JP5927107B2 - カッタヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、掘進機に搭載されるカッタヘッドに関する。
埋設された下水道管などの鉄筋コンクリート管を推進工法により切削・破砕して、当該鉄筋コンクリート管を新しく置き換える非開削工法が知られている。非開削工法に用いられる掘進機に搭載されるカッタヘッドの一例は、掘進機の軸心を中心に回転されるカッタヘッド基部と、該カッタヘッド基部の前面に設けられたギアカッタとを有する(特許文献1参照)。
特開2007−120255号公報
これまでの改築推進は、既設の鉄筋コンクリート管の経路に沿って、既設管を破壊しながら新設管を設置する工法が主流であった。このため、鉄筋コンクリート管の破壊に適した特許文献1に記載のギアカッタでも、非常に効率の良い改築推進の実現が可能であった。
しかしながら、今後は、様々な改築推進の要望が増える可能性がある。例えば、既設の鉄筋コンクリート管の経路とは異なる経路から礫・玉石層を掘削し、途中から既設の鉄筋コンクリート管の経路に入ることで、既設管とは異なる新しい経路で新設管を設置することや、中だるみした既設の鉄筋コンクリート管を改築推進によって真っ直ぐな新設管に置き換えるような、新しい要望が増える可能性がある。
これらの場合、カッタヘッドは、既設管から外れた位置で礫・玉石層を掘削することになる。このためカッタヘッドは、既設の鉄筋コンクリート管の破壊と、礫・玉石層の掘削との両方の性能が求められることになる。特許文献1に記載にギアカッタは、鉄筋コンクリート管の破壊には適しているが、礫・玉石層の掘削にはあまり適しておらず、施工の効率化が困難である。
また、既設の鉄筋コンクリート管には、管と管とを繋ぐ金属製の接続カラーが設けられている。この接続カラーは、例えばステンレス製、鋼製、またはアルミ製であり、比較的硬い。このため、鉄筋コンクリート管の破壊に適した特許文献1に記載のギアカッタでは、この接続カラー部分の破壊を効率的に行えない場合もある。
本発明の目的は、礫・玉石層の掘削と、鉄筋コンクリート管の破壊との両方に適したカッタヘッドを提供することである。
一つの実施形態によれば、カッタヘッドは、掘進機の軸心を中心に回転されるカッタヘッド基部と、該カッタヘッド基部の前面に設けられたカッタビットとを備える。このカッタビットは、前記カッタヘッド基部の前面に対する中心軸の投影が前記カッタヘッド基部の径方向に沿うとともに、該中心軸を中心に回転される本体部と、該本体部の表面から突出し、該本体部の回転に伴って掘削面を打撃する複数の掘削チップとを有する。前記複数の掘削チップは、前記本体部の中心軸に対して前記本体部の径方向に放射状に延びた複数の列に分かれて配置され、且つ、各列に配置された複数の掘削チップは、該各列において前記本体部の径方向に互いに間隔を空けて並べられている。前記カッタヘッド基部の中心から前記列の所定位置までの距離をRとし、該所定位置における前記本体部の周方向に対する前記複数の列の間のピッチをPとしたときに、2πR/Pが自然数となる。
また、第1カッタビットは、第1本体部に固定される基部と、基部の先端に第1本体部の周方向と略直交する方向に延びる第1稜部と、この第1稜部を介して長手方向の両側から基部へ傾斜する2つの傾斜面と、を有する第1掘削チップと、第1掘削チップの第1稜部よりも長手方向の長さが短い第2稜部を有する第2掘削チップを、放射状に配置される第1掘削チップのさらに中心軸側に備える。
本発明によれば、礫・玉石層の掘削と、鉄筋コンクリート管の破壊との両方に適したカッタヘッドを提供することができる。
本発明の一つの実施形態に係る掘進機を示す側面図。 同実施形態に係るカッタヘッドの正面図。 同実施形態に係るカッタビットの斜視図。 同実施形態に係るカッタビットの正面図。 同実施形態に係るカッタヘッドの打撃痕を示す正面図。 同実施形態に係るカッタヘッドにより打壊される鉄筋コンクリート管の断面図。 同実施形態に係る掘進機を用いた改築推進の一例を示す図。
本明細書では、いくつかの要素に複数の表現の例を付している。なおこれら表現の例はあくまで例示であり、上記要素が他の表現で表現されることを否定するものではない。また、複数の表現が付されていない要素についても、別の表現で表現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る掘進機1は、地中埋設管の改築推進工法で使用される。掘進機1は、円筒状の掘進機本体2と、カッタヘッド3とを有する。カッタヘッド3は、掘進機本体2の前面に搭載され、地中に埋設された既設管OP及びその周囲の地山を打壊・掘削する。
掘進機1は、発進立坑Hの底面に設置された元押装置5に押圧されて、到達立坑(図示しない)に向かって推進される。掘進機1の後方には、新設管NPが順次補給される。
なお、本実施形態に係る既設管OPは、いわゆる鉄筋コンクリート管である。既設管OPの内部は、既設管OPの周方向に沿って配設された鉄筋W1と、既設管OPの軸心方向に沿って配設された鉄筋W2とを有する(図6を参照)。
図2に示すように、カッタヘッド3は、カッタヘッド基部10を有する。カッタヘッド基部10は、掘進機本体2の前面に搭載され、掘進機本体2内に配設された駆動装置によって、掘進機1の軸心Aを中心に回転される。
カッタヘッド基部10の前面には、該カッタヘッド基部10の前面の周端部に設けられた3つの第1カッタビット11と、該カッタヘッド基部10の前面の中心部に設けられた3つの第2カッタビット12とを有する。第1カッタビット11は、例えば既設管OPの円筒部分(鉄筋W1,W2が埋め込まれた部分)に対応する。第2カッタビット12は、例えば既設管OPの円筒部分の内側領域に対応する。
なお、この構成はあくまで例示であり、カッタヘッド3は、例えば第2カッタビット12のさらに外周側に、複数(例えば3つ)の第3カッタビットを有してもよい。すなわち、カッタヘッド3の具体的な構成は、ヘッド口径などに基づいて任意に設定することができる。
次に、第1カッタビット11について詳しく説明する。3つの第1カッタビット11は、例えば互いに同じ形状を有する。第1カッタビット11は、本体部15(基部、カッタビット基部)と、該本体部15に設けられた複数の掘削チップ16(チップ部)とを有する。
本体部15は、カッタヘッド基部10の前面に設けられている。カッタヘッド基部10の前面に対する本体部15の中心軸Cの投影は、カッタヘッド基部10の径方向に沿う。本体部15は、中心軸Cを中心に回転される。
図3及び図4に示すように、本体部15は、直円錐状又は直円錐台型状の回転体である。詳しく述べると、本体部15は、先端側に位置した第1斜面15aと、該第1斜面15aに隣接した第2斜面15bと、第2斜面15bに隣接した周面15cとを有する。中心軸Cに対する第2斜面15bの傾斜は、中心軸Cに対する第1斜面15aの傾斜よりも緩やかである。周面15cは、中心軸Cと略平行である。
掘削チップ16は、例えば超硬チップである。掘削チップ16の基端部は、本体部15に設けられた取付穴に挿入されて、本体部15に固定されている。掘削チップ16の先端部は、本体部15の表面から突出している。これにより、掘削チップ16は、本体部15の表面から突出した突起状の刃部を形成する。掘削チップ16は、本体部15の回転に伴って、掘削面(すなわち既設管OP又は礫・玉石層)を打撃する。
図3及び図4に示すように、複数の掘削チップ16は、本体部15の中心軸Cに対して本体部15の径方向に放射状に延びた複数の列Lに分かれて配置されている。図4に示すように、本実施形態では、本体部15は、例えば16つの列Lが設けられている。掘削チップ16は、これら16つの列Lに分かれて配置されている。これにより、本体部15は、16つの刃部(刃列部)を有する。また本実施形態では、掘削チップ16は、これら列L以外の部分には設けられていない。
図3及び図4に示すように、各列Lに配置された複数の掘削チップ16は、各列Lにおいて本体部15の径方向に互いに間隔を空けて並べられている。換言すれば、各列Lにおいて、複数の掘削チップ16の間には、隙間Sが設けられている。本実施形態では、各列Lに、例えば4つの掘削チップ16が配置されている。
図3及び図4に示すように、上記16つの列Lは、互いに交互に設けられた第1列L1と、第2列L2とを含む。すなわち、上記16つの列Lは、8つの第1列L1と、8つの第2列L2とを含む。8つの第1列L1において、掘削チップ16の配置位置は互いに同じである。同様に、8つの第2列L2において、掘削チップ16の配置位置は、互いに同じである。
掘削チップ16は、本体部15の周方向において該掘削チップ16が位置した列Lの隣の列Lに位置した複数の掘削チップ16の間の隙間Sに対応するように(隙間Sをカバーするように)、該隣の列Lの複数の掘削チップ16とは本体部15の径方向にずれた位置に配置されている。隙間Sの大きさは、例えば掘削チップ16の大きさと略同じである。
本実施形態では、第1列L1に位置した複数の掘削チップ16は、其々、第2列L2に位置した複数の掘削チップ16の間の隙間Sに対応するように、第2列L2の複数の掘削チップ16とは本体部15の径方向にずれた位置に配置されている。同様に、第2列L2に位置した複数の掘削チップ16は、其々、第1列L1に位置した複数の掘削チップ16の間の隙間Sに対応するように、第1列L1の複数の掘削チップ16とは本体部15の径方向にずれた位置に配置されている。
ここで、図2に示すように、カッタヘッド基部10の中心(軸心A)から列Lの所定位置までの距離をRとし、該所定位置における本体部15の周方向に対する複数の列Lの間のピッチをPとしたときに、2πR/Pが自然数となるように、各列Lの位置が設定されている。なお、カッタヘッド基部10の中心から列Lの所定位置までの距離Rは、掘削面Eと略平行な方向での距離である。
上記「所定位置」は、種々の位置が適宜該当するが、一例として、本体部15の第1斜面15aと第2斜面15bとの境界が該当する。すなわち、例えば、カッタヘッド基部10の中心から本体部15の第1斜面15aと第2斜面15bとの境界まで距離をRとし、本体部15の第1斜面15aと第2斜面15bとの境界における複数の列Lの間のピッチをPとしたときに、2πR/Pが自然数となる。
また、上記「所定位置」の別の一例としては、本体部15の第2斜面15bと周面15cとの境界が該当する。すなわち、例えば、カッタヘッド基部10の中心から本体部15の第2斜面15bと周面15cとの境界まで距離をRとし、本体部15の第2斜面15bと周面15cの境界における複数の列Lの間のピッチをPとしたときに、2πR/Pが自然数となる。
以上説明した第1カッタビット11は、掘進機本体2内に配設された駆動装置によって、其々の中心軸Cを中心に回転される。これにより、カッタヘッド3の前方には、図5に示すように、周方向に対して波型の断面形状を持った掘削面Eが形成される。
詳しく述べると、上記のように配置された掘削チップ16は、カッタヘッド基部10がいくら回転しても、図6に示すように、掘削面Eの抉れ部Dに入り込むことになる。これにより、既設管OPの同一部位が掘削チップ16によって繰り返し打撃されることになり、そこに存在する鉄筋W1,W2が効率良く切断される。
次に、第2カッタビット12について説明する。図2に示すように、3つの第2カッタビット12は、例えば互いに異なる形状を有する。第2カッタビット12は、本体部17(基部、カッタビット基部)と、該本体部17に設けられた複数の掘削チップ18(チップ部)とを有する。
第2カッタビット12は、例えば礫・玉石層の掘削に適したコーンビットである。複数の掘削チップ18は、例えば、本体部17の周方向に延びた複数の列に分かれて配置されている。各列に配置された複数の掘削チップ18は、各列において本体部17の周方向に互いに等しい間隔を空けて並べられている。
図2に示すように、第2カッタビット12は、第1カッタビット11と重ならない領域に設けられている。これにより、第1カッタビット11によって掘削面Eに形成される抉れ部Dは、第2カッタビット12によって破壊されない。
次に、推進工法の作業工程について説明する。
図7は、本実施形態に係る掘進機1が用いられる改築推進の一例を示す。この改築推進の一例では、既設管OPとは異なる経路で新設管NPが設置される。すなわち、掘進機1は、既設の鉄筋コンクリート管の経路とは異なる経路で例えば礫・玉石層を掘削し、途中から既設の鉄筋コンクリート管の経路に入る。
詳しく述べると、掘進機1は、既設管OPとは異なる位置から掘削を開始する。このとき、掘進機1は、掘削開始位置から既設管OPと出会うまでの間、例えば礫・玉石層を掘削するとともに、新設管NPを設置する。
掘進機1は、掘進が進んで既設管OPに出会うと、既設管OPを破壊するとともに、既設管OPを新設管NPに置き換える。既設管OPの内部には、予めコンクリートが充填されている。掘進機1は、既設管OP及びその内部に充填されたコンクリートを破砕する。ここで、既設管OPは、主に、第1カッタビット11によって破砕される。また、既設管OPの内部に充填されたコンクリートは、主に、第2カッタビット12によって破砕される。
図5及び図6に示すように、第1カッタビット11によって形成される掘削面Eは、周方向に対して断面形状が波型となる。第1カッタビット11の掘削チップ16は、カッタヘッド基部10の回転量によらず、前記波型の掘削面Eの抉れ部Dに必ず入り込む。第1カッタビット11の掘削チップ16は、既設管OPの鉄筋W1の同一部分を繰り返し打撃して、当該鉄筋W1を効率良く切断することが可能となる。
なお図6に示すように、既設管OPの軸心方向に沿って配設された鉄筋W2は、推進工程の途中で既設管OPの端面から突出しても、第1カッタビット11の回転によって即座に既設管OPの周方向に寝かされる。このため、鉄筋W2は、既設管OPの周方向に配設された鉄筋W1と同様に効率良く切断される。
そして、計画していた既設管OPの破壊が完了したら、掘進機1が撤去されて、推進工程が終了となる。
このような構成によれば、礫・玉石層の掘削と、鉄筋コンクリート管の破壊との両方に適したカッタヘッド3を提供することができる。すなわち、例えば従来の掘進機は、カッタビットに設けられた複数の刃部を鉄筋コンクリート管の端面に打撃して、鉄筋コンクリート管のコンクリート及び鉄筋を細かく切断する。しかしながら、鉄筋コンクリート管に埋め込まれた鉄筋は、カッタビットの刃部で一度打撃されただけ、もしくはコンクリートとカッタビットの刃部との間で一度挟み込まれただけでは切断されない。すなわち、掘削面をランダム的に叩くカッタビットの場合、鉄筋の全体を分散して叩くことになるので、鉄筋が効率的に切断されない。
一方で、本実施形態に係るカッタヘッド3のカッタビット11は、カッタヘッド基部10の前面に設けられて回転する本体部15と、該本体部15の表面から突出した複数の掘削チップ16とを有する。複数の掘削チップ16は、カッタビット11の本体部15の径方向に放射状に延びた複数の列Lに分かれて配置されている。そして、カッタヘッド基部10の中心から列Lの所定位置までの距離をRとし、該所定位置における本体部15の周方向に対する複数の列Lの間のピッチをPとすると、2πR/Pが自然数となる。
この構成によれば、第1カッタビット11の掘削チップ16は、カッタヘッド基部10の回転量によらず、必ず掘削面Eの抉れ部Dに入り込む。これにより、既設管OPの同一部位が掘削チップ16によって繰り返し打撃されることになる。このため、そこに存在する鉄筋W1、W2は効率良く切断される。すなわち、本実施形態に係るカッタヘッド3は、鉄筋コンクリート管の破壊効率が高い。
さらに本実施形態では、第1カッタビット11の各列Lに配置された複数の掘削チップ16は、各列Lにおいて本体部15の径方向に互いに間隔を空けて並べられている。このような構成によれば、礫・玉石層に対して掘削チップ16が食い込みやすく、礫・玉石層を効率的に掘削することができる。このため本実施形態によれば、礫・玉石層の掘削と、鉄筋コンクリート管の破壊との両方に適したカッタヘッド3を提供することができる。また、この構成によれば、管と管とを繋ぐ鋼製(例えばステンレス製、鋼製、またはアルミ製)の接続カラーの破壊も効率的に行うことができる。
さらに本実施形態では、掘削チップ16は、本体部15の周方向において該掘削チップ16が位置した列Lの隣の列Lに位置した複数の掘削チップ16の間の隙間Sに対応するように、該隣の列Lの複数の掘削チップ16とは本体部15の径方向にずれた位置に配置されている。このような構成によれば、掘削チップ16の間の隙間Sに対応に対応した箇所が、隣の列Lの掘削チップ16によって掘削される。これは、カッタヘッド3による掘削効率をさらに向上させる。
さらにこの構成によれば、鉄筋コンクリート管の破壊時に、例えば、カッタヘッド11の外周面に放射状に配置された第1列L1の2つの掘削チップ16の間に挟まれた「鉄筋」を、その隣に位置した第2列L2の掘削チップ16によって切断することができる。このため、カッタヘッド3による掘削効率がさらに向上する。なお、このようなチップ配列によれば、鉄筋の切断片の長さが短くなるとともに、掘進速度が大きく向上することが本発明者の試験によって確認されている。
本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
なお、本実施形態に係るカッタヘッド3は、既設管OPとは異なる経路で新設管NPを設置する用途に限定されず、例えば、中だるみした既設管OPを真っ直ぐな新設管NPに置き換える場合や、既設管OPとは異なる勾配で新設管NPを設置する場合などにも用いることができる。なお本実施形態に係るカッタヘッド3の用途は、これらに限定されない。
また、掘削チップ16,18は、超硬チップに限定されない。掘削チップ16,18は、比較的硬質な材料によるものであれば、別の材料で形成されてもよい。また、第2カッタビット12の掘削チップ18は、第1カッタビット11の掘削チップ16と同様に並べられてもよい。すなわち、第2カッタビット12として、礫・玉石層の掘削と、鉄筋コンクリート管の破壊との両方に適したカッタビットを採用してもよい。
なお、上記実施形態では、カッタヘッド基部10の中心から列Lの所定位置までの距離をRとし、該所定位置における本体部15の周方向に対する複数の列Lの間のピッチをPとすると、2πR/Pが自然数となるカッタヘッド3について説明した。ここで、「2πR/Pが自然数」とは、厳密に割り切れる場合に加えて、それに近い状態が実現される場合も含む。すなわち、ここで重要なことは、掘削面がランダム的に叩かれるような掘削ではなく、既設管の同一部位が掘削チップ16によって繰り返し打撃される掘削が実現されることであり、このような掘削が実現される限り、本発明に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]掘進機の軸心を中心に回転されるカッタヘッド基部と、
前記カッタヘッド基部の前面に設けられ、前記カッタヘッド基部の前面に対する中心軸の投影が前記カッタヘッド基部の径方向に沿うとともに、該中心軸を中心に回転される本体部と、該本体部の表面から突出し、該本体部の回転に伴って掘削面を打撃する複数の掘削チップと、を有したカッタビットと、
を備え、
前記複数の掘削チップは、前記本体部の中心軸に対して前記本体部の径方向に放射状に延びた複数の列に分かれて配置され、且つ、各列に配置された複数の掘削チップは、該各列において前記本体部の径方向に互いに間隔を空けて並べられ、
前記カッタヘッド基部の中心から前記列の所定位置までの距離をRとし、該所定位置における前記本体部の周方向に対する前記複数の列の間のピッチをPとしたときに、
2πR/Pが自然数となることを特徴とするカッタヘッド。
[2]請求項1の記載において、
前記掘削チップは、前記本体部の周方向において該掘削チップが位置した列の隣の列に位置した複数の掘削チップの間の隙間に対応するように、該隣の列の複数の掘削チップとは前記本体部の径方向にずれた位置に配置されたことを特徴とするカッタヘッド。
1…掘進機、2…掘進機本体、3…カッタヘッド、10…カッタヘッド基部、11…第1カッタビット、12…第2カッタビット、15…本体部、16…掘削チップ、C…中心軸、L…列。

Claims (2)

  1. 掘進機の軸心を中心に回転されるカッタヘッド基部と、
    前記カッタヘッド基部の前面に設けられ、前記カッタヘッド基部の前面に対する中心軸の投影が前記カッタヘッド基部の径方向に沿うとともに、該中心軸を中心に回転される第1本体部と、前記第1本体部の表面から突出し、前記第1本体部の回転に伴って掘削面を打撃する複数の第1掘削チップと、を有した第1カッタビットと、
    を備え、
    前記複数の第1掘削チップは、前記第1本体部の前記中心軸に対して前記第1本体部の径方向に放射状に延びた複数の列に分かれて配置され、且つ、各列に配置された前記複数の第1掘削チップは、前記各列において前記第1本体部の径方向に互いに間隔を空けて並べられ、
    前記カッタヘッド基部の中心から前記列の所定位置までの距離をRとし、前記所定位置における前記第1本体部の周方向に対する前記複数の列の間のピッチをPとしたときに、 2πR/Pが自然数となり、
    前記第1カッタビットは、前記第1本体部に固定される基部と、前記基部の先端に前記第1本体部の周方向と略直交する方向に延びる第1稜部と、前記第1稜部を介して長手方向の両側から前記基部へ傾斜する2つの傾斜面と、を有する第1掘削チップと、前記第1掘削チップの前記第1稜部よりも前記長手方向の長さが短い第2稜部を有する第2掘削チップを、前記放射状に配置される前記第1掘削チップのさらに中心軸側に備えることを特徴とするカッタヘッド。
  2. 前記カッタヘッド基部の前記第1カッタビットよりも前記掘進機の前記軸心側に、さらに複数の略円錐形状の第2本体部と、前記第2本体部の周壁の周方向に間隔を空けて設けられる複数の突起状の第2掘削チップと、を有する第2カッタビットを備えることを特徴とする請求項に記載のカッタヘッド。
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