JP5925032B2 - 工作機械およびその熱変位補正方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1による工作機械100の構成を示す断面図である。ここでは、工作機械100の例としてワイヤ放電加工機について説明する。
δ(t)=A×(B×(T1(t)−T1(0))−(T2(t)−T2(0))) (1)
ここで、A、Bは係数であり、T1(0)、T2(0)は各々、基準時間(t=0)における第一の温度センサ8および第二の温度センサ9の温度(基準温度)である。すなわち、熱変位量δ(t)は、温度の変化量の関数としている。なお、ここでは説明を容易とするため、熱変位量予測式は式(1)としたが、当然ながら、熱変位量予測式はワイヤ放電加工機の形態などによって変わる。例えば、式(1)に温度の絶対値の項を加えてもよい。さらに時間遅れを考慮するために時間tとして数分から数十分前の時間を用いてもよい。すなわち、熱変位量予測式の形態は熱変位量を精度よく予測できればどのようなものであってもよい。
図7は、実施の形態2における熱変位補正法の別の例を説明するための図である。実施の形態1においては、熱変位量は仕上げ加工から荒加工への切り替え時や荒加工から仕上げ加工への切り替え時のような加工条件変化時において、第一の温度センサ8および第二の温度センサ9の温度に基づいて算出するとした。しかし、温度計測を加工中にも実施し、得られた複数の温度データの平均値によって、熱変位量を求めてもよい。例えば、図7における○印の変位平均値算出点のように、加工中にも一定時間間隔Δtごとに温度を計測する。温度計測の時間間隔Δtは、各加工条件時の温度を数点以上計測できる周期とする。
第一の温度センサ8の温度平均値
T1mean(t)=(T1(t’+Δt)+T1(t’+2×Δt)+T1(t’+3×Δt)+・・・・+T1(t’+n×Δt))/n
第二の温度センサ9の温度平均値
T2mean(t)=(T2(t’+Δt)+T2(t’+2×Δt)+T2(t’+3×Δt)+・・・・+T2(t’+n×Δt))/n
となる。
δ(t)=A×(B×(T1mean(t)−T1(0))−(T2mean(t)−T2(0))) (2)
図8は、実施の形態3における熱変位補正法のさらに別の例を説明するための図である。上記した熱変位補正法においては、第一の温度センサ8および第二の温度センサ9による温度計測精度、ノイズの影響や熱変位量の予測誤差によって、本来熱変位補正する必要が無い場合でも、熱変位補正してしまう場合が生じる。このような動作を行った場合、かえって加工精度を悪化させる可能性がある。
2 コラム
3 アーム
4 上ガイド
5 加工槽
6 下ガイド
7 ワイヤ
8 第一の温度センサ
9 第二の温度センサ
10 被加工物
11 温度計測装置
12 演算回路
13 制御装置
100 工作機械(ワイヤ放電加工機)
Claims (14)
- 少なくとも、荒加工と、当該荒加工での使用電力よりも使用電力が小さく加工精度が高い仕上げ加工と、を被加工物への加工状態として有する工作機械であって、
前記工作機械の少なくとも2箇所の温度を計測可能な温度センサと、
前記温度センサの少なくとも2つの異なる時刻での計測値に基づき、熱による前記工作機械の熱変位量を算出する演算回路と、
前記被加工物を加工していない非加工時に、前記熱変位量に基づいて前記被加工物と前記工作機械の相対位置を補正する制御手段と、
を備える
ことを特徴とする工作機械。 - 前記工作機械は、ワイヤ電極を備えたワイヤ放電加工機であって、
前記制御手段は、前記被加工物と前記ワイヤ電極の相対位置を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。 - 前記温度センサは、前記ワイヤ電極の両端を保持して張架する前記工作機械の2つの部位にそれぞれ設置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の工作機械。 - 前記制御手段は、前記荒加工から前記仕上げ加工への切り替え時、前記仕上げ加工から前記荒加工への切り替え時、或いは前記荒加工から前記仕上げ加工への切り替え時と前記仕上げ加工から前記荒加工への切り替え時の両方、のいずれかのタイミングで前記相対位置を補正する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の工作機械。 - 前記時刻は前記非加工時である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械。 - 前記演算回路は、前記加工状態の前記計測値の平均値に基づいて、前記熱変位量を算出する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械。 - 前記制御手段は、前記熱変位量が所定のしきい値を超えた場合に前記相対位置を補正する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の工作機械。 - 少なくとも、荒加工と、当該荒加工での使用電力よりも使用電力が小さく加工精度が高い仕上げ加工と、を被加工物への加工状態として有し、少なくとも2箇所の温度を計測可能な温度センサを備えた工作機械の熱変位補正方法であって、
前記温度センサの少なくとも2つの異なる時刻での計測値に基づき、熱による前記工作機械の熱変位量を算出する工程と、
前記被加工物を加工していない非加工時に、前記熱変位量に基づいて前記被加工物と前記工作機械の相対位置を補正する工程と、
を備える
ことを特徴とする工作機械の熱変位補正方法。 - 前記工作機械は、ワイヤ電極を備えたワイヤ放電加工機であって、
前記補正は、前記被加工物と前記ワイヤ電極の相対位置の補正である
ことを特徴とする請求項8に記載の工作機械の熱変位補正方法。 - 前記温度センサは、前記ワイヤ電極の両端を保持して張架する前記工作機械の2つの部位にそれぞれ設置されている
ことを特徴とする請求項9に記載の工作機械の熱変位補正方法。 - 前記補正する工程は、前記荒加工から前記仕上げ加工への切り替え時、前記仕上げ加工から前記荒加工への切り替え時、或いは前記荒加工から前記仕上げ加工への切り替え時と前記仕上げ加工から前記荒加工への切り替え時の両方、のいずれかのタイミングで前記相対位置を補正する
ことを特徴とする請求項8、9または10に記載の工作機械の熱変位補正方法。 - 前記時刻は前記非加工時である
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の工作機械の熱変位補正方法。 - 前記算出する工程は、前記加工状態の前記計測値の平均値に基づいて、前記熱変位量を算出する
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の工作機械の熱変位補正方法。 - 前記補正する工程は、前記熱変位量が所定のしきい値を超えた場合に前記相対位置を補正する
ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の工作機械の熱変位補正方法。
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