JP5924816B2 - 部品供給装置、部品実装装置、部品の供給方法、及び基板の製造方法 - Google Patents

部品供給装置、部品実装装置、部品の供給方法、及び基板の製造方法 Download PDF

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Description

本技術は、例えば基板に電子部品が実装される場合等で用いられる部品供給装置、部品実装装置、部品の供給方法、及び基板の製造方法に関する。
特許文献1には、基板に電子部品を実装する部品実装装置で使用されるテープフィーダについて記載されている。テープフィーダは、電子部品を保持するテープをピッチ送りすることで、部品実装装置が有するノズルのピックアップ位置に電子部品を供給する。テープの上面には、電子部品の保護と脱落防止のためトップテープが貼着されている。トップテープはピックアップ位置に送られる手前でベーステープの上面から剥離される。剥離されたトップテープはテープ送り方向と反対方向に折り返されて送られ、トップテープを収容するテープ収納容器内に導かれる(特許文献1の段落[0002]等参照)。
特許文献1に記載のテープフィーダでは、テープ収納容器へ送り込まれたトップテープの量が増えると、テープ収納容器の排出口を塞ぐ蓋部材が自動的に開状態となる。蓋部材は所定の位置に取付けられたマグネットの吸着力により閉状態にされている。量が増えて塊となったトップテープから蓋部材に対して圧力が加えられる。この圧力がマグネットの吸着力よりも大きくなると、蓋部材は自動的に開状態となる。これにより、トップテープの排出不具合に起因する動作異常が防止されている(特許文献1の段落[0030]−[0035]参照)。
特許第3873738号公報
特許文献1に記載のように、テープ収納容器に溜まったトップテープが自動的に排出される場合、テープ収納容器の外部に飛び出したトップテープが床に飛散してしまう場合がある。そうするとトップテープの廃棄処理が面倒になり作業性が低下する。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、例えば基板への電子部品の実装等において、作業性よく部品を供給することができる部品供給装置、部品実装装置、部品の供給方法、及び基板の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る部品供給装置は、送出部と、収容部と、報知部とを具備する。
前記送出部は、複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを所定の位置へ送り出す。
前記収容部は、開閉可能な蓋を有し、前記収納された複数の部品が前記所定の位置にて露出するように前記テープ本体から離された前記カバーテープを収容する。
前記報知部は、前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する。
この部品供給装置は、閉じられた蓋から収容部の外側へ突出する報知部を具備する。この報知部は、収容部に収容されたカバーテープにより押圧されることで、収容部の外側へ突出する。これにより蓋が閉じられた状態で収容部にカバーテープが溜まったことを認識することができる。この結果、例えば部品供給装置が基板への電子部品の実装等に用いられた場合等に、作業性よく部品を供給することができる。
前記報知部は、前記蓋から前記収容部の外側へ突出する、前記蓋に取付けられた突出部を有してもよい。
このように蓋に取付けられた突出部が突出することで、収容部にカバーテープが溜まったことが認識可能となってもよい。
前記収容部は、前記蓋の開閉の軸となる開閉軸を有してもよい。この場合、前記報知部は、前記突出部を支持し、前記開閉軸に回転可能に取付けられた支持部を有してもよい。
このように突出部を支持する支持部が、蓋の開閉軸に回転可能に取付けられてもよい。これにより例えば報知部の構成や取付け等を容易にすることができる。
前記報知部は、前記収容部に収容された前記カバーテープから押圧されないときは、前記蓋から突出しない位置に自重により配置されてもよい。
カバーテープからの押圧がないときは、報知部は蓋から突出しない位置に配置される。この位置に自重により報知部が配置されてもよい。これにより報知部の構成を簡素化することができる。
前記蓋は、前記報知部が前記蓋から突出しない位置に自重により配置されるように、鉛直方向に対して前記収容部の内側に向けて傾斜してもよい。
このように蓋を鉛直方向に対して収容部の内側に向けて傾斜させてもよい。これにより報知部が蓋から突出しない位置に自重により配置される構成を容易に実現することができる。
前記部品供給装置は、前記蓋から突出した前記報知部を検出する検出部をさらに具備してもよい。
これにより収容部にカバーテープが溜まったことを十分に認識することができる。
本技術の一形態に係る部品実装装置は、支持ユニットと、保持ユニットと、1以上の部品供給ユニットとを具備する。
前記支持ユニットは、基板を支持する。
前記保持ユニットは、複数の部品を保持することが可能であり、当該保持した複数の部品を前記支持ユニットに支持された基板に実装する。
前記部品供給ユニットは、送出部と、収容部と、報知部とを有する。
前記送出部は、前記保持ユニットにより保持される前記複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを、前記保持ユニットによる保持のための保持位置へ送り出す。
前記収容部は、開閉可能な蓋を有し、前記収納された複数の部品が前記保持位置にて露出するように前記テープ本体から離された前記カバーテープを収容する。
前記報知部は、前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する。
前記1以上の部品供給ユニットは、前記報知部が突出する方向と交差する方向で並んでもよい。
1以上の部品供給ユニットが、報知部の突出方向と交差する方向で並ぶので、報知部の突出を容易に認識することができる。
本技術の一形態に係る部品の供給方法は、以下の工程を含む。
複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを所定の位置へ送り出す。
前記収納された複数の部品が前記所定の位置にて露出するように前記テープ本体から前記カバーテープを離す。
前記テープ本体から離された前記カバーテープを、開閉可能な蓋を有する収容部に収容する。
前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部の動作をもとに、前記収容部に収容された前記カバーテープを処理する。
本技術の一形態に係る基板の製造方法は、以下の工程を含む。
支持ユニットにより基板を支持する。
複数の部品を保持することが可能な保持ユニットを、前記複数の部品を保持するための保持位置に移動させる。
前記複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを前記保持位置へ送り出す。
前記収納された複数の部品が前記保持位置にて露出するように前記テープ本体から前記カバーテープを離す。
前記テープ本体から離された前記カバーテープを、開閉可能な蓋を有する収容部に収容する。
前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部の動作をもとに、前記収容部に収容された前記カバーテープを処理する。
前記保持位置にて露出した前記複数の部品を前記保持ユニットにより保持し、前記支持ユニットに支持された基板に実装する。
前記カバーテープを離す工程、前記収容部に前記カバーテープを収容する工程、及び前記報知部の動作をもとに前記カバーテープを処理する工程は、前記基板への実装工程と並行して行われてもよい。
この基板の製造方法では、複数の部品の基板への実装工程に並行して、収容部に溜まったカバーテープを作業性よく処理することができる。
以上のように、本技術によれば、例えば基板への電子部品の実装等において、作業性よく部品を供給することができる。
本技術の一実施形態に係る部品実装装置を示す模式的な正面図である。 図1に示す部品実装装置の平面図である。 図1に示す部品実装装置の側面図である。 本実施形態に係るテープカセットを示す模式的な側面図である。 テープカセットにより送り出されるキャリアテープの一例を示す斜視図である。 図4に示す送り出し機構、テンショナ、及び引き取り機構を詳しく説明するための模式的な図である。 収容部や一対の引き取りローラ等を収容する筺体部を示す模式的な図である。 本実施形態に係る蓋及び報知部を示す模式的な図である。 カバーテープから圧力を受けた場合の蓋及び報知部の動作を説明するための模式的な図である。 テープカセット搭載部に複数配列されたテープカセットを示す模式的な斜視図である。 図8に示す報知部の変形例を示す模式的な図である。 図8に示す蓋及び報知部の変形例を示す模式的な図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[部品実装装置の構成]
図1は、本技術の一実施形態に係る部品実装装置を示す模式的な正面図である。図2は、図1に示す部品実装装置100の平面図であり、図3はその側面図である。
部品実装装置100は、フレーム10と、複数の電子部品3を保持することが可能であり、当該保持した複数の電子部品3を実装対象である回路基板(以下、単に基板という)Wに実装する実装ヘッドユニット40とを備える。また部品実装装置100は、テープカセット90が搭載されるテープカセット搭載部20と、基板Wを支持して搬送する搬送ユニット16(図2参照)とを備える。
実装ヘッドユニット40は、本実施形態において保持ユニットに相当する。またテープカセット搭載部20に搭載されるテープカセット90は、本実施形態において部品供給ユニット(部品供給装置)に相当する。典型的には、複数のテープカセット90が搭載されるが、1つのテープカセット90が搭載されてもよい。
フレーム10は、底部に設けられたベース11と、ベース11に固定された複数の支柱12とを有する。複数の支柱12の上部には、図中X軸に沿って架け渡された例えば2本のXビーム13が設けられている。
例えば2本のXビーム13の間には、Y軸に沿ってYビーム14が架け渡され、このYビーム14に実装ヘッドユニット40が接続されている。Xビーム13及びYビーム14には、図示しないX軸移動機構及びY軸移動機構が備え付けられ、これらによって実装ヘッドユニット40がX及びY軸に沿って移動可能とされている。X軸移動機構及びY軸移動機構は、典型的にはボールネジ駆動機構により構成されるが、ベルト駆動機構等の他の機構であってもよい。
この実装ヘッドユニット40は、主に生産性の向上のため複数設けられる場合もあり、その場合、複数の実装ヘッドユニット40が独立してX及びY軸方向で駆動される。
図2に示すようにテープカセット搭載部20は、部品実装装置の前部側(図2中下側)及び後部側(図2中上側)の両方に配置されている。本実施形態では、図中Y軸方向が部品実装装置100の前後方向となる。
テープカセット搭載部20には、X軸方向に沿ってテープカセット90が複数配列されて搭載される。例えば40〜70個のテープカセット90がこのテープカセット搭載部20に搭載可能である。本実施形態では、前部及び後部側でそれぞれ58個、合計116個のテープカセット90が搭載可能とされている。
なお、テープカセット搭載部20が、部品実装装置100の前部側及び後部側の両方に設けられる構成としたが、これは、前部側及び後部側のいずれか一方に設けられる構成であってもよい。
テープカセット90は、Y軸方向に長く形成されている。後述するように、テープカセット90には、コンデンサ、抵抗、LED、ICパッケージング等の電子部品3を収納したキャリアテープが、リールに巻回された状態でセットされる。テープカセット90は、キャリアテープをステップ送りで送り出すための送出部を備えており、そのステップ送りごとに電子部品3が1つずつ供給される。
図2に示すように、テープカセット90のカセットの端部の上面には供給窓91が形成され、この供給窓91を介して電子部品3が供給される。複数のテープカセット90が配列されることにより、複数の供給窓91がX軸方向に沿って配列される。複数の供給窓91が配列された領域が、電子部品3の供給領域Sとなる。
なお、1つのテープカセット90のキャリアテープには、多数の同じ電子部品3が収納される。テープカセット搭載部20に搭載されるテープカセット90のうち、複数のテープカセット90にまたがって同じ電子部品3が収容される場合もある。テープカセット90については後に詳しく説明する。
部品実装装置100のY軸方向での中央部に上記搬送ユニット16が設けられ、この搬送ユニット16はX軸方向に沿って基板Wを搬送する。例えば、図2に示すように、搬送ユニット16上の、X軸方向におけるほぼ中央位置で搬送ユニット16に支持されている基板W上の領域が、実装領域Mとなる。実装領域Mは、実装ヘッドユニット40によりアクセスされて電子部品3の実装が行われる領域である。
部品実装装置100は、実装領域Mまで搬送されて来た基板Wの正確な位置を図示しない基板カメラにより検出する。基板Wの正確な位置が検出された後、実装ヘッドユニット40が電子部品3の実装動作を開始する。基板カメラは、X軸移動機構及びY軸移動機構に接続されており、実装ヘッドユニット40と一体的に移動可能となっている。
実装ヘッドユニット40は、Yビーム14のY軸移動機構に接続された支持体30と、この支持体30に支持された主の回転軸となる基軸35と、基軸35の下端部に取付けられたターレット41とを備える。また、実装ヘッドユニット40は、ターレット41の外周部に接続された複数のノズルユニット45を備えている。ノズルユニット45は、例えば12本設けられる。ノズルユニット45の数は限定されない。
なお、支持体30はX軸移動機構に接続されていてもよく、この場合、Y軸移動機構が、X軸移動機構及び実装ヘッドユニット40を、Y軸方向に沿って移動させる。
基軸35は、鉛直方向(Z軸方向)から傾いて配置されている。基軸35及びターレット41は、その基軸35を回転の中心軸として一体的に回転可能となっている。複数のノズルユニット45のうち、そのノズルユニット45の長さ方向がZ軸方向に沿って配置されたものが、基板Wに電子部品3を実装するために選択されたノズルユニット45Aである。
ターレット41の回転により任意の1つのノズルユニット45Aが選択される。選択されたノズルユニット45Aがテープカセット90の供給窓91にアクセスして電子部品3を吸着して保持し、実装領域Mまで移動して下降することにより、電子部品3が基板Wに実装される。
実装ヘッドユニット40は、上述のようにX及びY軸方向に移動可能とされており、それらのノズルユニット45は、供給領域Sと実装領域Mとの間で移動し、また、実装領域M内で実装を実行するために実装領域M内でX及びY軸方向に移動する。
実装ヘッドユニット40は、ターレット41を回転させながら、複数のノズルユニット45に、1工程で連続して複数の電子部品3をそれぞれ保持させる。また、複数のノズルユニット45に吸着された複数の電子部品3は、連続して1つの基板Wに実装される。
搬送ユニット16は、典型的にはベルトタイプのコンベヤであるが、これに限られず、ローラタイプ、基板Wを支持する支持機構がスライドして移動するタイプ、あるいは非接触式等、何でもよい。搬送ユニット16は、ベルト部16aと、X軸方向に沿って敷設されたガイドレール16bとを有する。ガイドレール16bが設けられることにより、搬送される基板WのY軸方向のずれが規制されながら搬送される。
ベルト部16aには、図示しない昇降機構が接続されている。ベルト部16aに基板Wが載置され、その状態で、実装領域Mにおいてベルト部16aが上昇することで、基板Wがそのベルト部16aとガイドレール16bとの間に挟まれるようにして支持される。この場合、ベルト部16a及びガイドレール16bは基板Wの支持ユニットとして機能する。つまり、この支持ユニットは、搬送ユニット16の一部の構成を含む。なお、基板Wを支持する支持ユニットが、搬送ユニット16とは別のユニットとして設けられてもよい。
部品実装装置100は、図示しない制御システムを有する。制御システムはメインコントローラ(あるいはホストコンピュータ)を有している。メインコントローラには、X及びY軸移動機構、実装ヘッドユニット40、テープカセット90、搬送ユニット16、基板カメラ、入力部及び表示部等がそれぞれ電気的に接続されている。
各移動機構及び実装ヘッドユニット40には、これらに搭載された図示しないモータ、また、これらのモータをそれぞれ駆動するドライバが設けられている。メインコントローラはこれらのドライバに制御信号を出力することにより、ドライバがその制御信号に従って各移動機構及び実装ヘッドユニット40を駆動する。
テープカセット90、搬送ユニット16、基板カメラ、入力部及び表示部等の他のユニットやデバイスの動作もメインコントローラにより制御される。
入力部は、例えばオペレータが、実装処理に必要な情報をメインコントローラに入力するために、オペレータにより操作される機器である。表示部は、例えばオペレータにより入力部を介して入力された情報、その入力の操作に必要な情報、その他必要な情報を表示する機器である。
メインコントローラは、例えばCPU、RAM及びROM等のコンピュータの機能を有し、制御ユニットとして機能する。メインコントローラは、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のPLD(Programmable Logic Device)、その他ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスにより実現されてもよい。メインコントローラは、所定のプログラムやオペレータからの指示をもとに各ユニットを制御する。
[テープカセット90の構成]
テープカセット90の構成について説明する。図4は、テープカセット90を示す模式的な側面図である。以後、便宜的に、図4に示すテープカセット90の右側(供給窓91が配置される側)を、テープカセットの前方側と記載する。その反対側であるテープカセット90の左側を、テープカセット90の後方側と記載する。
テープカセット90の下方には、テープカセット搭載部20に係止される係止部46が形成される。この係止部46が、テープカセット搭載部20に係止されることで、テープカセット90が固定される。係止部46の後方側にはコネクタ47が設けられる。テープカセット90がテープカセット搭載部20に装着されると、コネクタ47を介してテープカセット90とメインコントローラとが電気的に接続される。これにより、例えばキャリアテープを送り出すための制御信号等がテープカセット90に入力される。またテープカセット90に所定の電力が供給される。
図5は、テープカセット90により送り出されるキャリアテープ95を示す斜視図である。キャリアテープ95は、図示しないリール等に巻回された状態で、テープカセット90の後方側にセットされる。
図5に示すように、キャリアテープ95は、同一タイプの複数の電子部品3を内部に収納するテープ本体96と、当該テープ本体96を覆うカバーテープ99とを有する。
テープ本体96には、電子部品3を収納するための複数の凹部97が形成される。複数の凹部97は、キャリアテープ95の長さ方向に沿って所定の間隔で形成される。凹部97の形状、サイズ、形成される間隔等は限定されず、例えば収納される電子部品3の種類等に応じて適宜設定されてよい。
またテープ本体96には、テープ本体96を貫通する複数の係合孔98が形成される。複数の係合孔98は、キャリアテープ95の一方の側部95aに沿って所定の間隔で形成される。複数の係合孔98は、複数の凹部97が形成されている領域と、一方の側部95aの間に形成される。係合孔98の形状、サイズ、形成される間隔等は限定されない。係合孔98は、テープカセット90のスプロケット55(図6参照)の歯と係合される。
カバーテープ99は、テープ本体96の上面に、複数の凹部97を塞ぐように貼り付けられる。カバーテープ99は、或る一定の力以上の力が加えられたときに、テープ本体96の上面から剥がすことができるように構成されている。テープ本体96からカバーテープ99が離されると、複数の凹部97に収納された複数の電子部品3が露出する。
図4に戻って、テープカセット90は、キャリアテープ95が送られるテープ送り経路48と、キャリアテープ95を供給窓91の位置へ送り出す送り出し機構50と、テープ本体96から離されたカバーテープ99に所定の張力を付与するためのテンショナ70とを有する。またテープカセット90は、テープ本体96から離されたカバーテープ99を引き取る引き取り機構60と、引き取り機構60により引き取られたカバーテープ99を収容する収容部150とを有する。さらにテープカセット90は、収容部150にカバーテープ99が収容されたことを報知するための報知部170を有する。
テープ送り経路48は、テープカセット90の後方側に設けられるテープ導入孔49から、テープカセット90の前方側に向けて形成される。テープカセット90の後方側にセットされたキャリアテープ95は、テープ送り経路48を通って供給窓91の位置へ送られる。
テープカセット90の供給窓91の付近には、テープホルダ80が設けられる。テープホルダ80は、キャリアテープ95を上方から押さえて、キャリアテープ95が浮き上がってしまうことを防止するとともに、キャリアテープ95とスプロケット55との係合を維持する。テープホルダ80は、供給窓91を挟んで設けられる前方側ホルダ80aと後方側ホルダ80bとを有する。カバーテープ99は、後方側ホルダ80bの前端部付近で折り返され後方側へ引き取られる。
本実施形態では、供給窓91の位置が、キャリアテープ95が送り出される所定の位置に相当する。供給窓91の位置は、図2に示す供給領域Sに相当する。供給領域Sは、実装ヘッドユニット40により複数の電子部品3を保持するための保持位置に相当する。以下、供給窓91の位置を、実装ヘッドユニット40の保持のための保持位置Rとして記載する。
図6は、図4に示す送り出し機構50、テンショナ70、及び引き取り機構60を詳しく説明するための模式的な図である。なお送り出し機構50は、キャリアテープ95を保持位置Rへ送り出す送出部として機能する。
送り出し機構50は、テープカセット90の前方側に設けられ、キャリアテープ95を保持位置Rへステップ送りで送り出す。図6に示すように、送り出し機構50は、送り出し用モータ51と、第1〜第3のギア52〜54と、第3のギア54と同軸で一体的に回転するスプロケット55とを有する。
送り出し用モータ51の出力軸にはギア51aが取付けられる。ギア51aは、大ギア52a及び小ギア52bを有する第1のギア52の、大ギア52aと係合される。大ギア52a及び小ギア52bは、同軸で一体的に回転する。第1のギア52の小ギア52bは、第2のギア53と係合される。第2のギア53は、第3のギア54に係合される。これにより、送り出し用モータ51の回転力が、第3のギア54と同軸で一体的に回転するスプロケット55に伝達される。
スプロケット55の歯55aは、テープ本体96に形成された複数の係合孔98と係合される。スプロケット55がステップ回転するように送り出し用モータ51が駆動することで、キャリアテープ95が保持位置Rへステップ送りされる。
引き取り機構60は、テープ送り経路48の後方側に設けられ、テープ本体96から離されたカバーテープ99を引き取る。引き取り機構60は、引き取り用モータ61と、第1及び第2のギア62及び63と、一対の引き取りローラ66とを有する。以後、一対の引き取りローラ66が有する2つのローラを、第1及び第2の引き取りローラ64及び65として区別して記載する場合がある。
引き取り用モータ61の出力軸にはギア61aが取付けられる。ギア61aは、大ギア62a及び小ギア62bを有する第1のギア62の、大ギア62aと係合される。大ギア62a及び小ギア62bは、同軸で一体的に回転する。第1のギア62の小ギア62bは、第2のギア63と係合される。第2のギア63は、第1の引き取りローラ64と係合される。第1の引き取りローラ64には、第2の引き取りローラ65が係合される。これにより、引き取り用モータ61が回転駆動すると、第1及び第2の引き取りローラ64及び65がともに回転する。
一対の引き取りローラ66は、それぞれギアの形状を有してなくてもよい。2つのローラの回転により、カバーテープ99を引き取ることが可能であるのならば、どのような形状でもよい。またバネ等により一対の引き取りローラ66のそれぞれが互いに近づく方向に付勢されてもよい。
一対の引き取りローラ66は、キャリアテープ95のカバーテープ99を挟み込んで引き取る。一対の引き取りローラ66にカバーテープ99がセットされるときには、ローラが回転している状態でカバーテープ99の先端部が挿入される。これにより挿入されたカバーテープ99の弛みが除去される。
カバーテープ99がセットされると、一対の引き取りローラ66は、カバーテープ99をテープカセット90の後方側に引き取っていく。引き取られたカバーテープ99は、引き取り機構60の後方側に配置された収容部150に収容される。収容部150については、後述する。
テンショナ70は、送り出し機構50及び引き取り機構60の間に設けられる。テンショナ70は、カバーテープ99に所定の張力を付与しつつ、テープ本体96からカバーテープ99を引き剥がす。
テンショナ70は、略中央の部分が折れ曲がったテンショナ本体71と、カバーテープ99をガイドする第1〜第3のガイドローラ72〜74とを有する。テンショナ本体71は、略中央の折れ曲がった部分を軸として回転可能に設けられる。この軸の位置に第1のガイドローラ72が設けられる。
テンショナ本体71の前方側に、第2のガイドローラ73が固定される。テンショナ本体71の後方側の端部には、第3のガイドローラ74が設けられる。第3のガイドローラ74は、テンショナ本体71とともに移動する。カバーテープ99は、第2のガイドローラ73の上方側、第1のガイドローラ72の下側、及び第3のガイドローラ74の上側を通されて、一対の引き取りローラ66の間に導かれる。
テンショナ本体71の前方側の端部75には、バネ部材76が設けられる。バネ部材76は、テンショナ本体71を図で見て右回りの方向に付勢する。バネ部材76の付勢により、カバーテープ99に所定の張力が付与され、これによりテープ本体96からカバーテープ99が離される。
テンショナ本体71の前方側の端部75の近傍には、センサ77が設けられる。センサ77は、テンショナ本体71の端部75の動きをもとに、カバーテープ99に所定の張力が付与されているか否かを検出する。センサ77は、発光部78と、受光部79とが対向配置されて構成されるフォトインタラプタである。
例えばカバーテープ99に所定の張力が付与されている場合は、テンショナ本体71の端部75は、発光部78と受光部79との間から離れた位置に配置される。従って端部75により発光部78から出射された光が遮られることはない。一方、カバーテープ99に所定の張力が付与されていない場合は、テンショナ本体71の端部75が発光部78と受光部79との間に移動する。この結果、発光部78から出射された光が端部75により遮られる。図6に示す制御部81により、センサ77の受光、非受光の切り換えに応じて、カバーテープ99に適切なテンションが付されているか否かが認識される。
制御部81は、例えば、CPUにより構成される。制御部81は、テープカセット90の各部と電気的に接続されており、記憶部82に記憶された各種のプログラムに基づき、テープカセット90の各部を統括的に制御する。典型的には、制御部81は、部品実装装置100側のメインコントローラと共に、テープカセット90の各部を統括的に制御する。
記憶部82は、制御部81の制御に必要な各種のプログラムが記憶された不揮発性のメモリと、制御部81の作業領域として用いられる揮発性メモリとを有する。上記各種のプログラムは、光ディスク、半導体メモリ等の可搬性の記録媒体から読み取られてもよい。
操作部83は、送り出し機構50のスプロケット55及び引き取り機構60の一対の引き取りローラ66を所定の回転量分だけ順方向へ回転させるための回転ボタン83aと、スプロケット55及び一対の引き取りローラ66を所定の回転量分だけ逆方向へ回転させるための回転ボタン83bとを含む。また、操作部83は、引き取り機構60の一対の引き取りローラ66の順方向への回転のみを手動で開始させるためのローラ回転ボタン83cを含む。
スプロケット55の回転、及び一対の引き取りローラ66の回転は、それぞれ手動で制御されてもよいし、自動で制御されてもよい。
図4では、引き取り機構60の各ギアや収容部150に収容されたカバーテープ99が図示されているが、実際はこの部分は筺体部85の中に収容されている。例えば図7に示すように、一対の引き取りローラ66も筺体部85の中に収容される。筺体部85の内部であって、一対の引き取りローラ66の後方側に収容部150が設けられる。
本実施形態に係る収容部150及び報知部170について説明する。収容部150は、テープカセット90の後方側に設けられ、保持位置Rにて電子部品3が露出するようにテープ本体96から離されたカバーテープ99を収容する。
収容部150は、一対の引き取りローラ66の下部に設けられた収容口151と、テープカセット90の後方側の形成された排出口152と、収容口151から排出口152へ続く導入面153とを有する。また収容部150は、排出口152に設けられた、外面154を有する開閉可能な蓋155を有する。カバーテープ99は、収容口151から排出口152までの空間163に収容される。
報知部170は、収容部150に収容されたカバーテープ99により押圧されることで、閉じられた蓋155の外面154から収容部150の外側へ突出する。
図8は、本実施形態に係る蓋155及び報知部170を示す模式的な図である。図8(A)は、蓋155及び報知部170の側面図である。図8(B)は、蓋155及び報知部170をテープカセット90の後方側から見た場合の正面図である。
図8(A)に示すように、蓋155は、外面154を有する蓋部156と、蓋部156の下部に設けられた回転係止部157とを有する。回転係止部157は、収容部150に形成された開閉軸158に回転可能に取付けられる。
蓋部156の上端部分は開閉部159となる。開閉部159は、収容部150の排出口152の上方部分160と当接する。本実施形態では、蓋部156が鉄等の磁性を有する金属からなる。そして開閉部159が、排出口152の上方部分160に設けられたマグネットと磁力により吸着される。その結果、蓋155が閉状態となる。
蓋155が排出口152を閉じる方法はマグネットを用いる方法に限定されない。例えば開閉部159と上方部分160とに互いに係止する係止部がそれぞれ形成され、その係止により蓋155が閉状態となってもよい。蓋155の材料等も限定されない。
図8(B)に示すように、蓋部156の上部であって、開閉部159の下の部分には切り欠き161が形成される。
報知部170は、蓋155の外面154から収容部150の外側へ突出する、蓋155に取付けられた突出部171と、突出部171を支持する支持部172を有する。突出部171は、切り欠き161を介して収容部150の外側へ突出可能なように取付けられる。
突出部171は、突出部本体173と、前面部174とを有する。突出部本体173の正面から見た幅は、切り欠き161の幅よりも小さく形成される。そして突出部本体173が切り欠き161内を移動する。前面部174は、突出部本体173よりも幅が大きく形成され、切り欠き161と係合するように取付けられる。前面部174が切り欠き161と係合することにより、突出部171が収容部150内に落下してしまうことを防止することができる。
切り欠き161の位置、形状、大きさ等は適宜設定されてよい。例えば図12に示すように、切り欠き161の代わりに蓋部156に開口162が形成されてもよく、開口162を介して突出部171が突出してもよい。また複数の切り欠き又は開口が蓋部156に形成されて、それらを介して複数の突出部が突出してもよい。突出部171に例えば赤色等の色が付されてもよい。これにより突出部171の動作を認識しやすくなる。
突出部171を支持する支持部172は、開閉軸158に回転可能に取付けられる。図8(A)に示すように、支持部172は、突出部本体173に固定される支持部本体175と、支持部本体175の下部に設けられた回転係止部176とを有する。この回転係止部176が、開閉軸158に回転可能に取付けられる。
図8(B)に示すように、支持部本体175の正面から見た幅は、蓋部156の幅と略等しく、蓋部156の幅より若干小さい程度である。この支持部本体175が、主に収容部150に収容されたカバーテープ99から押圧される部分である。従ってある程度の幅を有するように支持部本体175は形成される。しかしながら、支持部本体175の幅、形状等は限定されず、適宜設定されてよい。また突出部171や支持部172の材料も限定されず、金属や樹脂材料等が適宜用いられてよい。
蓋155及び報知部170の動作について説明する。図4に示すように、一対の引き取りローラ66により引き取られたカバーテープ99は、収容口151を通って収容部150に収容される。カバーテープ99は、導入面153上を排出口152に向けて進む。
カバーテープ99の引き取りが続くと、収容部150に収容されるカバーテープ99が収容部150内の空間163に溜まる。例えば図4に示すように、カバーテープ99は、折れ曲がった状態で収容部150内に溜まっていく。収容部150に溜まる量が多くなると、溜まったカバーテープ99から報知部170の支持部本体175に圧力が加えられる。例えば塊となったカバーテープ99から弾性力が発生し、当該弾性力が支持部本体175に加えられる。
なお、図4で示すカバーテープ99の状態(例えば折り曲がり方等)は、あくまで一例である。収容部150に収容されるカバーテープ99の状態は限定されるわけではない。なおカバーテープ99の状態等を調整するために、導入面153の傾斜角度や曲率等が適宜設計されてもよい。
図9は、カバーテープ99から圧力を受けた場合の蓋155及び報知部170の動作を説明するための模式的な図である。図9(A)は、カバーテープ99から押圧されないときの蓋155及び報知部170を示す図である。カバーテープ99から圧力を受けているが、未だ報知部170が移動されない場合も、図9(A)に示す状態となる。
収容部150に収容されたカバーテープ99からの押圧がないときは、報知部170の突出部171が、蓋155の外面154から突出しない位置Oに配置される。すなわち突出部171の前面部174が、蓋部156の切り欠き161と係合している状態となる。以下、外面から突出しない位置Oを、不突出位置Oと記載する。
本実施形態では、報知部170の自重により、突出部171が不突出位置Oに配置される。そのために図9(A)に示すように、蓋155が鉛直方向(Z軸方向)に対して収容部150の内側(空間163側)に向けて傾斜するように設計されている。このように突出部171が自重により不突出位置Oに配置される構成とすることにより、報知部170の構成を簡素化することができる。
すなわちカバーテープ99からの圧力がないとき等に突出部171を不突出位置Oに配置させるための特別な部材等が不要である。また本実施形態のように、報知部170が取付けられた蓋155を鉛直方向に対して傾斜して設けることで、突出部171を自重により不突出位置Oに配置させる構成を容易に実現することができる。
なお、蓋155の傾斜角度等は適宜設定されてよい。例えば報知部170により報知が行われる際のカバーテープ99の収容量や、カバーテープ99の種類、あるいは蓋155や報知部170の重量等をもとに傾斜角度が定められてよい。
図9(B)は、カバーテープ99から押圧されたときの蓋155及び報知部170を示す図である。カバーテープ99から圧力を受けると、報知部170の支持部172が、開閉軸158を中心に蓋155に近づく方向(図では左回転方向)に回転する。これにより突出部本体173が切り欠き161内を移動し、突出部171が蓋155の外面154から収容部150の外側へ突出する。これにより蓋155が閉じられた状態で、収容部150にカバーテープ99が溜まったことを認識することができる。
図10は、テープカセット搭載部20に複数配列されたテープカセット90を示す模式的な斜視図である。図10に示すように、複数のテープカセット90は、報知部170の突出部171が突出する方向(Y軸方向)と交差する方向(X軸方向)で並べられる。
図10に示すように、テープカセット90が複数配列されていると、突出部171の突出を認識することが容易となる。オペレータは、突出部171が突出しているテープカセット90を認識すると、図9(C)に示すように蓋155を開状態にする。そして収容部150に収容されたカバーテープ99を適宜処理する。典型的には、溜まっているカバーテープ99を所定の位置で切り取り、収容部150の排出口152から取り出し廃棄する。なお、カバーテープ99の処理方法は限定されない。
なお、オペレータの不在等により、カバーテープ99の処理が行われないといったことも考えられる。そのような場合のために、所定以上の圧力が報知部170に加えられた場合に、蓋155が自動的に開状態となってもよい。これにより、例えば送り出し機構50や引き取り機構60等に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
[基板の製造方法]
本実施形態では、複数のテープカセット90により保持位置Rに所定の電子部品3が供給される。保持位置Rに、複数のノズルユニット45を有する実装ヘッドユニット40が移動する。実装ヘッドユニット40により複数の電子部品3が保持される。実装ヘッドユニット40は、実装領域Mに移動し、支持ユニットに支持された基板Wに電子部品3を実装する。
本実施形態では、この基板Wへの実装工程と並行して、上記したカバーテープ99を離す工程、収容部150にカバーテープ99を収容する工程、及び報知部170の動作をもとにカバーテープ99を処理する工程が行われる。これにより、基板Wへの実装工程を中断させることなく、作業性よくカバーテープ99を処理することができる。
以上、本実施形態に係るテープカセット90は、閉じられた蓋155から収容部150の外側へ突出する報知部170(突出部171)を具備する。この報知部170は、収容部150に収容されたカバーテープ99により押圧されることで、収容部150の外側へ突出する。これにより蓋155が閉じられた状態で収容部150にカバーテープ99が溜まったことを認識することができる。この結果、複数の電子部品3を作業性よく供給することができる。
例えば収容部に溜まったカバーテープ99の圧力で、何の報知もなしに自動的に扉が開状態となり、収容部の外側にカバーテープ99が飛び出して床等に飛散してしまうようなことを防止することができる。カバーテープ99が溜まると、蓋がわずかに開いた状態で一旦保持されることで、オペレータに報知する方法が考えられる。しかしながらこの方法では、わずかに開いた蓋を認識することが非常に難しい。認識を容易にするために一旦保持される開き具合を大きくすると、開いた隙間からカバーテープ99が飛び出してしまい、作業性が低下してしまう。また、例えば一対の引き取りローラによりカバーテープを引き取った時間がタイマー等により計測され、その計測時間が予め定められた満杯予告時間を超えた場合に、オペレータに報知する方法も考えられる。しかしながらこの方法では、実際の収容部内の状態が検出されないので、報知の精度が低い。
上記した方法に対して、本実施形態では、収容部150に溜まったカバーテープ99を精度よくオペレータに報知することができる。そして作業性のよい電子部品3の供給を実現することができる。また突出部171の動作によりカバーテープ99が溜まったことを認識することができるので、例えばカバーテープ99が溜まったことを検出するセンサ等を収容部150内に設ける必要がない。すなわちオペレータに満杯を報知するための突出部171をコストの低い部品で実現することができるので、テープカセット90を低いコストで製作することができる。
また本実施形態では、図9に示すように、報知部170の支持部172が蓋155の開閉軸158に回転可能に取付けられる。すなわち蓋155と報知部170とが同じ開閉軸158を支点としてともに回転可能である。このような構成により、蓋155への報知部170の取付けや報知部170の構成等を容易にすることができる。
<変形例>
本技術に係る実施形態は、上記で説明した実施形態に限定されず種々変形される。
例えば図11は、報知部170の変形例を示す模式的な図である。図11(A)に示す報知部270では、突出部271を支持する支持部272として、折れ曲がった部分275を有する部材が用いられる。支持部272は、開閉軸158から収容部の内側へ延びる第1の部分276と、折れ曲がった部分275から略上方であって若干蓋155へ向かう方向に延びる第2の部分277とを有する。このような支持部272を用いることで、図8に示す報知部170と比べて、報知部270全体の重心を収容部の内側へ移動させることができる。この結果、例えば蓋155を鉛直方向で設けたとしても、報知部270の自重により突出部271を不突出位置Oに配置することが可能となる。すなわち報知部270の形状等を適宜設定することで、自重による報知部270の動作を適宜調整することが可能となる。
図11(B)に示す報知部370も、突出部371を支持する支持部372として折れ曲がった部分375を有する部材が用いられる。この報知部370では、不突出位置Oに配置された突出部371が蓋155と係合されず、収容部の内部に収容される。収容部に溜まったカバーテープ99に押圧されることで、突出部371が収容部の外側へ突出することができるのであれば、このような構成でも構わない。
その他、報知部の構成は限定されず、カバーテープから押圧されることで収容部の外側に突出するものであればどのような構成を有するものが用いられてもよい。例えば報知部として、突出部のみが蓋に取付けられてもよい。蓋に取付けられた突出部がカバーテープに押圧されて、収容部の外側に突出されてもよい。また不突出位置に報知部が、自重によらず配置されてもよい。例えば図8等に示す開閉軸158に取付けられる回転係止部としてねじりコイルバネ等が用いられて、その付勢により報知部が不突出位置に配置されてもよい。
テープカセットあるいはテープカセット搭載部に、閉じられた状態の蓋の外面から収容部の外側へ突出した報知部を検出する検出部が設けられてもよい。例えばフォトインタラプタ等のフォトセンサが検出部として利用可能である。その他種々のセンサ等が検出部として用いられてもよい。このような検出部が設けられることで、収容部にカバーテープが溜まったことを十分に認識することが可能となる。例えば検出部により報知部の突出が検出された場合、テープカセットに設けられたLED等が点灯される。これによりオペレータはカバーテープが溜まったことを認識することができる。あるいは、検出部による検出結果が、通信等により部品実装装置のメインコントローラに送信され、部品実装装置あるいはテープカセットの動作が停止されてもよい。
上記では、ターレットの外周部に複数のノズルユニットが配置され、ターレットが回転することで複数のノズルユニットによる電子部品の吸着及び実装動作が実行された。すなわち本実施形態では、実装ヘッドユニットとしてロータリヘッドが用いられた。しかしながら実装ヘッドユニットとして、リニアヘッドが用いられてもよい。
本実施形態では、部品供給装置の一例として、部品実装装置に用いられるテープカセットについて説明した。しかしながら、他の分野における部品供給装置において、上記の技術が用いられてもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを所定の位置へ送り出す送出部と、
開閉可能な蓋を有し、前記収納された複数の部品が前記所定の位置にて露出するように前記テープ本体から離された前記カバーテープを収容する収容部と、
前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部と
を具備する部品供給装置。
(2)(1)に記載の部品供給装置であって、
前記報知部は、前記蓋から前記収容部の外側へ突出する、前記蓋に取付けられた突出部を有する
部品供給装置。
(3)(2)に記載の部品供給装置であって、
前記収容部は、前記蓋の開閉の軸となる開閉軸を有し、
前記報知部は、前記突出部を支持し、前記開閉軸に回転可能に取付けられた支持部を有する
部品供給装置。
(4)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の部品供給装置であって、
前記報知部は、前記収容部に収容された前記カバーテープから押圧されないときは、前記蓋から突出しない位置に自重により配置される
部品供給装置。
(5)(4)に記載の部品供給装置であって、
前記蓋は、前記報知部が前記蓋から突出しない位置に自重により配置されるように、鉛直方向に対して前記収容部の内側に向けて傾斜している
部品供給装置。
(6)(1)から(5)のうちいずれか1つに記載の部品供給装置であって、
前記蓋から突出した前記報知部を検出する検出部をさらに具備する
部品供給装置。
W…基板
S…供給領域
R…保持位置
O…不突出位置
3…電子部品
20…テープカセット搭載部
40…実装ヘッドユニット
50…送り出し機構
60…引き取り機構
90…テープカセット
91…供給窓
95…キャリアテープ
96…テープ本体
99…カバーテープ
100…部品実装装置
150…収容部
155…蓋
158…開閉軸
170、270、370…報知部
171、271、371…突出部
172、272、372…支持部

Claims (11)

  1. 複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを所定の位置へ送り出す送出部と、
    開閉可能な蓋を有し、前記収納された複数の部品が前記所定の位置にて露出するように前記テープ本体から離された前記カバーテープを収容する収容部と、
    前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部と
    を具備する部品供給装置。
  2. 請求項1に記載の部品供給装置であって、
    前記報知部は、前記蓋から前記収容部の外側へ突出する、前記蓋に取付けられた突出部を有する
    部品供給装置。
  3. 請求項2に記載の部品供給装置であって、
    前記収容部は、前記蓋の開閉の軸となる開閉軸を有し、
    前記報知部は、前記突出部を支持し、前記開閉軸に回転可能に取付けられた支持部を有する
    部品供給装置。
  4. 請求項1に記載の部品供給装置であって、
    前記報知部は、前記収容部に収容された前記カバーテープから押圧されないときは、前記蓋から突出しない位置に自重により配置される
    部品供給装置。
  5. 請求項4に記載の部品供給装置であって、
    前記蓋は、前記報知部が前記蓋から突出しない位置に自重により配置されるように、鉛直方向に対して前記収容部の内側に向けて傾斜している
    部品供給装置。
  6. 請求項1に記載の部品供給装置であって、
    前記蓋から突出した前記報知部を検出する検出部をさらに具備する
    部品供給装置。
  7. 基板を支持する支持ユニットと、
    複数の部品を保持することが可能であり、当該保持した複数の部品を前記支持ユニットに支持された基板に実装する保持ユニットと、
    前記保持ユニットにより保持される前記複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを、前記保持ユニットによる保持のための保持位置へ送り出す送出部と、
    開閉可能な蓋を有し、前記収納された複数の部品が前記保持位置にて露出するように前記テープ本体から離された前記カバーテープを収容する収容部と、
    前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部と
    を有する1以上の部品供給ユニットと
    を具備する部品実装装置。
  8. 請求項7に記載の部品実装装置であって、
    前記1以上の部品供給ユニットは、前記報知部が突出する方向と交差する方向で並ぶ
    部品実装装置。
  9. 複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを所定の位置へ送り出し、
    前記収納された複数の部品が前記所定の位置にて露出するように前記テープ本体から前記カバーテープを離し、
    前記テープ本体から離された前記カバーテープを、開閉可能な蓋を有する収容部に収容し、
    前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部の動作をもとに、前記収容部に収容された前記カバーテープを処理する
    部品の供給方法。
  10. 支持ユニットにより基板を支持し、
    複数の部品を保持することが可能な保持ユニットを、前記複数の部品を保持するための保持位置に移動させ、
    前記複数の部品を収納するテープ本体と当該テープ本体を覆うカバーテープとを有するキャリアテープを前記保持位置へ送り出し、
    前記収納された複数の部品が前記保持位置にて露出するように前記テープ本体から前記カバーテープを離し、
    前記テープ本体から離された前記カバーテープを、開閉可能な蓋を有する収容部に収容し、
    前記収容部に収容された前記カバーテープにより押圧されることで、閉じられた前記蓋から前記収容部の外側へ突出する報知部の動作をもとに、前記収容部に収容された前記カバーテープを処理し、
    前記保持位置にて露出した前記複数の部品を前記保持ユニットにより保持し、前記支持ユニットに支持された基板に実装する
    基板の製造方法。
  11. 請求項10に記載の基板の製造方法であって、
    前記カバーテープを離す工程、前記収容部に前記カバーテープを収容する工程、及び前記報知部の動作をもとに前記カバーテープを処理する工程は、前記基板への実装工程と並行して行われる
    基板の製造方法。
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