以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<携帯電話機の構成>
図1は、携帯電話機1の構成を示す分解斜視図である。携帯電話機1は、第1キャビネット10と、第2キャビネット20と、これら第1キャビネット10および第2キャビネット20を保持する保持体30とで構成されている。
第1キャビネット10は、横長の直方体形状を有する。第1キャビネット10には、第1タッチパネルTP1が配されている。第1タッチパネルTP1は、第1ディスプレイ11および第1タッチセンサ12を含む。第1タッチパネルTP1の表面は、図示しない保護カバーに覆われている。
第1ディスプレイ11は、第1液晶パネル11aおよび第1液晶パネル11aを照明する第1バックライト11bで構成されている(図3参照)。第1液晶パネル11aの前面に第1表示面11cが設けられおり、第1表示面11cに画像(画面)が表示される。第1バックライト11bは1つまたは複数の光源を含む。第1ディスプレイ11の上に、第1タッチセンサ12が重ねられて配されている。
第1タッチセンサ12は、第1ディスプレイ11に対する入力を検出する。第1タッチセンサ12は、透明な長方形状のシートであり、第1ディスプレイ11の第1表示面11cを覆う。第1タッチセンサ12は、マトリクス状に配された第1透明電極と第2透明電極とを備えている。第1タッチセンサ12は、これら透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザが触れた第1表示面11c上の位置を検出し、その位置に応じた位置信号を出力する。なお、本実施の形態において、ユーザが第1表示面11c上を触れるとは、たとえば、ユーザがペンなどの接触部材や指を第1表示面11c上に完全に触れることのみならず、第1表示面11c近接させることも含む。
ユーザは、指などを第1表示面11cに触れることにより、第1表示面11cに対して、「タップ」、「スライド」、「フリック」、「ロングタップ」などの各種の操作を行うことができる。
ここで、「タップ」とは、ユーザが接触部材や指で表示面を軽くたたくような動作であり、接触部材や指を表示面に接触してから短時間で表示面から離す動作を言う。「スライド」とは、ユーザが接触部材や指を表示面に接触したまま動かす動作を言う。「フリック」とは、ユーザが接触部材や指によって表示面を素早く弾くような操作であり、接触部材や指を、表示面に接触したまま短時間に所定距離以上動かす動作を言う。「ロングタップ」とは、ユーザが接触部材や指で表示面の同じ位置を所定時間(タップに比べて長い時間)以上接触し続ける動作を言う。なお、「タップ」、「スライド」、「フリック」、「ロングタップ」などの操作などの操作を含め、ユーザが、表示面に触れる操作を、総称して「タッチ」と言う。また、表示面に表示された、アイコンや後述するスヌーズボタン、解除ボタンなど操作の対象となるオブジェクト画像に指等を触れ、その指等をスライドさせることにより、触れた画像を移動させる操作を「ドラッグ」と言う。
第1キャビネット10の内部には、中央やや後ろ位置にカメラモジュール13が配されている。このカメラモジュール13における被写体像を取り込むためのレンズ窓(図示せず)が、第1キャビネット10の下面に設けられている。
また、第1キャビネット10の内部には、前面近傍の中央位置に磁石14が配されており、右前角部に磁石15が配されている。
さらに、第1キャビネット10の右側面および左側面には、突起部16、17が設けられている。
第2キャビネット20は、横長の直方体形状であって、第1キャビネット10とほぼ同じ形状と大きさを有する。第2キャビネット20には、第2タッチパネルTP2が配されている。第2タッチパネルTP2は、第2ディスプレイ21および第2タッチセンサ22を含む。第2タッチパネルTP2の表面は、図示しない保護カバーに覆われている。
第2ディスプレイ21は、第2液晶パネル21aおよび、第2液晶パネル21aを照明する第2バックライト21bで構成されている(図3参照)。第2液晶パネル21aの前面に第2表示面21cが設けられおり、第2表示面21cに画像(画面)が表示される。第2バックライト21bは1つまたは複数の光源を含む。第2ディスプレイ21の上に、第2タッチセンサ22が重ねられて配されている。
なお、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21は、有機EL等他の表示素子により構成されてもよい。
第2タッチセンサ22は、第2ディスプレイ21に対する入力を検出する。第2タッチセンサ22の構成は、第1タッチセンサ12と同様である。ユーザは、指などを第2表示面21cに触れることにより、第2表示面21cに対して、「タップ」、「スライド」、「フリック」、「ロングタップ」などの各種の操作を行うことができる。
第2キャビネット20の内部には、後面近傍の中央位置に磁石23が配されている。
この磁石23と第1キャビネット10の磁石14とは、後述する開状態で互いに引き合うよう構成されている。
第2キャビネット20の内部において、右前角部には閉鎖センサ24が配されており、右後角部には開放センサ25が配されている。これらセンサ24、25は、たとえば、ホールICなどで構成され、磁石15の磁力に反応して検出信号を出力する。後述する閉状態で、第1キャビネット10の磁石15が閉鎖センサ24に接近するので、閉鎖センサ24からON信号が出力される。一方、開状態になると、第1キャビネット10の磁石15が開放センサ25に接近するので、開放センサ25からON信号が出力される。
さらに、第2キャビネット20の両側面にはそれぞれ2つの軸部26、27が設けられている。また、第2キャビネット20の前面には、主として、後述するスピーカや外部スピーカの音量を調整するために操作される音量キー28が設けられている。音量キー28は、音量を上げるためのアップキー28aと音量を下げるためのダウンキー28bを含む。
保持体30は、底板部31と、底板部31の右端部に形成された右保持部32と、底板部31の左端部に形成された左保持部33とで構成されている。
底板部31には、3つのコイルバネ34が左右方向に並ぶように配されている。これらコイルバネ34は、第2キャビネット20が保持体30に取り付けられた状態において、第2キャビネット20の下面に当接し、第2キャビネット20に対して上方に押し上げる力を付与する。
右保持部32の上面にはマイクロフォン35(以下、「マイク」という)および電源キー36が配されている。左保持部33の上面には、スピーカ38が配されている。
また、右保持部32の外側面には、ハードキーである複数の操作キー37が配されている。
右保持部32および左保持部33の内側面には、案内溝39(左保持部33側のみ図示)が形成されている。案内溝39は、上溝39a、下溝39bおよび2つの縦溝39cとで構成されている。上溝39aおよび下溝39bは前後方向に延び、縦溝39cは、上溝39aと下溝39bとを繋ぐように上下に延びる。
携帯電話機1を組み立てる際には、軸部26、27が案内溝39の下溝39bに挿入され、第2キャビネット20が保持体30の収容領域R内に配置される。突起部16、17が案内溝39の上溝39aに挿入され、第1キャビネット10が第2キャビネット20の上に配置され、第1キャビネット10が保持体30の収容領域R内に収まる。
こうして、底板部31、右保持部32および左保持部33に囲まれた収容領域Rの中に、第1キャビネット10および第2キャビネット20が上下に重なった状態で収容される。この状態では、第1キャビネット10は、上溝39aに案内されて前後にスライド可能である。第2キャビネット20は、下溝39bに案内されて前後にスライド可能である。また、第2キャビネット20が前方に移動し、軸部26、27が縦溝39cまでくると、第2キャビネット20は、縦溝39cに案内されて上下にスライド可能となる。
図2は、携帯電話機1を閉状態から開状態へ切り替えるための操作について説明するための図である。なお、閉状態が本発明の第1形態に相当し、開状態が本発明の第2形態に相当する。
図2(a)に示す閉状態では、第1キャビネット10が第2キャビネット20の上に重ねられて、携帯電話機1が畳まれる。第2表示面21cが第1キャビネット10で隠れ、第1表示面11cのみが外部に露出する。
図2(b)に示す矢印の方向に、第1キャビネット10が後方に移動し、図2(c)に示す矢印の方向に、第2キャビネット20が前方へ引き出される。第2キャビネット20が第1キャビネット10に完全に重ならなくなると、図1に示す軸部26、27が縦溝39cにくる。これにより、軸部26、27が縦溝39cに沿って動き、第2キャビネット20は上下に移動可能になる。このとき、コイルバネ34の弾性力と、磁石14および磁石23の引力とにより、第2キャビネット20は上昇する。
図2(d)に示すように、第2キャビネット20が第1キャビネット10と密着して並び、第2キャビネット20の第2表示面21cが第1表示面11cと同じ高さになる。これにより、携帯電話機1は開状態に切り替えられる。開状態では、第1キャビネット10および第2キャビネット20が広げられて横に並び、第1表示面11cと第2表示面21cの双方が外部に露出する。
図3は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機1は、上述した各構成要素の他、CPU100、メモリ200、映像エンコーダ301、音声エンコーダ302、キー入力回路303、通信モジュール304、バックライト駆動回路305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、外部スピーカ308、バッテリー309、電源部310、クロック311を備えている。
カメラモジュール13はCCD等の撮像素子を有する。カメラモジュール13は、撮像素子から出力された撮像信号をデジタル化し、その撮像信号にガンマ補正等の各種補正を施して映像エンコーダ301へ出力する。映像エンコーダ301は、カメラモジュール13からの撮像信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
マイク35は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ302へ出力する。音声エンコーダ302は、マイク35からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換するとともに、デジタルの音声信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
キー入力回路303は、電源キー36や操作キー37、音量キー28が押されたときに、各キーに応じた入力信号をCPU100へ出力する。
通信モジュール304は、CPU100からの各種データ(音声データ、画像データ等)を無線信号に変換し、アンテナ304aを介して基地局へ送信する。また、通信モジュール304は、アンテナ304aを介して受信した無線信号を各種データに変換してCPU100へ出力する。
バックライト駆動回路305は、CPU100からの制御信号に応じた駆動信号を第1バックライト11bおよび第2バックライト21bに供給する。第1バックライト11bは、バックライト駆動回路305からの駆動信号により点灯し、第1液晶パネル11aを照明する。第2バックライト21bは、バックライト駆動回路305からの駆動信号により点灯し、第2液晶パネル21aを照明する。
映像デコーダ306は、CPU100からの画像データを第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aで表示できる画像信号に変換し、これらを液晶パネル11a、21aに出力する。第1液晶パネル11aは、画像信号に応じた画像を第1表示面11cに表示する。第2液晶パネル21aは、画像信号に応じた画像を第2表示面21cに表示する。
音声デコーダ307は、CPU100からの音声信号と、着信音やアラーム音等の各種報知音の音信号とにデコード処理を施し、さらにアナログの音声信号および音信号に変換する。スピーカ38は、音声デコーダ307からの音声信号を音声として再生する。外部スピーカ308は、音声デコーダ307からの音信号を報知音として再生する。
バッテリー309は、CPU100やCPU100以外の各部へ電力を供給するためのものであり、二次電池からなる。バッテリー309は電源部310に接続されている。
電源部310は、バッテリー309の電圧を各部に必要な大きさの電圧に変換して各部へ供給する。また、電源部310は、外部電源(図示せず)を介して供給された電力をバッテリー309へ供給して、バッテリー309を充電する。
クロック311は、時間を計測し、計測した時間を応じた信号をCPU100へ出力する。
メモリ200は、ROMおよびRAMを含む。メモリ200には、CPU100に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。制御プログラムには、後述する、アラーム時刻にアラーム報知を行うためアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」という)が含まれる。制御プログラムには、その他、通話のアプリケーション、メールのアプリケーション、ウェブブラウザ等の各種アプリケーションが含まれる。
また、メモリ200には、カメラモジュール13で撮影した画像データや通信モジュール304を介して外部から取り込んだ各種データなどが所定のファイル形式で保存される。
CPU100は、キー入力回路303およびタッチセンサ12、22からの操作入力信号に基づき、制御プログラムに従って、カメラモジュール13、マイク35、通信モジュール304、液晶パネル11a、21a、通話スピーカ38、外部スピーカ308等を動作させる。これにより、CPU100は、各種アプリケーションを実行する。
また、CPU100は、メモリ200に用意されたワークエリア内で、ランチャー画面や各種アプリケーションの実行画面を生成し、これらの画面を表示するための映像信号を各ディスプレイ11、21に出力する。
さらに、CPU100は、タッチセンサ12、22の検出結果に基づいて、表示面11c、21cに対する操作がどのような操作であるかを判断する。たとえば、表示面11c、21cへの入力が検出された時間が所定の規定時間よりも短く、且つ入力位置の移動がなければ、CPU100は、表示面11c、21cがタップされたと判断する。また、入力位置が移動すると、CPU100は、表示面11c、21cがスライドされたと判断する。さらに、最初の入力位置が、後述するスヌーズボタンB6および解除ボタンB7の表示位置であり、その位置からスライドと判断される入力位置の移動あれば、CPU100は、これらボタンB6、B7がドラッグされたと判断する。また、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7が、リリース後に単位時間(たとえば、0.2s)内に第1規定距離(たとえば、320ピクセル)以上移動するような速度で、表示面11c、21cから指等がリリースされると、CPU100は、ボタンB6、B7への操作を確定させるフリック(以下、「確定フリック」という)がなされたと判断する。
<携帯電話機の機能>
図4(a)は、携帯電話機1が閉じた状態において第1表示面11cにランチャー画面が表示された状態を示す図である。図4(b)は、携帯電話機1が閉じた状態において第1表示面11cにアラーム時刻の設定画面が表示された状態を示す図である。
携帯電話機1が閉じた状態にあるときには、携帯電話機1の左右方向(図1参照)が画面の上下方向となるように、第1表示面11cに画面が表示される。
図4(a)に示すように、ランチャー画面には、各種のアプリケーションにそれぞれ対応するアイコンM1が表示されている。アプリケーションは、予め携帯電話機1備えられているアプリケーション以外にも、インターネットを通じたダウンロード等により入手可能であり、入手されたアプリケーションは、インストールにより携帯電話機1に追加される。
また、ランチャー画面には、受信状態を示すアンテナマークM2およびバッテリーの残量を示す残量マークM3が表示されている。ユーザは、アンテナマークM2により受信状態を確認でき、残量マークM3によりバッテリーの残量を確認することができる。
ユーザは、複数のアイコンM1の中から、所望のアイコンM1を指等でタップすることにより、所望のアプリケーションを起動することができる。
メモリ200には、各アイコンM1と表示面11c、21c上での各アイコンM1の位置とを対応付けるアイコン対応テーブル、および各アイコンM1と各アプリケーションとを対応付けるアプリ対応テーブルが記憶されている。CPU100は、アイコンM1がタップされると、タップされた位置に基づいて、アイコン対応テーブルを用いて、タップされたアイコンM1を特定する。さらに、アプリ対応テーブルを用いて、タップされたアイコンM1に対応するアプリケーションを特定し、そのアプリケーションを起動する。アプリケーションが起動されると、その実行画面が第1表示面11cに表示される。たとえば、ウェブブラウザが起動された場合、URLに基づくウェブページが第1表示面11cに表示される。
さて、ランチャー画面に表示されるアイコンM1の中から、アラームのアプリケーションに対応するアイコンM1がユーザによりタップされると、CPU100により、アラームのアプリケーションが起動される。
ユーザは、図4(b)に示す設定画面において、アラーム報知を行う時刻(以下、「アラーム時刻」という)を設定する。設定画面には、「時間」を増減させるためのプラスボタンB1およびマイナスボタンB2、「分」を増減させるためのプラスボタンB3およびマイナスボタンB4、時刻を確定するためのセットボタンB5が表示される。ユーザにより時刻が合わせられ、セットボタンB5が押されると、CPU100は、設定された時刻をメモリ200に記憶させる。
こうして、アラーム時刻が設定されると、以下に説明するアラーム報知制御の処理が開始される。
図5および図6は、アラーム報知制御の処理手順を示すフローチャートである。図7および図8は、携帯電話機1が閉じた状態において、アラーム報知制御が実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。図9は、携帯電話機1が開いた状態において、アラームが作動したときの画面表示を示す図である。
図5および図6を参照して、CPU100は、クロック311により計測される時刻に基づいて、アラーム時刻になったか否かを監視する(S101)。
この間、たとえば、携帯電話機1が待機状態にあれば、図7の(画面1)に示すように、第1バックライト11bが消灯され、第1表示面11cが消えた状態となる。
CPU100は、アラーム時刻になったと判定すると(S101:YES)、アラームを作動させる(S102)。即ち、CPU100は、外部スピーカ308に、所定のアラーム音のための音信号を出力する。これにより、外部スピーカ308から所定のアラーム音が発せられる。
次に、CPU100は、アラーム画面を生成する。そして、携帯電話機1が閉じていれば、CPU100は、図7の(画面2)に示すように、生成したアラーム画面を第1表示面11cに表示させる(S103)。アラーム画面には、時刻とともに、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7が表示される。これらボタンB6、B7は、互いに異なる色調を有する。
なお、携帯電話機1が開いている場合には、図9に示すように、一方の表示面、たとえば第2表示面21cにアラーム画面が表示される。このとき、他方の画面は、アラームが作動される前に表示されていた画面がそのまま表示され続ける。なお、同じアラーム画面が双方の表示面11c、21cに表示されても良いし、双方の表示面11c、21cを合わせた大きな表示面に、1つのアラーム画面が表示されても良い。
次に、CPU100は、予め定められたアラームの作動時間(たとえば、10分)が経過したか否かを判定し(S104)、経過していなければ(S104:NO)、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7の何れかのボタンがタッチされたか否かを監視する(S105)。
ユーザは、アラーム音を止めるとともに、所定の待機時間(たとえば、5分)が経過した後に再びアラームを作動させたい場合、スヌーズボタンB6をタッチする。一方、ユーザは、アラーム音を止めるとともに、アラームの設定を解除したい場合、解除ボタンB7をタッチする。
CPU100は、何れかのボタンがタッチされると(S105:YES)、タッチされたボタンの周囲に、ボタンの操作方法を表示する(S106)。また、CPU100は、タッチされなかったボタンの色調を下げることにより、そのボタンを暗くする(S107)。たとえば、スヌーズボタンB6がタッチされると、図7の(画面3)に示すように、スヌーズボタンB6の上方に、フリックを促す「Flick to Snooze」なる文言が表示されるとともに、解除ボタンB7が暗くなる。一方、解除ボタンB7がタッチされると、図7の(画面4)に示すように、解除ボタンB7の上方に、フリックを促す「Flick to Dismiss」なる文言が表示されるとともに、スヌーズボタンB6が暗くなる。
これにより、ユーザは、操作するボタンとその操作方法を明確に把握することができる。
次に、CPU100は、タッチされたボタンを移動するような操作がなされたか否か、即ち、ボタンの表示位置への入力が検出され、そのまま入力位置が移動したか否かを監視する(S108)。そして、そのような移動操作があれば(S108:YES)、CPU100は、その移動操作が確定フリックであるか否かを判定する(S109)。移動操作が確定フリックであれば(S109:YES)、CPU100は、フリックされたボタンを、フリックされた方向に、フリックの強さに応じた距離だけ移動させる表示を行う(S110:図7の画面3、4参照)。このとき、入力位置の単位時間内の移動距離が第1規定距離以上で、且つその距離が大きいほど、フリックが強いと判断され、ボタンが大きく移動される。
その後、CPU100は、アラームを停止する(S111)。即ち、CPU100は、外部スピーカ308への音信号の出力を停止して、アラーム音を止める。また、CPU100は、作動時間の計測を停止する(S111)。そして、CPU100は、操作されたボタンが、スヌーズボタンB6であれば(S112:YES)、スヌーズ設定を行い(S113)、解除ボタンB7であれば(S112:NO)、アラーム解除設定を行う(S114)。
さらに、CPU100は、第1表示面11c(第2表示面21c)に表示されていたアラーム画面を、図7の(画面5)に示す、アラームが作動される前の画面に戻す(S118)。なお、図7の(画面1)のように待機状態でアラームが作動されたときには、待機状態となる直前の画面が、アラームが作動される前の画面として表示される。
アラーム解除設定が行われた場合、CPU100は、アラームのアプリケーションを終了するため、その後、再びアラームが作動することはない。
一方、スヌーズ設定が行われた場合には、アラームのアプリケーションは終了せず、アラーム停止から待機時間経過後が、新たなアラーム時刻となる。CPU100は、再び、ステップS101においてアラーム時刻になった否かを監視する。そして、アラーム停止後、待機時間が経過すると、CPU100は、アラーム時刻になったと判定し(S101:YES)、再び、アラームを作動させる。
さて、ユーザが確定フリックを行ったつもりでも、その強さが十分でない場合がある。その場合、ステップS109において、移動操作が確定フリックでないと判定される(S109:NO)。この場合、CPU100は、図8の(画面1)、(画面2)のように、移動操作の強さ、即ち、入力位置の単位時間内の移動距離に応じて、移動操作の方向に、ボタンを一旦移動させた後に、ボタンを元の位置に戻す(S115)。その後、CPU100は、アラーム画面上にメッセージウインドウW1を、所定時間(たとえば、2秒間)だけ表示させる(S116)。たとえば、図8の(画面3)に示すように、「Flick harder to operate」など、強くフリックするよう促す文言からなるメッセージウインドウW1が表示される。
アラーム作動中、ユーザが、何も操作しない場合がある。また、ユーザが、何れかのボタンB6、B7をタッチしたが、その後、続く操作をやめてしまう場合もある。この場合、作動時間が経過すると(S104:YES、S118:YES)、CPU100は、アラームを停止するとともに、アラーム解除設定を行う(S117)。そして、CPU100は、第1表示面11c(第2表示面21c)に表示されていたアラーム画面を、アラームが作動される前の画面に戻す(S118)。
<本実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、アラーム音による報知動作時に、第1表示面11c(第2表示面21c)に、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7が表示され、何れかのボタンB6、B7に対して所定の停止操作がなされると、報知動作が停止する。よって、物などが第1表示面11c(第2表示面21c)に誤って触れても、これらボタンB6、B7に触れなければ報知動作が停止しないので、ユーザが意図せず、不所望に報知動作が停止され難い。
また、本実施の形態によれば、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7に対して予め定められた移動操作、即ち、確定フリックがなされなければ、報知動作が停止しない。よって、物などがスヌーズボタンB6および解除ボタンB7にただ触れるだけでは報知動作が停止しないので、より一層、誤って報知動作が停止され難い。
さらに、本実施の形態によれば、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7に対して移動操作がなされると、操作されたボタンが移動操作された方向に移動する。よって、ボタンが操作されたことがユーザに分かり易い。
さらに、本実施の形態によれば、ユーザの移動操作が確定フリックでなければ、正しい操作を促すメッセージが第1表示面11c(第2表示面21c)に表示される。よって、ユーザは、正しい操作がなされなかったことを容易に把握できる。
さらに、本実施の形態によれば、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7がタッチされることにより、ボタンが選ばれ、そのボタンが操作されて初めて報知動作が停止される。よって、より一層、誤って報知動作が停止され難い。
<変更例1>
図10は、変更例1に係るアラーム報知制御の処理手順を示すフローチャートである。図11は、携帯電話機1が閉じられた状態において、アラーム報知制御が実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。
本変更例では、表示面11c、21cに表示された、ソフトキーであるスヌーズボタンB6および解除ボタンB7に対する操作だけでなく、表示面11c、21cとは、別の位置に設けられたハードキーへの操作により、アラームを停止する機能を有する。本変更例では、ハードキーとして、音量キー28のアップキー28aが用いられる。
図10に示すように、本変更例のアラーム報知制御では、図5に示す上記実施の形態のアラーム報知制御に対し、ステップS121からS128の処理が追加されている。それ以外の処理は、上記実施の形態における処理と同じである。
図10を参照して、アラーム画面が表示されると(S103)、CPU100は、図11(a)、(b)、(c)の(画面1)に示すように、アップキー28aの近傍となるアラーム画面上の位置に、アップキー28aが割り当てられた機能を示すマークD1、D2、D3を表示させる。ユーザは、予め所定の設定操作を行うことにより「サイレンス」、「スヌーズ」、「アラーム解除」の3つの機能から一つを選択し、アップキー28aの操作により実行できる機能として設定できる。たとえば、「サイレンス」の機能が設定されていれば、図11(a)のように、「サイレンス」の機能に対応するマークD1が表示される。また、「スヌーズ」の機能が設定されていれば、図11(b)のように、「スヌーズ」の機能に対応するマークD2が表示される。さらに、「アラーム解除」の機能が設定されていれば、図11(c)のように、「アラーム解除」の機能に対応するマークD3が表示される。なお、ユーザは、3つの機能の何れもが実行されない設定とする設定操作を行うこともできる。この場合、マークD1、D2、D3が表示されず、アップキー28aへの操作は無効とされる。
CPU100は、アラームの作動中、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7がタッチされたか否を監視するとともに(S106)、アップキー28aが押されたか否かを監視する(S122)。
CPU100は、アップキー28aが押されたとき(S122:YES)、「サイレンス」の機能が設定されていれば(S123:YES)、アラームを停止するとともにマークD1を消す(S124)。図11(a)の(画面2)に示すように、アラーム画面からマークD1が消えるが、アラーム画面自身は表示され続ける。このとき、作動時間の計測は継続され、ステップS104の処理へ戻る。
一方、アップキー28aが押されたとき(S122:YES)、「サイレンス」の機能が設定されていない、即ち、「スヌーズ」または「アラーム解除」の機能が設定されていれば(S123:NO)、CPU100は、アラームを停止するとともに、作動時間の計測を停止する(S125)。そして、CPU100は、「スヌーズ」の機能が設定されていれば(S126:YES)、スヌーズ設定を行い(S127)、「アラーム解除」の機能が設定されていれば(S127:NO)、アラーム解除設定を行う(S128)。
その後、ステップS118の処理が実行され、図11(b)、(c)の(画面2)に示すように、アラームが作動される前の画面が第1表示面11cに表示される。
このように、予め「サイレンス」の機能が設定されていれば、ユーザは、アップキー28aを押すことで、アラーム音のみを止めることができる。また、予め「スヌーズ」の機能が設定されていれば、ユーザは、アップキー28aを押すことで、スヌーズボタンB6を操作しなくても、アラーム音を止めることができるとともに、所定の待機時間が経過した後に、再びアラームを作動できる。また、予め「アラーム解除」の機能が設定されていれば、ユーザは、アップキー28aを押すことで、解除ボタンB7を操作しなくても、アラーム音を止めることができるとともに、アラームの設定を解除できる。
以上、本変更例によれば、表示面11c、21cとは、別の位置に設けられたハードキーへの操作により、表示面11c、21cに対する操作を行うことなく、アラーム音の報知動作を停止させることができる。また、アップキー28aの一回の操作で報知動作を停止でき、操作が容易となる。
さらに、本変更例によれば、報知動作を停止させるためのハードキーが表示面11c、21cの近くとなるように配され、表示面11c、21cには、ハードキーの近くにマークD1、D2、D3が表示される。よって、ハードキーを使用できることが、ユーザに分かり易い。
なお、表示面11c、21c(タッチセンサ12、22)への操作は、表示面11c、21cに触れるだけで良いため、表示面11c、21cを押す力はほとんど必要とされない。一方、アップキー28aへの操作は、表示面11c、21cへの操作に比べ、大きな押圧力が必要となる。よって、アップキー28aに物が当たっても、操作が受け付けられ難い。
<変更例2>
上記実施の形態では、ユーザのタップにより、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7の何れかのボタンが選択された後、選択されたボタンに対して確定フリックがなされると、アラームが停止された。しかしながら、本変更例のように、これらスヌーズボタンB6および解除ボタンB7に対するアラームを停止させるための操作が、確定フリックでなく、所定距離以上のドラッグに置き換えられても良い。
図12は、変更例2に係るアラーム報知制御の処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、本変更例のアラーム報知制御では、図6に示す上記実施の形態のアラーム報知制御のステップS108〜S110、S115、S116の処理がステップS131〜S136の処理に置き換えられる。それ以外の処理は、上記実施の形態における処理と同じである。
図5に示すように、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7の何れかのボタンがタッチされことにより(S105:YES)、タッチされたボタンの操作方法が表示されるともに(S106)、タッチされなかったボタンが暗くされると(S107)、図12に示すステップS131の処理に移行する。
ステップS131において、CPU100は、先にタップされたボタンがドラッグされたか否かを判定する。そして、ユーザによりボタンがドラッグされれば(S131:YES)、CPU100は、ドラッグに応じてボタンを移動させる(S132)。即ち、CPU100は、第1表示面11c(第2表示面21c)に対する入力位置の移動に伴い、その移動に追従するようにボタンを表示させていく。こうして、図7の(画面3)および(画面4)と同様、第1表示面11c(第2表示面21c)上をボタンが移動する。
そして、CPU100は、ドラッグされたボタンが、予め定めた第2規定距離(たとえば、320ピクセル)以上移動されると(S133:YES)、アラームを停止するとともに、作動時間の計測を停止する(S111)。以降は、上記実施の形態と同に処理が実行される。
一方、CPU100は、ボタンが第2規定距離まで移動される前にドラッグが終えられると(S133:NO→S134:YES)、図8の(画面2)と同様、ボタンをドラッグ前の位置に移動させる(S135)。そして、図8の(画面3)と同様、アラーム画面上にメッセージウインドウW1を、所定時間(たとえば、2秒間)だけ表示させる(S136)。この場合、メッセージウインドウW1は、もっと長いドラッグを促すような文言により構成される。
本変更例のような構成とした場合も、上記実施の形態と同様、ユーザが意図せず、不所望に報知動作が停止され難い。
なお、本変更例では、確定フリックに替えて、所定距離以上のドラッグがなされると、アラームが停止する構成とされたが、確定フリックと所定距離以上のドラッグのどちらの操作が行われてもアラームが停止されるような構成とされても良い。また、変更例1の構成に、本変更例の構成が適用されても良い。
<変更例3>
変更例2では、スヌーズボタンB6または解除ボタンB7が、予め定めた距離以上ドラッグされると、アラームが停止された。しかしながら、本変更例のように、携帯電話機1が開いた状態にあるときに、一方の表示面11c、21cに表示されたスヌーズボタンB6または解除ボタンB7が、他方の表示面11c、21cまでドラッグされると、アラームが停止されるような構成とされても良い。
図13は、変更例3に係るアラーム報知制御の処理手順を示すフローチャートである。図14は、アラーム報知制御が実行されたときの画面表示を示す図である。
図13に示すように、本変更例のアラーム報知制御では、図6に示す上記実施の形態のアラーム報知制御のステップS108〜S110、S115、S116の処理、あるいは、図12に示す変更例2のアラーム報知制御のステップS131〜S136の処理が、ステップS141〜S146の処理に置き換えられる。それ以外の処理は、上記実施の形態および変更例2における処理と同じである。
図5に示すように、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7の何れかのボタンがタッチされことにより(S105:YES)、タッチされたボタンの操作方法が表示されるともに(S106)、タッチされなかったボタンが暗くされると(S107)、図13に示すステップS141の処理に移行する。
CPU100は、先にタップされたボタンがドラッグされたと判定すると(S141:YES)、ドラッグに応じてボタンを移動させる(S142)。そして、CPU100は、ドラッグされたボタンが他方の表示面へ移動されたか否かを判定する(S143)。
たとえば、図14の(画面1)のように、アラーム画面が第2表示面21cに表示されている場合、ユーザは、たとえば、スヌーズボタンB6を選ぶと、図14の(画面2)のように、スヌーズボタンB6を第1表示面11cまでドラッグする。
これにより、CPU100は、ドラッグされたボタンが他方の表示面へ移動されたと判定すると(S143:YES)、アラームを停止するとともに、作動時間の計測を停止する(S111)。以降は、上記実施の形態と同に処理が実行される。
なお、CPU100は、ボタンが他方の表示面へ移動される前にドラッグが終えられると(S143:NO→S144:YES)、ボタンをドラッグ前の位置に移動させる(S145)。その後、CPU100は、アラーム画面上にメッセージウインドウW1を、所定時間(たとえば、2秒間)だけ表示させる(S146)。この場合、メッセージウインドウW1は、他方の表示面へのドラッグを促すような文言により構成される。
本変更例のような構成とした場合も、上記実施の形態と同様、ユーザが意図せず、不所望に報知動作が停止され難い。
なお、変更例1の構成に、本変更例の構成が適用されても良い。
<変更例4>
上記実施の形態では、スヌーズボタンB6または解除ボタンB7に対して確定フリックがなされると、アラームが停止された後、アラームが作動する前の画面が第1表示面11c(第2表示面21c)に表示された。しかしながら、本変更例のように、アラームに関連して所定のアプリケーションが設定されていると、そのアプリケーションの画面が表示されるようにしても良い。
図15は、変更例4に係るアラーム報知制御の処理手順を示すフローチャートである。図16は、アラーム報知制御が実行されたときの画面表示を示す図である。
図15に示すように、本変更例のアラーム報知制御では、図5に示す上記実施の形態のアラーム報知制御に対し、ステップS151およびS152の処理が追加されている。それ以外の処理は、上記実施の形態における処理と同じである。
スヌーズボタンB6または解除ボタンB7に対して確定フリックがなされるか、作動時間が経過することによりアラームが停止されると(S111、S117)、その後、CPU100は、アラームに関連して所定のアプリケーションが設定されているか否かを判定する(S151)。
たとえば、図4(b)に示す設定画面により、アラーム時刻が設定された後、アプリケーションを選択する画面が表示される。たとえば、選択画面には、メール、アドレス帳、ウェブブラウザ等のアプリケーションの項目が表示され、その中から、ユーザにより所望のアプリケーションが選択されると、そのアプリケーションが、アラームに関連するアプリケーションとして設定される。設定されたアプリケーションはメモリ200に記憶される。
CPU100は、アラームに関連するアプリケーションが設定されていれば(S151:YES)、そのアプリケーションを起動して、そのアプリケーションの実行画面を第1表示面11c(第2表示面21c)に表示させる(S152)。たとえば、メールのアプリケーションが設定されており、携帯電話機1が閉じていれば、図16(a)に示すように、第1表示面11cにメールのアプリケーションにおける決められた実行画面、たとえば、メール作成画面が表示される。また、メールのアプリケーションが設定されており、携帯電話機1が開いていれば、図16(b)に示すように、第1表示面11cおよび第2表示面21cにメール作成画面が表示される。あるいは、携帯電話機1が開いている場合、図16(c)のように、一方の表示面にメール作成画面が表示され、他方の表示面にアラームの作動前に表示されていた画面が表示される。なお、図16(b)の表示形態とするか図16(c)の表示形態とするかをユーザが予め設定できるようにしても良い。また、メールのアプリケーションの場合には、メール作成画面に予め設定された宛先(アドレス)が、自動的に表示されていても良い。また、ウェブブラウザの場合、予め設定されたウェブサイトの画面が表示されるようにしても良い。さらに、アドレス帳のアプリケーションの場合には、予め設定された相手の情報(電話番号、住所等)が表示されるようにしても良い。
本変更例の構成とすれば、所定のアプリケーションを実行するタイミングを知らせるためにアラーム設定するような場合に、実行したいアプリケーションを設定しておけば、設定したプリケーションを、アラームの停止操作に連動して起動できる。よって、ユーザに対する利便性が向上する。
なお、本変更例の構成を、変更例1、変更例2および変更例3の構成に適用するようにしても良い。
<その他>
以上、本発明の実施形態および変更例について説明したが、本発明は上記実施の形態や変更例によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も上記の他に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、外部スピーカ308からのアラーム音により報知を行う構成とされている。しかしながら、報知動作は、これに限られるのもではなく、たとえば、携帯電話機1にバイブレータが設けられ、このバイブレータの振動により報知を行う構成とされても良い。また、アラーム音と振動の双方により報知が行われても良い。さらに、アラーム音をオンにするかオフにするか、振動をオンにするかオフにするかをユーザが設定できる構成とされても良い。
また、上記実施の形態では、スヌーズボタンB6および解除ボタンB7への移動操作が確定フリックでなかった場合、メッセージウインドウW1が表示される構成とされている。しかしながら、必ずしも、メッセージウインドウW1が表示されなくても良い。また、メッセージウインドウW1に替えて、またはメッセージウインドウW1とともに、ボタンB6、B7への操作が受け付けられなかったことを示す報知音が発せられても良い。
さらに、上記実施の形態では、スヌーズボタンB6または解除ボタンB7が、何れかのボタンへのタッチにより選択される構成とされている。しかしながら、これに限らず、タップ、ロングタップ等、他の操作によりボタンが選択される構成とされても良い。
なお、アラーム報知中に、電話やメールの着信がある場合がある。この場合、アラームが停止され、替わって着信音による着信報知が行われる。これに伴い、第1表示面11c(第2表示面21c)の表示がアラーム画面から電話番号などの着信情報を含む着信報知画面に切り替えられる。また、アラーム報知中に、バッテリーの残量が少なくなったことが検出された場合にも、アラームが停止され、替わってビープ音によりバッテリー残量が少ないことを知らせるローバッテリー報知が行われる。これに伴い、第1表示面11c(第2表示面21c)の表示がアラーム画面からバッテリー残量が少ないことを知らせる報知画面に切り替えられる。
着信報知やローバッテリー報知が終了すると、再び、第1表示面11c(第2表示面21c)にアラーム画面が表示されるとともに、アラームが作動される。このとき、着信報知やローバッテリー報知がなされる前に、スヌーズボタンB6または解除ボタンB7が選ばれており、アラーム画面において操作方法が表示され、選ばれなかったボタンが暗くされていれば、その状態のアラーム画面が再び表示される。
さらに、上記実施の形態では、アラーム画面上にスヌーズボタンB6および解除ボタンB7の双方が表示されたが、どちらかのボタンのみが表示されても良い。さらに、これらボタンB6、B7の少なくとも何れかに替えて、または、これらボタンB6、B7に加えて、アラーム音のみを止めるための消音ボタンが表示されても良い。この消音ボタンに対し確定フリック等の操作がなされた場合、CPU100は、アラームを停止させるが作動時間を停止せず、アラーム画面を表示させたままとする。
さらに、上記実施の形態では、携帯電話機1が開いた状態において、アラームが動作しているときに、ユーザに携帯電話機1が閉じられる場合がある。この場合、携帯電話機1が開いた状態から閉じた状態に切り替えられたことが検出されると、CPU100により、アラームが停止されるとともに、アラーム解除設定またはスヌーズ設定が行われる。アラーム解除設定またはスヌーズ設定のどちらが行われるかは、予めユーザにより設定され得る。
さらに、本発明の携帯端末装置は、携帯電話機に限られず、PDA(PersonalDigital Assistant)、タブレットPC(Tablet PC)等であってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。