JP5919907B2 - 通信端末制御装置、通信端末制御方法、通信システム及びプログラム - Google Patents
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Description
このファクス通信システムによれば、システムに接続されたどの端末からでも、受取人であることが確認されれば、ファクス送信を受けることができる。
しかし、この方法では、ファクス送信人が受信人に文書登録番号を伝える、という誤りの起きやすい手続きを行う必要があり、また、この手続きを行う分の手間が掛かるという問題がある。
特許文献1のファクス送受信システムは、システムの利用登録をしたユーザが所有する記録媒体からのユーザ識別情報等の入力及びユーザによるパスワード等の入力を、利用するファクス送受信機能を持つ各機器に対して行う。サーバは、この入力に基づきユーザの認証をする手続きを経て、送信機器からのファクスデータを蓄積し、また蓄積されたファクスデータを受信機器へ送る。よって、サーバには、蓄積用のメモリが必要になる。また、受信ファクスの閲覧を行う際にはプロキシとして機能するサーバにアクセスして取りに行かなくてはならないため、紙出力までに多くの手間が掛かるという問題がある。
以下、本発明の通信端末制御装置に係る通信システムの実施形態をファクス通信システムに例を採って説明する。
[ファクス通信システムの構成]
本ファクス通信システムは、IP(Internet Protocol)ネットワークにファクス通信端末(以下、「ファクス端末」という)と、ファクス端末に対しプロキシとして機能するサーバとを接続する構成のシステムに、さらに無線でIPネットワークに接続するモバイル型の受信端末制御装置を要素として構成する。
受信端末制御装置は、サーバ及びファクス端末との間でデータ交換を行うことが可能であり、サーバのプロキシ機能によって行われるファクス受信動作等を制御する。
図1において、IPネットワーク400上には、ファクス端末300a,300b,300c、ファクス端末に対しプロキシとして機能する呼制御サーバ200、IPネットワーク400に無線で接続するモバイル型の受信端末制御装置100が接続されている。
ファクス端末300a,300b,300cは、ここでは、いずれも送信、受信機能を持ったファクス機(又は複合機)を例にとるが、呼制御サーバ200が送信ファクスデータをファクス機からの送信によらずに得ることができれば、受信機能だけを持つものでもよい。
また、受信端末制御装置100は、モバイル型もしくは携帯型のコントローラであり、無線でIPネットワーク400のアクセスポイントに接続できる。モバイル型の受信端末制御装置100は、ユーザが携帯するとき、ユーザのいる場所に近い受信端末を選んでファクスデータを受信する制御を行うことで、早く楽にファクスを受け取ることができる利便性が得られる。
ただ、この要求はできるだけ少ない操作で済ませることが利便性を得るために必要となる。そこで、ユーザは、求めるファクスデータを指定する操作、即ち呼制御サーバ200に登録するファクス番号を入力する操作を行うだけで済ませる。
つまり、プロキシとして機能する呼制御サーバ200が必要とする受信端末を登録する手順は、システム側で行い、ユーザの操作を不要とする。
本実施形態では、後者の絶対位置による方法を採用し、ユーザが現在いる場所の絶対位置を測定し、この測定結果と予め用意しておいたファクス端末の位置を比較して最も近い位置関係にある受信端末を判定する方法を用いる。
受信端末制御装置100からの制御指令によって呼制御サーバ200に登録するファクス番号と受信ファクス端末を制御する際の基本手順として、システム側で受信端末を登録する上述の手順を行い、ユーザはファクス番号を入力する操作を行うだけで済むので、受信手続きに掛かる手間を少なくし利便性を高めることができる。
受信端末制御装置100は、上述の位置計測装置を装備し、システム側で受信端末を登録するための手段を有することを除けば、モバイル型のコントローラとして機能する、いわゆる既存の携帯端末のハードウェアを基本構成とすることができる。
即ち、受信端末制御装置100は、制御指令等の送信データを生成し、生成した送信データをIPネットワーク400へアクセスポイントを介し送信し、受信先から制御指令に応答して送られてくる受信データを受信し、処理する機能を実現するハードウェアにより構成することができる。
さらに、受信端末制御装置100は、IPネットワーク400へのアクセスポイントに接続するアンテナを含む無線通信部、GPSの信号を検知する位置検知部を備え、この無線通信部、位置検知部をそれぞれ上記コンピュータのバスにインターフェースを介して接続する。上記無線通信部は、IPネットワーク400上の呼制御サーバ200やファクス端末300a,300b,300cとデータをやり取りするデータ通信手段である。また、位置検知部は、受信端末制御装置100の現在位置を示すデータを検知する手段である。
図2の機能ブロック構成は、大きく分けると受信端末登録制御部110と受信端末制御部120からなる。
位置情報測定部114は、GPSの信号を検知する位置検知部からの検知信号を受け、現在位置を例えば、緯度、経度の位置情報にて測定する。なお、この測定手法自体は、既存の技術である。
呼制御部112は、呼制御サーバへ受信端末の登録を行うために、利用する受信端末を判定し、判定に従い登録要求を行う指令を生成し、生成した指令を呼制御サーバ200へ送信する処理を行う。なお、利用する受信端末の判定及び登録要求指令の生成及び送信処理については、図3の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
出力制御部122は、受信するファクス端末に対し、印刷の実行待機を行わせる出力制御の指令を生成し、生成した指令を送信する処理を行う。なお、この出力制御指令の生成及び送信処理については、図6の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
受信文書取得判定部124は、受信するファクス端末に対し、受信データにより印刷され、トレイに排出されたファクスを取り去ることを促す警告を操作部のユーザインターフェースを通じて行う。なお、この警告処理については、図7の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
本ファクス通信システム(図1)における、プロキシとして機能する呼制御サーバ200を介して行われるファクス通信動作を以下に説明する。
本ファクス通信システムでは、ファクス番号と受信ファクス端末を、ファクス通信動作を実行する前に、モバイル(携帯)型の受信端末制御装置100により呼制御サーバ200に登録し、登録した条件に従った動作を呼制御サーバ200に行わせる。
本ファクス通信システムが行う動作として、ユーザのいる場所に最も近い受信端末を携帯時の受信端末制御装置100が判定することにより、ユーザは受信を求めるファクスのファクス番号の入力操作をするだけで実行されるファクス通信の基本動作を先ず説明する。
図3は、本ファクス通信システム(図1)が行うファクス通信の基本動作の制御シーケンスを示す図である。なお、以下に示す通信動作は、SIPプロトコルに従い行う動作である。
受信端末制御装置100に電源が入ると、初期化を経て、図3のシーケンスが開始され、先ず、受信端末制御装置100は、自身の位置情報を得、得た位置情報から最も近い受信端末を判定する処理を行う(シーケンスSq101)。
この受信端末のテーブルは、最新のデータを受信端末制御装置100内の記憶装置に保存し、何時でも参照できるように管理しておく。
図3の制御シーケンスでは、ファクス端末Aがある拠点Aの近くに位置していると判定され、この端末を実際に利用する受信端末として登録要求指令を生成する。登録要求指令には、受信端末情報をまとめたテーブル(図4)を参照して、ファクス端末Aに対応するIPアドレスを取得し、宛先アドレスを指定する。
ユーザが操作部を通して受信要求をすると、呼制御部112は、受信要求に伴って入力された受信対象であるファクスのファクス番号(ファクス番号1)とシーケンスSq101で受信端末として判定したファクス端末AのIPアドレスを指定して登録要求指令を生成する。
呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令を受け、プロキシとして機能するために必要なデータとして、登録要求(REGISTER)指令に指示されたファクス端末(ファクス端末A)のIPアドレスとファクス番号(ファクス番号1)とを対応付けて登録する(シーケンスSq103)。なお、登録されたデータは、この後、いずれかのファクス端末から送信されてくるファクス番号1のファクスに対し、ファクス端末Aを受信端末とするプロキシファクス送信を行う。
また、呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq104)。
呼制御サーバ200は、ファクス端末Bが発呼(INVITE)したファクス(ファクス番号1)を受け(シーケンスSq105)、登録されたファクス端末Aへこのファクスを発呼(INVITE)する(シーケンスSq106)。このとき、ファクス端末Bの発呼(INVITE)に対し呼制御サーバ200は応答(100Trying)を返し(シーケンスSq107)、また、呼制御サーバ200の発呼(INVITE)に対しファクス端末Aは応答(100Trying)を返す(シーケンスSq108)。
呼制御サーバ200は、発呼に対するファクス端末Aからの受信の完了(200OK)を受け(シーケンスSq109)、この受信の完了(200OK)をファクス端末Bに伝える(シーケンスSq110)。
また、呼制御サーバ200は、発呼に対するファクス端末Bからの受信の完了(200OK)に対する応答(ACK)を受け(シーケンスSq111)、この受信の完了(200OK)に対する応答(ACK)をファクス端末Aに伝える(シーケンスSq112)。
なお、このファクス通信は、ファクス信号をIPネットワーク400で送受信できるようにT.38規格に従った動作を行う。
ファクスのデータの通信を行った後、呼制御サーバ200は、ファクス端末Bからの切断要求(BYE)指令を受けて(シーケンスSq114)、この切断要求(BYE)指令をファクス端末Aに送信する(シーケンスSq115)。
また、呼制御サーバ200は、ファクス端末Aへの切断要求(BYE)指令の応答(200OK)を確認して(シーケンスSq116)、応答(200OK)をファクス端末Bに送信する(シーケンスSq117)。
この動作は、シーケンスSq121以降の動作となる。
ユーザの移動に連れて位置情報測定部114が測定する自身の位置が変化すると、呼制御部112は、これまでのファクス端末Aよりもファクス端末Cが最も近い受信端末と判定する状態に至る(シーケンスSq121)。
呼制御サーバ200は、削除要求(UNREGIST)指令を受け、指示されたIPアドレス(ファクス端末A)とファクス番号1とを対応付けて登録されていたデータを削除する(シーケンスSq123)。
また、呼制御サーバ200は、削除要求(UNREGIST)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq124)。
受信端末制御装置100は、呼制御部112によりIPアドレスとファクス番号を付与して生成した登録要求(REGISTER)指令を、IPネットワーク400を介して呼制御サーバ200に送信する(シーケンスSq125)。
また、呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq127)。
なお、このプロキシファクス送受信の手順は、上記シーケンスSq105以降の手順と同じである。したがって、シーケンスSq105以降の手順の上記説明を参照することとして、ここでは、記載を省略する。
上記のように、図3の制御シーケンスによれば、ユーザはファクス番号を入力する操作を行うだけで、ファクス通信システム側でユーザが居る位置に最も近いファクス端末を受信端末に選び、そこで出力するファクスを受け取れ、操作に掛かる手間を従来技術によるより少なくし、利便性の向上を図ることができる。
本ファクス通信システムでは、上記動作において説明したように、受信端末制御装置100が受信端末を判定するために、受信端末情報(図4、参照)を必要とし、内部の記憶部で保管する。
ただ、受信端末情報は、ファクス通信システムを構成するファクス端末が増設される場合や修理中である場合等の変更があり、変更が生じたときに受信端末情報を更新しないと、システムの適正利用が図られなくなる。
この手段は、受信端末制御装置100が保管する受信端末情報をファクス端末が変更されたときに即時に更新できる手段とすることがユーザの利便性という面からは望ましい。ただ、コストパフォーマンスを考慮すると、一定時間ごと、或いはファクス端末構成に変更が生じたときに情報を更新することが現実的であり、この観点で手段を構じる。
本ファクス通信システムでは、当該ファクス通信システムを構成する要素としてファクス端末情報を管理するファクス端末情報サーバ(呼制御サーバ200にこの機能を持たせてもよい)を設け、受信端末制御装置100は、このサーバから一定時間ごと、或いはファクス端末に変更が生じたときに最新の受信端末情報の供給が受けられるようにする受信端末情報の取得手段を装備する。
図5の制御シーケンスにおけるシーケンスSq211〜Sq217は、先に図3に示したファクス通信の基本動作の制御シーケンスにおけるシーケンスSq121〜Sq127に当たる、受信端末制御装置100が呼制御サーバ200に受信端末を登録するシーケンスである。
この登録シーケンスを行うときに用いる受信端末の位置情報及びIPアドレスは、最新の情報であることがシステムの正常な動作にとって必要となる。
ファクス端末情報サーバ500は、この受信端末情報の取得要求に応じ、最新の情報を提供する。なお、提供される情報は、少なくとも、先に図4を参照して説明した受信端末の位置情報及びIPアドレスが含まれる。
図5の例では、ファクス端末情報サーバ500に一定時間ごとに受信端末情報の取得要求を行う例を示したが、プレゼンスサーバを利用して各ファクス端末の位置情報やIPアドレスに変化がある場合のみに受信端末制御装置100に通知を行ってもよい。
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、位置情報測定部114を有し、携帯時にユーザとファクス端末との位置関係を距離で表すことができる。
図3の制御シーケンスの動作において説明したように、ユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
この出力動作を行う際、ファクスデータの受信時に即時に印刷を起動すると、移動中のユーザがファクス端末のある場所に到着するまでに時間が掛かり、印刷した媒体(印刷用紙)をトレイに排出したままとなり、支障が生じる可能性がある。
具体的には、位置情報測定部114が求めるユーザとファクス端末との距離から支障が生じない出力動作を行えるか否かが判断できるので、この判断を可能とする所定の距離を閾値として定める。
出力動作の制御は、出力動作の実行を可能とする距離として定めた閾値と位置情報測定部114が求める距離を比較し、求めた距離が閾値を越えて離れた状態にある間、受信データを記憶装置に蓄積した状態に置いて、出力動作を待機させ、求めた距離が閾値以下になり近い状態になった場合には、出力動作を開始させる。
図6の制御シーケンスは、受信端末制御装置100の要求により呼制御サーバ200が受信端末を登録して、受信端末がファクス受信を行う際に適当なタイミングで行う、また、出力動作が開始された後は、行う必要がないが、出力動作を待機させている間は、適当な間隔で繰り返し行う。
受信端末制御装置100は、本制御シーケンスの開始時に、先ず、判定された受信端末とユーザ(受信端末制御装置100)との位置関係を求める位置情報測定部114から両者の距離情報を取得する(シーケンスSq301)。
出力制御部122は、この閾値処理で受信端末とユーザの距離が閾値以下になり、近い状態である場合、印刷出力を実行する指令を生成し、IPネットワーク400を介して対象制御の受信端末となるファクス端末300に送信する(シーケンスSq302)。なお、ファクス端末300へのこの制御指令には、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いる。
他方、出力制御部122は、この閾値処理で受信端末とユーザの距離が閾値を越え、離れた状態である場合、印刷出力動作を待機させるデータ蓄積の指令を生成し、IPネットワーク400を介して対象制御の受信端末となるファクス端末300に送信する(シーケンスSq303)。
印刷出力の実行指令又はデータ蓄積の指令を受け取るファクス端末300は、この指令に従う制御条件を設定して出力動作を行う。
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、位置情報測定部114を有し、携帯時にユーザとファクス端末との位置関係を距離で表すことができる。
また、図3の制御シーケンスの動作において説明したように、受信を依頼したユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
この出力動作は、モバイル型の受信端末制御装置100からの指令により行われるので、必ずしも受信を依頼したユーザが受信端末のそばで出力を持つという状況にはならず、ファクスデータの受信時に印刷した媒体(以下「印刷出力紙」という)がトレイに排出されたままとなり、支障が生じる可能性がある。
具体的には、受信データによる印刷出力を確認した上で、位置情報測定部114が求めるユーザと受信端末との距離(位置関係)から受信端末の場所にユーザが接近して、排紙トレイから印刷出力紙がユーザによって取得されたとみなせる状況に所定時間が経過しても一度もならない、という条件による判断をし、この判断をするために所定の閾値等の条件を定める。つまり、出力時から所定時間が経過しても、距離閾値よりも接近することが一度もなかったときに警告動作を行うようにする。
図7の制御シーケンスによると、受信端末制御装置100は、受信端末から印刷出力の終了通知を受けて(シーケンスSq401)、警告動作の制御を開始し、先ず、印刷出力を行った当該受信端末とユーザ(受信端末制御装置100)との位置関係を求める位置情報測定部114から両者間の距離情報を取得する(シーケンスSq402)。
この閾値処理により、所定時間内に閾値よりも接近したことが確認できれば、警告はせず、この制御シーケンスによる動作を終了するが、所定時間内に一度も閾値よりも接近したことが確認できなければ、出力制御部122は、ユーザインターフェースである操作部を通して印刷出力紙の取得をユーザに警告する(シーケンスSq404)。
この警告を行うことで、ユーザが受信端末のトレイに排出された印刷出力紙の取り忘れを防ぐことができる。
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、図3の制御シーケンスの動作において説明したように、受信を依頼したユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
また、出力動作は、受信端末制御装置100によって呼制御サーバ200に登録される受信端末で行われるが、例えば、時間を指定して通信動作を行う場合や、一旦記憶装置に蓄積され待機状態を経て出力動作を行うようにする揚合、ユーザが移動中であると、必ずしもユーザが出力ファクスを受け取る時点で登録された受信端末が最も近いファクス端末にならない揚合が生じる。
ただ、システム側で対応して適正な受信端末へ登録を変更することをユーザが認識していないことが想定される。
そこで、受信端末の登録変更時には、ユーザインターフェースである操作部を通して、変更の実行を確認する手続きを行えるようにする。
図8の画面127には、「ファクス端末Cが近くに検出されました。登録を変更しますか?」というメッセージとともに「YES」、「NO」の各キーを設けている。
受信端末制御装置100は、依頼時に呼制御サーバ200に登録したファクス通信が完了するまでの間、出力ファクスを受け取るのに都合の良い最も近い受信端末を判定する処理を継続し、先に登録した受信端末よりも近い受信端末(ここではファクス端末C)が判定されたときに、図8の画面127を操作部に表示する。
他方、画面127の「NO」キーが押下された場合、これまでの動作が継続され、先に登録した受信端末でファクスを受け取ることもできる。
Claims (12)
- 通信データに付与される識別子と受信端末を、プロキシとして機能するサーバに登録し、登録された受信端末が、送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する通信システムを制御するモバイル型の通信端末制御装置であって、
受信端末と自身の位置関係を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段によって検出された位置関係に基づいて、自身に最も近い位置関係にある通信端末を、利用する受信端末と判定する受信端末判定手段と、
送信対象の通信データに付与された識別子と前記受信端末判定手段によって判定された受信端末とを前記サーバに登録する登録要求指令を生成する指令生成手段と
を有する通信端末制御装置。 - 請求項1に記載された通信端末制御装置において、
前記位置検出手段は、通信端末制御装置自身の位置を測定する手段を備えるとともに、前記受信端末それぞれの位置情報を予め記憶しておき、測定した自身の位置情報と記憶しておいた受信端末の位置情報を比較することにより前記位置関係を検出する
通信端末制御装置。 - 請求項1又は2に記載された通信端末制御装置において、
前記受信端末の位置情報及び接続中のネットワーク上における識別情報を当該ネットワークから取得する受信端末位置情報取得手段をさらに有し、
前記位置検出手段は、予め記憶しておく前記受信端末それぞれの位置情報を前記受信端末位置情報取得手段によって取得した最新の情報を用いるようにする
通信端末制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された通信端末制御装置において、
前記通信端末がファクス通信端末であり、
前記位置検出手段によって検出された前記受信端末と自身の距離が第1の閾値を越えているか否かを判定する第1閾値処理手段と、
前記第1閾値処理手段によって前記受信端末と自身の距離が第1閾値以下と判定された場合にはファクス通信端末に受信データによる印刷を行わせる一方、第1閾値を越えると判定された場合には受信データを蓄積して印刷の実行を待機させる動作を行わせるために前記受信端末に送る出力動作指令を生成する出力動作指令生成手段と
を有する通信端末制御装置。 - 請求項4に記載された通信端末制御装置において、
前記位置検出手段によって検出された前記受信端末と自身の距離が、印刷出力紙の取得とみなせる接近位置関係となる第2閾値よりも接近した距離になっているか否かを判定する第2閾値処理手段と、
前記受信端末において受信データによる印刷出力が行われてから所定時間が経過する間に前記第2閾値処理手段による接近が判定されたか否かを確認する印刷出力紙取得条件確認手段と、
前記印刷出力紙取得条件確認手段によって印刷出力紙取得条件を満たすことが確認できない場合に印刷出力紙の取得を警告するユーザインターフェースと
を有する通信端末制御装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載された通信端末制御装置において、
前記受信端末判定手段によって現在判定された受信端末が、これまで登録されていた受信端末と異なる場合に、受信端末を切り替えるか否かのいずれを求めるかを確認する操作を行えるようにするユーザインターフェース
を有する通信端末制御装置。 - コンピュータを請求項1乃至3のいずれかに記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを請求項4に記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段、前記第1閾値処理手段、前記出力動作指令生成手段の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを請求項5に記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段、前記第1閾値処理手段、前記出力動作指令生成手段、前記第2閾値処理手段、前記印刷出力紙取得条件確認手段の各手段として機能させるためのプログラム。
- 請求項7乃至9のいずれかに記載されたプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
- プロキシとして機能するサーバと、送信端末と、前記送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する受信端末と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載された通信端末制御装置とからなる通信システムであって、
前記サーバは、前記通信端末制御装置が発行する登録要求指令を受けて、通信データに付与される識別子と受信端末をプロキシ機能の実行に用いるデータとして登録する登録手段を備える
通信システム。 - 通信データに付与される識別子と受信端末を、プロキシとして機能するサーバに登録し、登録された受信端末が、送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する通信システムを制御するモバイル型の通信端末制御装置による通信端末制御方法であって、
受信端末と自身の位置関係を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された位置関係に基づいて、自身に最も近い位置関係にある通信端末を、利用する受信端末と判定する受信端末判定工程と、
送信対象の通信データに付与された識別子と前記受信端末判定工程で判定された受信端末とを前記サーバに登録するための登録要求指令を生成する指令生成工程と
を有する通信端末制御方法。
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