JP2010273939A - 徘徊検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 被監視者が徘徊していることを正確に監視者に知らせるようにする。
【解決手段】 ベッド上に居る人が離床したことを検出するための離床センサ1をベッド上に設置し、ベッド近傍に居る人を検出するための足元センサ2を離床センサ1が設置されているベッド近傍に設置する。離床センサ1が離床を検出した後に足元センサ2が人を検出すると時間の計測を開始する。計測した時間が所定時間となっても、離床を検出したままである場合、被監視者が徘徊していることを報知する。これにより、ベッドから起き上がった被監視者が床に足を付けた場合やベッドから起き上がった被監視者が少し出歩いた場合には、所定時間が経過するまでに被監視者が着床すれば報知が行われない。また、離床センサ1のみが離床を検出した場合には報知が行われない。また、足元センサ2のみがベッドの近傍の人を検出した場合には報知が行われない。
【選択図】 図2
【解決手段】 ベッド上に居る人が離床したことを検出するための離床センサ1をベッド上に設置し、ベッド近傍に居る人を検出するための足元センサ2を離床センサ1が設置されているベッド近傍に設置する。離床センサ1が離床を検出した後に足元センサ2が人を検出すると時間の計測を開始する。計測した時間が所定時間となっても、離床を検出したままである場合、被監視者が徘徊していることを報知する。これにより、ベッドから起き上がった被監視者が床に足を付けた場合やベッドから起き上がった被監視者が少し出歩いた場合には、所定時間が経過するまでに被監視者が着床すれば報知が行われない。また、離床センサ1のみが離床を検出した場合には報知が行われない。また、足元センサ2のみがベッドの近傍の人を検出した場合には報知が行われない。
【選択図】 図2
Description
本発明は、病院や介護施設などで患者や被介護者が徘徊したことを発見するための徘徊検出システムに関する。
従来、病院や介護施設(以下、施設とする)では、患者や被介護者(以下、被監視者とする)がベッドを離れて徘徊することがあった。被監視者が徘徊した場合、被監視者の周囲の状況によっては、被監視者の身に危険が生じてしまうことがあった。そこで、被監視者が徘徊している場合には、そのことを医療従事者や介護者(以下、監視者とする)に知らせる必要があった。
ところで、被監視者が徘徊していることを検出する徘徊検出装置が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載の徘徊検出装置では、被監視者が使用するベッド近傍に第1のシート状センサを配置するとともに、第1のシート状センサよりも遠方に第2のシート状センサを配置している。被監視者や監視者などが第1のシート状センサや第2のシート状センサを踏むと、第1のシート状センサや第2のシート状センサは、シート上の荷重を検出することで人体を検出する。そして、第1のシート状センサが人体を検出した後に第2のシート状センサが人体を検出した場合に、ベッドに居た被監視者が離床して徘徊したと判断して、徘徊したことを示す徘徊検出信号をナースコール装置などへ出力するようにしている。これにより、特許文献1に記載の徘徊検出装置から出力された徘徊検出信号を入力したナースコール装置などでは、徘徊が発生した旨を示す警報や表示が行われるので、被監視者が徘徊したことを監視者に知らせることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の徘徊検出装置では、第1のシート状センサが人体を検出した後に第2のシート状センサが人体を検出すると徘徊検出信号を出力するので、被監視者が第1のシート状センサを踏んだ後に、その被監視者と同じ部屋を使用している人が部屋から出ようとしたり、監視者などが被監視者の部屋に入ってきたりして、第2のシート状センサを踏んだ場合などでも、被監視者が部屋に居たままであるにも係わらず、徘徊検出信号を出力してしまうという問題があった。
また、特許文献1には、離床センサをベッド上に配置するとともに、第2のシート状センサをベッド近傍に配置する変形例が記載されている。ここで、離床センサは、例えばシート状センサや赤外線センサ、超音波センサなどである。この徘徊検出装置では、ベッドに居た被監視者が起き上がると、離床センサがシート上の荷重の変化または赤外線若しくは超音波の検出量の変化を検出することで人体が離床したことを検出する。そして、起き上がった被監視者が床に足を付けると、第2のシート状センサがシート上の荷重を検出することで人体を検出して、徘徊検出信号を出力する。この場合、第2のシート状センサが被監視者の近傍に設置されているので、監視の対象となっている被監視者のみが検出されるようになる。従って、被監視者と同じ部屋を使用している人が部屋から出たり、監視者などが被監視者の部屋に入ってきたりしても、第2のシート状センサが踏まれなくなり、被監視者が部屋に居たままであるにも係わらず、徘徊検出信号を出力することがなくなる。しかしながら、この徘徊検出装置では、ベッドに居る被監視者が起き上がって床に足を付けただけで、徘徊検出信号が出力されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、被監視者が徘徊していることを正確に監視者に知らせるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の徘徊検出システムでは、ベッド上に居る人が離床したことを検出するための第1のセンサと、ベッド近傍に設置され、ベッド近傍に居る人を検出する第2のセンサとを備えている。そして、第1のセンサが離床を検出した場合または第1のセンサが離床を検出した後に第2のセンサがベッド近傍の人を検出した場合に、時間の計測を開始し、その計測した時間が所定時間となっても第1のセンサが離床を検出したままである場合に、報知を行っている。
上記のように構成した本発明では、計測した時間が所定時間となっても第1のセンサが離床を検出したままである場合には、被監視者がベッドに戻っていないと判断されて報知が行われる。一方、計測した時間が所定時間となるまでに第1のセンサが離床の検出を停止して着床を検出した場合には、被監視者がベッドに戻ったと判断されて報知が行われない。これにより、被監視者がベッドから起き上がって第1のセンサが離床を検出し、起き上がった被監視者が床に足を付けて第2のセンサがベッド近傍の人を検出した場合でも、所定時間が経過するまでに被監視者が着床すれば、報知が行われない。また、被監視者がベッドから起き上がって第1のセンサが離床を検出し、起き上がった被監視者が立ち上がって第2のセンサがベッド近傍の人を検出して、被監視者が出歩いた場合でも、所定時間が経過するまでに被監視者が着床すれば、報知が行われない。また、第1のセンサのみが離床を検出した場合には、被監視者が起き上がっただけであると判断されて報知が行われない。また、第2のセンサのみがベッド近傍の人を検出した場合には、第2のセンサが他の被監視者や監視者を検出しただけであると判断されて報知が行われない。従って、被監視者が徘徊していることを正確に監視者に知らせることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態による徘徊検出システムの構成例を示すブロック図を図1に示す。同図に示すように、本実施形態による徘徊検出システムは、離床センサ(特許請求の範囲の第1のセンサに該当する)1、足元センサ(特許請求の範囲の第2のセンサに該当する)2、報知装置3を備えて構成されている。
また、報知装置3は、制御部4、記憶部5、インターフェース(以下、I/Fとする)部6、タイマー部7、報知部8を備えて構成されている。
図1において、離床センサ1は、赤外線センサなどにより構成されており、ベッド上に居る人(以下、被監視者とする)が離床したことを検出するためのものである。ここで、離床とは、被監視者がベッドから起き上がったことや被監視者がベッドから降りたことを示す。また、図2に示すように、離床センサ1は、被監視者がベッド10上のどの位置に居ても離床を検出することができるように、ベッド10上に設置されている。また、離床センサ1は、徘徊の監視を必要する被監視者が使用するベッド10につき、少なくとも一台以上設置されている。また、離床センサ1は、報知装置3に伝送線を介して接続されている。
また、離床センサ1は、ベッド10上に赤外線を放射し、人体などの検出物体に反射した赤外線を受光する。例えば、被監視者がベッド上で寝ている状態では、離床センサ1から放射された赤外線は、離床センサ1から近い場所にある頭または足などで反射する。また、被監視者がベッド上から起き上がっている状態では、離床センサ1から放射された赤外線は、被監視者がベッド上で寝ている状態よりも離床センサ1から遠い場所にある胴体などで反射する。このことから、被監視者がベッド上から起き上がっている状態での赤外線の受光量は、被監視者がベッド上で寝ている状態での赤外線の受光量に比べて少なくなる。また、被監視者がベッドから降りている状態では、離床センサ1から放射された赤外線は、被監視者がベッド上に居ない(換言すると、ベッド上に検出物体が無い)ので人体では反射しない。そのため、被監視者がベッド上から起き上がっている状態での赤外線の受光量はほとんど無い。各状態における赤外線の受光量をもとに、離床センサ1は、赤外線の受光量と予め設定しておいた基準の受光量とを比較し、赤外線の受光量が基準の受光量よりも少ない場合に、報知装置3へ離床検出信号を出力する。ここで、離床センサ1は、離床を検出し続けている間、継続して離床検出信号を出力する。また、離床検出信号は、連続した信号で構成されていても良いし、複数のパルス信号が連なった信号で構成されていても良い。また、離床検出信号は、自装置を識別するための離床センサ識別情報(例えば、装置番号など)を含む。
足元センサ2は、シート状のセンサなどにより構成されており、ベッド近傍に人が居ることを検出するためのものである。ここで、図2に示すように、足元センサ2は、被監視者がベッド10から降りたことを検出することができるように、ベッド10の近傍に設置されている。また、足元センサ2は、ベッド10の周辺のベッド柵が設置されていない部分に面して設置されている。この部分は、ベッド柵が設置されていないため、患者がベッドから降りやすくなっている。また、足元センサ2も、離床センサ1と同様に、徘徊の監視が必要とする被監視者が使用するベッド10につき、少なくとも一台以上設置されている。また、足元センサ2は、報知装置3に伝送線を介して接続されている。また、足元センサ2は、シート上の荷重を検出することでベッド10の近傍に人が居ることを検出する。シート上の荷重を検出すると、足元センサ2は、報知装置3へ足元検出信号を出力する。ここで、足元センサ2は、シート上の荷重を検出し続けている間、継続して足元検出信号を出力する。また、足元検出信号は、連続した信号で構成されていても良いし、複数のパルス信号が連なった信号で構成されていても良い。また、足元検出信号は、自装置を識別するための足元センサ識別情報(例えば、装置番号など)を含む。
報知装置3は、被監視者を監視する医療従事者や介護者(以下、監視者とする)が居る部屋(例えば、スタッフルーム)などに設置されており、被監視者が徘徊していることを監視者に知らせるためのものである。ここで、報知装置3には、各ベッド10に設置されている離床センサ1や各ベッド10の近傍に設置されている足元センサ2が接続されている。離床センサ1から出力された離床検出信号や足元センサ2から出力された足元検出信号を入力すると、報知装置3は、後述する判定処理により、被監視者が徘徊しているか否かを判定する。
制御部4は、報知装置3の各構成要素を後述するように制御する。記憶部5は、メモリなどの記憶装置により構成されており、被監視者が居るベッド10を識別するためのベッド識別情報(例えば、ベッド番号など)、離床センサ1を識別するための離床センサ識別情報および足元センサ2を識別するための足元センサ識別情報を関連付けて記憶する。ここで、記憶部5に記憶されている各情報は、監視者などにより登録される。例えば、ベッド識別情報「ベッド番号001」と、ベッド識別情報「ベッド番号001」のベッド10に設置されている離床センサ1の離床センサ識別情報「装置番号R001」と、ベッド識別情報「ベッド番号001」のベッド10の近傍に設置されている足元センサ2の足元センサ識別情報「装置番号A001」とが関連付けて記憶部5に記憶されている。記憶部5がベッド識別情報、離床センサ識別情報および足元センサ識別情報を関連付けて記憶することにより、制御部4は、離床検出信号を出力した離床センサ1と足元検出信号を出力した足元センサ2とが同一のベッド10に設置されているか否かを判断することができるとともに、徘徊している被監視者のベッド10を特定することができる。
I/F部6は、離床センサ1および足元センサ2を接続しており、離床センサ1から出力された離床検出信号を入力し、足元センサ2から出力された足元検出信号を入力する。タイマー部7は、時間を計測するためのものである。報知部8は、被監視者が徘徊していることを報知するためのものである。また、報知部8は、スピーカや表示ディスプレイ、表示灯などにより構成されており、スピーカから呼び出し音や音声を出力させたり、表示ディスプレイに呼び出し表示を行わせたり、表示灯を点灯または点滅させたりして報知を行う。
制御部4は、I/F部6が離床センサ1から出力された離床検出信号を入力したか否かを判定するとともに、I/F部6が足元センサ2から出力された足元検出信号を入力したか否かを判定する。I/F部6が足元検出信号を入力したと制御部4にて判断した場合に、制御部4は報知部4を動作させない。これは、足元センサ4が被監視者以外の人(例えば、他の被監視者や監視者など)を検出し、被監視者が徘徊しておらず、報知を行う必要がないからである。
I/F部6が離床検出信号を入力したと制御部4にて判断した場合に、制御部4は、入力した離床検出信号に含まれる離床センサ識別情報を取得する。離床センサ識別情報を取得すると、制御部4は、記憶部5を参照し、取得した離床センサ識別情報に関連付けて記憶されている足元センサ識別情報を取得する。また、制御部4は、I/F部6が継続して離床検出信号を入力しているか否かを判定する。I/F部6が離床検出信号を入力しなくなったと制御部4にて判断した場合には、制御部4は報知部8を動作させない。これは、ベッド10に居る被監視者がベッド10から一時的に離床しただけであると判断されて、報知を行う必要がないからである。
一方、I/F部6が継続して離床検出信号を入力していると制御部4にて判断した場合には、制御部4は、記憶部5から取得した足元センサ識別情報と一致する足元センサ識別情報を含む足元検出信号を足元センサ2から入力したか否かを判定する。記憶部5から取得した足元センサ識別情報と一致する足元センサ識別情報を含む足元検出信号を足元センサ2から入力したと制御部4にて判断した場合には、制御部4はタイマー部7を動作させ、タイマー部7は時間の計測を開始する。また、それに併せて、制御部4は、タイマー部7が計測した時間が予め設定しておいた所定時間となるまでに、I/F部6が継続して離床検出信号を入力しているか否かを判定する。ここで、所定時間とは、被監視者が徘徊したとみなす時間である。なお、この所定時間は、監視者などにより任意に設定されるようにしても良い。
タイマー部7が計測した時間が所定時間となるまでに、I/F部6が離床検出信号を入力しなくなったと制御部4にて判断した場合には、制御部4は、タイマー部7の動作を停止させて報知部8を動作させない。これは、ベッド10から離床した被監視者が所定時間内にベッド10に戻り着床したものであると判断されて、報知を行う必要がないからである。
また、タイマー部7が計測した時間が所定時間となっても、I/F部6が継続して離床検出信号を入力していると制御部4にて判断した場合に、制御部4は、タイマー部7の動作を停止させるとともに、記憶部5を参照し、離床センサ識別情報に関連付けて記憶されているベッド識別情報を取得する。そして、制御部4は報知部8を動作させ、報知部8は、制御部4が取得したベッド識別情報により特定されるベッド10に居る被監視者が徘徊していることを報知する。これは、ベッド10から離床した被監視者が所定時間内にベッド10に戻らずに徘徊したものであると判断されるからである。報知部8による報知が行われると、監視者は、報知装置3に備えた操作部(図示せず)を操作する。そして、操作部が操作されると、制御部4は、報知部8の動作を停止させる。
次に、本実施形態による徘徊検出システムの動作を説明する。図3は、本実施形態による徘徊検出システムの動作を示すフローチャートである。まず、制御部4は、I/F部6が離床センサ1から出力された離床検出信号を入力したか否かを判定する(ステップS1)。I/F部6が離床検出信号を入力していないと制御部4にて判断した場合には(ステップS1にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、I/F部6が離床検出信号を入力したと制御部4にて判断した場合には(ステップS1にてYES)、制御部4は、離床検出信号に含まれる離床センサ識別情報を取得し、記憶部5を参照して、取得した離床センサ識別情報に関連付けて記憶されている足元センサ識別情報を取得する(ステップS2)。そして、制御部4は、I/F部6が継続して離床検出信号を入力しているか否かを判定する(ステップS3)。I/F部6が離床検出信号を入力しなくなったと制御部4にて判断した場合には(ステップS3にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、I/F部6が継続して離床検出信号を入力していると制御部4にて判断した場合には(ステップS3にてYES)、制御部4は、記憶部5から取得した足元センサ識別情報と一致する足元センサ識別情報を含む足元検出信号を足元センサ2から入力したか否かを判定する(ステップS4)。記憶部5から取得した足元センサ識別情報と一致する足元センサ識別情報を含む足元検出信号を足元センサ2から入力していないと制御部4にて判断した場合には(ステップS4にてNO)、ステップS3の処理に戻る。一方、記憶部5から取得した足元センサ識別情報と一致する足元センサ識別情報を含む足元検出信号を足元センサ2から入力した制御部4にて判断した場合には(ステップS4にてYES)、制御部4はタイマー部7を動作させ、タイマー部7は時間の計測を開始する(ステップS5)。
タイマー部7が時間の計測を開始すると、制御部4は、I/F部6が継続して離床検出信号を入力しているか否かを判定する(ステップS6)。I/F部6が離床検出信号を入力しなくなったと制御部4にて判断した場合には(ステップS6にてNO)、ステップS1の処理に戻る。一方、I/F部6が継続して離床検出信号を入力していると判断した場合には(ステップS6にてYES)、制御部4は、タイマー部7が計測した時間が所定時間になったか否かを判定する(ステップS7)。タイマー部7が計測した時間が所定時間になっていないと制御部4にて判断した場合には(ステップS7にてNO)、ステップS6の処理に戻る。
一方、タイマー部7が計測した時間が所定時間になったと制御部4にて判断した場合には(ステップS7にてYES)、制御部4は、タイマー部7の動作を停止させて時間の計測を停止するとともに、被監視者が徘徊していることを報知する(ステップS8)。ここで、制御部4は、記憶部5を参照して離床センサ識別情報に関連付けて記憶されているベッド識別情報を取得することで、報知部8が報知する被監視者を特定している。
そして、制御部4は、操作部が操作されたか否かを判定する(ステップS9)。操作部が操作されていないと制御部4にて判断した場合には(ステップS9にてNO)、ステップS9の処理を繰り返す。一方、操作部が操作されたと制御部4にて判断した場合には(ステップS9にてYES)、制御部4は報知部8の動作を停止させ、報知部8は報知を停止する(ステップS10)。そして、ステップS1の処理に戻る。
このように構成された徘徊検出システムは、離床センサ1が離床を検出した後に足元センサ2がベッド10の近傍の人を検出し、所定時間が経過しても被監視者が離床したままである場合に、被監視者が徘徊したと判断している。本実施形態による徘徊検出システムは、被監視者の徘徊を検出しているが、それだけではなく、被監視者の転倒や転落を検出することもできる。また、本実施形態による徘徊検出システムを、病院などで患者からの要求に応じて医師や看護師などの医療従事者を呼び出すナースコールシステムなどに適用することもできる。
以上、詳しく説明したように、本実施形態の徘徊検出システムでは、ベッド上に居る人が離床したことを検出するための離床センサ1を、徘徊の監視を必要とする被監視者が使用するベッド10上に設置し、ベッド10の近傍に居る人を検出するための足元センサ2を、徘徊の監視を必要とする被監視者が使用するベッド10の近傍に設置する。離床センサ1が離床を検出した後に、その離床センサ1が設置されているベッド10と同一のベッド10の近傍に設置されている足元センサ2がベッド10の近傍の人を検出した場合に、タイマー部7による時間の計測を開始させる。タイマー部7が計測した時間が所定時間となっても、I/F部6が離床検出信号を継続して入力していると制御部4にて判断した場合に、制御部4は、報知部8を動作させて、被監視者が徘徊していることを報知するようにしている。これにより、被監視者がベッド10から起き上がって離床センサ1が離床を検出し、起き上がった被監視者が床に足を付けて足元センサ2がベッド10の近傍の人を検出した場合や、被監視者がベッド10から起き上がって離床センサ1が離床を検出し、起き上がった被監視者が立ち上がって足元センサ2がベッド10の近傍の人を検出して、被監視者が出歩いた場合には、所定時間が経過するまでに被監視者が着床すれば、報知が行われない。また、離床センサ1のみが離床を検出した場合には、被監視者がベッド10から起き上がっただけであると判断されて報知が行われない。また、足元センサ2のみがベッド10の近傍の人を検出した場合には、足元センサ2が他の被監視者や監視者を検出しただけであると判断されて報知が行われない。従って、被監視者が徘徊していることを正確に監視者に知らせることができる。
なお、前述した実施形態では、離床センサ1は、赤外線センサにより構成されているが、これに限定されない。例えば、離床センサ1は、シート状センサや超音波センサなどにより構成されるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、足元センサ2は、シート状センサにより構成されているが、これに限定されない。例えば、赤外線センサや超音波センサなどにより構成されるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、制御部4は、離床センサ1が離床を検出した後に、足元センサ2がベッド10の近傍の人を検出した場合に、タイマー部7を動作させているが、これに限定されない。例えば、制御部4は、離床センサ1が離床を検出した場合に、タイマー部7を動作させるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、I/F部6が離床センサ1から出力された離床検出信号に含まれる離床センサ識別情報により、制御部4が離床を検出した離床センサ1を特定しているが、これに限定されない。例えば、ベッド10毎の入力端子をI/F部6に設け、離床センサ1から出力された離床検出信号を入力した入力端子を特定することにより、制御部4が離床を検出した離床センサ1を特定するようにしても良い。この場合、入力端子を識別するための入力端子情報とその入力端子に接続されている離床センサ1の離床センサ識別情報とを関連付けて記憶部5に記憶しておく必要がある。
また、前述した実施形態では、I/F部6が足元センサ2から出力された足元検出信号に含まれる足元センサ識別情報により、制御部4がベッド10の近傍に居る人を検出した足元センサ2を特定しているが、これに限定されない。例えば、ベッド10毎の入力端子をI/F部6に設け、足元センサ2から出力された離床検出信号を入力した入力端子を特定することにより、制御部4がベッド10の近傍に居る人を検出した足元センサ2を特定するようにしても良い。この場合、入力端子を識別するための入力端子情報とその入力端子に接続されている足元センサ2の足元センサ識別情報とを関連付けて記憶部5に記憶しておく必要がある。
その他、徘徊検出システムの構成、処理手順、内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除するようにしても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせるようにしても良い。
1 離床センサ
2 足元センサ
3 報知装置
4 制御部
5 記憶部
6 インターフェース(I/F)部
7 タイマー部
8 報知部
10 ベッド
2 足元センサ
3 報知装置
4 制御部
5 記憶部
6 インターフェース(I/F)部
7 タイマー部
8 報知部
10 ベッド
Claims (1)
- ベッド上に居る人が離床したことを検出する第1のセンサと、
前記ベッド近傍に設置され、前記ベッド近傍に居る人を検出するための第2のセンサと、
前記ベッド上から人が居なくなったことを報知する報知部と、
時間を計測するタイマー部と、
前記第1のセンサが離床を検出した場合または前記第1のセンサが離床を検出した後に前記第2のセンサが前記ベッド近傍の人を検出した場合に、前記タイマー部の動作を開始させるとともに、前記タイマー部が計測した時間が所定時間となっても、前記第1のセンサが離床を検出したままである場合に、前記報知部を動作させる制御部と、
を備えたことを特徴する徘徊検出システム。
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