JP5924204B2 - 送信装置、空気入りタイヤ、及びタイヤ状態監視システム - Google Patents
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Description
また、送信装置等のトランスポンダの修理、破棄等の作業を簡略化及び短時間化して、トランスポンダの修理、破棄等の作業能率を向上させる送信装置のタイヤトレッド部の内表面への取り付け技術も知られている(特許文献2)。
送信装置の高さを高くして、パンク修理液の液滴を自ら被り難くすることもできるが、送信装置がタイヤ空洞領域内の突出高さが大きくなり、重量も大きくなることから、タイヤのユニフォーミティに悪影響を与える。
タイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に充填される気体の状態を、タイヤ情報として検出するセンサと、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有する。
前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置の向きが定められている。
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記装置ケースの断面方向の幅に関して、前記装置ケースの前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記装置ケースの幅は徐々に広くなっている。
さらに、前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部から前記台座部は前記第2の方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する。
タイヤ本体と、
タイヤトレッド部の前記タイヤ空洞領域に面する内表面に固定されて設けられ、タイヤの状態に関するタイヤ情報を送信する送信装置と、を有する。
前記送信装置は、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有する。
前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置されている。
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記台座部の断面方向の幅に関して、前記台座部の前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記台座部の幅は徐々に広くなっている。
前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部から、前記台座部はタイヤ周方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する。
前記送信装置は、
タイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に充填される気体の状態を、タイヤ情報として検出するセンサと、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有する。
前記受信装置は、前記送信機から送信された前記タイヤ情報を受信する。
前記監視部は、前記タイヤ情報に基づいて、タイヤの異常の有無を判定し、判定結果を報知する。
前記送信装置における前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置の向きが定められている。
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記装置ケースの断面方向の幅に関して、前記台座部の前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記台座部の幅は徐々に広くなっている。
前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部からタイヤ周方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する。
図1は、タイヤ情報監視システムの実施形態であるタイヤ空気圧モニタリングシステム10の全体概要を示す図である。
タイヤ空気圧モニタリングシステム(以下、システムという)10は、車両12に搭載されている。システム10は、車両12の各タイヤ14a,14b,14c,14dのタイヤ空洞領域に設けられた空気圧情報送信デバイス(以下、送信デバイスという)16a,16b,16c,16dと、監視装置18と、を有する。
図2(a)は、本実施形態の送信デバイス16の配置を説明する図であり、(b)は本実施形態の送信装置の一例の外観斜視図である。
送信デバイス16は、タイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定されている。送信デバイス16のタイヤトレッド部の内表面への固定は後述するように、内表面に設けられた留め具と送信デバイス16の台座部に設けられた留め具同士が係合することにより送信デバイス16はタイヤトレッド部の内表面に固定される。すなわち、留め具は、送信デバイス16をタイヤトレッド部の内表面に固定する固定部に設けられている。図2に示すように、本実施形態のタイヤには、タイヤ本体部のタイヤトレッド部の内表面に送信デバイス16が固定されている。
送信デバイス16は、装置ケース17を有する。装置ケース17の内部には、センサユニット28(図3参照)と、送信機30(図3参照)と、処理ユニット32(図3参照)と、電源部34(図3参照)と、アンテナ40(図3参照)と、を有する。
装置ケース17は、上述したセンサユニット28、送信機30、処理ユニット32、電源部34、及びアンテナ40を含む回路を覆った樹脂製の筐体である。装置ケース17は、台座部17aと、内部空間17bとを有する。装置ケース17については後述する。
図3は、送信デバイス16の回路構成図である。
センサユニット28は、空気圧センサ28aとA/D変換器28bを有する。空気圧センサ28aは、筐体22内の内部空間18bの空気圧を感知し、圧力信号を出力する。装置ケース17内の内部空間17bは、装置ケース17を貫通した通気孔36を介してタイヤ空洞領域の空間と連通している。
A/D変換器28bは、空気圧センサ28aから出力された圧力信号をデジタル変換し、圧力データを出力する。
発振回路30aは、搬送波信号、例えば315MHz帯の周波数のRF信号を生成する。
変調回路30bは、中央処理部32aから送られた圧力データと送信デバイス16に固有の識別情報とを用いて、搬送波信号を変調して送信信号を生成する。変調方式は、振幅偏移変調(ASK)、周波数変調(FM)、周波数偏移変調(FSK)、位相変調(PM)、位相偏移変調(PSK)等の方式を用いることができる。
増幅回路30cは、変調回路30bで生成された送信信号を増幅し、アンテナ40を介して、送信信号を監視装置18に無線で送信する。
電源部34は、例えば二次バッテリが用いられ、略半永久的にセンサユニット28と、送信機30と、処理ユニット32と、に電力を供給する。
図4は、監視装置18の回路構成図である。
監視装置18は、例えば車両10の運転席の位置に配置され、ドライバーに空気圧の情報を報知する。監視装置18は、アンテナ52と、受信部54と、受信バッファ56と、中央処理部58と、記憶部60と、操作部62と、スイッチ64と、表示制御部66と、表示部68と、電源部70と、を有する。
受信部54は、送信デバイス16から送信された所定の周波数の送信信号を受信し、復調処理をして圧力データと識別情報のデータを取り出す。このデータは、受信バッファ56に出力する。
受信バッファ56は、受信部54から出力された圧力データと識別情報のデータを一時的に格納する。格納された圧力データと識別情報のデータは、中央処理部58からの指示にしたがって、中央処理部58に出力される。
さらに、中央処理部58は、操作部62からの情報やスイッチ64からの情報に応じて、送信デバイス16との間で通信方式等の初期設定を行う。また、操作部62からの情報により、中央処理部58においてタイヤの異常の有無の判定を行うための判定条件を設定することもできる。
記憶部60は、中央処理部58のCPUを動作するプログラムが記憶されたROMと、EEPROM等の不揮発性メモリとを有する。この記憶部60には、製造段階で、送信デバイス16との間の通信方式のテーブルが記憶されている。送信デバイス16と監視装置18は、初期段階において、上記通信方式で通信する。通信方式テーブルには、送信デバイス16のそれぞれの固有の識別情報に対応して、通信プロトコル、転送ビットレート、データフォーマット等の情報が含まれている。これらの情報は、操作部62からの入力により自在に設定変更をすることができる。
表示制御部66は、中央処理部58からの判定結果に応じて、タイヤの装着位置に対応させてタイヤの空気圧を表示部68に表示させるように制御する。その際、表示制御部66は、タイヤがパンク状態にあるといった判定結果も、表示部68に同時に表示させるように制御する。
電源部70は、車両10に搭載されているバッテリから供給された電力を、監視装置18の各部分に適した電圧に制御して電力を供給する。
このように、送信デバイス16と監視装置18は構成される。
図5(a)〜(c)は、装置ケース17を説明する図である。
装置ケース17は、台座部17aと、内部空間17bとを備える。台座部17aは、タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部17dを有する。固定部17dは、図5(a)に示すZ方向(第1の方向)に向いている。内部空間17bは、タイヤ空洞領域と通気孔36を介して連通している。装置ケース17は、内部空間17bに面して空気圧センサ28aを有するセンサユニット28と、送信機30と、処理ユニット32と、電源部34と、アンテナ40(図5(a)では不図示)とが設けられる。送信機30、処理ユニット32、電源部34、及びアンテナ40は、装置ケース17に設けられて空間内に封止樹脂剤17cが充填されて装置ケース17に固定されている。
装置ケース17は、図2(a)に示すように、X方向(第2の方向:図5(a)の紙面に垂直方向)、すなわち、Z方向と直交する方向が、装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置の向きが定められている。すなわち、装置ケース17においてX方向がタイヤ周方向に一致するようにタイヤに配置される。X方向とは、装置ケース17の長さが最も長くなる方向である。
X方向(第2の方向)及びZ方向(第1の方向)に直交する装置ケース17の断面方向(Y方向)の幅に関して、装置ケース17のX方向(第2の方向)の端部から中央部に進むほど装置ケース17の幅(Y方向の長さ)は徐々に広くなっている。より具体的には、装置ケース17の幅は、Z方向のいずれの高さの位置で切断しても、装置ケース17の切断面において、装置ケース17のX方向の端部から中央部に進むほど広がっている。
装置ケース17の表面のうち、Z方向において台座部17aから遠い側の面(Z方向上方に位置する面)には、突出部17eが設けられている。突出部17eの頂部には、内部空間17bとタイヤ空洞領域とを連通する通気孔36の開口部36aが設けられている。突出部17eに通気孔36の開口部35aを設けるのは、突出部17eの周辺の装置ケース17の表面にパンク修理液が付着することがあっても、突出部17eの開口部36aの周りに付着し難くするためである。このため、突出部17eの頂部の突出高さは、例えば3mm以上であることが好ましい。本実施形態の装置ケース17には、突出部17eが設けられるが、突出部17eは設けられなくてもよい。この場合、通気孔36の開口部36aは縁17fで囲まれた装置ケース17の中央部の表面上に設けられる。
また、突出部17eが設けられる領域の装置ケース17の表面は装置ケース17の縁17fに対して凹むように、装置ケース17の縁17fが、装置ケース17の中央部の表面に対してZ方向に高く延びている。さらに、突出部17eの頂部に設けられた通気孔36の開口部36aに対して、装置ケース17の縁17fは高い。
本実施形態では、少なくとも、装置ケース17のX方向(第2の方向)の端部から中央部に進むほど装置ケース17の幅は徐々に広くなっており、装置ケース17は、タイヤトレッド部の内表面に最も近い台座部17aの固定部17dからX方向(第1の方向)の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する。このため、装置ケース17が、タイヤの回転によりタイヤ空洞領域の下部に溜まったパンク修理液の中を通過しても、パンク修理液を乱して液滴が形成され難くなる。
装置ケース17のX方向の両端の縁より下方に位置する傾斜面は、船舶の舳先のように、フレア形状を成していることが、タイヤ下部に溜まったパンク修理液を通過する際、パンク修理液の液滴の形成を抑制する点で好ましい。
台座部17aの基部である固定部17d(固定部17dの最下端)を基準としてZ方向(高さ方向)に沿った高さを定めたとき、通気孔36の開口部36aの高さは20mm以上であることが、上記効果を発揮する点で好ましい。特に上限は設けられないが、低扁平率のタイヤのタイヤ空洞領域を考慮して、50mmを上限とすることが好ましい。
タイヤの回転中、図5(d)に示すように、タイヤトレッド外表面は、円弧状のタイヤ形状から水平な接地面の形状に移行し、この後、水平な接地面の形状から円弧状のタイヤ形状に戻る。同様に、タイヤトレッド内表面においても、円弧形状、水平な接地面の形状、円弧形状に順に変化する。このとき、接地面の前端及び後端でタイヤトレッド部の内表面は急激に角度が変化する。タイヤトレッド部の内表面に設けられた装置ケース17は接地面の前端及び後端を通過するとき、上記角度の変化によって、装置ケース17の両端が、タイヤトレッド部の内表面に接触することを防ぐために、装置ケース17における上記角度θを20以上とすることが好ましい。角度θの上限は、パンク修理液が効率的にY方向に排除され、通気孔36に液滴がかかりにくくなる点から60度に設定されることが好ましい。
台座部17aとタイヤトレッド部の内表面には、互いに嵌合する留め具17g,42が設けられているので、留め具17g,42によって台座部17aを含む装置ケース17はタイヤトレッド部の内表面にしっかりと固定され得る。
本実施形態の効果を調べるために、図2(b)に示す形態の装置ケースを用い、通気孔36の開口部36aの、固定部17dを基準として高さを種々変えた装置ケースを作製した。装置ケース17を有する送信デバイス16は195/65R15のタイヤのタイヤトレッド部の内表面に固定された後、タイヤはリムサイズ15×6Jのリムに組まれた。その後、パンク修理液をタイヤ空洞領域に450ml注入した。タイヤの空気圧は210kPaとした。この後、車両に装着してテストコースの舗装路にて30〜80km/時の走行速度で1時間走行した。走行後リム解きして、装置ケース17の通気孔36及び開口部36aに付着するパンク修理液の量を調べた。パンク修理液の付着量は、「無し」、「少ない」、「付着目立つ〜多い」、及び「非常に多い」、の4段階評価をし、「無し」及び「少ない」を合格レベルとした。下記表は、各例の仕様とその結果を示す。
また、例3,4に示すように、開口部36aの高さが20mmを超えることで、パンク修理液の付着の量が無くなることがわかる。これより、開口部36aの高さは20mm以上とすることが好ましいことがわかる。
12 車両
14,14a,14b,14c,14d タイヤ
16,16a,16b,16c,16d 空気圧情報送信デバイス
17 装置ケース
17a 台座部
17b 内部空間
17c 封止樹脂剤
17d 固定部
17e 突出部
17f 縁
17g,42 留め具
18 監視装置
19 リム
20 タイヤバルブ
22 筐体
24 回路
26 基板
28 センサユニット
28a 空気圧センサ
28b A/D変換器
30 送信機
32 処理ユニット
34 電源部
36 通気孔
36a,36b,36c 開口部
40,52 アンテナ
44 突出部
44a 内部空間
54 受信部
56 受信バッファ
58 中央処理部
60 記憶部
62 操作部
64 スイッチ
66 表示制御部
68 表示部
70 電源部
Claims (10)
- タイヤ空洞領域に設けられ、タイヤの状態に関するタイヤ情報を送信する送信装置であって、
タイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に充填される気体の状態を、タイヤ情報として検出するセンサと、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有し、
前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置の向きが定められており、
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記装置ケースの断面方向の幅に関して、前記装置ケースの前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記装置ケースの幅は徐々に広くなり、
前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部から前記台座部は前記第2の方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する、ことを特徴とする送信装置。 - 前記装置ケースの前記第2の方向に沿った最長部分の長さは、前記装置ケースの断面方向の最も広い部分の幅に比べて長い、請求項1に記載の送信装置。
- 前記通気孔の前記タイヤ空洞領域側の開口部は、前記装置ケースの表面から一方向に突出した突出部の頂部に設けられ、
前記第1の方向を高さ方向とし、前記台座部の固定部を基準として前記高さ方向に沿った高さを定めたとき、前記開口部の高さは20mm以上である、請求項1または2に記載の送信装置。 - 前記第2の方向に沿った前記装置ケースの最長部分の両端は、前記装置ケースの最大高さの2分の1以上の高さの位置にある、請求項3に記載の送信装置。
- 前記第1の方向を高さ方向としたとき、
前記通気孔の前記タイヤ空洞領域側の開口部は、前記装置ケースの表面から前記高さ方向に突出した突出部の頂部に設けられ、
前記台座部の固定部を基準として前記高さ方向の高さを定めたとき、
前記突出部が設けられる前記装置ケースの表面は前記装置ケースの縁に対して凹むように、前記装置ケースの縁は前記突出部が設けられる領域の前記装置ケースの表面に対して高く延びている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の送信装置。 - 前記通気孔の前記開口部に対して、前記装置ケースの縁は高い、請求項5に記載の送信装置。
- 空気入りタイヤであって、
タイヤ本体と、
タイヤトレッド部の前記タイヤ空洞領域に面する内表面に固定されて設けられ、タイヤの状態に関するタイヤ情報を送信する送信装置と、を有し、
前記送信装置は、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有し、
前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置されており、
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記台座部の断面方向の幅に関して、前記台座部の前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記台座部の幅は徐々に広くなり、
前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部から、前記台座部はタイヤ周方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有する、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記傾斜面は、前記タイヤトレッド部の前記内表面に対して20〜60度傾斜している、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
- 前記台座部と前記タイヤトレッド部の内表面には、互いに嵌合する留め具が設けられ、前記留め具によって前記台座部は前記タイヤトレッド部の内表面に固定されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ状態監視システムであって、
前記システムは、送信装置と、受信装置と、監視部と、を備え、
前記送信装置は、
タイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に充填される気体の状態を、タイヤ情報として検出するセンサと、
検出した前記タイヤ情報を無線により送信する送信機と、
前記タイヤ空洞領域に面するタイヤトレッド部の内表面に固定するための固定部が、第1の方向に向いた台座部と、前記タイヤ空洞領域と通気孔を介して連通した内部空間と、を備え、前記内部空間に面して前記センサが設けられるとともに、前記送信機が設けられる装置ケースと、を有し、
前記装置ケースは、前記第1の方向と直交する指定された第2の方向が装着されるタイヤのタイヤ周方向に一致するように配置の向きが定められており、
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する前記装置ケースの断面方向の幅に関して、前記台座部の前記第2の方向の端部から中央部に進むほど前記台座部の幅は徐々に広くなり、
前記装置ケースは、前記タイヤトレッド部の前記内表面に最も近い前記台座部の前記固定部からタイヤ周方向の両側に向かって拡がるように延びる傾斜面を有し、
前記受信装置は、前記送信機から送信された前記タイヤ情報を受信し、
前記監視部は、前記タイヤ情報に基づいて、タイヤの異常の有無を判定し、判定結果を報知する、ことを特徴とするタイヤ状態監視システム。
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