JP2003289661A - 電子機器および電源回路 - Google Patents
電子機器および電源回路Info
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Abstract
いない簡易な構成で過熱状態であることを伝達できる電
源回路を提供する。 【解決手段】 例えばプリンタ1において、電源ユニッ
ト10から印刷エンジン40や制御部30などの負荷回
路に供給される電源電圧Eを、電源ユニット10が過熱
状態であるか否かによって変化させる。この変化は、負
荷回路30、40が正常に動作できる電源電圧範囲(例
えば定格電圧E0±10%の範囲)で行う。制御部30
は、この電源電圧Eを検出し、その検出結果から電源ユ
ニット10が過熱状態か否かを判別し、過熱状態のとき
は、印刷エンジン40の印刷動作を制限して、消費電力
を下げる。
Description
路を過熱から保護する技術に関する。
印刷を長時間連続して行うと電源回路が過熱状態になっ
てしまうことがある。そこで、電源回路の過熱を検出し
て印刷制御回路に通知し、印刷制御回路が印刷動作を量
的に制限して電源回路の負荷を軽減するという過熱保護
が行われている。
護回路では、電源回路から印刷制御回路に対して過熱状
態を示す信号を伝達するための専用の信号線があり、印
刷制御部にはその過熱信号線を繋ぐ専用のポートが設け
られていた。
設けることなく、より簡単なインタフェースで過熱保護
を可能にしたいという要求がある。また、電源回路がA
Cアダプタのように機器の本体の外部に着脱自在に設け
られるようなものである場合、電源回路と制御部とを接
続する線は電源線のみにすべきである。
一般的な電化製品に共通である。
源回路の過熱を防止する技術を提供することである。
路に対して、専用線を用いずに電源回路の過熱状態を通
知できる負荷と電源回路間のインタフェースを提供する
ことである。
う電子機器は、電源回路と、前記電源回路から供給され
る電力を消費して動作する負荷回路とを備え、前記電源
回路は、温度を測定する温度測定素子と、前記温度測定
素子が測定した温度に応じて、前記電源回路が出力する
電源電圧を変化させる電圧制御回路とを備え、前記負荷
回路は、前記電源回路が出力した電源電圧を検出する電
圧検出回路と、検出された電源電圧に応じて前記負荷回
路の電力消費動作を制御する動作制御回路とを備える。
は、前記負荷回路が正常に動作できる所定の電圧範囲内
で、前記電源電圧を変化させる。
は、前記検出された電源電圧から前記温度が正常か異常
かを判別し、異常のときは、前記電力消費動作に制限を
加える。
は、前記検出された電源電圧が前記温度の異常を示す異
常状態から前記温度の正常を示す正常状態へ回復した後
に前記正常状態が継続したとき、前記電力消費動作への
制限を解除する。
路は、前記検出された電源電圧が前記温度の正常を示す
正常状態から前記温度の異常を示す異常状態へ切り替わ
った後に前記異常状態が所定時間継続したとき、前記電
力消費動作への制限を開始する。
御回路は、前記電源回路が過熱状態ではないとみなせる
第1の時期において或る負荷状態の時に検出された第1
の電源電圧と、前記電力消費動作が行なわれている第2
の時期において同じ負荷状態の時に検出された第2の電
源電圧を取得し、前記第1の電源電圧から前記第2の電
源電圧が変化しているかどうか判断し、変化しているな
らば、第2の時期における前記電力消費動作に制限を加
える。
の電源回路から供給される電力を消費して動作するもの
であって、前記電源回路からの電源電圧を検出する電圧
検出回路と、前記検出された電源電圧から前記電源回路
の温度が正常か異常かを判別し、異常のときは、その電
子機器の電力消費動作に制限を加える動作制御回路とを
備える。
温度を測定する温度測定素子と、負荷回路のための電源
電圧を出力する電圧出力回路と、前記温度測定素子が測
定した温度に応じて、前記電圧出力回路から出力される
電源電圧を変化させる電圧制御回路とを備える。
負荷回路間のインタフェース構造は、電源回路からの電
力を負荷回路へ供給する電力線と、前記電源回路の温度
に応じて前記電力線に印加されている電源電圧を変化さ
せる電圧制御回路とを備える。
て、図面を用いて説明する。
タ1の構成を示す。プリンタ1は、電源ユニット10
と、印刷エンジン40と、印刷エンジンを制御する制御
部30とを備える。印刷エンジン40は、例えば、図示
しない印刷ヘッド、キャリッジ、紙送り装置、及びそれ
らを駆動する駆動回路等から構成されていて、制御部3
0の制御下で印刷を実行する。印刷エンジン40は、電
源ユニット10から供給される電力を消費して動作す
る。
ている図示しないホスト装置から受信した印刷データに
基づいて、印刷エンジン40の印刷動作を制御する。制
御部30も、電源ユニット10から供給される電力を消
費して動作する(印刷エンジン40の消費電力に比べれ
ば遥かに小さい)。制御部30は、さらに、電源ユニッ
ト10から供給される直流の電源電圧Eを検出する電源
検出部31を備えている。そして、後に詳述するよう
に、制御部30は、電源電圧Eの検出結果から、電源ユ
ニット10が過熱状態であるか否かを判別し、過熱状態
のときには、印刷エンジン40の印刷動作を制限して、
その消費電力を低減するという過熱保護動作を行う。
エンジン40へ定電圧の直流電力を供給する。電源ユニ
ット10は、外部の商用電源からの交流電圧を整流し、
平滑化する整流・平滑化回路11と、整流・平滑化回路
11から出力された直流電圧を、制御部30及び印刷エ
ンジン40のための一定の電源電圧Eに変換して、電力
ライン50を通じて制御部30及び印刷エンジン40に
出力するための、例えばリンギングチョークコンバータ
のようなDC/DCコンバータ12とを備える。
する温度測定素子15と、温度測定素子15が測定した
温度が所定のしきい値を越えるかどうかの判定を行う温
度検出部14と、温度検出部14からの出力を受けて、
電源電圧Eを制御するための信号をDC/DCコンバー
タに対して出力する電源電圧制御部13とを備える。
によって抵抗値等の電気特性が大きく変化する半導体素
子(例えば、サーミスタやポリスイッチ(商標)のような
感温抵抗素子など)で構成されている。ここで温度を測
定する目的は、電源ユニット10内のいずれかの部品の
温度が高くなりすぎて故障することを、事前に検知する
ことにある。この目的から、温度測定素子15は、電源
ユニット10の発熱し易い部品や高温に対する耐性が弱
い素子の近傍、例えば、DC/DCコンバータのメイン
のスイッチング素子の近傍や、それに付いているヒート
シンクの近傍や、トランスの近傍や、それらの部品が搭
載されたプリント基板上などに配置することができる。
温度測定素子15には、その温度が、電源ユニット10
が過熱状態(ここでは、故障が実際に発生する状態では
なく、それに至る直前の予備的な温度上昇状態を意味す
る)にあるとみなせる所定の温度まで上昇すると、その
抵抗値が急減に変化するものを用いることができる。
の出力を受けて、温度を検出する。温度検出部14およ
び温度測定素子15の具体的な回路構成の例を図2に示
す。温度検出部14は、コンパレータ22を備えてお
り、このコンパレータ22の出力インピーダンス51
が、温度検出部14の出力信号となる。コンパレータ2
2には、電源電圧E又はそれより低い直流定電圧を抵抗
R4とR5で分圧した参照電圧と、同じ直流定電圧を温
度測定素子15としての例えば感温抵抗と抵抗R6で分
圧した比較電圧が入力されている。コンパレータ22が
参照電圧と比較電圧とを比較し、いずれの電圧が高いか
に応じて出力インピーダンス51を開放か接地かに切り
替る。電源ユニット10の温度が、過熱状態ではない、
通常の状態のときは、コンパレータ22の出力インピー
ダンス51は、例えば開放である。そして、電源ユニッ
ト10内の温度が上昇し過熱状態になると、感温抵抗1
5の抵抗値が変化し、参照電圧と比較電圧の大小関係が
逆転して、コンパレータ22の出力インピーダンス51
が接地に切り替わる。このコンパレータ22の出力イン
ピーダンス51は、温度検出部14の出力信号となる。
は、温度検出部14の出力信号(図2のコンパレータ2
2の出力インピーダンス)51に応じて、電源電圧Eを
制御するための信号52を、DC/DCコンバータ12
に対して出力する。電源電圧制御部13は、例えば、図
1に示すように、オペアンプ21を備えており、このオ
ペアンプ21の出力インピーダンスが、温度検出部14
の出力信号52となる。オペアンプ21には、一定の参
照電圧Vrefと、電源電圧E又はそれより低い直流定
電圧を抵抗R1とR2で分圧した比較電圧が入力され
る。抵抗R2は、温度検出部14の出力信号51が開放
か接地かによって抵抗値が2通りに切り替わるもので、
例えば、出力信号51が印加されるタップをもった可変
抵抗器、あるいは相互接続点に出力信号51が印加され
るようになった2つの固定抵抗の直接接続体などであ
る。電源ユニット10が過熱状態ではない正常な温度状
態では、温度検出部14の出力信号51は例えば開放で
あり、電源電圧EはVref×(R1+R2)/R
2で、通常の電圧(例えば35V)となる。電源ユニット
10が過熱状態になると、温度検出部14の出力信号5
1は例えば接地に変化し、抵抗R2の抵抗値が正常時よ
り小さくなり、電源電圧Eは通常の電圧よりも高くな
る。
ータ22を備えた構成であるが、コンパレータの代わり
に、トランジスタを用いるなど、他の構成を採用するこ
ともできる。また、温度測定素子15が単独で温度検出
部14の機能を果たすことができる場合は、温度検出部
14は無くてもよい。
制御部13の具体的回路は、単なる一例に過ぎない。他
の様々な構成の回路が採用できる。例えば、電源電圧制
御部13の一例として、図3に示すように、温度検出部
14の出力信号51が開放か接地かにより、直列接続さ
れた複数個のツェナーダイオードの直列接続数を2通り
(図3の場合、5個と3個)に変化させてトータルのツェ
ナー電圧を2通りに切り替え、それによりフォトカプラ
をオン/オフで切換えて信号52を作成するようにして
もよい。或るいは、図4に示すようにシャントレギュレ
ータを用いることもできる。
ンギングチョークコンバータなどであり、電源電圧E
を、所定の定格電圧E0を中心とした所定の小さい電圧
変動範囲内に安定して維持する。
する電源電圧Eの変動に関して、図5を用いて説明す
る。DC/DCコンバータ12は、電源電圧Eを、定格
電圧E0を中心とする例えば±5%の誤差の電圧範囲1
00内に安定して維持できる電圧制御能力を有する。例
えば、E0=35Vとすると、DC/DCコンバータ1
2は、電源電圧Eを、33.25Vから36.75Vの
範囲100内に安定して維持することができる。
0や印刷エンジン40(以下、両回路30、40を合わ
せて、負荷回路と総称する)は、電源電圧Eの精度がも
っと悪くても正常に動作する能力をもつ。例えば、定格
電圧E0を中心とする±10%の誤差の電圧範囲200
内に電源電圧Eが入っていれば、負荷回路30、40は
正常に動作する。例えば、E0=35Vとすると、3
1.5Vから38.5Vの範囲が、負荷回路30、40
の電源電圧Eに対する許容電圧範囲200である。この
ように、本実施形態では、負荷回路30、40が電源電
圧Eに対して許容する電圧範囲200は、電源ユニット
10が制御可能な電圧範囲100よりも広い。
タ12は、温度検出部14の出力信号51が開放か接地
か応じて、すなわち、電源ユニット10が正常な温度状
態か過熱状態かに応じて、電源電圧Eを、図5に示した
負荷回路30、40の許容電圧範囲200内で変化させ
る。
が例えば開放であると、これは、電源ユニット10が正
常な温度状態であることを意味する。このときは、DC
/DCコンバータ12は、通常の電圧制御動作を行っ
て、電源電圧Eを、図5に示した制御可能誤差範囲10
0(E0±5%)内に維持する。
えば接地であると、これは、電源ユニット10が過熱状
態になったことを意味する。このときは、DC/DCコ
ンバータ12は、電源電圧Eを、図5に示した許容誤差
範囲200(E0±10%)内ではあるが、制御可能誤
差範囲100(E0±5%)外である電圧範囲300に
属する所定の過熱通知電圧E1(例えば、37.5V)に
制御する。
度に応じて電源電圧Eを変化させても、電源電圧Eは許容
電圧範囲100内に維持されているから、負荷回路3
0、40の正常動作は保証される。
1が、DC/DCコンバータ12かから電力線50を通
じて供給される電源電圧Eを検出する。制御部30は、
検出された電源電圧Eにより、電源ユニット10が過熱
状態であるか否かを判別する。すなわち、電源電圧Eが
図5に示した制御可能電圧範囲100内に入っていれ
ば、電源ユニット10の温度は正常であると判別され
る。一方、電源電圧Eが図5に示した過熱通知電圧E1の
近傍にあるならば、電源ユニット10は過熱状態である
と判別される。
正常であると判別したときには、印刷エンジン40を通
常に動作させて、通常の速度で印刷を行わせる。一方、
電源ユニット10が過熱状態であると判別したときに
は、制御部30は印刷エンジン40の電力消費を上記の
通常動作時より減らすように、印刷動作に対して制限を
加える。印刷動作への制限として、例えば、キャリッジ
の各パス走行と次のパス走行間に待ち時間を入れたり、
印刷速度を低下させたり、同時に駆動する印刷ヘッドの
ドット形成素子数を減らしたり、というような、印刷エ
ンジン40の仕事率(印刷負荷)を低下させるための調節
が行われる。
を図6に示す。
検出された温度tがt0(過熱状態であるかどうかを判
定するしきい値)を超えると、電源電圧Eが実質的な定
格電圧E0から過熱通知電圧E1へ上がる。すると、制御
部30は、電源ユニット10内の温度を下げるために印
刷負荷Lを、所定量だけ低下させる。その後、制御部3
0は、電源電圧Eが実質的な定格電圧E0に戻るまで(す
なわち、電源ユニット10の過熱状態が解消するま
で)、印刷負荷Lを低下させた状態を維持する。電源電
圧Eが実質的な定格電圧E0に戻ると(すなわち、電源ユ
ニット10の過熱状態が解消すると)、制御部30は、
印刷負荷Lを通常のレベルにまで戻す。このとき、直ち
に戻しても良いが、図示のように、段階的に又は徐々に
戻すことで、電源ユニット10の温度が正常状態になっ
た後も、しばらくは、印刷負荷Lを通常レベルよりも低
く維持して、電源ユニット10の温度を十分に低下させ
るようにしてもよい。
らくは印刷負荷Lを低く維持するために、上記のような
プログラムを用いる代わりに、過熱検出に対する電源電
圧Eの変化特性にヒステリシスを持たせるという方法も
採用し得る。この場合の動作例を図7に示す。電源ユニ
ット10内の検出温度tが過熱判定閾値t0に達する
と、電源電圧Eが実質的な定格電圧E0から過熱通知電圧
E1へ上がり、制御部30が印刷負荷Lを低下させる。そ
の後、検出温度tが過熱判定閾値t0以下に下がり、さ
らに、もっと低い所定の復帰温度t1に下がるまで、電
源電圧Eは過熱通知電圧E1のまま維持され、その間制御
部30は印刷負荷Lを低下させた状態を維持する。検出
温度tが復帰温度t1以下になって初めて、電源電圧E
は実質的な定格電圧E0に戻り、これに応答して、制御
部30は印刷負荷Lを通常のレベルに復帰させる。な
お、このようなヒステリシス特性は、例えば図2に示し
たコンパレータ22のフィードバック抵抗R7の調整
や、或いは、図1に示したオペアンプ21のフィードバ
ック抵抗R3の調整などによって、簡単に設定すること
ができる。
負荷回路30、40へ電力を供給する電力線50を用い
て、専用の信号線を用いることなしに、電源ユニット1
0の過熱状態を制御部30へ通知して、過熱保護動作を
行うことができる。
ユニット10の制御可能誤差範囲100と負荷の許容誤
差範囲200の変形例を示す。
の制御可能誤差範囲100が定格電圧E0(例えば35
V)を中心にしたE0±5%(例えば、33.25V〜3
6.75V)であるところ、負荷30、40の許容誤差
範囲200として例えばE0±10%というような制御
可能誤差範囲100より上下に広い範囲を確保してお
き、そして、過熱通知電圧E1を、制御可能誤差範囲1
00外であって許容誤差範囲200内である電圧範囲3
00内の値(例えば、37.5V)に制御するようにして
いる。
電圧E1の生成と検出の方法を後述するように工夫する
ことで、負荷30、40の許容誤差範囲200が、図5
の例よりも狭くすることを可能にする。すなわち、図8
の変形例の場合、電源の制御可能誤差範囲100は図5
の場合と同様のE0±5%(例えば、33.25V〜3
6.75V)であるところ、負荷30、40の許容誤差
範囲200は、制御可能誤差範囲100よりも上側にの
み例えば0.5Vだけ広い範囲(例えば、33.25V
〜37.25V)にすぎない。このように許容誤差範囲
200を狭くすることを可能にするために、過熱通知電
圧E1の生成と検出の方法として、次のような方法が採
用できる。
の時に出力する過熱通知電圧E1を、正常温度状態の時
に出力する電圧よりも例えば0.5Vだけ高くするよう
に構成される。一方、制御部30は、プリンタの電源投
入直後の(つまり、確実に過熱状態ではなく正常な温度
状態であるとみなせる時の)或る負荷状態時の電源電圧
Eを電源電圧検出部31で検出し、その検出値を記憶し
ておく。その後、プリンタが動作している間、間欠的に
又は随時に、上記電源投入直後の電源電圧検出時と同じ
負荷状態の時を捕らえて、その時の電源電圧Eを検出す
る。そして、その動作中に検出した電源電圧値と、記憶
しておいた電源投入直後の電源電圧値とを比較し、前者
が後者よりも明らかに高ければ、電源が過熱状態である
と判断する。
電源電圧よりも片側へ所定値(例えば上側へ0.5V)
だけシフトするようにし、そして、電源投入直後のよう
な確実に過熱状態ではない時の電源電圧と、動作時の電
源電圧とを、同じ負荷状態の下で比較して過熱通知電圧
E1を検出するように構成することで、負荷の許容誤差
範囲200は、電源の制御可能誤差範囲100よりも、
上記シフト分だけ広くするだけでよいので、負荷の許容
誤差範囲200をあまり広く確保しなくても済む。
正常温度状態の時より0.5Vだけ高くするための、図
1内の電源電圧制御部13の一回路例を示す。図9に示
す回路において、温度検出部14の出力信号51は、正
常温度状態の時には接地であるが、過熱状態の時には開
放となる。そのため、過熱時の電源電圧50(過熱通知
電圧E1)は、信号51の印加点とアース間のダイオー
ドの順方向電圧降下Vf(約0.5V)分だけ、正常時の
電源電圧50より高くなることになる。
た別の、電源ユニット10の検出温度tと、電源電圧E
と、印刷負荷Lの関係の変形例を示す図である。
Eの変化特性にヒステリシスが無い場合において、ノイ
ズ等による誤動作を防止するために工夫された方法を示
している。すなわち、温度tが過熱判定閾値t0を超え
て電源電圧Eが過熱通知電圧E 1になった時点で、直ちに
は負荷Lを低下させず、その後所定の確認時間P(過熱が
故障などの現実問題を引き起こすほど長くはないが、ノ
イズによる一時的電圧変化よりも長い時間)の間、負荷
Lを今までの状態にしておき、その間過熱通知電圧E1が
ずっと維持されているかどうかを見る。その結果、過熱
通知電圧E1が維持されていれば、真の過熱状態である
とみなせるので、負荷Lを低下させることで温度tを低
下させる。一方、過熱通知電圧E1が一時的であって、
確認時間Pの間継続しなければ、ノイズであるとみなせ
るので、負荷Lを今までの状態のまま動作を続ける。こ
のようにして、ノイズによる誤動作が回避される。
明のための例示であり、本発明の範囲をその実施形態に
のみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を
逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施す
ることができる。
ら出力される電源電圧Eは1つである。しかし、実際の
電子機器では、用途別に複数の異なる電源電圧が使用さ
れる場合もある。そのような場合、本発明の原理に従う
インタフェースは、少なくとも1種類の電源電圧に関し
て設けることができ、或いは、全ての電源電圧に関して
設けても良い。
の構成図である。
す回路図である。
る。
Eが制御される電圧範囲を示す図である。
と、印刷負荷Lの関係の一例を示す図である。
と、印刷負荷Lの関係の別の例を示す図である。
と、負荷の許容誤差範囲200の変形例を示す図。
路図である。
Eと、印刷負荷Lの関係の更に別の例を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 電源回路と、前記電源回路から供給され
る電力を消費して動作する負荷回路とを備えた電子機器
であって、 前記電源回路は、温度を測定する温度測定素子と、前記
温度測定素子が測定した温度に応じて、前記電源回路が
出力する電源電圧を変化させる電圧制御回路とを備え、 前記負荷回路は、前記電源回路が出力した電源電圧を検
出する電圧検出回路と、検出された電源電圧に応じて前
記負荷回路の電力消費動作を制御する動作制御回路とを
備えた電子機器。 - 【請求項2】 前記電圧制御回路は、前記負荷回路が正
常に動作できる所定の電圧範囲内で、前記電源電圧を変
化させる請求項1記載の電子機器。 - 【請求項3】 前記動作制御回路は、前記検出された電
源電圧から前記温度が正常か異常かを判別し、異常のと
きは、前記電力消費動作に制限を加える、請求項1記載
の電子機器。 - 【請求項4】 前記動作制御回路は、前記検出された電
源電圧が前記温度の異常を示す異常状態から前記温度の
正常を示す正常状態へ回復した後に前記正常状態が継続
したとき、前記電力消費動作への制限を解除する、請求
項1記載の電子機器。 - 【請求項5】 前記動作制御回路は、前記検出された電
源電圧が前記温度の正常を示す正常状態から前記温度の
異常を示す異常状態へ切り替わった後に前記異常状態が
所定時間継続したとき、前記電力消費動作への制限を開
始する、請求項1記載の電子機器。 - 【請求項6】 前記動作制御回路は、前記電源回路が過
熱状態ではないとみなせる第1の時期において或る負荷
状態の時に検出された第1の電源電圧と、前記電力消費
動作が行なわれている第2の時期において同じ負荷状態
の時に検出された第2の電源電圧を取得し、前記第1の
電源電圧から前記第2の電源電圧が変化しているかどう
か判断し、変化しているならば、第2の時期における前
記電力消費動作に制限を加える請求項1記載の電子機
器。 - 【請求項7】 外部の電源回路から供給される電力を消
費して動作する電子機器であって、 前記電源回路からの電源電圧を検出する電圧検出回路
と、 前記検出された電源電圧から前記電源回路の温度が正常
か異常かを判別し、異常のときは、前記電子機器の電力
消費動作に制限を加える動作制御回路とを備えた電子機
器。 - 【請求項8】 電源回路であって、 温度を測定する温度測定素子と、 負荷回路のための電源電圧を出力する電圧出力回路と、 前記温度測定素子が測定した温度に応じて、前記電圧出
力回路から出力される電源電圧を変化させる電圧制御回
路とを備える電源回路。 - 【請求項9】 前記電源電圧制御回路は、前記負荷回路
が正常に動作する電圧範囲内で前記電源電圧を変化させ
る請求項8記載の電源回路。 - 【請求項10】 電源回路からの電力を負荷回路へ供給
する電力線と、 前記電源回路の温度に応じて前記電力線に印加されてい
る電源電圧を変化させる電圧制御回路とを備えた電源回
路と負荷回路間のインタフェース構造。
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