout1端子と、切替部48のトライアックTR2のG端子に接続されるVout2端子と、を備えている。コントローラー50には、バス90を介してコントローラー50や印刷機構21の温度センサー38と情報のやり取りを行う図示しない入出力ポートなどが接続されている。フラッシュメモリー85には、ヒーター45の負荷状態と温度センサー38により測定された印刷媒体Sの温度Dとを対応付けた負荷状態切替用テーブル86が記憶されている。図3は、負荷状態切替用テーブル86の説明図である。図示するように、負荷状態切替用テーブル86には、印刷媒体Sの温度Dと、ヒーター45の第1〜第4負荷状態と、各負荷状態における第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47のオンオフとが対応付けられている。具体的には、温度Dの温度閾値Dref1〜Dref3を用いて、温度Dが温度閾値Dref1を超えている状態には第1負荷状態が対応付けられ、温度Dが温度閾値Dref1以下且つ温度閾値Dref2を超えている状態には第2負荷状態が対応付けられ、温度Dが温度閾値Dref2以下且つ温度閾値Dref3を超えている状態には第3負荷状態が対応付けられ、温度Dが温度閾値Dref3以下である状態には第4負荷状態が対応付けられている。すなわち、温度Dが低い状態ほど、ヒーター45の発熱量が高い負荷状態が対応付けられている。温度閾値Dref1〜Dref3の値は、印刷媒体Sの目標温度(例えば50℃など)に応じて、ヒーター45の各負荷状態の発熱量との関係で例えば実験により定めておくことができる。例えば温度閾値Dref1は目標温度を上回った値とし、温度閾値Dref2,Dref3は目標温度を下回った値としてもよい。切替制御部80は、電圧検出部62が検出した電源電圧VをVin1端子から入力し、温度センサー38が検出した印刷媒体Sの温度Dを図示しない入出力ポートから入力して、入力したこれらの値に基づいてVout1,Vout2端子から信号を出力してヒーター45の負荷状態を第1〜第4負荷状態のいずれかに切り替える制御を行う機能を有する。また、負荷状態を切り替える際には1段階ずつ切り替えを行う機能や、負荷状態を切り替えたあとには所定の切替許可条件が成立するまで次の切り替えを行わないようにする機能を有する。
コントローラー50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM54と、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュメモリー55と、を備えている。このコントローラー50には、例えばパソコンなどの外部機器との情報のやり取りを行う図示しないインターフェース(I/F)やデータの入出力を行う図示しない入出力ポートなどが接続されている。コントローラー50には、エンコーダー36からのポジション信号や温度センサー38からの信号などが入力ポートを介して入力されている。また、コントローラー50からは、印刷ヘッド24への駆動信号や、駆動モーター33,キャリッジモーター34aへの駆動信号、ヒーター制御部61の切替制御部80へのヒーター制御開始信号やヒーター制御終了信号などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作について説明する。プリンター20は、例えばプリンター20に接続されたパソコンを介してユーザーから印刷媒体Sへ画像の印刷をするよう指示されると、コントローラー50が印刷対象の画像データをパソコンから入力し、これをRAM54の印刷バッファー領域に記憶すると共に、画像データに基づく画像を印刷媒体Sに形成する印刷処理ルーチンを実行する。印刷処理ルーチンでは、コントローラー50が駆動モーター33を制御して印刷媒体Sを搬送させる処理と、キャリッジモーター34aを制御してキャリッジ22を移動させながら印刷ヘッド24のノズルからインクを吐出して画像データのうち1パス分の印刷を行う処理とを繰り返し行って、印刷媒体Sに画像を形成する。また、コントローラー50は、印刷処理ルーチンの開始時に切替制御部80にヒーター制御開始信号を出力し、印刷が終了すると切替制御部80にヒーター制御終了信号を出力する。切替制御部80は、コントローラー50からヒーター制御開始信号を入力してからヒーター制御終了信号を入力するまでの間、ヒーター切替制御ルーチンを繰り返し実行する。以下、ヒーター切替制御ルーチンについて説明する。
図4は、ヒーター切替制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが実行されると、切替制御部80のCPU82は、まず、電圧検出部62が検出した電源電圧Vの値が所定の電圧閾値Vref以下であるか否かを判定する(ステップS100)。この処理は、電圧閾値Vref以下の領域を第1領域とし、電圧閾値Vrefを超える領域を第2領域として、電源電圧Vが第1領域と第2領域とのいずれに含まれるかを判定する処理に相当する。また、本実施形態では、電圧閾値Vrefは150Vであるものとし、第1領域が第1電圧V1(=AC100V)を含み、第2領域が第2電圧V2(=AC200V)を含むようにした。そして、ステップS100で電源電圧Vが電圧閾値Vref1以下であるときすなわち第1領域に含まれるときには、第1〜第4負荷状態を切替範囲に設定する(ステップS110)。一方、ステップS100で電源電圧Vが電圧閾値Vref1を超えているときすなわち第2領域に含まれるときには、第1負荷状態〜第3負荷状態を切替範囲に設定する。すなわち、電源電圧Vが第1領域よりも電圧の高い第2領域に含まれるときには、第1負荷状態〜第4負荷状態のうち、合成抵抗値Rの最も低い第4負荷状態への切り替えを制限して、第4負荷状態に切り替わることにより大きな電流が流れるのを抑制するのである。
ステップS110又はステップS120で切替範囲を設定すると、CPU82は、温度センサー38から印刷媒体Sの温度Dを入力し(ステップS130),温度Dに基づいて切替範囲内でヒーター45の目標負荷状態を設定する(ステップS140)。この処理は負荷状態切替用テーブル86を用いて行う。具体的には、設定した切替範囲が第1負荷状態〜第4負荷状態でありいずれの負荷状態への切り替えも制限されていないときには、負荷状態切替用テーブル86で温度Dに対応する負荷状態をフラッシュメモリー85から読み出し、読み出した負荷状態をそのまま目標負荷状態に設定する。一方、設定した切替範囲が第1負荷状態〜第3負荷状態であるときには、負荷状態切替用テーブル86で温度Dに対応する負荷状態をフラッシュメモリー85から読み出し、読み出した負荷状態が切替範囲外の負荷状態であるときには切替範囲内で最も合成抵抗値Rの低い負荷状態を目標負荷状態に設定する。例えば、温度Dが温度閾値Dref3以下であれば、負荷状態切替用テーブル86において対応する負荷状態は図3に示すように第4負荷状態である。このとき、設定した切替範囲が第1〜第4負荷状態であるときには、第4負荷状態をそのまま目標負荷状態に設定する。一方、設定した切替範囲が第1〜第3負荷状態であるときには、第4負荷状態は切替範囲外であるので、切替範囲内で最も合成抵抗値Rの低い第3負荷常態を目標負荷状態に設定する。
ステップS140で目標負荷状態を設定すると、CPU82は、現在の負荷状態が目標負荷状態と一致するか否かを判定する(ステップS150)。なお、現在の負荷状態は、切替制御部80のVout1,Vout2端子から電流を流しているか否かに基づいて判定するものとする。また、最初にヒーター切替制御ルーチンを開始したときには、Vout1,Vout2端子のいずれにも電流を流さない状態すなわち第1状態であるものとする。そして、現在の負荷状態が目標負荷状態と異なるときには、前回の負荷状態の切り替えから所定の時間Trefが経過するまで待ち(ステップS160)、その後ゼロクロス検出部63が交流電源10のゼロクロスポイントを検出するまで待って(ステップS170)、ゼロクロスポイントを検出したときに目標負荷状態に向けて負荷状態を1段階切り替える(ステップS180)。例えば目標負荷状態が第4負荷状態であり現在負荷状態が第1負荷状態であるときには、1段階切り替えて第2負荷状態とする。同様に、例えば目標負荷状態が第2負荷状態であり現在負荷状態が第4負荷状態であるときには、1段階切り替えて第3負荷状態とする。なお、時間Trefが経過したか否かの判定は、切替制御部80の図示しないタイマーのカウントに基づいて行い、タイマーのカウントは最初にヒーター切替制御ルーチンを実行したときやステップS180を実行したときにリセットされるものとした。そして、ステップS180の処理を実行すると、ステップS150以降の処理を行う。これにより、現在の負荷状態が目標負荷状態と一致するまで、1段階ずつ負荷状態の切り替えを行う。そして、ステップS150で現在の負荷状態が目標負荷状態と一致するときには、本ルーチンを終了する。
図5は、電源電圧V≦電圧閾値Vrefのとき、例えば電源電圧VがAC100Vのときにヒーター切替制御ルーチンを実行する様子を示す説明図である。図6は、電源電圧V>電圧閾値Vrefのとき、例えば電源電圧VがAC200Vのときにヒーター切替制御ルーチンを実行する様子を示す説明図である。まず、図5について説明する。なお、図5の場合は、電源電圧V≦電圧閾値Vrefであるので、ヒーター切替制御ルーチンでは常にステップS110が実行されて第1〜第4負荷状態が切替範囲に設定される。図示するように、時刻t1においてヒーター切替制御ルーチンを開始したとする。この場合、最初はヒーター45は第1負荷状態であり発熱量がない状態である。そして、印刷媒体Sの温度Dが低く温度閾値Dref3以下であり時刻t2において第4負荷状態が目標負荷状態に設定されたとすると、時刻t1から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t3において第2負荷状態に切り替えを行う。以降、現在負荷状態が目標負荷状態である第4負荷状態と一致するまで、順次負荷状態の切り替えを行う。すなわち、時刻t4において第3負荷状態に切り替えを行い、時刻t5において第4負荷状態に切り替えを行う。なお、時刻t3,t4間や時刻t4,t5間も、時刻t1,t2間と同様に時間Tref以上が経過している。そして、時刻t5において現在負荷状態が目標負荷状態と一致したため、ヒーター切替制御ルーチンを終了し、再び実行する。そして、次の時刻t6において第3負荷状態が目標負荷状態に設定されたとすると、時刻t5から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t7において第3負荷状態に切り替えを行う。以降同様に、時刻t8において第2負荷状態が目標負荷状態に設定されたとすると、時刻t7から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t9において第2負荷状態に切り替えを行い、時刻t10において第1負荷状態が目標負荷状態に設定されたとすると、時刻t9から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t11において第1負荷状態に切り替えを行う。
次に、図6について説明する。なお、図6の場合は、電源電圧V>電圧閾値Vrefであるので、ヒーター切替制御ルーチンでは常にステップS120が実行されて第1〜第3負荷状態が切替範囲に設定される。図示するように、時刻t12においてヒーター切替制御ルーチンを開始したとする。この場合、最初はヒーター45は第1負荷状態であり発熱量がない状態である。そして、印刷媒体Sの温度Dが低く温度閾値Dref3以下であったとすると、負荷状態切替用テーブル86ではこのときの温度Dに対応するのは第4負荷状態であるが、切替範囲外であるため、時刻t13において第3負荷状態が目標負荷状態に設定される。そして、時刻t12から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t14において第2負荷状態に切り替えを行う。そして、まだ現在負荷状態が目標負荷状態と一致しないため、時刻t14から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t15において第3負荷状態に切り替えを行う。そして、時刻t15において現在負荷状態が目標負荷状態と一致したため、ヒーター切替制御ルーチンを終了し、再び実行する。そして、次の時刻t16においてもまだ印刷媒体Sの温度Dが低く温度閾値Dref3以下であったとすると、時刻t13と同様に第4負荷状態ではなく第3負荷状態が目標負荷状態に設定され、現在負荷状態と目標負荷状態とが一致しているためそのままヒーター切替制御ルーチンを終了する。そして、時刻t17において温度Dが温度閾値Dref1以下且つ温度閾値Dref2を超えていたとすると、第2負荷状態が目標負荷状態に設定され、時刻t15から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t18において第2負荷状態に切り替えを行う。そして、次の時刻t19において第1負荷状態が目標負荷状態に設定されたとすると、時刻t18から時間Tref経過後のゼロクロスポイントである時刻t20において第1負荷状態に切り替えを行う。
ここで、図6の時刻t16において切替範囲が制限されていないとすると、負荷状態切替用テーブル86と温度Dとに基づいて第4負荷状態が目標負荷状態に設定され、時刻t18において第4負荷状態に切り替えが行われてしまい、大きな電流が流れてしまう。例えば、同じ第4負荷状態でも、電源電圧VがAC100VのときとAC200Vのときとでは、AC200Vの時の方が流れる電流は2倍となる。本実施形態では、電源電圧V>電圧閾値Vrefのときには、第4負荷状態への切替を制限することで、このような大きい電流が流れるのを抑制するのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のヒーター制御部61が本発明の負荷制御装置に相当し、電圧検出部62が検出手段に相当し、切替制御部80が切替制御手段に相当する。また、ヒーター45が負荷に相当し、第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47が負荷要素に相当する。なお、本実施形態では、プリンター20の切替制御部80の動作を説明することにより本発明の負荷制御方法の一例も明らかにしている
以上説明した本実施形態のプリンター20によれば、切替制御部80は、電圧検出部62が検出したヒーター45の電源電圧Vを検出し、検出された電源電圧Vが所定の第1領域に含まれるときには、第1負荷状態から第4負荷状態までの範囲でヒーター45の負荷状態の切り替えを行う。一方、検出された電源電圧Vが第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、第1負荷状態から第3負荷状態までの範囲で負荷状態の切り替えを行う。すなわち、電源電圧が第1領域よりも電圧の高い第2領域にあるときには、第1〜第4負荷状態のうち、合成抵抗値Rの最も低い第4負荷状態への切り替えを制限する。これにより、電源電圧Vが比較的高い場合にヒーター45の取り得る合成抵抗値Rが低くなるのを抑制して、ヒーター45に流れうる電流の最大値が抑制される。すなわち、電源電圧との関係でより適切に負荷を制御することができる。
また、負荷状態を1段階ずつ切り替えるため、負荷状態を2段階以上切り替える場合に比して、負荷の抵抗値の変化すなわち電流の変化を抑制することができる。こうすれば、例えば第1状態から第3状態へ直接切り替える場合など負荷状態を2段階以上切り替える場合に比して、ヒーター45の合成抵抗値Rの変化すなわち電流の変化を抑制することができる。電流の変化率が大きいほど、それによる電源電圧Vの変化率も大きくなり、場合によっては他の機器にフリッカーが生じるなどの問題が生じる場合があるが、負荷状態を1段階ずつ切り替えることでそのような問題の発生をより抑制できる。すなわち、第1領域と第2領域とで異なる制御を行って負荷に流れうる電流の最大値(=電源電圧Vの電圧降下の最大値)を抑制するだけでなく、電流の変化率(=電源電圧Vの変化率)も小さくすることができる。
さらに、負荷状態を切り替えたあと、所定の切替許可条件として所定の時間Trefが経過するまで次の切り替えを行わないため、負荷状態が頻繁に切り替わることをより抑制でき、負荷の電流の変化すなわち電源電圧の変化をより抑制することができる。さらにまた、ヒーター45は商用電源の定格電圧としての第1電圧V1と第2電圧V2との2種類に対応しており、第1領域は第1電圧V1を含む領域であり、第2領域は第2電圧V2を含む領域であるため、定格電圧の高い商用電源で負荷を動作させる際に大きな電流が流れるのをより抑制することができる。すなわち、商用電源の定格電圧の高低に応じてより適切に負荷を制御することができる。そしてまた、第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47のオンオフにより負荷状態の切替を行うため、比較的容易に負荷状態を切り替えることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ヒーター45は第1〜第4負荷状態のいずれかに切り替え可能であるものとしたが、これに限らず、3以上の負荷状態に切替可能であればよい。また、電源電圧Vが第2領域に含まれるときには第1〜第3負荷状態を切替範囲とするものとしたが、これに限らず第1〜第2負荷状態を切替範囲としてもよい。ヒーター45がn段階の負荷状態に切り替え可能な場合には、電源電圧Vが第2領域に含まれるときの切替範囲を第1負荷状態から第(n−k)負荷状態(1≦k<n,kは整数)までの範囲とすれば、どのように切替範囲を設定してもよい。
上述した実施形態では、ヒーター45は、第1ヒーター素子46と第2ヒーター素子47とのオンオフを切り替えることで負荷状態の切り替えが可能なものとしたが、複数の負荷要素について各負荷要素のオンかオフかの切替と直列か並列かの接続状態の切替との少なくとも一方の切替を行うことで負荷状態を切り替えるものであればよい。例えば、ヒーター45を、オンオフを切り替え可能なヒーター素子と直列か並列かの接続状態を切り替え可能なヒーター素子とを含む3つ以上のヒーター素子からなるものとしてもよい。また、ヒーター45は3以上の負荷状態に切替可能であればよく、複数の負荷要素からなるものに限られない。例えば、ヒーターが1つの段階的に3以上の負荷状態に抵抗値を切り替えることが可能な可変抵抗としての負荷要素を1つだけ備えるものとしてもよい。
上述した実施形態では、ヒーター45は商用電源の定格電圧としての第1電圧V1と第2電圧V2との2種類に対応しており、第1領域は第1電圧V1を含む領域であり、第2領域は第2電圧V2を含む領域としたが、電源電圧Vが第2領域に含まれるときに第1領域に含まれるときと比べて抵抗値の低い負荷状態への切り替えを制限するものとすれば、これに限られない。例えば、第1領域及び第2領域は、負荷の電源電圧の電圧変動によって電源電圧が第1領域及び第2領域のいずれにも含まれうるように予め定められた領域としてもよい。具体的には、交流電源10の電源電圧Vの定格値がAC100Vのときに、電源電圧Vが105V程度まで変動する可能性がある場合において、102V以下の領域を第1領域とし、102Vを超える領域を第2領域としてもよい。こうすれば、電圧変動によって電源電圧VがAC102Vを超えたときには、AC102V以下のときと比べて抵抗値の低い負荷状態への切り替えが制限される。これにより、電源電圧が電圧変動により高い電圧となった際に大きな電流が流れるのを抑制することができる。すなわち、電源電圧の高低の変動に応じてより適切に負荷を制御することができる。
上述した実施形態では、所定の切替許可条件として所定の時間Trefが経過するまで次の切り替えを行わないものとしたが、他の切替許可条件を用いてもよい。例えば、前の切り替えから印刷媒体Sの温度Dが所定温度だけ変化するまで次の切り替えを行わないものとしてもよい。こうしても、負荷状態が頻繁に切り替わることをより抑制できる。また、フリッカーをより抑制できるように時間Tfrefを定めることとしてもよい。例えば、人間の目がちらつきを感じやすい周波数である10Hzとはなるべく異なる周期で負荷状態の切替が行われるように時間Trefを定めてもよい。なお、切替許可条件の成立の有無にかかわらず負荷状態の切替を許容するものとしてもよい。
上述した実施形態では、負荷状態を1段階ずつ切り替えるものとしたが、これに限られない。例えば2段階までは切り替えを許容するものとしてもよいし、現在の負荷状態から何段階の切り替えになるかに関わらず直接目標負荷状態に切り替えを行うものとしてもよい。
上述した実施形態では、電圧検出部62は電源電圧Vを検出し、切替制御部80がこの電源電圧Vをそのまま用いて電源電圧Vが第1領域に含まれるか第2領域に含まれるかを判定するものとしたが、負荷の電源電圧に関する値を検出し、検出された値に基づいて電源電圧Vを導出して判定に用いるものとすれば、これに限られない。例えば、電源電圧Vを変圧した値を検出するものとし、変圧後の値に基づいて判定してもよい。また、ヒーター45に流れる電流を検出し、検出された電流と現在の負荷状態とに基づいて電流と合成抵抗値Rとの積により電源電圧Vを導出してもよい。
上述した実施形態では、印刷媒体Sの温度Dに基づいて目標負荷状態を設定するものとしたが、ヒーター45自身の温度を検出して、ヒーター45の温度に基づいて目標負荷状態を設定してもよい。
上述した実施形態では、図4のヒーター切替制御ルーチンにおいて、ステップS140で目標負荷状態を設定した後はステップS150で現在の負荷状態が目標負荷状態と一致するまでステップS160〜S180の処理を行うものとしたが、これに限られない。例えば、ステップS180の後にステップS150に進まずヒーター切替制御ルーチンを終了して、次のヒーター切替制御ルーチンを開始するものとしてもよい。こうすれば、ステップS150で現在の負荷状態と目標負荷状態とが一致しない場合でも、負荷状態を1段階切り替える毎にステップS140で目標負荷状態を設定することができる。このため、温度Dが変化した場合に、変化後の温度Dに応じた目標負荷状態を設定しやすくなる。
上述した実施形態では、図4のヒーター切替制御ルーチンのステップS140において、設定した切替範囲内で目標負荷状態を設定するものとしたが、これに限られない。例えば、目標負荷状態の設定は切替範囲に制限されずに行うものとし、負荷状態の切り替えを切替範囲内でのみ行うものとしてもよい。
上述した実施形態では、図4のヒーター切替制御ルーチンにおいて、ステップS100で電源電圧Vが電圧閾値Vref以下であるか否かに関わらず、ステップS140で同じ負荷状態切替用テーブル86を用いて目標負荷状態を設定するものとしたが、これに限られない。例えば、電源電圧Vが電圧閾値Vref以下であるか否か、すなわち電源電圧Vが第1領域と第2領域とのいずれに含まれるかに応じて、異なる負荷状態切替用テーブルを用いて目標負荷状態を設定してもよい。この場合において、電源電圧Vがより高い領域である第2領域に含まれるときには、電源電圧Vが第1領域に含まれるときに比して、同じ温度に対してより小さい合成抵抗値Rが対応付けられる傾向のテーブルを用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、温度Dに基づいて定めた目標負荷状態に向けて負荷状態の切り替えを行うものとしたが、これに限らずどのように負荷状態の切り替えを行うものとしてもよい。例えば、複数の負荷状態のうち少なくとも2以上の負荷状態の組み合わせからなり且つ前記負荷状態を1段階ずつ切り替えていくように切替順序が定められた切替パターンを含む複数の切替パターンのうちから、いずれかの切替パターンを選択して、選択した切替パターンに従って負荷状態の切り替えを行うものとしてもよい。図7は、電源電圧Vが第2領域に含まれる場合の切替パターンの例を示す説明図である。図8は、電源電圧Vが第1領域に含まれる場合の切替パターンの例を示す説明図である。図7に示すように、電源電圧Vが第2領域に含まれる場合は、第1負荷状態〜第3負荷状態のうち負荷状態をどのようなタイミング及び順序で切替えていくかを予め定めた切替パターン1〜4を用意しておき、この切替パターンのいずれかを選択して、選択した切替パターンに従って負荷状態の切替を行ってもよい。同様に、電源電圧Vが第1領域に含まれる場合は、図8に示すように第1負荷状態〜第4負荷状態のうち負荷状態をどのようなタイミング及び順序で切替えていくかを予め定めた切替パターン5〜6を用意しておき、この切替パターンのいずれかを選択して、選択した切替パターンに従って負荷状態の切替を行ってもよい。また、負荷の温度又は負荷により加熱される対象物の温度が目標値に近づくよう所定周期毎に複数の切替パターンのいずれかを選択し選択した切替パターンに従って負荷状態の切り替えを行うフィードバック制御を行うものとしてもよい。例えば、電源電圧Vが第2領域に含まれる場合において、温度Dが目標温度から離れているときには、より発熱量が大きくなるように切替パターン2を選択し、温度Dが目標温度に近づいたときには、切替パターン2と比べて発熱量の小さい切替パターン1を選択するものとするなど、温度Dと目標温度との関係に基づいて切替パターンを選択するものとしてもよい。また、フィードバック制御を行う場合において、1つの切替パターンの時間の長さは、図7,8に示すようにフィードバック制御の1周期(所定周期)の長さと同じとしてもよい。なお、図7,8に示した切替パターン1〜6は、いずれも1つの切替パターン内において負荷状態を1段階ずつ切り替えていくように切り替え順序が定められたものとしたが、これに限らず2段階以上の切り替えを許容するパターンとしてもよい。また、選択されうる全ての切替パターンを、例えば図7の切替パターン1〜3や図8の切替パターン5のように切替パターン内の最初の負荷状態と最後の負荷状態がいずれも第1負荷状態と第2負荷状態とのいずれかとなっているパターンとしてもよい。こうすれば、前の切替パターンの最後の負荷状態から次の切替パターンの最初の負荷状態に切り替える際に、2段階以上の切り替えが起きないため、負荷の抵抗値の変化すなわち電流の変化をより抑制することができる。
上述した実施形態では、ヒーター45は交流電源10からの電力により動作するものとしたが、これに限らず、直流電源からの電力により動作するものとしてもよい。
上述した実施形態では、コントローラー50とは別のマイコンとして構成された切替制御部80がヒーター切替制御ルーチンを実行してヒーター45を制御するものとしたが、これに限られない。例えば、コントローラー50が上述した切替制御部80の機能を有しており、コントローラー50がヒーター切替制御ルーチンを実行してヒーター45を制御するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ヒーター制御部61は、プリンター20において印刷媒体Sを加熱して印刷媒体Sに吐出されたインクを乾燥させるヒーター45の第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47のオンオフを切り替えるものとしたが、プリンター20の他の用途に用いるヒーターやプリンター20以外の機器で用いるヒーターなど、どのようなヒーターを制御するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ヒーター制御部61はヒーター素子としての第1ヒーター素子46,第2ヒーター素子47の切替を行うものとしたが、ヒーター素子に限らずどのような負荷の切替を行うものとしてもよい。例えば、ファンなどの負荷の切替を行うものとしてもよい。
10 交流電源、20 プリンター、21 印刷機構、22 キャリッジ、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 ガイド、31 搬送機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 搬送ローラー、36 エンコーダー、38 温度センサー、40 プラテン、41 キャッピング装置、42 カバー、43 メカフレーム、45 ヒーター、46 第1ヒーター素子、47 第2ヒーター素子、48 切替部、50 コントローラー、52 CPU,54 RAM、55 フラッシュメモリー、60 電源回路、61 ヒーター制御部、61a,61b 入力端子、62 電圧検出回路、63 ゼロクロス検出回路、80 切替制御部、82 CPU、84 RAM、85 フラッシュメモリー、86 負荷状態切替用テーブル、90 バス、TR1,TR2 トライアック。

Claims (10)

  1. 抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階の負荷状態に切り替え可能な負荷を制御する負荷制御装置であって、
    前記負荷の電源電圧に関する値を検出する検出手段と、
    前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が所定の第1領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第n負荷状態までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行い、前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が前記第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k)負荷状態(1≦k<n,kは整数)までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行う切替制御手段と、
    を備え
    前記負荷は、ヒーターであり、
    前記切替制御手段は、前記負荷の温度又は前記負荷により加熱される対象物の温度に基づいて、前記範囲内で前記負荷状態の切り替えを行う、
    負荷制御装置。
  2. 前記切替制御手段は、前記負荷状態を1段階ずつ切り替える手段である、
    請求項1に記載の負荷制御装置。
  3. 前記切替制御手段は、前記負荷状態を切り替えたあと、所定の切替許可条件が成立するまでは次の切り替えを行わない手段である、
    請求項1又は2に記載の負荷制御装置。
  4. 前記負荷は、商用電源の定格電圧としての所定の第1電圧V1と所定の第2電圧V2(>V1)とに対応しており、
    前記第1領域は、前記第1電圧V1を含む領域であり、
    前記第2領域は、前記第2電圧V2を含む領域である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の負荷制御装置。
  5. 前記第1領域及び前記第2領域は、前記負荷の電源電圧の電圧変動によって該電源電圧が該第1領域及び前記第2領域のいずれにも含まれうるように予め定められた領域である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の負荷制御装置。
  6. 前記切替制御手段は、前記複数の負荷状態のうち少なくとも2以上の負荷状態の組み合わせからなり且つ前記負荷状態を1段階ずつ切り替えていくように切替順序が定められた切替パターンを含む複数の切替パターンのうちから、いずれかの切替パターンを選択して、該選択した切替パターンに従って前記負荷状態の切り替えを行う手段である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の負荷制御装置。
  7. 前記切替制御手段は、前記負荷の温度又は前記負荷により加熱される対象物の温度が目標値に近づくよう所定周期毎に前記複数の切替パターンのいずれかを選択し該選択した切替パターンに従って前記負荷状態の切り替えを行うフィードバック制御を行う手段である、
    請求項6に記載の負荷制御装置。
  8. 前記負荷は、複数の負荷要素からなり、該複数の負荷要素について各負荷要素のオンかオフかの切替と直列か並列かの接続状態の切替との少なくとも一方の切替を行うことで、前記負荷状態を切り替え可能であり、該負荷の前記抵抗値は前記複数の負荷要素の合成抵抗値である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の負荷制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の負荷制御装置と、
    液体を吐出して媒体に画像を形成するヘッドと、
    前記媒体を加熱して該媒体に吐出された前記液体を乾燥させるヒーターであり、前記切替制御手段によって抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1,>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階の負荷状態に切り替え可能な負荷と、
    を備えた画像形成装置。
  10. 抵抗値がそれぞれR1,R2,・・・,Rn(nは3以上の整数,R1,>R2>・・・>Rn)である第1負荷状態,第2負荷状態,・・・,第n負荷状態のn段階のうちいずれかの負荷状態に切り替え可能な負荷を制御する負荷制御方法であって、
    (a)前記負荷の電源電圧に関する値を検出するステップと、
    (b)前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が所定の第1領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第n負荷状態までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行い、前記検出された値に基づいて導出される前記電源電圧が前記第1領域よりも電圧の高い領域である所定の第2領域に含まれるときには、前記第1負荷状態から前記第(n−k)負荷状態(1≦k<n,kは整数)までの範囲で前記負荷状態の切り替えを行うステップと、
    を含み、
    前記負荷は、ヒーターであり、
    前記ステップ(b)では、前記負荷の温度又は前記負荷により加熱される対象物の温度に基づいて、前記範囲内で前記負荷状態の切り替えを行う、
    負荷制御方法。
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