JP5924412B2 - 電源回路、電子処理装置、および電力供給方法 - Google Patents
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Description
本発明は、電源回路、電源回路を使用する電子処理装置、および電力供給方法に関する。
ノート型パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ)他の情報処理装置の電源として、AC(Alternating Current:交流)アダプタ電源から直流出力を得、情報処理装置に電源を供給する電源回路が用いられている。
今日のPCで使われる一般のACアダプタは定電圧電源回路の体裁を成し、AC入力の変動に対してその出力は一定に保たれていた。一方、機器の小型化が進み、ACアダプタにも小型化が求められるようになって来た。またその出力電力も、情報処理装置の性能、機能の改善と相まって、省エネの努力を傾けつつも、大容量の出力要求もある。このような状況から今日では、ACアダプタは、熱設計に対してより困難が伴うようになってきている。
従来のACアダプタは、最悪の環境条件であってもそうで無くとも、規定の一定の出力電力が要求される。そして設計上の困難は、最悪の環境条件下で出力可能な最大限の電力を定格電力とし、いかにそれを引き出すか、にあった。
ところで、我国では東北大震災と言う未曾有の天災を被り、地震、津波以外に、原子力発電所の破壊にも見舞われ、放射能の放出、指定区域からの避難と言う、二次災害的な被害までも被り、原子力発電所の破壊に伴って電力の供給力も制限されるに至った。
これらの経験によって得た苦い教訓は、電力供給量は無尽蔵では無く、需要のあるまま手段を選ばず、抵コストな電力供給を増強し続けることは最早困難と言うことである。そして、電気機器を提供する業界としても、あるなりの電力を有効に生かして稼動しなければならないという、環境対応に柔軟な装置を提供しなければならないことである。
このような要請に対して従来、電源の出力を制御する電源制御回路において、入力温度情報に基づいて最大定格出力を可変設定する設定部を備えるように構成した技術が知られている(例えば特許文献1に記載の技術)。
しかし、従来は、電源装置における環境条件からくる制限を電力の受給機器側に通知することはできず、電源装置と受給機器とで環境条件に応じた協調動作を行うことはできないという問題点を有していた。
そこで、本発明の1つの側面では、電源回路における環境条件からくる電力の供給能力の制限を電力の受給機器側に通知して、電源回路と受給機器とできめ細かな協調動作を行うことを可能とすることを目的とする。
態様の一例の電源回路では、設置環境を検出する環境検出回路と、環境検出回路の検出情報に応答して、出力電圧を変動制御させることにより電力供給能力を通知する定電圧制御回路とを備える。
本発明によれば、電源装置における環境条件からくる電力の供給能力の制限を電力の受給機器側に通知して、電源装置と受給機器とできめ環境条件に応じた協調動作を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、電源回路の第1の実施形態の構成図である。この第1の実施形態は、設置環境として電源回路の温度を検出し、その検出情報に応答して出力電圧を変動制御させることにより、電力供給能力を電力の需給側に通知するACアダプタである。
図1は、電源回路の第1の実施形態の構成図である。この第1の実施形態は、設置環境として電源回路の温度を検出し、その検出情報に応答して出力電圧を変動制御させることにより、電力供給能力を電力の需給側に通知するACアダプタである。
図1のACアダプタは、AC100Vの入力101を受け、19V(ボルト)までの二次側直流出力112を出力する。
ダイオード102、キャパシタ103は、一次側整流平滑回路を構成する。フライバックトランス(以下単に「トランス」と略称する)109は、一次側の電圧を19Vの二次側直流出力112に変換する。NチャネルFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)108は、ダイオード102とキャパシタ103によって得られた直流電圧をオンまたはオフし、交流化してフライバックトランス109に与えるためのスイッチング素子である。フライバックトランス109は、NチャネルFET108からパルスを入力し、相互誘導によって正負出力電圧を生成する。出力電圧は、入力電圧、フライバックトランス109の巻き数比、NチャネルFET108のオン/オフのデューティ比によって決定される。
定電圧制御回路104は、二次側直流出力112のフィードバック電圧を受けて、NチャネルFET108にPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)パルスを出力し、二次側直流出力112の電圧を制御する機能を有する。定電圧制御回路104のv端子は比較電圧出力であり、それに内蔵する電圧比較回路の基準電圧を入力する+端子電圧を得るための出力電圧である。
ダイオード110、キャパシタ111は二次側整流平滑回路を構成する。これは、フライバックトランス109の出力電圧を整流して19V(通常)の二次側直流出力112を得る回路である。
105は分圧用抵抗、106は温度によって抵抗値の変化するサーミスタで、それらは定電圧制御回路104の基準出力電圧の分圧回路を構成している。分圧用抵抗105の一端は定電圧制御回路104の所定の基準電圧vの出力端子に接続され、分圧用抵抗105の他端と抵抗106の一端が接続され、抵抗106の他端は接地されている。107はツェナーダイオードで、抵抗106に並列に接続され、一端は接地され他端は分圧用抵抗105と抵抗106の接続点に接続されている。このツェナーダイオード107は、分圧用抵抗105、サーミスタ106から成る分圧回路の電圧をクランプするための素子である。サーミスタ106とツェナーダイオード107からなる回路部分は、温度監視回路113を構成し、分圧用抵抗105と合わせて環境検出回路を構成することができる。温度監視回路113と分圧用抵抗105の接続点は、定電圧制御回路104内の図1には特には図示しない比較回路の+入力に接続され、制御された基準電圧を供給する。サーミスタ106の温度特性は負の温度特性を示し、温度が上昇すると抵抗値が減少するものとする。これらの特性から、温度が所定の温度境界以下を保つと、ツェナーダイオード107の電圧でクランプされた一定の電圧を、制御された基準電圧として、分圧用抵抗105と温度監視回路113の接続する部分から定電圧制御回路104内の比較回路の+入力に与える。また、温度が所定の温度境界以上に上昇すると、分圧用抵抗105とサーミスタ106の分圧電圧がツェナーダイオード107のツェナー電圧を下回り、制御された基準電圧として定電圧制御回路104内の比較回路の+入力に与えられる。この制御された基準電圧は、温度上昇に応じて抵抗値が低下するサーミスタ106に対応して、降下する。
一方、二次側直流出力112は、定電圧制御回路104内の図1には特には図示しない比較回路の−入力に接続され、比較回路において負帰還制御される。
図2は、第1の実施形態の動作特性図である。定電圧制御回路104内の上記比較回路における+入力と−入力との間の負帰還制御の結果、図1の電源回路は、+入力へ入力する比較電圧の温度変化に相似の電圧を、二次側直流出力112として出力する。例えば、電源回路の環境温度が摂氏−5℃から20℃の間にあるときは、図1の分圧用抵抗105、サーミスタ106からなる分圧回路の出力する電圧は、ツェナーダイオード107の電圧でクランプされた一定の電圧を保つ。よって、この一定電圧と−入力への電源回路の二次側直流出力112との間の負帰還制御によって、図1の電源回路の二次側直流出力112は、19Vの一定電圧を保持する。電源回路の環境温度が摂氏20℃を超えると、図1のサーミスタ106の抵抗値の変化によって上記分圧電圧がツェナーダイオード107のツェナー電圧を下回り、上記分圧回路の出力電圧は降下する。よって、この電圧と−入力への上記二次側直流出力112との間の負帰還制御によって、図1の電源回路の二次側直流出力112は、温度上昇に従って、19Vから直線的に低下する電圧となる。本実施形態では、このような可変の二次側直流出力112が、電力供給能力通知として、電力の受給装置側に通知される。これにより、受給装置側では、例えば図2に示される電源回路の温度に応じたA、B、Cというような各領域毎に、例えば電流値を制御して、電力消費を制御することが可能となる。
電源回路の設計においては温度の環境条件は極めて重要であり、それによって使われる部品、筺体構造が決定される。電子部品には定格温度があり、大きな電力を扱う電源回路では電子部品の損失も大きく、自己発熱を伴う。この自己発熱による発熱と外部環境温度によって電子部品の温度が決まり、外部環境温度が低ければその分損失電力が増やせ、大きな電力の出力が可能になる。従来技術では、外部環境温度がどうあれ、それによって出力電力を制限することは行われなかった。本実施形態による電力供給方式では、温度環境に応分して、高温度では低出力、低温度では高出力の電力の出力通知を可能とし、それら電力の違いに見合った、電力の受給側機器の動作を実現することが可能となる。
図3は、図1の定電圧電源制御回路104の詳細回路構成図である。図3は、定電圧電源制御回路104を、汎用のPWMコントローラチップ301を用いて構成した例を示している。
フォトカップラ305は、AC100Vでフロートした一時側に、図1の二次側直流出力112のフィードバックをアイソレートして伝達する、NPN型のフォトカップラ素子である。
比較器308は、Reference入力電圧314と図1の電源回路(ACアダプタ)の二次側直流出力112の出力電圧を比較する比較回路である。ツェナーダイオード311は、図1の定電圧制御回路104のv端子出力に対応する基準電圧vの定電圧を生成する。
PNPトランジスタ313は、電源投入時、ツェナーダイオード311の電圧が落ち着くまでは常に、比較器308のReference入力電圧314がFeed back入力電圧315より低くなり出力電圧が安定ポイントまで上昇し続けるよう動作する。すなわち、一時的に基準電圧vの出力をマスクする。
抵抗302、303は、図1のAC100Vの入力101をダイオード102、キャパシタ103の一次側整流平滑回路で整流したVp、Vn端子への電圧を、PWMコントローラチップ301のVCC端子電圧(例えばDC12V)とするための分圧回路である。キャパシタ304は、上記分圧回路の分圧電圧の平滑用コンデンサである。抵抗306は、フォトカップラ305を構成する出力トランジスタの電流を電圧化する。抵抗307は、フォトカップラ305を構成するダイオードへの電流を制限するための制限抵抗である。抵抗309、310は、Feed back入力電圧315を基準電圧vの電圧近辺とするための分圧回路である。抵抗312は、ツェナーダイオード311の定電圧を維持するためのバイアス電流を供給する。
上記構成において、PWMコントローラチップ301は、汎用の固定周波数(例えば150KHz)のPWMコントローラである。このチップは、フォトカップラ305からVref端子への入力電圧が低下する方向になると、広いパルス幅のデューティ比になる方向になるPWM波形信号316を、図1のNチャネルFET108に出力する。逆に、Vref端子への入力電圧が上昇する方向になると、狭いパルス幅のデューティ比になる方向になるPWM波形信号316を、NチャネルFET108に出力する。この結果、図1の電源回路の二次側直流出力112は、Vref端子への入力電圧が、低下する方向になると高電圧傾向、逆に、上昇する方向になると低電圧傾向となる。
汎用構成の使用では、Vref端子は基準電圧入力、FB端子はフィードバック入力となり、FB端子の入力電圧はVref端子の入力電圧とコンパレータによって比較され、COMP端子にその結果が出力される。本実施例では、単純にゲイン=1の、FB端子とCOMP端子をショートさせたボルテージフォロワ接続として、Vref端子(+入力)にフォトカップラ305の出力を接続する。
フォトカップラ305の出力(抵抗306の電圧)は、Feed back入力電圧315(+入力)の入力を受けた比較器308によって決定される。Feed back入力電圧315は二次側直流出力電圧112に対応する。そして、Feed back入力電圧315が高くなると、フォトカップラ305の出力電圧は高くなる。逆に、Feed back入力電圧315が低くなると、フォトカップラ305の出力電圧は低くなる。
そしてこの動作は、比較器308のReference入力電圧314の近辺で起こる。このため、PWMコントローラチップ301のVref端子への入力電圧を反転した負帰還の効果によって、比較器308の+端子、−端子の電圧が等しくなる(イマジナリーショートの)状態に調整されることになる。この結果、比較器308の出力電圧は、Vref端子の入力電圧になる。従って、比較器308の出力電圧は、
(抵抗309の値)/(抵抗310の値)×Reference入力電圧314
関係式で決まる電圧が得られる。
そしてこの動作は、比較器308のReference入力電圧314の近辺で起こる。このため、PWMコントローラチップ301のVref端子への入力電圧を反転した負帰還の効果によって、比較器308の+端子、−端子の電圧が等しくなる(イマジナリーショートの)状態に調整されることになる。この結果、比較器308の出力電圧は、Vref端子の入力電圧になる。従って、比較器308の出力電圧は、
(抵抗309の値)/(抵抗310の値)×Reference入力電圧314
関係式で決まる電圧が得られる。
図4は、第1の実施形態である図1の電源回路(ACアダプタ)からの電力の供給を受ける実施形態としてのモバイルパーソナルコンピュータ(以下「PC」と呼ぶ)の電源&充電回路の詳細回路構成図である。
図4の実施形態は、ACアダプタからの出力電圧による電力供給能力の通知を受けたPCが、充電電流量を変化させることで、電力供給量に対応して電力消費を制御する例を示す。
図4において、CPU407は中央演算処理装置、PCH408はチップセットの一般にサウスブリッジ回路と呼ばれるもので、CPU407と、ハードディスクなどの各種周辺機器とのインタフェースを担う回路である。キーボードコントローラ(以下、「KBC」と呼ぶ)406は、それに接続されたキーボード(KB)409の入力の他、システム全体に絡む様々な機能を担うマイコンを含むチップである。
この実施形態に示すKBC406には、電源の制御機能(電源電圧検出回路、消費電流量検出回路、および定電流制御回路としての機能)がある。KBC406は、ACアダプタが接続されているどうかおよびACアダプタの電力供給能力を、DC(Direct Current:直流)入力405の入力電圧Vとして監視する。KBC406は、ACアダプタが接続されていたら、消費電流iに対応する電流検出電圧Iを監視して、消費電流iがACアダプタから通知されている電力供給能力に収まるよう、充電量制御電圧Cを制御する。言い換えれば、KBC406は、差動充電の充電手法に基づいて動作する。
図4において、充電制御回路401は、電流検出回路402(A)と充電回路403(CG)を備える。電流検出回路402(消費電流量検出回路の一部に対応する)は、消費電流iに対応する電流検出電圧Iを出力する。充電回路403は、KBC406からの充電量制御電圧Cの指示を受けて、二次電池404に対する充電定電流を調整する。KBC406および充電回路403は、定電流制御回路を構成することができる。
図5は、図4の電流検出回路402の詳細回路構成図である。
オペアンプ503は電圧アンプを構成し、オペアンプ506はレベルシフト回路を構成する。電圧センス抵抗501は、電源ライン510の電流を検出する。
オペアンプ503は電圧アンプを構成し、オペアンプ506はレベルシフト回路を構成する。電圧センス抵抗501は、電源ライン510の電流を検出する。
電源ライン510に消費電流iが流れると、電圧センス抵抗501の両端には電圧vが発生する。オペアンプ503を中心とする電圧アンプは、この電圧vを検出可能とする、n=(抵抗504の値)/(抵抗502の値) 倍の検出電圧レベルまで電圧vを増幅する。
この検出電圧は、電源ライン510の電源電圧のオフセットが掛かっている。オペアンプ506を中心としたレベルシフト回路は、v×n倍の電圧を、それに応分の対グランド電圧にレベルシフトするための回路である。オペアンプ506もオペアンプ503と同様の電圧センス抵抗501の一端の電圧vを基準として動作している。この場合、抵抗505を通してオペアンプ506に与えられるオペアンプ503の出力電圧は、オペアンプ506の出力のPNPトランジスタ507を通したフィードバックによってイマジナリーショートされる。この結果、抵抗505に流れる電流とPNPトランジスタ507のエミッタに流れる電流が等しくなるように、自動調整される。PNPトランジスタ507のエミッタ電流は、それのコレクタを通してほぼそのまま抵抗508を流れ、抵抗508に接続される出力端子509に、消費電流iに応分の電流検出電圧Iを発生する。この電流検出電圧Iは、抵抗508の一端がグランドに接続されているため、電源ライン510の対グランド電源電圧の成分が除去される。この結果、消費電流iが0Aなら電流検出電圧I=0Vとなり、電流検出電圧Iは消費電流iに応分の電圧となる。
オペアンプ503が理想的である、すなわち入力インピーダンスが無限大(∞)で開放利得Aが∞であるとすれば、−端子と+端子の電圧は等しく、+端子と−端子に入る電流は0となる。抵抗R502 の電流I502 は、
となり、抵抗R504 の電流I504 は、
となり(ただし、ν503 はオペアンプ503の出力電圧)、
となる。この結果、
となる。ゆえに、ν503 は、
として決定される。
また、オペアンプ506も理想的であるとすれば、+端子と−端子の電圧は等しく、抵抗R505 に流れる電流、すなわちPNPトランジスタ507のエミッタ電流Ie は、流れれば、
となる。ここで、Ie が流れるための解析を行うことにする。先ず、オペアンプ506を非理想的であるとして、開放利得をAとすると、ν506 は、
となる。ここで、ν- ′は−端子の電圧とする。さらに、
が成立する。ここで、ν+ ′は+端子の電圧、νEBはPNPトランジスタ507のエミッタ−ベース間電圧で約0.7ボルトである。
すなわち、オペアンプ506が理想的であれば、PNPトランジスタ507のベース端子の電圧は電圧ν+ よりエミッタ−ベース間電圧VEBだけシフトした電圧となり、エミッタ電流Ie は、
になるように制御される。PNPトランジスタ507のコレクタ電流Ic はα(約0.99)倍されるので、
となる。
図4の実施形態では、KBC406は、DC入力405の入力電圧Vによって電源電圧を監視し、その入力電圧Vに依存して決定される消費電流i(電流検出電圧I)が消費可能電力に合致するよう、充電量制御電圧Cを充電回路403に指示することによって制御する。
図6は、図4の充電回路403の詳細回路構成図である。
この回路は、図4のKBC406から入力端子601に充電量制御電圧Cの入力電圧による指示を受けて、二次電池404(図4)に充電を行う定電流回路となっている。
この回路は、図4のKBC406から入力端子601に充電量制御電圧Cの入力電圧による指示を受けて、二次電池404(図4)に充電を行う定電流回路となっている。
シリコンダイオード602は、NPNトランジスタ603のVbe(ベース−エミッタ間電圧)のオフセットを相殺する。抵抗605は、シリコンダイオード602をオン状態に保つためのバイアス抵抗である。NPNトランジスタ603と抵抗604は、エミッタフォロワ回路を構成する。これにより、NPNトランジスタ603のエミッタ電圧は充電量制御電圧Cとほぼ同じ電圧になるように自動調整され、抵抗604には制御電流ipが流れる。この制御電流ipは、そのままNPNトランジスタ603のコレクタを通して流れ、抵抗606に電圧を発生する。
PNPトランジスタ607と抵抗608もエミッタフォロワ回路である。これにより、PNPトランジスタ607のエミッタの電圧は抵抗606の電圧とほぼ等しくなるように自動調整される。その結果、抵抗608には電流iCが流れ、この電流iCがPNPトランジスタ607のコレクタを通して、二次電池404(図4)に充電出力電流として供給される。
電流iCは、二次電池404(図4)の等価インピーダンスとは無関係に、抵抗606の電圧と抵抗608によって決まるため、定電流源として働く。そして、抵抗606の電圧は充電量制御電圧Cの入力電圧と抵抗604によって定まる制御電流ipによって決まる。つまり、図6の回路は、KBC406から与えられる充電量制御電圧Cと抵抗604によって充電出力電流iCが決まる、定電流充電回路として働く。
前述したように、充電量制御電圧Cは、消費電流iが電源電圧Vに応じた値となるように、制御されている。結果的に、二次電池404(図4)に流れる充電出力電流iCは、図4の電源回路から通知される電源電圧Vに応じた値となるように制御され、電力消費が制御される。
図7は、図4のPCの実施形態の構成で、上述のように、図1のACアダプタ回路から供給される電源電圧Vに対応する消費電流iを検出しそれを定格電流に収める機能を備える、KBC406およびその周辺の回路のブロック構成図である。なお、図7の構成は、KBC406の実施形態の一例であって、特定の実施方法には限定されない。
CPU705は、KBC406に内蔵される中央演算処理装置、ROM702は後述する図8のフローチャートで示される制御動作を実行する制御プログラムを記憶する読出し専用メモリ、RAM703はワークメモリである。また、I/Oポート704は、I/Oピンと内部バスをインタフェースするレジスタ群である。A/D(アナログ/ディジタル)変換器705は、図4のDC入力405における電源電圧Vまたは、図4の電流検出回路402が検出する電流検出電圧Iのアナログ値を入力し、それぞれディジタル値に変換する。D/A(ディジタル−アナログ)変換器706は、充電量制御電圧Cのディジタル値をアナログ値に変換して、図4の充電回路403に供給する。スイッチ707は、電源電圧Vの入力または電流検出電圧Iの入力を切り替えるためのアナログスイッチである。このスイッチ707は、I/Oポート704に接続された出力ピンからの指示を受けて、電源電圧Vまたは電流検出電圧Iのいずれかの入力を選択して、A/D変換器705の入力ピンに与える。電源電圧Vおよび電流検出電圧Iの入力値は、CPU701が実行する後述する図8のフローチャートで示される制御動作を実行する制御プログラムによって評価される。この結果決定された充電量制御電圧値はD/A変換器706に出力指示され、D/A変換器706から充電量制御電圧Cが出力される。
図8は、図4のKBC406内の図7のCPU701がROM702から読み出して実行する制御プログラムの制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図2に示される図1のACアダプタが出力する電源電圧Vの変化によって出力可能電力が通知されたときにPC側で実行される制御動作を示している。また、図9は、CPU701がその制御プログラムを実行するときに参照する、ROM702に記憶されるV/Iテーブル(電圧/電流テーブルを構成できる)のデータ構成例を示す図である。このV/Iテーブルは、電源電圧Vと消費電流量iとの対応関係および充電の可否を記憶する。
PCでは、図4のDC入力405に入力される電源電圧Vに応じて、充電の可否を示す電力消費の領域が、図2に示されるように、充電可能領域A、稼動のみ領域(充電不可)B、使用不可能な領域Cのいずれかに設定される。
図8のフローチャートの制御動作は、一定時間間隔で繰り返し実行される。
まず、図4のKBC406内の図7のCPU701は、電源電圧Vを監視し、その値に応じて、DC入力405に接続されるACアダプタの能力に応じてROM702に記憶されている図9に示されるデータ構成例を有するV/Iテーブルを参照する。そして、以下に示されるようにして、電力消費の領域を決定する。
まず、図4のKBC406内の図7のCPU701は、電源電圧Vを監視し、その値に応じて、DC入力405に接続されるACアダプタの能力に応じてROM702に記憶されている図9に示されるデータ構成例を有するV/Iテーブルを参照する。そして、以下に示されるようにして、電力消費の領域を決定する。
まず、図7のCPU701は、I/Oポート704からスイッチ707を制御して、図4のDC入力405における電源電圧Vを、A/D変換器705を介して取得する。
CPU701は、電源電圧Vが、図9に示されるV/Iテーブル上で、A領域に対応する電圧値であるか否かを判定する(図8のステップS801)。
CPU701は、電源電圧Vが、図9に示されるV/Iテーブル上で、A領域に対応する電圧値であるか否かを判定する(図8のステップS801)。
電源電圧VがA領域の電圧値を有しステップS801の判定がYESならば、次に、CPU701は、I/Oポート704からスイッチ707を制御して、図4の電流検出回路402が検出した電流検出電圧Iを、A/D変換器705を介して取得する。そして、CPU701は、図9に示されるV/Iテーブル上の電源電圧Vに対応するエントリから消費電流iの値を読み出す(以上、図8のステップS802)。
CPU701は、ステップS802で取得した電流検出電圧Iに対応する電流検出値が、ステップS802でV/Iテーブルから読み出した現在の電源電圧Vに対応する消費電流iの値と一致するか否かを、判定する(図8のステップS803)。
電流検出値とV/Iテーブルから読み出された消費電流iの値が一致しステップS803の判定がYESならば、現在出力されている充電量制御電圧Cをそのまま維持すればよいため、図8のフローチャートの動作を終了する。
電流検出値と消費電流iの値が一致せずステップS803の判定がNOならば、CPU701は、電流検出値と消費電流iの値の大小関係に応じて、充電量制御電圧Cの値を一定値だけプラスまたはマイナスする(図8のステップS804)。すなわち、電流検出電圧Iに対応する電流検出値が消費電流iの値よりも小さければ、電流検出値が消費電流iの値に増加しながら近づくように、充電量制御電圧Cの値が一定値だけプラスされる。逆に、電流検出電圧Iに対応する電流検出値が消費電流iの値よりも大きければ、電流検出値が消費電流iの値に減少しながら近づくように、充電量制御電圧Cの値が一定値だけマイナスされる。その後、ステップS803の判定に戻る。
電源電圧VがA領域の電圧値を有しておらずステップS801の判定がNOならば、CPU701は、電源電圧Vが、図9に示されるV/Iテーブル上で、B領域に対応する電圧値であるか否かを判定する(図8のステップS805)。
電源電圧VがB領域の電圧値を有しステップS805の判定がYESならば、次に、CPU701は、充電は不可にしてPCの稼働のみを許可するために、充電量制御電圧Cをゼロにする(図8のステップS806)。この結果、図4のKBC406から充電回路403に充電量制御電圧Cが供給されなくなり、図6の充電回路403において、図4の二次電池404に供給される充電出力電流iCがゼロとなって、充電が停止する。なお、図4のDC入力405から電流検出回路402を介してPC本体側へは、電力の供給は続行される。その後、図8のフローチャートの動作を終了する。
このように、本実施形態では、図1の電源回路(ACアダプタ)の温度が摂氏35℃から40℃に上昇してそこから供給される電源電圧Vが低下してB領域(図2参照)になると、図4のPCにおいて、次のような電力消費制御が実施される。図4の充電制御回路401において、充電回路403から二次電池404への充電は行われず、本体への電力供給のみが行われる。
電源電圧VがB領域の電圧値を有しておらずステップS805の判定がNOならば、CPU701は、電源電圧VがC領域(15ボルト以下)にあると判定する。この場合、CPU701は、PCの使用を完全に禁止にするために、図4の充電制御回路401全体の動作を停止させる回路(図示せず)を働かせる(図8のステップS807)。この結果、PC全体の動作が停止する。
このように、本実施形態では、図1の電源回路(ACアダプタ)の温度が摂氏40℃以上に上昇してそこから供給される電源電圧Vが低下してC領域(図2参照)になると、安全のためにPC全体への電力供給を停止させる電力消費制御が実施される。
電源回路における電力供給能力の決定要因となる設置環境としては、図1の第1の実施形態で示した環境温度だけには限定されず、AC電源の入力電圧にも依存させることも可能である。電力使用量の削減要請は東日本大震災などの災害時に限らず、夏場の電力不足は世界各国で恒久的なものとなっている。この傾向はそもそも需要があって供給が後追いする市場原理と同じであって、人類ある限り続く恒久普遍の原理である。
この電力不足の対策として常套手段として一般に取られる方法は電源電圧を許容範囲内で低下させることであるが、電気機器の基盤技術の高度化に伴って電源電圧に依存せずに動作する機器が増え、電源電圧を低下させても逆に電流が増える形となり、この効果は薄くなりつつある。特に最近ではLED(Light Emitting Diode)照明の導入が進み、それが広い入力電圧の範囲で一定の明るさを保つ設計が成されているため、その消費電力は電源の入力電圧にはほとんど依存が無い。
本発明によれば、入力電圧を消費電力の削減メッセージとして受け取り、それに依存させて動作制限を行う、例えば入力電圧の低下をトリガとしてLED照明の明るさをコントロールすることが可能になり、電力削減要請に応えることが可能になる。
図10は、電源回路の第2の実施形態の構成図である。第2の実施形態は、AC100Vの入力電圧の変動を検出し、それと連動して出力電圧を変化させるACアダプタの回路構成を示す。
図10の第2の実施形態の構成において、図1の第1の実施形態の場合と同じ機能を有する部分には同じ参照番号を付してある。
図10の構成が図1の構成と異なる部分は、図1の温度監視回路113に替えて、電源電圧モニタ回路1001(環境検出回路に対応する)を備えたものとなっている。
電源電圧モニタ回路1001は、フライバックトランス109に電圧検出用巻き線1002を備え、それによって出力される電圧をダイオード1003、キャパシタ1004によって整流、平滑化し、モニタ電圧1007を得る。このモニタ電圧1007によって、定電圧制御回路104から分圧用抵抗105を介して供給される基準電圧vに、抵抗1005を介してオフセットをかけ、二次側直流出力112の出力電圧を変化させる。
分圧用抵抗105、抵抗1005は、基準電圧v、モニタ電圧の電圧源を電流源とするための抵抗で、それらは抵抗1006に対して電流を流し、それによって抵抗1006に発生する電圧が基準電圧として定電圧制御回路104の+入力端子に与えられる。
基準電圧vの電圧は一定であるため、それからの抵抗1006に流れる電流は(モニタ電圧のクロストークは無視して)一定であり、抵抗1006の電圧変化はモニタ電圧の電流に依存する。これにより、二次側直流出力112は、モニタ電圧1007を反映して変化することになる。
図11は、図10の構成を有する電源回路の第2の実施形態の動作特性図である。
ACの入力電圧(図中、「AC IN」で示す)は整流、平滑化され、図10のNチャネルFET108からフライバックトランス109へのパルス電圧(図中、「Qon」で示す)として与えられ、この様子を図11(a)に示す。
ACの入力電圧(図中、「AC IN」で示す)は整流、平滑化され、図10のNチャネルFET108からフライバックトランス109へのパルス電圧(図中、「Qon」で示す)として与えられ、この様子を図11(a)に示す。
この電圧の値は、フライバックトランス109の一時巻き線側と同極性とした電圧検出用巻き線1002の出力電圧に反映され、この電圧の出力される様子を図11(b)に示す。この例では固定周期PWMによって電圧制御する例を示し、NチャネルFET108のオン期間はAC INの入力電圧が低くなれば広がり、逆に高くなれば狭まる様子を示している。
そして、電圧検出用巻き線1002の出力電圧は整流、平滑化され、AC INの入力変化を反映させたモニタ電圧1007が得られることになる。
以上説明した各実施形態により、設置環境に応分な出力電力を通知、供給する仕組みを持つことで、出力電力の受給機器はそれに応分な消費して、限られた電力の協調使用が可能となる。また、電力供給機器の冷却構造を簡略化えき、小型化が図れ、使用可能部品の幅が広がり、低コストが実現される。さらに、従来のACアダプタとの互換を維持しつつ、ACアダプタの共用が消費レベルの異なる電力の受給機器間で行うことが可能となる。
以上説明した各実施例では、説明の簡便化のため電力需要が調整し易い充電電流をACアダプタの供給能力に応じて変化させる例をとったが、システム全体の消費電力のコントロールに関ししても適用可能なことは明らかであり、本発明はそれら電力の制限対象の機能に限定されるものではない。
101 AC100Vの入力
102、110、1003 ダイオード
103、111、304、1004 キャパシタ
104 定電圧制御回路
105 分圧用抵抗
106 サーミスタ
107、311 ツェナーダイオード
108 NチャネルFET
109 フライバックトランス
112 二次側直流出力
113 温度監視回路
301 PWMコントローラチップ
302、303、306、307、309、310、312、502、504、505、508、604、605、606、608、1005、1006 抵抗
305 フォトカップラ
308 比較器
313、507、607 PNPトランジスタ
314 Reference入力電圧
315 Feed back入力電圧
316 PWM波形信号316
401 充電制御回路
402 電流検出回路
403 充電回路
404 二次電池
405 DC入力
406 KBC(キーボードコントローラ)
407、701 CPU
408 PCH(サウスブリッジ回路)
409 KB(キーボード)
501 電圧センス抵抗
503、506 オペアンプ
509 出力端子
601 入力端子
602 シリコンダイオード
603 NPNトランジスタ
702 ROM
703 RAM
704 I/Oポート
705 A/D変換器
706 D/A変換器
707 スイッチ
1001 電圧モニタ回路
1002 電圧検出用巻き線
1007 モニタ電圧
V 電源電圧
i 消費電流
I 電流検出電圧
C 充電量制御電圧
ip 制御電流
iC 充電出力電流
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103、111、304、1004 キャパシタ
104 定電圧制御回路
105 分圧用抵抗
106 サーミスタ
107、311 ツェナーダイオード
108 NチャネルFET
109 フライバックトランス
112 二次側直流出力
113 温度監視回路
301 PWMコントローラチップ
302、303、306、307、309、310、312、502、504、505、508、604、605、606、608、1005、1006 抵抗
305 フォトカップラ
308 比較器
313、507、607 PNPトランジスタ
314 Reference入力電圧
315 Feed back入力電圧
316 PWM波形信号316
401 充電制御回路
402 電流検出回路
403 充電回路
404 二次電池
405 DC入力
406 KBC(キーボードコントローラ)
407、701 CPU
408 PCH(サウスブリッジ回路)
409 KB(キーボード)
501 電圧センス抵抗
503、506 オペアンプ
509 出力端子
601 入力端子
602 シリコンダイオード
603 NPNトランジスタ
702 ROM
703 RAM
704 I/Oポート
705 A/D変換器
706 D/A変換器
707 スイッチ
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1007 モニタ電圧
V 電源電圧
i 消費電流
I 電流検出電圧
C 充電量制御電圧
ip 制御電流
iC 充電出力電流
Claims (5)
- 設置環境を検出する環境検出回路と、
前記環境検出回路の検出情報に応答して、出力電圧を変動制御させることにより電力供給能力を通知する電圧制御回路と、
を備え、
前記設置環境は交流入力電圧であり、前記検出情報は前記交流入力電圧に対応する交流入力電圧検出電圧であり、
前記電圧制御回路は、前記交流入力電圧検出電圧の低下に従って、前記出力電圧を直線的に低下させる制御を行う、
ことを特徴とする電源回路。 - 前記電圧制御回路は、
制御された基準電圧(+)に対応する定電圧を前記出力電圧として出力するように制御する定電圧制御回路を含み、
前記制御された基準電圧(+)を前記検出情報に応じて決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。 - 電子処理装置であって、
電源電圧を変動制御させることによる電力供給能力の通知を受け、
前記電源電圧を検出する電源電圧検出回路と、
消費電流量を検出する消費電流量検出回路と、
前記消費電流量検出回路が検出する前記消費電流量が前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧に応じた電流量になるように定電流制御する定電流制御回路と、
を備え、
前記定電流制御回路は、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が第1の電圧値領域内である場合には、前記電子処理装置本体へ電力を供給する制御と前記電子処理装置本体が内蔵している電池を充電する制御とを行うと共に前記定電流制御を行い、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が前記第1の電圧値領域よりも低い第2の電圧値領域内である場合には、前記電子処理装置本体への、該電源電圧が前記第1の電圧値領域内である場合と同一である前記電力の供給を維持しつつ前記電池の充電を停止する制御を行い、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が前記第2の電圧値領域よりも低い場合には、前記電子処理装置本体への電力の供給と前記電池の充電との両方を停止する制御を行う、
ことを特徴とする電子処理装置。 - 設置環境を検出し、
前記設置環境の検出情報に応答して、出力電圧を変動制御させることにより電力供給能力を通知し、
前記電力供給能力の通知を受けて電力消費を制御し、
前記設置環境は交流入力電圧であり、前記検出情報は前記交流入力電圧に対応する交流入力電圧検出電圧であり、
前記電力供給能力の通知では、前記交流入力電圧検出電圧の低下に従って、前記出力電圧を直線的に低下させる制御を行う、
ことを特徴とする電力供給方法。 - 電源電圧を変動制御させることによる電力供給能力の通知を受けた電子処理装置が行う電力受給方法であって、
前記電子処理装置が備える前記電源電圧検出回路が前記電源電圧を検出し、
前記電子処理装置が備える消費電流量検出回路が消費電流量を検出し、
前記消費電流量検出回路が検出する前記消費電流量が前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧に応じた電流量になるように、前記電子処理装置が備える定電流制御回路が定電流制御を行い、
前記定電流制御回路は、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が第1の電圧値領域内である場合には、前記電子処理装置本体へ電力を供給する制御と前記電子処理装置本体が内蔵している電池を充電する制御とを行うと共に前記定電流制御を行い、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が前記第1の電圧値領域よりも低い第2の電圧値領域内である場合には、前記電子処理装置本体への、該電源電圧が前記第1の電圧値領域内である場合と同一である前記電力の供給を維持しつつ前記電池の充電を停止する制御を行い、
前記電源電圧検出回路が検出する前記電源電圧が前記第2の電圧値領域よりも低い場合には、前記電子処理装置本体への電力の供給と前記電池の充電との両方を停止する制御を行う、
ことを特徴とする電力受給方法。
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