JP5924669B2 - 粒子状物質検出装置 - Google Patents
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Description
また、各センサ本体は、PM検出可能な時間が短く再生回数が増加するので、燃費の悪化を招くという課題があった。
加えて、複数のセンサ本体を有するので、コストアップするという課題があった。
すなわち、図1に示すように、粒子状物質を測定する測定感度は、電極部に印加する交流電圧の周波数が高い程、粒子状物質が電極部に付着した場合の変化を読み取る感度が低下し、低感度となる。一方、粒子状物質を検出する検出精度は、電極部に印加する交流電圧の周波数が高い程、静電容量の測定値が小さくなり、長時間測定可能となり、高精度となる。
本発明によると、内燃機関の運転状態に基づいて推定された粒子状物質濃度推定値が高い程、電極部に印加する交流電圧の周波数を高く切り替える。これにより、センサ本体が高濃度の粒子状物質に曝されても、センサ出力が飽和し難く長時間測定することができ、高い検出精度で粒子状物質を検出することができる。このセンサ本体が高濃度の粒子状物質に曝される状態では、粒子状物質が多量に存在するので、粒子状物質を測定する測定感度はあまり必要とされず、測定感度が悪化することに問題はない。
また、電極部に印加する交流電圧の周波数を粒子状物質濃度推定値に応じて切り替えることにより、粒子状物質濃度に合わせた測定感度と検出精度とを選択でき、粒子状物質検出を良好に行うことができる。
また、検出精度が向上して粒子状物質検出可能な時間が長くなり、再生回数が減少するので、燃費を向上することができる。
また、少なくとも1つのセンサ本体だけを有すればよいので、安価となる。
したがって、高濃度の粒子状物質に曝される環境下にあっても、センサ出力が飽和し難く粒子状物質を長時間検出可能であり、高い検出精度で燃費が悪化せずに粒子状物質を検出できる安価な粒子状物質検出装置を提供することができる。
前記選択手段は、前記粒子状物質濃度検出期間における低周波数側から当該周波数の電気的特性の変化量(例えば、後述の変化量((C L n−C L (n−1))/(Tn−T(n−1))),((C M n−C M (n−1))/(Tn−T(n−1))),((C H n−C H (n−1))/(Tn−T(n−1))))が当該周波数の規定値(例えば、後述の電気的特性規定値C L S,C M S,C H S)内に含まれるか判定し、当該周波数の電気的特性の変化量が当該周波数の規定値内に含まれる場合に当該周波数を選択し、当該周波数の電気的特性の変化量が所定の規定値内に含まれない場合に更に高周波数側の次の周波数の電気的特性の変化量が当該次の周波数の規定値内に含まれるか判定していくことを特徴とする。
また、電極部に印加する交流電圧の周波数を粒子状物質濃度推定値に応じて切り替えることにより、粒子状物質濃度に合わせた測定感度と検出精度とを選択でき、粒子状物質検出を良好に行うことができる。
また、検出精度が向上して粒子状物質検出可能な時間が長くなり、再生回数が減少するので、燃費を向上することができる。
また、少なくとも1つのセンサ本体だけを有すればよいので、安価となる。
したがって、高濃度の粒子状物質に曝される環境下にあっても、センサ出力が飽和し難く粒子状物質を長時間検出可能であり、高い検出精度で燃費が悪化せずに粒子状物質を検出できる安価な粒子状物質検出装置を提供することができる。
また、センサ本体が排気浄化フィルタよりも排気通路の上流側に配置されると、粒子状物質検出装置は内燃機関の運転状態に応じた粒子状物質堆積量を逐次検出できるので、粒子状物質検出装置を内燃機関の運転状態の制御に用いることができる。
<第1実施形態>
図2は、本実施形態に係る粒子状物質検出装置が設けられた内燃機関およびその排気系の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、各気筒内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒には図示しない燃料噴射弁が設けられている。
また、一対の櫛本体部は、インピーダンス測定器14に電気的に接続されている。
図5は、センサ素子12のキャビティ部120内にPMが全面に付着したときの様子を模式的に示した図である。図5に示すように、キャビティ部120に付着したPMは、櫛形の測定電極127A,127Bの櫛歯部上に誘電体層を介して堆積する。このとき、隣接する測定電極127A,127B間におけるもれ電界が、堆積したPMによる影響を受け、測定電極127A,127B間の電気的特性が変化する。この電気的特性の変化は、PMが付着した量に相関があることから、この電気的特性の変化を測定することにより、単位時間当たりにキャビティ部120に堆積したPMの量、ひいてはセンサ素子の周囲の排気のPM濃度を算出できる。なお、以下の説明において、センサ素子12の電気的特性とは、センサ素子12のうちPM付着量に相関のあるキャビティ部120の電気的特性を意味する。
また、集塵電極123Aの導線部および集塵電極128Aは、集塵用DC電源13に電気的に接続されている。
なお、集塵電極123Aの導体部の一辺の長さは、約10mmである。
また、アルミナプレート121は、略矩形状のアルミナ基板であり、厚みは約1mmである。
ヒーター用DC電源は、ECU5から送信された制御信号に基づいて動作し、ヒーター層122,129に所定の電流を通電する。ヒーター層122,129は、ヒーター用電源から電流が供給されると発熱し、各電極板130,131を加熱する。これにより、各電極板130,131を加熱し、キャビティ部120に付着したPMを燃焼除去でき、センサ素子12を再生できる。
図6は、センサ素子12のキャビティ部に付着したPMの量とセンサ素子12の静電容量との関係を模式的に示す図である。図6では、横軸をPMの付着量とし、縦軸を静電容量とする。
上述の静電集塵を開始してから、PMが付着しセンサ素子12の静電容量が初期値C0から変化し始めた場合には、ECU5は、集塵電圧の印加を停止し、これ以降は集塵電圧の印加によらず自然にPMをキャビティ部120に付着させる(自然集塵)。また、センサ素子12の静電容量が初期値C0からCMの範囲内にある間は、ECU5は、単位時間当たりの静電容量の変化量ΔCに基づいて、単位時間当たりのPM付着量ΔQを算出し、このPM付着量ΔQから、センサ素子12の周囲のPM濃度を算出する。
上述の自然集塵を開始してから、センサ素子12の静電容量が初期値C0に達した場合には、ECU5は、センサ素子12が飽和に達したと判断し、キャビティ部120内のPMを燃焼除去する。センサ素子12の再生が完了すると、再び上記静電集塵を開始する。
センサ本体18は、円柱状のボディ19と、ボディ19の先端部に設けられたセンサ素子12と、センサ素子12を保護する保護カバー6とを備える。保護カバー6は、円筒状の胴部61と、この胴部61の一方の端部を塞ぐ底部64とを有する有底筒状である。胴部61の他方の端部66には、ボディ19の端部19aに形成された突起(図示せず)が嵌合する凹溝(図示せず)が形成されている。保護カバー6は、ボディ19の突起を凹溝に嵌合させることにより、センサ素子12を胴部61で囲繞するようにボディ19に取り付けられる。
2つの流出孔63a,63bは、胴部61のうち排気の下流側に面する部分に形成されており、保護カバー6の内側の排気をPMとともに保護カバー6の外側へ流出させる。
また、保護カバー6の底部62のうち、排気の流れ方向に平行な中心部には、上記流入孔62a,62bや流出孔63a,63bよりも大きな径のガス抜け孔65が貫通して形成されている。
そこで、後述のようなPM検出処理を実施することにより、排気管4内がPMの高濃度環境下であっても、センサ素子12の測定電極127A,127Bでセンサ出力が飽和し難くPMを長時間検出可能とし、しかも単一のセンサ素子12で使用可能とするようにした。
図8は、本実施形態に係るPMセンサ11のPM検出処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、エンジン1が始動されると、PMセンサ11を起動する。
具体的な測定電極127A,127Bの再生処理は、ヒーター層122,129に通電し、PMセンサ11の測定電極127A,127Bの温度を昇温させる。測定電極127A,127Bの温度は、PM燃焼温度(550℃)まで昇温される。測定電極127A,127Bの温度がPM燃焼温度に達すると、PMは燃焼除去され、静電容量は急激に小さくなり、PMが付着していなかった場合と同一の静電容量に収束する。その後、ヒーター層122,129の通電を遮断し、測定電極127A,127Bの再生処理を終了する。
ステップS4へ移行するようなエンジンが始動直後の暖機状態では、エンジン1から排出されるPMの量がより高濃度となる。このようにセンサ本体18がより高濃度のPMに曝される暖機状態である場合に、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を高周波数に変更するので、センサ本体18が高濃度のPMに曝されても、長時間測定することができる。
ステップS8へ移行するような排気中のPM濃度が低濃度の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を低周波数に変更するので、PMが測定電極127A,127Bに付着した場合の変化を読み取る精度が向上し、高い測定感度でPMを検出することができる。
ここで、排気に含まれるPMの濃度は、予め作成されてECU5に格納された静電容量変化に応じたPM濃度マップを参照することにより、算出される。上述したように、静電容量変化は測定電圧の周波数に応じて変動することから、ステップS8で実行した測定電圧の周波数fの切り替えに伴って、低周波数のときの静電容量変化に応じたPM濃度マップの切り替えを実行している。
ステップS10へ移行するような排気中のPM濃度が中濃度の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を中周波数に変更するので、PMが測定電極127A,127Bに付着した場合の変化を読み取る感度と静電容量の測定値の変化とのバランスをとり、PM濃度に合わせた測定感度と検出精度との両立を図ってPMを検出することができる。
ここで、排気に含まれるPMの濃度は、予め作成されてECU5に格納された静電容量変化に応じたPM濃度マップを参照することにより、算出される。上述したように、静電容量変化は測定電圧の周波数に応じて変動することから、ステップS10で実行した測定電圧の周波数fの切り替えに伴って、中周波数のときの静電容量変化に応じたPM濃度マップの切り替えを実行している。
ステップS11へ移行するような排気中のPM濃度が高濃度の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を高周波数に変更するので、静電容量の測定値が小さくなり、長時間測定可能となり、高い検出精度でPMを検出することができる。
ここで、排気に含まれるPMの濃度は、予め作成されてECU5に格納された静電容量変化に応じたPM濃度マップを参照することにより、算出される。上述したように、静電容量変化は測定電圧の周波数に応じて変動することから、ステップS11で実行した測定電圧の周波数fの切り替えに伴って、高周波数のときの静電容量変化に応じたPM濃度マップの切り替えを実行している。
図9は、本実施形態に係る周波数の切り替えを必要とする排気が変化する状態を示す図である。図10は、本実施形態に係る周波数の切り替えを実行したときの静電容量の変化を示す図である。
図9に示すように、エンジンが定常運転する場合において、排気中のPM濃度推定値が低濃度(18mg/m3)、中濃度(36mg/m3)、高濃度(72mg/m3)のように変化する。排気中のPM濃度推定値が低濃度の場合に比して中濃度や高濃度の場合にガス流量が低下しているのは、スロットルを絞って吸入空気量を減少させ、排気をリッチ側にシフトさせているからである。
図10に示すように、先ず、排気中のPM濃度推定値が中濃度(36mg/m3)の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を中周波数に変更する。次に、排気中のPM濃度推定値が高濃度(72mg/m3)の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を高周波数に変更する。次に、排気中のPM濃度推定値が低濃度(18mg/m3)の場合には、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧を低周波数に変更する。
なお、図10中の排気中のPM濃度推定値が低濃度(18mg/m3)の場合にセンサ出力が余り上昇していないが、これは排気中のPM濃度推定値が低濃度のためであり、センサ出力は飽和状態に至っていない。
上述したように、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧の周波数をPM濃度推定値に応じて切り替えることにより、PM濃度に合わせた測定感度と検出精度とを選択でき、PM検出を良好に行うことができる。
また、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧の周波数をPM濃度推定値に応じて切り替えることにより、PM濃度に合わせた測定感度と検出精度とを選択でき、PM検出を良好に行うことができる。
また、検出精度が向上してPM検出可能な時間が長くなり、再生回数が減少するので、燃費を向上することができる。
また、少なくとも1つのセンサ本体18だけを有すればよいので、安価となる。
したがって、高濃度のPMに曝される環境下にあっても、センサ出力が飽和し難くPMを長時間検出可能であり、高い検出精度で燃費が悪化せずにPMを検出できる安価なPMセンサ11を提供することができる。
また、センサ本体18がDPF3よりも排気管4の上流側に配置されると、PMセンサ11はエンジン1の運転状態に応じたPM堆積量を逐次検出できるので、PMセンサ11をエンジン1の運転状態の制御に用いることができる。
本実施形態では、PM検出処理が第1実施形態と異なるが他の部分は同様であるので、その特徴部分を説明し、同様の構成については説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るPMセンサ11のPM検出処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS101では、エンジン1が始動されると、PMセンサ11を起動する。
具体的な測定電極127A,127Bの再生処理は、ヒーター層122,129に通電し、PMセンサ11の測定電極127A,127Bの温度を昇温させる。測定電極127A,127Bの温度は、PM燃焼温度(550℃)まで昇温される。測定電極127A,127Bの温度がPM燃焼温度に達すると、PMは燃焼除去され、静電容量は急激に小さくなり、PMが付着していなかった場合と同一の静電容量に収束する。その後、ヒーター層122,129の通電を遮断し、測定電極127A,127Bの再生処理を終了する。
具体的には、予め設定したPM濃度検出期間が経過したとして、まず、集塵電極層123,128に所定の集塵電圧を印加する。次に、測定電極127A,127Bに印加する測定電圧の周波数を変更し、周波数毎に電気的特性を測定してPMを検出し、測定結果をECU5に記憶する。
図12に示すように、前回(PM濃度検出期間経過前)の低周波数の電気的特性(CL(n−1))、前回の中周波数の電気的特性(CM(n−1))、前回の高周波数の電気的特性(CH(n−1))を一致させると、今回のそれぞれの周波数の電気的特性(CLn,CMn,CHn)は、検出するPM濃度に差が生じ、それぞれの周波数の電気的特性変化量が異なる。ECU5は、このような今回のそれぞれの周波数の電気的特性(CLn,CMn,CHn)を記憶する。
具体的な出力判定は、今回記憶した高周波数の電気的特性CHnが、出力判定静電容量Co以上か否かを判定する。出力判定静電容量Coは、測定可能な最低限度の静電容量である。
図13は、本実施形態に係るセンサ出力の経時変化を示す図である。図13の横軸には時間をとり、縦軸にはセンサ出力をとっている。
ステップS104では、例えば図13に示すように、高周波数の電気的特性CHnと出力判定静電容量Coとの対比の一例として、高周波数の電気的特性CH2と出力判定静電容量Coとを対比させている。高周波数の電気的特性CH2が出力判定静電容量Co以上であることにより、センサ出力がPMを検出することができる範囲の下限を超え、PMを検出可能であることがわかる。
具体的な静電容量飽和判定は、今回記憶した低周波数の電気的特性CLnが、出力飽和判定静電容量Cs未満か否かを判定する。出力飽和判定静電容量Csは、測定可能な最高限度の静電容量である。
前述と同様に、図13は、本実施形態に係るセンサ出力の経時変化を示す図である。図13の横軸には時間をとり、縦軸にはセンサ出力をとっている。
ステップS105では、例えば図13に示すように、低周波数の電気的特性CLnと出力飽和判定静電容量Csとを対比させている。低周波数の電気的特性CLnが出力飽和判定静電容量Cs未満であることにより、センサ出力がPMを検出することができる範囲の上限以内であり、PMを検出可能であることがわかる。
具体的な低周波数の電気的特性変化量の判定は、前回の測定時刻T(n−1)から今回の測定時刻Tnまでの間に、前回記憶した低周波数の電気的特性CL(n−1)からステップS104で記憶した低周波数の電気的特性CLnに増加した変化量(すなわち(CLn−CL(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、低周波数の電気的特性規定値CLS以上か否かを判定する。低周波数の電気的特性規定値CLSは、予め算出されたECU5に記憶された、低周波数の電気的特性CLnに基づいてPMの検出を許可するか否かを判定する基準値である。
上記変化量((CLn−CL(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、低周波数の電気的特性規定値CLS以上であれば、排気中のPM濃度が低濃度ではないと判定してステップS107へ移行する。上記変化量((CLn−CL(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、低周波数の電気的特性規定値CLS未満であれば、排気中のPM濃度が低濃度であると判定し、上記上記変化量((CLn−CL(n−1))/(Tn−T(n−1)))をECU5に記憶させてステップS109へ移行する。
具体的な中周波数の電気的特性変化量の判定は、前回の測定時刻T(n−1)から今回の測定時刻Tnまでの間に、前回記憶した中周波数の電気的特性CM(n−1)からステップS104で記憶した中周波数の電気的特性CMnに増加した変化量(すなわち(CMn−CM(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、中周波数の電気的特性規定値CMS以上か否かを判定する。中周波数の電気的特性規定値CMSは、予め算出されたECU5に記憶された、中周波数の電気的特性CMnに基づいてPMの検出を許可するか否かを判定する基準値である。
上記変化量((CMn−CM(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、中周波数の電気的特性規定値CMS以上であれば、排気中のPM濃度が中濃度ではないと判定してステップS108へ移行する。上記変化量((CMn−CM(n−1))/(Tn−T(n−1)))が、中周波数の電気的特性規定値CMS未満であれば、排気中のPM濃度が中濃度であると判定し、上記上記変化量((CMn−CM(n−1))/(Tn−T(n−1)))をECU5に記憶させてステップS109へ移行する。
具体的な高周波数の電気的特性変化量の算出は、前回の測定時刻T(n−1)から今回の測定時刻Tnまでの間に、前回記憶した高周波数の電気的特性CH(n−1)からステップS104で記憶した高周波数の電気的特性CHnに増加した変化量(すなわち(CHn−CH(n−1))/(Tn−T(n−1)))として算出される。排気中のPM濃度が高濃度であるので、上記変化量((CHn−CH(n−1))/(Tn−T(n−1)))をECU5に記憶させてステップS109へ移行する。
具体的には、図12に示すように、低周波数、中周波数または高周波数のうちいずれかのステップS106,S107,S108で選択した上記変化量により、PM濃度を検出する。
本ステップの処理の後、ステップS103へ移行する。
例えば、第2実施形態において、ECU5は、エンジン1が始動直後の暖機状態であるか否かを判別する暖機状態判別ステップを更に設ける構成としてもよい。暖機状態判別ステップを設け、暖機状態であると判定された場合には、高周波数を選択してPMを検出することが好ましい。
3…DPF
4…排気管(排気通路)
5…ECU(PM濃度推定手段、周波数変更手段、暖機状態判別手段、記憶手段、選択手段、検出手段)
18…センサ本体
127A,127B…測定電極(電極部)
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路に設けられた排気中の粒状物質を検出するセンサ本体を有し、当該センサ本体の電極部に粒状物質が付着した際に前記電極部に交流電圧を印加することによって前記電極部の電気的特性の変化を測定し、測定した電気的特性の変化量に基づいて粒子状物質濃度を検出する粒子状物質検出装置であって、
前記内燃機関の運転状態に基づいて、排気に含まれる粒子状物質濃度を推定する粒子状物質濃度推定手段と、
前記センサ本体の前記電極部に印加する交流電圧の周波数を変更する周波数変更手段と、
前記内燃機関が始動直後の暖機状態であるか否かを判別する暖機状態判別手段と、を備え、
前記周波数変更手段は、前記粒子状物質濃度推定手段が推定した粒子状物質濃度推定値が高い程、前記電極部に印加する交流電圧の周波数を高く切り替えるものであり、かつ、少なくとも低周波数と高周波数との2つの周波数で変更可能に構成され、前記暖機状態判別手段によって暖機状態であると判定された場合には、前記電極部に印加する交流電圧を高周波数に変更することを特徴とする粒子状物質検出装置。 - 内燃機関の排気通路に設けられた排気中の粒子状物質を検出するセンサ本体を有し、当該センサ本体の電極部に粒子状物質が付着した際に前記電極部に交流電圧を印加することによって前記電極部の電気的特性の変化を測定し、測定した電気的特性の変化量に基づいて粒子状物質濃度を検出する粒子状物質検出装置であって、
前記センサ本体の前記電極部に印加する交流電圧の周波数を変更する周波数変更手段と、
予め設定した粒子状物質濃度検出期間内において、前記周波数変更手段によって前記電極部に印加する交流電圧の周波数を変更し、周波数毎に電気的特性を測定して記憶する記憶手段と、
前記粒子状物質濃度検出期間内において、前記記憶手段により記憶された前回の測定時刻T(n−1)から今回の測定時刻Tnまでの間の周波数毎の電気的特性の変化量について判定を行い、電気的特性の変化量が小さい程、高周波数を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した周波数のときの前記記憶手段が記憶した電気的特性に基づいて粒子状物質濃度を検出する検出手段と、を備え、
前記選択手段は、前記粒子状物質濃度検出期間における低周波数側から当該周波数の電気的特性の変化量が当該周波数の規定値内に含まれるか判定し、当該周波数の電気的特性の変化量が当該周波数の規定値内に含まれる場合に当該周波数を選択し、当該周波数の電気的特性の変化量が所定の規定値内に含まれない場合に更に高周波数側の次の周波数の電気的特性の変化量が当該次の周波数の規定値内に含まれるか判定していくことを特徴とする粒子状物質検出装置。 - 前記内燃機関が始動直後の暖機状態であるか否かを判別する暖機状態判別手段を更に備え、
前記周波数変更手段は、少なくとも低周波数と高周波数との2つの周波数で変更可能に構成され、前記選択手段は、前記暖機状態判別手段によって暖機状態であると判定された場合には、高周波数を選択することを特徴とする請求項2に記載の粒子状物質検出装置。 - 前記排気通路に粒子状物質を捕集する排気浄化フィルタを更に備え、
前記センサ本体は、前記排気浄化フィルタよりも前記排気通路の上流側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒子状物質検出装置。
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