JP5928509B2 - 電池監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池監視装置に関する。
従来より、放電回路の均等化スイッチング素子の均等化機能の診断を行う場合は、イニシャライズ動作により、比較回路のコンデンサに信号線の電圧と、自己閾値電圧との差が充電された状態にし、かつコンデンサに信号線の電圧と、自己閾値電圧との差が充電された状態にする半導体回路がある。比較動作では、信号線と信号線とを接続し、コンデンサに電圧が入力されるようにする。均等化処理を行っていない場合は、出力=Lレベルならば、正常に機能していると診断し、出力=Hレベルならば、故障であると診断する。均等化処理を行っている場合は、出力=Hレベルならば、正常に機能していると診断し、出力=Lレベルならば、故障であると診断する(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−147587号公報
ところで、上述の従来の回路では、コンデンサにリークが生じていると、コンデンサの電圧が実際の電圧よりも低く検出されることにより、過充電になるおそれがある。また、このような過充電は、コンデンサのような電子素子のリークに限らず、電圧の監視対象になる電池セルに並列に接続される電子素子にリークが生じている場合においても同様に生じるおそれがある。
そこで、電池セルに並列に接続される電子素子のリークによる過充電を抑制する電池監視装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の電池監視装置は、複数の電池セルを有する電池スタックの外部に配設される制御部と、前記複数の電池セルにそれぞれ並列に接続される複数の電子素子と、前記電子素子を介して前記複数の電池セルにそれぞれ接続され、前記電池セルの電圧を検出する複数のメインA/Dコンバータと、前記電子素子を介さずに前記複数の電池セルにそれぞれ接続され、前記電池セルの電圧を検出する複数のサブA/Dコンバータとを含み、前記制御部は、前記メインA/Dコンバータで検出される第1電圧検出値と、前記サブA/Dコンバータで検出される第2電圧検出値とに基づいて、前記電子素子の故障状態を検出し、前記電子素子にリーク故障が生じている場合は、通常制御時よりも充電度合の制御範囲を制限する。
電池セルに並列に接続される電子素子のリークによる過充電を抑制する電池監視装置を提供することができる。
実施の形態の電池監視装置を含む電池ユニット100を示す図である。 セル150とICチップ160の間の回路と、ICチップ160の内部構成を示す図である。 SOCの制御範囲とセル電圧の関係を示す図である。 故障部位、故障内容、検出方法、フェールセーフ処理の優先度、制御範囲の関係を示す図である。 フィルタコンデンサ153がオープンの場合のセル電圧の立ち上がり波形を示す図である。 ICチップ160がECU110に送信するデータを示す図である。 ECU110が実行するフェールセーフ処理を示すフローチャート(その1)である。 ECU110が実行するフェールセーフ処理を示すフローチャート(その2)である。
以下、本発明の
を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の電池監視装置を含む電池ユニット100を示す図である。
実施の形態1の電池ユニット100は、主な構成要素として、ECU(Electric Control Unit:電子制御装置)110と、スタック120とを含む。スタック120は、複数のセル150と、n個(nは2以上の整数)のIC(Integrated Circuit:集積回路)チップ160を含む。実施の形態1の電池監視装置は、ECU110と、スタック120に含まれるICチップ160と、ICチップ160とセル150との間の回路とによって構成される。
電池ユニット100は、例えば、ハイブリッド自動車又は電気自動車(EV(Electric Vehicle))の電池の状態を判定するセンサ制御装置として用いられる。
図1には、電池監視装置の構成要素として、1つのECU110とn個(nは2以上の整数)のICチップ160(IC1〜ICnとも称す)を示す。図1では、ECU110の構成要素として、マイコン111を示す。ECU110は、他のスタックにバス101を介して接続されている。
IC1〜ICnとECU110は、信号線170によってデイジーチェーン方式で接続されている。各信号線170には、矢印で示す方向に信号が転送される。図1には、ECU110から送信される指令等をTxと表し、ECU110によって受信される指令又はデータ等をRxと表す。
ここで、ECU110から最も遠いICnが最上位のICチップ160であり、ECU110に最も近いIC1が最下位のICチップ(160)であるとする。
IC1〜ICnは、それぞれ、4つのADコンバータを内蔵しており、それぞれ、対応するブロック150Bに含まれる4つのセル150の出力電圧を検出し、ADコンバータでデジタル変換して電圧データを求める。また、IC1〜ICnは、ECU110から送信される電圧検出指令に応答して、それぞれ、4つの出力電圧を表す電圧データを信号線170を介してECU110に送信する。
また、ICチップ160は、ECU110から電圧検出指令が入力されると、4つのセル150の出力電圧を表す電圧データを生成し、信号線170を介してECU110に伝送する。また、ICチップ160は、他のICチップ160への電圧検出指令の転送と、他のICチップ160から送信される電圧データの転送を行う。なお、ICチップ160は、ECU110からの指令にのみ対応して動作する。
各セル150は、例えば、リチウムイオン二次電池であり、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。
このような電池ユニット100において、各ICチップ160は、4つのセル150の電圧データをECU110に伝送する。
ECU110は、各ICチップ160から伝送される電圧データに基づき、スタック120に含まれるセル150のうち、出力電圧が所定電圧以上のセル150を放電させることにより、スタック120に含まれるセル150の出力電圧を調整する。
なお、セル150の出力電圧とは、セル150の両端間電圧又は充電電圧と同義である。
また、図1には1つのスタック120を示すが、さらに多くのスタックが直列又は並列に接続されいる。図1に示すスタック120と他のスタックとの間には、リレー121が設けられている。
また、ICチップ160は、セル150の出力電圧(セル電圧)を監視する監視ICである。ICチップ160の総数と、IC番号(1〜nのいずれか)とはECU110が保持しており、電圧検出指令の中にこれらの情報が含まれて送信される。
また、ECU110は、スタック120又は信号線170に異常が生じていると判定すると、フェールセーフ処理を行う。フェールセーフ処理とは、電池ユニット100の充放電処理を制限する処理である。フェールセーフ処理が行われている間は、例えば、電池ユニットが所定の低電力しか出力できないようにしたり、スタック120への充放電制御を禁止するようにする。なお、ECU110がフェールセーフ処理を行うか行わないかを判定する処理については後述する。
図2は、セル150とICチップ160の間の回路と、ICチップ160の内部構成を示す図である。図2には、2つのセル150に対応する部分を示す。
各セル150には、一対のヒューズ151を介して、1つのツェナーダイオード152が接続されている。ツェナーダイオード152は、セル150の電圧が変動する際に電圧を安定させるために設けられている。また、ツェナーダイオード152を設けることにより、セル150が過充電になったときにヒューズ151とツェナーダイオード152に電流を流してヒューズ151を切断できる。
また、各ツェナーダイオード152には、一対の抵抗器Rを介して、1つのフィルタコンデンサ153が接続されている。抵抗器Rとフィルタコンデンサ153は、RCフィルタを構成している。RCフィルタは、高周波ノイズを除去するためにメインA/Dコンバータ212とセル150の間に設けられている。
フィルタコンデンサ153の両端は、ICチップ160の端子161B、161C、161D、161Eに接続されている。図2には、ICチップ160の端子161A〜161Fを示す。すなわち、図2において、端子161A〜161Fよりも右側は、ICチップ160の内部である。
ICチップ160は、端子161A〜161F、メインA/Dコンバータ211、212、サブA/Dコンバータ221、222、均等化スイッチ231、232、及びIC制御部240を含む。
メインA/Dコンバータ211、212は、それぞれ、ICチップ160のメインのA/Dコンバータであり、図1に示すA/Dコンバータに対応する。メインA/Dコンバータ211は、端子161B、161C、一対の抵抗器R、一対のヒューズ151を介して図2に示す2つのセル150のうちの下側のセル150に接続されている。
メインA/Dコンバータ212は、端子161D、161E、一対の抵抗器R、一対のヒューズ151を介して図2に示す2つのセル150のうちの上側のセル150に接続されている。
すなわち、メインA/Dコンバータ211、212は、フィルタコンデンサ153を含むRCフィルタを介して、図2に示す2つのセル150にそれぞれ接続されている。メインA/Dコンバータ211、212は、それぞれ、図2に示す2つのセル150のセル電圧を検出する。なお、図2に図示しないメインA/Dコンバータ(図1参照)も同様に接続されている。
サブA/Dコンバータ221、222は、メインA/Dコンバータ211、212とは異なり、フィルタコンデンサ153を含むRCフィルタを介さずに、セル150に接続されている。
サブA/Dコンバータ221は、端子161Aと端子161D、抵抗器R、ヒューズ151を介して、図2に示す下側のセル150に接続されている。端子161Aと端子161Dとの間には、フィルタコンデンサ153は接続されていない。このため、サブA/Dコンバータ221は、フィルタコンデンサ153を含むRCフィルタを介さずに、図2に示す下側のセル150に接続されている。
サブA/Dコンバータ222は、端子161Cと端子161F、抵抗器R、ヒューズ151を介して、図2に示す上側のセル150に接続されている。端子161Cと端子161Fとの間には、フィルタコンデンサ153は接続されていない。このため、サブA/Dコンバータ222は、フィルタコンデンサ153を含むRCフィルタを介さずに、図2に示す上側のセル150に接続されている。
サブA/Dコンバータ221、222は、それぞれ、図2に示す2つのセル150のセル電圧を検出する。
均等化スイッチ231、232は、ICチップ160の内部では、それぞれ、メインA/Dコンバータ211、212の一対の端子の間に接続されている。すなわち、均等化スイッチ231は、図2に示す下側のセル150、ツェナーダイオード152、フィルタコンデンサ153に並列に接続されている。また、均等化スイッチ232は、図2に示す上側のセル150、ツェナーダイオード152、フィルタコンデンサ153に並列に接続されている。
均等化スイッチ231、232は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、IC制御部240からゲートに入力される制御信号によってオン/オフが切り替えられる。
均等化スイッチ231、232は、ブロック150B(図1参照)の内部の4つのセル150のセル電圧を均等化するために設けられている。IC制御部240は、ブロック150B(図1参照)の内部の4つのセル150のセル電圧を最も低いセル電圧に合わせるために、最も低いセル電圧以外のセル150に対応する均等化スイッチ231、232をオンにして、対応するセル150を放電させる。
なお、このようなIC制御部240による均等化スイッチ231、232の制御は、ECU110からIC制御部240に送信される指令に基づいて行われる。
IC制御部240は、メインA/Dコンバータ211、212と、サブA/Dコンバータ221、222の出力端子に接続されている。IC制御部240は、メインA/Dコンバータ211、212から出力されるセル電圧を信号線170(図1参照)を介してECU110に送信する。また、IC制御部240は、サブA/Dコンバータ221、222から出力されるセル電圧を信号線170(図1参照)を介してECU110に送信する。また、IC制御部240は、上述のように、均等化スイッチ231、232のオン/オフの制御を行う。
なお、図2には、図1における2つのセル150に対応する部分を示したが、図1に示すように実際にはセル150は1つのブロック150Bに4つ含まれており、スタック120にはn個のブロックが含まれる。図2に示す2つのセル150とICチップ160の間の回路と、ICチップ160の内部構成とは、図1に示すすべてのセル150について同様である。
次に、ECU110が実行するフェールセーフ処理について説明する。
ECU110は、上述のようなICチップ160と、ICチップ160とセル150との間の回路とを用いて、ツェナーダイオード152、フィルタコンデンサ153、及び均等化スイッチ231、232の故障を検出し、故障内容に応じたフェールセーフ処理を行う。
フェールセーフ処理は、セル150のSOC(State Of Charge:充電率)の範囲を通常制御時よりも狭めることにより、電池ユニット100の充放電処理を制限する処理である。なお、通常制御時とは、ツェナーダイオード152、フィルタコンデンサ153、及び均等化スイッチ231、232の故障が生じていない状態における充放電処理を行っているときをいう。
図3は、SOCの制御範囲とセル電圧の関係を示す図である。横軸はセル150のSOCを表し、縦軸はセル150のセル電圧を表す。ここでは、通常制御の場合のSOCの最小値及び最大値をそれぞれ0%及び100%と表す。SOCが0%のときのセル電圧は3Vであり、100%のときのセル電圧は4Vである。通常制御では、SOCの目標値を例えば50%(3.5V)として、SOCが0%以上で100%以下の範囲内に収まるように充放電の制御が行われる。図3には、通常制御におけるSOCの制御範囲(0%≦SOC≦100%)を通常制御範囲として示す。
実線の曲線で示すようなセル電圧の増大に伴い、SOCは増大する。SOCが0%未満の領域はセル150が過放電の領域であり、SOCが100%より高い領域はセル150が過充電の領域である。
実施の形態の電池監視装置は、故障の内容により、図3に両矢印A、B、C、Dで示すように、SOCの制御範囲を通常制御範囲よりも狭める。SOCの制御範囲は、範囲Aが最も狭く、範囲Dが最も広い。範囲Aは最も重大な(重要度の高い)故障の場合にフェールセーフ処理で設定する範囲であり、範囲Dは最も重要度の低い故障の場合にフェールセーフ処理で設定する範囲である。範囲A〜Dは、それぞれ、例えば20%、40%、60%、80%であり、目標値を中心とする範囲である。
図4は、故障部位、故障内容、検出方法、フェールセーフ処理の優先度、制御範囲の関係を示す図である。図5は、フィルタコンデンサ153がオープンの場合のセル電圧の立ち上がり波形を示す図である。
ここでは、一例として、故障部位がフィルタコンデンサ153と均等化スイッチ231、232の場合について説明する。
フィルタコンデンサ153の故障内容としてはオープン、短絡(ショート)、リークがある。フィルタコンデンサ153がオープンの状態とは、フィルタコンデンサ153の少なくとも一方の電極の配線(図2参照)が切れているような状態で、フィルタコンデンサ153が存在しないのと同じ状態をいう。
また、フィルタコンデンサ153が短絡している状態とは、電極間が短絡しており、コンデンサとして機能していない状態をいう。また、フィルタコンデンサ153がリークしている状態とは、電極間に電流が流れている状態をいう。
均等化スイッチ231、232の故障内容としてはオン固着、オープン(オフ固着)、リークがある。
均等化スイッチ231、232がオープンの状態とは、均等化スイッチ231、232がオフの状態に固定されており、オンにできなくなっている状態を言う。また、均等化スイッチ231、232がリークしている状態とは、オフにしてもドレイン−ソース間に電流が流れている状態をいう。
フィルタコンデンサ153がオープンであるかどうかは、均等化スイッチ231、232をオンからオフに切り替えたときのセル電圧の立ち上がり度合でICチップ160のIC制御部240が判定する。ICチップ160は、判定結果を信号線170を介してECU110に送信する。ECU110は、ICチップ160から受信する判定結果に基づいて、フィルタコンデンサのオープン故障を判定する。
例えば、図5に示すように、均等化スイッチ231、232をオフの状態からオンにして、再びオフにすると、通常動作時は、オンからオフにするときに、フィルタコンデンサ153の静電容量による時定数によって実線で示すように波形が鈍り、セル電圧が緩やかに立ち上がる。
一方、フィルタコンデンサ153がオープンのときは、オンからオフにするときに、フィルタコンデンサ153が存在しないのと同様の状態であるため、時定数による影響は生じず、破線で示すようにセル電圧が急激に立ち上がる。
従って、フィルタコンデンサ153をオンからオフにするときに、セル電圧の立ち上がりに要する時間によってフィルタコンデンサ153がオープンであるかどうかを判定すればよい。各セル150には、1つのフィルタコンデンサ153が接続されているため、セル電圧の立ち上がりに要する時間が早いセル150がある場合に、そのセル150に対応するフィルタコンデンサ153にオープン故障が生じていると判定すればよい。
なお、故障の判定に際しての均等化スイッチ231、232のオン/オフの切り替えは、ECU110が信号線170を介して指令をICチップ160に送信することによって行えばよい。
フィルタコンデンサ153が短絡しているかどうかは、次のようにして判定すればよい。
フィルタコンデンサ153が短絡すると、そのフィルタコンデンサ153の両端子間の電圧を検出するメインA/Dコンバータ(211、212)の出力が0Vになる。また、過放電は生じていなければセル電圧は3V以上であるため、出力が0VのメインA/Dコンバータ(211、212)に対応するサブA/Dコンバータ(221、222)の出力は3V以上である。このため、フィルタコンデンサ153の短絡しているかどうかは、いずれかのメインA/Dコンバータ(211、212)で検出する電圧が0Vであり、かつ、対応するサブA/Dコンバータ(221、222)の検出電圧が3V以上であるかどうかで判定すればよい。
フィルタコンデンサ153がリークしているかどうかは、均等化スイッチ231、232がオフ(SW=オフ)の状態で、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧と、サブA/Dコンバータ221、222の検出電圧とを比較し、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧よりも、サブA/Dコンバータ221、222の検出電圧の方が所定電圧以上高いかどうかで判定を行う。
各フィルタコンデンサ153のリーク故障は、そのフィルタコンデンサ153に対応するメインA/Dコンバータの検出電圧211、212と、サブA/Dコンバータ221、222の検出電圧とを比較することによって行えばよい。
このような判定は、ECU110が信号線170を介してICチップ160から受信する検出電圧を表す信号に基づいて行う。
フィルタコンデンサ153がリークしている場合は、フィルタコンデンサ153の両端間電圧を検出するメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧は低下するが、フィルタコンデンサ153を含むRCフィルタを介さずにセル電圧を検出するサブA/Dコンバータ221、222の検出電圧には影響が生じないからである。
均等化スイッチ231、232がオープンであるかどうかは、均等化スイッチ231、232をオンにした場合に、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧が変化するかどうかで判定すればよい。均等化スイッチ231、232をオンにするとセル150が放電されるからである。
このような判定は、ECU110が信号線170を介してICチップ160から受信する検出電圧を表す信号に基づいて行う。また、故障の判定に際しての均等化スイッチ231、232のオン/オフの切り替えは、ECU110が信号線170を介して指令をICチップ160に送信することによって行えばよい。
均等化スイッチ231、232の各々のリーク故障は、均等化スイッチ231、232がオフの状態で、均等化スイッチ231、232の各々に対応するメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧と、サブA/Dコンバータ221、222の検出電圧とを比較することによって行えばよい。
均等化スイッチ231、232がリークしている場合は、均等化スイッチ231、232の両端間電圧を検出するメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧は低下するが、均等化スイッチ231、232を介さずにセル電圧を検出するサブA/Dコンバータ221、222の検出電圧には影響が生じないからである。
均等化スイッチ231、232のオン固着とは、均等化スイッチ231、232がオンの状態に保持されており、オフにできない状態をいう。均等化スイッチ231、232がオン固着の状態になっているかどうかは、均等化スイッチ231、232をオフにした状態で、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧が0.2V以下であるかどうかで判定すればよい。均等化スイッチ231、232として用いられるMOSトランジスタがオンの状態でのドレイン・ソース間の電圧をメインA/Dコンバータ211、212で検出することにより、均等化スイッチ231、232がオン固着の状態になっているかどうかを判定することができる。
ここで、フェールセーフ処理を行うべき故障の優先度は、一例として、フィルタコンデンサ153のリーク又は短絡と、均等化スイッチ231、232のリーク又はオン固着とが1位であり、均等化スイッチ231、232のオープンが2位であり、フィルタコンデンサ153のオープンが3位であることとして取り扱う。
これは、フィルタコンデンサ153は、均等化スイッチ231、232のようにICチップ160の内部の信頼性の比較的高い素子ではなく、ICチップ160の外側に取り付けられる外付け部品であることと、フィルタコンデンサ153のリークはメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧が実際よりも低くなることにより、セル150の過充電に繋がるおそれがあるからである。
また、均等化スイッチ231、232は、ブロック150B(図1参照)の内部に含まれる4つのセル150の電圧を均等化するために設けられており、リークが生じるとメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧が実際よりも低くなることにより、セル150の過充電に繋がるおそれがあるからである。
なお、フィルタコンデンサ153のリークを均等化スイッチ231、232のリークよりも優先してもよいし、その逆であってもよい。
フィルタコンデンサ153が短絡すると、RCフィルタがうまく機能しなくなってセル電圧が不安定になる傾向が生じることと、メインA/Dコンバータ211、212でセル電圧を検出することができなくなり、サブA/Dコンバータ221、222でセル電圧を検出することになるためである。
また、均等化スイッチ231、232のオン固着すると、均等化を行えなくなることと、メインA/Dコンバータ211、212でセル電圧を検出することができなくなり、サブA/Dコンバータ221、222でセル電圧を検出することになるためである。
また、均等化スイッチ231、232のオープンを2位にするのは、均等化スイッチ231、232がオープンになると、均等化を十分に行えなくなり、セル電圧のバランスが悪化するおそれがあるからである。
また、フィルタコンデンサ153のオープンを3位にするのは、フィルタコンデンサ153がオープンになると、RCフィルタ機能が十分に働かないため、高調波ノイズ成分の除去が十分にできず、メインA/Dコンバータ221、222のセル電圧の検出精度が低下するためである。
図6は、ICチップ160がECU110に送信するデータを示す図である。ここでは、一例として、制御周期の6周期分のデータを示す。
各周期でICチップ160がECU110に送信するデータは、基本情報、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧、フェールセーフ系の情報、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査機能)情報を含む。
基本情報は、自己のIC番号等である。また、メインA/Dコンバータ211、212の検出電圧は、均等化スイッチ231、232がオフの状態で自己に対応する実際には4つあるメインA/Dコンバータ(211、212)が検出した検出電圧である。
フェールセーフ系の情報は、均等化スイッチ231、232がオフの状態(SW=オフ)で自己に対応する4つのサブA/Dコンバータ221、222が検出した検出電圧(サブ検出電圧)、均等化スイッチ231、232がオンの状態(SW=オン)で自己に対応する4つのメインA/Dコンバータ211、212が検出した検出電圧(メイン検出電圧)、及びセル電圧の立ち上がり度合から判定したフィルタコンデンサがオープンかどうかを表す情報である。
CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査機能)情報は、デイジーチェーンを構築する信号線170で伝送するデータのチェック用のデータである。
ここで、図6に示すように、均等化スイッチ231、232がオフの状態(SW=オフ)のメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧(メイン検出電圧)は、毎周期のデータに含まれる。また、1周期目のフェールセーフ系の情報1は、均等化スイッチ231、232がオフの状態(SW=オフ)でサブA/Dコンバータ221、222が検出した検出電圧(サブ検出電圧)である、3周期目のフェールセーフ系の情報3は、均等化スイッチ231、232をオン状態からオフ状態に切り替えた際のセル電圧の立ち上がり度合から判定したフィルタコンデンサがオープンかどうかを表す情報(立ち上がりの度合による判定結果)である。6周期目のフェールセーフ系の情報6は、均等化スイッチ231、232がオンの状態(SW=オン)で自己に対応する4つのメインA/Dコンバータ211、212が検出した検出電圧(メイン検出電圧)である。
なお、2周期目、4周期目、5周期目のフェールセーフ系の情報2、4、5は特にデータを含まない。
以上のように、ICチップ160は、均等化スイッチ231、232がオフの状態のメインA/Dコンバータ211、212の検出電圧を毎周期送信する。また、ICチップ160は、均等化スイッチ231、232をオン状態からオフ状態に切り替えた際のセル電圧の立ち上がり度合から判定したフィルタコンデンサがオープンかどうかを表す情報を6周期の中の3周期目で送信する。また、ICチップ160は、均等化スイッチ231、232がオンの状態で自己に対応する4つのメインA/Dコンバータ211、212が検出した検出電圧を6周期の中の6周期目で送信する。
図7は、ECU110が実行するフェールセーフ処理を示すフローチャート(その1)である。ここでは、図6に示す周期数をkで表す。周期数kは1〜6の値をとり、周期数6に到達すると次の周期では周期数が1になり、これを繰り返す。
まず、ECU110は、周期数kを0にリセットする(ステップS1)。
ECU110は、セル150の過放電又は過充電であるかどうかを判定する(ステップS2)。この判定は、ICチップ160から送信されるメインA/Dコンバータの検出電圧に基づいて得られるSOCが通常制御範囲(SOCが0%以上で100%以下の範囲)内にあるかどうかで判定すればよい。
ECU110は、セル150の過放電又は過充電である(S2:YES)と判定すると、過放電・過充電のためX判定とし(ステップS3)、さらに次のステップS4でX判定の場合のフェールセーフ処理を実行する(ステップS4)。なお、ECU110は、フェールセーフ処理を終えるとフローをステップS2にリターンする。
ECU110は、セル150の過放電又は過充電ではない(S2:NO)と判定すると、均等化スイッチ231、232をオフにした状態(SW=オフ)で更新されたメイン検出電圧をICチップ160から取得する(ステップS5)。
次いで、ECU110は、フィルタコンデンサ153の短絡が生じているかどうかを判定する(ステップS6)。フィルタコンデンサ153が短絡すると、そのフィルタコンデンサ153の両端子間の電圧を検出するメインA/Dコンバータ(211、212)の出力が0Vになる。また、ステップS6に進行する場合は、過放電は生じていない場合であるため、セル電圧は3V以上であると考えられる。このため、出力が0VのメインA/Dコンバータ(211、212)に対応するサブA/Dコンバータ(221、222)の出力は3V以上である。このため、フィルタコンデンサ153の短絡の有無は、いずれかのメインA/Dコンバータ(211、212)で検出する電圧が0Vであり、かつ、対応するサブA/Dコンバータ(221、222)の検出電圧が3V以上であるかどうかで判定すればよい。
ECU110は、フィルタコンデンサ153の短絡が生じていると判定すると(S6:YES)、A判定とし(ステップS7)、A判定の場合のフェールセーフ処理を実行する(ステップS8)。なお、ECU110は、フェール処理を終えるとフローをステップS2にリターンする。
ECU110は、ステップS6でフィルタコンデンサ153の短絡は生じていない(S6:NO)と判定すると、メイン検出電圧が0.2V以下であるかどうかを判定する(ステップS9)。これは、均等化スイッチのオン固着を判定するためである。
ECU110は、メイン検出電圧が0.2V以下である(S9:YES)と判定すると、A判定とし、ステップS7に進行する。
ECU110は、メイン検出電圧が0.2V以下である(S9:NO)と判定すると、周期数kをインクリメントする(k←k+1)(ステップS10)。
次に、ECU110は、kが6以上であるかどうかを判定する(ステップS11)。6周期に1回の頻度でステップS12以下の処理を行うために、このような判定を行う。
ECU110は、kが6以上ではない(S11:NO)と判定すると、フローをステップS2にリターンする。
ECU110は、kが6以上である(S11:YES)と判定すると、周期数kを0にリセットする(ステップS12)。
ECU110は、均等化スイッチ231、232がオフにされた状態(SW=オフ)でICチップ160から更新されたサブ検出電圧を取得する(ステップS13)。
ECU110は、サブ検出電圧からメイン検出電圧を引いた差分が0.2V以上であるかどうか判定する(ステップS14)。
ECU110は、差分が0.2V以上である(S14:YES)と判定すると、フィルタコンデンサ又は均等化スイッチのリークによるA判定であるとし(ステップS15)、A判定によるフェールセーフ処理を実行する(ステップS16)。
ECU110は、均等化スイッチ231、232がオンにされた状態(SW=オン)でICチップ160から更新されたメイン検出電圧を取得する(ステップS17)。
ECU110は、メイン検出電圧(SW=オフ)からメイン検出電圧(SW=オン)を引いた差分の絶対値が0.2V以下であるかどうかを判定する(ステップS18)。すなわち、均等化スイッチ231、232がオフにされた状態(SW=オフ)でICチップ160から更新されたメイン検出電圧から、均等化スイッチ231、232がオンにされた状態(SW=オン)でICチップ160から更新されたメイン検出電圧を引いた差分の絶対値が0.2V以下であるかどうかを判定する。
ECU110は、差分の絶対値が0.2V以下である(S18:YES)と判定すると、均等化スイッチはオープン(オフ固着)によるB判定であると判定し(ステップS19)、B判定によるフェールセーフ処理を実行する(ステップS20)。なお、ECU110は、フェール処理を終えるとフローをステップS2にリターンする。
ECU110は、差分の絶対値が0.2V以下ではない(S18:NO)と判定すると、ICチップ160から更新された判定結果を取得する(ステップS21)。この判定結果は、ICチップ160がフィルタコンデンサ153のオープン(断線)故障の有無を判定した結果である。
ECU110は、判定結果がフィルタコンデンサ153のオープン(断線)故障を表しているかどうかを判定する(ステップS22)。例えば、フィルタコンデンサ153のオープン故障を表すフラグがオープン(断線)を表すかどうかで判定すればよい。
ECU110は、判定結果がフィルタコンデンサ153のオープン(断線)故障を表している(S22:YES)と判定すると、C判定とし(ステップS23)、C判定によるフェールセーフ処理を実行する(ステップS24)。なお、ECU110は、フェール処理を終えるとフローをステップS2にリターンする。
図8は、ECU110が実行するフェールセーフ処理を示すフローチャート(その2)である。
ECU110は、フェールセーフを実行する際には、まず、X判定であるかどうかを判定する(ステップS31)。
ECU110は、X判定である(S31:YES)と判定すると、リレー121(図1参照)を遮断する(ステップS32)。これにより、電池ユニット100は、電圧を出力しない状態になる。このため、例えば、電池ユニット100がエンジンとモータを動力源とするハイブリッド車である場合は、エンジンだけでの走行を行う状態に切り替えられる。
ECU110は、X判定ではない(S31:NO)と判定すると、A判定であるかどうかを判定する(ステップS33)。
ECU110は、A判定である(S33:YES)と判定すると、A判定の処理を行う(ステップS34)。
ECU110は、A判定ではない(S33:NO)と判定すると、B判定であるかどうかを判定する(ステップS35)。
ECU110は、B判定である(S35:YES)と判定すると、B判定の処理を行う(ステップS36)。
ECU110は、B判定ではない(S35:NO)と判定すると、C判定であるかどうかを判定する(ステップS37)。
ECU110は、C判定である(S37:YES)と判定すると、C判定の処理を行う(ステップS38)。
なお、ステップS32、S34、S36、S38の各処理が終了すると、フローはステップS2(図7参照)にリターンされる。
以上、実施の形態によれば、セル150に並列に接続される電子素子のリークによる過充電を抑制する電池監視装置を提供することができる。
また、故障の種類に応じてフェールセーフのレベルを可変にすることにより、電池制御の有効活用が可能になる。換言すれば、過敏な電池の制御を抑制して故障の種類に応じて制御可能な範囲を設定することで、稼働可能な状態を増やすことができる。
なお、以上では、故障が生じた場合にSOCの範囲を制限する形態について説明したが、充放電の制御自体を禁止するようにしてもよい。また、セル電圧の最大値を所定電圧以下にするようにしてもよい。
また、以上では、フィルタコンデンサ153と均等化スイッチ231、232の故障について説明したが、フィルタコンデンサ153と均等化スイッチ231、232以外の電子素子の故障を判定してもよい。
例えば、ヒューズ151のオープン(断線)故障を判定してもよい。ヒューズ151のオープン故障は、次のようにして検出できる。均等化スイッチ231、232を1つ飛ばしで奇数番目のグループと偶数番目のグループとに分けて、偶数番目の均等化スイッチをオフにした状態で奇数番目の均等化スイッチをオンにしてから、奇数番目の均等化スイッチをオフにするとともに偶数番目の均等化スイッチをオンにする。この結果、セル電圧が上昇するので、上昇しないセル150に対応するヒューズ151のオープン(断線)を検出できる。
また、抵抗器Rのオープン(断線)故障を判定してもよい。抵抗器Rのオープン(断線)故障は、メイン検出電圧とサブ検出電圧を比較し、その差がある程度大きくなった場合に抵抗器Rのオープン(断線)故障が生じていることを検出できる。
また、ツェナーダイオード152の短絡(ショート)を判定してもよい。ツェナーダイオード152の短絡(ショート)が生じるとメイン検出電圧が低下し、メイン検出電圧とサブ検出電圧の差が大きくなるため、その差がある程度大きくなった場合にツェナーダイオード152の短絡(ショート)故障が生じていることを検出できる。
また、ツェナーダイオード152のリークを判定してもよい。ツェナーダイオード152のリークが生じると、リークの生じているツェナーダイオード152に並列に接続されるメインA/Dコンバータのメイン検出電圧が低下するため、そのツェナーダイオード152に対応するセル150の上位側と下位側のセル150のメイン検出電圧との差がある程度大きくなった場合にツェナーダイオード152のリーク故障が生じていることを検出できる。
また、端子161B〜161Eのオープン(断線)を判定してもよい。端子161B〜161Eのオープン(断線)が生じると、メイン検出電圧とサブ検出電圧の差が大きくなるため、その差がある程度大きくなった場合に端子161B〜161Eのオープン(断線)故障が生じていることを検出できる。
また、端子161B〜161Eのショート(短絡)を判定してもよい。端子161Bと161C、端子161Dと161Eのショート(短絡)が生じると、メインA/Dコンバータ211、212のメイン検出電圧が0Vになるため、端子161Bと161C、端子161Dと161Eのショート(短絡)故障が生じていることを検出できる。
また、端子161B〜161Eのリークを判定してもよい。端子161Bと161C、端子161Dと161Eのリークが生じると、メイン検出電圧がサブ検出電圧よりも低くなるため、ある程度電圧差が生じたときに端子161Bと161C、端子161Dと161Eのリーク故障が生じていることを検出できる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の電池監視装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 電池ユニット
110 ECU
120 スタック
150 セル
150B ブロック
151 ヒューズ
152 ツェナーダイオード
153 フィルタコンデンサ
R 抵抗器
160 ICチップ
161A〜161F 端子
170 信号線
211、212 メインA/Dコンバータ
221、222 サブA/Dコンバータ
231、232 均等化スイッチ
240 IC制御部

Claims (9)

  1. 複数の電池セルを有する電池スタックの外部に配設される制御部と、
    前記複数の電池セルにそれぞれ並列に接続される複数の電子素子と、
    前記電子素子を介して前記複数の電池セルにそれぞれ接続され、前記電池セルの電圧を検出する複数のメインA/Dコンバータと、
    前記電子素子を介さずに前記複数の電池セルにそれぞれ接続され、前記電池セルの電圧を検出する複数のサブA/Dコンバータと
    を含み、
    前記制御部は、前記メインA/Dコンバータで検出される第1電圧検出値と、前記サブA/Dコンバータで検出される第2電圧検出値とに基づいて前記電子素子の故障状態を検出し、前記電子素子にリーク故障が生じている場合は、通常制御時よりも充電度合の制御範囲を制限する、電池監視装置。
  2. 前記複数の電子素子の各々は、フィルタコンデンサ又は均等化スイッチである、請求項1記載の電池監視装置。
  3. 前記複数の電子素子の各々はフィルタコンデンサであるとともに、さらに、複数の前記フィルタコンデンサにそれぞれ並列に接続され、前記複数の電池セルの充電度合を均等化する複数の均等化スイッチを含み、
    前記制御部は、前記均等化スイッチをオンからオフにしたときの前記第1電圧検出値の変化度合に基づいて前記フィルタコンデンサの故障状態を検出し、前記フィルタコンデンサにオープン故障が生じている場合は、通常制御時よりも前記充電度合の制御範囲を制限する、請求項1記載の電池監視装置。
  4. 前記フィルタコンデンサにリーク故障が生じている場合に制限される前記充電度合の制御範囲は、前記フィルタコンデンサにオープン故障が生じている場合に制限される前記充電度合の制御範囲よりも狭い、請求項3記載の電池監視装置。
  5. 前記制御部は、前記第1電圧検出値に基づいて前記フィルタコンデンサの故障状態を検出し、前記フィルタコンデンサに短絡故障が生じている場合は、通常制御時よりも前記充電度合の制御範囲を制限する、請求項3又は4記載の電池監視装置。
  6. 前記複数の電子素子の各々は均等化スイッチであり、
    前記制御部は、前記均等化スイッチがオフのときの前記第1電圧検出値と前記第2電圧検出値とに基づいて前記均等化スイッチの故障状態を検出し、前記均等化スイッチにリーク故障が生じている場合は、通常制御時よりも充電度合の制御範囲を制限する、請求項1記載の電池監視装置。
  7. 前記複数の電子素子の各々は均等化スイッチであり、
    前記制御部は、前記均等化スイッチをオフからオンにしたときの前記第1電圧検出値に基づいて前記均等化スイッチの故障状態を検出し、前記均等化スイッチにオープン故障が生じている場合は、通常制御時よりも充電度合の制御範囲を制限する、請求項記載の電池監視装置。
  8. 前記フィルタコンデンサにリーク故障が生じている場合に制限される前記充電度合の制御範囲は、前記均等化スイッチにオープン故障が生じている場合に制限される前記充電度合の制御範囲よりも狭い、請求項7記載の電池監視装置。
  9. 前記制御部は、前記均等化スイッチをオフにしたときの前記第1電圧検出値に基づいて前記均等化スイッチの故障状態を検出し、前記均等化スイッチにオン固着故障が生じている場合は、通常制御時よりも充電度合の制御範囲を制限する、請求項6乃至8のいずれか一項記載の電池監視装置。
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