JP5924605B2 - 藻類の育成方法 - Google Patents
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Description
しかし、ホンダワラ類、特にヒジキの生殖細胞(幼胚)は、球形に近い形状であるため、種糸などの養殖用の部材に直接付着させることが難しく、養殖するには、天然の稚ヒジキを海域から採取して、ロープなどに植えつけて養殖することが行われている。
あるいは、天然のヒジキを採取し、この親ヒジキからヒジキの幼胚を採取し、この幼胚を一旦ブロックなどに着床させて稚ヒジキにまで育成させた後に、この稚ヒジキをかきとってロープに付着させてロープを海中に移設することが行なわれている。
このようにヒジキを養殖させる作業は非常に手間がかかるため、大量に養殖することは困難である。
すなわち、藻類を育成するための育成部が設けられた構造体であって、アンカーやロープなどに着脱自在に設けられた構造体である。
これらの構造体は、前記育成部内に藻類を植えてある程度まで生育させてから、藻場を形成したい目的の場所に移設し、藻場増殖礁を形成する。
まず、本発明の藻類の育成部材用のブロックについて図1に従って説明する。
本実施形態の藻類の育成部材用のブロック10は、図1(a)〜(e)に示すように、六体形状のブロック体1を備えている。
該ブロック体1の上面1aは、表面に細かい凹凸を有する粗面からなる付着部2が形成されている。
該貫通孔4は、前記開口部3の形状が図1(b)(c)に示すように十字状になるように形成されており、開口部3の上下方向の長さが相違している。
また、他方の側面1cには、開口部3の斜め上部と斜め下部に一つずつ計2個の突部6a,6bが形成されている。
すなわち、複数のブロックを密着した状態で隣接させた場合には、一つのブロックの突部6a,6bが、隣接するブロック体の凹部5a,5bに嵌合される。
これらの形状により、ブロックを2個以上連結させる際に、前記突部6a,6bが、隣接するブロックの対応する位置に形成された凹部5a,5bに嵌合され、連結されたブロックとブロックの間に隙間が生じず、水槽底面に隙間なく敷き詰めた際にも汚れが付きづらい。また、後述するような育成段階において水槽中に吊り下げる際にも、ブロック1個1個がずれたり、回転することが無いため、常に均一な面を形成することができ、藻類が脱落したり損傷することが無い。
粗化の度合いは、育成する藻類の生殖細胞のサイズや形状に合わせて適宜調整可能であるが、例えば、ヒジキなどホンダワラ類の藻類の幼胚を付着させる場合には、深さ2〜100μm、好ましくは5〜30μm程度の凹凸がある粗面であることが好ましい。
また、前記幼胚が入り込める程度の深さ200〜500μm、好ましくは200〜300μm程度のくぼみが形成されており、このくぼみの幅が200〜500μm、好ましくは200〜300μm程度であることが好ましい。
前記くぼみの表面に前記凹凸が形成されている場合には、さらに、幼胚を確実に保持でき、且つ仮根の成長も阻害しないため、特に好ましい。
尚、前記くぼみの深さおよび幅は工具顕微鏡にて測定できる。尚、前記くぼみの深さは、最も深い箇所と、くぼみの周縁に囲まれた内部における最も高い箇所の高さの差を測定する。 前記くぼみの幅は、周縁部の内径の最も長い箇所の長さをいう。
さらに、前記凹凸の深さについては、一般的な面粗さ測定器で測定することができる算術平均粗さ(Ra)が前記凹凸の深さの数値となる。
平滑な面にすることで育成する藻類以外の生物など本来付着させたくない汚れが付きづらく、これを除去する手間を軽減することが出来る。
本実施形態の藻類の育成用部材20は、図2に示すように、前記構成からなる育成部材用ブロック10a,10b・・・が、連結部材としての連結コード21に取り付けられた構成からなる。
前記連結コード21上面には複数の鋸刃状の係止突起22が形成されている。
前記係止部25には、先端部24を挿入した後、前記係止突起22を係止する係止爪(図示セズ)が形成されており、連結コード21の他方の端部を係止部25に挿入した場合には係止爪で係止突起22が係止されることで、連結コード21の任意の箇所で固定可能に形成されている。
前記連結コード21は、前記ブロック体1の貫通孔4に挿入可能な幅と厚みに形成されている。
まず、ブロック10aを隣接するブロック10bに密着させるが、このとき、ブロック10bの一側面に形成された前記突部6a,6bが、隣接するブロック10aの対応する位置に形成された凹部5a,5bに嵌合されるため、隣接するブロック10a,10bは、前記突部6a,6bと凹部5a,5bの嵌合結合により、ずれることなく密着した状態に連結される。
藻類、たとえば、ヒジキなどのホンダワラ科の海藻は、幼胚といわれる種子が親ヒジキから海中に放出され、通常は、岩などに付着して育成する。
本実施形態では、まず図3(a)に示すように前記密着した状態でブロック10を連結した育成部材20を、前記付着部2が上面になるように水槽の底面に隙間なく設置する。
そして、水槽中に親ヒジキを入れ、幼胚を水中に放散させる。
前記のように付着部2はヒジキの幼胚が付着しやすい程度の粗さに粗化されているため、幼胚は付着部2に確実に付着することができる。
このように吊り下げた状態で、水槽内で育成することによって、限られたスペースでも多くの育成部材20を配置することができる。
移設時には、図3(c)に示すように、各ブロック10を一つずつ連結コード21に取り付け、前記連結コード21を海中に設置されたロープ201に巻きつけて、前記係止部25の係止孔25aに連結コード21の先端部24を挿入して係止するだけで、簡単に海中のロープ201への育成部材の移設が行なえる。
さらには、図4(c)に示すような上面が平面な面であり、側面が曲面であるブロック体であっても、隣接するブロック体同士が隙間なく密着可能な形状であれば、特にブロック体の形状は限定されるものではない。
尚、図4(b)のような上面が三角形状のブロック体のように、隣接する面が平行な面ではない場合には、互いに対称な形状の2種類のブロック体1a,1bが互い違いに同方向になるように組み合わされて隣接されることが好ましい。
また、複数のブロック体を隙間なく並べた場合に各ブロック間に隙間が生じないことによって、水中に露出している面を少なくでき、側面に目的の藻類以外の汚れなどが付着しにくい。
また、ブロック体に貫通孔が設けられているため、各ブロック体を連結する場合には該貫通孔に連結用の部材を貫通させることができ、簡単に複数のブロック体を連結することができるほか、連続する面を簡単に形成することができる。
この場合には、複数のブロックを隣接して配置させた際に、ブロック体の突部を隣接するブロック体の凹部内に嵌合させることで、ブロック体同士を固定することができ、連続する面を容易に作ることができる。特に吊り下げた状態でこの連続面を維持することができる点で、この嵌合構造は非常に有用である。
このような藻類の育成部材は、ブロック体の連結部材への取り付け方法が、連結部材を貫通孔に貫通させているだけで簡単に行なえるため、ブロック体を海中へ移設する作業が容易に行える。
このように、複数の育成部材用ブロックを連結部材に取り付けて、各ブロック体が密着するように連結した場合には、多数のブロックをコンパクトに水槽などに配置することができ、限られたスペース内で大量の藻類を育成することが可能になる。
2 付着部、
4 貫通孔、
5a,5b 凹部、
6a,6b 突部、
20 育成部材、
21 連結コード(連結部材)
Claims (2)
- 少なくとも一面に粗面として形成された付着部が設けられ且つ前記付着部が設けられた面以外の一対の対向面に開口する貫通孔が設けられているブロック体を、前記付着部を上面とし且つ隣接するブロック体同士が接する側面では隙間が生じないように水槽底面に複数配置し、藻類の生殖細胞を前記水槽に入れて前記付着部に付着させる生殖細胞付着期と、
前記生殖細胞が付着したブロック体の前記貫通孔に、連結部材を挿入させて複数のブロック体を密接した状態で前記連結部材に取り付けて、前記連結部材によって前記複数のブロック体を水中に吊り下げた状態で藻類を育成する中間育成期と、
前記中間育成期を経た藻類を、海中の移設場所に前記ブロック体ごと前記連結部材で取り付ける海中育成期とを含むことを特徴とする藻類の育成方法。 - 前記ブロック体が、前記貫通孔が開口する対向面が平行な面であり、前記対向面の一面には突部が形成され、他面には凹部が形成されており、且つ二以上のブロック体が、前記貫通孔が連通するように配置された場合に、前記突部が隣接するブロック体の前記凹部に嵌合可能に設けられている請求項1に記載の藻類の育成方法。
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