JP5924172B2 - 光学系、光学装置、光学系の製造方法 - Google Patents

光学系、光学装置、光学系の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5924172B2
JP5924172B2 JP2012160747A JP2012160747A JP5924172B2 JP 5924172 B2 JP5924172 B2 JP 5924172B2 JP 2012160747 A JP2012160747 A JP 2012160747A JP 2012160747 A JP2012160747 A JP 2012160747A JP 5924172 B2 JP5924172 B2 JP 5924172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical system
lens group
refractive power
focusing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012160747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014021329A (ja
Inventor
陽子 小松原
陽子 小松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2012160747A priority Critical patent/JP5924172B2/ja
Publication of JP2014021329A publication Critical patent/JP2014021329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5924172B2 publication Critical patent/JP5924172B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

本発明は、写真用カメラやビデオカメラ等に好適な光学系、光学装置、光学系の製造方法に関する。
従来、写真用カメラやビデオカメラ等に用いられる大口径の標準レンズとして、屈折力配置が開口絞りを挟んで略対称ないわゆるガウスタイプのレンズが数多く提案されている。
しかしながら、カメラのデジタル化に伴い、撮像素子にCCDやCMOSが用いられており、これらのデジタルカメラにおいては、撮像素子の法線方向からの入射光の角度が大きいと、撮像素子にうまく光を取り込むことができないという問題がある。
そこで、その解決策として、ガウスタイプの物体側に負レンズを配置し、射出瞳の長さ(撮像面から射出瞳面までの距離)を長くした画角50°程度の撮影レンズがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−30743号公報
しかしながら、上記のような撮影レンズは、負レンズ先行タイプであるため負の歪曲収差が発生しやすいという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像面から射出瞳面までの距離を十分に確保し、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで良好な光学性能を備えた光学系、この光学系を備えた光学装置、及びこの光学系の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群の実質的に2個のレンズ群からなり
無限遠物体から有限距離物体への合焦に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、
前記第1レンズ群は、最も物体側のレンズが像側に凹面を向けた負レンズ、物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、
前記第2レンズ群は、最も物体側のレンズが正の屈折力を有する単レンズであり、少なくとも1個の接合レンズを有し、物体側から順に、正の屈折力を有する前群、絞り、正の屈折力を有する後群で構成され、前記接合レンズが前記後群中に配置されており、
以下の条件を満足することを特徴とする光学系を提供する。
6<−f1/f2
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
また、本発明は、前記光学系を備えることを特徴とする光学装置を提供する。
さらに、上記課題を解決するために本発明では、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群の実質的に2個のレンズ群からなる光学系の製造方法であって、
最も物体側のレンズを像面に凹面を向けた負レンズとし、物体側から2枚目のレンズを正レンズとした前記第1のレンズ群を配置し、
該第1のレンズ群よりも像側に、最も物体側のレンズを正の屈折力を有する単レンズとし、少なくとも1個の接合レンズを設け、物体側から順に、正の屈折力を有する前群、絞り、正の屈折力を有する後群で構成し、前記接合レンズを前記後群中に配置した前記第2レンズ群を配置し、
無限遠物体から有限距離物体への合焦に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化するようにし、
以下の条件を満足するようにすることを特徴とする光学系の製造方法を提供する。
6<−f1/f2
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本発明によれば、撮像面から射出瞳面までの距離を十分に確保し、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで良好な光学性能を備えた光学系、この光学系を備えた光学装置、及びこの光学系の製造方法を提供することができる。
第1実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第1実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12482)の諸収差を示す。 第2実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第2実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12485)の諸収差を示す。 第3実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第3実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12483)の諸収差を示す。 第4実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第4実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12434)の諸収差を示す。 第5実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第5実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12729)の諸収差を示す。 第6実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第6実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12483)の諸収差を示す。 第7実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第7実施例に係る光学系の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12538)の諸収差を示す。 第8実施例に係る光学系の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。 第8実施例に係る光学系の諸収差図を示し、(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12671)の諸収差を示す。 本願の光学系を備えたカメラの構成を示す概略断面図である。 本願の光学系の製造方法の概略を示す図である。
以下、本願の光学系、光学装置、及び光学系の製造方法について説明する。
本願の実施形態に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、無限遠物体から有限距離物体への合焦に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、前記第1レンズ群は、最も物体側のレンズが像側に凹面を向けた負レンズ、物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、前記第2レンズ群は、最も物体側のレンズが正の屈折力を有する単レンズであり、少なくとも1個の接合レンズを有することを特徴とする。
本願の実施形態に係る光学系は、負の屈折力を有する第1レンズ群内に正レンズを配置することで歪曲収差を良好に補正している。
また、第1レンズ群のうち最も物体側のレンズが像側に凸面を向けた負レンズでは、特に軸外光線を強く屈折させてしまい、像面湾曲、コマ収差、歪曲収差、倍率色収差などの発生原因となるため、本実施形態に係る光学系では、第1レンズ群のうち最も物体側のレンズを像側に凹面を向けた負レンズとすることで、これらの収差の発生を防いでいる。
さらに、第2レンズ群において、最も物体側のレンズを正の屈折力を有する単レンズとすることでコマ収差や歪曲収差を良好に補正し、接合レンズを配置することで色収差を良好に補正している。
本実施形態に係る光学系においては、以下の条件式を満足することが望ましい。
6.00<−f1/f2 ・・・(1)
ここで、f1は前記第1レンズ群の焦点距離、f2は前記第2レンズ群の焦点距離を示す。
条件式(1)は前記第1レンズ群の適切なパワーを規定する条件式である。条件式(1)の下限を下回ると、第1レンズ群のパワーが強くなりすぎて至近フォーカシング時の特に球面収差とコマ収差の変動が大きくなるため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を6.50にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を7.00にすることが好ましい。
本実施形態において十分な射出瞳の長さを確保するために、条件式(1)に上限値200.00を設けることが好ましい。当該効果を確実にするためには、条件式(1)の上限値を180.00にすることが好ましい。また、当該効果をより確実にするためには、条件式(1)の上限値を160.00にすることが好ましい。
本実施形態に係る光学系においては、前記第2レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群、絞り、正の屈折力を有する後群で構成されており、前記接合レンズが前記後群中に配置されていることが望ましい。絞りより像側の構成によっては、画像に害悪なゴーストの要因になりやすいが、接合レンズを絞りより像側に配置することでゴーストの発生を抑えることができる。
本実施形態に係る光学系においては、第2レンズ群が少なくとも1面以上の非球面を有することが望ましい。このような構成とすることで、結像性能を良好にすることができる。特にコマ収差の補正に有効である。
以下、本実施形態の数値実施例として第1実施例ないし第8実施例について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係る光学系10の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第1実施例に係る光学系10は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23、絞りS、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合負レンズL24、両凸形状の正レンズL25、及び両凸形状の正レンズL26から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第1実施例に係る光学系10において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
下記の[表1]に、本第1実施例に係る光学系10の諸元値を掲げる。
表中の(面データ)において、「面番号」は物体側からの面の番号、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との面間隔)、ndはd線(波長λ=587.6nm)における屈折率、νdはd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、(可変)は合焦における可変面間隔、(絞り)は開口絞りSをそれぞれ表している。また、レンズ面が非球面である場合には、面番号に*印を付し、曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示す。なお、曲率半径r=∞は平面又は開口を示し、空気の屈折率nd=1.00000は記載を省略している。
(非球面データ)の非球面は、光軸に垂直な高さをy、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をR、円錐定数をκ、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の数式で表される。なお、非球面データ欄の「E-n」(nは整数)は「×10−n」を示す。
S(y)=(y/R)/{1+(1−κy/R1/2}
+A2y+A4y+A6y+A8y+A10y10
(各種データ)において、fは焦点距離、f1は第1レンズ群G1の焦点距離、f2は第2レンズ群G2の焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角(単位:「°」)、Yは像高、TLはレンズ全長、Bfは無限遠物体合焦状態におけるバックフォーカスをそれぞれ表している。
(可変間隔データ)において、fは焦点距離、βは倍率、d0は物体面と最も物体側のレンズ面(第1面)との間隔、dnは第n面と第n+1面との可変の面間隔、Bfはバックフォーカスを表している。
(条件式対応値)は、条件式(1)の対応値を示す。
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔dその他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されること無く他の適当な単位を用いることもできる。
以上の記号の説明は、以降の他の実施例においても同様とし、説明を省略する。
[表1]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 250.00000 1.10000 1.516800 64.12
2) 22.04133 2.90101
3) 24.69454 2.05000 1.804400 39.57
4) 59.72468 (可変)
5) 43.48003 2.15000 1.772500 49.61
6) -60.26903 0.22000
7) 10.48837 1.70000 1.788000 47.38
8) 23.75908 0.70000
9) 210.52488 1.00000 1.717970 31.06
10) 8.48357 1.70000
11)(絞り) ∞ 2.94591
12) -8.84352 1.00000 1.698950 30.13
13) 34.06068 2.55000 1.804000 46.58
14) -12.07920 0.50000
*15) 18.73806 1.85000 1.770350 47.07
16) -22.24228 0.21000
17) 800.00000 1.50000 1.804000 46.58
18) -102.42236 15.05797

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
15) 1.0000 0.00000E+00 -1.25474E-05 1.28978E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-1132.95
f2 = 20.33
FNO= 1.88
2ω= 45.37
Y = 7.97
TL = 43.19
Bf = 15.06

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12482
d0 ∞ 157.1854
d4 4.05970 1.62059
Bf 15.05797 17.49758

(条件式対応値)
(1)-f1/f2 = 55.73
図2は、本第1実施例の光学系10の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12482)の諸収差をそれぞれ示す。
各収差図において、FNOはFナンバー、Aは半画角(単位:「°」)、NAは開口数、H0は物体高をそれぞれ示す。またdはd線(λ=587.6nm)を示す。そして球面収差図、非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、像高Y=7.97である。
なお、以降の実施例においても同様の記号を使用し、以降の説明を省略する。
各収差図より本第1実施例に係る光学系10は、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、また球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図3は、第2実施例に係る光学系20の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第2実施例に係る光学系20は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、両凹形状の負レンズL24、絞りS、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合負レンズL25、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL26、両凸形状の正レンズL27から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第2実施例に係る光学系20において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズG2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表2]に、本第2実施例に係る光学系20の諸元値を掲げる。
[表2]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 300.0000 1.1000 1.516800 64.12
2) 22.3761 2.8065
3) 25.7918 2.0500 1.806100 40.94
4) 66.7414 (可変)
5) 23.5000 1.9000 1.772500 49.61
6) -134.8647 0.2500
7) 17.0000 1.4000 1.772500 49.61
8) 24.4940 0.2500
9) 26.1647 1.3000 1.772500 49.61
10) 35.8034 0.5000
11) -134.4830 1.0000 1.698950 30.13
12) 12.2117 1.7000
13> (絞り) ∞ 1.5082
14) -7.6843 1.0000 1.698950 30.13
15) 62.9634 2.5500 1.772500 49.61
16) -10.6688 0.5000
*17) -48.8533 1.8500 1.770350 47.07
18) -19.2644 0.2100
19) 40.0000 1.5000 1.804000 46.58
20) -153.6009 18.2462

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
17) 1.0000 0.00000E+00 -1.25488E-05 -1.10771E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-1132.95
f2 = 20.33
FNO= 1.87
2ω= 45.24
Y = 7.97
TL = 43.78
Bf = 15.81

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12485
d0 ∞ 157.1390
d4 4.59548 2.15564
Bf 15.80612 18.24615

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 55.73
図4は、第2実施例に係る光学系20の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12485)の諸収差を示す。
各収差図より本第2実施例に係る光学系20は、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
図5は、第3実施例に係る光学系30の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第3実施例に係る光学系30は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの接合負レンズL23、絞りS、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと像側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL24、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL25、両凸形状の正レンズL26から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第3実施例に係る光学系30において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表3]に、本第3実施例に係る光学系30の諸元値を掲げる。
[表3]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 230.0000 1.1000 1.516800 64.12
2) 21.8705 2.5402
3) 30.6186 1.9000 1.834000 37.17
4) 106.1683 (可変)
5) 25.0150 1.7000 1.804400 39.57
6) -111.6746 0.5000
7) 15.9861 1.4000 1.772500 49.61
8) 26.5966 0.6000
9) -187.4504 1.6000 1.755000 52.29
10) -15.6534 1.0000 1.698950 30.13
11) 12.0617 1.7000
12> (絞り)∞ 1.9154
13) -7.2000 1.0000 1.688930 31.06
14) -76.3077 2.5500 1.788000 47.38
15) -9.8284 0.5000
*16) -59.9243 1.7000 1.773770 47.18
17) -28.2656 0.2100
18) 50.0000 1.5000 1.741000 52.67
19) -40.7797 16.1076

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
16) 1.0000 0.00000E+00 -1.25488E-05 -1.10771E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-1132.95
f2 = 20.33
FNO= 1.87
2ω= 45.17
Y = 7.97
TL = 43.39
Bf = 16.11

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12483
d0 ∞ 157.1390
d4 3.86831 1.42846
Bf 16.10759 18.54734

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 55.73
図6は、本第3実施例に係る光学系30の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12483)の諸収差を示す。
本第3実施例に係る光学系30は、各収差図より、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
図7は、第4実施例に係る光学系40の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第4実施例に係る光学系40は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23、絞りS、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合負レンズL24、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL25、両凸形状の正レンズL26から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第4実施例に係る光学系40において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表4]に、本第4実施例に係る光学系40の諸元値を掲げる。
[表4]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 250.00000 1.10000 1.516800 64.12
2) 22.76286 2.90101
3) 25.05946 2.05000 1.804400 39.57
4) 61.26452 (可変)
5) 28.67573 2.15000 1.772500 49.61
6) -97.94982 0.22000
7) 10.88659 1.70000 1.788000 47.38
8) 20.71988 0.70000
9) 97.40188 1.00000 1.688930 31.06
10) 8.46008 1.70000
11> (絞り) ∞ 2.50056
12) -8.45787 1.00000 1.698950 30.13
13) 30.24804 2.55000 1.804000 46.58
14) -12.11614 0.50000
*15) -194.85196 1.85000 1.770350 47.07
16) -26.44353 0.21000
17) 800.00000 1.50000 1.804000 46.58
18) -33.60327 15.16426

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
15) 1.0000 0.00000E+00 -8.11530E-06 -3.39061E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-3049.18
f2 = 20.32
FNO= 1.84
2ω= 45.32
Y = 7.97
TL = 42.89
Bf = 15.16

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12434
d0 ∞ 157.4128
d4 4.0962 1.66799
Bf 15.1643 17.59070

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 150.06
図8は、本第4実施例に係る光学系40の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=−0.12434)の諸収差を示す。
本第4実施例に係る光学系40は、各収差図より、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
図9は、第5実施例に係る光学系50の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第5実施例に係る光学系50は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、両凸形状の正レンズL13とから成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、両凹形状の負レンズL23、絞りS、両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合負レンズL24、両凸形状の正レンズL25、及び両凸形状の正レンズL26から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第5実施例に係る光学系50において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
[表5]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 180.00000 1.10000 1.516800 64.12
2) 18.66048 1.80000
3) 49.46062 1.50000 1.834000 37.17
4) 96.12153 0.50000
5) 100.00000 1.20000 1.801000 34.96
6) -762.40928 (可変)
7) 14.28157 21.15000 1.788000 47.38
8) -643.32049 0.22000
9) 20.09827 1.70000 1.755000 52.29
10) 37.79394 0.70000
11) -106.82524 1.00000 1.688930 31.06
12) 9.96568 1.70000
13> (絞り) ∞ 3.18700
14) -8.09088 1.00000 1.717360 29.52
15) 58.73823 2.55000 1.788000 47.38
16) -11.12450 0.50000
*17) 66.97250 1.85000 1.770350 47.07
18) -27.20457 0.21000
19) 500.00000 1.50000 1.788000 47.38
20) -75.89832 16.10823

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
17) 1.0000 0.00000E+00 -2.07017E-05 6.86547E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-149.13
f2 = 20.42
FNO= 2.01
2ω= 45.26
Y = 7.97
TL = 42.89
Bf = 15.16

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12729
d0 ∞ 152.4260
d6 4.38690 3.55712
Bf 16.10823 18.61763

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 7.3
図10は、本第5実施例に係る光学系50の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12729)の諸収差を示す。
本第5実施例に係る光学系50は、各収差図より、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第6実施例)
図11は、第6実施例に係る光学系60の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第6実施例に係る光学系60は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの接合負レンズL23、絞りS、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL25、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL26、及び両凸形状の正レンズL27から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第6実施例に係る光学系60において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表6]に、本第6実施例に係る光学系60の諸元値を掲げる。
[表6]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 230.0000 1.1000 1.516800 64.12
2) 21.8705 2.6557
3) 28.4249 1.9000 1.834000 37.17
4) 83.0586 (可変)
5) 31.9503 1.7000 1.804400 39.57
6) -83.2747 0.5000
7) 14.0487 1.4000 1.772500 49.61
8) 28.0420 0.6000
9) -432.2897 1.6000 1.772960 52.29
10) -20.6227 1.0000 1.698950 30.13
11) 10.8748 1.7000
12> (絞り) ∞ 1.8599
13) -7.7000 1.0000 1.717360 29.52
14) -83.3241 0.3000
15) -132.8653 2.4000 1.788000 47.38
16) -11.0078 0.4000
*17)-120.9163 1.6000 1.794360 47.18
18) -20.6253 0.2100
19) 60.0000 1.5000 1.741000 52.67
20) -113.7695 15.8682

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
17)1.0000 0.00000E+00 -1.25488E-05 -1.10771E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-1132.95
f2 = 20.33
FNO= 1.86
2ω= 45.26
Y = 7.97
TL = 43.40
Bf = 15.87

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12483
d0 ∞ 157.1390
d4 4.11107 1.67122
Bf 16.10823 18.30791

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 55.73
図12は、本第6実施例に係る光学系60の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12483)の諸収差図を示す。
本第6実施例に係る光学系60は、各収差図より、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第7実施例)
図13は、第7実施例に係る光学系70の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第7実施例に係る光学系70は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの接合負レンズL23、絞りS、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと像側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL24、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL25、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL26、及び両凸形状の正レンズL27から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第7実施例に係る光学系70において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第1レンズ群G1を光軸に沿って像側へ移動させ、第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表7]に、本第7実施例に係る光学系70の諸元値を掲げる。
[表7]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 230.0000 1.1000 1.516800 64.12
2) 21.8705 2.7047
3) 27.5888 1.9000 1.834000 37.17
4) 76.0351 (可変)
5) 28.5040 1.7000 1.804400 39.57
6) -66.1238 0.5000
7) 14.3967 1.4000 1.772500 49.61
8) 25.9880 0.6000
9) -83.2542 1.6000 1.755000 52.29
10) -13.2621 1.0000 1.698950 30.13
11) 11.4588 1.7000
12> (絞り) ∞ 1.5880
13) -7.7000 1.0000 1.698950 30.13
14) -26.1860 1.3000 1.755000 52.29
15) -13.2239 0.3500
16) -23.0650 1.3500 1.788000 47.38
*17) -14.1807 0.4000
18) -202.6503 1.7000 1.773770 47.18
19) -18.4062 0.2100
20) 288.0000 1.5000 1.741000 52.67
21) -92.6867 15.4346

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
17) 1.0000 0.00000E+00 -1.25488E-05 -1.10771E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.50
f1 =-1132.95
f2 = 20.33
FNO= 1.85
2ω= 44.86
Y = 7.97
TL = 43.58
Bf = 15.43

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.498 -0.12538
d0 ∞ 158.2000
d4 4.54712 0.45648
Bf 15.43461 17.88900

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 55.73
図14は、本第7実施例に係る光学系70の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12538)の諸収差を示す。
本第7実施例の光学系は、各収差図より無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第8実施例)
図15は、第8実施例に係る光学系80の無限遠物体合焦状態におけるレンズ構成図である。
本第8実施例に係る光学系80は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2から成る。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凸形状の正メニスカスレンズL12から成り、全体として負の屈折力を有する。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23、絞りS,両凹形状の負レンズと両凸形状の正レンズとの接合負レンズL24、両凸形状の正レンズL25、及び両凸形状の正レンズL26から成り、全体として正の屈折力を有する。
本第8実施例に係る光学系80において、無限遠物体から近距離物体への合焦は第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることによって行う。
以下の[表8]に、本第8実施例に係る光学系80の諸元値を掲げる。
[表8]
(面データ)
面番号 r d nd νd
1) 470.0000 1.1000 1.516800 64.12
2) 20.8093 1.4742
3) 42.0000 2.0500 1.804400 39.57
4) -423.1263 (可変)
5) 25.0000 2.1000 1.772500 49.61
6) 450.7962 0.2200
7) 10.0000 1.7000 1.788000 47.38
8) 17.3727 0.5500
9) 27.5035 1.0000 1.717360 29.52
10) 7.5682 2.0000
11>(絞り) ∞ 3.0661
12) -7.8287 1.0000 1.688930 31.06
13) 27.2200 2.5500 1.804000 46.58
14) -11.0005 0.3000
*15) 120.0000 2.0000 1.770350 47.07
16) -20.7020 0.2100
17) 800.0000 1.5000 1.741000 52.67
18) -349.1614 15.3007

(非球面データ)
面番号 κ A2 A4 A6 A8 A10
15) 1.0000 0.00000E+00 -2.08396E-05 1.84288E-08 0.00000E+00 0.00000E+00

(各種データ)
f = 19.68
f1 =-516.93
f2 = 20.35
FNO= 1.85
2ω= 44.91
Y = 7.97
TL = 42.61
Bf = 15.30

(可変間隔データ)
無限遠物体合焦状態 近距離物体合焦状態
f又はβ 19.68 -0.12671
d0 ∞ 157.3971
d4 4.48 1.9169
Bf 15.30 17.8102

(条件式対応値)
(1)−f1/f2 = 25.40
図16は、本第8実施例に係る光学系80の諸収差図である。(a)は無限遠物体合焦時、(b)は近距離物体合焦時(β=-0.12671)の諸収差を示す。
第8実施例に係る光学系80は、各収差図より無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで諸収差が良好に補正され、球面収差とコマ収差における近距離変動が少なく、優れた結像性能を有していることがわかる。
なお、上記各実施例は、本願発明の一具体例を示すものであり、本願発明はこれに限定されるものではない。
以下の内容は、本願の光学系の光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本願の光学系の数値実施例として2群構成のものを示したが、本願発明はこれに限られず、その他の群構成(例えば、3群等の)の光学系を構成することができる。具体的には、本願の光学系の最も物体側や最も像側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。なお、本明細書、及び特許請求の範囲において、レンズ群とは、空気間隔で分離された少なくとも1つのレンズを有する部分をいう。
本願の光学系は、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うために、レンズ群の一部、1つのレンズ群全体、或いは複数のレンズ群を合焦レンズ群として光軸方向へ移動させる構成としてもよい。特に、第2レンズ群を合焦レンズとすることが好ましい。また、斯かる合焦レンズ群は、オートフォーカスに適用することも可能であり、オートフォーカス用のモータ、例えば超音波モータ等による駆動にも適している。
本願の光学系において、いずれかのレンズ群全体又はその一部を、防振レンズ群として光軸に対して垂直な方向の成分を含むように移動させ、又は光軸を含む面内方向へ回転移動(揺動)させることにより、手ブレ等によって生じる像ブレを補正する構成とすることもできる。特に、本願の光学系では第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とすることが望ましい。
本願の光学系を構成するレンズのレンズ面は、球面又は平面としてもよく、或いは非球面としても良い。レンズ面が球面又は平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないため好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成形したガラスモールド非球面、又はガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれであっても良い。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしても良い。
本願の光学系において、開口絞りは、開口絞りとして部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用する構成としても良い。
本願の光学系を構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
次に、本願の光学系を備えたカメラを図17に基づいて説明する。図17は本願の光学系を備えたカメラの概略断面図である。図17に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る光学系10を備えたレンズ交換式のいわゆるミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
ここで、本カメラ1に撮影レンズ2として搭載した上記第1実施例に係る光学系は、諸収差を良好に補正し、近距離変動を少なくしている。したがって、本カメラ1は、諸収差を良好に補正し、近距離変動の少ない、良好な光学性能を実現することができる。なお、上記第2実施例ないし第8実施例に係る光学系を撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラーを有し、ファインダ光学系によって被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに上記各実施例に係る光学系を搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
最後に、本願の光学系の製造方法の概略を図18に基づいて説明する。
図18に示す本願の光学系の製造方法は、以下のステップS1及びS2を含むものである。
ステップS1:最も物体側のレンズを像面に凹面を向けた負レンズとし、物体側から2枚目のレンズを正レンズとした第1のレンズ群を配置する。
ステップS2:該第1のレンズ群よりも像側に、最も物体側のレンズを正の屈折力を有する単レンズとし、少なくとも1個の接合レンズを設けた第2レンズ群を配置する。
斯かる本願の光学系の製造方法によれば、歪曲収差を良好に補正した光学系を製造することができる。
1 カメラ
2 撮影レンズ
3 撮像部
4 EVF
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
S 開口絞り
I 像面

Claims (4)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群の実質的に2個のレンズ群からなり、
    無限遠物体から有限距離物体への合焦に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、
    前記第1レンズ群は、最も物体側のレンズが像側に凹面を向けた負レンズ、物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、
    前記第2レンズ群は、最も物体側のレンズが正の屈折力を有する単レンズであり、少なくとも1個の接合レンズを有し、物体側から順に、正の屈折力を有する前群、絞り、正の屈折力を有する後群で構成され、前記接合レンズが前記後群中に配置されており、
    以下の条件を満足することを特徴とする光学系。
    6<−f1/f2
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  2. 前記第2レンズ群は、少なくとも1面以上の非球面を有することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 請求項1又は2に記載の光学系を備えることを特徴とする光学装置。
  4. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群の実質的に2個のレンズ群からなる光学系の製造方法であって、
    最も物体側のレンズを像面に凹面を向けた負レンズとし、物体側から2枚目のレンズを正レンズとした前記第1のレンズ群を配置し、
    該第1のレンズ群よりも像側に、最も物体側のレンズを正の屈折力を有する単レンズとし、少なくとも1個の接合レンズを設け、物体側から順に、正の屈折力を有する前群、絞り、正の屈折力を有する後群で構成し、前記接合レンズを前記後群中に配置した前記第2レンズ群を配置し、
    無限遠物体から有限距離物体への合焦に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化するようにし、
    以下の条件を満足するようにすることを特徴とする光学系の製造方法。
    6<−f1/f2
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
JP2012160747A 2012-07-19 2012-07-19 光学系、光学装置、光学系の製造方法 Active JP5924172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160747A JP5924172B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 光学系、光学装置、光学系の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160747A JP5924172B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 光学系、光学装置、光学系の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014021329A JP2014021329A (ja) 2014-02-03
JP5924172B2 true JP5924172B2 (ja) 2016-05-25

Family

ID=50196246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012160747A Active JP5924172B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 光学系、光学装置、光学系の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5924172B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015119252A1 (ja) * 2014-02-10 2015-08-13 株式会社ニコン 撮影レンズ、該撮影レンズを備えた光学機器、撮影レンズの製造方法
JP6507471B2 (ja) * 2014-02-17 2019-05-08 株式会社ニコン 光学系、及び光学装置
JP6454968B2 (ja) * 2014-03-05 2019-01-23 株式会社リコー 撮像光学系およびステレオカメラ装置および車載カメラ装置
JP2016126277A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社タムロン 光学系及び撮像装置
CN110609380B (zh) * 2019-09-12 2022-02-15 浙江大华技术股份有限公司 一种镜头

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03212608A (ja) * 1990-01-18 1991-09-18 Konica Corp ズームレンズ
JPH04191718A (ja) * 1990-11-27 1992-07-10 Konica Corp フロントワイドコンバーター
JPH05264901A (ja) * 1992-03-16 1993-10-15 Konica Corp フロントワイドコンバーターレンズ
JP3478643B2 (ja) * 1995-07-31 2003-12-15 キヤノン株式会社 撮影レンズ及びそれを用いた撮像カメラ
JP3735909B2 (ja) * 1995-10-13 2006-01-18 株式会社ニコン レトロフォーカス型レンズ
JPH1130743A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Canon Inc レトロフォーカス型レンズ
JP2001166203A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Fuji Photo Optical Co Ltd 観察距離可変型の内視鏡用対物レンズ
JP2001264614A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Fuji Photo Optical Co Ltd ズームレンズ
JP4681842B2 (ja) * 2004-09-30 2011-05-11 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014021329A (ja) 2014-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7777974B2 (en) Macro lens, optical apparatus, and method for manufacturing the macro lens
US8503110B2 (en) Lens system, wide-angle lens, optical apparatus equipped with lens system, and method for manufacturing lens system
US8908283B2 (en) Optical system, imaging apparatus, and method for forming image by the optical system
WO2016024412A1 (ja) 光学系、該光学系を備えた撮像装置、光学系の製造方法
US20110080659A1 (en) Wide-angle lens, optical apparatus, and method for manufacturing wide-angle lens
JP5396888B2 (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法
JP5891912B2 (ja) 光学系、光学装置
JP5887708B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置
JP5924172B2 (ja) 光学系、光学装置、光学系の製造方法
JP2015152851A (ja) 光学系、該光学系を備えた撮像装置、光学系の製造方法
JP5768522B2 (ja) 望遠レンズ、光学装置、および望遠レンズの製造方法
JP5545064B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの製造方法
JP5458586B2 (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法
JP2017161876A (ja) 光学系、光学装置、光学系の製造方法
JP5510114B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの製造方法
JP6554759B2 (ja) 撮影レンズ、該撮影レンズを備えた光学機器、撮影レンズの製造方法
US20220244502A1 (en) Optical system, optical apparatus, and method for manufacturing optical system
JP5825109B2 (ja) ズームレンズおよび光学機器
WO2016024411A1 (ja) 光学系、該光学系を備えた撮像装置、光学系の製造方法
JP5338345B2 (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法
WO2015119252A1 (ja) 撮影レンズ、該撮影レンズを備えた光学機器、撮影レンズの製造方法
JP5974719B2 (ja) ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
JP5305177B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置及びズームレンズの製造方法
JP5445040B2 (ja) 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法
JP5224191B2 (ja) 光学系、光学装置、および光学系の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5924172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250