JP5928936B2 - 表面架橋電線の製造方法 - Google Patents

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本発明は、低エネルギーの電子線の照射にて絶縁体を架橋してなる表面架橋電線の製造方法に関する。
電線の耐熱性を向上させる方法としては、被覆となる樹脂を架橋させる方法が知られている。具体的には、ポリエチレンやポリ塩化ビニル等の樹脂を用いて押出成型により被覆を形成するとともに、この形成過程で電子線照射を施し、これにより樹脂を架橋させる方法が知られている。
特開2010−236982号公報
電子線の照射に関しては、加速電圧が数百kV〜数千kVにもなる高エネルギーの電子線照射を施すこともある。高エネルギーの電子線照射であることから、電線はこの被覆全域、すなわち絶縁体の外面(表面)から導体に接する内面までの全域において架橋されるようになる。
高エネルギーの電子線照射を施す場合、多くのエネルギーが使用されるという問題点や、エネルギーのロスが多くなってしまうという問題点を有している。
この他、高エネルギーの電子線照射に関し、使用する樹脂材料が架橋タイプのものでない場合には、電子線の照射により特性が低下してしまうという問題点を有している。具体的には、過電流通電時等における導体の発熱対策として融点の高い樹脂材料を用い、この融点の高い樹脂材料が架橋タイプでない場合、外からの高熱に対応するためとして、電子線の照射を行って耐熱性の向上を図ろうとすると、例えば高分子の分解が起きて耐熱性が落ち、このような状態で導体が発熱すると被覆の溶融が生じてしまうという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電子線の照射に係り省エネルギー及びエネルギーロスを少なくすることが可能な、また、電子線の照射を行っても特性の低下を防止することが可能な、表面架橋電線の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の表面架橋電線の製造方法は、導体と、該導体を被覆する絶縁体とを備えて構成し、
前記絶縁体は、
融点が150℃以上の電子線の照射によって架橋しないポリマー樹脂を前記導体の外周面に密着して被覆してなる内層を前記導体の発熱に対し耐熱性のある層である耐熱層として形成し、
前記内層の外側に電子線の照射によって架橋する前記内層と異なる樹脂を被覆して外層を形成し、
前記絶縁体を、前記内層と前記外層の少なくとも2層からなる多層構造に形成してなり、
前記内層と前記外層で構成される絶縁体の外側から低エネルギーの電子線を照射して外層のみを架橋して架橋層を形成し、
前記内層を低エネルギーの電子線の照射対象外となる非架橋層として形成しなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、絶縁体を多層構造にするとともに、絶縁体の外層のみを架橋する。架橋するにあたっては、低エネルギーの電子線照射にする。低エネルギーの電子線照射により絶縁体の表面、すなわちこの表面を含む外層を架橋して外層を架橋層とすることができる。これにより、外からの高熱に対応することができる。
請求項2に記載の本発明の表面架橋電線の製造方法は、請求項1に記載の表面架橋電線の製造方法に係り、前記外層の厚さを0.03〜0.1mmとすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、0.03〜0.1mmの厚さの外層になる。このような厚さは、外層として押出成型をすることが可能であり、低エネルギーの電子線照射であっても内層に電子が到達しないようにすることが可能である。尚、仮に電子線が内層に到達しても、電子線は低エネルギーであることから、例えば架橋タイプのものでなくても高分子の分解が起こることはない。
請求項3に記載の本発明の表面架橋電線の製造方法は、請求項1又は2に記載の表面架橋電線の製造方法に係り、前記内層をポリプロピレンで構成し、前記外層をポリエチレン(PE)で構成したことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、低エネルギーの電子線7の照射により特性の上がるポリエチレン(PE)だけ、すなわち外層5だけが架橋処理されるようになる。
この時、電子線7の照射により特性の落ちるポリプロピレン(PP)、すなわち内層4には影響しないようになる。この外層5は、架橋によって耐熱性が向上する。
また、内層4は、低エネルギーの電子線7の照射であるため、仮に電子線7が内層4に到達したとしても高分子の分解が起こることはなく、また、高融点であることから、過電流通電時等において導体2が発熱しても内層4は溶融することがない。
請求項4に記載の本発明の表面架橋電線の製造方法は、請求項1、2又は3に記載の表面架橋電線の製造方法に係り、前記低エネルギー電子線の加速電圧範囲を20〜60kVとすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、低エネルギーの電子線の加速電圧範囲は20〜60kVである。20kVとしたのは、電線の巻き付け試験で200℃における融着特性の改善効果が確認できたためである。また、60kVとしたのは、架橋深度の推定値から設定できたためである。
請求項1に記載された本発明によれば、電子線照射を行い架橋層を形成することから、耐熱性の向上を図ることができるという効果を奏する。また、電子線照射を低エネルギーの電子線照射にすることから、高エネルギーの電子線照射に比べて格段にエネルギーロスを少なくすることができるという効果を奏する。本発明によれば、電子線のエネルギーを有効に利用することにより、耐熱性を有する電線(絶縁体)を省エネルギーで提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果に加え次のような効果を奏する。すなわち、外からの高熱に対し、より有効な外層を形成することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、請求項1又は2の効果に加え次のような効果を奏する。すなわち、導体の発熱に対し、有効な内層を形成することができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、請求項1、2又は3の効果に加え次のような効果を奏する。すなわち、絶縁体の内層に影響を与えず耐熱性を高めることができるという効果を奏する。
本発明の表面架橋電線に係る図であり、(a)は断面図、(b)は架橋装置の模式図である。
表面架橋電線は、導体と、内層及び外層を含む多層構造の絶縁体とを備え、絶縁体の表面を有する外層に対し低エネルギーの電子線を照射して、外層を架橋層として形成する。また、導体に接する上記内層を低エネルギーの電子線の照射対象外となる非架橋層として形成するとともに、導体の発熱に対する耐熱層としても形成する。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の表面架橋電線に係る図であり、(a)は断面図、(b)は架橋装置の模式図である。
図1(a)において、引用符号1は本発明に係る表面架橋電線を示している。表面架橋電線1は、耐熱性のある電線であって、公知の導体2と、この導体2を被覆する絶縁体3(被覆)とを備えて構成されている。表面架橋電線1は、絶縁体3に特徴を有しており、この部分によって耐熱性が確保されている。
導体2は、導電性を有しており、上記の如く公知のものであることから、ここでの詳細な説明は省略するものとする。導体2は、断面円形状に形成されている。
絶縁体3は、導体2の外周面に密着してこれを覆う樹脂製の絶縁被覆であって、押出成型機により押し出し成型されるとともに、少なくとも2層となる多層構造に形成されている。本実施例においては、内層4及び外層5の2層構造の例で説明をするが、この限りでないものとする。絶縁体3は、導体2の外周面に密着するように接する内層4と、絶縁体3としての表面6を有する外層5とを備えて構成されている。また、絶縁体3は、外層5が低エネルギーの電子線7の照射対象となる架橋層8として形成されるとともに、内層4が低エネルギーの電子線7の照射対象外となる非架橋層9として、且つ、導体2の発熱に対する耐熱層10として形成されている。
絶縁体3は、内層4及び外層5の2層が同時に押し出し成型、又は層毎に押し出し成型されて形成されるものとする。
内層4は、この厚さAの最小寸法が電線としての強度を確保することが可能な寸法に設定されている。また、最大寸法は、軽量化を図るために許容可能となる寸法に設定されている。具体的には、本実施例の厚さAは、最小寸法が0.1mm、最大寸法が2.0mmに設定されている(0.1mm≦A≦2.0mm)。
内層4は、過電流通電時等における導体2の発熱対策として融点の高い樹脂材料が使用されている。内層4に使用される樹脂材料としては、ポリプロピレン(PP)等の融点が150℃以上のポリマーが一例として挙げられるものとする。内層4は、融点の高い樹脂材料が用いられることから、耐熱性のある層、すなわち耐熱層10として形成されている。
尚、内層4は、低エネルギーの電子線7の照射対象外となる非架橋層9としても形成されることから、架橋タイプの樹脂材料を用いなくともよいものとする。
外層5は、この厚さBの最小寸法が押出成型可能な寸法に設定されている。また、最大寸法は、低エネルギーの電子線7が内層4まで到達しないようにすることが可能な寸法に設定されている。具体的には、本実施例の厚さBは、最小寸法が0.03mm、最大寸法が0.1mmに設定されている(0.03mm≦B≦0.1mm)。
外層5は、低エネルギーの電子線7の照射対象となる架橋層8であって、架橋することにより耐熱性を高めることができる樹脂材料が使用されている。外層5に使用される樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、ポリ塩化ビニル(PVC)が一例として挙げられるものとする。外層5は、低エネルギーの電子線7の照射対象となることから、架橋タイプの樹脂材料が用いられるものとする。
低エネルギーの電子線7の照射に関し、この加速電圧範囲は20〜60kVであるものとする。低エネルギーの電子線7の加速電圧範囲を20kVとしたのは、電線の巻き付け試験で200℃における融着特性の改善効果が確認できたためである。また、60kVとしたのは、架橋深度の推定値(0.04mm)から設定できたためである。
上記構成及び構造において、例えば表面架橋電線1の絶縁体3が内層4及び外層5の2層構造で、尚かつ、内層4がポリプロピレン(PP)、外層5がポリエチレン(PE)である場合、低エネルギーの電子線7の照射により特性の上がるポリエチレン(PE)だけ、すなわち外層5だけが架橋処理されるようになる。この時、電子線7の照射により特性の落ちるポリプロピレン(PP)、すなわち内層4には影響しないようになる。外層5は、架橋により耐熱性が向上する。
内層4は、低エネルギーの電子線7の照射であるため、仮に電子線7が内層4に到達したとしても高分子の分解が起こることはなく、また、高融点であることから、過電流通電時等において導体2が発熱しても内層4は溶融することがない。
表面架橋電線1は、低エネルギーの電子線7の照射を行い外層5を架橋層8として形成することから、耐熱性の向上を図ることができるという効果を奏することができる。また、電子線7の照射を低エネルギーにすることから、高エネルギーの電子線照射に比べて格段にエネルギーロスを少なくすることができるという効果を奏する。表面架橋電線1は、電子線7のエネルギーを有効に利用することにより、耐熱性を有する電線(絶縁体)を省エネルギーで提供することができるという効果を奏する。
ここで、表面架橋電線1に相当する電線と、比較例となる電線とを評価し、これらの評価結果について以下に説明をする。
表1及び表2において、これら表中の「2層電線」とは図1(a)の表面架橋電線1に相当するものとする。2層電線である表面架橋電線1は、公知の導体2と、この導体2を被覆する絶縁体3とを備えて構成されている。絶縁体3は、内層4及び外層5の2層構造になっている。内層4は、ポリプロピレン(PP)の配合材からなり、厚さBは0.35mmに設定されている。一方、外層5は、ポリエチレン(PE)の配合材からなり、厚さAは0.05mmに設定されている。外層5は、加速電圧が20kV、線量が200kGyとなる照射条件にて低エネルギーの電子線7の照射がなされ、この照射により架橋層8が形成されている。
また、表中の「PE配合電線」とは、特に図示しないが、比較例となる電線であって、導体と絶縁体とを備えて構成されている。導体は、2層電線の導体と同じものが用いられている。絶縁体は、ポリエチレン(PE)の配合材からなる1層構造のものであり、2層電線の絶縁体サイズに合わせて形成されている。絶縁体に対しては、加速電圧が20kV、線量が200kGyとなる照射条件にて低エネルギーの電子線7の照射がなされ、この照射により絶縁体の表層のみに架橋層が形成されている。尚、低エネルギーの電子線7の照射に関しては、図1(b)を参照しながら後述する。
また、表中の「PP配合電線」とは、特に図示しないが、比較例となる電線であって、導体と絶縁体とを備えて構成されている。導体は、2層電線の導体と同じものが用いられている。絶縁体は、ポリプロピレン(PP)の配合材からなる1層構造のものであり、2層電線の絶縁体サイズに合わせて形成されている。絶縁体に対しては、電子線7の照射がなされないものとする。
表1は、耐熱性評価(1)についての結果が示されている。耐熱性評価(1)は、外側からの耐熱性に係る評価であり、試験方法としては、自己径のSUS棒に2層電線、1層電線をそれぞれ隙間なく巻き付け、表1に示す温度に30分間放置して溶融(電線同士の融着)の有無を確認する方法が採用されている。この試験は、電線の巻き付け試験であると呼ぶことができる。
表2は、耐熱性評価(2)についての結果が示されている。耐熱性評価(2)は、内側からの耐熱性に係る評価であり、試験方法としては、電線の導体に52A×600secを通電し、導体発熱時においての電線状態を確認する方法が採用されている。
Figure 0005928936
Figure 0005928936
先ず、表1の結果を見ると、2層電線である表面架橋電線1は、200℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、210℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、220℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、230℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、240℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。
同様に表1の結果を見ると、PE配合電線は、200℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、210℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、220℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、230℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、240℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。
同様に表1の結果を見ると、PP配合電線は、200℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。また、210℃で30分間放置しても溶融しないことが分かる。しかしながら、220℃で30分間放置すると溶融してしまうことが分かる。
外側からの耐熱性に係る評価においては、2層電線である表面架橋電線1とPE配合電線の結果が良好になることが分かる。
次に、表2の結果を見ると、2層電線である表面架橋電線1は、導体2の発熱があっても絶縁体3(内層4)は溶融しないことが分かる。
同様に表2の結果を見ると、PP配合電線は、導体の発熱があっても絶縁体は溶融しないことが分かる。
しかしながら、表2の結果を見ると、PE配合電線は、導体発熱により絶縁体が溶融し、溶融物の突出が生じてしまうことが分かる。
内側からの耐熱性に係る評価においては、2層電線である表面架橋電線1とPP配合電線の結果が良好になることが分かる。
従って、外側からの耐熱性に係る評価、及び内側からの耐熱性に係る評価の両方の結果が良好になるのは、2層電線である表面架橋電線1になる。表面架橋電線1は、耐熱性のある電線であることが分かる。
図1(b)において、引用符号11は表面架橋電線1の製造に用いられる架橋装置を示している。架橋装置11において、引用符号12、13はボビン、14は電線サプライ、15は差動排気部、16、17はチャンバー、18〜22は真空ポンプ、23は照射処理部、24は直流高圧電源、25は電極、26はマイクロ波電源、27はサーファトロン、28はArガス、29はプラズマ、30は電線、31は電線引き取り機を示している。尚、符号のない矢印は、電線30及び照射処理後の表面架橋電線1の移動方向を示している。
架橋装置11では、電線サプライ14のボビン12から供給された電線30が差動排気部15を介して照射処理部23に入り、照射処理部23内では、電線30がチャンバー16、17内で折り返される(例えば5ターン)。この時、プラズマ29中の電子を利用した電子線の照射が行われる(ターンさせることにより絶縁体の外層全域が照射され架橋される)。電子線の照射後は、再度、差動排気部15を通り、表面架橋電線1として電線引き取り機31のボビン13に巻き取られる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…表面架橋電線
2…導体
3…絶縁体
4…内層
5…外層
6…表面
7…低エネルギーの電子線
8…架橋層
9…非架橋層
10…耐熱層

Claims (4)

  1. 導体と、該導体を被覆する絶縁体とを備えて構成し、
    前記絶縁体は、
    融点が150℃以上の電子線の照射によって架橋しないポリマー樹脂を前記導体の外周面に密着して被覆してなる内層を前記導体の発熱に対し耐熱性のある層である耐熱層として形成し、
    前記内層の外側に電子線の照射によって架橋する前記内層と異なる樹脂を被覆して外層を形成し、
    前記絶縁体を、前記内層と前記外層の少なくとも2層からなる多層構造に形成してなり、
    前記内層と前記外層で構成される絶縁体の外側から低エネルギーの電子線を照射して外層のみを架橋して架橋層を形成し、
    前記内層を低エネルギーの電子線の照射対象外となる非架橋層として形成しなる
    ことを特徴とする表面架橋電線の製造方法
  2. 請求項1に記載の表面架橋電線の製造方法において、
    前記外層の厚さを0.03〜0.1mmに形成する
    ことを特徴とする表面架橋電線の製造方法
  3. 請求項1又は2に記載の表面架橋電線の製造方法において、
    前記内層をポリプロピレンで構成し、前記外層をポリエチレン(PE)で構成した
    ことを特徴とする表面架橋電線の製造方法
  4. 請求項1、2又は3に記載の表面架橋電線の製造方法において、
    前記低エネルギー電子線の加速電圧範囲を20〜60kVとする
    ことを特徴とする表面架橋電線の製造方法
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