JP5920599B2 - 離床検知マット - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドに横たわっている監視対象者がベッドから離床したことを監視者に知らせることができる離床検知マットに関する。
従来より、主に医療機関や介護施設などにおいて、患者や被介護者などの監視対象者が横たわるベッド近傍の床面に感圧センサのマットを載置しておき、感圧センサに所定の荷重が加わった場合に、監視対象者がベッドから離床し、又は監視対象者がベッドから転落したものと判断して、ナースコールやブザーなどで、医療従事者や介護者などの監視者に異常を報知する離床検知マットが知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、上述のような離床検知マットを用いる場合、看護等の作業のために、監視者がマットを踏んだ場合のように、監視対象者に異常がない場合でも、ナースコールやブザーなどが鳴る問題があった。そこで、監視者に無線ICタグを携帯させておき、ベッド近傍に無線ICタグを検知する検知手段を配置して、当該検知手段が無線ICタグを検知している間は、マットに荷重が加わってもナースコールやブザーなどによって異常を報知することがないシステムが提案されている(特許文献3参照)。この構成によれば、監視者が看護又は介護の作業で、マットを踏んだ場合には、ナースコールやブザーがなることがない。
特開平10−94525号公報 特開平11−213266号公報 特開2010−148700号公報
しかし、ベッド近傍に載置されるマットを踏む可能性がある者は、多数の医療従事者や介護者の他、家族や見舞客など多岐に亘るので、これら全員に無線ICタグを配布することは困難である。また、ベッド近傍に無線ICタグを置忘れた場合などのように、監視者が監視対象者を見ていない場合でも無線ICタグがベッド近傍にあれば、監視対象者の離床や転落があっても、ナースコールやブザーなどによって異常を報知することができない問題がある。
本発明は、監視者が看護等の作業を行う場合には、注意情報が出力されることがなく、監視対象者がベッドから離床又は転落した場合には、確実に注意情報を出力することができる離床検知マットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の離床検知マットは、ベッドに横たわっている監視対象者が前記ベッドから離床する際に踏む位置の床面に配置されるシート状の第一感圧領域と、前記第一感圧領域に隣接して設けられるシート状の第二感圧領域と、前記監視対象者の離床に関する注意情報を出力する出力部と、前記出力部を制御する制御部と、を備える離床検知マットであって、前記制御部は、前記第一感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、前記出力部に前記注意情報を出力させる監視状態と、前記第一感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、前記注意情報の出力を行わない非監視状態とに移行可能であり、少なくとも前記制御部が前記監視状態にあるときに、前記第二感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、前記制御部は前記監視状態から前記非監視状態に移行するものであり、前記第二感圧領域は、監視者が前記ベッドに横たわる監視対象者に接近する際の動線上であって、前記ベッドの長さ方向における足側に前記第一感圧領域に隣接して設けられることを特徴としている。
請求項2に記載の離床検知マットは、前記第二感圧領域は、前記ベッドの足側の端部よりも、前記ベッドの長さ方向における頭側に設けられることを特徴としている。
請求項3に記載の離床検知マットは、前記第二感圧領域は、前記ベッドの幅方向において、前記第一感圧領域の前記ベッドから最も離反する位置に隣接して設けられることを特徴としている。
請求項4に記載の離床検知マットは、前記第一感圧領域及び前記第二感圧領域は、リバーシブルであることを特徴としている。
請求項5に記載の離床検知マットは、前記制御部は、前記非監視状態のときに、前記第一感圧領域に第一の所定時間以上連続して、所定以上の荷重が加わらなかった場合に、前記非監視状態から前記監視状態に移行することを特徴としている。
請求項6に記載の離床検知マットは、前記第一の所定時間の経過を表示可能な表示部が設けられることを特徴としている。
請求項7に記載の離床検知マットは、前記制御部は、前記非監視状態のときに、前記第二感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、前記非監視状態から前記監視状態に移行することを特徴としている。
請求項8に記載の離床検知マットは、前記制御部は、前記監視状態から前記非監視状態に移行した後、第二の所定時間経過した場合に、前記非監視状態から監視状態に移行することを特徴としている。
請求項1に記載の離床検知マットによると、制御部は、第一感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、出力部に注意情報を出力させる監視状態と、第一感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、注意情報の出力を行わない非監視状態とに移行可能であって、監視状態のときに、監視対象者がベッドから離床した場合やベッドから転落した場合には、第一感圧領域に荷重が加わることになるので、出力部に注意情報を出力させることができる。また、非監視状態のときに、第一感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合でも注意情報の出力が行われないので、監視者が看護又は介護の作業のために第一感圧領域を踏んでも、注意情報が出力されることがない。そして、制御部が前記監視状態にあるときに、第二感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合には、制御部は監視状態から非監視状態に移行するので、監視者は看護又は介護の作業のために第一感圧領域を踏む前に、第二感圧領域を踏んで、監視状態から非監視状態に移行させておけば、不必要に注意情報が出力されることを防止できる。
そして、第二感圧領域は、監視者がベッドに横たわる監視対象者に接近する際の動線上であって、ベッドの長さ方向における足側に第一感圧領域に隣接して設けられている。医療機関や介護施設においてベッドは、横たわる監視対象者の足側のなる方向から看護や介護を行う監視者が接近するように配置されているので、監視者がベッドに接近する際には、第一感圧領域よりも前に第二感圧領域を踏むことができ、しかも、第二感圧領域も床面に配置されるシート状のものであるので、監視者が看護又は介護に必要な物を両手で持っているような場合でも、簡単に第二感圧領域を踏むことができる。
また、第一感圧領域は、監視対象者がベッドから離床する際に踏む位置に配置されるとともに、第二感圧領域は、第一感圧領域に隣接してベッドの長さ方向における足側に設けられていることで、監視対象者がベッドから離床する場合や転落する場合には、第二感圧領域よりも先に第一感圧領域に荷重が加わることになるので、監視対象者を確実に監視することができる。
また、請求項2に記載の離床検知マットによると、第二感圧領域は、ベッドの足側の端部よりも、ベッドの長さ方向における頭側に設けられている。医療機関や介護施設において、特に相部屋の場合には、ベッドの足側の端部よりもベッドの長さ方向におけるさらに足側には、通路が設けられることになる。そこで、上述のように、第二感圧領域は、ベッドの足側の端部よりも、ベッドの長さ方向における頭側に設けられているので、通路を通過する者が第二感圧領域を踏む恐れがなく、意図せずに非監視状態になることを防止できる。
請求項3に記載の離床検知マットによると、ベッドの幅方向において、第一感圧領域のベッドから最も離反する位置に隣接して第二感圧領域が設けられている。すなわち、第二感圧領域はベッドから最も離れた位置に配置されているので、監視対象者がベッドから離床する際や転落する際に、第一感圧領域よりも先に第二感圧領域を踏むことをより確実に防止することができ、監視対象者を確実に監視することができる。
請求項4に記載の離床検知マットによると、第一感圧領域及び第二感圧領域は、リバーシブルであるので、離床検知マットをベッドに横たわる監視対象者の右側及び左側のいずれの床面に配置する場合でも、第二感圧領域をベッドからもっとも離反する位置に配置することができ、汎用性に優れる。
請求項5に記載の離床検知マットによると、看護等のために制御部を非監視状態にした後、看護等の作業中は監視者が第一感圧領域を踏んでいるので、監視状態に移行することはなく、監視者がベッド脇の第一感圧領域から離れた場合に、第一感圧領域に第一の所定時間以上連続して、所定以上の荷重が加わらなくなり、非監視状態から監視状態に移行することになる。したがって、看護や介護の作業中には勝手に監視状態に移行することがないので、注意情報が出力されることがなく、また、看護や介護の作業が終わって、監視者がベッドから離れた場合には監視者のなんらの操作も必要とせず、確実に監視状態に移行するので、監視対象者を確実に監視することができる。
請求項6に記載の離床検知マットによると、第一の所定時間の経過を表示可能な表示部が設けられているので、第一の所定時間の経過を視認することができ、非監視状態から監視状態に移行するタイミングを知ることができる。したがって、非監視状態のときに監視者がベッドから離れる場合に、すぐに監視状態に移行するのか、監視状態に移行するまでに多少時間があるか知ることができる。
請求項7に記載の離床検知マットによると、非監視状態のときに、第二感圧領域に所定以上の荷重が加わった場合に、非監視状態から前記監視状態に移行するので、監視者がベッドから離れる際に、第二感圧領域を踏むことで、非監視状態から監視状態に移行することができる。したがって所定時間の経過を待つことなく、監視状態に移行することができる。
請求項8に記載の離床検知マットによると、制御部は、監視状態から非監視状態に移行した後、第二の所定時間経過した場合に、非監視状態から監視状態に移行するので、自動的に確実に監視状態に移行することができ、確実に監視対象者を監視することができる。
離床検知マットの電気的構成を示すブロック図。 離床検知マットの外観を示す斜視図。 離床検知マット及びベッドの配置を示す省略斜視図。 離床検知マット及びベッドの配置を示す平面図。 病室などの相部屋に離床検知マット及びベッドを配置した図。 注意情報を出力する出力処理のルーチンを示すフローチャート。 第1の実施形態に係る離床検知マットの制御部の状態移行処理のルーチンを示すフローチャート。 離床検知マットの変形例を示す斜視図であって、(A)は表面を見た図、(B)は裏面を見た図。 変形例の離床検知マットを相部屋に配置した図。 第2の実施形態に係る離床検知マットの制御部の状態移行処理のルーチンを示すフローチャート。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の離床検知マット1の第一の実施形態について、図1から図7を参照しつつ説明する。離床検知マット1は、監視対象者がベッド2から離床したことやベッド2から転落したことを監視者に報知するために、ベッド2に横たわっている監視対象者がベッド2から離床する際に踏む位置の床面に配置されるマットである。ここで、「監視対象者」とは、たとえば認知症や乳幼児などのように、ベッド2から離床した場合に、危険が生じうる者やベッド2から転落した場合に自力で立ち上がることが困難である者などのように看護、介護、又は養育が必要な者をいう。また、「監視者」は、ベッド2に横たわる監視対象者に対して、医療行為、看護、介護、又は養育を行う者をいう。本実施形態においては、医療機関に入院する監視対象者のベッド2に近接する床面に設置される離床検知マット1を例に説明する。なお、以下において、監視者が監視対象者に行う看護、介護、又は養育を看護等として記載する。
離床検知マット1は、図1及び図2に示すように、矩形のシート状に形成されており、監視対象者がベッド2から離床する際に踏む位置の床面に配置される第一感圧領域3と、第一感圧領域3に隣接して設けられる矩形シート状の第二感圧領域4と、第一感圧領域3及び第二感圧領域4の境界に配置される細長い表示部5と、監視対象者の離床に関する注意情報を出力する出力部6と、出力部6を制御する制御部7と、制御部7が行う処理のプログラムを記憶する記憶部8と、を備えている。
第一感圧領域3は、厚さ4mm、幅610mm、長さ910mmの矩形シート状であり、2kg/15cmの荷重を検知する圧力センサである。したがって、本発明における「所定以上の荷重」とは、本実施形態においては、2kg/15cm以上の荷重がこれに相当する。なお、第一感圧領域3の寸法及び検知荷重は上述のものに限定されるものではなく、監視対象者がベッド2から離床する場合に踏む床面の位置を含む領域に敷設可能な大きさであり、且つ、監視対象者がベッド2から離床する場合に床面に加わる荷重を検知可能な圧力センサであればよい。なお、第一感圧領域3が検知可能な最小限界荷重値と別に記憶部8が所定の閾値を記憶しておき、所定の閾値を超える荷重が加わった場合にのみ制御部7が出力部6に注意情報を出力させる構成であってもよい。
第二感圧領域4は、第一感圧領域3と同様の圧力センサであり、寸法は、厚さ4mm、第一感圧領域3に隣接する辺が610mmで、第一感圧領域3の長手方向に平行な辺が200mmである。また、第二感圧領域4も2kg/15cmの荷重を検知する。第一感圧領域3と第二感圧領域4の境界に設けられる表示部5は、複数のLED素子をライン状に並べて形成している。表示部5は発光するLED素子の数の増減により、後述する第一の所定時間の経過を表示するものである。なお、表示部5の態様は、発光するLED素子のラインに限定されるものではなく、数字や色の変化によって第一の所定時間を表示するものであってもよい。また、表示部5は、第一感圧領域3と第二感圧領域4との境界に設けられることで、第一感圧領域3と第二感圧領域4との境界を明確に視認可能にし、監視者が第一感圧領域3と第二感圧領域4とを踏み間違うことがない利点があるが、表示部5の位置はこれに限定されるものではなく、表示部5は他の位置に配置されていてもよい。
また、表示部5は、制御部7が監視状態であるか、非監視状態であるかを外部に報知することができる構成である。例えば、LED素子は赤色又は緑色に発光制御可能であり、非監視状態のときには赤色に発光し、監視状態のときには緑色に発光することで、制御部7の状態を報知することができるものである。
なお、第一感圧領域3、及び第二感圧領域4は、一枚のマットとして互いに固定されている。
出力部6は、本実施形態においては、ナースコール用端子11に接続される出力インターフェースである。この出力部6からケーブル10が延出しており、壁12に設けられたナースコール用端子11に接続されている。制御部7が注意情報を出力する旨の信号を出力部6に送ると、出力部6を介してナースステーション内に設けられた不図示のナースコール親機が光及音を発することにより、監視者に注意情報を認識させる。なお、たとえば、自宅で介護する場合などにおいては、出力部6は、それ自体が光や音を発することにより注意情報を監視者に認識させるものであってもよいし、又は、携帯電話などの監視者が携帯する端末にメールなどを送信することにより注意情報を監視者に認識させるものであってもよい。
制御部7は、第一感圧領域3及び第二感圧領域4が検知する荷重の信号に基づいて、出力部6に対して注意情報を出力するか否かを判断するマイクロプロセッサである。制御部7は、第一感圧領域3に所定以上の加重が加わった場合に、出力部6に注意情報を出力させる監視状態と、第一感圧領域3に所定以上の加重が加わった場合に、注意情報の出力を行わない非監視状態とに移行可能である。記憶部8は、制御部7が行う各種処理のプログラムや制御部7の状態を記憶するメモリである。
次に、ベッド2及び離床検知マット1の配置について図3から図5に基づいて説明する。図4及び図5に示すように、一般に医療機関や介護施設の部屋では、ベッド2は、その長さ方向Xにおいて、横たわる監視対象者の頭側が壁12に近接し、足側が監視者などが通過可能な通路14となっている。そして、ベッド2の幅方向Y、すなわち、ベッド2に横たわる監視対象者の左右方向のうち、一方が壁12やカーテン13で仕切られている。また、ベッド2に横たわる監視対象者の左右方向のうち、他方には、監視対象者の荷物や生活用品、治療用具などを載置可能な収納棚や監視者が監視対象者の看護等をする空間が空けられており、この空間には監視対象者に用がある者しか侵入することがない専用空間9である。監視者が監視対象者に接近するときには、通路14を通過して、専用空間9に侵入して、監視対象者の看護等を行う。
離床検知マット1は、図3及び図4に示すように、ベッド2に近接する専用空間9の床面に載置されている。離床検知マット1は、ベッド2の長さ方向Xの中央が第一感圧領域3の長手方向の中央となるようにベッド2脇の床面に載置されており、第一感圧領域3のベッド2の長さ方向Xにおける足側、すなわち、第一感圧領域3の通路14側に第二感圧領域4が配置されている。第二感圧領域4の最も通路14側の端部は、ベッド2の足側の端部よりも、ベッド2の長さ方向Xにおける頭側に配置されている。すなわち、第二感圧領域4は、通路14側にはみ出しておらず、専用空間9の床面に載置されている。
なお、本実施形態においては、ベッド2の幅方向Yの一方は壁12によって仕切られており、ベッド2の幅方向Yの他方の専用空間9の床面に離床検知マット1が載置されているが、主に個室などで、ベッド2の幅方向Yの両側がいずれも壁12やカーテン13によって仕切られていない部屋の場合には、ベッド2の幅方向Yの両側にそれぞれ専用空間9が設けられており、これら両側の専用空間9の床面にそれぞれ離床検知マット1を載置してもよい。
次に、主に制御部7が行う注意情報の出力処理について、図6を参照しつつ説明する。注意情報の出力処理では、まず、制御部7の状態が監視状態であるか否か判断する(S100)。例えば、記憶部8に制御部7の状態を記憶する領域を設けておき、監視状態のときにはフラグをONにし、非監視状態のときにはフラグをOFFにするように設定しておき、制御部7はこの記憶部8の領域を参照して、ONであるか否か判断する。制御部7の状態が監視状態ではないと判断すると(S100:NO)、制御部7の状態は、非監視状態であるので、注意情報の出力を行わずに、この処理をリターンする。
一方、制御部7の状態が監視状態であると判断すると(S100:YES)、次に、第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わったか否か判断する(S101)。すなわち、第一感圧領域3から所定以上の荷重を検知した旨の信号を受け取ったか否か判断する。第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わっていないと判断すると(S101:NO)、注意情報の出力を行わずに、この処理をリターンする。一方、第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わったと判断すると(S101:YES)、制御部7は注意情報を出力すべき旨の信号を出力部6を介して図示しないナースコール用端末に出力し(S102)、この処理をリターンする。ナースコール用端子11に注意情報を出力すべき旨の信号を出力すると、ナースステーションのナースコール親機が光及び音を発して、監視者に注意情報を報知する。したがって、監視者は、監視対象者がベッド2から離床した又は転落した可能性があることを知ることができる。
上述のように、監視対象者がベッド2から離床又は転落した場合には、離床検知マット1の第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わることになるので、制御部7の状態が監視状態である場合には、監視者に確実に注意情報を報知することができる。また、制御部7の状態が非監視状態である場合には、第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わっているか否か判断することなく、出力処理をリターンするので、監視者が看護等で第一感圧領域3を踏む前に非監視状態にしておくことで、不必要な注意情報を出力を防止することができる。
次に、主に制御部7が行う制御部7の状態を監視状態と非監視状態との間で移行する状態移行処理について図7を参照しつつ説明する。この状態移行処理では、まず、制御部7の状態が監視状態であるか否か判断する(S201)。具体的には、前述の通り、記憶部8の所定領域に監視状態のときにON、非監視状態のときにOFFとなるフラグを設けておき、制御部7はこの記憶部8の領域を参照して、フラグがONであるか否か判断する。
制御部7の状態が監視状態であると判断すると(S201:YES)、次に、第二感圧領域4が所定以上の荷重を検知したか否か判断する(S202)。すなわち、制御部7が第二感圧領域4から所定以上の荷重を検知した旨の信号を受け取ったか否か判断する。第二感圧領域4から所定以上の荷重を検知したと判断すると(S202:YES)、監視者が看護等のために、通路14を通過して専用空間9に侵入し、第二感圧領域4を踏んだと判断して、制御部7の状態を監視状態から非監視状態に移行して(S203)、処理をリターンする。具体的には、記憶部8の所定領域におけるフラグを監視状態を示すONから非監視状態を示すOFFに変更して、処理をリターンする。これによって、監視者がこの後、看護等のために第一感圧領域3を踏んでも、非監視状態となっているので、不必要な注意情報を出力を防止することができる。
一方、ステップS202に戻って、第二感圧領域4が所定以上の荷重を検知していない場合は(S202:NO)、監視状態をそのまま維持し、処理をリターンする。
ステップS201において、制御部7が監視状態ではないと判断すると(S201:NO)、次に、第二感圧領域4が所定以上の荷重を検出したか否か判断する(S204)。所定以上の荷重を検出したと判断すると(S204:YES)、監視者が看護等の作業を終えて、専用空間9から通路14に出るものと判断して、監視状態に移行し(S205)、処理をリターンする。
一方、ステップS204において、所定以上の荷重を検出していないと判断すると(S204:NO)、次に、第一感圧領域3に第一の所定時間以上連続して、所定以上の荷重が加わっていないか否か判断する(S206)。ここで、第一の所定時間は、例えば1分間である。第一感圧領域3に第一の所定時間以上連続して、所定以上の荷重が加わっていないと判断すると(S206:YES)、監視状態に移行して(S207)、処理をリターンする。すなわち、1分間連続して所定以上の荷重が加わっていない場合には、監視者が1分以上第一感圧領域3を踏んでいないものであるから、監視者が看護等の作業を終えてベッド2から離れたと考えられるので、この場合には、非監視状態から監視状態に移行する。一方、第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わってから、第一の所定時間を経過していないと判断すると(206:NO)、監視者の看護等の作業が終了していないものであるので、非監視状態を維持して、ステップS204に処理を戻す。
このように、第一感圧領域3に所定時間以上連続して所定以上の荷重が加わっていない場合に、制御部7の状態を非監視状態から監視状態に移行するので、看護等の作業を終えた監視者がベッド2から離れる際に第二感圧領域4を踏み忘れた場合でも、第一の所定時間経過すれば自動的に監視状態に移行し、確実に監視対象者の離床や転落を監視することができる。
なお、表示部5は、例えば、20個のLED素子がライン状に並べられて構成されており、第一の所定時間が1分である場合、第一感圧領域3に所定以上の荷重が加わらなくなってから、3秒ごとにLED素子を発光させるように制御しておき、非監視状態から監視状態に移行するときに、全てのLED素子が発光するように構成しておくと、監視状態に移行するまでの時間経過を視認することができ、非監視状態から監視状態に移行するタイミングを知ることができる。したがって、非監視状態のときに監視者がベッド2から離れる場合に、すぐに監視状態に移行するのか、監視状態に移行するまでに多少時間があるか知ることができる。
以上のように、本実施形態の離床検知マット1は、監視者が看護等のために監視対象者が横たわるベッド2の脇にいる場合には、制御部7が非監視状態となって注意情報を出力することがなく、監視者がベッド2から離れた場合には制御部7は確実に監視状態となって、監視対象者の離床や転落を監視することができる。そして、第二感圧領域4は、監視者がベッド2に横たわる監視対象者に接近する際の動線15上であって、ベッド2の長さ方向Xにおける足側に第一感圧領域3に隣接して設けられているので、監視者がベッド2に接近する際には、第一感圧領域3よりも前に第二感圧領域4を踏むことができ、しかも、第二感圧領域4も床面に配置されるシート状のものであるので、監視者が看護又は介護に必要な物を両手で持っているような場合でも、簡単に第二感圧領域4を踏むことができる。
さらに、第二感圧領域4は、通路14にはみ出さないように設けられているので、例えば相部屋などの場合に他の患者などの看護で通路14を通過する者が、第二感圧領域4を踏む恐れがなく、意図せずに非監視状態になることを防止できる。
なお、本実施形態の離床検知マット1においては、第二感圧領域4が、第一感圧領域3に隣接して、第一感圧領域3の幅と同じ長さで設けられているが、本発明の離床検知マット1の構成はこれに限定されるものではない。次に、第一の実施形態の離床検知マット1の変形例として第一感圧領域3の幅方向の一部に第二感圧領域4が設けられている例を説明する。図8(A)及び図9に示すように、離床検知マット1は、第一感圧領域3のベッド2から最も離反する位置に隣接して第二感圧領域4が設けられている。したがって、監視対象者がベッド2から離床する際や転落する際に、第二感圧領域4は最も遠い位置に配置されているので、第一感圧領域3よりも先に第二感圧領域4を踏むことをより確実に防止することができ、監視対象者を確実に監視することができる。
この離床検知マット1は、リバーシブルであることが好ましい。すなわち、図8(A)に示す表面側と図8(B)に示す裏面側のいずれが上を向くように配置されても、第一感圧領域3及び第二感圧領域4が所定以上の荷重を検知することができる構成であることが好ましい。このように構成すると、図9において、上下のベッド2に示すように、離床検知マット1をベッド2の右側及び左側のいずれの床面に配置する場合でも、第二感圧領域4をベッド2からもっとも離反する位置に配置することができ、汎用性に優れる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態に係る離床検知マット1について説明する。第2の実施形態に係る離床検知マット1は、寸法その他の物理的な形状は、第1の実施形態に係る離床検知マット1と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態に係る離床検知マット1は、制御部7の状態を監視状態と非監視状態との間で移行する状態移行処理について第1の実施形態に係る離床検知マット1と処理が異なる。なお、第1の実施形態に係る離床検知マット1の図7における処理のうちステップS201からS205における処理は、第2の実施形態に係る離床検知マット1でも同様の処理が行われるものであるので、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10に示すように、第2の実施形態における離床検知マット1の状態移行処理において、ステップS204において、所定以上の荷重を検出していないと判断すると(S204:NO)、次に、非監視状態に移行してから第二の所定時間以上経過したか否か判断される(S306)。ここで、第二の所定時間は、例えば5分である。制御部7が非監視状態に移行してから第二の所定時間以上経過したと判断すると(S306:YES)、監視状態に移行して(S307)、処理をリターンする。すなわち、非監視状態に移行してから5分間以上経過した場合には、監視者が看護等の作業を終了していると判断して、非監視状態から監視状態に移行する。一方、制御部7が非監視状態に移行してから第二の所定時間以上経過していないと判断すると(S306:NO)、監視者の看護等の作業が終了していないものであるので、非監視状態を維持して、ステップS204に処理を戻す。
このように、非監視状態に移行してから第二の所定時間を経過した場合に、制御部7の状態を非監視状態から監視状態に移行するので、看護等の作業を終えた監視者がベッド2から離れる際に第二感圧領域4を踏み忘れたような場合でも、第二の所定時間経過すれば自動的に監視状態に移行し、確実に監視対象者の離床や転落を監視することができる。
以上のように、本実施形態の離床検知マット1は、監視者が看護等のために監視対象者が横たわるベッド2の脇にいる場合には、制御部7が非監視状態となって注意情報を出力することがなく、監視者がベッド2から離れた場合には制御部7は確実に監視状態となって、監視対象者の離床や転落を監視することができる。
なお、本発明の実施の形態は上述の各形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る離床検知マット1は、例えば、医療機関や介護施設又は在宅介護の場合には自宅なのにおいて、監視対象者のベッド2からの離床や転落を検知して監視者に報知する離床検知マット1として好適に用いることができる。
1 離床検知マット
2 ベッド
3 第一感圧領域
4 第二感圧領域
5 表示部
6 出力部
7 制御部

Claims (8)

  1. ベッドに横たわっている監視対象者が前記ベッドから離床する際に踏む位置の床面に配置されるシート状の第一感圧領域と、前記第一感圧領域に隣接して設けられるシート状の第二感圧領域と、前記監視対象者の離床に関する注意情報を出力する出力部と、前記出力部を制御する制御部と、を備える離床検知マットであって、
    前記制御部は、前記第一感圧領域に所定以上の加重が加わった場合に、前記出力部に前記注意情報を出力させる監視状態と、前記第一感圧領域に所定以上の加重が加わった場合に、前記注意情報の出力を行わない非監視状態とに移行可能であり、少なくとも前記制御部が前記監視状態にあるときに、前記第二感圧領域に所定以上の加重が加わった場合に、前記制御部は前記監視状態から前記非監視状態に移行するものであり、
    前記第二感圧領域は、監視者が前記ベッドに横たわる監視対象者に接近する際の動線上であって、前記ベッドの長さ方向における足側に前記第一感圧領域に隣接して設けられることを特徴とする離床検知マット。
  2. 前記第二感圧領域は、前記ベッドの足側の端部よりも、前記ベッドの長さ方向における頭側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の離床検知マット。
  3. 前記第二感圧領域は、前記ベッドの幅方向において、前記第一感圧領域の前記ベッドから最も離反する位置に隣接して設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の離床検知マット。
  4. 前記第一感圧領域及び前記第二感圧領域は、リバーシブルであることを特徴とする請求項3に記載の離床検知マット。
  5. 前記制御部は、前記非監視状態のときに、前記第一感圧領域に第一の所定時間以上連続して、所定以上の加重が加わらなかった場合に、前記非監視状態から前記監視状態に移行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の離床検知マット。
  6. 前記第一の所定時間の経過を表示可能な表示部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の離床検知マット。
  7. 前記制御部は、前記非監視状態のときに、前記第二感圧領域に所定以上の加重が加わった場合に、前記非監視状態から前記監視状態に移行することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の離床検知マット。
  8. 前記制御部は、前記監視状態から前記非監視状態に移行した後、第二の所定時間経過した場合に、前記非監視状態から監視状態に移行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の離床検知マット。
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