JP5923868B2 - 熱転写記録方法 - Google Patents
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Description
前記熱転写シートは、染料層同士の間に形成された検知マークと、染料層ユニット同士の間に形成された検知マークとは、異なるパターンであり、
前記染料層ユニット同士の間に形成された検知マークは、熱転写シートの搬送する方向に対して略垂直な方向に、検知層が形成された領域である第一の領域のみからなる第一のパターンであり、
前記染料層同士の間に形成された検知マークは、検知層が形成された領域である第一の領域と、前記検知層が形成されていない領域である第二の領域と、が配置された第二のパターンであり、
前記熱転写プリンターには、前記熱転写シートの搬送する方向に対して略垂直な方向に、一定間隔をおいて、2つのセンサーを設けてあり、
該2つのセンサーの両方が第一の領域を検出することによって、前記第二のパターンを検知して印画開始位置を決定し、前記第一のパターンの検知マークに続く染料層を受像シートに印画し、
次に、該2つのセンサーのいずれか一方が、第一の領域を検出し、他方が、第二の領域を検出することによって、前記第二のパターンを検知して、前記第二のパターンの検知マークに続く染料層を前記受像シートに印画して、
所定サイズの印画物を形成することを特徴とする。
図1のフローチャートを用いて、本発明の熱転写記録方法について説明する。
その搬送された熱転写シートを第1センサー及び第2センサーの両方が、検知マーク6を、検知層を有する検知マークとして検出して(検知I)(S4でYES)、その検出した検知マークの位置を、熱転写シートの印画パネル端として設定する(S5)。上記のS4における、第1センサー及び第2センサーの両方が、搬送された熱転写シートの検知層を有する検知マークとして検出できない場合(NO)は、熱転写シートをさらに搬送させる。フローとしては、S3に戻し、熱転写シートを第1センサー及び第2センサーの両方が、検知マーク6を、検知層を有する検知マークとして検出する(検知I)(S4でYES)まで、熱転写シートを搬送させる。
図2(1)では、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色が面順次に形成されている染料層からなる染料層ユニット3が繰り返し形成され、該染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向に、一定の長さ(A)で設定されている。また、上記の長さ(A)とは異なる長さ(B)で設定された熱転写シートが、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色が面順次に形成されている染料層からなる染料層ユニット3が繰り返し形成されている。
図2(2)では、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色の染料層と転写型保護層12(OP)からなる染料層ユニット3が繰り返し形成され、該染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向に、一定の長さ(A)で設定されている。また、上記の長さ(A)とは異なる長さ(B)で設定された熱転写シートが、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色の染料層と転写型保護層12(OP)からなる染料層ユニット3が繰り返し形成されている。
図2(3)では、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色の染料層からなる染料層ユニット3と、転写型保護層12(OP)が繰り返し連続して形成され、該染料層ユニット3及び転写型保護層12が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向に、一定の長さ(A)で設定されている。また、上記の長さ(A)とは異なる長さ(B)で設定された熱転写シートが、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色の染料層と転写型保護層12(OP)からなる染料層ユニット3が繰り返し形成されている。
図2(3)で示される一定の長さ(A)を有する熱転写シート1では、染料層ユニット3の先頭であるイエロー染料層の上に、設けられた検知マーク6と、検知マーク4、検知マーク5、検知マーク11、検知マーク6、・・・・・と繰り返し、第1センサー(13)で読み取り動作の際、検知I、検知II、検知II、検知II、検知I、・・・・・と繰り返される。それに対して、同じ一定の長さ(A)を有する熱転写シートで、検知マーク6、検知マーク4、検知マーク5、検知マーク11、検知マーク6、・・・・・と繰り返し、第2センサー(14)で読み取り動作の際、検知I、検知I、検知I、検知I、検知I、・・・・・と繰り返される。
上記に記載した熱転写記録方法において、前記の熱転写プリンターで搬送される熱転写シートと、熱転写プリンターに設置している2つのセンサーとの間には、以下に示す関係式を満足することが好ましい。
上記式におけるLは一定の長さ(A)を示すLa、または一定の長さ(B)を示すLbがあり、
Wは一定長さLの中心点からセンサーまでの距離
Wa 一定長さLの中心点から第1センサーまでの距離
Wb 一定長さLの中心点から第2センサーまでの距離
Vはセンサーが検知するために必要な領域の長さ
Xは熱転写シート形成フィルムの端である基準線の始点からセンサー検出領域の距離
XAa 一定長さ(A)においての熱転写シート形成フィルムの端である基準線の始点から第1センサー検出領域の距離
XAb 一定長さ(A)においての熱転写シート形成フィルムの端である基準線の始点から第2センサー検出領域の距離
XBa 一定長さ(B)においての熱転写シート形成フィルムの端である基準線の始点から第1センサー検出領域の距離
XBb 一定長さ(B)においての熱転写シート形成フィルムの端である基準線の始点から第2センサー検出領域の距離
XAaは、上記の長さ(A)の熱転写シートの検知マークを構成する検知層の熱転写シートの染料層ユニットが繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向(幅方向)で、検知層が形成された第一の領域の該熱転写シートの端である基準線からの始点から終点までの距離(mm)を示し、XAbは、検知層の設けられていない第二の領域の熱転写シートの幅方向で、熱転写シートの端である基準線からの始点から終点までの距離(mm)を示す。
また、Vは、検知層の設けられていない第二の領域の長さ(熱転写シート幅方向での長さ)である。Vの単位はmmである。
また上記の各熱転写シートで重なりが(V×0.15)mmより大きい場合は、第一の領域が第二の領域になるように設定し、第二の領域を第一の領域になるように設定する。
本発明の熱転写記録方法で使用される熱転写シートを構成する基材シート、染料層、転写型保護層は、従来から知られたものが使用でき、限定するものではない。検知マークについては、以下に詳細に説明する。
本発明で用いられる検知マークは、熱転写プリンターに設けたセンサーにより検知して、つまり染料層などの印字開始位置を示す検知マークを検知して、その染料層などと受像シートの印字開始位置を合わせて、印字を行うことが代表的な使用方法である。検知マークの検知方法としては、例えば赤外線を照射して、そのマーク部で透過せずに、マーク部以外は赤外線を透過することを利用した透過式センサーを使用する、あるいは赤外線を照射して、そのマーク部で赤外線が反射せず、マーク部以外は赤外線が反射することを利用した反射式センサーを使用することができる。
本発明の熱転写記録方法により、熱転写シートの検知マークを、熱転写プリンター側の第1及び第2センサーで検知し、熱転写プリンターと連動させて、熱転写シートの特定した染料層の転写する位置と、受像シート上の熱転写画像の位置とを合わせて、印画物を形成することができる。
(実施例1)
図2(1)で示される幅Aと幅Bの熱転写シートを以下の条件で作製した。染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向での長さ(A)が137mm、同じく長さ(B)が159mmとした。一定長さ(A)または(B)の中心点から第1センサーまでの距離Waは0mm、一定長さ(A)または(B)の中心点から第2センサーまでの距離Wbは−45mm(中央部から、図で左方向がマイナス)、センサーが検知するために必要な領域の長さVは10mmとした場合、イエロー染料層とマゼンタ染料層との間とマゼンタ染料層とシアン染料層との間に形成された検知層7を下記の表1に示す大きさとした。
図2(2)で示される幅Aと幅Bの熱転写シートを以下の条件で作製した。染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向での長さ(A)が134mm、同じく長さ(B)が159mm、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の各染料層及び転写型保護層における、染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向での長さは、全て115mmである。また、検知マーク4、5、6、11の染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向での長さは、全て6mmとし、一定長さ(A)または(B)の中心点から第1センサーまでの距離Waは0mm、一定長さ(A)または(B)の中心点から第2センサーまでの距離Wbは−40mm(中央部から、図で左方向がマイナス)、センサーが検知するために必要な領域の長さVは20mmとした場合、イエロー染料層とマゼンタ染料層との間とマゼンタ染料層とシアン染料層との間と、シアン染料層と転写型保護層との間に形成された検知層7を下記の表2に示す大きさとした。
また、検知マーク4、5、6、11の検知層7は、カーボンブラックとバインダー樹脂を含有するインキで、グラビア印刷により形成し、長さ(A)の幅を有するLサイズ用の実施例2の熱転写シートを作製した。また、上記と同様にして、長さ(B)の幅を有するポストカード用の熱転写シートを用意した。
図2(3)で示される幅Aと幅Bの熱転写シートを以下の条件で作製した。染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向に対して略垂直な方向での長さ(A)が134mm、同じく長さ(B)が159mm、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の各染料層及び転写型保護層における、染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向での長さは、全て115mmである。また、検知マーク4、5、6、11の染料層ユニット3が繰り返し設けられた方向での長さは、全て6mmとし、一定長さ(A)または(B)の中心点から第1センサーまでの距離Waは0mm、一定長さ(A)または(B)の中心点から第2センサーまでの距離Wbは−55mm(中央部から、図で左方向がマイナス)、センサーが検知するために必要な領域の長さVは20mmとした場合、イエロー染料層とマゼンタ染料層との間とマゼンタ染料層とシアン染料層との間と、シアン染料層と転写型保護層との間に形成された検知層7を下記の表3に示す大きさとした。
また、検知マーク4、5、6、11の検知層7は、カーボンブラックとバインダー樹脂を含有するインキで、グラビア印刷により形成し、長さ(A)の幅を有するLサイズ用の実施例3の熱転写シートを作製した。また、上記と同様にして、長さ(B)の幅を有するポストカード用の熱転写シートを用意した。
2 熱転写シート
3 染料層ユニット
4 検知マーク
5 検知マーク
6 検知マーク
7 検知層
8 第一の領域
9 第二の領域
10 中央部
11 検知マーク
12 転写型保護層
13 第1センサー
14 第2センサー
Claims (2)
- 少なくとも2以上の異なる幅を有する種類の熱転写シートと、熱転写プリンターを用いて熱転写記録する方法において、
前記熱転写シートは、
基材シートの一方の面に、少なくとも3色以上が面順次に形成されている染料層からなる染料層ユニットが、繰り返して設けられており、
前記染料層同士の間及び前記染料層ユニット同士の間には、検知マークが形成され、
前記熱転写シートは、染料層同士の間に形成された検知マークと、染料層ユニット同士の間に形成された検知マークとは、異なるパターンであり、
前記染料層ユニット同士の間に形成された検知マークは、熱転写シートの搬送する方向に対して略垂直な方向に、検知層が形成された領域である第一の領域のみからなる第一のパターンであり、
前記染料層同士の間に形成された検知マークは、検知層が形成された領域である第一の領域と、前記検知層が形成されていない領域である第二の領域と、が配置された第二のパターンであり、
前記熱転写プリンターには、前記熱転写シートの搬送する方向に対して略垂直な方向に、一定間隔をおいて、2つのセンサーを設けてあり、
該2つのセンサーの両方が第一の領域を検出することによって、前記第一のパターンを検知して印画開始位置を決定し、前記第一のパターンの検知マークに続く染料層を受像シートに印画し、
次に、該2つのセンサーのいずれか一方が、第一の領域を検出し、他方が、第二の領域を検出することによって、前記第二のパターンを検知して、前記第二のパターンの検知マークに続く染料層を前記受像シートに印画して、
所定サイズの印画物を形成することを特徴とする熱転写記録方法。
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