JP5920286B2 - ワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5920286B2
JP5920286B2 JP2013110497A JP2013110497A JP5920286B2 JP 5920286 B2 JP5920286 B2 JP 5920286B2 JP 2013110497 A JP2013110497 A JP 2013110497A JP 2013110497 A JP2013110497 A JP 2013110497A JP 5920286 B2 JP5920286 B2 JP 5920286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
line
branch line
unit
wire harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013110497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014229571A (ja
Inventor
芳正 水野
芳正 水野
平井 宏樹
宏樹 平井
学 上里
学 上里
泰行 山本
泰行 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013110497A priority Critical patent/JP5920286B2/ja
Publication of JP2014229571A publication Critical patent/JP2014229571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5920286B2 publication Critical patent/JP5920286B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、幹線及び当該幹線から分岐する複数の支線を有するワイヤハーネスを製造するための方法に関するものである。
従来、幹線及びこの幹線から分岐する複数の支線を有するワイヤハーネスを製造するための方法として、特許文献1に記載されるものが知られている。この方法は、複数の位置に布線用治具が立設された図板を用いるもので、各布線用治具には、前記ワイヤハーネスのうち前記幹線から各支線が分岐する部位である分岐部と、各支線の端末部位とが支持される。
特開2002−369355号公報
前記方法では、前記図板上へのワイヤハーネスの組付の際に前記分岐部を規定する作業が難しいという課題がある。すなわち、当該ワイヤハーネスの製造にあたっては、前記図板上への組付の前の工程として、複数の電線を含む単位電線束の端末にそれぞれ接続器(例えばコネクタ)を装着する工程と、これらの単位電線束をさらに束ね合せて前記ワイヤハーネスの幹線部位を形成するとともに当該幹線部位の端部複数の支線を仕分けして分岐させる工程と、を要するが、当該分岐を行うべき部位では複数の単位電線束にそれぞれ含まれる多数の電線が密集しており、これらの電線を前記支線ごとに束ねる作業は容易でない。また、当該支線ごとに電線を束ねた後でもこれらの支線が分岐する分岐部では前記のように多数の電線が密集しているために当該分岐部の位置が曖昧となり易く、このような分岐部の位置の不明確さは当該分岐部から各支線の端末(すなわちコネクタが装着されている部位)までの寸法の精度の向上の妨げとなる。
本発明は、このような事情に鑑み、幹線及び当該幹線から分岐する複数の支線を有するワイヤハーネスを容易に製造することができ、また、前記複数の支線が分岐する分岐部を明確に規定することが可能な方法及び治具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、複数の単位電線束であって各単位電線束が複数の電線とこれらの電線の端末に共通して装着される接続器とを含むものを用意する工程と、前記各単位電線束の端部のうち共通の支線を構成する単位電線束の端部の周囲に共通の筒状の支線拘束部材を装着して当該支線を外側から拘束する工程と、前記支線拘束部材が装着された単位電線束同士をさらに束ね合せて幹線を形成する工程と、前記幹線の形成後に前記各支線拘束部材を前記各単位電線束の端部から当該単位電線束に沿って前記幹線に向かって移動させることにより各支線が分岐する分岐部を規定する工程と、を含むものである。
この方法によれば、複数の単位電線束を組み合わせる前に共通の支線を構成する単位電線束の端部の周囲に共通の支線拘束部材が装着されてこれらの単位電線束が外側から拘束されているので、その後に前記単位電線束同士を組み合わせて幹線を形成した後にその幹線から分岐する支線ごとの単位電線束の仕分けが容易である。しかも、その後に各支線拘束部材を幹線側に移動させて集合させるという簡単な作業で各支線が分岐する分岐部を容易にかつ明確に規定することができる。このことは、ワイヤハーネスの製造効率を向上させるとともに、前記分岐部から各支線の端末までの寸法の精度を高めることを可能にする。
この方法において、前記の支線拘束部材には、共通の支線を構成する複数の単位電線束に装着されるものであって複数の収容空間を形成するように当該支線拘束部材の内部空間を仕切る仕切り壁を有するものが含まれ、当該複数の収容空間に前記複数の単位電線束が振り分けられることが、好ましい。このような支線拘束部材を幹線側に移動させることにより、支線同士の仕分けだけでなく支線に含まれる単位電線束同士の仕分けも容易に行うことができる。
前記分岐部を規定する工程は、前記分岐部に集合した支線拘束部材同士を合体させることを含むのが、好ましい。この合体は、各支線拘束部材が支線の端部側に戻るのを規制して分岐部の位置をより安定させることを可能にする。
当該合体を実現するための方法としては、例えば、前記分岐部を規定する工程が、前記各支線拘束部材を前記幹線側に近づけた段階で、前記分岐部を構成する幹線の端部及び各支線の根元側端部を拘束して当該分岐部の形状を決定するように当該幹線の端部及び当該各支線の根元側端部に分岐部ホルダを装着することと、この分岐部ホルダに前記各支線拘束部材を連結することと、を含むのが、より好ましい。前記各支線拘束部材と前記分岐部ホルダとの組合せは、前記分岐部の位置だけでなくその形状(例えば支線同士の間に形成される角度)も規定することを可能にし、ワイヤハーネスの形状精度をさらに高めることを可能にする。
前記の方法は、それぞれが複数の電線とこれらの電線の端末に共通して装着される接続器とを含む複数の単位電線束により構成され、これら単位電線束同士を束ね合せることにより形成される幹線とこの幹線から分岐する複数の支線とを有するワイヤハーネスを製造するために用いられる治具であって、前記各単位電線束の端部のうち共通の支線を構成する単位電線束の端部の周囲に共通して装着されかつその単位電線束の端部から当該単位電線束に沿って前記幹線に向かって移動可能な複数の支線拘束部材と、前記幹線から前記各支線が分岐する分岐部を構成する当該幹線の端部及び当該各支線の根元側端部を拘束して当該分岐部の形状を決定するように当該幹線の端部及び当該各支線の根元側端部に装着される分岐部ホルダと、を備え、この分岐部ホルダに前記各支線拘束部材が連結可能であるワイヤハーネス製造用治具によって、行われることが可能である。
以上のように、本発明によれば、幹線及び当該幹線から分岐する複数の支線を有するワイヤハーネスを容易に製造することができ、また、前記複数の支線が分岐する分岐部を明確に規定することが可能な方法及びそのための治具が、提供される。
本発明の第1の実施の形態において製造されるワイヤハーネスを示す平面図である。 前記ワイヤハーネスを構成する単位電線束をその中間部分を省略して示した平面図である。 複数の単位電線束の端部の周囲に共通して装着される支線拘束部材の斜視図である。 前記支線拘束部材がそれぞれ装着された複数の単位電線束同士を組み合わせて幹線及び複数の支線を形成した状態を示す平面図である。 前記支線拘束部材を使用せずに前記単位電線束同士を組み合わせたものを示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る支線拘束部材がこれに対応する支線を構成する単位電線束に装着される前の状態を示す斜視図である。 図6の状態を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る各単位電線束が組み合わされた後に図6及び図7に示す支線拘束部材が幹線の近傍まで移動し、かつ、当該幹線の端部の分岐部にホルダが装着された状態を示す斜視図である。 前記ホルダに前記各支線拘束部材が連結された状態を示す斜視図である。 前記各支線拘束部材が連結されたホルダに蓋が装着された状態を示す斜視図である。 前記ホルダに連結された前記支線拘束部材の断面側面図である。
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図4を参照しながら説明する。
この実施の形態に係る方法は、図4に示すようなワイヤハーネス30を製造するためのものである。このワイヤハーネス30は、メインの幹線32と、副幹線33と、複数の(図4に示される領域では5本の)支線34A,34B,34C,34D及び34Eと、を有する。前記幹線32の端部は分岐部35を構成し、この分岐部35から前記副幹線33と前記支線34Aとが分岐する。さらに、この副幹線33の端部が分岐部36を構成し、この分岐部36から前記支線34B〜34Eが分岐する。このように、本発明にいう「幹線」及び「支線」は相対的なものであり、前記の副幹線33、すなわち、メインの幹線32から分岐する部分であるが、当該部分から複数の支線が分岐するものであるため、この副幹線33も前記幹線32と同じく本発明にいう「幹線」に該当する。
このワイヤハーネス30は、次の工程を含む方法によって製造することが可能である。
1)単位電線束準備工程
前記ワイヤハーネス30の製造に先立ち、複数の単位電線束10が用意される。各単位電線束10は、図1に示すように、複数の電線12と、これらの電線12の端末にそれぞれ共通して装着されるコネクタ14と、を備える。各コネクタ14は、各電線12の端末に装着(例えば圧着)される複数の端子16と、これらの端子16を保持するハウジング18と、を有する。当該単位電線束10は、例えば、前記各電線12の端末に当該電線12に対応する端子16を圧着する工程と、これらの端子16を共通のハウジング18に挿入して係止させる工程と、によって製造することが可能である。
なお、本発明において単位電線束の端末に設けられる接続器はコネクタに限られない。例えば、図1に示すワイヤハーネスにおいて支線34Aを構成する単位電線束10の端末には接続器として電気接続箱が接続されている。
2)支線拘束部材装着工程
前記単位電線束10の端部のうち、共通の支線を構成する端部の周囲(詳しくは端末に位置するコネクタ14や電気接続箱19に隣接する部位)に共通の支線拘束部材20が装着される。具体的に、単一の単位電線束10によって構成される支線(図1に示す例では支線34A,34C)についてはその単一の単位電線束10の端部の周囲に支線拘束部材20が装着され、複数の単位電線束10によって構成される支線(図1に示す例では支線34B,34D)についてはその複数の単位電線束10の端部の周囲に共通の支線拘束部材20が装着される。
各支線拘束部材20は、筒状、具体的には、一または複数の単位電線束10の端部の周囲に装着可能でかつ当該単位電線束10に沿って移動することが可能な形状を有すればよく、例えば単純な円筒状のものでもよい。好ましくは、図3に示すようなものが用いられる。図示の支線拘束部材20は、各電線を保護するためのプロテクタとして兼用可能なものであって、プロテクタ本体22と蓋壁24とを一体に有する。
前記プロテクタ本体22は、特定の方向(単位電線束10の長手方向と直交する方向;図3では上向き)に開放された形状、いわゆる樋状をなし、その開放された側から単位電線束10が挿入されることが可能である。前記プロテクタ本体22には、その内部空間を前記開放の方向と直交する方向に仕切る仕切り壁28が形成される。この仕切り壁28は、前記内部空間を仕切ることによって互いに独立した複数の収容空間(図では2つの収容空間)27を形成し、各収容空間27に個別に単位電線束10(共通の支線を構成する単位電線束10)が収容される。
前記蓋壁24は、薄肉のヒンジ部23を介して前記プロテクタ本体22と一体につながっており、当該ヒンジ部23を支点に回動することにより、図3に示すように前記プロテクタ本体22内を開放する開き位置と、当該プロテクタ本体22の開口を塞ぐ閉じ位置とに切換えられることが可能である。この蓋壁24の回動端部及びこれに対応するプロテクタ本体22の縁部には、互いに係合することにより前記蓋壁24を前記閉じ位置に保持する係合部25,26がそれぞれ設けられている。
この支線拘束部材20では、蓋壁24を開き位置に位置させた状態でプロテクタ本体22内の収容空間27,27にそれぞれ単位電線束10を嵌め込み、その後に蓋壁24を閉じ位置に移動させて係合部25,26同士を係合することにより、前記単位電線束10の周囲に共通の支線拘束部材20を装着することが可能である。
図1に示す例では、支線34Aに比較的大型の支線拘束部材20′が用いられる一方、支線34B〜34Dに同じ形状の(図3に示される)支線拘束部材20が用いられており、支線34Bにおいては、これを構成する4本の単位電線束10が図3に示される2つの収容空間27に振り分けられている。しかし、本発明はかかる態様に限られない。例えば、支線ごとにその支線に適した仕様の支線拘束部材(具体的には、その支線を構成する単位電線束の数と同数の収容空間をもつ支線拘束部材など)が支線ごとに割り当てられてもよい。
また、本発明は、幹線から分岐する複数の支線の全てに支線拘束部材を装着するものに限られず、状況に応じて一部の支線について支線拘束部材の装着が省略されてもよい。図1に示す例では、各支線のうち分岐部36からの寸法が短くかつ電線の本数が少ない支線34Eについて前記支線拘束部材20の装着が省略されている。
3)電線束組合せ工程
前記のようにして支線拘束部材20が装着された単位電線束10同士を組み合わせることにより、図4に示すような電線群、すなわち、図1に示すワイヤハーネス30の原形となるものが形成される。具体的には、適当な単位電線束10の中間部分同士を束ねることにより幹線32が形成されるとともに、当該幹線32から支線34Aと副幹線33とが分岐しさらには当該副幹線33から支線34B〜34Eが分岐するように電線群が仕分けさせる。このとき、同じ支線に含まれる単位電線束10の端部には共通の支線拘束部材20が装着されているから、各支線34A〜34Eの仕分けは容易である。
4)分岐部規定工程
前記各支線拘束部材20を図4に示す位置すなわち各支線34A〜34Dの端部であってその端末に近い位置から当該支線拘束部材20が当該支線34A〜34Dを拘束する状態のまま当該支線に沿って幹線32または副幹線33側に移動させることにより、当該支線拘束部材20が互いに集められる。これにより、図1に示すように、前記幹線32から前記支線34Aと副幹線33とが分岐する分岐部35と、当該副幹線33の端部から前記各支線34B〜34Eが分岐する分岐部36と、を容易にかつ明確に規定することができる。これら分岐部35,36の明確な規定は、当該分岐部35,36から各支線34A〜34Eの端末までの寸法の精度の向上に寄与する。
さらに好ましくは、前記のように集合した支線拘束部材20同士を合体させることで、これらの支線拘束部材20が支線34B〜34Dの端部側に戻るのを規制して分岐部35,36の位置をより安定させることができる。この合体は、例えば、集合した支線拘束部材20に跨って粘着テープを巻き付けるようにしてもよいし、互いに隣接する支線拘束部材20に互いに係合する係合部を設けてこれらの係合部同士の係合により支線拘束部材20同士を合体させてもよい。
以上説明した効果を図5に示す比較例との対比に基づいて説明する。この比較例は、前記支線拘束部材20を用いることなくそのまま前記単位電線束10を組み合わせることによりワイヤハーネス30′が製造されたものである。この比較例では、分岐部近傍において各支線に含まれる多数の電線同士が密集しているため、各支線の仕分けが容易でなく、また、各支線の起点となる分岐部の位置を明確に規定することが困難である。これに対して図1〜図4に示す方法では、各支線34A〜34Dをそれぞれ構成する単位電線束10の端部の周囲に予め支線拘束部材20を装着しておくことにより、当該支線34A〜34Dの仕分けを容易に行うことができるとともに、各支線拘束部材20を図4に示す位置から各支線34A〜34Dの根元側に移動させることにより分岐部35,36を明確に規定することができる。
本発明の第2の実施の形態を、図6〜図11を参照しながら説明する。
この第2の実施の形態では、図8〜図10に示すようなワイヤハーネス130が製造される。このワイヤハーネス130は、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス30と同様に複数の単位電線束10により構成され、幹線132とこの幹線132から分岐部135において分岐する複数の支線134A,134B,134C及び134Dとを有する。すなわち、前記幹線132の端部と前記各支線134A〜134Dの根元側端部とによって前記分岐部135が構成される。そして、このワイヤハーネス130が前記の1)単位電線束準備工程、2)支線拘束部材装着工程、3)電線束組合せ工程、及び4)分岐部規定工程により製造される点は、第1の実施の形態と同様である。
この第2の実施の形態の特徴として、前記分岐部規定工程では、図6及び図7に示すような複数の支線拘束部材40が用いられるのに加え、これらの支線拘束部材40同士を合体させるための媒体として図8〜図10に示すような分岐部ホルダ50が用いられる。
前記各支線拘束部材40は、第1の実施の形態に係る支線拘束部材20と同様、図6に示すように前記各支線134A〜134Dのうちの支線134B〜134Dごとに設けられてプロテクタとして兼用可能であり、同じ支線を構成する単位電線束の端部の周囲に装着されて当該電線束を外側から拘束するとともに、その拘束状態のまま当該単位電線束の長手方向に沿って移動可能な形状を有する。
具体的に、この第2の実施の形態に係る支線拘束部材40は、全体として円筒状をなし、これが半割された形状のプロテクタ本体42と蓋壁44と、を一体に有する。プロテクタ本体42は、単位電線束10の長手方向と直交する方向に開放された、いわゆる樋状をなし、その開放された側から単位電線束10が挿入されることが可能である。蓋壁44は、薄肉のヒンジ部を介して前記プロテクタ本体42と一体につながっており、当該ヒンジ部を支点に回動することにより、図6及び図7に示すように前記プロテクタ本体42内を開放する開き位置と、図8〜図10に示すように当該プロテクタ本体42の開口を塞ぐ閉じ位置とに切換えられることが可能である。前記第1の実施の形態と同様、図6及び図7に示すように、蓋壁44の回動端部及びこれに対応するプロテクタ本体42の縁部には、互いに係合することにより前記蓋壁44を前記閉じ位置に保持する係合部44a,42aがそれぞれ設けられている。
なお、この第2の実施の形態に係る幹線132及び支線134Aにはそれぞれ専用の保護材137,138が装着され、よって支線134Aには前記支線拘束部材40は装着されない。各保護材137,138は、屈曲可能な蛇腹状のコルゲート部材により構成される。
前記分岐部ホルダ50は、前記分岐部135を構成する前記幹線132の端部及び各支線134A〜134Dの根元側端部を拘束して当該分岐部135の形状を決定するように当該幹線132の端部及び当該各支線134A〜134Dの根元側端部に装着される。具体的に、この実施の形態に係る分岐部ホルダ50は、前記幹線132の端部を収容する幹線収容部52と、この幹線収容部52から所定の角度で互いに分岐して各支線134A〜134Dの根元側端部を収容する支線収容部54A〜54Dと、を一体に有する。各収容部52,54A〜54Dは前記支線拘束部材20,40と同様に特定方向(図8〜図10では上向き)に開放された、いわゆる樋形状をなし、これらの収容部52,54A〜54Dに前記幹線132の端部及び各支線134A〜134Dが上から挿入されること、換言すれば、当該幹線132及び支線134A〜134Dに分岐部ホルダ50が装着されること、が可能である。
この分岐部ホルダ50の装着のタイミングは、図6及び図7に示すように予め各支線134B〜134Dの端部に支線拘束部材40が装着され、かつ、単位電線束10同士の束ね合せにより幹線132が形成されてから前記各支線拘束部材40がある程度まで幹線132に近づけられた時点、例えば図8に示すような位置まで近づけられた時点、が好ましい。この時点では各支線拘束部材40の接近により分岐部135の位置がある程度明確になっているため、この分岐部135を構成する幹線132の端部及び各支線134A〜134Dの根元側端部に前記分岐部ホルダ50を比較的容易に装着することができる。
当該分岐部ホルダ50の装着後、前記各支線拘束部材40をさらに幹線132側に移動させて図9に示すように共通の前記分岐部ホルダ50に連結することにより、当該分岐部ホルダ50を媒介として前記支線拘束部材40同士を合体させることができる。このような合体は、各支線拘束部材40の逆行の阻止のみならず、前記分岐部135の位置に加えてその形状も規定することを可能にし、これにより、ワイヤハーネス130の形状精度の向上に寄与することができる。好ましくは、前記各連結後に図10に示すような蓋58が前記分岐部ホルダ50の開口を塞ぐように当該分岐部ホルダ50に装着される。
前記分岐部ホルダ50への各支線拘束部材40の合体は、当該分岐部ホルダ50及び各支線拘束部材40にそれぞれ設けられた係合部同士の係合により行われてもよいし、これらの分岐部ホルダ50及び支線拘束部材40に跨る粘着テープの巻き付けにより行われてもよい。具体的に、図6〜図11に示す例では、前記係合部として、各支線拘束部材40の底部に被係止部45が設けられる一方、前記各支線収容部54A〜54Dの側壁及び底壁に係止爪56が突設されている。前記被係止部45は、図8に示すように、左右側壁45aと、両側壁45aの下端同士をつなぐ底壁45bと、両側壁45aの後端同士をつなぐ背壁45cと、を有し、前記各側壁45a及び底壁45bに、前記各係止爪56が嵌り込むことが可能な係合孔46がそれぞれ形成されている。
本発明において、複数の支線拘束部材同士の合体は仕様に応じて省略されてもよい。例えば、これらの支線拘束部材は、製造されたワイヤハーネスが車両に搭載されて完全に固定された後に当該ワイヤハーネスが取り外されるものであってもよい。
以上説明したように、本発明に係る方法及び治具は、分岐部の位置、さらに好ましくはその形状の規定に有効なものであるが、複数の分岐部を有するワイヤハーネスを製造する場合、本発明に係る方法及び治具はそのうちの一部の分岐部にのみ適用されてもよい。例えば、位置や形状の規定の難度の低い分岐部の規定については本発明にかかる支線拘束部材の装着が省略されてもよい。
10 単位電線束
12 電線
14 コネクタ(接続器)
19 電気接続箱(接続器)
20,40 支線拘束部材
22,42 プロテクタ本体
23 ヒンジ部
24,44 蓋壁
27 収容空間
30,130 ワイヤハーネス
32,132 幹線
33 副幹線
34A〜34E,134A〜134D 支線
35,36,135 分岐部
50 分岐部ホルダ
52 幹線収容部
54A〜54D 支線収容部

Claims (4)

  1. 幹線及び当該幹線から分岐する複数の支線を有するワイヤハーネスを製造するための方法であって、
    複数の単位電線束であって各単位電線束が複数の電線とこれらの電線の端末に共通して装着される接続器とを含むものを用意する工程と、
    前記各単位電線束の端部のうち共通の支線を構成する単位電線束の端部の周囲に共通の筒状の支線拘束部材を装着して当該支線を外側から拘束する工程と、
    前記支線拘束部材が装着された単位電線束同士をさらに束ね合せて幹線を形成する工程と、
    前記幹線の形成後に前記各支線拘束部材を前記各単位電線束の端部から当該単位電線束に沿って前記幹線に向かって移動させることにより各支線が分岐する分岐部を規定する工程と、を含む、ワイヤハーネスの製造方法。
  2. 請求項1記載のワイヤハーネスの製造方法であって、前記の支線拘束部材には、共通の支線を構成する複数の単位電線束に装着されるものであって複数の収容空間を形成するように当該支線拘束部材の内部空間を仕切る仕切り壁を有するものが含まれ、当該複数の収容空間に前記複数の単位電線束が振り分けられる、ワイヤハーネスの製造方法。
  3. 請求項1または2記載のワイヤハーネスの製造方法であって、前記分岐部を規定する工程は、前記分岐部に集合した支線拘束部材同士を合体させることを含む、ワイヤハーネスの製造方法。
  4. 請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法であって、前記分岐部を規定する工程は、前記各支線拘束部材を前記幹線側に近づけた段階で、前記分岐部を構成する幹線の端部及び各支線の根元側端部を拘束して当該分岐部の形状を決定するように当該幹線の端部及び当該各支線の根元側端部に分岐部ホルダを装着することと、この分岐部ホルダに前記各支線拘束部材を連結することと、を含む、ワイヤハーネスの製造方法。
JP2013110497A 2013-05-27 2013-05-27 ワイヤハーネスの製造方法 Expired - Fee Related JP5920286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110497A JP5920286B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 ワイヤハーネスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110497A JP5920286B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 ワイヤハーネスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014229571A JP2014229571A (ja) 2014-12-08
JP5920286B2 true JP5920286B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=52129233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013110497A Expired - Fee Related JP5920286B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 ワイヤハーネスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5920286B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210125743A1 (en) * 2019-10-29 2021-04-29 Aecom Electrical systems for structures

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3319316B2 (ja) * 1997-01-21 2002-08-26 住友電装株式会社 ワイヤハーネスの集中スプライス装置および集中スプライス方法
JP2002330519A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd 保護チューブおよび該保護チューブの取付構造
JP2003134635A (ja) * 2001-10-18 2003-05-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスの分岐線保護構造
JP2008236938A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Yazaki Corp 分岐プロテクタ
JP2009240062A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスの分岐構造
JP5131087B2 (ja) * 2008-08-19 2013-01-30 住友電装株式会社 ワイヤハーネス用プロテクタ
JP5583064B2 (ja) * 2011-03-28 2014-09-03 古河電気工業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014229571A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5618632B2 (ja) ワイヤハーネス
JP6383345B2 (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ、及び、ワイヤハーネスの製造方法
US10103526B2 (en) Protector and wire harness
JP4306692B2 (ja) ワイヤハーネス分岐部へのプロテクタの外装方法およびワイヤハーネスの分岐構造
JP5985309B2 (ja) プロテクタ
JP6762285B2 (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ、及び、ワイヤハーネスの製造方法
WO2014147758A1 (ja) 車両側コネクタ
US9431758B2 (en) Connector with grommet
JP5500940B2 (ja) ワイヤハーネス
JP5920286B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP4138429B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP2019213378A (ja) プロテクタ
JP2016093053A (ja) ワイヤーハーネス
JP2004166461A (ja) プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法
WO2015001932A1 (ja) プロテクタ、プロテクタ付ワイヤーハーネス及びその中間製造物、プロテクタ付ワイヤーハーネスの製造方法
JP6102833B2 (ja) コネクタカバーおよびワイヤハーネス
JP2014236623A (ja) 分岐電線接続部品
JP2017079504A (ja) ワイヤハーネス
WO2022249711A1 (ja) 機能追加用電気配線、及びワイヤハーネス
US20220115853A1 (en) Electric junction box and assembling method thereof
US11756710B2 (en) Wire harness manufacturing method, wire harness, and protective member
JP7028663B2 (ja) アームカバー、ワイヤハーネスの配索構造及び配索方法
JP7234814B2 (ja) 電気接続箱
JP2016195480A (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP2012055057A (ja) ジョイントコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5920286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees