JP2012040974A - タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置およびタイヤ状態監視システム - Google Patents

タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置およびタイヤ状態監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来技術とは異なる新たな方式により、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤ情報を適切に検出し送信できる送信装置を提供する。
【解決手段】タイヤとリムとで囲まれたタイヤ空洞領域に設けられ、タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置であって、タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出するセンサと、センサが検出した気体の状態に基づいて、タイヤの状態に関する情報を無線で送信する送信機と、センサと前記送信機とを覆う筐体と、を備え、筐体には、内部に球を備える容器が設けられ、容器には、筐体の内部空間と容器の内部空間との間を接続する第1開口部と、容器の内部空間とタイヤ空洞領域との間を接続する第2開口部と、が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ空洞領域内に設けられ、タイヤの状態に関する情報(タイヤ情報)を送信する送信装置、およびタイヤの異常の有無を判定するタイヤ状態監視システムに関する。
従来より、車両に装着されたタイヤの空気圧を点検管理することが、タイヤの耐久性向上、耐摩耗性向上、燃費の向上、あるいは、乗り心地の向上、さらには、操縦性能の向上の点で望まれている。このため、タイヤの空気圧を監視するシステムが種々提案されている。このシステムは、一般的に、車輪に装着されたタイヤの空気圧の情報を検出し、その情報を送信する送信装置を各車輪のタイヤ空洞領域に設けるとともに、各タイヤの空気圧の情報を送信装置から取得してタイヤの空気圧を監視する。
一方、タイヤがパンクしたときに、タイヤとリムとにより挟まれたタイヤ空洞領域内に注入するパンク修理剤がよく用いられている。このパンク修理剤は液体であるため、パンク修理剤がタイヤ空洞領域に注入されると、タイヤ空洞領域内に面するタイヤ内表面の他、タイヤ空洞領域に設けられた送信装置にもパンク修理剤が付着し、場合によっては固化して送信装置に設けられた開口部を塞ぎ、空気圧の計測に影響を与えるといった問題がある。
この問題に対して、検出用の連通部からの異物の侵入を防止して、正常な検出状態を保持することができる車輪状態検出装置が提案されている(特許文献1)。
具体的には、車輪状態検出装置のTPMS(Tire Pressure Monitoring System)バルブには、ケースに設けられた連通孔を開閉する連通部開閉機構が設けられている。パンク修理の際にそのパンク修理剤が連通孔を介して検出空間に侵入するのが規制される。この連通部開閉機構は、蓋体およびねじりコイルばねを含むメカ的機構により構成され、車輪に作用する遠心力により連通孔が自動的に開閉されるようになっている。
さらに、パンク修理時、パンク修理剤を使用した場合、その後、タイヤ空気圧が低下する可能性があることを乗員に知らせることができるタイヤ空気圧監視システムおよびタイヤ空気圧センサユニットも提案されている(特許文献2)。
具体的には、タイヤ空気圧監視システムは、車両の各タイヤに設けられ、空気圧センサと送信機を有するセンサユニットと、該センサユニットからの電波を受信する受信機と、各タイヤの空気圧が閾値以下となった場合、警報を出す制御ECUと、を備える。このシステムにおいて、各タイヤのパンクを判定するパンク判定手段と、パンクと判定された後、パンク修理剤を使用してパンクを修理したか否かを判定するパンク修理剤使用判定手段と、を設け、前記制御ECUは、パンクしたタイヤがパンク修理剤を使用して修理したと判定されると、前記空気圧センサからのタイヤ空気圧値が正常値であっても警報を継続する。
特開2008−62730号公報 特開2007−196834号公報
特許文献1に記載の装置の連通部開閉機構は、蓋体およびねじりコイルばねを含むメカ的機構により構成されるので、装置自体が複雑になり、コストもかかるといった問題が生じる。
特許文献2に記載のシステムおよびユニットは、パンク修理剤を使用してタイヤを修理した後において計測されたタイヤの空気圧の情報が正しいか否かがわからない。このため、パンク修理後において、タイヤの異常の有無を判定することはできない。
そこで、本発明は、上記従来技術とは異なる新たな方式により、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤの空気圧情報等のタイヤ情報を適切に検出し送信できる送信装置およびタイヤの異常の有無を判定するタイヤ状態監視システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の送信装置は、タイヤとリムとで囲まれたタイヤ空洞領域に設けられ、前記タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置であって、前記タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出するセンサと、前記センサが検出した気体の状態に基づいて、前記タイヤの状態に関する情報を無線で送信する送信機と、前記センサと前記送信機とを覆う筐体と、を備え、前記筐体には、内部に球を備える容器が設けられ、前記容器には、前記筐体の内部空間と前記容器の内部空間との間を接続する第1開口部と、前記容器の内部空間と前記タイヤ空洞領域との間を接続する第2開口部と、が形成されていることを特徴とする。
また、前記容器の内部空間の体積は、前記球の体積の5倍以上であることが好ましい。
また、第2開口部には、第2開口部の縁から第2開口部の内側に突出した複数の爪部が形成されていることが好ましい。
また、第1開口部と第2開口部とは、前記容器の対向する面に形成されており、第1開口部から第2開口部へ向かう方向に垂直な断面において、前記容器の内部空間の断面積は、第1開口部から第2開口部へ向かうにつれて次第に増大することが好ましい。
また、前記球の表面には、高さが25μm以上100μm以下の凹凸が形成されていることが好ましい。
また、前記容器の内部空間側の第1開口部の周囲は、テーパ形状であることが好ましい。
また、前記筐体の表面を基準として凸形状となるように、前記容器は前記筐体に設けられることが好ましい。
また、本発明のタイヤ状態監視システムは、タイヤとリムとで囲まれたタイヤ空洞領域に設けられ、前記タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置と、前記送信装置から送信された前記タイヤの状態に関する情報を受信する受信装置と、前記受信装置が受信した前記タイヤの状態に関する情報に基づいて、前記タイヤの異常の有無を判定し、判定結果を報知する監視部と、を備えるタイヤ状態監視システムであって、前記送信装置は、前記タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出するセンサと、前記センサが検出した気体の状態に基づいて、前記タイヤの状態に関する情報を無線で送信する送信機と、前記センサと前記送信機とを覆う筐体と、を備え、前記筐体には、内部に球を備える容器が設けられ、前記容器には、前記筐体の内部空間と前記容器の内部空間との間を接続する第1開口部と、前記容器の内部空間と前記タイヤ空洞領域との間を接続する第2開口部と、が形成されていることを特徴とする。
本発明の送信装置およびタイヤ状態監視システムによれば、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤの空気圧情報等のタイヤ情報を適切に検出することができる。
タイヤ状態監視システムの実施形態であるタイヤ空気圧モニタリングシステムの全体概要を示す図である。 本実施形態の送信デバイスがタイヤ空洞領域内に固定された状態の一例を説明する図である。 本実施形態の送信デバイスがタイヤバルブと一体化したデバイス全体を示す図である。 図3に示されるA−A線に沿った送信デバイスの矢視断面図である。 本実施形態の容器の平面図である。 本実施形態の送信デバイスの一例を示す回路構成図である。 本実施形態の監視装置の一例を示す回路構成図である。 (a)は、タイヤが停止しているときの球の状態の一例を示す図であり、(b)は、タイヤが回転しているときの球の状態の一例を示す図である。 変形例1の容器の断面図である。 変形例2の容器の断面図である。 変形例3の容器の断面図である。 変形例4の送信デバイスの断面図である。
<実施形態>
以下、本発明の送信装置およびタイヤ状態監視システムについて詳細に説明する。
(タイヤ空気圧モニタリングシステムの概要)
まず、図1を参照して、本実施形態のタイヤ空気圧モニタリングシステムについて説明する。図1は、本実施形態のタイヤ状態監視システムの一実施形態であるタイヤ空気圧モニタリングシステム10の全体概要を示す図である。図1に示されるように、タイヤ空気圧モニタリングシステム(以下、システムという)10は、車両12に搭載される。システム10は、車両12の各車輪のタイヤ14a,14b,14c,14dの各タイヤ空洞領域に設けられた空気圧情報送信デバイス(以下、送信デバイスという)16a,16b,16c,16dと、監視装置18と、を有する。以降、タイヤ14a,14b,14c,14dをまとめて説明するとき、タイヤ14a,14b,14c,14dを総称してタイヤ14という。また、送信デバイス16a,16b,16c,16dをまとめて説明するとき、送信デバイス16a,16b,16c,16dを総称して送信デバイス16という。
送信デバイス16は、いずれもタイヤとリムで囲まれたタイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出する。また、送信デバイス16は、検出した気体の状態に基づいて、タイヤの状態に関する情報(タイヤ情報)を監視装置18に無線で送信する。
(送信デバイスの概略構成)
次に、図2、図3、図4を参照して、送信デバイス16について説明する。図2は、送信デバイス16がタイヤ空洞領域内に固定された状態の一例を説明する図である。図3は、図2に示される送信デバイス16がタイヤバルブ20と一体化したデバイス全体を示す図である。図4は、図3に示されるA−A線に沿った送信デバイス16の矢視断面図である。
図2に示されるように、送信デバイス16は、タイヤバルブ20の端部に設けられる。タイヤバルブ20がリム19に機械的に固定されることにより、タイヤ空洞領域内に固定される。また、図3に示されるように、本実施形態の送信デバイス16は、容器80を備える。容器80の詳細な構成については、後述する。
また、図4に示されるように、送信デバイス16は、筐体22と、筐体22の内部に設けられた回路24とを有する。回路24は、基板26と、基板26に設けられたセンサユニット28と、送信機30と、処理ユニット32と、電源部34と、アンテナ40(図5参照)と、を有する。
図4に示されるように、筐体22には、内部に球82を備える容器80が設けられている。図3、図4に示される例では、容器80は筐体22の表面を基準として凸形状となるように、容器80は筐体22に設けられている。
球82は、鉄、真鍮、アルミなどの金属や、PA、PC、PP、PBT、PETなどの樹脂で形成されている。また、球82の直径は、例えば、1.0mm以上5.0mm以下である。また、球82の表面には、高さが25μm以上100μm以下の凹凸が形成されていることが好ましい。例えば、機械切削加工を用いてアルミの球82を形成することにより、球82の表面には25μm以上100μm以下の凹凸が形成される。球82の表面に25μm以上100μm以下の凹凸が形成されることにより、球82の表面にパンク修理剤が付着しやすくなる。
容器80は、第1開口部84と第2開口部86とを備える。第1開口部84は、筐体22の内部空間38と容器80の内部空間90との間を接続する。第2開口部86は、容器80の内部空間90とタイヤ空洞領域との間を接続する。容器80の内部空間90の体積は、球82の体積の5倍以上であることが好ましい。
また、第2開口部86には、第2開口部86の縁から第2開口部86の内側に突出した複数の爪部88が形成されている。ここで、図5を参照して、本実施形態の爪部88について説明する。図5は、容器80の平面図である。図5に示される例では、第2開口部86には、3つの爪部88が形成されている。また、図5に示されるように、球82の直径は第2開口部86の直径以下であり、かつ、複数の爪部88の先端で作られる円の内径よりも大きいことが好ましい。したがって、球82は容器80の内部空間90に閉じ込められる。
次に、図6を参照して、送信デバイス16の回路構成を説明する。図6は、送信デバイス16の回路構成図である。
図6に示されるように、センサユニット28は、空気圧センサ28aとA/D変換器28bを有する。空気圧センサ28aは、タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出する。具体的には、空気圧センサ28aは、筐体22内の内部空間38の空気圧を感知し、圧力信号を出力する。A/D変換器28bは、空気圧センサ28aから出力された圧力信号をデジタル変換し、圧力データを出力する。
処理ユニット32は、中央処理部32aと記憶部32bとを有する。中央処理部32aは、記憶部32bの半導体メモリに格納されているプログラムに基づいて動作する。中央処理部32aは、電力が供給されて駆動すると、センサユニット28から送られてくる圧力データを所定の時間間隔(例えば5分)で、送信機30を介して監視装置18に空気圧の情報である圧力データを送信するように制御する。記憶部32bには送信デバイス16に固有の識別情報が予め記憶されており、中央処理部32aは圧力データと共に識別情報を監視装置18に送信するように制御する。
記憶部32bは、中央処理部32aを動作するプログラムが記録されているROMと、例えばEEPROM等の書き換え可能な不揮発性のメモリとを備える。送信デバイス16の固有の識別情報は、記憶部32bの書き換え不可領域に記憶されている。
送信機30は、発振回路30aと、変調回路30bと、増幅回路30cとを有する。
発振回路30aは、搬送波信号、例えば315MHz帯の周波数のRF信号を生成する。
変調回路30bは、中央処理部32aから送られた圧力データと送信デバイス16に固有の識別情報とを用いて、搬送波信号を変調して送信信号を生成する。変調方式は、振幅偏移変調(ASK)、周波数変調(FM)、周波数偏移変調(FSK)、位相変調(PM)、位相偏移変調(PSK)等の方式を用いることができる。
増幅回路30cは、変調回路30bで生成された送信信号を増幅し、アンテナ40を介して、送信信号を監視装置18に無線で送信する。
電源部34は、例えば二次バッテリが用いられる。電源部34は、センサユニット28と、送信機30と、処理ユニット32と、に電力を供給する。
なお、本実施形態の送信デバイス16は、タイヤ空洞領域内に充填された空気圧を空気の状態として検出するが、検出する空気の状態は、空気圧の他に、タイヤ空洞領域内の空気の温度であってもよい。
また、送信デバイス16をタイヤ空洞領域内に取り付ける方法は、特に限定されるものではない。例えば、送信デバイス16がタイヤバルブ20に固定される他、タイヤ空洞領域に面したタイヤ内表面あるいは、タイヤ空洞領域に面したリム19の表面に直接固定されてもよい。
(監視装置の構成)
次に、図7を参照して、監視装置18について説明する。図7は、監視装置18の回路構成図である。監視装置18は、例えば車両12の運転席に配置され、ドライバーに空気圧の情報を報知する。図7に示されるように、監視装置18は、アンテナ52と、受信部54と、受信バッファ56と、中央処理部58と、記憶部60と、操作部62と、スイッチ64と、表示制御部66と、表示部68と、電源部70と、を有する。
アンテナ52は、送信デバイス16の送信周波数と同じ周波数に整合され、受信部54に接続されている。
受信部54は、送信デバイス16から送信された所定の周波数の送信信号を受信し、復調処理をして圧力データと識別情報のデータを取り出す。このデータは、受信バッファ56に出力される。
受信バッファ56は、受信部54から出力された圧力データと識別情報のデータを一時的に格納する。格納された圧力データと識別情報のデータは、中央処理部58からの指示にしたがって、中央処理部58に出力される。
中央処理部58は、主にCPUで構成され、記憶部60に記憶されているプログラムに基づいて動作する。中央処理部58は、受信した圧力データと識別情報のデータに基づいて、識別情報毎にタイヤ14a〜14dの空気圧を監視する。具体的には、圧力データに基づいて、タイヤの異常の有無を判定し、判定結果を報知する。タイヤの異常の有無を判定するとは、例えば、空気圧が異常に低くなり、あるいは短時間に急激に低下して、タイヤがパンクしているか否かを判定することをいう。
中央処理部58は、判定結果を表示制御部66に出力し、表示制御部66を介して判定結果を表示部68に出力させる。
さらに、中央処理部58は、操作部62からの情報やスイッチ64からの情報に応じて、送信デバイス16との間で通信方式等の初期設定を行う。また、操作部62からの情報により、中央処理部58においてタイヤの異常の有無の判定を行うための判定条件を設定することもできる。
記憶部60は、中央処理部58のCPUを動作するプログラムが記憶されたROMと、EEPROM等の不揮発性メモリとを有する。この記憶部60には、製造段階で、送信デバイス16との間の通信方式のテーブルが記憶されている。送信デバイス16と監視装置18は、初期段階において、上記通信方式で通信する。通信方式テーブルには、送信デバイス16のそれぞれの固有の識別情報に対応して、通信プロトコル、転送ビットレート、データフォーマット等の情報が含まれている。これらの情報は、操作部62からの入力により自在に設定変更をすることができる。
操作部62は、キーボード等の入力デバイスを含み、各種情報や条件を入力するために用いられる。スイッチ64は、初期設定の開始を中央処理部58に指示するために用いられる。
表示制御部66は、中央処理部58からの判定結果に応じて、タイヤの装着位置に対応させてタイヤの空気圧を表示部68に表示させるように制御する。その際、表示制御部66は、タイヤがパンク状態にあるといった判定結果も、表示部68に同時に表示させるように制御する。
電源部70は、車両12に搭載されているバッテリから供給された電力を、監視装置18の各部分に適した電圧に制御して電力を供給する。
このように、送信デバイス16と監視装置18は構成される。
ここで、図8を参照して、本実施形態の筐体22に設けられた容器80の内部における球82の状態について詳細に説明する。図8(a)は、第1開口部84に対して第2開口部86が鉛直上方となるような位置でタイヤ14が停止しているときの球82の状態を示す図であり、図8(b)は、タイヤ14が回転しているときの球82の状態を示す図である。
図8(a)に示されるように、第1開口部84に対して第2開口部86が鉛直上方となるような位置でタイヤ14が停止しているときは、第1開口部84は球82によって塞がれる。その結果、第2開口部86から仮にパンク修理剤が容器80の内部に入り込んだとしても、パンク修理剤は球82に付着し、パンク修理剤が筐体22の内部空間38に入り込むのを抑制することができる。
一方、図8(b)に示されるように、タイヤ14が回転している際は、球82は遠心力により第2開口部86側を移動する。球82が爪部88に衝突することにより、球82に付着したパンク修理剤は、第2開口部86を介してタイヤ空洞領域へ排出される。
以上説明したように、本実施形態の送信デバイス16の筐体22には、内部に球82を備える容器80が設けられ、容器80には、第1開口部84と第2開口部86とが形成されている。そのため、本実施形態の送信デバイス16によれば、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、パンク修理剤が筐体22の内部空間38に入り込むのを抑制することができる。その結果、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤの空気圧情報等のタイヤ情報を適切に検出することができる。
(変形例1)
次に、変形例1の送信デバイス16について説明する。変形例1の送信デバイス16の基本的な形態は、図3、図4を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の送信デバイス16は、容器80の形状が上述した実施形態とは異なる。以下、図9を参照して、本変形例の容器80の形状を説明する。図9は、本変形例の容器80の断面図である。
上述した実施形態と同様に、本変形例の容器80は、筐体22の表面を基準として凸形状となるように、筐体22に設けられている。また、容器80は、内部に球82を備える。また、容器80の対向する面には、第1開口部84と第2開口部86とが形成されている。
図9に示されるように、本変形例では、第1開口部84から第2開口部86へ向かう方向に垂直な断面において、容器80の内部空間90の断面積は、第1開口部84から第2開口部86へ向かうにつれて次第に増大する。
例えば、第1開口部84側の容器80の内径は、球82の直径の0.30倍以上0.99倍以下とすることが好ましい。また、第2開口部86側の容器80の内径は、球82の直径の1.2倍以上1.6倍以下とすることが好ましい。
本変形例によれば、パンク修理剤が筐体22の内部空間38に入り込むのを抑制するとともに、第2開口部86を介して、球82に付着したパンク修理剤をタイヤ空洞領域へ効果的に排出することができる。
(変形例2)
次に、変形例2の送信デバイス16について説明する。変形例2の送信デバイス16の基本的な形態は、図3、図4を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の送信デバイス16は、容器80の形状が上述した実施形態とは異なる。以下、図10を参照して、本変形例の容器80の形状を説明する。図10は、本変形例の容器80の断面図である。
上述した実施形態と同様に、本変形例の容器80は、筐体22の表面を基準として凸形状となるように、筐体22に設けられている。また、容器80は、内部に球82を備える。また、容器80の対向する面には、第1開口部84と第2開口部86とが形成されている。
図10に示されるように、本変形例では、容器80の内部空間90側の第1開口部84の周囲(図10にAで示される部分)は、テーパ形状である。
例えば、図10に示されるテーパ形状の部分Bの大きさは、球82の半径の0.1倍以上0.5倍以下とすることが好ましい。
本変形例によれば、第1開口部84に対して第2開口部86が鉛直上方となるような位置でタイヤ14が停止しているときに、テーパ形状の部分Bに球82が入り込みやすくなり、第1開口部84が球82によってより確実に塞がれる。その結果、第2開口部86から仮にパンク修理剤が容器80の内部に入り込んだとしても、パンク修理剤が筐体22の内部空間38に入り込むのを効果的に抑制することができる。
(変形例3)
次に、変形例3の送信デバイス16について説明する。変形例3の送信デバイス16の基本的な形態は、図3、図4を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の送信デバイス16は、容器80の形状が上述した実施形態とは異なる。以下、図11を参照して、本変形例の容器80の形状を説明する。図11は、本変形例の容器80の断面図である。
上述した実施形態と同様に、本変形例の容器80は、筐体22の表面を基準として凸形状となるように、筐体22に設けられている。また、容器80は、内部に球82を備える。図11に示されるように、本変形例の容器80には、第2開口部86が容器80の側面に形成されている。
本変形例のように、第2開口部86が容器80の側面に形成される場合においても、上述した実施形態と同様、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤの空気圧情報等のタイヤ情報を適切に検出することができる。
なお、図11では、容器80の側面に2つの第2開口部86が対向して形成される例を説明したが、容器80の側面に1つの第2開口部86が形成されるものでもよい。
(変形例4)
上述した実施形態や変形例では、筐体22の表面を基準として凸形状となるように、容器80が筐体22に設けられる例について説明したが、容器80が設けられる位置はこれに限られるものではない。以下、図12を参照して、変形例4の送信デバイス16について説明する。図12は、本変形例の送信デバイス16の断面図である。
図12に示されるように、本変形例では、筐体22の表面を基準として凹形状となるように、容器80が筐体22に設けられている。
本変形例のように、筐体22の表面を基準として凹形状となるように、容器80が筐体22に設けられている場合においても、上述した実施形態と同様、パンク修理剤を用いてタイヤのパンクを修理しても、タイヤの空気圧情報等のタイヤ情報を適切に検出することができる。
種々の送信デバイス16を空気入りタイヤに取り付け、本発明の効果を確認する試験を行った。タイヤサイズは、195/65R15であり、空気圧を200kPaとした。各試験タイヤのタイヤ空洞領域内に、450mlのパンク修理剤を注入した。その後、各試験タイヤについて、室内ドラム試験機を用いて時速30kmの走行試験を行った。
30分の走行を1走行ステップとし、各走行ステップ後に走行を停止させた。このとき、タイヤ空気圧を50kPa減少させ、監視装置18で取得されるタイヤの空気圧を調べた。監視装置18で取得されるタイヤの空気圧が50kPa減少している場合は、タイヤの空気圧の情報が適切に検出されていることを示す。一方、監視装置18で取得されるタイヤの空気圧が50kPa減少している値と異なる場合は、タイヤの空気圧の情報が適切に検出されていないことを示す。各走行ステップ後に減少させた空気圧は元の空気圧に戻される。
この走行試験を繰り返し、タイヤの空気圧の情報が適切に検出されなくなるまでの時間を調べた。10時間以上の走行時間において、タイヤの空気圧の情報を適切に検出できる場合は、パンク修理剤が注入されても正しい空気圧を長時間、測定できると判断した。なお、走行時間の上限は48時間とした。
(実施例1〜3)
まず、実施例1〜3の送信デバイス16について説明する。実施例1〜3の送信デバイス16の構成は、図3、図4を参照して説明した実施形態の送信デバイス16と同様である。実施例1〜3の送信デバイスは、球82の体積に対する容器80の内部空間90の体積の比が互いに異なる。具体的には、実施例1の容器80の内部空間90の体積は、球82の体積の3倍である。実施例2の容器80の内部空間90の体積は、球82の体積の5倍である。実施例3の容器80の内部空間90の体積は、球82の体積の10倍である。
また、実施例1〜3の第1開口部84から第2開口部86へ向かう方向に垂直な断面において、容器80の内部空間90の断面積は、一定である。すなわち、第1開口部84側の容器80の内部空間90の断面積に対する第2開口部86側の容器80の内部空間90の断面積の比(断面積比)は、1.0である。
また、実施例1〜3の容器80が備える球82の表面には、50μmの凹凸が形成されている。
(従来例)
次に、従来例の送信デバイスについて説明する。従来例の送信デバイスは、実施形態で説明した容器80を備えない。すなわち、筐体22の表面には、筐体22の内部空間38とタイヤ空洞領域とを接続する開口部が形成されている。
従来例、実施例1〜3の送信デバイス16を用いた試験結果を表1に示す。
表1の結果から、実施例1〜3において、パンク修理剤が注入されても正しい空気圧を、より長時間、測定できることが分かる。これは、実施例1〜3では、内部に球82を備える容器80が設けられているためである。特に、容器80の内部空間90の体積を、球82の体積の5倍以上とすることにより、正しい空気圧を、より長時間、測定できることが分かる。
(実施例4)
次に、実施例4の送信デバイス16について説明する。実施例4の送信デバイス16の容器80は、図9を参照して説明したように、第1開口部84から第2開口部86へ向かう方向に垂直な断面において、容器80の内部空間90の断面積は、第1開口部84から第2開口部86へ向かうにつれて次第に増大する。具体的には、第1開口部84側の容器80の内部空間90の断面積に対する第2開口部86側の容器80の内部空間90の断面積の比(断面積比)は、1.4である。
実施例3,4の送信デバイス16を用いた試験結果を表2に示す。
表2の結果から、実施例4において、パンク修理剤が注入されても正しい空気圧を、より長時間、測定できることが分かる。これは、実施例4では、第1開口部84から第2開口部86へ向かう方向に垂直な断面において、容器80の内部空間90の断面積が、第1開口部84から第2開口部86へ向かうにつれて次第に増大し、パンク修理剤が筐体22の内部空間38に入り込むのをより効果的に抑制することができるためであると考えられる。
(実施例5〜8)
次に、実施例5〜8の送信デバイス16について説明する。実施例5〜8の送信デバイス16の構成は、図3、図4を参照して説明した実施形態の送信デバイス16と同様である。実施例5〜8の送信デバイスは、球82の表面に形成される凹凸の大きさが互いに異なる。具体的には、実施例5の容器80が備える球82の表面には、10μmの凹凸が形成されている。実施例6の容器80が備える球82の表面には、25μmの凹凸が形成されている。実施例7の容器80が備える球82の表面には、100μmの凹凸が形成されている。実施例8の容器80が備える球82の表面には、150μmの凹凸が形成されている。
実施例5〜8の容器80の内部空間90の体積は、球82の体積の10倍である。
また、実施例5〜8の第1開口部84から第2開口部86へ向かう方向に垂直な断面において、容器80の内部空間90の断面積は、一定である。すなわち、第1開口部84側の容器80の内部空間90の断面積に対する第2開口部86側の容器80の内部空間90の断面積の比(断面積比)は、1.0である。
実施例3,5〜8の送信デバイス16を用いた試験結果を表3に示す。
表3の結果から、実施例3,6,7において、パンク修理剤が注入されても正しい空気圧を、より長時間、測定できることが分かる。これは、球82の表面に形成される凹凸の大きさを25μm以上100μm以下とすることにより、球82の表面にパンク修理剤が付着しやすくなるためであると考えられる。
以上、本発明の送信デバイス、及び、タイヤ状態監視システムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 タイヤ空気圧モニタリングシステム
12 車両
14,14a,14b,14c,14d タイヤ
16,16a,16b,16c,16d 空気圧情報送信デバイス
18 監視装置
19 リム
20 タイヤバルブ
22 筐体
24 回路
26 基板
28 センサユニット
28a 空気圧センサ
28b A/D変換器
30 送信機
30a 発振回路
30b 変調回路
30c 増幅回路
32 処理ユニット
32a 中央処理部
32b 記憶部
34 電源部
38 内部空間
40,52 アンテナ
54 受信部
56 受信バッファ
58 中央処理部
60 記憶部
62 操作部
64 スイッチ
66 表示制御部
68 表示部
70 電源部
80 容器
82 球
84 第1開口部
86 第2開口部
88 爪部
90 内部空間

Claims (8)

  1. タイヤとリムとで囲まれたタイヤ空洞領域に設けられ、前記タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置であって、
    前記タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出するセンサと、
    前記センサが検出した気体の状態に基づいて、前記タイヤの状態に関する情報を無線で送信する送信機と、
    前記センサと前記送信機とを覆う筐体と、を備え、
    前記筐体には、内部に球を備える容器が設けられ、
    前記容器には、前記筐体の内部空間と前記容器の内部空間との間を接続する第1開口部と、前記容器の内部空間と前記タイヤ空洞領域との間を接続する第2開口部と、が形成されていることを特徴とする送信装置。
  2. 前記容器の内部空間の体積は、前記球の体積の5倍以上である、請求項1に記載の送信装置。
  3. 第2開口部には、第2開口部の縁から第2開口部の内側に突出した複数の爪部が形成されている、請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 第1開口部と第2開口部とは、前記容器の対向する面に形成されており、
    第1開口部から第2開口部へ向かう方向に垂直な断面において、前記容器の内部空間の断面積は、第1開口部から第2開口部へ向かうにつれて次第に増大する、請求項1乃至3のいずれかに記載の送信装置。
  5. 前記球の表面には、高さが25μm以上100μm以下の凹凸が形成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の送信装置。
  6. 前記容器の内部空間側の第1開口部の周囲は、テーパ形状である、請求項1乃至5のいずれかに記載の送信装置。
  7. 前記筐体の表面を基準として凸形状となるように、前記容器は前記筐体に設けられる、請求項1乃至6のいずれかに記載の送信装置。
  8. タイヤとリムとで囲まれたタイヤ空洞領域に設けられ、前記タイヤの状態に関する情報を送信する送信装置と、
    前記送信装置から送信された前記タイヤの状態に関する情報を受信する受信装置と、
    前記受信装置が受信した前記タイヤの状態に関する情報に基づいて、前記タイヤの異常の有無を判定し、判定結果を報知する監視部と、を備えるタイヤ状態監視システムであって、
    前記送信装置は、
    前記タイヤ空洞領域に充填される気体の状態を検出するセンサと、
    前記センサが検出した気体の状態に基づいて、前記タイヤの状態に関する情報を無線で送信する送信機と、
    前記センサと前記送信機とを覆う筐体と、を備え、
    前記筐体には、内部に球を備える容器が設けられ、
    前記容器には、前記筐体の内部空間と前記容器の内部空間との間を接続する第1開口部と、前記容器の内部空間と前記タイヤ空洞領域との間を接続する第2開口部と、が形成されていることを特徴とするタイヤ状態監視システム。

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JP2013129397A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Pacific Ind Co Ltd タイヤバルブユニット
WO2024089872A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 日立Astemo株式会社 ひずみ検出装置

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