JP5925944B1 - クレーン用フック及びクレーン車 - Google Patents

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Abstract

【課題】フック本体に係止されたワイヤー等が外れるのを、簡単な作業で且つ適切に阻止可能なクレーン用フックを提供する。【解決手段】フック32は、ロープに装着される装着部44が基端部41に設けられており、基端部41から先端部43にかけて鉤型に湾曲されたフック本体40と、フック本体40に回動可能に支持されており、回動中心よりフック本体40の先端部43側で且つフック本体40の湾曲内面47に接離される外れ止め具50と、外れ止め具50をフック本体40に当接させる方向に付勢する付勢部材と、回動中心及び回動先端51Aの間において外れ止め具50に着脱可能であって、外れ止め具50に装着されたときにフック本体40の湾曲内面47に当接して、付勢部材の付勢力に抗した外れ止め具50の回動を規制するロックピン60とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、吊荷に取り付けられたワイヤー等を係止するクレーン用フックに関する。
従来より、クレーン等に取り付けられるフックには、当該フックに係止されたワイヤー等が外れるのを防止するために、外止め具が設けられている。この外止め具は、フックに回動可能に支持されており、且つフックの先端に当接される方向に付勢されている。そして、この付勢力に抗して外止め具を回動させることによって、フックに対してワイヤー等を着脱することができる。
上記構成のフックに係止されたワイヤーが捩れている場合において、当該ワイヤーの先端に取り付けられた吊荷が地上に載置されると、撓んだワイヤーが捻れを解消するように変形する場合がある。このとき、変形したワイヤーが外止め具を回動させて、フックから外れてしまう可能性がある。そこで特許文献1には、外止め具の回動を阻止する留めピンをさらに備えたクレーン用フックが開示されている。
実開平7−31780号公報
しかしながら、特許文献1に記載の留めピンは、フックに接離される外止め具の回動先端から最も離れた位置で当該外止め具と当接することによって、外止め具の回動を阻止するものである。そのため、留めピンを外止め具に着脱する位置と、フックにワイヤーを着脱する位置とが遠くなって、作業性が低下するという課題がある。この課題は、フックの大型化に伴ってさらに顕著になる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フック本体に係止されたワイヤー等が外れるのを、簡単な作業で且つ適切に阻止可能なクレーン用フックを提供することにある。
(1) 本発明に係るクレーン用フックは、ロープに吊下される。該クレーン用フックは、上記ロープに装着される装着部が基端部に設けられており、上記基端部から先端部にかけて鉤型に湾曲されたフック本体と、上記フック本体に回動可能に支持されており、回動中心より上記フック本体の上記先端部側で且つ上記フック本体の湾曲内面に接離される当接部を有する回動部材と、上記回動部材を上記フック本体に当接させる方向に付勢する付勢部材と、上記回動中心及び上記当接部の間において上記回動部材に着脱可能であって、上記回動部材に装着されたときに上記フック本体の湾曲内面に当接して、上記付勢部材の付勢力に抗した上記回動部材の回動を規制する規制部材とを備える。
上記構成によれば、付勢部材の付勢力に抗した回動部材の回動が規制部材によって規制されるので、フック本体に係止されたワイヤー等が外れるのを適切に阻止できる。また、規制部材の装着位置が回動部材の当接部に近いので、回動部材に規制部材を着脱する作業と、フック本体にワイヤー等を着脱する作業とをスムーズに行うことができる。
(2) 好ましくは、上記回動部材は、回動先端が上記当接部となる主板と、回動軸線方向における上記主板の両端部から上記主板と交差する方向に延設されており、上記回動軸線方向に貫通する第1貫通孔が各々に形成された一対の側板とを含む。そして、上記規制部材は、一対の上記第1貫通孔に挿抜可能な棒形状であって、一対の上記第1貫通孔の間において上記フック本体の湾曲内面に当接する。
上記構成によれば、一対の側板によって規制部材が2箇所で支持され、且つ支持位置の間でフック本体に当接するので、回動部材の回動を安定して規制することができる。
(3) 好ましくは、該クレーン用フックは、上記フック本体に固定された軸を備える。一対の上記側板それぞれには、上記第1貫通孔より上記当接部から離れた位置において、上記回動軸線方向に貫通する第2貫通孔が形成されている。そして、上記回動部材は、一対の上記第2貫通孔に挿通された上記軸の周りに回動する。
上記構成によれば、規制部材の装着位置が回動部材の当接部に近くなるので、回動部材に規制部材を着脱する作業と、フック本体にワイヤー等を着脱する作業とをスムーズに行うことができる。
(4) 好ましくは、一対の上記側板それぞれには、上記第2貫通孔より上記第1貫通孔から離れた位置において、上記回動軸線方向に貫通する第3貫通孔が形成されている。そして、上記規制部材は、一対の上記第3貫通孔にも挿抜可能である。
第3貫通孔は、第2貫通孔より第1貫通孔から離れた位置に形成されている。そのため、第1貫通孔がフック本体に近づく方向に回動部材を回動させると、第3貫通孔はフック本体から遠ざかる。そこで、フック本体にワイヤー等を着脱する際に、規制部材を第3貫通孔に挿通させることにより、回動部材の回動を邪魔することなく、且つ規制部材の紛失等を抑制することができる。
(5) 例えば、上記規制部材は、外径寸法が上記第1貫通孔の直径より小さい棒形状のピンと、上記第1貫通孔の周縁を画定する上記側板に係合する係合姿勢、及び上記側板との係合が解除される解除姿勢に姿勢変化が可能な係合部材とを含む。
(6) 好ましくは、上記係合部材は、上記規制部材が上記回動部材に装着される際に、一対の上記第1貫通孔の少なくとも一方を通過する位置に設けられた係合部を有する。そして、上記係合部材は、上記係合部が上記ピンから突出される上記係合姿勢と、上記係合部が上記ピンに没入される上記解除姿勢とに姿勢変化し、且つ上記係合姿勢を維持する方向に付勢されている。
上記構成によれば、係合部材が係合姿勢を維持するように付勢されているので、振動等によって規制部材が回動部材から外れるのを抑制することができる。
(7) 好ましくは、上記係合部材は、長尺状の部材を屈曲させて形成されている。屈曲部を基点として弾性変形された上記係合部材は、上記屈曲部の一方側の第1部分及び他方側の第2部分が所定の距離だけ離間した自然状態に復帰しようとする。上記係合部は、上記第2部分に設けられている。そして、上記ピンは、上記第1部分及び上記第2部分が上記自然状態より近接した圧縮状態の上記係合部材を収容する内部空間と、上記内部空間に収容された上記係合部材の上記第1部分を係止する係止部と、上記内部空間に収容された上記係合部材の上記係合部を出没させるスリットとを有する。
上記構成によれば、ピンの内部空間に収容された係合部材は、圧縮状態から自然状態に復帰しようとする。これにより、係合部がスリットから突出される(すなわち、係合部材が係合姿勢を維持する)方向に付勢される。
(8) 他の例として、上記ピンは、長尺状の上記係合部材を収容する内部空間と、上記ピンの短手方向に延びて上記係合部材を回動可能に支持する軸と、上記係合部を出没させるスリットと、上記係合部を上記スリットを通じて突出させる方向に、上記係合部材を付勢する付勢部材とを有する。
(9) 好ましくは、上記係合部は、上記ピンの挿入方向に向かって突出量が連続的に減少する第1斜面と、上記ピンの脱抜方向に向かって突出量が連続的に減少する第2斜面とを有する。そして、上記第1斜面の傾斜角度は、上記第2斜面の傾斜角度より小さい。
上記構成によれば、規制部材を第1貫通孔に挿入する際に第1斜面が側板に当接し、規制部材を第1貫通孔から抜去する際に第2斜面が側板に当接する。ここで、第1斜面の傾斜角度を第2斜面より小さくすることにより、挿入時には係合部が簡単にピンに没入され、脱抜時には係合部が簡単にピンに没入されなくなる。その結果、規制部材の挿入が簡単になると共に、意図せずに規制部材が回動部材から外れるのを抑制できる。
(10) 好ましくは、上記スリットは、上記ピンの挿入方向の後端部に形成されている。上記係合部材は、上記係合部より上記ピンの挿入方向の後方側において上記ピンから露出されており、且つ作業者に操作されることによって上記係合部を上記ピンに没入させる操作部を備える。そして、上記規制部材は、上記回動部材に装着されたときに、上記ピンの挿入方向の後方側の上記側板を、上記係合部と上記操作部とで挟むように配置される。
上記構成によれば、操作部を操作して係合部をピンに没入させることによって、規制部材を回動部材から引き抜くことができる。その結果、意図せずに規制部材が回動部材から外れるのを抑制すると共に、規制部材を簡単に回動部材から抜去できる。
(11) さらに他の例として、上記係合部材は、線状部材がコイル状に形成されたコイル部と、上記コイル部の一方側の端部から延出され且つ屈曲された第1腕部と、上記コイル部の他方側の端部から延出され且つ屈曲された第2腕部とを有する。上記係合部は、上記第1腕部及び上記第2腕部の屈曲された部分である。そして、上記ピンは、上記第1腕部及び第2腕部が近接する方向に上記コイル部が捻られた状態の上記係合部材を収容する内部空間と、上記ピンの短手方向に延びて上記コイル部に挿通される軸と、上記第1腕部の上記係合部を出没させる第1スリットと、上記第2腕部の上記係合部を出没させる第2スリットとを有する。
(12) 本発明に係るクレーン車は、走行体と、上記走行体に旋回自在に支持された旋回体と、起伏及び伸縮可能に上記旋回台に支持されたブームと、上記ブームの先端部からロープによって吊り下げられた上記記載のクレーン用フックとを備える。
上記構成によれば、フック本体に係止されたワイヤー等が外れるのを、簡単な作業で且つ適切に阻止可能なクレーン車を得ることができる。
本発明によれば、付勢部材の付勢力に抗した回動部材の回動が規制部材によって規制されるので、フック本体に係止されたワイヤー等が外れるのを適切に阻止できる。また、規制部材の装着位置が回動部材の当接部に近いので、回動部材に規制部材を着脱する作業と、フック本体にワイヤー等を着脱する作業とをスムーズに行うことができる。
図1は、本実施形態に係るラフテレーンクレーン10の概略図である。 図2は、フック32の斜視図であって、(A)は外れ止め具50が当接位置の状態を、(B)は外れ止め具50が離間位置の状態を示す。 図3は、フック32の分解斜視図である。 図4は、本実施形態に係るロックピン60を示す図であって、(A)は分解斜視図を、(B)は係合部材70が係合姿勢のときの断面斜視図を、(C)は係合部材70が解除姿勢のときの断面斜視図を示す。 図5は、変形例1に係るロックピン80を示す図であって、(A)は分解斜視図を、(B)は係合部材90が係合姿勢のときの断面斜視図を、(C)は係合部材90が解除姿勢のときの断面斜視図を示す。 図6は、変形例2に係るロックピン100を示す図であって、(A)は分解斜視図を、(B)は係合部材110が係合姿勢のときの断面斜視図を、(C)は係合部材110が解除姿勢のときの断面斜視図を示す。 図7は、変形例3に係るフック132の斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[ラフテレーンクレーン10]
本実施形態に係るラフテレーンクレーン10は、図1に示されるように、下部走行体(走行体の一例)20と、上部旋回体(旋回体の一例)30とを主に備える。ラフテレーンクレーン10は、クレーン車の一例である。但し、クレーン車の具体例はラフテレーンクレーン10に限定されず、例えば、オールテレーンクレーン、カーゴクレーン等であってもよい。
[下部走行体20]
下部走行体20は、左右一対の前輪21と、左右一対の後輪22とを有する(図1では、右側のみを図示)。前輪21及び後輪22は、トランスミッション(図示省略)を介して伝達されるエンジン(図示省略)の駆動力によって回転される。下部走行体20は、後述するキャビン33内に設置されたステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル等が作業者によって操作されることによって走行する。
また、下部走行体20は、下部走行体20の前方側に設けられた左右一対のアウトリガ23と、下部走行体20の後方側に設けられた左右一対のアウトリガ24とを有する(図1では、右側のみを図示)。アウトリガ23、24は、下部走行体20から左右方向に張り出した位置において地面に接地する張出状態と、地面から離間した状態で下部走行体20に格納される格納状態とに状態変化が可能である。上部旋回体30の動作時にアウトリガ23、24を張出状態とすることにより、ラフテレーンクレーン10の姿勢が安定する。一方、アウトリガ23、24は、下部走行体20の走行時に格納状態とされる。
[上部旋回体30]
上部旋回体30は、旋回ベアリング(図示省略)を介して下部走行体20に旋回可能に支持されている。上部旋回体30は、旋回モータ(図示省略)によって旋回される。また、上部旋回体30は、図1に示されるように、伸縮ブーム(ブームの一例)31と、フック(クレーン用フックの一例)32と、キャビン33とを主に備える。
伸縮ブーム31は、起伏及び伸縮可能に上部旋回体30に支持されている。伸縮ブーム31は、起伏シリンダ34によって起伏され、伸縮シリンダ(図示省略)によって伸縮される。なお、伸縮ブーム31は、箱型構造のブームに限定されず、ラチス構造のジブであってもよい。フック32は、伸縮ブーム31の先端部から下方に延出されたロープ35に吊り下げられている。フック32は、ウインチ(図示省略)によるロープ35の巻き取り及び繰出によって昇降される。キャビン33内に設置された各種レバー等が操作されることによって、上部旋回体30が旋回され、伸縮ブーム31が起伏及び伸縮され、フック32が昇降される。
[フック32]
フック32は、図1に示されるように、先端に吊荷36が取り付けられたワイヤー37を係止するものである。フック32は、図2及び図3に示されるように、フック本体40と、外れ止め具(回動部材の一例)50と、ロックピン(規制部材の一例)60とを主に備える。フック32を構成する各部品は、例えば、金属材料によって形成されている。
[フック本体40]
フック本体40は、図2に示されるように、基端部41と、湾曲部42と、先端部43とを含む。フック本体40は、基端部41から先端部43にかけて鉤型に湾曲されている。なお、基端部41、湾曲部42、及び先端部43の境界は、必ずしも明確である必要はない。以下、鉛直方向を上下方向7とし、水平方向のうちの基端部41と先端部43とが対向する方向を前後方向8とし、水平方向のうちの上下方向7及び前後方向8と直交する方向を左右方向9と定義する。
基端部41は、ロープ35を挿通可能なリング形状の装着部44と、装着部44より湾曲部42に近い位置において先端部43に向けて突出する台座45とを有する。装着部44にロープ35が挿通されることによって、フック32がロープ35に装着される。台座45には、左右方向9に貫通する貫通孔46が形成されている。台座45は、貫通孔46に挿通された軸57を支持する。すなわち、軸57は、台座45に固定されて、左右方向9に延設されている。左右方向9は、回動軸線方向の一例である。
湾曲部42は、一端が基端部41と接し、他端が先端部43に接する円弧形状の部分である。先端部43は、基端部41から遠ざかる向きに反らされており、先端に向かって細くなる先細り形状である。以下、湾曲部42の湾曲内側の面、及び当該面と連続する基端部41及び先端部43の面を、「フック本体40の湾曲内面47」と表記する。一方、湾曲部42の湾曲外側の面、及び当該面に連続する基端部41及び先端部43の面を、「フック本体40の湾曲外面48」と表記する。
[外れ止め具50]
外れ止め具50は、フック本体40に回動自在に支持されている。より詳細には、外れ止め具50は、台座45の貫通孔46に固定された軸57に回動自在に支持されている。外れ止め具50は、主板51の回動先端(当接部の一例)51Aがフック本体40の湾曲内面47に当接する当接位置(図2(A)参照)と、回動先端51Aがフック本体40の湾曲内面47から離間する離間位置(図2(B)参照)との間を回動可能に構成されている。
当接位置の外れ止め具50の回動先端51Aは、図2(A)に示されるように、外れ止め具50の回動中心よりフック本体40の先端部43側において、フック本体40の湾曲内面に当接する。これにより、フック本体40と外れ止め具50とは、周方向に連続するリングを構成し、フック本体40に係止されたワイヤー37の脱落を防止する。一方、図2(B)に示されるように、外れ止め具50が離間位置のとき、前述のリングの周方向の一部が離間して、フック本体40と外れ止め具50との間の隙間をワイヤー37が通過可能になる。
また、外れ止め具50は、図3に示されるように、捻りコイルバネ(付勢部材の一例)58によって当接位置に向けて付勢されている。捻りコイルバネ58は、コイル部が軸57に挿通される。そして、捻りコイルバネ58は、一方の腕が外れ止め具50に当接され、他方の腕がフック本体40の湾曲内面47に当接されることによって、外れ止め具50を当接位置に向けて付勢する。外れ止め具50は、無負荷状態(重力以外の外力が作用していない状態)において、捻りコイルバネ58の付勢力によって当接位置に保持される。一方、外れ止め具50は、捻りコイルバネ58の付勢力と反対方向の外力が作用することによって、当該付勢力に抗して離間位置へ回動する。
外れ止め具50は、主板51と、一対の側板52、53とを有する。主板51及び側板52、53は、例えば、平板を屈曲させることによって形成される。側板52、53は、左右方向9における主板51の両端部から、主板51と交差する方向に延設されている。一対の側板52、53の離間距離は、フック本体40の左右方向9の厚みより大きい。すなわち、図2(B)に示される離間位置に外れ止め具50が位置するとき、側板52、53はフック本体40に接触しない。換言すれば、一対の側板52、53は、外れ止め具50が離間位置のときに、左右方向9においてフック本体40を挟むように配置される。
側板52、53それぞれには、上下方向7及び前後方向8において互いに対応する位置に、左右方向9に貫通する貫通孔54、55、56が形成されている。一対の貫通孔54(第1貫通孔の一例)は、貫通孔55、56より主板51から離れた位置に形成されている。一対の貫通孔55(第2貫通孔の一例)は、貫通孔54より回動先端51Aから離れた位置に形成されている。一対の貫通孔55には、台座45の貫通孔46に挿入固定された軸57が挿通される。一対の貫通孔56(第3貫通孔の一例)は、貫通孔55より貫通孔54から離れた位置に形成されている。一対の貫通孔54及び一対の貫通孔56には、図2(A)及び図2(B)に示されるように、ロックピン60が挿抜可能である。
図2(A)に示されるように、一対の貫通孔54に挿入されたロックピン60は、外れ止め具50が離間位置へ回動するのを規制する。より詳細には、外れ止め具50が当接位置に配置されているとき、一対の貫通孔54に挿入されたロックピン60は、フック本体40から離間している。そして、外れ止め具50が当接位置から離間位置へ回動しようとするとき、貫通孔54に挿入されたロックピン60は、左右方向9における一対の側板52、53の間において、フック本体40の湾曲内面47と当接する。
一方、図2(B)に示されるように、貫通孔54からロックピン60が抜去された状態において、外れ止め具50は、当接位置と離間位置との間を回動可能になる。なお、外れ止め具50を離間位置へ回動させようとするときに、ロックピン60を一対の貫通孔56に挿通させておくことができる。貫通孔54、56は、回動中心となる貫通孔55を挟んで反対側に形成されている。そのため、外れ止め具50が離間位置(すなわち、貫通孔54がフック本体40の湾曲内面47に近づく方向)へ回動するとき、貫通孔56はフック本体40の湾曲内面47から離れる方向へ回動する。これにより、ロックピン60を一対の貫通孔56に挿通した状態で外れ止め具50を離間位置へ回動させることができる。
[ロックピン60]
ロックピン60は、図4に示されるように、ピン61と、係合部材70とを備える。ロックピン60は、貫通孔54、56に対して図4の矢印68の方向(以下、「挿入方向68」と表記する。)に挿入され、貫通孔54、56から図4の矢印69の方向(以下、「脱抜方向69」と表記する。)に抜去される。すなわち、ロックピン60の挿入方向68及び脱抜方向69は、各々がロックピン60の長手方向に沿う方向であり、且つ互いに逆方向である。
ピン61は、外径寸法が貫通孔54、56の直径より小さい棒形状(より詳細には、円筒形状)である。ピン61は、係合部材70を収容する内部空間62と、ピン61の側面を厚み方向に貫通する貫通孔(係止部の一例)63と、ピン61の側面を厚み方向に貫通し且つピン61の長手方向に延びるスリット64とを有する。ピン61は、長手方向の両端部が開放されている。貫通孔63は、ピン61の長手方向の概ね中央部に形成されている。スリット64は、挿入方向68におけるピン61の後端部に形成されている。貫通孔63とスリット64とは、ピン61の周方向に180°の間隔を空けて形成されている。
係合部材70は、金属材料で形成された長尺状の部材を屈曲させたものである。係合部材70は、屈曲部71の一方側の第1部分72と、屈曲部71の他方側の第2部分73とで構成されている。第1部分72の先端(屈曲部71から最も離れた位置)には、ピン61に係止される被係止部74が設けられている。第2部分73の先端には、スリット64を通じてピン61の内外に出没する係合部75及び操作部76が設けられている。
係合部75は、第1斜面77と、第2斜面78とを有する。第1斜面77は、ロックピン60の挿入方向68を向き、且つ挿入方向68に向かって突出量が連続的に減少している。第2斜面78は、ロックピン60の脱抜方向69を向き、且つ脱抜方向69に向かって突出量が連続的に減少している。第1斜面77及び第2斜面78は、突出量が最大となる位置において互いに接している。すなわち、係合部75は、頂点から挿入方向68に延びる第1斜面77と、頂点から脱抜方向69に延びる第2斜面78とで構成される凸形状である。また、第1斜面77の傾斜角度は、第2斜面78の傾斜角度より小さい。
係合部材70は、無負荷状態において、図4(A)に示される状態(自然状態の一例)となる。また、係合部材70は、図4(B)及び図4(C)に示されるように、第1部分72及び第2部分73が近接する方向に、屈曲部71を基点として弾性変形が可能である。そして、図4(B)及び図4(C)に示される状態(圧縮状態の一例)の係合部材70は、図4(A)に示される状態に弾性復帰しようとする。
係合部材70は、挿入方向68におけるピン61の後端部を通じて、屈曲部71の側からピン61の内部空間62に挿入される。ピン61に挿入された係合部材70は、図4(B)に示されるように、内部空間62で圧縮状態となる。また、被係止部74は、貫通孔63に挿入されて、当該貫通孔63の周縁に係止される。これにより、係合部材70が内部空間62から抜け出ることが抑制される。さらに、係合部75及び操作部76は、自然状態に弾性復帰しようとする力によって、スリット64を通じてピン61の外部に突出されている。
[ロックピン60を外れ止め具50に着脱する操作]
以下、側板52の側からロックピン60を外れ止め具50に着脱する例を説明する。まず、図4(B)に示されるロックピン60を側板52の側から一対の貫通孔54に挿入すると、係合部75の第1斜面77が貫通孔54の周縁を画定する側板52に当接する。図4(B)に示される係合部材70の姿勢は、係合姿勢の一例である。
この状態からロックピン60を挿入方向68にさらに押すと、第1部分72及び第2部分73が近接する方向に係合部材70が弾性変形することによって、図4(C)に示されるように、係合部75がピン61の内部に没入する。これにより、係合部75が貫通孔54を通過する。図4(C)に示される係合部材70の姿勢は、解除姿勢の一例である。そして、貫通孔54を通過した係合部75は、再び係合姿勢に弾性復帰する。これにより、ロックピン60の外れ止め具50への装着が完了する。
ロックピン60が外れ止め具50に装着されたとき、係合部75は、図2に示されるように、左右方向9における一対の側板52、53の間に位置する。また、係合部75及び操作部76は、側板52を左右方向9から挟むように配置される。すなわち、外れ止め具50に装着されたロックピン60は、操作部76と側板52との係合によって挿入方向68への移動が規制され、係合部75の第2斜面78と側板52との係合によって脱抜方向69への移動が規制される。
一方、第1部分72及び第2部分73を近接させる方向に操作部76が押されることによって、係合部材70が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化する。そして、この状態のロックピン60を脱抜方向69に引き抜くことによって、ロックピン60が外れ止め具50から取り外される。なお、側板53の側からロックピン60を貫通孔54に挿抜する場合も同様である。さらに、ロックピン60を貫通孔56に挿抜する場合も同様である。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、捻りコイルバネ58の付勢力に抗した外れ止め具50の回動がロックピン60によって規制されるので、フック本体40に係止されたワイヤー37等が外れるのを適切に阻止できる。また、ロックピン60の装着位置(すなわち、貫通孔54の位置)が外れ止め具50の回動先端51Aに近いので、外れ止め具50にロックピン60を着脱する作業と、フック本体40にワイヤー37等を着脱する作業とをスムーズに行うことができる。
また、上記の実施形態によれば、一対の側板52、53によってロックピン60が2箇所で支持され、且つ支持位置の間でフック本体40に当接するので、外れ止め具50の回動を安定して規制することができる。さらに、外れ止め具50を回動させる際にロックピン60を貫通孔56に挿通させておくことにより、外れ止め具50の回動を邪魔することなく、且つロックピン60の紛失等を抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、ピン61の内部空間62に収容された係合部材70は、圧縮状態から自然状態に復帰しようとして、係合部75をスリット64から突出させる。これにより、係合部材70の係合姿勢が維持されるので、振動等によってロックピン60が外れ止め具50から外れるのを抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、第1斜面77の傾斜角度を第2斜面78より小さくすることにより、ロックピン60挿入時には係合部75が簡単にピン61に没入され、ロックピン60の脱抜時には係合部75が簡単にピン61に没入されなくなる。その結果、ロックピン60の挿入が簡単になると共に、意図せずにロックピン60が外れ止め具50から外れるのを抑制できる。
さらに、上記の実施形態によれば、操作部76を操作して係合部75をピン61に没入させることによって、ロックピン60を外れ止め具50から引き抜くことができる。その結果、意図せずにロックピン60が外れ止め具50から外れるのを抑制すると共に、ロックピン60を簡単に外れ止め具50から抜去できる。
なお、本発明に係る規制部材の具体的な構成は、図4に示されるロックピン60に限定されない。以下、図5及び図6を参照して、変形例に係るロックピン80、100を説明する。なお、図4に示されるロックピン60との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
[変形例1]
変形例1に係るロックピン80は、図5に示されるように、ピン81と、軸85と、捻りコイルバネ(付勢部材の一例)86と、係合部材90とを備える。ピン81は、内部空間82と、ピン81の側面を厚み方向に貫通する一対の貫通孔(図5では、一方のみを図示)83と、スリット84とを備える。一対の貫通孔83は、挿入方向88及び脱抜方向89において互いに対応する位置において、ピン81の周方向に180°の間隔を空けて形成されている。軸85は、一対の貫通孔83に挿入されることによって、ピン81に固定される。すなわち、軸85は、ピン81の短手方向に延設される。
係合部材90は、長尺状の部材であって、一端が軸85に回動可能に支持され、他端に係合部95及び操作部96が設けられている。また、係合部95は、第1斜面97と、第2斜面98とで構成されている。そして、内部空間82に収容された係合部材90は、軸85の周りに回動することによって、図5(B)に示される係合姿勢と、図5(C)に示される解除姿勢との間で姿勢変化する。捻りコイルバネ86は、コイル部が軸85に挿通された状態で内部空間82に収容される。そして、捻りコイルバネ86は、一方の腕がピン81の内面に当接され、他方の腕が係合部材90に当接されることによって、係合部材90を係合姿勢に向けて付勢する。
[変形例2]
変形例2に係るロックピン100は、図6に示されるように、ピン101と、軸107と、係合部材110とを備える。ピン101は、内部空間102と、一対の貫通孔103と、スリット104、105と、ロックピン100を外れ止め具50に着脱する際に把持される把持部106とを備える。
一対の貫通孔103は、挿入方向108及び脱抜方向109において互いに対応する位置において、ピン101の周方向に180°の間隔を空けて形成されている。スリット104、105は、挿入方向108におけるピン101の先端側において、ピン101の周方向に180°の間隔を空けて形成されている。把持部106は、挿入方向108におけるピン101の後端側に取り付けられている。軸107は、一対の貫通孔103に挿入されることによって、ピン101に固定される。すなわち、軸107は、ピン101の短手方向に延設される。
係合部材110は、捻りコイルバネである。すなわち、係合部材110は、線状部材がコイル状に形成されたコイル部111と、コイル部111の一方側の端部から延出された第1腕部112と、コイル部111の他方側の端部から延出された第2腕部113とを有する。また、第1腕部112及び第2腕部113それぞれは、長手方向の概ね中央部で屈曲されている。
図6(B)に示されるように、係合部材110は、コイル部111が軸107に挿通された状態で内部空間102に収容されている。また、内部空間102に収容された係合部材110のコイル部111は、第1腕部112及び第2腕部113が近接する方向に捻られている。これにより、係合部材110は、第1腕部112及び第2腕部113を離間させる方向に弾性復帰しようとして、第1腕部112の屈曲部分をスリット104から突出させ、第2腕部113の屈曲部分をスリット105から突出させる。すなわち、第1腕部112及び第2腕部113それぞれの屈曲部分は、係合部として機能する。
また、図6(C)に示されるように、ロックピン100が外れ止め具50に着脱される際に、貫通孔54の周縁を画定する側板52、53に当接された第1腕部112及び第2腕部113がピン101に没入される。このときのコイル部111は、図6(B)の状態よりさらに捻られる。そして、側板52、53を通過した第1腕部112及び第2腕部113は、弾性復帰しようとするコイル部111によってスリット104、105を通じて再びピン101の外部に突出される。
さらに、外れ止め具50からロックピン60、80、100が脱落するのを規制する方法は、前述の例に限定されない。例えば、挿入方向68、88、102におけるロックピン60、80、100に設けられた貫通孔に所謂βピンを取り付けることによって、外れ止め具50からの脱落を規制してもよい。
[変形例3]
本発明に係るクレーン用フックの形状は、図2及び図3の例に限定されない。変形例3に係るフック132は、例えば図7に示されるように、フック本体140と、2つの外れ止め具150A、150Bと、2つのロックピン160A、160Bとで構成される。なお、前述の実施形態或いは変形例1、2との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。ロックピン160A、160Bは、前述のロックピン60、80、100のいずれであってもよい。
フック本体140は、共通の基端部141から前方側に湾曲する湾曲部42A及び後方側に湾曲する湾曲部42Bを備える所謂両フックである。そして、外れ止め具150A、150Bそれぞれは、基端部141に回動可能に支持されており、湾曲部142A、142Bに連なる先端部143A、143Bの湾曲内面に接離される。また、外れ止め部150Aは、ロックピン160Aを支持する一対の貫通孔154A、156Aが形成された第1部材と、軸157Aを回動自在に支持する一対の貫通孔155Aが形成された第2部材とで構成されていてもよい。外れ止め具150Bについても同様である。
図7に示されるように、上記構成のフック132において、一対の貫通孔154Aにロックピン160Aを挿入することによって、外れ止め具150Aの離間位置への回動が規制される。また、一対の貫通孔154Bからロックピン160Bを抜去することによって、外れ止め具150Bが当接位置及び離間位置の間を回動可能になる。すなわち、変形例3に係るフック132によれば、2つの外れ止め具150A、150Bの回動を、独立して許容或いは規制することができる。
10・・・ラフテレーンクレーン
20・・・下部走行体
30・・・上部旋回体
31・・・伸縮ブーム
32・・・フック
38・・・ロープ
50・・・外れ止め具
51・・・主板
52,53・・・側板
54,55,56・・・貫通孔
57,85,107・・・軸
58,86・・・捻りコイルバネ
60,80,100・・・ロックピン
61、81,101・・・ピン
62,82,102・・・内部空間
64,84,104,105・・・スリット
70,90,110・・・係合部材
72・・・第1部分
73・・・第2部分
75、85・・・係合部
76,96・・・操作部
77,97・・・第1斜面
78,98・・・第2斜面
111・・・コイル部
112・・・第1腕部
113・・・第2腕部

Claims (10)

  1. ロープに吊下されるクレーン用フックであって、
    上記ロープに装着される装着部が基端部に設けられており、上記基端部から先端部にかけて鉤型に湾曲されたフック本体と、
    上記フック本体に固定された軸と、
    上記に回動可能に支持されており、上記軸より上記フック本体の上記先端部側で且つ上記フック本体の湾曲内面に接離される当接部を有する回動部材と、
    上記回動部材を上記フック本体に当接させる方向に付勢する付勢部材と、
    記回動部材に着脱可能な規制部材とを備えており、
    上記回動部材には、上記軸の延設方向に貫通する複数の貫通孔であって、
    上記規制部材が挿通される第1貫通孔と、
    上記第1貫通孔より上記当接部から離れた位置に、上記軸が挿通される第2貫通孔と、
    上記第2貫通孔より上記当接部から離れた位置に、上記規制部材が挿通される第3貫通孔とが形成されており、
    上記規制部材は、
    上記第1貫通孔に挿通された時に上記フック本体の湾曲内面に当接して、上記付勢部材の付勢力に抗した上記回動部材の回動を規制し、
    上記第3貫通孔に挿通された時に上記回動部材の回動を許容するクレーン用フック。
  2. 上記回動部材は、
    回動先端が上記当接部となる主板と、
    回動軸線方向における上記主板の両端部から上記主板と交差する方向に延設されており、上記第1貫通孔、上記第2貫通孔、及び上記第3貫通孔が各々に形成された一対の側板とを含請求項1に記載のクレーン用フック。
  3. 上記規制部材は、
    外径寸法が上記第1貫通孔の直径より小さい棒形状のピンと、
    上記第1貫通孔の周縁を画定する上記側板に係合する係合姿勢、及び上記側板との係合が解除される解除姿勢に姿勢変化が可能な係合部材とを含む請求項に記載のクレーン用フック。
  4. 上記係合部材は、
    上記規制部材が上記回動部材に装着される際に、一対の上記第1貫通孔の少なくとも一方を通過する位置に設けられた係合部を有しており、
    上記係合部が上記ピンから突出される上記係合姿勢と、上記係合部が上記ピンに没入される上記解除姿勢とに姿勢変化し、且つ上記係合姿勢を維持する方向に付勢されている請求項に記載のクレーン用フック。
  5. 上記係合部材は、長尺状の部材を屈曲させて形成されており、
    屈曲部を基点として弾性変形された上記係合部材は、上記屈曲部の一方側の第1部分及び他方側の第2部分が所定の距離だけ離間した自然状態に復帰しようとし、
    上記係合部は、上記第2部分に設けられており、
    上記ピンは、
    上記第1部分及び上記第2部分が上記自然状態より近接した圧縮状態の上記係合部材を収容する内部空間と、
    上記内部空間に収容された上記係合部材の上記第1部分を係止する係止部と、
    上記内部空間に収容された上記係合部材の上記係合部を出没させるスリットとを有する請求項に記載のクレーン用フック。
  6. 上記ピンは、
    長尺状の上記係合部材を収容する内部空間と、
    上記ピンの短手方向に延びて上記係合部材を回動可能に支持する軸と、
    上記係合部を出没させるスリットと、
    上記係合部を上記スリットを通じて突出させる方向に、上記係合部材を付勢する付勢部材とを有する請求項に記載のクレーン用フック。
  7. 上記係合部は、
    上記ピンの挿入方向に向かって突出量が連続的に減少する第1斜面と、
    上記ピンの脱抜方向に向かって突出量が連続的に減少する第2斜面とを有しており、
    上記第1斜面の傾斜角度は、上記第2斜面の傾斜角度より小さい請求項又はに記載のクレーン用フック。
  8. 上記スリットは、上記ピンの挿入方向の後端部に形成されており、
    上記係合部材は、上記係合部より上記ピンの挿入方向の後方側において上記ピンから露出されており、且つ作業者に操作されることによって上記係合部を上記ピンに没入させる操作部を備えており、
    上記規制部材は、上記回動部材に装着されたときに、上記ピンの挿入方向の後方側の上記側板を、上記係合部と上記操作部とで挟むように配置される請求項からのいずれかに記載のクレーン用フック。
  9. 上記係合部材は、
    線状部材がコイル状に形成されたコイル部と、
    上記コイル部の一方側の端部から延出され且つ屈曲された第1腕部と、
    上記コイル部の他方側の端部から延出され且つ屈曲された第2腕部とを有しており、
    上記係合部は、上記第1腕部及び上記第2腕部の屈曲された部分であり、
    上記ピンは、
    上記第1腕部及び第2腕部が近接する方向に上記コイル部が捻られた状態の上記係合部材を収容する内部空間と、
    上記ピンの短手方向に延びて上記コイル部に挿通される軸と、
    上記第1腕部の上記係合部を出没させる第1スリットと、
    上記第2腕部の上記係合部を出没させる第2スリットとを有する請求項に記載のクレーン用フック。
  10. 走行体と、
    上記走行体に旋回自在に支持された旋回体と、
    起伏及び伸縮可能に上記旋回台に支持されたブームと、
    上記ブームの先端部からロープによって吊り下げられた請求項1からのいずれかに記載のクレーン用フックと、を備えるクレーン車。
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JP2007120174A (ja) 油圧ショベルのクレーンフック装置

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